JPWO2012060117A1 - 蓄圧器を備えた油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

蓄圧時における潤滑不足や冷却不足を防止できる油圧制御装置を提供する。油圧ポンプと、その油圧ポンプが吐出した油圧を蓄える蓄圧器と、前記油圧ポンプに対して前記蓄圧器とは並列に接続されかつ前記油圧ポンプが動作しているときに油圧を常時必要とする油圧常用部とを備え、その油圧常用部には前記油圧ポンプから吐出された油圧を前記蓄圧器側に供給する圧力に調圧することに伴って生じた圧油が供給され、前記蓄圧器には前記油圧常用部で必要とする圧力より高い油圧が蓄えられるように構成された油圧制御装置であって、前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器に供給される場合に、前記調圧に伴って生じた圧油以外の圧油を前記油圧常用部に供給する圧油追加手段を備えている。

Description

この発明は、油圧ポンプで発生させた油圧を各種アクチュエータや潤滑部などに供給するとともに、蓄圧器に蓄えることができるように構成された油圧制御装置に関するものである。
油圧によって各種の作動機を制御し、またその油圧の一部を使用して潤滑や冷却を行っていることは広く知られている。その油圧は、エンジンやモータによって駆動される油圧ポンプによって発生させるのが通常であり、したがってエンジンやモータが停止すると、油圧を得られなくなってしまう。そこで、油圧ポンプが停止した場合であっても、油圧を確保して制御を可能にし、あるいは従前の動作状態を維持するために、アキュムレータ(蓄圧器)を設けることが行われている。その例が特開2004−84928号公報や国際公開第2010/021218号に記載されている。
これらの特許文献に記載された装置は、車両に搭載されている変速機を制御するためのものであり、特開2004−84928号公報に記載された装置は、モータによって駆動される油圧ポンプの吐出口に選択弁を接続し、その選択弁からアキュムレータと潤滑回路とに選択的に油圧を供給するように構成されている。また、国際公開第2010/021218号に記載された装置は、無段変速機を対象とするように構成されており、無段変速機や発進クラッチなどが高圧部とされ、これに対してトルクコンバータや各種の潤滑部が低圧部とされ、油圧ポンプで発生させた油圧をこれら高圧部と低圧部とに並列的に供給するように構成されている。そして、その高圧部には無段変速機や前進クラッチで必要とする油圧を蓄えるアキュムレータが設けられており、油圧ポンプが油圧を発生しない状態では、そのアキュムレータの油圧によって、無段変速機や発進クラッチなどの伝動機構が所定の伝達トルク容量を維持するように構成されている。
上記の各特許文献に記載されているように、アクチュエータや潤滑部もしくは冷却部に対する圧油の供給とアキュムレータに対する蓄圧とは単一の油圧ポンプによって行っているのが通常であり、したがって例えば特開2004−84928号公報に記載されているように選択弁によって、潤滑回路への油圧の供給と蓄圧とを切り替えるように構成した場合には、蓄圧を行っている間は潤滑部や冷却部への圧油の供給が途絶え、その結果、潤滑不足や冷却不足が生じる可能性がある。
また、国際公開第2010/021218号に記載された油圧制御装置においても油圧ポンプに対して、アキュムレータを含む高圧部と潤滑箇所などの低圧部とが並列に接続されており、また潤滑箇所に対して調圧バルブを経た圧油を供給するように構成されているから、高い圧力でアキュムレータに蓄圧する際には、調圧バルブから潤滑箇所などに供給される油量が少なくなる。特に車両に搭載されている油圧制御装置の油圧ポンプは、エンジンによって駆動されるいわゆる機械式ポンプ(メカポンプ)が多く、このようなメカポンプでは吐出量が大きくは変化しないので、蓄圧時に潤滑不足や冷却不足が生じる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、蓄圧時であっても潤滑不足や冷却不足などを防止もしくは抑制することのできる油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、この発明は、油圧ポンプと、その油圧ポンプが吐出した油圧を蓄える蓄圧器と、前記油圧ポンプに対して前記蓄圧器とは並列に接続されかつ前記油圧ポンプが動作しているときに油圧を常時必要とする油圧常用部とを備え、その油圧常用部には前記油圧ポンプから吐出された油圧を前記蓄圧器側に供給する圧力に調圧することに伴って生じた圧油が供給され、前記蓄圧器には前記油圧常用部で必要とする圧力より高い油圧が蓄えられるように構成された、蓄圧器を備えた油圧制御装置において、前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器に供給される場合に、前記調圧に伴って生じた圧油以外の圧油を前記油圧常用部に供給する圧油追加手段を備えていることを特徴とするものである。
その圧油追加手段は、前記油圧ポンプが吐出した油圧を前記蓄圧器に導く高圧側油路と、その高圧側油路の油圧によって駆動されることにより前記油圧常用部に供給される油量を増大させる油量増幅部によって構成することができる。
この発明の制御装置は、更に、調圧されて生じる圧油を前記油圧常用部に導く常用油路と、前記高圧側油路と常用油路とを連通させるバイパス油路とを備えることができ、その場合、前記油量増幅部は、前記バイパス油路の途中に設けられ、前記バイパス油路を流れる圧油を噴射させることに伴って生じる負圧でオイルを貯留部から汲み上げるジェットポンプによって構成することができる。
また、この発明の油圧制御装置は、前記油圧ポンプから前記高圧側油路を介して前記蓄圧器に油圧を送給しない場合に前記油量増幅部への圧油の流れを遮断する遮断機構を更に備えることができる。
その遮断機構は、前記高圧側油路のうち前記バイパス油路が分岐している箇所よりも油圧ポンプ側の箇所に設けられかつ前記蓄圧器に向けて圧油を送給する場合に開弁される第一開閉弁と、前記バイパス油路のうち前記油量増幅部の吐出部と前記常用油路との間に設けられかつ前記常用油路に向けた圧油を流す場合に開弁する第二開閉弁とを含む構成であってよい。
その第一開閉弁は、開弁に要する開弁力を弾性力によって所定値に設定されるとともに前記アキュムレータに向けた圧油の圧力がその開弁力以上になることにより開弁されかつアキュムレータに向けた方向とは反対の方向への圧油の流れに対しては閉弁してその流れを阻止する逆止弁によって構成することができる。
また、第二開閉弁は、前記常用油路に向けた圧油によって開弁する逆止弁によって構成することができる。
一方、この発明の油圧制御装置は、前記油圧ポンプを駆動するエンジンと、モータによって駆動されて圧油を吐出する電動油圧ポンプとを更に備えることができ、その場合、前記圧油追加手段は、前記油圧ポンプから前記蓄圧器に油圧が供給されている際に前記電動油圧ポンプが吐出した圧油を前記油圧常用部に供給するように切り替わる切替バルブによって構成されていてよい。
その切替バルブは、前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器側に供給する圧力に調圧されていることにより前記電動油圧ポンプを前記油圧常用部に連通させ、前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器側に供給する圧力より低い圧力に調圧されていることにより前記電動油圧ポンプを前記蓄圧器側に連通させるように切り替わるバルブであってよい。
この発明は、上記の電動油圧ポンプを備えている場合、前記油圧ポンプが吐出した圧油を前記蓄圧器側に供給する際に前記油圧ポンプから前記油圧常用部に供給される圧油の不足量を算出する不足量算出手段と、この不足量算出手段で算出された前記圧油の不足量に基づいて前記電動油圧ポンプを制御する電動油圧ポンプ制御手段とを更に備えることができる。
また、前記電動油圧ポンプは、回転数に応じて圧油を吐出するオイルポンプを含み、前記電動油圧ポンプ制御手段は、前記不足量算出手段で算出された前記圧油の不足量を吐出するように前記電動油圧ポンプもしくは前記モータの回転数を制御する手段を含んでいてよい。
さらに、この発明の油圧制御装置は、更に、油圧によって係合および解放させられるロックアップクラッチを有する流体継手と、そのロックアップクラッチを制御する油圧を発生させるロックアップ制御バルブとを備えることができ、その場合、前記圧油追加手段は、前記ロックアップクラッチに供給される圧油によって駆動されることにより前記油圧常用部に供給される油量を増大させる油量増幅部を備えることができる。
その油量増幅部は、前記ロックアップクラッチに油圧を供給する油路と前記油圧常用部に圧油を供給する油路との間に配置され、前記ロックアップクラッチに向けて供給された圧油の一部を噴射させることに伴って生じる負圧でオイルを貯留部から汲み上げるジェットポンプによって構成することができる。
さらに、前記ジェットポンプの流入口側に設けられ、前記蓄圧器側に供給する油圧が高い場合に開かれる前記ジェットポンプに対する圧油の供給を許容し、かつ前記蓄圧器側に供給する油圧が低い場合に閉じられて前記ジェットポンプに対する圧油の供給を遮断する切替バルブを更に備えることができる。
またさらに、前記油圧ポンプで発生した油圧を調圧する調圧バルブを更に備えることができ、その場合には、その調圧バルブにおける調圧に伴って生じたドレイン油圧が前記油圧常用部に供給されるように構成されていてよい。
上記の各構成における油圧常用部は、潤滑箇所とオイルによって冷却を行う冷却箇所との少なくともいずれか一方を含んでいてよい。
またも前記油圧ポンプで発生した油圧を調圧し、かつ調圧レベルに応じて信号圧を出力する調圧バルブを更に備え、その調圧バルブにおける調圧に伴って生じたドレイン油圧が前記油圧常用部に供給されるように構成されていてよく、その場合、前記切替バルブは、前記信号圧によって切り替え動作するバルブによって構成することができる。
この発明によれば、蓄圧器に供給する油圧が、潤滑部などの油圧常用部に供給する油圧より高圧であり、しかもこれら蓄圧器および油圧常用部に供給する油圧を油圧ポンプによって発生させる。そのため、蓄圧するために調圧レベルを高くすると、ドレイン油圧などの調圧に伴って生じる油圧の量が少なくなる。このような蓄圧の際に、この発明では、油圧追加手段が動作して、油圧常用部に対して供給する圧油に、前記油圧ポンプが吐出した圧油以外の圧油を追加する。そのため、この発明によれば、蓄圧の際に油圧常用部で圧油の量が不足することを回避もしくは抑制することができる。
この発明における油圧追加手段は、蓄圧器側に供給される相対的に高圧な油圧、あるいはロックアップクラッチに対して供給される油圧によって動作することにより貯留部からオイルを汲み上げるジェットポンプなどによって構成された油量増腹部によって構成されている。したがって、油量の増大のために、新たな油圧発生源を設ける必要がない。
この発明は、蓄圧する際に油圧常用部で圧油が不足することを回避するように構成された油圧制御装置であり、したがって蓄圧を行わない場合には、油圧常用部に対する圧油の増量を行わないようするために遮断機構を設けることができる。このように構成した場合には、油圧常用部に対して過剰に圧油を供給することが回避もしくは抑制されるので、動力の損失を低減することができる。
また、この発明は、蓄圧器側に供給する油圧を発生する電動油圧ポンプを設けることができ、その場合、その電動油圧ポンプを動作させて、油圧常用部に供給する圧油の量を増量することができる。特に、その電動油圧ポンプの回転数などに応じた吐出量を、油圧常用部で不足する油量に基づいて制御するように構成することができ、このように構成した場合には、油圧常用部に対して過不足なく圧油を供給できるとともに、不必要に電動油圧ポンプを駆動することを回避もしくは抑制することができる。
さらに、この発明によれば、蓄圧時における潤滑不足や冷却不足を未然に回避でき、あるいは抑制することができる。
また、油圧常用部に対する圧油を増量するためにジェットポンプを用いた場合には、回転や直線運動などを行う機械部品がないので、全体としての構成を簡素化できると同時に、メインテナンスが容易になる。
この発明に係る油圧制御装置の一例を模式的に示すブロック図である。 この発明に係る油圧制御装置の他の例を模式的に示すブロック図である。 この発明に係る更に他の例を模式的に示すブロック図である。 この発明に係る又更に他の例を模式的に示すブロック図である。 図4に示す電動油圧ポンプの制御ルーチンの一例を説明するためのフローチャートである。
つぎにこの発明を具体的に説明する。車両に搭載されている無段変速機を対象とした油圧制御装置に、この発明を適用した例を、図1に模式的に示してある。その無段変速機1は、従来知られているベルト式のものであり、駆動プーリ2と従動プーリ3とにベルト4を巻き掛けてこれらのプーリ2,3の間でトルクを伝達し、かつ各プーリ2,3に対するベルトの巻き掛け半径を変化させることにより、変速比を変化させるように構成されている。各プーリ2,3は、固定シーブとその固定シーブに対して接近・離隔するように配置された可動シーブとを備え、それらの固定シーブと可動シーブとの間にV溝状のベルト巻き掛け溝が形成されるように構成されている。そして、各プーリ2,3にはそれぞれの可動シーブをその軸線の方向に前後動させるための油圧アクチュエータ5,6が設けられている。それらの油圧アクチュエータ5,6のうちのいずれか一方、例えば従動プーリ3における油圧アクチュエータ6には、プーリ2,3がベルト4を挟み付ける挟圧力を発生させる油圧が供給され、また油圧アクチュエータ5,6のうちの他方、例えば駆動プーリ2における油圧アクチュエータ5には、ベルトの巻き掛け半径を変化させて変速をおこなうための油圧が供給されている。
無段変速機1の入力側もしくは出力側に、駆動トルクの伝達・遮断を行うためのC1クラッチ7が設けられている。このC1クラッチ7は、供給される油圧に応じて伝達トルク容量が設定されるクラッチであり、例えば湿式の多板クラッチによって構成されている。無段変速機1およびC1クラッチ7は、車両の走行のためのトルクを伝達するものであり、かつ油圧に応じた伝達トルク容量に設定されるものであるから、各油圧アクチュエータ5,6およびC1クラッチ7には、伝達するトルクに応じた高い油圧が供給されるようになっている。すなわち、無段変速機1あるいはその油圧アクチュエータ5,6およびC1クラッチ7もしくはその油圧室(図示せず)が、いわゆる高油圧供給部となっている。
無段変速機1に対して直列に、ロックアップクラッチ(図示せず)を備えたトルクコンバータ(トルコン)8が配置されている。トルクコンバータ8は、従来知られているものと同様であり、ポンプインペラとタービンランナとの回転数差が大きい場合、すなわちこれらの速度比が所定値より小さいコンバータレンジではトルクの増幅作用が生じ、またその回転数差が小さい場合、すなわちこれらの速度比が所定値より大きいカップリングレンジでは、トルクの増幅作用のない流体継手として機能するように構成されている。そして、ロックアップクラッチはその入力側部材であるポンプインペラに一体のフロントカバーとタービンランナに一体のハブとを摩擦板を介して直接連結するように構成されている。
その摩擦板をフロントカバーに接触させ、また離隔させるためのロックアップ油圧を制御するためのロックアップ制御バルブ9が設けられている。このロックアップ制御バルブ9はロックアップクラッチに対する油圧の供給方向やその圧力を制御するためのものであり、したがってロックアップ制御バルブ9は相対的に低い油圧で動作するようになっている。
さらに、前述した無段変速機1やトルクコンバータ8などを含む動力伝達装置には、相互に摩擦接触する箇所や軸受などのいわゆる摺動部分あるいは発熱部分が多数存在し、それらの箇所に潤滑油を供給するようになっている。それらの潤滑部10は、低圧であっても必要量の潤滑油が供給されればよいので、その潤滑部10やロックアップ制御バルブ9あるいはトルクコンバータ8が、いわゆる低油圧供給部となっている。
図1に示す例では、車両に搭載されているエンジン11によって駆動される機械式油圧ポンプ12が設けられている。この機械式油圧ポンプ12は、上述した高油圧供給部と低油圧供給部とに油圧を供給できるように構成されており、低油圧供給部に対して油圧を供給するための構成について先ず説明すると、機械式油圧ポンプ12から吐出した油圧を所定の圧力に調圧する調圧バルブ13が設けられている。この調圧バルブ13は、機械式油圧ポンプ12が吐出した油圧を相対的に低い圧力に調圧するためのものであり、例えば前述したロックアップクラッチ用のロックアップ制御バルブ9の供給ポートで要求される油圧に調圧するように構成されている。したがって、この調圧バルブ13は供給される圧油の一部を排出して目的とする圧力に設定するように構成されているので、調圧を行うことに伴って圧油が排出される。その排出油圧(ドレイン油圧)を油路14を介して前記潤滑部10に供給するように構成されている。なお、この潤滑部10がこの発明における油圧常用部に相当し、またその油路14がこの発明における常用油路に相当している。
また、図1に示す例では、エンジン11によって駆動されて発電するオルタネータ15が設けられている。このオルタネータ15は、内燃機関を動力源とする車両に搭載されているものと同様のものであって、発電した電力を図示しないバッテリに充電し、また各種の電装機器に給電するように構成され、さらに図1に示す例では、電動油圧ポンプ16のモータ17に給電してこれを駆動するように構成されている。この電動油圧ポンプ16は、主として高油圧供給部に対して油圧を供給するためのものであり、その吐出口に接続された油路18には逆止弁19を介してアキュムレータ(蓄圧器)20が接続されている。なお、逆止弁19は、アキュムレータ20の油圧に対して電動油圧ポンプ16の吐出圧が低い場合にアキュムレータ20から電動油圧ポンプ16に向けて圧油が逆流しないように閉弁するように構成されている。
電動油圧ポンプ16あるいはアキュムレータ20の油圧を前述した高油圧供給部に供給するために上記の油路18が、駆動プーリ2におけるアクチュエータ5と、従動プーリ3におけるアクチュエータ6と、C1クラッチ7とに連通されている。これらのアクチュエータ5,6やC1クラッチ7の油圧の制御は、電気的に制御されて油路を開閉する電磁弁によって行うように構成されており、駆動プーリ2におけるアクチュエータ5に至る油路には供給用電磁弁DSP1が設けられ、またそのアクチュエータ5には排圧用電磁弁DSP2が接続されている。すなわち、供給用電磁弁DSP1を開くことにより駆動プーリ2におけるアクチュエータ5に油圧を供給して駆動プーリ2のベルト溝を狭くし(アップシフトし)、また排圧用電磁弁DSP2を開くことにより駆動プーリ2におけるアクチュエータ5から圧油をオイルの貯留部などの大気開放部に排出させて駆動プーリ2のベルト溝を拡げる(ダウンシフトする)ように構成されている。なお、これらの電磁弁DSP1,DSP2による変速比の制御は、目標変速比と実変速比との偏差に基づくフィードバック制御やフィードバック・フィードフォワード制御によって行うことができる。
このような油圧の供給・排出の制御を従動プーリ3におけるアクチュエータ6やC1クラッチ7についても同様に行うように構成されている。すなわち、前記油路18から従動プーリ3におけるアクチュエータ6に油圧を供給する油路に供給用電磁弁DSS1が設けられ、またそのアクチュエータ6には排圧用電磁弁DSS2が接続されている。すなわち、供給用電磁弁DSS1を開くことにより従動プーリ3におけるアクチュエータ6に油圧を供給して従動プーリ3によってベルト4を挟み付ける圧力(挟圧力)を増大させ、また排圧用電磁弁DSS2を開くことにより従動プーリ3におけるアクチュエータ6から油圧をオイルの貯留部などの大気開放部に排出させて挟圧力を低下させるように構成されている。なお、挟圧力の制御は、アクセル開度などの駆動要求量に基づくフィードフォワード制御やフィードバック・フィードフォワード制御によって行うことができる。
さらに、前記油路18からC1クラッチ7に油圧を供給する油路に供給用電磁弁DSC1が設けられ、またC1クラッチ7には排圧用電磁弁DSC2が接続されている。すなわち、供給用電磁弁DSC1を開くことによりC1クラッチ7に油圧を供給してこれを係合させ、また排圧用電磁弁DSC2を開くことによりC1クラッチ7から油圧を排出させてこれを解放させるように構成されている。
前述したエンジン11によって駆動される機械式油圧ポンプ12から吐出される油圧は、調圧バルブ13によって高低に調整できるので、機械式油圧ポンプ12で発生させた油圧を高くしてアキュムレータ20に蓄圧するために、機械式油圧ポンプ12の吐出口とアキュムレータ20とが油路21によって接続されている。この油路21は、この発明における高圧側油路に相当するものであって、その途中には、アキュムレータ20から機械式油圧ポンプ12に向けた圧油の逆流を阻止する逆止弁22が設けられている。さらに、その油路21のうち逆止弁22より上流側の部分や機械式油圧ポンプ12の吐出口など調圧バルブ13で調圧した油圧の箇所と、前述した潤滑部10に圧油を供給する油路14とを連通させる油路23が設けられている。この油路23は、この発明におけるバイパス油路に相当し、以下、バイパス油路23と記す。
このバイパス油路23を流れる圧油を利用してオイルを汲み上げ、そのオイルで潤滑部10に対する圧油の供給量を増大させる油量増幅部24が、バイパス油路23の途中に設けられている。また、油量増幅部24の流入側(圧油の流れ方向で上流側)に減圧用のオリフィス25が設けられている。油量増幅部24は、要は、バイパス油路23を流れる圧油のエネルギによって、オイルをオイルパンなどの貯留部26から汲み上げて潤滑部10に供給するポンプ機能を備えたものであればよく、その一例を挙げれば、ジェットポンプ(あるいはエジェクターポンプ)によって油量増幅部24を構成することができる。
ジェットポンプは、バイパス油路23を流れる圧油を絞ってその流速を増大させるノズル27と、吐出側がテーパ状に拡がりかつノズル27から圧油の噴流が吹き込まれるディフューザ28とを備えた公知の構造のものであって、ノズル27から圧油を高速で噴射することによりディフューザ28の入口部分に負圧が生じる。その負圧によって貯留部26からオイルを汲み上げ、ノズル27から噴射される圧油と混合してこれを潤滑部10に供給するようになっている。したがって、潤滑部10に供給される圧油は、貯留部26から汲み上げた分だけ増量される。
図1に示す油圧制御装置では、車両が走行するなどエンジン11が動作していると、無段変速機1の伝達トルク容量すなわちベルト挟圧力を、エンジン11から出力されるトルクに応じた容量に設定する必要があり、また車速やアクセル開度などに応じた変速比とする必要があるので、その伝達トルク容量や変速比を設定するのに要する油圧が要求される。その油圧は、主として電動油圧ポンプ16で発生させられ、あるいはアキュムレータ20から供給される。その相対的に高圧な油圧は、油路18を介して無段変速機1やC1クラッチ7に供給される。また、それらのアクチュエータ5,6やC1クラッチ7での油圧は、前述したように各供給用の電磁弁DSP1,DSS1,DSC1や排圧用の電磁弁DSP2,DSS2,DSC2を電気的に開閉して制御される。また、エンジン11が駆動していれば、トルクコンバータ8やその他の歯車などの伝動部材が回転しているので、エンジン11によって駆動される機械式油圧ポンプ12からこれらトルクコンバータ8や各種の潤滑部10に圧油が供給される。具体的には、機械式油圧ポンプ12で発生した油圧は調圧バルブ13で所定の圧力に調圧され、その油圧が前述したロックアップ制御バルブ9を介してトルクコンバータ8に供給されてロックアップクラッチの係合・解放の制御が実行される。また、調圧に伴って生じたドレイン油圧が油路14を介して潤滑部10に供給され、軸受や歯車の歯面などの潤滑の用に供される。
また一方、機械式油圧ポンプ12が吐出した圧油の一部は、高圧側油路21を介してバイパス油路23に流れる。そのバイパス油路23の圧油は、油量増幅部24におけるノズル27から噴射されて負圧を生じさせるので、貯留部26のオイルがここで汲み上げられて、バイパス油路23の圧油と共に潤滑部10に供給される。すなわち、潤滑部10に対する圧油が増量される。この潤滑部10と並列に、オイルによって冷却する必要のある冷却部を接続することもでき、これら潤滑部10や冷却部は、機械式油圧ポンプ12を駆動するエンジン11が動作している状態では、常時、圧油を必要とする箇所であり、機械式油圧ポンプ12が油圧を発生している状態では、その圧油量が機械式油圧ポンプ12から吐出された量に限られず、貯留部26から汲み上げた量を加えたものとなるので、潤滑油量や冷却油量が不足することが確実に回避もしくは抑制される。
これは、アキュムレータ20に蓄圧する場合も同様である。すなわち、アキュムレータ20の油圧が低下した場合や、調圧バルブ13での調圧レベルを高くした場合には、機械式油圧ポンプ12の吐出圧が高くなるので、高圧側油路21に供給された油圧によって逆止弁22が開き、機械式油圧ポンプ12からアキュムレータ20に送給される圧油の量が増大する。言い換えれば、機械式油圧ポンプ12から潤滑部10やトルクコンバータ8などのいわゆる油圧常用部に対して送給される油量が相対的に減少する。その場合であって、高圧側油路21を流れる圧油の一部がバイパス油路23を介して油量増幅部24に送られるので、ここで貯留部26から汲み上げられたオイル加算された量の圧油が潤滑部10に供給されるので、潤滑部10で圧油が不足することを回避もしくは抑制することができる。
ところで、上述した図1に示す構成では、アキュムレータ20に対して蓄圧のための油圧を送給する高圧側油路21の油圧を利用して、潤滑部10に対する圧油の増量を行うように構成されているが、アキュムレータ20に蓄圧を行わない場合であっても高圧側油路21に油圧が供給されるので、蓄圧の実行・不実行に拘わらず、潤滑部10に対する圧油の増量を行うことになる。しかしながら、油量増幅部24は、本来、アキュムレータ20に対する蓄圧時に、潤滑部10に対する圧油の増量を行うために設けられているから、蓄圧時に限って油量増幅部24を動作させるように構成することが好ましい。その例を図2に示してある。
この図2に示す例は、上述した図1に示す構成のうち、機械式油圧ポンプ12からアキュムレータ20に油圧を送給しない場合には、油量増幅部24に対する圧油を遮断する遮断機構を設けた例であり、したがって図1に示す構成と同様の部分には図1と同様の符号を付してその説明を省略する。図2に示す遮断機構は、機械式油圧ポンプ12から油量増幅部24への圧油を遮断するバルブと、潤滑部10から油量増幅部24に逆流する圧油を遮断するバルブとによって構成されている。これらのバルブは、電気的に制御できる開閉弁あるいは油圧によって制御できる開閉弁であってもよいが、図2に示す例では、逆止弁によって構成されている。すなわち、高圧側油路21のうちアキュムレータ20もしくは油路18からの圧油の逆流を阻止する逆止弁22よりも機械式油圧ポンプ12側に、開弁する圧力(開弁圧)を弾性力で設定した蓄圧用逆止弁29が設けられている。その開弁力は、アキュムレータ20に蓄える油圧の最低圧に相当する程度の力であり、したがって機械式油圧ポンプ12で発生させた油圧をアキュムレータ20に蓄圧しない場合には閉じている。前述したバイパス油路23は、その蓄圧用逆止弁29とこれに隣接して設けられている前記逆止弁22との間で高圧側油路21から分岐している。したがって、機械式油圧ポンプ12で発生させた油圧をアキュムレータ20に蓄圧しない場合には、バイパス油路23に圧油が供給されないように構成されている。
一方、油量増幅部24の吐出側に逆止弁30が設けられている。この逆止弁30は、油量増幅部24の吐出圧が、調圧バルブ13から潤滑部10に圧油を供給する油路14の油圧より高い場合に開弁し、圧力の高低がこれとは反対の場合に閉弁するように構成されたバルブであり、したがって油量増幅部24が動作していずにその吐出圧が相対的に低い場合には、潤滑部10あるいはこれに圧油を供給する油路14から油量増幅部24に圧油が逆流しないように構成されている。
図2に示す構成の油圧制御装置において、機械式油圧ポンプ12で発生させた油圧をアキュムレータ20で蓄圧しない場合、調圧バルブ13での調圧レベルが相対的に低いことにより高圧側油路21の油圧が、蓄圧用逆止弁29の開弁圧より低くなるので、機械式油圧ポンプ12で発生させた圧油は、蓄圧用逆止弁29によって阻止されてバイパス油路23には送給されない。したがって、油量増幅部24は動作しないので、潤滑部10に対する圧油の増量は行われない。また、機械式油圧ポンプ12で発生させた圧油は、その全量がトルクコンバータ8や調圧バルブ13に対して供給されるので、潤滑部10に対する圧油の量が不足するなどの事態は生じない。特に図2に示す構成では、逆止弁30を設けてあることにより、停止している油量増幅部24(ジェットポンプ)に向けて圧油が逆流することがないので、潤滑部10に対する圧油の量が不足することはない。
上述した各具体例は、油量増幅部24を構成しているジェットポンプを動作させる元圧として、アキュムレータ20側に供給する油圧を利用し、その油圧をバイパス油路23を介してジェットポンプの流入口に供給するように構成したが、この発明では、他の油圧をジェットポンプの駆動油圧として利用することができる。その例を図3に示してある。この図3に示す例は、上述した図2に示す構成の一部を変更した油圧制御装置であり、したがって図2に示す構成と同一の部分には図2と同様の符号を付してその説明を省略し、図2に示す構成と異なる部分の構成について、以下に説明する。
油量増幅部24を構成しているジェットポンプの流入口(すなわちノズル27の流入口)と、前記ロックアップ制御バルブ9で調圧された油圧をトルクコンバータ8に供給する油路31とを連通するバイパス油路32が設けられている。このバイパス油路32には、信号圧によって開状態と閉状態とに切り替わる切替バルブ33が設けられている。一方、図3に示す例における調圧バルブ13は、調圧レベルに応じて(もしくは基づいて)信号圧を出力するように構成されており、より具体的には、蓄圧のためにアキュムレータ20側に油圧を供給するように調圧レベルを高くした場合に、その調圧レベルに基づいた信号圧を出力するように構成されている。
切替バルブ33は、例えばスプールタイプのバルブであって、スプールを挟んで信号圧とスプリングによる弾性力とを対抗させて作用させるように構成されている。そのスプリングの弾性力は、信号圧に基づいて生じる推力より小さく設定されており、したがって信号圧が作用した場合にはスプールがスプリングを圧縮して移動し、その結果、開状態になってロックアップクラッチの制御油圧がジェットポンプに供給され、これとは反対に信号圧が作用しない場合には、スプールがスプリングによって押されて閉状態となり、その結果、ジェットポンプに対するロックアップ制御油圧が遮断される。
図3に示す構成の油圧制御装置においては、アキュムレータ20に十分油圧が蓄えられている状態では、機械式油圧ポンプ12が吐出した油圧をアキュムレータ20に蓄圧する必要がないので、調圧バルブ28の調圧レベルが低くなっており、そのため調圧バルブ28から生じるドレイン油圧が多く、潤滑部10に対する潤滑油量が十分に確保される。また、調圧バルブ28は切替バルブ33に対する信号圧を出力しないので、切替バルブ33は閉状態を維持し、したがって油量増幅部24を構成しているジェットポンプに対してロックアップ制御油圧が供給されない。すなわち、ジェットポンプは停止状態に維持されて、各潤滑部10に供給する油量が過剰になることがないので、不必要な動力の消費が防止される。
また、アキュムレータ20の油圧が低下するなど、機械式油圧ポンプ12で発生させた油圧をアキュムレータ20側に供給する必要が生じると、調圧バルブ28の調圧レベルが高くなり、それに伴って調圧バルブ28で発生するドレイン油圧の量、すなわち潤滑部10に送られる圧油の量が減少する。これに対して、調圧バルブ28はその調圧レベルが高くなることに伴って信号圧を出力し、これが切替バルブ33に供給されるので、切替バルブ33が開状態に切り替わる。そのため、ロックアップ制御油圧が切替バルブ33を介してジェットポンプに送られて、そのノズル27からディフューザ28に向けて噴射され、それに伴って生じる負圧によってオイルパンなどの貯留部26からオイルが汲み上げられ、そのオイルが逆止弁30を押し開いて潤滑部10に供給される。すなわち、潤滑部10に供給される圧油が増量される。
このように、この発明に係る油圧制御装置によれば、エンジン11によって駆動される機械式油圧ポンプ12によって無段変速機1などで必要とする高圧を発生させ、またその蓄圧を行うことができると同時に、低圧であっても連続的に圧油を供給する必要のある潤滑部10などの油圧常用部に対して過不足なく圧油を供給することができる。
つぎに、電動油圧ポンプ16を利用して潤滑部10に対する圧油の増量を行うように構成した例について説明する。図4はその例を示しており、前述したジェットポンプに替えて電動油圧ポンプ16によって貯留部26のオイルを汲み上げて潤滑部10に供給するように構成されている。具体的に説明すると、電動油圧ポンプ16の吐出側に、油圧の供給箇所を切り替える切替バルブ34が連通されている。この切替バルブ34は、電動油圧ポンプ16に連通された入力ポートと、前記逆止弁19を介してアキュムレータ20や高油圧供給部に連通された出力ポートと、バイパス油路35を介して潤滑部10に連通された出力ポートとを有しており、信号圧の有無に応じて、入力ポートに連通する出力ポートを切り替えるように構成されている。例えばこの切替バルブ34は、スプールタイプのバルブであって、スプールを挟んで信号圧とスプリングによる弾性力とを対抗させて作用させるように構成されている。そのスプリングの弾性力は、信号圧に基づいて生じる推力より小さく設定されており、したがって信号圧が作用した場合にはスプールがスプリングを圧縮して移動し、その結果、電動油圧ポンプ16をバイパス油路35に連通させ、これとは反対に信号圧が作用しない場合には、スプールがスプリングによって押されて、電動油圧ポンプ16をアキュムレータ20側に連通させるように構成されている。
また、図5に示す構成の油圧制御装置においても、調圧バルブ28が信号圧を出力するように構成されており、その信号圧が上記の切替バルブ34に供給されている。具体的には、アキュムレータ20に蓄圧するべく調圧レベルを高くした場合に調圧バルブ28から信号圧を出力し、その信号圧によって切替バルブ34が切り替え動作して電動油圧ポンプ16をバイパス油路35を介して潤滑部10に連通させるように構成されている。なお、他の構成は、図1ないし図3のいずれかに示す構成と同じであるから、これらの図に示す構成と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
また、電動油圧ポンプ16は、その回転数あるいはモータ17の回転数に応じて吐出量あるいは吐出圧が高くなるように構成されている。アキュムレータ20に蓄圧し、あるいは高油圧供給部に対して油圧を供給する場合、必要とする油圧が予め決められているので、電動油圧ポンプ16あるいはモータ17の回転数は、アキュムレータ20あるいは高油圧供給部で必要とする油圧を発生するように設定されている。これに対して、潤滑部10などの油圧常用部で必要とする油圧は、アキュムレータ20に蓄える油圧より低圧であり、また潤滑部10に供給する圧油を増量するために電動油圧ポンプ16が吐出するべき油量は少なくてよい。したがって、潤滑部10に対して補助的に圧油を供給する場合には、電動油圧ポンプ16もしくはモータ17を、アキュムレータ20あるいは高油圧供給部に油圧を供給する通常の場合とは異なって制御する。
図5はその制御例を説明するためのフローチャートであって、調圧バルブ28の制御ソレノイド(SOL)に対する指示圧Psol が、アキュムレータ20に蓄圧する際の制御ソレノイドの最低信号圧Pacc_min より高圧か否かが判断される(ステップS1)。この判断は、エンジン11によって駆動される機械式油圧ポンプ12が吐出した油圧を、アキュムレータ20に蓄圧するべく高圧に調圧しているか否かの判断、あるいはアキュムレータ20に蓄圧しているか否かの判断であり、このステップS1で否定的に判断された場合には、潤滑部10に対する圧油の増量を行う必要がないので、電動油圧ポンプ16の通常の制御(ステップS2)を行うルーチンに移行する。これに対して、アキュムレータ20に蓄圧を行うべく調圧バルブ28に対する指示圧が高くなっていてステップS1で肯定的に判断された場合には、不足流量Qlub が算出される(ステップS3)。
その演算は、エンジン(Eng回転数)および蓄圧圧力に基づいて行うことができる。すなわち、機械式油圧ポンプ12はエンジン11によって駆動されるから、機械式油圧ポンプ12の吐出量はエンジン回転数に基づいて求めることができ、またアキュムレータ20に供給される圧油の量は蓄圧圧力に基づいて求めることができるので、これらの流量の差が潤滑部10やトルクコンバータ8に供給される油量であり、さらに潤滑部10で必要とする油量は予め決められているから、これらの油量に基づいて不足分を求めることができる。
こうして算出された不足潤滑流量Qlub に基づいて電動油圧ポンプ16の回転数が算出される(ステップS4)。電動油圧ポンプ16の1回転当たりの吐出量は、いわゆるポンプ仕様として設計上決められているから、不足潤滑流量Qlub に基づいて必要とする回転数が求められる。こうして得られた回転数となるようにモータ17の駆動指令が出力される(ステップS5)。
したがって、図4および図5に示すように構成したこの発明に係る油圧制御装置においては、アキュムレータ20への蓄圧を行わない場合には、調圧バルブ28による調圧レベルが相対的に低いので、調圧バルブ28から生じるドレイン油圧が多く、潤滑部10に対する潤滑油量が十分に確保される。また、調圧バルブ28は切替バルブ34に対する信号圧を出力しないので、切替バルブ34は電動油圧ポンプ16をアキュムレータ20側あるいは高油圧供給部側に連通させている。さらに、調圧バルブ28に対する指示圧が相対的に低いことにより図5に示すステップS1で否定的に判断されるので、電動油圧ポンプ16は通常の制御に従って制御され、アキュムレータ20や高油圧供給部で油圧を必要としない限り停止状態に維持される。言い換えれば、電動油圧ポンプ16あるいはモータ17が不必要に駆動されたり、それに伴って動力を消費したりすることはない。
また、アキュムレータ20の油圧が低下するなど、機械式油圧ポンプ12で発生させた油圧をアキュムレータ20側に供給する必要が生じると、調圧バルブ28の調圧レベルが高くなり、それに伴って調圧バルブ28で発生するドレイン油圧の量、すなわち潤滑部10に送られる圧油の量が減少する。これに対して、調圧バルブ28はその調圧レベルが高くなることに伴って信号圧を出力し、これが切替バルブ34に供給されるので、切替バルブ34の動作状態が切り替わって、電動油圧ポンプ16がバイパス油路35を介して潤滑部10に連通させられる。また同時に、調圧バルブ28に対する指示圧が高くなることにより図5に示すステップS1で肯定的に判断され、その結果、電動油圧ポンプ16は、潤滑部10での不足する量の圧油を吐出するように駆動させられる。こうして吐出された圧油は、バイパス油路35を介して潤滑部10に供給される。すなわち、潤滑部10に供給される圧油が増量され、その不足が回避もしくは抑制される。
ここで、上記の各具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、先述したジェットポンプや電動油圧ポンプ16あるいはイパス油路23,32,35がこの発明における圧油追加手段に相当し、またジェットポンプや電動油圧ポンプ16がこの発明における油量増幅部に相当する。さらに、図2に示す蓄圧用逆止弁29や逆止弁30がこの発明における遮断機構あるいは第一および第二の開閉弁に相当する。さらに、図5に示すステップS3を実行する機能、およびステップS4、ステップS5を実行する機能を備えた電子制御装置が、この発明における不足量算出手段および電動油圧ポンプ制御手段に相当する。
なお、上述した各具体例では無段変速機1の制御装置を例に採って説明したが、この発明は上述した具体例に限定されないのであって、他の形式の変速機についての油圧制御装置や変速機以外の装置についての油圧制御装置に適用することができ、要は、蓄圧器と油圧常用部とに一台の油圧ポンプから油圧を分岐して供給するように構成された油圧制御装置に適用することができる。また、この発明における油量増幅部は、上述したジェットポンプあるいはエジェクターポンプもしくは電動油圧ポンプ以外のポンプであってもよく、要は、アキュムレータに蓄圧する際に潤滑部などの油圧常用部に対する圧油を増量できるものであればよい。さらに、この発明における油圧常用部は、前述した潤滑部以外に、圧油を連続的に供給することにより冷却を行う適宜の冷却部であってもよい。そして、この発明では、トルクコンバータに替えて、ロックアップクラッチを備えた流体継手が設けられていてもよい。

Claims (17)

  1. 油圧ポンプと、その油圧ポンプが吐出した油圧を蓄える蓄圧器と、前記油圧ポンプに対して前記蓄圧器とは並列に接続されかつ前記油圧ポンプが動作しているときに油圧を常時必要とする油圧常用部とを備え、その油圧常用部には前記油圧ポンプから吐出された油圧を前記蓄圧器側に供給する圧力に調圧することに伴って生じた圧油が供給され、前記蓄圧器には前記油圧常用部で必要とする圧力より高い油圧が蓄えられるように構成された、蓄圧器を備えた油圧制御装置において、
    前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器に供給される場合に、前記調圧に伴って生じた圧油以外の圧油を前記油圧常用部に供給する圧油追加手段を備えていることを特徴とする、蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  2. 前記圧油追加手段は、前記油圧ポンプが吐出した油圧を前記蓄圧器に導く高圧側油路と、その高圧側油路の油圧によって駆動されることにより前記油圧常用部に供給される油量を増大させる油量増幅部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  3. 調圧されて生じる圧油を前記油圧常用部に導く常用油路と、前記高圧側油路と常用油路とを連通させるバイパス油路とを更に備え、
    前記油量増幅部は、前記バイパス油路の途中に設けられ、前記バイパス油路を流れる圧油を噴射させることに伴って生じる負圧でオイルを貯留部から汲み上げるジェットポンプを含むことを特徴とする請求項2に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  4. 前記油圧ポンプから前記高圧側油路を介して前記蓄圧器に油圧を送給しない場合に前記油量増幅部への圧油の流れを遮断する遮断機構が更に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  5. 前記遮断機構は、前記高圧側油路のうち前記バイパス油路が分岐している箇所よりも油圧ポンプ側の箇所に設けられかつ前記蓄圧器に向けて圧油を送給する場合に開弁される第一開閉弁と、前記バイパス油路のうち前記油量増幅部の吐出部と前記常用油路との間に設けられかつ前記常用油路に向けた圧油を流す場合に開弁する第二開閉弁とを含むことを特徴とする請求項4に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  6. 前記第一開閉弁は、開弁に要する開弁力を弾性力によって所定値に設定されるとともに前記アキュムレータに向けた圧油の圧力がその開弁力以上になることにより開弁されかつアキュムレータに向けた方向とは反対の方向への圧油の流れに対しては閉弁してその流れを阻止する逆止弁を含むことを特徴とする請求項5に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  7. 前記第二開閉弁は、前記常用油路に向けた圧油によって開弁する逆止弁を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  8. 前記油圧ポンプを駆動するエンジンと、
    モータによって駆動されて圧油を吐出する電動油圧ポンプと
    を更に備え、
    前記圧油追加手段は、前記油圧ポンプから前記蓄圧器に油圧が供給されている際に前記電動油圧ポンプが吐出した圧油を前記油圧常用部に供給するように切り替わる切替バルブを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  9. 前記切替バルブは、前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器側に供給する圧力に調圧されていることにより前記電動油圧ポンプを前記油圧常用部に連通させ、前記油圧ポンプが吐出した油圧が前記蓄圧器側に供給する圧力より低い圧力に調圧されていることにより前記電動油圧ポンプを前記蓄圧器側に連通させるように切り替わるバルブを含むことを特徴とする請求項8に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  10. 前記油圧ポンプが吐出した圧油を前記蓄圧器側に供給する際に前記油圧ポンプから前記油圧常用部に供給される圧油の不足量を算出する不足量算出手段と、
    この不足量算出手段で算出された前記圧油の不足量に基づいて前記電動油圧ポンプを制御する電動油圧ポンプ制御手段と
    を備えていることを特徴とする請求項8または9に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  11. 前記電動油圧ポンプは、回転数に応じて圧油を吐出するオイルポンプを含み、
    前記電動油圧ポンプ制御手段は、前記不足量算出手段で算出された前記圧油の不足量を吐出するように前記電動油圧ポンプもしくは前記モータの回転数を制御する手段を含む
    ことを特徴とする請求項10に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  12. 油圧によって係合および解放させられるロックアップクラッチを有する流体継手と、
    そのロックアップクラッチを制御する油圧を発生させるロックアップ制御バルブと
    を更に備え、
    前記圧油追加手段は、前記ロックアップクラッチに供給される圧油によって駆動されることにより前記油圧常用部に供給される油量を増大させる油量増幅部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  13. 前記油量増幅部は、前記ロックアップクラッチに油圧を供給する油路と前記油圧常用部に圧油を供給する油路との間に配置され、前記ロックアップクラッチに向けて供給された圧油の一部を噴射させることに伴って生じる負圧でオイルを貯留部から汲み上げるジェットポンプを含むことを特徴とする請求項12に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  14. 前記ジェットポンプの流入口側に設けられ、前記蓄圧器側に供給する油圧が高い場合に開かれる前記ジェットポンプに対する圧油の供給を許容し、かつ前記蓄圧器側に供給する油圧が低い場合に閉じられて前記ジェットポンプに対する圧油の供給を遮断する切替バルブを更に備えていることを特徴とする請求項13に記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  15. 前記油圧ポンプで発生した油圧を調圧する調圧バルブを更に備え、
    その調圧バルブにおける調圧に伴って生じたドレイン油圧が前記油圧常用部に供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  16. 前記油圧常用部は、潤滑箇所とオイルによって冷却を行う冷却箇所との少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
  17. 前記油圧ポンプで発生した油圧を調圧し、かつ調圧レベルに応じて信号圧を出力する調圧バルブを更に備え、
    その調圧バルブにおける調圧に伴って生じたドレイン油圧が前記油圧常用部に供給されるように構成され、
    前記切替バルブは、前記信号圧によって切り替え動作するバルブを含む
    ことを特徴とする請求項7ないし11、14のいずれかに記載の蓄圧器を備えた油圧制御装置。
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