JP5900301B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、油圧源が、高圧で動作する高圧油圧回路に供給される油圧を吐出する高圧ポートと、その高圧油圧回路よりも低い油圧で動作する低圧油圧回路に供給される油圧を吐出する低圧ポートとの少なくとも二つのポートを備え、これらのポートから出力された油圧を制御する油圧制御装置に関するものである。
油圧は、大小様々な動力を離れた箇所に容易に伝達でき、また信号を伝達することもできるので、各種の機器で使用されている。その油圧は、ポンプでオイルを加圧し、かつ調圧バルブなどで所定の圧力に適宜に調整し、これを元圧として必要箇所に供給するのが一般的である。その油圧によって動作する装置あるいは機構で要求される圧力あるいは動力は、例えば駆動系統では高く、その制御や潤滑のための系統では低いなど、その機能もしくは用途によって高低に異なっており、単一の装置あるいは設備で必要油圧が高低に異なる複数種類の油圧機器を備える場合がある。そのような場合、必要最大圧力を油圧ポンプによって発生させ、これを各油圧機器で必要とする圧力に調圧することが可能であるが、このような調圧を行うと、高い元圧を低い油圧に下げるにあたり、多量のドレインが生じ、これが動力の損失の要因になり、エネルギ効率が悪くなる可能性がある。
そこで、高い油圧で動作する高圧油圧回路とそれより低い油圧で動作する低圧油圧回路とを備えた装置においては、これら二種類の油圧を吐出する油圧源を用いることが行われる。その一例が特許文献1に記載されており、この特許文献1に記載された装置は、高油圧を発生する第1オイルポンプと低油圧を発生する第2オイルポンプとを備えていて、第1オイルポンプの吐出ポートが高圧油路を介して所定のオイル必要部に接続され、また第2オイルポンプの吐出ポートに接続された低圧油路が、逆止弁を介して高圧油路に接続されている。したがって、特許文献1に記載された装置では、高圧油路と低圧油路とのそれぞれの油圧が定常的状態になっていて高圧油路の油圧が低圧油路の油圧より高ければ、逆止弁が閉じてこれらの油路同士が連通することはない。これに対して高油圧で動作する回路での圧油の必要量が増大した場合には、高圧油路の油圧が一時的に低下するから、低圧油路から逆止弁を介して高圧油路に圧油が流入し、またその後に高油圧で動作する回路での油圧が高くなると、高圧油路の油圧が高くなるので、逆止弁が閉じる。このように特許文献1に記載された装置は、高圧油圧回路での圧油の必要量もしくは要求量によって高圧油路と低圧油路との連通やその遮断が生じるように構成されている。
特開2007−107698号公報
上述の特許文献1に記載されているように構成された油圧制御装置では、油圧を必要とする箇所もしくは回路での油圧の要求量あるいは消費量に応じて、各吐出ポートの連通状態が切り替わり、それに伴って油圧を発生させるための駆動力あるいは負荷が変動することになる。特許文献1に記載されているように車両に搭載された油圧制御装置にあっては、走行のための駆動力源であるエンジンによって油圧ポンプを駆動することになるが、エンジンの出力は油圧を必要とする箇所での油圧の要求量あるいは消費量に基づいて制御されている訳ではないので、油圧を発生させるための負荷の変動によってエンジンの動作状態に変動を来す可能性がある。例えば、エンジンがアイドリング状態になっている場合に、油圧を発生することに伴う負荷トルクが急激に変化すると、エンジンがストール状態に陥る可能性がある。
この発明は上記の課題に着目してなされたものであり、高低の少なくとも二種類の油圧を吐出し、かつこれらの油圧を適宜に合流させ、またその合流を解除するように構成され、その合流およびその解除により、油圧を発生させるための負荷が予期せずに変動することを規制するように構成された油圧制御装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために、請求項1の発明は、オイルを加圧して吐出する油圧源が、高圧で動作する高圧油圧回路に供給する高油圧を吐出する高圧ポートと、その高圧油圧回路よりも低圧で動作する低圧油圧回路に供給する低油圧を吐出する低圧ポートとの少なくとも二つの吐出ポートを備え、前記高圧油圧回路での油圧が低下した場合に開弁動作して前記低圧ポートから吐出された油圧と前記高圧ポートから吐出された油圧とを合流させ、かつ前記高圧油圧回路での油圧が低下していない場合には閉弁動作して前記低圧ポートから吐出された油圧と前記高圧ポートから吐出された油圧との合流を遮断する開閉弁を有する油圧制御装置において、前記開閉弁の開閉状態の切り替えを、予め定めた条件が成立した場合に禁止する切替禁止機構を備え、前記油圧源は、内燃機関によって駆動されて油圧を発生するように構成され、かつ前記内燃機関の出力側にはロックアップクラッチを有する流体伝動装置が連結され、前記予め定めた条件は、前記ロックアップクラッチがトルクを伝達しない開放状態になっていること、前記内燃機関を搭載している車両の車速が予め定めた車速以下であること、前記内燃機関がアイドリング状態になっていることの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記内燃機関は、走行のための駆動力源として車両に搭載された内燃機関を含み、前記予め定めた条件は、前記車両が走行していることを含むことを特徴とする油圧制御装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記開閉弁は、前記低圧ポート側から前記高圧ポート側に油圧が流れる場合に開き、前記高圧ポート側から低圧ポート側への油圧の流れを阻止する逆止弁を含み、前記切替禁止機構は、前記逆止弁をバイパスして前記低圧ポートと高圧ポートとを連通させるバイパス油路と、前記予め定めた条件が成立した場合に前記バイパス油路を開きかつ前記予め定めた条件が成立しない場合には前記バイパス油路を閉じる切替弁を含むことを特徴とする油圧制御装置である。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記ロックアップクラッチを係合状態にする油圧と開放状態にする油圧とを出力するロックアップクラッチ制御弁と、前記ロックアップクラッチを係合状態にするためにオン信号圧を前記ロックアップクラッチ制御弁に選択的に出力する信号圧弁とを更に備え、前記開閉弁は、前記低圧ポート側から前記高圧ポート側に油圧が流れる場合に開き、前記高圧ポート側から低圧ポート側への油圧の流れを阻止する逆止弁を含み、前記切替禁止機構は、前記逆止弁をバイパスして前記低圧ポートと高圧ポートとを連通させるバイパス油路と、前記信号圧弁から前記オン信号圧が供給されていない場合に前記バイパス油路を開きかつ前記オン信号圧が供給されている場合には前記バイパス油路を閉じる切替弁を含むことを特徴とする油圧制御装置である。
請求項1の発明によれば、高圧油圧回路での油圧が低下すると、開閉弁が開いて低圧ポートから吐出された油圧が、高圧ポートから吐出された油圧に合流し、また高圧油圧回路での油圧が高くなると、開閉弁が閉じて各吐出ポートから吐出された油圧の合流が遮断される。このように各吐出圧の合流やその遮断によって、油圧を発生させるための負荷が変動するが、予め定めた条件が成立していると、開閉弁の開閉状態の切り替えが禁止され、その結果、油圧を発生するための負荷の変動を回避することができる。
例えば、内燃機関の出力側に連結されている流体伝動装置のロックアップクラッチが開放状態になっており、あるいは車速が所定車速以下であり、もしくは内燃機関がアイドリング状態になっていると、油圧を発生することに伴って内燃機関に作用する負荷トルクの変動が回避もしくは抑制され、内燃機関の運転状態もしくは回転数を安定させることができる。より具体的には、内燃機関がアイドリング状態になっている場合、高圧油圧回路での油圧が高低に変化しても開閉弁の開閉状態が切り替わることがないので、内燃機関に対する負荷トルクが安定し、アイドリング状態を安定的に維持し、エンジンストールに到ることを回避することができる。
また、請求項2の発明によれば、車両が走行している状態でロックアップクラッチがトルクを伝達する係合状態になっていれば、開閉弁の切り替え動作が許可される。したがって、油圧を発生することに伴って内燃機関に掛かる負荷トルクが、開閉弁の開閉状態が変化することによって変動することがあるが、内燃機関は燃料を燃焼させて自立回転する以外に、走行に伴う慣性力がロックアップクラッチを介して内燃機関に伝達されて内燃機関がその慣性力によって回転させられているので、油圧を発生させることに伴う負荷トルクが変化してもエンジンストールに到ることを回避することができる。
一方、請求項3の発明によれば、切替弁がバイパス油路を開いている状態では、高圧油圧回路での油圧が高低に変化しても逆止弁を挟んだ両側の油圧が均衡するから、逆止弁の開閉状態の切り替えを禁止することができる。
そして、請求項4の発明によれば、ロックアップクラッチを係合させるオン信号圧が出力されていないことにより、ロックアップクラッチが開放状態に制御される場合、そのオン信号圧が切替弁に供給されないので、逆止弁をバイパスするバイパス油路が開いて逆止弁を挟んだ両側での油圧が均衡する。その結果、ロックアップクラッチが開放状態になっていれば、高圧油圧回路での油圧が高低に変化しても逆止弁の開閉状態の切り替えを禁止することができる。
この発明に係る油圧制御装置における切替禁止機構としての切替弁の部分を示す概略的な油圧回路図である。 その油圧制御装置の主要部を模式的に示す図である。 信号圧とロックアップクラッチの差圧との関係を示す線図である。 この発明を適用できる車両の動力伝達系統を模式的に示す図である。
この発明を図を参照してより具体的に説明する。この発明は、自動車や鉄道車両、航空機、船舶、その他一般的な産業機械における油圧制御装置に適用することができ、要は、高い油圧で動作する高圧油圧回路に高油圧を吐出するポートと、低い油圧で動作する低圧油圧回路に低油圧を吐出するポートとの少なくとも二つの吐出ポートを有する油圧源を備え、それらの吐出圧を制御するように構成された装置である。その高油圧回路および低油圧回路は、対象とする油圧制御装置によって異なるが、例えば自動変速機を備えた車両を対象とする場合には、伝動機構における伝達トルク容量を設定するための油圧回路が高圧油圧回路に相当し、その自動変速機が例えばベルト式無段変速機であれば、ベルトが巻き掛けられるプーリでベルトを挟み付けるように作用する推力を設定し、また変速を実行する油圧回路である。また、トルクコンバータでの油圧やトルクコンバータにおけるロックアップクラッチを係合あるいは開放させる油圧、潤滑のための油圧などを制御する油圧回路が低圧油圧回路に相当する。
図4には、自動変速機を搭載した車両の動力伝達系統の一例を模式的に記載してあり、駆動力源として内燃機関(以下、エンジンと記す)1を備え、その出力側にロックアップクラッチ2を有する流体伝動装置であるトルクコンバータ3が連結されている。このトルクコンバータ3は従来知られている構成のものであって、ロックアップクラッチ2を挟んだ両側の油圧の差によってロックアップクラッチ2を係合させ、あるいは滑りを伴う係合状態に設定し、さらには開放するように構成されている。
また、エンジン1にはトルクコンバータ3と並列に油圧源としてオイルポンプ4が連結されている。このオイルポンプ4は、後述するように、少なくとも二つの吐出ポートを有し、一方の吐出ポートからは高油圧を出力し、他方の吐出ポートからは低油圧を出力するように構成されている。したがって、オイルポンプ4は高油圧を吐出する高圧型のものと、低油圧を吐出する低圧型のものとを備えた構造のものであってもよい。
トルクコンバータ3の出力側に自動変速機5が連結されている。この自動変速機5は従来知られている有段式あるいは無段式の変速機であってよく、図4にはベルト式無段変速機を例示してある。ベルト式無段変速機は、ベルト6が巻き掛けられている駆動側および従動側の各プーリ7,8が、固定シーブと可動シーブとによって構成され、可動シーブを固定シーブに対して接近させ、あるいは離隔させることにより、ベルト6が巻き掛けられるいわゆるベルト溝の幅を変化させ、また各シーブを接近させる方向に作用する推力によってベルト6を挟み付ける挟圧力を発生させるように構成されている。その可動シーブを固定シーブに対して接近もしくは離隔させる推力、また挟圧力を付与する推力は、油圧によって発生させるようになっている。そして、従動プーリ8からデファレンシャル9を介して駆動輪10にトルクを出力するように構成されている。
上記のトルクコンバータ3や自動変速機5を制御するための油圧制御装置11が設けられている。この油圧制御装置11は、オイルポンプ4で発生した油圧をライン圧などに調圧するとともに、ロックアップクラッチ2やトルクコンバータ3あるいは自動変速機5などへの油圧の給排を制御し、またその油圧を適宜に調圧するように構成され、その制御は、主としてソレノイドバルブを電気的に制御し、その出力圧によって各種のバルブを制御して行うようになっている。その電気的な制御を行うために電子制御装置(ECU)12が設けられている。この電子制御装置12は従来知られている構成のものとほぼ同様の構成であって、マイクロコンピュータを主体にして構成され、入力された各種のデータおよび予め記憶しているデータを利用して演算を行い、その演算の結果を制御指令信号として油圧制御装置11に出力するように構成されている。
この発明に係る油圧制御装置11の主要部分を図2に模式的に示してある。オイルポンプ4における二つの吐出ポートのうち高油圧を出力する高圧ポート13に高圧油路14が連通され、また低油圧を出力する低圧ポート15に低圧油路16が連通されている。これら高圧油路14および低圧油路16は、第1レギュレータバルブ17に接続されている。この第1レギュレータバルブ17は、入力された信号圧に応じて調圧を行うバルブであって、高圧油路14および低圧油路16における油圧を信号圧に応じた所定の圧力に設定するように構成されている。なお、その油圧は、定常的な状態では、高圧油路14で高く、低圧油路16で低く設定される。
このようにして油圧が設定される高圧油路14は、高圧油圧回路18に連通されている。この高圧油圧回路18は、前述した各プーリ7,8の油圧室(アクチュエータ)やその油圧室に油圧を供給あるいは排出する制御弁ならびに油路などから構成されている。そして、上記の高圧油路14と低圧油路16との油圧を合流させ、あるいはその合流を遮断する開閉弁が設けられている。図2に示す例では、この開閉弁は逆止弁19によって構成されており、その逆止弁19は、高圧油路14の油圧が低圧油路16の油圧より高い場合に閉じて高圧油路14側から低圧油路16側への圧油の流れを阻止し、これとは反対に高圧油路14の油圧が低圧油路16の油圧より低くなった場合には開弁して低圧油路16側から高圧油路14側への圧油の流通を生じさせるように配置されている。したがって、定常的な状態では、高圧油路14の油圧が低圧油路16の油圧より高いために逆止弁19が閉じ、高圧油圧回路18には第1レギュレータバルブ17で調圧された高い油圧が供給され、急変速などのために高圧油圧回路18で必要もしくは消費する圧油の量が増大してその油圧が低下した場合には、逆止弁19が開いて、低圧油路16の油圧が高圧油路14の油圧に合流して高圧油圧回路18に供給される。
第1レギュレータバルブ17には、調圧に伴って生じるドレイン油圧を第2レギュレータバルブ20に供給する高圧ドレイン油路21と低圧ドレイン油路22が連通されている。この第2レギュレータバルブ20は、印加される信号圧に応じた調圧レベルに設定されて各ドレイン油路21,22の油圧を所定の油圧に調圧するバルブであり、高圧ドレイン油路21の油圧が低圧ドレイン油路22の油圧より高くなるように調圧を行う。そして、高圧ドレイン油路21は低圧油圧回路23に連通されている。この低圧油圧回路23は、前述したトルクコンバータ3やロックアップクラッチ2ならびにこれらに油圧を供給あるいは排出し、もしくは調圧するためのバルブ類および油路などを含み、前述した高圧油圧回路18よりも低い油圧で動作する回路である。また、高圧ドレイン油路21と低圧ドレイン油路22との間には、高圧ドレイン油路21側から低圧ドレイン油路22側への圧油の流通を阻止し、かつこれとは反対に低圧ドレイン油路22側から高圧ドレイン油路21側への圧油の流通を許容する逆止弁24が設けられている。したがって、定常的な動作状態では、高圧ドレイン油路21から低圧油圧回路23に油圧が供給され、過渡的な状態として高圧ドレイン油路21の油圧が低圧ドレイン油路22の油圧より低くなると、逆止弁24が開いて低圧ドレイン油路22の油圧が高圧ドレイン油路21の油圧に合流するようになっている。
さらに、第2レギュレータバルブ20は、調圧に伴って生じるドレイン油圧を排出する排出ポートを備え、それらの排出ポートにドレイン油路25が連通されている。このドレイン油路25は、図示しない軸受などの潤滑部26およびリリーフ弁27に連通されている。すなわち、リリーフ弁27で設定された圧力のドレイン油圧を潤滑部26に供給するように構成されている。
そして、この発明に係る油圧制御装置11の特徴的構成として、前記開閉弁としての逆止弁19の開閉状態の切り替わりを禁止する切替禁止機構28が設けられている。この切替禁止機構28は、開閉弁が前記高圧油路14および低圧油路16の油圧の状態もしくは高圧油圧回路18の油圧の状態に応じて開閉するのに対して、予め定められた条件が成立することにより、その開閉弁を開弁状態あるいは閉弁状態に維持するための機構であり、その維持操作は、機械的手段で弁体を固定し、あるいは油圧によって弁体の移動を阻止するものなど、必要に応じて適宜に構成することができる。また、切替禁止機構28を動作させる予め定めた条件は、要は、オイルポンプ4が油圧を発生することに伴う負荷トルクの予期しない変動が何らかの不都合の要因になる状態が成立していることであり、例えば車速が予め定めた車速以下であること、そのためにロックアップクラッチ2がトルクを伝達しないように開放していること、エンジン1がアイドリング状態になっていることなど、適宜に設定することができる。
切替禁止機構28の一例を図1に油圧回路図として示してある。ここに示す切替禁止機構28は、信号圧に応じて開状態と閉状態とに切り替わる切替弁29によって構成されており、この切替弁29は、前述した逆止弁19をバイパスして前述した高圧油路14と低圧油路16とを連通させるバイパス油路30の途中に介在させられて、スプール31によってそのバイパス油路30を連通させ、また遮断するスプールタイプのバルブであって、高圧油路14に連通された第1ポート32と低圧油路16に連通された第2ポート33とを有している。また、スプール31は、第2ポート33を開閉するランド部を有しており、そのランド部が第2ポート33を開く方向にスプール31を軸線方向に押圧するスプリング34がスプール31の一端部側に配置され、これとは反対側の端部に信号圧が印加される信号圧ポート35が形成されている。すなわち、信号圧が印加されていない場合には、スプール31がスプリング34に押されて図1の左側に移動していることにより第2ポート33が開いて第1ポート32に連通し、その結果、高圧油路14と低圧油路16とがバイパス油路30を介して連通し、また信号圧が印加されている場合には、スプール31がスプリング34の弾性力に抗して図1の右側に移動して第2ポート33が閉じられ、その結果、バイパス油路30を介した高圧油路14と低圧油路16との連通が解除されるようになっている。したがって、図1に示す切替禁止機構28は、逆止弁19を挟んだ両側の油圧を均衡させることにより逆止弁19の開閉状態が切り替わらないように構成されている。
また、図1に示す例は、ロックアップクラッチ2が開放されていることを条件として開閉弁(逆止弁19)の開閉状態の切り替えを禁止するように構成されている。すなわち、この発明における信号圧弁に相当するロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が上記の信号圧ポート35に接続されており、ロックアップクラッチ2を係合させる信号圧をロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が出力した場合に、その信号圧がロックアップ差圧制御バルブ37に加えて上記の信号圧ポート35に印加されるように構成されている。
なお、ロックアップ差圧制御バルブ37について説明すると、前述した高圧ドレイン油路21の油圧を入力する第1入力ポート38と、この第1入力ポート38が開かれた場合に第1入力ポート38に連通するオフ用ポート39と、前述した高圧ドレイン油路21の油圧を入力する第2入力ポート40と、この第2入力ポート40が開かれた場合に第2入力ポート40に連通するオン用ポート41と、各入力ポート38,40を開閉するスプール42とを備えている。そのスプール42は、ロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が出力する信号圧を作用させる受圧面を有する第1ランド部42aと、その第1ランド部42aに隣接して設けられかつ前記オフ用ポート39の油圧(オフ圧POFF )が作用する受圧面を有する第2ランド部42bと、軸線方向での一端側に形成され前記第2信号圧ポート38bの油圧が作用する第3ランド部42cとを有している。
そして、オフ用ポート39が、トルクコンバータ3におけるフロントカバー43とこれに対向するロックアップクラッチ2との間に連通するポート44に接続され、またオン用ポート41がロックアップクラッチ2を挟んでフロントカバー43とは反対側の箇所に連通するポート45に接続されている。さらに、スプール42の軸線方向での一端部側(図1での上端部側)に、前記ロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が出力する信号圧PSLU を印加する第1信号圧ポート46aが形成され、これとは反対側の端部に、ロックアップクラッチ2を係合させる油圧であるオン圧PONを信号圧として印加する第2信号圧ポート46bが形成されている。さらに、スプール42を第1信号圧ポート46a側に押圧するスプリングSP が設けられている。したがって、ロックアップ差圧制御バルブ37は、その信号圧ポート46に信号圧が印加されていない場合にはスプール42が図1の上側に押し上げられて、第1入力ポート38が開いてオフ用ポート39から油圧を出力し、同時に第2入力ポート40を閉じてロックアップクラッチ2を開放(ロックアップ・オフ)させるように構成されている。また、信号圧が印加された場合には、スプール42が図1の下側に押し下げられて、第2入力ポート40が開いてオン用ポート41から油圧を出力し、同時に第1入力ポート38を閉じてロックアップクラッチ2を係合(ロックアップ・オン)させるように構成されている。
上記のロックアップ差圧制御バルブ37による調圧作用について説明すると、上記の第1ランド部42aの直径φAよりも第2ランド部42bの直径φBが大きく、第3ランド部42cの直径φCが更に小さくなっていて、下記の式が成立するように構成されている。
π/4×(φB−φA)=π/4×φC
したがって、ロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が出力する油圧PSLU と、ロックアップクラッチ2を解放させるように作用するオフ圧POFF と、ロックアップクラッチ2を係合させるように作用するオン圧PONとの間には、下記の式が成り立つ。
π/4×(φA・PSLU )+π/4×(φB−φA)・POFF =π/4×φC・PON+FSP
ここで、FSPは前述したスプリングSP の弾性力である。ロックアップクラッチ2を係合させる圧力は、上記のオン圧PONとオフ圧POFF との差圧であるから、これは、
PON−POFF =α・PSLU −β
α=φA/φB
β=4・FSP/(π・φC
となる。これを図に示せば、図3のようになり、ロックアップクラッチ2の係合圧は、ロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が出力する油圧PSLU によって適宜に制御することができる。
つぎに上述した油圧制御装置11の作用について説明すると、エンジン1が回転している状態では、オイルポンプ4がエンジン1によって駆動されて油圧を発生し、高圧ポート13および低圧ポート15のそれぞれから油圧を出力する。高圧ポート13から出力された油圧は、第1レギュレータバルブ17によって所定の圧力に調圧され、その油圧が高圧油路14から高圧油圧回路18に供給される。一方、低圧ポート15から出力された油圧は、第1レギュレータバルブ17によって上記の高圧油路14での油圧より低い圧力に調圧され、低圧ドレイン油路22から所定の低圧油圧回路23に供給される。その場合、車両が所定の車速以上の車速で走行しているとロックアップクラッチ2が係合状態に設定される。ここで、係合状態とは、ロックアップクラッチ2がトルクコンバータ3のフロントカバー43に一体化するように接触しているいわゆる完全係合状態と、フロントカバー43との間に所定の滑りが生じている状態でトルクを伝達するいわゆる半係合状態とを含む。
このようにロックアップクラッチ2が係合していれば、前述したロックアップ制御用ソレノイドバルブ36が信号圧を出力しているから、切替弁29の信号圧ポート35に信号圧が印加されてそのスプール31が図1の右方向に移動し、第2ポート33が閉じられる。すなわち、バイパス油路30が遮断されるので、逆止弁19の開閉状態の切替禁止が解除される。したがって、高圧油圧回路18での圧油の要求量あるいは消費量が増大してその油圧が低下すると、高圧油路14の油圧が低圧油路16の油圧より低くなって逆止弁19が開き、低圧油路16から高圧油路14ならびに高圧油圧回路18に油圧が供給される。その後、高圧油圧回路18での圧油の量あるいは油圧が所期の量あるいは圧力に上昇すると、高圧油路14での油圧が低圧油路16の油圧より高くなるから逆止弁19が閉じる。
逆止弁19の開閉状態がこのように切り替わることにより、オイルポンプ4から吐出された油圧の供給箇所や供給量が変化し、それに伴ってオイルポンプ4が油圧を発生することに伴う負荷トルクが変動する。このような負荷トルクの変動はエンジン1のトルクの変動にもなるが、エンジン1はロックアップクラッチ2が係合していることにより駆動輪10に機械的に連結されているから、万が一、アイドリング状態であっても走行慣性力によるトルクが作用してエンジン1が強制的に回転させられる。そのため、油圧を発生させることに伴う負荷トルクが変動するとしても、エンジン1の回転数は大きくは変動することがなく、ストールに到ることはない。
一方、低車速状態、あるいは停車している状態では、ロックアップクラッチ2が開放されている。このようなロックアップクラッチ2の制御は、ロックアップクラッチ2の制御システムによって実行され、前述したロックアップ制御用ソレノイドバルブ36はいわゆるオフ状態に制御されて信号圧を出力しない。そのため、切替弁29においてはその信号圧ポート35に信号圧が印加されないことによりスプール31がスプリング34に押されて図1の左側に移動している。この状態では、第2ポート33が開かれて第1ポート32に連通する。すなわち、バイパス油路30が開かれるので、高圧油路14と低圧油路16とがバイパス油路30を介して連通する。このバイパス油路30は、逆止弁19を挟んだ両側を連通させるものであるから、バイパス油路30が開かれることにより逆止弁19を挟んだ両側の油圧が等しくなって均衡する。逆止弁19は圧力差によって開閉動作するバルブであるから、その両側での油圧が均衡すると、圧力差がなくなるので、逆止弁19の開閉状態は切り替わらない。すなわち、切替動作が禁止される。
したがって、この状態でいずれかのプーリ7,8に供給するべき圧油の量が急激に増大するなど、圧油の要求量が増大すると、高圧油圧回路18での油圧が低下し、それに伴って高圧油路14の油圧が低圧油路16の油圧より低くなることがある。その場合、低圧油路16の圧油はバイパス油路30を介して高圧油路14の油圧と合流して高圧油圧回路18に供給される。また、高圧油圧回路18での圧油の量や油圧が所期の量に充足した後は、上記のように合流して高圧油圧回路18に供給される油圧が減少する。このような油圧の量の変化は、逆止弁19の開閉によってステップ的に生じるものではなく、連続的に生じるから、オイルポンプ4やエンジン1に掛かる負荷トルクが急激に変化することがない。そのため、たとえエンジン1がアイドリング状態になっていてもその回転数が急激に引き下げられたり、それに伴ってエンジンストールに到ったりすることが回避される。
なお、この発明における油圧源は容量を機械的に変化させることのできる可変容量型のオイルポンプであってもよく、この可変容量型オイルポンプを用いた場合、ロックアップクラッチ2が開放されている状態では、そのオイルポンプの吐出容量を一定に固定することが好ましい。このようにすれば、より確実にエンジンストールを回避することができる。
1…内燃機関(エンジン)、 2…ロックアップクラッチ、 3…トルクコンバータ、 4…オイルポンプ、 5…自動変速機、 6…ベルト、 7,8…プーリ、 9…デファレンシャル、 10…駆動輪、 11…油圧制御装置、 12…電子制御装置(ECU)、 13…高圧ポート、 14…高圧油路、 15…低圧ポート、 16…低圧油路、 18…高圧油圧回路、 19…逆止弁、 23…低圧油圧回路、 26…潤滑部、 28…切替禁止機構、 29…切替弁、 30…バイパス油路、 31…スプール、 32…第1ポート、 33…第2ポート、 34…スプリング、 35…信号圧ポート、 36…ロックアップ制御用ソレノイドバルブ、 37…ロックアップ差圧制御バルブ、 38…第1入力ポート、 39…オフ用ポート、 40…第2入力ポート、 41…オン用ポート、 42…スプール、 43…フロントカバー、 44…ポート、 45…ポート、 46…信号圧ポート。

Claims (4)

  1. オイルを加圧して吐出する油圧源が、高圧で動作する高圧油圧回路に供給する高油圧を吐出する高圧ポートと、その高圧油圧回路よりも低圧で動作する低圧油圧回路に供給する低油圧を吐出する低圧ポートとの少なくとも二つの吐出ポートを備え、前記高圧油圧回路での油圧が低下した場合に開弁動作して前記低圧ポートから吐出された油圧と前記高圧ポートから吐出された油圧とを合流させ、かつ前記高圧油圧回路での油圧が低下していない場合には閉弁動作して前記低圧ポートから吐出された油圧と前記高圧ポートから吐出された油圧との合流を遮断する開閉弁を有する油圧制御装置において、
    前記開閉弁の開閉状態の切り替えを、予め定めた条件が成立した場合に禁止する切替禁止機構を備え、
    前記油圧源は、内燃機関によって駆動されて油圧を発生するように構成され、かつ前記内燃機関の出力側にはロックアップクラッチを有する流体伝動装置が連結され、
    前記予め定めた条件は、前記ロックアップクラッチがトルクを伝達しない開放状態になっていること、前記内燃機関を搭載している車両の車速が予め定めた車速以下であること、前記内燃機関がアイドリング状態になっていることの少なくともいずれか一つを含む
    とを特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記内燃機関は、走行のための駆動力源として車両に搭載された内燃機関を含み、
    前記予め定めた条件は、前記車両が走行していることを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記開閉弁は、前記低圧ポート側から前記高圧ポート側に油圧が流れる場合に開き、前記高圧ポート側から低圧ポート側への油圧の流れを阻止する逆止弁を含み、
    前記切替禁止機構は、前記逆止弁をバイパスして前記低圧ポートと高圧ポートとを連通させるバイパス油路と、前記予め定めた条件が成立した場合に前記バイパス油路を開きかつ前記予め定めた条件が成立しない場合には前記バイパス油路を閉じる切替弁を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の油圧制御装置。
  4. 前記ロックアップクラッチを係合状態にする油圧と開放状態にする油圧とを出力するロックアップクラッチ制御弁と、前記ロックアップクラッチを係合状態にするためにオン信号圧を前記ロックアップクラッチ制御弁に選択的に出力する信号圧弁とを更に備え、
    前記開閉弁は、前記低圧ポート側から前記高圧ポート側に油圧が流れる場合に開き、前記高圧ポート側から低圧ポート側への油圧の流れを阻止する逆止弁を含み、
    前記切替禁止機構は、前記逆止弁をバイパスして前記低圧ポートと高圧ポートとを連通させるバイパス油路と、前記信号圧弁から前記オン信号圧が供給されていない場合に前記バイパス油路を開きかつ前記オン信号圧が供給されている場合には前記バイパス油路を閉じる切替弁を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
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