JPWO2012017938A1 - 容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
この発明は、充填状態及び減容状態の両状態における自立安定性の向上を図ることのできる容器を提供するものである。この発明は、略筒状でガセットによる折り畳みが可能な胴部を備えた容器であって、略筒状に拡開された状態の前記胴部の下方開口を閉塞するシート状の底部を備え、前記底部を構成するシート状の底部構成体の周縁部と、前記胴部を構成する略筒状でガセットによる折り畳みが可能な胴部構成体の下端部とが接合されている。
Description
この発明は、例えば、飲料、液体洗剤等の液状物や粉状物等の固形物の収容に用いて好適な容器及びその製造方法に関する。
従来の容器として、ガセットにより折り畳み可能に構成された略筒状の胴部と、この胴部の下方開口を閉塞する底部とを有し、内容物が充填され一定の形状に膨らんだ(拡開された)充填状態では底部が展開されて自立可能となり、内容物を収容していない空の状態では底部が胴部と共に折り畳み可能なように構成されたものがある(例えば日本国特開2002−284186号公報参照)。
上記従来の容器には、胴部と共に折り畳んだ底部の中央側ほど胴部の外側(下側)へ突出するような折り癖がつけられているため、平坦な形状となるように底部を展開してもこの底部はその中央側ほど下方に突出するように変形する傾向がある。そして、このような変形は、容器の自立状態の不安定化を招来し、この不安定化をもたらす上記の傾向は、容器が上記充填状態から内容物が減って減容状態となった際に顕著となる。
さらに、上記従来の容器では、底部の下面に合掌シール部(シールリブ)が形成されており、この合掌シール部が上記の不安定化を一層増長させる要因になる。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、充填状態及び減容状態の両状態における自立安定性の向上を図ることのできる容器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る容器は、略筒状でガセットによる折り畳みが可能な胴部を備えた容器であって、略筒状に拡開された状態の前記胴部の下方開口を閉塞するシート状の底部を備え、前記底部を構成するシート状の底部構成体の周縁部と、前記胴部を構成する略筒状でガセットによる折り畳みが可能な胴部構成体の下端部とが接合されている(請求項1)。
上記容器において、前記胴部構成体には、略上下方向に延び外向きに凸の折曲を誘導する胴側第一折畳線部と略上下方向に延び内向きに凸の折曲を誘導する胴側第二折畳線部とが前記ガセットを構成するように設けられ、前記底部構成体には、前記胴側第一折畳線部と連係する位置から該底部の中央部分に向けて延び上向きに凸の折曲を誘導する底側第一折畳線部と、前記胴側第二折畳線部と連係する位置から該底部の中央部分に向けて延び下向きに凸の折曲を誘導する底側第二折畳線部とが設けられ、前記底部は、前記胴部が折り畳まれるときに前記ガセットに沿うように折り畳まれて該胴部の内側に折り込まれるようにしてあってもよい(請求項2)。
上記容器が、ガセットにより折り畳まれた状態の前記胴部構成体の下部の内側に、前記底側第一折畳線部及び底側第二折畳線部の誘導によって折り畳まれた状態の前記底部構成体を、前記底側第一折畳線部がそれぞれ一つずつ前記胴側第一折畳線部の内側に進入するようにしつつ、該底部構成体の中央部分が先を向くように挿入し、このように前記胴部構成体の下部に前記底部構成体が挿入された状態で該胴部構成体の下端部に対して該底部構成体の周縁部を接合してなっていてもよく(請求項3)、さらにこの場合、ガセットにより折り畳まれた状態の前記胴部構成体の下端部における前記底部構成体の周縁部に対する接合領域の左右両端部の上方には前記胴部構成体の内面どうしが接合された接合領域が隣接し、これらの接合領域の上縁は連なって略舟形状を呈していてもよい(請求項4)。
上記容器が、ガセットにより折り畳まれた状態の前記胴部構成体の下部において下端側ほど大きく拡開された状態となるように該胴部構成体の下部に位置するガセットのみを開き、このように拡開された状態の該胴部構成体の下端部に対して前記底部構成体の周縁部を接合してなっていてもよい(請求項5)。そして、この場合、前記胴部構成体は、拡開した状態の横断面がn個の辺を有する正多角形(nは3以上の整数)を呈し、前記正多角形の一辺の長さに1/(2tan(180°/n))を乗じた距離だけ該胴部構成体の下端から上方にある位置を目安に折り曲げられ、該胴部構成体において折り曲げられた部位から下端までの部分が前記下部として下端側ほど大きく拡開された状態となるものであってもよい(請求項6)。あるいは、前記胴部構成体は、拡開した状態の横断面がn個の辺を有する多角形(nは4以上の偶数)を呈し、前記n個の辺のうちの互いに対向する長さの等しい一対の辺は他の各辺よりも長く、さらに、前記他の各辺の長さは互いに同一となるように構成され、前記他の各辺の長さに1/(2tan(180°/n))を乗じた距離だけ該胴部構成体の下端から上方にある位置を目安に折り曲げられ、該胴部構成体において折り曲げられた部位から下端までの部分が前記下部として下端側ほど大きく拡開された状態となるものであってもよい(請求項7)。
上記容器が、拡開された状態の前記胴部構成体の下端側から、該胴部構成体の下端よりも大きい一枚のシート状に展開された状態の前記底部構成体を押し込み、この押し込みに伴って曲がった該底部構成体の周縁部を前記胴部構成体の下端部に沿わせて接合してなるものであってもよい(請求項8)。
上記容器において、前記胴部の上部分が、先端が閉じられた略筒状の注出部を構成していてもよい(請求項9)。また、隣り合う前記胴側第一折畳線部間の幅方向の距離が長手方向にわたって不均一であってもよく(請求項10)、この場合、前記胴部構成体は、ガセットによって折り畳まれない二つの面の間にガセットによって折り畳まれた他の面が挟み込まれるように折り畳まれ、前記二つの面の左右の幅は前記他の面の左右の幅よりも大きくなっていてもよい(請求項11)。
一方、本発明の容器の製造方法は、請求項1〜8の何れか一項に記載の容器を製造するための容器の製造方法であって、前記底部を構成するシート状の底部構成体の周縁部と、前記胴部を構成する略筒状の胴部構成体の下端部との接合を、熱板溶着、高周波溶着または超音波溶着によって行う(請求項12)、というものである。
また、本発明の容器の製造方法は、請求項1〜8の何れか一項に記載の容器を製造するための容器の製造方法であって、隣り合う前記胴側第一折畳線部間の幅方向の距離が長手方向にわたって均一である前記胴部構成体において、隣り合う前記胴側第一折畳線部間の幅方向の距離が長手方向にわたって不均一となるように、該胴部構成体のガセット部の内面どうしを接合する(請求項13)、というものであってもよい。
上記容器の製造方法において、前記胴部構成体は、ガセットによって折り畳まれない二つの面の間にガセットによって折り畳まれた他の面が挟み込まれるように折り畳まれ、前記二つの面の左右の幅は前記他の面の左右の幅よりも大きくなっていてもよい(請求項14)。
請求項1〜14に係る発明では、充填状態及び減容状態の両状態における自立安定性の向上を図ることのできる容器及びその製造方法が得られる。
すなわち、請求項1〜14に係る発明の容器では、容器が充填状態のとき(胴部が略筒状に拡開されたとき)に、シート状の底部が展開されて平坦に近い形状となるように構成しておくことにより、自立安定性を高めることができる。また、本発明の容器が充填状態から減容する場合に、略筒状に拡開された状態の胴部が幾らか萎むような変形をしても、展開された状態の底部の変形は、該底部が容器の内容物から受ける圧力によって起こり難くなっている。しかも、本発明の容器がさらに萎み、底部が変形するというような場合でも、この底部の変形は、請求項2に記載のような折り癖が底部に設けられていると、該底部の中央部分側ほど容器(胴部)の内側に退入するというようなものとなり、容器の自立姿勢を不安定にするような底部の変形(例えば底部の中央部分が周縁部分よりも容器の外側に進出するような変形)は起こり難くなっている。従って、本発明によれば、減容状態にある容器の自立安定性も高めることができる。
また、請求項1〜14に係る発明の容器では、胴部が略筒状に拡開されたときに底部が展開されて平坦に近い形状となるように構成しておくことにより、容器の充填容量の増量化を容易に図ることができる。
さらに、請求項1〜14に係る発明の容器では、底部構成体の周縁部と胴部構成体の下端部とを接合した上で接地させるようにすれば、自立安定性を大いに向上させることができる。
また、請求項5〜7、10、11、13、14に係る発明では、容器の胴部に種々の形状をもたせることができる。
請求項9に係る発明では、口部材が不要となり、製造コストの低減を図ることができる。
請求項12に係る発明では、熱板溶着、高周波溶着、超音波溶着を適宜選択して、あるいは組み合わせて行うことにより、好適な接合を実現することができる。また、請求項12に係る発明では、例えば、ガセットにより多重に折り畳まれる部分を接合対象とする場合、内部加熱方式の高周波溶着を行うことにより、接合対象における所望の部位を確実に加熱して溶着することができ、溶着部位の表面やその周辺に対する熱影響(劣化や伸縮)を抑えた美しい仕上がりを実現することができる。
1 容器本体
2 口部材(スパウト)
3 胴部
4 肩部
5 底部
7 胴側第一折畳線部
8 胴側第二折畳線部
9a クッション部分
13 開口
14 底側第一折畳線部
15 底側第二折畳線部
16 胴部構成体
17 底部構成体
18 筒状フィルム
22 筒状部
23 突出部
30 環状部材(環状フィルム)
2 口部材(スパウト)
3 胴部
4 肩部
5 底部
7 胴側第一折畳線部
8 胴側第二折畳線部
9a クッション部分
13 開口
14 底側第一折畳線部
15 底側第二折畳線部
16 胴部構成体
17 底部構成体
18 筒状フィルム
22 筒状部
23 突出部
30 環状部材(環状フィルム)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施の形態に係る容器は、図2(A)及び図3に示すように、飲料等の内容物を収容する容器本体1と、この容器本体1の上部に装着され、容器本体1に収容された内容物を外部に導出するための口部材(以下、スパウトという)2とを備える。
容器本体1は、図1、図2(A)及び図3に示すように、胴部3と、この胴部3の上側に連設された肩部4と、胴部3の下側に設けられた底部5とを有し、図2(B)に示すように折り畳み可能である。
胴部3は、横断面視が略正六角形状であり、互いに略同一形状である六つの側面6を有する略正六角筒状(断面略正六角形の筒状)をしている。そして、胴部3には、図2(B)に示すような折り畳みを可能とするために、胴部3の略上下方向(胴部3の軸方向)に延びる六つの辺に沿って、外向きに凸の折曲(山折り)を誘導する胴側第一折畳線部7が設けられ、また、六つの側面6のうち、互いに対向する二対の側面6の各々の中央には、略上下方向(胴部3の軸方向)に延び内向きに凸の折曲(谷折り)を誘導する胴側第二折畳線部8が設けられている(図1、図2(A)参照)。すなわち、計六つの胴側第一折畳線部7と、計四つの胴側第二折畳線部8とは、胴部3の折り畳みを可能とする計四つのサイドガセット19(図2(B)参照)を胴部3の左右に構成するように設けられ、各サイドガセット19は、胴部3を折り畳んだときに折り畳まれた状態の胴部3の略中央にまで内側に折り込まれることになる。
また、胴部3の一つの胴側第一折畳線部7の外側には、図1、図2(A)及び(B)に示すように、胴側第一折畳線部7に沿って延びるシールリブ9が突設される。
肩部4は、図1及び図2(A)に示すように、平面視が略正六角形状をしている。そして、肩部4は、図2(B)に示すように、胴部3と共に折り畳むことができ、かつ、このときに胴部3の外側(上側)に折り出されるのであって、そのために肩部4には、図1に示すように、計六つの肩側第一折畳線部10と、計四つの肩側第二折畳線部11とが設けられている。ここで、各肩側第一折畳線部10は、肩部4において胴部3の各胴側第一折畳線部7と連係する(接する)位置から肩部4の中央部分に向けて延び、上向きに凸の折曲(山折り)を誘導するように構成されている。また、各肩側第二折畳線部11は、肩部4において各胴側第二折畳線部8と連係する(接する)位置から肩部4の中央部分に向けて延び、下向きに凸の折曲(谷折り)を誘導するように構成されている。
また、肩部4の一つの肩側第一折畳線部10の外側には、図1、図2(A)及び図3に示すように、肩側第一折畳線部10に沿って延びるシールリブ12が突設されている。
さらに、肩部4の中央部分には、図1に示すように、スパウト2を装着するための略円形状の開口13が設けられている。
底部5は、略筒状に拡開された状態の胴部3の下方開口を閉塞するシート状をしており、底部5の平面視形状は、図1に示すように略正六角形状となっている。そして、底部5は、図2(B)に示すように、胴部3が折り畳まれるときにこれに伴って胴部3のサイドガセット19に沿うように折り畳まれて胴部3の内側に折り込まれるのであって、そのために底部5には、図1に示すように、計六つの底側第一折畳線部14と、計四つの底側第二折畳線部15とが設けられている。ここで、各底側第一折畳線部14は、底部5において胴部3の各胴側第一折畳線部7と連係する(接する)位置から底部5の中央部分に向けて延び、上向きに凸の折曲(山折り)を誘導するように構成されている。また、各底側第二折畳線部15は、底部5において各胴側第二折畳線部8と連係する(接する)位置から底部5の中央部分に向けて延び、下向きに凸の折曲(谷折り)を誘導するように構成されている。
次に、本容器の製造方法について、本容器のより具体的な構成にも言及しながら述べる。
容器本体1は、図1に示すように、胴部3を構成する胴部構成体16と、底部5を構成する底部構成体17との二部材よりなり、胴部構成体16は肩部4を構成する部位をも包含している。
(1)胴部構成体16は、例えば、1枚の平面連続形状の可撓性を有するフィルムを合掌折りし、その左右両端部を合掌シールにより接合して得られる筒状フィルムに、各折畳線部7,8,10,11を形作るガセット折りやトリミング(切断)等の加工を施して形成することができる。そして、このときに形成される合掌シール部が図1、図2(A)及び(B)に示すシールリブ9となる。
また、胴部構成体16に用いるフィルムは、例えば、基材層をなすフィルム、シーラント層をなすフィルム等を積層して構成されたラミネートフィルムであって、胴部3及び肩部4を形成する状態で胴部3及び肩部4の最内面側にシーラント層が位置するように構成されている。尚、胴部構成体16に用いるフィルムとしては、容器の内容物(収容対象)に応じて、ガスバリア層をなすフィルムがラミネートされていてもよく、このように胴部構成体16に用いるフィルムの各層の構成やそれらの組み合わせについての決定、選択は、ヒートシール適性、耐内容物性、密封性等を総合的に勘案して適宜に行えばよい。
(2)続いて、図1に示すように、胴部構成体16を開き(拡開し)、その下方開口側から胴部構成体16内にスパウト2を挿入し、スパウト2の筒状部22を開口13から突出させる。
すなわち、スパウト2は、図1及び図3に示すように、開口13を挿通する筒状部22と、この筒状部22に連設され、筒状部22から筒状部22の外方に延びる突出部23とを有している。そして、筒状部22の上部には蓋体24が着脱自在に装着されるねじ部22a(図3参照)が設けられている。
また、筒状部22は開口13に挿通可能に構成されているのに対し、突出部23は開口13の周縁に当接して開口13を通過することができないように構成されている。そして、この突出部23は、筒状部22の下端部に連設され、例えば突出幅が3mm以上の鍔状をしており、上面は略水平に延びている。
(3)スパウト2の筒状部22を開口13から胴部構成体16の外側に突出させた状態で、胴部構成体16の開口13の周縁部分を突出部23の上面(シール面)に溶着するために、シール処理(例えば熱板溶着等のヒートシール)を施す。
ここで、図6(A)に示すように、突出部23の上面には複数の凸部(図示例では環状突起)25が設けられているので、突出部23上面に対する開口13周縁部分の溶着精度は大いに向上することになる。そして、スパウト2は、上記溶着を可能とするための樹脂(例えば高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂)により成形されている。尚、凸部25の図示は、図6(A)及び(B)のみにおいてしてあり、他の図面では省略してある。
(4)スパウト2を装着した胴部構成体16の下端部に、底部構成体17の周縁部を接合する。
ここで、底部構成体17は、図1に示すように、底部5を構成する略正六角形状の部位の周縁(6辺)に垂下連設された計六つの接合代26を有する。尚、隣り合う接合代26どうしは、繋がっていてもよいし、分離されていてもよい。
そして、底部5が胴部3の下方開口を閉塞するように、展開した状態の底部構成体17の各接合代26を、拡開した状態の胴部構成体16の下部に対して接合(例えば熱板溶着等のヒートシール)する。すなわち、胴部構成体16の下部は、接合代27として用いられることになる(図3参照)。
そして、胴部構成体16の接合代27と底部構成体17の接合代26との接合幅w(図3参照)は、例えば5mm以上とすることができる。また、図3に示すように、接合代26の下端と接合代27の下端とが略一致するようにしてあってもよいが、接合代26はこの図3に示す位置から多少上下した位置に接合されていてもよい。
尚、底部構成体17には、胴部構成体16に用いるフィルムと同一の、またはこのフィルムに適用可能な積層フィルムを用いることができ、本実施形態では、底部構成体17に用いるフィルムは、底部5を形成する状態で底部5の最上面側にシーラント層が位置するように構成されている。
以上で、本容器の製造方法が完了する。
上記製造方法により得られる本容器は、スパウト2の突出部23と容器本体1の開口13周縁部分とを接合することにより、容器形状の自由度が向上する上、容器本体1に立体的な肩部4を持たせることができるので、充填容量の増量化を容易に図れるのに加えて、一般のペットボトル等と同様に容器間の隙間をあけずに複数の容器を並べることができるので、省スペース化や取扱利便性にも優れたものとなる。
また、本容器では、胴部3が略筒状に拡開されたときに底部5が平坦に近い形状となるように展開されるので、これによっても充填容量の増量化を容易に図ることができ、さらに、上記従来の容器とは異なり、底面にリブが形成されないので、底部5を展開させ易く、充填状態(拡開状態)における自立安定性を高めることもできる。
しかも、本容器が充填状態から幾らか萎むのに伴って底部5が変形する場合、この変形は、底部5に設けられた折り癖(底側第一,第二折畳線部14,15)により、底部5の中央部分側ほど容器(胴部3)の内側に退入するというようなものとなり、容器の自立姿勢を不安定にするような底部5の変形(例えば底部5の中央部分が周縁部分よりも容器の外側に進出するような変形)は起こり難くなっているので、減容状態にある容器の自立安定性も高まることになる。
さらに、本容器は、底部5周縁の接合代26及び胴部3の下端周縁の接合代27が接地するので、これによって底部5の中央部分は非常に接地し難くなり、自立安定性に大変優れたものとなる。
また、本容器の胴部3は略正六角筒状をしており、胴部3において上下方向に延びる一辺に沿って設けられたシールリブ9によっても、容器の自立安定性及び保形性が向上することになる。
ところで、本容器では、容器本体1の胴部構成体16が6面から構成され、各面は開口13から容器本体1の底まで延び、前記6面のうち互いに対向する二対の面がそれぞれガセット部19を有することになる(図2(A)及び(B)参照)。そして、ガセット部19が内側に折り込まれるように折り畳まれた状態の容器本体1の上部分は、図7に示すように、開口13の縁を構成する略円弧状の開口縁21と、この開口縁21の左右に連なり、肩部4を形成するライン(シールリブ12の内方ライン)28とを有するように構成されている。尚、図7に示すように、隣り合うライン28間の幅方向の距離が上端側ほど狭まるようにすると、ネックシール時におけるシール精度を向上させることができ、製造後の本容器の肩部4に存在するシールリブ12による人体等への干渉を減らす、ひいてはなくすことができ、好適である。
そして、上記工程(2)において筒状部22を開口13に挿通可能とするためには、図7に示すように、開口縁21は、左右のライン28の延長線の交点Pを中心にして筒状部22の最大外径を有する円Cを描いたときに円Cの外側に位置するように構成してあればよい。本例では、上記工程(1)において、交点Pを中心とした筒状部22の最大外径よりも若干大きな径を有する円C’に沿うように開口縁21を形成することにより、工程(3)において開口13に筒状部22を挿入する際に筒状部22と開口13との間に若干の隙間が形成されるようにし、筒状部22の挿入操作を行い易くしてある。ここで、円C’の径は、突出部23が開口13の周縁に当接して開口13を通過することができないようにすることのできる範囲で適宜に定めればよく、例えば円Cの径の102〜140%(好ましくは105〜112%)の長さとすれば、開口13に対する筒状部22の挿入操作を行い易い上、開口13の周縁部分を突出部23の上面に確実に溶着することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
上記実施形態の容器は、密封容器として用いて好適な構成を有しているが、これに限らず、密封されない容器であってもよい。また、上記実施形態の容器はスタンディングパウチの一種であるが、これに限らず紙容器等であってもよい。
すなわち、胴部構成体16及び底部構成体17の材料には、合成樹脂フィルムの他、紙等を用いてもよい。尚、胴部構成体16と底部構成体17とは同一材料からなってもよいし、異種材料からなっていてもよいのであり、両者の接合適性等を勘案して各構成体16,17の材料を決定すればよい。
上記実施形態では、胴部構成体16の接合代27と底部構成体17の接合代26とは、共に垂下した状態となるように接合されるが(図3参照)、これに限らず、例えば、接合代26、27が共に胴部構成体16の外側に向かって展開された状態となるように接合されるようにしてもよく、この場合、底部構成体17は全体にわたって略平坦に延びることになる。
上記実施形態では、拡開した状態の胴部構成体16に、展開した状態の底部構成体17を接合するようにしているが(図1参照)、例えば、図4(A)及び(B)に示すように、胴部構成体16及び底部構成体17の代わりに胴部構成体16’及び底部構成体17’を用い、胴部構成体16’と底部構成体17’との接合を、両者16’,17’を折り畳んだ状態にして(厳密には折り畳んだ状態から若干拡開あるいは展開した状態にして)行うようにしてもよい。
すなわち、胴部構成体16’は、図4(B)に示すように、図1に示す胴部構成体16においてその上下に延びる各辺の下端部にスリット18が設けられ、かつ、シールリブ9の下側に非シール部分(合掌シールされない部分)9’が設けられた構成を有している。また、底部構成体17’は、図4(A)に示すように、図1に示す底部構成体17から接合代26が省かれ、図1に示す底部5よりも大きくこの底部5に相似する形状を有している。
そして、胴部構成体16’と底部構成体17’とを接合するには、まず、図4(B)及び図5(A)に示すように、胴部構成体16’の各胴側第一折畳線部7を山折りし、かつ、各胴側第二折畳線部8を谷折りして胴部3を折り畳むと共に、底部構成体17’の各底側第一折畳線14を山折りし、かつ、各底側第二折畳線部15を谷折りして底部構成体17’を折り畳む。
続いて、各折畳線部14,15の誘導によって折り畳んだ状態(厳密には折り畳んだ状態から若干展開した状態)の底部構成体17’を、各折畳線部7,8の誘導によって折り畳んだ状態(厳密には折り畳んだ状態から若干拡開した状態)の胴部3の下部の内側に、胴部3の山折り部の内側に底部構成体17’の山折り部が一つずつ進入(嵌合)するようにしつつ、底部構成体17’の中央部分が先を向くように挿入する(図5(B)参照)。
この挿入は、底部構成体17’の各底側第一折畳線14が胴部構成体16’の各スリット18の上端縁に当接するまで行い、その後、図5(C)に示すように、両者16’、17’をシール処理により接合する。ここで、図5(C)において斜線で示す部分がシール部分となるのであり、このシール部分の上下方向の幅は、上記接合代26,27の接合幅w(図3参照)と同等程度とすることができる。
ここでまた、折り畳んだ状態の両構成体16’、17’を図5(C)に示すように接合する際、この接合のためのシール処理は、12枚ものフィルムが重畳した部分に対して行われることになる。そこで、斯かるシール処理方法には、図21に示す溶着装置を用いた熱板溶着及び高周波溶着が適している。すなわち、胴部構成体16’及び底部構成体17’を、所定の温度(例えば100−150℃)に加熱された二つのシールバー36により挟み所定の圧力及び時間(例えば1−4秒)で押圧すると共に、所定の条件(所望の電流値(例えば0.2−0.8A)、溶着時間(通電時間))のもと、両構成体16’、17’を挟持した状態の二つの電極37a,37bに高周波電力を供給する。斯かるシール処理方法によれば、外部加熱方式の熱板溶着と内部加熱方式の高周波溶着とによって、12枚ものフィルムが重なる部位であっても内外から効率よく加熱されるので、好適なシール処理を施すことができる。尚、斯かる溶着に代えて、超音波溶着や赤外線レーザ溶着を行うこともでき、また、熱板溶着を行わずに高周波溶着のみを行うようにすることも可能である。
最後に、底部構成体17’において胴部構成体16’からはみ出した部分を切除する(図5(D)参照)。以上で、胴部構成体16’と底部構成体17’との接合が完了し、胴部構成体16’の下端部と底部構成体17’の周縁部とが接合された状態となる。
このように胴部構成体16’と底部構成体17’とを用いる場合、図5(C)及び(D)に示すように、折り畳まれた状態の胴部3(胴部構成体16’)における胴側第一折畳線部7の下端部7aは、胴側第一折畳線部7において下端部7aよりも上方(図5(C)及び(D)では左方)に位置する部分よりも、折り畳まれた状態の胴部3の左右方向(図5(C)及び(D)では上下方向)における中心側に位置し、折り畳まれた状態の胴部構成体16’において下端部7aよりも下方(図5(C)及び(D)では右方)に位置する部分は、胴部構成体16’の内面及び底部構成体17’の上面にわたって接合されることになる。すなわち、ガセットにより折り畳まれた状態の胴部構成体16’の下端部における底部構成体17’の周縁部に対する接合領域の左右両端部の上方には胴部構成体17’の内面どうしが接合された接合領域が隣接し、これらの接合領域の上縁は連なって略舟形状を呈する(図5(C)及び(D)参照)。
ここで、上記の説明から明らかなように、底部構成体17’は最後に切除される部分を有するのであり、その部分の形状は適宜に変更可能である。また、底部構成体17’において胴部構成体16’からはみ出した部分の一部または全部を、切除せずに残すようにしてもよい。
突出部23の上面は、略水平に延びておらず、図6(B)に示すように、下方に向けて広がるテーパ状となっていてもよい。この場合のテーパ角度としては、水平方向に延びている場合を0°とすると0°より大きい20°以下の範囲の角度を採用することができる。また、この場合の突出部23の形状としては、例えば、円錐台状(丸形の鍔状)や角錐台状(角形の鍔状)が挙げられる。そして、突出部23の上面をテーパ状とすると、工程(2)においてスパウト2を開口13に挿入する際に、このテーパ面によりスパウト2が案内され、その位置決めが容易になると共に、工程(3)におけるシール処理の効率を向上させることができる。
また、突出部23の上面に設けた複数の凸部25(図6(A)及び(B)参照)は互いに同心円状となっていたが、これに限らず、例えばアヤメ状やダイアモンド状となっていてもよく、さらに、各凸部25は環状突起に限らず他の形状であってもよい。
さらに、突出部23の上面に複数の凸部25を設ける構成に代えて、あるいはこの構成に加えて、図22に示すように、突出部23の上面に胴部構成体16の開口13周縁部分を溶着するために用いるシールダイ38の先端面に、周回状の凹凸(図示例では複数の環状溝)39を設ける構成を採用してもよい。この場合も、シールダイ38の凹凸39により、開口13周縁部分に複数の凸部25(図6(A)及び(B)参照)が形成されることになり、突出部23上面に対する開口13周縁部分の溶着精度は大いに向上し、併せて美観も向上する。尚、凹凸39の形状は、凸部25と同様の形状(同心円状やアヤメ状等)とすることができる。
上記工程(1)、(3)及び(4)におけるシール処理は、熱板溶着に限らず、例えば上述した図21に示す溶着装置を用いて熱板溶着と高周波溶着とを複合的に行う方法や、超音波溶着、赤外線レーザ溶着等により行ってもよく、熱板溶着をせずに高周波溶着のみを行うようにしてもよい。
ここで、上記工程(2)におけるシール処理方法として高周波溶着を選択した場合(高周波溶着のみならず高周波溶着と熱板溶着とを複合的に行う場合も含む)、図26に示すように、突出部23の上面に胴部構成体16の開口13周縁部分を溶着するためには、高周波電力が供給される二つの電極37a,37b(図示例では、電極37aはスパウト2の筒状部22を避けつつ突出部23の上面側に近接し得る形状を有し、電極37bは筒状部22の内面側及び突出部23の下面側に近接し得る形状を有している)によって突出部23と胴部構成体16の開口13周縁部分とを挟持すればよい。但し、この場合、胴部構成体16の開口13周縁部分の上面側にシールリブ12が存在すると、このシールリブ12により生じる段差(あるいは凹凸)がスパークの原因となる点が問題となる。
そこで、このような段差が生じる場合、つまり二つの電極37a,37bに挟持される接合部位に段差を生じる面(上記の例では胴部構成体16の開口13周縁部分の上面)が含まれる場合には、図26に示すように、段差を解消するためのクッション材(図示例ではシリコンゴム製の環状シート体)cによってその面を被覆すればよい。すなわち、図26に示す例では、二つの電極37a,37bによって突出部23と胴部構成体16の開口13周縁部分とが挟持されると、クッション材cは、シールリブ12によって胴部構成体16の開口13周縁部分の上面に生じる段差をいわば吸収するように変形することになる(仮想線参照)。そのため、スパークの発生を無くして高周波溶着を確実かつ良好に行うことができる。
上記のようなクッション材cを用いる手法は、例えば、折り畳んだ状態の胴部構成体16’、底部構成体17’に各々形成されるガセットの数が左右で異なる場合(後述する図14(B),図18(B)参照)や、折り畳んだ状態の胴部構成体16’、底部構成体17’に各々形成される左側のガセットと右側のガセットとの間に比較的大きな隔たりがある場合(後述する図20(B)参照)にも、上記のような段差が生じることになるので好適である。
尚、クッション材cは、段差(あるいは凹凸)を生じる面に被覆した際に、その段差(凹凸)に一面側が密着し、かつ他面側はほぼ平滑な面になり得る柔軟性及び厚み(例えば1〜3mm程度)を有している必要があり、上記したシリコンゴム以外に、例えば、離型紙等をクッション材cとして用いることができる。
上記工程(1)では、一枚の平面連続形状のフィルムを合掌シールして筒状にした上でさらに加工して胴部構成体16を形成しているが、これに限らず、例えば最初から筒状に成形された一つのフィルム体を加工(接合等)して胴部構成体16を形成してもよく、複数枚のフィルム体を加工(接合等)して胴部構成体16を形成してもよい。
上記工程(3)ではスパウト2の突出部23を容器本体1に接合しているが、スパウト2に突出部23を設けなくてもよく、この場合、図8(A)に示すように、スパウト2の筒状部22の外周面に接合(溶着)するための筒状部分29を容器本体1に設ければよい。また、この場合、筒状部22の外周面に、図6(A)及び(B)に示すような複数の凸部(本形態では環状突起)30を設けておけば、筒状部22の外周面に対する容器本体1の溶着精度は大いに向上することになる。
上記工程(2)、(3)では、スパウト2を容器本体1に対して直接装着しているが、これに限らず、図8(B)に示すように、例えば容器本体1と同素材からなり、シート状で筒状部22の基端を囲むように設けられた環状フィルム(環状部材の一例)31を突出部23の上面側に接合した後、この環状フィルム31の上面を容器本体1の開口13周縁部分の下面に接合するようにしてもよい。この場合には、容器本体1の開口13の径がスパウト2の突出部23の径よりも大きくても容器本体1に対するスパウト2の装着を確実に行うことができる。しかも、環状フィルム31を容器本体1と同素材とすることにより、容器本体1に対するスパウト2の装着をより良好かつ確実に行うことが可能となる。
ここで、図8(B)に示す装着を実施するためには、容器本体1の胴部構成体16に用いたフィルムが最内面側にシーラント層S1を有しているのに対して、環状フィルム31の最上面及び最下面の両方にシーラント層S2,S3を設けておく必要がある。また、図8(A)に示すように、スパウト2が突出部23を有していない場合には、例えばスパウト2の筒状部22の外周面に接合される部位(図示していない)を環状フィルム31に設ければよい。
上記工程(4)の後に、シールリブ9,12を倒して容器本体1の外面に沿わせた状態にし、この状態を維持するようにシールリブ9,12の側面と容器本体1の外面とを接合する接合工程を設けてもよく、この場合、容器本体1の外面に対して、シールリブ9,12の全面をライン状に接合すればよい。また、この接合工程は、例えば熱板溶着や超音波溶着により行うことができ、シールリブ9,12を容器本体1の外面に接着することにより、リブ効果が高まり、容器本体1の強度(保形性)が向上する。
また、上記接合工程に代えて、あるいは接合工程に加えて、図23(A)及び(B)に示すように、環状のカバー部材40を、シールリブ12の上端部分(先端部分)を押さえつける状態となるように容器本体1の開口13の周縁に沿って接合するカバー工程を設けてもよい。この場合、カバー部材40によって、容器本体1の開口13周縁におけるシールリブ12の上端部分を立ち上がらないように押さえつけ、さらには覆い隠すことができ、その結果、容器の美観の向上を図ることができる。尚、このカバー部材40は、例えば、容器本体1の開口13周縁に対する接合を可能とする樹脂により成形すればよい。
さらにこの場合、図23(C)及び図24に示すように、環状のカバー部材40に垂れ幕状部分41を連設してもよく、例えばこの垂れ幕状部分41に商品の宣伝・広告を印刷すれば、訴求力を高めることができる。また、商品を購入した消費者にとって垂れ幕状部分41は不要になることも考えられるので、この垂れ幕状部分41をカバー部材40から簡単に切り離すことができるように、カバー部材40と垂れ幕状部分41との境界に弱化線42(図23(C)参照)を設けておいてもよい。ここで、図24には、肩部4が水平ではなく外側ほど下がるように傾斜している状態のものを示しているが、カバー部材40を設ける場合にはこのように肩部4を傾斜させておくことが、容器の美観を向上させる上でより効果的である。
上記実施形態ではシールリブ9を一つのみ設けているが、複数設けてもよく、例えば、図9に示すように、胴部3の略上下方向に延びる各辺(6辺)の全ての外側に沿って設けてもよく、このことはシールリブ12についても同様である。また、シールリブ9,12を全く設けなくてもよい。尚、シールリブ9を二つ以上設ける場合、図4(A)及び(B)並びに図5(A)〜(C)を参照しながら説明した接合方法と同様の方法を用いて容器本体1を形成するようにしてもよく、この場合、図4(B)に示す胴部構成体16’に、シールリブ9及びこの下側に位置する非シール部分9’を複数(同数)ずつ設けたもの(図示していない)を用いればよい。
上記実施形態の容器は、自立安定性の向上を図ることのできる底部5の構成に一つの特徴があり、従って、この特徴を損なわない範囲で胴部3の上部やスパウト2は多種多様に変形することができ、例えば、スパウト2を設けず、容器本体1自体に内容物の導出口が形成されるように構成することもできる。
具体的には、図25に示すように、胴部3の上部分(あるいは肩部4)が、先端が閉じられた略筒状の注出部(首部)43を構成するように変形させることが考えられる。尚、図25において、44は注出部43の先端に設けられたシール部分であり、このシール部分44に容器の開封に便じる切り口(図示していない)を設けてもよい。
また、容器本体1を構成する胴部構成体16と底部構成体17とは別体に限らず一体とされていてもよく、また、底部構成体17の一部が胴部3の一部を構成するようにするなどの変更も可能である。すなわち、本例の容器では、図3に示すように、接合代26を底部5の周縁から垂下するように設けてあるが、逆に底部5の周縁から上方に向けて延びるように設けてもよく、この場合、底部構成体17の一部である接合代26は胴部3の下部を構成することになる。
また、容器本体1は3以上の部材からなっていてもよい。例えば、図10乃至図12に示すように、容器本体1を構成する胴部3と肩部4とを別体とする、つまり、胴部3を構成する胴部構成体32と、肩部4を構成する肩部構成体33とを別体とすることができる。ここで、図10に示す胴部構成体32は、図1に示す胴部構成体16から、肩部4を構成する部位を除去したものに相当する構成を有し、図10に示す肩部構成体33は、図1に示す底部構成体17に開口13を設けたものに相当する構成を有する。
尚、図10に示す肩部構成体33に対するスパウト2の装着は、図1に示す胴部構成体16に対するスパウト2の装着と同様に行うことができる。また、図10乃至図12に示す例では、肩部4にシールリブ12は設けられないが、肩部4にシールリブ12を設けるようにしてもよい。さらに、図10乃至図12に示す例では、胴部3を折り畳むと、肩部4は図11(B)に示すように胴部3の外側(上方)に折り出されることになるが、胴部3を折り畳んだときに肩部4が胴部3の内側に折り込まれるようにしてもよく、そのためには、各肩側第一折畳線部10が設けられている位置に肩側第二折畳線部11を設け、各肩側第二折畳線部11が設けられている位置に肩側第一折畳線部10を設ければよい。
また、図10乃至図12に示す例では、肩部構成体33は、胴部構成体16の上部に接合される計六つの接合代34を有し、各接合代34は肩部4の周縁から上方に向けて延びるように設けられているが、各接合代34を肩部4の周縁から垂下するように設けてもよい。
また、図10乃至図12に示す例では、胴部3の各胴側第一折畳線部7の外側に、胴側第一折畳線部7に沿って延びるシールリブ9を突設してあり、各シールリブ9の突端には、横断面視ループ状のクッション部分9aを形成してある。そして、このクッション部分9aにより、胴部3を持ったときの手触りを良好とすることができる。
尚、上記実施形態等に示すシールリブ12に、クッション部分9aに相当する部分を設けることもできる。
上記実施形態では、図1等に示すように、胴部3が略正六角筒状であるのに対応させて、底部5を略正六角形状となるように構成しているが、これに限らず、胴部3を略正六角筒状以外の略正多角筒状(断面が略正多角形である筒状)とし、底部5が胴部3の形状(面数)に対応する辺を有する略正多角形状となるように構成することができる。
例えば、図13に示すように、胴部3を略正三角筒状(断面が略正三角形である筒状)とする場合には、底部5を略正三角形状とすればよく、この場合、平面視が略正三角形状の肩部4を有する胴部構成体16と、計三つの接合代26を有する底部構成体17との接合を、上記工程(4)において述べた方法と同様の方法により行い、容器本体1を得ることができる。また、この接合方法に代えて、図4(A)及び(B)並びに図5(A)〜(C)を参照しながら説明した接合方法と同様の方法を用いてもよく、この場合には、図14(A)及び(B)に示す胴部構成体16’及び底部構成体17’を用いればよい。尚、図14(B)は、図5(A)に示す工程に相当する工程を示している。
また、図15に示すように、胴部3を略正四角筒状(断面が略正四角形である筒状)とする場合には、底部5を略正四角形状とすればよく、この場合、平面視が略正四角形状の肩部4を有する胴部構成体16と、計四つの接合代26を有する底部構成体17との接合を、上記工程(4)において述べた方法と同様の方法により行い、容器本体1を得ることができる。また、この接合方法に代えて、図4(A)及び(B)並びに図5(A)〜(C)を参照しながら説明した接合方法と同様の方法を用いてもよく、この場合には、図16(A)及び(B)に示す胴部構成体16’及び底部構成体17’を用いればよい。尚、図16(B)は、図5(A)に示す工程に相当する工程を示している。
また、図17に示すように、胴部3を略正五角筒状(断面が略正五角形である筒状)とする場合には、底部5を略正五角形状とすればよく、この場合、平面視が略正五角形状の肩部4を有する胴部構成体16と、計五つの接合代26を有する底部構成体17との接合を、上記工程(4)において述べた方法と同様の方法により行い、容器本体1を得ることができる。また、この接合方法に代えて、図4(A)及び(B)並びに図5(A)〜(C)を参照しながら説明した接合方法と同様の方法を用いてもよく、この場合には、図18(A)及び(B)に示す胴部構成体16’及び底部構成体17’を用いればよい。尚、図18(B)は、図5(A)に示す工程に相当する工程を示している。
上記の説明から理解されるように、胴部3を略正n角筒状(断面が略正n角形状である筒状)とする場合(nは3以上の整数)、底部5を略正n角形状とすればよいのであって、nが7以上の場合の各部の構成はnが3〜6の場合と同様に決定することができる。すなわち、胴部3の胴側第一折畳線部7は胴部3の周方向に略等間隔に設けられ、胴側第二折畳線部8は胴部3のn面のうちの折り畳まれない面には設ける必要がなく、折り畳まれる面(折り込まれる面)にのみ設ければよい。このように、胴側第一、第二折畳線部7,8を設ける部位は必然的に定まる。また、底側第一,第二折畳線部14,15は、それぞれ胴側第一、第二折畳線部7,8と連係する位置(接する位置)から底部5の中央部分(より具体的には中心(重心))に向けて延びるものであるから、これら底側第一,第二折畳線部14,15を設ける部位も必然的に定まることになる。
上述のように、胴部3を略正多角筒状(断面が略正多角形である筒状)とし、底部5を略正多角形状とすることが、自立姿勢時にバランスを保ち易くなり、自立安定性の向上を図れる等の点で好ましい。
しかし、例えば、nが4以上の偶数である場合、胴部3を非正多角筒状であるn角筒状とし、底部5を非正多角形状であるn角形状とすることもできる。
すなわち、nが4以上の偶数である場合、底部5を、互いに対向する一対の辺が互いに長さの等しい他の各辺よりも長いn角形状(非正多角形状)とすることもでき(図19、図20(A)参照)、この場合、胴部3は正多角筒状ではないn角筒状となり(図19参照)、胴部3を構成するn面のうちの折り畳まれない互いに対向する一対の面は、折り畳まれ互いに幅が等しい他の各面よりも幅広となる。そして、この場合、図20(A)に示すように、底部5の中央部分には二つの頂点35a,35bが設けられ、底部5の底側第一,第二折畳線部14,15は、それぞれ胴側第一、第二折畳線部7,8と連係する位置(接する位置)から二つの頂点35a,35bのうちの近い方に向けて延びることになる。ここで、二つの頂点35a,35bは、底部5の各辺のうちの他の辺よりも長い一対の辺と、該他の辺との長さの差の半分だけ、底部5の中心(重心)Pから互いに逆方向に、かつ前記他の辺よりも長い一対の辺と略平行な方向に離れた位置にある。尚、図19、図20(A)及び(B)には、nが6である場合を例示してある。
また、nが4以上の偶数であり、胴部3を非正多角筒状であるn角筒状とし、底部5を非正多角形状であるn角形状とする場合、図19に示すように、胴部構成体16と底部構成体17との接合を、上記工程(4)において述べた方法と同様の方法により行い、容器本体1を得てもよいし、この接合方法に代えて、図4(A)及び(B)並びに図5(A)〜(C)を参照しながら説明した接合方法と同様の方法を用いてもよく、この場合には、図20(A)及び(B)に示す胴部構成体16’及び底部構成体17’を用いればよい。尚、図20(B)は、図5(A)に示す工程に相当する工程を示している。
ここで、胴部3が略多角筒状(正多角筒状、非正多角筒状の両方を含む)である上記各例では、胴部3を構成する面のうち、折り畳まれない前後の2面以外に、内方に折り込むための胴側第二折畳線部8が設けられている。しかし、このような構成に代えて、胴部3の各面に(折り畳まれていない前後の2面にも)胴側第二折畳線部8を設けると共に、底部5の各辺の中央から底部5の中央部分に向けて延びる底側第二折畳線部15を設ければ、容器本体1が減容する際に、前後左右方向においてより均等、均一に減容することになるので、自立安定性の一層の向上を図ることが可能となり、さらに、肩部4の各辺の中央から肩部4の中央部分に向けて延びる肩側第二折畳線部11を設ければ、容器の折り畳み性が一層向上することになる。尚、このように胴部3の各面の中心に胴側第二折畳線部8を入れ、各胴側第二折畳線部8に連係する肩側第二折畳線部11、底側第二折畳線部15を肩部4、底部5に設けるには、例えば、胴部3をシール処理する際に、凸状に構成されたダイを用いて各折畳線部8,11,15を成すための罫線を胴部3、肩部4、底部5に形成すればよい。
その他、胴部3を多角筒状ではなく、円筒状、楕円筒状等とし、底部5に胴部3の折り畳みに追随する形状をとらせることも考えられる。
図4(A)及び(B)並びに図5には、胴部構成体16’と底部構成体17’とを共に折り畳んだ状態にして接合する例を示したが、これに代えて、例えば図27に示すように、ガセットにより折り畳まれた状態の胴部構成体16’の下部において下端側ほど大きく拡開され、かつ下端においては最大限まで拡開された状態となるように胴部構成体16’の下部に位置するガセットのみを開き、このように拡開された状態の胴部構成体16’の下端部に対して展開した状態の底部構成体17’の周縁部を例えば熱板溶着、高周波溶着または超音波溶着により接合するようにしてもよい。
ここで、上記のように拡開された胴部構成体16’の下部は、拡開したときの胴部構成体16’の例えば中央部の横断面形状と略同一の大きさである正六角形状を呈するものである。そして、このように胴部構成体16’の下部を拡開するには、拡開したときの胴部3の横断面(あるいは展開したときの底部5)が呈する正六角形の一辺の長さaにsin60°を乗じた距離bだけ胴部構成体16’の下端から上方にある位置を目安にして折り曲げればよい。
斯かる接合方法は、胴部3を略正n角筒状とし(nは3以上の整数)、底部5を略正n角形状とする場合であれば適用でき、この場合、折り畳まれた状態の胴部構成体16’の下部を拡開するには、拡開したときの胴部3の横断面(あるいは展開したときの底部5)が呈するn個の辺を有する正多角形の一辺の長さに1/(2tan(180°/n))を乗じた距離だけ胴部構成体16’の下端から上方にある位置を目安にして折り曲げ、胴部構成体16’において折り曲げられた部位から下端までの部分を前記下部として下端側ほど大きくなるように拡開すればよい。
また、斯かる接合方法は、図28に示すように、拡開したときの胴部3の横断面(あるいは展開したときの底部5)が、n個の辺を有する多角形(nは4以上の偶数)を呈し、前記n個の辺のうちの互いに対向する長さの等しい一対の辺は他の各辺よりも長く、さらに、前記他の各辺の長さは互いに同一となるように構成されている場合(図19、図20(A)及び(B)参照)にも適用でき、この場合、折り畳まれた状態の胴部構成体16’の下部を拡開するには、拡開したときの胴部3の横断面(あるいは展開したときの底部5)が呈する多角形の短辺(前記他の各辺)a’の長さに1/(2tan(180°/n))を乗じた距離bだけ胴部構成体16’の下端から上方にある位置を目安にして折り曲げればよい。
そして、斯かる接合方法は、胴部構成体16’と底部構成体17’との接合のみならず、肩部構成体を胴部構成体とは別体として設けた場合、その肩部構成体と胴部構成体との接合にも適用することができる(図27参照)。尚、図27、図28には、胴部構成体16’の各胴側第一折畳線部7の端にスリット18がある例を示しているが、これに限らず、スリット18が無くてもよい。
図20(B)に示す容器本体1では、隣り合う胴側第一折畳線部7間の(幅方向の)距離が長手方向(上下)にわたって均一であるため、拡開したときの胴部3は多角筒状(六角筒状)となるが、隣り合う胴側第一折畳線部7間の(幅方向の)距離が長手方向(上下)にわたって不均一となるようにし、拡開したときの胴部3の多角筒状(六角筒状)以外の種々の形状をとるようにしてもよい。図29(B)には、各胴側第一折畳線部7の中央部に湾曲部Rを設け、隣り合う胴側第一折畳線部7間の(幅方向の)距離(折り畳んだ状態の胴部3におけるガセット部19の幅)が中央側ほど小さくなるようにした例を示してあり、この例の容器本体1は、例えば、図20(B)に示す折り畳んだ状態の容器本体1の各ガセット部19に、図29(A)に示すように、湾曲部Rや肩部4を縁取り各ガセット部19の内面どうしを接合するシール部45を形成し、形成したシール部45の外側を切り落とすことによって得ることができる。そして、湾曲部Rは、各胴側第一折畳線部7の中央部に限らず上部や下部などに設けてもよく、その他にも、隣り合う胴側第一折畳線部7間の(幅方向の)距離が各胴側第一折畳線部7の長手方向の一端(上端)から他端(下端)に向かうに従って大きくなるようにする(図29(C)参照)など、種々の変更が考えられる。
また、隣り合う胴側第一折畳線部7間の(幅方向の)距離が長手方向(上下)にわたって不均一となるようにする上記の変更は、図20(A)及び(B)に示すような容器本体1、すなわち、ガセットによって折り畳まれない二つの面(例えば正面及び背面)の間にガセットによって折り畳まれた他の面(例えば側面)が挟み込まれるように折り畳まれ、前記二つの面の左右の幅は前記他の面の左右の幅よりも大きい容器本体1のみに適用されるものではなく、上記した各種の容器にも適用可能である。例えば、図2(A)及び(B)に示す容器本体1を、図30(A)や同図(B)に示すように変更することができる。
さらに、隣り合う胴側第一折畳線部7間の(幅方向の)距離が長手方向(上下)にわたって不均一となるようにするという構成に代えて、あるいは斯かる構成に加えて、隣り合う胴側第二折畳線部8間の(幅方向の)距離が長手方向(上下)にわたって不均一となるようにするという構成を採用してもよい。隣り合う胴側第二折畳線部8間の(幅方向の)距離が長手方向(上下)にわたって不均一となるようにする場合も、各胴側第二折畳線部8の形状は種々に変更可能である。
図1には、底部構成体17に接合代26を予め設けておく例を示しているが、これに限らず、例えば、拡開された状態の胴部構成体16の下端側から、胴部構成体16の下端よりも大きい一枚のシート状に展開された状態の底部構成体17を押し込み、この押し込みに伴って曲がった底部構成体17の周縁部を胴部構成体16の下端部に沿わせて接合するようにしてもよい。
その具体的な方法の一例について図31を用いて説明すると、まず、二つに分離可能な受け型(アンビル)46に胴部構成体16をセットし、胴部構成体16の上を向いた下端部の内面に、胴部構成体16の下端よりも大きい一枚のシート状に展開された底部構成体17を、超音波溶着機の超音波ホーン47によって押し込む。この押し込みに伴って底部構成体17の周縁部は曲がるので、その曲がった周縁部を胴部構成体16の下端部に沿わせ、その状態で超音波ホーン47の超音波振動により接合すればよく、この場合も、胴部構成体16の下端部と底部構成体17の周縁部とは図3に示すように接合された状態とすることができる。尚、図31に示す例では、アンビル46のセット面46aは略円筒面状をしており、底部構成体17は円形シート状をしているので、底部構成体17の周縁部が接合された後の胴部構成体16の下端部は略円筒状を呈することになる。
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
本発明に係る容器は、例えば、飲料、液体洗剤等の液状物や粉状物等の固形物の収容に用いることができる。
Claims (14)
- 略筒状でガセットによる折り畳みが可能な胴部を備えた容器であって、
略筒状に拡開された状態の前記胴部の下方開口を閉塞するシート状の底部を備え、
前記底部を構成するシート状の底部構成体の周縁部と、前記胴部を構成する略筒状でガセットによる折り畳みが可能な胴部構成体の下端部とが接合されていることを特徴とする容器。 - 前記胴部構成体には、略上下方向に延び外向きに凸の折曲を誘導する胴側第一折畳線部と略上下方向に延び内向きに凸の折曲を誘導する胴側第二折畳線部とが前記ガセットを構成するように設けられ、
前記底部構成体には、前記胴側第一折畳線部と連係する位置から該底部の中央部分に向けて延び上向きに凸の折曲を誘導する底側第一折畳線部と、前記胴側第二折畳線部と連係する位置から該底部の中央部分に向けて延び下向きに凸の折曲を誘導する底側第二折畳線部とが設けられ、
前記底部は、前記胴部が折り畳まれるときに前記ガセットに沿うように折り畳まれて該胴部の内側に折り込まれる請求項1に記載の容器。 - ガセットにより折り畳まれた状態の前記胴部構成体の下部の内側に、前記底側第一折畳線部及び底側第二折畳線部の誘導によって折り畳まれた状態の前記底部構成体を、前記底側第一折畳線部がそれぞれ一つずつ前記胴側第一折畳線部の内側に進入するようにしつつ、該底部構成体の中央部分が先を向くように挿入し、このように前記胴部構成体の下部に前記底部構成体が挿入された状態で該胴部構成体の下端部に対して該底部構成体の周縁部を接合してなる請求項2に記載の容器。
- ガセットにより折り畳まれた状態の前記胴部構成体の下端部における前記底部構成体の周縁部に対する接合領域の左右両端部の上方には前記胴部構成体の内面どうしが接合された接合領域が隣接し、これらの接合領域の上縁は連なって略舟形状を呈している請求項3に記載の容器。
- ガセットにより折り畳まれた状態の前記胴部構成体の下部において下端側ほど大きく拡開された状態となるように該胴部構成体の下部に位置するガセットのみを開き、このように拡開された状態の該胴部構成体の下端部に対して前記底部構成体の周縁部を接合してなる請求項1に記載の容器。
- 前記胴部構成体は、拡開した状態の横断面がn個の辺を有する正多角形(nは3以上の整数)を呈し、
前記正多角形の一辺の長さに1/(2tan(180°/n))を乗じた距離だけ該胴部構成体の下端から上方にある位置を目安に折り曲げられ、該胴部構成体において折り曲げられた部位から下端までの部分が前記下部として下端側ほど大きく拡開された状態となる請求項5に記載の容器。 - 前記胴部構成体は、拡開した状態の横断面がn個の辺を有する多角形(nは4以上の偶数)を呈し、前記n個の辺のうちの互いに対向する長さの等しい一対の辺は他の各辺よりも長く、さらに、前記他の各辺の長さは互いに同一となるように構成され、
前記他の各辺の長さに1/(2tan(180°/n))を乗じた距離だけ該胴部構成体の下端から上方にある位置を目安に折り曲げられ、該胴部構成体において折り曲げられた部位から下端までの部分が前記下部として下端側ほど大きく拡開された状態となる請求項5に記載の容器。 - 拡開された状態の前記胴部構成体の下端側から、該胴部構成体の下端よりも大きい一枚のシート状に展開された状態の前記底部構成体を押し込み、この押し込みに伴って曲がった該底部構成体の周縁部を前記胴部構成体の下端部に沿わせて接合してなる請求項1に記載の容器。
- 前記胴部の上部分が、先端が閉じられた略筒状の注出部を構成している請求項1〜8の何れか一項に記載の容器。
- 隣り合う前記胴側第一折畳線部間の幅方向の距離が長手方向にわたって不均一である請求項2〜4の何れか一項に記載の容器。
- 前記胴部構成体は、ガセットによって折り畳まれない二つの面の間にガセットによって折り畳まれた他の面が挟み込まれるように折り畳まれ、前記二つの面の左右の幅は前記他の面の左右の幅よりも大きい請求項10に記載の容器。
- 請求項1〜8の何れか一項に記載の容器を製造するための容器の製造方法であって、前記底部を構成するシート状の底部構成体の周縁部と、前記胴部を構成する略筒状の胴部構成体の下端部との接合を、熱板溶着、高周波溶着または超音波溶着によって行う容器の製造方法。
- 請求項1〜8の何れか一項に記載の容器を製造するための容器の製造方法であって、隣り合う前記胴側第一折畳線部間の幅方向の距離が長手方向にわたって均一である前記胴部構成体において、隣り合う前記胴側第一折畳線部間の幅方向の距離が長手方向にわたって不均一となるように、該胴部構成体のガセット部の内面どうしを接合する容器の製造方法。
- 前記胴部構成体は、ガセットによって折り畳まれない二つの面の間にガセットによって折り畳まれた他の面が挟み込まれるように折り畳まれ、前記二つの面の左右の幅は前記他の面の左右の幅よりも大きい請求項13に記載の容器。
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