JPWO2011148897A1 - 検体検査自動化システム - Google Patents

検体検査自動化システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011148897A1
JPWO2011148897A1 JP2012517255A JP2012517255A JPWO2011148897A1 JP WO2011148897 A1 JPWO2011148897 A1 JP WO2011148897A1 JP 2012517255 A JP2012517255 A JP 2012517255A JP 2012517255 A JP2012517255 A JP 2012517255A JP WO2011148897 A1 JPWO2011148897 A1 JP WO2011148897A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
tray
automation system
specimen
test automation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012517255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5519786B2 (ja
Inventor
孝浩 佐々木
孝浩 佐々木
高橋 賢一
賢一 高橋
博 大賀
博 大賀
達也 福垣
達也 福垣
茂 矢野
茂 矢野
賢一 安澤
賢一 安澤
望 長谷川
望 長谷川
雅明 塙
塙  雅明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2012517255A priority Critical patent/JP5519786B2/ja
Publication of JPWO2011148897A1 publication Critical patent/JPWO2011148897A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5519786B2 publication Critical patent/JP5519786B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/026Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations having blocks or racks of reaction cells or cuvettes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00722Communications; Identification
    • G01N35/00732Identification of carriers, materials or components in automatic analysers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00722Communications; Identification
    • G01N35/00732Identification of carriers, materials or components in automatic analysers
    • G01N2035/00792Type of components bearing the codes, other than sample carriers
    • G01N2035/00801Holders for sample carriers, e.g. trays, caroussel, racks

Abstract

操作者の作業量を軽減し、検体ごとにそれぞれに必要な処理を停滞なくかつ正確に行うことができる検体検査自動化システムである。検体検査自動化システムにおいて、複数の検体150の架設が可能な検体トレー120を用意し、検体トレー120には、検体トレー120を識別するための識別子が付属し、検体投入部10には検体トレー120の識別子を読み取る識別子読取装置111を備え、読み取った検体トレー120の識別子に基づいて、検体150に関する情報を切り替える。

Description

本発明は、臨床検査において血液や尿等の検体を処理する検体検査自動化システムに関し、特に、検体投入時の検体の分類に関するものである。
また本発明は、システム内にて異常が発生した場合の復帰処理作業を軽減する機能を備えた検体検査自動化システムに関する。
検体検査自動化システムは、遠心分離、開栓、子検体分注、バーコード貼付け、子検体分類、などの処理を自動化するシステムである。検体検査自動化システムが取り扱う検体は血液(全血、血清、血漿)、尿、などの生体試料である。検体検査自動化システムに投入するときの検体の状態は様々であり、そのため処理内容も検体ごとに異なっている。
実際の運用を例に挙げると、遠心分離の実施・未実施の検体が混在している状況や、優先処理を要するいわゆる緊急検体が突発的に入り込む場面、あるいは検体容器の種別により処理内容が異なるケースなど、それぞれの運用に応じて検体ごとに内容の異なる処理を施す必要がある。
このニーズに対し、従来から、複数の検体を架設できる検体ラックによる搬送方法を採用し、当該ラックに情報を持たせる運用を行っている。ラックに付した識別子の番号の範囲やラックの色あるいは形状に、検体の種類(検体種別の識別、一般/キャリブレータ/精度管理の区別)や処理内容などの情報を化体するという方法を通して検体を自動的に分類し、前述の多様な状況に対応している。
例えば、特開平11−083866号公報(特許文献1)では、緊急検体を載せるラックに専用の番号を付し、ラックから読み取る搬送情報に基づいて必要な搬送先に搬送している。また、特開平11−304812号公報(特許文献2)には、ラックの識別子の読み取りエラーが生じたときの対応方法について記載されている。
また、血液や尿等の検体が入った容器は、ラックや検体容器ホルダーなどと呼ばれる検体を搬送するためのコンテナに積載し検体検査自動化システムに供給される。この検体は、測定する検査項目および前処理内容により、遠心分離処理し、容器の栓を外す開栓処理、用途に応じてこの検体を1つ以上の別の容器へ取り分ける処理すなわち親検体から子検体容器への分注処理、子検体容器にバーコードラベルを貼り付ける処理、子検体容器に栓をする閉栓処理、親検体や子検体をその後の処理に応じて仕分ける分類収納処理、子検体ラックを自動分析装置へ搬送して子検体を分析測定する処理等が実施される。これらの各処理の機能を有する装置が複数の搬送ラインによって結び付けられ検体検査自動化システムを構成する。
このような検体検査自動化システムは例えば特開平7−167866号公報(特許文献3)に記載されている。
また、検体検査自動化システムは検査室内の繰り返し作業を大幅に自動化することで、検査室作業者をより付加価値の高い作業へシフトすることに貢献している。このシステムを操作するにあたって、今でもまだ、完全に自動化できていない部分がいくつかある。代表的なものとしては、消耗品の供給,検体の出し入れ、異常発生時の復帰処理があげられる。
検体に対する処理の過程で異常が発生した場合、異常が発生した検体を正常な検体と区別してシステム外に取り出す必要がある。特開2009−222535号公報(特許文献4)では、自動分析装置上で検体搬出先を運用に合わせてカスタマイズすることで、作業効率を向上させている。特開2009−36643号公報(特許文献5)では、検体トレーに検体を搬出するにあたり患者ごと病棟ごとといった検体の種類ごとに搬出パターンを制御し、検体の取り扱いやすさを向上させている。
特開平11−083866号公報 特開平11−304812号公報 特開平7−167866号公報 特開2009−222535号公報 特開2009−36643号公報
ところで、現在、検体ラックによる搬送システムのみならず、検体を1本だけ架設する検体ホルダーによる搬送システムも普及している。この搬送システムでは、検体をラックにまとめる必要がないことや、ラックの充填を待つことによる処理の遅延や引き連れ搬送を回避できることなど、検体の個別処理にとっての利点がある。
しかしながら、この搬送システムは、そのままでは大量処理には向いていない。そのため、処理能力の低下を防ぐため、従来、ラックに代る手段として、検体投入部に複数検体の架設が可能な検体トレーを採用している。また、特許文献1、2に記載されているような従来のラックによる搬送システムで行っているような検体トレーの使い分けはしていない。そのため、個々の検体について、操作部の画面を通して検体および処理方法などの検体に関する情報を詳細に入力しなければならず、操作者の負担は大きいものとなる。
このように、従来では、検体を1本だけ架設する検体ホルダーによって搬送するシステムにおいて、検体を投入する際に検体ごとに関係する情報を入力する作業が必要となるという問題があった。
また、通常、前処理が終わった親検体は分類処理で分類されて所定のトレーにセットされるか、親検体を搬送するためのコンテナがラックなどの場合、ラックに架設されたまま親検体が収納される。
検体検査自動化システムの上位システムである、検査室情報システム(Laboratory Information System、以下LISと略す)から、再検や検査項目の追加が指示されると、検体検査自動化システムに備わっている操作部のモニタを用いて親検体の現在位置を検索し、探しあてた場所から手操作でトレーから親検体を、または親検体を架設したラックを取り出し、再度投入部へ投入することで運用される。ただし、親検体の収納場所には多数の検体容器、検体ラックが並んでおり、手操作で目的の親検体または親検体を架設したラックを取り出す作業は、煩雑で非効率であるだけでなく、検体を取り違えるなどの人為的なミスを誘発する可能性がある。また、検体に直接触れることによる感染のおそれも考えられる。
さらに、従来のシステムでは異常な検体の搬出先が固定されていたため、システムレイアウトによっては異常検体の搬出場所と復帰処理後の搬入場所が遠く離れてしまい、作業者の移動距離が長くなり、作業効率が低下することがあった。
検体検査自動化システム内で、何らかの異常が発生した検体の復帰処理作業を行う場合、現在の検体検査自動化システムでは、どのような復帰処理をすべきか知るために、操作者は画面または帳票を参照しなければならなかった。
また、異常な検体が発生した場合、各種処理部と異常検体の搬出場所が離れている装置構成において、異常が発生した直後にアラームを発生させると、異常な検体が搬出先に到着するよりも先に、操作者が搬出場所に来てしまい操作者が待たされてしまうことがあった。
上記問題点に鑑み、本発明の目的の一つは、画一化した検体の認識方法を提案し、操作者の作業量を軽減し、検体ごとにそれぞれに必要な処理を停滞なくかつ正確に行うことができる検体検査自動化システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、システム利用者である検査技師の手操作による検体の取り違えを防止し、更に感染リスクの回避を図りながら、簡便な操作を実現した検体検査自動化システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明の概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、複数の検体の架設が可能な検体トレーを用意し、検体トレーは、検体トレーを識別するための識別子が付属し、検体投入部は、検体トレーに付属した識別子を読み取る識別子読取装置を有し、操作制御部は、識別子読取装置で読み取った検体トレーに付属した識別子に基づいて、検体トレーに架設された検体に関する情報を切り替えて制御を行うものである。上記他の目標を達成するための本発明の概要を説明すると、以下の通りである。
すなわち、検体を投入する投入部と、検体を前処理する処理部と、前処理が終わった検体を収納する収納部と、投入部,処理部,収納部の間で検体を搬送する検体搬送ラインと、投入部と処理部と収納部を制御する操作部とを備える検体検査自動化システムにおいて、投入部と収納部とで共通で使用できるトレーを用い、前記トレーはトレー自身およびトレーに架設された検体に関する識別情報を記憶する識別子を備え、前記識別子と無線通信などの手段により識別情報を読み書きする装置を投入部と収納部とに設置し、前記収納部でトレーを取り出す操作を行ったとき、トレーに架設された検体に関する最新の識別情報と少なくとも該トレーの利用状況を識別子に書き込む機構を備え、前記投入部でトレーを投入する操作を行ったとき、トレーに架設された検体に関する識別情報と少なくとも該トレーの利用状況を識別子から読み取る機構を備え、前記投入部および収納部との通信手段をもち、該通信手段による識別情報の授受の結果、投入部および収納部へ各種指示を送る制御処理をもつ操作部を備え、前記操作部には、前記収納部から取り出したトレーに再検や検査項目の追加がある検体が架設されていることを検査技師に通知する機能を備え、前記操作部には、前記投入部へ投入したトレーに再移載すべき検体が架設されていないことを検査技師に通知する機能を備えていることを特徴とする検体検査自動化システムである。また、本願において開示される他の発明の概要を説明すれば以下の通りである。
すなわち、異常検体の搬出先をレイアウトや運用に合わせて自由に設定できる仕組みを設けることとする。これにより、検査室内の作業机の位置、手作業による復帰処理が終了した後の再搬入場所までの移動距離などを考慮したレイアウトおよびワークフローが実現できる。
また、異常検体の種類や復帰処理方法ごとに搬送先を区別する仕組みを設けることとする。これにより、搬出先から異常の種類や復帰方法がわかるため、復帰処理の際に操作者は画面や帳票を参照する必要がなくなる。
また、異常通知のタイミングを異常検体が発生したタイミングではなく、異常検体が搬出されるタイミングに変える手段を設けることとする。
なお、該システム利用施設である検査室の運用形態に合わせて、前記処理部には必要となる装置群を揃え、様々な処理に対応可能な検体検査自動化システムを構築することができる。本明細書においては、前記処理部の内訳に関する記載を省略するが、あらゆる処理装置について本発明の実施影響範囲を妨げるものではない。
本願において開示される発明によって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、検体を架設する検体トレーに付属する識別子に基づいて検体情報を切り替えることで、検体ごとに内容の異なる処理を個別に施すことが可能となる。操作者は、一度、検体トレーに付随した識別子と検体に関する情報をリンクした情報を登録すれば、以後の運用では検体ごとに処理内容を毎回入力する作業は不要となる。また、操作者が任意に運用方法を設定できる機能を持たせたことにより、検査室の個別の環境に適応した運用を行うことが可能となる。
本願において開示される他の発明によって得られる効果は以下の通りである。
すなわち、検体検査自動化システムにおいて、手操作による検体の取り違えを防止し、更に感染リスクの回避を図りながら、簡便な操作性を実現することができる。
また、本発明によれば、搬出先も検査室ごとのレイアウトや運用に合わせてカスタマイズできるので、作業者の移動ルートを最適化し、作業効率を向上させることができる。
また、種類や復帰処理方法ごとに異常検体の搬出先が分類されているため、操作者は画面や帳票を参照することなく、異常検体を手にした時点で直ちに復帰作業に取り掛かることができる。
さらに、作業者が異常検体の搬出先に到着したときには、必ず異常検体は到着済みなので、無駄な待ち時間が発生しない。
以上の組み合わせにより、本発明による検体検査自動化システム上での異常検体に対する復帰作業は、より円滑に実施することができるようになる。さらに、参照作業がなくなるため、作業ミス低減の効果も期待できる。
本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの全体構成を示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体投入部の構成を示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体トレーの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体ホルダーの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーに識別子を付属する方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーに識別子を付属する方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの場所に情報を持たせる方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーを論理的に区画化する方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の第1階層画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の第2階層画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の第3階層画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の第3階層画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の別の第2階層画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の別の第3階層画面の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーの一例を示す図である。 本発明の検体検査自動化システムの一実施形態を採用したオンラインシステムの一構成例を表すブロック図である。 投入部および収納部の内部構造例を示す図である。 投入部および収納部の内部構造例を示す図である。 投入部で再検や追加検査を優先させるための判断処理を示すフローチャートである。 複数台からなる検体検査自動化システムの連携例を示す模式図である。 5×10本トレーを真上からみた状態例を示す図である。 操作部に表示する収納部トレー設定パラメータ画面例を示す図である。 操作部に表示するトレー情報初期化画面例を示す図である。 操作部に表示するトレー有効期日パラメータ画面例を示す図である。 本発明の一実施形態である検体検査自動化システムの全体概略図である。 検体投入部の構成図である。 分類部の構成図である。 異常検体の種類と搬出先の設定例である。 システム全体から見た図30による異常検体の搬出先の例を示す図である。 検体トレー内の図30による異常検体の搬出先の例を示す図である。 分注失敗時の異常検体搬出例を示す図である。 2種類の異なる検体が動的に検体トレーを共有する例1を示す図である。 2種類の異なる検体が動的に検体トレーを共有する例2を示す図である。 穴が一列もしくは一行ごとにずれた配置の検体トレーの例を示す図である。 一列以上あけて2種類の異なる検体が動的に検体トレーを共有する例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<1.システム概要>
図1〜図5により、本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの全体構成を示す構成図、図2は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体投入部の構成を示す構成図、図3は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体トレーの一例を示す図、図4は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体ホルダーの一例を示す図、図5は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体の一例を示す図である。
図1において、検体検査自動化システム1は、検体投入部10、遠心部20、開栓部30、バーコード貼付部40、分注部50、閉栓部60、分類部70、検体収納部80、搬送部2、および、検体検査自動化システム1全体の操作および制御を行う操作制御部(操作用パソコン)90から構成されている。なお、図1に示す構成は一例であり、ここで示した配置に限定する意図はない。
検体投入部10では検体を検体検査自動化システム1内に投入し、遠心部20では投入された検体に対して遠心分離を行う。開栓部30では、遠心分離された検体の栓を開栓し、分注部50では、遠心分離された検体を、外部の分析装置などで分析するために小分けする。バーコード貼付部40では、その小分けの容器にバーコードを貼り付ける。
閉栓部60では、検体に栓を閉栓し、検体収納部80では、閉栓された検体を収納する。分類部70では、分注された検体容器の分類を行う。
図2において、検体投入部10は、主に、搬送部2、トレー収納部110(110a、110b)、検体トレー120、アーム130、検体ホルダー140の要素から構成され、検体トレー120には検体(試験管/採血管)150が架設されている。
図2においては、トレー収納部110は、トレー収納部110に検体トレー120が収納されている状態を110aで示し、トレー収納部110に検体トレー120が収納されていない状態を110bで示している。
検体トレー120は図3に示すように、複数の検体収納用孔121が設けられている。また、検体ホルダー140は図4に示すように、土台141、外壁142、支え143から構成されている。また、検体150は、図5に示すように、例えば、バーコード151などの識別子が貼られている。
搬送部2は経路に沿って、図4に示す検体ホルダー140を搬送する。本実施の形態では図2の矢印21の方向に搬送する。トレー収納部110(110a、110b)には検体トレー120を収納する。トレー収納部110(110a、110b)の底の部分には、センサー(識別子読取装置)111が設置されている。
また、図2では示していないが、検体トレー120の底には識別子が付属しており、設置と同時にこの識別子をセンサー(識別子読取装置)111で読み取る仕組みが施されている。
なお、識別子には、一次元バーコードや、二次元バーコード、あるいはRFID等を採用する。
検体トレー120には、図3に示すように、検体収納用孔121が複数個設置されており、最大孔の個数分の検体150が架設可能である。アーム130にはベルトが設置されており、モーター(131、132)を通して縦横上下の運動が可能である。
操作者は、識別子が付いた検体150を、検体トレー120に架設し、検体投入部10にセットする。セットしたことを信号として装置による自動処理が開始する。検体投入部10は、アーム130で検体トレー120上の検体150をピックアップし、搬送部2上に準備された検体ホルダー140に架設する。
検体ホルダー140には、図4に示すような環状の土台141が付いており、これによりはみ出すことなく搬送部2上を移動できる。また、外壁142の径は固定値であるが、径の異なる検体150を架設できるよう、支え143が付いている。
以下、検体150は、検体ホルダー140に乗り、例えば、遠心部20、開栓部30、バーコード貼付部40、分注部50、閉栓部60、分類部70、検体収納部80、と順に進み、それぞれの部分での各処理が施される。
なお、検体投入部10で検体150をピックアップするときは、検体トレー120ごとに、左奥から右手前に沿って各検体収納用孔121を順番に探査し、所定数以上の検体収納用孔121について連続で検体150が検知されない場合、該検体トレー120には検体150が無いものとみなして次の検体トレー120の探査を行うこととする。また、検体投入部10の上面からカメラを設置し、検体150の存在する検体収納用孔121を自動で認識する機能を設置する方法も有効である。
<2.検体に関する情報の切り替えと運用方法>
次に、図6〜図9により、本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの検体に関する情報の切り替えと運用方法について説明する。図6および図7は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーに識別子を付属する方法を説明するための説明図、図8は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの場所に情報を持たせる方法を説明するための説明図、図9は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムのトレーを論理的に区画化する方法を説明するための説明図である。
検体の処理の過程は、検体種別、緊急度などの情報から決まる。また、患者検体のみならず、システムを管理するための検体として、キャリブレータや精度管理試料もあり、これらを識別してシステムに認識させることが重要である。
本実施の形態では、上述の検体の種類を識別して、処理内容等の検体に関する情報を次の方法で検体検査自動化システムに認識させる。
まず、操作者は、上述した全ての作業の前提として、予め識別子と検体に関する情報をリンクさせ、その情報を操作制御部90から入力して登録する。本作業の内容は、検体検査自動化システムの購入時またはメンテナンス時に一度入力すればよいものとし、検体検査自動化システムの電源を落としても保存されるものとする。また、当該情報は一度登録してしまえば、その後変更をしない限り、設定に従った一定の運用がなされるものとする。
(1)検体トレー120に識別子を付属する方法
(i)検体トレー120に2桁の数値からなる識別子を付属する方法
検体トレー120に2桁の数値からなる識別子を付属する方法としては、図6に示すような、識別子164と検体の種類162と処理に関する処理情報163とをリンク付けた表161に基づいて、識別子を検体トレー120に付属させる。
ここでは、検体の種類162に血清、血漿、尿を、また、処理情報163にルーチン(通常)処理、遠心分離処理の必要性、開栓の必要性、緊急性(優先性)をそれぞれ挙げている。対応する識別子の番号の範囲を識別子164の領域に記した。
図6に示す表は操作者またはサービスマンが任意に設定・変更することが可能であり、それぞれの検査室における事情を勘案して決めるものとする。例えば、扱う対象を血液分析に特化しているような検査室では、「尿」に関する縦の部分を全て「0−0」として血液に関するもののみ選択できるように設定できる。
また、遠心分離が既にされている検体のみを扱う検査室では、「ルーチン」に関する横の部分を全て「0−0」とする。対応させる識別子の値の範囲は、扱う検体数の情報を基に設定すればよい。
次に識別子と処理内容をリンクさせ、当該内容を検体検査自動化システムに登録する。例えば、識別子の値が41から49であるトレーについては、架設した検体は既に遠心分離がされているため遠心部をスキップする処理をするものと登録する。あるいは、識別子の値が51から59であるトレーについては、架設した検体はキャップが付いていないため開栓部をスキップするものと登録する。また、識別子の値が91から99であるトレーについては、緊急検体であり第一優先で処理するものと登録する。
操作者は、自身が設定した内容に従い、適切な検体トレー120に検体150を架設するだけでよい。例えば、既に遠心分離がされている検体150や遠心分離が不要な検体150で、かつ、全血の検体150は、識別子の値が41から44の検体トレー120に検体150を架設する。あるいは、キャップが付いていない尿の検体150は、識別子の値が58または59の検体トレー120に検体を架設する。また、緊急の検体150は識別子の値が90番台の検体トレー120に架設する。
次に、検体投入部10の、検体トレー120が架設されていないトレー収納部110bに検体を架設した検体トレー120をセットする。検体トレー120が検体投入部10にセットされたことを示す信号をトリガーとして処理が開始する。
まず、初めに、トレー収納部110bの底にある識別子読取装置111は、検体トレー120の識別子を読み取る。検体検査自動化システム1は、読み取ったトレーの識別子の情報とピックアップした検体の位置情報から、予め登録された内容に基づいて、検体150ごとに処理内容を認識する。
例えば、識別子が41から44の検体トレー120からピックアップした検体150は、遠心部をスキップして処理される。あるいは、識別子が58または59である検体トレー120からピックアップした検体150は、開栓部をスキップして処理される。また、識別子が90番台の検体トレー120に架設した検体は、最優先で処理される。
以上のように運用することで、個別に検体の情報を検体検査自動化システムに入力することなく、画一的に処理することが可能となる。
(ii)検体トレー120に複数桁の数値からなる識別子を付属する方法
検体トレー120に複数桁の数値からなる識別子を付属する方法としては、図7に示すような、複数桁の数値のそれぞれの桁に検体の種類や処理などを関連づけた表170に基づいて、識別子を検体トレー120に付属させる。図7に示す例では、7桁の数値からなる例を示している。複数桁の数値を用いることにより、詳細の設定が可能となる。
図7に示す各桁の数字に検体に関する情報を持たせる。例えば、1桁目171には検体の種類を、2桁目172には遠心処理の必要性を、3桁目173には開栓処理の必要性を、4桁目174には閉栓処理の必要性を、5桁目175には搬送先の情報を、6桁目176には処理の優先度に関する情報を、7桁目177には検体の容器の形状(容器の種類)に関する情報を、それぞれ持たせている。
この各設定項目は任意に選択でき、また内容は任意に設定することが可能であり、それぞれの検査室における事情を勘案して決めるものとする。
次に識別子の各桁の数値と処理内容や種類などをリンクさせ、図7に示す内容を検体検査自動化システムに登録する。
そして、設定内容に従い適切な検体トレー120に検体150を架設する。次に、検体投入部10のトレー収納部110bに検体が架設された検体トレー120をセットする。
検体トレー120がセットされると、識別子読取装置111を通して検体トレー120の識別子を読み、これをトリガーにして処理が開始する。検体検査自動化システム1は、読み取ったトレーの識別子の情報とピックアップした検体の位置情報から、予め登録しておいた前記内容に基づく処理内容を認識することができる。このようにして検体ごとに適切な処理を行う検体検査自動化システムが提供できる。
また、これらの操作に対して、操作者の人的ミスの介在を回避するために、識別子の記号だけでなく文字による表示も必要に応じて加える方法も有効である。また、トレーを色付けすることも、間違い防止に有効な手段である。
さらに、図6、図7で示した具体例の他に、患者から採取する一般検体と、システムを管理するキャリブレータや精度管理試料を区別する方法を取り入れる方法も有効である(図16)。
また、同じ患者から複数本の採血管で採取した検体を投入するとき、2本目の検体について、通常の必須機能である重複チェックを省略する処理過程を設ける方法も有効である。そして、2本目の検体と再検の検体を区別する仕組みを取り入れることも有効である(図17)。
あるいは、手動で分注した子検体を直接システムに投入できる方法を取り入れることも有効である(図17)。
(2)場所に情報を持たせる方法
(i)検体トレー120の配置場所に情報を持たせる方法
検体トレー120の配置場所に情報を持たせる方法としては、検体投入部10における検体トレー120の設置場所と処理内容とを対応させるようにしており、例えば、図8に示すように、8つのトレー配置場所に対して領域を5つ(181〜185)に区画化している。
区画数と面積は、対応する処理内容・処理数に応じて任意に指定することが可能であり、使用する病院や検査センターの事情を考慮して設定すればよい。
次に、検体トレー120における場所と処理内容をリンクさせて登録する。例えば、最も面積の大きい領域181には、検体検査自動化システムに最も多く投入する種類の検体150を対応させる。実際、患者から採取した全血の血液から血清を分離し分注(小分け)する一連の処理は、多くの検査室で頻繁に行う処理である。領域181にセットした検体150には「ルーチン処理」として処理を行うと登録する。
また、血液の成分分析を受託するような大型の検査センターでは、遠心分離がされている検体150を扱うことがある。領域182を遠心分離済みの検体150をセットする領域とし、領域182に置かれた検体は遠心分離処理をスキップすると登録する。同様にして、キャップの無い検体150を扱う領域183、尿等血液外の検体150を扱う領域184、緊急検体を扱う領域185を確保し、それぞれの処理内容(例えば開栓部をスキップする、最優先で処理するなど)を登録する。
操作者は、自身が設定した内容に従い、検体トレー120上の適切な場所に検体150を架設するだけでよい。例えば、全血検体は領域181に、遠心分離が不要な検体150は領域182に、キャップ無検体は領域183に、尿検体は領域184に、緊急検体は領域185に、それぞれ架設する。
検体150を架設したことをトリガーとして処理が開始する。検体検査自動化システム1は、ピックアップした検体150の検体トレー120における位置情報から、予め登録しておいた内容に基づいて、検体150ごとに処理内容を認識する。
例えば、領域181の検体トレー120に架設された検体150にはルーチン処理を行う。また、領域182の検体トレー120に架設された検体は遠心部をスキップする。また、領域183の検体トレー120に架設された検体は開栓部をスキップする。また、領域184の検体トレー120に架設された検体は最優先で処理される。
なお、ここでは検体150の種類による対応を示したが、キャップの形状の違い、処理内容の違い、などをキーとする使い分けをしてもよい。
以上のように運用することで、個別に検体の情報を検体検査自動化システムに入力することなく、画一的に処理することが可能となる。
(ii)検体トレー120を論理的に区画化する方法
検体トレー120を論理的に区画化する方法としては、検体トレー120を論理的に区切り、各位置に処理内容と対応させるようにしており、例えば、図9に示すように、検体トレー120を4つ(186〜189)に区画化している。
区画数と面積は、対応する処理内容・処理数に応じて任意に指定することが可能であり、使用する病院や検査センターの事情を考慮して設定すればよい。
次に、検体トレー120内の区画における場所と処理内容をリンクさせて登録する。例えば、領域1(186)にセットした検体150には「ルーチン処理」として処理を行うと登録する。また、領域2(187)を遠心分離済みの検体150をセットする領域とし、領域187に置かれた検体は遠心分離処理をスキップすると登録する。同様に、領域3(188)を尿の検体150を扱う領域、領域4(189)を緊急検体を扱う領域として登録する。
以上のように運用することで、個別に検体の情報を検体検査自動化システムに入力することなく、画一的に処理することが可能となる。さらに、検体トレー120を複数の区画に分けることにより、より細かい区分を行うことが可能となる。
なお、検体トレー120を論理的に区画化する方法では、検体トレー120の配置場所に情報を持たせる方法と併用し、検体トレー120の特定の配置場所では、検体トレー120を論理的に区画化するようにしてもよい。
<3.設定画面>
次に、図10〜図15により、本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の一例について説明する。図10〜図15は本発明の一実施の形態に係る検体検査自動化システムの設定画面の一例を説明するための画面の一例であり、図10は設定画面の第1階層画面の一例、図11は設定画面の第2階層画面の一例、図12および図13は設定画面の第3階層画面の一例、図14は設定画面の別の第2階層画面の一例、図15は設定画面の別の第3階層画面の一例を示している。
操作者は、図10〜図15に示すような設定画面を通して前述した、さまざまな内容を設定することができる。
まず、設定画面の第1階層としては、図10に示す設定画面201となる。この設定画面201は、トレーの識別子に情報を持たせるボタン((1)検体トレー120に識別子を付属する方法を選択するボタン)202と、投入部のトレー配置位置に情報を持たせるボタン((2)場所に情報を持たせる方法を選択するボタン)203からなる。
(i)検体トレー120に識別子を付属する方法を選択するボタン202を選択する場合
ボタン202を押下すると、図11に示すような設定画面の第2階層の設定画面211が表示される。第2階層の設定画面211は、初期化ボタン212、設定ボタン213、詳細ボタン214、設定内容を表示する表215の要素から構成されている。
このうち、初期化ボタン212を押下すると、表示されている表の数値部分が全てクリアされる。次に、設定ボタン213を押下すると、図12に示すような第3階層の設定画面221が表示される。
第3階層の設定画面221は、上述した検体トレー120に2桁の数値からなる識別子を付属する方法で説明した内容について、入力セル222を介して数値を入力することができる。入力できる最大桁数は、検体検査自動化システムを使用する施設の規模により予め調整されていることとする。
必要項目を入力した後は、登録ボタン223を押下する。そうすると情報が検体検査自動化システムの内部に記憶され、図11に示す第2階層の設定画面211に切り替わり、更新された内容が表215として表示される。
また、図11に示す第2階層の設定画面211において詳細ボタン214を押下すると、例えば、図13に示すような別の第3階層の設定画面224が表示され、上述した検体トレー120に複数桁の数値からなる識別子を付属する方法で説明した内容の設定が可能となる。入力セル225を通して設定したい数値を入力し、必要項目の入力を終えた後は登録ボタン226を押下すると検体検査自動化システムの内部で情報が更新される。
(ii)場所に情報を持たせる方法を選択するボタン203を選択する場合
ボタン203を押下すると、図14に示すような、もう1つの第2階層の設定画面231が表示される。この設定画面231では、上述した検体トレー120の配置場所に情報を持たせる方法で説明した内容の設定を行う。設定画面231は、検体150の種類を入力するボタン232、検体トレー120のアイコン233、登録ボタン234、詳細ボタン235からなる。
検体トレー120のアイコン233は、検体投入部10におけるトレーと同じ配置で表示されている。本実施の形態では、検体投入部10でのトレーは8つであるため、アイコンも8つ用意している。選択するアイコンを選択するとアクティブな状態となる。次に、検体150の種類を入力するボタン232を選択して押下する。例えば、左端の上のトレーを緊急検体用に設定するときは、左端上のアイコンをクリックしてアクティブとし、緊急検体ボタン(ボタン232の上から2つ目のボタン)を押下するとよい。
なお、設定したアイコンはボタンと同じ色を表示することとする。必要な入力を終えた後は、登録ボタン234を押下する。また、アクティブな検体トレー120に対して、詳細ボタン235を押下すると、図15に示すような第3階層の設定画面236に切り替わる。この設定画面236では、上述した検体トレー120を論理的に区画化する方法で説明した内容の設定を行う。
ここでは、アクティブとしたトレーのアイコン237と検体収納用孔121を示すアイコン238を使って、検体収納用孔121全てについて検体の種類を登録することができる。各孔をアクティブとし、検体の種類を入力するボタン232から設定する内容を選択する。このとき、操作者の重複作業を低減するため、複数個同時に孔を選択できることとする。設定内容を検体検査自動化システムに反映するためには登録ボタン239を押下する。
以上のようにして、従来、設定可能者がサービスマンのみに限られていた設定を、操作者が簡潔にできるようになった。なお、画面のデザインは、図10〜図15の設定画面に限られない。
図18は本発明の検体検査自動化システムの一実施形態を採用したオンラインシステムの一構成例を表すブロック図である。
図18に示したオンラインシステムは、検体を自動分析する自動分析装置280と、検体を分析に適した態様に前処理して自動分析装置280に供給する検体検査自動化システム260とを備えている。
検体検査自動化システム260は、投入部261と、詳細な構成内訳を省略して図示している処理部262と、収納部263と、モニタ264とスピーカ265と各装置との通信手段266を備えた操作部267と、投入部261から処理部262,収納部263および自動分析装置280への検体を搬送する搬送ライン268と、を備えている。
自動分析装置280は、図中「自動分析装置1」や「自動分析装置2」のように、搬送ライン268によって検体検査自動化システム260から自動的に検体が供給される態様の機種と、図中「自動分析装置n」のように搬送ライン268で接続されていないため、手操作により検体を供給する態様の機種がある。
操作部267は、LIS270より依頼属性情報を受信して検体情報DB(データベース)を更新するとともに、通信手段266によって各装置の制御を行い、検体検査自動化システムにおいて発生したアラームなどの事象をモニタ264に画面表示し、スピーカ265で音声を発して検査技師に事象発生を通知する。
投入部261は、前処理を行う検体を複数本架設したトレーを投入するモジュールであり、オンラインシステムの入り口に相当する。図示していないが、トレーから搬送経路へ検体をセットする機構を備える。搬送経路へセットされた検体は、図示していない識別情報読取手段(主に、バーコード読取装置など)で検体の識別情報を読み取り、操作部267へ伝達する。操作部267では、該検体の依頼属性情報が既に受付済みかどうか検体情報DBを検索し、上位システムであるLIS270へ依頼属性情報が受付済みであるか否かを示す到着情報を送信する。操作部267で未依頼の場合には、LIS270から該検体の依頼属性情報を操作部267へ送信する。この依頼属性情報により、処理部262で前処理すべき検査項目または自動分析装置280で分析測定すべき検査項目を受け取った場合、操作部267は投入部261に対し、搬送ライン268へ移載して処理部262へ搬送するよう指示を送る。
図18では詳しい内訳を省略しているが、処理部262は検査室の運用ニーズに応じ、種々の処理装置によって構成される。
図19および図20は、投入部261および収納部263の一実施形態を示す内部構造例であり、トレー271にはそれぞれ識別子(不図示)としてRFIDタグを備え付けており、引出部272によって装置手前にスライドさせてトレー271を引き出す構造となっている。
トレー架設台273には、トレー271が架設される位置ごとにアンテナ274を備え、トレー271に備え付けたRFIDタグと情報の授受を行う。なお、投入部261と収納部263とでは、RFIDタグを備え付けたトレー271を共通して使用する。
収納部263は、図示していないが、搬送ライン268からトレー271へ検体をセットする機構を備え、収納部263に設置したトレー271には、前処理が終了して収納部263へ搬送されてきた検体が搬送ライン268から移載されて架設される。
収納部263のトレー271に架設された検体のうちいずれかに、LIS270から再検および検査項目の追加が指示され、検体検査自動化システム260の操作部267へ伝達される。
検査技師は収納部263から、検体が架設した状態のままトレー271を取り出す。この取り出し操作を行ったときをトリガとして(例えば、トレーにRFIDタグを具備し、トレーが架設される装置側にRFIDアンテナを設置し、アンテナからタグが移動を開始して離れた状態をもって、トリガとするなど)、収納部263に設置されたアンテナ274(RFID送受信用アンテナ)では、該トレー271の識別情報をRFIDタグから受けて(ここでは、RFIDタグ読書器を含めて、「アンテナ」と記す)記憶すると同時に収納部263から操作部267へ、取り出す該トレー271の識別情報を送信する。操作部267では前記識別情報より、該トレー271に架設されている検体に再検や検査項目の追加が指示されたものが含まれていると識別した場合に、検査技師に通知するためモニタ264で画面表示するとともに、スピーカ265で音声を発生する。
検査技師はモニタ264とスピーカ265から発せられた通知を受けて該トレー271をそのまま投入部261へ設置する。このとき、投入部261に設置されたアンテナ274では、該トレー271の識別情報を読み取り、再検および検査項目の追加が指示された検体を識別して該トレー271から該検体だけを直ちに搬送ライン268へ移載する。
なお、収納部263からトレー271を取り出した後で該トレー271の検体に対し再検および検査項目の追加が指示される場合もある。そのため、検査技師は収納部263から取り出して暫く時間が経過したトレー271についても再度投入部261へ投入する。しかし実際には再検および検査項目の追加がある検体が架設されていないトレーであったために搬送ライン268へ再移載すべき検体が無かった場合にも、操作部267では投入部261から送信された該トレー271の識別情報に基づき、これを検査技師に通知するためモニタ264で画面表示するとともに、スピーカ265で音声を発生する。
これにより、取り出したトレー271のどの位置に再検や検査項目の追加が指示された検体があるかを検索する必要がなくなり、作業の簡略化と真正性を確保することができる。
このとき、収納部263からトレー271を取り出した時に該トレー271に再検および検査項目の追加により再投入する検体が架設されていることを通知するための画面表示および音声と、投入部261へ投入しても該トレー271に再検および検査項目の追加により再投入する検体が架設されていないことを通知するための画面表示および音声とは、種類が異なるものとすることが望まれる。
通常の臨床検査運用において、再検や検査項目の追加は、初回検査(一般検体であって、緊急扱いではないもの)より、優先度を高くして処理すべきである。そのことから、投入部261では各検体の投入状況を把握しつつ操作部267との連携により、最も効率的な搬送ライン268への検体の移載を実現する。
図21には、投入部261で前記処理を実現するための判断処理290を示す。投入部261には、図示していないが、トレーを架設する場所の他に、緊急扱いで検査実施を急ぐ検体(以下、緊急検体と記す)を手操作で架設して優先的に搬送ライン268へ供給する場所として、緊急検体架設部がある。この緊急検体架設部に架設された検体を最優先として処理し、緊急検体架設部に架設された検体が無くなってから、投入部261のトレー架設部にセットされたトレーから検体を移載する処理に移る(ステップ291,292)。
このとき投入部にある全てのトレーおよびトレーに架設された検体の識別情報を総合的に判断して、再検および検査項目の追加が指示された検体が架設されている該トレーから再検および検査項目の追加が指示された検体だけを搬送ライン268へ移載する処理を先に行う(ステップ293,294)。
次に初回検査(一般検体)の検体が架設されている該トレーから一般検体を搬送ライン268に移載する処理を行い、これらの処理290は装置が停止されるまで繰り返し行われる(ステップ295,296,297)。
前記実施例では、検体検査自動化システム1台の中でトレー271を収納部263から投入部261へ再投入する運用について説明したが、複数の検体検査自動化システムを前記操作部が1台で制御する場合であっても複数の検体検査自動化システムで相互に、収納部263から取り出したトレー271を他の検体検査自動化システムの投入部261へ投入する運用をとることが可能となる。また複数の検体検査自動化システム夫々に操作部が設置されている場合であっても、各操作部間で適切に連携をとることにより同様の運用が可能となる。
図22には2台の検体検査自動化システム501と502を図示している。夫々の検体検査自動化システム501と502は操作部303と306を備えており、通信手段266を用いて適切に連携をとる。検体検査自動化システム501で前処理が終わった検体を架設したトレーを収納部302から取り出し、次の検体検査自動化システム502の投入部304へ投入することにより、検体検査自動化システム502で処理すべき前処理が実施される。
なお、このような運用形態のように、2台目以降に位置付けされるシステムは前処理ではないので「後処理」システムと称される場合がある。
前記実施例においては、複数の検体検査自動化システム間でのトレー受け渡しについて述べたが、前処理終了後のトレーを単体の装置(例えば自動分析装置)へ渡すことも、該単体の装置の側に識別情報を読み書きする装置を取り付けて識別情報を読み取ることで該情報を受け渡し、処理を継続することができる。
該単体の装置としては、例えば自動分析装置の他に、単体で稼動する分注装置などが挙げられる。
また他の実施例においては一般的に、所要本数分の検体を架設できるひとつのトレーは、ひとつの仕分け先グループとして用いられるのが通例だが、1日の処理検体全体のうち検査依頼される頻度が少ない検査項目に対応した検体については、検体数がトレーに架設できる全本数に満たない場合があり、そのような場合はトレー上の複数ポジションをある特定のエリアに区切って、仕分けグループをまとめる運用がとられることがある。
図23に一実施例として、5列×10段で50検体を架設できるトレー311を真上から見下ろした状態を示す。前記運用の例として破線312で囲んだように、左側3列をひとつのグループ、右側2列を別のひとつのグループの仕分け先として用いる。また、トレーを複数のエリアに区切る運用をとる場合には、トレー架設台273のうち検査技師がわかり易いように、例えば左側3列を赤色に、右側2列を青色に、という具合に該トレーを識別するための着色を行って専用トレーとし該トレーの架設位置を固定にする運用がよく見受けられる(トレー側を着色して区別し、トレー架設台の架設場所をユーザがわかり易くする運用を想定)。
そこで本発明では、予め操作部に、架設台のトレー架設位置を示すセンサ位置情報(センサの図示なし)、設置するトレーの縦横サイズを示すトレー種別情報、および該センサ位置に設置されるトレーの識別子番号(トレーID)の範囲情報を操作部267にてパラメータ設定しておく。そして検査技師が専用とする該トレーが収納部の架設エリアに設置された場合に、トレーの識別子と前記パラメータとの合理性チェックを行い、不合理の場合にはモニタ264とスピーカ265とでアラームを発生し、架設したトレーの種類、およびトレーの架設位置が誤っていることを検査技師へ通知する。
図24にモニタ264にて表示される前記パラメータの表示画面例320を示す。詳しい説明は省略するが、破線部321に示すように、センサ位置が8である架設位置には、分割トレー3列×10段と2列×10段を使用することと、該当のトレーID範囲をパラメータ設定する。
また他の実施例によれば、何らかの異常があって前処理を中断し回収した検体が、投入部261および収納部263に設置したトレー271に移載され、該異常内容により各トレー271の個々のエリアにまとめてセットされる。
該異常内容には、分注エラーなどのように、該検体を手操作にて取り出し詰まり成分などの除去を施してからでないと再投入できない状態のものもあるが、定められた応答時間内にLIS270から依頼属性情報が送信されてこなかったというような到着確認タイムアウトエラー検体は処置不要でそのまま再投入できる状態である。
このように処置不要でそのままリトライ再投入できる状態の検体も、事前に設定してある所定トレー271の所定エリアへまとめて移載し、各検体の識別情報は該トレー271の識別子へ記憶される。
検査技師は該トレー271を投入部261または収納部263の所定位置から取り出し、投入部261へ再投入することにより、到着確認タイムアウトエラーで回収された検体が再度搬送ライン268へ移載される。
このように再投入した結果、正常に依頼属性情報が送信されてきた検体はそのまま通常の前処理を行い、再び到着確認タイムアウトエラーとなった検体は、前記所定トレーのうち、到着確認タイムアウトエラーのエリアではなく、該当依頼なしのため処理不要のエリアへと仕分けて区別し、再投入は行わなくすることも運用方法として有効である。
次の実施例では、トレー271の識別子に記憶した情報を初期化して、新規トレー271として新しい検体をセットする運用をとるため、操作部267では図25に示すようなトレー情報初期化画面322を備える。ユーザは、使用後のトレー271に付された番号(不図示)を画面に入力後、該トレー271には新たな処理検体をセットして、投入部261へ投入することにより、該トレー271の識別子に記憶した情報を初期化して、トレー271を繰り返し運用する。または、画面で初期化を指示した該トレー271から処理検体を全て抜き取り、収納部263へ該トレー271をセットすることで、自動的に該トレー271の識別子に記憶した情報を初期化して、トレー271を繰り返し運用する。
また他の実施例では、トレー271の識別子には該トレー271に親検体を収納した日付を記憶することと、トレー有効期日を設定するためのパラメータを予め備えて、操作部267では図26に示すようなトレー有効期日パラメータ画面323によって該パラメータを、運用において最適な値をユーザにて設定可能とする。図26に示すような画面例では、トレーID範囲ごとに、異なる有効期日を設定可能としている。トレー有効期日を超過したトレー271は、識別子に記憶した日付と当日日付による経過日数と、パラメータ設定値により、有効期日を超過したと判断することで、該トレー271の識別子に記憶した情報を自動的に初期化する。
このように自動的に初期化がなされるため、事前に有効期日を経過しているとユーザが把握できているトレー271は、前記トレー情報初期化画面322を操作することなく、新たな処理検体を架設して直接投入部261へセットするか、または、処理検体を全て抜き取って収納部263へセットする運用をとることができるようになる。
また他の実施例によれば、トレー271の識別子に該トレー271を「前回架設した場所」を記憶して、投入部261へ架設して検体の投入処理運用が終わって空になったトレー271を、再度投入部261へ架設するときには「新規」として扱い、一旦識別子に記憶した情報を初期化した後、再度架設情報を該識別子に記憶する。このような実施例では、投入部261への再架設を常に「新規」として扱うよう、運用における取り決めが発生するが、そのような取り決めを設けることによっては、トレー271の識別子を自動初期化することにより省力化を図ることができる。
また、図示しないハードウェアであるCCDカメラを使用して、収納部263へ架設するトレー271に検体が全く載っていないことを検知することにより、該トレー271の識別子に記憶した情報を自動的に初期化することができる。
また、図示しないハードウェアである重量検知器を使用して、収納部263へ架設するトレー271に検体が全く載っていないことを検知することにより、該トレー271の識別子に記憶した情報を自動的に初期化することができる。
以上の検体検査自動化システムの実施例によれば、次のような効果が得られる。
検査技師が検体に直接触れる頻度を極力低く抑えるためトレーを取り扱うことにより、簡便な操作を実現し、人為的ミスである検体取り違えや検査結果報告の遅延を防ぐとともに、感染リスクをも回避することが可能となる。
図27は、本発明の一実施形態である検体検査自動化システムの全体概略図である。
本実施例による検体検査自動化システム351は、検体投入部410,遠心部420,開栓部430,バーコード貼付部440,分注部450,閉栓部460,分類部470,検体収納部480,搬送部352,操作部490,システム制御部491、および、異常通知部492からなる。
ここでは、検体が検体投入部410からシステム内に取り込まれた後に、遠心部420,開栓部430,バーコード貼付部440,分注部450,閉栓部460に立ち寄った後、分類部470もしくは検体収納部480に向かう。検体を処理する過程でなんらかの異常が発生した場合は、システム制御部491がこれを把握し、検体はシステム内の異常検体搬出先に搬出される。
システムによっては分析装置が接続されており、この場合、検体の一部は分析装置へと搬送され、各種分析処理が施される。
本実施例の検体検査自動化システム351は横長のシステムになることが多く、長さが十数メールにまで及ぶことがある。そのため、頻繁に発生する作業では移動する距離ができるだけ短いことが好ましい。本実施例では、操作者の負担を減らすため、異常検体の搬出先を複数ある中から自由に選択できることとし、作業者の移動距離をできるだけ短くすることを特徴としている。
検体投入部410は、主に検体検査自動化システム351内に外部から検体を搬入することを主な目的に設置されるが、この実施例では、システム内の検体を外部に搬出する機能を持ち合わせるものとする。
検体投入部410の構成を図28で説明する。
これからシステム内に投入する検体容器550をまとめて架設する第一の検体トレー520と、第一の検体トレー520を架設する第一の検体トレー架設部510、システム内から取り出された検体容器をまとめて架設する第二の検体トレー521と、第二の検体トレー521を架設する第二の検体トレー架設部511、検体を第一の検体トレー520から検体ホルダー540へ移動および検体ホルダー540から第二の検体トレー521へ移動させるアーム部530、搬送部352との間で検体ホルダー540を移動させるモジュール内搬送部421,識別子423を読み取る検体識別子読取部422により構成される。
第一の検体トレー520と第二の検体トレー521は、ともに検体を保持するための支持体で、検体を保持するための穴が複数列並んで配置されている。図32は、穴がn行、m列の格子状に並んだ検体トレーの例である。図36は、穴が一列もしくは一行ごとにずれた配置の検体トレーの例である。この場合はジグザグに並んだ穴を一つの行もしくは列と考えることで、格子状の検体トレーと同様な考え方で扱うことができるので、以降では格子状の検体トレーを例に説明する。各穴は、検体容器を差し込むためにあり、差し込まれた検体は転倒することなくほぼ直立して保持される。それぞれの穴は、標準的に使われる試験管の径9mm〜17mmまでを直立保持するようにできており、異なる径の検体容器であっても、同一の検体トレー上に架設可能である。
第一の検体トレー520は、検体投入部410から取り外し可能である。また、第一の検体トレー520は、これから処理する数十本から数百本程度の検体容器550を、検査室内の作業台の上でまとめて架設するのに都合がよい。
操作者は、第一の検体トレー520を検査室の受付場所付近においておき、受付確認作業が終わった検体から逐次、第一の検体トレー520にセットしていく。ある程度検体がたまった時点で操作者は、第一の検体トレー520を検体投入部410の第一の検体トレー架設部510へとセットする。
次に、アーム部530は操作者から向かって第一の検体トレー520奥側あるいは手前側のいずれか一方に架設された検体容器550から順に掴み上げ、モジュール内搬送部421上に待機する検体ホルダー540へと検体を移設する。
検体容器550には他の検体と識別するための識別子423が貼付けてある。検体識別子読取部422は、検体ホルダー540が付近を通過するときに検体容器550に貼付けられた識別子423を読み取る。
ここで、何らかの異常により検体の識別子423が読み取れない場合が発生する。検体の識別子423がバーコードラベルであれば、たとえばバーコードラベルの汚れや、印字不良、斜め張りや一部はがれといった貼付け不良、貼り忘れなどが考えられる。この場合、システム制御部491は検体容器550に対してどのような処理を施せばよいか判断ができない。そのため、システム制御部491はこの検体容器550を異常な検体として認識し、正常な検体と異なる場所へと搬送する。
操作者は、異常検体の処理を継続するための復帰処理を施さねばならない。操作者は、検体の識別子423をバーコードプリンターで再度印刷・作成し、検体容器に貼直し、その検体を再度検体投入部410からシステム内へ投入する。
システム制御部491は読み取られた検体容器550の識別子423の情報を元に、検体がどの処理モジュールに立ち寄ればよいか、どのような処理をしなければならないかを判断,決定しなければならない。そのために、システム制御部491は、検体の識別子情報をキーとして、検査室情報システムから検体に関する情報を入手する。しかし、なんらかの異常により検体に関する情報が入手できない場合が起こりうる。たとえば、検査室情報システム側で情報の返信が間に合わず、タイムアウトが発生した場合がそれにあたる。その場合、システム制御部491は、この検体を異常な検体として認識し、正常な検体と異なる場所へと搬送する。
このような異常検体の復帰処理のひとつは、操作者が、操作部490から検体に関する情報を入力した後に検体を検体投入部410から再度投入することである。もうひとつの方法は、検査室情報システム側で異常に対する対応がとれた時点で、再度検体を検体投入部410から投入することである。
次に、検体は、搬送部352を介して遠心部420に搬送される。遠心部420は、検体に対して遠心分離処理を施す。遠心部420は、遠心分離処理待ちの検体ホルダーが待機するための第一の検体ホルダーバッファ、遠心分離を施す検体が架設される遠心バケット、遠心分離処理が終了した後検体を架設するための空の検体ホルダーを待機させておく第二の検体ホルダーバッファ、および、検体を移動するための遠心アーム部からなる。
ここで発生しうる異常のひとつは、遠心中断である。システム側に何らかの異常が発生し、それと連動して遠心分離処理が中断してしまうことである。その場合、システム制御部491はこの検体を異常検体と認識し、正常な検体と異なる場所へと搬送する。このような異常検体に対する復帰処理は、操作者が遠心分離の要否を判断し、遠心分離が必要な検体に対しては遠心分離処理をマニュアルで施すことである。操作者は、処理後の検体を再度検体投入部410から投入する。
次に、検体は、搬送部352を介して開栓部430に搬送される。開栓部430は、検体を保護するためにつけてある栓を自動的に取り除き、開栓部430以降に立ち寄る各種処理部にてさまざまな処理ができるようにするために設置される。
ここで発生しうる異常のひとつは、開栓失敗である。栓を掴むときに滑った、栓自信が破損したなど何らかの原因によりうまく開栓処理ができない場合がこれにあたる。その場合、システム制御部491はこの検体を異常検体と認識し、正常な検体と異なる場所へと搬送する。このような異常検体に対する復帰処理は、操作者が、手作業で検体に対して開栓処理を施すことである。操作者は、処理後の検体を再度検体投入部410から投入する。
次に、検体は、搬送部352を介して分注部450に搬送される。分注とは、元となるひとつの検体容器内の検体を、複数の検体容器に小分けする作業を指し、通常ピペッターを使って行われる。ここでは元となる検体容器を第一の検体容器、小分け先となる検体容器を第二の検体容器と呼ぶ。分注部450は、第一の検体容器内の検体から、単数および複数の第二の検体容器に対して、システム制御部491からの指示に従って自動的に分注処理を施す。
第二の検体容器には、通常高さが70mm程度〜105mm程度の試験管タイプの検体容器と、高さがそれらより短いカップタイプ、高さが70mm程度〜105mm程度の試験管のような外形をしているが容器底が通常の試験管より高い底上げ試験管タイプの検体容器がある。第二の検体容器が試験管タイプまたは底上げ試験管タイプの場合、通常、自動分析装置側で検体識別が可能なようにバーコードなどの識別子を、バーコード貼付部440にて分注処理の前後に印刷貼付けする。
ここで発生しうる異常のひとつは、分注失敗である。分注失敗とは、第一の検体容器内の検体そのものの不足や検体内の異物の影響で、指示された量の検体を、第二の検体容器に分注できないことである。その場合、システム制御部491は、この検体を異常検体と認識し、正常な検体と異なる場所へと搬送する。該第一の検体容器に関連する第二の検体容器は、まとめて同じ場所に搬送される。このような異常検体に対する復帰処理は、作業者が手作業で分注処理を施すことである。操作者は、処理後の検体を再度検体投入部から投入する。
さらに、ここで発生しうる異常のひとつは、識別子異常である。識別子異常とは、第二の検体容器に張付ける識別子、この場合はバーコードラベルの準備に失敗したことである。通常、バーコード印刷の失敗,バーコードラベル用紙の破れ,貼付けの失敗などが考えられる。その場合、システム制御部491は、この検体を異常検体と認識し、正常な検体と異なる場所へ搬送する。このような異常検体に対する復帰処理は、作業者が手作業でバーコードラベルを印刷し貼付けることである。操作者は、処理後の検体を再度検体投入部410から投入する。もうひとつの方法は、再度元となる第一の検体容器を検体投入部410から投入し、分注を含めてやり直すことである。操作者はいずれかの方法で復帰処理を行う。
次に、検体は、搬送部352を介して閉栓部460に搬送される。閉栓部460は、検体容器に栓を自動的に取り付け、蒸発や不純物混入から検体を保護する。
ここで発生しうる異常のひとつは、閉栓失敗である。栓が滑った、栓自身が破損したなど何らかの原因によりうまく閉栓処理ができない場合がこれにあたる。その場合、システム制御部491はこの検体を異常検体と認識し、正常な検体と異なる場所へと搬送する。このような異常検体に対する復帰処理は、操作者が、手作業で検体に対して閉栓処理を施すことである。操作者は、処理後の検体を再度検体投入部410から投入する。
次に、検体は、搬送部352を介して分類部470に搬送される。分類とは、検体を使用目的あるいは行き先ごとに並び替える作業をいう。
分類部470の概略を図29に示す。
分類部470は、検体が架設された検体ホルダー540を搬送部352からモジュール内へと搬送するモジュール内搬送部421、検体容器を複数本まとめて架設する第二の検体トレー521と、第二の検体トレー521を複数個架設する検体トレー架設部511、検体を検体ホルダー540から第二の検体トレー521に移動するアーム部530、第二の検体トレー521に取り付けられた識別子を自動的に読み取る識別子読み取り部515から構成される。
第二の検体トレー521は、分類部470から取り外し可能である。また、第二の検体トレー521には、複数本の検体容器550が架設可能となっており、数十本から数百本程度の検体を一度にまとめて架設することができる。動作開始に先立ち、操作者は検体の架設されていない第二の検体トレー521を、第二の検体トレー架設部511にセットする。
当該分類部470にて、分類が必要な検体が搬送部352を流れてくるとシステム制御部491は、搬送部352からモジュール内搬送部421を介してその検体ホルダー540をモジュール内に搬送する。
アーム部530は検体ホルダー540上の検体を掴み上げ、複数存在する第二の検体トレー521の中のひとつへと移動させる。移動先の第二の検体トレーは、操作部490にて設定されたパラメータにしたがって決定される。
この分類作業は、第二の検体トレー521がいっぱいになるまで繰り返し行われる。トレーが検体でいっぱいになると、アラームが発生し、操作者に第二の検体トレー521を交換するよう促す。以上が分類部470の正常動作の説明である。
次に、何らかの異常により分類動作が失敗した場合について説明する。ここで、発生しうる異常のひとつは分類動作の失敗である。分類動作の失敗には、アーム部530が検体を掴み損ねたことがあげられる。その場合、システム制御部491は、この検体を異常検体と認識し、正常な検体と異なる場所へ搬送する。このような異常検体に対する復帰処理は、操作者が分類動作失敗の原因を取り除いた後に、検体を再度検体投入部から投入するか、または、分類作業そのものを操作者が装置に変わって実施することである。
次に、検体は、搬送部352を介して検体収納部480に搬送される。この状況は、検体が分類部470にて分類されていない場合にのみ起こる。
収納とは、処理の終了した検体を検体の種類ごとに並び替えて検体トレーに搬出・保管する作業をいう。検体収納部480の構成は、基本的に分類部470と同じである。違いは、検体の搬出先となる第二の検体トレー521が、分類部470より数多く架設できることで、分類部470が合計数百検体分の第二の検体トレー521を保持するのに対して、検体収納部480は、合計千検体相当分の第二の検体トレー521を保持することができる。
上記により、検体の処理の概要について説明した。この中で、異常検体と認識された検体は、正常な検体と異なる場所へと搬送することを記述したが、続いて、その詳細について説明する。
まず、本実施例では検体投入部410にて、システム外からシステム内へ検体を投入するための第一の検体トレー520を、システム内からシステム外へ検体を取り出すための第二の検体トレー521として利用できる。これらはともに形状が同じであり、互いに置き換えることができる。つまり、検体投入部410の第一の検体トレー架設部510に検体トレーをセットすれば、その検体トレーは第一の検体トレーすなわち搬入用の検体トレーとして機能し、逆に第二の検体トレー架設部511にセットすれば第二の検体トレー521すなわち搬出用の検体トレーとして機能する。さらに、検体トレー架設部も、操作部490のパラメータ設定で切り替え可能となっており、検体搬入を目的とした第一の検体トレー架設部510としても、検体搬出を目的とした第二の検体トレー架設部511としても利用できる。処理能力に対する要求が高く、一度にまとめて検体を投入したい検査室では、全てを第一の検体トレー架設部510として設定し、逆に、処理能力はそれほど必要でない場合は、一部を第二の検体トレー架設部511として設定し、異常検体を検体投入部410に取り出すことで、異常復帰処理後の検体再投入をその場で行えるようにできる。
本実施例の検体検査自動化システム351では、システム内の検体をシステム外に搬出する第二の検体トレー架設部は、検体投入部410,分類部470,検体収納部480に存在する。ここには、正常検体だけではなく、異常検体も搬出できる。
異常検体搬出先の設定はエラーの種類ごとおよび復帰処理の方法ごとに可能である。
異常検体にはいくつか種類があり、異常の種類により復帰処理の方法が異なるのは、すでに記載したとおりである。異常検体を一箇所に搬出した場合、操作者がまとめて処理できる反面、各検体に対してどのような異常が発生してどのような復帰処理をしなければならないかわからない場合がある。こうなると、操作者は、操作部の画面や帳票上でどの検体をどのように処理すればよいか参照した上で復帰処理を施さねばならず不便である。そこで、本実施例では、操作者が一箇所でまとめて作業ができて、かつ、検体を見ただけでどのように処理すればよいか把握できる方法を提供する。
本実施例では、異常の種類ごとに異常検体の搬出先を異なる場所、つまり、検体トレーもしくは検体トレー内の領域に指定する。さらに、搬出先にはあらかじめ、どのような検体が搬出されてくるのか、文字や色といった操作者が識別できる方法で、どのような異常検体が搬出されてくるのかを記載しておくこともできる。その結果、操作者は、搬送された場所から異常の種類を把握し、画面や帳票を参照することなしにどのように作業すればよいかを判断し復帰処理をできるようになる。
さらに、もうひとつの例として、異常の種類ではなく、復帰処理の方法ごと異常検体の搬出先を指定する方法もある。この場合、異なる種類の異常であっても復帰処理方法が同じであれば、操作者は異常検体を区別する必要がないので、画面や帳票を参照することなく復帰処理ができるという目的は達成できる。
異常検体の搬出先を設定するにあたっての選択肢は以下とする。
ひとつは、第二の検体トレー架設部511単位である。第二の検体トレー521には数十本の検体をまとめて取り出すことができる。装置の強制停止が発生した後のリセット検体は一度に大量発生するので、このような検体を取り出すのに便利である。必要であれば複数の第二の検体トレー521にまたがって異常検体が搬出できるよう、複数の第二の検体トレー架設部511に対して、同一種類の異常検体の搬出先を指定できるようにする。
もうひとつは、第二の検体トレー521を論理的に細分化し、トレー内のポジション単位で、異常検体の搬出先を指定できるようにすることである。この場合パラメータの設定内容は、第二の検体トレー架設部511と、そこに架設された第二の検体トレー521内のポジションとなる。
操作部490の設定画面では、4種類の情報を関連付けて異常搬送先を指定する。4種類の情報は、異常検体の種類を指定するための異常検体種類情報、異常検体の搬出先となるモジュールを指定するための異常検体搬出先モジュール情報、該モジュール内の搬出先検体トレー架設部を指定するための検体トレー架設部情報、異常検体搬出先検体トレー内ポジションである。図30に異常検体の種類ごとに搬出先を指定した設定の一例を示す。
図31に図30で示した設定による異常検体の搬出先を示す。
異常が発生した検体のうち検体識別子読取不可210,検体情報入手不可220,開栓処理失敗240の検体は、検体投入部410の検体トレー架設部413に架設された異常検体搬出用の検体トレー、第二の検体トレー521に搬出される。
異常が発生した検体のうち分注失敗250の検体は、検体投入部410の検体トレー架設部412に架設された異常検体搬出用の検体トレー、第二の検体トレーに搬出される。
異常が発生した検体のうち遠心分離処理中断230の検体は、検体収納部480の検体トレー架設部481に架設された異常検体搬出用の検体トレー、第二の検体トレーへ搬出される。
いずれも検体投入用の検体トレー架設部、すなわち第一の検体トレー架設部411のそばに位置しており、異常復帰処理が終了した後に、再投入しやすい位置にある。
図32に検体識別子読取不可210,検体情報入手不可220,開栓処理失敗240の検体が搬出される第二の検体トレー521の詳細を示す。図30にて設定された情報を元に、システム制御部491は、検体投入部410の第二の検体トレー架設部413にセットされた、第二の検体トレー521に、異常な検体を搬出する。
第二の検体トレー521は、5行,10列の検体容器を差し込むための穴を有する検体トレーである。図32の右下を基点、左上を終点とした合計50箇所の検体容器架設穴を有する。
第一の領域660は、ポジション1〜20の試験管架設穴を有し、検体識別子読取不可210の検体のみが架設される。
第二の領域670は、ポジション21〜40の試験管架設穴を有し、検体情報入手不可220の検体のみが架設される。
第二の領域680は、ポジション41〜50の試験管架設穴を有し、開栓処理失敗240の検体のみが架設される。
異常検体の搬出先となる第二の検体トレー521の交換に関する実施例を以下に記載する。
第二の検体トレー521には識別子701が貼付けてある。この識別子701は第二の検体トレー521を第二の検体トレー架設部511にセットした時点で識別子読取装置515により読み取られ、システム制御部491に伝達される。システム制御部491は、この情報を元に第二の検体トレー521の交換後に、第二の検体トレー521上にどのように検体が残っているかを判断する。
方法の一つ目を記載する。システム制御部491では、最後に行われた検体トレーに関するデータベースの初期化もしくは日付の変わり目の時点を基点として、第二の検体トレー521の識別子701がそれ以降に初めて読み取られた識別子である場合は、検体が全て取り除かれた空の第二の検体トレーが架設されていると判断し、1ポジション目から検体を搬出していく。これとは逆に、一度認識された識別子が読み取られた場合には、一度使われた第二の検体トレー521が再架設されたと判断し、その検体トレー上で最後に検体が搬出された次のポジションから順に検体を架設する。また、同じ検体トレーを何度か使わねばならない場合を想定して、操作部画面上もしくは第二の検体トレー付近に検体トレーリセット指示部を備えることとする。これを実施した場合、システム制御部491はその第二の検体トレーが空になったと判断し、強制的に1ポジション目から検体を搬出する。
方法の二つ目を記載する。ある第二の検体トレー架設部511において、第二の検体トレー300の交換前後で第二の検体トレーの識別子701が異なる場合、システム制御部491は、第二の検体トレー上の検体が全て取り除かれていると判断し、1ポジション目から検体を搬出していく。逆に、第二の検体トレー521の交換前後で識別子701が同じである場合、同じ第二の検体トレー架設されたものと判断し、前回検体を最後に置いたポジションの次のポジションから順に検体を搬出する。この場合も同様に、同じ識別子の第二の検体トレーを何度か使わねばならない場合を想定して、操作部画面上もしくは第二の検体トレー付近に検体トレーリセット指示部を備えることとする。トレーリセットを実施した場合、システム制御部491はその第二の検体トレーが空になったと判断し、強制的に1ポジション目から検体を搬出する。
これらは二つの方法はシステム制御部491にあらかじめ埋め込んでおき、操作部上で切り替えできるようにしておくものとする。
異常発生の通知に関して記載する。
本実施例の検体検査自動化システム351は、異常が発生したことを操作者に通知する異常通知部492を備える。通知の手段としては、操作者が検体検査自動化システム351付近にいるとは限らないことを想定し、音声出力デバイスや光出力デバイスによる離れた場所にまで通知できる方法が好ましい。さて検体に対する処理の異常は、先に述べたとおり各処理部にて発生するが、異常検体の搬出先は、操作者の便宜のため複数箇所から選択できるようになっている。そのため、必ずしも異常発生場所と異常検体の搬出先がそばにあるとは限らない。たとえば分注異常で例えると、分注異常が発生したのは分注部450であるが、分注異常の検体が搬出されるのは検体投入部のような場合である。
この場合、実際に異常が発生してから、異常搬出先に検体が搬出されるまでに数十秒程度のタイムラグが発生する可能性がある。もし、異常が発生した時点で直ちに異常通知部492が操作者に異常を知らせると、操作者が異常検体搬出場所に駆けつけても、まだ、異常検体が搬出されない状況が発生する。このとき操作者は、アラームを一度消し、その場で検体が出てくるのを待つか、あるいは、別の仕事に取り掛かることになる。別の仕事に取り掛かった場合、アラーム消されてしまっているので、異常検体が搬出されても気づかずに、処理の着手に遅れてしまうことが起こりうる。
これを回避するために、本実施例では、異常通知のタイミングを異常発生時ではなく、異常検体が第二の検体トレー521に搬出された時点とする。なお、ここで言う搬出された時点とは、その前後十数秒を含むものとする。
さらに、この実施例では、異常発生のタイミングを操作部490から設定できるようにする。この場合のアラーム発生タイミングの選択肢は、異常発生直後、もしくは異常検体が第二の検体トレー521に搬出された時点である。
さらにアラーム発生タイミングの設定可能なアラームの単位は、全てのアラームを対象としたもの、及び、個々のアラームごと、異常検体の復帰処理方法が同じアラームごと、に別々に設定可能なものの3種類が想定される。
異常が発生した後に、再度失敗した処理を検体検査自動化システム351に行わせる方法について記載する。
本実施例の検体検査自動化システム351は、基本的に処理が失敗した場合、失敗した検体はシステム外に搬出され、操作者が手動でその処理を実施する。その検体が再度システム内に搬入されると、検体検査自動化システムは、失敗した処理の次から処理を再開する。たとえば、検体投入部410,遠心部420,開栓部430,分注部450,検体収納部480の順に処理部が並んでおり、順次処理する場合において、遠心部420で異常が発生すれば操作者は手動で検体に対する遠心処理を実施し、再投入後、検体検査自動化システムは開栓部からの処理を継続する。しかしながら、何らかの理由で、遠心分離開始直後に異常が発生し、まだ、ほとんど遠心分離処理が行われていない状況では、操作者が検体検査自動かシステム内で再度遠心処理をさせてよいと判断する可能性がある。そのような場合に、直前に失敗した処理を再度強制的に行う手段をこのシステムでは提供する。
これを実現するひとつの方法は、再処理強制用の第一の検体トレー520もしくは第一の検体トレー架設部510を設ける方法である。そこから搬入された再投入検体は全て異常終了が発生した処理から再度開始するようにする。この方法では、操作部画面等から繰り返しどの検体に対して再処理を指示する必要がないので、一度にまとめて再処理を指示する場合に便利である。特に先に述べた遠心分離処理の中断後の復帰処理では一度の数十本の異常検体が発生するので、本方法は有効である。
これを実現するもうひとつの方法は、再処理強制指示部を操作部490画面上に設ける方法である。再処理をしたい検体の識別子を操作部画面で指定した上で、再処理強制指示部から再処理を指示する。その後検体を投入すると指定した検体に対してのみ再処理が実施される。検体に依存する個別の異常により、少数の検体の異常に対して再処理をかけるのにこの方法は都合がよい。例としては、検体内部にフィブリンなどの異物が析出し分注部で分注失敗した場合などがあげられる。
分注部450で分注失敗した異常検体の並べ方について記載する。
本実施例の検体検査自動化システム351では、分注時に異常が発生すると、分注処理は中断されて、検体は、元となる第一の検体容器に戻される。小分け先となる第二の検体容器は、検査室情報システム側からの指示に応じて最大で10本まで作成される可能性があるが分注が失敗した場合、全て空となる。さらに、分注が失敗した場合であっても、第二の検体容器には、識別子となるバーコードラベルが貼付けることとする。さて、第二の検体容器に貼付けられた識別子には、検体を特定するためのID,検体IDのほか、検体分注量,行き先,どの分析に利用されるかも印刷される。これは正常に分注が行われた場合、どれだけの検体が、第二の検体容器に分注されるはずであったかを示すものである。操作者が、分注失敗の復帰処理の過程でこの数値を参照することにより、操作部の画面や、印刷物を参照することなく手作業で分注することを補助する。
分注失敗が発生したことをシステム制御部491が認識すると、元となる第一の検体容器と、それに関連する第二の検体容器は全て、あるいは、分注が失敗した第二の検体容器は全て、異常検体搬送先に搬送される。異常検体搬送先へ搬送対象を、全ての第二の検体容器とするか、分注が失敗した第二の検体容器とするかは、操作部490から設定することもできる。異常搬送先では、第一の検体容器と第二の検体容器は、第二の検体トレー521上に図33に示すように並べられる。
図33に第二の検体トレー521上に分注失敗の検体が並んでいる様子を示す。第二の検体トレーには、10行,5列の格子状に配列した穴があり、それぞれに検体容器を差し込むことができる。ここでは、合計50本の検体容器が第二の検体トレー521上に架設できる。それぞれの穴は、標準的に使われる試験管の径9〜17mmまでを直立保持するようにできており、異なる径の検体容器であっても、同じ第二の検体トレー上に搬出可能となっている。第一の検体容器と第二の検体容器は、異なるタイプの場合が多いので、異なる径の試験管を同じ検体トレーに架設できることは必須である。
分注元となる第一の検体容器730と、小分け先となる第二の検体容器731は、これ以降に記載するルールにのっとり図33のとおりに並べられる。
ルールのひとつは第一の検体と第二の検体容器は互いに隣り合う位置に搬出されることである。まず初めに、ある検体に対して分注失敗が発生し、第一の検体容器1個と、それから関連する空の第二の検体容器2個が第二の検体トレーに搬出される必要が生じている。この場合、第一の検体容器は、最初の行の1列目に搬出される。さらに該第二の検体容器2個は、第一の検体容器と同じ行の2列目以降に間を詰めて搬出される。この場合は2〜3列目に搬出される。
仮に、第二の検体容器の数が、列数−1を超える場合、第二の検体容器は次の行の1列目から並べられる。仮に該第二の検体容器が6個の場合は、5個目と6個目の第二の検体容器が、親検体の次の列の1列目と2列目に並ぶこととなる。
ルールのもうひとつは、元となる第一の検体容器が異なる場合、互いに異なる行に搬出されることである。新たに分注失敗が発生して、それに関連する第一の検体容器および第二の検体容器が搬出される場合には、例え最後に検体容器が搬出された行にまだ、空きのポジションが残っていても次の行に改行してから搬出するものとする。搬出の際の並べ方は、先の検体に対するものと同様なルールである。
以上のルールによれば、まず、本実施例では搬出先は異常の種類ごとに区別されているため、操作者は、搬出されてきた検体が分注失敗であることを搬出場所から認識することができる。さらに、元となる第一の検体容器は必ず1列目に存在し、さらに、小分け先となる空の第二の検体容器は、一箇所にまとめて並んでいるため、操作者は、容易に関連しあう第一の検体容器と第二の検体容器を探し出すことができる。
さらに、第二の検体容器に貼付けてある識別子上には、手作業で第一の検体容器から第二の検体容器に分注しなければならない分注量が印刷されているので、操作者は、異常の発生を音や光で認識し検体搬出場所に駆けつけた後、画面や帳票を参照することなしに、その場で直ちに復帰作業に取り掛かることができる。
さらに、分注失敗検体を搬出する第二の検体トレーと、復帰処理語の検体を再投入する第一の検体トレーを互いに近くに位置するよう設定することにより、操作者が移動することなく、その場で検体を再投入できる。
分注失敗検体が複数本まとまって存在する場合は、分注失敗検体が搬出された第二の検体トレーを取り外し、作業机上でまとめて処理することもできる。この場合も、画面や帳票を参照することなく作業ができるので、作業効率もよい。
異なる2種類の検体で、ひとつの搬出先を共有する効率よく方法について記載する。
搬出先となる第二の検体トレーには、n行,m列の格子状に配列した穴があり、それぞれに検体容器を差し込む。検体を搬出するための第二の検体トレーには2種類の検体、第一の種類の検体と、第二の種類の検体を搬出する。第一の種類の検体は、第二の検体トレー前方の行から、第二の種類の検体は、第二の検体トレー後方の行から順に搬出される。第一の種類の検体トレーと第二の種類の検体トレーは、互いに隣り合うまで架設され、架設領域は動的に変更される。検査室の状況変化により、検体の種類ごとの数は増減する。この方法では、どのような状況であっても第二の検体トレーを最大限に有効活用できる。
さらに、本実施例の改良方法を記載する。
先の例では、第二の検体トレーは最大限利用できるものの、境界が明確にならないため、キャップの色が異なる、検体容器の形状が異なるなど2種類の検体の間に明確な識別方法がない場合は、操作者はどこが境界であるのか判断に迷う可能性がある。そこで、改良の実施例では、第一の種類の異常検体と第二の種類の異常検体を隣り合うまで架設するのではなく、互いに検体を架設する穴1つ以上、もしくは、1行以上の空きを設けて互いに隣り合うまで架設されるものとする。この条件を超える検体が届いた時点で、検体検査自動化システムは、何らかの方法で検体トレーが満杯になったことを通知しトレーの交換を操作者に促す。第一の種類と第二の種類の検体容器の形状が同じで見分けが付かなくても、操作者は、空きを境界と判断することができる。
図34に第一の種類の検体容器740が多く分類された場合を、図35に第二の種類の検体容器741が多く分類された場合を示す。境界が動的に変化し第一の種類の検体容器740が多い場合と、第二の種類の検体が多い場合の両方でより多くの検体を分類しているのがわかる。
図37は、一行の空きを設けて、第一の種類の検体容器740と第二の種類の検体容器741が互いに隣り合うまで架設された例である。この状態では、次に第二の種類の検体容器741が到着すると「一行の空きを設けて隣り合う」の条件が満たされなくなる。次の第二の種類の検体容器が到着した時点で、検体トレーが満杯になった旨のアラームを発生させて、操作者に検体トレー交換を促す。
なお、上記第一の種類の検体容器が異常検体,第二の種類の検体容器が正常検体のように分類することもできるし、第一の種類,第二の種類を異常の種類で分類することもできる。また、再検査要の検体を第一の種類,再検査不要の検体を第二の種類と分類することもできる。これらの分類の仕方は、ユーザが決め、予めシステムに記憶することもできるし、画面上で分類の仕方をユーザが選択できるインターフェースを備えても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、検体検査自動化システムに関し、特に、検体を1本だけ架設する検体ホルダによって搬送するシステムや装置などに広く適用可能である。

Claims (38)

  1. 検体に対して各種処理を施す検体検査自動化システムであって、
    複数の前記検体を架設する検体トレーを有し、前記検体トレーから検体を取り出し前記検体検査自動化システム内へ搬入する検体投入部と、
    搬入された前記検体を各種処理先へと搬送する搬送部と、
    前記検体検査自動化システムの全体の操作および制御を行う操作制御部とを備え、
    前記検体トレーは、前記検体トレーを識別するための識別子が付属し、
    前記検体投入部は、前記検体トレーに付属した識別子を読み取る識別子読取装置を有し、
    前記操作制御部は、前記識別子読取装置で読み取った前記検体トレーに付属した識別子に基づいて、前記検体トレーに架設された前記検体に関する情報を切り替えて制御を行うことを特徴とする検体検査自動化システム。
  2. 検体に対して各種処理を施す検体検査自動化システムであって、
    複数の前記検体を架設する検体トレーを有し、前記検体トレーから検体を取り出し前記検体検査自動化システム内へ搬入する検体投入部と、
    搬入された前記検体を各種処理先へと搬送する搬送部と、
    前記検体検査自動化システムの全体の操作および制御を行う操作制御部とを備え、
    前記検体投入部は、前記検体トレーを収納する複数のトレー収納部を有し、
    前記操作制御部は、複数の前記トレー収納部に収納された前記検体トレーの収納位置に基づいて、前記検体トレーに架設された前記検体に関する情報を切り替えて制御を行うことを特徴とする検体検査自動化システム。
  3. 検体に対して各種処理を施す検体検査自動化システムであって、
    複数の前記検体を架設する検体トレーを有し、前記検体トレーから検体を取り出し前記検体検査自動化システム内へ搬入する検体投入部と、
    搬入された前記検体を各種処理先へと搬送する搬送部と、
    前記検体検査自動化システムの全体の操作および制御を行う操作制御部とを備え、
    前記検体トレーは、内部が論理的に区画化され、
    前記操作制御部は、前記検体トレーの区画位置に基づいて、前記検体トレーに架設された前記検体に関する情報を切り替えて制御を行うことを特徴とする検体検査自動化システム。
  4. 請求項1、2または3記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の種類を含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  5. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の処理方法をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  6. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の遠心分離処理の要否をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  7. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の開栓処理の要否をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  8. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の閉栓処理の要否をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  9. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の搬送先をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  10. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の処理優先度をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  11. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の容器の形状をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  12. 請求項4記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体に関する情報は、前記検体の容器の種類をさらに含むことを特徴とする検体検査自動化システム。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記操作制御部は、前記検体トレーに関する情報、および前記検体に関する情報の設定情報を操作者に入力させる設定画面を表示し、前記操作者の操作により前記設定画面に対して入力された入力情報に基づいて、前記検体トレーに関する情報、および前記検体に関する情報を設定することを特徴とする検体検査自動化システム。
  14. 請求項2記載の検体検査自動化システムにおいて、
    処理が終わった検体を検体トレー上に載置して検体の収納を行う収納部を備え、
    前記収納部から検体トレーを取り出す際に、該検体トレーの識別子に対し、該検体トレー上に載置された検体の情報を対応させて記憶する記憶手段と、
    前記検体投入部に検体トレーを投入する際に、該検体トレーの識別子に対し記憶された、該検体トレー上に載置された検体の情報を読み出す読出手段と、
    を備えたことを特徴とする検体検査自動化システム。
  15. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    前記収納部から検体トレーを取り出す操作の時、検体トレーに備え付けられた識別子に記憶させた識別情報をもとに、該検体トレーに再検および検査項目の追加が指示された検体が架設されていることを識別し通知する機能を特徴とする検体検査自動化システム。
  16. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体トレーに備え付けられた識別子に記憶させた識別情報をもとに、前記検体投入部に再投入した検体トレーに架設された検体のうち再度処理が必要な検体のみ搬送ラインに移載する機能を特徴とする検体検査自動化システム。
  17. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体トレーに備え付けられた識別子に記憶させた識別情報をもとに、前記検体投入部に再投入した検体トレーに架設された検体のうち実際に再度処理が必要な検体が無いことを通知する機能を特徴とする検体検査自動化システム。
  18. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    再検や検査項目の追加が指示された検体を、初回検査(一般検体であって、緊急扱いではない)検体より優先度を高く設定して処理することを特徴とする検体検査自動化システム。
  19. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    複数台の検体検査自動化システム間で、一方のシステムで前処理が完了して検体を収納した検体トレーを収納部から取り出し、他方のシステムの検体投入部へ投入することが可能であることを特徴とする検体検査自動化システム。
  20. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    前処理が完了して検体を収納した検体トレーを前記収納部から取り出し、単体で稼動する装置へ受け渡すことが可能であることを特徴とする検体検査自動化システム。
  21. 請求項14の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体トレーが設置される位置ごとにアンテナまたはセンサを設けて当該検体トレーの架設箇所および当該検体トレーの識別情報を認識し、
    検体トレーの種別と架設位置を自動的にチェックする機能を特徴とする検体検査自動化システム。
  22. 検体に対して処理を施す検体検査自動化システムであって、
    検体に対して各種処理を施す複数の処理部と、
    前記処理部間の検体の移動を行う搬送部と、
    検体を載せて前記搬送部を移動する検体ホルダーと、
    検体を保持するための穴が複数列に並んで配置された検体トレーと、
    処理が終わった検体を収納する収納部と、
    検体を把持し前記検体ホルダーと前記収納部上の検体トレーの間で検体の移動を行うアーム部と、を備え、
    前記処理部での処理の過程で発生した異常検体を、前記検体収納部上の検体トレーに対して搬出されるように前記アーム部を制御する制御部を備えたことを特徴とする検体検査自動化システム。
  23. 請求項22の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体トレーを複数備え、
    前記異常検体の搬出先を、複数の検体トレーの中から予め選択しておく選択手段を備えたことを特徴とする検体検査自動化システム。
  24. 請求項22の検体検査自動化システムにおいて、
    前記トレーを予め複数の領域に分割し、
    前記異常検体の搬出先を、前記領域毎に割り付ける割り付け手段を備えたことを特徴とする検体検査自動化システム。
  25. 請求項23または24記載の検体検査自動化システムにおいて、
    発生した異常の種類によって搬出先を選択する選択手段を備えたことを特徴とする検体検査自動化システム。
  26. 請求項23または24記載の検体検査自動化システムにおいて、
    発生した異常の復帰方法によって搬出先を選択する選択手段を備えたことを特徴とする検体検査自動化システム。
  27. 請求項22〜26のいずれか1項に記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体投入部に架設されたトレーが交換されたか否かを検知する検知手段を備え、
    該検知手段がトレーの交換を検知した場合は、前記検体投入部に備えられた識別子読取装置が該検体投入部に架設されたトレーの識別子を読み取り、架設されたトレーの識別子の情報が異なる場合は、検体が架設されていないトレーがセットされていると認識する認識手段を備えたことを特徴とする検知検査自動化システム。
  28. 請求項27記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記検体投入部に架設されたトレーが交換されたか否かを検知する検知手段を備え、
    該検知手段がトレーの交換を検知した場合は、前記検体投入部に備えられた識別子読取装置が該検体投入部に架設されたトレーの識別子を読み取り、架設されたトレーの識別子の情報が同じ場合は、検体の一部もしくは全てがトレーに架設されたままであると認識する認識手段を備えたことを特徴とする検知検査自動化システム。
  29. 請求項28記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記トレーの交換前後で該トレーの識別子が同じ場合であっても、
    トレー上の検体が全て取り除かれていると強制的に認識させる検体トレーリセット指示部を備えることを特徴とする検体検査自動化システム。
  30. 請求項22〜26のいずれかに記載の検体検査自動化システムにおいて、
    異常が発生したことを操作者へ通知する異常通知部を備え、
    該異常通知部は、前記異常検体が前記トレーへ搬出された時点で、異常を通知することを特徴とする検体検査自動化システム。
  31. 請求項22〜26のいずれか1項に記載の検体検査自動化システムにおいて、
    異常が発生したことを操作者へ通知する異常通知部を備え、
    該異常通知部は、前記異常検体が前記トレーへ搬出された時点で異常を通知するか、または、異常発生直後かを選択できることを特徴とする検体検査自動化システム。
  32. 請求項25記載の検体検査自動化システムであって、
    前記異常は、搬入しようとする検体に対して、テスト依頼あるいは分注依頼といった情報が登録されていないこと、検体識別子が正常に読み取れなかったこと、検体に対する遠心分離処理が正常に終了しなかったこと、検体容器の栓を正常に取り外すことができなかったこと、検体に対する分注処理が正常に終了できなかったこと、子検体容器へ識別子作成と貼付け処理の一方もしくは両方が正常に終了しなかったこと、検体容器の栓を正常に取り付けることができなかったこと、搬送部が検体を正常に移送できなかったこと、の少なくとも何れかであることを特徴とする検体検査自動化システム。
  33. 請求項22記載の検体検査自動化システムにおいて、
    分注処理にて分注元となる第一の検体容器と、第一の検体容器から分注された検体のための単数もしくは複数の第二の検体容器とが存在し、
    分注処理が正常に終了できなかった場合には、第一の検体容器と第二の検体容器は、同一の前記トレー上に隣り合って架設されることを特徴とする検体検査自動化システム。
  34. 請求項22記載の検体検査自動化システムにおいて、
    親検体と同じ親検体を元にする単数もしくは複数の子検体とが、同一の前記トレー上で同一の列もしくは隣り合う列に架設され、
    かつ、異なる親検体から小分け・作成された子検知は同じ列に架設されないことを特徴とする検体検査自動化システム。
  35. 請求項34記載の検体検査自動化システムにおいて、
    親検体が前記トレー上の一方の端に並んで架設されることを特徴とする検体検査自動化システム。
  36. 請求項1〜3のいずれか1項記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記トレーは検体を保持するための穴を複数並んで配置されており、
    検体を載せて前記搬送部を移動する検体ホルダーと、
    検体を把持し前記検体ホルダーと前記トレーの間で検体の移動を行うアーム部と、を備え、
    異常の有無を含む第一種別に分類された検体を予め分割された複数の領域の一方の端から詰めて架設し、第二の種別に分類された検体を前記第一の種別に分類された検体が割り付けられた領域とは異なる領域において、他方の端から詰めて架設することを特徴とする検体検査自動化システム。
  37. 請求項36記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記トレー上で、前記第一の種別に分類された検体と、前記第二の種別に分類された検体が互いに隣り合うまで架設され、かつ架設領域が動的に変更されることを特徴とする検体検査自動化システム。
  38. 請求項36記載の検体検査自動化システムにおいて、
    前記トレー上で、前記第一の種別に分類された検体と、前記第二の種別に分類された検体が1ポジション以上、もしくは、1列以上の空きを設けて互いに隣り合うまで架設され、動的に変更されることを特徴とする検体検査自動化システム。
JP2012517255A 2010-05-24 2011-05-23 検体検査自動化システム Active JP5519786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012517255A JP5519786B2 (ja) 2010-05-24 2011-05-23 検体検査自動化システム

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010118028 2010-05-24
JP2010118028 2010-05-24
JP2010159260 2010-07-14
JP2010159260 2010-07-14
JP2010162407 2010-07-20
JP2010162407 2010-07-20
JP2012517255A JP5519786B2 (ja) 2010-05-24 2011-05-23 検体検査自動化システム
PCT/JP2011/061759 WO2011148897A1 (ja) 2010-05-24 2011-05-23 検体検査自動化システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014077312A Division JP5800944B2 (ja) 2010-05-24 2014-04-03 検体検査自動化システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011148897A1 true JPWO2011148897A1 (ja) 2013-07-25
JP5519786B2 JP5519786B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=45003887

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012517255A Active JP5519786B2 (ja) 2010-05-24 2011-05-23 検体検査自動化システム
JP2014077312A Active JP5800944B2 (ja) 2010-05-24 2014-04-03 検体検査自動化システム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014077312A Active JP5800944B2 (ja) 2010-05-24 2014-04-03 検体検査自動化システム

Country Status (5)

Country Link
US (2) US9753048B2 (ja)
EP (2) EP2579045B1 (ja)
JP (2) JP5519786B2 (ja)
CN (2) CN102906571B (ja)
WO (1) WO2011148897A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021500535A (ja) * 2017-10-23 2021-01-07 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 自動処理システムのための多目的トレイのベースモジュールおよびトレイインサート、自動処理システムのための多目的トレイ、ならびに、自動処理システムの中への/からの多目的トレイの簡単化されたローディング/アンローディングの方法

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5513259B2 (ja) * 2010-05-27 2014-06-04 シスメックス株式会社 検体処理装置およびラック搬送方法
US9664702B2 (en) 2011-09-25 2017-05-30 Theranos, Inc. Fluid handling apparatus and configurations
US8475739B2 (en) 2011-09-25 2013-07-02 Theranos, Inc. Systems and methods for fluid handling
US9632102B2 (en) 2011-09-25 2017-04-25 Theranos, Inc. Systems and methods for multi-purpose analysis
US20140170735A1 (en) 2011-09-25 2014-06-19 Elizabeth A. Holmes Systems and methods for multi-analysis
US8840838B2 (en) * 2011-09-25 2014-09-23 Theranos, Inc. Centrifuge configurations
US9810704B2 (en) 2013-02-18 2017-11-07 Theranos, Inc. Systems and methods for multi-analysis
WO2013099538A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 検体移戴装置及びシステム
WO2013099711A1 (ja) 2011-12-28 2013-07-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ 複数システム構成に対応した検体前処理システム
JP6169337B2 (ja) 2012-09-03 2017-07-26 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体検査自動化システムおよび検体の搬送方法
US9857389B2 (en) 2012-09-12 2018-01-02 Hitachi High-Technologies Corporation Specimen storage apparatus, specimen processing system, and controlling method thereof
CN103983797B (zh) * 2013-01-31 2018-05-04 希森美康株式会社 容器分类装置、样本处理系统及容器分类方法
JP6227361B2 (ja) * 2013-10-04 2017-11-08 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体前処理装置
JP6259654B2 (ja) * 2013-12-19 2018-01-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ 分類収納装置、分類収納装置を備えた前処理システム
JP2016075566A (ja) * 2014-10-06 2016-05-12 株式会社テクノメデイカ 採血後採血管仕分け装置
US10466261B2 (en) * 2014-11-25 2019-11-05 Hitachi High-Technologies Corporation Automatic analysis device
CN106370873B (zh) * 2015-07-22 2020-11-24 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 样本装载区的扩充方法、扩充装置和样本分析仪
JP6602383B2 (ja) * 2015-08-25 2019-11-13 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置および検体検査自動化システム
US20190041412A1 (en) * 2016-02-26 2019-02-07 Hitachi High-Technologies Corporation Specimen-container loading/storing unit
DE102016112114A1 (de) * 2016-07-01 2018-01-04 Hamilton Storage Gmbh Verfahren zum Beschicken einer Probenspeichereinrichtung für eine Mehrzahl von mit Probengefäßen bestückten Probenträgern, und Probenbeschickungssystem
JP6732331B2 (ja) * 2016-10-03 2020-07-29 溝口 さとし 病理診断における検体取り違え防止システム
EP3330713A1 (en) * 2016-12-01 2018-06-06 Roche Diagniostics GmbH Laboratory handling system and laboratory automation system
CN110809719B (zh) * 2017-06-30 2023-07-25 株式会社日立高新技术 投入或收容检体容器的单元以及包括其的检体检查自动化系统
CN107153124A (zh) * 2017-07-04 2017-09-12 广州瑞能医学科技有限公司 一种加样记录仪
CN107280290A (zh) * 2017-08-04 2017-10-24 无锡市湖昌机械制造有限公司 分类放置的清洗剂收纳箱
CN111108395A (zh) * 2018-01-10 2020-05-05 株式会社日立高新技术 检体处理系统
CN110967498B (zh) * 2018-09-30 2024-03-01 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种分析仪及其查找特定样本的方法、存储介质
JP7280683B2 (ja) * 2018-10-25 2023-05-24 株式会社日立ハイテク 試料判別システム及びそれを用いた試料自動処理装置、並びに試料判別方法
CN113168892B (zh) * 2018-12-13 2024-01-09 奥林巴斯株式会社 医疗信息处理装置和医疗信息管理方法
CN113015909B (zh) * 2018-12-27 2024-04-19 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种试管架调度方法、流水线系统及试管架
CN111381064B (zh) * 2018-12-28 2024-03-29 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种体外诊断分析仪及其提高样本架使用效率的方法
JP7431534B2 (ja) 2019-08-23 2024-02-15 シスメックス株式会社 試料処理装置、ホルダ、および試料測定システム
CN113376388A (zh) * 2020-03-10 2021-09-10 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 样本分析系统及样本分析方法
DE102020215979A1 (de) 2020-12-16 2022-06-23 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren und Vorrichtung zum Zuordnen eines spezifischen Reagenz zu einem Reaktionsplatz
WO2023058296A1 (ja) * 2021-10-04 2023-04-13 株式会社島津製作所 試料情報設定方法、試料情報設定プログラム、および、試料情報設定装置
CN114646582B (zh) * 2022-03-18 2023-06-16 广东凯金新能源科技股份有限公司 一种用于石墨比表检测的自动化检测系统及其使用方法
CN114646769B (zh) * 2022-03-18 2023-05-12 广东凯金新能源科技股份有限公司 一种用于石墨振实检测的自动化检测系统及其使用方法
CN114659946B (zh) * 2022-03-18 2023-06-09 广东凯金新能源科技股份有限公司 一种用于石墨粒度检测的自动化检测系统及其使用方法
WO2023217815A1 (en) 2022-05-12 2023-11-16 F. Hoffmann-La Roche Ag Method for operating a sorter device in an ivd laboratory system and ivd laboratory system
US11966326B2 (en) 2022-07-20 2024-04-23 Bank Of America Corporation Development test automation framework

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127063A (ja) * 1990-09-19 1992-04-28 Hitachi Ltd 臨床検査用検体振り分け装置
JPH1164342A (ja) * 1997-08-26 1999-03-05 Hitachi Ltd 検体処理システム
JPH1183865A (ja) * 1997-09-11 1999-03-26 Hitachi Ltd 検体搬送システム
JPH1183866A (ja) * 1997-09-09 1999-03-26 Hitachi Ltd 検体処理システム及びこのシステムに用いる検体ラック
JP2001124783A (ja) * 1999-08-13 2001-05-11 Tomiyuki Imai 検体容器及びその移送装置
JP2002120913A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 割り付けシステムおよび割り付け方法
JP2002181835A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Hitachi Ltd 検体処理システム
JP2007524842A (ja) * 2003-07-07 2007-08-30 アボット・ラボラトリーズ アッセイ試験診断分析装置

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3526125A (en) * 1967-12-19 1970-09-01 Gilford Instr Labor Inc Test sample identifying system and apparatus for use in connection therewith
JP3047571B2 (ja) * 1991-11-20 2000-05-29 株式会社日立製作所 臨床検査用装置
JPH05288754A (ja) * 1992-04-10 1993-11-02 B M L:Kk 検体自動分取分配方法とシステム並びに検体表示方法
WO1994015219A1 (en) * 1992-12-23 1994-07-07 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Method for automatic testing of laboratory specimens
US5350564A (en) * 1993-06-28 1994-09-27 Baxter Diagnostics Inc. Automated chemical analyzer with apparatus and method for conveying and temporary storage of sample tubes
JP2829244B2 (ja) 1994-09-19 1998-11-25 株式会社日立製作所 臨床検査用検体搬送装置
JP3579517B2 (ja) * 1995-07-26 2004-10-20 株式会社エイアンドティー 検体搬送システム
EP0909389A2 (en) * 1996-07-05 1999-04-21 Beckman Coulter, Inc. Automated sample processing system
JP3336894B2 (ja) * 1997-01-29 2002-10-21 株式会社日立製作所 自動分析装置
JPH11304812A (ja) 1998-04-20 1999-11-05 Hitachi Ltd 検体処理システム
DE19819813C2 (de) * 1998-05-04 2000-11-02 Olympus Diagnostica Gmbh Verwendung eines Laborprimärprobenverteilers zum Archivieren
JP4136187B2 (ja) 1999-05-14 2008-08-20 シスメックス株式会社 検体移し替え装置
JP2001004639A (ja) 1999-06-22 2001-01-12 Hitachi Ltd 自動分析システム
JP2001021569A (ja) 1999-07-09 2001-01-26 Ace Medical:Kk 容器位置情報読取装置および該装置を利用した検体自動分注システム
JP2002040034A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Olympus Optical Co Ltd 検体仕分け装置
JP2002090374A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Olympus Optical Co Ltd 検体前処理装置および検体搬送方法
JP2002356227A (ja) * 2001-05-30 2002-12-10 Marantz Japan Inc 非接触物品管理システム
JP3740399B2 (ja) * 2001-09-11 2006-02-01 アロカ株式会社 検体前処理装置
US7468161B2 (en) * 2002-04-15 2008-12-23 Ventana Medical Systems, Inc. Automated high volume slide processing system
JP3890277B2 (ja) 2002-09-04 2007-03-07 株式会社エスアールエル 検体指示情報作成システム
JP4130816B2 (ja) 2004-07-16 2008-08-06 アロカ株式会社 認識装置および分注装置
FR2888328B1 (fr) * 2005-07-08 2013-09-20 Horiba Abx Sas Procede automatise de preparation d'analyse d'echantillons de sang total et dispositif automatise pour sa mise en oeuvre
JP4422079B2 (ja) * 2005-08-04 2010-02-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体搬送システム
JP4378336B2 (ja) * 2005-09-09 2009-12-02 アロカ株式会社 検体前処理システム及び方法
WO2007087546A2 (en) * 2006-01-23 2007-08-02 Nexus Biosystems, Inc. Automated system for storing, retreiving and managing samples
JP2007309675A (ja) 2006-05-16 2007-11-29 Olympus Corp サンプルラック供給回収装置
JP4336360B2 (ja) * 2006-09-20 2009-09-30 株式会社アイディエス 検体前処理搬送装置
US20080113440A1 (en) * 2006-10-06 2008-05-15 Leica Biosystems Melbourne Pty Ltd Method and Apparatus for Tissue Sample Processing
JP2008122205A (ja) 2006-11-10 2008-05-29 Olympus Corp 検体検査キットおよび検体検査キット群および移し替え支援ラック
US8703492B2 (en) * 2007-04-06 2014-04-22 Qiagen Gaithersburg, Inc. Open platform hybrid manual-automated sample processing system
US8556564B2 (en) 2007-06-26 2013-10-15 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Mobile sample storage and retrieval unit for a laboratory automated sample handling worksystem
JP2009036511A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Hitachi High-Technologies Corp 検体前処理システム
JP2009036643A (ja) 2007-08-01 2009-02-19 Astec Corp:Kk ラックへの試験管投入パターンの制御装置
JP5198094B2 (ja) * 2008-03-07 2013-05-15 シスメックス株式会社 分析装置
JP2009222535A (ja) 2008-03-17 2009-10-01 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2010014441A (ja) 2008-07-01 2010-01-21 Hitachi High-Technologies Corp トレイ認識装置
GB0812540D0 (en) * 2008-07-09 2008-08-13 Hughes Thomas F Laboratory sample archiving apparatus and method
EP2148205B1 (en) 2008-07-25 2013-01-02 F. Hoffmann-La Roche AG A method and laboratory system for handling sample tubes and an image analysing unit
WO2010036827A1 (en) * 2008-09-24 2010-04-01 Straus Holdings Inc. Method for detecting analytes
JP2010107464A (ja) 2008-10-31 2010-05-13 Sysmex Corp 検体処理システム及び検体保管庫
ES2831573T3 (es) * 2009-04-27 2021-06-08 Becton Dickinson Co Dispositivo de preparación de muestras y método asociado

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127063A (ja) * 1990-09-19 1992-04-28 Hitachi Ltd 臨床検査用検体振り分け装置
JPH1164342A (ja) * 1997-08-26 1999-03-05 Hitachi Ltd 検体処理システム
JPH1183866A (ja) * 1997-09-09 1999-03-26 Hitachi Ltd 検体処理システム及びこのシステムに用いる検体ラック
JPH1183865A (ja) * 1997-09-11 1999-03-26 Hitachi Ltd 検体搬送システム
JP2001124783A (ja) * 1999-08-13 2001-05-11 Tomiyuki Imai 検体容器及びその移送装置
JP2002120913A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 割り付けシステムおよび割り付け方法
JP2002181835A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Hitachi Ltd 検体処理システム
JP2007524842A (ja) * 2003-07-07 2007-08-30 アボット・ラボラトリーズ アッセイ試験診断分析装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021500535A (ja) * 2017-10-23 2021-01-07 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 自動処理システムのための多目的トレイのベースモジュールおよびトレイインサート、自動処理システムのための多目的トレイ、ならびに、自動処理システムの中への/からの多目的トレイの簡単化されたローディング/アンローディングの方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN104897917B (zh) 2018-02-27
JP2014130165A (ja) 2014-07-10
EP2579045B1 (en) 2021-09-15
JP5800944B2 (ja) 2015-10-28
EP2579045A4 (en) 2018-03-14
JP5519786B2 (ja) 2014-06-11
EP2579045A1 (en) 2013-04-10
EP3919915A1 (en) 2021-12-08
US20130061693A1 (en) 2013-03-14
CN104897917A (zh) 2015-09-09
US20170328926A1 (en) 2017-11-16
US10816564B2 (en) 2020-10-27
CN102906571B (zh) 2015-06-10
CN102906571A (zh) 2013-01-30
US9753048B2 (en) 2017-09-05
WO2011148897A1 (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5800944B2 (ja) 検体検査自動化システム
JP6169337B2 (ja) 検体検査自動化システムおよび検体の搬送方法
US8972044B2 (en) Automated sample test system, and method for controlling same
JP4070312B2 (ja) 検体検査システムおよび検体検査方法
JP6307446B2 (ja) 遠心分離システム、検体前処理システム、制御方法
JP5142976B2 (ja) 自動分析装置
WO2010122718A1 (ja) 自動分析装置
JP6535486B2 (ja) 検体測定システム及びトレイ特定情報の検索方法
JP6220781B2 (ja) 遠心分離装置、遠心分離装置を備えた前処理システムおよび当該システムの制御方法
JP2012141149A (ja) 検体処理システム
JP2009270869A (ja) 自動分析装置
CN112924705A (zh) 自动分析装置
JPH11223634A (ja) 検体処理システム
JP6259654B2 (ja) 分類収納装置、分類収納装置を備えた前処理システム
JP5656852B2 (ja) 検体前処理システム
JP2010151708A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5519786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350