JP2008122205A - 検体検査キットおよび検体検査キット群および移し替え支援ラック - Google Patents

検体検査キットおよび検体検査キット群および移し替え支援ラック Download PDF

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Abstract

【課題】識別情報を付けるスペースのない多連容器に対しても検体関連性を維持できる検体検査キットを提供する。
【解決手段】検体検査キット200Aは多連容器10Aとラック100Aとを含む。ラック100Aは、多連容器10Aを設置できる開口部102と、検体容器20を設置できる開口部104と、分析用試料容器30を設置できる開口部106とを有している。ラック100Aにはラック自体の識別情報112が付与されている。検体容器20には識別情報22を付与可能であり、ラック100Aは検体容器20の識別情報22を読み取るための開口部114を有している。分析用試料容器30にも識別情報を付与可能であり、ラック100Aは分析用試料容器30の識別情報を読み取るための開口部を有している。多連容器10Aとラック100Aは同系の色に着色されている。
【選択図】 図1

Description

検体検査を手作業で行うための検体検査キットと検体検査キット群および試料の移し替えを支援するための移し替え支援ラックに関する。
生物、医学、医療などの研究、分析のため、検体、反応、測定用の容器が使用されている。その容器を使用する測定対象は、血液や細胞だけでなく、遺伝子にまでも広がってきている。このように様々な測定を行うときに、検体、結果などの取り違いは、当然あってはならない。そのため、分析、検査を大量に行う場合には、バーコード、ICタグを備えた容器が用いられるとともに、読み取り器や読み書き可能な機能を積載した分析装置が用いられている。
特開2004−340651号公報に開示されている分析装置は、検体を分注する先の検体格納容器または容器保持槽に読み書き可能なIDキャリアを備え、検体を分注、検体格納容器を移動する際に、分注先または移動先に備えられた読み書き可能なIDキャリアに検体IDやその他の情報を移し替えてやることにより、検体の識別性を向上し、且つ予測制御などの複雑なソフト処理を不要としている。
このように、検体を分注すると共に、識別情報を移し替えた容器にも付与し、さらに次の容器へと検体ならびに識別情報を移すためには専用の容器と読み書き可能な機能、分注機能を備えた自動化装置が必要である。このような自動化装置は導入や維持にコストがかかり、多量の検体(1日に数百から数千検体)を処理する場合には適しているが、遺伝子検査のような特殊な検査で、1日あたりの検体数が少ない場合には適していない。
これに対して、分注機能を備えた分析装置がなく、1日あたりの検体数が少ない場合でも、検体の情報を分注した容器へと移すことができる分注支援ラックがある。
例えば特開2005−17177号公報は、次のような分注支援ラックを開示している。親検体識別番号を有する親検体用検体容器及び子検体識別番号を有する子検体用検体容器を収容する分注支援ラックは、親検体用検体容器の親検体識別番号を取得し、取得した親検体識別番号を表示部に表示する。また、取得した親検体識別番号を子検体用検体容器に備えられているICタグに書き込む。また、子検体用検体容器の子検体識別番号を取得し、取得した子検体識別番号を親検体用検体容器に備えられているICタグに書き込む。
この分注支援ラックを使うことにより、1日あたりの検体数が少ない場合でも、検体の情報を分注した容器へと移すことができるようになる。ただし、バーコードのついた最小容量の容器は、その容量が0.65mlのものである(例えば2Dサイファー0.65mlクラスターチューブ 日本ジェネティクス社)。
特開2004−340651号公報 特開2005−17177号公報
検体を反応させる容器には0.5ml以下のものを使うこともある。そのような少量の容器には、バーコードやICタグをつけるスペースがなくなるため、これらを設けることはできない。このため、例えば遺伝子を増幅する反応であるPCRでは0.2mlの多連容器が広く使用されている。この多連容器は、識別情報が付加されてない上に、多連容器であるため分注支援ラックを用いることはできない。
本発明は、この様な実状を考慮して成されたものであり、その目的は、識別情報を付けるスペースのない多連容器に対しても検体関連性を維持できる検体検査キットおよび検体検査キット群を提供することである。
本発明の別の目的は、多連容器から容器カセットに収納された複数の分析用試料容器への試料の移し間違いが起きにくい移し替え支援ラックを提供することである。
本発明の検体検査キットは、複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器と識別情報を付与可能な分析用試料容器とを設置できるラックとを含み、多連容器とラックとが関連付けて着色されている。本発明の検体検査キット群は、この検体検査キットを複数含み、着色の色または/および着色パターンが異なる検体検査キットを複数含む。
本発明の別の検体検査キットは、複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器と識別情報を付与可能な分析用試料容器とを設置できるラックとを含み、多連容器は少なくとも一つの凸部を有し、ラックは多連容器が設置されたときに多連容器の凸部を収容する開口部を有している。本発明の別の検体検査キット群は、この検体検査キットを複数含み、多連容器の凸部のパターンが異なる検体検査キットを複数含む。
本発明の移し替え支援ラックは、多連容器を設置でき、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる。
本発明の別の移し替え支援ラックは、多連容器を設置できる多連容器設置部と、多連容器設置部を移動できる多連容器移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、多連容器移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く。
本発明のまた別の検体検査キットは、複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器とを設置できるラックとを含み、多連容器と関連付けて着色されている。この検体検査キットは、多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、ラックを設置できるとともに設置したラックを移動できるラック移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、ラック移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能である。本発明のまた別の検体検査キット群は、この検体検査キットを複数含み、着色の色または/および着色パターンが異なる検体検査キットを複数含む。
本発明のまたさらに別の検体検査キットは、複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器とを設置できるラックとを含み、多連容器は少なくとも一つの凸部を有し、ラックは多連容器が設置されたときに多連容器の凸部を収容する開口を有する。この検体検査キットは、多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、ラックを設置できるとともに設置したラックを移動できるラック移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、ラック移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能である。本発明のまたさらに別の検体検査キット群は、この検体検査キットを複数含み、多連容器の凸部のパターンが異なる検体検査キットを複数含む。
本発明の別の検体検査キットは、複数の容器が連なった多連容器と、多連容器を設置できる多連容器設置部と識別情報を付与可能な検体容器を設置できる検体容器設置部とで構成されるラックとを含み、多連容器設置部と検体容器設置部とが分離可能であり、多連容器設置部にラックの識別情報が付与されている。この検体検査キットは、多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器設置部を設置できるとともに設置した多連容器設置部を移動できる多連容器移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、多連容器移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能である。
本発明によれば、識別情報を付けるスペースのない多連容器に対しても検体関連性を維持できる検体検査キットおよび検体検査キット群が提供される。また、多連容器から容器カセットに収納された複数の分析用試料容器への試料の移し間違いが起きにくい移し替え支援ラックが提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態は検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図1に示す。
図1に示すように、本実施形態の検体検査キット200Aは多連容器10Aとラック100Aとを含む。多連容器10Aは、直線的に連なった複数の容器を有している。ラック100Aは、多連容器10Aを設置できる開口部102と、複数の検体容器20を設置できる開口部104と、複数の分析用試料容器30を設置できる開口部106とを有している。開口部102と開口部104の個数はともに多連容器10Aの容器の個数と同じである。検体容器20と分析用試料容器30は、多連容器10Aの長手方向に対して平行に直線的に並べて設置される。ラック100Aにはラック自体の識別情報112が付与されている。識別情報112は例えばバーコードまたはIDタグである。検体容器20には識別情報22を付与可能であり、ラック100Aは検体容器20の識別情報22を読み取るための開口部114を有している。図には見えないが、分析用試料容器30にも識別情報を付与可能であり、ラック100Aは分析用試料容器30の識別情報を読み取るための開口部を有している。互いに組み合わされる多連容器10Aとラック100Aとが関連付けて着色されている。具体的には、多連容器10Aは色12に着色されており、ラック100Aは色122に着色されており、色12と色122は同系の色である。
検体検査キット200Aは次のように使用する。まず、検体容器20からラック100Aと共に提供される多連容器10Aに検体を移す。試薬は、別途検査者によって用意される試薬を入れてもよいし、多連容器10Aに試薬を入れた状態で検査キットとして提供してもよい。遺伝子を調べる場合には分析する前にPCR反応を行う。この反応は、一般的なPCR装置(例えばサーマルサイクラPTC−200 MJ Research社製)に多連容器10Aを移して行う。反応が終わった後、多連容器10Aをラック100Aに戻す。複数の検体検査キット200Aを同時に使用する場合、すべての検体検査キット200Aを互いに異なる色のものでそろえる。これにより互いに関連性のある多連容器10Aとラック100Aを容易に識別できる。このため、複数のラック100Aがあったとしても、多連容器10Aを同系の色に着色されたラック100Aに戻すことにより、多連容器10Aが正しく元のラック100Aに戻される。多連容器10Aが元のラック100Aに戻れば、検体容器20から分析用試料容器30への関連性が失われない。従来、このような識別情報を付けられない多連容器10Aを使う場合には印を手書きしていたが、この検体検査キット200Aを使うことにより、その必要がなくなる。
ここで、同系の色とは、他の色と見分けがつく色であればどのような色でもよく、好ましくは色の三原色とそれを2色ずつ混色した3色、ならびに白、黒、また、透明でもよい。そして、同系の色であれば素材そのままの色でもよい。
また、着色は多連容器10A、ラック100Aともにその全体になされていなくても、互いに関連性のある多連容器10Aとラック100Aが容易に識別できれば、同様の効果を得ることができる。例えば多連容器10Aであれば、そのふたの部分だけ着色されていてもよい。また、ラック100Aであれば、多連容器10Aを設置できる開口部102の近くが着色されていればよい。着色も、多連容器10A、ラック100A自体が着色されていなくても、塗装や印刷、シーによる着色でも同様の効果が得られる。
本実施形態では、多連容器10Aとラック100Aが同系の色に着色されているため、多連容器10Aをラック100Aに戻すときに、戻すラック100Aを間違えにくい。
さらに、ラック100Aに識別情報112が付与されていることにより、その識別情報112を介して検体容器20の識別情報22と分析用試料容器30の識別情報へと関連付けていくことができる。これについては後述する。
なお、ラック100Aの材質については特に指定は無いが、熱伝導性材料で形成してもよい。PCR反応を行う試薬の調整は、通常、氷上で容器、試薬を冷却しながら行う。これは、冷却しながら調整した方が試薬の反応が起こりにくく、不要物の生成をより抑えることができるためである。したがって、ラック100Aを熱伝導性材料で形成することにより、ラック100Aを氷上に置いて多連容器10Aを冷却しながら検体の移動、試薬の分注などが行え、より好ましいPCR反応の結果を得ることができる。熱伝導性材料としてはアルミ合金や高熱伝導性樹脂(例えばスミコンFM 住友ベークライト社)などがあげられる。または、ラック100A内に保冷剤が内包されており使用前に冷却すれば、検体の移動、試薬の分注の間、多連容器10Aを冷却することができる。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態は別の検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図2に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図2に示すように、本実施形態の検体検査キット200Bにおいても、互いに組み合わされる多連容器10Bとラック100Bとが関連付けて着色されている。具体的には、多連容器10Bとラック100Bはともに同系の色に部分的に着色されている。しかも、多連容器10Bの着色パターン14とラック100Bの着色パターン124とが同じである。多連容器10Bの着色パターンは長手方向中央に対して回転非対称である。
この検体検査キット200Bでは、多連容器10Bとラック100Bの関連性が一致するとき、すなわち多連容器10Bとラック100Bとが正しく互いに組み合わされたとき、多連容器10Bの色12と着色パターン14と、ラック100Bの色122と着色パターン124とが一致する。
本実施形態では、多連容器10Bとラック100Bが部分的に同系の色に着色されているため、多連容器10Bをラック100Bに戻すときに、戻すラック100Bを間違えにくい。また、着色パターンにより多連容器10Bとラック100Bの組み合わせの数を増やせる。さらに、多連容器10Bの着色パターンが回転非対称であるため、多連容器10Bの向きを間違えて戻すことが防止され、関連性をさらに確実に保てる。
<第三実施形態>
本発明の第三実施形態はまた別の検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図3に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態の検体検査キット200Cにおいても、互いに組み合わされる多連容器10Cとラック100Cとが関連付けて着色されている。具体的には、多連容器10Cとラック100Cはともに同じ複数の色に着色されている。しかも、多連容器10Cの着色パターン16とラック100Cの着色パターン126とが同じである。多連容器10Cの着色パターンは多連容器10Cの長手方向中央に対して回転非対称である。
本実施形態では、多連容器10Cとラック100Cが同じ複数の色に着色されているため、多連容器10Cをラック100Cに戻すときに、戻すラック100Cを間違えにくい。また、多連容器10Cとラック100Cを複数の色に着色することにより、多連容器10Cとラック100Cの組み合わせの数をさらに増やせる。さらに、多連容器10Cの着色パターンが回転非対称であるため、多連容器10Cの向きを間違えて戻すことが防止され、関連性をさらに確実に保てる。
<第四実施形態>
本発明の第四実施形態は検体検査キット群に向けられている。本実施形態の検体検査キット群を図4に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態の検体検査キット群は、着色の色または/および着色パターンが異なる検体検査キット200を複数含む。ここで検体検査キット200は、前述の検体検査キット200A,200B,200Cを代表的に示している。例えば、検体検査キット群は複数の検体検査キットAと複数の検体検査キットBと複数の検体検査キットCとを含み、第一実施形態に準じて、検体検査キットAは青、検体検査キットBは赤、検体検査キットCは黄に着色されている。検体検査キット200を収納した外装箱には、その中の検体検査キットの着色が分かるように印が付けてある。これにより、検査者が同じキットを選ぶことを避けて、必要な数の検体検査キットを容易に取り出せる。
<第五実施形態>
本発明の第五実施形態はさらに別の検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図5に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態の検体検査キット200Dでは、多連容器10Dは少なくとも一つの凸部18を有している。ラック100Dはこれと組み合わされる多連容器10Dが開口部102に設置されたときにその凸部18を収容する開口部128を有している。多連容器10Dの凸部は、その形成パターンによりラック100Dとの関連性を識別可能にする。ラック100Dの開口部128はこれと組み合わされる多連容器10Dの凸部18の形成パターンに対応した形状に形成されている。図5に示した多連容器10Dはただ1つの凸部18を有しているが、複数の凸部18を有していてもよい。凸部18は、例えば、多連容器10Dの長手方向中央に対して回転非対称に配置されている。あるいは、凸部18は回転対称に配置されているが、回転対称に位置する凸部18が互いに異なる形状を有している。
複数の検体検査キット200Dを同時に使用する場合、すべての検体検査キット200Dを多連容器10Dの凸部18の形成パターンが互いに異なるものでそろえる。これにより、多連容器10Dの凸部18の形成パターンとラック100Dの開口部128の形成パターンとに基づいて、互いに関連性のある多連容器10Dとラック100Dを容易に識別できる。さらに、多連容器10Dは、正しい組み合わせ対象のラック100Dには設置できるが、間違った組み合わせ対象のラック100Dには設置できない。
本実施形態では、多連容器10Dの凸部18とラック100Dの開口部128とが互いに対応した形成パターンを有するため、多連容器10Dをラック100Dに戻すときに、戻すラック100Dを間違えることが防止される。また、多連容器10Dとラック100Dの組み合わせは、凸部18と開口部128の形成パターンを変えることにより容易に増やせる。さらに、凸部18の形成パターンが回転非対称であるため、または回転対称に位置する凸部18は互いに異なる形状を有するため、多連容器10Dの向きを間違えて戻すことが防止され、関連性をさらに確実に保てる。
多連容器10Dの凸部18は、一連の検査を行っているときの検体検査キット200D間で、凸部18の形成パターンを異ならせておくことにより、多連容器10Dとラック100Dの関連性を保てる。凸部18は、装置へ設置する際の単なる位置決めや、設置されているかの検知に用いることもできる。
<第六実施形態>
本発明の第六実施形態は検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キット群を図6に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の検体検査キット群は、多連容器10Dの凸部18のパターンが異なる検体検査キット200Dを複数含む。ここで検体検査キット200は、前述の検体検査キット200Dを示している。例えば、検体検査キット群は複数の検体検査キットaと複数の検体検査キットbと複数の検体検査キットcとを含み、検体検査キットaと検体検査キットbと検体検査キットcとでは、多連容器10Dの凸部18とラック100Dの開口部128の形成パターンが互いに異なっている。検体検査キット200Dを収納した外装箱には、その中の検体検査キットの凸部18と開口部128の形成パターンの相違が分かるように印が付けてある。これにより、検査者が同じキットを選ぶことを避けて、必要な数の検体検査キットを容易に取り出せる。
<第七実施形態>
本発明の第七実施形態は、上述した検体検査キットの識別情報管理システムに向けられている。本実施形態の識別情報管理システムを図7と図8に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
識別情報管理システムには、図8に示すような一般的な構成のものを用いることができる。識別情報管理システムは、識別情報を読み取るリーダー52と、識別情報を保管する記憶部56と、リーダー52と記憶部56を制御する制御部54とを有している。制御部54は、必要に応じて、分析装置58へデータを送るようになっている。
ラック100に識別情報がない場合は、検体容器20、分析用試料容器30をラック100に設置することで関連付けられおり、検体識別情報から、直接、分析用試料容器識別情報へと関連付けられ、それらの識別情報が分析装置58へと送られる。
ラック100に識別情報112が付与されている場合は、識別情報112の関連付けは、図8の識別情報管理システムと前述の検体検査キットを用いて、図7に示すように行われる。まず、検体容器20の識別情報22を指定された順番でリーダー52を使って読み取る。次にラック100の識別情報112をリーダー52で読み取る。そして、分析用試料容器30の識別情報も指定された順番で読み取る。読み取り順の指定は、ラック100に示されていることが望ましい。例えば、順番を矢印や数字をラック100に設けて指定する。
検体容器20の識別情報22は、ラック100の識別情報112と関連付けられて一旦記憶部56に保管される。その際、多連容器10の容器順と検体容器20の識別情報22が、ラック識別情報として保管される。分析用試料容器30の識別情報を読み取ると、ラック識別情報を用いて検体容器20の識別情報22と分析用試料容器30の識別情報が一括して関連付けられる。そして、それらの識別情報は分析装置58へと送られる。ラック100に識別情報112が付与されていることにより、反応についての履歴を残すことができる。
<第八実施形態>
本発明の第八実施形態は別の識別情報管理システムに向けられている。本実施形態の識別情報管理システムを図9に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
分析用試料容器30は多連容器10とラック100と共に検体検査キットとして提供されてもよい。分析用試料容器30をラック100と一緒に提供すると、分析用試料容器30の識別情報を予め決めることができ、分析用試料容器30に識別情報を付与しておくことができる。
検体検査キットで提供する分析用試料容器30はラック100に設置されており、分析用試料容器30には、ラック100内の並びに対応する識別情報が設けられている。このとき、先に検体容器20の識別情報22を読み込む。その検体数が分かるので、使われる分析用試料容器30の数も決まる。そして、その数だけ分析用試料容器30の識別情報が付与される。例えば、分析用試料容器30の識別情報としては、図9に示すように、ラック100の識別情報112の枝番が使える。つまり、ラック100の識別情報112から検体数に応じて分析用試料容器30の識別情報を一括して付与することができる。
<第九実施形態>
本発明の第九実施形態は検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図10に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の検体検査キット200Eでは、分析用試料容器30の識別情報132がラック100Eに付与されている。識別情報132は、それぞれ、分析用試料容器30の設置位置に対応して付与されている。具体的には、識別情報132は、それぞれ、ラック100Eの上面で開口部106の近くに位置する個所に配置されている。識別情報132は例えばバーコードまたはIDタグである。
分析用試料容器30の識別情報132がラック100Eの上面にも存在するため、ラック自体の識別情報112をリーダーで読んだ後、同じリーダーを使用して、分析用試料容器30の識別情報132を読むことができる。分析用試料容器30の識別情報を読む際に、分析用試料容器30をラック100Eから取り出す必要がない。これにより、検査者の手間を省くことができる。
<第十実施形態>
本発明の第十実施形態は検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図11に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態の検体検査キット200Fでは、ラック100Fに、検体容器20と多連容器10Aの容器との間の対応を示すガイドライン142と、多連容器10Aの容器と分析用試料容器30との間の対応を示すガイドライン144とが設けられている。
検体容器20は多連容器10Aの容器と大きさが異なるため、検体容器20のピッチと多連容器10Aの容器のピッチとが相違する。同様に、分析用試料容器30も多連容器10Aの容器と大きさが異なるため、分析用試料容器30のピッチと多連容器10Aの容器のピッチとが相違する。このようなレイアウトは、検体や試料を移す際に、移す先の容器の間違いを引き起こす要因となる。
本実施形態では、ガイドライン142に沿って検体を移すことにより、検体が、移す元の検体容器20から移す先の多連容器10Aの容器に正しく移される。また、ガイドライン144に沿って試料を移すことにより、試料が、移す元の多連容器10Aの容器から移す先の分析用試料容器30に正しく移される。このため、検体や試料の移し間違いが防止される。
ガイドライン142と144は、それぞれ、検体と試料を移す経路を示しさえすればよいので、例えば、盛り上がりや窪み、板状の区切り、経路に沿った開口などに変更されてもよい。
<第十一実施形態>
本発明の第十一実施形態は検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図12に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
分析装置で測定を行う場合、複数の分析用試料容器30を収納できる容器カセットに分析用試料容器30を設置し、分析用試料容器30を設置した容器カセットをそのまま分析装置へセットすることがある。
図12に示すように、本実施形態の検体検査キット200Gでは、ラック100Gが、複数の分析用試料容器30を収納できる容器カセット40を設置できる開口部152を有している。図示していないが、容器カセット40には識別情報が付与されている。ラック100Gは、容器カセット40の識別情報を読み取るための開口部154を有している。容器カセット40の収納数すなわち容器カセット40が分析用試料容器30を収納できる個数が、多連容器10Aの多連数すなわち容器の個数と同じである。
この検体検査キット200Gでは、試料の移し替え後、複数の分析用試料容器30を収納した容器カセット40をラック100Gから取り外し、そのまま分析装置にセットする。
本実施形態では、分析用試料容器30があらかじめ容器カセット40に収納されているので、試料の移し替え後に、分析用試料容器30を容器カセット40に移す必要がない。また、容器カセット40の識別情報を検体と試料の関連性に使うことができ、より試料の取り違いの可能性がなくなる。
さらに、容器カセット40の収納数と多連容器10Aの多連数とが異なる場合には、試料の移し替えの際に、分析用試料容器30と多連容器10Aの容器との過不足に応じて、容器カセット40や多連容器10Aを交換する必要が生じる。しかし、本実施形態では、容器カセット40の収納数と多連容器10Aの多連数とが同じため、試料の移し替えの際に容器カセット40や多連容器10Aを交換する必要がない。これは、多連容器10Aから分析用試料容器30への移し間違いの防止に効果がある。
<第十二実施形態>
本発明の第十二実施形態は、複数の容器が連なった多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックに向けられている。本実施形態の移し替え支援ラックを図13に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態の移し替え支援ラック300Aは、多連容器10を設置できる開口部302と、複数の容器カセット40Aを設置するための容器カセットガイド312と、容器カセット40Aを設置できるとともに設置した容器カセット40Aを移動できるスライド補助手段314と、スライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量を調整する移動量調節機構316とを有している。また移し替え支援ラック300Aには、多連容器10の容器と分析用試料容器30との間の対応を示すガイドライン322が設けられている。
多連容器10は、PCR装置において一般に広く使用されているものであり、8個の容器を有している。多連容器10は、前述の多連容器10A,10B,10Cが着色されていない構造体に相当する。また容器カセット40Aは、分析装置において一般に広く使用されているものであり、10個の分析用試料容器30を直線的に並べて収納できる。多連容器10と容器カセット40Aは、それらの長手方向が互いに平行になるように移し替え支援ラック300Aに設置される。容器カセット40Aは、スライド補助手段314によって、その長手方向が多連容器10の長手方向に平行に移動される。
スライド補助手段314は、これに限らないが、例えばベルトコンベアで構成されてよい。スライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量は移動量調節機構316によって任意に設定できる。スライド補助手段314は、容器カセット40Aを位置決めするための爪318を有している。スライド補助手段314は容器カセット40Aを一方向のみ(図13では右から左)へスライドできるように規制されており、スライドさせていくと容器カセット40Aが所定の位置で止まる機構になっている。さらに、この機構にはスライド補助手段314を自由に動かせるようにする規制解除機構が設けられている。スライド補助手段314の移動量は、ギアによって制御しても、電気回路と駆動機構によって制御してもよい。
また移し替え支援ラック300Aには、多連容器10が交換されたことを検知する検知手段が設けられている。多連容器10の交換を検知したときに、容器カセット40Aをスライド補助手段314によって移動させてよい。検知手段には、機械的な突起物や、光をさえぎることによるセンサーを用いることができる。
この移し替え支援ラック300Aは以下のように使用する。容器カセット40Aをスライド補助手段314の爪318に合わせて設置する。容器カセット40Aをスライドさせて所定の位置で止める。移し替え支援ラック300Aに多連容器10をセットし、多連容器10からピペットを用いて、ガイドライン322を補助として活用しながら、所定の分析用試料容器30へと反応物や試料を分注する。
多連容器10は8個の容器を有し、容器カセット40Aには10個の分析用試料容器30が収納されている。多連容器10の1つの容器から1つの分析用試料容器30に分注すると、2個の分析用試料容器30が分注されずに余る。このとき、もう一つの容器カセット40Aを分注し終わった容器カセット40Aに隣接させて設置する。そして、多連容器10を交換して、容器カセット40Aをスライドさせる。多連容器10の多連数(8個)に等しい分析用試料容器30のピッチ数(P40)だけ容器カセット40Aを移動させる。交換された次の多連容器10の反応物や試料を分注されずに余っていた2個の分析用試料容器30と隣に設置した容器カセット40Aの分析用試料容器30へと分注する。
本実施形態では、多連容器10の多連数に等しい分析用試料容器30のピッチ数だけ容器カセット40Aを移動させることにより、多連容器10を交換した際にも移し替え容器間の対応が取れ、移し間違い防止に効果がある。
また、多連容器10のすべての容器を使用しない場合には、移動量調節機構316によって、多連容器10の使用する容器数に合わせて、スライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量を変更する。例えば、各多連容器10を連続する4容器ずつ使用する場合には、容器カセット40Aの移動量を分析用試料容器30の4ピッチ分に変更する。このように、多連容器10の使用する容器数に合わせて容器カセット40Aの移動量を調整することにより、使用しない分析用試料容器30をなくせる。
<第十三実施形態>
本発明の第十三実施形態は別の移し替え支援ラックに向けられている。本実施形態の移し替え支援ラックを図14に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態の移し替え支援ラック300Bは、多連容器10を設置できる多連容器設置部332と、多連容器設置部332を移動できるスライド補助手段334と、スライド補助手段334による多連容器設置部332の移動量を調整する移動量調節機構336と、移し替え対象の多連容器10の容器と分析用試料容器30との間の対応を示す目印となるガイド板342とを有している。
ガイド板342は、移し替え対象の多連容器10の容器と分析用試料容器30が見える開口344を有している。ガイド板342は、容器カセット40Aや多連容器10を設置する際に邪魔にならない位置に動かせるようになっている。
スライド補助手段334は、スライド補助手段314と同様に構成される。スライド補助手段334は、これに限らないが、例えばベルトコンベアで構成されてよい。スライド補助手段334は多連容器10を、図14では、右端から左方向の一方向のみスライドできるように規制されており、スライドさせていくと多連容器10の左端の容器がガイド板342の位置で止まる機構になっている。さらに、多連容器10の左端からではなく途中から分注するときのためや、左端まで移動した多連容器設置部332を右側に移動させるために、この機構にはスライド補助手段334を自由に動かせるようにする規制解除機構が設けられている。
多連容器10と容器カセット40Aは、それらの長手方向が互いに平行になるように移し替え支援ラック300Bに設置される。多連容器10と容器カセット40Aは、スライド補助手段314とスライド補助手段334によって、それらの長手方向が互いに平行に移動される。
容器カセット40Aのスライド補助手段314と多連容器設置部332のスライド補助手段334は連動しており、一方を動かすと他方も連動して動く。スライド補助手段334による多連容器設置部332の移動量に対するスライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量は移動量調節機構336と移動量調節機構316によって任意に設定できる。スライド補助手段314とスライド補助手段334は、手動によって駆動しても、図示しないスイッチを使用して電動によって駆動してもよい。スライド補助手段334の移動量は、ギアによって制御しても、電気回路と駆動機構によって制御してもよい。
この移し替え支援ラック300Bは以下のように使用する。ガイド板342を、容器カセット40Aと多連容器10の設置の邪魔にならない位置に動かす。容器カセット40Aをスライド補助手段314の爪318に合わせて設置する。容器カセット40Aをスライドさせて所定の位置で止める。多連容器10を多連容器設置部332に設置する。ガイド板342を元に戻して、多連容器10からピペットを用いて、ガイド板342の開口344を目印として所定の分析用試料容器30へと反応物や試料を分注する。次の容器同士の分注を行う場合には、容器カセット40Aか多連容器設置部332を移動させる。スライド補助手段334が多連容器設置部332を多連容器10の1ピッチ(P10)分だけ移動させる間に、スライド補助手段314が容器カセット40Aを分析用試料容器30の1ピッチ(P30)分だけ移動させるように調整されている。このため、ガイド板342の開口344に、次の移し替え対象である多連容器10の容器と分析用試料容器30とが配置される。
多連容器10は8個の容器を有し、容器カセット40Aには10個の分析用試料容器30が収納されている。多連容器10の1つの容器から1つの分析用試料容器30に分注すると、2個の分析用試料容器30が分注されずに余る。このとき、もう一つの容器カセット40Aを分注し終わった容器カセット40Aに隣接させて設置する。多連容器設置部332は図14の左側に移動している。一旦、ガイド板342を邪魔にならない位置に動かして、分注し終わった多連容器10を多連容器設置部332から取り外す。そして、図示しない規制解除機構を作動させて、多連容器設置部332を図14の右側に移動させる。このとき、容器カセット40Aのスライド補助手段314との連動も一旦解除される。多連容器設置部332を移動させても、容器カセット40Aのスライド補助手段314は移動しない。そして、次の多連容器10をセットして規制解除機構の作動を止め、ガイド板342を元に戻す。この後、次の多連容器10の反応物や試料を分注されずに余っていた2個の分析用試料容器30と隣に設置した容器カセット40Aの分析用試料容器30へと、順次分注する。
本実施形態では、多連容器設置部332と容器カセット40Aをそれぞれ多連容器10と分析用試料容器30の1ピッチ分だけ移動させることにより、移し替えの対象である多連容器10の容器と分析用試料容器30とがガイド板342の開口344内に配置されるため、移し間違い防止に効果がある。
また、多連容器10や分析用試料容器30を一定間隔ごとに使用する場合には、移動量調節機構336と移動量調節機構316によって、スライド補助手段334による多連容器10の移動量に対するスライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量を変更する。例えば、多連容器10の容器を1つおきに使用する場合には、多連容器10の2ピッチ分の移動に対して容器カセット40Aが分析用試料容器30の1ピッチ分だけ移動するように変更する。これにより、多連容器10の容器を1つおきに使用しながら、使用しない分析用試料容器30をなくせる。その逆もまた同様である。
<第十四実施形態>
本発明の第十四実施形態は別の検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図15に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図15に示すように、本実施形態の検体検査キット200Hは、多連容器10Cと、ラック400Aとを含む。検体検査キット200Hは、多連容器10Cから容器カセット40Aに収納された複数の分析用試料容器30に試料を移し替えるための移し替え支援ラック300Cに設置可能である。
ラック400Aは、多連容器10Cを設置できる開口部402と、複数の検体容器20を設置できる開口部404とを有している。開口部404の個数は多連容器10Cの容器の個数と同じである。検体容器20は、多連容器10Cの長手方向に対して平行に直線的に並べて設置される。ラック400Aにはラック自体の識別情報412が付与されている。検体容器20には識別情報22を付与可能であり、ラック400Aは検体容器20の識別情報22を読み取るための開口部414を有している。ラック400Aは多連容器10Cと関連付けて着色されている。具体的には、ラック400Aは複数の色に着色されており、ラック400Aの着色パターン426は多連容器10Cの着色パターンと同じである。
ラック400Aは、第三実施形態と同様に、多連容器10Cと同じ複数の色に着色されているため、多連容器10Cをラック400Aに戻すときに、戻すラック400Aを間違えにくい。また、多連容器10Cの着色パターンが回転非対称であるため、多連容器10Cの向きを間違えて戻すことが防止される。
移し替え支援ラック300Cは、ラック400Aを設置できるとともに設置したラック400Aを移動できるスライド補助手段354と、スライド補助手段354によるラック400Aの移動量を調整する移動量調節機構356とを有している。スライド補助手段354は、ラック400Aを位置決めするための爪358を有している。
ラック400Aは、それに設置された多連容器10の長手方向が容器カセット40Aの長手方向に平行になるように移し替え支援ラック300Cに設置される。容器カセット40Aとラック400Aは、スライド補助手段314とスライド補助手段354により、容器カセット40Aと多連容器10の長手方向の平行を保って移動される。
スライド補助手段354は、スライド補助手段314やスライド補助手段334と同様に構成される。容器カセット40Aのスライド補助手段314とラック400Aのスライド補助手段354は連動している。スライド補助手段354によるラック400Aの移動量に対するスライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量は移動量調節機構356と移動量調節機構316によって任意に設定できる。
この検体検査キット200Hと移し替え支援ラック300Cの組み合わせにおいて、多連容器10Cから分析用試料容器30への試料の移し替えは第十三実施形態と同様にして行う。
本実施形態では、ラック400Aは、第三実施形態で説明した多連容器10Cを設置する構成であるが、第一実施形態で説明した多連容器10Aや第二実施形態で説明した多連容器10Bを設置する構成であってもよい。この場合、ラック400Aは、設置する多連容器10Aまたは多連容器10Bに合わせて、それぞれ、全体または一部が多連容器10Aまたは多連容器10Bと同系の色に着色される。
また、第四実施形態と同様に、着色の色または/および着色パターンが異なる検体検査キット200Hを複数含む検体検査キット群を構成してもよい。この検体検査キット群においても、第四実施形態と同様に、検査者が同じキットを選ぶことを避けて、必要な数の検体検査キットを容易に取り出せる。
<第十五実施形態>
本発明の第十五実施形態はまた別の検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図16に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態の検体検査キット200Iは、多連容器10Dと、多連容器10Dと検体容器20を設置できるラック400Bとを含む。検体検査キット200Iは、多連容器10Dから容器カセット40Aに収納された複数の分析用試料容器30に試料を移し替えるための移し替え支援ラック300Dに設置可能である。
本実施形態では、ラック400Bは、これと組み合わされる多連容器10Dが開口部402に設置されたときに、多連容器10Dの凸部18を収容する開口部428を有している。ラック400Bの開口部428はこれと組み合わされる多連容器10Dの凸部18の形成パターンに対応した形状に形成されている。
ラック400Bには、第五実施形態と同様に、正しい組み合わせの多連容器10Dだけが設置可能である。このため、多連容器10Dをラック400Bに戻すときに、戻すラック400Bを間違えることが防止される。また、凸部18の形成パターンが回転非対称であるため、または回転対称に位置する凸部18は互いに異なる形状を有するため、多連容器10Dの向きを間違えて戻すことが防止される。
移し替え支援ラック300Dでは、スライド補助手段354はラック400Bを設置できるとともに設置したラック400Bを移動でき、スライド補助手段354によるラック400Bの移動量は移動量調節機構356により調整できる。スライド補助手段354によるラック400Bの移動量に対するスライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量は移動量調節機構356と移動量調節機構316によって任意に設定できる。
ラック400Bは、それに設置された多連容器10の長手方向が容器カセット40Aの長手方向に平行になるように移し替え支援ラック300Dに設置される。容器カセット40Aとラック400Bは、容器カセット40Aと多連容器10の長手方向の平行を保って移動される。
この検体検査キット200Iと移し替え支援ラック300Dの組み合わせにおいて、多連容器10Dから分析用試料容器30への試料の移し替えは第十三実施形態と同様にして行う。
また、第六実施形態と同様に、多連容器10Dの凸部18のパターンが異なる検体検査キット200Iを複数含む検体検査キット群を構成してもよい。この検体検査キット群においても、第六実施形態と同様に、検査者が同じキットを選ぶことを避けて、必要な数の検体検査キットを容易に取り出せる。
<第十六実施形態>
本発明の第十六実施形態はさらに別の検体検査キットに向けられている。本実施形態の検体検査キットを図17に示す。図中、既出の図と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図17に示すように、本実施形態の検体検査キット200Jは、多連容器10Cと、ラック400Cとを含む。検体検査キット200Jは、多連容器10Cから容器カセット40Aに収納された複数の分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラック300Eに設置可能である。
ラック400Cは、多連容器10Cを設置できる多連容器設置部400Caと、複数の検体容器20を設置できる検体容器設置部400Cbとで構成されている。多連容器設置部400Caと検体容器設置部400Cbは分離可能である。多連容器設置部400Caは、多連容器10Cを設置できる開口部402を有し、検体容器設置部400Cbは、複数の検体容器20を設置できる開口部404を有している。多連容器設置部400Caにはラック400Cの識別情報412が付与されている。検体容器設置部400Cbは検体容器20の識別情報22を読み取るための開口部414を有している。ラック400Cは多連容器10Cと関連付けて着色されている。具体的には、ラック400Cは複数の色に着色されており、ラック400Cの着色パターン426は多連容器10Cの着色パターンと同じである。
ラック400Cは、第三実施形態と同様に、多連容器10Cと同じ複数の色に着色されているため、多連容器10Cをラック400Cに戻すときに、戻すラック400Cを間違えにくい。また、多連容器10Cの着色パターンが回転非対称であるため、多連容器10Cの向きを間違えて戻すことが防止される。
移し替え支援ラック300Eは、多連容器設置部400Caを設置できるとともに設置した多連容器設置部400Caを移動できるスライド補助手段364と、スライド補助手段364による多連容器設置部400Caの移動量を調整する移動量調節機構366とを有している。スライド補助手段364は、多連容器設置部400Caを位置決めするための爪358を有している。
多連容器設置部400Caは、それに設置された多連容器10の長手方向が容器カセット40Aの長手方向に平行になるように移し替え支援ラック300Eに設置される。容器カセット40Aと多連容器設置部400Caは、容器カセット40Aと多連容器10の長手方向の平行を保って移動される。
スライド補助手段364は、スライド補助手段314やスライド補助手段334やスライド補助手段354と同様に構成される。容器カセット40Aのスライド補助手段314と多連容器設置部400Caのスライド補助手段364は連動している。スライド補助手段364による多連容器設置部400Caの移動量に対するスライド補助手段314による容器カセット40Aの移動量は移動量調節機構366と移動量調節機構316によって任意に設定できる。
この検体検査キット200Jと移し替え支援ラック300Eの組み合わせにおいて、多連容器10Cから分析用試料容器30への試料の移し替えは第十三実施形態と同様にして行う。
本実施形態では、検体容器20と多連容器10Cはラック400Cによって関連付けられており、多連容器設置部400Caだけを移し替え支援ラック300Eに設置し、多連容器設置部400Caに付与されたラック400Cの識別情報412を用いることにより、分析用試料容器30の識別情報と検体容器20の識別情報22を関連付けることができる。移し替え支援ラック300Eに検体容器設置部400Cbを設置しないので、移し替え支援ラック300Eを小型化でき、実験スペースが広がるとともに、コストも下げることができる。
本実施形態では、ラック400Cは、第三実施形態で説明した多連容器10Cを設置する構成であるが、第一実施形態で説明した多連容器10Aや第二実施形態で説明した多連容器10Bを設置する構成であってもよい。この場合、ラック400Cは、設置する多連容器10Aまたは多連容器10Bに合わせて、それぞれ、全体または一部が多連容器10Aまたは多連容器10Bと同系の色に着色される。
また、第四実施形態と同様に、着色の色または/および着色パターンが異なる検体検査キット200Jを複数含む検体検査キット群を構成してもよい。この検体検査キット群においても、第四実施形態と同様に、検査者が同じキットを選ぶことを避けて、必要な数の検体検査キットを容易に取り出せる。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明は下記の各項に記す発明を含む。
1. 複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器と識別情報を付与可能な分析用試料容器とを設置できるラックとを含み、多連容器とラックとが関連付けて着色されていることを特徴とする検体検査キット。
2. 多連容器とラックとが同系の色に着色されていることを特徴とする第1項に記載の検体検査キット。
3. 多連容器とラックとが部分的に同系の色に着色されていることを特徴とする第1項に記載の検体検査キット。
4. 多連容器とラックとが複数の色に着色されていることを特徴とする第1項に記載の検体検査キット。
5. 多連容器とラックとが同じ着色パターンに着色されていることを特徴とする第3項または第4項に記載の検体検査キット。
6. 多連容器の着色パターンが多連容器の長手方向中央に対して回転非対称であることを特徴とする第5項に記載の検体検査キット。
7. 着色の色または/および着色パターンが異なる第1項〜第6項のいずれかひとつに記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
8. 複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器と識別情報を付与可能な分析用試料容器とを設置できるラックとを含み、多連容器は少なくとも一つの凸部を有し、ラックは多連容器が設置されたときに多連容器の凸部を収容する開口部を有していることを特徴とする検体検査キット。
9. 多連容器の凸部が多連容器の長手方向中央に対して回転非対称に配置されていることを特徴とする第8項に記載の検体検査キット。
10. 多連容器の凸部が回転対称に配置されているが、回転対称に位置する凸部は互いに異なる形状を有していることを特徴とする第8項に記載の検体検査キット。
11. 多連容器の凸部のパターンが異なる第8項〜第10項のいずれかひとつに記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
12. ラックにはラック自体の識別情報が付与されていることを特徴とする第1項〜第6項と第8項〜第10項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
13. 検体容器の識別情報とラックの識別情報が関連付けられ、ラックの識別情報を用いて分析用試料容器の識別情報に検体容器の識別情報が一括して関連付けられることを特徴とする第12項に記載の検体検査キット。
14. ラックが、検体容器の識別情報を読み取るための開口部と分析用試料容器の識別情報を読み取るための開口部とを有していることを特徴とする第1項〜第6項と第8項〜第10項と第12項〜第13項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
15. 分析用試料容器がラックとともに提供されることを特徴とする第1項〜第6項と第8項〜第10項と第12項〜第14項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
16. 分析用試料容器の識別情報がラックの識別情報から検体数に応じて一括して付与されることを特徴とする第15項に記載の検体検査キット。
17. 分析用試料容器の識別情報が分析用試料容器の設置位置に対応してラックに付与されていることを特徴とする第15項に記載の検体検査キット。
18. 識別情報がバーコードまたはIDタグであることを特徴とする第1項〜第6項と第8項〜第10項と第12項〜第17項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
19. ラックに、検体容器と多連容器の容器との間の対応を示すガイドラインと、多連容器の容器と分析用試料容器との間の対応を示すガイドラインとが設けられていることを特徴とする第1項〜第6項と第8項〜第10項と第12項〜第18項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
20. ラックが、複数の分析用試料容器を収納できる容器カセットを設置できることを特徴とする第1項〜第6項と第8項〜第10項と第12項〜第19項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
21. 容器カセットが分析用試料容器を収納できる個数が多連容器の多連数と同じであることを特徴とする第20項に記載の検査キット。
22. 複数の容器が連なった多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器を設置でき、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できることを特徴とする移し替え支援ラック。
23. 多連容器の容器と分析用試料容器との間の対応を示すガイドラインが設けられていることを特徴とする第22項に記載の移し替え支援ラック。
24. 多連容器の多連数に等しい分析用試料容器のピッチ数だけ容器カセットを移動させることを特徴とする第22項または第23項に記載の移し替え支援ラック。
25. 容器カセットの移動量を任意に設定できることを特徴とする第22項または第23項に記載の移し替え支援ラック。
26. 複数の容器が連なった多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器を設置できる多連容器設置部と、多連容器設置部を移動できる多連容器移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、多連容器移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動くことを特徴とする移し替え支援ラック。
27. 移し替え対象の多連容器の容器と分析用試料容器との間の対応を示す目印をさらに有していることを特徴とする第26項に記載の移し替え支援ラック。
28. 多連容器移動手段が多連容器設置部を多連容器の1ピッチ分移動させる間に、容器カセット移動手段が容器カセットを分析用試料容器の1ピッチ分移動させることを特徴とする第26項または第27項に記載の移し替え支援ラック。
29. 多連容器設置部の移動量に対する容器カセットの移動量が任意に設定できることを特徴とする第26項または第27項に記載の移し替え支援ラック。
30. 複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器とを設置できるラックとを含み、多連容器とラックとが関連付けて着色されていることを特徴とする検体検査キットであり、さらに、多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、ラックを設置できるとともに設置したラックを移動できるラック移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、ラック移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能であることを特徴とする検体検査キット。
31. 多連容器とラックとが同系の色に着色されていることを特徴とする第30項に記載の検体検査キット。
32. 多連容器とラックとが部分的に同系の色に着色されていることを特徴とする第30項に記載の検体検査キット。
33. 多連容器とラックとが複数の色に着色されていることを特徴とする第30項に記載の検体検査キット。
34. 多連容器とラックとが同じ着色パターンに着色されていることを特徴とする第32項または第33項に記載の検体検査キット。
35. 多連容器の着色パターンが多連容器の長手方向中央に対して回転非対称であることを特徴とする第34項に記載の検体検査キット。
36. 移し替え対象の多連容器の容器と分析用試料容器との間の対応を示す目印をさらに有していることを特徴とする第30項〜第35項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
37. ラック移動手段がラック設置部を多連容器の1ピッチ分移動させる間に、容器カセット移動手段が容器カセットを分析用試料容器の1ピッチ分移動させることを特徴とする第30項〜第36項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
38. ラック設置部の移動量に対する容器カセットの移動量が任意に設定できることを特徴とする第30項〜第36項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
39. 着色の色または/および着色パターンが異なる第30項〜第38項のいずれかひとつに記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
40. 複数の容器が連なった多連容器と、多連容器と識別情報を付与可能な検体容器とを設置できるラックとを含み、多連容器は少なくとも一つの凸部を有し、ラックは多連容器が設置されたときに多連容器の凸部を収容する開口を有することを特徴とする検体検査キットであり、さらに、多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、ラックを設置できるとともに設置したラックを移動できるラック移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、ラック移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能であることを特徴とする検体検査キット。
41. 多連容器の凸部が多連容器の長手方向中央に対して回転非対称に配置されていることを特徴とする第40項に記載の検体検査キット。
42. 多連容器の凸部が回転対称に配置されているが、回転対称に位置する凸部は互いに異なる形状を有していることを特徴とする第40項に記載の検体検査キット。
43. 移し替え対象の多連容器の容器と分析用試料容器との間の対応を示す目印をさらに有していることを特徴とする第40項〜第42項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
44. ラック移動手段がラック設置部を多連容器の1ピッチ分移動させる間に、容器カセット移動手段が容器カセットを分析用試料容器の1ピッチ分移動させることを特徴とする第40項〜第43項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
45. ラック設置部の移動量に対する容器カセットの移動量が任意に設定できることを特徴とする第40項〜第43項のいずれかひとつに記載の検体検査キット。
46. 凸部のパターンが異なる第40項〜第45項のいずれかひとつに記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
47. 複数の容器が連なった多連容器と、多連容器を設置できる多連容器設置部と識別情報を付与可能な検体容器を設置できる検体容器設置部とで構成されるラックとを含み、多連容器設置部と検体容器設置部とが分離可能であり、多連容器設置部にラックの識別情報が付与されていることを特徴とする検体検査キットであり、さらに、多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器設置部を設置できるとともに設置した多連容器設置部を移動できる多連容器移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、多連容器移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能であることを特徴とする検体検査キット。
48. 移し替え対象の多連容器の容器と分析用試料容器との間の対応を示す目印をさらに有していることを特徴とする第47項に記載の検体検査キット。
49. 多連容器移動手段が多連容器設置部を多連容器の1ピッチ分移動させる間に、容器カセット移動手段が容器カセットを分析用試料容器の1ピッチ分移動させることを特徴とする第47項または第48項に記載の検体検査キット。
50. 多連容器設置部の移動量に対する容器カセットの移動量が任意に設定できることを特徴とする第47項または第48項に記載の検体検査キット。
本発明の第一実施形態による検体検査キットを示している。 本発明の第二実施形態による検体検査キットを示している。 本発明の第三実施形態による検体検査キットを示している。 本発明の第四実施形態による検体検査キット群を示している。 本発明の第五実施形態による検体検査キット群を示している。 本発明の第六実施形態による検体検査キット群を示している。 本発明の第七実施形態による識別情報管理システムを示している。 本発明の第七実施形態による識別情報管理システムを示している。 本発明の第八実施形態による識別情報管理システムを示している。 本発明の第九実施形態による検体検査キットを示している。 本発明の第十実施形態による検体検査キットを示している。 本発明の第十一実施形態による検体検査キットを示している。 本発明の第十二実施形態による支援ラックを示している。 本発明の第十三実施形態による支援ラックを示している。 本発明の第十四実施形態による支援ラックを示している。 本発明の第十五実施形態による支援ラックを示している。 本発明の第十六実施形態による支援ラックを示している。
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D…多連容器、12…色、14…着色パターン、16…着色パターン、18…凸部、20…検体容器、22…識別情報、30…分析用試料容器、40,40A…容器カセット、52…リーダー、54…制御部、56…記憶部、58…分析装置、100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G…ラック、102…開口部、104…開口部、106…開口部、112…識別情報、114…開口部、122…色、124…着色パターン、126…着色パターン、128…開口部、132…識別情報、142…ガイドライン、144…ガイドライン、152…開口部、154…開口部、200,200A,200B,200C,200D,200E,200F,200G,200H,200I,200J…検体検査キット、300A,300B,300C,300D,300E…移し替え支援ラック、302…開口部、312…容器カセットガイド、314…スライド補助手段、316…移動量調節機構、318…爪、322…ガイドライン、332…多連容器設置部、334…スライド補助手段、336…移動量調節機構、342…ガイド板、344…開口、354…スライド補助手段、356…移動量調節機構、358…爪、364…スライド補助手段、366…移動量調節機構、400A,400B,400C…ラック、400Ca…多連容器設置部、400Cb…検体容器設置部、402…開口部、404…開口部、412…識別情報、414…開口部、426…着色パターン、428…開口部。

Claims (11)

  1. 複数の容器が連なった多連容器と、
    多連容器と識別情報を付与可能な検体容器と識別情報を付与可能な分析用試料容器とを設置できるラックとを含み、
    多連容器とラックとが関連付けて着色されていることを特徴とする検体検査キット。
  2. 着色の色または/および着色パターンが異なる請求項1に記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
  3. 複数の容器が連なった多連容器と、
    多連容器と識別情報を付与可能な検体容器と識別情報を付与可能な分析用試料容器とを設置できるラックとを含み、
    多連容器は少なくとも一つの凸部を有し、ラックは多連容器が設置されたときに多連容器の凸部を収容する開口部を有していることを特徴とする検体検査キット。
  4. 多連容器の凸部のパターンが異なる請求項3に記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
  5. 複数の容器が連なった多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器を設置でき、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できることを特徴とする移し替え支援ラック。
  6. 複数の容器が連なった多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器を設置できる多連容器設置部と、多連容器設置部を移動できる多連容器移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、多連容器移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動くことを特徴とする移し替え支援ラック。
  7. 複数の容器が連なった多連容器と、
    多連容器と識別情報を付与可能な検体容器とを設置できるラックとを含み、
    多連容器とラックとが関連付けて着色されていることを特徴とする検体検査キットであり、
    多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、ラックを設置できるとともに設置したラックを移動できるラック移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、ラック移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能であることを特徴とする検体検査キット。
  8. 着色の色または/および着色パターンが異なる請求項7に記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
  9. 複数の容器が連なった多連容器と、
    多連容器と識別情報を付与可能な検体容器とを設置できるラックとを含み、
    多連容器は少なくとも一つの凸部を有し、ラックは多連容器が設置されたときに多連容器の凸部を収容する開口を有することを特徴とする検体検査キットであり、
    多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、ラックを設置できるとともに設置したラックを移動できるラック移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、ラック移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能であることを特徴とする検体検査キット。
  10. 凸部のパターンが異なる請求項9に記載の検体検査キットを複数含むことを特徴とする検体検査キット群。
  11. 複数の容器が連なった多連容器と、
    多連容器を設置できる多連容器設置部と識別情報を付与可能な検体容器を設置できる検体容器設置部とで構成されるラックとを含み、
    多連容器設置部と検体容器設置部とが分離可能であり、多連容器設置部にラックの識別情報が付与されていることを特徴とする検体検査キットであり、
    多連容器から容器カセットに収納された分析用試料容器に試料を移し替えるための移し替え支援ラックであって、多連容器設置部を設置できるとともに設置した多連容器設置部を移動できる多連容器移動手段と、容器カセットを設置できるとともに設置した容器カセットを移動できる容器カセット移動手段とを有し、多連容器移動手段と容器カセット移動手段とが連動して動く移し替え支援ラックに設置可能であることを特徴とする検体検査キット。
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