JPH11304812A - 検体処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】検体に付されたバーコードの読取りに失敗した
ときに直ちに該当するラックを回収することができるよ
うにする。 【解決手段】検体処理システムにおけるラック供給モジ
ュール１０からのラックは、遠心分離モジュール，開栓
モジュール，分注モジュールなどの前処理モジュール３
０，３５に立ち寄ったあと、親ラック収納モジュール４
０に収納される。ラック供給モジュール１０のラック供
給エリア１２からラック移送路１５に出たラックはバー
コード読取り装置１６によりバーコードが読取られる。
読取り不良のラックはラック移載装置１８により特定ラ
ック回収エリア１９に回収される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、検体処理システム
に係り、特に、検体をラックに収容した状態で取り扱う
検体処理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】病院や検査施設では、臨床検査のために
血液や尿などの検体を分析するが、患者等からの検体は
必ずしもそのまま分析に供されるとは限らず、分析のた
めの前処理がなされることが多い。そのような前処理あ
るいは更には分析までも自動化したシステムが検体処理
システムである。

【０００３】検体処理システムは、一般的には複数の検
体前処理装置とそれらの前処理装置を結合するベルトラ
イン等からなる搬送ラインを備えている。血液検体又は
尿検体を収容した容器は、検体ラックあるいはラックと
呼ばれる箱状のホルダーに保持された状態で提供され
る。この検体が遠心分離処理された後、容器の栓を外す
開栓処理，親検体の一部を１つ以上の子検体容器へ分注
する処理，子検体容器に対しバーコード等が表示された
ラベルを貼付ける処理，分注後の親検体容器又は子検体
容器に栓をする閉栓処理，子検体ラックをその後の処理
に応じて仕分ける分類処理等が適宜組み合わされる。こ
れらの各処理の機能を有する装置の複数が搬送ラインに
よって結び付けられ自動化システムを構成する。

【０００４】特開平7−167866 号公報は、遠心ステーシ
ョンにて遠心分離された親検体ラックが分注ステーショ
ンを経てベルトラインにより親検体収納部へ運ばれ、一
方、分注ステーションにて検体の一部を受け取った子検
体ラックが別のベルトラインにより複数の分析装置へ運
ばれる例も示している。また、この特開平7−167866号
公報は、複数のベルトラインを１本のベルトラインに合
流させて各種の子検体ラックを分岐装置まで搬送し、該
分岐装置以降は各分析装置に通じている専用の複数のベ
ルトラインにより子検体ラックを搬送することを示して
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の如
き検体処理システムは、多種の検体前処理装置に加えて
複数台の分析装置をベルトコンベアの如き搬送ラインに
よって結びつけることが多いため、システム全体が大き
くならざるを得ない。各ラックの検体の管理のために
は、検体容器に患者番号，日付，診療科名，検体受付番
号，分析項目名などを記号又はバーコードで表示した検
体識別情報を付して、搬送ラインへのラックの投入時に
検体識別情報を読取るように構成すれば、各種処理に混
乱が生じない。しかし、そのような識別情報が常に確実
に読取られるとは限らない。

【０００６】本発明の目的は、ラックの取り扱い上の不
具合があったときに、その不具合な事態への対拠を迅速
に行い得る検体処理システムを提供することにある。

【０００７】本発明の他の目的は、ラック又は検体に付
された識別情報に関し読取り不良が生じたことに伴い直
ちに該当するラックを回収することができる検体処理シ
ステムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に基づく１つの概
念は、検体を収容したラックを供給するラック供給エリ
アと、該ラック供給エリアからのラックを搬送する搬送
ラインと、該搬送ラインを搬送されたラックが収納され
るラック収納部と、搬送ラインに沿って配置された複数
の検体処理装置を備えた検体処理システムにおいて、複
数の検体処理装置に搬送される前のラック上の検体に付
された識別情報を読取る識別情報読取り装置と、該識別
情報読取り装置による識別情報の識別の可否を判定する
制御部と、複数の検体処理装置に搬送される前のラック
を回収し得る特定ラック回収エリアと、制御部による判
定によって識別不能とされたラックを特定ラック回収エ
リアに移載するラック移載装置を設けたことを特徴とす
る。

【０００９】このような検体処理システムは、複数の検
体処理装置として少なくとも遠心分離装置及び検体分注
装置を含んでおり、該遠心分離装置及び該検体分注装置
は特定ラック回収エリアよりもラック搬送流れの下流側
に配置されており、搬送ラインはラック供給エリアから
のラックをラック収納部に向けて所定の方向に搬送する
ものである。また、制御部は、識別情報読取り装置によ
り読取られた識別情報に基づいて該当ラックに関し複数
の検体処理装置の内の立ち寄り先を決定し、その決定に
基づいて該当ラックを搬送するときの搬送ラインの動作
を制御する。

【００１０】本発明に基づく望ましい実施例では、識別
情報読取り装置による読取り結果が識別可であっても制
御部に対し検体処理の取り消し指示がなされているラッ
クは、特定ラック回収エリアに回収するように制御部が
ラック移載装置を動作させる。

【００１１】本発明に基づく他の概念は、検体を収容し
たラックを搬送する搬送ラインと、該搬送ラインにラッ
クを供給するラック供給部と、搬送ラインとの間でラッ
クの移動が可能な複数の検体前処理装置と、搬送ライン
によるラックの搬送を制御する中央制御部とを備えた検
体処理システムにおいて、ラック供給部は、処理開始前
のラックを待機させるラック供給エリア、該ラック供給
エリアからのラック又は検体の識別情報を読取り装置に
より読取る読取りステーション，読取り不良が生じたラ
ックを回収する特定ラック回収エリア，読取り後のラッ
クを該特定ラック回収エリアに移載し得るラック移載装
置、及びモジュール内制御部を有するラック供給モジュ
ールとして構成されており、モジュール内制御部は読取
り装置による読取り結果を中央制御部に伝達することを
特徴とする。

【００１２】この検体処理システムにおいて、モジュー
ル内制御部は、読取り装置による識別情報の識別の可否
を判定し、識別不能と判定されたラックを特定ラック回
収エリアに回収するようにラック移載装置の動作を制御
する。

【００１３】本発明に基づく望ましい実施例では、複数
の検体前処理装置よりもラック搬送流れの下流側にラッ
ク収納モジュールを設け、このラック収納モジュールか
らラック供給モジュールに到るラック帰還路を設け、ラ
ック収納モジュールには、ラック帰還路へのラック投入
口を設ける。また、ラック収納モジュールは、搬送ライ
ンによって搬送されたラックを、正常に前処理されたラ
ックが収納される正常処理収納エリアと前処理の不良な
検体を含むラックが収納される前処理不良収納エリアと
に分別収納する。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明に基づく検体処理システム
例の概念を図１に示す。図１において、システムは、ラ
ック供給部としてのラック供給モジュール１０と、検体
を収容したラックをラック供給モジュール１０から受け
取って指定されたモジュールへ搬送するための搬送ライ
ン２０と、ラック上の検体自体あるいは検体が入ってい
る検体容器に何らかの処理を施して検体の分析が可能な
状態を整えるための検体前処理装置としての複数台の前
処理モジュール３０，３５と、搬送ライン２０によって
搬送された親ラックを収納するためのラック収納部とし
ての親ラック収納モジュール４０と、親ラックから子ラ
ックに分注された子ラック上の検体を採取して分析する
１台以上の分析モジュール５０と、分析モジュール５０
を経た子ラックを収納するための子ラック収納モジュー
ル６０を備える。

【００１５】ラック移載機構３２，３７，４２，５２
は、それぞれ対応するモジュールに取り付けられてお
り、搬送ライン２０から該当モジュール内にラックを取
り込むように移す機能と、該当モジュール内で何らかの
処理を施されたラックを搬送ライン２０へ戻すように移
す機能を有する。

【００１６】各モジュール内でラックを取り扱う動作
は、それぞれのモジュールに内蔵されたモジュール内制
御部（マイクロコンピュータ）１１，３１，３６，４
１，５１，６１により制御される。これらの各モジュー
ル制御部は記憶部７１を有する中央制御部７０と通信回
線を介して接続されており、情報交換がなされる。記憶
部７１には、予め病院内情報システムを司る上位コンピ
ュータからの情報のダウンロード、又は操作入力部７３
からの入力により検体に関する情報データが記憶されて
いる。中央制御部７０に接続された表示部７５は、操作
入力部７３から入力した情報や検体の処理状況や分析結
果のデータや各種のアラームを画面に表示することがで
きる。表示部７５の他にプリンタなどの印刷装置を接続
することもできる。

【００１７】中央制御部７０とモジュール内制御部１
１，３１，３６，４１，５１，６１とは協同してシステ
ム内各部の動作制御をする制御部として機能する。搬送
ライン２０は、回動可能なタイミングベルトをステップ
モータにより駆動する構成を有し、搬送するラックを必
要に応じて各ラック移載機構３２，３７，４２，５２に
対応する位置にて停止させ得る。搬送ライン２０の動作
は中央制御部７０によって制御される。

【００１８】ラック供給モジュール１０は、検体が入っ
た検体容器を保持するラックを供給するために多数待機
させておくことができるラック供給エリア１２と、該ラ
ック供給エリア１２からのラックを識別情報読取りステ
ーションやラック移載装置１８に対応する位置や搬送ラ
イン２０へのラック送り出しポートに位置づけるように
移動せしめるラック移送路１５と、該ラック移送路上の
ラックを送るラック送り機構と、ラック供給エリア１２
上のラックをラック移送路１５へ移すラック送り機構１
４と、特定ラック回収エリア１９と、ラックに付された
識別情報及び／又はラック上の検体容器に付された識別
情報を読取る識別情報読取り装置としてのバーコード読
取り装置１６と、識別情報の読取り不良が生じたときに
ラック回収ステーションに位置づけられた該当ラックを
特定ラック回収エリア１９に移載するラック移載装置１
８を具備する。

【００１９】ラック供給モジュール１０のモジュール内
制御部１１は、バーコード読取り装置１６によるバーコ
ードの如き識別情報の識別の可否を判定し、識別不良も
しくは識別不能と判定されたラックをラック移送路１５
によりラック回収ステーションに位置づけさせ、そのス
テーションから特定ラック回収エリア１９内に回収する
ようにラック移載装置１８の動作を制御する。これによ
り、識別不良とされたラックは他の正常なラックの搬送
の妨げにならないように処置される。モジュール内制御
部１１は、バーコード読取り装置１６による識別情報の
読取り結果を中央制御部７０に伝達し、中央制御部７０
はその結果を記憶部７１に記憶すると共に、必要に応じ
てアラーム情報を表示部７５に表示する。

【００２０】図２は、本発明に基づく一実施例における
具体的配置例を示し、ラック供給モジュール１０と、親
ラック収納モジュール４０と、前処理モジュールとして
の遠心分離モジュール８０と、前処理モジュールとして
の開栓モジュール８５を備えた検体処理システムの例で
ある。

【００２１】図２において、搬送ライン区分２０ａ，２
０ｂ，２０ｃが連続されて１本の主搬送ラインを形成す
る。ラック供給モジュール１０には、遠心分離モジュー
ル８０とは反対の側に緊急検体投入口２５が設けられ
る。ここから投入されるラックは、ラック供給モジュー
ル１０のラック供給エリアに置かれたラック１より優先
して搬送ラインへの送出ポートに位置づけられる。

【００２２】遠心分離モジュール８０は、遠心待機部８
１を有し、遠心ロータ８２によるラックごとの遠心分離
処理を待つラック１が一時的に収納される。ラック移載
機構３２ａは搬送ライン区分２０ａと遠心待機部８１と
の間にラックを出し入れする。ラック移載機構３２ｂは
搬送ライン区分２０ａと遠心ロータ８２との間にラック
の出し入れをする。

【００２３】開栓モジュール８５は、ラック１上の検体
容器の口に設けられている栓を自動的に抜く装置であ
り、搬送ライン区分２０ｂ上のラック１はラック移載機
構37ａにより、開栓モジュール８５内に取り込まれ、開
栓処理されたラックはラック移載機構３７ｂにより搬送
ライン区分２０ｂへ戻される。

【００２４】搬送ラインを搬送されたラック１は、親ラ
ック収納モジュール４０の検体トレイ４３，４４に収納
される。これらの検体トレイ４３，４４は正常に前処理
されたラックが収納される正常処理収納エリアとして機
能する。一方、検体トレイ４５は、前処理不良収納エリ
アとして働き、前処理が正常になされなかった検体を含
むラックだけが収納される。この検体トレイ４５は回収
されたラックに再度前処理を行わせるために、ラック供
給モジュール１０にセットすることが可能である。

【００２５】親ラック収納モジュール４０には、検体ト
レイ４６を有するラック投入部が設けられる。一方、主
搬送ラインに並行してラック搬送流れの方向が逆となる
ラック帰還路２１が併設される。ラック帰還路２１の終
端付近にはラックをラック供給モジュール１０のラック
移送路１５に移すラック移載機構２２が配置される。検
体トレイ４６にセットされたラックは、ラック移載機構
２３によりラック帰還路２１に移され、ラック移送路１
５を経て前処理が施される。特に、検体トレイ４５に回
収された前処理不良のラックを隣の検体トレイ４６に入
れることにより再び前処理を実行できる。

【００２６】搬送ライン区分２０ａ，２０ｂ，２０ｃか
らなる主搬送路には、他の装置に通じる搬送路と接続で
きるラック出口２６が形成されている。また、ラック帰
還路２１には、他の装置の搬送路からのラックを受け入
れ得るラック入口２７が形成される。

【００２７】図２におけるラック供給モジュール１０に
ついては、図３を参照して説明する。図３は図２の実施
例のラック供給モジュールの拡大図である。ラック供給
モジュール１０には、ラック供給エリアとしての複数の
検体トレイ１２ａ，１２ｂが着脱可能に設けられる。前
処理されるべきラック１がこれらのトレイに多数並べら
れる。特定ラック回収エリアには検体トレイ１９ａが着
脱可能に設けられる。読取りステーションにはバーコー
ド読取り装置１６及びラック識別装置１７が設けられ
る。ラック回収ステーションにはラック移載装置１８が
設けられる。

【００２８】予め検体トレイ１２ａ，１２ｂに検体を収
容したラックを並べておき、操作入力部７３のスタート
スイッチを入れると検体処理システムの動作が開始され
る。各々の検体容器には検体識別情報を表わすバーコー
ドラベルが貼付けされており、各ラックにはラック識別
情報を表わすバーコードラベルが貼付けされている。検
体トレイ１２ａ又は１２ｂからラック移送路１５に移さ
れたラックは、読取りステーションに位置づけられる。

【００２９】検体容器に貼付されたバーコード及びラッ
クに貼付されたバーコードは、バーコード読取り装置１
６により読取られ、その識別情報がモジュール内制御部
１１に伝達される。中央制御部７０には各検体をどの前
処理モジュールで処理すべきかが登録されているので、
その登録内容と検体識別情報とを対照し中央制御部７０
が複数の前処理モジュールの内のどのモジュールに当該
ラックを立ち寄らせるかを決定し、ラック１を決定した
立ち寄り先に運ばせるように搬送ライン２０の搬送動作
を制御する。

【００３０】一方、モジュール内制御部１１は、読取ら
れた識別情報の識別の可否を判定し、識別可のラックを
搬送ライン２０への送り出しポートに位置づける。これ
に対し、識別不能又は識別不良と判定されたラックはラ
ック移送路１５上のラック回収ステーションに位置づけ
るようにラック送り機構を制御する。ラック回収ステー
ションに位置づけられたラックは、ラック移載装置１８
の動作をモジュール内制御部１１が制御することにより
検体トレイ１９ａに取り込まれる。図３に示すラック移
載装置１８は、押し出し部材を往復動させるタイプのも
のであり、常時はＡの状態で待機しており、押し出し指
令があったときにＢの状態になるように駆動される。ラ
ックを検体トレイ１９ａに押し込んだあとは再びＡの状
態に復帰する。

【００３１】事情の変化により検体の前処理を取り止め
たい場合がある。このような前処理の取り消しは、上位
コンピュータからの指令又は操作入力部７３からの入力
により指示されるが、中央制御部７０はモジュール内制
御部１１に動作指令を与え、バーコード読取り装置１６
による識別情報の読取りが正しくなされていても、前処
理の取り消し指示がなされているラックを検体トレイ１
９ａに回収するように、ラック移載装置１８の動作を制
御する。

【００３２】図４に、検体容器を保持したラックの例を
示す。ラック１は例えば５本の検体容器２を保持するこ
とができる。各検体容器２には検体識別情報を示すバー
コードラベル４が貼付されている。ラック１がラック供
給モジュール１０に提供されるときには、各検体容器２
内には検体３として例えば全血が収容されている。これ
らの検体容器２の開口部は栓５によって蓋をされている
ことが多い。ラック１の外壁にはラック識別情報を示す
バーコードラベル６が貼付されている。

【００３３】図５は、図２の実施例において用いられる
検体トレイの例を示す。図５において、検体トレイ１２
ａ，１２ｂは、床面にラック転倒防止用のレール８を有
し、端部に取手９を有する。検体容器２を保持したラッ
ク１が複数並べられた状態で検体トレイ１２ａ，１２ｂ
がオペレータによって運搬され、ラック供給モジュール
１０のトレイ装填台７にセットされる。他の検体トレイ
１９ａ，４３〜４６も図５の例と同様の構成を有する。

【００３４】図６及び図７に本発明に基づく他の実施例
の具体的配置例を示す。ラック供給モジュール１０，遠
心分離モジュール８０，開栓モジュール８５及び親ラッ
ク収納モジュール４０は、図２の例と同様の構成であ
る。開栓モジュール８５よりもラック搬送流れの下流側
には、検体の分注を受ける空の容器を保持した子ラック
を供給するための子ラック供給モジュール８６と、親ラ
ックからの検体を子ラックに分注するための分注モジュ
ール８７と、分注後の子ラック上の検体容器にバーコー
ドラベルを貼付けるためのラベル貼付けモジュール８８
が配置される。

【００３５】さらに、親ラック収納モジュール４０より
もラック搬送流れの下流側には、複数台の分析モジュー
ル９０，９１が配置される。子ラック待機モジュール８
９は、前処理用の搬送ラインを通ってきた子ラックを分
析モジュールに送られる時期まで待機させる装置であ
る。前処理の不要な検体を収容したラックは、検体トレ
イ９２，９３から供給される。検体情報読取り部９４は
検体容器に貼付されている検体識別情報を読取る。分析
モジュール９０又は９１によってサンプリングされたラ
ックは、子ラック収納モジュールとしての検体トレイ９
５，９６に収納される。

【００３６】

【発明の効果】本発明によれば、ラック又は検体に付さ
れた識別情報に関し読取り不良が生じたことに伴って該
当するラックが検体前処理装置へ搬送される前にそのラ
ックを回収することができるので、その後の対拠を迅速
になし得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく検体処理システム例の概念図。

【図２】本発明に基づく一実施例における複数モジュー
ルの具体的配置例を示す図。

【図３】図２の実施例におけるラック供給モジュールの
拡大図。

【図４】検体容器を保持したラックの例を示す図。

【図５】図２の実施例において用いられる検体トレイの
構成例を示す図。

【図６】本発明に基づく他の実施例の具体的配置例の一
部を示す図。

【図７】図６の実施例におけるラック搬送流れの下流側
の配置を示す図。

【符号の説明】

１…ラック、１０…ラック供給モジュール、１１，３
１，３６，４１，５１，６１…モジュール内制御部、１
２…ラック供給エリア、１５…ラック移送路、１６…バ
ーコード読取り装置、１８…ラック移載装置、１９…特
定ラック回収エリア、２０…搬送ライン、２１…ラック
帰還路、３０，３５…前処理モジュール、４０…親ラッ
ク収納モジュール、５０，９０，９１…分析モジュー
ル、６０…子ラック収納モジュール、７０…中央制御
部、８０…遠心分離モジュール、８５…開栓モジュー
ル、８７…分注モジュール。

フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 義章 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】検体を収容したラックを供給するラック供
   給エリアと、該ラック供給エリアからのラックを搬送す
   る搬送ラインと、該搬送ラインを搬送されたラックが収
   納されるラック収納部と、上記搬送ラインに沿って配置
   された複数の検体処理装置を備えた検体処理システムに
   おいて、上記複数の検体処理装置に搬送される前のラッ
   ク上の検体に付された識別情報を読取る識別情報読取り
   装置と、該識別情報読取り装置による上記識別情報の識
   別の可否を判定する制御部と、上記複数の検体処理装置
   に搬送される前のラックを回収し得る特定ラック回収エ
   リアと、上記制御部による判定によって識別不能とされ
   たラックを上記特定ラック回収エリアに移載するラック
   移載装置と、を備えたことを特徴とする検体処理システ
   ム。
2. 【請求項２】請求項１記載の検体処理システムにおい
   て、上記複数の検体処理装置は、少なくとも遠心分離装
   置及び検体分注装置を含んでおり、該遠心分離装置及び
   該検体分注装置は上記特定ラック回収エリアよりもラッ
   ク搬送流れの下流側に配置されており、上記搬送ライン
   は上記ラック供給エリアからのラックを上記ラック収納
   部に向けて所定の方向に搬送するものであることを特徴
   とする検体処理システム。
3. 【請求項３】請求項１記載の検体処理システムにおい
   て、上記制御部は、上記識別情報読取り装置により読取
   られた識別情報に基づいて該当ラックに関し上記複数の
   検体処理装置の内の立ち寄り先を決定し、その決定に基
   づいて該当ラックを搬送するときの上記搬送ラインの動
   作を制御することを特徴とする検体処理システム。
4. 【請求項４】請求項１記載の検体処理システムにおい
   て、上記識別情報読取り装置による読取り結果が識別可
   であっても上記制御部に対し検体処理の取り消し指示が
   なされているラックは、上記特定ラック回収エリアに回
   収するように上記制御部が上記ラック移載装置を動作さ
   せることを特徴とする検体処理システム。
5. 【請求項５】検体を収容したラックを搬送する搬送ライ
   ンと、該搬送ラインにラックを供給するラック供給部
   と、上記搬送ラインとの間でラックの移動が可能な複数
   の検体前処理装置と、上記搬送ラインによるラックの搬
   送を制御する中央制御部とを備えた検体処理システムに
   おいて、上記ラック供給部は、処理開始前のラックを待
   機させるラック供給エリア、該ラック供給エリアからの
   ラック又は検体の識別情報を読取り装置により読取る読
   取りステーション，読取り不良が生じたラックを回収す
   る特定ラック回収エリア，読取り後のラックを該特定ラ
   ック回収エリアに移載し得るラック移載装置、及びモジ
   ュール内制御部を有するラック供給モジュールとして構
   成されており、上記モジュール内制御部は上記読取り装
   置による読取り結果を上記中央制御部に伝達することを
   特徴とする検体処理システム。
6. 【請求項６】請求項５記載の検体処理システムにおい
   て、上記モジュール内制御部は、上記読取り装置による
   上記識別情報の識別の可否を判定し、識別不能と判定さ
   れたラックを上記特定ラック回収エリアに回収するよう
   に上記ラック移載装置の動作を制御することを特徴とす
   る検体処理システム。
7. 【請求項７】請求項５記載の検体処理システムにおい
   て、上記複数の検体前処理装置よりもラック搬送流れの
   下流側にラック収納モジュールを設け、このラック収納
   モジュールから上記ラック供給モジュールに到るラック
   帰還路を設け、上記ラック収納モジュールには、上記ラ
   ック帰還路へのラック投入口を設けたことを特徴とする
   検体処理システム。
8. 【請求項８】請求項７記載の検体処理システムにおい
   て、上記ラック収納モジュールは、上記搬送ラインによ
   って搬送されたラックを、正常に前処理されたラックが
   収納される正常処理収納エリアと前処理の不良な検体を
   含むラックが収納される前処理不良収納エリアとに分別
   収納することを特徴とする検体処理システム。