JP6227361B2 - 検体前処理装置 - Google Patents

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本発明は、分析機器による検体の分析前に、検体に対し分析に必要な前処理を行う検体前処理装置に係り、特に、検体が収容される検体容器のラベル印刷に関するものである。
検体前処理装置は、検体を分析機器で分析する前に、検体に対し分析に必要な前処理を行う装置である。通常、検体としては、患者等の被検者から採取した血液や尿等が該当し、検体前処理装置に接続される分析機器としては、病院等の臨床検査分野で使用される分析機器、例えば血液分析装置,免疫分析装置,尿分析装置等が該当する。
そのため、検体前処理装置では、接続される分析機器に応じて、検体に対し分析に必要な前処理を施す処理モジュールが適宜組み合わされ、処理モジュール間を移送ユニットを介して検体容器が自動移送されるシステム構成になっている。
ところで、分注ユニットを処理モジュールとして含む検体前処理装置では、分注ユニットで、分析機器での分析に使用される検体(子検体)を生成する。分注ユニットは、被検者等から採取した検体(親検体)が収容された検体容器(親検体容器)から検体を吸引して、移送先の分析装置、若しくは移送先の分析装置での分析項目毎に合わせて新しい別の検体容器(子検体容器)へ分注することにより、子検体を生成する構成になっている。
この分注ユニットを備えた検体前処理装置の場合、通常、ラベル印刷・貼付ユニットも処理モジュールとして組み合わされ、分注ユニットによる分注前、若しくは分注後に、このラベル印刷・貼付ユニットを用いて、これから作成する、若しくは既に作成した子検体それぞれに対応させて、子検体情報として、特許文献1に開示されているようなバーコードと文字列とで表現した個別ラベルを作成し、該当の子検体容器に貼り付ける構成になっている。
そして、検体前処理装置では、子検体が収容され、個別ラベルが貼り付けられた子検体容器は、検体前処理装置に接続された分析機器の中、分析項目等に応じて予め設定されている分析機器までの自動移送、又はマニュアル移送に備えて、例えば、目的別に用意されたトレイに仕分けされる構成になっている。
これにより、親検体を分析装置毎、若しくは分析項目毎に分注して生成された子検体それぞれは、子検体容器それぞれに貼り付けられた個別ラベル上に表現されたバーコードや文字列によってその識別が行われ、個々の検体の特定及び管理を行うことが可能になり、検体同士の取り違えを防げるようになっている。
特開平11−306271公報
しかしながら、従来、子検体容器それぞれに貼り付けられた個別ラベル上に表現される文字列は、上述したように検体の取り違えを防ぐ目的から、例えば、検体採取日若しくは分析依頼日、被検者の氏名,年令,性別といった被検者情報、分析依頼元部署名、等といった、複数の子検体(子検体容器)の中から特定の子検体(子検体容器)を識別するためにのみ役立つ文字列であった。
一方で、分注ユニットを備えた検体前処理装置では、分注ユニットで検体の分注を実施する際、親検体容器からの検体吸引時や子検体容器への検体吐出時に、親検体の採取量(試料)不足、フィブリン等による分注ノズルのノズル詰まり、等の異常(分注エラー)がしばしば発生する。そのため、検体前処理装置では、分注ユニットで分注エラーが発生すると、再自動分注作業,マニュアル分注作業,等といったオペレータによる対処が必要となるので、分注エラーが検出された親検体容器及び子検体容器については、分注ユニットから次の処理モジュールへ自動で移送せずに、特定場所(異常検体用ラック)に移載して特別に管理するようになっている。そして、この特定の場所に移載された親検体容器及び子検体容器にも、前述したバーコードや文字列が表現されたラベルが貼り付けされているので、オペレータは、そのバーコード情報や文字列記載を基に、検体情報や分析情報を登録管理する施設内のHOST端末に対して照会することによって、個々の検体の特定及び管理が可能になっている。
具体的には、オペレータは、特定場所に移載されたエラー検体の容器に貼り付けられているバーコード情報や文字列記載からHOST端末でエラー検体の検体情報や分析情報を取得して、分注エラーが発生した親検体及び子検体の分析項目を調査し、その分析に必要な検体の分注量を計算して、マニュアル処理にて親検体容器から子検体容器へ不足分の検体の分注を行い、その後、この検体が充足された子検体容器を分析項目に該当する分析機器に移送して直接投入するようになっていた。
そのため、検体前処理装置では、分注ユニットで分注エラーが発生すると、分注エラーが発生した親検体及び子検体の分析項目の調査や、子検体容器への分析に必要な検体の分注量の計算並びに投入すべき分析機器の特定に、オペレータの労力と時間を要することになっていた。
本発明は、このような問題点を鑑みなされたもので、分注ユニットでの分注エラーの発生時に、オペレータがエラー検体の分析項目を調査すること無しに、その分析に必要な検体の分注量や、移送先の分析装置の特定を行うことができ、オペレータの労力と時間を軽減して、検体前処理の迅速かつ効率化をはかった検体前処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る検体前処理装置は、子検体容器の所定位置に子検体個別に貼り付けられる個別ラベルのラベル面上、若しくはその子検体容器の外周面上に、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量が子検体容器に収容されている場合の検体面高さ位置を示す表示を施すことを特徴とする。
そのために、本発明に係る検体前処理装置は、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットと、分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、子検体個別に対応する個別ラベルを印刷して子検体容器に貼り付けるラベル印刷・貼付ユニットと、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量と子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、この検体面高さ位置に該当する、子検体容器に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置に、当該検体面高さ位置の表示を前記ラベル印刷・貼付ユニットに印字させるラベル印刷制御部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る検体前処理装置は、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットと、分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、子検体個別に対応する個別ラベルを前記子検体容器の外周面に印刷するラベル印刷ユニットと、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量と子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、検体面高さ位置に該当する、子検体容器の外周面上の高さ位置に、個別ラベルとして、当該検体面高さ位置の表示をラベル印刷ユニットに印字させるラベル印刷制御部とを備えていることを特徴とする。
加えて、本発明に係る検体前処理装置は、子検体容器の所定位置に子検体個別に貼り付けられる個別ラベルのラベル面上、若しくはその子検体容器の外周面上に、予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれを所定の順番で積み上げた場合の各分析機器単位若しくは各分析項目単位それぞれの積み上げ高さ位置を示す表示を施し、この各分析機器単位若しくは各分析項目単位それぞれの積み上げ高さ位置を示す表示に対応させて、該当する分析機器若しくは分析項目の識別を表す表示をも施すことを特徴とする。
そのために、本発明に係る検体前処理装置では、検体面高さ位置演算部は、予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれが検体面高さ位置において占める検体面高さ分をそれぞれ演算し、ラベル印刷制御部は、予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれを所定の順番で積み上げた場合の各分析機器単位若しくは各分析項目単位それぞれの積み上げ高さ位置に該当する、子検体容器に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置に、対応する当該分析機器単位若しくは分析項目単位の検体面高さ分の表示をラベル印刷・貼付ユニットに印字させることを特徴とする。さらに、ラベル印刷制御部は、個別ラベルのラベル面上の、分析機器単位若しくは分析項目単位の検体面高さ分の表示それぞれに対応させて、該当する分析機器若しくは分析項目の識別を表す表示もラベル印刷・貼付ユニットに印字させることを特徴とする。
本発明によれば、分注ユニットで分注エラーが発生した場合であっても、分注エラーが発生した子検体容器に係り、オペレータは、この子検体容器に収容された検体を使用する分析機器や分析項目について改めて調査すること無く、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量を分注エラーが発生した子検体容器から視覚的に直接把握することができ、マニュアル処理にて親検体容器から子検体容器へ不足分の検体の分注を迅速に行うことができる。
また、本発明によれば、分注エラーが発生した子検体容器からは、この子検体容器に収容された検体を使用する分析機器や分析項目について改めて調査すること無く、この子検体容器に収容された検体を使用する分析機器や分析項目も視覚的に直接把握することができるので、マニュアル処理にて不足分の検体の分注が済んだ子検体容器を、分析項目に該当する分析機器に移送して直接投入することができる。
現実的に、分注エラーが発生する検体は、病院等の臨床検査分野では、重度疾患患者で検査項目が多いため、より多くの検体を必要とする場合や、小児検体であまり多く検体を採取できない場合が多く、本来は迅速な分析処理が必要である場合が多い。
このような場合であっても、本発明によれば、分注ユニットで分注エラーが発生しても、その対策をオペレータがマニュアル処理で効率良くかつ正確にできるので、より良い医療サービスの提供にも貢献することができる。
上記した以外の、課題、構成、及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係る検体前処理装置を用いた検査システムの一実施例の構成図である。 本実施の形態の検体前処理装置における、子検体個別ラベルの生成システムに係る一実施例の構成図である。 ユーザインターフェースとしての子検体個別ラベル作成編集画面の一実施例を示した図である。 バーコードラベラユニットのラベル印刷部で作成された子検体個別ラベルの実施例を示した図である。 親検体の分注後の子検体容器の外観図である。
以下、本発明に係る検体前処理装置の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る検体前処理装置を用いた検査システムの一実施例の構成図である。
検査システムは、ホスト端末10と、検体前処理装置20と、複数の分析機器30とが、システム通信ライン40を介して、相互に信号接続されて構成されている。
ホスト端末10は、例えば病院等の施設内において、患者等の被検者から採取した血液や尿等の検体(親検体)に係り、検体情報、分析情報、並びに分析機器による分析結果を登録管理するコンピュータ端末である。
検体前処理装置20は、検体を分析機器で分析する前に、検体に対し分析に必要な前処理を行う装置である。検体前処理装置20は、接続される分析機器30に応じて、検体に対しその分析に必要な前処理を施すための処理モジュール21が適宜組み合わされ、移送ユニット22を介して、検体50が収容された検体容器60がこの処理モジュール間で自動移送されるシステム構成になっている。
図示の例では、検体前処理装置20は、血液中の構成成分の定量分析を行う検査システムの検体前処理装置を示し、処理モジュール21として、投入ユニット21-1,遠心分離ユニット21-2,開栓ユニット21-3,バーコードラベラユニット21-4,分注ユニット21-5,閉栓ユニット21-6,収納ユニット21-7を有するとともに、ホスト端末10から取得した検体分析依頼情報を基に、これら各処理モジュール21(21-1〜21-7)や移送ユニット22を制御する前処理制御コンピュータ23を備えた構成になっている。前処理制御コンピュータ23と各処理モジュール21(21-1〜21-7)との間は、モジュール通信ライン24を介して、相互に信号接続されている。前処理制御コンピュータ23は、中央演算処理装置,記憶装置,通信インターフェース,等を備えたコンピュータ本体23-1と、入力操作器,表示器,等を備えた操作表示部23-2とを有する構成になっている。
なお、図示の検体前処理装置20では、バーコードラベラユニット21-4は、分注ユニット21-5に対し、その前段側に配置された構成になっており、分注ユニット21-5で分注処理が行われる前に、予め所定の親検体51から生成した子検体52が収容される子検体容器62を特定し、その特定した子検体容器62に、識別情報としてのバーコードが印刷された子検体個別ラベル82(図4参照)を貼り付ける構成を採用している。
投入ユニット21-1には、親検体51が収容された親検体容器61、及び子検体52を生成するための子検体容器62が、自動若しくはマニュアルで投入される。図示の例では、親検体51は、患者等の被検者から臨床検査で採取した血液が該当し、親検体容器61は、患者等の被検者から採取した血液が収容され、検体の蒸発防止用の蓋栓が施された採血管が該当する。一方、子検体容器62は、例えば、分析機器30での検体の分析に使用される試験管、チューブ状のカップ、その他の部材が該当する。
親検体容器61及び子検体容器62の投入ユニット21-1への投入は、通常は、所定数(例えば5本)以下を1セットとして、予め準備されている親検体ラック71及び子検体ラック72それぞれに搭載されて投入される。親検体ラック71及び子検体ラック72には、予めラックID情報としてのバーコードが印刷されたラック個別ラベル(図示略)が貼り付けられている。
投入ユニット21-1では、図示せぬ親検体ラック識別センサ,子検体ラック識別センサで、投入された親検体ラック71及び子検体ラック72それぞれに付されたラック個別ラベルのバーコードを読み取り、前処理制御コンピュータ23に送信する。これにより、前処理制御コンピュータ23のコンピュータ本体23-1の記憶装置には、親検体ラック71及び子検体ラック72それぞれの投入ユニット21-1への投入情報が蓄積記憶されることになる。
また、投入された親検体容器61には、親検体51又は親検体容器61のID情報(識別情報)としてのバーコードを含む親検体個別ラベル(図示せず)も、予め親検体の採取時等に貼り付けられている。すなわち、この場合では、親検体ラック71が投入ユニット21-1に投入される前に、親検体51については、親検体容器61それぞれに貼り付けられた親検体個別ラベルのバーコードと親検体容器61それぞれが搭載されたラック個別ラベルのバーコードとの対応や、後述する検体情報,分析情報との対応が、予めホスト端末10に登録されている。そのため、前処理制御コンピュータ23では、投入された親検体ラック71のラック個別ラベルのバーコード読み取りデータを基に、その投入された親検体ラック71に搭載されている親検体容器61それぞれに貼り付けられた親検体個別ラベルのバーコードや、親検体容器61それぞれに収容された親検体の検体情報,分析情報等を、ホスト端末10から取得できるようになる。
これに対し、子検体容器62には、投入ユニット21-1への投入時点では、子検体52又は子検体容器62のID情報(識別情報)としてのバーコードを含む後述の子検体個別ラベル82(図4参照)は未だ貼り付けられておらず、容器内も未だ検体が収容されていない空状態である。したがって、投入ユニット21-1への投入時点では、投入された親検体容器61それぞれとその子検体の分注先である子検体容器62との対応は未だ特定されていない。
その上で、投入ユニット21-1に投入された親検体容器61は、検体ラック単位で、移送ユニット22を介して、遠心分離ユニット21-2,開栓ユニット21-3に順次移送される。また、投入ユニット21-1に投入された子検体容器62は、検体ラック単位で、移送ユニット22を介して、バーコードラベラユニット21-4に順次移送される。
遠心分離ユニット21-2は、投入ユニット21-1から移送ユニット22を介して移送されてくる親検体ラック71を取り込み、親検体ラック71から親検体容器61それぞれを取り出し、親検体容器61に収容された親検体51の血液を遠心分離して、血清と血餅とに分離する。分離が終了した親検体容器61は、取り出し元の親検体ラック71に戻され、搭載されている全ての親検体容器61の遠心分離が終了した親検体ラック71は、移送ユニット22を介して、開栓ユニット21-3に移送される。
開栓ユニット21-3は、親検体ラック71に搭載された親検体容器61それぞれの蓋栓(図示せず)を取り去る。これにより、親検体容器61は、分注ユニット21-5で分注ノズルが挿入可能なように、容器開口が開放された状態にされる。搭載されている全ての親検体容器61の開栓が済んだ親検体ラック71は、移送ユニット22を介して、分注ユニット21-5に移送される。
バーコードラベラユニット21-4は、子検体52又は子検体容器62それぞれのID情報(識別情報)としてのバーコードを含む子検体個別ラベルを作成して、子検体容器62の外周面に貼り付ける。
バーコードラベラユニット21-4は、子検体ラック72に搭載された子検体容器62それぞれに貼り付ける子検体個別ラベル82(図4参照)を作成するラベル印刷部21-41、ラベル印刷部21-41で作成された子検体個別ラベル82を該当する子検体容器62に貼り付けるラベル貼付部21-42、これらラベル印刷部及びラベル貼付部を始めとするバーコードラベラユニット21-4の各部を制御するラベラ制御コンピュータ21-43、等を有する。
具体的には、バーコードラベラユニット21-4は、投入ユニット21-1から子検体ラック72に搭載されて子検体容器62が移送されてくると、図示せぬ子検体ラック識別センサによって、移送されてきた子検体ラック72に付されたラック個別ラベルのバーコード(ラックID情報)を読み取る。ラベラ制御コンピュータ21-43は、この読み取ったバーコード読み取りデータを含む子検体ラック到着通知を、前処理制御コンピュータ23に送信する。そして、ラベラ制御コンピュータ21-43は、前処理制御コンピュータ23からこの子検体ラック到着通知に応答して送信されてくる、移送されてきた子検体ラック72に搭載されている子検体容器62それぞれのID情報としてのバーコードを含む各子検体個別ラベル82の印字情報や、各子検体個別ラベル82の貼り付け情報を受信する。
ラベラ制御コンピュータ21-43は、受信した各子検体個別ラベル82の印字情報を基にラベル印刷部21-41を作動制御して、未印刷のラベルに、供給された印字情報の印刷データ内容を印字して、子検体ラック72に搭載されている子検体容器62それぞれの子検体個別ラベル82を作成する。次に、ラベラ制御コンピュータ21-43は、受信した各子検体個別ラベル82の貼り付け情報を基にラベル貼付部21-42を作動制御して、ラベル印刷部21-41で作成された子検体個別ラベル82を、子検体ラック72の該当する子検体容器62の外周面の指定位置にそれぞれ貼り付ける。
その際、前処理制御コンピュータ23では、バーコードラベラユニット21-4のラベラ制御コンピュータ21-43からの子検体ラック到着通知の受信によって、次の分注ユニット21-5で分注処理される親検体ラック71と子検体ラック72との対応、すなわち親検体ラック71に搭載されている親検体容器60それぞれの子検体が生成される子検体容器62それぞれの特定がなされることになる。
搭載されている全ての子検体容器62への子検体個別ラベル82の貼り付けが済んだ子検体ラック72は、移送ユニット22を介して、分注ユニット21-5に移送される。
分注ユニット21-5には、開栓ユニット21-3から、搭載されている親検体容器61の開栓が済んだ親検体ラック71が移送されてくるとともに、バーコードラベラユニット21-4からは、搭載されている子検体容器62それぞれに子検体個別ラベル82が貼り付けされた子検体ラック72が移送されてくる。
分注ユニット21-5は、移送されてきた親検体ラック71に搭載されている親検体容器61それぞれに収容されている親検体を、移送されてきた所定の子検体ラック72に搭載されている子検体容器62に分注して、分析機器30での分析に使用される子検体52を生成する。
具体的には、分注ユニット21-5では、開栓ユニット21-3から親検体ラック71に搭載されて開栓された親検体容器61が移送されてくると、分注ユニット21-5に備えられた図示せぬ親検体ラック識別センサによって、親検体ラック71に付されたラック個別ラベルのバーコード(親検体ラックID情報)が読み取られる。同様に、バーコードラベラユニット21-4から子検体ラック72に搭載されて子検体個別ラベル82が貼り付けられた子検体容器62が移送されてくると、分注ユニット21-5に備えられた図示せぬ子検体ラック識別センサによって、子検体ラック72に付されたラック個別ラベルのバーコード(子検体ラックID情報)が読み取られる。
その上で、分注ユニット21-5は、その中の、これから分注処理を行う親検体ラック71に付されたラック個別ラベルのバーコード読み取りデータを、この親検体ラック71に搭載されている親検体容器61それぞれに収容されている親検体51についての分注作業開始通知として前処理制御コンピュータ23に送信する。
そして、分注ユニット21-5は、先のバーコードラベラユニット21-4による処理で親検体ラック71に搭載されている親検体容器60それぞれの子検体が生成される子検体容器62それぞれの特定がなされている前処理制御コンピュータ23から、例えば、分注先の子検体ラック72及び子検体容器62のID情報,予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分の分注量、等を含む分注依頼情報を受信し、先に子検体ラック識別センサによって読み取ってある、移送されてきた子検体ラック72に付されたラック個別ラベルのバーコード(子検体ラックID情報)を基に、親検体容器61それぞれに収容されている親検体51について、特定の子検体ラック72に搭載されている、既に子検体個別ラベル82が貼り付けられている特定の子検体容器62を用いて、予め設定された分析で使用される子検体52を生成する。
子検体52の生成は、分注ノズルを用いて親検体容器61内から親検体(この場合は、親検体容器61内の上層の血清部分)51を分注量だけ吸引してノズル内に採取し、この採取した親検体51を該当の子検体容器62内に吐出することにより、子検体容器62に、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分の子検体(この場合、血清)52を貯留することによって行われる。
その際、分注ユニット21-5では、親検体51の採取量(試料)不足やフィブリン等による分注ノズルのノズル詰まり等の異常(分注エラー)がしばしば発生する。分注ユニット21-5では、分注エラーが発生し、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体容器61から子検体容器62に分注することができない場合は、再自動分注作業,マニュアル分注作業,等といったオペレータによる対処が必要となるので、その親検体容器61及び子検体容器62それぞれについては、分注ユニット21-5からそれぞれ次の処理モジュール21へ親検体ラック71,子検体ラック72それぞれの検体ラック単位で自動で移送せず、図示の例では、分注ユニット21-5に設けられた特定場所の異常検体用ラック73に移載して、分注エラーが生じた親検体容器61及び子検体容器62を一対で管理できるようになっている。
これに対し、分注エラーが発生せず、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体容器61から所定の子検体容器62に分注することができた場合は、分注ユニット21-5では、その親検体容器61及び子検体容器62については、分注ユニット21-5から、移送ユニット22を介して、それぞれ次の処理モジュール21へ親検体ラック71,子検体ラック72は検体ラック単位で移送される。
この場合、分注エラーが無く分注が終了した親検体容器61だけが搭載されている親検体ラック71は、移送ユニット22を介して、収納ユニット21-7に移送される。分注エラーが無い子検体容器62だけが搭載されている子検体ラック72は、移送ユニットを介して、閉栓ユニット21-6に移送される。
閉栓ユニット21-6は、移送されてきた子検体ラック72に搭載された子検体容器62それぞれの容器開口に、蓋栓を取り付けて密閉する。これにより、子検体容器62それぞれは、分析機器30に移送されて分析処理が開始されるまでの間、密閉された状態に保たれる。搭載されている子検体容器62の閉栓が済んだ子検体ラック72は、移送ユニット22を介して、収納ユニット21-7に移送される。
収納ユニット21-7には、分注ユニット21-5から、分注エラーが無く分注が終了した親検体容器61だけが搭載されている親検体ラック71と、閉栓ユニット21-6から、分注エラーが無く蓋栓された子検体容器62だけが搭載されている子検体ラック72とが、移送されてくる。
収納ユニット21-7では、例えば、分注が終了した親検体容器61が親検体ラック71に搭載されたまま集められるとともに、子検体ラック72に搭載されて、子検体個別ラベル82が貼り付けられた分注エラーが無い子検体容器62については、検体前処理装置20に接続された分析機器30の中、分析項目等に応じて予め設定されている分析機器30までの自動移送、又はマニュアル移送に備えて、例えば、目的別に用意された分析機器移送トレイ74に仕分けされる。
一方、検査システムでは、このような検体前処理装置20の後段に、分析項目,分析効率,等に配慮して分析機器30が複数設けられ、図示の例では、4台の分析機器30-1〜30-4が設けられた構成になっている。分析機器30-1〜30-4それぞれは、システム通信ライン40を介して、ホスト端末10、検体前処理装置20、自身以外の他の分析機器と信号接続され、検体情報,分析情報,分析結果等が交換可能になっている。
また、検体前処理装置20の収納ユニット21-7と各分析機器30-1〜30-4との間、及び4台の分析機器30-1〜30-4の各機器間は、移送ライン90を介して相互に接続され、分析に使用される子検体52が収容された子検体容器62が、単体、若しくは目的別に用意されたトレイごと、自動移送、又はマニュアル移送可能になっている。分析機器30は、例えば、生化学系の分析機器30と、免疫系の分析機器30とに大別され、図示の例では、分析機器30-1,30-2が生化学系の分析機器30に、分析機器30-3,30-4が免疫系の分析機器30に該当するものになっている。
次に、上述のように構成された検査システムにおいて、検体前処理装置20でバーコードラベラユニット21-4のラベル印刷部21-41を用いて行われる、分析に使用される検体(子検体)52が収容された子検体容器62それぞれに貼り付けられる子検体個別ラベル82の生成について、詳述する。
図2は、検体前処理装置における、子検体個別ラベルの生成システムに係る一実施例の構成図である。図中、図1で説明した構成については、同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図示の例では、前処理制御コンピュータ23は、そのコンピュータ本体23-1の記憶装置に、装置構成情報データベース25,子検体容器情報データベース26,検体分析依頼情報データベース27が備えられ、コンピュータ本体23-1の中央演算処理装置は、これらデータベース25,26,27等と協働して、子検体個別ラベルの生成システムにおける検体面高さ位置演算部28、ラベル印刷制御部29として機能する。
装置構成情報データベース25には、検体前処理装置20における、検体に対しその分析に必要な前処理を施すために設けられた処理モジュール21それぞれの装置情報や、処理モジュール21それぞれの検査システムでのレイアウト情報、等が記憶されている。したがって、装置構成情報データベース25を参照すれば、例えば、検体前処理装置20では、バーコードラベラユニット21-4が分注ユニット21-5に対し、その前段側又は後段側のいずれに配置された構成になっているのか、すなわち、検体前処理では、子検体が既に収容された子検体容器又は未だ収容されていない子検体容器のいずれに、子検体個別ラベルを貼り付ける形式になっているのか、取得可能になっている。
子検体容器情報データベース26には、子検体52を分注ユニット21-5で生成するために使用される子検体容器62の寸法形状情報等が記憶されている。例えば、子検体容器62が試験管からなる場合、その容量、内径、高さ等に加え、管内の底面湾曲面部分のような、分析機器30で検体を採取することが困難なデッドボリュームやその寸法も記憶されている。
検体分析依頼情報データベース27には、検体前処理装置20に到着した検体に対し、検体前処理を行うに当たり、検体情報や分析情報等、ホスト端末10から提供される検体分析依頼情報が記憶される。検体分析依頼情報には、検体前処理装置20に到着した親検体ラック71に搭載されている親検体容器61それぞれに予め付されている親検体ラック71に搭載されている親検体51それぞれの検体情報や分析情報や、その子検体52を作成した子検体容器62に貼り付けする子検体個別ラベル82に印字するバーコードデータも含まれる。
例えば、この検体分析依頼情報に含まれる、親検体51それぞれの検体情報や分析情報としては、所定の親検体ラック71に搭載されている親検体51それぞれの、
検体採取日時;Collection Date and Time、
被検者氏名;Patient Given name、
被検者グループ名;Patient Family name、
被検者誕生日;Patient Date/Time of Birth、
被検者性別;Gender、
標本タイプ;Specimen Type、
検体取扱いの危険度;Danger Code、
分注された検体の試料ID;Aliquot Sample ID、
装置ユーザ(例えば、病院等)が設定した試料のグループ;Aliquot Gr. Name、
分析機器種別;Analysis equipment Code、
分注量(分注量表示バー);Aliquot Vol. Bar、
テスト名;Test Selection、
等といった情報が該当する。
「検体採取日時」は親検体51を採取した日時を、「被検者氏名」は親検体51を採取した被検者の氏名を、「被検者グループ名」は被検者の所属先のグループ名を、「被検者誕生日」は被検者の誕生日を、「被検者性別」は被検者の性別を、「標本タイプ」は「親検体」の試料としての標本タイプを、「検体取扱いの危険度」は「親検体」の取扱い上における危険度を、「分注された検体の試料ID」は生成された子検体52に付される試料IDを、「装置ユーザが設定した試料のグループ」は検査者側で任意に設定した試料グループ名を、「分析機器種別」は親検体51の分析に使用される分析機器30の装置コードを、「分注量」はこの分析機器30を使用した分析で使用される検体量を、「テスト名」はこの分析機器30で行われるテスト名(分析項目の種別に該当)をそれぞれ表す。この場合、同一の被検者から一度に採取された親検体51について、予め設定された分析項目が複数ある場合は、「分析機器種別」,「分注量」,「テスト名」については、分析項目それぞれに対応して複数設けられるようになっている。例えば、同一の被検者から一度に採取された親検体について、生化学系の分析A,B、免疫系の分析C、3つの分析項目が予め設定されている場合、「分析機器種別」には、A,B,C、3つの分析項目それぞれで使用される分析機器30-1,30-2,30-3それぞれの装置コードP,Q,Rが、「分注量」には、A,B,C、3つの分析項目それぞれについて、該当する装置コードの分析機器P(30-1),Q(30-2),R(30-3)で分析を行った場合に使用される検体量a,b,cが、検体分析依頼情報には含まれていることになる。
検体分析依頼情報は、被検者それぞれからの検体採取作業等に伴って、装置ユーザによってホスト端末10で設定され、ホスト端末10の検体管理情報データベースにデータベース登録されている。また、そのデータベース登録された検体分析依頼情報それぞれは、親検体容器61の親検体個別ラベル81に印刷された、親検体の試料IDに対応したバーコードや、その親検体容器61が搭載された親検体ラック71のラック個別ラベルに印刷された、親検体ラック71のラックIDに対応したバーコードと対応付けられて、ホスト端末10の検体管理情報データベースにデータベース登録されている。
そして、検体前処理装置20では、前処理制御コンピュータ23の操作表示部23-2の所定操作により、そのコンピュータ本体23-1が操作表示部23-2のディスプレイにユーザインターフェースとしての子検体個別ラベル作成編集画面100を表示して、検体前処理でバーコードラベラユニット21-4が作成する子検体容器62それぞれに貼り付けられる子検体個別ラベル82の印刷仕様を設定できるようになっている。
図3は、ユーザインターフェースとしての子検体個別ラベル作成編集画面の一実施例を示した図である。
子検体個別ラベル作成編集画面100は、予めデフォルトされている複数の印刷フォーマット毎のラベル作成編集部110を有し、各ラベル作成編集部110は、バーコード印刷確認設定部120と、属性情報印刷確認設定部130とを有する構成になっている。
所望のラベル作成編集部110が選択表示された当初は、ラベル用紙200(図4参照)の紙面上におけるこのラベル作成編集部110によるデフォルトされた印字状況が確認できるようになっている。
バーコード印刷確認設定部120は、子検体個別ラベル82のラベル用紙200に対して印刷する、子検体52又は子検体容器62のID情報(識別情報)としてのバーコードの形式タイプ,紙面上における印字位置、等といった、バーコード印刷に係る各項目が確認及び設定できるようになっている。
バーコード印刷確認設定部120では、オペレータがその中の所望の項目欄のデフォルト値を設定変更することによって、バーコードのラベル用紙200の紙面上における印字状況を変更設定できるようになっている。
属性情報印刷確認設定部130は、子検体個別ラベル82のラベル用紙200に対してバーコードと一緒に印刷する、検体分析依頼情報に含まれる検体情報や分析情報を基にした属性情報の印刷項目、その紙面上における印字位置、等といった、属性情報印刷に係る各項目が確認及び設定できるようになっている。
属性情報印刷確認設定部130では、オペレータが属性情報印刷確認設定部130の中の所望の項目欄のデフォルト値を設定変更することによって、印刷する個別属性情報を選択変更することができ、ラベル用紙200に印字する個別属性情報やラベル用紙200の紙面上におけるその印字状況を変更設定できるようになっている。
図示の例では、複数設けられた個別属性情報確認設定部131それぞれで、印字候補としての個別属性情報をプルダウンメニュー方式で変更設定でき、各個別属性情報設定部131に対応して設けられた印字チェックボックス132でラベル紙面上に印字するか否かを、長さ・印刷位置確認設定部133でラベル紙面上における印字大きさや印字位置を、フォント確認設定部134で字体を、回転確認設定部135でラベル紙面上の印字方向を、それぞれ変更設定できるようになっている。
個別属性情報確認設定部131で設定できる個別属性情報としては、検体分析依頼情報に検体情報や分析情報として含まれる、「検体採取日時」,「被検者氏名」,「被検者グループ名」,「被検者誕生日」,「被検者性別」,「標本タイプ」,「検体取扱いの危険度」,「分注された検体の試料ID」,「装置ユーザが設定した試料のグループ」,「分析機器種別」,「分注量」,「テスト名」,等といった情報が該当する。
バーコード印刷確認設定部120及び属性情報印刷確認設定部130を用いて設定された内容は、同じ子検体個別ラベル作成編集画面100上の登録キー140の操作により、前処理制御コンピュータ23のコンピュータ本体23-1の記憶装置に、当該ラベル作成編集部110によるラベル用紙200への印刷フォーマットとして更新登録されるとともに、バーコードラベラユニット21-4のラベル印刷部21-41での印刷フォーマットとして設定される。したがって、図示のユーザインターフェースとしての子検体個別ラベル作成編集画面100では、所望のラベル作成編集部110の選択とその各設定内容についての登録キー140の操作とが、バーコードラベラユニット21-4のラベル印刷部21-41での印刷フォーマットの設定に該当する。
なお、クローズキー150は、子検体個別ラベル作成編集画面100を閉じるための操作キーであり、ヘルプキー160は、子検体個別ラベル作成編集画面100の操作説明を表示させるための操作キーである。
図4は、子検体個別ラベル作成編集画面で設定された印刷フォーマットにしたがって、バーコードラベラユニットのラベル印刷部で作成された子検体個別ラベルの実施例を示した図である。
図4(a)は、子検体個別ラベル作成編集画面100の個別属性情報確認設定部131において、「検体採取日時;YYYY/MM/DD」,「被検者グループ名;XXXX病棟ZZZ科」,「被検者年齢;77歳」,「被検者氏名;日立太郎」,「被検者性別;男」が、被検者の子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に印字される個別属性情報として印字チェックボックス132でチェックされ、長さ・印刷位置確認設定部133,フォント確認設定部134,回転確認設定部135それぞれの設定内容に基づいて、バーコードラベラユニット21-4のラベル印刷部21-41でラベル用紙200に印刷されて作成された子検体個別ラベル82を示したものである。
図4(b)は、図4(a)に示した子検体個別ラベル82の内容に、子検体個別ラベル作成編集画面100の個別属性情報確認設定部131において、さらに「分注量」,「分析機器種別」が、被検者の子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に印字される個別属性情報として印字チェックボックス132でチェックされた場合の、バーコードラベラユニット21-4のラベル印刷部21-41でラベル用紙200に印刷されて作成された子検体個別ラベル82を示したものである。
例えば、この被検者から一度に採取された親検体について、生化学系の分析A,B、免疫系の分析C、3つの分析項目が予め設定されている場合、「分注量」として、A,B,C、3つの分析項目それぞれについて、該当する装置コードの分析機器P(30-1),Q(30-2),R(30-3)で分析を行った場合に使用される検体量a,b,cである場合、ラベル用紙200には、子検体容器62対する子検体個別ラベル82の貼り付け高さ方向hに沿って並んだ、検体量a,b,cそれぞれに対応するバー目盛表示と、P,Q,Rの分析機器種別が表示されることになる。この場合、検体量a,b,cそれぞれに対応する目盛表示の貼り付け高さ方向hに沿った並び方は、分析項目A,B,Cの優先順(A>B>C)に対応しており、優先順は、生化学系の分析A,Bが時間を要する免疫系の分析Cに対して優先するようになっている。
次に、図2を参照して、本実施の形態では、検体前処理装置20の前処理制御コンピュータ23がバーコードラベラユニット21-4を用いて行う、図4(b)に示したような子検体個別ラベル82の印刷・貼付処理について説明する。
親検体51を収容した親検体容器61が保持された親検体ラック71が、検体前処理装置20の投入ユニット21-1に到着すると、この到着した親検体ラック71に予め付されたラベル情報のバーコードが、投入ユニット21-1に備えられた親検体ラック検出センサ(図示せず)によって読み取られる。そして、前処理制御コンピュータ23には、投入ユニット21-1から、親検体ラック71のラベル情報のバーコード読み取りデータを含む親検体到着通知が送信されてくる。
前処理制御コンピュータ23は、投入ユニット21-1からの親検体到着通知を受信すると、ホスト端末10に対して、親検体ラック71のバーコード読み取りデータを含む検体到着情報を送信する。
ホスト端末10は、検体前処理装置20の前処理制御コンピュータ23から検体到着情報を受信すると、検体到着情報に含まれる、投入ユニット21-1に到着した親検体ラック71のバーコード読み取りデータを基に、その親検体ラック71に保持されている親検体容器61それぞれについて、容器に収容されている親検体情報やその分析情報等を、ホスト端末10の図示せぬ検体管理情報データベースを検索して取得する。
そして、ホスト端末10は、この投入ユニット21-1に到着した親検体ラック71に搭載されている親検体容器61それぞれに収容されている親検体51の親検体情報やその分析情報等を、検体分析依頼情報として、検体前処理装置20の前処理制御コンピュータ23に送信する。検体前処理装置20の前処理制御コンピュータ23は、ホスト端末10から検体分析依頼情報を受信すると、前処理制御コンピュータ23内の検体分析依頼情報データベース27に格納する。
そして、前処理制御コンピュータ23は、この投入ユニット21-1に到着した親検体ラック71の親検体容器61それぞれに収容されている親検体51について、図示の例では、分注ユニット21-5で親検体61の分注処理(子検体の生成処理)が行われる前に、この検体分析依頼情報データベース27に格納した検体分析依頼情報、子検体容器情報データベース26に予め記憶されている、子検体52を分注ユニット21-5で生成するために使用される子検体容器62の寸法形状情報、装置構成情報データベース25に予め記憶されている、検体前処理装置20に備えられている処理モジュール21それぞれの装置情報や処理モジュール21それぞれの検査システムでのレイアウト情報を基にして、親検体51それぞれの子検体52を作成する子検体容器62それぞれに貼り付けられる子検体個別ラベル82を、バーコードラベラユニット21-4のラベル印刷部21-41でラベル用紙200に印刷して作成するための印字情報を生成する。
以下、その検体分析依頼情報に、同一の被検者から一度に採取された親検体51について予め設定された分析項目が複数ある場合、例えば、図4(b)に示したように、生化学系の分析A,B、免疫系の分析C、3つの分析項目がある場合で、かつ、子検体個別ラベル作成編集画面100を使用したラベル用紙200への印刷フォーマットの設定で、個別属性情報の「分注量」,「分析機器種別」それぞれがラベル紙面上に印字することが設定されている場合を例に、前処理制御コンピュータ23の検体面高さ位置演算部28,ラベル印刷制御部29がそれぞれ行う処理について説明する。
検体面高さ位置演算部28は、検体分析依頼情報に含まれる該当親検体51に係る検体分析依頼情報部分から、各分析項目A,B,Cそれぞれに使用される検体量a,b,cを取得する。なお、検体分析依頼情報に含まれる該当親検体51に係る検体分析依頼情報部分に、各分析項目A,B,Cそれぞれに使用される検体量a,b,cが含まれていない場合であっても、検体面高さ位置演算部28は、分析項目の種別に該当する各「テスト名」と、その各「テスト名」に対応する「分析機器種別」とから、装置構成情報データベース25を参照して、各分析項目A,B,Cそれぞれに使用される検体量a,b,cを算出することが可能である。また、各分析項目A,B,Cそれぞれに使用される検体量a,b,cは、通常、分析項目A,B,Cそれぞれが1つだけで子検体52の分析項目になる場合を考慮して、検体量a,b,cそれぞれが一般的な子検体容器62のデッドボリュームに配慮した値になっているものとする。
検体面高さ位置演算部28は、このようにして各分析項目A,B,Cそれぞれに使用される検体量a,b,cを取得すると、これら検体量a,b,cを加算して、予め設定された分析項目A,B,C全てに必要な検体の合計量a+b+cを算出する。なお、この合計量a+b+cは、前処理制御コンピュータ23から分注ユニット21-5に送信される、この該当親検体51に係る分注依頼情報の分注量に該当する。
そして、検体面高さ位置演算部28は、予め設定された分析項目A,B,C全てに必要な検体の合計量a+b+cを算出すると、続いて、子検体容器情報データベース26から、子検体52を分注ユニット21-5で生成するために使用される子検体容器62の寸法形状情報、例えば、子検体容器62が試験管からなる場合、その容量、内径、高さ等に加え、管内の底面湾曲面部分のような、分析機器30で検体を採取することが困難なデッドボリュームやその寸法を取得する。
その上で、検体面高さ位置演算部28は、予め設定された分析項目A,B,C全てに必要な検体の合計量a+b+cと、子検体容器情報データベース26から取得した子検体52を分注ユニット21-5で生成するために使用される子検体容器62の寸法形状情報とから、子検体容器62に合計量a+b+cの検体が収容された場合の検体面高さ位置H、並びに予め設定された分析項目A,B,Cそれぞれで必要な検体量a,b,cを所定の順番で積み上げた場合の各分析項目A,B,C単位、及びその分析項目A,B,Cそれぞれで使用される各分析機器P,Q,R単位のそれぞれの検体面高さ位置H(A),H(B),H(C)、及びH(P),H(Q),H(R)を演算する。
なお、ここでは、予め、分析項目Aは分析機器Pで、分析項目Bは分析機器Qで、分析項目Cは分析機器Rでそれぞれ行うように設定されているので、H(A)=H(P),H(B) =H(Q),H(C)=H(R)となる。
ラベル印刷制御部29は、子検体個別ラベル作成編集画面100のバーコード印刷確認設定部120及び属性情報印刷確認設定部130を用いて予め設定登録されている、ラベル用紙200への印刷フォーマットを基に、検体分析依頼情報データベース27に格納した検体分析依頼情報を参照して、バーコードラベラユニット21-4のラベラ制御コンピュータ21-43に送信する各子検体個別ラベル82の印字情報や貼り付け情報を作成する。
ラベル印刷制御部29は、各子検体個別ラベル82の印字情報の作成に当たり、検体分析依頼情報の「分注された検体の試料ID」を基に生成した固有のバーコードとバーコード印刷確認設定部120で設定された印刷フォーマットとからなるバーコード印字情報と、検体分析依頼情報の印刷指定した個別属性情報を基に生成した文字列や記号等と属性情報印刷確認設定部130で設定された印刷フォーマットとからなる属性情報印字情報とを含む印字情報を生成する。
特に、ラベル印刷制御部29は、個別属性情報の「分注量」の印刷が設定されている場合は、検体面高さ位置演算部28で算出した、予め設定された分析項目A,B,Cそれぞれで必要な検体量a,b,cを所定の順番、例えば予め設定された分析項目A,B,Cの優先順で積み上げた場合の、
・合計量a+b+cの検体が子検体容器62に収容された場合の検体面高さ位置H1、
・合計量a+b+cから優先度が最も高い検体量aを差し引いた、合計量b+cの検体が子検体容器62に収容された場合の検体面高さ位置H2、
・合計量a+b+cから優先度が最も高い検体量aとその次に優先度が高い検体量bを差し引いた、合計量cすなわち検体量cが子検体容器62に収容された場合の検体面高さ位置H3、
を演算する。
続いて、ラベル印刷制御部29は、子検体容器62の外周面上における、子検体個別ラベル82(子検体個別ラベル82のラベル用紙200)の貼り付け情報に含まれる貼り付け高さ位置情報H0に基づき、各検体面高さ位置H1,H2,H3に対応するラベル用紙200のラベル紙面上における印刷位置h1,h2,h3として、
・h1=H1−H0、
・h2=H2−H0、
・h3=H3−H0、
を演算する。
これにより、ラベル印刷制御部29は、子検体個別ラベル82の印字情報の作成に当たり、印字情報の中の、個別属性情報の「分注量」に係る検体量a,b,cそれぞれに対応するバー目盛表示の印字情報として、ラベル用紙200のラベル紙面上におけるバー目盛表示の検体面高さ方向hに該当する紙面X方向の印字位置を、位置h1,h2,h3に指定した印字情報を生成する。
すなわち、前処理制御コンピュータ23は、図3に示した子検体個別ラベル作成編集画面100にて分注量(分注量表示バー)の印字を指定されている場合は、検体分析依頼情報データベース27から該当検体の検体分析依頼情報を参照し、分注量a+b+cを算出する。そして、前処理制御コンピュータ23は、検体面高さ位置演算部28が、算出した分注量a+b+cから子検体容器情報データベース26を参照し、分析機器P,Q,R単位又は分析項目A,B,C毎に、分注後の子検体容器62の容器底面からの検体面高さH1,H2,H3を算出する。その後、前処理制御コンピュータ23は、ラベル印刷制御部29が、予め設定されている子検体容器62への子検体個別ラベル82のラベル貼り付け位置H0から、子検体容器62における容器底面から液面高さH1,H2,H3に該当する、ラベル用紙200のラベル紙面上における位置h1,h2,h3を示すバー目盛表示(分注量表示バー)のラベル紙面上の印字座標を算出する。
加えて、前処理制御コンピュータ23は、子検体個別ラベル作成編集画面100にて、分注量a,b,cのバー目盛表示(分注量表示バー)とともに、各分析項目の種別A,B,Cに該当する各「テスト名」や、各分析機器P,Q,Rの「分析機器種別」の印字が指定されている場合は、検体分析依頼情報データベース27に記憶されたホスト端末10からの検体依頼情報と、装置構成情報データベース25に記憶された処理モジュール21それぞれの装置情報・レイアウト情報とから、搬送先の分析機器P,Q,Rを求め、ラベル印刷制御部29が、先に求めた分注量(分注量表示バー)のラベル紙面上における印字位置に合わせた、各分析項目(「テスト名」)の種別A,B,Cをそれぞれ表す文字列A,B,Cや、この搬送先の分析機器P,Q,Rをそれぞれ表す文字列P,Q,Rの、ラベル紙面上における印字座標も算出する。
そして、前処理制御コンピュータ23は、このようにして作成した、子検体52又は子検体容器62のID情報(識別情報)としてのバーコード及びこのバーコードと一緒に印刷指定された個別属性情報のラベル用紙200に対しての印字情報や、作成された子検体個別ラベル82の貼り付け情報を、モジュール通信ライン24を介して、バーコードラベラユニット21-4のラベラ制御コンピュータ21-43に送信する。バーコードラベラユニット21-4では、これら受信した印字情報や貼り付け情報を基に、ラベル印刷部21-41に子検体個別ラベル82を印刷させ、作成した子検体個別ラベル82をラベル貼付部21-42に子検体容器62の外周面へ貼り付けさせる。
図5は、親検体の分注後の子検体容器の外観図である。
図5(a)は、バーコードと一緒に印刷指定された個別属性情報に、各分析項目の種別A,B,Cに該当する各「テスト名」や各分析機器P,Q,Rの「分析機器種別」の印字が指定されていない場合の、子検体個別ラベル82が貼り付けられた子検体容器62の外観図を、図5(b)は、バーコードと一緒に印刷指定された個別属性情報に、各分析項目の種別A,B,Cに該当する各「テスト名」や各分析機器P,Q,Rの「分析機器種別」の印字が指定されている場合の、子検体個別ラベル82が貼り付けられた子検体容器62の外観図をそれぞれ示す。
図5(a)に示した子検体容器62には、被検者の子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に、「検体採取日時;YYYY/MM/DD」,「被検者グループ名;XXXX病棟ZZZ科」,「被検者年齢;77歳」,「被検者氏名;日立太郎」,「被検者性別;男」といった個別属性情報がラベル用紙200に印字された、図4(a)に示した子検体個別ラベル82が貼り付けされた形態になっている。
これに対し、図5(b)に示した子検体容器62には、被検者の子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に、さらに「分注量(分注量表示バー)」,「テスト名(分析項目種別)」,「分析機器種別」が、被検者の子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に印字された、図4(b)に示した子検体個別ラベル82が貼り付けされた形態になっている。
そして、図5(a),図5(b)のそれぞれ示した子検体容器62については、分注ユニット21-5で、分注エラーが発生せず、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分a+b+cを親検体容器61から子検体容器62に分注することができた場合を示しているが、分注エラーが発生し、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分a+b+cを親検体容器61から子検体容器62に分注することができない場合は、再自動分注作業,マニュアル分注作業,等といったオペレータによる対処が必要となるので、分注ユニット21-5からそれぞれ次の処理モジュール21へ検体ラック単位で自動で移送されず、分注ユニット21-5に設けられた特定場所の異常検体用ラック73に移載して、分注エラーが生じた親検体容器61及び子検体容器62が一対で管理される。
このような分注エラーが発生した子検体容器62に対し、再自動分注作業,マニュアル分注作業,等といったオペレータによる対処を行う場合でも、図5(a)に示した子検体容器62では、その外観からは、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分a+b+cの検体が子検体容器62に収容されているか否かが不明であるため、オペレータは、そのエラー検体の子検体容器に貼り付けた子検体個別ラベル82のバーコードを基に、検体前処理装置からHOST端末10に問合せを行わなければ、合計量分a+b+cに対する検体の分注量不足を把握することができなかった。
これに対し、図5(b)に示した子検体容器62では、ラベル用紙200のラベル紙面上における印刷位置h1,h2,h3に、合計量a+b+c,b+c,cのバー目盛表示と、それぞれのバー目盛表示に対応した、予め設定された分析項目A,B,Cそれぞれの文字列が印刷されているので、オペレータは、HOST端末10に子検体個別ラベル82のバーコードを基に問合せを行うことなく、これらバー目盛表示及び/又は分析項目A,B,Cそれぞれの文字列から、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量a+b+cやその合計量a+b+cに対する不足量、現状の検体量で行える分析項目、分析項目の優先順を、子検体容器62に貼り付けされた子検体個別ラベル82から視覚的に直観認識することができる。
特に、分注エラーが発生した子検体容器62と一対で異常検体用ラック73に移載された該当の親検体容器61に、この不足分を補充可能な親検体51が収容されている場合には、オペレータは、子検体容器62に貼り付けられている子検体個別ラベル82に印字されたバー目盛表示を参照しながら、速やかにかつ的確に不足分をマニュアル分注作業することができ、検体が充足された子検体容器62を、同じく子検体個別ラベル82にバー目盛表示とともに印字された分析項目やその優先順を参照しながら、検体が充足された子検体容器を、分析項目の優先順を参照し、その中の所望の分析項目に該当する分析機器に移送して直接投入することも可能になる。
さらに、搬送先の分析機器P,Q,Rをそれぞれ表す文字列P,Q,Rも子検体個別ラベル82に印字するように設定しておけば、マニュアル分注作業後に、所望の分析項目に該当する分析機器30を直接把握できるばかりか、特に、各分析機器P,Q,Rそれぞれが複数の分析項目A1,A2,…、B1,B2,…、C1,C2,…の検査を行う場合にあっては、移送して直接投入すべき分析機器30の判断が容易になる。
以上のように、本実施の形態の検体前処理装置は構成されるが、本実施の形態の検体前処理装置に係る具体的な構成は、図示の例に限定されるものではない。
例えば、図示の例では、親検体容器61,子検体容器62はそれぞれ親検体ラック71,子検体ラック72に搭載されて、処理モジュール21間を検体ラック単位で移送される構成としたが、処理モジュール21間を親検体容器61,子検体容器62が直接個別に移送される構成であってもよい。また、子検体容器62は子検体ラック72に搭載されて、親検体容器61が搭載された親検体ラック71が投入される投入ユニット21-1に投入される構成としたが、子検体容器62はバーコードラベラユニット21-4の付設された子検体容器トレイに直接投入される構成であってもよい。また、ラックの代わりに検体を1本毎に搬送するための検体ホルダを使用した構成であってもよい。また、バーコードラベラユニット21-4では、子検体個別ラベル82をラベル用紙に、子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に、「分注量(分注量表示バー)」,「テスト名(分析項目種別)」を含む個別属性情報が印刷される構成としたが、そのレイアウトも子検体個別ラベル作成編集画面100を用いて任意変更可能で、図示のレイアウトやラベル用紙形状に限定されるものではない。また、上述した実施の形態では、バーコードラベラユニット21-4は、子検体個別ラベル82を作成し、作成した子検体個別ラベル82を子検体容器62の外周面上の所定位置に貼り付ける構成としたが、子検体52の試料IDに対応したバーコードと一緒に、「分注量(分注量表示バー)」,「テスト名(分析項目種別)」を含む個別属性情報の子検体個別ラベル82を、子検体容器62の外周面上の所定位置に直接印刷する構成であってもよい。また、図2に示した、前処理制御コンピュータ23の検体面高さ位置演算部28、ラベル印刷制御部29、さらには子検体容器情報データベース26等は、バーコードラベラユニット21-4に設けられていてもよい。
さらに、本実施の形態の検体前処理装置では、分注ユニット21-5で分注処理が行われる前に、バーコードラベラユニット21-4で、子検体個別ラベル82を作成し、子検体容器62に貼り付ける構成としたが、分注ユニット21-5で分注処理後に子検体容器62に貼り付ける構成とすることも可能である。この場合は、バーコードラベラユニット21-4は、分注エラーが発生した子検体容器62と分注エラーが発生しなかった子検体容器62との両方それぞれの子検体個別ラベル82を作成し、分注エラーが発生した子検体容器62と分注エラーが発生しなかった子検体容器62との両方それぞれに作成した子検体個別ラベル82を貼り付ける構成であればよい。
このように、本発明に係る検体前処理装置においては、分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、子検体容器個別に、予め設定された分析全てに必要な検体の合計量の検体面の高さ位置を示す表示を子検体容器の外表面に施すことができるものであれば、種々の具体的な構成が適用可能である。
10 ホスト端末、 20 検体前処理装置、 21 処理モジュール、
21-1 投入ユニット、 21-2 遠心分離ユニット、 21-3 開栓ユニット、
21-4 バーコードラベラユニット、 21-41 ラベル印刷部、
21-42 ラベル貼付部、 21-43 ラベラ制御コンピュータ、
21-5 分注ユニット、 21-6 閉栓ユニット、 21-7 収納ユニット、
22 移送ユニット、 23 前処理制御コンピュータ、
23-1 コンピュータ本体、 23-2 操作表示部、
24 モジュール通信ライン、 25 装置構成情報データベース、
26 子検体容器情報データベース、 27 検体分析依頼情報データベース、
28 検体面高さ位置演算部、 29 ラベル印刷制御部、 30 分析機器、
40 システム通信ライン、 50 検体、 51 親検体、 52 子検体、
60 検体容器、 61 親検体容器(採血管)、 62 子検体容器(試験管)、
71 親検体ラック、 72 子検体ラック、 73 異常検体用ラック、
74 分析機器移送トレイ、 81 親検体個別ラベル、
82 子検体個別ラベル、 90 移送ライン、
100 子検体個別ラベル作成編集画面、 110 ラベル作成編集部、
120 バーコード印刷確認設定部、 130 属性情報印刷確認設定部、
131 個別属性情報確認設定部、 132 印字チェックボックス、
133 長さ・印刷位置確認設定部、 134 フォント確認設定部、
135 回転確認設定部、 140 登録キー、 150 クローズキー、
160 ヘルプキー、 200 ラベル用紙、 210 バーコード。

Claims (8)

  1. 予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットと、
    前記分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、前記子検体個別に対応する個別ラベルを印刷して前記子検体容器に貼り付けるラベル印刷・貼付ユニットと、
    前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量と前記子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の前記子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、
    該検体面高さ位置に該当する、前記子検体容器に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置に、当該検体面高さ位置の表示を前記ラベル印刷・貼付ユニットに印字させるラベル印刷制御部と
    を備え
    前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分は、予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体の合計量であり、
    前記検体面高さ位置演算部は、前記予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれが前記検体面高さ位置において占める検体面高さ分をそれぞれ演算し、
    前記ラベル印刷制御部は、前記予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれを所定の順番で積み上げた場合の各分析機器単位若しくは各分析項目単位それぞれの積み上げ高さ位置に該当する、前記子検体容器に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置に、対応する当該分析機器単位若しくは分析項目単位の検体面高さ分の表示を前記ラベル印刷・貼付ユニットに印字させる
    ことを特徴とする検体前処理装置。
  2. 請求項1記載の検体前処理装置において、
    前記子検体容器の内部底面形状により、前記分析機器の検体吸引ノズルでの検体の吸引が困難なデッドボリュームが予め設定されている場合には、前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分には、当該デッドボリューム分も含まれる
    ことを特徴とする検体前処理装置。
  3. 請求項記載の検体前処理装置において、
    前記所定の順番は、各分析機器単位間相互若しくは各分析項目単位間相互の優先順である
    ことを特徴とする検体前処理装置。
  4. 請求項記載の検体前処理装置において、
    前記ラベル印刷制御部は、前記個別ラベルのラベル面上の、前記分析機器単位若しくは分析項目単位の検体面高さ分の表示それぞれに対応させて、該当する分析機器若しくは分析項目の識別を表す表示も前記ラベル印刷・貼付ユニットに印字させる
    ことを特徴とする検体前処理装置。
  5. 予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットと、
    前記分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、前記子検体個別に対応する個別ラベルを前記子検体容器の外周面に印刷するラベル印刷ユニットと、
    前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量と前記子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の前記子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、
    該検体面高さ位置に該当する、前記子検体容器の外周面上の高さ位置に、前記個別ラベルとして、当該検体面高さ位置の表示を前記ラベル印刷ユニットに印字させるラベル印刷制御部と
    を備え
    前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分は、予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体の合計量であり、
    前記検体面高さ位置演算部は、前記予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれが前記検体面高さ位置において占める検体面高さ分をそれぞれ演算し、
    前記ラベル印刷制御部は、前記予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれを所定の順番で積み上げた場合の各分析機器単位若しくは各分析項目単位それぞれの積み上げ高さ位置に該当する、前記子検体容器の外周面上の高さ位置に、対応する当該分析機器単位若しくは分析項目単位の検体面高さ分の表示を前記ラベル印刷ユニットに印字させる
    ことを特徴とする検体前処理装置。
  6. 予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、前記子検体容器の外周面上に、前記子検体個別に対応する個別ラベルを印刷して貼り付け、若しくは前記個別ラベルを直接印刷するラベル印刷ユニットであって、
    前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量と前記子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の前記子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、
    該検体面高さ位置に該当する、前記子検体容器に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置、若しくは前記子検体容器の外周面上の高さ位置に、前記個別ラベルとして、当該検体面高さ位置の表示を印字させるラベル印刷制御部と
    を備え
    前記予め設定された分析全てに必要な検体の合計量分は、予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体の合計量であり、
    前記検体面高さ位置演算部は、前記予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれが前記検体面高さ位置において占める検体面高さ分をそれぞれ演算し、
    前記ラベル印刷制御部は、前記予め設定された分析機器単位毎若しくは分析項目単位毎の必要な検体量それぞれを所定の順番で積み上げた場合の各分析機器単位若しくは各分析項目単位それぞれの積み上げ高さ位置に該当する、前記子検体容器に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置、若しくは前記子検体容器の外周面上の高さ位置に、対応する当該分析機器単位若しくは分析項目単位の検体面高さ分の表示を前記ラベル印刷ユニットに印字させる
    ことを特徴とするラベル印刷ユニット。
  7. 予め設定された一又は複数の分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットと、
    前記分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、前記子検体個別に対応する個別ラベルを印刷して前記子検体容器の外周面上の所定位置に貼り付けるラベル印刷・貼付ユニットと、
    前記予め設定された一又は複数の分析全てに必要な検体の合計量と前記子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の前記子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、
    前記子検体容器の外周面上の所定位置への貼り付け前に、該検体面高さ位置に該当する、前記子検体容器の外周面上の所定位置に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置を求め、当該ラベル面上の位置に当該検体面高さ位置の表示を印字させるように前記ラベル印刷・貼付ユニットを制御するラベル印刷制御部と
    を備えていることを特徴とする検体前処理装置。
  8. 予め設定された一又は複数の分析全てに必要な検体の合計量分を親検体が収容された親検体容器から子検体容器に分注して、該当する分析機器で使用される子検体を生成する分注ユニットによる分注前若しくは分注後に、前記子検体容器の外周面上の所定位置に、前記子検体個別に対応する個別ラベルを印刷して貼り付けするラベル印刷ユニットであって、
    前記予め設定された一又は複数の分析全てに必要な検体の合計量と前記子検体容器の形状寸法とから、当該検体の合計量が収容された場合の前記子検体容器内における検体面高さ位置を演算する検体面高さ位置演算部と、
    前記子検体容器の外周面上の所定位置への貼り付け前に、該検体面高さ位置に該当する、前記子検体容器の外周面上の所定位置に貼り付けられた状態での前記個別ラベルのラベル面上の位置を求め、当該ラベル面上の位置に当該検体面高さ位置の表示を印字させるように前記ラベル印刷・貼付ユニットを制御するラベル印刷制御部と
    を備えていることを特徴とするラベル印刷ユニット。
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