JPWO2011077622A1 - ボールねじ - Google Patents

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Abstract

デフレクターを固定するボルトの緩みを防ぎ、騒音が低減され、高速の使用条件に耐えられるボールねじを提供する。そのために、ナット(2)の内周面にはボール戻し部材(5)の両端部の位置にその両端部を合わせて配置されているデフレクター(9)に雌ねじ孔(13)が形成されており、ナット(2)に形成されたボルト挿通孔(15)に挿通した2本のボルト(11)によってデフレクター(9)がナット(2)に固定される。また、デフレクター(9)の掬い上げ面(19)はボール(8)の掬い上げ方向と直角の断面がボール(8)の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とされている。この凹曲面は、ボール転動路(3)から排出されるボール(8)をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とされている。デフレクター(9)は樹脂材料で形成されてもよい。

Description

本発明は、ボールねじに関し、特に、デフレクターを備えたボールねじに関する。
従来より、ボールねじとしてチューブ循環式ボールねじが一般的に知られている。チューブ循環式ボールねじのチューブのボールの掬い上げ部は、薄肉金属チューブ、又は薄板板金で形成されたチューブの先端を舌片状に加工して形成されている。
しかしなから、この掬い上げ部は、ボールが連続的に衝突するため、ボールも大きくかつ高速でタング部に衝突する高負荷容量でかつ高速型のボールねじでは、掬い上げ部が強度的に不十分となるという問題があった。
この掬い上げ部を改善する先行技術としては、特許文献1に示すボールねじがある。図3〜図5に示すように、このボールねじ(ナット・アセンブリ)110は、周面に螺旋状に溝114が形成されたねじ114と、ナット118とを有する。ナット118には、溝114に対応して螺旋状に溝120が形成されている。溝114と溝120とによって形成される転送路には、複数個のボール122が配設される。また、ボール122を転送路の終点から始点に戻す循環チューブ126が設けられている。そして、このボールねじ(ナット・アセンブリ)110は、循環チューブ126のタング部(図示せず)の代わりに、デフレクター(ボール転向装置)130が設けられている。このデフレクター130は、略円形の断面形状を有する棒(通常は鉄材)を鞍形状に曲げた本体132とねじ付き柄部分134とからなるというものである。
そして、この本体132の両端部によってボール122を掬い上げるため、タング部のように、高負荷容量でかつ高速型のボールねじの場合にあっても強度的に不十分になるという問題はない、というものである。
特開平4−228963号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたボールねじでは、デフレクターの固定ボルトがデフレクターの中心に1箇所設けられており、デフレクターがボールを掬い上げる時にデフレクターが振動し、固定ボルトが緩んでしまう恐れが有った。
また、この先行技術は、デフレクターのボール掬い上げが平面であり、ボールねじのねじ線に沿った掬い上げになっていない。このため、ボールを掬い上げる時にボールの軌跡が不連続の軌跡となり、騒音の発生や前記掬い上げ部への衝突によるボール表面の傷の発生、タング部の削りとられた微小破片のボール溝への噛み込み等、高速使用には適さないという問題が有った。
本発明は、この様な問題を解消するためになされたものであり、デフレクターの固定ボルトが緩んでしまわないボールねじを提供することを目的としている。
また、本発明は、ボールがデフレクターによってスムーズに掬い上げられて騒音が低減され、かつ高速の使用条件に耐えられるボールねじを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明のある実施形態に係るボールねじは、外周面に螺旋状のボールねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のボールねじ溝に対向する螺旋状のボールねじ溝を内周面に有するナットと該ナットのボールねじ溝とねじ軸のボールねじ溝で形成した螺旋状のボール転動路を転動するボールと、前記ナットに設けられ、前記多数のボールが前記ボール転動路を循環するように案内する循環部品とを備え、
前記循環部品は、前記ボールを掬い上げるデフレクターと前記掬い上げられたボールを再び前記ボール転動路に戻すボール戻し部材とから形成され、前記デフレクターは複数の固定部材によって前記ナットに固定されている。
また、本発明の他の実施形態に係るボールねじは、外周面に螺旋状のボールねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のボールねじ溝に対向する螺旋状のボールねじ溝を内周面に有するナットと該ナットのボールねじ溝とねじ軸のボールねじ溝で形成した螺旋状のボール転動路を転動するボールと、前記ナットに設けられ、前記多数のボールが前記ボール転動路を循環するように案内する循環部品とを備え、
前記循環部品は、前記ボールを掬い上げるデフレクターと、前記掬い上げられたボールを再び前記ボール転動路に戻すボール戻し部材とから形成され、前記デフレクターは、前記ボール転動路のボールを前記ボール戻し部材に向ってねじ線に沿って掬い上げる形状を有する。
また、本発明の他の実施形態に係るボールねじは、前記デフレクターのボール掬い上げ面と対向する前記ナットの透孔が、前記ボール転動路のボールをボール戻し部材に向ってねじ線に沿って掬い上げる凹曲面形状とされている。
また、本発明の他の実施形態に係るボールねじは、前記デフレクターのボール掬い上げ面が、ボール転動路のボールをボール戻し部材に向ってねじ線に沿って掬い上げる凹曲面形状とされている。
また、本発明の他の実施形態に係るボールねじは、前記デフレクターは樹脂材料で形成されている。
本発明のある実施形態に係るボールねじによれば、デフレクターの固定部材を複数にしたため、デフレクターに振動が発生せず、固定ボルトが緩んでしまわないデフレクター式ボールねじを提供することができる。
本発明の他の実施形態に係るボールねじによれば、ボールがデフレクターによってスムーズに掬い上げられて騒音が低減され、かつ高速の使用条件に耐えられるデフレクター式ボールねじを提供することができる。
ボールねじのボール循環部の構成を示す断面図である。 ボルトを挿入したデフレクターの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 特許文献1に記載されたボールねじの構成を示す平面図である。 図3の4−4線に沿う断面図である。 特許文献1に記載されたデフレクターの構成を示す側面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係るボールねじの第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示されるように、ねじ軸1の外周にナット2が装着されている。ねじ軸1の外周面には螺旋状のボールねじ溝1aが形成されており、ナット2の内周面には、ねじ軸1のボールねじ溝1aに対向する螺旋状のボールねじ溝2aが形成されている。そして互いに対向するねじ軸1のボールねじ溝1aとナット2のボールねじ溝2aとで、螺旋状のボール転動路3が構成されている。
ナット2の周壁には透孔4a,4bが形成され、これら透孔4a,4bがボール戻し部材5で接続されている。このボール戻し部材5は金属製のチューブを略U字形に折り曲げたものでナット2の外周部に配置され、その両端部が透孔4a,4b内に挿入されている。
また、ナット2の内周面には、ボール戻し部材5の両端部の位置にその両端部を合わせてデフレクター9が配置され、固定部材であるボルト11によってナット2に固定されている。
デフレクター9は金属性の断面略楕円形の棒を円弧状に曲げたもので、ボール転動路3内にあるボール8はデフレクター9の両端部によって掬い上げられ、ボール戻し部材5へ導かれる。このボール戻し部材5によってボール8は再びボール転動路3に戻される。このデフレクター9とボール戻し部材5によって循環部品17が構成されている。
そして、透孔4a,4bと循環部品17とでボール転動路3の互いに離れた一部と他の一部とを接続して連通させる接続路6が構成されている。
これにより、ボール転動路3が接続路6を介して無端状に連通し、この無端状に連通する通路がボール循環路7である。このボール循環路7内に、無端状に連続して配列するように鋼、セラミック等の材料で形成された多数のボール8が収容され、これらボール8がねじ軸1の回転時にボール循環路7内を転動して無限循環するようになっている。
このボール8がボール循環路7内を無限循環することによって、ナット2がねじ軸1に対してねじ軸1に沿って相対移動することができる。
図2(a)、(b)、(c)に示すように、デフレクター9には雌ねじ孔13が2ヶ所形成されており、ナット2に形成された2ヶ所のボルト挿通孔15に挿通した2本のボルト11によってデフレクター9がナット2に固定される。
特許文献1に示されたボールねじのデフレクター(ボール転向装置)130は、該デフレクター(ボール転向装置)130の中心に1箇所設けられた固定ボルトによってナット118に固定される。
それに対して本発明のボールねじにおいては、デフレクター9が複数の固定部材(ボルト11)によってナット2に固定されるので、デフレクター9に振動が発生せず固定部材(ボルト11)が緩むことはない。
以上、本発明の実施形態においては、デフレクター9の固定方法としてボルト11を用いて固定した例を示したが、ボルト11の代わりに特許文献1に示されたデフレクター130の様に固定部材としてデフレクターに一体で設けられたねじ付き柄部分134にナット(ねじファスナ136)を締め付けて固定しても良い。
また、本実施形態では、固定部材としてのボルト11を2本使用した例を示したが、2本に限らず3本以上であっても良い。
(第2の実施形態)
以下、本発明に係るボールねじの第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示されるように、ねじ軸1の外周にナット2が装着されている。ねじ軸1の外周面には螺旋状のボールねじ溝1aが形成されており、ナット2の内周面には、ねじ軸1のボールねじ溝1aに対向する螺旋状のボールねじ溝2aが形成されている。そして互いに対向するねじ軸1のボールねじ溝1aとナット2のボールねじ溝2aとで、螺旋状のボール転動路3が構成されている。
ナット2の周壁には透孔4a,4bが形成され、これら透孔4a,4bがボール戻し部材5で接続されている。このボール戻し部材5は金属製のチューブを略U字形に折り曲げたものでナット2の外周部に配置され、その両端部が透孔4a,4b内に挿入されている。
また、ナット2の内周面にはボール戻し部材5の両端部の位置にその両端部を合わせてデフレクター9が配置され、固定部材であるボルト11によってナット2に固定されている。
デフレクター9は、金属性の断面円形の棒を円弧状に曲げたもので、ボール転動路3内にあるボール8はデフレクター9の両端部によって掬い上げられ、ボール戻し部材5へ導かれる。このボール戻し部材5によってボール8は再びボール転動路3に戻される。このデフレクター9とボール戻し部材5によって循環部品17が構成されている。
そして、透孔4a,4bと循環部品17とでボール転動路3の互いに離れた一部と他の一部とを接続して連通させる接続路6が構成されている。
これにより、ボール転動路3が接続路6を介して無端状に連通し、この無端状に連通する通路がボール循環路7である。このボール循環路7内に、無端状に連続して配列するように鋼、セラミック等の材料で形成された多数のボール8が収容され、これらボール8がねじ軸1の回転時にボール循環路7内を転動して無限循環するようになっている。
このボール8が、ボール循環路7内を無限循環することによって、ナット2がねじ軸1に対してねじ軸1に沿って相対移動することができる。
図2(a)、(b)、(c)に示すように、デフレクター9には雌ねじ孔13が2ヶ所形成されており、ナット2に形成された2ヶ所のボルト挿通孔15に挿通した2本のボルト11によってデフレクター9がナット2に固定される。
特許文献1に示されたボールねじのデフレクター(ボール転向装置)130は、該デフレクター(ボール転向装置)130の中心に1箇所設けられた固定ボルトによってナット118に固定される。
それに対して本発明のボールねじにおいては、デフレクター9が複数の固定部材(ボルト11)によってナット2に固定されるので、デフレクター9に振動が発生せず固定部材(ボルト11)が緩むことはない。
デフレクター9の掬い上げ面19は、図2(a)に示す様に、ボール8の掬い上げ方向と直角の断面がボール8の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とされている。そしてこの凹曲面は、ボール転動路3から排出されるボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とされている。
また、デフレクター9の掬い上げ面19と対向するナット2の透孔4a、4b部分は、デフレクター9の掬い上げ面19と同様にボール8の掬い上げ方向と直角の断面が、ボール8の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とされている。そしてこの凹曲面はボール転動路3から排出されるボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とされている。
ここで、ねじ線とはボール転動路3内を移動する螺旋状のボールの中心軌跡をいう。ねじ線の接線方向とは具体的には、図1においてボール転動路3内にあるボール8のピッチ円直径25の接線方向で、かつ図2(b)に示す様に、ねじ軸1のボールねじ溝1aのリード角θ分傾いた方向である。
本実施の形態では、デフレクター9の掬い上げ面19と、この掬い上げ面19に対向するナット2の透孔4a、4bの面とを、ボール8の掬い上げ方向と直角の断面がボール8の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とし、かつこの凹曲面をボール転動路3から排出されるボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とした。しかしながら、ボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる凹曲面は少なくともナット2の透孔4a、4bに設けられていれば良く、デフレクター9の掬い上げ面19はボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる平面であっても良い。
この様に、デフレクター9によってボール転動路3から排出されるボール8がねじ線の接線方向に掬い上げられるので、ボールがスムーズに掬い上げられて騒音が低減され、かつ高速の使用条件に耐えられるデフレクター式ボールねじが得られる。
さらに、デフレクター9が複数の固定部材(ボルト11)によってナット2に固定されているのに加えて、ボール8がねじ線にそってスムーズに掬い上げられるため、デフレクター9に振動が発生せずより一層固定ボルトが緩むことが防止される。
(第3の実施形態)
以下、本発明に係るボールねじの第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示されるように、ねじ軸1の外周にナット2が装着されている。ねじ軸1の外周面には螺旋状のボールねじ溝1aが形成されており、ナット2の内周面には、ねじ軸1のボールねじ溝1aに対向する螺旋状のボールねじ溝2aが形成されている。そして互いに対向するねじ軸1のボールねじ溝1aとナット2のボールねじ溝2aとで、螺旋状のボール転動路3が構成されている。
ナット2の周壁には透孔4a,4bが形成され、これら透孔4a,4bがボール戻し部材5で接続されている。このボール戻し部材5は金属製のチューブを略U字形に折り曲げたものでナット2の外周部に配置され、その両端部が透孔4a,4b内に挿入されている。
また、ナット2の内周面にはボール戻し部材5の両端部の位置にその両端部を合わせてデフレクター9が配置され、固定部材であるボルト11によってナット2に固定されている。
デフレクター9は、長手方向と直角の断面が円形で全体が部分円弧状とされ、樹脂材料(例えばポリアセタール樹脂、強化材入りポリアミド樹脂等のエンジニアリングプラスチック)で成型されている。ボール転動路3内にあるボール8はデフレクター9の両端部によって掬い上げられ、ボール戻し部材5へ導かれる。このボール戻し部材5によってボール8は再びボール転動路3に戻される。このデフレクター9とボール戻し部材5によって循環部品17が構成されている。
そして、透孔4a,4bと循環部品17とでボール転動路3の互いに離れた一部と他の一部とを接続して連通させる接続路6が構成されている。
これにより、ボール転動路3が接続路6を介して無端状に連通し、この無端状に連通する通路がボール循環路7である。このボール循環路7内に、無端状に連続して配列するように鋼、セラミック等の材料で形成された多数のボール8が収容され、これらボール8がねじ軸1の回転時にボール循環路7内を転動して無限循環するようになっている。
このボール8がボール循環路7内を無限循環することによって、ナット2がねじ軸1に対してねじ軸1に沿って相対移動することができる。
図2(a)、(b)、(c)に示すように、デフレクター9には雌ねじ孔13が2ヶ所形成されており、ナット2に形成された2ヶ所のボルト挿通孔15に挿通した2本のボルト11によってデフレクター9がナット2に固定される。
特許文献1に示されたボールねじのデフレクター(ボール転向装置)130は、該デフレクター(ボール転向装置)130の中心に1箇所設けられた固定ボルトによってナット118に固定される。
それに対して本発明のボールねじにおいては、デフレクター9が複数の固定部材(ボルト11)によってナット2に固定されるので、デフレクター9に振動が発生せず固定部材(ボルト11)が緩むことはない。
デフレクター9の掬い上げ面19は図2(a)に示す様にボール8の掬い上げ方向と直角の断面がボール8の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とされている。そしてこの凹曲面はボール転動路3から排出されるボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とされている。
また、デフレクター9の掬い上げ面19と対向するナット2の透孔4a、4b部分はデフレクター9の掬い上げ面19と同様にボール8の掬い上げ方向と直角の断面が、ボール8の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とされている。そしてこの凹曲面はボール転動路3から排出されるボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とされている。
ここで、ねじ線とはボール転動路3内を移動する螺旋状のボールの中心軌跡をいう。ねじ線の接線方向とは具体的には、図1においてボール転動路3内にあるボール8のピッチ円直径25の接線方向で、かつ図2(b)に示す様に、ねじ軸1のボールねじ溝1aのリード角θ分傾いた方向である。
本実施の形態では、デフレクター9の掬い上げ面19と、この掬い上げ面19に対向するナット2の透孔4a、4bの面とを、ボール8の掬い上げ方向と直角の断面がボール8の半径より多少大きい曲率半径を有する凹曲面とし、かつこの凹曲面をボール転動路3から排出されるボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる形状とした。しかしながら、ボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる凹曲面は少なくともナット2の透孔4a、4bに設けられていれば良く、デフレクター9の掬い上げ面19はボール8をねじ線の接線方向に掬い上げる平面であっても良い。
この様に、デフレクター9によってボール転動路3から排出されるボール8がねじ線の接線方向に掬い上げられるので、ボール8がスムーズに掬い上げられて騒音が低減され、かつ高速の使用条件に耐えられるデフレクター式ボールねじが得られる。また、デフレクター9が樹脂材料によって形成されているので、ねじ線の接線方向に掬い上げられるのと相まって更に騒音が低減される。
さらに、デフレクター9が複数の固定部材(ボルト11)によってナット2に固定されているのに加えて、ボール8がねじ線にそってスムーズに掬い上げられるため、デフレクター9に振動が発生せずより一層固定ボルトが緩むことが防止される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。
本発明は、循環方式としてデフレクターを備えたボールねじとして、各種機械装置に広く適用できる。
1 ねじ軸
1a ボールねじ溝(ねじ軸側)
2 ナット
2a ボールねじ溝(ナット側)
3 ボール転動路
5 ボール戻し部材
8 ボール
9 デフレクター
10 ボールねじ
11 固定部材(ボルト)
17 循環部品
19 掬い上げ面

Claims (5)

  1. 外周面に螺旋状のボールねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のボールねじ溝に対向する螺旋状のボールねじ溝を内周面に有するナットと該ナットのボールねじ溝とねじ軸のボールねじ溝で形成した螺旋状のボール転動路を転動するボールと、前記ナットに設けられ、前記多数のボールが前記ボール転動路を循環するように案内する循環部品とを備え、
    前記循環部品は前記ボールを掬い上げるデフレクターと前記掬い上げられたボールを再び前記ボール転動路に戻すボール戻し部材とから形成され、前記デフレクターは、複数の固定部材によって前記ナットに固定されていることを特徴とするボールねじ。
  2. 外周面に螺旋状のボールねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のボールねじ溝に対向する螺旋状のボールねじ溝を内周面に有するナットと該ナットのボールねじ溝とねじ軸のボールねじ溝で形成した螺旋状のボール転動路を転動するボールと、前記ナットに設けられ、前記多数のボールが前記ボール転動路を循環するように案内する循環部品とを備え、
    前記循環部品は、前記ボールを掬い上げるデフレクターと、前記掬い上げられたボールを再び前記ボール転動路に戻すボール戻し部材とから形成され、前記デフレクターは、前記ボール転動路のボールを前記ボール戻し部材に向ってねじ線に沿って掬い上げる形状を有することを特徴とするボールねじ。
  3. 前記デフレクターのボール掬い上げ面と対向する前記ナットの透孔は、前記ボール転動路のボールを前記ボール戻し部材に向ってねじ線に沿って掬い上げる凹曲面形状とされていることを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  4. 前記デフレクターのボール掬い上げ面は、ボール転動路のボールをボール戻し部材に向ってねじ線に沿って掬い上げる凹曲面形状とされていることを特徴とする請求項2又は3に記載のボールねじ。
  5. 前記デフレクターは樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のボールねじ。
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