JP2012184824A - ボールねじ - Google Patents
ボールねじ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012184824A JP2012184824A JP2011049542A JP2011049542A JP2012184824A JP 2012184824 A JP2012184824 A JP 2012184824A JP 2011049542 A JP2011049542 A JP 2011049542A JP 2011049542 A JP2011049542 A JP 2011049542A JP 2012184824 A JP2012184824 A JP 2012184824A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- deflector
- nut
- screw
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】 デフレクタ9は、ボール7を転走路6とボール戻し孔10との間で受け渡すためのガイド溝31と、ナット5側の係止段部に係合する係合突起32とを備えている。ガイド部22は、ボール戻し孔10側から転走路6側に向けて厚みが薄くなる楔状を呈している。また、ガイド面21は、転走路6からボール戻し孔10の下端に向けて傾斜した平面となっている。ボールねじ1の作動時、転走路6内のボール7は、ガイド溝31に進入した後、ガイド溝31とガイド面21とに案内されてボール戻し孔10に進入する。
【選択図】 図5
Description
例えば、エンドデフレクタ式を採用した特許文献2のボールねじの場合、ナットの両端にフライス加工によってエンドデフレクタの保持凹部を形成するが、一端側の加工と他端側の加工とをワンチャックで行うことができないため、芯ずれやねじ溝に対するデフレクタの位相ずれ等が発生する虞があった。また、特許文献2のボールねじの場合、エンドデフレクタにボールをすくい上げるタングが設けられているため、長期間の使用によってタングが破損する問題があった。また、特許文献2のボールねじでは、ナットに軸方向からエンドデフレクタを挿入する都合上、ねじ軸に切り通しのねじ溝を形成する必要があった。また、特許文献2のボールねじでは、エンドデフレクタの先端が軸方向に沿って分断されたU字形状となっているため、該部の強度を高めることが難しかった。更に、エンドデフレクタ式のボールねじでは、ナットの全長にわたって貫通孔を穿設する必要があるとともに、ナットの両端部からエンドデフレクタを装着するため、エンドデフレクタの保持強度が低くなることが否めなかった。
≪実施形態の構成≫
図1に示すように、ボールねじ1は、比較的大きなリードの雄ねじ溝2が外周に形成されたねじ軸3と、雄ねじ溝2に対応する雌ねじ溝4が内周面に形成されたナット5と、雄ねじ溝2と雌ねじ溝4とによって画成された転走路6に収容された多数個のボール7と、ナット5に形成された保持凹部8に嵌挿されたデフレクタ9とを構成要素としている。本実施形態の場合、ねじ軸3およびナット5は、どちらもクロームモリブデン鋼を素材とする研削加工品であるが、クロームモリブデン鋼や炭素鋼を素材とする転造成型品であってもよい。なお、ボール7は、高炭素クロム軸受鋼鋼を素材とする鍛造成型品である。
図3に示すように、デフレクタ9は、保持凹部8に対応する長円形を呈しており、ボール7を転走路6とボール戻し孔10との間で受け渡すための湾曲したガイド溝31と、ナット5側の係止段部に係合する係合突起32とを備えている。本実施形態の場合、デフレクタ9は、オーバハングしたタングや湾曲したガイド孔等が存在しないため、高強度合金鋼の微粉末やバインダの混合物を素材として、MIM(Metal Injection Molding:金属粉末射出成形)法によって形成されている。デフレクタ9はガイド溝31を囲む縦壁33,34を有しており、ナット5への組付時において、これら縦壁33,34の先端がガイド部22のガイド面21に当接する。なお、ガイド溝31は、そのねじ軸3側が転走路6から接線方向に飛び出したボール7が進入する位置に開口している。
図4に示すように、ガイド部22は、ボール戻し孔10側(図4中、左側)から転走路6側(図4中、右側)に向けて厚みが薄くなる楔状を呈している。また、ガイド面21は、転走路6からボール戻し孔10の下端に向けて傾斜した平面となっており、その傾斜角が保持凹部8の内壁面の角度に直交している。したがって、保持凹部8とガイド面21とは、1つのフライスカッタによって同時に形成される。
本実施形態では、図示しない駆動装置によってねじ軸3が図1中で左回転すると、ねじ軸3にボール7を介して螺合したナット5が被駆動部材と伴に軸方向に沿って手前側に移動する。
ボールねじ1の低速作動時においては、転走路6内でデフレクタ9の設置部位に至ったボール7は、図1中左側のデフレクタ9の縦壁33(すなわち、ガイド溝31の湾曲した内壁面)に遮られることにより、雄ねじ溝2をせりがって転走路6からガイド溝31に進入した後、図5に示すように、ガイド溝31とガイド面21とに案内されてボール戻し孔10に進入する。ボール7は、ボール戻し孔10を軸方向に移動した後、図1中右側のデフレクタ9から転走路6に戻されて循環する。
ボールねじ1の高速作動時においては、転走路6内でデフレクタ9の設置部位に至ったボール7は、ナット5の雌ねじ溝4の拘束が解かれることで遠心力が作用し転走路6から接線方向に飛び出してガイド溝31に進入した後、ガイド溝31に案内されてボール戻し孔10に進入する。なお、ボールねじ1の高速作動時には、低速作動時のようなボール7のせりあがりが起こらないため、ガイド溝31の湾曲した内壁面の摩耗は生じにくい。
2 雄ねじ溝
3 ねじ軸
4 雌ねじ溝
5 ナット
6 転走路
7 ボール
8 保持凹部
9 デフレクタ
10 ボール戻し孔
21 ガイド面
22 ガイド部
31 ガイド溝
Claims (2)
- 外周面に雄ねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周面に当該雄ねじ溝に対向する雌ねじ溝が形成されるとともに、当該雌ねじ溝の外側にボール戻し孔が設けられたナットと、
前記雄ねじ溝と前記雌ねじ溝とからなる転走路に収容された複数のボールと、
前記ナットに設けられた保持凹部に嵌挿され、前記転走路と当該ボール戻し孔との間で前記ボールの受け渡しを行う一対のデフレクタとを有するボールねじであって、
前記ナットは、前記デフレクタ内において、前記ボールを前記ねじ軸に対して離間させるガイド部を前記保持凹部内に有することを特徴とするボールねじ。 - 前記ガイド部は、前記転走路側から前記ボール戻し孔側に向けて傾斜した平面状のガイド面を有することを特徴とする、請求項1に記載されたボールねじ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011049542A JP2012184824A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | ボールねじ |
TW101107450A TW201303184A (zh) | 2011-03-07 | 2012-03-06 | 滾珠螺桿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011049542A JP2012184824A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | ボールねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012184824A true JP2012184824A (ja) | 2012-09-27 |
Family
ID=47015078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011049542A Pending JP2012184824A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | ボールねじ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012184824A (ja) |
TW (1) | TW201303184A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016024302A1 (ja) * | 2014-08-12 | 2016-02-18 | 黒田精工株式会社 | ボールねじ |
CN106969110A (zh) * | 2016-01-14 | 2017-07-21 | 上银科技股份有限公司 | 轴循环式滚珠螺杆 |
CN110770474A (zh) * | 2017-12-25 | 2020-02-07 | 黑田精工株式会社 | 滚珠丝杠 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI652420B (zh) | 2015-06-08 | 2019-03-01 | 日本精工股份有限公司 | 滾珠螺桿裝置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276764A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Ntn Corp | ボールねじ |
JPWO2007063696A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2009-05-07 | Thk株式会社 | 転動体ねじ装置 |
JP2010190262A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Jtekt Corp | ボール螺子装置及び電動パワーステアリング装置 |
-
2011
- 2011-03-07 JP JP2011049542A patent/JP2012184824A/ja active Pending
-
2012
- 2012-03-06 TW TW101107450A patent/TW201303184A/zh unknown
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276764A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Ntn Corp | ボールねじ |
JPWO2007063696A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2009-05-07 | Thk株式会社 | 転動体ねじ装置 |
JP2010190262A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Jtekt Corp | ボール螺子装置及び電動パワーステアリング装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016024302A1 (ja) * | 2014-08-12 | 2016-02-18 | 黒田精工株式会社 | ボールねじ |
KR101747646B1 (ko) * | 2014-08-12 | 2017-06-14 | 구로다 세이코 가부시키가이샤 | 볼 나사 |
US9927011B2 (en) | 2014-08-12 | 2018-03-27 | Kuroda Precision Industries Ltd. | Ball screw |
CN106969110A (zh) * | 2016-01-14 | 2017-07-21 | 上银科技股份有限公司 | 轴循环式滚珠螺杆 |
CN106969110B (zh) * | 2016-01-14 | 2019-03-19 | 上银科技股份有限公司 | 轴循环式滚珠螺杆 |
CN110770474A (zh) * | 2017-12-25 | 2020-02-07 | 黑田精工株式会社 | 滚珠丝杠 |
CN110770474B (zh) * | 2017-12-25 | 2023-03-28 | 黑田精工株式会社 | 滚珠丝杠 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW201303184A (zh) | 2013-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012184824A (ja) | ボールねじ | |
WO2006022242A1 (ja) | 転がり案内装置 | |
WO2016024302A1 (ja) | ボールねじ | |
TWI613375B (zh) | 直線運動導引裝置 | |
US20170307011A1 (en) | Motion guide device and actuator | |
JPWO2016051434A1 (ja) | ボールねじ機構のデフレクタ及びボールねじ機構 | |
JP6478595B2 (ja) | ボールねじ | |
WO2011077622A1 (ja) | ボールねじ | |
JP6693264B2 (ja) | ボールねじ | |
CN107614934B (zh) | 滚珠丝杠 | |
WO2010128583A1 (ja) | キー結合機構 | |
JP2012112432A (ja) | リターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじ | |
JP2008202672A (ja) | ボールねじ及びその製造方法 | |
JP3208138U (ja) | ボールねじ | |
CN209781598U (zh) | 一种滚珠丝杠的循环部件 | |
JP3150527U (ja) | 転動体ねじ装置 | |
JP5903295B2 (ja) | ボールねじ | |
JP4978887B2 (ja) | ボールねじ機構 | |
CN116006646A (zh) | 滚珠丝杠 | |
JP4549768B2 (ja) | エンドキャップ式ボールねじ | |
JP2014109319A (ja) | ボールねじ機構 | |
CN204610733U (zh) | 滚珠丝杠 | |
JP6947342B1 (ja) | ボールねじ装置 | |
CN209925542U (zh) | 一种滚珠丝杠的返回通道构件 | |
JP5915057B2 (ja) | ボールねじ用デフレクター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140304 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140422 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141014 |