JP6478595B2 - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ Download PDF

Info

Publication number
JP6478595B2
JP6478595B2 JP2014242843A JP2014242843A JP6478595B2 JP 6478595 B2 JP6478595 B2 JP 6478595B2 JP 2014242843 A JP2014242843 A JP 2014242843A JP 2014242843 A JP2014242843 A JP 2014242843A JP 6478595 B2 JP6478595 B2 JP 6478595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
guide groove
ball rolling
ball
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014242843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016105000A (ja
Inventor
祐次 久保田
祐次 久保田
中村 太
太 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP2014242843A priority Critical patent/JP6478595B2/ja
Priority to DE112015005398.0T priority patent/DE112015005398T5/de
Priority to PCT/JP2015/082202 priority patent/WO2016088546A1/ja
Priority to TW104139951A priority patent/TWI651478B/zh
Publication of JP2016105000A publication Critical patent/JP2016105000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6478595B2 publication Critical patent/JP6478595B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • F16H25/2214Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with elements for guiding the circulating balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に複数のボールを介在させ、ボールが循環できるようにしたボールねじに関する。
ボールねじは、ねじ軸、ナット、及びねじ軸とナットとの間に介在する複数のボールを備える。ねじ軸には、螺旋のボール転走溝が形成される。ナットには、ねじ軸のボール転走溝に対向する螺旋の負荷ボール転走溝が形成される。ボール転走溝と負荷ボール転走溝との間には、複数のボールが介在する。ナットに対してねじ軸を相対的に回転させると、ボールがこれらの間を転がり運動する。
ナットには、ボールを循環させるための循環部品が取り付けられる。循環部品は、負荷ボール転走溝の一端から出たボールを負荷ボール転走溝の他端に戻す役割を持つ。循環部品には、パイプ式(半パイプ式を含む)、デフレクタ式、エンドピース式のものが知られている。パイプ式の循環部品として、例えば特許文献1には、ナットの負荷ボール転走溝の一端と他端を接続するパイプによって循環部品を構成するボールねじが提案されている。ナットの外周には、ナットの内周のボール転走溝に連通する一対の穴が形成される。循環部品の両端部は、この一対の穴に挿入されて、ナットの負荷ボール転走溝に接続される。
国際公開第2013/112597号
しかし、パイプ式(半パイプ式を含む)のボールねじにあっては、ナットの負荷ボール転走溝の接線方向にボールを掬い上げることが困難であるという課題がある。循環部品の端部が挿入されるナットの穴は、軸方向を水平方向に向けたナットの真上からドリルで加工される。このため、ナットの穴は、ナットの軸方向と直角な方向に開けられる。これに対して、ナットの負荷ボール転走溝はリードを持つので、負荷ボール転走溝の接線方向は、ナットの軸方向と直角な方向に対して傾斜する。ナットの穴の方向と負荷ボール転走溝の接線方向が相違することが原因である。
ナットの負荷ボール転走溝のリードが小さい場合、接線方向の傾きも小さく、ボールの循環にもそれほど影響を与えない。しかし、ナットの負荷ボール転走溝のリードが大きい場合、接線方向の傾きが大きくなり、上記の相違がボールの円滑な循環に影響を与える。
そこで、本発明は、パイプ式(半パイプ式を含む)のボールねじにおいて、ナットの負荷ボール転走溝の接線方向又は接線方向に近い方向にボールを掬うことができるボールねじを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、螺旋のボール転走溝を有するねじ軸と、前記ボール転走溝に対向する螺旋の負荷ボール転走溝を有するナットと、前記負荷ボール転走溝の一端と他端に接続される戻し路の少なくとも一部を構成する循環部品と、を備え、前記ナットの外面には、前記ナットの内面の前記負荷ボール転走溝に連通する穴が形成されるボールねじにおいて、前記穴の壁面の少なくとも一部には、平面部が形成され、前記穴に挿入され、前記ボール転走溝を転がるボールを掬う掬い部を有する前記循環部品の端部は、前記掬い部を設けた部分において前記平面部に向かって開いており、前記循環部品の前記端部と前記平面部とで前記戻し路の一部が構成されるボールねじである。
本発明によれば、ナット外面の穴の壁面の少なくとも一部に、ボールを移動させる戻し路の一部を構成する平面部を形成するので、平面部に沿って負荷ボール転走溝の接線方向又は接線方向に近い方向にボールを掬うことが可能になる。
本発明の一実施形態のボールねじの斜視図である(循環部品を取り外した状態)。 本実施形態のボールねじの平面図である(循環部品を取り外した状態)。 ねじ軸の側方から見た本実施形態のボールねじの断面図である(図1のナットのIII-III断面を含む)。 本実施形態の循環部品の裏面側の斜視図である。 図5(a)は本実施形態の循環部品の底面図であり、図5(b)は本実施形態の循環部品の側面図である。 ナットの凹部に装着された本実施形態の循環部品の断面模式図である(図2のVI-VI断面)。 本実施形態のボールねじの断面図(ボールの循環路に沿った断面図)である。 図7のボールねじからボールを抜いた状態を示す図である。 本実施形態のナットの穴の平面図である。 図9のX部拡大図である。 本実施形態のナットの穴の斜視図(一部断面図を含む)である。 本実施形態のナットの穴の平面部の正面図である。 本実施形態のナットの穴の断面図(ねじ軸の軸方向と直交する断面図)である。 本実施形態のナットの他の例を示す図である(図14(a)はナットの平面図であり、図14(b)は図14(a)のA−A断面であり(案内溝を半円にした場合)、図14(c)は図14(a)のA−A断面である(案内溝を四角形にした場合))。 本実施形態の循環部品の他の例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態のボールねじを詳細に説明する。図1は、循環部品を取り外した本実施形態のボールねじの斜視図を示す。図2は、循環部品を取り外した本実施形態のボールねじの平面図を示す。図3は、循環路に沿ったボールねじの断面図を示す。
図1に示すように、ボールねじは、ねじ軸1と、ねじ軸1を囲む筒形のナット2と、ナット2に取り付けられる少なくとも一つの循環部品4と、を備える。ナット2に対してねじ軸1を回転させると、ナット2がねじ軸1に対して直線運動する。ボールねじは、回転運動を直線運動に変換し、又は直線運動を回転運動に変換する機械要素として用いられる。
ねじ軸1の外面には、一定のリードを持つ螺旋のボール転走溝1aが形成される。ボール転走溝1aは、断面が二つの円弧からなるゴシックアーチ溝、又は断面が一つの円弧からなるサーキュラーアーク溝である。ボール3は、ボール転走溝1aを転がり運動する。ボール転走溝1aの条数は、一条、二条、三条等適宜設定することができる。一条のボール転走溝1aに対して一つの循環部品4が設けられる。循環部品4の数は、ボール転走溝1aの条数に等しい。
ナット2は、円筒形の本体部2−1と、本体部2−1の軸方向の端部に設けられるねじ部2−2と、を備える。図3に示すように、ナット2の内面には、ねじ軸1のボール転走溝1aに対向する螺線の負荷ボール転走溝2aが形成される。負荷ボール転走溝2aのリード及び条数は、ボール転走溝1aのそれと等しい。負荷ボール転走溝2aの断面形状も、ゴシックアーチ溝又はサーキュラーアーク溝である。ねじ部2−2には、雄ねじが形成される。ねじ部2−2は、ナット2を相手部品に取り付けるために形成される。ねじ部2−2の替わりにフランジを設けることも可能である。
図1に示すように、ナット2の本体部2−1の外面には、ナット2を半径方向に貫通する一対の穴7a,7bが形成される。一対の穴7a,7bは、ナット2の内面の負荷ボール転走溝2aに連通する。この一対の穴7a,7bに、循環部品4の両端部4a,4bが挿入される。穴7a,7bの詳細な形状は後述する。
ナット2の本体部2−1の外面には、循環部品4の本体部4cが嵌められる凹部6が形成される。凹部6は、ボールねじの軸方向に細長く、全体が略Z字形に形成される。凹部6の詳細な形状は後述する。
この実施形態では、ナット2の外径を小さくするために、半パイプ式の循環部品4が用いられる。すなわち、循環部品4は、ナット2に向かって開いており、単独でボール3を移動させる戻し路22(図3参照)を構成するのではなく、循環部品4とナット2とが、ボール3を移動させる戻し路22を構成する。戻し路22は、ナット2の負荷ボール転走溝2aの一端と他端に接続されていて、負荷ボール転走溝2aの一端から出たボール3が他端に戻るようにする。循環部品4をナット2に向かって開くことで、循環部品4の本体部4cの高さを下げることができ、ナット2の外径を小さくすることができる。
図2に示すように、ナット2の外面には、一対の穴7a,7bに繋がる案内溝12が形成される。案内溝12は、ナット2の中心線2cに対して傾斜している。ナット2の案内溝12と循環部品4の本体部4c(図1参照)とで戻し路22の一部(すなわち、戻し路22の中央部22c(図3参照))が構成される。戻し路22の中央部22cは閉じた断面を持つ。
ナット2の外面には、循環部品4の本体部4c(図1参照)が嵌められる凹部6が形成される。凹部6の内側に、案内溝12及び一対の穴7a,7bが形成される。凹部6は、案内溝12よりも浅い座面6aを有する。凹部6の座面6aは、案内溝12の長さ方向の中心P1に関して点対称な第一及び第二の領域S1,S2を有する。第一及び第二の領域S1,S2それぞれは、案内溝12の一方の側に面積が小さい小面積部A1を有すると共に、案内溝12の他方の側に小面積部A1よりも面積が大きい大面積部A2を有する。小面積部A1は、案内溝12と略平行な壁面によって画定される。大面積部A2は、ナット2の中心線2cと略平行な壁面によって画定される。大面積部A2には、循環部品4をナット2に取り付けるためのボルト等の締結部材が締結される取付け部としての一対のねじ孔13a,13bが配置される。ねじ孔13a,13bは、座面6aの案内溝12の両側にかつ穴7a,7bの近傍に配置される。また、ねじ孔13a,13bの少なくとも一部は、ナット2の中心線2c上に配置される。
図4は、循環部品4の裏面側の斜視図を示す。循環部品4は、ナット2の凹部6に嵌められる本体部4cと、ナット2の一対の穴7a,7bに挿入される一対の端部4a,4bと、を一体に備える。本体部4cは、ナット2の凹部6に嵌まるように、凹部6と相補的な平面形状である。本体部4cは、ナット2の案内溝12に対向する戻し溝11cを有すると共に、凹部6の座面6aに着座する取付け座14a,14bを一体に有する。ナット2の案内溝12と循環部品4の戻し溝11cとで、戻し路22が構成される。循環部品4の取付け座14a,14bには、循環部品4をナット2に締結するためのボルト等の締結部材が通される一対の通し穴15a,15bが加工される。循環部品4は樹脂の成形品である。
図5(a)は循環部品4の底面図を示し、図5(b)は循環部品4の側面図を示す。図5(b)に示すように、循環部品4の一対の端部4a,4bは、本体部4cから突出する。ただし、図5(a)に示すように、一対の端部4a,4bは、本体部4cの直角方向に突出することはなく、互いに反対方向にねじれるように傾いている。端部4a,4bをナット2の負荷ボール転走溝2aの接線方向に配置するためである。端部4a,4bには、本体部4cの戻し溝11cに繋がる戻し溝11a,11bが形成される。図4に示すように、戻し溝11cは直線状に形成される。戻し溝11a,11bも直線状に形成される。戻し溝11cと戻し溝11a,11bとの接続部分は、円弧状に形成される。端部4a,4bには、ねじ軸1のボール転走溝1aに入り、ボール転走溝1aからボール3を掬う掬い部17が形成される。図5(b)に示すように、本体部4cの外周面4c1は、ナット2の外周面に合わせて円筒形に形成される(図7参照)。
図6は、ナット2の凹部6に装着された循環部品4の断面模式図を示す。図6の中心線c1よりも左側が本実施形態の循環部品4を示し、中心線c1よりも右側が比較例の循環部品4´を示す。本実施形態の循環部品4においては、取付け座14aが凹部6の座面6aに隙間なく着座する。そして、循環部品4の端部4aの先端4a1と穴7aの底面7a1との間には、隙間δが空く。このため、締結部材で循環部品4の取付け座14aを凹部6の座面6aに固定しても、循環部品4が沈み込み、戻し路22の中央部22cが狭くなるのを防止できる。これに対して、比較例の循環部品4´においては、取付け座14a´と凹部6´の座面6a´との間に隙間δ´が空き、循環部品4´の端部4a´の先端4a1´が穴7a´の底面7a1´に突き当たる。このため、比較例の循環部品4´においては、締結部材で循環部品4´の取付け座14a´をナット2に固定するとき、循環部品4´が沈み込み、戻し路22´の中央部22c´が狭くなるおそれがある。なお、図6では、穴7a,7a´の底面7a1,7a1´が穴7a,7a´の全面に渡って形成されているように示されているが、実際には穴7a,7a´に部分的に形成される。
図7は、ねじ軸1の軸方向から見たボールの循環路を示す。ねじ軸1のボール転走溝1aとナット2の負荷ボール転走溝2aとの間には、螺線の負荷ボール転走路21が形成される。循環部品4とナット2の案内溝12との間には、負荷ボール転走路21の一端と他端を接続する戻し路22が形成される。ボール3の循環路は、負荷ボール転走路21と、戻し路22と、から構成される。戻し路22は、負荷ボール転走路21の接線方向に配置される一対の直線状の端部22a,22bと、端部22a,22bの間に配置される直線状の中央部22cと、端部22a,22bと中央部22cとを接続する円弧状のターン部と、を備える。
図8は、ボール3を抜いた状態の循環路を示す。図8の一点鎖線は、循環路の中心線を示す。図8のP1,P2は、掬い点を示す。掬い点P1,P2は、ボール3がねじ軸1のボール転走溝1aから離れ始める点であり、負荷ボール転走路21と戻し路22の境目である。戻し路22の一対の端部22a,22bは、負荷ボール転走路21の掬い点P1,P2における接線方向に配置される。ここで、接線方向は、螺線の負荷ボール転走路21の接線方向である。ねじ軸1の側方から見たとき、戻し路22の一対の端部22a,22bは、負荷ボール転走路21のリード角に合わせて傾く。
ナット2に対してねじ軸1を相対的に回転させると、ボール3は螺線の負荷ボール転走路21を転がる。負荷ボール転走路21の一端(掬い点P1)まで転がったボール3は、循環部品4の掬い部17に掬われ、戻し路22の端部22aに入る。端部22aに入ったボール3は、ターン部で方向転換し、中央部22cに入り、反対側のターン部で再び方向転換し、反対側の端部22bから再び負荷ボール転走路21に入る。戻し路22の端部22a,22bは、負荷ボール転走路21の接線方向に配置されるので、負荷ボール転走路21から戻し路22へ、また戻し路22から負荷ボール転走路21へボール3が円滑に移動する。
以下に、ナット2の穴7a,7bの構造を詳細に説明する。図9はナット2の穴7aの平面図を示し、図10は図9のX部拡大を示し、図11はナット2の穴7aの斜視図(一部断面図を含む)を示す。穴7aと穴7bとが対称であるから、以下では、穴7aのみを説明し、穴7bの説明を省略する。
図9に示すように、平面視したとき、ナット2の穴7aは、全体がくの字形に折れ曲っていて、負荷ボール転走溝2aの接線方向に細長い一端部24と、一端部24に対して傾いた方向に細長い他端部25と、を備える。穴7aの一端部24は、ナット2の真上から挿入したエンドミル(図示せず)を負荷ボール転走溝2aの接線方向に移動させることで形成される。穴7aの他端部25も、エンドミルをナット2の端面2bと平行な方向に移動させることで形成される。穴7aとボール3との間に生ずるすきまは、循環部品4で埋められる。穴7aの他端部25は、循環部品4の掬い部17(図4参照)の肉厚を確保するために設けられる。穴7aの他端部25には、循環部品4の掬い部17が挿入される。穴7aの一端部24と他端部25とでくの字が形成されるのは、掬い部17が掬い点P1における負荷ボール転走溝2aの接線方向からずれた位置に配置されるからである。図9中一点鎖線は、戻し路22を移動するボール3の軌道の中心線を示す。
図10に示すように、ナット2の穴7aの壁面の一部には、負荷ボール転走溝2aの接線方向と平行な平面部28が形成される。平面部28の表面は平らである。図10の直線Aは、負荷ボール転走溝2aの接線方向を示す。図10の直線Bは、平面部28の表面を延長した直線を示す。直線Aと直線Bは互いに平行である。平面部28は、穴7aの一端部24を形成するとき、エンドミルを負荷ボール転走溝2aの接線方向に移動させることで形成される。図10の寸法Cは平面部28の横幅を示す。
図11は、平面部28(クロスハッチングで示す)の斜視図を示す。図12は、正面から見た平面部28(クロスハッチングで示す)の模式図を示す。平面部28は、上下方向に細長い長方形に形成される。循環部品4の端部4a,4bは、平面部28に向かって開いている(図4参照)。循環部品4の端部4a,4bと平面部28とで、ボール3を移動させる戻し路22の一部(すなわち、戻し路22の長さ方向の端部22a,22b)が構成される。戻し路22の端部22a,22bは、閉じた断面を持つ。上記のように、戻し路22の端部22a,22bは、ナット2の負荷ボール転走溝2aの接線方向に配置される。ボール3は、平面部28に沿って接線方向(斜め方向)に移動する。
図13は、ナット2の穴7aの断面図(軸方向と直交する断面図)を示す。図中一点鎖線は、ボール3の軌道の中心線を示す。符号28は、平面部(クロスハッチングで示す)を示す。符号29は、円弧状の戻し路22を構成する湾曲溝(クロスハッチングで示す)を示す。
図14は、ナット2の他の例を示す。この例のナット2には、四条の負荷ボール転走溝2aが形成される。ナット2の外面には、四条の負荷ボール転走溝2aに合わせて四つの凹部6(図14(b)参照)が周方向に均等間隔を開けて形成される。凹部6には、案内溝12、一対の穴7a,7bが形成される。図14(a)において、凹部6、案内溝12、一対の穴7a,7bは、図2に示すものと同一であるから、同一の符号を附してその説明を省略する。
案内溝12の断面は、図14(b)に示すように、半円にすることもできるし、図14(c)に示すように、四角形にすることもできる。図14(c)に示すように、案内溝12の断面が四角形の場合、案内溝12は、互いに平行な一対の直線状の側壁部12a,12bと、一対の側壁部12a,12bに直交する直線状の底壁部12cと、を有する。案内溝12を四角形に形成しても、案内溝12の一対の側壁部12a,12bと底壁部12cによって、ボール3を案内することが可能である。図14(b)に示すように、案内溝12の断面が半円の場合、案内溝12はボールエンドミルによって加工される。図14(c)に示すように、案内溝12の断面が四角形の場合、案内溝12はスクエアエンドミルによって加工される。スクエアエンドミルで加工する場合、ボールエンドミルで加工する場合に比べて、案内溝12の加工が容易になる。
図15は、循環部品の他の例を示す。図4の循環部品4は一体的な部品から構成されるのに対し、この例の循環部品30は三部品31〜33から構成される。図4に示すように、循環部品4を一体的な部品から構成する場合、金型が複雑になる。循環部品4の一対の端部4a,4bは、互いに反対方向にねじれるように傾けられていて、一対の端部4a,4bには、戻し溝11a,11bが形成されるからである。図15に示すように、循環部品30の一対の端部32,33(ハッチングで示す)を本体部31とは別々に成形することで、循環部品30の成形が容易になる。
本実施形態のボールねじによれば、以下の効果を奏する。ナット2の外周の穴7a,7bの壁面の少なくとも一部に戻し路22の一部を構成する平面部28を形成するので、平面部28に沿って負荷ボール転走溝2aの接線方向にボール3を掬うことが可能になる。
負荷ボール転走溝2aの接線方向にボール3を掬うことで、ボール3を掬うとき、ボール3とねじ軸1のねじ山との干渉を避けることができる。このため、掬い角α(図8参照)を大きくすることができる。
循環部品4の本体部4cがナット2の案内溝12に向かって開いているので、ナット2の外径を小さくすることができる。
循環部品4の取付け座14a,14bがナット2の凹部6の座面6aに隙間なく着座し、循環部品4の端部4a,4bの先端4a1と穴7a,7bの底面7a1との間には隙間δが空くので、締結部材で取付け座14a,14bをナット2の凹部6の座面6aに固定しても、戻し路22が狭くなるのを防止できる。
案内溝12を長さ方向に直交する断面で見たとき、案内溝12が、互いに平行な一対の直線状の側壁部12a,12bと、一対の側壁部12a,12bに直交する直線状の底壁部12cと、を有するので、案内溝12をスクエアエンドミルで加工することができ、案内溝12の加工が容易になる。
ナット2の凹部6の座面6aには、案内溝12の両側にかつ穴7a,7bの近傍に、循環部品4をナット2に取り付けるための締結部材が締結されるねじ孔13a,13bが配置されるので、循環部品4のターン部に近い位置にねじ孔13a,13bを配置することができ、循環部品4が浮き上がるのを防止できる。
ナット2を平面視したとき、ねじ孔13a,13bの少なくとも一部をナット2の中心線2c上に配置するので、ナット2の凹部6、及び凹部6と相補的な形状の循環部品4の本体部4cの小型化が図れる。
ナット2を平面視したとき、ナット2の凹部6の座面6aは、案内溝12の長さ方向の中心P1に関して点対称な第一及び第二の領域S1,S2を有し、第一及び第二の領域S1,S2それぞれは、案内溝12の一方の側に面積が小さい小面積部A1を有すると共に、案内溝12の他方の側に小面積部A1よりも面積が大きい大面積部A2を有する。このため、ナット2の凹部6にねじ孔13a,13bを配置しても、ナット2の凹部6の小型化が図れる。
ナット2の穴7a,7bを、負荷ボール転走溝2aの接線方向に細長い一端部24と、一端部24に対して傾いた方向に細長い他端部25と、から構成することで、循環部品4の掬い部17の肉厚を確保することができる。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲でさまざまな実施形態に具現化可能である。
上記実施形態では、戻し路の端部をナットの負荷ボール転走溝の接線方向に配置したが、接線方向の近傍に配置することもできる(すなわち、戻し路の端部を接線方向に対して僅かに傾けることもできる)。接線方向の近傍に配置しても、ボールの円滑な循環は可能である。同様に、ナットの穴の平面部は、接線方向に対して実質的に平行であればよく、接線方向に対して僅かに傾いてもよい。
1…ねじ軸、1a…ボール転走溝、2…ナット,2a…負荷ボール転走溝、2c…ナットの中心線、3…ボール、4…循環部品、4a,4b…循環部品の端部、4c…循環部品の本体部、6…ナットの凹部、6a…凹部の座面、7a,7b…ナットの穴、11…循環部品の戻し溝、12…ナットの案内溝、12a,12b…案内溝の側壁部、12c…案内溝の底壁部、13a,13b…ねじ孔(取付け部)、14a,14b…循環部品の取付け座、17…掬い部、21…負荷ボール転走路、22…戻し路、22a,22b…戻し路の端部(戻し路の一部)、22c…戻し路の中央部(戻し路の一部)、24…ナットの穴の一端部、25…ナットの穴の他端部、28…平面部、30…循環部品、δ…隙間

Claims (8)

  1. 螺旋のボール転走溝を有するねじ軸と、
    前記ボール転走溝に対向する螺旋の負荷ボール転走溝を有するナットと、
    前記負荷ボール転走溝の一端と他端に接続される戻し路の少なくとも一部を構成する循環部品と、を備え、
    前記ナットの外面には、前記ナットの内面の前記負荷ボール転走溝に連通する穴が形成されるボールねじにおいて、
    前記穴の壁面の少なくとも一部には、平面部が形成され、
    前記穴に挿入され、前記ボール転走溝を転がるボールを掬う掬い部を有する前記循環部品の端部は、前記掬い部を設けた部分において前記平面部に向かって開いており、
    前記循環部品の前記端部と前記平面部とで前記戻し路の一部が構成されるボールねじ。
  2. 前記ナットの外面には、前記穴に繋がる案内溝が形成され、
    前記循環部品は、前記ナットの前記案内溝に向かって開いている本体部を有し、
    前記循環部品の前記本体部と前記案内溝とで前記戻し路の一部が構成される請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記ナットの外面には、前記循環部品の前記本体部が嵌められ、前記案内溝よりも浅い座面を有する凹部が形成され、
    前記循環部品の前記本体部は、前記ナットの前記凹部の前記座面に隙間なく着座する取付け座を一体に有し、
    前記循環部品の前記端部の先端と前記ナットの前記穴の底面との間には、隙間が空くことを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
  4. 前記案内溝の長さ方向に直交する断面で見たとき、前記案内溝は、互いに平行な一対の直線状の側壁部と、前記一対の側壁部に直交する直線状の底壁部と、を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のボールねじ。
  5. 前記ナットの外面には、前記循環部品の前記本体部が嵌められ、前記案内溝よりも浅い座面を有する凹部が形成され、
    前記ナットの前記凹部の前記座面には、前記案内溝の両側にかつ前記穴の近傍に、前記循環部品を前記ナットに取り付けるための締結部材が締結される取付け部が配置されることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のボールねじ。
  6. 前記ナットを平面視したとき、前記取付け部の少なくとも一部は、前記ナットの中心線上に配置されることを特徴とする請求項5に記載のボールねじ。
  7. 前記ナットを平面視したとき、前記凹部の前記座面は、前記案内溝の長さ方向の中心に関して点対称な第一及び第二の領域を有し、
    前記第一及び前記第二の領域それぞれは、前記案内溝の一方の側に面積が小さい小面積部を有すると共に、前記案内溝の他方の側に前記小面積部よりも面積が大きい大面積部を有することを特徴とする請求項5に記載のボールねじ。
  8. 前記循環部品は、一体的な部品であり、又は三部品からなる部品であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のボールねじ。
JP2014242843A 2014-12-01 2014-12-01 ボールねじ Active JP6478595B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242843A JP6478595B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 ボールねじ
DE112015005398.0T DE112015005398T5 (de) 2014-12-01 2015-11-17 Kugelspindel
PCT/JP2015/082202 WO2016088546A1 (ja) 2014-12-01 2015-11-17 ボールねじ
TW104139951A TWI651478B (zh) 2014-12-01 2015-11-30 滾珠螺桿

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242843A JP6478595B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 ボールねじ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016105000A JP2016105000A (ja) 2016-06-09
JP6478595B2 true JP6478595B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56091496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014242843A Active JP6478595B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 ボールねじ

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6478595B2 (ja)
DE (1) DE112015005398T5 (ja)
TW (1) TWI651478B (ja)
WO (1) WO2016088546A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6649993B2 (ja) * 2018-06-14 2020-02-19 上銀科技股▲分▼有限公司 外循環式ボールねじ
DE102018115313A1 (de) 2018-06-26 2020-01-02 Hiwin Technologies Corp. Kugelwindetrieb mit außenliegender Zirkulation
CN111986838B (zh) * 2020-07-08 2021-09-24 安徽凌宇电缆科技有限公司 一种防啃咬光伏电缆
CN113000912B (zh) * 2021-03-12 2022-03-08 义乌市长新传动科技有限公司 一种丝杆螺母的自动化制造流水线及工艺
JP2023043009A (ja) * 2021-09-15 2023-03-28 Ntn株式会社 ボールねじ装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004116688A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Ntn Corp ボールねじ
JP5724215B2 (ja) * 2010-05-25 2015-05-27 株式会社ジェイテクト ボール螺子装置及び電動パワーステアリング装置
JP2012112470A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Jtekt Corp ディフレクタ、ボール螺子装置及び電動パワーステアリング装置
DE102012222098B4 (de) * 2012-12-03 2020-06-04 August Steinmeyer Gmbh & Co. Kg Kugelgewindetrieb mit Umlenkung
TWM464558U (zh) * 2013-06-04 2013-11-01 Hiwin Tech Corp 具可調整式迴流模組之滾珠螺桿

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016105000A (ja) 2016-06-09
TWI651478B (zh) 2019-02-21
WO2016088546A1 (ja) 2016-06-09
DE112015005398T5 (de) 2017-08-10
TW201634833A (zh) 2016-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6478595B2 (ja) ボールねじ
EP2650563B1 (en) Ball screw device
US20130199324A1 (en) Ball screw assembly
US20100242651A1 (en) Rolling-element screw device
JP6334986B2 (ja) ボールスプライン
EP1925852B1 (en) Rolling-element screw device and method of assembling the same
EP3255306A1 (en) Circulation piece and ball screw provided with same
US11111990B2 (en) Ball screw
JP2006046530A (ja) ボールねじ装置
US20060032323A1 (en) Ball circulating member and ball screw
JP3925438B2 (ja) ボールねじ装置
US20150152946A1 (en) Ball screw assembly
JP2012184824A (ja) ボールねじ
US9188210B2 (en) External circulation type ball screw device
US20200240496A1 (en) Screw device
JP5573270B2 (ja) ボールねじ
JP2012137154A (ja) ボールねじ用循環部品、ボールねじ
JP7433928B2 (ja) 直動案内軸受
JP6383553B2 (ja) ボールスプライン
WO2013085448A1 (en) Bearing housing
KR102110595B1 (ko) 볼스크류 유닛
JP2003240090A (ja) 直動装置
JP2011112206A (ja) ボールスプライン付きボールねじ
JP3122085U (ja) 転動体ねじ装置
JP2012082901A (ja) ボールねじ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6478595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250