JPWO2016051434A1 - ボールねじ機構のデフレクタ及びボールねじ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】分割型デフレクタにおいて、ボール転動路に対するタング部の位置精度の向上を図り、ボール循環が良好に行われなくなったり、タング部が破損したりすることを回避すること。【解決手段】ナット7に装着されるデフレクタ本体40にはタング部50と半割り形状の本体側ボール案内溝51とを形成し、デフレクタ本体40に装着される分割ピース部材60には半割り形状の分割ピース側ボール案内溝68だけを形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、ボールねじ機構のデフレクタ及びボールねじ機構に関し、更に詳細には、ボールねじ機構のナットに装着され、ボール転動路からナットに形成されているボール戻し通路にボールを導くためのデフレクタ及びそのデフレクタを用いられたボールねじ機構に関する。
ボールねじ機構は、ねじ軸の外周面に形成されたねじ溝とナットの内周面に形成されたねじ溝とによってボール転動路が画成され、ボール転動路を複数個のボール(鋼球)が転動するものであり、送りねじとして多く用いられている。ボールねじ機構では、ボール転動路のボールを循環させる必要があり、このボールの循環方式の一つとして、ナットに装着されるデフレクタを用いるデフレクタ方式が知られている。デフレクタは、ボール転動路から前記ボールを掬い上げるようにボール転動路に向けて延出したタング部と、タング部によって掬い上げられたボールをナットに形成されているボール戻し通路に案内するボール案内通路とを有する。
ボール案内通路は、タング部よりナットの周方向からボールを受け取り、軸線方向に延在するボール戻し通路にボールを渡すために、略L形(エルボ形)に折曲した転向通路である。この折れ曲がった通路形状のために、デフレクタを鋳造品や樹脂成形品として製造する場合、型抜きが容易に行い得るように、デフレクタはボール案内通路を半割りにした2部品の組立体によって構成されることがある。(例えば、特許文献1、2)。2部品の組立体によるデフレクタを分割型デフレクタと呼ぶ。
日本国特許公開公報2012−72916A 欧州特許EP1132651B1
ボールねじ機構用のデフレクタでは、ボール転動路に対するタング部の位置精度が高いことを要求される。タング部の位置精度が十分でないと、タング部の先端側がボール転動路に対して正規の位置から変位し、ボール転動路からボールを掬い上げることが円滑に行われなくなったり、タング部の先端部にボールが激しく衝突したりし、ボール循環が良好に行われなくなったり、タング部が破損したりする虞がある。
このことに対して、上述した従来の分割型デフレクタは、互いに位置合わせされた2部品の接合体をナットの所定位置に装着するか、あるいは、分割部品のうちナットの所定位置に装着される大ピース部材と当該大ピース部材の所定位置に装着される小ピース部材とのうち小ピース部材にタング部を形成された構造になっているため、ボール転動路に対するタング部の配置位置に関して、ナットに対するデフレクタの位置精度に加えて、分割部品同士の組み付け精度が影響する。このため、ボール転動路に対するタング部の位置精度の低下要因が2個存在し、2個の誤差が重畳するために、ボール転動路に対するタング部の位置精度を上げることが難しい。
本発明が解決しようとする課題は、分割型デフレクタにおいて、ボール転動路に対するタング部の位置精度の向上を図り、ボールの循環が良好に行われなくなったり、タング部が破損したりすることを回避することである。
本発明によるデフレクタは、ねじ軸(3)の外周面に形成されたねじ溝(2)とナット(7)の内周面に形成されたねじ溝(6)とによってボール転動路(5)が画成され、前記ボール転動路(5)を複数個のボール(8)が転動するボールねじ機構(1)の前記ナット(7)に装着され、前記ボール転動路(5)から前記ナット(7)に形成されているボール戻し通路(12)にボール(8)を導くためのデフレクタ(13)であって、前記ボール転動路(5)から前記ボール(8)を掬い上げるように前記ボール転動路(5)に向けて延出したタング部(50)と、前記タング部(50)によって掬い上げられたボール(8)を前記ボール戻し通路(12)に案内するボール案内通路(70)の一部を構成するように形成された半割り形状の本体側ボール案内溝(51)とを具備し、前記ナット(7)との係合によって当該ナット(7)の所定位置に装着されるデフレクタ本体(40)と、前記本体側ボール案内溝(51)と協働して前記ボール案内通路(70)を画成すべく前記ボール案内通路(70)の前記本体側ボール案内溝(51)によって構成される部分以外を構成するように形成された半割り形状の分割ピース側ボール案内溝(68)を具備し、前記デフレクタ本体(40)との係合によって当該デフレクタ本体(40)の所定位置に装着される分割ピース部材(60)とを有する。
この構成によれば、タング部(50)がナット(7)に直接に装着されるデフレクタ本体(40)に一体形成されているので、デフレクタ本体(40)と分割ピース部材(60)との組み付け誤差がナット(7)に対するタング部(50)の位置精度に影響を与えることがない。これにより、ボール転動路(5)に対するタング部(50)の位置精度が向上する。
本発明によるデフレクタは、好ましくは、前記デフレクタ本体(40)と前記分割ピース部材(60)とは、前記ナット(7)の軸線方向に組み付けられるように分割されている。このデフレクタは、分割構造上、前記ナット(7)の外周面(7a)に開口した収容孔(14)に前記ナット(7)の径方向外方から挿入されることにより前記ナット(7)に装着される型式のデフレクタ(13)への適用が好適である。
本発明によるデフレクタは、好ましくは、前記デフレクタ(13)はナット軸線方向の両側に互いに平行な側面を有しており、一方の側面は前記デフレクタ本体(40)と前記分割ピース部材(60)とによって面一に構成され、他方の側面は全て前記デフレクタ本体(40)によって構成され、前記分割ピース部材(60)は前記収容孔(14)内において前記ナット(7)と前記デフレクタ本体(40)とに挟まれてナット軸線方向に変位できないように装着されている。
この構成によれば、分割ピース部材(60)の固定に特別な固定部材や固定機構を必要としない。
本発明によるデフレクタは、好ましくは、前記デフレクタ(13)のナット軸線方向の一方の側には、前記ボール戻し通路(12)との接続端として前記本体側ボール案内溝(51)と前記分割ピース側ボール案内溝(68)とによって画成された円形の開口が開口しており、前記分割ピース部材(60)は当該開口部分において前記円形の径方向外方に拡張された部分(66、67)を含んでいることにより、前記デフレクタ本体(40)と分割ピース部材(60)とは前記開口部分において前記円形の径方向外方に延在する面をもって接合する部分を含んでいる。
この構成によれば、ボール戻し通路(12)との接続端をなす開口の形状が的確に決まると共に、デフレクタ本体(40)に対する分割ピース部材(60)の位置決めが適切に行われる。
本発明によるデフレクタは、好ましくは、前記タング部(50)は横断面形状が円弧形であり、その弧方向の1/2点(M)が前記本体側ボール案内溝(51)の開放側とは反対の側に偏倚している。
この構成によれば、円弧によるタング部(50)の第1側面(45側)のオーバハング量を低減あるいは同オーバハング量をなくすことができる。これにより、第1側面(45)と第2側面(46)との中間にあってこれらの面と平行な面を離型面とする2分割成形金型による射出成形において、離型の際のタング部(50)の弾性変形量を低減あるいはなくすことができ、離型が容易になる。
本発明によるデフレクタは、好ましくは、前記デフレクタ本体(40)と前記分割ピース部材(60)には、前記デフレクタ本体(40)に対して前記分割ピース部材(60)が変位できないように互い係合する凹部(52、53)と凸部(66、67)とが形成されている。
この構成によれば、凹部(52、53)と凸部(66、67)の係合によってデフレクタ本体(40)に対する分割ピース部材(60)の配置位置が変動することなく確実に精度よく決められる。
本発明によるボールねじ機構は、上述の発明によるデフレクタ(13)を含んでいる。
本発明によるデフレクタによれば、タング部がナットに直接に装着されるデフレクタ本体に一体形成されているので、デフレクタ本体と分割ピース部材との組み付け誤差がナットに対するタング部の位置精度に影響を与えることがなく、ボール転動路に対するタング部の位置精度が向上する。これにより、タング部の位置精度に起因してボールの循環が良好に行われなくなったり、タング部が破損したりすることが回避される。
本発明によるデフレクタを含むボールねじ機構の斜視図。 同ボールねじ機構の要部の断面図。 同ボールねじ機構のナットの内周面側を示す要部斜視図 本発明によるデフレクタの一つの実施形態を示す斜視図。 同実施形態によるデフレクタの分解斜視図。 同実施形態のデフレクタの異なった角度から見た斜視図。 同実施形態のデフレクタのデフレクタ本体の斜視図。 同実施形態のデフレクタの側面図。 同実施形態のデフレクタの分割ピース部材の拡大側面図。 同実施形態に係るナットに対するサイドデフレクタの取付手順を示す斜視図。 同実施形態に係るナットに対するサイドデフレクタの取付手順を示す斜視図。 同実施形態に係るナットに対するサイドデフレクタの取付手順を示す斜視図。
本発明に係るボールねじ機構およびデフレクタの好適な一つの実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
図1および図2に示されているように、ボールねじ機構1は、螺旋状のねじ溝(ねじ軸側ねじ溝)2を外周面に形成されたねじ軸3と、ねじ軸3を挿入可能な貫通孔4を有し、貫通孔4の内周面7bに形成されたねじ溝2と協働してボール転動路5(図2参照)を画成する螺旋状のねじ溝(ナット側ねじ溝)6を有するナット7と、ナット7内に収容された鋼球からなる複数のボール8(図2参照)とを主として備える。
ねじ軸3は、金属材料(ここでは、クロムモリブデン鋼)からなる丸棒の外周面に所望のリード角およびピッチのねじ溝2を形成したものからなる。ナット7は、ねじ軸3と同様に金属材料からなる円筒体の内周面にねじ溝2と同じリード角およびピッチのねじ溝6を形成したものからなる。ねじ溝2及び6は、ともに横断面形状がゴシックアーチ形状である。なお、ねじ軸3およびナット7の材質や形状等については、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
ナット7には軸線方向(図1中の中心軸線C参照)に直線状に延在する円形断面のボール戻し通路12(図2参照)が形成されている。ナット7の軸線方向の中間部の2箇所(ボール戻し通路12の端部に対応する位置)には同一構造の一対のサイドデフレクタ(循環部材)13をそれぞれ収容する同一形状の一対の収容孔14が互いに軸線方向に所定の間隔をおいて形成されている。ナット7の端部には径方向に延設された略円形の取付用フランジ11が一体に設けられている。
二つの収容孔14は、図10に示されているように、各々、中心軸線Cと平行な面で、中心軸線Cと平行な軸線周りに互いに90度の角度差をもって延在する第1端面31及び第2端面32と、中心軸線Cに直交する仮想面と平行で軸線方向に間隔をおいて延在するた互いに平行な第1側面33及び第2側面34との4面によって画成され、径方向外側でナット7の外周面7aに開口し、径方向内側でナット7の内周面7b、つまり貫通孔4に開口した部分円環状の空間であり、互いに180度反転させた状態で形成されている。
図示の実施形態では、第1端面31は二つの収容孔14において互いに90度の角度差をもって存在し、同様に第2端面32も二つの収容孔14において互いに90度の角度差をもって存在している。
第1側面33にはボール転動路5の端部12a(図2参照)が開口している。第2端面32には当該端面に直交する方向に延在するピン挿入孔36の一端部が開口している。
第1側面33及び第2側面34には、各々、ナット7の外周面7aから第1端面31の近傍まで直線状に延在する略半円断面のガイド溝35が互いに平行に形成されている。ガイド溝35は、収容孔14に対するサイドデフレクタ13の挿入方向に、且つ第2端面32に対して平行に延在している。
収容孔14はナット7の軸線方向の中間部にあってナット7の外周面に開口した孔であるので、各面31〜34によって画成される収容孔14の主要部については、所定の切削工具を用いた切削加工(1工程によるワークの加工)をワンチャッキングによって行うことが可能である。これにより、収容孔14の加工が簡易であると共に、各面31〜34をチャッキング変更に起因する誤差を排除した高い精度で加工することができる。
つぎに、図4〜図9を参照してサイドデフレクタ13を説明する。説明の便宜上、サイドデフレクタ13の上下、前後、左右の方向を図4〜図9の矢印線によって示しているように定義する。
サイドデフレクタ13は、ミドルデフレクタとも呼ばれるものであり、樹脂材料の射出成形品によるデフレクタ本体40と、同じく射出成形品による分割ピース部材60との組立体によって構成されている。デフレクタ本体40及び分割ピース部材60を形成する樹脂材料としては、ポリアセタール樹脂や、強化材入りポリアミド樹脂等のエンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。
サイドデフレクタ13の分割は、デフレクタ本体40と分割ピース部材60との互いの合わせ面が、ナット7の中心軸線Cに直交する仮想面と平行な面をなす方向の分割であり、図5に示されているように、ナット7の軸線方向に組み付けられるように分割されている。
デフレクタ本体40はサイドデフレクタ13の大部分をなす部材であり、図4〜図8に示されているように、ナット7の外周面7aと同一半径の円弧面による外周面41と、ナット7の内周面7bの半径より少し小さい半径の円弧面による内周面42と、ナット7に対する組み付け状態で、中心軸線Cを含む仮想面と平行な面で互いに90度の回転位相差をもって延在する平らな第1端面(前面)43及び第2端面(下面)44と、中心軸線Cに直交する仮想面と平行でナット軸線方向に間隔をおいて延在する互いに平行な平らな左右の第1側面45及び第2側面46とを有し、概ね部分円環状の6面体をなす。
デフレクタ本体40は、第1端面43が収容孔14の第1端面31に突き当てられることにより、ナット7に対する図4及び図8で見て前後方向の配置位置を決定(位置決め)され、互いに平行な第1側面45と第2側面46とが収容孔14の互いに平行な第1側面33と第2側面34とに隙間なく接合することにより、ナット7に対して図4で見て左右方向(ナット7の軸線方向)に移動できない状態で、同方向の配置位置を決定(位置決め)される。
第1側面45及び第2側面46には略半円断面のガイド突条47が互いに平行に形成されている。ガイド突条47は第1側面45及び第2側面46と外周面41との縁部から第1側面45及び第2側面46と第1端面43との縁部近傍まで第2端面44と平行に直線状に延在しており、ガイド溝35に対して補完の関係にある。ガイド突条47は、収容孔14に対するデフレクタ13の挿入方向に延在しており、収容孔14のガイド溝35に前後方向にスライド可能に係合することにより、収容孔14に対するデフレクタ13の挿入を案内し、デフレクタ本体40をナット7に対して図4及び図8で見て上下方向に移動できないようにして同方向のデフレクタ本体40の配置位置を決定(位置決め)する。
ここで、配置位置を決定、つまり位置決めとは、ナット7に対するデフレクタ本体40の配置位置を一つの所定位置に規定することを云う。
デフレクタ本体40には、第2端面44に直交する方向(上下方向)に延在して一端にて第2端面44に開口し、他端にて外周面41に開口したピン挿入孔48が形成されている。ピン挿入孔48は、デフレクタ本体40が上述の位置決めによってナット7の正規の位置に配置されたときに、ピン挿入孔36と同心に整合する。ピン挿入孔48からピン挿入孔36に当該両者に跨るようにスプリングピン80(図9参照)が打ち込まれることにより、デフレクタ本体40がナット7に対して図4及び図8で見て前後方向に移動できないように固定される。
このようにしてデフレクタ本体40はナット7の所定位置に装着される。換言すると、デフレクタ本体40はナット7に直接に位置決め装着される。
デフレクタ本体40の内周面42には、ナット7に装着された状態において、ねじ軸3のねじ溝2に小さい空隙をおいて進入する略半円断面の突条49が内周面42に沿って一体形成されている。突条49の後述する本体側ボール案内溝51の側の端部はねじ溝2に向けて延出した舌片状のタング部50をなしている。このようにしてタング部50の全体がデフレクタ本体40に一体形成されている。タング部50はボール転動路5からボール8を掬い上げるのであり、図7に示されているように、本体側ボール案内溝51側の面がなす掬い上げ面50aは後述する溝底面51aの半円状面に滑らかに連続する円弧面になっている。これにより、タング部50は横断面形状が円弧形であり、その弧方向の1/2点M(図6参照)が溝底面51a側、換言すると本体側ボール案内溝51の開放側(右側)とは反対の側に偏倚している。
1/2点Mが溝底面51a側に偏倚していることは、円弧による第1側面45側のオーバハング量を低減あるいはなくし、第1側面45と第2側面46との中間にあってこれらの面と平行な面を離型面とする2分割成形金型による射出成形において、離型の際のタング部50の弾性変形量を低減あるいはゼロにし、離型を容易にする効果を得ることに寄与する。また、このことは、タング部50によってボール転動路5から掬い上げたボール8をボール案内通路70からボール戻し通路12へ円滑に導くことにも寄与する。
デフレクタ本体40には第1側面45側に開口した本体側ボール案内溝51が形成されている。本体側ボール案内溝51は、第1側面45(右側面)に開放された溝であり、図5及び図7に示されているように、内周面42及び第1端面43から略L形(エルボ形)に折曲して第1側面45に至るべく延在する溝底面51aと、第2端面44と平行な平面による溝側面51b及び51cとに有する。第1端面43に対する開口端からタング部50との接続部に至る区間では、片側の溝側面51bしか存在せず、タング部50との接続部から第1側面45に対する開口端に至る区間では、溝側面51b及び51cの双方が存在する。
溝底面51aは、後述するボール案内通路70の全長に亘って、当該ボール案内通路70の横断面(ボール案内通路70の長手方向に直交する断面)の一部を構成するように、この実施形態では、半割り形状をなすべく、第1端面43に対する開口端からタング部50との接続部に至る区間では、溝側面51cが存在しないことと相まって略1/4円状面になっており、タング部50との接続部から第1側面45に対する開口端に至る区間では、溝側面51b及び51cの双方が存在することと相まって略1/2円状面(略半円状面)になっている。これにより、本体側ボール案内溝51の第1端面43に対する開口縁51dは略1/4円形をなし、本体側ボール案内溝51の第1側面45に対する開口縁51eは略1/2円形をなす。
第1側面45と溝側面51bとの接続部がなす角部と第1側面45と溝側面51cとの接続部がなすもう一つの角部とには、各々係合凹部52、53が形成されている。係合凹部52は、図5及び図7に示されているように、第1側面45より一段低い平らな底面52aと、底面52aの前後端に位置するた平らな第1端面52b及び第2端面52cと、底面52aの上側に位置する平らな上面52dとによって画定された長方体状をなしている。なお、底面52aは第1側面45と平行であり、第1端面52b及び第2端面52cは第1端面43と平行であり、上面52dは第2端面44と平行である。係合凹部53は、図5及び図7に示されているように、第1側面45より一段低い底面53aと、底面53aの後端に位置する端面53bと、底面53aの下側に位置する下面53cとによって画定され、前側を内周面42に向けて開放された長方体状をなしている。なお、底面53aは第1側面45と平行であり、端面53bは第1端面43と平行であり、下面53cは第2端面44と平行である。
分割ピース部材60は、図5、図9に示されているように、上側の平らな第1側面61と、第1側面61と平行な下側の平らな第2側面62と、下側にあってデフレクタ本体40に組み付けられた状態にて内周面42に連続する円弧面63と、右側の平らな第3側面64と、前側の第1端面65とを有する。
第1側面61には上側に向けて突出した係合凸部66が形成されている。係合凸部66は、第3側面64と面一の平らな第1側面66aと、第1側面66aと平行な平らな第2側面66bと、第1側面61と平行な平らな第3側面66cと、第1側面66a、第2側面66b及び第3側面66cとに直交する前側の平らな第1端面66dと、第1端面66dと平行な後側の平らな第2端面66eとを有し、係合凹部52に嵌合する長方体状をなしている。第2側面62には下側に向けて突出した係合凸部67が形成されている。係合凸部67は、第3側面64と面一の平らな第1側面67aと、第1側面67aと平行な平らな第2側面67bと、第2側面62と平行な平らな第3側面67cと、前側の円弧面による第1端面67dと、第1側面67a、第2側面67b及び第3側面67cとに直交する後側の平らな第2端面66eとを有し、係合凹部53に嵌合する長方体状をなしている。なお、第1端面67dは円弧面63に滑らかに連続する円弧面である。
分割ピース部材60は、第1側面61がデフレクタ本体40の溝側面51bに接合し、且つ第2側面62の溝側面51cに接合すると共に、係合凸部66が係合凹部52に嵌合し、且つ係合凸部67が係合凹部53に嵌合することにより、デフレクタ本体40に装着される。
この装着状態では、係合凸部66の第2側面66bが係合凹部52の底面52aに隙間なく接合し、且つ係合凸部67の第2側面67bが係合凹部53の底面53aに隙間なく接合することにより、デフレクタ本体40に対する分割ピース部材60の左右方向(ナット7の軸線方向)の配置位置が決まり、係合凸部66の第3側面66cが係合凹部52の側面52dに隙間なく接合し、且つ係合凸部67の第3側面67cが係合凹部53の側面53cに隙間なく接合することにより、デフレクタ本体40に対する分割ピース部材60の上下方向の配置位置が決まり、係合凸部66の第1端面66d及び第2端面66eが各々係合凹部52の端面52b、52cに隙間なく接合することにより、デフレクタ本体40に対する分割ピース部材60の前後方向の配置位置が決まる。このようにして分割ピース部材60はデフレクタ本体40の所定位置に装着される。つまり、係合凹部52、53と係合凸部66、67との係合によってデフレクタ本体40に対する分割ピース部材60の配置位置が変動することなく確実に精度よく決められる。
このようにしてデフレクタ本体40と分割ピース部材60とは、ナット7の中心軸線Cに直交する仮想面と平行な面、つまり、底面52a−第2側面66b、底面53a−第2側面67bを互いの接合面としている。
分割ピース部材60がデフレクタ本体40に装着された状態では、図4及び図6に示されているように、第3側面64と第1側面66a及び67aと第1側面45とは面一になる。これにより、デフレクタ本体40と分割ピース部材60とによるデフレクタ13のナット軸線方向の一方の側面は全てデフレクタ本体40の第2側面46によって構成されるのに対して、デフレクタ13のナット軸線方向の他方の側面はデフレクタ本体40の第1側面45と分割ピース部材60の第3側面64及び第1側面66a及び67aとによって構成され、これら両側面が互いに平行である。
そして、第2側面46が収容孔14の第2側面34に隙間なく接合し、且つ第1側面45、第3側面64、第1側面66a及び67aが収容孔14の第1側面33に隙間なく接合することにより、分割ピース部材60はナット7とデフレクタ本体40とに挟まれてナット軸線方向に変位できないように装着される。これにより、分割ピース部材60の固定に特別な固定部材や固定機構を必要としない。
分割ピース部材60の左側面側には同方向に開口した分割ピース側ボール案内溝68が形成されている。分割ピース側ボール案内溝68は、第1端面65から略L形(エルボ形)に折曲して第3側面64に至るべく延在しており、本体側ボール案内溝51と協働して後述するボール案内通路70をその全長に亘って画成すべく、ボール案内通路70の横断面の残りを構成、つまり、本体側ボール案内溝51によって構成される部分以外の全てを構成するように形成されている。分割ピース側ボール案内溝68は、この実施形態では、半割り形状をなすべく、第3側面64と平行な区間では略1/4円状面になっており、当該区間より折曲した第1端面65とは反対側の区間では略1/2円状面(略半円状面)になっている。これにより、分割ピース側ボール案内溝68の第1端面65に対する開口縁68aは略1/4円形をなし、分割ピース側ボール案内溝68の第3側面64に対する開口縁51eは略1/2円形をなす。
上述のように分割ピース部材60がデフレクタ本体40に装着されることにより、本体側ボール案内溝51と分割ピース側ボール案内溝68とは、互いに協働してボール案内通路70を画成する。ボール案内通路70は、一端にて第1端面43に開口し、他端にて第1側面45に開口した略L形の転向通路であり、第1端面43に対する開口縁はタング部50とは反対の側にあって開口縁51dと開口縁68aとで略1/2円形をなし、第1側面45に対する開口縁は開口縁51eと開口縁68bとで円形をなしている。第1側面45に対する開口縁(51e・68b)はボール戻し通路12の端部12aに整合する。これにより、ボール案内通路70は、ボール戻し通路12と連通し(図2参照)、タング部50によって掬い上げられたボール8をボール戻し通路12に案内する。
つまり、サイドデフレクタ13のナット軸線方向の一方の側(右側)には、ボール戻し通路12との接続端として、本体側ボール案内溝51と分割ピース側ボール案内溝68とによって円形の開口が開口しており、分割ピース部材60は係合凸部66、67によってこの開口部分において前記円形の径方向外方に拡張された部分を含んでいることにより、デフレクタ本体40と分割ピース部材60とは当該開口部分において前記円形の径方向外方に延在する第2端面52c、53cと第2端面66e、67eをもって接合している。
これにより、ボール戻し通路12との接続端をなす開口の形状が的確に決まると共に、デフレクタ本体40に対する分割ピース部材60の位置決めが適切に行われる。
サイドデフレクタ13は、ボール案内通路70を本体側ボール案内溝51と分割ピース側ボール案内溝68とで半割りにするデフレクタ本体40と分割ピース部材60とにより構成されているので、略L形に折曲した転向通路であるボール案内通路70を内部通路として有するサイドデフレクタ13を、デフレクタ本体成形用の2分割金型と、分割ピース成形用の2分割金型とによって、複雑な構造の成形型やロストワックス法等の特殊な成形法を用いることなく、生産性よく製造することができる。
デフレクタ本体40と分割ピース部材60とは、ナット7の中心軸線Cに直交する仮想面と平行な面を互いの接合面していて、タング部50の全てがナット7に直接に位置決め装着されるデフレクタ本体40に一体形成されているので、デフレクタ本体40と分割ピース部材60との組み付け誤差がナット7に対するタング部50の位置精度に影響を与えることがない。このことにより、ボール転動路5に対するタング部50の位置精度が向上し、ボール循環が良好に行われることが保証される。また、この位置精度の向上により、タング部50の先端部にボール8が激しく衝突することがなくなり、タング部50が破損することが回避される。
つぎに、図10〜図12を参照してナット7に対するサイドデフレクタ13の取付手順について説明する。
まず、図10に示されているように、デフレクタ本体40と分割ピース部材60との組み付けを完了したサイドデフレクタ13のガイド突条47がナット7のガイド溝35に整合する位置に位置合わせし、その後にガイド溝35内でガイド突条47をスライドさせながら、サイドデフレクタ13をナット7の径方向外方から図10中の矢印Aで示す方向(ガイド溝35の延在方向)に収容孔14内に挿入する。
収容孔14に対するサイドデフレクタ13の挿入限度は、デフレクタ本体40の第1端面43が収容孔14を画成する第1端面31に対する当接によって規制される。このような構成により、当該ボールねじ機構1では、ガイド溝35とガイド突条47の嵌め合いの精度(すなわち、ガイド突条47およびガイド溝35の加工精度)と、収容孔14における第1端面31に対するサイドデフレクタ13の第1端面43の当接の精度(すなわち、第1端面31および第1端面43の加工精度)とが確保されるだけで、サイドデフレクタ13および収容孔14を画成する内壁の他の面の精度に拘わらず、ナット7に対するサイドデフレクタ13の位置合わせが高精度に行われる。
図11は収容孔14に対するサイドデフレクタ13の挿入が完了した状態を示されている。挿入が完了すれば、円筒状のスプリングピン80をサイドデフレクタ13のピン挿入孔48に挿入する。この挿入は、スプリングピン80の先端側がナット7のピン挿入孔36に届き、スプリングピン80がピン挿入孔48と36とに跨って延在する状態まで行われる。これにより、デフレクタ本体40がナット7に固定される。この固定状態では、分割ピース部材60はナット7とデフレクタ本体40とに挟まれてナット軸線方向に変位できないように固定される。図12はピン挿入孔48及び36に対するスプリングピン80の挿入が完了した状態を示している。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、デフレクタ本体40及び分割ピース部材60に用いられる材料は、樹脂に限定されるものではなく、他の公知の材料(例えば、金属材料)を用いてもよい。ただし、樹脂材料を採用することで、金属材料等に比べて製造コストを低減することができるという利点がある。
サイドデフレクタ13のナット7に対する装着および固定は、ガイド溝35やガイド突条47を有するものやスプリングピン80によるものに限られることはなく、収容孔14にガイド溝35やガイド突条47がない単純な挿入方式のものや、ボルトによる締結等、種々の構造によるものが適用可能である。場合によって、サイドデフレクタ13がナット7の収容孔14に対して圧入される構成も可能である。サイドデフレクタ13及び収容孔14の形状については、種々の変形例が考えられ、例えば、先細の楔形状であってもよい。タング部50は、実際にボール8の掬い上げを行う先端部の位置が重要であるから、少なくともこの先端部の全体がデフレクタ本体40に形成されていればよい。また、実施形態では、一対のサイドデフレクタについて示したが、一つのサイドデフレクタのみに本発明の構成を採用することも当然可能である。
本発明によるデフレクタは、分割構造上、サイドデフレクタへの適用が好適であるが、サイドデフレクタに限られることはなく、ナットの軸線方向の端部に取り付けられるエンドデフレクタにも適用することができる。
なお、上述の実施形態に示した本発明に係るボールねじの各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 ボールねじ機構
2 ねじ溝
3 ねじ軸
5 ボール転動路
6 ねじ溝
7 ナット
8 ボール
12 ボール戻し通路
13 サイドデフレクタ
14 収容孔
35 ガイド溝
36 ピン挿入孔
40 デフレクタ本体
47 ガイド突条
48 ピン挿入孔
49 突条
50 タング部
51 本体側ボール案内溝
52 係合凹部
53 係合凹部
60 分割ピース部材
66 係合凸部
67 係合凸部
68 分割ピース側ボール案内溝
70 ボール案内通路
80 スプリングピン

Claims (8)

  1. ねじ軸の外周面に形成されたねじ溝とナットの内周面に形成されたねじ溝とによってボール転動路が画成され、前記ボール転動路を複数個のボールが転動するボールねじ機構の前記ナットに装着され、前記ボール転動路から前記ナットに形成されているボール戻し通路にボールを導くためのデフレクタであって、
    前記ボール転動路から前記ボールを掬い上げるように前記ボール転動路に向けて延出したタング部と、前記タング部によって掬い上げられたボールを前記ボール戻し通路に案内するボール案内通路の一部を構成するように形成された本体側ボール案内溝とを具備し、前記ナットとの係合によって当該ナットの所定位置に装着されるデフレクタ本体と、
    前記本体側ボール案内溝と協働して前記ボール案内通路を画成すべく前記ボール案内通路の前記本体側ボール案内溝によって構成される部分以外を構成するように形成された分割ピース側ボール案内溝を具備し、前記デフレクタ本体との係合によって当該デフレクタ本体の所定位置に装着される分割ピース部材とを有するデフレクタ。
  2. 前記デフレクタ本体と前記分割ピース部材とは、前記ナットの軸線方向に組み付けられるように分割されている請求項1に記載のデフレクタ。
  3. 前記デフレクタは、前記ナットの外周面に開口した収容孔に前記ナットの径方向外方から挿入されることにより前記ナットに装着される請求項2に記載のデフレクタ。
  4. 前記デフレクタはナット軸線方向の両側に互いに平行な側面を有しており、一方の側面は全て前記デフレクタ本体によって構成され、他方の側面は前記デフレクタ本体と前記分割ピース部材とによって面一に構成され、前記分割ピース部材は前記収容孔内において前記ナットと前記デフレクタ本体とに挟まれてナット軸線方向に変位できないように装着されている請求項3に記載のデフレクタ。
  5. 前記デフレクタのナット軸線方向の一方の側には、前記ボール戻し通路との接続端として前記本体側ボール案内溝と前記分割ピース側ボール案内溝とによって画成された円形の開口が開口しており、前記分割ピース部材は当該開口部分において前記円形の径方向外方に拡張された部分を含んでいることにより、前記デフレクタ本体と分割ピース部材とは前記開口部分において前記円形の径方向外方に延在する面をもって接合する部分を含んでいる請求項1〜4の何れか一項に記載のデフレクタ。
  6. 前記タング部は横断面形状が円弧形であり、その弧方向の1/2点が前記本体側ボール案内溝の開放側とは反対の側に偏倚している請求項1〜5の何れか一項に記載のデフレクタ。
  7. 前記デフレクタ本体と前記分割ピース部材には、前記デフレクタ本体に対して前記分割ピース部材が変位できないように互い係合する凸部と凹部とが形成されている請求項1〜6の何れか一項に記載のデフレクタ。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のデフレクタを含むボールねじ機構。
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