JP6985421B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーステアリング装置に関する。
パワーステアリング装置として、例えば以下の特許文献1に記載されたパワーステアリング装置が知られている。
特許文献1のパワーステアリング装置では、ボールねじ機構において、ラックバーを囲むナットの外周部に、段差状の2つの接続端部同士を突き合わせた状態の第1循環部材および第2循環部材が配置されている。これらの循環部材は、上方から円弧状の挿入部付勢部を有する固定部材がかぶせられることで、ナットにねじ留めされている。第1循環部材および第2循環部材には、2つの接続端部を跨ぐようにボール通路が設けられており、このボール通路内を、複数のボールが循環する。
特開2017−159862号公報
しかし、特許文献1の固定部材では、ナットに対し第1循環部材および第2循環部材を上方から付勢する力は強いが、側方から付勢する力が弱いため、2つの接続端部においてナットの接線方向に相対的な位置ずれが発生する。このため、ボールが一対の循環部材間のボール通路を円滑に循環することができなくなり、ボールねじ機構の動力伝達が抑制される虞がある。
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、ボールねじ機構の動力伝達を向上させるパワーステアリング装置を提供することを目的としている。
本発明では、固定部材の接続端部位置規制部が、第1循環部材の第1接続端部と第2循環部材の第2接続端部の相対的な位置ずれを規制する形状を有している。
本発明によれば、ボールねじ機構の動力伝達が向上する。
第1の実施形態のパワーステアリング装置の概略図である。 図1のモータおよび伝達装置の拡大断面図である。 図2の伝達装置の部分的な拡大断面図である。 ナットの平面図である。 第2フランジ部側から見たときの第1チューブの側面図である。 第1チューブの平面図である。 第1の第1チューブ部を底面側から見たときの斜視図である。 第2の第1チューブ部を底面側から見たときの斜視図である。 第1の実施形態に係るクリップの斜視図である。 図9に示すクリップをナットの回転軸線方向から見た矢視図である。 組付後のナット、チューブおよびクリップを示す説明図である。 図11の線A−Aに沿って切断したナット等の断面図である。 ナットの径方向に沿って切断した第1チューブおよびナットの断面図である。 従来技術のクリップの斜視図である。 ナット、チューブおよび第2の実施形態のクリップを示す説明図である。 ナット、第1チューブおよび第3の実施形態のクリップを示す断面図である。 ナット、第1チューブおよび第4の実施形態のクリップを示す断面図である。 チューブおよび第5の実施形態の第1接続端部位置規制部を示す斜視図である。 第6の実施形態の第1挿入部付勢部を示す説明図である。
以下、本発明のパワーステアリング装置の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
(パワーステアリング装置の構成)
図1は、第1の実施形態のパワーステアリング装置1の概略図である。
図1に示すように、パワーステアリング装置1は、運転者からの操舵力を伝達する操舵機構2と、運転者の操舵操作を補助する操舵アシスト機構3と、を備えている。
操舵機構2は、車両の運転室内に配置された図示せぬステアリングホイールと、車両の前輪である図示せぬ2つの転舵輪と、を機械的に連結している。操舵機構2は、ステアリングホイールからの回転力が伝達される入力軸4と、図示せぬトーションバーを介して入力軸4に接続された出力軸5と、を有した操舵軸6、およびこの操舵軸6の回転を転舵輪に伝達する伝達機構7を備えている。伝達機構7は、出力軸5の外周に設けられた図示せぬピニオンと、転舵軸であるラックバー8の外周に設けられた図示せぬラックと、からなるラック&ピニオン機構(ラック&ピニオン・ギヤ)により構成されている。ラックバー8の両端は、図示せぬタイロッドおよび図示せぬ2つのナックルアームを介して対応する転舵輪にそれぞれ連結されている。
操舵アシスト機構3は、操舵機構2に操舵力を付与する電動モータ9を備えており、このモータ9は、電子制御ユニット(ECU)10と一体に構成されている。さらに、電動モータ9は、伝達装置11を介してラックバー8に接続されている。電動モータ9は、後述するナット17を回転駆動し、ナット17の回転に伴いラックバー8を軸方向に移動させる。
電子制御ユニット10は、各種制御処理を記憶および実行する機能を有し、図示せぬ舵角センサからの舵角の信号や図示せぬトルクセンサからの操舵トルクの信号に基づいて電動モータ9を駆動制御する。
かかるパワーステアリング装置1の構成から、運転者がステアリングホイールを回転操作すると、入力軸4が回転してトーションバーが捩られ、これにより生じるトーションバーの弾性力によって、出力軸5が回転する。そして、出力軸5の回転運動が上記ラック&ピニオン機構によりラックバー8の軸方向に沿う直線運動に変換され、タイロッドを介して図示せぬナックルアームが車幅方向へと押し引きされることによって、対応した転舵輪の向きが変更される。
図2は、モータ9および伝達装置11を含むパワーステアリング装置1の部分的な拡大断面図であり、図3は、図2の伝達装置11の部分的な拡大断面図である。
伝達装置11は、電動モータ9の出力軸9aの先端部外周に固定された入力プーリ12と、ラックバー8の外周に固定された出力プーリ13と、がベルト14を介して接続されることで、ラックバー8と連係されている。そして、出力プーリ13とラックバー8との間には、減速機である螺旋状の溝形状を有するボールねじ機構15が設けられている。
ボールねじ機構15は、ラックバー8の外周面に設けられた転舵軸側ボールねじ溝16と、ナット17の内周面に設けられたナット側ボールねじ溝18と、ボールねじ溝16,18の間を循環する複数のボール19と、この複数のボール19が循環する循環部材であるチューブ20と、から構成されている。
転舵軸側ボールねじ溝16は、ラックバー8の外周面に螺旋状の溝形状をなすように形成されており、ラックバー8を囲む環状のナット17の内周面に形成された螺旋状の溝形状との間に螺旋状のボール循環通路21を形成する。そして、このボール循環通路21内を、複数のボール19が循環する。ボール19は、ラックバー8に対しナット17を相対回転可能に支持する。
チューブ20は、ボール循環通路21の一端側に設けられた合成樹脂製の第1チューブ20Aと、この第1チューブ20Aと同様の形状に形成されるとともに、ボール循環通路21の他端側に設けられた合成樹脂製の第2チューブ20Bと、によって構成されている。チューブ20は、ナット17の径方向外側に設けられ、固定部材であるクリップ22によってナット17の外周部に保持される。チューブ20は、ボール19がボール循環通路21の一端側から他端側へ循環可能となるようにボール循環通路21の一端側と他端側とを接続する。
かかる伝達装置11において、ベルト14を介して伝達されるモータ9の回転が減速されながらラックバー8の直線運動に変換される。
(ナット)
図4は、ナット17の平面図である。
ナット17は、金属によって円筒形状に形成されており、円筒形の本体部23と、この本体部23の一端に形成された第1フランジ部24と、本体部23の他端に形成された第2フランジ部25と、を備えている。本体部23の内周面には、ボール循環通路21の一部を構成する上述したナット側ボールねじ溝18が設けられている。
第1フランジ部24は、本体部23と隣接した位置に、第1チューブ20Aの一部を収容する矩形に凹んだ第1窪み部26を有している。第1フランジ部24の外周部において第1窪み部26とナット17の周方向に隣接した位置には、概ね正方形の平坦な面である第1平面部27が形成されている。この第1平面部27には、後述する第1締結部材である第1ねじ28がねじ込まれる第1ねじ穴29が設けられている。
同様に、第2フランジ部25は、本体部23と隣接した位置に、第2チューブ20Bの一部を収容する矩形に凹んだ第2窪み部30を有している。第2フランジ部25の外周部において第2窪み部30とナット17の周方向に隣接し、かつ回転軸線Oを挟んで第1平面部27とは反対側の位置には、概ね正方形の平坦な面である第2平面部31が形成されている。この第2平面部31には、後述する第2締結部材である第2ねじ32がねじ込まれる第2ねじ穴33が設けられている。
第1フランジ部24と本体部23とを跨ぐ位置に、ナット17の外周側と内周側とを連通し、ボール19が通過する通路を構成する第1連通路34が形成されている。第1連通路34は、ナット17の外周面に開口する第1外周側開口部35と、ナット17の内周面に開口する第1内周側開口部36と、を備えている。
同様に、第2フランジ部25と本体部23とを跨ぐ位置に、ナット17の外周側と内周側とを連通し、ボール19が通過する通路を構成する第2連通路37が形成されている。第2連通路37は、ナット17の外周面に開口する第2外周側開口部38と、ナット17の内周面に開口する第2内周側開口部39と、を備えている。
(第1チューブ)
図5は、第2フランジ部25側から見たときの第1チューブ20Aの側面図であり、図6は、ナット17の径方向から見たときの第1チューブ20Aの平面図である。また、図7は、第1の第1チューブ部41を底面側から見たときの斜視図であり、図8は、第2の第1チューブ部42を底面側から見たときの斜視図である。
第1循環部材である第1チューブ20Aは、図7に示す第1の第1チューブ部41と、図8に示す第2の第1チューブ部42とを分割面40を介してほぼ半割状に形成されている。第1の第1チューブ部41は、その内側に、L字状に曲折した循環溝48を備えている。この循環溝48は、第2の第1チューブ部42に設けられた循環溝49と組み合わされることでL字状に連続する断面円形の1つの通路を形成する。このL字状の通路は、第2チューブ20Bの後述する循環溝61,62によって形成されるL字状の通路と組み合わされることにより、U字状に連続した断面円形のボール通路100を構成する。
また、第1の第1チューブ部41には、図7に示すように、突起部嵌合孔45a,44hが形成されている。この突起部嵌合孔45a,44hに、第2の第1チューブ部42に形成された図8に示す突起部52,51がそれぞれ嵌合し、この突起部52,51が突起部嵌合孔45a,44hに嵌合することにより、図5および図6に示すような組み立てられた状態の第1チューブ20Aが構成される。
第1チューブ20Aは、第1連通路34の第1外周側開口部35(図4参照)に挿入される第1挿入部43と、ナット17の本体部23の外周側に配置される第1接続部44と、第1挿入部43と第1接続部44とを接続し、L字状に屈曲する第1屈曲部45と、を備えている。第1チューブ20Aは、図6に矢印で示すナット17の回転軸線Oの方向に第1接続部44と第1屈曲部45とがオーバーラップする姿勢で、ナット17に組み付けられる。
図5に示すように、第1接続部44は、断面円形のボール通路100と同心の円弧44aと、この円弧44aに接続され、第1の第1チューブ部41に形成された直線部44bと、円弧44aに接続され、第2の第1チューブ部42に形成された直線部44cと、該直線部44b,44cの双方に接続された第1円弧部44dと、を備えている。円弧44a付近の位置に、ボール通路100が配置されており、第1円弧部44dに隣接した第1接続部44の部分は、比較的肉厚となっている。第1円弧部44dは、ナット17の本体部23の外周面に対応した円弧形状を有しており、ナット17への第1チューブ20Aの組付時に本体部23の外周面に当接する。第2の第1チューブ部42の直線部44cには、この直線部44cの一部を三角形状に切り欠くことにより、直線部44cに対しボール通路100側に傾斜した面である第1位置規制部当接部44eが形成されている。この第1位置規制部当接部44eには、ナット17へのクリップ22の組付時に、クリップ22の後述する第1接続端部位置規制部75が当接する。
さらに、図6に示すように、第1接続部44は、第1屈曲部45とは反対側の端部であり、段差状に形成された第1接続端部46を有している。第1接続端部46は、第2チューブ20Bの後述する第2接続端部59の第2接続端部当接面60と当接する第1接続端部当接面47を有している。この第1接続端部当接面47は、第1接続部44および第2接続部57の内部に設けられたボール通路100内をボール19が通過する方向と平行となっている。つまり、第1接続端部当接面47は、ボール19が第1接続部44と第2接続部57とを跨いでナット17の回転軸線Oに沿って循環するときの方向と平行となっている。
さらに、第1の第1チューブ部41には、第1挿入部43における回転軸線Oの方向両側において、一対の突出部43aが形成されている。突出部43aは、第1挿入部43がナット17の第1連通路34に挿入されたときに圧縮変形し、第1連通路34の内周面に弾性的に接することで、第1連通路34からの第1挿入部43の脱落を抑制する。
(第2チューブ)
第2循環部材である第2チューブ20Bは、第1チューブ20Aと同様の形状に形成されている。なお、図5〜図8において、第2チューブ20Bの各部位の符号は、括弧「()」内に示してある。
第2チューブ20Bは、図7に示す第1の第2チューブ部54と図8に示す第2の第2チューブ部55とを分割面53を介してほぼ半割状に形成されている。第1の第2チューブ部54は、その内側に、L字状に曲折した循環溝61を備えている。この循環溝61は、第2の第2チューブ部55に設けられた循環溝62と組み合わされることでL字状に連続する断面円形の1つの通路を形成する。このL字状の通路は、第1チューブ20Aの循環溝48,49によって形成されるL字状の通路と組み合わされることにより、U字状に連続した断面円形のボール通路100を構成する。
また、第1の第2チューブ部54には、図7に示すように、突起部嵌合孔58a,57fが形成されている。この突起部嵌合孔58a,57fに、第2の第2チューブ部55に形成された図8に示す突起部64,63がそれぞれ嵌合し、この突起部64,63が突起部嵌合孔58a,57fに嵌合することにより、図5および図6に示すような組み立てられた状態の第2チューブ20Bが構成される。
第2チューブ20Bは、第2連通路37の第2外周側開口部38(図4参照)に挿入される第2挿入部56と、ナット17の本体部23の外周側に配置される第2接続部57と、第2挿入部56と第2接続部57とを接続し、L字状に屈曲する第2屈曲部58と、を備えている。第2チューブ20Bは、図6に矢印で示すナット17の回転軸線Oの方向に第2接続部57と第2屈曲部58とがオーバーラップする姿勢で、ナット17に組み付けられる。
図5に示すように、第2接続部57は、断面円形のボール通路100と同心の円弧57aと、この円弧57aに接続され、第1の第2チューブ部54に形成された直線部57bと、円弧57aに接続され、第2の第2チューブ部55に形成された直線部57cと、該直線部57b,57cに接続された第2円弧部57dを有している。円弧57a付近の位置に、ボール通路100が配置されており、第2円弧部57dに隣接した第2接続部57の部分は、比較的肉厚となっている。第2円弧部57dは、ナット17の本体部23の外周面に対応した円弧形状を有しており、ナット17への第2チューブ20Bの組付時に本体部23の外周面に当接する。第2の第2チューブ部55の直線部57cには、この直線部57cの一部を三角形状に切り欠くことにより、直線部57cに対しボール通路100側に傾斜した面である第2位置規制部当接部57eが形成されている。この第2位置規制部当接部57eには、ナット17へのクリップ22の組付時に、クリップ22の第2接続端部位置規制部76が当接する。
さらに、図6に示すように、第2接続部57は、第2屈曲部58とは反対側の端部であり、段差状に形成された第2接続端部59を有している。第2接続端部59は、第1チューブ20Aの第1接続端部46の第1接続端部当接面47と当接する第2接続端部当接面60を有している。この第2接続端部当接面60は、第1接続部44および第2接続部57の内部に設けられたボール通路100内をボール19が通過する方向と平行となっている。つまり、第2接続端部当接面60は、ボール19が第1接続部44と第2接続部57とを跨いでナット17の回転軸線Oに沿って循環するときの方向と平行となっている。
さらに、第1の第2チューブ部54には、第2挿入部56における回転軸線Oの方向両側において、一対の突出部56aが形成されている。突出部56aは、第2挿入部56がナット17の第2連通路37に挿入されたときに圧縮変形し、第2連通路37の内周面に弾性的に接することで、第2連通路37からの第2挿入部56の脱落を抑制する。
(クリップ)
図9は、第1の実施形態のクリップ22の斜視図であり、図10は、第2挿入部付勢部67側から見たときの第1の実施形態のクリップ22の説明図である。
クリップ22は、金属、例えばばね鋼からなる概ね長方形をなす金属薄板の中央に概ね長方形の開口部65を残すように金属薄板を打ち抜き加工し、概ね長方形の枠状に形成されると共に、プレス加工することにより、円弧状の第1挿入部付勢部66および第2挿入部付勢部67が形成されている。クリップ22は、第1挿入部付勢部66と、第1挿入部付勢部66と対向する第2挿入部付勢部67と、挿入部付勢部66,67の一端同士を連結する第1軸線方向連結部68と、挿入部付勢部66,67の他端同士を連結する第2軸線方向連結部69と、を備えている。クリップ22は、軸線方向連結部68,69がナット17の回転軸線Oに沿って延びる姿勢でナット17の外周部に配置される。
第1挿入部付勢部66は、ナット17の回転軸線Oに対する周方向に延びる円弧形状に形成されており、ナット17への第1チューブ20Aの組付時に、第1連通路34に第1挿入部43が挿入される方向に第1挿入部43を付勢する(図12および図13参照)。
同様に、第2挿入部付勢部67は、ナット17の回転軸線Oに対する周方向に延びる円弧形状に形成されており、ナット17への第2チューブ20Bの組付時に、第2連通路37に第2挿入部56が挿入される方向に第2挿入部56を付勢する。
第1軸線方向連結部68は、長方形の板状をなしており、第1軸線方向連結部68の一端に、環状の第1固定部70を備えている。この第1固定部70は、円形の第1ねじ孔(貫通孔)71を有している。この第1ねじ孔71に、第1ねじ28が挿入され、クリップ22がナット17に固定される。
一方、第2軸線方向連結部69は、第1軸線方向連結部68と同様に長方形の板状をなしており、第1固定部70と対角となる位置に、環状の第2固定部72を備えている。この第2固定部72は、円形の第2ねじ孔(貫通孔)73を有している。この第2ねじ孔73に、第2ねじ32が挿入され、クリップ22がナット17に固定される。
また、第1軸線方向連結部68および第2軸線方向連結部69は、第1チューブ20Aの第1接続端部46と第2チューブ20Bの第2接続端部59との相対的な位置ずれを規制する形状を有した接続端部位置規制部74を備えている。接続端部位置規制部74は、ナット17の回転軸線Oに対する周方向に延びる形状を有している。つまり、接続端部位置規制部74は、第1軸線方向連結部68の内側縁部68aから開口部65側に突出した板状の第1接続端部位置規制部75と、第2軸線方向連結部69の内側縁部69aから開口部65側に突出した板状の第2接続端部位置規制部76と、を備えている。換言すれば、接続端部位置規制部74は、第1軸線方向連結部68に対し第1挿入部付勢部66と反対側に傾斜した第1接続端部位置規制部75と、第2軸線方向連結部69に対し第2挿入部付勢部67と反対側に傾斜した第2接続端部位置規制部76と、を備えている。
第1接続端部位置規制部75は、第1軸線方向連結部68の内側縁部68aにおいて第1固定部70寄りに配置されており、一方、第2接続端部位置規制部76は、第2軸線方向連結部69の内側縁部69aにおいて第2固定部72寄りに配置されている。従って、第1接続端部位置規制部75および第2接続端部位置規制部76は、互いに平行な内側縁部68a,69aにおいて、互いに対向しないように配置されている。
第1接続端部位置規制部75の先端は、第1チューブ20Aの第1位置規制部当接部44e(図5参照)と当接可能な形状を有している。つまり、第1接続端部位置規制部75の先端には、第1位置規制部当接部44eと当接する位置に、縦断面が曲面形状となる第1曲面部75aが形成されている。第1曲面部75aは、第1ねじ28によって第1固定部70がナット17に固定される際にクリップ22が弾性変形することで、第1チューブ20Aの第1位置規制部当接部44eに弾性的に当接する。この当接により、第1接続端部位置規制部75は、第1接続端部当接面47が第2接続端部当接面60から離間する方向への第1チューブ20Aの移動を規制する。
第2接続端部位置規制部76の先端は、第1接続端部位置規制部75の先端と同様に、第2チューブ20Bの第2位置規制部当接部57e(図5参照)と当接可能な形状を有している。つまり、第2接続端部位置規制部76の先端には、第2位置規制部当接部57eと当接する位置に、縦断面が曲面形状となる第2曲面部76aが形成されている。第2曲面部76aは、第2ねじ32によって第2固定部72がナット17に固定される際にクリップ22が弾性変形することで、第2チューブ20Bの第2位置規制部当接部57eに弾性的に当接する。この当接により、第2接続端部位置規制部76は、第2接続端部当接面60が第1接続端部当接面47から離間する方向への第2チューブ20Bの移動を規制する。
図11は、組付後のナット17、チューブ20およびクリップ22を示す説明図であり、図12は、図11の線A−Aに沿って切断したナット17等の断面図である。
次に、図11および図12を参照して、ナット17への第1チューブ20A、第2チューブ20Bおよびクリップ22の組付方法について説明する。
まず、第1チューブ20Aおよび第2チューブ20Bの第1挿入部43および第2挿入部56(図5〜図7参照)をナット17の外周側開口部35,38(図4参照)に挿入する。挿入部43,56の挿入後は、第1円弧部44dおよび第2円弧部57dがナット17の本体部23の外周部に接した状態(図12参照)で、図11に示すように、第1チューブ20Aの段差状の第1接続端部46と第2チューブ20Bの段差状の第2接続端部59とがナット17の回転軸線Oの方向に突き合わされる。図11には、互いに突き合わされた第1接続端部46と第2接続端部59との境界部Pを太線で示してある。また、第2接続端部59の第2接続端部当接面60は、第1接続端部46の第1接続端部当接面47と平行となるとともに、この第1接続端部当接面47と対向している。つまり、第2接続端部当接面60は、第1接続端部当接面47に当接することで、回転軸線Oの方向と直交する方向であるナット17の接線方向Tに沿った第1接続端部当接面47の移動を規制している。
そして、ナット17の外周部に設置された第1チューブ20Aおよび第2チューブ20Bの上方からクリップ22を被せるように配置する。クリップ22を配置する際には、軸線方向連結部68,69がナット17の回転軸線Oの方向に沿って延びる姿勢で、固定部70,72のねじ孔71,73(図9参照)の位置をナット17のねじ穴29,33(図4参照)の位置にそれぞれ対応させる。クリップ22の配置後には、図11に示すように、第1挿入部付勢部66および第2挿入部付勢部67が、第1接続端部46および第2接続端部59の一部をそれぞれ覆っている。
また、図11に示すように、ナット17の回転軸線Oの方向に沿った接続端部位置規制部75,76の幅は、ナット17の回転軸線Oの方向に沿った挿入部付勢部66,67の幅よりも小さくなっている。
次に、固定部70,72のねじ孔71,73を介してナット17のねじ穴29,33にねじ28,32をそれぞれねじ込む。これに伴い、ばね鋼からなる傾斜した接続端部位置規制部75,76が、チューブ20A,20Bに対し押しのけられる方向に弾性変形し、チューブ20A,20Bの接続端部46,59の位置規制部当接部44e,57eに弾性的に当接する。このとき、図12に示すように、第1ねじ28によりナット17に掛かる力F1の分力として、第1接続端部位置規制部75の傾斜に沿った方向の力F2が生じる。
上記の位置規制部当接部44e,57eへの接続端部位置規制部75,76の当接により、チューブ20A,20Bが付勢され、第1接続端部当接面47が第2接続端部当接面60から離間する方向へのチューブ20A,20Bの相対的な移動が規制される。
また、図12に示すように、傾斜した第1接続端部位置規制部75が第1位置規制部当接部44eに作用する力の延長線上は、第1チューブ20Aの第1円弧部44dに近い肉厚部分となっており、ボール通路100が位置しないようになっている。
さらに、図11に示すように、第1接続端部位置規制部75は、第1挿入部付勢部66よりも第1接続端部46に近い位置に設けられている。つまり、図11において、ナット17の回転軸線Oの方向に沿った第1接続端部位置規制部75の位置が、第1挿入部付勢部66よりもナット17の内側にある。従って、第1挿入部43から第1接続端部位置規制部75までの距離が、第1挿入部43から第1挿入部付勢部66までの距離よりも長くなっている。
同様に、第2接続端部位置規制部76は、第2挿入部付勢部67よりも第2接続端部59に近い位置に設けられている。つまり、図11において、ナット17の回転軸線Oの方向に沿った第2接続端部位置規制部76の位置が、第2挿入部付勢部67よりもナット17の内側にある。従って、第2挿入部56から第2接続端部位置規制部76までの距離が、第2挿入部56から第2挿入部付勢部67までの距離よりも長くなっている。
図13は、ナット17の径方向に沿って切断した第1チューブ20Aおよびナット17の断面図である。
図13に示すように、第1チューブ20Aの第1挿入部43がナット17の第1外周側開口部35に挿入された状態では、第1挿入部43の端部43aが、ナット17に形成された平坦な面である当接部17aに当接している。
また、ボール通路100が、第1連通路34を介して、転舵軸側ボールねじ溝16とナット側ボールねじ溝18との間に形成される螺旋状のボール循環通路21(図2および図3参照)と連通している。
従って、ボール循環通路21からのボール19が、第1連通路34または第2連通路37を介してボール通路100を循環することで、ボール19が第1チューブ20Aと第2チューブ20Bとの間で往来可能となっている。
[第1の実施形態の効果]
図14は、従来技術のクリップ50の斜視図である。
第1の実施形態のクリップ22と比べて、従来技術のクリップ50の第1軸線方向連結部68および第2軸線方向連結部69は、第1接続端部位置規制部および第2接続端部位置規制部をそれぞれ有していない。このような従来技術のクリップ50によって第1チューブおよび第2チューブをナットに保持する場合には、一対のチューブが第1挿入部付勢部66および第2挿入部付勢部67によってナットの径方向に付勢される。しかし、第1接続端部位置規制部および第2接続端部位置規制部が設けられていないため、一対のチューブをナットの接線方向Tに十分に付勢することができない。具体的には、第1チューブおよび第2チューブと軸線方向連結部68,69との間には、比較的広い隙間が残存しており、ナットの接線方向Tへの第1チューブおよび第2チューブの付勢が十分にできない構成となっている。このような従来技術のクリップ50によって一対のチューブを保持しているときに、ボールねじが高速で回転すると、ボールが急加速することにより、第1チューブおよび第2チューブに高い負荷がかかる。これにより、互いに突き合わされた一対のチューブの接続端部に接線方向Tの相対的な位置ずれが生じる虞があった。
これに対し、第1の実施形態では、パワーステアリング装置1は、螺旋状の転舵軸側ボールねじ溝16を備えたラックバー8と、ナット17であって、本体部23、ナット側ボールねじ溝18、第1連通路34、および第2連通路37を備え、本体部23は筒形状を有し、ラックバー8が挿入されており、ナット側ボールねじ溝18は、本体部23の内周側に設けられた螺旋状の溝であって、第1連通路34は、本体部23の内周側と外周側を連通しており、第2連通路37は、本体部23の内周側と外周側を連通している、ナット17と、転舵軸側ボールねじ溝16とナット側ボールねじ溝18の間で移動可能に設けられ、ラックバー8に対しナット17を相対回転可能に支持する複数のボール19と、第1チューブ20Aであって、筒形状を有し、第1挿入部43、第1屈曲部45、第1接続部44、および第1接続端部46を備え、第1挿入部43は、第1連通路34に挿入されており、第1接続部44は、ナット17の外周側に設けられており、第1屈曲部45は、第1挿入部43と第1接続部44の間に設けられている、第1チューブ20Aと、第2チューブ20Bであって、筒形状を有し、第2挿入部56、第2屈曲部58、第2接続部57、および第2接続端部59を備え、第2挿入部56は、第2連通路37に挿入されており、第2接続部57は、ナットの外周側に設けられており、第2屈曲部58は、第2挿入部56と第2接続部57の間に設けられており、第2接続端部59は、第2接続部57の第2屈曲部58とは反対側に設けられており、第1接続部44の第1接続端部46と対向し、複数のボール19が第1チューブ20Aと第2チューブ20Bの間で往来可能に設けられている、第2チューブ20Bと、クリップ22であって、第1挿入部付勢部66、第2挿入部付勢部67、および接続端部位置規制部74を有し、第1挿入部付勢部66は、第1連通路34に第1挿入部43が挿入される方向に第1挿入部43を付勢しており、第2挿入部付勢部67は、第2連通路37に第2挿入部56が挿入される方向に第2挿入部56を付勢しており、接続端部位置規制部74は、第1接続端部46と第2接続端部59の相対位置ずれを規制する形状を有している、クリップ22と、電動モータ9であって、ナット17を回転駆動し、ナット17の回転に伴いラックバー8を軸方向に移動させる電動モータ9と、を有する。
このようにクリップ22に接続端部位置規制部74つまり第1接続端部位置規制部75および第2接続端部位置規制部76を設けたことで、互いに突き合わされた第1接続端部46および第2接続端部59における接線方向Tの両側が、接続端部位置規制部75,76によって付勢される。これにより、第1接続端部46と第2接続端部59との接線方向Tに沿った相対的な位置ずれが抑制される。従って、第1チューブ20Aおよび第2チューブ20B内のボール通路100でのボール19の移動が円滑になり、ボールねじ機構15における動力伝達を向上させることができる。
また、接続端部位置規制部75,76が挿入部付勢部66,67とは別の位置に設けられているので、挿入部付勢部66,67からの付勢力が接続端部位置規制部75,76に作用することが抑制される。このため、挿入部付勢部66,67からの過剰な付勢力が接続端部位置規制部75,76を介して接続端部46,59に掛かることが抑制される。また、クリップ22による付勢力が挿入部付勢部66,67と接続端部位置規制部75,76とに分散されるので、挿入部付勢部66,67からの過剰な付勢力がチューブ20A,20Bに集中的に作用することが緩和される。従って、接続端部46,59の変形が抑制され、接続端部46,59内部のボール通路100の形状が維持される。これにより、ボール通路100内のボール19の移動が円滑となり、ボールねじ機構15における動力伝達が向上する。
さらに、第1の実施形態では、接続端部位置規制部75,76は、第1挿入部付勢部66よりも第1接続端部46に近い位置であって、かつ第2挿入部付勢部67よりも第2接続端部59に近い位置に設けられている。
このように接続端部位置規制部75,76を設けることで、ナット17の回転軸線Oの方向に沿った第1接続端部位置規制部75,76の位置が、挿入部付勢部66,67よりもナット17の内側にある。従って、挿入部43,56から接続端部位置規制部75,76までの距離が、挿入部43,56から挿入部付勢部66,67までの距離よりも長くなる。よって、第1挿入部43を中心とした第1チューブ20Aの回転および第2挿入部56を中心とした第2チューブ20Bの回転を抑制するために、チューブ20A,20Bの回転モーメントのアーム長さが比較的大きい箇所でチューブ20A,20Bの位置規制が行われる。従って、接続端部位置規制部75,76からの付勢力を小さくすることができ、第1接続端部46と第2接続端部59との接線方向Tに沿った相対的な位置ずれを効果的に抑制することができる。
さらに、接続端部位置規制部75,76からの付勢力が小さくて済むことで、チューブ20A,20Bの接続端部46,59における内部応力の発生や変形を抑制することができる。
また、第1の実施形態では、第1チューブ20Aは、第1接続端部当接面47を備え、第1接続端部当接面47は、第1接続部44と第2接続部57の内部をボールが通過する方向と平行であり、第2チューブ20Bは、第2接続端部当接面60を備え、第2接続端部当接面60は、第1接続端部当接面47と平行かつ第1接続端部当接面47と対向しており、接続端部位置規制部74は、第1接続端部位置規制部75と、第2接続端部位置規制部76を備え、第1接続端部位置規制部75は、第1接続端部当接面47が第2接続端部当接面60と離間する方向への移動を規制し、第2接続端部位置規制部76は、第2接続端部当接面60が第1接続端部当接面47と離間する方向への移動を規制する。
このように、第1接続端部当接面47と第2接続端部当接面60とをかぎ状に構成し、互いに当接させることで、接続端部当接面47,60が無い場合と比べて、第1チューブ20Aと第2チューブ20Bとの相対移動が規制される。これにより、第1接続端部当接面47と第2接続端部当接面60との相対位置が一義的に決まる。
また、比較的広い面である接続端部当接面47,60同士を当接させているため、接続端部位置規制部75,76からの付勢力が接続端部46,59に作用したときに、接続端部当接面47,60に掛かる面圧が分散され易い。従って、接続端部位置規制部75,76からの付勢力によってチューブ20A,20Bに生じる応力集中を緩和することができる。
また、第1の実施形態では、クリップ22は、第1固定部70と第2固定部72を備え、第1固定部70は、クリップ22をナット17に固定する第1ねじ28が挿入される第1ねじ孔71を有しており、第2固定部72は、クリップ22をナット17に固定する第2ねじ32が挿入される第2ねじ孔73を有しており、接続端部位置規制部74は、第1接続端部位置規制部75と、第2接続端部位置規制部76を備え、第1接続端部位置規制部75は、第1ねじ28によって第1固定部70がナット17に固定される際、クリップ22が弾性変形することにより、第1接続部44に対する付勢力が発生し、第2接続端部位置規制部76は、第2ねじ32によって第2固定部72がナット17に固定される際、クリップ22が弾性変形することにより、第2接続部57に対する付勢力が発生する。
これにより、別途付加的な付勢部材を設けることなく、クリップ22自体が生じさせる付勢力によって、ナット17に対し第1チューブ20Aおよび第2チューブ20Bを効率的に保持することができる。また、付加的な付勢部材が必要ないので、パワーステアリング装置1の構造が簡素化される。よって、パワーステアリング装置1の製造コストを削減することができる。
さらに、第1の実施形態では、第1チューブ20Aは、第1位置規制部当接部44eを備え、第1接続端部位置規制部75は、第1曲面部75aを備え、第1曲面部75aは、曲面形状を有し、第1位置規制部当接部44eと当接し、第2チューブ20Bは、第2位置規制部当接部57eを備え、第2接続端部位置規制部76は、第2曲面部76aを備え、第2曲面部76aは、曲面形状を有し、第2位置規制部当接部57eと当接する。
このため、位置規制部当接部44e,57eが角部を有している場合と比べて、接続端部位置規制部75,76の当接に伴う位置規制部当接部44e,57eの損傷を抑制することができる。
また、第1の実施形態では、第1挿入部付勢部66は、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、第2挿入部付勢部67は、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、接続端部位置規制部75,76は、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、ナット17の回転軸線Oの方向の幅が、第1挿入部付勢部66と第2挿入部付勢部67のナット17の回転軸線Oの方向の幅よりも小さい。
これにより、接続端部位置規制部75,76の剛性が挿入部付勢部66,67の剛性よりも小さくなり、これに伴い、接続端部位置規制部75,76が接続端部46,59に掛ける付勢力も小さくなる。従って、接続端部位置規制部75,76からの付勢力により発生する接続端部46,59の内部応力を緩和することができる。
さらに、第1の実施形態では、クリップ22は、ばね鋼製である。
従って、コイルばね等の付勢部材を新たに設けることなく、クリップ22自体の弾性力により、ナット17に対し第1チューブ20Aおよび第2チューブ20Bを適度に保持することができる。また、付加的な付勢部材が必要ないので、パワーステアリング装置1の製造コストを削減することができる。
また、第1の実施形態では、第1接続部44および第2接続部57は、ボール19が循環するボール通路100を構成し、第1チューブ20Aは、第1位置規制部当接部44eを備え、第2チューブ20Bは、第2位置規制部当接部57eを備え、接続端部位置規制部74は、第1接続端部位置規制部75と、第2接続端部位置規制部76と、を備え、第1接続端部位置規制部75が第1位置規制部当接部44eと当接した状態で、第1接続端部位置規制部75が第1位置規制部当接部44eに作用する力の延長線上に、ボール通路100が位置せず、第2接続端部位置規制部76が第2位置規制部当接部57eと当接した状態で、第2接続端部位置規制部76が第2位置規制部当接部57eに作用する力の延長線上に、ボール通路100が位置しない。
このように、接続端部位置規制部75,76の当接によりチューブ20A,20Bの変形が生じたとしても、この変形がボール通路100に及ぶことを抑制することができる。従って、ボール通路100の形状が十分に維持され、ボール通路100内のボール19の移動が円滑となる。よって、ボールねじ機構15における動力伝達が向上する。
[第2の実施形態]
図15は、ナット17、チューブ20および第2の実施形態のクリップ22を示す説明図である。
第2の実施形態では、第1接続端部位置規制部75および第2接続端部位置規制部76は、第1チューブ20Aの第1接続端部46と第2チューブ20Bの第2接続端部59の境界部P(図15に太線で示す部分)を跨ぐ形状を有している。つまり、図15に示すように、接続端部位置規制部75,76は、第1接続端部46と第2接続端部59との間の境界部Pと接線方向Tにオーバーラップした位置に配置されており、第1接続端部46および第2接続端部59の双方に当接している。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態では、接続端部位置規制部75,76は、第1接続端部46と第2接続端部59の境界を跨ぐ形状を有する。
このため、接続端部位置規制部75,76は、第1接続端部46と第2接続端部59との双方を付勢する。従って、かぎ状に構成された接続端部当接面47,60をより効率的に付勢することができる。
また、接続端部46,59の双方を付勢することにより、仮にチューブ20A,20Bが接続端部46,59の接続端部当接面47,60を有していない場合でも、接続端部位置規制部75,76自体によって、接続端部46,59が位置決めされる。従って、接続端部46,59の接線方向Tに沿った相対的な位置ずれを抑制することができる。
[第3の実施形態]
図16は、ナット17、第1チューブ20Aおよび第3の実施形態のクリップ22を示す断面図である。
図16に示すように、第3の実施形態では、第1接続部44において、第2の第1チューブ部42は、ナット17の回転軸線Oにおけるナット17の接線方向Tと平行な面44fと、ナット17の接線方向Tと直角な面である第1位置規制部当接部44gと、からなるV字状に切り欠かれている。
同様に、第2の第2チューブ部55(図5参照)は、面44fおよび位置規制部当接部44gと同様に形成された面および第2位置規制部当接部をそれぞれ備えている。
また、第1軸線方向連結部68には、この第1軸線方向連結部68と同一平面上に延びる第1接続端部位置規制部77が形成されている。
同様に、第2軸線方向連結部69は、第1接続端部位置規制部77と同様に形成された第2接続端部位置規制部が形成されている。
ナット17の接線方向Tに沿った第1接続端部位置規制部77の先端部77aと第2接続端部位置規制部の先端部との間の組付前の距離は、ナット17の接線方向Tに沿った第1位置規制部当接部44gと第2位置規制部当接部との距離よりも狭くなっている。そして、チューブ20A,20Bにクリップ22を組み付けた状態では、第1接続端部位置規制部77の先端部77aおよび第2接続端部位置規制部の先端部が、第1位置規制部当接部44gおよび第2位置規制部当接部にそれぞれ食い込んでいる。従って、チューブ20A,20Bにクリップ22を組み付けた時点で、第1接続端部位置規制部77の先端部77aが第2の第1チューブ部42の第1位置規制部当接部44gにナット17の接線方向Tに沿った力F3を作用させている。
[第3の実施形態の効果]
第3の実施形態では、第1チューブ20Aは、第1位置規制部当接部44gを備え、第2チューブ20Bは、第2位置規制部当接部を備え、第1位置規制部当接部44gは、ナット17の回転軸線Oにおけるナット17の接線方向Tに対し直角な面であって、第1接続端部位置規制部77が当接可能な形状を有しており、第2位置規制部当接部は、ナット17の回転軸線Oにおけるナット17の接線方向Tに対し直角な面であって、第2接続端部位置規制部が当接可能な形状を有している。
第1の実施形態のように接続端部位置規制部75,76がナット17の接線方向Tに対し傾斜している場合には、ねじ28,32のねじ込みにより接続端部位置規制部75,76が位置規制部当接部44e,57eに当接するときに発生する分力F2も、ナット17の接線方向Tに対し傾斜する。つまり、分力F2がナット17の接線方向Tに沿って作用していないために、接続端部46,59を十分に付勢することができずに、接続端部46,59の接線方向Tに沿った相対的な位置ずれが生じる虞がある。
しかし、第3の実施形態のような構成とすることで、上記のような分力F2を発生させずに、第1接続端部位置規制部77および第2接続端部位置規制部によって第1位置規制部当接部44gおよび第2位置規制部当接部に接線方向Tに沿った力を直接的に作用させることができる。従って、接続端部46,59の接線方向Tに沿った相対的な位置ずれが効果的に抑制される。
[第4の実施形態]
図17は、ナット17、第1チューブ20Aおよび第4の実施形態のクリップ22を示す断面図である。
第4の実施形態では、第1接続端部位置規制部78は、先端部を第1挿入部付勢部66側に折り曲げてなる湾曲形状を有した第1湾曲部78aを備えている。図17に示すように、第1湾曲部78aは、ナット17側に、縦断面が円弧状をなす第1円弧状部81を備えており、この第1円弧状部81は、第1位置規制部当接部44eに当接している。
[第4の実施形態の効果]
第4の実施形態では、第1チューブ20Aは、第1位置規制部当接部44eを備え、第1接続端部位置規制部78は、第1湾曲部78aを備え、第1湾曲部78aは、湾曲形状を有し、この湾曲形状によって形成される第1円弧状部81が、第1位置規制部当接部44eと当接し、第2チューブ20Bは、第2位置規制部当接部を備え、第2接続端部位置規制部は、第2湾曲部を備え、第2湾曲部は、湾曲形状を有し、この湾曲形状によって形成される第2円弧状部が、第2位置規制部当接部と当接する。
このように、第1湾曲部78aにより第1位置規制部当接部44eには第1円弧状部81が当接し、第2湾曲部により第2接続端部位置規制部には第2円弧状部が当接する。従って、第1接続端部位置規制部78および第2接続端部位置規制部が角部を有している場合と比べて、第1接続端部位置規制部78および第2接続端部位置規制部の当接に伴う第1位置規制部当接部44eおよび第2位置規制部当接部の損傷を抑制することができる。
[第5の実施形態]
図18は、チューブ20および第5の実施形態の第1接続端部位置規制部79を示す説明図である。
第5の実施形態では、第1接続端部位置規制部79は、長方形の板状をなす第1基部79aと、ナット17の回転軸線Oに沿った幅が第1基部79aよりも広い長方形の板状をなす第1幅広規制部79bと、を備えている。図18に示すように、第1基部79aおよび第1幅広規制部79bは、第1接続端部46と第2接続端部59との間の境界部Pとナット17の接線方向Tにオーバーラップした位置に設けられている。第1幅広規制部79bは、第1基部79aと第1位置規制部当接部44eとの間に位置し、第1位置規制部当接部44eおよび第2位置規制部当接部57eの双方にまたがって当接している。
[第5の実施形態の効果]
第5の実施形態では、第1チューブ20Aは、第1位置規制部当接部44eを備え、第2チューブ20Bは、第2位置規制部当接部57eを備え、接続端部位置規制部74は、第1接続端部位置規制部79と、第2接続端部位置規制部を備え、第1接続端部位置規制部79は、第1基部79aと、第1幅広規制部79bを備え、第1基部79aは、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、第1幅広規制部79bは、第1基部79aと第1位置規制部当接部44eの間に設けられ、ナット17の回転軸線Oの方向における幅が第1基部79aよりも大きく、第1位置規制部当接部44eと当接可能な形状を有しており、第2接続端部位置規制部は、第2基部と、第2幅広規制部を備え、第2基部は、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、第2幅広規制部は、第2基部と第2位置規制部当接部57eの間に設けられ、ナットの回転軸線の方向における幅が第2基部よりも大きく、第2位置規制部当接部57eと当接可能な形状を有している。
このような第1幅広規制部79bおよび第2幅広規制部を用いることで、第1幅広規制部79bおよび第2幅広規制部と位置規制部当接部44e,57eとの接触面積が大きくなる。これにより、位置規制部当接部44e,57eに作用する応力が分散され、チューブ20A,20Bに生じる内部応力を緩和することができる。
[第6の実施形態]
図19は、第6の実施形態の第1挿入部付勢部66を示す斜視図である。
第6の実施形態では、第1接続端部位置規制部80は、第1挿入部付勢部66と直列に設けられている。つまり、プレス加工により第1挿入部付勢部66の一部を第1挿入部付勢部66の内側に凸となるように窪ませることで、ナット17の回転軸線Oの方向から見たときに断面U字状をなす第1接続端部位置規制部80が、第1挿入部付勢部66の途中に形成されている。
[第6の実施形態の効果]
第6の実施形態では、第1挿入部付勢部66は、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、第2挿入部付勢部は、ナット17の回転軸線Oの周方向に延びる形状を有し、接続端部位置規制部74は、第1接続端部位置規制部80と、第2接続端部位置規制部を備え、第1接続端部位置規制部80は、第1挿入部付勢部66と直列に設けられており、第2接続端部位置規制部は、第2挿入部付勢部と直列に設けられている。
このように、第1挿入部付勢部66と第1接続端部位置規制部80とを一体化することで、クリップ22の構造の簡素化することができる。
また、接続端部位置規制部が必要ないので、接続端部位置規制部分の材料が削減される。これにより、クリップ22の製造コストを減少させることができる。
[その他の実施形態]
この実施形態では、接続端部位置規制部が、位置規制部当接部と接触状態で、かつ位置規制部当接部に付勢力を付与しない形状を有している。換言すれば、接続端部位置規制部は、クリップがねじによってナットに固定された状態で、位置規制部当接部に弾性的に当接するのではなく、単に接触するように構成されている。
[その他の実施形態の効果]
この実施形態では、第1チューブは、第1位置規制部当接部を備え、第2チューブは、第2位置規制部当接部を備え、接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、第1接続端部位置規制部は、第1位置規制部当接部と接触状態で、かつ第1位置規制部当接部に対し付勢力を付与しない形状を有し、第2接続端部位置規制部は、第2位置規制部当接部と接触状態で、かつ第2位置規制部当接部に対し付勢力を付与しない形状を有する。
このため、第1および第2接続端部位置規制部が第1および第2位置規制部当接部に与える付勢力がほぼゼロとなる。これにより、第1および第2位置規制部当接部における内部応力の発生を抑制することができる。特に、第1および第2チューブが合成樹脂材料で形成される場合には、第1および第2位置規制部当接部におけるクリープの発生を抑制することができる。
以上説明した実施形態に基づくパワーステアリング装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
パワーステアリング装置は、その一態様として、螺旋状の転舵軸側ボールねじ溝を備えた転舵軸と、ナットであって、本体部、ナット側ボールねじ溝、第1連通路、および第2連通路を備え、前記本体部は筒形状を有し、前記転舵軸が挿入されており、前記ナット側ボールねじ溝は、前記本体部の内周側に設けられた螺旋状の溝であって、前記第1連通路は、前記本体部の内周側と外周側を連通しており、前記第2連通路は、前記本体部の内周側と外周側を連通している、前記ナットと、前記転舵軸側ボールねじ溝と前記ナット側ボールねじ溝の間で移動可能に設けられ、前記転舵軸に対し前記ナットを相対回転可能に支持する複数のボールと、第1循環部材であって、筒形状を有し、第1挿入部、第1屈曲部、第1接続部、および第1接続端部を備え、前記第1挿入部は、前記第1連通路に挿入されており、前記第1接続部は、前記ナットの外周側に設けられており、前記第1屈曲部は、前記第1挿入部と前記第1接続部の間に設けられている、前記第1循環部材と、第2循環部材であって、筒形状を有し、第2挿入部、第2屈曲部、第2接続部、および第2接続端部を備え、前記第2挿入部は、前記第2連通路に挿入されており、前記第2接続部は、前記ナットの外周側に設けられており、前記第2屈曲部は、前記第2挿入部と前記第2接続部の間に設けられており、前記第2接続端部は、前記第2接続部の前記第2屈曲部とは反対側に設けられており、前記第1接続部の前記第1接続端部と対向し、前記複数のボールが前記第1循環部材と前記第2循環部材の間で往来可能に設けられている、前記第2循環部材と、固定部材であって、第1挿入部付勢部、第2挿入部付勢部、および接続端部位置規制部を有し、前記第1挿入部付勢部は、前記第1連通路に前記第1挿入部が挿入される方向に前記第1挿入部を付勢しており、前記第2挿入部付勢部は、前記第2連通路に前記第2挿入部が挿入される方向に前記第2挿入部を付勢しており、前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部と前記第2接続端部の相対位置ずれを規制する形状を有している、前記固定部材と、電動モータであって、前記ナットを回転駆動し、前記ナットの回転に伴い前記転舵軸を軸方向に移動させる前記電動モータと、を有する。
前記パワーステアリング装置の好ましい態様において、前記接続端部位置規制部は、前記第1挿入部付勢部よりも前記第1接続端部に近い位置であって、かつ前記第2挿入部付勢部よりも前記第2接続端部に近い位置に設けられている。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1循環部材は、第1接続端部当接面を備え、前記第1接続端部当接面は、前記第1接続部と前記第2接続部の内部を前記ボールが通過する方向と平行であり、前記第2循環部材は、第2接続端部当接面を備え、前記第2接続端部当接面は、前記第1接続端部当接面と平行かつ前記第1接続端部当接面と対向しており、前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、前記第1接続端部当接面が前記第2接続端部当接面と離間する方向への移動を規制し、前記第2接続端部位置規制部は、前記第2接続端部当接面が前記第1接続端部当接面と離間する方向への移動を規制する。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部と前記第2接続端部の境界を跨ぐ形状を有する。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記固定部材は、第1固定部と第2固定部を備え、前記第1固定部は、前記固定部材を前記ナットに固定する第1ねじが挿入される第1ねじ孔を有しており、前記第2固定部は、前記固定部材を前記ナットに固定する第2ねじが挿入される第2ねじ孔を有しており、前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、前記第1ねじによって前記第1固定部が前記ナットに固定される際、前記固定部材が弾性変形することにより、前記第1接続部に対する付勢力が発生し、前記第2接続端部位置規制部は、前記第2ねじによって前記第2固定部が前記ナットに固定される際、前記固定部材が弾性変形することにより、前記第2接続部に対する付勢力が発生する。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、前記第1位置規制部当接部は、前記ナットの回転軸線における前記ナットの接線方向に対し直角な面であって、前記第1接続端部位置規制部が当接可能な形状を有しており、前記第2位置規制部当接部は、前記ナットの回転軸線における前記ナットの接線方向に対し直角な面であって、前記第2接続端部位置規制部が当接可能な形状を有している。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、第1湾曲部を備え、前記第1湾曲部は、湾曲形状を有し、この湾曲形状によって形成される第1円弧状部が、前記第1位置規制部当接部と当接し、前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、前記第2接続端部位置規制部は、第2湾曲部を備え、前記第2湾曲部は、湾曲形状を有し、この湾曲形状によって形成される第2円弧状部が、前記第2位置規制部当接部と当接する。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、第1曲面部を備え、前記第1曲面部は、曲面形状を有し、前記第1位置規制部当接部と当接し、前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、前記第2接続端部位置規制部は、第2曲面部を備え、前記第2曲面部は、曲面形状を有し、前記第2位置規制部当接部と当接する。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記第2挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記接続端部位置規制部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記ナットの回転軸線の方向の幅が、前記第1挿入部付勢部と前記第2挿入部付勢部の前記ナットの回転軸線の方向の幅よりも小さい。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、第1基部と、第1幅広規制部を備え、前記第1基部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記第1幅広規制部は、前記第1基部と前記第1位置規制部当接部の間に設けられ、前記ナットの回転軸線の方向における幅が前記第1基部よりも大きく、前記第1位置規制部当接部と当接可能な形状を有しており、前記第2接続端部位置規制部は、第2基部と、第2幅広規制部を備え、前記第2基部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記第2幅広規制部は、前記第2基部と前記第2位置規制部当接部の間に設けられ、前記ナットの回転軸線の方向における幅が前記第2基部よりも大きく、前記第2位置規制部当接部と当接可能な形状を有している。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、前記第1位置規制部当接部と接触状態で、かつ前記第1位置規制部当接部に対し付勢力を付与しない形状を有し、前記第2接続端部位置規制部は、前記第2位置規制部当接部と接触状態で、かつ前記第2位置規制部当接部に対し付勢力を付与しない形状を有する。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記固定部材は、ばね鋼製である。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記第2挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、前記第1接続端部位置規制部は、前記第1挿入部付勢部と直列に設けられており、前記第2接続端部位置規制部は、前記第2挿入部付勢部と直列に設けられている。
別の好ましい態様では、前記パワーステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1接続部および前記第2接続部は、前記ボールが循環するボール通路を構成し、前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部と、を備え、前記第1接続端部位置規制部が前記第1位置規制部当接部と当接した状態で、前記第1接続端部位置規制部が前記第1位置規制部当接部に作用する力の延長線上に、前記ボール通路が位置せず、前記第2接続端部位置規制部が前記第2位置規制部当接部と当接した状態で、前記第2接続端部位置規制部が前記第2位置規制部当接部に作用する力の延長線上に、前記ボール通路が位置しない。

Claims (12)

  1. パワーステアリング装置において、
    螺旋状の転舵軸側ボールねじ溝を備えた転舵軸と、
    ナットであって、本体部、ナット側ボールねじ溝、第1連通路、および第2連通路を備え、
    前記本体部は筒形状を有し、前記転舵軸が挿入されており、
    前記ナット側ボールねじ溝は、前記本体部の内周側に設けられた螺旋状の溝であって、
    前記第1連通路は、前記本体部の内周側と外周側を連通しており、
    前記第2連通路は、前記本体部の内周側と外周側を連通している、
    前記ナットと、
    前記転舵軸側ボールねじ溝と前記ナット側ボールねじ溝の間で移動可能に設けられ、前記転舵軸に対し前記ナットを相対回転可能に支持する複数のボールと、
    第1循環部材であって、筒形状を有し、第1挿入部、第1屈曲部、第1接続部、および第1接続端部を備え、
    前記第1挿入部は、前記第1連通路に挿入されており、
    前記第1接続部は、前記ナットの外周側に設けられており、
    前記第1屈曲部は、前記第1挿入部と前記第1接続部の間に設けられている、
    前記第1循環部材と、
    第2循環部材であって、筒形状を有し、第2挿入部、第2屈曲部、第2接続部、および第2接続端部を備え、
    前記第2挿入部は、前記第2連通路に挿入されており、
    前記第2接続部は、前記ナットの外周側に設けられており、
    前記第2屈曲部は、前記第2挿入部と前記第2接続部の間に設けられており、
    前記第2接続端部は、前記第2接続部の前記第2屈曲部とは反対側に設けられており、前記第1接続部の前記第1接続端部と対向し、前記複数のボールが前記第1循環部材と前記第2循環部材の間で往来可能に設けられている、
    前記第2循環部材と、
    固定部材であって、第1挿入部付勢部、第2挿入部付勢部、および接続端部位置規制部を有し、
    前記第1挿入部付勢部は、前記第1連通路に前記第1挿入部が挿入される方向に前記第1挿入部を付勢しており、
    前記第2挿入部付勢部は、前記第2連通路に前記第2挿入部が挿入される方向に前記第2挿入部を付勢しており、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部と前記第2接続端部の相対位置ずれを規制する形状を有している、
    前記固定部材と、
    電動モータであって、前記ナットを回転駆動し、前記ナットの回転に伴い前記転舵軸を軸方向に移動させる前記電動モータと、
    を有し、
    前記第1接続部および前記第2接続部は、前記ボールが循環するボール通路を構成し、
    前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、
    前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、
    前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部と、を備え、
    前記第1接続端部位置規制部が前記第1位置規制部当接部と当接した状態で、前記第1接続端部位置規制部が前記第1位置規制部当接部に作用する力の延長線上に、前記ボール通路が位置せず、
    前記第2接続端部位置規制部が前記第2位置規制部当接部と当接した状態で、前記第2接続端部位置規制部が前記第2位置規制部当接部に作用する力の延長線上に、前記ボール通路が位置しないことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1挿入部付勢部よりも前記第1接続端部に近い位置であって、かつ前記第2挿入部付勢部よりも前記第2接続端部に近い位置に設けられていることを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1循環部材は、第1接続端部当接面を備え、
    前記第1接続端部当接面は、前記第1接続部と前記第2接続部の内部を前記ボールが通過する方向と平行であり、
    前記第2循環部材は、第2接続端部当接面を備え、
    前記第2接続端部当接面は、前記第1接続端部当接面と平行かつ前記第1接続端部当接面と対向しており、
    前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、前記第1接続端部当接面が前記第2接続端部当接面と離間する方向への移動を規制し、
    前記第2接続端部位置規制部は、前記第2接続端部当接面が前記第1接続端部当接面と離間する方向への移動を規制することを特徴とするパワーステアリング装置。
  4. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部と前記第2接続端部の境界を跨ぐ形状を有することを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記固定部材は、第1固定部と第2固定部を備え、
    前記第1固定部は、前記固定部材を前記ナットに固定する第1ねじが挿入される第1ねじ孔を有しており、
    前記第2固定部は、前記固定部材を前記ナットに固定する第2ねじが挿入される第2ねじ孔を有しており、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部位置規制部と、前記第2接続端部位置規制部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、前記第1ねじによって前記第1固定部が前記ナットに固定される際、前記固定部材が弾性変形することにより、前記第1接続部に対する付勢力が発生し、
    前記第2接続端部位置規制部は、前記第2ねじによって前記第2固定部が前記ナットに固定される際、前記固定部材が弾性変形することにより、前記第2接続部に対する付勢力が発生することを特徴とするパワーステアリング装置。
  6. 請求項5に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1循環部材は、前記第1位置規制部当接部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、第1湾曲部を備え、
    前記第1湾曲部は、湾曲形状を有し、この湾曲形状によって形成される第1円弧状部が、前記第1位置規制部当接部と当接し、
    前記第2循環部材は、前記第2位置規制部当接部を備え、
    前記第2接続端部位置規制部は、第2湾曲部を備え、
    前記第2湾曲部は、湾曲形状を有し、この湾曲形状によって形成される第2円弧状部が、前記第2位置規制部当接部と当接することを特徴とするパワーステアリング装置。
  7. 請求項5に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1循環部材は、前記第1位置規制部当接部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、第1曲面部を備え、
    前記第1曲面部は、曲面形状を有し、前記第1位置規制部当接部と当接し、
    前記第2循環部材は、前記第2位置規制部当接部を備え、
    前記第2接続端部位置規制部は、第2曲面部を備え、
    前記第2曲面部は、曲面形状を有し、前記第2位置規制部当接部と当接することを特徴とするパワーステアリング装置。
  8. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記第2挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記接続端部位置規制部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、前記ナットの回転軸線の方向の幅が、前記第1挿入部付勢部と前記第2挿入部付勢部の前記ナットの回転軸線の方向の幅よりも小さいことを特徴とするパワーステアリング装置。
  9. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1循環部材は、前記第1位置規制部当接部を備え、
    前記第2循環部材は、前記第2位置規制部当接部を備え、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部位置規制部と、前記第2接続端部位置規制部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、第1基部と、第1幅広規制部を備え、
    前記第1基部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記第1幅広規制部は、前記第1基部と前記第1位置規制部当接部の間に設けられ、前記ナットの回転軸線の方向における幅が前記第1基部よりも大きく、前記第1位置規制部当接部と当接可能な形状を有しており、
    前記第2接続端部位置規制部は、第2基部と、第2幅広規制部を備え、
    前記第2基部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記第2幅広規制部は、前記第2基部と前記第2位置規制部当接部の間に設けられ、前記ナットの回転軸線の方向における幅が前記第2基部よりも大きく、前記第2位置規制部当接部と当接可能な形状を有していることを特徴とするパワーステアリング装置。
  10. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記固定部材は、ばね鋼製であることを特徴とするパワーステアリング装置。
  11. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記第2挿入部付勢部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部位置規制部と、前記第2接続端部位置規制部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、前記第1挿入部付勢部と直列に設けられており、
    前記第2接続端部位置規制部は、前記第2挿入部付勢部と直列に設けられていることを特徴とするパワーステアリング装置。
  12. パワーステアリング装置において、
    螺旋状の転舵軸側ボールねじ溝を備えた転舵軸と、
    ナットであって、本体部、ナット側ボールねじ溝、第1連通路、および第2連通路を備え、
    前記本体部は筒形状を有し、前記転舵軸が挿入されており、
    前記ナット側ボールねじ溝は、前記本体部の内周側に設けられた螺旋状の溝であって、
    前記第1連通路は、前記本体部の内周側と外周側を連通しており、
    前記第2連通路は、前記本体部の内周側と外周側を連通している、
    前記ナットと、
    前記転舵軸側ボールねじ溝と前記ナット側ボールねじ溝の間で移動可能に設けられ、前記転舵軸に対し前記ナットを相対回転可能に支持する複数のボールと、
    第1循環部材であって、筒形状を有し、第1挿入部、第1屈曲部、第1接続部、および第1接続端部を備え、
    前記第1挿入部は、前記第1連通路に挿入されており、
    前記第1接続部は、前記ナットの外周側に設けられており、
    前記第1屈曲部は、前記第1挿入部と前記第1接続部の間に設けられている、
    前記第1循環部材と、
    第2循環部材であって、筒形状を有し、第2挿入部、第2屈曲部、第2接続部、および第2接続端部を備え、
    前記第2挿入部は、前記第2連通路に挿入されており、
    前記第2接続部は、前記ナットの外周側に設けられており、
    前記第2屈曲部は、前記第2挿入部と前記第2接続部の間に設けられており、
    前記第2接続端部は、前記第2接続部の前記第2屈曲部とは反対側に設けられており、前記第1接続部の前記第1接続端部と対向し、前記複数のボールが前記第1循環部材と前記第2循環部材の間で往来可能に設けられている、
    前記第2循環部材と、
    固定部材であって、第1挿入部付勢部、第2挿入部付勢部、および接続端部位置規制部を有し、
    前記第1挿入部付勢部は、前記第1連通路に前記第1挿入部が挿入される方向に前記第1挿入部を付勢しており、
    前記第2挿入部付勢部は、前記第2連通路に前記第2挿入部が挿入される方向に前記第2挿入部を付勢しており、
    前記接続端部位置規制部は、前記第1接続端部と前記第2接続端部の相対位置ずれを規制する形状を有している、
    前記固定部材と、
    電動モータであって、前記ナットを回転駆動し、前記ナットの回転に伴い前記転舵軸を軸方向に移動させる前記電動モータと、
    を有し、
    前記第1循環部材は、第1位置規制部当接部を備え、
    前記第2循環部材は、第2位置規制部当接部を備え、
    前記接続端部位置規制部は、第1接続端部位置規制部と、第2接続端部位置規制部を備え、
    前記第1接続端部位置規制部は、第1基部と、第1幅広規制部を備え、
    前記第1基部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記第1幅広規制部は、前記第1基部と前記第1位置規制部当接部の間に設けられ、前記ナットの回転軸線の方向における幅が前記第1基部よりも大きく、前記第1位置規制部当接部と当接可能な形状を有しており、
    前記第2接続端部位置規制部は、第2基部と、第2幅広規制部を備え、
    前記第2基部は、前記ナットの回転軸線の周方向に延びる形状を有し、
    前記第2幅広規制部は、前記第2基部と前記第2位置規制部当接部の間に設けられ、前記ナットの回転軸線の方向における幅が前記第2基部よりも大きく、前記第2位置規制部当接部と当接可能な形状を有していることを特徴とするパワーステアリング装置。
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