JP2018184981A - 十字継手および推進軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で重量増加を抑えつつ屈曲角度を制限できる十字継手および推進軸を提供する。
【解決手段】基端部21と基端部21の両側から延び軸孔を有する一対のアーム部22とを備えたフランジヨーク2と、スタブヨーク3と、フランジヨーク2の軸孔に嵌合する第1軸41およびスタブヨーク3の軸孔33に嵌合する第2軸42を有する十字軸4と、を備えた十字継手1であって、フランジヨーク2の基端部21に形成された穴部6と、十字軸4に一体に形成され穴部6に遊嵌する突起部7と、を有し、フランジヨーク2が所定角度まで屈曲したとき、突起部7と穴部6とが互いに当接して屈曲角度を制限する屈曲制限部5Aを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、十字継手および推進軸に関する。
自動車の推進軸は、車両前方に搭載された原動機で発生し、車両前方に搭載された変速装置で減速された動力を、車両後方に搭載された終減速装置に伝達するものである。変速装置と終減速装置との間は一定の長さではなく、また両者の回転中心は一致していないため、変速装置の直後と終減速装置の直前には自在継ぎ手が設けられている。推進軸は、自在継ぎ手以外は一般に鋼管で構成されている。推進軸はその長さが一定の長さを超えると共振点が低くなる傾向にあり、この共振点が実用域内にあってはならないため、推進軸を中間で分割してこの分割部分に中間の自在継ぎ手を設けることもある。この場合、中間の自在継ぎ手の近傍に中間軸受を設けて推進軸を車体側に支持させる。
自動車が前方衝突した際、衝突による衝撃をエンジンルームも含むボディパネルで吸収するために、原動機および変速機を速やかに後退させ、ボディを変形させて衝撃を吸収することが求められる。変速機の後方には推進軸が車両前後方向に延在しており、これが所謂「つっかい棒」になってしまうと原動機および変速機の後退を阻害してしまい、ひいてはボディの変形を阻害し、乗員への衝撃が増加する要因になりかねない。そのため、推進軸には予め脆弱部が設定され、所定の荷重が脆弱部に加わったときに収縮または脱落するように構成されている。しかし、自在継手の屈曲角度が大きい場合、自在継手の部位で推進軸が大きく折れ曲がってしまい、前記脆弱部に荷重が作用しなくなる恐れがある。
この問題に対し、特許文献1には、十字継手を構成する一対のスタブヨークの各アーム側面に張り出し部を形成し、所定の屈曲角度になると張り出し部同士が干渉することで屈曲角度を規制する技術が記載されている。
一方、特許文献2には、十字軸が装着されるヨークと、ヨークから径方向外側に延在しコンパニオンフランジにボルトで締結されるフランジと、を有するフランジヨークを備えた推進軸が記載されている。
特許第4945253号公報 特開2013−194834号公報
特許文献1の技術によれば、アーム側面に張り出し部を形成することから、ヨークが大型化するとともに重量が増加するという問題がある。
また、特許文献1の技術をフランジヨークに適用すると、前記張り出し部がフランジのボルト孔の近くに形成され、ボルトやボルト締め付け工具が張り出し部に干渉することがある。これを回避するにはボルトのピッチサークル径を大きくする必要がある。しかし、ピッチサークル径を大きくする分、フランジの外形が大きくなるので、重量が増加するとともに、フランジと周囲部材例えば車体側の部材とのクリアランスを確保することが困難となる。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、簡単な構造で重量増加を抑えつつ屈曲角度を制限できる十字継手および推進軸を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、基端部と該基端部の両側から延び軸孔を有する一対のアーム部とを各々備えた第1ヨークおよび第2ヨークと、前記第1ヨークの軸孔に嵌合する第1軸および前記第2ヨークの軸孔に嵌合する第2軸を有する十字軸と、を備えた十字継手であって、前記第1ヨークおよび第2ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基端部に形成された穴部と、前記十字軸に一体に形成され前記穴部に遊嵌する突起部と、を有し、一方のヨークが所定角度まで屈曲したとき、前記突起部と前記穴部とが互いに当接して屈曲角度を制限する屈曲制限部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、突起部と前記穴部とが互いに当接して屈曲角度を制限する屈曲制限部を備えることにより、簡単な構造で重量増加を抑えつつヨークの屈曲角度を制限できる。
また、本発明は、前記穴部は、一方のヨークを軸支する軸に沿って長手方向の長穴であることを特徴とする。
本発明によれば、ヨークと十字軸とを組み付けるに当たり、突起部を基端部に干渉することなく容易に穴部内に遊嵌させることができる。
また、本発明は、前記穴部は、その短方向の内面に前記突起部が当接するように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ヨークの屈曲の制限角度を容易に設定できる。
また、本発明は、前記突起部の先端に傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、傾斜面によって突起部の先端と穴部の縁部との干渉を容易に回避でき、ヨークと十字軸との組み付け性が向上する。
また、本発明は、前記突起部は、前記十字軸とは別部材の軸状部材であることを特徴とする。
本発明によれば、既存仕様の十字軸にさほどの形状変更を伴うことなく、突起部を形成できる。
また、本発明は、前記軸状部材は、前記十字軸に設けた嵌合穴に嵌合される構成であることを特徴とする。
また、本発明は、前記軸状部材は、前記十字軸に設けたねじ穴に螺合される構成であることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造で突起部を十字軸に取り付けることができる。
また、本発明は、前記一方のヨークは、基端部から径方向外側に延在し伝達部材にボルトで締結されるフランジを有するフランジヨークであることを特徴とする。
本発明によれば、屈曲制限部としてアーム部の側部に張り出し部を形成する必要がない。したがって、ボルトやボルト締め付け工具と張り出し部との干渉を避けるためにボルトのピッチサークル径を大きくするという問題も生じず、フランジの大型化および重量増加を抑えることができる。
本発明に係る十字継手および推進軸によれば、簡単な構造で重量増加を抑えつつ屈曲角度を制限できる。
本発明の推進軸の平面図である。 第1実施形態の十字継手の平断面図である。 第1実施形態のフランジヨークの背面図である。 第1実施形態の十字軸の外観斜視図である。 第1実施形態の十字継手の作用説明図である。 第1実施形態の十字継手の組み付け工程を示す説明図である。 第2実施形態の十字軸の説明図であり、(a)、(b)はそれぞれ平面図、正面図である。 第3実施形態の十字軸の平断面図である。
図1において、推進軸60は、例えば後輪駆動の四輪車に搭載される。推進軸60は、車両の前側に配置された変速機(図示せず)が出力する動力を、車両の後側に配置された終減速装置(図示せず)に伝達する動力伝達軸であり、車両前後方向に延びている。推進軸60は、例えば2ピース構造であり、前側の第1推進軸61と、後側の第2推進軸62と、第1推進軸61と第2推進軸62とを連結する等速ジョイント63と、推進軸1の前後方向中程で推進軸1を車体に支持する中間軸受ユニット64と、前側の十字継手1と、後側の十字継手65と、を備えている。この他、推進軸60が等速ジョイント63を備えず、第1推進軸61と第2推進軸62とが十字軸ジョイントで連結された構成でもよい。
十字継手1は、コンパニオンフランジ66と第1推進軸61の前端部とを連結する。コンパニオンフランジ66は、円筒部67と、円筒部67の後側から径方向外側に延出したリング状の円盤部68と、を備えている。円筒部67にはインボリュートスプラインが形成されており、円筒部67は変速機の出力軸と連結されている。円盤部68には、ボルト69が挿通するボルト孔が形成されている。
以下、本発明を十字継手1に適用した形態について説明する。また、以下の説明において、後記する十字軸4の一方の軸心(フランジヨーク2の回転軸心)をO1、他方の軸心(スタブヨーク3の回転軸心)をO2とし、軸心O1と軸心O2との交点を通り軸心O1,O2に対し共に直交する軸心(推進軸60の軸心)をO3とする。
「第1実施形態」
図2を参照して、十字継手1は、フランジヨーク2(第1ヨーク)と、スタブヨーク(第2ヨーク)3と、十字軸4とを備えて構成されている。フランジヨーク2は、軸心O3との交差方向に延在する基端部21と、基端部21の両側から互いに対向するように後方に延びそれぞれ軸孔23(図3)を有する一対のアーム部22と、基端部21から軸心O3の径方向外側に延在し、相手の伝達部材すなわちコンパニオンフランジ66の円盤部68にボルト69、ナット70(図1)で締結されるフランジ24と、を備えている。フランジ24は、図3に示すように、軸心O3方向視して円形を呈しているが、例えばボルト69の座面71同士の間を辺とする略四角形状等の多角形状であってもよい。4つの座面71は、各アーム部22の側部22Aの根元近傍に形成されている。
図2において、スタブヨーク3は、軸心O3との直交方向に延在する基端部31と、基端部31の両側から互いに対向するように前方に延びそれぞれ軸孔33を有する一対のアーム部32と、基端部31から後方に延びる円筒部34と、を備えている。円筒部34の後端は、図1に示す第1推進軸61の前端に摩擦溶接等で連結されている。
図2、図4を参照して、十字軸4は、一方の第1軸41と他方の第2軸42とが軸心O3で互いに直交するように形成されている。第1軸41は、その両端が軸受11を介してフランジヨーク2の一対の軸孔23,23(図3)に嵌合している。図2に示すように、第2軸42は、その両端が軸受12を介してスタブヨーク3の一対の軸孔33,33に嵌合している。つまり、第1軸41は、フランジヨーク2を軸支する軸を構成し、第2軸42はスタブヨーク3を軸支する軸を構成する。
軸受11,12は、複数のころ13とシェル14とを有するニードルベアリングで構成されている。シェル14の一端側は蓋状に閉塞されているので、軸受11,12には、シェル14の他端側、すなわち第1軸41、第2軸42への挿入側のみにリング状のシール部材15があてがわれている。シール部材15は、第1軸41、第2軸42に外嵌するように取り付けられている。第1軸41には、軸心O1方向の移動を規制するようにシール部材15を支持する一対の鍔部43が同心状に形成されている。同様に、第2軸42にも、軸心O2方向の移動を規制するようにシール部材15を支持する一対の鍔部44が同心状に形成されている。鍔部43,44の外径とシール部材15の外径とは互いに略同一の寸法である。
十字継手1の基本構成は以上の通りであり、フランジヨーク2は軸心O1を中心に回転することで軸心O3に対して屈曲し、スタブヨーク3は軸心O2を中心に回転することで軸心O3に対して屈曲する。
「屈曲制限部5A,5B」
図2において、十字継手1は、フランジヨーク2の基端部21に形成された穴部6と、十字軸4に一体に形成され穴部6に遊嵌する突起部7と、を有し、フランジヨーク2が所定角度まで屈曲したとき、突起部7と穴部6とが互いに当接して屈曲角度を制限する屈曲制限部5Aを備えている。同様に、十字継手1は、スタブヨーク3の基端部31に形成された穴部8と、十字軸4に形成され穴部8に遊嵌する突起部9と、を有し、スタブヨーク3が所定角度まで屈曲したとき、突起部9と穴部8とが互いに当接して屈曲角度を制限する屈曲制限部5Bを備えている。
図2、図3において、穴部6は、軸心O3を中心としてフランジヨーク2の基端部21を前後に貫通するように形成されている。十字軸4とフランジヨーク2とを組み付ける際、突起部7を基端部21に干渉することなく穴部6内に遊嵌させるため、穴部6は、フランジヨーク2を軸支する軸、すなわち第1軸41の軸心O1に沿って長手方向の長穴として形成されている。したがって、穴部6の短方向は軸心O2に沿う方向となる。図3に、長手方向寸法をL1、短方向寸法をL2にて示す。穴部6の短方向の内面が突起部7と当接する部位となり、短方向寸法L2は、フランジヨーク2の所望の屈曲角度の制限が得られる幅寸法に設定されている。
図2において、穴部8は、軸心O3を中心としてスタブヨーク3の基端部21に凹状の穴として形成されている。穴部8も穴部6と同様の理由で長穴に形成されている。すなわち、十字軸4とスタブヨーク3とを組み付ける際、突起部9を基端部31に干渉することなく穴部8内に遊嵌させるため、穴部8は、スタブヨーク3を軸支する軸、すなわち第2軸42の軸心O2に沿って長手方向の長穴として形成されている。したがって、穴部8の短方向は軸心O1に沿う方向となる。穴部8の短方向の内面が突起部9と当接する部位となり、その短方向寸法は、スタブヨーク3の所望の屈曲角度の制限が得られる幅寸法に設定されている。
突起部7は、十字軸4から軸心O3を中心にフランジヨーク2側に向けて突設された略円柱形状、具体的には先端に向かうにしたがい僅かに縮径する軸状部から構成されている。突起部9も、十字軸4から軸心O3を中心にスタブヨーク3側に向けて突設された略円柱形状の軸状部から構成されている。本実施形態では、突起部7,9は十字軸4に一体成形により形成されている。
「作用」
図5において、フランジヨーク2が軸心O1を中心に一方側に回転して屈曲すると、突起部7が穴部6の右側に当接する。フランジヨーク2が軸心O1を中心に他方側に回転して屈曲すると、突起部7が穴部6の左側に当接する。これにより、フランジヨーク2の一方向側および他方向側における所定角度以上の屈曲が制限される。
また、図示はしないが、スタブヨーク3が軸心O2を中心に一方側に回転して屈曲すると、突起部9が穴部8の一方(例えば図5における紙面奥側)の内面に当接する。スタブヨーク3が軸心O2を中心に他方側に回転して屈曲すると、突起部9が穴部8の他方(図5における紙面手前側)の内面に当接する。これにより、スタブヨーク3の一方向側および他方向側における所定角度以上の屈曲が制限される。
「十字継手1の組み付け方法」
図6において、十字軸4とスタブヨーク3とを組み付ける場合、(a)に示すように、第2軸42の一端側を一方の軸孔33に差し入れ、その第2軸42の一端側を正規の取り付け位置よりも一旦奥まで移動させる。次いで、(b)→(c)のように、第2軸42の一端側を支点として、第2軸42の他端側を他方の軸孔33に近づけるように十字軸4を回動させる。次いで、(d)に示すように、軸孔33,33と第2軸42とが同軸となった状態で、外側から軸受12,12(図2)を嵌合する。穴部8は、軸孔33,33の軸心、すなわち軸心O2に沿って長手方向の長穴として形成されているので、組み付けの途中に突起部9の先端を基端部31に引っ掛けることなく、穴部8にスムーズに遊嵌できる。
また、図示はしないが、十字軸4とフランジヨーク2とを組み付ける場合には、第1軸41の一端側を一方の軸孔23に差し入れ、その第1軸41の一端側を正規の取り付け位置よりも一旦奥まで移動させる。次いで、第1軸41の一端側を支点として、第1軸41の他端側を他方の軸孔23に近づけるように十字軸4を回動させる。次いで、軸孔23,23と第1軸41とが同軸となった状態で、外側から軸受11,11(図2)を嵌合する。この場合においても、穴部6は、軸孔23,23の軸心、すなわち軸心O1に沿って長手方向の長穴として形成されているので、組み付けの途中に突起部7の先端を基端部21に引っ掛けることなく、穴部6にスムーズに遊嵌できる。
以上のような屈曲制限部5A,5Bを備える十字軸1によれば、簡単な構造で重量増加を抑えつつフランジヨーク2やスタブヨーク3の屈曲角度を制限できる。特に、フランジヨーク2において、図3に示すようにアーム部22の側部22Aと座面71とが近接している場合、仮に従来のようにアーム部22の側部22Aに角度規制部を張り出すように形成すると、ボルト69やボルト締め付け工具がその張り出し部に干渉することがある。これを回避するにはボルト69のピッチサークル径を大きくする必要があり、フランジ24の大型化および重量増加を招く。これに対し本願発明の屈曲制限部5Aによれば、アーム部22の側部22Aに張り出し部を形成する必要がないので、ボルト69のピッチサークル径の大径化の問題は生じず、フランジ24の大型化および重量増加を抑えることができる。
穴部6を、フランジヨーク2を軸支する第1軸41に沿って長手方向の長穴とすれば、フランジヨーク2と十字軸4とを組み付けるに当たり、突起部7を基端部21に干渉することなく容易に穴部6内に遊嵌させることができる。同様に、穴部8を、スタブヨーク3を軸支する第2軸42に沿って長手方向の長穴とすれば、スタブヨーク3と十字軸4とを組み付けるに当たり、突起部9を基端部31に干渉することなく容易に穴部8内に遊嵌させることができる。
穴部6を、その短方向の内面に突起部7が当接するように形成すれば、フランジヨーク2の屈曲の制限角度を容易に設定できる。同様に、穴部8を、その短方向の内面に突起部9が当接するように形成すれば、スタブヨーク3の屈曲の制限角度を容易に設定できる。
「第2実施形態」
図7において、突起部7,9の先端には傾斜面10が形成されている。突起部7の傾斜面10は、軸心O1方向視で面が見えるように、軸心O2方向に沿う一対の楔面として形成されている。突起部9の傾斜面10は、軸心O2方向視で面が見えるように、軸心O1方向に沿う一対の楔面として形成されている。このような傾斜面10を設けることにより、図6で説明した十字継手1の組み付け工程において、傾斜面10によって突起部7,9の先端と穴部6,8の縁部との干渉を容易に回避でき、組み付け性が向上する。
「第3実施形態」
図8において、突起部7,9は、十字軸4とは別部材の軸状部材から構成されている。突起部7,9は、十字軸4に設けた嵌合穴への圧入等による嵌合、または十字軸4に設けたねじ穴への螺合により一体に固定される。このように突起部7,9を別部材から構成すれば、既存仕様の十字軸4にさほどの形状変更を伴うことなく、突起部7,9を形成できる。突起部7,9を嵌合または螺合により十字軸4に固定すれば、簡単な構造で突起部7,9を十字軸4に取り付けることができる。
以上、本発明に係る十字継手1の好適な実施形態を説明した。本発明の十字継手1を備える推進軸60によれば、自動車が前方衝突等した際、屈曲制限部5A,5Bにより十字継手1における推進軸60の過度の屈曲を制限できる。したがって、推進軸60に設定された脆弱部に所定の荷重を加えることができ、脆弱部に設定された所望の収縮機能や脱落機能等を良好に発揮できる。
十字継手1において、突起部7,9の形状は軸状に限られず、穴部6,8に遊嵌して穴部6,8の内面に当接可能なものであればその形状は問わない。
1 十字継手
2 フランジヨーク(第1ヨーク)
3 スタブヨーク(第2ヨーク)
4 十字軸
5A,5B 屈曲制限部
6,8 穴部
7,9 突起部
10 傾斜面
11,12 軸受
21 基端部
22 アーム部
23 軸孔
24 フランジ
31 基端部
32 アーム部
33 軸孔
41 第1軸
42 第2軸
60 推進軸

Claims (9)

  1. 基端部と該基端部の両側から延び軸孔を有する一対のアーム部とを各々備えた第1ヨークおよび第2ヨークと、前記第1ヨークの軸孔に嵌合する第1軸および前記第2ヨークの軸孔に嵌合する第2軸を有する十字軸と、を備えた十字継手であって、
    前記第1ヨークおよび第2ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基端部に形成された穴部と、前記十字軸に一体に形成され前記穴部に遊嵌する突起部と、を有し、一方のヨークが所定角度まで屈曲したとき、前記突起部と前記穴部とが互いに当接して屈曲角度を制限する屈曲制限部を備えることを特徴とする十字継手。
  2. 前記穴部は、一方のヨークを軸支する軸に沿って長手方向の長穴であることを特徴とする請求項1に記載の十字継手。
  3. 前記穴部は、その短方向の内面に前記突起部が当接するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の十字継手。
  4. 前記突起部の先端に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の十字継手。
  5. 前記突起部は、前記十字軸とは別部材の軸状部材であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の十字継手。
  6. 前記軸状部材は、前記十字軸に設けた嵌合穴に嵌合される構成であることを特徴とする請求項5に記載の十字継手。
  7. 前記軸状部材は、前記十字軸に設けたねじ穴に螺合される構成であることを特徴とする請求項5に記載の十字継手。
  8. 前記一方のヨークは、基端部から径方向外側に延在し伝達部材にボルトで締結されるフランジを有するフランジヨークであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の十字継手。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の十字継手を備えた推進軸。
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