JP5093284B2 - 十字軸式自在継手 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車用操舵装置を構成する回転軸同士を、トルク伝達可能に接続する為の十字軸式自在継手(カルダンジョイント)の改良に関する。具体的には、この十字軸式自在継手を構成するヨークの基端部と回転軸の端部とを結合固定する為のボルトの締め付け力が過大になった場合にも、このボルトに折損等の損傷が発生しにくい構造の実現を図るものである。
自動車用操舵装置は、図6に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、図示の例は、電動モータ10を補助動力源として前記ステアリングホイール1を操作する為に要する力の低減を図る、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。従って、前記ステアリングシャフト5の前端部を、この電動式パワーステアリング装置の入力側に接続し、この電動式パワーステアリング装置の出力軸と前記中間シャフト8の後端部とを、前記自在継手7により、トルクの伝達を自在に接続している。
上述の様な自動車用操舵装置に組み込まれた、互いに同一直線上に存在しない回転軸である、前記ステアリングシャフトと前記中間シャフト8と前記入力軸3とを接続する、前記両自在継手7、9は、何れも本発明の対象となる十字軸式自在継手である。この様な自在継手は、例えば特許文献1〜8に記載される等により、従来から各種構造のものが知られている。図7は、このうちの特許文献1に記載された構造の1例を示している。この図7に示した自在継手11は、1対のヨーク12a、12bを1個の十字軸21を介して、トルク伝達自在に結合して成る。図示の例の場合、これら両ヨーク12a、12bは、それぞれが鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により造られており、それぞれが基部13a、13bと、これら両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部14a、14bとを備える。
このうちの基部13a、13bはそれぞれ、第一フランジ部15a、15bと第二フランジ部16a、16bとを備える。これら各第一フランジ部15a、15bと第二フランジ部16a、16bとはそれぞれ、前記両基部13a、13bの円周方向1箇所に設けられた不連続部17a、17bを挟んで設けられている。これら両基部13a、13b毎に対となった第一、第二各フランジ部15a、15b、16a、16bの互いに整合する位置に、前記両基部13a、13b毎に1対ずつの取付孔を、それぞれこれら両基部13a、13bの軸方向に対して捩れの位置関係となる方向に形成している。又、前記第一フランジ部15a、15bの外側面でこの第一フランジ部15a、15bに形成された取付孔の開口部を囲む部分に、座面部18a、18bを、この取付孔の中心軸に直交する方向に形成している。
又、前記両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部14a、14bは、それぞれ当該ヨーク12a、12bの基部13a、13bの先端縁のうちで、この基部13a、13bに結合固定する回転軸19a、19bに関する直径方向反対側2箇所位置から、軸方向に延出している。そして、前記各結合腕部14a、14bの先端部にそれぞれ円孔20a、20bを、前記両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部14a、14b同士の間で、互いに同心に形成している。そして、前記各円孔20a、20bの内側に前記十字軸21に設けた4本の軸部を、それぞれがシェル型ニードル軸受である、ラジアル軸受22a、22bにより、回転自在に支持している。この様な構造により前記両ヨーク12a、12bを、それぞれの基部13a、13bの中心軸同士が傾斜した状態でもトルクの伝達を可能に組み合わせている。
前述の様な自動車用操舵装置を組み立てる場合には、上述の様な自在継手11により、同一直線上に存在しない(前記ステアリングシャフト5と前記中間シャフト8と前記入力軸3とのうちの、互いに隣り合って配置される何れか2本であって、それぞれの中心軸が互いに傾斜した)1対の回転軸19a、19bを、トルクの伝達を可能に結合する。この為に、これら両回転軸19a、19bの端部を前記両ヨーク12a、12bの基部13a、13bに内嵌し、更にこれら両基部13a、13bに形成した前記各取付孔を挿通したボルト23a、23bとナット24a、24bとを螺合し、更に締め付ける。そして、前記両基部13a、13bの内面により前記両回転軸19a、19bの端部外周面を強く抑え付ける。この状態で、これら両回転軸19a、19bが、前記自在継手11を介して、トルクの伝達を可能に結合される。
尚、図7に示した自在継手11を構成する1対のヨーク12a、12bのうち、一方(図7の左方)のヨーク12bは、前記基部13bの内周面に形成した雌セレーションと前記回転軸19bの端部外周面に形成した雄セレーションとを係合させる事により、これら基部13bと回転軸19bとの間で大きなトルクを伝達可能としている。従って、これら基部13bと回転軸19bとを結合する際には、これら基部13bと回転軸19bとを軸方向に相対変位させる。これに対して、他方(図7の右方)のヨーク12aの基部13aは、側方が開口した、断面U字形若しくは断面コ字形である、所謂横入れ式のヨークとして、前記回転軸19aをこの基部12aに、側方から挿入可能としている。
又、図8に示す様に、ヨーク12cに設けた第一、第二両フランジ部15c、16cに互いに整合する状態で形成した1対の取付孔のうち、一方の取付孔をボルト23cを緩く挿通する通孔25とし、他方の取付孔をこのボルト23cを螺合させる為のねじ孔26として、ナットを省略する構造も、例えば特許文献3、5〜8に記載される等により、従来から広く知られている。前記ヨーク12cは、金属板にプレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を順次施して成る、所謂プレスヨークで、基部13cの内周面に、不連続部17c及びその近傍部分を除き、雌セレーションを形成している。更に、第一、第二両フランジ部15c、16cを、前記金属板を折り返す事により、この金属板2枚分の厚さ寸法としている。この様なヨーク12cの構造及び製造方法に就いても、特許文献7に記載される等により、従来から広く知られている。
一般的には、前記通孔25と前記ねじ孔26とは、図8の(A)に示した様に、ボルト23cを組み付けない状態、並びに、同じく(B)に示す様にこのボルト23cを組み付けた状態でも、前記基部13c内に回転軸19cの端部を挿入し(この回転軸19cの端部に設けた雄セレーション部をセレーション係合させ)、更に前記ボルト23cを締め付けていない状態では、互いに同心である。尚、前記回転軸19cの端部で、前記基部13c内への挿入状態で前記不連続部17cに対向する部分には、前記ボルト23cとの干渉防止、並びに、このボルト23cが緩んだ状態での、前記ヨーク12cと前記回転軸19cとの分離防止の為の、切り欠き部27を形成している。この様な切り欠き部27の構造及び作用に関しても、前記特許文献1に記載される等により周知である。
何れの型式のヨーク12a、12b、12cにしても、前記ボルト23a、23b、23cの締め付けに伴って、前記両ヨーク12a、12b、12c毎に1対ずつ設けた、第一、第二各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16c同士の間隔が縮まる。又、前記基部13a、13b、13cの内径側に前記回転軸19a、19b、19cの端部を挿入した状態で前記ボルト23a、23b、23cを締め付けると、前記各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16c同士の間隔が縮まる際に於けるこれら各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16cの弾性変形量は、剛性が高い基端寄り(前記回転軸19a、19b、19cに近い側)に比べて、剛性が低い先端寄り(前記回転軸19a、19b、19cから遠い側)で多くなる。具体的には、前記各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16c同士の間隔が、基端寄りで広く先端側ほど狭くなる。この結果、前記座面部18a、18b、18cが、前記各取付孔の中心軸に直交する方向に対してずれる事に加えて、1本のボルト23a、23b、23cを挿通乃至は螺合させた1対の取付孔の中心軸が互いに傾斜する。この状態では、このボルト23a、23b、23cを曲げる方向に力が加わる。又、この力は、このボルト23a、23b、23cを強く締め付けるほど大きくなる。
この為、前記ヨーク12a、12b、12cと前記回転軸19a、19b、19cとの結合部のがたつきを完全に無くす為、或は、前記ボルト23a、23b、23cの緩み止めを確実にする為等で、このボルト23a、23b、23cの締め付け力が過大になると、このボルト23a、23b、23cの曲がりが大きくなり、このボルト23a、23b、23cの耐久性が損なわれる可能性がある。この様な耐久性の低下に繋がるボルト23a、23b、23cの曲がりを緩和する為、特許文献1、8に記載されている様に、1対のフランジ部の先端部同士の間隔が過度に狭くなるのを防止したり、特許文献5、6に記載されている様に、ボルトの頭部内側面を突き当てる為の座面部を予め傾斜させたり、1対のフランジ部に形成する取付孔を、ボルトの締め付けに伴う弾性変形を考慮して予め傾斜させる構造が知られている。
この点に就いて、特許文献8に記載された構造を示す、図9〜11に沿って説明する。前記曲がりを緩和する為の処置を特に採用しない場合には、図9に示す様に、ボルト23dが曲がり、このボルト23dの耐久性を確保する面から不利になる。これに対して、図10の(A)(B)に示す様に、第一、第二両フランジ部15d、16dの先端部に、互いに近づく方向に突出した突壁部28、28を形成すれば、図10の(B)に示す様にボルト23dを締め付けた状態でも、このボルト23dの歪みを抑えられる。更に、図11に示す様に、ナット24cから延出した突っ張り部29を第一フランジ部15dに近接対向させた構造でも、ボルト23dの締め付け時に、この第一のフランジ部15dと第二のフランジ部16dとが過度に傾斜する事を防止して、前記ボルト23dの歪みを抑えられる。
これらの構造は、或る程度の効果はある。但し、特許文献5、6に記載されている様に座面部や取付孔を予め傾斜させる構造は、加工が面倒でコストが嵩む。又、他の構造にしても、条件が厳しくなる(ボルトの締め付け力が大きくなる)と、それだけでは必ずしも十分な効果を得られない可能性がある。例えば、図10〜11に示した様に、前記第一、第二両フランジ部15d、16d同士の間で、前記両突壁部28、28や前記突っ張り部29を突っ張らせる構造の場合には、基部13d、13eの内径を十分に縮める為に要する力が大きくなる。即ち、前記両突壁部28、28や前記突っ張り部29の存在に拘らず、前記基部13dの内周面と前記回転軸19dの外周面との当接圧を十分に高くして、これら基部13dと回転軸19dとの結合強度を確保する為には、前記ボルト23dの締め付け力を大きくする必要が生じる。この結果、このボルト23dに加わる引っ張り応力が大きくなり、曲げ応力が小さくなるにしても、このボルト23dの耐久性を確保する面から不利になる。
本発明は、上述の様な事情に鑑み、加工が容易で低コストで造る事ができて、ボルトの曲がりを小さく抑えられ、しかも、ボルトの締め付け力を特に大きくしなくても、ヨークの基部と回転軸の端部との結合強度を確保できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の十字軸式自在継手は、何れも、従来から知られている十字式自在継手と同様に、1対のヨークと、これら両ヨーク同士を揺動変位自在に結合する1個の十字軸とを備える。
これら両ヨークはそれぞれ、回転軸の端部を結合固定する為の基部と、この基部の軸方向一端縁のうちで、この回転軸に関する直径方向反対側2箇所位置から軸方向に延出した1対の結合腕部と、これら両結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔とを備える。
又、前記十字軸は、隣り合う軸部同士が互いに直交する状態で設けられた4本の軸部がそれぞれ、前記各円孔の内側に軸受を介して回転自在に支持されている。
又、前記両ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基部は、円周方向1箇所に設けられた不連続部を挟んで設けられた第一、第二両フランジ部と、これら両フランジ部の互いに整合する位置に、それぞれが前記基部に対して捩れの位置関係となる方向に形成された、第一、第二両取付孔とを備えたものである。
そして、これら両取付孔のうち、前記第一フランジ部に形成した第一取付孔を挿通したボルトを、前記第二フランジ部に形成した第二取付孔に内嵌支持したナットに螺合し更に締め付ける事により、前記基部内に挿入された回転軸の端部外周面を抑え付け、この回転軸の端部に前記少なくとも前記一方のヨークの基部を結合固定する。
特に、本発明の十字軸式自在継手に於いては、何れも、前記ナットは、前記第二取付孔に内嵌される、内周面に雌ねじを形成したねじ筒部と、このねじ筒部の基端部に設けられた、前記第二取付孔の内径よりも大きな外径を有する鍔部とを備えたものである。
そして、この鍔部の内側面を前記第二フランジ部の外側面に当接させた状態で、前記ねじ筒部の先端縁がこの第二フランジ部の内側面よりも前記第一フランジ部側に突出し、且つ、前記ボルトを締め付けた状態で、前記ねじ筒部の先端縁とこの第一フランジ部とが干渉しない。
又、請求項1に記載した発明の場合には、前記第一フランジ部の内側面で前記第一取付孔よりもこの第一フランジ部の先端寄り部分に、部分円弧形のガイド突壁を設けている。そして、前記ねじ筒部の先端部をこのガイド突壁と前記第一取付孔との間部分に、このガイド突壁の軸方向に関する変位を可能に位置させている。
一方、請求項2に記載した発明の場合には、前記ねじ筒部の先端縁と前記第一フランジ部とを干渉させない為に、この第一フランジ部に形成した前記第一取付孔の内径を前記ねじ筒部の先端部の外径よりも大きくしている。そして、この第一取付孔内にこのねじ筒部の先端部を、軸方向の変位のみ可能に挿入している。
上述の様に構成する本発明の十字軸式自在継手によれば、加工が容易で低コストで造る事ができて、ボルトの曲がりを小さく抑えられる。しかも、前述の図10〜11に示した構造の様な、第一、第二両フランジ部同士の間で突っ張る部分が存在しない。この為、この様な突っ張る部分が存在する構造と比べて、ボルトの締め付け力を特に大きくしなくても、ヨークの基部と回転軸の端部との結合強度を確保できる。これらの効果を得られる理由は、次の通りである。
先ず、第一、第二両取付孔の中心軸や、ボルトの頭部内側面を当接させる為の座面部を傾斜させる必要が無い為、各部の加工が容易であり、製造コストを抑えられる。
又、ナットを構成するねじ筒部の先端部が、第二フランジ部の内側面よりも第一フランジ部側に突出している分、ボルトのうちで外周面が他の部材により抑えられない部分の軸方向長さ(このボルトのうちで、前記両フランジ部同士の傾斜に伴って曲がり易い部分のスパン)が短くなる。即ち、前記第二フランジ部の内側面よりも突出した、前記ねじ筒部の先端部が、前記ボルトのうちでこの先端部の内側に存在する部分が曲がる事に対する抵抗となり、このボルトの曲げ剛性を高くする。この結果、前記スパンが短くなる事は、このボルトの締め付けに伴う、このボルトの曲がりを抑えられる事に繋がり、このボルトの耐久性を確保する面から有利になる。
、前記図10〜11に示した構造とは異なり、前記第一、第二両フランジ部同士の間に、これら両フランジ部同士が近付く事に対する抵抗となる部分が存在しない。この為、前記図10〜11に示した構造と比べて、前記ボルトの締め付け力を特に大きくしなくても、前記基部の内径を十分に縮められる。そして、この基部の内周面と前記回転軸の端部外周面との当接圧を十分に高くして、これら基部と回転軸との結合強度を確保できる。この結果、この結合強度を確保しても、前記ボルトの軸方向に作用する引っ張り応力を低く抑える事ができて、このボルトの耐久性を確保する面から有利になる。
更に、請求項1に記載した発明の場合には、ガイド突壁が前記ねじ筒部の先端部を軸方向の変位のみ可能に案内する為、このねじ筒部と螺合した前記ボルトが曲がる事に対する抵抗を大きくできる。
一方、請求項2に記載した発明の場合には、通孔が前記ねじ筒部の先端部を軸方向の変位のみ可能に案内する為、このねじ筒部と螺合した前記ボルトが曲がる事に対する抵抗を大きくできる事に加えて、このねじ筒部の先端縁と座面との軸方向距離を、より短く抑えて、前記ボルトの曲げ剛性を十分に高くできる。
本発明に関する参考例の第1例を、ボルトを省略した状態で示す、図7のイ−イ断面に相当する図。 同第2例を示す、図1と同様の図。 同第3例を示す、図1と同様の図。 本発明の実施の形態の第1例を示す、図1と同様の図。 同第2例を示す、図1と同様の図。 十字式自在継手を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す、部分切断側面図。 従来から知られている十字式自在継手の第1例を示す部分切断側面図。 同第2例を、ボルトを省略した状態(A)と組み込んだ状態(B)とで示す、図7のイ−イ断面に相当する図。 同第3例を、締め付けに伴ってボルトが歪んだ状態で示す、図7のイ−イ断面に相当する図。 同第4例を、ボルトの組み付け以前の状態(A)と、ボルトを組み付けて更に締め付けた後の状態(B)とで示す、図7のイ−イ断面に相当する図。 従来構造の第5例を、ボルトの組み付け以前の状態で示す、図7のイ−イ断面に相当する図。
本発明に関する参考例の第1例]
図1は、本発明に関する参考例の第1例を示している。尚、本参考例を含めて本発明の特徴は、ボルト23c(図8参照、図1には省略)の締め付けに伴う第一、第二両フランジ部15c、16cの弾性変形に拘らず、前記ボルト23cに加わる曲げ方向の力を緩和する為の構造にある。その他の部分の構造及び作用のうち、次述する、第二フランジ部16cに対してナット30を組み付けた部分以外の部分の構造及び作用に就いては、前述の図8に示した従来構造のヨーク12cと同様である。更に、自在継手全体の構造及び作用に就いては、前述の図7に示した従来構造の自在継手11と同様である。就いては、従来構造と同等部分に関しては、重複する図示並びに説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本参考例の特徴部分を中心に説明する。
本参考例の場合には、前記第二フランジ部16cに、特許請求の範囲に記載した第二取付孔である第二通孔31を、前記第一フランジ部15cに形成した、特許請求の範囲に記載した第一取付孔である通孔25と同心に形成している。このうちの第二通孔31は、前記第二フランジ部16cの外側面寄り部分を除く部分に設けられた小径部32と、この外側面寄り部分に設けられた大径部33とを、段差部34により連続させて成る、段付の円孔である。このうちの小径部32部分が、特許請求の範囲に記載した第二取付孔に相当する。この様な第二通孔31に、前記ナット30を、締り嵌めにより内嵌固定している。このナット30は、ねじ筒部35と鍔部36とを備える。このうちのねじ筒部35は、軸方向に亙り外径が変化しない円筒状で、内周面に雌ねじを形成している。又、このねじ筒部35の軸方向長さ寸法は、前記第二通孔31のうちの小径部32の軸方向長さ寸法よりも大きい。前記鍔部36は、外向フランジ状で前記ねじ筒部35の基端部に設けられており、前記第二通孔31のうちの小径部32の内径よりも大きな外径を有する。
この様なナット30は、前記ねじ筒部35を前記第二通孔31のうちの小径部32に締り嵌めで内嵌すると共に、前記鍔部36を同じく大径部33に内嵌する。又、この鍔部36の内側面を前記段差部34に当接させる。この状態で、前記ねじ筒部35の先端部が、前記第二フランジ部16cの内側面よりも、前記第一フランジ部15c側に突出する。但し、前記ねじ筒部35の先端部は、前記ボルト23cを締め付ける以前の状態では勿論、前記基部13cに回転軸19c(図8参照)の端部を挿入してからこのボルト23cを締め付けた以後の状態であっても、前記第一フランジ部15cに干渉する(突き当たる)事は無い。
上述の様なナット30を組み込んだヨーク12cを備えた、本例の十字軸式自在継手によれば、加工が容易で低コストで造る事ができて、前記ボルト23cの曲がりを小さく抑えられる。しかも、このボルト23cの締め付け力を特に大きくしなくても、前記ヨーク12cの基部13cと回転軸19c(図8参照)の端部との結合強度を確保できる。
これらの作用・効果のうち、低コスト化は、第一、第二両取付孔である前記通孔25及び前記第二通孔31の中心軸や、ボルト23cの頭部37(図8参照)の内側面を当接させる為の座面部18cを傾斜させる必要が無い事により得られる。即ち、前記通孔25及び前記第二通孔31を互いに同心に形成すれば良く、前記ナット30の各部(ねじ筒部35の外周面及び内周面のねじ孔及び鍔部36の外周面)も互いに同心に形成すれば良い。更に、前記座面部18cに関しては、前記通孔25及び前記第二通孔31の中心軸に対し直角方向に形成すれば良い。この為、各部の加工が容易であり、製造コストを抑えられる。
又、前記ボルト23cの曲がりを小さく抑えられる事は、このボルト23cのうちで、外周面が他の部材により抑えられない部分の軸方向長さ、言い換えれば、このボルト23cのうちで、前記両フランジ部15c、16c同士の傾斜に伴って曲がり易い部分のスパンを短くする事により図れる。即ち、前述した特許文献1に記載されている様に、このスパンが短くなると、前記両フランジ部15c、16c同士の傾斜が同じとした場合には、前記ボルト23cの曲率が大きくなって、このボルト23cに加わる曲げ応力が大きくなる。但し、前記スパンを(中途半端ではなく)十分に短くすれば、このスパン部分での前記ボルト23cの曲げ剛性が十分に大きくなり、このボルト23cの締め付けに伴って前記両フランジ部15c、16cが、あまり傾斜する事なく、互いに近付き合う状態になる。本例の場合には、前記ねじ筒部35の先端部が前記第二フランジ部16cの内側面よりも突出している分、前記スパンである、前記ねじ筒部35の先端縁と座面18cとの軸方向距離Lを短く抑えて、前記ボルト23cの曲げ剛性を十分に高くできる。この結果、このボルト23cの締め付けに伴う、このボルト23cの曲がりを抑えられて、このボルト23cの耐久性確保を図れる。
更に、このボルト23cの締め付け力を特に大きくしなくても、前記ヨーク12cの基部13cと回転軸19cの端部との結合強度を確保できる事は、次の(1)(2)の2通りの理由により実現できる。
(1) 前記第一、第二両フランジ部15c、16c同士の間に、これら両フランジ部15c、16c同士が近付く事に対する抵抗となる部分が存在しない。即ち、前述の図10に示した突壁部28、28や図11に示した突っ張り部29が存在しない。
(2) 前記スパン部分での前記ボルト23cの曲げ剛性が大きく、このボルト23cの締め付け力を前記第一、第二両フランジ部15c、16c同士の間隔を縮める為に有効に利用できる。言い換えれば、前記ボルト23cを締め付ける(回転させる)為の力のうち、前記スパン部分を曲げるのに要する割合を少なく抑えられる。例えば、一般的な鋼製のボルト23cを使用した場合で、前記スパンの長さLを、前記ボルト23cの直径d{図8の(B)参照、自動車用操舵装置を構成する十字軸式自在継手の場合で、一般的には8mm程度}の2.2倍以下(L≦2.2d)とすれば、このボルト23cの曲がりを、必要な耐久性を確保する面から、十分に低く抑えられる。
これら(1)(2)の2通りの理由により、前記ボルト23cの締め付け力を特に大きくしなくても、前記両フランジ部15c、16c同士の間隔を縮めて、前記基部13cの内径を十分に縮められる。そして、この基部13cの内周面と前記回転軸19cの端部外周面との当接圧を十分に高くして、これら基部13cと回転軸19cとの結合強度を確保できる。この結果、この結合強度を確保しても、前記ボルト23cに加わる曲げ応力だけでなく、このボルト23cの軸方向に作用する引っ張り応力も低く抑える事ができて、このボルト23cの耐久性を十分に確保できる。
尚、本参考例の構造を実施する場合で、前記回転軸19cの先端寄り部分に、前述の図8に示す様な切り欠き部27を形成して、前記ボルト23cが緩んだ状態でも、このボルト23cが前記基部13cから抜け出るのを防止する構造を採用する事もできる。但し、この場合には、この基部13cに前記回転軸19cの端部を挿入し、前記切り欠き部27と前記第二通孔31とを整合させた後、この第二通孔31に前記ナット30を挿入する。この場合には、これら第二通孔31とナット30との嵌合状態を、隙間嵌乃至は止まり嵌めとしても良い。
本発明に関する参考例の第2例]
図2は、本発明に関する参考例の第2例を示している。本参考例の場合には、ナット30aを構成するねじ筒部35aの先端部に、当該部分の半円周未満の切り欠き部38を設けている。そして、このねじ筒部35aを第二通孔31に内嵌固定した状態でこの切り欠き部38を、基部13cに挿入された回転軸19c(図8参照)の端部外周面に対向する側に位置させている。
この様な本参考例の構造の場合には、前記ナット30aを前記第二通孔31に、予め内嵌固定した状態で、前記回転軸19cを前記基部13c内に挿入できる。前記ねじ筒部35aの先端部に形成した切り欠き部38は、このねじ筒部35aの先端縁部分でも半円周未満であり、この先端縁部分でも、ボルト23c(図8参照)を抱持できる。従って、前記切り欠き部38の存在に拘らず、このボルト23cの曲がり止めを図る事ができる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した参考例の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明に関する参考例の第3例]
図3は、本発明に関する参考例の第3例を示している。本参考例の場合には、ナット30bを構成するねじ筒部35bの外周面を、このねじ筒部35bの先端に向かうほど外径が小さくなる方向に傾斜した部分円すい状凸面としている。これに合わせて第二通孔31aの内周面を、第二フランジ部16cの内側面に向かうほど内径が小さくなる方向に傾斜した部分円すい状凹面としている。そして、前記ナット30bの鍔部36の内側面を段差部34に当接させた状態で、前記ねじ筒部35bの外周面と前記第二通孔31aの内周面とが隙間なく当接する様にしている。
この様な本参考例の場合には、前記ねじ筒部35bの外径寸法と前記第二通孔31aの内径寸法との関係を特に(参考例の第1〜2例の構造に比べて)厳密に規制しなくても、前記第二通孔31aに前記ナット30bのねじ筒部35bを、がたつきなく内嵌させられる(寸法の許容差を大きくできる)。
その他の部分の構成及び作用は、前述した参考例の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
[実施の形態の第1例
図4は、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の場合には、第一フランジ部15cの内側面で通孔25よりもこの第一フランジ部15cの先端(図4の下端)寄り部分に、部分円弧形のガイド突壁39を設けている。このガイド突壁39は、前記第一フランジ部15cの内側面側で、前記通孔25の開口部の全長に亙り、半円弧よりも長く形成している。そして、ナット30を構成するねじ筒部35の先端部を、このガイド突壁39と前記通孔25との間部分に、このガイド突壁39の軸方向に関する変位を可能に配置している。
この様な本例の構造の場合には、前記ガイド突壁39が前記ねじ筒部35の先端部を軸方向の変位のみ可能に案内する。言い換えれば、このねじ筒部35の先端部が基部13cの中心側に変位する事を阻止する。この為、このねじ筒部35と螺合したボルト23c(図8参照)が曲がる事に対する抵抗を大きくできる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した参考例の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
[実施の形態の第2例
図5は、請求項2、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、第一フランジ部15cに形成した、第一取付孔である通孔25の内径を、ねじ筒部35aの先端部の外径よりも僅かに大きくし、この通孔25内にこのねじ筒部35aの先端部を、軸方向の変位のみ可能に挿入している。この為に、これら通孔25とねじ筒部35aの先端部とを、半円周よりも大きい範囲で係合させている。
この様な本例の構造の場合には、前記通孔25が前記ねじ筒部35aの先端部を軸方向の変位のみ可能に案内する。言い換えれば、このねじ筒部35aの先端部が基部13cの中心側に変位する事を阻止する。この為、上述した実施の形態の第1例の場合と同様に、前記ねじ筒部35aと螺合したボルト23c(図8参照)が曲がる事に対する抵抗を大きくできる。特に本例の場合には、前記ねじ筒部35aの先端縁と座面18cとの軸方向距離Lを、より短く抑えて、前記ボルト23cの曲げ剛性を十分に高くできる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した参考例の第2例と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明は、図1〜5に示す様な、金属板にプレス加工を施して、それぞれがこの金属板2枚分の厚さを有する第一、第二両フランジ部15c、16cを設けたヨークに限らずに実施できる。即ち、前述の図7、9〜11に示したヨーク12a、12d、12e、12fの様な、金属板1枚分の厚さしか持たない第一、第二両フランジ部15a、15d、16a、16dを設けたヨーク12a、12d、12e、12fを備えた自在継手で(所謂横入れ式のヨークを含んで)実施する事もできる。更には、鍛造加工により造られるヨークに関して実施する事もできる。
更に、自在継手を構成する1対のヨークのうち、何れかのヨークの基部が、不連続部を持たない閉鎖筒状であり、この閉鎖筒状の基部を何れかの回転軸の端部に外嵌した状態で、溶接等により結合固定する構造も、従来から知られている。この様な構造の場合には、閉鎖筒状の基部を備えたヨークに関しては、ボルトを螺合したり締め付けたりする必要はない。この様な構造で本発明を実施する場合には、別のヨークに関してのみ、本発明の特徴である、軸方向寸法が長いねじ筒部を備えたナットを設ければ良い。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6 ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11 自在継手
12a、12b、12c、12d、12e、12f ヨーク
13a、13b、13c、13d 基部
14a、14b 結合腕部
15a、15b、15c、15d 第一フランジ部
16a、16b、16c、16d 第二フランジ部
17a、17b、17c 不連続部
18a、18b、18c 座面部
19a、19b、19c、19d 回転軸
20a、20b 円孔
21 十字軸
22a、22b ラジアル軸受
23a、23b、23c、23d ボルト
24a、24b、24c ナット
25 通孔
26 ねじ孔
27 切り欠き部
28 突壁部
29 突っ張り部
30、30a、30b ナット
31、31a 第二通孔
32 小径部
33 大径部
34 段差部
35、35a、35b ねじ筒部
36 鍔部
37 頭部
38 切り欠き部
39 ガイド突壁
特開平8−284968号公報 特開平10−2343号公報 特開2000−320564号公報 特開2004−223616号公報 特開2008−298267号公報 特開2009−8174号公報 特公平7−88859号公報 国際公開第2008/015741号パンフレット

Claims (4)

  1. 1対のヨークと、これら両ヨーク同士を揺動変位自在に結合する1個の十字軸とを備え、これら両ヨークはそれぞれ、回転軸の端部を結合固定する為の基部と、この基部の軸方向一端縁のうちで、この回転軸に関する直径方向反対側2箇所位置から軸方向に延出した1対の結合腕部と、これら両結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔とを備え、前記十字軸は、隣り合う軸部同士が互いに直交する状態で設けられた4本の軸部がそれぞれ、前記各円孔の内側に軸受を介して回転自在に支持されており、前記両ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基部は、円周方向1箇所に設けられた不連続部を挟んで設けられた第一、第二両フランジ部と、これら両フランジ部の互いに整合する位置に、それぞれが前記基部に対して捩れの位置関係となる方向に形成された第一、第二両取付孔とを備えたものであり、これら両取付孔のうち、前記第一フランジ部に形成した第一取付孔を挿通したボルトを、前記第二フランジ部に形成した第二取付孔に内嵌支持したナットに螺合し更に締め付ける事により、前記基部内に挿入された回転軸の端部外周面を抑え付け、この回転軸の端部に前記少なくとも前記一方のヨークの基部を結合固定する十字軸式自在継手に於いて、前記ナットは、前記第二取付孔に内嵌される、内周面に雌ねじを形成したねじ筒部と、このねじ筒部の基端部に設けられた、前記第二取付孔の内径よりも大きな外径を有する鍔部とを備えたものであり、この鍔部の内側面を前記第二フランジ部の外側面に当接させた状態で、前記ねじ筒部の先端縁がこの第二フランジ部の内側面よりも前記第一フランジ部側に突出し、且つ、前記ボルトを締め付けた状態で、前記ねじ筒部の先端縁とこの第一フランジ部とが干渉せず、更に、この第一フランジ部の内側面で前記第一取付孔よりもこの第一フランジ部の先端寄り部分に、部分円弧形のガイド突壁が設けられており、前記ねじ筒部の先端部がこのガイド突壁と前記第一取付孔との間部分に、このガイド突壁の軸方向に関する変位を可能に位置している事を特徴とする十字軸式自在継手。
  2. 1対のヨークと、これら両ヨーク同士を揺動変位自在に結合する1個の十字軸とを備え、これら両ヨークはそれぞれ、回転軸の端部を結合固定する為の基部と、この基部の軸方向一端縁のうちで、この回転軸に関する直径方向反対側2箇所位置から軸方向に延出した1対の結合腕部と、これら両結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔とを備え、前記十字軸は、隣り合う軸部同士が互いに直交する状態で設けられた4本の軸部がそれぞれ、前記各円孔の内側に軸受を介して回転自在に支持されており、前記両ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基部は、円周方向1箇所に設けられた不連続部を挟んで設けられた第一、第二両フランジ部と、これら両フランジ部の互いに整合する位置に、それぞれが前記基部に対して捩れの位置関係となる方向に形成された第一、第二両取付孔とを備えたものであり、これら両取付孔のうち、前記第一フランジ部に形成した第一取付孔を挿通したボルトを、前記第二フランジ部に形成した第二取付孔に内嵌支持したナットに螺合し更に締め付ける事により、前記基部内に挿入された回転軸の端部外周面を抑え付け、この回転軸の端部に前記少なくとも前記一方のヨークの基部を結合固定する十字軸式自在継手に於いて、前記ナットは、前記第二取付孔に内嵌される、内周面に雌ねじを形成したねじ筒部と、このねじ筒部の基端部に設けられた、前記第二取付孔の内径よりも大きな外径を有する鍔部とを備えたものであり、この鍔部の内側面を前記第二フランジ部の外側面に当接させた状態で、前記ねじ筒部の先端縁がこの第二フランジ部の内側面よりも前記第一フランジ部側に突出し、且つ、前記ボルトを締め付けた状態で、前記ねじ筒部の先端縁とこの第一フランジ部とを干渉させない為に、この第一フランジ部に形成した前記第一取付孔の内径を前記ねじ筒部の先端部の外径よりも大きくし、この第一取付孔内にこのねじ筒部の先端部を、軸方向の変位のみ可能に挿入している事を特徴とする十字軸式自在継手。
  3. ねじ筒部の先端部で基部に挿入された回転軸の端部外周面に対向する部分に、当該部分の半円周未満の切り欠き部が設けられている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手。
  4. ねじ筒部の外周面が、このねじ筒部の先端に向かうほど外径が小さくなる方向に傾斜した部分円すい状凸面であり、第二取付孔の内周面が、第二フランジ部の内側面に向かうほど内径が小さくなる方向に傾斜した部分円すい状凹面であり、鍔部の内側面を前記第二フランジ部の外側面に当接させた状態で、前記ねじ筒部の外周面と前記第二取付孔の内周面とが隙間なく当接する、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手。
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