JP2012076724A - インターミディエイトシャフトおよび電動パワーステアリング装置 - Google Patents

インターミディエイトシャフトおよび電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】静粛で且つ耐久性に優れたインターミディエイトシャフトを提供する。
【解決手段】インターミディエイトシャフト5が、第2の自在継手6を介してピニオンシャフト7(ステアリングギヤシャフト)連結されている。インターミディエイトシャフト5は、互いにセレーション嵌合された内軸35および筒状の外軸36を備える。外軸36は、その周方向に一部に、軸方向X1に離隔する第1および第2のかしめ部41,42を備える。各かしめ部41,42が、外軸36の雌セレーション38を内軸35の雄セレーション37にかしめつけている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インターミディエイトシャフトおよびこれを含む電動パワーステアリング装置に関するものである。
一般に、電動パワーステアリング装置等の車両用操舵装置では、ステアリングホイールからの回転力を、ステアリングメインシャフト、インターミディエイトシャフト等を介して、転舵機構へと伝達し、これにより転舵輪を操向するようにしている。転舵機構は、例えばラックアンドピニオン機構からなり、車両前部(例えばエンジンルーム)に配置されている。一方、ステアリングメインシャフトの上端に連結されたステアリングホイールは車室内に配置されている。
インターミディエイトシャフトの軸方向の上端は、自在継手を介してステアリングメインシャフトに連結される一方、インターミディエイトシャフトの軸方向の下端はステアリングギヤシャフトとしてのピニオンシャフトと連結されている。
インターミディエイトシャフトと各自在継手のヨークの一般的な結合構造では、シャフトが挿入される自在継手のヨークの筒状部に、軸方向に延びるスリットを設け、これにより、上記筒状部を縮径可能としている。そして、上記スリットの両側に設けられたタブを貫通する締め付けボルトを締め付けることにより、上記筒状部を縮径させ、これにより、上記筒状部にインターミディエイトシャフトを締め付けて固定するようにしている。
自在継手のヨークは、筒状部とは反対方向に延びる一対のアームを有している。上記一対のアームは、筒状部の中心軸線を挟んだ両側に、相対向するように配置されている。また、上記一対のアームは、十字軸を介して、自在継手の他方のヨークの一対のアームと連結されている。
車両衝突時には、転舵機構が車体に対して車両後方に向けて相対移動し、これに伴い、インターミディエイトシャフトを介して、ステアリングメインシャフトやステアリングホイールがドライバに向けて突き上げられることがある。このようなステアリングホイールの突き上げを防止するために、衝突時にインターミディエイトシャフトを収縮させるようにしている。
インターミディエイトシャフトの収縮を可能とするため、インターミディエイトシャフトは、筒状の外軸と、外軸に挿入された内軸とを備え、これら外軸および内軸をセレーション嵌合させている。また、通例、外軸の軸方向の1箇所を径方向内方へ凹入して形成されたかしめ部を、内軸の雄セレーションに食い込ませ、これにより、両軸を固定するようにしている(特許文献1参照)。
特開平9−272447号公報
ステアリングコラムに電動モータを配置する、いわゆるコラム型の電動パワーステアリング装置において、操舵の応答性を向上させるために電動モータの出力を増大させて、インターミディエイトシャフトが、高負荷の入力に耐え得るようにすることが要求されている。高負荷の入力を受けると、セレーションの歯面の面圧が高くなる。このため、セレーションに摩耗、欠損等が生じ、これにより、外軸と内軸のセレーション間にガタを生じる。その結果、異音を発生し、また耐久性が低下するおそれがある。
また、概略平面図である図7(a)および概略正面図である図7(b)に示すように、自在継手91を介して接続されたシャフト92,93の軸線どうしが、所定の交差角θで互いに交差している場合、駆動側のシャフト92から自在継手91を介して従動側のシャフト93にトルクTが伝達されるときに、十字軸94を介して従動側のヨーク95に連結される駆動側のヨーク96の一対のアーム97,98のうちの一方のアーム97が、当該一方のアーム97の延びる方向とは反対側(基端側)への力G1を受ける。また、他方のアーム98が、当該他方のアーム98の延びる方向(先端側)への力G2を受ける。
これら一対のアーム97,98に働く力G1,G2が、駆動側のシャフト92(インターミディエイトシャフトに相当)の軸線に対して、上記外軸の軸方向の1箇所に設けられたかしめ部を中心として、駆動側のヨーク96および駆動側のシャフト92を傾かせる偶力として作用する。その結果、シャフト92の内軸および外軸が軸直角方向にこじられて、外軸と内軸のセレーション嵌合部にガタを生じ、その結果、異音を発生し、また、耐久性が低下するおそれがある。
一方、ハイブリッド車や電気自動車の普及が拡大し、車両の駆動系の発する音のレベルが、格段に低減している。このため、コラム型の電動パワーステアリング装置においても、インターミディエイトシャフトの外軸と内軸との間で生ずるがたつき音による異音を、できるだけ低減したいという要請がある。
そこで、本発明の目的は、静粛で且つ耐久性に優れたインターミディエイトシャフトおよびこれを含む電動パワーステアリング装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、十字軸(45)を有する自在継手(4,6)を介してステアリングメインシャフト(3)およびステアリングギヤシャフト(7)のそれぞれが連結されるインターミディエイトシャフト(5)において、第1の端部(351)および第2の端部(352)を有する内軸(35;35A)と、第1の端部(361)および上記内軸の上記第1の端部に嵌合された第2の端部(362)を有する筒状の外軸(36;36A)と、を備え、上記内軸および上記外軸は、互いに嵌合する雄セレーション(37)および雌セレーション(38)を含み、上記外軸は、その周方向(R1)の一部に、軸方向(X1)に離隔する複数のかしめ部(41,42;41A,42A)を含み、各かしめ部は、上記外軸の雌セレーション(38)を内軸の雄セレーション(37)にかしめつけていることを特徴とするインターミディエイトシャフトを提供する(請求項1)。
本発明によれば、外軸の軸方向の複数箇所にかしめ部を設けたので、内軸および外軸の両セレーションの歯面同士をより広い範囲で接触させることができ、これにより、両セレーションの歯面の面圧を低下させることができる。また、トルク伝達時において、自在継手のヨークの一対のアームに働く偶力によって生ずるおそれのある、内軸および外軸の、軸直角方向へのこじり変位を効果的に抑制することができる。したがって、長期にわたって両セレーションの摩耗や欠損を抑制することができる。その結果、長期に異音の発生を防止することができ、また、耐久性を向上することができる。
また、上記複数のかしめ部は、上記外軸の上記第2の端部に最も近い端部かしめ部(41)を含み、上記端部かしめ部のかしめ荷重(F1)が、残りのかしめ部のかしめ荷重(F2)よりも大きくされている場合がある(請求項2)。車両の衝突時において、内軸および外軸を収縮させ得るように、複数のかしめ部のかしめ荷重の総量を制限する必要がある。一方、複数のかしめ部のうち、端部かしめ部が、上記偶力を生ずる自在継手のヨークに最も近いので、端部かしめ部が、上記偶力の影響を受けて外軸の第2の端部(開口部)が拡がり易くなる。その端部かしめ部のかしめ荷重を最も大きく設定してあるので、上記偶力による内軸および外軸のこじり発生を確実に防止しつつ、車両衝突時において、衝撃吸収のために内軸および外軸を確実に収縮させることができる。
また、上記複数のかしめ部は、上記外軸の周方向に関して、同じ位置に配置されている場合がある(請求項3)。この場合、上記偶力の影響を最も受け難い、周方向の位置に、全てのかしめ部を配置することができ、その結果、上記偶力による、内軸および外軸の、軸直角方向へのこじり変位を、最も効果的に抑制することができる。
また、本発明は、上記インターミディエイトシャフトと、上記インターミディエイトシャフトをステアリングメインシャフトおよびステアリングギヤシャフトにそれぞれ接続する自在継手と、を備えた電動パワーステアリング装置を提供する(請求項4)。本発明によれば、静粛で且つ耐久性に優れた電動パワーステアリング装置を実現することができる。
また、上記自在継手は、上記内軸の上記第2の端部が嵌合される筒状部(46)および上記筒状部とは反対方向に延びる一対のアーム(55,56;55A,56A)を有するヨークと、筒状部に上記内軸の上記第2の端部を締め付ける締め付け軸(52)と、を含み、上記一対のアームは、十字軸を介して相手方ヨークと連結され、上記締め付け軸は、上記一対のアームの対向方向(Y1)とは平行な方向に延び、上記内軸の周方向に関して、上記複数のかしめ部および上記締め付け軸が同じ位置に配置されている場合がある(請求項5)。この場合、一対のアームに働く偶力によって、内軸が外軸に対してこじられる(曲げられる)ときに、内軸に生ずる応力の振幅を最も小さくすることができる。したがって、上記偶力が複数のかしめ部に与える影響を最も小さくすることができる。その結果、長期に、複数のかしめ部の緩みを防止し、ひいては、静粛で耐久性に優れた電動パワーステアリング装置を実現することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態に係るインターミディエイトシャフトを含む電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 インターミディエイトシャフトと第2の自在継手の結合構造を示す一部破断側面図である。 図2のIII −III 線に沿う断面図である。 第2の自在継手と各シャフトの結合構造の概略平面図である。 (a)および(b)は、インターミディエイトシャフトから第2の自在継手を介してピニオンシャフト(ステアリングギヤシャフト)にトルクが伝達されるときに働く偶力を説明するための概略平面図および概略正面図である。 (a)および(b)は、本発明の別の実施の形態において、ステアリングメインシャフトから第1の自在継手を介してインターミディエイトシャフトにトルクが伝達されるときに働く偶力を説明するための概略平面図および概略正面図である。 一般的な自在継手連結構造において、駆動側のシャフトから自在継手を介して従動側のシャフトにトルクが伝達されるときに、自在継手の駆動側のヨークに生ずる偶力を説明するための概略平面図および概略正面図である。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るインターミディエイトシャフトが適用された電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2に連結されたステアリングメインシャフト3と、ステアリングメインシャフト3に十字軸継手としての第1の自在継手4を介して連結されたインターミディエイトシャフト5と、インターミディエイトシャフト5に十字軸継手としての第2の自在継手6を介して連結されたステアリングギヤシャフトとしてのピニオンシャフト7と、ピニオンシャフト7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラックバー8とを備えている。
インターミディエイトシャフト5の軸線に対して、ステアリングメインシャフト3の軸線は傾斜している。また、インターミディエイトシャフト5の軸線に対して、ステアリングギヤシャフトとしてのピニオンシャフト7の軸線は傾斜している。したがって、これらのシャフト3,5,7がトルクを伝達するときに、第1の自在継手4および第2の自在継手6において、インターミディエイトシャフト5の内軸35および外軸36をこじる(曲げる)偶力が発生する。
ピニオンシャフト7およびラックバー8を含むラックアンドピニオン機構によって、転舵機構A1が構成されている。ラックバー8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラックバー8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
ステアリングメインシャフト3は、同軸上に連結された第1シャフト11と第2シャフト12とを備えている。第1シャフト11は、スプライン結合を用いて、同伴回転可能に且つ軸方向に相対摺動可能に嵌合されたアッパーシャフト13およびロアーシャフト14を有している。アッパーシャフト13およびロアーシャフト14の何れか一方が内軸を構成し、他方が筒状の外軸を構成している。
また、第2シャフト12は、ロアーシャフト14と同伴回転可能に連結された入力軸15と、自在継手4を介してインターミディエイトシャフト5に連結された出力軸16と、入力軸15および出力軸16を相対回転可能に連結するトーションバー17とを有している。
ステアリングメインシャフト3は、車体側部材18,19に固定されたステアリングコラム20によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム20は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット21および筒状のロアージャケット22と、ロアージャケット22の軸方向下端に連結されたハウジング23とを備えている。ハウジング23内には、操舵補助用の電動モータ24の動力を減速して出力軸16に伝達する減速機構25が収容されている。
減速機構25は、電動モータ24の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛み合い出力軸16と同伴回転する被動ギヤ27とを有している。駆動ギヤ26は例えばウォーム軸からなり、被動ギヤ27は例えばウォームホイールからなる。
ステアリングコラム20には、車両後方側のアッパーブラケット28および車両前方側のロアーブラケット29を介して車体側部材18,19に固定されている。アッパーブラケット28は、後述するコラムブラケットを介してステアリングコラム20のアッパージャケット21に固定可能とされている。アッパーブラケット28は、車体側部材18から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)30と、当該固定ボルト30に螺合するナット31と、アッパーブラケット28に離脱可能に保持されたカプセル32とを用いて、車体側部材18に固定されている。
ロアーブラケット29は、ステアリングコラム20のロアージャケット22に固定されいる。また、ロアーブラケット29は、車体側部材19から突出する固定ボルト(スタッドボルト)33と当該固定ボルト33に螺合するナット34とを用いて、車体側部材19に固定されている。
図1および図2に示すように、インターミディエイトシャフト5は、内軸35と、内軸35が嵌合された筒状の外軸36とを備えている。内軸35は、第1の端部351および第2の端部352を有している。外軸36は、第1の端部361および第2の端部362を有している。内軸35の第1の端部351が、外軸36の第2の端部362に嵌合している。
図2に示すように、内軸35の外周35aに設けられた雄セレーション37が、外軸36の内周36aに設けられた雌セレーション38と嵌合されている。
内軸35の第2の端部352は、第2の自在継手6に連結されている。内軸35の第2の端部352の外周35aは、その一部に、内軸35の軸線に平行な平坦面39を有している。これにより、内軸35は、上記平坦面39を有するD形断面(図2のIII − III線に沿う断面図である図3を参照)を有している。外軸36の第1の端部361は、第1の自在継手4に連結されている。
外軸36は、その周方向の一部に、軸方向に離隔する複数のかしめ部として、例えば第1のかしめ部41(端部かしめ部に相当)と、第2のかしめ部42とを有している。端部かしめ部としての第1のかしめ部41は、第2のかしめ部42よりも外軸36の先端側に配置されている。すなわち、第1のかしめ部41は、第2のかしめ部42よりも、第2の自在継手6に近い位置に、配置されている。
第2の自在継手6は、インターミディエイトシャフト5の内軸35の第2の端部352が連結される第1のヨーク43と、ステアリングギヤシャフトとしてのピニオンシャフト7の端部が連結された第2のヨーク44と、第1のヨーク43および第2のヨーク44を連結する十字軸45とを備えている。
図3に示すように、第1のヨーク43は、内軸35の第2の端部352が嵌合される筒状部46を有している。筒状部46には、軸方向に延びるスリット47が設けられている。第1のヨーク43はスリット47を挟んだ両側に一対のタブ48,49を有している。
各タブ48,49に設けられたボルト挿通孔50,51に、締め付け軸としての締め付けボルト52が挿通されている。締め付けボルト52の先端に係合されたナット53と締め付けボルト52の頭部52aとの間で、一対のタブ48,49が締め付けられ、これにより、内軸35の端部352が筒状部46内で締め付けられている。筒状部46の内周には、内軸35の雄セレーション37と噛み合う雌セレーション54が形成されている。
図4に示すように、第1のヨーク43は、筒状部46とは反対方向に延びる一対のアーム55,56を有している。一対のアーム55,56は、筒状部46の中心軸線C1を挟んだ両側に、相対向するように配置されている。締め付けボルト52の軸線は、一対のアーム55,56の対向方向Y1と平行に延びている。また、一対のアーム55,56は、十字軸45を介して、第2のヨーク44の一対のアーム57,58と連結されている。
本実施の形態によれば、外軸36に軸方向X1に離隔する第1のかしめ部41および第2のかしめ部42を設けたので、内軸35および外軸36の両セレーション37,38の歯面同士をより広い範囲で接触させることができ、これにより、両セレーション37,38の歯面の面圧を低下させることができる。
また、概略平面図である図5(a)および概略正面図である(b)に示すように、インターミディエイトシャフト5およびピニオンシャフト7の軸線どうしが、所定の交差角θで交差する前提のもと、インターミディエイトシャフト5から第2の自在継手6を介してピニオンシャフト7へトルクTが伝達されるときに、第2の自在継手6の第1のヨーク43の一対のアーム55,56に働く力G1,G2による偶力によって生ずるおそれのある、内軸35および外軸36の、軸直角方向へのこじり変位を効果的に抑制することができる。
したがって、長期にわたって両セレーション37,38の摩耗や欠損を抑制することができる。その結果、インターミディエイトシャフト5において、長期に異音の発生を防止することができ、また、耐久性を向上することができる。ひいては、静粛で且つ耐久性に優れた電動パワーステアリング装置1を実現することができる。
また、外軸36の第2の端部362に最も近い第1のかしめ部41(端部かしめ部に相当)のかしめ荷重F1が、残りのかしめ部である第2のかしめ部42のかしめ荷重F2よりも大きくされている(F1>F2)。
これにより、下記の利点がある。すなわち、車両の衝突時において、内軸35および外軸36を収縮させ得るように、複数のかしめ部としての第1のかしめ部41および第2のかしめ部42のかしめ荷重の総量(F1+F2)を制限する必要がある。一方、複数のかしめ部のうち、第1のかしめ部41が、上記偶力を生ずる第2の自在継手6に最も近いので、第1のかしめ部41が、上記偶力の影響を受けて外軸36の第2の端部362(開口部)が拡がり易くなる。その第1のかしめ部41のかしめ荷重を最も大きく設定することより、上記偶力による内軸35および外軸36のこじり発生を確実に防止しつつ、車両衝突時において、衝撃吸収のために内軸35および外軸36を相対摺動させてインターミディエイトシャフト5を確実に収縮させることができる。
また、複数のかしめ部としての第1および第2のかしめ部41,42が、外軸36の周方向R1に関して、同じ位置に配置されている。したがって、上記偶力の影響を最も受け難い、周方向の位置に、全てのかしめ部(第1および第2のかしめ部41,42)を配置することが可能となる。その結果、上記偶力による、内軸35および外軸36の、軸直角方向へのこじり変位を、最も効果的に抑制することができる。
また、第2の自在継手6の第1のヨーク43の一対のアーム55,56の対向方向Y1とは平行な方向に延びる締め付けボルト52と、複数のかしめ部としての第1および第2のかしめ部41,42が、内軸35の周方向R1に関して、同じ位置に配置されている。したがって、一対のアーム55,56に働く偶力によって、内軸35が外軸36に対してこじられる(曲げられる)ときに、内軸35に生ずる応力の振幅を最も小さくすることができる。したがって、上記偶力が第1および第2のかしめ部41,42に与える影響を最も小さくすることができる。その結果、長期に、第1および第2のかしめ部41,42の緩みを防止することができ、ひいては、より静粛でより耐久性に優れた電動パワーステアリング装置1を実現することができる。
上記実施の形態では、インターミディエイトシャフト5から第2の自在継手6を介してピニオンシャフト7(ステアリングギヤシャフト)にトルクTが伝達される場合を中心に説明したが、図6(a)および(b)に示すように、ステアリングメインシャフト3およびインターミディエイトシャフト5Aの軸線どうしが、所定の交差角θAで交差するという前提のもと、ステアリングメインシャフト3の出力軸16から第1の自在継手4Aを介してインターミディエイトシャフト5AにトルクTが伝達される場合にも、同様の効果を奏することができる。
すなわち、第1の自在継手4Aにおいて、駆動側の第2のヨーク44Aがステアリングメインシャフト3の出力軸16に連結されている。また、インターミディエイトシャフト5Aの内軸35Aに連結された従動側の第1のヨーク43Aが、十字軸45Aを介して第2のヨーク44Aと連結されている。第1のヨーク43Aの一対のアーム55A,56Aに働く力G1,G2が、内軸35Aを外軸36Aに対して、軸直角方向にこじる(曲げる)偶力として働いた場合にも、第1のかしめ部41Aおよび第2のかしめ部42Aによって、こじりの発生を抑制することができる。なお、本実施の形態において、インターミディエイトシャフト5Aの内軸35Aがロア側となり、インターミディエイトシャフト5Aの外軸36Aがアッパー側となって第1の自在継手4の第1のヨーク43Aに連結されていてもよい。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、外軸36の軸方向に離隔する、第1、第2および第3のかしめ部を設けてもよい。第1、第2および第3のかしめ部の順で、外軸36の第2の端部362に近いとすると、第1のかしめ部のかしめ荷重F1、第2のかしめ部のかしめ荷重F2、第3のかしめ部のかしめ荷重F3の大小関係を、F1>F2≧F3とすることが好ましい。また、かしめ部を4つ以上設けるようにしてもよい。
その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホイール、3…ステアリングメインシャフト、4;4A…第1の自在継手、5…インターミディエイトシャフト、6…第2の自在継手、7…ピニオンシャフト(ステアリングギヤシャフト)、8…ラックバー、15…入力軸、16…出力軸、20…ステアリングコラム、24…電動モータ、25…減速機構、35…内軸、35a…外周、36…外軸、36a…内周、37…雄セレーション、38…雌セレーション、39…平坦面、41;41A…第1のかしめ部(端部かしめ部)、42;42A…第2のかしめ部、43;43A…第1のヨーク、44;44A…第2のヨーク、45;45A…十字軸、46…筒状部、47…スリット、48,49…タブ、50,51…ボルト挿通孔、52…締め付けボルト(締め付け軸)、54…雌セレーション、55,56;55A,56A…アーム、57,58…アーム、A1…転舵機構、G1,G2…力、R1…周方向、X1…軸方向、Y1…対向方向

Claims (5)

  1. 十字軸を有する自在継手を介してステアリングメインシャフトおよびステアリングギヤシャフトのそれぞれが連結されるインターミディエイトシャフトにおいて、
    第1の端部および第2の端部を有する内軸と、
    第1の端部および上記内軸の上記第1の端部に嵌合された第2の端部を有する筒状の外軸と、を備え、
    上記内軸および上記外軸は、互いに嵌合する雄セレーションおよび雌セレーションを含み、
    上記外軸は、その周方向の一部に、軸方向に離隔する複数のかしめ部を含み、
    各かしめ部は、上記外軸の上記雌セレーションを上記内軸の上記雄セレーションにかしめつけていることを特徴とするインターミディエイトシャフト。
  2. 請求項1において、上記複数のかしめ部は、上記外軸の上記第2の端部に最も近い端部かしめ部を含み、
    上記端部かしめ部のかしめ荷重が、残りのかしめ部のかしめ荷重よりも大きくされているインターミディエイトシャフト。
  3. 請求項1または2において、上記複数のかしめ部は、上記外軸の周方向に関して、同じ位置に配置されているインターミディエイトシャフト。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のインターミディエイトシャフトと、
    上記インターミディエイトシャフトをステアリングメインシャフトおよびステアリングギヤシャフトにそれぞれ接続する自在継手と、を備えた電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項4において、上記自在継手は、上記内軸の上記第2の端部が嵌合される筒状部および上記筒状部とは反対方向に延びる一対のアームを有するヨークと、筒状部に上記内軸の上記第2の端部を締め付ける締め付け軸と、を含み、
    上記一対のアームは、十字軸を介して相手方ヨークと連結され、
    上記締め付け軸は、上記一対のアームの対向方向とは平行な方向に延び、
    上記内軸の周方向に関して、上記複数のかしめ部および上記締め付け軸が同じ位置に配置されている電動パワーステアリング装置。
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