JP5088387B2 - 十字軸式自在継手 - Google Patents

十字軸式自在継手 Download PDF

Info

Publication number
JP5088387B2
JP5088387B2 JP2010020125A JP2010020125A JP5088387B2 JP 5088387 B2 JP5088387 B2 JP 5088387B2 JP 2010020125 A JP2010020125 A JP 2010020125A JP 2010020125 A JP2010020125 A JP 2010020125A JP 5088387 B2 JP5088387 B2 JP 5088387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
universal joint
portions
base
shaft
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010020125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011158030A (ja
Inventor
誠一 森山
辰徳 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2010020125A priority Critical patent/JP5088387B2/ja
Priority to US13/011,629 priority patent/US8339860B2/en
Publication of JP2011158030A publication Critical patent/JP2011158030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088387B2 publication Critical patent/JP5088387B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/26Sensing or reading circuits; Data output circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/26Sensing or reading circuits; Data output circuits
    • G11C16/28Sensing or reading circuits; Data output circuits using differential sensing or reference cells, e.g. dummy cells

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Description

この発明は、自動車用操舵装置を構成する回転軸同士を、トルク伝達可能に接続する為の十字軸式自在継手(カルダンジョイント)の改良に関する。具体的には、この十字軸式自在継手を構成するヨークの基端部と回転軸の端部とを結合固定する為のボルトの締め付け力が過大になった場合にも、このボルトに折損等の損傷が発生しにくい構造の実現を図るものである。
自動車用操舵装置は、図6に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、図示の例は、電動モータ10を補助動力源として前記ステアリングホイール1を操作する為に要する力の低減を図る、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。従って、前記ステアリングシャフト5の前端部を、この電動式パワーステアリング装置の入力側に接続し、この電動式パワーステアリング装置の出力軸と前記中間シャフト8の後端部とを、前記自在継手7により、トルクの伝達を自在に接続している。
上述の様な自動車用操舵装置に組み込まれた、互いに同一直線上に存在しない回転軸である、前記ステアリングシャフトと前記中間シャフト8と前記入力軸3とを接続する、前記両自在継手7、9は、何れも本発明の対象となる十字軸式自在継手である。この様な自在継手は、例えば特許文献1〜7に記載される等により、従来から各種構造のものが知られている。図7は、このうちの特許文献1に記載された構造の1例を示している。この図7に示した自在継手11は、1対のヨーク12a、12bを1個の十字軸21を介して、トルク伝達自在に結合して成る。図示の例の場合、これら両ヨーク12a、12bは、それぞれが鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により造られており、それぞれが基部13a、13bと、これら両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部14a、14bとを備える。
このうちの基部13a、13bはそれぞれ、第一フランジ部15a、15bと第二フランジ部16a、16bとを備える。これら各第一フランジ部15a、15bと第二フランジ部16a、16bとはそれぞれ、前記両基部13a、13bの円周方向1箇所に設けられた不連続部17a、17bを挟んで設けられている。これら両基部13a、13b毎に対となった第一、第二各フランジ部15a、15b、16a、16bの互いに整合する位置に、前記両基部13a、13b毎に1対ずつの取付孔を、それぞれこれら両基部13a、13bの軸方向に対して捩れの位置関係となる方向に形成している。又、前記第一フランジ部15a、15bの外側面でこの第一フランジ部15a、15bに形成された取付孔の開口部を囲む部分に、座面部18a、18bを、この取付孔の中心軸に直交する方向に形成している。
又、前記両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部14a、14bは、それぞれ当該ヨーク12a、12bの基部13a、13bの先端縁のうちで、この基部13a、13bに結合固定する回転軸19a、19bに関する直径方向反対側2箇所位置から、軸方向に延出している。そして、前記各結合腕部14a、14bの先端部にそれぞれ円孔20a、20bを、前記両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部14a、14b同士の間で、互いに同心に形成している。そして、前記各円孔20a、20bの内側に前記十字軸21に設けた4本の軸部を、それぞれがシェル型ニードル軸受である、ラジアル軸受22a、22bにより、回転自在に支持している。この様な構造により前記両ヨーク12a、12bを、それぞれの基部13a、13bの中心軸同士が傾斜した状態でもトルクの伝達を可能に組み合わせている。
前述の様な自動車用操舵装置を組み立てる場合には、上述の様な自在継手11により、同一直線上に存在しない(前記ステアリングシャフトと前記中間シャフト8と前記入力軸3とのうちの、互いに隣り合って配置される何れか2本であって、それぞれの中心軸が互いに傾斜した)1対の回転軸19a、19bを、トルクの伝達を可能に結合する。この為に、これら両回転軸19a、19bの端部を前記両ヨーク12a、12bの基部13a、13bに内嵌し、更にこれら両基部13a、13bに形成した前記各取付孔を挿通したボルト23a、23bとナット24a、24bとを螺合し、更に締め付ける。そして、前記両基部13a、13bの内面により前記両回転軸19a、19bの端部外周面を強く抑え付ける。この状態で、これら両回転軸19a、19bが、前記自在継手11を介して、トルクの伝達を可能に結合される。
尚、図7に示した自在継手11を構成する1対のヨーク12a、12bのうち、一方(図7の左方)のヨーク12bは、前記基部13bの内周面に形成した雌セレーションと前記回転軸19bの端部外周面に形成した雄セレーションとを係合させる事により、これら基部13bと回転軸19bとの間で大きなトルクを伝達可能としている。従って、これら基部13bと回転軸19bとを結合する際には、これら基部13bと回転軸19bとを軸方向に相対変位させる。これに対して、他方(図7の右方)のヨーク12aの基部13aは、側方が開口した、断面U字形若しくは断面コ字形である、所謂横入れヨークとして、前記回転軸19aをこの基部12aに、側方から挿入可能としている。
又、図8に示す様に、ヨーク12cに設けた第一、第二両フランジ部15c、16cに互いに整合する状態で形成した1対の取付孔のうち、一方の取付孔をボルト23cを緩く挿通する通孔25とし、他方の取付孔をこのボルト23cを螺合させる為のねじ孔26として、ナットを省略する構造も、例えば特許文献3、5〜7に記載される等により、従来から広く知られている。前記ヨーク12cは、金属板にプレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を順次施して成る、所謂プレスヨークで、基部13cの内周面に、不連続部17c及びその近傍部分を除き、雌セレーションを形成している。更に、第一、第二両フランジ部15c、16cを、前記金属板を折り返す事により、この金属板2枚分の厚さ寸法としている。この様なヨーク12cの構造及び製造方法に就いても、特許文献7に記載される等により、従来から広く知られている。
一般的には、前記通孔25と前記ねじ孔26とは、図8の(A)に示した様に、ボルト23cを組み付けない状態、並びに、同じく(B)に示す様にこのボルト23cを組み付けた状態でも、前記基部13c内に回転軸19cの端部を挿入し(この回転軸19cの端部に設けた雄セレーション部をセレーション係合させ)、更に前記ボルト23cを締め付けていない状態では、互いに同心である。尚、前記回転軸19cの端部で、前記基部13c内への挿入状態で前記不連続部17cに対向する部分には、前記ボルト23cとの干渉防止、並びに、このボルト23cが緩んだ状態での、前記ヨーク12cと前記回転軸19cとの分離防止の為の、切り欠き部27を形成している。この様な切り欠き部27の構造及び作用に関しても、前記特許文献1に記載される等により周知である。
何れの型式のヨーク12a、12b、12cにしても、前記ボルト23a、23b、23cの締め付けに伴って、前記両ヨーク12a、12b、12c毎に1対ずつ設けた、第一、第二各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16c同士の間隔が縮まる。又、前記基部13a、13b、13cの内径側に前記回転軸19a、19b、19cの端部を挿入した状態で前記ボルト23a、23b、23cを締め付けると、前記各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16c同士の間隔が縮まる際に於けるこれら各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16cの弾性変形量は、剛性が高い基端寄り(前記回転軸19a、19bに近い側)に比べて、剛性が低い先端寄り(前記回転軸19a、19bから遠い側)で多くなる。具体的には、前記各フランジ部15a、15b、15c、16a、16b、16c同士の間隔が、基端寄りで広く先端側ほど狭くなる。この結果、前記座面部18a、18b、18cが、前記各取付孔の中心軸に直交する方向に対してずれる事に加えて、1本のボルト23a、23b、23cを挿通乃至は螺合させた1対の取付孔の中心軸が互いに傾斜する。この状態では、このボルト23a、23b、23cを曲げる方向に力が加わる。又、この力は、このボルト23a、23b、23cを強く締め付けるほど大きくなる。
この為、前記ヨーク12a、12b、12cと前記回転軸19a、19b、19cとの結合部のがたつきを完全に無くす為、或は、前記ボルト23a、23b、23cの緩み止めを確実にする為等で、このボルト23a、23b、23cの締め付け力が過大になると、このボルト23a、23b、23cの曲がりが大きくなり、このボルト23a、23b、23cの耐久性が損なわれる可能性がある。この様な耐久性の低下に繋がるボルト23a、23b、23cの曲がりを緩和する為、特許文献1に記載されている様に、1対のフランジ部の先端部同士の間隔が過度に狭くなるのを防止したり、特許文献5、6に記載されている様に、ボルトの頭部内側面を突き当てる為の座面部を予め傾斜させたり、1対のフランジ部に形成する取付孔を、ボルトの締め付けに伴う弾性変形を考慮して予め傾斜させる構造が知られている。これらの構造は、或る程度の効果はあるが、加工が面倒でコストが嵩んだり、条件が厳しくなる(ボルトの締め付け力が大きくなる)と、それだけでは必ずしも十分な効果を得られない可能性がある。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、加工が容易で低コストで造る事ができ、必要とすれば他の構造と組み合わせて、ボルトの曲がりをより小さく抑えられる構造の実現を図れる、新規な構造を提供すべく発明したものである。
本発明の十字軸式自在継手は、従来から知られている十字式自在継手と同様に、1対のヨークと、これら両ヨーク同士を揺動変位自在に結合する1個の十字軸とを備える。
これら両ヨークはそれぞれ、回転軸の端部を結合固定する為の基部と、この基部の軸方向一端縁のうちで、この回転軸に関する直径方向反対側2箇所位置から軸方向に延出した1対の結合腕部と、これら両結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔とを備える。
又、前記十字軸は、隣り合う軸部同士が互いに直交する状態で設けられた4本の軸部がそれぞれ、前記各円孔の内側に軸受を介して回転自在に支持されている。
又、前記両ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基部は、円周方向1箇所に設けられた不連続部を挟んで設けられた第一、第二両フランジ部と、これら両フランジ部の互いに整合する位置に、それぞれが前記基部に対して捩れの位置関係となる方向に形成された1対の取付孔と、前記第一フランジ部の外側面でこの第一フランジ部に形成された取付孔の開口部を囲む部分に形成された座面部とを備えたものである。
そして、前記両取付孔に挿通若しくは螺合したボルトにより、前記基部内に挿入された回転軸の外周面を抑え付け、この回転軸の端部に前記少なくとも一方のヨークの基部を結合固定する。
特に、本発明の十字軸式自在継手に於いては、前記座面部の一部で前記取付孔の開口部を囲む部分に、環状で、径方向に関する幅寸法が、前記第一フランジ部の基端寄り部分で狭く、同じく先端寄り部分で広い、突条部を形成している。
この様な突条部として好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、径方向に関する幅寸法が、座面から遠い側の端縁である先端縁に向かうに従って漸減する、先細形状のものを使用する。
又、前記突条部としては、請求項3に記載した発明の様に、全周に亙って連続する閉鎖円環状であっても、或は、請求項4に記載した発明の様に、それぞれが部分円弧形である複数の素環部を円周方向に関して均一に配置して成る欠円環状であっても良い。
上述の様に構成する本発明の十字軸式自在継手を構成するヨークの基部と回転軸の端部とを結合固定すべく、ボルトをねじ孔若しくはナットに螺合し更に締め付けた状態では、第一フランジ部の座面部に存在する突条部が、この座面部とボルトの頭部内側面との間で挟持される。更に、前記ボルトの締め付け力が大きくなると、前記基部に設けた第一、第二両フランジ部が、これら両フランジ部同士の間隔が先端に向かうほど狭くなる方向に傾斜する(前記基部の径方向に関して、これら両フランジ部同士が非平行になる)。この状態では、前記第一フランジ部の座面部とボルトの頭部内側面とが、これら両フランジ部同士が非平行になる方向に関して相対変位する傾向になり、この頭部内側面が前記突条部を圧縮方向に、円周方向に関して不均一に押圧する。具体的には、この頭部内側面がこの突条部を、前記両フランジ部の基端寄り部分(回転軸側部分)で強く押圧するのに対して、先端寄り部分では前記突条部を押圧する力が弱くなる。この突条部は、前記圧縮方向の力によって押し潰される方向に塑性変形するが、この塑性変形量は、前記基端寄り部分で多く、先端寄り部分で少なくなる。特に、本発明の構造の場合、この突条部の径方向に関する幅寸法を、前記基端寄り部分で狭く、前記先端寄り部分で広くする事により、前記ボルトの締め付け時にこの基端寄り部分がこの先端寄り部分に比べて塑性変形し易くしている。この結果、前記座面部と前記ボルトの頭部内側面とが非平行になる事が補償され、前記ボルトが曲がり方向に変形する程度が緩和される。
この様に作用する本発明の構造を構成する前記突条部は、前記ヨークの第一フランジ部に対して容易に加工できる。この為、本発明によれば、締め付けに伴うボルトの曲がりを緩和できる構造を、低コストで得られる。
本発明の実施の形態の1例を、ボルトを省略した状態(A)と組み込んだ状態(B)とで示す、図7のイ−イ断面に相当する図。 図1の(A)のロ部拡大図。 ボルトの締め付けに伴って突条部が変形する以前の状態(A)と、同じく締め付けに伴って変形した後の状態(B)とを示す、図2のハ矢視図。 突条部の端面形状の2例を、図3と同方向から見た状態で示す図。 突条部の断面形状の3例を示す、図4の(A)のニ−ニ断面図。 十字式自在継手を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す、部分切断側面図。 従来から知られている十字式自在継手の第1例を示す部分切断側面図。 同第2例を、ボルトを省略した状態(A)と組み込んだ状態(B)とで示す、図7のイ−イ断面に相当する図。
[実施の形態の第1例]
図1〜5により、本発明の実施の形態に就いて説明する。尚、本例を含めて本発明の特徴は、ボルト23cの締め付けに伴う第一、第二両フランジ部15c、16cの弾性変形に拘らず、このボルト23cに加わる曲げ方向の力を緩和する為の構造にある。その他の部分の構造及び作用のうち、ヨーク12dの構造に就いては、前述の図8に示した従来構造のヨーク12cと同様である。更に、自在継手全体の構造及び作用に就いては、前述の図7に示した従来構造の自在継手11と同様である。就いては、従来構造と同等部分に関しては、重複する図示並びに説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の十字軸式自在継手に組み込むヨーク12dの場合も、前記図8に示した従来構造のヨーク12cと同様に、第一フランジ部15cの外側面の一部で、この第一フランジ部15cに形成した通孔25の開口部を囲む部分に、座面部18cを形成している。この座面部18cの広がり方向は、前述した各従来構造の場合と同様に、前記通孔25の中心軸に対し直交する方向としている。特に、本例の十字軸式自在継手に組み込むヨーク12dの場合には、前記座面部18cの一部で前記通孔25の開口部を囲む部分に、環状の突条部28を形成している。
この突条部28は、径方向に関する幅寸法が、前記座面部18cから遠い側の端縁である先端縁に向かうに従って漸減する、先細形状であり、その断面形状は、図1〜2に示す様な台形の他にも、例えば図5の(A)に示す様なV字形、(B)に示す様な半円形、(C)に示す様なU字形等が採用できる。要は、高さ方向(前記ボルト23cの軸方向)に大きな力が加わった場合に、その力の大きさに応じて適度に押し潰される形状であれば良い。又、前記ボルト23cの軸方向から見た、前記突条部28の形状は、図4の(A)に示す様な、全周に亙って連続する閉鎖円環状であっても、或は、同図の(B)に示す様な、それぞれが部分円弧形である複数の素環部を円周方向に関して均一に配置して成る欠円環状であっても良い。
又、図示は省略するが、前記突条部28の径方向に関する幅寸法は、前記第一、第二両フランジ部15c、16cの基端寄り部分(回転軸19c側部分、図1〜3の上側部分)で狭く、先端寄り部分(この回転軸19cから遠い側部分、図1〜3の下側部分)で広くしている。
上述の様に構成する本例の十字軸式自在継手を構成する、前記ヨーク12dの基部13cと、前記回転軸19cの端部とを結合固定する際には、前述した従来構造と同様に、前記ボルト23cを、前記第一フランジ部15cに形成した通孔25に挿通し、更に、このボルト23cの先端部に設けた雄ねじ部を、前記第二フランジ部16cに形成したねじ孔26に螺合し、更に締め付ける。この締め付けの初期段階で、前記ボルト23cの頭部29の内側面が前記突条部28の頂部に、ワッシャ30を介して当接する。前記初期段階では、前記第一、第二両フランジ部15c、16cが弾性変形しておらず、前記突条部28の頂部は、前記ボルト23cの中心軸(通孔25及びねじ孔26の中心軸と一致)に対し直交する仮想平面上に存在する。この為、前記ボルト23cの頭部29の内側面と前記突条部28の頂部とは、前記ワッシャ30を介して、全周に亙りほぼ均等に当接する。
この状態から更に前記ボルト23cを締め付けると、前記第一、第二両フランジ部15c、16c同士の間隔が縮まると同時に、これら両フランジ部15c、16cが、互いの間隔が先端に向かうほど狭くなる方向に傾斜する(これら両フランジ部同士が非平行になる)。この過程で、前記突条部28が、前記ボルト23cの頭部29の内側面に添設した前記ワッシャ30の片側面と、前記第一フランジ部15cの座面部18cとの間で強く挟持される。この状態では、この座面部18cとワッシャ30の片側面とが非平行になり、このワッシャ30の片側面が前記突条部28を圧縮方向に、円周方向に関して不均一に押圧する。具体的には、前記頭部29の内側面が前記ワッシャ30を介して前記突条部28を、前記両フランジ部15c、16cの基端寄り部分(前記回転軸19c側部分)で強く押圧するのに対して、先端寄り部分(この回転軸19cから遠い側部分)では前記突条部28を押圧する力が弱くなる。
前記突条部28は、前記ヨーク12dの本体部分と同様に、低炭素鋼乃至中炭素鋼等の、比較的降伏応力の小さい材料により造られている為、前記圧縮方向の力によって押し潰される方向に塑性変形する。この様に塑性変形する場合に、この塑性変形量は、前記押圧する力が不均一になる事に対応して、円周方向に関して不均一になり、前記基端寄り部分で多く、先端寄り部分で少なくなる。この結果、前記座面部18cと前記ボルト23cの頭部29の内側面とが非平行になる事が補償される。即ち、前記第一フランジ部15cの弾性変形に基づいて、前記座面部18cと前記頭部29の内側面との距離が短くなる基端寄り部分では、前記突条部28の押し潰し量が多くなって、この突条部28の径方向に関する幅寸法が、図3の(B)に示す様に広がる代わりに、高さ寸法が低くなる。これに対して、前記座面部18cと前記頭部29の内側面との距離があまり短くならない先端寄り部分では、前記突条部28の押し潰し量が少なく抑えられて、この突条部28の径方向に関する幅寸法が、図3の(B)に示す様にあまり広がらない代わりに、高さ寸法が確保される。特に、本例の場合、前記突条部28の径方向に関する幅寸法を、前記第一、第二両フランジ部15c、16cの基端寄り部分で狭く、先端寄り部分で広くしている。この為、前記座面部18cと前記頭部29の内側面との距離が短くなる基端寄り部分で先端寄り部分に比べ、前記突条部28が押し潰され(塑性変形し)易い。この結果、前記頭部29を前記ボルト23cの杆部31に対して曲げる方向に加わる力を低減乃至は解消できて、この杆部31が曲がり方向に変形する事を、緩和乃至は解消できる。
上述の様に作用して、前記ボルト23cの杆部31の曲がりを抑えられる前記突条部28は、前記ヨーク12dを金属板を塑性加工する事により造る際に行う面押し加工等により、或いは、塑性加工後、前記座面部18cを形成する際に行う切削加工により、前記第一フランジ部15cの外側面の所定部分に容易に加工できる。この為、本発明によれば、締め付けに伴う前記ボルト23cの曲がりを緩和できる構造を、低コストで得られる。
本発明は、図1に示す様な、金属板にプレス加工を施して、それぞれがこの金属板2枚分の厚さを有する第一、第二両フランジ部15c、16cを設けたヨーク12dに限らずに実施できる。即ち、前述の図7に示したヨーク12a、12bの様な、金属板1枚分の厚さしか持たない第一、第二両フランジ部15a、15b、16a、16bを設けたヨーク12a、12bを備えた自在継手11で(所謂横入れ式のヨーク12aを含んで)実施する事もできる。更には、鍛造加工により造られるヨークに関して実施する事もできる。
又、本発明の構造は、単独で実施しても効果がある事は勿論であるが、前述の特許文献1、5、6に記載された発明の構造と組み合わせて実施する事もできる。即ち、本発明にしても、これら特許文献1、5、6に記載された発明の構造にしても、ヨークの基部の直径乃至は間隔(内寸)を縮める為のボルトの曲がりを低減する事はできるが、この曲がりを完全に無くす事は難しい。これに対して、本願発明と前記特許文献1、5、6に記載された発明の構造とは同時に実施できるし、同時に実施した場合にそれぞれの効果が足し合わされて、前記ボルトの曲がりをより一層低減できる。
更に、自在継手を構成する1対のヨークのうち、何れかのヨークの基部が、不連続部を持たない閉鎖筒状であり、この閉鎖筒状の基部を何れかの回転軸の端部に外嵌した状態で、溶接等により結合固定する構造も、従来から知られている。この様な構造の場合には、閉鎖筒状の基部を備えたヨークに関しては、ボルトを挿通乃至は螺合させる為の取付孔も、このボルトの頭部を当接させる為の座面部もない為、突条部を形成する必要はない。この様な構造で本発明を実施する場合には、別のヨークに関してのみ、本発明の特徴である突条部を設ければ良い。
更に、前述した図7に示す様に、ボルト23a、23bとナット24a、24bとを螺合させ更に締め付ける構造で、且つ、このナット24a、24bをヨーク12a、12bの第二フランジ16a、16bに対し溶接等により固定しない構造である場合には、前記ナット24a、24bの端面が当接する、前記第二フランジ16a、16bの座面部にも、同様の突条部を設ける事が好ましい。この様な構造を採用すれば、前記ボルト23a、23bの曲がりを緩和する効果を向上(2倍に)できる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6 ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11 自在継手
12a、12b、12c、12d ヨーク
13a、13b、13c 基部
14a、14b 結合腕部
15a、15b、15c 第一フランジ部
16a、16b、16c 第二フランジ部
17a、17b、17c 不連続部
18a、18b、18c 座面部
19a、19b、19c 回転軸
20a、20b 円孔
21 十字軸
22a、22b ラジアル軸受
23a、23b、23c ボルト
24a、24b ナット
25 通孔
26 ねじ孔
27 切り欠き部
28 突条部
29 頭部
30 ワッシャ
31 杆部
特開平8−284968号公報 特開平10−2343号公報 特開2000−320564号公報 特開2004−223616号公報 特開2008−298267号公報 特開2009−8174号公報 特公平7−88859号公報

Claims (4)

  1. 1対のヨークと、これら両ヨーク同士を揺動変位自在に結合する1個の十字軸とを備え、これら両ヨークはそれぞれ、回転軸の端部を結合固定する為の基部と、この基部の軸方向一端縁のうちで、この回転軸に関する直径方向反対側2箇所位置から軸方向に延出した1対の結合腕部と、これら両結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔とを備え、前記十字軸は、隣り合う軸部同士が互いに直交する状態で設けられた4本の軸部がそれぞれ、前記各円孔の内側に軸受を介して回転自在に支持されており、前記両ヨークのうちの少なくとも一方のヨークの基部は、円周方向1箇所に設けられた不連続部を挟んで設けられた第一、第二両フランジ部と、これら両フランジ部の互いに整合する位置に、それぞれが前記基部に対して捩れの位置関係となる方向に形成された1対の取付孔と、前記第一フランジ部の外側面でこの第一フランジ部に形成された取付孔の開口部を囲む部分に形成された座面部とを備えたものであり、これら両取付孔に挿通若しくは螺合したボルトにより、前記基部内に挿入された回転軸の外周面を抑え付け、この回転軸の端部に前記少なくとも一方のヨークの基部を結合固定する十字軸式自在継手に於いて、前記座面部の一部で前記取付孔の開口部を囲む部分に、環状で、径方向に関する幅寸法が、前記第一フランジ部の基端寄り部分で狭く、同じく先端寄り部分で広い、突条部を形成した事を特徴とする十字軸式自在継手。
  2. 突条部の径方向に関する幅寸法が、座面から遠い側の端縁である先端縁に向かうに従って漸減する、請求項1に記載した十字軸式自在継手。
  3. 突条部が、全周に亙って連続する閉鎖円環状である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手。
  4. 突条部が、それぞれが部分円弧形である複数の素環部を円周方向に関して均一に配置して成る欠円環状である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手。
JP2010020125A 2010-02-01 2010-02-01 十字軸式自在継手 Active JP5088387B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010020125A JP5088387B2 (ja) 2010-02-01 2010-02-01 十字軸式自在継手
US13/011,629 US8339860B2 (en) 2010-02-01 2011-01-21 Semiconductor memory device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010020125A JP5088387B2 (ja) 2010-02-01 2010-02-01 十字軸式自在継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011158030A JP2011158030A (ja) 2011-08-18
JP5088387B2 true JP5088387B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=44341546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010020125A Active JP5088387B2 (ja) 2010-02-01 2010-02-01 十字軸式自在継手

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8339860B2 (ja)
JP (1) JP5088387B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8665651B1 (en) * 2012-09-11 2014-03-04 Winbond Electronics Corp. Reference cell circuit and method of producing a reference current
TWI485713B (zh) * 2012-12-11 2015-05-21 Winbond Electronics Corp 用以產生參考電流之參考單元電路以及方法
KR20150084095A (ko) * 2014-01-13 2015-07-22 삼성디스플레이 주식회사 유기전계 발광 표시장치
US10163479B2 (en) * 2015-08-14 2018-12-25 Spin Transfer Technologies, Inc. Method and apparatus for bipolar memory write-verify
KR102463921B1 (ko) * 2016-02-19 2022-11-07 에스케이하이닉스 주식회사 넓은 동작 영역을 갖는 불휘발성 메모리 소자
KR102511902B1 (ko) * 2016-04-11 2023-03-20 에스케이하이닉스 주식회사 리드 디스터브가 억제되는 불휘발성 메모리 소자
KR102511901B1 (ko) * 2016-04-11 2023-03-20 에스케이하이닉스 주식회사 넓은 동작 영역을 갖는 불휘발성 메모리 소자
KR102591119B1 (ko) * 2016-04-19 2023-10-19 에스케이하이닉스 주식회사 폴딩회로 및 이를 포함하는 불휘발성 메모리 소자

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642318B2 (ja) * 1988-01-18 1994-06-01 株式会社東芝 半導体メモリ
JPH0355940U (ja) * 1989-10-04 1991-05-29
JPH08334112A (ja) * 1995-06-06 1996-12-17 Kubota Corp 当接面積調整ボルト
JP4144784B2 (ja) * 2002-07-30 2008-09-03 シャープ株式会社 半導体記憶装置の読み出し回路、そのリファレンス回路および半導体記憶装置
JP2006273292A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Honda Motor Co Ltd 割締め部品
WO2007000809A1 (ja) * 2005-06-28 2007-01-04 Spansion Llc 半導体装置およびその制御方法
JP4572764B2 (ja) * 2005-07-11 2010-11-04 マツダ株式会社 ねじ締付方法
JP4262227B2 (ja) * 2005-07-22 2009-05-13 シャープ株式会社 半導体記憶装置の読み出し回路
JP5022681B2 (ja) 2006-11-30 2012-09-12 オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド 半導体記憶装置
JP4968114B2 (ja) * 2008-03-04 2012-07-04 日本精工株式会社 自在継手

Also Published As

Publication number Publication date
US8339860B2 (en) 2012-12-25
JP2011158030A (ja) 2011-08-18
US20110188316A1 (en) 2011-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5088387B2 (ja) 十字軸式自在継手
US7517284B2 (en) Joint section between a shaft and a universal-joint yoke
WO2011102212A1 (ja) 十字軸式自在継手用ヨークおよびその製造方法
JP5092913B2 (ja) 自在継手用ヨーク及び自在継手
US10370024B2 (en) Torque transmission joint and electric power steering device
US11035414B2 (en) Torque transmission shaft
JPWO2008015741A1 (ja) 自在継手用ヨーク
JP7400731B2 (ja) トルク伝達軸
JP2013133898A (ja) 回転軸と自在継手のヨークとの結合部及び回転軸の製造方法
JP5093284B2 (ja) 十字軸式自在継手
JP5029723B2 (ja) 十字軸式自在継手用ヨーク及びその製造方法
JP6673308B2 (ja) ステアリング用トルク伝達軸
WO2015008647A1 (ja) 自在継手用ヨーク及びその製造方法
WO2020153408A1 (ja) トルク伝達軸
JP6673309B2 (ja) トルク伝達軸
JP5007752B2 (ja) 十字軸式自在継手用ヨークの製造方法
JP2019206217A (ja) 軸連結構造
JP2012037043A (ja) 十字軸式自在継手用ヨーク及びその製造方法
JP2011220417A (ja) 十字軸式自在継手用ヨーク
JP6547329B2 (ja) 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置
JP6524616B2 (ja) 十字軸継手用ヨーク、十字軸継手
JP5093257B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置用十字軸式自在継手
JP2012193798A (ja) シャフトと自在継手のヨークの結合構造および車両用操舵装置
JP6596958B2 (ja) 自在継手および該自在継手を備えたステアリング装置
JP6524937B2 (ja) 十字軸継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120827

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5088387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150