JP6547329B2 - 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置 - Google Patents

自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6547329B2
JP6547329B2 JP2015034043A JP2015034043A JP6547329B2 JP 6547329 B2 JP6547329 B2 JP 6547329B2 JP 2015034043 A JP2015034043 A JP 2015034043A JP 2015034043 A JP2015034043 A JP 2015034043A JP 6547329 B2 JP6547329 B2 JP 6547329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
serration
female
yoke
shaft member
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015034043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016156431A (ja
Inventor
林 劉
林 劉
澤田 直樹
直樹 澤田
外丸 正規
正規 外丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2015034043A priority Critical patent/JP6547329B2/ja
Publication of JP2016156431A publication Critical patent/JP2016156431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6547329B2 publication Critical patent/JP6547329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、自在継手のヨークと軸部材との結合構造、および該結合構造を有するステアリング装置に関する。
従来、電動パワーステアリング装置等において、トルク伝達可能に軸部材同士を連結するために、軸部材との嵌合部がセレーション加工され、ボルトの締め付け力によって該軸部材と結合される自在継手が用いられている。
電動式パワーステアリング装置においては、操舵によってステアリングシャフトが回転すると、ステアリングシャフトに加わる操舵トルクをトルクセンサが検知し、検知した操舵トルクに応じて電動モータから発生された補助操舵トルクが減速機構を介して操舵補助機構の出力軸に伝達される。ステアリングホイールの切り戻し、あるいは切り出しの際には過大なトルクがステアリングシャフトに加わり、この過大なトルクは、操舵補助機構の出力軸を介して、自在継手の軸部材嵌合部すなわちセレーション歯に繰り返し入力される。特に、コラムアシスト型の電動式パワーステアリング装置においては、自在継手に入力されるトルクが大きい。したがって、自在継手のヨークには、高い耐磨耗性が要求される。
図10(a)は、コラムアシスト型電動パワーステアリング装置に用いられている従来の自在継手のヨーク420を軸方向から見た正面図であり、図10(b)は図10(a)のb−b矢視断面図であり、図10(c)は図10(a)のc−c矢視断面図である。
図10各図に示すヨーク420は、自在継手を構成する一対のヨークのうち、操舵補助機構の出力軸(図示省略)が嵌合される側のヨークである。図10各図に示すように、軸部材嵌合孔436の内周面には雌セレーション438が設けられている。自在継手のヨーク420と操舵補助機構の図示しない出力軸との結合は、出力軸をヨーク420の軸部材嵌合孔436に差し込み、出力軸とヨーク420とが嵌合した状態から、ヨークに形成されたスリット442を貫通して設けられたボルト挿通孔444に挿通された締め付け用ボルト(図示省略)でヨーク420を締め付けることによりなされる。
コラムアシスト型電動パワーステアリング装置においては、上述したように自在継手に入力されるトルクが大きいので、自在継手のヨークは板材からのプレス成形品ではなく、冷間鍛造成形されたものを用いている。冷間鍛造成形の素材としては、炭素鋼鋳鋼材(SC材)等が用いられる。炭素鋼鋳鋼材は、プレス成形される板材に用いられる冷間圧延鋼板(SPCC、SPHC)等よりも伸びが低い。締め付け状態においては、プレス成形のものでは雌セレーション全体の歯が出力軸の雄セレーションと接触するが、冷間鍛造成形のものでは、伸びが少ないことから、主に図10(a)、図10(c)の○部に示す範囲の雌セレーション438が操舵補助機構の出力軸の雄セレーションに接触する。したがってこの範囲の雌セレーション438の歯に応力が集中し、この範囲での噛み合いが強くなる傾向がある。その結果、当該部分の面圧が高くなり、この状態で操舵しヨーク420にトルクを与えていくと、嵌合している部分の雌セレーション438の歯にフレッティング磨耗等の異常磨耗が生じたり、歯が欠損したりしてしまう。
このような雌セレーションの歯の異常摩耗や歯の欠損を防止するために、特許文献1には、自在継手のヨークと軸部材との結合構造であって、ヨークの軸部材嵌合孔の内周面に雌セレーション形成領域と雌セレーション非形成領域すなわち欠歯部とが設けられた結合構造が開示されている。
また、特許文献2には、自在継手のヨークと軸部材との結合構造であって、軸部材である出力軸が、締め付けボルトよりも底部側の軸部材嵌合孔の部分に嵌合する第1の雄セレーションと、締め付けボルトよりも開口側の軸部材嵌合孔の部分に嵌合する第2の雄セレーションとを有し、第1の雄セレーションのモジュールが第2の雄セレーションのモジュールよりも大きく形成された結合構造が開示されている。
特開2012−193798号公報 特開2012−96681号公報
上記特許文献1のように、雌セレーションが形成されていない欠歯部を設けることによって雌セレーションの歯の異常磨耗を防止することができるが、上記特許文献1のように、軸部材嵌合孔の軸方向全長に亘って欠歯部を設けると、ヨーク全体として、軸部材の雄セレーションと噛み合う歯数が少なくなってしまう。その結果、トルク伝達時に雌セレーションの歯1枚当たりに発生する接線力は、欠歯部を設けていない場合と比べて大きくなり、軸部材と噛み合っている雌セレーションの歯の磨耗が早まる虞がある。
また、特許文献2によれば、締め付けボルトよりも底部側の軸部材嵌合孔の部分に嵌合する第1の雄セレーションと、締め付けボルトよりも開口側の軸部材嵌合孔の部分に嵌合する第2の雄セレーションとの双方を、対応する雌セレーションにタイトに噛み合わせることができる。しかしながら、一般的にステアリングシャフトの雄セレーションは転造加工によって成形されるので、雄セレーションを軸方向に均一の形状にすることにより雄セレーションの精度が確保される。言い換えると、軸方向で雄セレーションの歯の形状が異なると、転造加工時に異なる形状の歯のそれぞれの部分に作用する加工応力が異なるものとなってしまう。その結果、転造加工の精度が低下してしまい、ヨークは出力軸との結合状態において、出力軸に対する所望の軸保持力を得られなくなってしまう可能性がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、軸部材との結合状態においてヨークが充分な軸保持力を備え、雌セレーション歯の異常な磨耗を防止し、耐摩耗性に優れた、自在継手のヨークと軸部材との結合構造、および該結合構造を有するステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る自在継手のヨークと軸部材との結合構造は、外周面に雄セレーションが形成された軸部材と、自在継手のヨークであって、前記軸部材が挿入され、前記雄セレーションと噛み合う雌セレーションが内周面に形成された筒状の連結部を有し、前記連結部は、軸方向に延在するスリットを形成する一対の対向部を有し、ねじ部材によって前記一対の対向部が近づく方向に前記連結部が締め付けられることにより前記軸部材と結合する前記自在継手のヨークとの結合構造であって、前記連結部に前記軸部材が挿入された後、前記ねじ部材によって前記連結部が締め付けられる前の状態において、前記雄セレーションと前記雌セレーションとの間には径方向の隙間が形成され、前記隙間の径方向寸法は、前記軸部材が挿入される側である前記雌セレーションの一方端側のほうが、前記雌セレーションの他方端側よりも大きく形成され、前記雌セレーションは、前記一方端側から前記他方端側に向かうに従い、歯先円の径が小さくなる方向に傾斜したテーパ状であり、前記雄セレーションは、前記連結部に挿入された状態において前記雌セレーションの前記一方端側に対応する部分から前記雌セレーションの前記他方端側に対応する部分に向かうに従い、歯先円が小さくなる方向に傾斜したテーパ状であり、前記軸部材は、コラムアシスト型電動パワーステアリング装置の操舵補助機構の出力軸であることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様は、前記雌セレーションは、前記雄セレーションの歯を正転位させた歯形に対応する歯溝となるように形成され、前記雄セレーションの歯に対する前記雌セレーションの転位係数は、前記雌セレーションの前記一方端側のほうが、前記他方端側よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様は、前記雄セレーションの歯に対する前記雌セレーションの転位係数は、前記雌セレーションの前記一方端から前記他方端に向かうに従い小さく徐変していることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様は、前記雄セレーションの歯に対する前記雌セレーションの転位係数は、前記雌セレーションの複数の異なる軸方向範囲対して、それぞれ異なる値の転位係数が用いられていることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様は、前記雄セレーションは、前記連結部に挿入された状態において前記雌セレーションの前記一方端側に対応する部分の転位係数が、前記雌セレーションの前記他方端側に対応する部分の転位係数よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明に係るステアリング装置は、コラムアシスト型電動パワーステアリング装置であって、上記の自在継手のヨークと軸部材との結合構造を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、軸部材との結合状態においてヨークが充分な軸保持力を備え、雌セレーション歯の異常な磨耗を防止し、耐摩耗性に優れた、自在継手のヨークと軸部材との結合構造、および該結合構造を有するステアリング装置を提供することができる。
図1は第1実施形態に係る自在継手のヨークと軸部材との結合構造を有するステアリング装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は第1実施形態に係るアッパー側自在継手の側面図である。 図3は(a)は第1実施形態に係るアッパー側ヨークをアッパー側端面から見た状態を示し、図3(b)は図3(a)のb−b矢視図であり、図3(c)は図3(a)のc−c矢視図であり、図3(d)は図3(a)のd−d矢視図であり、図3(e)は図3(a)のe−e矢視図であり、図3(f)は図3(c)のf−f矢視図である。 図4(a)はアッパー側ヨークの断面図であり、図4(b)は出力軸の端部の側面図である。 図5はアッパー側ヨークに出力軸を差し込んだ状態の拡大断面図である。 図6は雄セレーションの歯および雌セレーションの歯溝の拡大断面図である。 図7(a)はアッパー側ヨークを軸方向から見た正面図であり、図7(b)は図7(a)のb−b矢視断面図であり、図7(c)は図7(a)のc−c矢視断面図である。 図8は第2実施形態に係る自在継手のアッパー側ヨークの断面図である。 図9(a)は第3実施形態に係る自在継手のアッパー側ヨークの断面図であり、図9(b)は図9(a)のアッパー側ヨークに結合される出力軸の端部の側面図である。 図10(a)は従来の自在継手のヨークを軸方向から見た正面図であり、図10(b)は図10(a)のb−b矢視断面図であり、図10(c)は図10(a)のc−c矢視断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書中においては、ステアリング装置および自在継手に係る方向は、特に明記しない限り車体に取り付けられた状態における当該車体の前後、左右方向と同様とする。また、アッパー側と後方側とは同じ方向をいい、ロアー側と前方側とは同じ方向をいう。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る自在継手のヨークと軸部材との結合構造を有するステアリング装置の全体構成を示す斜視図である。本実施形態に係るステアリング装置は、ラックアンドピニオン式のコラムアシスト型電動パワーステアリング装置である。
図1に示すように、ステアリング装置100は、後方側端部にステアリングホイール1が装着されたステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2が内径側に回転自在に支持された筒状のステアリングコラム3と、ステアリングシャフト2の前方側端部に連結された操舵補助機構4とを備えている。
操舵補助機構4は、図示しないトルクセンサと、トルクセンサが検知した操舵トルクに応じて補助操舵トルクを発生する電動モータ5と、電動モータ5と連結されハウジング6Aに収容された減速機構6とを備え、電動モータ5で発生された補助操舵トルクを、減速機構6を介して操舵補助機構4の出力軸7に付与している。
ステアリングシャフト2は、アッパーシャフトであるアウタシャフト8とロアーシャフトであるインナシャフト9とを有し、アウタシャフト8とインナシャフト9とは、衝突時に全長を縮めることができる構造となっている。また、ステアリングコラム3は、アッパーコラムであるアウタコラム10とロアーコラムであるインナコラム11とをテレスコープ状に組み合わせてなり、軸方向の衝撃が加わった場合に、衝撃エネルギーを吸収しつつ全長が縮まるコラプシブル構造となっている。
ステアリングコラム3のアウタコラム10は、アッパー車体側ブラケット12Uによって車体側部材13にチルト位置およびテレスコピック位置調整可能に支持されている。また、減速機構6のハウジング6Aは、車体側部材13に取り付けられたロアー車体側ブラケット12Lに回転自在に設けられたピボット軸14pを中心として上下方向に回動可能に支持されている。
操舵補助機構4の出力軸7には、アッパー側自在継手15を介して中間シャフト16の後方端が連結されている。中間シャフト16の前方端は、ロアー側自在継手17を介してラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構18のピニオン軸19に連結されている。アッパー側自在継手15は、アッパー側のヨーク20とロアー側のヨーク22と、これら一対のヨーク20、22を連結する十字軸24とから構成されている。
ピニオン軸19は、上端部にロアー側自在継手17のロアー側のヨーク26が連結されている。ギヤハウジング18A内にはラック軸(図示省略)が車幅方向に移動可能に支持され、ピニオン軸19のピニオン(図示省略)がラック軸のラック歯(図示省略)と噛合している。ラック軸の両端部は、それぞれタイロッド28、28を介して図示しない転舵輪に連結されている。
ステアリング装置100はこのような構成なので、運転者がステアリングホイール1を回転操作すると、図示しないトルクセンサがステアリングシャフト2に加わる操舵トルクを検知し、検知した操舵トルクに応じて電動モータ5から発生された補助操舵トルクが減速機構6を介して出力軸7に伝達され、さらに中間シャフト16を介してピニオン軸19に伝達される。ピニオン軸19が回転すると、ピニオン軸19と噛合したラック軸(図示省略)が軸方向すなわち車幅方向に駆動され、タイロッド28、28に連結された左右の転舵輪が転舵される。
図2は、本発明の第1実施形態に係るアッパー側自在継手15の側面図である。
図3は、アッパー側自在継手15のアッパー側ヨーク20の6面図であり、図3(a)はアッパー側ヨーク20をアッパー側端面すなわちステアリングシャフト2側の端面側から見た状態を示し、図3(b)は図3(a)のb−b矢視図であり、図3(c)は図3(a)のc−c矢視図であり、図3(d)は図3(a)のd−d矢視図であり、図3(e)は図3(a)のe−e矢視図であり、図3(f)は図3(c)のf−f矢視図である。
図4(a)はアッパー側ヨーク20の断面図であり、図4(b)は出力軸7の端部の側面図である。なお、図4(b)において、紙面右方がヨーク20側すなわち出力軸7の下端であり、紙面左方が操舵補助機構4側である。
図2に示すように、本実施形態に係るアッパー側自在継手15は、アッパー側ヨーク20と、ロアー側ヨーク22と、これら一対のヨーク20、22を連結する十字軸24とから構成されている。アッパー側ヨーク20およびロアー側ヨーク22には、それぞれ操舵補助機構4の出力軸7および中間シャフト16が連結されている(図1参照)。
図3の各図に示すように、アッパー側ヨーク20(以後、単に「ヨーク20」とも記載する。)は、操舵補助機構4の出力軸7の下端が差し込まれ締め付けられる筒状の連結部30と、連結部30のロアー側端部から連結部30の軸方向外方に延在し十字軸24を介してロアー側ヨーク22と連結される一対のアーム部32、32とを備えている。一対のアーム部32、32は、対向して配置された一対の板状部材であり、各アーム部32には十字軸24が支持される貫通孔34が形成されている。
ヨーク20の連結部30の内周面は円筒状に形成され、その内径側は出力軸7の下端が挿入され嵌合される嵌合孔36となっている。つまり、連結部30の内周面は嵌合孔36の周壁として嵌合孔36を形成している。嵌合孔36は、連結部30のアッパー側端からロアー側端まで貫通している。出力軸7は、連結部30のアッパー側端から嵌合孔36に挿入されている。連結部30の内周面すなわち嵌合孔36の周壁には、雌セレーション38が設けられている。なお、以後の説明においては、連結部30および嵌合孔36の方向について、アッパー側を「軸部材挿入側」といい、ロアー側を「アーム側」という。
連結部30の外周側の部分には、径方向に厚みを有し軸方向に延在して対向する一対の肉厚部40、40が設けられている。肉厚部40、40間に形成されるスリット42は、連結部30の外周面から嵌合孔36まで径方向に貫通し、連結部30の軸部材挿入側端からアーム側端近傍まで、軸方向に延在している。つまり、スリット42は、図4(a)に示すように、径方向に関しては連結部30の外周面および嵌合孔36に開放しており、軸方向に関しては軸部材挿入側端は開放であるが、アーム側端は開放しておらず、閉じている。
図3(c)、図3(d)、および図4(a)に示すように、肉厚部40、40の軸部材挿入側端部近傍には、スリット42を横切る方向、すなわちスリット42が連結部30を貫通する径方向と直交し、且つ連結部30の軸方向と直交する方向に肉厚部40、40を貫通してボルト挿通孔44がスリット42に交差して形成されている。ボルト挿通孔44には、締め付け用のボルト45(図1参照)が挿通される。ボルト挿通孔44は、嵌合孔36のスリット42側の一部に開いている。すなわち、ボルト挿通孔44と嵌合孔36とは、図4(a)に示すように、互いに一部分が交差している。一方の肉厚部40の外側面には、図3(c)に示すように、ボルト45の頭部が当接する座ぐり50が設けられている。
図4(b)に示すように、ヨーク20の連結部30と結合する出力軸7の端部には、ヨーク20に結合された状態においてボルト挿通孔44に対応する位置に溝47が形成されている。また、出力軸7の端部の外周面には、連結部30の雌セレーション38と噛み合う雄セレーション51が形成されている。雄セレーション51は、軸方向の全域に亘ってピッチ円すなわち基準円の径が一様に形成されている。雄セレーション51よりも操舵補助機構4側(図4(b)の左方)の出力軸7の部分は、雄セレーション51の歯先円よりも大きな径の大径部53となっている。
ボルト挿通孔44に挿入されたボルト45を締め付けることにより、一対の肉厚部40、40が互いに近づく方向に連結部30が締め付けられ、嵌合孔36に挿入された出力軸7(図1参照)の雄セレーション51と嵌合孔36の雌セレーション38とが噛み合うことにより、出力軸7と連結部30とが結合される。なお、連結部30の締め付けによる雄セレーション51と雌セレーション38との噛み合いについては、後で詳述する。
本実施形態においては、図4(a)に示すように、連結部30の内周面すなわち嵌合孔36の周壁に形成された雌セレーション38は、軸部材挿入側端から最も奥側すなわちアーム側端に向かうに従い、歯先円の径および歯底円の径が小さくなる方向に傾斜したテーパ状に形成されている。また、雌セレーション38は、軸部材挿入側端からアーム側端に至る全域に亘ってモジュールは一定である。したがって雌セレーション38は、軸部材挿入側端からアーム側端に至るまで歯の形状および大きさは同じで、歯先円および歯底円の径が軸部材挿入側端からアーム側端に向かうに従い、徐々に小さくなるように形成されている。
図5は、アッパー側ヨーク20と出力軸7とを結合するために、ヨーク20の連結部30に出力軸7を差し込んだ状態の拡大断面図である。この状態においては、ボルト挿通孔44にはまだ締め付け用のボルト45(図1参照)は挿通されていない。したがって連結部30は締め付けられておらず自然状態であり、出力軸7と連結部30とは結合していない。なお、出力軸7は嵌合孔36と同軸に差し込まれるものとする。
出力軸7を連結部30の内周面すなわち嵌合孔36に軸部材挿入側端から差し込む際、雄セレーション51の歯が雌セレーション38の歯に噛み合うように回転方向位置を合わせて差し込む。そして出力軸7をアーム側端方向に軸方向に移動させると、出力軸7の大径部53の端部が連結部30の軸部材挿入側端面に当接し、出力軸7の連結部30に対する軸方向の位置決めがなされる。この状態において、出力軸7の端面は、スリット42の嵌合孔36側開放部のアーム側端(以後、当該スリット42の端を「スリット42のアーム側端55」という。)よりも奥側すなわちアーム側に位置しているが、嵌合孔36からアーム側に突出はしていない。つまり、出力軸7の端面は、スリット42のアーム側端55と嵌合孔36のアーム側端との間に位置している。
このように出力軸7が自然状態の連結部30に対して軸方向に位置決めされた状態において、出力軸7の雄セレーション51と連結部30の雌セレーション38との間には、図5に示すように、所定の径方向の隙間Sが形成されている。雌セレーション38は上述したようにテーパ状に形成されているので、雄セレーション51と雌セレーション38との間の径方向の隙間Sは、雌セレーション38の軸部材挿入側端における隙間S1の寸法が最も大きく、アーム側端に向かうに従い徐々に小さくなる。具体的には、本実施形態においては、雌セレーション38の軸部材挿入側端における隙間S1の径方向寸法を0.2〜0.3mmとしている。そしてアーム側端に向かうに従い、隙間Sは徐々に小さくなり、スリット42のアーム側端55に対応する位置と出力軸7の端面に対応する位置との間の範囲Aにおける寸法を0.0〜0.1mmとしている。言い換えると、連結部30の雌セレーション38は、出力軸7が自然状態の連結部30に対して軸方向に位置決めされた状態において、出力軸7の雄セレーション51との間に上記の径方向寸法の隙間ができる大きさに形成されている。
ここで、出力軸7の雄セレーション51に対して上記所定の径方向の隙間Sができるようなテーパ状の雌セレーション38の形成方法について説明する。本実施形態に係る雌セレーション38は、所定のブローチツール(図示省略)を用いて、ブローチ加工によって形成される。
図6は雄セレーション51の歯および雌セレーション38の歯溝の拡大断面図である。
図6中に「標準」として示すように、出力軸7の雄セレーション51の歯形を標準歯形とし、雄セレーション51の歯形に対応する歯溝の雌セレーション38を形成するためのブローチツールの刃を標準刃とすると、標準歯形に対応する雌セレーション38を形成するためには、ブローチツールの刃を転位させる必要はなく、標準刃で加工すれば良い。
一方、標準歯形である雄セレーション51の歯を正転位させた歯形に対応する歯溝の雌セレーション38を形成するためには、ブローチツールの刃を雄セレーション51の正転位量に対応させて正転位させれば良い。このように雄セレーション51の歯形に対して正転位させたブローチツールの刃で形成された雌セレーション38は、図6中に「正転位」として示すように、雄セレーション51とはすきまばめとなり、雄セレーション51との間に隙間Sができる。図6に示すように、ブローチツールの刃の転位量が形成される隙間Sの径方向寸法に相当する。雄セレーション51の歯形に対するブローチツールの刃の転位係数を大きくすれば、雄セレーション51と雌セレーション38との間の隙間Sは大きくなる。
また、標準歯形である雄セレーション51の歯を負転位させた歯形に対応する歯溝の雌セレーション38を形成するためには、ブローチツールの刃を雄セレーション51の負転位量に対応させて負転位させれば良い。このように雄セレーション51の歯形に対して負転位させたブローチツールの刃で形成された雌セレーション38は、図7中に「負転位」として示すように、雄セレーション51とはしまりばめとなり、出力軸7の雄セレーション51は圧入により雌セレーション38に結合される。
本実施形態に係る雌セレーション38は、標準歯形である雄セレーション51の歯に対し、正転位させた刃を備えたブローチツールを用いて、ヨーク20となるワーク(図示省略)の連結部30となる部分の軸部材挿入側からアーム側に向けてブローチ加工を施すことによって形成される。ブローチツールの刃は、形成される雌セレーション38の軸部材挿入側部分に対応する部分の転位係数を大きくし、形成される雌セレーション38の奥側すなわちアーム側に向かうに従い転位係数が徐々に小さくなるようにしたテーパ形状となっている。すなわちブローチツールの刃は、雌セレーション38の軸部材挿入側部分に対応する部分からアーム側に向かって、転位係数を小さく徐変させている。また、ブローチツールの刃の形状は、モジュールが一定に形成されている。従って、当該ブローチツールで形成される雌セレーション38のモジュールは、軸部材挿入側からアーム側に亘って一定となる。すなわち軸部材挿入側からアーム側端に亘って同一歯形で、雄セレーション51の歯に対する転位係数が軸部材挿入側端からアーム側端に向かうに従い小さく徐変している、テーパ状の雌セレーション38が形成される。
このように、ブローチツールの刃の変位係数を徐変させたブローチツールを用いれば、変位係数を変えることにより、微小な隙間変化領域においても、雌セレーション38の歯形を維持したまま形成される隙間の大きさを調整することができる。
次に、出力軸7を嵌合孔36に差し込んだ状態、すなわち図5に示す状態からの連結部30の締め付けについて説明する。
図5に示すように出力軸7を嵌合孔36に差し込んだ後、ボルト挿通孔44に締め付け用のボルト45(図1参照)を挿通し、締め付けボルト45を締め付ける。一対の肉厚部40、40は、ボルト45の締め付けに伴い、スリット42のアーム側端55を挟んだ各肉厚部40、40の基部を支点として、締め付けボルト45の軸線方向に互いに近づくように撓む。連結部30は、肉厚部40、40の撓み動作に伴い、嵌合孔36が締め付けボルト45の軸線方向に潰されるように、すなわち締め付けボルト45の軸線方向に対向する周壁が互いに近づく方向に撓む。詳細には、嵌合孔36の周壁は、周方向の全周のうち、スリット42側の略半分の円弧に対応する部分が軸方向のほぼ全域に亘って、スリット42を中心とする両側部分が互いに近づく方向に撓むこととなる。
嵌合孔36の周壁には雌セレーション38が形成されており、締め付けボルト45の軸線方向に対向する周壁が互いに近づく方向に撓むことにより、雌セレーション38が出力軸7の雄セレーション51に噛み合うこととなる。ここで雌セレーション38はテーパ状に形成されているので、嵌合孔36の周壁が上記のように、周方向の全周のうち、スリット42側の略半分の円弧に対応する部分が軸方向のほぼ全域に亘って、スリット42を中心とする両側部分が互いに近づく方向に撓むことにより、嵌合孔36の周壁が撓む範囲の雄セレーション51と雌セレーション38との間の隙間Sがなくなり、雌セレーション38は雄セレーション51と平行に延在する状態で雄セレーション51と噛み合うこととなる。従って、雌セレーション38と雄セレーション51とは広い範囲で噛み合い、この噛み合いによってヨーク20と出力軸7とが結合される。
図7(a)は第1実施形態に係るアッパー側ヨーク20を軸方向から見た正面図であり、図7(b)は図7(a)のb−b矢視断面図であり、図7(c)は図7(a)のc−c矢視断面図である。
図7(a)、図7(c)中の長円で示す部分は、本実施形態に係るヨーク20において出力軸7の雄セレーション51に噛み合う雌セレーション38の範囲を示している。このように、本実施形態によれば、図10に示した従来の結合構造に比べて、広い範囲で雌セレーション38が雄セレーション51に噛み合うことがわかる。
本実施形態によれば、このように広い範囲で雌セレーション38が雄セレーション51に噛み合うので、雌セレーション38への応力集中を緩和でき、雌セレーション38の歯のフレッティング磨耗等の異常磨耗の発生を防止することができ、優れた耐摩耗性を発揮する。さらに、出力軸7の雄セレーション51の歯は軸方向に均一の形状に形成されているので精度良く形成することができ、出力軸7との結合状態においてヨーク20は充分な軸保持力を備えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と異なる構成を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については重複する説明は省略する。また、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を用いて説明する。第2実施形態は、ヨークの連結部に形成される雌セレーションの構成を第1実施形態と異なる構成とした形態である。他の構成は第1実施形態と同様である。
図8は、第2実施形態に係る自在継手のアッパー側ヨーク220の断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係るヨーク220の連結部30の内周面すなわち嵌合孔236の周壁には、雌セレーション238が形成されている。
雌セレーション238は、スリット42のアーム側端55よりも軸部材挿入側部分の第1雌セレーション238aと、スリット42のアーム側端55よりもアーム側の第2雌セレーション238bとから構成されている。第1雌セレーション238aと第2雌セレーション238bとは、テーパ形状部239を介して連結されている。第1雌セレーション238aおよび第2雌セレーション238bは、標準歯形である雄セレーション51(図4参照)の歯を正転位させた歯形に対応する歯溝に形成されている。すなわち、軸部材7が嵌合孔236に差し込まれた状態において、第1雌セレーション238aと雄セレーション51との間、および第2雌セレーション238bと雄セレーション51との間に、径方向の隙間が形成される。
また、本実施形態においては、第1雌セレーション238aは、軸方向の全域に亘ってピッチ円すなわち基準円の径が一様に形成されている。同様に、第2雌セレーション238bも、軸方向の全域に亘ってピッチ円すなわち基準円の径が一様に形成されている。従って、軸部材7が嵌合孔236に差し込まれた状態において第1雌セレーション238aと雄セレーション51との間、および第2雌セレーション238bと雄セレーション51との間に形成される隙間の大きさは、それぞれ軸方向に亘って一様となる。
雄セレーション51の歯形に対する第1雌セレーション238aの歯溝の形状の転位係数は、雄セレーション51の歯形に対する第2雌セレーション238bの歯溝の形状の転位係数よりも大きい。したがって、第1雌セレーション238aの歯先円のほうが第2雌セレーション238bの歯先円よりも大きく形成されている。また、第1雌セレーション238aと雄セレーション51との間に形成される径方向の隙間の方が、第2雌セレーション238bと雄セレーション51との間に形成される径方向の隙間よりも大きくなる。具体的には、本実施形態においては、第1雌セレーション238aと雄セレーション51との間の隙間の径方向寸法は0.2〜0.3mmであり、第2雌セレーション238bと雄セレーション51との間の隙間の径方向寸法は0.0〜0.1mmとなっている。
このような構成のヨーク220においても、出力軸7を嵌合孔236に差し込んだ状態から、ボルト挿通孔44に挿通された締め付け用のボルト45(図1参照)を締め付ければ、一対の肉厚部40、40は、第1実施形態と同様に、ボルト45の締め付けに伴い、スリット42のアーム側端55を挟んだ各肉厚部40、40の基部を支点として、締め付けボルト45の軸線方向に互いに近づくように撓む。連結部30も第1実施形態と同様に、肉厚部40、40の撓み動作に伴い、嵌合孔236の周壁が周方向の全周のうち、スリット42側の略半分の円弧に対応する部分が軸方向のほぼ全域に亘って、スリット42を中心とする両側部分が互いに近づく方向に撓む。肉厚部40、40および嵌合孔236の周壁のこのような撓みにより、雄セレーション51と第1雌セレーション238aとの間の隙間がなくなり、雌セレーション38は雄セレーション51と噛み合うこととなる。従って、雌セレーション238と雄セレーション51とは第1実施形態と同様に広い範囲で噛み合い、この噛み合いによってヨーク220と出力軸7とが結合される。
本実施形態においても、このように広い範囲で雌セレーション238が雄セレーション51に噛み合うので、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態と異なる構成を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については重複する説明は省略する。また、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を用いて説明する。第3実施形態は、ヨークの連結部に形成される雌セレーションの構成および出力軸の雄セレーションの構成を第1実施形態と異なる構成とした形態である。他の構成は第1実施形態と同様である。
図9(a)は第3実施形態に係る自在継手のアッパー側ヨークの断面図であり、図9(b)は図9(a)のアッパー側ヨークに結合される本実施形態に係る出力軸の端部の側面図である。
図9(a)に示すように、本実施形態に係るヨーク320の連結部30の内周面すなわち嵌合孔336の周壁には、雌セレーション338が形成されている。また、図9(b)に示すように、本実施形態に係る出力軸307の外周面には、連結部30の雌セレーション338と噛み合う雄セレーション351が形成されている。
本実施形態においては、雄セレーション351は、大径部53側からヨーク320側端に向かうに従い、歯先円および歯底円の径が小さくなる方向に傾斜したテーパ状に形成されている。つまり、雄セレーション351は、大径部53側の転位係数が大きく、ヨーク320側端に向かうに従い転位係数を小さく徐変させて形成されている。また、雄セレーション351は、大径部53側端からヨーク320側端に至る全域に亘ってモジュールは一定である。したがって雄セレーション351は、大径部53側端からヨーク320側端に至るまで歯の形状および大きさは同じで、歯先円および歯底円の径が大径部53側端からヨーク320側端に向かうに従い、徐々に小さくなるように形成されている。
雌セレーション338は、第1実施形態と同様にテーパ状に形成されている。本実施形態においても、軸部材307が嵌合孔336に差し込まれた状態において、雌セレーション338と雄セレーション351との間に、径方向の隙間S(図5参照)が形成される。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、雌セレーション338の軸部材挿入側端における隙間S1(図5参照)の径方向寸法を0.2〜0.3mmとしている。そしてアーム側端に向かうに従い、隙間Sは徐々に小さくなり、スリット42のアーム側端55に対応する位置と出力軸7の端面に対応する位置との間の範囲における寸法を0.0〜0.1mmとしている。従って雌セレーション338は、第1実施形態の雌セレーション38とはテーパ状部の傾斜角度が異なるものとなっている。
このような構成のヨーク320においても、出力軸307を嵌合孔336に差し込んだ状態から、ボルト挿通孔44に挿通された締め付け用のボルト45(図1参照)を締め付ければ、一対の肉厚部40、40は、第1実施形態と同様に、ボルト45の締め付けに伴い、スリット42のアーム側端55を挟んだ各肉厚部40、40の基部を支点として、締め付けボルト45の軸線方向に互いに近づくように撓む。連結部30も第1実施形態と同様に、肉厚部40、40の撓み動作に伴い、嵌合孔336の周壁が周方向の全周のうち、スリット42側の略半分の円弧に対応する部分が軸方向のほぼ全域に亘って、スリット42を中心とする両側部分が互いに近づく方向に撓む。肉厚部40、40および嵌合孔336の周壁のこのような撓みにより、雄セレーション351と雌セレーション338との間の隙間がなくなり、雌セレーション338は雄セレーション351と噛み合うこととなる。従って、雌セレーション338と雄セレーション351とは広い範囲で噛み合い、この噛み合いによってヨーク320と出力軸307とが結合される。
本実施形態においても、このように広い範囲で雌セレーション338が雄セレーション351に噛み合うので、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したように、上記各実施形態に係る自在継手のヨークと出力軸との結合構造によれば、広い範囲で雌セレーションが雄セレーションに噛み合うので、雌セレーションへの応力集中を緩和できる。その結果、雌セレーションの歯のフレッティング磨耗等の異常磨耗の発生を防止することができ、優れた耐摩耗性を発揮する。さらに、出力軸の雄セレーションの歯は軸方向に均一の形状に形成されているので精度良く形成することができ、出力軸との結合状態においてヨークは充分な軸保持力を備えることができる。
なお、上記各実施形態では、本発明をステアリング装置100のアッパー側自在継手に適用したが、本発明は、ロアー側自在継手に適用することもできる。また、第2実施形態において、軸部材7の雄セレーション51を第3実施形態の軸部材307と同様に、テーパ状としても良い。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4 操舵補助機構
5 電動モータ
6 減速機構
6A ハウジング
7 出力軸
8 アウタシャフト
9 インナシャフト
10 アウタコラム
11 インナコラム
12U アッパーブラケット
12L ロアーブラケット
13 車体側部材
14P ピボット軸
15 アッパー側自在継手
16 中間シャフト
17 ロアー側自在継手
18 ステアリングギヤ機構
18A ギヤハウジング
19 ピニオン軸
20、220、320 アッパー側ヨーク
22 ロアー側ヨーク
24 十字軸
28 タイロッド
30 連結部
32 アーム部
34 貫通孔
36、236、336 嵌合孔
38、238、338 雌セレーション
40 肉厚部
42 スリット
44 ボルト挿通孔
45 締め付けボルト
50 座ぐり
51、351 雄セレーション
53 大径部
55 スリットのアーム側端
100 ステアリング装置

Claims (6)

  1. 外周面に雄セレーションが形成された軸部材と、
    自在継手のヨークであって、前記軸部材が挿入され、前記雄セレーションと噛み合う雌セレーションが内周面に形成された筒状の連結部を有し、前記連結部は、軸方向に延在するスリットを形成する一対の対向部を有し、ねじ部材によって前記一対の対向部が近づく方向に前記連結部が締め付けられることにより前記軸部材と結合する前記自在継手のヨークとの結合構造であって、
    前記連結部に前記軸部材が挿入された後、前記ねじ部材によって前記連結部が締め付けられる前の状態において、前記雄セレーションと前記雌セレーションとの間には径方向の隙間が形成され、前記隙間の径方向寸法は、前記軸部材が挿入される側である前記雌セレーションの一方端側のほうが、前記雌セレーションの他方端側よりも大きく形成され
    前記雌セレーションは、前記一方端側から前記他方端側に向かうに従い、歯先円の径が小さくなる方向に傾斜したテーパ状であり、
    前記雄セレーションは、前記連結部に挿入された状態において前記雌セレーションの前記一方端側に対応する部分から前記雌セレーションの前記他方端側に対応する部分に向かうに従い、歯先円が小さくなる方向に傾斜したテーパ状であり、
    前記軸部材は、コラムアシスト型電動パワーステアリング装置の操舵補助機構の出力軸であることを特徴とする自在継手のヨークと軸部材との結合構造。
  2. 前記雌セレーションは、前記雄セレーションの歯を正転位させた歯形に対応する歯溝となるように形成され、前記雄セレーションの歯に対する前記雌セレーションの転位係数は、前記雌セレーションの前記一方端側のほうが、前記他方端側よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の自在継手のヨークと軸部材との結合構造。
  3. 前記雄セレーションの歯に対する前記雌セレーションの転位係数は、前記雌セレーションの前記一方端から前記他方端に向かうに従い小さく徐変していることを特徴とする請求項2に記載の自在継手のヨークと軸部材との結合構造。
  4. 前記雄セレーションの歯に対する前記雌セレーションの転位係数は、前記雌セレーションの複数の異なる軸方向範囲対して、それぞれ異なる値の転位係数が用いられていることを特徴とする請求項2に記載の自在継手のヨークと軸部材との結合構造。
  5. 前記雄セレーションは、前記連結部に挿入された状態において前記雌セレーションの前記一方端側に対応する部分の転位係数が、前記雌セレーションの前記他方端側に対応する部分の転位係数よりも大きいことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の自在継手のヨークと軸部材との結合構造。
  6. 請求項1からの何れか一項に記載の自在継手のヨークと軸部材との結合構造を有し、コラムアシスト型電動パワーステアリング装置であることを特徴とするステアリング装置。
JP2015034043A 2015-02-24 2015-02-24 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置 Active JP6547329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034043A JP6547329B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034043A JP6547329B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016156431A JP2016156431A (ja) 2016-09-01
JP6547329B2 true JP6547329B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=56825608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015034043A Active JP6547329B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6547329B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6559491B2 (ja) * 2015-07-22 2019-08-14 シャープ株式会社 駆動伝達機構及びそれを備えた画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553785Y2 (ja) * 1976-06-15 1980-12-12
JPH0791456A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Toyota Motor Corp スプラインのガタ止め構造
JP2003322074A (ja) * 2002-04-26 2003-11-14 Denso Corp スタータ
JP2011163482A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Suzuki Motor Corp 軸部材と受け部材との連結構造
JP2011185381A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Suzuki Motor Corp 軸部材と受け部材との連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016156431A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2538102B1 (en) Joint cross type universal joint yoke and method of manufacturing same
JP5088387B2 (ja) 十字軸式自在継手
US11035414B2 (en) Torque transmission shaft
JP5239465B2 (ja) 自在継手用ヨークの製造方法
JP2009040302A (ja) ステアリング装置用エネルギ吸収式シャフト
EP2738408B1 (en) Cruciform-shaft universal joint and method for producing same
JP6547329B2 (ja) 自在継手のヨークと軸部材との結合構造およびステアリング装置
JP6340832B2 (ja) 自在継手および該自在継手を備えたステアリング装置
JP6464560B2 (ja) 自在継手および該自在継手を備えたステアリング装置
JP6596958B2 (ja) 自在継手および該自在継手を備えたステアリング装置
JP7119284B2 (ja) 自在継手および該自在継手を備えたステアリング装置
CN111065835B (zh) 扭矩传递轴
JP5093284B2 (ja) 十字軸式自在継手
JP2019027540A (ja) 自在継手及び該自在継手を備えたステアリング装置
JP2013252860A (ja) 衝撃吸収式ステアリングシャフトの製造方法
JP2019052700A (ja) トルク伝達軸
JP2013018417A (ja) 衝撃吸収式ステアリングシャフトの製造方法
JP7067430B2 (ja) 自在継手用ヨーク及び自在継手用ヨークと回転軸との結合構造
JP5120294B2 (ja) 自在継手およびその加工方法
JP6716948B2 (ja) 十字軸継手用ヨーク、十字軸継手
JP2017136903A (ja) ステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法
JP2011133004A (ja) シャフトと自在継手のヨークとの結合部
JP2014062568A (ja) 自在継手用ヨークの製造方法
JP5093257B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置用十字軸式自在継手
JP2020085111A (ja) トルク伝達軸及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180207

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6547329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150