JP2017136903A - ステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法 - Google Patents

ステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1のラック歯を有する第1部材と、第2のラック歯を有する第2部材と、第1部材と第2部材との間に配置される中間部材とを、第1のラック歯と第2のラック歯との相対角度を所定の角度に保ちつつ、各部材を摩擦圧接することなく互いに結合可能としたステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法を提供する。【解決手段】ラックシャフト2は、ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯3aを有する第1のラックシャフト3と、操舵補助力が伝達される第2のラック歯4aを有する第2のラックシャフト4と、第1のラックシャフト3と第2のラックシャフト4との間に配置され、第2のラックシャフト4にねじ結合する第1のねじ軸52を一端側に有し、かつ第2のラックシャフト4にねじ結合する第2のねじ軸53を他端側に有する中間部材5とを備える。第1のねじ部52と第2のねじ部53とは、互いに逆ねじの関係にある。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両の電動パワーステアリング装置に適用され、操舵系と操舵補助系の両ピニオン軸と噛合することによって操舵力及び操舵補助力を伝達するステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法に関する。
従来、車両の電動パワーステアリング装置には、ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯ならびに操舵力を補助する操舵補助力が伝達される第2のラック歯が形成されたラックシャフトを用いたものがある。このようなラックシャフトを製造するにあたり、ラックシャフトを互いに接続された3つの部材から構成したものが提案されている。
特許文献1に記載のラックシャフトは、ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯を有する第1部材と、操舵力を補助する操舵補助力が伝達される第2のラック歯を有する第2部材と、一端側が第1部材と接続され、他端側が第2部材と接続される中間部材とを備える。このラックシャフトの製造時には、第1の歯面側支持型と第1の背面側支持型とで第1部材を挟持し、かつ第2の歯面側支持型と第2の背面側支持型とで第2部材を挟持し、第1のラック歯と第2のラック歯との相対角度を調整保持した状態で中間部材を回転させ、摩擦圧接により中間部材の一方の端面に第1部材の端面を接合すると共に中間部材の他方の端面に第2部材の端面を接合する。
特開2014−46803号公報
しかし、第1部材及び第2部材を中間部材と摩擦圧接する場合、各部材には、電動パワーステアリング装置としての使用時に作用する捩じり応力よりも相当に大きな捩じり応力が作用するので、各部材の剛性を摩擦圧接に耐えうるように高くしなければならない。また、圧接機を含む製造装置も大がかりなものとなる。またさらに、摩擦圧接時の諸条件により、ラックシャフトの全長のばらつきが生じやすくなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯を有する第1部材と、操舵補助力が伝達される第2のラック歯を有する第2部材と、第1部材と第2部材との間に配置される中間部材とを、第1のラック歯と第2のラック歯との相対角度を所定の角度に保ちつつ、各部材を摩擦圧接することなく互いに結合可能としたステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯を有する第1部材と、前記操舵力を補助する操舵補助力が伝達される第2のラック歯を有する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材にねじ結合する第1のねじ部を一端側に有し、かつ前記第2部材にねじ結合する第2のねじ部を他端側に有する中間部材とを備え、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが互いに逆ねじの関係にある、ステアリング装置用のラックシャフトを提供する。
本発明は、上記目的を達成するために、ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯を有する第1部材、前記操舵力を補助する操舵補助力が伝達される第2のラック歯を有する第2部材、及び前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材にねじ結合する第1のねじ部を一端側に有し、かつ前記第2部材にねじ結合する第2のねじ部を他端側に有し、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが互いに逆ねじの関係にある中間部材を含むラックシャフトの構成部品を準備する工程と、前記中間部材の前記第1のねじ部を前記第1部材にねじ結合させると共に、前記第2のねじ部を前記第2部材にねじ結合させる工程と、前記第1のラック歯と前記第2のラック歯の相対角度を所定の角度に固定した状態で、前記中間部材を回転させることで当該ラックシャフトの全長を所定の長さにする調節する工程と、を含むステアリング装置用のラックシャフトの製造方法を提供する。
本発明に係るステアリング装置用のラックシャフト及びその製造方法によれば、第1のラック歯と第2のラック歯との相対角度を所定の角度に保ちつつ、第1部材及び第2部材と中間部材とを摩擦圧接することなく結合することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るステアリング装置を模式的に示す全体構成図。 ラックシャフトの全長の調整方法を説明するための調整治具の縦断面図。 (a)は、図2のAーA線断面図、(b)は、図2のBーB線断面図。 (a)〜(c)は、ラックシャフトの全長の調整方法を説明する説明図。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るステアリング装置を模式的に示す全体構成図である。このステアリング装置1は、車両に搭載され、運転者の操舵操作に応じて転舵輪である前輪を転舵させる。図1では、図面左側が車両の右側にあたり、図面右側が車両の左側にあたる。なお、図1における符号中の文字「R」は車両の右側を示し、文字「L」は車両の左側を示している。
ステアリング装置1は、運転者が回転操作するステアリングホイール101と、ステアリングホイール101が一端部に固定されたコラムシャフト102と、コラムシャフト102に自在継手111を介して連結されたインターミディエイトシャフト(中間シャフト)103と、インターミディエイトシャフト103に自在継手112を介して連結された第1ピニオンシャフト104と、第1ピニオンシャフト104に噛み合うラック軸としてのラックシャフト2と、運転者によるステアリングホイール101の操作を補助する操舵補助力を発生させる操舵補助装置10とを備えている。
自在継手111,112は、例えばカルダンジョイントからなる。コラムシャフト102、インターミディエイトシャフト103、及び第1ピニオンシャフト104は、ステアリングホイール101に接続されるステアリングシャフト100を構成する。第1ピニオンシャフト104の外周面には、斜歯からなるピニオン歯104aが形成されている。
操舵補助装置10は、ステアリングシャフト100の第1ピニオンシャフト104における操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ121と、操舵トルクセンサ121によって検出した操舵トルク及び車速に応じてモータ電流を出力する制御装置13と、制御装置13から出力されるモータ電流によって操舵補助力を発生する電動モータ130と、電動モータ130の出力軸131の回転を減速する減速機構14と、減速機構14によって減速された電動モータ130のトルクによって回転するピニオン軸としての第2ピニオンシャフト12とを備えている。
減速機構14は、電動モータ130の出力軸131と一体回転するように連結された駆動ギヤとしてのウォーム132と、ウォーム132に噛み合う減速ギヤとしてのウォームホイール140とからなる。ウォームホイール140は、操舵補助装置10の第2ピニオンシャフト12と共に回転し、この第2ピニオンシャフト12に操舵補助力を付与する。第2ピニオンシャフト12の外周面には、斜歯からなるピニオン歯12aが形成されている。
ラックシャフト2の両端部には、ボールジョイント15L,15Rを介して左右のタイロッド16L,16Rがそれぞれ連結されている。左右のタイロッド16L,16Rは、左右の前輪17L,17Rにそれぞれ連結されている。ラックシャフト2が車幅方向(左右方向)に進退移動すると、左右のタイロッド16L,16Rがそれぞれラックシャフト2に対して揺動し、左右の前輪17L,17Rがそれぞれ転舵される。
ラックシャフト2には、ステアリングシャフト100の第1ピニオンシャフト104に形成されたピニオン歯104aに噛み合う第1のラック歯3a、及び操舵補助装置10の第2ピニオンシャフト12に形成されたピニオン歯12aに噛み合う第2のラック歯4aが形成されている。ラックシャフト2は、第1ピニオンシャフト104及び第2ピニオンシャフト12の回転に伴う軸方向移動によって、左右の前輪17L,17Rをそれぞれ転舵させる。
(ラックシャフトの構成)
ラックシャフト2は、右の前輪17R側に配置される第1のラックシャフト3と、左の前輪17L側に配置される第2のラックシャフト4と、第1のラックシャフト3と第2のラックシャフト4との間に配置され、第1のラックシャフト3と第2のラックシャフト4とを接続する中間部材5と、第1のラックシャフト3に対する中間部材5の後述する第1のねじ軸52のねじ込み位置を固定する第1のロックナット6と、第2のラックシャフト4に対する中間部材5の後述する第2のねじ軸53のねじ込み位置を固定する第2のロックナット7とを備える。第1のラックシャフト3は、本発明の「第1部材」の一態様である。第2のラックシャフト4は、本発明の「第2部材」の一態様である。
第1のラックシャフト3には、第1ピニオンシャフト104に形成されたピニオン歯104aに噛み合う第1のラック歯3aが長手方向の一部に形成されている。第1のラックシャフト3は、例えば、炭素鋼からなる丸棒材に第1のラック歯3aに対応する部分を平面状に鍛造した後、歯切り加工を施して第1のラック歯3aが形成され、かつ中間部材5側の端面にねじ加工を施してねじ穴3bが形成され、その後さらに第1のラック歯3aに熱処理が施される。
第2のラックシャフト4には、操舵補助装置10の第2ピニオンシャフト12に形成されたピニオン歯12aに噛み合う第2のラック歯4aが長手方向の一部に形成されている。第2のラックシャフト4は、例えば、炭素鋼からなる丸棒材に第2のラック歯4aに対応する部分を平面状に鍛造した後、歯切り加工を施して第2のラック歯4aが形成され、かつ中間部材5側の端面にねじ加工を施してねじ穴4bが形成され、その後さらに、第2のラック歯4aに熱処理が施される。
ラックシャフト2は、長手方向の全長や、第1のラック歯3aに対する第2のラック歯4aの横断面における相対角度θ(図3(b)参照)が車種に応じて異なる。このため、本実施の形態では、ラックシャフト2を第1のラックシャフト3、第2のラックシャフト4、及び中間部材5の3分割にし、少なくとも第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4を共用化し、中間部材5、第1のロックナット6、及び第2のロックナット7によって車種に応じた全長と相対角度θを調整できるようにしたものである。
中間部材5は、円柱状の本体部51と、第1のラックシャフト3にねじ結合する第1のねじ軸52と、第2のラックシャフト4にねじ結合する第2のねじ軸53とを有する。第1のねじ軸52は、本体部51の長手方向における一端側(第1のラックシャフト3側)に、第2のねじ軸53は、本体部51の長手方向における他端側(第2のラックシャフト4側)に、それぞれ設けられている。第1のねじ軸52と第2のねじ軸53とは、互いに逆ねじの関係にあり、本実施の形態では、第1のねじ軸52が右ねじであり、第2のねじ軸53が左ねじである。第1のねじ軸52は、本発明の「第1のねじ部」の一態様である。第2のねじ軸53は、本発明の「第2のねじ部」の一態様である。
第1のラックシャフト3における中間部材5側の端部には、中間部材5の第1のねじ軸52が螺合する右ねじのねじ穴3bが形成されている。第2のラックシャフト4側における中間部材5側の端部には、中間部材5の第2のねじ軸53が螺合する左ねじのねじ穴4bが形成されている。
なお、第1のねじ軸52と第2のねじ軸53は、ねじ込むときの回転方向が互いに逆方向のねじであればよいため、例えば、第1のねじ軸52が左ねじ、第2のねじ軸53が右ねじでもよい。また、中間部材5をねじ込むときの回転方向が互いに逆方向のねじであるならば、雄ねじである第1のねじ軸52及び第2のねじ軸53に替えて、中間部材5に「第1のねじ部」及び「第2のねじ部」として雌ねじ(ねじ穴)を形成し、第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4に雄ねじ(ねじ軸)を形成してもよい。また、中間部材5の一端部に雌ねじを形成すると共に他端部に雄ねじを形成し、第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4のねじ部をそれぞれ螺合させてもよい。
本実施の形態では、第1のロックナット6が第1のねじ軸52に螺合して第1のラックシャフト3の軸方向端面に当接し、第2のロックナット7が第2のねじ軸53に螺合して第2のラックシャフト4の軸方向端面に当接する。第1のロックナット6は、第1のねじ軸52のねじ込み位置を固定し、第2のロックナット7は、第2のねじ軸53のねじ込み位置を固定している。なお、第1のロックナット6及び第2のロックナット7の外径は、ラックシャフト2の軸方向移動を妨げないように、第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4の外径以下であることが好ましい。
(ラックシャフトの調整用治具)
次に、ラックシャフト2の調整用治具の構成について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、ラックシャフト2の全長の調整方法を説明するための調整治具の縦断面図、図3(a)は、図2のAーA線断面図、図3(b)は、図2のBーB線断面図である。なお、図2及び図3に示す調整用治具の構成は、一例として示すものであり、第1のラック歯3aと第2のラック歯4aの相対角度を所定の角度に固定した状態で、中間部材5を回転させることでラックシャフト2の全長を所定の長さにする調節することが可能なものであれば、適宜変形して実施することが可能である。
調整用治具200は、図2に示すように、ベース部材210と、第1の歯面側支持部材220と、第1の背面側支持部材230と、第2の歯面側支持部材240と、第2の背面側支持部材250とを備える。
ベース部材210は、ラックシャフト2の長手方向に沿う方向が長辺となる矩形状を呈し、上面に長手方向に沿って断面形状がT状のT溝211が形成されている。
第1の歯面側支持部材220は、図3(a)に示すように、矩形状の本体部221と、本体部221の第1の背面側支持部材230側の面に形成され、第1のラックシャフト3の第1のラック歯3aに噛合して第1のラックシャフト3の軸方向及び回転方向の移動を規制する第1のラック歯222と、本体部221に形成された貫通孔224を挿通するボルト223とを備える。なお、第1の歯面側支持部材220において第1のラック歯222を省略してもよい。この場合、本体部221における下面(第1のラックシャフト3との対向面)が第1のラック歯3aの歯先面に当接することで、第1のラックシャフト3が第1の歯面側支持部材220に対して回転不能に支持される。
第1の背面側支持部材230は、図3(a)に示すように、ベース部材210のT溝211にスライド可能に嵌合する断面形状がT状のT型底部231と、第1のラックシャフト3を受けるV溝232と、ボルト223が螺合するねじ穴233とを備える。
第2の歯面側支持部材240は、図3(b)に示すように、矩形状の本体部241と、本体部241の第2の背面側支持部材250側の面に形成され、第2のラックシャフト4の第2のラック歯4aに噛合して第2のラックシャフト4の軸方向及び回転方向の移動を規制する第2のラック歯242と、本体部241に形成された貫通孔244を挿通するボルト243とを備える。なお、第2の歯面側支持部材240において第2のラック歯242を省略してもよい。この場合、本体部241における下面(第2のラックシャフト4との対向面)が第2のラック歯4aの歯先面に当接することで、第2のラックシャフト4が第2の歯面側支持部材240に対して回転不能に支持される。
第2の背面側支持部材250は、図3(b)に示すように、ベース部材210のT溝211にスライド可能に嵌合する断面形状がT状のT型底部251と、第1のラックシャフト2を受けるV溝252と、ボルト243が螺合するねじ穴253とを備える。
本実施の形態では、第1の背面側支持部材230のV溝232がT型底部231の底面231aに対して傾かずに形成され、第2の背面側支持部材250のV溝252がT型底部251の底面251aに対して傾いて形成されている。図3(b)では、第2のラック歯4aを左回転方向に傾けたが右回転方向に傾けてもよい。また、第1のラック歯3aと同様に傾けなくてもよい。
(調整用治具の作用)
図4(a)〜(c)は、ラックシャフト2の全長の調整方法を説明するための図である。なお、図4(a)〜(c)では、調整用治具200の図示を省略している。
まず、図4(a)に示すように、第1のラックシャフト3、第2のラックシャフト4、中間部材5、第1のロックナット6、及び第2のロックナット7を準備する。
次に、図4(b)に示すように、中間部材5の第1のねじ軸52に第1のロックナット6を螺着させ、第1のねじ軸52の先端部を第1のラックシャフト3のねじ穴3bに螺合させる。次に、中間部材5の第2のねじ軸53に第2のロックナット7を螺着させ、第2のねじ軸53の先端部を第2のラックシャフト4のねじ穴4bに螺合させる。
次に、図2及び図3に示すように、第1のラックシャフト3の第1のラック歯3a以外の周面が第1の背面側支持部材230のV溝232に接し、第2のラックシャフト4の第2のラック歯4a以外の周面が第2の背面側支持部材250のV溝252に接するように、第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4をそれぞれ第1の背面側支持部材230及び第2の背面側支持部材250上に配置する。
次に、図2及び図3に示すように、第1の歯面側支持部材220の第1のラック歯222を第1のラックシャフト3の第1のラック歯3aに噛合させ、第1の歯面側支持部材220をボルト223で第1の背面側支持部材230に固定する。これと同様に、第2の歯面側支持部材240の第2のラック歯242を第2のラックシャフト4の第2のラック歯4aに噛合させ、第2の歯面側支持部材240をボルト243で第2の背面側支持部材250に固定する。なお、第1の背面側支持部材230への第1の歯面側支持部材220の固定方法は、ボルト223によるボルト締結でなくともよく、例えばチャック固定であってもよい。また同様に、第2の背面側支持部材250への第2の歯面側支持部材240の固定は、ボルト243によるボルト締結でなくともよく、例えばチャック固定であってもよい。
次に、中間部材5の第1のねじ軸52及び第2のねじ軸53がそれぞれ第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4にねじ込まれる方向に中間部材5を回転させる。これにより、中間部材5の第1のねじ軸52が第1のラックシャフト3にねじ結合し、中間部材5の第2のねじ軸53が第2のラックシャフト4にねじ結合して、ラックシャフト2の全長が短くなる。これにより、第1のラック歯3aと第2のラック歯4aの相対角度を所定の角度に固定した状態で、中間部材5の回転によってラックシャフト2の全長を所定の長さに調整する。
ラックシャフト2の全長が目標値に達したら、中間部材5の回転を停止し、第1のロックナット6及び第2のロックナット7を回転させ、それぞれ第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4側に移動させて締め付け、ラックシャフト2の全長を固定する。なお、ラックシャフト2の全長が目標値に達したかどうかは、ラックシャフト2の全長の目標値に対応したゲージを用いればよい。
ラックシャフト2の全長の調整が終了したら、ボルト223を緩めて第1の歯面側支持部材220を第1の背面側支持部材230から外し、またボルト243を緩めて第2の歯面側支持部材240を第2の背面側支持部材250から外し、全長が調整されたラックシャフト2を調整用治具200から取り出す。以上のようにして全長が調整されたラックシャフト2が製造される。
なお、第1のラックシャフト3の第1のラック歯3aに対する第2のラックシャフト4の第2のラック歯4aの相対角度を変更したい場合は、相対角度が本実施の形態とは異なる第2の背面側支持部材250を用意すればよい。この場合、調整用治具200を構成する部品のうち第2の背面側支持部材250以外の他の部品を共用化することができる。
また、中間部材5のねじ軸52,53と第1のラックシャフト3のねじ穴3b、及び第2のラックシャフト4のねじ穴4bによる調整範囲を超えるラックシャフト2の全長の調整が必要な場合は、中間部材5の本体部51の長手方向の異なるものを何種類か用意すればよい。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した本実施の形態によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。
(1)第1のラックシャフト3、第2のラックシャフト4、及び中間部材5を組み立てた状態で調整用治具200にセットし、中間部材5を回転することによりラックシャフト2の全長を容易かつ確実に調整することができる。また、第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4と中間部材5とを摩擦圧接する場合に比較して、製造装置を簡略化することができる。
(2)中間部材5のねじ軸52,53が、第1のラックシャフト3のねじ穴3b及び第2のラックシャフト4のねじ穴4bに螺合する範囲であれば、ラックシャフト2の長さが異なる複数の車種に容易に対応することが可能である。
(3)第1のねじ軸52のねじ込み位置が第1のロックナット6により固定され、第2のねじ軸53のねじ込み位置が第2のロックナット7により固定されるので、中間部材5に対する第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4の固定を容易に行うことができる。また、第1のロックナット6及び第2のロックナット7を締め付けた後にラックシャフト2の全長が規定値でないことが判明した場合には、再調整を容易に行うことが可能である。
(4)中間部材5のねじ軸52,53と第1のラックシャフト3のねじ穴3b、及び第2のラックシャフト4のねじ穴4bによる調整範囲を超えるラックシャフト2の全長の調整が必要な場合は、中間部材5の本体部51の長手方向の異なるものを何種類か用意すればよいので、少なくとも第1のラックシャフト3及び第2のラックシャフト4を共用化することができる。
(5)第1のラックシャフト3の第1のラック歯3aに対する第2のラックシャフト4の第2のラック歯4aの相対角度を変更するときは、第2の背面側支持部材250を取り換えれば済むので、調整用治具200は、少なくともベース部材210、第1の歯面側支持部材220、第1の背面側支持部材230及び第2の歯面側支持部材240を共用化することができる。
(6)第1のラック歯3a及び第2のラック歯4aの歯切り及び熱処理後に第1のラック歯3a及び第2のラック歯4a一方が寸法不良になったとしても、寸法不良になった方の第1のラックシャフト3又は第2のラックシャフト4を製造すればよいため、3分割していない従来のラックシャフトと比較して、歩留りを向上させることができる。
(付記)
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、第1のねじ軸52のねじ込み位置を第1のロックナット6により固定し、第2のねじ軸53のねじ込み位置を第2のロックナット7により固定する場合について説明したが、これに限らず、例えばねじ軸の加締めや溶接によってこれらのねじ込み位置を固定してもよい。ただし、この場合には、ラックシャフト2の全長の再調整を行うことが困難となる。
1…ステアリング装置 2…ラックシャフト
3…第1のラックシャフト(第1部材) 3a…第1のラック歯
4…第2のラックシャフト(第2部材) 4a…第2のラック歯
5…中間部材 52…第1のねじ軸(第1のねじ部)
53…第2のねじ軸(第2のねじ部) 6…第1のロックナット
7…第2のロックナット

Claims (4)

  1. ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯を有する第1部材と、
    前記操舵力を補助する操舵補助力が伝達される第2のラック歯を有する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材にねじ結合する第1のねじ部を一端側に有し、かつ前記第2部材にねじ結合する第2のねじ部を他端側に有する中間部材とを備え、
    前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが互いに逆ねじの関係にある、
    ステアリング装置用のラックシャフト。
  2. 前記第1のねじ部のねじ込み位置を固定する第1のロックナット、及び前記第2のねじ部のねじ込み位置を固定する第2のロックナットをさらに備えた、
    請求項1に記載のステアリング装置用のラックシャフト。
  3. ステアリングホイールの操舵力が伝達される第1のラック歯を有する第1部材、前記操舵力を補助する操舵補助力が伝達される第2のラック歯を有する第2部材、及び前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材にねじ結合する第1のねじ部を一端側に有し、かつ前記第2部材にねじ結合する第2のねじ部を他端側に有し、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが互いに逆ねじの関係にある中間部材を含むラックシャフトの構成部品を準備する工程と、
    前記中間部材の前記第1のねじ部を前記第1部材にねじ結合させると共に、前記第2のねじ部を前記第2部材にねじ結合させる工程と、
    前記第1のラック歯と前記第2のラック歯の相対角度を所定の角度に固定した状態で、前記中間部材を回転させることで当該ラックシャフトの全長を所定の長さにする調節する工程と、
    を含むステアリング装置用のラックシャフトの製造方法。
  4. 前記第1のねじ部及び前記第2のねじ部のねじ込み位置をそれぞれロックナットにより固定する工程をさらに含む、
    請求項3に記載のステアリング装置用のラックシャフトの製造方法。
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