JP7067430B2 - 自在継手用ヨーク及び自在継手用ヨークと回転軸との結合構造 - Google Patents
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Description
すなわち、回転軸の端部をヨークに結合する作業を行う際に、ヨークに対する回転軸の軸方向位置は、回転軸の外周面に形成された係合凹部にボルトを係合させるか、又は、ボルトの締め付けにより取付孔を縮径させることで、はじめて規制される。換言すれば、回転軸の外周面に形成された係合凹部にボルトを係合させるか、又は、ボルトの締め付けにより取付孔を縮径させるまでは、ヨークに対する回転軸の軸方向位置は規制されない。このため、ヨークに対する回転軸の挿入量が過大になり、回転軸の外周面に形成された雄セレーション歯が、取付孔の内側から腕部側に抜け出てしまう可能性がある。この場合には、雄セレーション歯を取付孔の内側に腕部側から挿入するという面倒な作業が必要になり、ヨークに対する回転軸の結合作業の作業性を低下させる原因になる。
前記基部は、軸方向に貫通した取付孔と、円周方向1個所に配置されて前記基部の内周面と外周面とを連通したスリットと、前記スリットを円周方向両側から挟む位置に配置された1対のフランジ部とを有している。
前記取付孔は、内周面に、雌セレーション歯を有する雌セレーション領域と、前記雌セレーション歯の歯底円直径と同じ内径を有する部分円筒面状の大径欠歯領域と、前記雌セレーション歯の歯底円直径よりも小さくかつ前記雌セレーション歯の歯先円直径よりも大きい内径を有する部分円筒面状の小径欠歯領域とを、円周方向に並べて有している。
前記雌セレーション領域は、前記1対のフランジ部の配設方向である第1の方向に関して両側に配置されている。
前記大径欠歯領域は、前記第1の方向及び前記取付孔の中心軸にそれぞれ直交する方向である第2の方向に関して前記スリットに近い側に、前記スリットの開口部を円周方向に跨いで配置されている。
前記小径欠歯領域は、前記第2の方向に関して前記スリットから遠い側に配置されている。
この場合には、前記取付孔の内周面を、前記第2の方向と平行でかつ前記取付孔の中心軸を通る仮想平面に関して対称形状にすることができる。
前記回転軸は、外周面に、前記雌セレーション歯と係合する雄セレーション歯を有する雄セレーション部と、前記回転軸の挿入方向前方側の端部から前記雄セレーション部の軸方向中間部にわたる範囲に形成された切り欠き部と、前記切り欠き部の前記回転軸の挿入方向後方側に隣接配置され、前記回転軸の挿入方向前方側を向いた段差面とを、を有している。
前記回転軸を前記基部の内側に挿入した状態で、前記雄セレーション歯を前記雌セレーション歯に対して係合させ、かつ、前記切り欠き部を前記小径欠歯領域の内側に空洞部を介して配置し、前記段差面を前記回転軸の挿入方向後方側の基部の端面のうち円周方向に関する位相が前記小径欠歯領域と整合する部分に突き当てる。
実施の形態の第1例について、図1~図11を用いて説明する。
自動車用のステアリング装置1は、図1に示すように、ステアリングホイール2と、ステアリングシャフト3と、ステアリングコラム4と、1対の自在継手5a、5bと、中間シャフト6と、ステアリングギヤユニット7と、1対のタイロッド8とを備えている。
なお、前後方向とは、ステアリング装置が組み付けられる車体の前後方向をいう。また、中間シャフト6に関して軸方向一方側は、車体の前方側に対応し、中間シャフト6に関して軸方向他方側は、車体の後方側に対応する。
中間シャフト6は、図2に示すように、インナシャフト10と、中空円筒状のアウタチューブ11とを備えている。そして、中間シャフト6の軸方向一方側(図2の左側)に配されたインナシャフト10と、中間シャフト6の軸方向他方側(図2の右側)に配されたアウタチューブ11とを、トルク伝達を可能にかつ軸方向に関する相対変位を可能に組み合わせている。
自在継手5aを構成する本例のヨーク12は、金属製の素材に鍛造加工及び切削加工(ブローチ加工を含む)などを施して造られており、略筒形状を有する基部22と、1対の腕部23とを備えている。
上述のようなヨーク12に結合する回転軸である軸部13は、図10に示すように、軸方向一方側の端部に、軸方向両側に隣接する部分に比べて外径の大きい雄セレーション部14を有している。雄セレーション部14は、雌セレーション歯35a、35bとセレーション係合可能な、複数の雄セレーション歯36を円周方向に有している。
上述のようなヨーク12と軸部13とを結合するには、先ず、取付孔26の中心軸O26と軸部13の中心軸O13とを互いに同軸に配置し、かつ、取付孔26の小径欠歯領域34と軸部13の切り欠き部38との円周方向に関する位相を一致させる。これは、小径欠歯領域34は、雌セレーション歯35a、35bの歯底円直径よりも小さい内径を有しているため、雄セレーション部14のうち切り欠き部38以外の部分は、小径欠歯領域34の内側に挿入することができないためである。そして、図3に示すように、軸部13を、該軸部13の外周面に形成された段差面40が基部22の軸方向他方側の端面のうち円周方向に関する位相が小径欠歯領域34と整合する部分(図6中に斜格子模様を付した部分)に突き当たるまで、取付孔26の内側に挿入する。
すなわち、本例では、取付孔26の内周面のうち、前記第2の方向Yに関してスリット27に近い側に、該スリット27の開口部を跨ぐようにして、大径欠歯領域33を設けているため、雌セレーション歯35aと雄セレーション歯36との面圧が過大になることを防止できる。また、前記第2の方向Yに関してスリット27から遠い側に、小径欠歯領域34を設けるとともに、軸部13の外周面に、挿入方向前方側である軸方向一方側を向いた段差面40を設けている。段差面40の外周縁部は、雄セレーション歯36により構成されているため、段差面40は、雌セレーション歯35a、35bの歯底円直径よりも小さい内径を有する小径欠歯領域34の内側を通過することはできない。このため、本例では、段差面40の軸方向位置を適正に規制しておくことで、ヨーク12と軸部13との結合作業を行う際に、段差面40を、基部22の軸方向他方側の端面のうち円周方向に関する位相が小径欠歯領域34と整合する部分に突き当てることで、ヨーク12に対する軸部13の挿入量(軸方向位置)を規制している。このため、軸部13の雄セレーション部14が、取付孔26から腕部23側に抜け出ることを防止できる。したがって、ヨーク12と軸部13との結合作業時に、ヨーク12に対する軸部13の挿入量が過大になることを防止できる。この結果、ヨーク12と軸部13との結合作業の作業性の向上を図れる。
実施の形態の第2例について、図12を用いて説明する。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 ステアリングコラム
5a、5b 自在継手
6 中間シャフト
7 ステアリングギヤユニット
8 タイロッド
9 ピニオン軸
10 インナシャフト
11 アウタチューブ
12、12a ヨーク
13 軸部
14 雄セレーション部
15 雄スプライン部
16 筒部
17 ヨーク
18 ヨーク
19 十字軸
20 ヨーク
21 十字軸
22、22a 基部
23 腕部
24 円孔
25 軸受カップ
26、26a 取付孔
27 スリット
28 第1フランジ部
29 第2フランジ部
30 通孔
31 ねじ孔
32a、32b 雌セレーション領域
33、33a 大径欠歯領域
34、34a、34b 小径欠歯領域
35a、35b 雌セレーション歯
36 雄セレーション歯
37 係合凹部
38 切り欠き部
39 平坦面
40 段差面
41 空洞部
42 ボルト
Claims (7)
- 筒状の基部と、該基部の径方向反対側となる2箇所位置から前記基部の軸方向に伸長した1対の腕部と、を備え、
前記基部は、軸方向に貫通した取付孔と、円周方向1個所に配置されて前記基部の内周面と外周面とを連通したスリットと、前記スリットを円周方向両側から挟む位置に配置された1対のフランジ部と、を有しており、
前記取付孔は、内周面に、雌セレーション歯を有する雌セレーション領域と、前記雌セレーション歯の歯底円直径と同じ内径を有する部分円筒面状の大径欠歯領域と、前記雌セレーション歯の歯底円直径よりも小さくかつ前記雌セレーション歯の歯先円直径よりも大きい内径を有する部分円筒面状の小径欠歯領域とを、円周方向に並べて有しており、
前記雌セレーション領域は、前記1対のフランジ部の配設方向である第1の方向に関して両側に配置されており、
前記大径欠歯領域は、前記第1の方向及び前記取付孔の中心軸にそれぞれ直交する方向である第2の方向に関して前記スリットに近い側に、前記スリットの開口部を円周方向に跨いで配置されており、
前記小径欠歯領域は、前記第2の方向に関して前記スリットから遠い側に配置されている、
自在継手用ヨーク。 - 前記取付孔の中心軸を中心とする前記小径欠歯領域の中心角は、前記取付孔の中心軸を中心とする前記大径欠歯領域の中心角よりも小さい、請求項1に記載の自在継手用ヨーク。
- 前記取付孔の中心軸を中心とする1対の前記雌セレーション領域の中心角は、互いに同じである、請求項1~2のうちのいずれか1項に記載の自在継手用ヨーク。
- 前記取付孔の内周面は、前記第2の方向と平行でかつ前記取付孔の中心軸を通る仮想平面に関して対称形状を有している、請求項3に記載の自在継手用ヨーク。
- 前記小径欠歯領域に隣接配置された前記雌セレーション歯は、径方向外側に向かうほど円周方向に関して前記小径欠歯領域から離れる方向に傾斜した1つの円周方向側面のみを有している、請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の自在継手用ヨーク。
- 前記大径欠歯領域が、前記第2の方向に関して前記スリットに近い側だけでなく、前記第2の方向に関して前記スリットから遠い側にも配置されており、前記小径欠歯領域が、前記第2の方向に関して前記スリットから遠い側に配置された前記大径欠歯領域の円周方向両側に配置されている、請求項1~5のうちのいずれか1項に記載の自在継手用ヨーク。
- 請求項1~6のうちのいずれか1項に記載した自在継手用ヨークと、
使用時に回転し、前記基部の内側に挿入される回転軸と、を備え、
前記回転軸は、外周面に、前記雌セレーション歯と係合する雄セレーション歯を有する雄セレーション部と、前記回転軸の挿入方向前方側の端部から前記雄セレーション部の軸方向中間部にわたる範囲に形成された切り欠き部と、前記切り欠き部の前記回転軸の挿入方向後方側に隣接配置され、前記回転軸の挿入方向前方側を向いた段差面とを、を有しており、
前記回転軸を前記基部の内側に挿入した状態で、前記雄セレーション歯を前記雌セレーション歯に対して係合させ、かつ、前記切り欠き部を前記小径欠歯領域の内側に空洞部を介して配置するとともに、前記段差面を前記回転軸の挿入方向後方側の基部の端面のうち円周方向に関する位相が前記小径欠歯領域と整合する部分に突き当てている、
自在継手用ヨークと回転軸との結合構造。
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