JP2021075072A - リンクロッドとリンクロッドエンド組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイロッドとタイロッドエンド組立体の製造コストを低減し、位置調整作業性を向上する。【解決手段】右側エンド14に形成された雌ねじ16にアジャスタスリーブ41の外周に形成された雄ねじを螺入し、アジャスタスリーブ41の内周に形成された雌ねじにタイロッド21の右端部に形成された雄ねじ23を螺入し、右側エンド14の雌ねじおよびアジャスタスリーブ41の雄ねじを右ねじによって形成し、アジャスタスリーブ41の雌ねじおよびタイロッド21の雄ねじ23を左ねじによって形成し、右側エンド14にスリット17を形成し、スリット17の両脇に締結部18を設け、アジャスタスリーブ41の側壁に長孔46を3本開設する。【選択図】図2
Description
本発明は、リンクロッドとリンクロッドエンド組立体に関し、例えば、自動車のステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達するタイロッドとタイロッドエンド組立体に利用して有効なものに関する。
自動車のフロントアクスルにはステアリングホイールの操作に伴う操舵力を車輪に伝達するためのタイロッドとタイロッド組立体が設けられている。
一般に、タイロッドとタイロッド組立体は、タイロッドの両端部外周に右雄ねじおよび左雄ねじがそれぞれ形成されているとともに、一対のタイロッドエンドに右雌ねじおよび左雌ねじがそれぞれ形成されており、タイロッドの右雄ねじが一方のタイロッドエンドの右雌ねじに螺入され、タイロッドの左雄ねじが他方のタイロッドエンドの左雌ねじに螺入されており、螺入後にタイロッドの右雄ねじおよび左雄ねじとタイロッドエンドとを締結するためのクランプが左右両方のタイロッドエンドにそれぞれ設けられている。
したがって、タイロッドを回転させて、タイロッド両端部の右雄ねじおよび左雄ねじにおける両方のタイロッドエンドの右雌ねじおよび左雌ねじに対するねじ込み量を加減することにより、トーインを調整することができる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
一般に、タイロッドとタイロッド組立体は、タイロッドの両端部外周に右雄ねじおよび左雄ねじがそれぞれ形成されているとともに、一対のタイロッドエンドに右雌ねじおよび左雌ねじがそれぞれ形成されており、タイロッドの右雄ねじが一方のタイロッドエンドの右雌ねじに螺入され、タイロッドの左雄ねじが他方のタイロッドエンドの左雌ねじに螺入されており、螺入後にタイロッドの右雄ねじおよび左雄ねじとタイロッドエンドとを締結するためのクランプが左右両方のタイロッドエンドにそれぞれ設けられている。
したがって、タイロッドを回転させて、タイロッド両端部の右雄ねじおよび左雄ねじにおける両方のタイロッドエンドの右雌ねじおよび左雌ねじに対するねじ込み量を加減することにより、トーインを調整することができる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
しかしながら、従来のタイロッドとタイロッドエンド組立体においては、タイロッド両端部の右雄ねじおよび左雄ねじを螺入するための右雄ねじおよび左雌ねじが左右両方のタイロッドエンドにそれぞれ形成されているとともに、螺入後にタイロッドの右雄ねじおよび左雄ねじとタイロッドエンドとを締結するためのクランプが左右両方のタイロッドエンドにそれぞれ設けられていることにより、部品点数および組付工数が多数になるので、製造コストが大きくなるばかりでなく、トーインの位置調整作業に際して、両方のクランプについて締結解除作業および締結作業をそれぞれ実施しなければならないので、トーインの位置調整作業が低下するという問題点がある。
本発明の目的は、製造コストを低減することができるとともに、位置調整作業性を向上することができるリンクロッドとリンクロッドエンド組立体を提供することにある。
課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された雌ねじにアジャスタスリーブの外周に形成された雄ねじが螺入され、前記アジャスタスリーブの内周に形成された雌ねじに前記リンクロッドの一端部に形成された雄ねじが螺入されており、
前記リンクロッドエンドの一方の前記雌ねじおよび前記アジャスタスリーブの前記雄ねじが右ねじまたは左ねじによって形成され、前記アジャスタスリーブの前記雌ねじおよび
前記リンクロッドの前記雄ねじが左ねじまたは右ねじによって形成されており、
前記リンクロッドエンドの一方にスリットが形成され、前記スリットの両脇に一対の締結部が設けられており、
前記アジャスタスリーブの側壁に長孔が開設されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。
リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された雌ねじにアジャスタスリーブの外周に形成された雄ねじが螺入され、前記アジャスタスリーブの内周に形成された雌ねじに前記リンクロッドの一端部に形成された雄ねじが螺入されており、
前記リンクロッドエンドの一方の前記雌ねじおよび前記アジャスタスリーブの前記雄ねじが右ねじまたは左ねじによって形成され、前記アジャスタスリーブの前記雌ねじおよび
前記リンクロッドの前記雄ねじが左ねじまたは右ねじによって形成されており、
前記リンクロッドエンドの一方にスリットが形成され、前記スリットの両脇に一対の締結部が設けられており、
前記アジャスタスリーブの側壁に長孔が開設されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。
前記した手段によれば、リンクロッドとリンクロッドエンド組立体の製造コストを低減することができるとともに、位置調整作業性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に即して説明する。
図1〜図4は本発明の第一実施形態を示している。
本実施形態において、本発明に係るリンクロッドとリンクロッドエンド組立体は、前輪駆動車のフロント・アクスル・ビームに図1に示されているように併設されたタイロッドとタイロッドエンド組立体に使用されている。
図1において、図1(a)の上側が車両の前側、下側が車両の後側を示し、図1(b)の上側が車両の上側、下側が車両の下側を示す。
以下、車両の運転席側(車両の正面から見て左側)を「右」と称し、反対側を「左」と称す。
本実施形態において、本発明に係るリンクロッドとリンクロッドエンド組立体は、前輪駆動車のフロント・アクスル・ビームに図1に示されているように併設されたタイロッドとタイロッドエンド組立体に使用されている。
図1において、図1(a)の上側が車両の前側、下側が車両の後側を示し、図1(b)の上側が車両の上側、下側が車両の下側を示す。
以下、車両の運転席側(車両の正面から見て左側)を「右」と称し、反対側を「左」と称す。
左右の前輪10、10(図1では右車輪だけが図示されている)の間には、フロント・アクスル・ビーム(以下、ビームという)11が軸架されており、ビーム11の両端部に装着された各ナックル12には、各タイロッドアーム(以下、アームという)13の一端部がそれぞれ支持されている。各アーム13の他端部にはタイロッドエンド(以下、エンドという)14の一端部がそれぞれ支持されている。
左右のエンド14、14は鉄鋼材料が用いられて鋳造あるいは型鍛造等により形成されており、左右のエンド14、14には円筒形状の雌嵌合部15、15が形成されている。
左右のエンド14、14の雌嵌合部15、15にはタイロッド21の両端部がそれぞれ嵌合されて連結されている。
この状態において、タイロッド21は左右のアーム13、13の間に左右のアーム13、13をそれぞれ介してビーム11に平行に軸架された状態になっている。
左右のエンド14、14は鉄鋼材料が用いられて鋳造あるいは型鍛造等により形成されており、左右のエンド14、14には円筒形状の雌嵌合部15、15が形成されている。
左右のエンド14、14の雌嵌合部15、15にはタイロッド21の両端部がそれぞれ嵌合されて連結されている。
この状態において、タイロッド21は左右のアーム13、13の間に左右のアーム13、13をそれぞれ介してビーム11に平行に軸架された状態になっている。
図2および図3に示されているように、右側のエンド(以下、右側エンドという)14の雌嵌合部15の内周面には雌ねじ16が形成されており、雌ねじ16は右ねじによって形成されている。
右側エンド14の雌嵌合部15にはスリット17がビーム11と反対側の位置(タイロッド21に対して車両下側)に配置されて、軸線方向に延在するように形成されており、スリット17の両脇には一対の締結部18、18がビームと反対側に延在するように突設されている。一対の締結部18、18には締結具としてのボルト20Aが挿通される挿通孔19が一対ずつ、軸線方向の両端部に配置されて、ビーム11と反対方向にそれぞれ開設されている。
右側エンド14の雌嵌合部15にはスリット17がビーム11と反対側の位置(タイロッド21に対して車両下側)に配置されて、軸線方向に延在するように形成されており、スリット17の両脇には一対の締結部18、18がビームと反対側に延在するように突設されている。一対の締結部18、18には締結具としてのボルト20Aが挿通される挿通孔19が一対ずつ、軸線方向の両端部に配置されて、ビーム11と反対方向にそれぞれ開設されている。
タイロッド21は構造用炭素鋼管が用いられて細長い円形のパイプ形状に形成されており、左右両端部には一対の雄嵌合部22、22がそれぞれ形成されている。
タイロッド21の右端部に形成された雄嵌合部22の外周面には雄ねじ23が形成されている。雄ねじ23は右ねじによって形成されている。
タイロッド21の右端部に形成された雄嵌合部22の外周面には雄ねじ23が形成されている。雄ねじ23は右ねじによって形成されている。
図2および図4に示されているように、左側のエンド(以下、左側エンドという)14の雌嵌合部15にはスリット24がビーム11と反対側の位置に配置されて、軸線方向に延在するように形成されており、スリット24の両脇には一対の締結部25、25がビームと反対側に延在するように突設されている。一対の締結部25、25には締結具としてのボルト27Aが挿通される挿通孔26が一対ずつ、軸線方向の両端部に配置されて、ビーム11と反対方向にそれぞれ開設されている。
左側エンド14の雌嵌合部15の内周面には雌ねじ28が形成されている。雌ねじ28は右ねじによって形成されている。
タイロッド21の左端部に形成された雄嵌合部22の外周面には雄ねじ29が形成されている。雄ねじ29は右ねじによって形成されている。
タイロッド21の左端部の雄ねじ29が左側エンド14の雌ねじ28に螺入され、左側エンド14のボルト27Aに締結具としてのナット27Bがねじ込まれて、スリット24が縮径されることにより、タイロッド21の左端部は左側エンド14に締結される。
タイロッド21の左端部に形成された雄嵌合部22の外周面には雄ねじ29が形成されている。雄ねじ29は右ねじによって形成されている。
タイロッド21の左端部の雄ねじ29が左側エンド14の雌ねじ28に螺入され、左側エンド14のボルト27Aに締結具としてのナット27Bがねじ込まれて、スリット24が縮径されることにより、タイロッド21の左端部は左側エンド14に締結される。
翻って、図2および図3に示されているように、右側エンド14とタイロッド21の右端部との間には、アジャスタスリーブ41を備えたアジャスタ40が介設されている。アジャスタスリーブ41は構造用炭素鋼管が用いられて細長い円形のパイプ形状に形成されており、外周全長の大部分には雄嵌合部42が形成されている。アジャスタスリーブ41の雄嵌合部42の外周面には雄ねじ43が形成されている。雄ねじ43は右ねじによって形成されている。
アジャスタスリーブ41の内周全長には雌嵌合部44が形成されている。アジャスタスリーブ41の雌嵌合部44の内周面には雌ねじ45が全長に形成されている。雌ねじ45は左ねじによって形成されている。
アジャスタスリーブ41の左側端部(右側エンド14と反対側の端部)には工具係合部46が形成されている。
アジャスタスリーブ41の側壁には3本の長孔47、47、47が周方向に等間隔に配置されて開設されている。長孔47は工具係合部46付近からアジャスタスリーブ41の右端付近に掛けて形成されている。
アジャスタスリーブ41の雄ねじ43が右側エンド14の雌ねじ16に螺入され、タイロッド21の雄ねじ23がアジャスタスリーブ41の雌ねじ45に螺入され、右側エンド14のボルト20Aに締結具としてのナット20Bがねじ込まれると、右側エンド14のスリット17およびアジャスタスリーブ41の3本の長孔47、47、47が縮径されるので、アジャスタスリーブ41は右側エンド14およびタイロッド21に締結される。
アジャスタスリーブ41の左側端部(右側エンド14と反対側の端部)には工具係合部46が形成されている。
アジャスタスリーブ41の側壁には3本の長孔47、47、47が周方向に等間隔に配置されて開設されている。長孔47は工具係合部46付近からアジャスタスリーブ41の右端付近に掛けて形成されている。
アジャスタスリーブ41の雄ねじ43が右側エンド14の雌ねじ16に螺入され、タイロッド21の雄ねじ23がアジャスタスリーブ41の雌ねじ45に螺入され、右側エンド14のボルト20Aに締結具としてのナット20Bがねじ込まれると、右側エンド14のスリット17およびアジャスタスリーブ41の3本の長孔47、47、47が縮径されるので、アジャスタスリーブ41は右側エンド14およびタイロッド21に締結される。
次に、前記構成に係るタイロッドとタイロッドエンド組立体のトーイン位置調整方法を説明する。
まず、右側エンド14とタイロッド21の右端部およびアジャスタスリーブ41との締結が解除される。
次いで、工具係合部46にスパナ等の工具が係合されて、アジャスタスリーブ41が所望の方向(トーイン位置調整に対応する方向)に回転されると、右側エンド14の雌ねじ16およびアジャスタスリーブ41の雄ねじ43が右ねじによって形成されているとともに、タイロッド21の雄ねじ23およびアジャスタスリーブ41の雌ねじ45が左ねじによって形成されているので、右側エンド14とタイロッド21とはアジャスタスリーブ41に対して互いに反対方向に移動する。
右側エンド14とタイロッド21とのアジャスタスリーブ41に対する反対方向への移動により、アジャスタスリーブ41の右側エンド14に対する出入り量が加減されるので、トーイン位置が調整される。
このとき、タイロッド21の左端部が左側エンド14に締結されていることにより、アジャスタスリーブ41のタイロッド21に対する軸方向の移動およびアジャスタスリーブ41の回転を許容されるので、アジャスタスリーブ41の右側エンド14に対する出入り量の加減だけでのトーイン位置調整は確保される。
トーインの位置調整が終了した後に、タイロッド21の右端部と右側エンド14およびアジャスタスリーブ41との締結が実行される。
まず、右側エンド14とタイロッド21の右端部およびアジャスタスリーブ41との締結が解除される。
次いで、工具係合部46にスパナ等の工具が係合されて、アジャスタスリーブ41が所望の方向(トーイン位置調整に対応する方向)に回転されると、右側エンド14の雌ねじ16およびアジャスタスリーブ41の雄ねじ43が右ねじによって形成されているとともに、タイロッド21の雄ねじ23およびアジャスタスリーブ41の雌ねじ45が左ねじによって形成されているので、右側エンド14とタイロッド21とはアジャスタスリーブ41に対して互いに反対方向に移動する。
右側エンド14とタイロッド21とのアジャスタスリーブ41に対する反対方向への移動により、アジャスタスリーブ41の右側エンド14に対する出入り量が加減されるので、トーイン位置が調整される。
このとき、タイロッド21の左端部が左側エンド14に締結されていることにより、アジャスタスリーブ41のタイロッド21に対する軸方向の移動およびアジャスタスリーブ41の回転を許容されるので、アジャスタスリーブ41の右側エンド14に対する出入り量の加減だけでのトーイン位置調整は確保される。
トーインの位置調整が終了した後に、タイロッド21の右端部と右側エンド14およびアジャスタスリーブ41との締結が実行される。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)タイロッド右端部とアジャスタスリーブとを右側エンドに共締めすることにより、アジャスタスリーブ専用の締結構造を省略することができるので、タイロッドとタイロッドエンド組立体の製造コスト増を防止することができる。
(2)アジャスタスリーブの右側エンドに対する出入り量の加減だけでトーイン位置調整を確保することにより、タイロッドとタイロッド組立体におけるトーイン位置調整作業をアジャスタに対する操作だけに集約することができるので、トーイン位置調整作業性を向上させることができる。
(3)部品点数および組付工数が減少するので、製造コストを低減することができる。
(4)左右両側のエンドの雌ねじおよびアジャスタスリーブの雄ねじを右ねじによって形成することにより、標準でない左ねじを左右両側のエンドおよびリンクロッドに使用しないで済むので、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストを低減することができる。
(5)左右両側のエンドの雌ねじおよびアジャスタスリーブの雄ねじを右ねじによって形成することにより、左右両側のエンドの共通化を図ることができるので、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストを低減することができる。
図5は本発明の第二実施形態であるタイロッドとタイロッドエンド組立体を示している。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、一組のスリット17、締結部18、挿通
孔19およびボルト20A、ナット20Bが右側エンド14の雌嵌合部15にビーム側に延在するように設けられている点、である。
本実施形態によれば、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストをより一層低減することができるとともに、トーイン位置調整作業性をより一層向上させることができる。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、一組のスリット17、締結部18、挿通
孔19およびボルト20A、ナット20Bが右側エンド14の雌嵌合部15にビーム側に延在するように設けられている点、である。
本実施形態によれば、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストをより一層低減することができるとともに、トーイン位置調整作業性をより一層向上させることができる。
図6は本発明の第三実施形態であるタイロッドとタイロッドエンド組立体を示している。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、工具係合部46側端部開放の長孔47Aが設けられている点、である。
本実施形態によれば、タイロッド右端部とアジャスタスリーブとが右側エンドに共締めされる際に、工具係合部46側端部開放の長孔47Aは縮径(変形)し易いので、アジャスタスリーブ41を右側エンド14およびタイロッド21により一層確実に締結することができる。
なお、一カ所の長孔は両端開放に形成してもよい。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、工具係合部46側端部開放の長孔47Aが設けられている点、である。
本実施形態によれば、タイロッド右端部とアジャスタスリーブとが右側エンドに共締めされる際に、工具係合部46側端部開放の長孔47Aは縮径(変形)し易いので、アジャスタスリーブ41を右側エンド14およびタイロッド21により一層確実に締結することができる。
なお、一カ所の長孔は両端開放に形成してもよい。
図7は本発明の第四実施形態であるタイロッドとタイロッドエンド組立体を示している。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、左側エンド14とタイロッド21の左側端部とが圧接部30によって固定されている点、である。
すなわち、左側エンド14の右端面とタイロッド21の左端面とが突合されて摩擦圧接されることにより形成された圧接部30によって、左側エンド14とタイロッド21とが固定されている。
本実施形態によれば、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストをより一層低減することができるとともに、トーイン位置調整作業性をより一層向上させることができる。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、左側エンド14とタイロッド21の左側端部とが圧接部30によって固定されている点、である。
すなわち、左側エンド14の右端面とタイロッド21の左端面とが突合されて摩擦圧接されることにより形成された圧接部30によって、左側エンド14とタイロッド21とが固定されている。
本実施形態によれば、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストをより一層低減することができるとともに、トーイン位置調整作業性をより一層向上させることができる。
図8は本発明の第五実施形態であるタイロッドとタイロッドエンド組立体を示している。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、左側エンド14とタイロッド21の左側端部とが圧接部30によって固定されている点およびアジャスタ40が中実ねじ部品である連結部品50を備えている点、である。
左側エンド14の右端面とタイロッド21の左端面とが突合されて摩擦圧接されることにより形成された圧接部30によって、左側エンド14とタイロッド21とが固定されている。
連結部品50は円柱形の軸形状に形成されたロッド51を備えており、ロッド51には雄嵌合部52が外周全長に形成されている。ロッド51の雄嵌合部52の外周面には雄ねじ53が形成されており、雄ねじ53は左ねじによって形成されている。
雄ねじ53がアジャスタス40の雌ねじ45に螺入されることにより、連結部品50はアジャスタスリーブ41に連結される。
ロッド51の左端部には固定部55が形成されており、固定部55の左端面には固定部55の内径をタイロッド21の左端部の内径と等しくするための円柱形状の穴56が穿設されている。すなわち、固定部55は外径および内径がタイロッド21の左端部の外径および内径と対応するように設定されている。
タイロッド21の右端面と固定部55の左端面とが突合されて摩擦圧接されることにより形成された圧接部30によって、連結部品50はタイロッド21に固定される。
タイロッド21に固定された連結部品50の雄ねじ53がアジャスタスリーブ41の雌ねじ45に螺入され、右側エンド14のボルト20Aに締結具としてのナット20Bがねじ込まれると、右側エンド14のスリット17およびアジャスタスリーブ41の3本の長孔47、47、47が縮径されるので、アジャスタスリーブ41は右側エンド14およびタイロッド21に締結される。
本実施形態によれば、連結部品50のロッド51の雄ねじ53およびアジャスタスリー
ブ41の雌ねじ45を左ねじによって形成することにより、左ねじの加工困難性をより一層緩和することができるので、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストをより一層低減することができる。
本実施形態が前記第一実施形態と異なる点は、左側エンド14とタイロッド21の左側端部とが圧接部30によって固定されている点およびアジャスタ40が中実ねじ部品である連結部品50を備えている点、である。
左側エンド14の右端面とタイロッド21の左端面とが突合されて摩擦圧接されることにより形成された圧接部30によって、左側エンド14とタイロッド21とが固定されている。
連結部品50は円柱形の軸形状に形成されたロッド51を備えており、ロッド51には雄嵌合部52が外周全長に形成されている。ロッド51の雄嵌合部52の外周面には雄ねじ53が形成されており、雄ねじ53は左ねじによって形成されている。
雄ねじ53がアジャスタス40の雌ねじ45に螺入されることにより、連結部品50はアジャスタスリーブ41に連結される。
ロッド51の左端部には固定部55が形成されており、固定部55の左端面には固定部55の内径をタイロッド21の左端部の内径と等しくするための円柱形状の穴56が穿設されている。すなわち、固定部55は外径および内径がタイロッド21の左端部の外径および内径と対応するように設定されている。
タイロッド21の右端面と固定部55の左端面とが突合されて摩擦圧接されることにより形成された圧接部30によって、連結部品50はタイロッド21に固定される。
タイロッド21に固定された連結部品50の雄ねじ53がアジャスタスリーブ41の雌ねじ45に螺入され、右側エンド14のボルト20Aに締結具としてのナット20Bがねじ込まれると、右側エンド14のスリット17およびアジャスタスリーブ41の3本の長孔47、47、47が縮径されるので、アジャスタスリーブ41は右側エンド14およびタイロッド21に締結される。
本実施形態によれば、連結部品50のロッド51の雄ねじ53およびアジャスタスリー
ブ41の雌ねじ45を左ねじによって形成することにより、左ねじの加工困難性をより一層緩和することができるので、タイロッドとタイロッド組立体の製造コストをより一層低減することができる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、リンクロッドエンドの雌ねじおよびアジャスタスリーブの雄ねじを右ねじによって形成するに限らず、左ねじによって形成してもよい。
長孔は3本を周方向に等間隔に配置するに限らず、1本または2本または4本以上を周方向に配置してもよい。
また、長孔は軸線に平行に敷設するに限らず、軸線に傾斜して敷設してもよい。
また、長孔は軸線に平行に敷設するに限らず、軸線に傾斜して敷設してもよい。
リンクロッドのアジャスタと反対側の端部(実施形態では左端部)は相手側リンクロッドエンド(実施形態では左側エンド)に圧接部によって固定するに限らず、溶接部やリベット部等によって固定してもよい。
リンクロッドは構造用炭素棒を使用して中実に形成してもよい。
リンクロッドエンドにはオフセットタイプのエンドを使用することができる。
前記実施形態ではタイロッドとタイロッドエンド組立体について説明したが、本発明はミドルリンクとミドルリンクエンド組立体等のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体全般に適用することができる。
10…前輪、11…フロント・アクスル・ビーム(ビーム)、12…ナックル、12a…ナックルアーム、13…タイロッドアーム(アーム)、
14…タイロッドエンド(エンド)、15…雌嵌合部、16…雌ねじ、17…スリット、18…締結部、19…挿通孔、20A…ボルト、20B…ナット、
21…タイロッド、22…雄嵌合部、23…雄ねじ、
24…スリット、25…締結部、26…挿通孔、27A…ボルト、27B…ナット、28…雌ねじ、29…雄ねじ、
40…アジャスタ、41…アジャスタスリーブ、42…雄嵌合部、43…雄ねじ、44…雌嵌合部、45…雌ねじ、46…工具係合部、47…長孔、
50…連結部品、51…ロッド、52…雄嵌合部、53…雄ねじ、55…固定部、56…穴。
14…タイロッドエンド(エンド)、15…雌嵌合部、16…雌ねじ、17…スリット、18…締結部、19…挿通孔、20A…ボルト、20B…ナット、
21…タイロッド、22…雄嵌合部、23…雄ねじ、
24…スリット、25…締結部、26…挿通孔、27A…ボルト、27B…ナット、28…雌ねじ、29…雄ねじ、
40…アジャスタ、41…アジャスタスリーブ、42…雄嵌合部、43…雄ねじ、44…雌嵌合部、45…雌ねじ、46…工具係合部、47…長孔、
50…連結部品、51…ロッド、52…雄嵌合部、53…雄ねじ、55…固定部、56…穴。
Claims (5)
- リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された雌ねじにアジャスタスリーブの外周に形成された雄ねじが螺入され、前記アジャスタスリーブの内周に形成された雌ねじに前記リンクロッドの一端部に形成された雄ねじが螺入されており、
前記リンクロッドエンドの一方の前記雌ねじおよび前記アジャスタスリーブの前記雄ねじが右ねじまたは左ねじによって形成され、前記アジャスタスリーブの前記雌ねじおよび前記リンクロッドの前記雄ねじが左ねじまたは右ねじによって形成されており、
前記リンクロッドエンドの一方にスリットが形成され、前記スリットの両脇に一対の締結部が設けられており、
前記アジャスタスリーブの側壁に長孔が開設されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記リンクロッドエンドの両方の前記雌ねじおよび前記アジャスタスリーブの前記雄ねじが右ねじによって形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記アジャスタスリーブの前記雌ねじおよび前記リンクロッドの前記雄ねじが左ねじによって形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記リンクロッドの前記アジャスタと反対側の端部が前記一対のリンクロッドエンドの他方のリンクロッドエンドに固定されている、
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記アジャスタスリーブの内周に形成された雌ねじに連結部品の雄ねじが螺入されており、前記連結部品が前記一対のリンクロッドエンドの一方のリンクロッドエンドに固定されている、
ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019200559A JP2021075072A (ja) | 2019-11-05 | 2019-11-05 | リンクロッドとリンクロッドエンド組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019200559A JP2021075072A (ja) | 2019-11-05 | 2019-11-05 | リンクロッドとリンクロッドエンド組立体 |
Publications (1)
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JP2021075072A true JP2021075072A (ja) | 2021-05-20 |
Family
ID=75898504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019200559A Pending JP2021075072A (ja) | 2019-11-05 | 2019-11-05 | リンクロッドとリンクロッドエンド組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021075072A (ja) |
-
2019
- 2019-11-05 JP JP2019200559A patent/JP2021075072A/ja active Pending
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