JP2019209935A - 転舵軸支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の転舵装置における転舵軸がネジ機構の回転に追従して回転してしまうことを抑制する。【解決手段】転舵軸支持構造80は、モータ30の回転運動を、ネジ機構(ボールネジ機構40)を介して転舵軸6の軸方向の移動に変換する転舵装置100に備わる転舵軸支持構造80であって、転舵軸6と、転舵軸6を収容するハウジング5と、ハウジング5内で固定されて、転舵軸6に当接する軸ガイド81とを備え、転舵軸6は、当該転舵軸6の軸方向に直交する面での断面視において、転舵軸6の中心Pから外縁までの距離が一定でない第一部分(非円弧状部612)を有し、軸ガイド81は、第一部分に沿う形状を有する第二部分(当接部)を有しており、第二部分が第一部分に当接している。【選択図】図3
Description
本発明は、車両の転舵装置に備わる転舵軸支持構造に関する。
従来より、車両の転舵装置では、転舵軸と平行にモータが取り付けられ、ネジ機構がモータの回転運動を当該転舵軸の直線運動に変換することによって、運転者のステアリング操作を補助する転舵装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
このような転舵装置では、ステアリングホイールが、ステアリングシャフト、ユニバーサルジョイント、中間シャフト及び入力軸を介して、転舵軸に機械的に連結されている。具体的には、入力軸にはピニオンが形成されていて、転舵軸には、当該ピニオンが噛み合うラックが形成されている。このように、入力軸のピニオンが転舵軸のラックに係合しているために、モータの回転運動に追従して操舵軸が回転してしまうことが規制されている。
ところで、例えば、ステアバイワイヤ式の操舵装置では、ステアリングホイールと転舵軸とが機械的に分離されているので、転舵軸がネジ機構の回転に追従して回転してしまう場合がある。転舵軸が回転してしまうと、モータの回転運動を転舵軸の直進運動に変換する効率が低下してしまう。
本発明は、転舵装置における転舵軸がネジ機構の回転に追従して回転してしまうことを抑制可能な転舵軸支持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る転舵軸支持構造は、モータの回転運動を、ネジ機構を介して転舵軸の軸方向の移動に変換する転舵装置に備わる転舵軸支持構造であって、転舵軸と、転舵軸を収容するハウジングと、ハウジング内で固定されて、転舵軸に当接する軸ガイドとを備え、転舵軸は、当該転舵軸の軸方向に直交する面での断面視において、転舵軸の中心から外縁までの距離が一定でない第一部分を有し、軸ガイドは、第一部分に沿う形状を有する第二部分を有しており、第二部分が第一部分に当接している。
本発明に係る転舵軸支持構造は、転舵装置における転舵軸がネジ機構の回転に追従して回転してしまうことを抑制することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
図1は、実施の形態に係る車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と転舵輪3との機械的な結合が解除された、いわゆるステアバイワイヤ式の操舵装置である。
車両用操舵装置1は、操舵部材2と、転舵用アクチュエータであるモータ30と、転舵輪3に連結された転舵軸6と、転舵軸6を収容するハウジング5などを備えている。車両用操舵装置1は、操舵部材2の回転操作に応じて駆動されるモータ30の動作を、転舵軸6の車幅方向の直線運動に変換し、この転舵軸6の直線運動を舵取り用の左右の転舵輪3の転舵運動に変換することにより転舵が達成される。
モータ30の駆動力(出力軸の回転力)は、転舵軸6に関連して設けられた運動変換機構(例えば、ネジ機構)により、転舵軸6の軸方向X1(車幅方向)の直線運動に変換される。この転舵軸6の直線運動は、転舵軸6の両端から突出して設けられたタイロッド7に伝達され、ナックルアーム8の回動を引き起こす。これにより、ナックルアーム8に支持された転舵輪3の転舵が達成される。
転舵軸6、タイロッド7及びナックルアーム8などにより、転舵輪3を転舵するための転舵装置100が構成されている。ハウジング5は、図示しないブラケット等を介して車体に固定されている。
操舵部材2は、車体に対して回転可能に支持された回転シャフト9に連結されている。この回転シャフト9には、操舵部材2に操作反力を与えるための反力用アクチュエータ10が付設されている。反力用アクチュエータ10は、回転シャフト9と一体の出力シャフトを有するブラシレスモータ等のモータを含む。
また、車両用操舵装置1には、操舵角センサ12、トルクセンサ13、転舵角センサ14などが設けられている。
操舵角センサ12は、操舵部材2の操作入力値を検出するために、回転シャフト9に関連して操舵部材2の操舵角θhを検出するための転舵角センサである。トルクセンサ13は、回転シャフト9に設けられて、操舵部材2に加えられた操舵トルクTを検出するためのトルクセンサである。転舵角センサ14は、転舵軸6に関連して、転舵輪3の転舵角δW(タイヤ角)を検出するための転舵角センサである。
これらのセンサ12、13、14の各検出信号は、制御装置19に入力されるようになっている。制御装置19は、マイクロコンピュータを含む構成の電子制御ユニット(ECU)からなる車両制御手段である。制御装置19は、操舵角センサ12によって検出された操舵角θhなどに基づいて、目標転舵角を設定し、この目標転舵角と転舵角センサ14によって検出された転舵角δWとの偏差に基づいて、駆動回路20Aを介し、モータ30を駆動制御(転舵制御)する。
一方、制御装置19は、センサ12、13、14が出力する検出信号に基づいて、操舵部材2の操舵方向と逆方向の適当な反力が発生されるように、駆動回路20Bを介して、反力用アクチュエータ10を駆動制御(反力制御)する。
次に転舵装置100の要部構成について詳細に説明する。図2は、実施の形態に係る転舵装置100の要部構成を示す部分断面図である。
図2に示すように、転舵装置100は、転舵軸6に設けられている。転舵装置100は、モータ30と、転舵軸6の周囲に一体的に取り付けられたネジ機構の一例であるボールネジ機構40と、モータ30の回転軸31の回転力をボールネジ機構40に伝達する減速機50とを備えている。転舵装置100は、モータ30の回転軸31の回転力を減速機50及びボールネジ機構40を介して転舵軸6の軸方向X1の往復直線運動に変換して、転舵軸6に付与する力により転舵輪3を転舵する。
ボールネジ機構40、減速機50及び転舵軸6は、ハウジング5によって収容され、覆われている。ハウジング5は、減速機50の付近で転舵軸6の軸方向X1に分割された第一ハウジング5a及び第二ハウジング5bを連結することにより構成されている。ハウジング5には、減速機50の一部を収容する減速機ハウジング51が設けられている。減速機ハウジング51は、転舵軸6の延びる方向に対して交わる方向(図中の上方)へ突出している。減速機ハウジング51の外壁(図中の右側壁)には、貫通孔33が設けられている。モータ30の回転軸31は、貫通孔33を通じて減速機ハウジング51の内部に伸びている。モータ30はボルト32により、減速機ハウジング51に固定されている。回転軸31が転舵軸6に対して平行となるように、モータ30はボルト32により減速機ハウジング51に固定されている。ハウジング5と転舵軸6との間には、わずかに隙間が設けられている。
ボールネジ機構40は、転舵軸6に多数のボール42を介して螺合する円筒状のナット41を備えている。ナット41は、円筒状の軸受44を介してハウジング5の内周面に対して回転可能に支持されている。転舵軸6の外周面には螺旋状のネジ溝6aが形成されている。ナット41の内周面には、転舵軸6のネジ溝6aに対応する螺旋状のネジ溝43が形成されている。ナット41のネジ溝43と転舵軸6のネジ溝6aにより囲まれる螺旋状の空間は、ボール42が転動する転動路Rとして機能する。また、図示しないが、ナット41には転動路Rの2箇所に開口して、当該2箇所の開口を短絡する循環路が設けられている。したがって、ボール42はナット41内の循環路を介して転動路R内を無限循環することができる。なお、転動路Rにはたとえばグリース等の潤滑剤が塗布されて、ボール42が転動する際の摩擦抵抗等が低減されている。
本実施形態では、ナット41の循環路より外側の部分に環状のグリースリング20が設けられている。すなわち、ナット41の軸方向X1における両端には、取り付け凹部41aが設けられている。取り付け凹部41aの内径は転舵軸6よりも大きい。一対の取り付け凹部41aには、グリースリング20が嵌合している。グリースリング20の軸方向X1における端面は、取り付け凹部41aの軸方向X1における端面に当接している。また、グリースリング20の外径は、取り付け凹部41aの内径と略同一である。グリースリング20の外周面は、取り付け凹部41aの内周面に接触状態に維持されている。グリースリング20の内径は、転舵軸6の外径よりも大きい。グリースリング20の内周面と、転舵軸6との間には、隙間が形成されている。
減速機50は、モータ30の回転軸31に一体的に取り付けられた駆動プーリ55、ナット41の外周に一体的に取り付けられた従動プーリ56、及び駆動プーリ55と従動プーリ56との間に巻き掛けられたベルト57を備えている。
このような構成からなる転舵装置100では、モータ30の回転軸31が回転すると、回転軸31と一体となって駆動プーリ55が回転する。駆動プーリ55の回転は、ベルト57を介して従動プーリ56に伝達されて、これにより従動プーリ56は回転する。このため、従動プーリ56と一体的に取り付けられたナット41も一体回転する。ナット41は転舵軸6に対して相対回転するため、ナット41と転舵軸6との間に介在される多数のボール42は双方から負荷を受けて転動路R内を無限循環する。ボール42が無限循環することにより、ナット41に付与されたトルクが転舵軸6の軸方向X1に付与される力に変換される。このため、転舵軸6はナット41に対して軸方向X1に移動する。これにより、転舵軸6が転舵輪3を転舵する。
このように、ナット41に付与されたトルクが転舵軸6の軸方向X1に付与される力に変換されるとき、転動路Rに塗布されるグリースによって、ナット41に生じる転舵軸6の回転トルクが低減される。すなわち、グリースが転動路Rに塗布されることによって、ナット41と転舵軸6との間でボール42を介して生じる摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減することができる。このため、ナット41に生じる発熱を抑制することができる。したがって、転舵軸6の軸方向X1の移動に伴う、ナット41の温度上昇は抑えられる。なお、ナット41だけでなく、ボール42及び転舵軸6の温度上昇も抑えられる。
また、車両用操舵装置1は、ハウジング5内で転舵軸6を支持するための転舵軸支持構造80を備えている。転舵軸支持構造80は、一対設けられており、これらが転舵軸6におけるネジ溝6aよりも外方の部位61、62をそれぞれ支持している。転舵軸6における部位61、62には、ネジ溝6aが形成されていない。また、転舵軸6の部位61、62を支持する一対の転舵軸支持構造80の基本的な構造は同等であるので、ここでは、転舵軸6の部位61と、当該部位61を支持する転舵軸支持構造80について説明する。転舵軸6の部位62と、当該部位62を支持する転舵軸支持構造80については、対応する箇所に同じ符号を付し、説明を省略する。
図3は、実施の形態に係る転舵軸支持構造80を示す断面図である。具体的には、図3は、図2におけるIII−III線を含む面を、転舵軸6の軸方向X1から見た断面図である。つまり、III−III線を含む面は、転舵軸6の軸方向X1に直交する面である。なお、図3における破線は、転舵軸6のネジ溝6aが形成された部位の外形を示している。
転舵軸支持構造80は、転舵軸6と、ハウジング5の一部である第一ハウジング5aと、軸ガイド81と、副ガイド82とを備えている。
図2及び図3に示すように、転舵軸6の部位61は、外縁が円弧状に形成された円弧状部611と、外縁が円弧状ではない非円弧状部612とを備えている。図3においては、転舵軸6の部位61における上部が円弧状部611であり、下部が非円弧状部612である。
図3に示すように、円弧状部611の外縁の曲率中心は、転舵軸6のネジ溝6aが形成された部位の中心Pと同じである。つまり、円弧状部611の外縁は、転舵軸6の中心Pまでの距離が一定となっている。非円弧状部612は、円弧状部611に対して台形状に突出した部位である。このため、非円弧状部612は、その外縁から転舵軸6の中心Pまでの距離が一定でない第一部分である。円弧状部611及び非円弧状部612は、転舵軸6の軸方向X1における移動範囲よりも長く設けられている。円弧状部611及び非円弧状部612は、設置範囲において軸方向X1に一様な形状となっている。
第一ハウジング5aには、軸ガイド81が係合する係合孔59が設けられている。係合孔59は、中心Pに直交する方向に沿って第一ハウジング5aを貫通している。
軸ガイド81は、転舵軸6に当接した状態で、転舵軸6の回転を規制し、軸方向X1の移動を許容する部材である。具体的には、軸ガイド81は、例えばアルミニウムなどの金属などから形成された部材である。
軸ガイド81は、係合孔59に嵌合する基部811と、転舵軸6に当接する当接部812とを一体的に備えている。基部811は、係合孔59に嵌合することにより第一ハウジング5aに対して固定されている。これにより、中心Pを基準とした軸ガイド81の周方向の移動及び軸方向X1の移動が規制されている。当接部812は、基部811よりも第一ハウジング5a内に配置される部位である。当接部812は、図3に示す断面視において、その先端面が転舵軸6の非円弧状部612に沿う形状を有した第二部分である。本実施の形態では、当接部812の先端面の全体が、非円弧状部612の外縁に対して密着するように、当接部812の先端面の全体が非円弧状部612に倣った形状となっている。このように、当接部812の先端面の全体が非円弧状部612の外縁に対して密着しているので、転舵軸6の回転が規制されている。なお、「非円弧状部612に沿う形状」とは、軸ガイド81の当接部812が非円弧状部612に当接することで、転舵軸6の回転を規制できる形状であればよい。
また、当接部812の先端面の形状は、軸方向X1において一様な形状となっている。このため、転舵軸6が軸方向X1に移動した場合には、非円弧状部612は、当接部812の先端面上を摺動する。つまり、軸ガイド81は、転舵軸6の軸方向X1の移動を許容している。
副ガイド82は、転舵軸6に当接した状態で、転舵軸6の軸方向X1の移動を許容する部材である。具体的には、副ガイド82は、例えばアルミニウムなどの金属などから形成された部材である。副ガイド82は、例えば接着、溶接、嵌合などによって第一ハウジング5a内に固定されている。副ガイド82は、全体として円弧状をなしており、転舵軸6に対して軸ガイド81とは反対側に配置されている。副ガイド82は、転舵軸6と第一ハウジング5aとの間に介在している。これにより、副ガイド82は、転舵軸6の円弧状部611に対して当接している。副ガイド82における円弧状部611に当接する当接面は、全体として円弧状部611に沿う形状となっている。このため、副ガイド82の当接面は全体的に円弧状部611に密着している。副ガイド82の当接面の形状は、軸方向X1において一様な形状となっている。このため、転舵軸6が軸方向X1に移動した場合には、円弧状部611は、副ガイド82の当接面上を摺動する。つまり、副ガイド82は、転舵軸6の軸方向X1の移動を許容している。
また、上述したように副ガイド82は、転舵軸6に対して軸ガイド81とは反対側で、転舵軸6と第一ハウジング5aとの間に介在しているので、軸ガイド81によって転舵軸6が第一ハウジング5aに向けて押し付けられることを抑制している。つまり、軸ガイド81が転舵軸6を曲げてしまうことを抑制でき、転舵軸6の回転を阻害しにくくなる。
なお、軸ガイド81及び転舵軸6の間と、副ガイド82及び転舵軸の間との少なくとも一方に低摩擦シートを介在させてもよい。低摩擦シートを介在させることにより、転舵軸6の軸方向X1の移動をスムーズにすることができる。低摩擦シートとしては、例えばフッ素樹脂シートなどが挙げられる。
以上のように、本実施の形態に係る転舵軸支持構造80は、モータ30の回転運動を、ネジ機構(ボールネジ機構40)を介して転舵軸6の軸方向X1の移動に変換するステアバイワイヤ式の転舵装置100に備わる転舵軸支持構造80であって、転舵軸6と、転舵軸6を収容するハウジング5と、ハウジング5内で固定されて、転舵軸6に当接する軸ガイド81とを備え、転舵軸6は、当該転舵軸6の軸方向X1に直交する面での断面視において、転舵軸6の中心Pから外縁までの距離が一定でない第一部分(非円弧状部612)を有し、軸ガイド81は、第一部分に沿う形状を有する第二部分(当接部812)を有しており、第二部分が第一部分に当接している。
これによれば、軸ガイド81の当接部812が転舵軸6の非円弧状部612に当接しているので、転舵軸6の軸方向X1の移動を許容しつつ、転舵軸6の回転を規制することができる。したがって、ステアバイワイヤ式の転舵装置100における転舵軸6がボールネジ機構40の回転に追従して回転してしまうことを抑制することができる。
転舵軸6の回転が規制できれば、回転運動を直進運動に変換する際の力の分散も抑えることができ、変換効率を高めることができる。
また、転舵軸支持構造80は、転舵軸6に対して軸ガイド81とは反対側に配置され、転舵軸6とハウジング5との間に介在する副ガイド82を備えている。
これによれば、副ガイド82は、転舵軸6に対して軸ガイド81とは反対側で、転舵軸6と第一ハウジング5aとの間に介在しているので、軸ガイド81によって転舵軸6が第一ハウジング5aに向けて押し付けられることを抑制している。つまり、軸ガイド81が転舵軸6を曲げてしまうことを抑制でき、転舵軸6の回転を阻害しにくくなる。
[変形例]
なお、転舵軸支持構造の構成は、上記実施の形態で説明された構成に限定されない。そこで、以下に、転舵軸支持構造についての変形例を上記実施の形態との差分を中心に説明する。以降の説明では、上記実施の形態または他の変形例と同一部分については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
なお、転舵軸支持構造の構成は、上記実施の形態で説明された構成に限定されない。そこで、以下に、転舵軸支持構造についての変形例を上記実施の形態との差分を中心に説明する。以降の説明では、上記実施の形態または他の変形例と同一部分については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
(変形例1)
図4は、変形例1に係る転舵軸支持構造を示す断面図である。図4に示すように、変形例1に係る転舵軸支持構造80Aは、ブッシュからなる副ガイド82aを備えている。
図4は、変形例1に係る転舵軸支持構造を示す断面図である。図4に示すように、変形例1に係る転舵軸支持構造80Aは、ブッシュからなる副ガイド82aを備えている。
具体的には、副ガイド82aは、円筒状の部材であり、転舵軸6の部位61を周方向に囲むように第一ハウジング5aの内部に嵌め込まれている。副ガイド82aには、第一ハウジング5aの係合孔59に対して連通する連通孔823aが形成されている。連通孔823aは、中心Pに直交する方向に沿って副ガイド82aを貫通している。連通孔823a内には、軸ガイド81が嵌合している。これにより、副ガイド82aは、第一ハウジング5a内にて固定されている。
また、副ガイド82aの内周面には、転舵軸6を介して軸ガイド81に対向する部分に複数の突起部825aが設けられている。複数の突起部825aは、周方向に沿って配列されている。各突起部825aの先端面は、円弧状部611に当接している。このように、副ガイド82aにおいては、転舵軸6に対する当接箇所が複数設けられている。
また、各突起部825aの先端面は、円弧状部611に沿う形状となっている。このため、各突起部825aの先端面は全体的に円弧状部611に密着している。各突起部825aの先端面の形状は、軸方向X1において一様な形状となっている。このため、転舵軸6が軸方向X1に移動した場合には、円弧状部611は、各突起部825aの先端面上を摺動する。つまり、副ガイド82は、転舵軸6の軸方向X1の移動を許容している。
このように、ブッシュからなる副ガイド82aであっても、転舵軸6に対して軸ガイド81とは反対側で、転舵軸6と第一ハウジング5aとの間に介在しているので、軸ガイド81によって転舵軸6が第一ハウジング5aに向けて押し付けられることを抑制している。
また、断面視において、副ガイド82aにおける転舵軸6に対する当接箇所(突起部825a)は、複数設けられている。
これによれば、副ガイド82aにおける転舵軸6に対する当接箇所が、複数設けられているので、転舵軸6に対する接触面積を小さくすることができる。したがって、転舵軸6と副ガイド82aとの摩擦を小さくすることができ、転舵軸6の軸方向X1の移動をスムーズにすることができる。
なお、変形例1では、副ガイド82aに複数の突起部825aを設けることで、副ガイド82aと転舵軸6との当接箇所を複数にする場合を例示した。しかしながら、転舵軸に複数の突起部を設けることで、副ガイド82aと転舵軸6との当接箇所を複数にしてもよい。
(変形例2)
図5は、変形例2に係る転舵軸支持構造を示す断面図である。図5に示すように、変形例2に係る転舵軸支持構造80Bは、転舵軸6b及び軸ガイド81bの形状が変形例1と異なっている。
図5は、変形例2に係る転舵軸支持構造を示す断面図である。図5に示すように、変形例2に係る転舵軸支持構造80Bは、転舵軸6b及び軸ガイド81bの形状が変形例1と異なっている。
具体的には、転舵軸6bの部位61bにおける非円弧状部612bは、一対の傾斜面からなる凹部である。軸ガイド81bの当接部812bは、断面視において、その先端面が非円弧状部612bに沿う形状を有している。変形例2では、当接部812bの先端面の概ね全体が、非円弧状部612bの外縁に対して密着するように、当接部812bの先端面の全体が非円弧状部612bに倣った形状となっている。このように、当接部812bの先端面の概ね全体が非円弧状部612bの外縁に対して密着しているので、転舵軸6の回転が規制されている。
また、当接部812bの先端面の形状は、軸方向X1において一様な形状となっている。このため、転舵軸6bが軸方向X1に移動した場合には、非円弧状部612bは、当接部812bの先端面上を摺動する。つまり、軸ガイド81bは、転舵軸6bの軸方向X1の移動を許容している。
なお、非円弧状部の外縁の形状は、断面視において、転舵軸6の中心Pから外縁までの距離が一定でなければ如何様でもよい。このため、非円弧状部の外縁の形状は、断面視において直線と曲線とを組み合わせた形状であっても、曲線形状であってもよい。さらに非円弧状部の外縁においては、中心Pからズレた地点を中心とした円弧状であってもよい。
(変形例3)
図6は、変形例3に係る転舵軸支持構造を示す断面図である。図6に示すように、変形例3に係る転舵軸支持構造80Cは、軸ガイド81cの形状が変形例2と異なっている。
図6は、変形例3に係る転舵軸支持構造を示す断面図である。図6に示すように、変形例3に係る転舵軸支持構造80Cは、軸ガイド81cの形状が変形例2と異なっている。
具体的には、軸ガイド81cの当接部812cの先端面には、転舵軸6bの非円弧状部612bに当接する複数の凸部813cが設けられている。複数の凸部813cのそれぞれは、非円弧状部612bの一対の傾斜面のそれぞれに対して当接している。複数の凸部813cのうち、一つの凸部813cの先端面は、一方の傾斜面に倣った形状となっており、他の凸部813cの先端面は、他方の傾斜面に倣った形状となっている。つまり、当接部812cの先端面の全体が、非円弧状部612cに倣った形状となっていなくても、当接部812cの少なくとも一部が非円弧状部612cに対して倣った形状であれば、転舵軸6の回転を規制することができる。
また、一対の凸部813cの先端面の形状は、軸方向X1において一様な形状となっている。このため、転舵軸6bが軸方向X1に移動した場合には、非円弧状部612bは、複数の凸部813cの先端面上を摺動する。つまり、軸ガイド81cは、転舵軸6bの軸方向X1の移動を許容している。
このように、断面視において、軸ガイド81cにおける転舵軸6bに対する当接箇所(凸部813c)は、複数設けられている。
これによれば、軸ガイド81cにおける転舵軸6bに対する当接箇所が、複数設けられているので、転舵軸6に対する接触面積を小さくすることができる。したがって、転舵軸6bと軸ガイド81cとの摩擦を小さくすることができ、転舵軸6の軸方向X1の移動をスムーズにすることができる。
なお、変形例3では、軸ガイド81cに複数の凸部813cを設けることで、軸ガイド81cと転舵軸6bとの当接箇所を複数にする場合を例示した。しかしながら、転舵軸6bに複数の凸部を設けることで、軸ガイド81cと転舵軸6bとの当接箇所を複数にしてもよい。
[その他]
以上、本発明に係る転舵軸支持構造について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
以上、本発明に係る転舵軸支持構造について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、副ガイド82を備えた転舵軸支持構造80を例示したが、転舵軸支持構造は副ガイドを備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態では、円弧状部611及び非円弧状部612を備えた転舵軸6を例示した。しかしながら、非円弧状部が転舵軸の全周にわたって設けられていてもよい。
上記実施の形態では、モータ30の回転軸31が転舵軸6と平行に配置された、いわゆるラックパラレルタイプの転舵装置100を例示して説明した。しかしながら、本発明の構成は、いわゆるラック同軸タイプの転舵装置に対しても適用可能である。
また、上記実施の形態では、転舵装置としてステアバイワイヤ式の転舵装置100を例示して説明した。しかしながら、本発明の構成は、操舵部材に接続されていない転舵装置に対しても適用可能である。操舵部材に接続されない転舵装置としては、そもそも操舵部材を有さない自動運転車両に採用された転舵装置などが挙げられる。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明は、転舵装置に備わる転舵軸支持構造に適用可能である。
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、3…転舵輪、5…ハウジング、5a…第一ハウジング、5b…第二ハウジング、6、6b…転舵軸、6a、43…ネジ溝、7…タイロッド、8…ナックルアーム、9…回転シャフト、10…反力用アクチュエータ、12…操舵角センサ、13…トルクセンサ、14…転舵角センサ、19…制御装置、20…グリースリング、20A、20B…駆動回路、30…モータ、31…回転軸、32…ボルト、33…貫通孔、40…ボールネジ機構、41…ナット、41a…凹部、42…ボール、44…軸受、50…減速機、51…減速機ハウジング、55…駆動プーリ、56…従動プーリ、57…ベルト、59…係合孔、61、61b、62…部位、80、80A、80B、80C…転舵軸支持構造、81、81b、81c…軸ガイド、82、82a…副ガイド、100…転舵装置、611…円弧状部、612、612b、612c…非円弧状部(第一部分)、811…基部、812、812b、812c…当接部(第二部分)、813c…凸部(当接箇所)、823a…連通孔、825a…突起部(当接箇所)、X1…軸方向
Claims (4)
- モータの回転運動を、ネジ機構を介して転舵軸の軸方向の移動に変換する転舵装置に備わる転舵軸支持構造であって、
前記転舵軸と、
前記転舵軸を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で固定されて、前記転舵軸に当接する軸ガイドとを備え、
前記転舵軸は、当該転舵軸の軸方向に直交する面での断面視において、前記転舵軸の中心から外縁までの距離が一定でない第一部分を有し、
前記軸ガイドは、前記第一部分に沿う形状を有する第二部分を有しており、前記第二部分が前記第一部分に当接している
転舵軸支持構造。 - 前記転舵軸に対して前記軸ガイドとは反対側に配置され、前記転舵軸と前記ハウジングとの間に介在する副ガイドを備える
請求項1に記載の転舵軸支持構造。 - 前記断面視において、前記副ガイドにおける前記転舵軸に対する当接箇所は、複数設けられている
請求項2に記載の転舵軸支持構造。 - 前記断面視において、前記軸ガイドにおける前記転舵軸に対する当接箇所は、複数設けられている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の転舵軸支持構造。
Priority Applications (1)
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JP2018110393A JP2019209935A (ja) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | 転舵軸支持構造 |
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Cited By (1)
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CN116816889A (zh) * | 2023-08-30 | 2023-09-29 | 成都博森数智科技有限公司 | 一种往复运动结构及包含该往复运动结构的按摩装置 |
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2018
- 2018-06-08 JP JP2018110393A patent/JP2019209935A/ja active Pending
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CN116816889A (zh) * | 2023-08-30 | 2023-09-29 | 成都博森数智科技有限公司 | 一种往复运动结构及包含该往复运动结构的按摩装置 |
CN116816889B (zh) * | 2023-08-30 | 2023-11-03 | 成都博森数智科技有限公司 | 一种往复运动结构及包含该往复运动结构的按摩装置 |
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