JP2018070117A - ステアリング装置 - Google Patents

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Shuhei Yamashita
修平 山下
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Abstract

【課題】サブアセンブリをハウジングに組み付ける際に、サブアセンブリからの弾性支持部の脱落を防止することができるステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置S1は、ボールナット33aと、ボールナット33aに一体回転可能に設けられた従動プーリ34と、ボールナット33a、及び従動プーリ34を収容し、第一係止面232b及び第二係止面222dが形成されたハウジング22と、第一係止面232b及び第二係止面222dとの間において移動可能に設けられた外輪37bを備える軸受37と、第一係止面232bと外輪37bの一端面との間に設けられた第一弾性支持部60と、第二係止面222dと外輪37bの他端面との間に設けられた第二弾性支持部65と、第一弾性支持部60を係止する脱落防止部材71と、第二弾性支持部65を係止するガイド部38と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
従来、特許文献1に示されるように、モータにより、転舵シャフトの軸方向推力を発生するようにした自動車用のステアリング装置がある。特許文献1に示されるステアリング装置では、両側にタイロッド等を介して転舵輪が連結された転舵シャフトの外周面にボールネジ軸が形成され、ボールネジ軸にボールを介してボールナットが螺合している。そして、ボールナットは軸線方向で歯付きの従動プーリと連結され、従動プーリはモータの出力軸に固定された歯付きの駆動プーリとベルトによって接続されている。このような構成によって、運転者がステアリングホイールを操舵すると、ボールナットがモータによって駆動されてボールネジ軸に対して回転し、ボールネジ軸にモータによるアシスト力が付与されて、運転者によってステアリングホイールに入力される操舵トルクがアシストされる。
特許文献1に示されるステアリング装置では、ボールナットをハウジングに対して回転可能に支持する軸受であるベアリングの外輪は、ハウジングに対して軸線方向に移動可能に設けられるとともに、軸受の外輪の軸線方向に両側とハウジングとの間には、皿バネ等から構成された弾性支持部が設けられている。このような構成によって、通常時は、弾性支持部の弾性力によって軸受の外輪は軸線方向の移動範囲の中央に位置している。しかし、運転者が中立位置にあるステアリングホイールを操舵すると、ボールネジ軸にモータによるアシスト力が付与される前に、運転者による操舵トルクがボールネジ軸に入力されて、軸受の外輪が弾性支持部の弾性力に抗してハウジングに対して軸線方向に僅かに移動し、転舵輪が中立位置から転舵する。このため、運転者が中立位置にあるステアリングホイールを操作した場合に、中立位置にある転舵輪の転舵の初期応答性が良好となる。
特開2014−227047号公報
引用文献1に示されるステアリング装置を作業者が組み付ける際には、ボールネジ軸、ボールナット、軸受、及び弾性支持部を予めサブアセンブリとして組み付けておいて、このサブアセンブリをハウジングに組み付ける。しかしながら、引用文献1に示されるステアリング装置では、サブアセンブリをハウジングに組み付ける際に、サブアセンブリから弾性支持部が脱落する可能性があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされた発明であり、ボールネジ軸、ボールナット、軸受、及び弾性支持部が予め組み付けられたサブアセンブリをハウジングに組み付ける際に、サブアセンブリからの弾性支持部の脱落を防止することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るステアリング装置は、軸線方向に移動して転舵輪を転舵する転舵シャフトと、前記転舵シャフトの外周面に形成されたボールネジ軸、及び前記ボールネジ軸に複数のボールを介して螺合するボールナットを備えるボールネジ機構と、回転トルクを出力するモータと、前記モータから出力された前記回転トルクが伝達される駆動プーリと、前記ボールナットに一体回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間で前記回転トルクを伝達する環状の歯付ベルトと、前記転舵シャフト、前記ボールネジ機構、及び前記従動プーリを収容し、前記軸線方向に互いに対向した第一係止面及び第二係止面が形成されたハウジングと、前記ボールナット又は前記従動プーリと嵌合した内輪と、前記内輪の外周側に前記内輪に対して相対回転可能に設けられ、前記第一係止面及び前記第二係止面との間において前記ハウジングに対して前記軸線方向に移動可能に設けられた外輪とを備える軸受と、環状に形成され、前記第一係止面と前記外輪の一端面との間に設けられ、前記外輪を前記軸線方向に弾性支持する第一弾性支持部と、環状に形成され、前記第二係止面と前記外輪の他端面との間に設けられ、前記外輪を前記軸線方向に弾性支持する第二弾性支持部と、環状に形成され、前記内輪を前記ボールナット又は前記従動プーリに固定する部材であり、前記第一弾性支持部を係止する第一脱落防止部材と、環状に形成され、前記ボールナット又は前記従動プーリに一体的に設けられ、前記第二弾性支持部を係止する第二脱落防止部材と、を備える。
上記ステアリング装置によれば、第一脱落防止部材は第一弾性支持部を係止し、第二脱落防止部材は第二弾性支持部を係止する。これにより、転舵シャフト、ボールネジ機構、従動プーリ、第一弾性支持部、及び第二弾性支持部が組み付けられたサブアセンブリをハウジングに組み付ける際に、第一弾性支持部は第一脱落防止部材によって係止され、第二弾性支持部は第二脱落防止部材によって係止される。このため、サブアセンブリをハウジングに組み付ける際に、第一弾性支持部及び第二弾性支持部のサブアセンブリからの脱落が防止される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置を示す概略図である。 図1の操舵補助機構の部分の拡大断面図である。 図2の軸受部の周囲の部分の拡大断面図である。 脱落防止部材の正面図である。 脱落防止部材の側面図である。
(ステアリング装置の構成)
以下、本発明のステアリング装置S1の具体的な実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1において、ステアリング装置S1は、操舵機構10、転舵機構20、操舵補助機構30、及びトルク検出装置40を有する。
操舵機構10は、ステアリングホイール11、及びステアリングシャフト12を備える。ステアリングホイール11は、ステアリングシャフト12の端部に固定される。ステアリングシャフト12は、転舵輪26を転舵するために、ステアリングホイール11に加えられる操舵トルクを伝達する。ステアリングシャフト12は、コラム軸13、中間軸14、及びピニオン軸15を連結して構成される。ピニオン軸15は、入力シャフト15a、出力シャフト15b、及びトーションバー15cを有する。入力シャフト15aの入力側部分には、中間軸14の出力側部分が接続され、出力シャフト15bの出力側部分には、ピニオン歯15dが形成される。
転舵機構20は、転舵シャフト21、及び略円筒形状に形成されたハウジング22を有する。転舵シャフト21は、軸線方向に沿って直線往復移動可能にハウジング22に収容されて支持される。以下の説明において、転舵シャフト21の軸線方向に沿った方向を単に「軸線方向A(図1〜図3参照)」とも称する。また、図1〜図3において、紙面左側を軸線方向Aの一方側(一端側)、紙面右側を軸線方向Aの他方側(他端側)とする。
ハウジング22は、アルミニウム合金等の軽金属で構成されている。ハウジング22は、第一ハウジング22bと、第一ハウジング22bの軸線方向Aの他端側(図1中、右側)に固定された第二ハウジング22aとを備える。ハウジング22は、転舵シャフト21、後述するボールネジ機構33、及び従動プーリ34を収容するものである。ピニオン軸15は、第二ハウジング22a内において回転可能に支持される。転舵シャフト21には、ラック歯21aが形成され、ラック歯21a及びピニオン歯15dは、互いに噛合されて、ラックアンドピニオン機構を構成する。
転舵シャフト21は、両端部にジョイント27,28を有する。ジョイント27,28は、転舵シャフト21の両端が拡径されて形成される。ジョイント27,28の両端部には、タイロッド24,24が連結されており、タイロッド24,24の先端は、転舵輪26が組み付けられた図示しないナックルに連結される。これにより、ステアリングホイール11が操舵されて回転すると、その操舵トルクがステアリングシャフト12に伝達され、ピニオン軸15が回転される。ピニオン軸15の回転は、ピニオン歯15d及びラック歯21aによって、転舵シャフト21が軸線方向Aに沿った移動(直線往復移動)に変換され、転舵シャフト21が軸線方向Aに沿って移動する。そして、この軸線方向Aに沿った転舵シャフト21の移動がタイロッド24,24を介してナックル(図略)に伝達されることにより、転舵輪26,26が転舵され、車両の進行方向が変更される。
また、ハウジング22の両端には、ジョイント27,28とタイロッド24,24とのジョイント部分を覆う、軸線方向Aに伸縮可能な樹脂からなる筒状の蛇腹部を有するブーツ25,25の一端部が固定される。ブーツ25,25の他端部はタイロッド24,24に固定され、ハウジング22の内部を含む転舵機構20の収容空間の気密性がブーツ25,25によって保たれる。これにより、ハウジング22内部への異物の混入や浸水が防止される。
トルク検出装置40は、ピニオン軸15の周囲にあるハウジング22の取付開口部22cに固定される。トルク検出装置40は、トーションバー15cの捩れ量を検出し、捩れ量に応じた信号を制御部ECUに出力する。ここでいう、トーションバー15cとは、入力シャフト15aのトルクと出力シャフト15bのトルクとの差に応じて捩れる特性を有する部材である。
操舵補助機構30は、トルク検出装置40の出力に基づいて制御されるモータMを駆動源として操舵機構10に操舵補助力を付与する機構である。操舵補助機構30は、第一ハウジング22b、第二ハウジング22a、第三ハウジング31、電装装置MCU、回転軸32、ボールネジ機構33、及び伝達機構35を備える。図1に示すように、操舵補助機構30では、制御部ECUとモータMを一体化した電装装置MCUが、転舵シャフト21よりも下側(重力方向下方)に配置される。本実施形態のステアリング装置S1は、所謂、ラックパラレル型の装置として構成され、車両前方のエンジンルーム内(車室外)に配置される。
操舵補助機構30は、モータMが出力する回転トルクを、伝達機構35を介してボールネジ機構33に伝達し、ボールネジ機構33によって回転トルクを転舵シャフト21の直線往復動の移動力に変換することで操舵機構10に操舵補助力を付与する。
第一ハウジング22bは、円筒状の第一筒状部231と、第一筒状部231の第二ハウジング22a側に形成された第一操舵補助用ハウジング232とを有する。第一筒状部231は主に転舵シャフト21を収容するハウジング部分である。第一操舵補助用ハウジング232は、主に第二操舵補助用ハウジング222と共に操舵補助機構30に係る装置を収容する部分であり、第一筒状部231よりも大径で円筒状に形成される。
第二ハウジング22aは、図2や図3に示すように、円筒状の第二筒状部221と、第二筒状部221の第一ハウジング22b側に形成された第二操舵補助用ハウジング222と、第二筒状部221と第二操舵補助用ハウジング222とを接続する軸線方向Aと直交する方向に形成された壁部224(図3示)とを有する。第二筒状部221は、主に転舵シャフト21を収容するハウジング部分である。第二操舵補助用ハウジング222は、主に操舵補助機構30に係る装置を収容する部分であり、第二筒状部221よりも大径の筒状であって、下側に膨出した形状に形成される。第二操舵補助用ハウジング222における下側に膨出した部分の端面には、転舵シャフト21の軸線方向Aに貫通した開口部222a(図2示)が形成される。
第二操舵補助用ハウジング222の外周面には、係止突起222bが突出形成されている。係止突起222bの軸線方向Aの一方側の側面は、軸線方向Aに対して直交する方向に延在する当接面222cが形成されている。第一操舵補助用ハウジング232の軸線方向Aの他方側の端部は、第二操舵補助用ハウジング222の軸線方向Aの一方側の端部の外周側にこの端部に重ねられて設けられている。第一操舵補助用ハウジング232の軸線方向Aの一方側の端面は、第二操舵補助用ハウジング222の当接面222cに当接している。このような構造によって、第一ハウジング22bの第一操舵補助用ハウジング232の開口部が、第二ハウジング22aの第二操舵補助用ハウジング222の開口部によって塞いだ状態で、第二ハウジング22aが第一ハウジング22bに連結されている。
図2に示すように、第三ハウジング31は、第二操舵補助用ハウジング222の壁部224(図3示)から軸線方向Aと直交する方向に形成された膨出端面223にプレート36を介して固定される。第二操舵補助用ハウジング222の膨出端面223に対向する第三ハウジング31の面は、開口311を有する。開口311は、プレート36によって塞がれる。また、プレート36には、モータMの出力シャフト32bを軸線方向Aに挿通する貫通孔36aが形成される。モータMを含む電装装置MCUは、第三ハウジング31内に収容される。つまり、電装装置MCUは、転舵シャフト21と離間してハウジング22に取り付けられ、モータMの出力シャフト32bがハウジング22内に延びるよう配置される。詳細には、図2に示すように、出力シャフト32bの軸線が、転舵シャフト21の軸線方向Aと平行となるように、出力シャフト32bがハウジング22の第一ハウジング22b内に延びて設けられる。
図2に示すように、電装装置MCUは、モータM、並びに、モータMを駆動するための制御部ECU等を備える。モータMは、回転トルクを出力する。モータMは、出力シャフト32bの回転角度を検出する角度センサ(図示しない)を備える。制御部ECUは、トルク検出装置40の出力信号に基づいて、操舵補助トルクを決定し、モータMが出力する回転トルクを制御する。
図2に示すように、回転軸32は、モータMの出力軸であり、モータMから出力された回転トルクを伝達する。回転軸32は、出力シャフト32bと、出力シャフト32bの外周側に配置された駆動プーリ32aと、を備える。出力シャフト32bは、プレート36の貫通孔36aに、軸受313を介して回転可能に支持される。出力シャフト32bの一部は、第三ハウジング31内から第三ハウジング31の外部に位置するハウジング22の第二操舵補助用ハウジング222側に延び、第二操舵補助用ハウジング222に収容される。駆動プーリ32aは、出力シャフト32bの外周面のうち軸線方向Aにおいて第三ハウジング31の外部に位置する部位に設けられている。駆動プーリ32aには、モータMが発生させる回転トルクが伝達される。
図2に示すように、ボールネジ機構33は、ボールネジ軸21bと、ボールナット33aと、を備える。ボールネジ軸21bは、図1に示す転舵シャフト21の外周のうち軸線方向Aに沿った一定範囲にわたって形成される(図1中、左側)。ボールナット33aは、ボールネジ軸21bに沿って配列される複数のボール33bを介して転舵シャフト21のボールネジ軸21bに螺合される。
図2に示すように、伝達機構35は、駆動プーリ32a、歯付ベルト35a、及び従動プーリ34によって構成される。駆動プーリ32a、及び従動プーリ34は、それぞれはす歯からなる外歯を備える歯付きのプーリである。伝達機構35は、歯付ベルト35aを介して駆動プーリ32aと従動プーリ34との間で、モータMが発生させる回転トルクを伝達する機構である。駆動プーリ32aは、出力シャフト32bの先端に設けられている。
歯付きの従動プーリ34は、円筒形状であり、ボールナット33aの外周に、ボールナット33aと一体回転可能に設けられている。本実施形態では、図3に示すように、従動プーリ34の内周面に形成されたキー溝34a及びボールナット33aの外周面に形成されたキー溝33cに係合するキー33dと、従動プーリ34の開口部に螺着し、ボールナット33aの一端面を押圧するねじ部材33eによって、従動プーリ34がボールナット33aに一体回転可能に固定されている。
従動プーリ34は、ハウジング22内に収納され、軸受37を介してハウジング22に回転可能に取り付けられている。軸受37の周囲の構造については、後で詳細に説明する。従動プーリ34の外周面の軸線方向Aの他方側には、平歯車形状の歯部34bが形成されている。従動プーリ34の歯部34bの軸線方向Aの他方側に隣接する位置には、歯部34bの歯底よりも外径が小さい外径の第一ガイド凹部34cが形成されている。また、従動プーリ34の歯部34bの軸線方向Aの一方側に隣接する位置には、歯部34bの歯底よりも外径が小さい外径の第二ガイド凹部34dが形成されている。
第一ガイド凹部34cの外周面及び第二ガイド凹部34dの外周面には、それぞれ、環状に形成されたガイド部38が軸線方向Aに移動不能に取り付けられている。ガイド部38は、従動プーリ34に一体的に設けられている。ガイド部38は、円筒形状の基部38aと、基部38aの一端から、基部38aの外周側に、基部38aの形成方向と直交する方向に延在する円環板形状のフランジ部38bとから構成されている。フランジ部38bは、歯部34bに隣接する位置に位置している。なお、軸線方向Aの一方側のガイド部38が、特許請求の範囲に記載の第二脱落防止部材である。
歯付ベルト35aは、はす歯からなる内歯を内周側に複数有する環状のゴムベルトであり、従動プーリ34の外周に形成された歯部34bと駆動プーリ32aの外周に形成された歯部32cとの間に、各歯部34b、32cと噛合した状態で巻き掛けられている。このような構造によって、歯付ベルト35aは、駆動プーリ32aと従動プーリ34との間で回転トルクを伝達する。従動プーリ34の歯部34bと係合している歯付ベルト35aは、2つのガイド部38のフランジ部38bで挟まれている。このような構造によって、歯付ベルト35aの軸線方向Aの移動が規制され、歯付ベルト35aの歯部34bからの脱落が防止される。軸線方向Aの一方側のガイド部38(第二脱落防止部材)のフランジ部38bの一方面は第二弾性支持部65の保持部材62と対向し、このフランジ部38bの他方面は歯付ベルト35aの端面に対向している。
上記の構成により、操舵補助機構30は、ステアリングホイール11の回転操作に応じてモータMを駆動し、出力シャフト32bを回転させる。出力シャフト32bが回転することにより、回転トルクが駆動プーリ32aに伝達され、駆動プーリ32aが回転する。また、駆動プーリ32aの回転は、歯付ベルト35aを介して従動プーリ34に伝達される。従動プーリ34が回転することにより、従動プーリ34に一体的に設けられるボールナット33aが回転する。そして、ボールナット33aが回転することにより、ボール33bを介して転舵シャフト21の軸線方向への操舵補助力が転舵シャフト21に伝達される。
(軸受の周囲の構造)
以下に、図3を用いて、軸受37の周囲の構造について説明する。
従動プーリ34の第二ガイド凹部34dの軸線方向Aの一方側に隣接する位置には、歯部34bの歯底や第二ガイド凹部34dよりも外径が小さい外径のベアリング取付面34eが形成されている。第二ガイド凹部34dとベアリング取付面34eとの間には、軸線方向Aと直交する方向に延在する段差面34hが形成されている。従動プーリ34の第二ガイド凹部34dの軸線方向Aの一方側に隣接する位置には、ネジ溝が螺刻されたネジ部34fが形成されている。従動プーリ34のネジ部34fの軸線方向Aの一方側に隣接する位置には、Cリング溝34gが全周にわたって凹んで形成されている。
軸受37は、本実施形態では、複列アンギュラ玉軸受である。軸受37は、従動プーリ34を第二ハウジング22a及び第一ハウジング22bに回転可能に軸支するものである。軸受37は、内輪37a、外輪37b、及び2つのボール37cを備えている。内輪37aは、略円筒形状に形成され、外周面に2つの内輪軌道面37dが全周にわたって凹んで形成されている。本実施形態では、内輪37aは、軸線方向Aに2つに分割されている。外輪37bは、略円筒形状に形成され、内周面に2つの外輪軌道面37eが全周にわたって凹んで形成されている。外輪37bは内輪37aの外周側に配置されている。内輪37aの内輪軌道面37dと外輪37bの外輪軌道面37eとの間には、複数のボール37cが軸受37の周方向に沿って転動可能に配置されている。このような構造によって、内輪37aと外輪37bは相対回転可能となっている。このように、本実施形態では、軸受37として複列アンギュラ玉軸受を用いているので、内輪37aと外輪37bとの間のガタツキを抑制することができる。
内輪37aは、従動プーリ34のベアリング取付面34eに嵌合されている。このため、内輪37aは、従動プーリ34及びボールナット33aと一体回転する。内輪37aの軸線方向Aの他端側の端面は、従動プーリ34の段差面34hと当接している。
第一操舵補助用ハウジング232の内周面には、他の部分よりも内径が大きい外輪摺動面232aが形成されている。外輪37bは、外輪摺動面232aの内周側に設けられている。外輪37bの外周面と外輪摺動面232aのはめあいは、隙間嵌めとなっている。つまり、外輪摺動面232aの内径は、外輪37bの外周面の外径よりも大きくなっている。このような構造によって、外輪37bは、第一操舵補助用ハウジング232の外輪摺動面232aに対して軸線方向Aに移動可能となっている。なお、外輪37bの外周面と外輪摺動面232aとの間には、グリース等の潤滑剤が塗布されている。
ハウジング22の内部には、外輪37bの両側に位置するものであって、軸線方向Aと直交する方向に延在し、軸線方向Aに離間して対向する一対の係止面222d、232bが形成されている。具体的には、第一操舵補助用ハウジング232の内周面には、外輪摺動面232aの一端に接続し、軸線方向Aと直交する方向に延在する第一係止面232bが形成されている。第一係止面232bと外輪37bの軸線方向Aの一方側の端面は離間している。
また、第二ハウジング22aの軸線方向Aの一方側の端面、つまり、第二操舵補助用ハウジング222の軸線方向Aの一方側の端面に、軸線方向Aと直交する方向に延在する第二係止面222dが形成されている。第二係止面222dと外輪37bの軸線方向Aの他方側の端面とは離間している。
第二係止面222dと外輪37bの軸線方向Aの他方側の端面との間には、第一弾性支持部60が設けられている。また、第一係止面232bと外輪37bの軸線方向Aの一方側の端面との間には、第二弾性支持部65が設けられている。第一弾性支持部60及び第二弾性支持部65は、外輪37bを軸線方向Aに弾性的に移動可能に支持(弾性支持)することにより、外輪37bを、その移動範囲の中央部に付勢するものである。第一弾性支持部60及び第二弾性支持部65は、付勢部材61と保持部材62とから構成されている。外輪37bの軸線方向の一方側の端面と第一係止面232bとの間には、軸線方向Aの他方側から一方側に向かって順番に、付勢部材61と保持部材62が設けられている。外輪37bの軸線方向の他方側の端面と第二係止面222dとの間には、軸線方向Aの一方側から他方側に向かって順番に、付勢部材61と保持部材62が設けられている。付勢部材61は、円環形状であり、弾性を有する金属製の皿バネである。付勢部材61は、外輪37bの端面と当接している。
保持部材62は、鉄等の金属製であり、断面L字状に円環形状に形成されている。保持部材62は、円環板形状の防摩耗部62aと、防摩耗部62aの内縁から防摩耗部62aの形成方向と直交する方向に延在する扁平な円筒形状の保持部62bとから構成されている。保持部62bの外径は、付勢部材61の内径よりも僅かに小さく設定されている。
付勢部材61は、保持部材62の保持部62bに嵌め込まれている。この状態で、保持部62bは、付勢部材61の内周側に全周にわたって位置し、付勢部材61を保持している。そして、防摩耗部62aは、付勢部材61と当接している。また、防摩耗部62aは、第一係止面232bや第二係止面222dと当接している。なお、付勢部材61は、軸線方向Aに圧縮された状態で、外輪37bの端面と第一係止面232b又は第二係止面222dとの間に取り付けられている。付勢部材61の付勢力によって、外輪37bは、軸線方向Aの摺動範囲の中央位置に位置している。このような構造によって、外輪37bは、ハウジング22の第一操舵補助用ハウジング232に対して軸線方向Aに規定距離だけ移動可能となっている。
軸線方向Aの一方側のガイド部38(第二脱落防止部材)の基部38aは、第二弾性支持部65の保持部材62の内周側に挿通されて位置している。そして、このガイド部38(第二脱落防止部材)のフランジ部38bは、第二弾性支持部65の保持部材62の軸線方向Aに他方側に隣接する位置に位置している。そして、ガイド部38(第二脱落防止部材)のフランジ部38bの外接円直径Eは、第二弾性支持部65の保持部材62の内接円直径Dよりも大きくなっている。つまり、ガイド部38(第二脱落防止部材)は、第二弾性支持部65の内接円直径Dよりも大きい寸法Eの部分を有する。
従動プーリ34のネジ部34fには、環状に形成された脱落防止部材71が螺着して固定されている。脱落防止部材71は、従動プーリ34に螺着して着脱可能に設けられる雌ねじナット部材である。この脱落防止部材71が、特許請求の範囲に記載の第一脱落防止部材である。図3、図4A、図4Bに示すように、脱落防止部材71(第一脱落防止部材)は、当接部71aと突起部71bとから構成されている。当接部71aは、円筒形状(円環形状)である。当接部71aは、第一弾性支持部60の保持部材62の内接円直径Dよりも小さな外接円直径Cを有する。
突起部71bは、当接部71aにおける内輪37aとは反対側に接続されている。図4Bに示すように、突起部71bは、少なくとも一対の工具係合面71cが形成されている。本実施形態では、突起部71bの外形は、六角ナット形状であり、多角形状である。図4Aに示すように、突起部71bは、当接部71aの外接円直径Cよりも大径の外接円直径Bを有する。また、突起部71bの最も幅が大きい部分の寸法Bである、突起部71bの外接円直径Bは、第一弾性支持部60の保持部材62の内接円直径Dよりも大きく設定されている。
脱落防止部材71の内周面には、ネジ溝71dが形成されている。このネジ溝71dが従動プーリ34のネジ部34fに螺着して、脱落防止部材71が従動プーリ34に固定されている。脱落防止部材71が従動プーリ34に固定されている状態では、当接部71aは、第一弾性支持部60の径方向内方に位置している。また、突起部71bは、第一弾性支持部60の軸線方向Aの一方側に隣接する位置に位置し、第一弾性支持部60の保持部材62と対向している。
当接部71aの先端には、軸線方向Aと直交する当接面71eが形成されている。この当接面71eは、内輪37aの一方側の側面と当接し、内輪37aの軸線方向Aの一方側の移動を阻止している。このように、内輪37aの一方側の側面は脱落防止部材71の当接面71eと当接し、内輪37aの他方側の側面は従動プーリ34の段差面34hと当接している。このため、内輪37aは、従動プーリ34(ボールナット33a)に対して軸線方向Aに移動不能となっている。このように、脱落防止部材71(第一脱落防止部材)は、内輪37aを従動プーリ34に固定する部材である。Cリング溝34gには、Cリング72が取り付けられている。Cリング72は、脱落防止部材71の一方側の端面と当接し、脱落防止部材71の従動プーリ34のネジ部34fからの脱落を防止している。
上記説明したように、内輪37aは、従動プーリ34(ボールナット33a)に対して軸線方向Aに移動不能となっている一方で、外輪37bは、ハウジング22の第一操舵補助用ハウジング232に対して軸線方向Aに規定距離だけ移動可能となっている。このため、従動プーリ34、ボールナット33a、及び転舵シャフト21は、ハウジング22に対して軸線方向Aに規定距離だけ移動可能になっている。
次に、本実施形態のステアリング装置S1の作用について説明する。中立位置にあるステアリングホイール11を運転者が操舵すると、上述したように、ピニオン歯15d及びラック歯21aによって、転舵シャフト21に軸線方向Aへの力が加わる。上述したように、従動プーリ34、ボールナット33a、及び転舵シャフト21は、ハウジング22に対して軸線方向Aに規定距離だけ移動可能になっている。このため、中立位置にあるステアリングホイール11を運転者が操舵すると、転舵シャフト21に軸線方向Aへの力が加わり、付勢部材61の付勢力に抗して、転舵シャフト21がハウジング22に対して軸線方向Aに規定距離を最大として僅かに移動する。この転舵シャフト21の軸線方向Aへの移動は、ボールナット33aの回転に伴うものではない。これにより、転舵輪26,26が中立位置から転舵する。このため、運転者が中立位置にあるステアリングホイール11を操作した場合に、中立位置にある転舵輪26,26の転舵の初期応答性が良好となる。
転舵輪26,26を通じて、ステアリング装置S1に振動が加わった場合でも、保持部材62の保持部62bによって、付勢部材61の重力方向(軸線方向Aと直交する方向)への変位が規制されている。このため、付勢部材61の重力方向への位置ズレが防止される。よって、軸受37の外輪37bを、付勢部材61の付勢力によって、確実に移動範囲の中央位置に付勢させることができる。また、付勢部材61とハウジング22の第一係止面232b又は第二係止面222dとの間には、保持部材62の防摩耗部62aが位置している。このため、ステアリング装置S1に振動が加わり、付勢部材61が振動したとしても、アルミニウム合金等の軽金属で構成されたハウジング22の第一係止面232bや第二係止面222dの摩耗が防止される。
(ステアリング装置の組付方法)
以下に、ステアリング装置S1の組付方法について説明する。
本実施形態では、まず、転舵シャフト21、ボールナット33a、複数のボール33b、ボールナット33a、従動プーリ34、キー33d、ねじ部材33e、2つのガイド部38、軸受37、第一弾性支持部60、第二弾性支持部65、脱落防止部材71、及びCリング72を予め組み付けて、サブアセンブリSAにする。次に、このサブアセンブリSAを、第一ハウジング22bの第一操舵補助用ハウジング232に挿入して組み付ける。次に、歯付ベルト35aを、従動プーリ34に巻き掛ける。次に、第二ハウジング22aの第二操舵補助用ハウジング222を、第一操舵補助用ハウジング232の開口部を塞ぐように、第一操舵補助用ハウジング232に取り付けて、第二ハウジング22aを第一ハウジング22bに組み付ける。そして、残りの部品を、サブアセンブリSA、第二ハウジング22a、及び第一ハウジング22bに組み付ける。
上述したように、突起部71bの外接円直径Bは、第一弾性支持部60の保持部材62の内接円直径Dよりも大きく設定されている(図3示)。このため、サブアセンブリSAを第二ハウジング22a、及び第一ハウジング22bに組み付ける際に、サブアセンブリSAに組み付けられている第一弾性支持部60が脱落防止部材71(第一脱落防止部)によって係止され、この第一弾性支持部60のサブアセンブリSAからの脱落が防止される。
また、ガイド部38(第二脱落防止部材)のフランジ部38bの外接円直径Eは、第二弾性支持部65の保持部材62の内接円直径Dよりも大きくなっている。このため、サブアセンブリSAに組み付けられている第二弾性支持部65が軸線方向Aの一方側のガイド部38(第二脱落防止部材)によって係止され、この第二弾性支持部65のサブアセンブリSAからの脱落が防止される。
(本実施形態の効果)
上記実施形態によれば、ステアリング装置S1は、軸線方向Aに移動して転舵輪26,26を転舵する転舵シャフト21と、転舵シャフト21の外周面に形成されたボールネジ軸21b、及びボールネジ軸21bに複数のボール33bを介して螺合するボールナット33aを備えるボールネジ機構33と、回転トルクを出力するモータMと、モータMから出力された回転トルクが伝達される駆動プーリ32aと、ボールナット33aに一体回転可能に設けられた従動プーリ34と、駆動プーリ32aと従動プーリ34との間で回転トルクを伝達する環状の歯付ベルト35aと、転舵シャフト21、ボールネジ機構33、及び従動プーリ34を収容し、軸線方向Aに互いに対向した第一係止面232b及び第二係止面222dが形成されたハウジング22と、従動プーリ34と嵌合した内輪37aと、内輪37aの外周側に内輪37aに対して相対回転可能に設けられ、第一係止面232b及び第二係止面222dとの間においてハウジング22に対して軸線方向Aに移動可能に設けられた外輪37bとを備える軸受37と、環状に形成され、第一係止面232bと外輪37bの一端面との間に設けられ、外輪37bを軸線方向Aに弾性支持する第一弾性支持部60と、環状に形成され、第二係止面222dと外輪37bの他端面との間に設けられ、外輪37bを軸線方向Aに弾性支持する第二弾性支持部65と、環状に形成され、従動プーリ34に着脱可能に設けられ、内輪37aを従動プーリ34に固定する部材であり、第一弾性支持部60を係止する脱落防止部材71(第一脱落防止部材)と、環状に形成され、従動プーリ34に一体的に設けられ、第二弾性支持部65を係止するガイド部38(第二脱落防止部材)と、を備える。
このように、上記ステアリング装置S1によれば、脱落防止部材71(第一脱落防止部材)は第一弾性支持部60を係止し、ガイド部38(第二脱落防止部材)は第二弾性支持部65を係止する。これにより、転舵シャフト21、ボールネジ機構33、従動プーリ34、第一弾性支持部60、及び第二弾性支持部65が組み付けられたサブアセンブリSAをハウジング22に組み付ける際に、第一弾性支持部60は脱落防止部材71(第一脱落防止部材)によって係止され、第二弾性支持部65はガイド部38(第二脱落防止部材)によって係止される。このため、サブアセンブリSAをハウジング22に組み付ける際に、第一弾性支持部60及び第二弾性支持部65のサブアセンブリSAからの脱落が確実に防止される。
脱落防止部材71(第一脱落防止部材)は、内輪37aの端面に当接し、第一弾性支持部60の径方向内方に位置し、第二弾性支持部65の内径より小さな外接円直径Cを有する当接部71aと、当接部71aにおける内輪37aとは反対側に接続され、当接部71aの外接円直径Cより大径の外接円直径Bを有し、第一弾性支持部60に対向する突起部71bと、を備える。このように、当接部71aは第一弾性支持部60の径方向内方に位置し、突起部71bは第一弾性支持部60に対向している。これにより、サブアセンブリSAをハウジング22に組み付ける際に、第一弾性支持部60は、突起部71bを通過することができない。このため、第一弾性支持部60のサブアセンブリSAからの脱落が防止される。
脱落防止部材71(第一脱落防止部材)は、従動プーリ34に螺着される雌ねじナット部材である。このように、内輪37aを従動プーリ34に固定し、従動プーリ34に螺着される雌ねじナット部材を、脱落防止部材71(第一脱落防止部材)とした。このため、従来から有る雌ねじナット部材に突起部71bを形成するだけで、第一弾性支持部60のサブアセンブリSAからの脱落を防止することができる構造を実現することができる。この結果、コスト増や重量増、大型化を抑制しつつ、第一弾性支持部60のサブアセンブリSAからの脱落を防止することができるステアリング装置S1を提供することができる。
ガイド部38(第二脱落防止部材)は、歯付ベルト35aの軸線方向Aの移動を規制する部材であり、ガイド部38(第二脱落防止部材)のフランジ部38bの軸線方向Aの一方面は、第二弾性支持部65に対向し、ガイド部38(第二脱落防止部材)のフランジ部38bの軸線方向Aの他方面は、歯付ベルト35aに対向する。このように、歯付ベルト35aの軸線方向Aの移動を規制するガイド部38を、第二弾性支持部65を係止する第二脱落防止部材とした。このため、従来から有るガイド部38によって、第二弾性支持部65のサブアセンブリSAからの脱落を防止することができる構造を実現することができる。この結果、コスト増や重量増、大型化を抑制しつつ、第二弾性支持部65のサブアセンブリSAからの脱落を防止することができるステアリング装置S1を提供することができる。
ハウジング22は、筒状に形成され、内周面に第一係止面232bが形成された第一ハウジング22bと、筒状に形成され、第一ハウジング22bの開口部を塞いだ状態で第一ハウジング22bに連結され、軸線方向Aの端面に第二係止面222dが形成された第二ハウジング22aと、を備える。これにより、サブアセンブリSAを第一ハウジング22bに組み付け、第二ハウジング22aを第一ハウジング22bの開口部を塞ぐように、第一ハウジング22bに取り付けるという簡単な作業で、サブアセンブリSAからの第一弾性支持部60及び第二弾性支持部65の脱落を防止しつつ、サブアセンブリSAを第二ハウジング22a及び第一ハウジング22bに収納させて組み付けることができる。
(別の実施形態)
上記説明した実施形態では、従動プーリ34が軸受37によってハウジング22に回転可能に軸支されている。しかし、ボールナット33aが軸受37によってハウジング22に回転可能に軸支されている実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、内輪37aは、ボールナット33aの外周面に嵌合し、脱落防止部材71は従動プーリ34に螺着して固定されている。この実施形態では、脱落防止部材71(第一脱落防止部材)は、ボールナット33aに螺着して着脱可能に設けられ、内輪37aをボールナット33aに固定し、第一弾性支持部60を係止する。
また、ガイド部38(第二脱落防止部材)が、ボールナット33aに一体的に設けられている実施形態であっても差し支え無い。
上記説明した実施形態では、付勢部材61は皿バネである。しかし、付勢部材61が、ウエーブワッシャーや円環状のゴム部材であっても差し支え無い。
上記説明した実施形態では、第一弾性支持部60及び第二弾性支持部65は、付勢部材61及び保持部材62から構成されている。しかし、第一弾性支持部60及び第二弾性支持部65が、付勢部材61のみから構成されている実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、突起部71bの外接円直径Bは、第一弾性支持部60である付勢部材61の内接円直径Dよりも大きく設定されている。また、一方側のガイド部38のフランジ部38bの外接円直径Eは、第二弾性支持部65である付勢部材61の内接円直径Dよりも大きく設定されている。
上記説明した実施形態では、ガイド部38は、従動プーリ34と別体である。しかし、ガイド部38が、従動プーリ34と一体である実施形態であっても差し支え無い。
22…ハウジング、21…転舵シャフト、21b…ボールネジ軸、22a…第二ハウジング、22b…第一ハウジング、26…転舵輪、32a…駆動プーリ、33…ボールネジ機構、33b…ボール、34…従動プーリ、35a…歯付ベルト、37…軸受、37a…内輪、37b…外輪、38…ガイド部(第二脱落防止部材)、60…第一弾性支持部、65…第二弾性支持部、71…脱落防止部材(第一脱落防止部材)、71a…当接部、71b…突起部、222d…第二係止面、232b…第一係止面、232a…外輪摺動面

Claims (5)

  1. 軸線方向に移動して転舵輪を転舵する転舵シャフトと、
    前記転舵シャフトの外周面に形成されたボールネジ軸、及び前記ボールネジ軸に複数のボールを介して螺合するボールナットを備えるボールネジ機構と、
    回転トルクを出力するモータと、
    前記モータから出力された前記回転トルクが伝達される駆動プーリと、
    前記ボールナットに一体回転可能に設けられた従動プーリと、
    前記駆動プーリと前記従動プーリとの間で前記回転トルクを伝達する環状の歯付ベルトと、
    前記転舵シャフト、前記ボールネジ機構、及び前記従動プーリを収容し、前記軸線方向に互いに対向した第一係止面及び第二係止面が形成されたハウジングと、
    前記ボールナット又は前記従動プーリと嵌合した内輪と、前記内輪の外周側に前記内輪に対して相対回転可能に設けられ、前記第一係止面及び前記第二係止面との間において前記ハウジングに対して前記軸線方向に移動可能に設けられた外輪とを備える軸受と、
    環状に形成され、前記第一係止面と前記外輪の一端面との間に設けられ、前記外輪を前記軸線方向に弾性支持する第一弾性支持部と、
    環状に形成され、前記第二係止面と前記外輪の他端面との間に設けられ、前記外輪を前記軸線方向に弾性支持する第二弾性支持部と、
    環状に形成され、前記内輪を前記ボールナット又は前記従動プーリに固定する部材であり、前記第一弾性支持部を係止する第一脱落防止部材と、
    環状に形成され、前記ボールナット又は前記従動プーリに一体的に設けられ、前記第二弾性支持部を係止する第二脱落防止部材と、
    を備える、ステアリング装置。
  2. 前記第一脱落防止部材は、
    前記内輪の端面に当接し、前記第一弾性支持部の径方向内方に位置し、前記第一弾性支持部の内径より小さな外接円直径を有する当接部と、
    前記当接部における前記内輪とは反対側に接続され、前記当接部の外接円直径より大径の外接円直径を有し、前記第一弾性支持部に対向する突起部と、
    を備える、請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記第一脱落防止部材は、前記ボールナット又は前記従動プーリに螺着される雌ねじナット部材である、請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記第二脱落防止部材は、前記歯付ベルトの前記軸線方向の移動を規制する部材であり、
    前記第二脱落防止部材の前記軸線方向の一方面は、前記第二弾性支持部に対向し、
    前記第二脱落防止部材の前記軸線方向の他方面は、前記歯付ベルトに対向する、請求項1−3の何れか一項に記載のステアリング装置。
  5. 前記ハウジングは、
    筒状に形成され、内周面に前記第一係止面が形成された第一ハウジングと、
    筒状に形成され、前記第一ハウジングの開口部を塞いだ状態で前記第一ハウジングに連結され、前記軸線方向の端面に前記第二係止面が形成された第二ハウジングと、
    を備える、請求項1−4の何れか一項に記載のステアリング装置。
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