JP2016120788A - ステアリング装置 - Google Patents

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敬祐 小川
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Abstract

【課題】テンション測定孔へカバーを容易に取り付けることができるステアリング装置を提供する。
【解決手段】テンション測定孔20は短径(短軸の長さ)A、長径(長軸の長さ)Bの楕円形状の穴である。カバー60は、短径a、長径bの楕円形状の剛体の本体部61と、本体部61の外周面に固定されたゴム等からなる弾性部材62を有している。弾性部材62は、周方向全域にわたって厚みtを有している。テンション測定孔20の楕円形状と、本体部61の楕円形状とは、互いに相似である。短径aは短径Aよりも小さく、長径bは長径Bよりも小さく設定される。また、長径bは短径Aよりも小さく設定される。厚みtは、長径bに厚み2tを加えた長さが短径Aよりもわずかに大きくなるように、かつ短径aに厚み2tを加えた長さが長径Bと同程度となるように設定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
車両の操舵機構にモータの動力を付与することにより、運転者のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置(EPS)が知られている。例えば、特許文献1のようにラックシャフトと平行にモータが取り付けられ、プーリおよびベルトを介して減速されたモータの回転運動を、ボールねじ装置が当該ラックシャフトの直線運動に変換することによって、運転者のステアリング操作を補助するEPSがある。
この構成では、モータとラックシャフトとの間にベルトが介在する。このため、特許文献1のように、ハウジングに設けられたテンション測定孔から、ベルトのテンションを測定する測定子を挿入することにより、適切なベルトのテンションかどうかが確認され、適切な値でなければ適宜調整される。
独国特許出願公開第10 2007 019 258号明細書
ところで、ベルトは異物や水分の付着に弱いため、ベルトのテンションを測定していないときには、異物や水分がハウジングの内部へ入り込まないように、テンション測定孔は塞がれる必要がある。一例として、テンション測定孔にカバーを螺合することにより、孔を塞ぐ方法がある。しかし、この方法では、テンション測定孔を塞ぐカバーを取り付けるのに手間がかかり、ハウジングにもねじ溝を設ける工程が必要であった。
本発明の目的は、テンション測定孔へカバーを容易に取り付けることができるステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成しうるステアリング装置は、モータと、ステアリング操作に連動して動くシャフトと、前記モータの動力を前記シャフトに付与する従動プーリと、前記モータの回転軸と一体回転可能に固定される駆動プーリと、前記従動プーリと前記駆動プーリの間に巻き掛けられるベルトと、を有する減速機と、前記減速機を収容し、前記ベルトのテンションを測定するためのテンション測定孔が前記ベルトと対向する位置に形成されているハウジングと、前記テンション測定孔に取り付けられるカバーと、を備え、前記テンション測定孔および前記カバーは、それぞれ前記テンション測定孔に対する前記カバーの取り付け方向から見たとき、中心と輪郭の間の距離が輪郭の位置によって変化する部分を有し、前記カバーは、前記テンション測定孔を通る本体部と、前記本体部の外周面に設けられて前記テンション測定孔の内周面との間に挟まれる弾性部材と、を有している。
この構成によれば、カバーをテンション測定孔に取り付けることにより、テンション測定孔を塞ぐことができる。また、テンション測定孔を塞ぐ際に、カバーを嵌めこんだのち、カバーを回転させるだけで容易に固定することができる。すなわち、テンション測定孔の短径の部分に、カバーの長径の部分を密接させることにより、カバーをテンション測定孔に固定することができる。カバーおよびテンション測定孔にそれぞれ中心と輪郭の間の距離が輪郭の位置によって変化する部分があることにより、カバーを回転させたときにカバーがテンション測定孔に密接する部分ができるためである。
上記のステアリング装置において、前記テンション測定孔に対する前記カバーの取り付け方向から見たとき、前記テンション測定孔および前記本体部の少なくとも一方が楕円形状であることが好ましい。
この構成によれば、たとえばカバーとテンション測定孔がともに楕円形状である場合には、カバーの楕円の位相をテンション測定孔の楕円の位相に対して、90度回転させることにより固定することができる。
上記のステアリング装置において、前記テンション測定孔に対する前記カバーの取り付け方向から見たとき、前記テンション測定孔は楕円形状であり、前記本体部は多角形状であってもよい。
この構成によれば、テンション測定孔の楕円の短径の部分にカバーの多角形の頂点が位置することにより、カバーをテンション測定孔に固定することができる。
上記のステアリング装置において、前記本体部における前記テンション測定孔に対する取り付け方向と反対側の端面には、取っ手が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、取っ手を介してカバーを回転させることにより、より容易にカバーをテンション測定孔に固定することができる。また、カバーの取っ手の位置を確認することにより、カバーが固定されたか否かが目視により判断できる。
上記のステアリング装置において、前記本体部における前記テンション測定孔に対する取り付け方向と反対側の端面には、前記テンション測定孔よりも大きな側板が設けられていてもよい。
この構成によれば、カバーがテンション測定孔に取り付けられる際に、テンション測定孔よりも大きな側板がハウジングの外壁に当接することにより、カバー全体がハウジングの内部に押し込まれることを抑制できる。
本発明のステアリング装置によれば、テンション測定孔へカバーを容易に取り付けることができる。
電動パワーステアリング装置の構成を示す構成図。 実施形態の電動パワーステアリング装置について、アシスト機構の概略構成を示す断面図。 図2の3−3線概略断面図。 (a)は、実施形態のテンション測定孔の概略構成を示す構成図、(b)は、実施形態のカバーの概略構成を示す構成図、(c)は、図4(b)のc−c線概略断面図。 (a)は、実施形態のカバー固定前における、テンション測定孔を拡大した構成図、(b)は、実施形態のカバー固定後における、テンション測定孔を拡大した構成図。 (a)は、他の実施形態のカバー固定前における、テンション測定孔を拡大した構成図、(b)は、他の実施形態のカバーの概略構成を示す構成図、(c)は、他の実施形態のカバー固定後における、テンション測定孔を拡大した端面図、(d)は、他の実施形態のカバー固定前における、テンション測定孔を拡大した構成図、(e)は、他の実施形態のカバー固定後における、テンション測定孔を拡大した構成図。
以下、ステアリング装置の一実施形態について説明する。本実施形態のステアリング装置は、いわゆるラックパラレル型の電動パワーステアリング装置(RP−EPS)である。
図1に示すように、EPS1は運転者のステアリングホイール10の操作に基づいて転舵輪16を転舵させる操舵機構2、および運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構3を備えている。
操舵機構2は、ステアリングホイール10およびステアリングホイール10と一体回転するステアリングシャフト11を備えている。ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10と連結されたコラムシャフト11aと、コラムシャフト11aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト11b、およびインターミディエイトシャフト11bの下端部に連結されたピニオンシャフト11cを有している。ピニオンシャフト11cの下端部はラックアンドピニオン機構13を介してラックシャフト12に連結されている。したがって、操舵機構2では、ステアリングシャフト11の回転運動は、ピニオンシャフト11cおよびラックシャフト12からなるラックアンドピニオン機構13を介してラックシャフト12の軸方向(図1の左右方向)の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動は、ラックシャフト12の両端にそれぞれ連結されたラックエンド14を介してタイロッド15に伝達される。これらタイロッド15の運動が左右の転舵輪16にそれぞれ伝達されることにより、転舵輪16の転舵角が変化する。ラックシャフト12はラックハウジング17に収容されている。ラックハウジング17の両端とタイロッド15との間には、蛇腹筒状体のラックブーツ19がそれぞれ配置されている。
アシスト機構3は、ラックシャフト12に設けられている。アシスト機構3は、アシスト力の発生源であるモータ30と、ラックシャフト12の周囲に一体的に取り付けられたボールねじ機構40と、モータ30の回転軸31の回転力をボールねじ機構40に伝達する減速機50からなる。アシスト機構3は、モータ30の回転軸31の回転力を減速機50およびボールねじ機構40を介してラックシャフト12の軸方向の往復直線運動に変換して、ラックシャフト12に付与する力により運転者のステアリング操作を補助する。
ボールねじ機構40、減速機50、ピニオンシャフト11c、およびラックシャフト12はラックハウジング17により覆われている。ラックハウジング17は、減速機50の付近でラックシャフト12の軸方向に分割された第1ラックハウジング17aおよび第2ラックハウジング17bを連結することにより構成されている。ラックハウジング17には、減速機50の一部を収容する減速機ハウジング18が設けられている。減速機ハウジング18は、ラックシャフト12の延びる方向に対して交わる方向(図中の下方)へ突出している。減速機ハウジング18の外壁(図中の右側壁)には、貫通孔33が設けられている。モータ30の回転軸31は、貫通孔33を通じて減速機ハウジング18の内部に伸びている。回転軸31はラックシャフト12に対して平行となるように、モータ30はボルト32により減速機ハウジング18に固定されている。
つぎに、アシスト機構3について詳細に説明する。
図2に示すように、ボールねじ機構40は、ラックシャフト12に多数のボール42を介して螺合する円筒状のナット41を備えている。ナット41は、円筒状の軸受44を介してラックハウジング17の内周面に対して回転可能に支持されている。ラックシャフト12の外周面には螺旋状のねじ溝12aが形成されている。ナット41の内周面には、ラックシャフト12のねじ溝12aに対応する螺旋状のねじ溝43が形成されている。ナット41のねじ溝43とラックシャフト12のねじ溝12aにより囲まれる螺旋状の空間は、ボール42が転動する転動路Rとして機能する。また、図示しないが、ナット41には転動路Rの2箇所に開口して、当該2箇所の開口を短絡する循環路が設けられている。したがって、ボール42はナット41内の循環路を介して転動路R内を無限循環することができる。なお、転動路Rにはたとえばグリース等の潤滑剤が塗布されて、ボール42が転動する際の摩擦抵抗等が低減されている。
減速機50は、モータ30の回転軸31に一体的に取り付けられた駆動プーリ51、ナット41の外周に一体的に取り付けられた従動プーリ52、および駆動プーリ51と従動プーリ52との間に巻き掛けられたベルト53を備えている。減速機ハウジング18の内部空間には、モータ30の回転軸31と、回転軸31に取り付けられた駆動プーリ51と、ベルト53の一部が配置される。また、ベルト53は、たとえば芯線を含むゴム製の歯付きベルトが採用される。
このような構成からなるアシスト機構3では、モータ30の回転軸31が回転すると、回転軸31と一体となって駆動プーリ51が回転する。駆動プーリ51の回転は、ベルト53を介して従動プーリ52に伝達されて、これにより従動プーリ52は回転する。このため、従動プーリ52と一体的に取り付けられたナット41も一体回転する。ナット41はラックシャフト12に対して相対回転するため、ナット41とラックシャフト12との間に介在される多数のボール42は双方から負荷を受けて転動路R内を無限循環する。ボール42が無限循環することにより、ナット41に付与されたトルクがラックシャフト12の軸方向に付与される力に変換される。このため、ラックシャフト12はナット41に対して軸方向に移動する。このラックシャフト12に付与される軸方向の力がアシスト力となり、運転者のステアリング操作を補助する。
図3に示すように、減速機ハウジング18には、駆動プーリ51と従動プーリ52との中間位置において、ベルト53に対向した向きに開口する円形のテンション測定孔20が設けられている。すなわち、テンション測定孔20は、ラックシャフト12、駆動プーリ51、および従動プーリ52の軸方向と直交する方向において、減速機ハウジング18の内外を貫通している。テンション測定孔20は、ベルト53のテンションを測定するために用いられる。テンションを測定するための測定子70が、テンション測定孔20に挿入され、ベルト53のテンションが測定される。このテンションが適切な値となるよう駆動プーリ51(モータ30)の位置を移動することにより、ベルト53は適切なテンションに調整される。ベルト53のテンション測定および調整後は、テンション測定孔20を塞ぐために、テンション測定孔20にカバー60が嵌め込まれる。減速機ハウジング18の外部から内部へ水分や異物が入り込むことを抑制するためである。
図4(a)に示すように、本実施形態のテンション測定孔20は短径(短軸の長さ)A、長径(長軸の長さ)Bの楕円形状の穴である。テンション測定孔20の中心とその輪郭である外周面との間の距離は、短軸方向の「A/2」から長軸方向の「B/2」へ変化している。すなわち、曲率の小さい短径Aの部分から、曲率の大きい長径Bの部分へと、曲率が変化する部分を有している。図4(b)に示すように、カバー60は、短径a、長径bの楕円形状の剛体の本体部61と、本体部61の外周面に固定されたゴム等からなる弾性部材62を有している。弾性部材62は、周方向全域にわたって厚みtを有している。なお、図4(a),図4(b)は、それぞれ楕円であることを図面上で明確に示すために、楕円の扁平率を極端に大きくして図示した。
本体部61はテンション測定孔20よりも小さく形成されている。テンション測定孔20の楕円形状と、本体部61の楕円形状とは、互いに相似である。このため、カバー60の中心とその輪郭である外周面との間の距離は、短軸方向の「a/2+t」から長軸方向の「b/2+t」へと変化している。一例としては、短径aは短径Aよりも小さく、長径bは長径Bよりも小さく設定される。また、長径bは短径Aよりも小さく設定される。厚みtは、短径aに弾性部材62の径方向の厚み2tを加えた長さが短径Aと同程度となるように、かつ長径bに厚み2tを加えた長さが長径Bと同程度となるように設定される。また、厚みtは、長径bに厚み2tを加えた長さが短径Aよりもわずかに大きくなるように、かつ短径aに厚み2tを加えた長さが長径Bと同程度となるように設定される。このため、長径bと短径Aが同一方向のときには、弾性部材62を介して本体部61の外周面はテンション測定孔20の内周面に密接する。
また、図4(c)にカバー60の断面形状を示すように、本体部61の楕円形状に直交する軸方向における側面には、直方体状の取っ手63が設けられている。この側面は、カバー60の取り付け方向の反対側の側面である。なお、弾性部材62は、本体部61とほぼ同じ厚みに設定されている。また、図4(b)に示すように、取っ手63の長手方向は、本体部61の長軸方向と一致している。
つぎに、カバー60をテンション測定孔20へ取り付ける際の作用を説明する。
図5(a)に示すように、カバー60をテンション測定孔20に取り付ける際には、カバー60の楕円の位相と、テンション測定孔20の楕円の位相とを合わせた状態で、カバー60をテンション測定孔20へと嵌め込む。このとき、本体部61は、テンション測定孔20よりも小さいため、スムーズにテンション測定孔20に取り付けることができる。なお、テンション測定孔20の内周面には潤滑油を塗布してもよい。これにより、カバー60をテンション測定孔20へと押し込む際の抵抗や動かす際の抵抗が低減される。ただし、この状態ではまだカバー60はテンション測定孔20に固定されておらず、何らかの要因で外力が作用すると容易に動いてしまう。すなわち、カバー60の楕円の位相がテンション測定孔20の楕円の位相と一致しているときには、短径aに厚み2tを加えた長さは短径Aと同程度であるため、カバー60はテンション測定孔20には固定されていない。
このため、図5(b)に示すように、カバー60の楕円の位相を、テンション測定孔20の楕円の位相に対して回転させることによって、カバー60をテンション測定孔20に固定する。たとえば、取っ手63を介してカバー60を90度回転させることにより、カバー60をテンション測定孔20に固定する。すなわち、長径bに厚み2tを加えた長さは短径Aよりもわずかに大きいものの、剛体である本体部61に対して、弾性部材62は容易に変形できる。このため、カバー60の回転に伴い、厚みtの弾性部材62は、短径Aのテンション測定孔20と長径bのカバー60との間に形成される隙間に収まるように圧縮変形する。すなわち、弾性部材62のテンション測定孔20の短軸方向の厚みは、厚みtから厚み「A−b」へと変化する。このため、テンション測定孔20の短軸方向において、カバー60はテンション測定孔20に密接し、カバー60はテンション測定孔20に固定される。弾性部材62が圧縮された状態から元の弾性部材62の形状へと弾性復帰しようとする際の膨張力が、カバー60とテンション測定孔20に作用するためである。また、テンション測定孔20の長軸方向においては、短径aに厚み2tを加えた長さは長径Bと同程度であるため、カバー60(弾性部材62の外周面)はテンション測定孔20の内周面に接する。また、テンション測定孔20の楕円とカバー60の楕円は互いに相似であるため、最も隙間のできやすいテンション測定孔20の長径Bとカバー60の短径aとの間で接触がある以上、テンション測定孔20の短軸方向および長軸方向以外の方向においてもカバー60の外周面はテンション測定孔20の内周面に接する。このため、カバー60によりテンション測定孔20は塞がれる。
また、カバー60をテンション測定孔20から取り外す際には、カバー60を回転してカバー60の楕円の位相を、テンション測定孔20の楕円の位相と一致させればよい。
ところで、取っ手63を介してカバー60を回転させるときには、取っ手63の長手方向によって、カバー60を回転させた角度を判断できる。すなわち、カバー60の楕円の位相を、テンション測定孔20の楕円の位相に対して90度回転させると、取っ手63の長手方向はテンション測定孔20の短軸方向になる。このため、取っ手63の長手方向がテンション測定孔20の短軸方向と一致したことを確認すれば、容易にカバー60がテンション測定孔20に固定される位置を判断できる。また、カバー60をテンション測定孔20から取り外す際には、取っ手63の長手方向がテンション測定孔20の長軸方向と一致することを確認すれば、容易にカバー60とテンション測定孔20の固定が解除されたことを判断できる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)カバー60をテンション測定孔20に取り付けることにより、テンション測定孔20を塞ぐことができる。このため、減速機ハウジング18の外部から、異物や水分が侵入することを抑制できる。また、テンション測定孔20を塞ぐ際に、カバー60を嵌めこんだのち、カバー60を回転させるだけで容易に固定することができる。すなわち、カバー60の楕円の位相をテンション測定孔20の楕円の位相に対して、90度回転させるだけで固定することができる。また、固定を解除する際には、カバー60の回転を元に戻せば、カバー60とテンション測定孔20の固定を解除できる。また、カバー60をさらに90度回転させることによっても、カバー60とテンション測定孔20の固定を解除できる。
(2)カバー60の取っ手63の長手方向を確認するだけで、カバー60が固定されたか否かが目視により明確に判断できる。すなわち、取っ手63の長手方向がテンション測定孔20の短軸方向にある場合には固定され、長軸方向にある場合には固定されていないと判断できる。従来であれば、たとえば、テンション測定孔20と、カバーを螺合することで、テンション測定孔20にカバーを取り付けていた。この方法では、テンション測定孔20にねじ溝を設ける分だけ製造工数が増えるうえ、カバーをどの程度締め付ければよいのかわからず、螺合する際のねじを回す手間が生じていた。
なお、本実施形態は次のように変更してもよい。以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・本実施形態では、弾性部材62は本体部61に固定されたが、これに限らない。すなわち、カバー60を回転させるときには、弾性部材62はほとんど動かず、本体部61のみが回転するようにしてもよい。
・本実施形態では、カバー60は楕円形状であったが、これに限らない。たとえば、図6(a)に示すように、カバー60は略長方形状であってもよい。すなわち、略長方形の中心と対辺の中点との間の距離D1と、略長方形の中心と頂点(対頂点)との間の距離D2は異なっている。なお、この場合は、カバー60における面取りした頂点で曲率が変化する。この場合、カバー60の取っ手63を回転させて、取っ手63の長手方向をテンション測定孔20の短軸方向に合わせることにより、カバー60はテンション測定孔20に固定される。
・本実施形態では、取っ手63は直方体状に形成されたが、これに限らない。たとえば、図6(b)に示すように、本体部61の側面に、本体部61を貫通しない程度の2つの円形の穴64を設けてもよい。この穴64に図示しない工具を用いて、カバー60を回転させることができる。また、穴64の形状は円形に限らず、六角などの多角形でもよい。
・本実施形態において、カバー60をテンション測定孔20に取り付ける際には、取っ手63の長手方向を本体部61の長軸方向と合わせたが、これに限らない。たとえば、取っ手63の長手方向を本体部61の短軸方向に合わせてもよい。
・本実施形態において、本体部61の楕円は、テンション測定孔20の楕円よりも小さく形成されたが、本体部61にテンション測定孔20の楕円の径方向から突出する部分を設けてもよい。すなわち、図6(c)に示すように、本体部61のカバー60の取り付け方向と反対側の側面において、テンション測定孔20よりも径の大きな楕円状の拡径部65を設けてもよい。この場合、拡径部65が減速機ハウジング18の外壁に当接することにより、カバー60全体が減速機ハウジング18の内部に押し込まれることを抑制できる。また、この拡径部65は、本体部61の全周にわたって設けられなくてもよく、周方向における一部に設けられてもよい。また、本体部61の取り付け方向における両側面に拡径部が設けられてもよい。カバー60の取り付け方向の側面に設けられる拡径部は、カバー60を取り付ける際に弾性変形できるゴム等の弾性部材である。
・本実施形態において、本体部61およびテンション測定孔20は楕円形状であったが、これに限らない。すなわち、それぞれ曲率が変化する部分を有していればよい。また、たとえば、図6(d)に示すように、テンション測定孔20の短軸の端点に対応する頂点部分に逃げ部21が設けられてもよい。逃げ部21は、減速機ハウジング18におけるテンション測定孔20の周縁部が、たとえば三角形状に切り欠かれることにより形成される。逃げ部21は、弾性部材62が逃げることのできる空間として機能する。そして、図6(e)に示すように、カバー60を回転させて、テンション測定孔20の短軸方向とカバー60の長軸方向が一致したとき、弾性部材62の圧縮されていた一部分が元の弾性部材62の形状に戻ろうとして弾性復帰することにより逃げ部21へと侵入し、カバー60は固定される。この場合、弾性部材62の一部分が逃げ部21へ侵入しているため、カバー60の回転が抑制され、カバー60がより確実に固定される。
・本実施形態では、カバー60の短径aはテンション測定孔20の短径Aよりも小さく、カバー60の長径bはテンション測定孔20の長径Bよりも小さく設定されたが、これに限らない。たとえば、短径aに弾性部材62の短軸方向の厚み2tを加えた長さは短径Aよりもわずかに大きく設定されてもよく、長径bに弾性部材62の長軸方向の厚み2tを加えた長さは長径Bよりもわずかに大きく設定されてもよい。また、長径bに厚み2tを加えた長さは短径Aと同程度に設定されてもよいし、短径aに厚み2tを加えた長さは長径Bよりもわずかに大きく設定されてもよい。
・本実施形態では、テンション測定孔20と本体部61はそれぞれ相似な楕円形状であったが、これに限らない。すなわち、テンション測定孔20と本体部61との間を弾性部材62で塞ぐことができれば、テンション測定孔20と本体部61はそれぞれ異なる形状でよい。また、たとえテンション測定孔20と本体部61との間を弾性部材62で完全には塞ぐことができなくても、減速機ハウジング18内部への異物の侵入を抑制できるならば、テンション測定孔20と本体部61との間に隙間が形成されていてもよい。
・本実施形態では、RP−EPSに具体化して示したが、これに限らない。すなわち、ベルト53を用いた減速機50を備えるステアリング装置であればよい。また、ステアリング操作に連動するラックシャフト12の直線運動を、モータ30の回転力を利用して補助する電動パワーステアリング装置を例に挙げたが、ステアバイワイヤ(SBW)に適用してもよい。なお、ステアバイワイヤに具体化する場合には、前輪操舵装置としてだけでなく、後輪操舵装置あるいは4輪操舵装置(4WS)として具体化することもできる。
1…EPS、2…操舵機構、3…アシスト機構、10…ステアリングホイール、11…ステアリングシャフト、11a…コラムシャフト、11b…インターミディエイトシャフト、11c…ピニオンシャフト、12…ラックシャフト(シャフト)、12a…ねじ溝、13…ラックアンドピニオン機構、14…ラックエンド、15…タイロッド、16…転舵輪、17…ラックハウジング(ハウジング)、18…減速機ハウジング、19…ラックブーツ、20…テンション測定孔、21…逃げ部、30…モータ、31…回転軸、32…ボルト、33…貫通孔、40…ボールねじ機構、41…ナット、42…ボール、43…ねじ溝、44…軸受、R…転動路、50…減速機、51…駆動プーリ、52…従動プーリ、53…ベルト、60…カバー、61…本体部、62…弾性部材、63…取っ手、64…穴、65…拡径部(側板)。

Claims (5)

  1. モータと、
    ステアリング操作に連動して動くシャフトと、
    前記モータの動力を前記シャフトに付与する従動プーリと、前記モータの回転軸と一体回転可能に固定される駆動プーリと、前記従動プーリと前記駆動プーリの間に巻き掛けられるベルトと、を有する減速機と、
    前記減速機を収容し、前記ベルトのテンションを測定するためのテンション測定孔が前記ベルトと対向する位置に形成されているハウジングと、
    前記テンション測定孔に取り付けられるカバーと、を備え、
    前記テンション測定孔および前記カバーは、それぞれ前記テンション測定孔に対する前記カバーの取り付け方向から見たとき、中心と輪郭の間の距離が輪郭の位置によって変化する部分を有し、
    前記カバーは、
    前記テンション測定孔を通る本体部と、前記本体部の外周面に設けられて前記テンション測定孔の内周面との間に挟まれる弾性部材と、を有するステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記テンション測定孔に対する前記カバーの取り付け方向から見たとき、前記テンション測定孔および前記本体部の少なくとも一方が楕円形状であるステアリング装置。
  3. 請求項1または2に記載のステアリング装置において、
    前記テンション測定孔に対する前記カバーの取り付け方向から見たとき、前記テンション測定孔は楕円形状であり、前記本体部は多角形状であるステアリング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
    前記本体部における前記テンション測定孔に対する取り付け方向と反対側の端面には、取っ手が設けられているステアリング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
    前記本体部における前記テンション測定孔に対する取り付け方向と反対側の端面には、前記テンション測定孔よりも大きな側板が設けられているステアリング装置。
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