JP2012126338A - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で耐久性に優れた車両用操舵装置を提供することである。
【解決手段】電動モータ11によってベルト24を介して出力プーリ23を回転させ、出力プーリ23の回転をボールねじ機構20によって転舵軸13の軸方向移動に変換する。第1軸受28の外輪32及び第2軸受29の外輪35が、第1付勢部材30及び第2付勢部材31によって、互いに近づく方向に付勢されている。第1軸受28の内輪33及び第2軸受29の内輪36間に、ボールナット27の第1環状フランジ43及び出力プーリ23の第2環状フランジ46が、互いに突き合わされた状態で挟持されている。従来のロックナット等を用いることなく、ボールナット27及び出力プーリ23を連結する。
【選択図】図1
【解決手段】電動モータ11によってベルト24を介して出力プーリ23を回転させ、出力プーリ23の回転をボールねじ機構20によって転舵軸13の軸方向移動に変換する。第1軸受28の外輪32及び第2軸受29の外輪35が、第1付勢部材30及び第2付勢部材31によって、互いに近づく方向に付勢されている。第1軸受28の内輪33及び第2軸受29の内輪36間に、ボールナット27の第1環状フランジ43及び出力プーリ23の第2環状フランジ46が、互いに突き合わされた状態で挟持されている。従来のロックナット等を用いることなく、ボールナット27及び出力プーリ23を連結する。
【選択図】図1
Description
本発明は車両用操舵装置に関する。
特許文献1の電動パワーステアリング装置では、電動モータにより駆動される入力プーリの回転を、ラック軸(転舵軸)を取り囲む出力プーリに、ベルトを介して伝達している。また、上記出力プーリの回転をボールねじ機構によって、ラック軸の軸方向移動に変換し、これにより転舵輪を転舵している。
上記ボールねじ機構は、ボールナットと、ボールナットにボールを介して螺合するねじ軸とを備えている。上記ボールナットは、ハウジングに保持された複列のアンギュラコンタクト型の軸受によって回転可能に支持されている。上記ねじ軸は、転舵軸の一部に設けられている。
上記ボールねじ機構は、ボールナットと、ボールナットにボールを介して螺合するねじ軸とを備えている。上記ボールナットは、ハウジングに保持された複列のアンギュラコンタクト型の軸受によって回転可能に支持されている。上記ねじ軸は、転舵軸の一部に設けられている。
上記軸受の外輪は、ハウジングの軸受保持孔に嵌合されている。また、上記外輪は、軸受保持孔に設けられた位置決め段部と、軸受保持孔に連なる雌ねじ部に螺合するロックねじとの間に挟持されて、軸方向に固定されている。
また、上記軸受の内輪と出力プーリが、ボールナットの外周に嵌合している。上記内輪と上記出力プーリは、ボールナットの一端に設けられた環状フランジと、ボールナットの他端にねじ結合されたロックナットとの間に挟持されている。これにより、軸受の内輪および出力プーリが、ボールナットと一体回転可能に連結されている。
また、上記軸受の内輪と出力プーリが、ボールナットの外周に嵌合している。上記内輪と上記出力プーリは、ボールナットの一端に設けられた環状フランジと、ボールナットの他端にねじ結合されたロックナットとの間に挟持されている。これにより、軸受の内輪および出力プーリが、ボールナットと一体回転可能に連結されている。
特許文献1のように、ロックねじやロックナットを用いた場合、ボールナットや出力プーリが多大な負荷を受ける。このため、ボールナットや出力プーリの耐久性が低下する。また、多大な負荷を受けたボールナットの軌道溝が変形することにより、ボールねじ機構の伝達効率が低下するおそれがある。
また、ロックねじやロックナットを設け、これらと螺合するねじ部を設ける必要があるため、製造コストが高くなる。また、ロックねじやロックナットの締め付け荷重を調整する必要があり、組み立てに手間と時間を要する。この点からも製造コストが高くなる。
また、ロックねじやロックナットを設け、これらと螺合するねじ部を設ける必要があるため、製造コストが高くなる。また、ロックねじやロックナットの締め付け荷重を調整する必要があり、組み立てに手間と時間を要する。この点からも製造コストが高くなる。
そこで、本発明の目的は、安価で耐久性に優れた車両用操舵装置を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、電動モータ(11)の出力回転を入力プーリ(22)からベルト(24)を介して出力プーリ(23)に伝達する伝達機構(19)と、上記出力プーリの回転を転舵軸(13)の軸方向(X1)の移動に変換する変換機構(20)と、上記変換機構を収容するハウジング(16)と、を備え、上記変換機構は、上記出力プーリと同伴回転するボールナット(27)と、上記転舵軸の一部に設けられたねじ軸(25)と、上記ボールナットおよび上記ねじ軸の軌道溝(272,251)間に介在する多数のボール(26)と、を含む車両用操舵装置(1)において、上記ハウジング(16)によって保持され上記ボールナットを回転可能に支持する第1軸受(28)と、上記ハウジングによって保持され上記出力プーリを回転可能に支持する第2軸受(29)と、上記第1軸受の外輪(32)を上記第2軸受側へ付勢する第1付勢部材(30)と、上記第2軸受の外輪(35)を上記第1軸受側へ付勢する第2付勢部材(31)と、を備え、上記ボールナットの外周(27a)は、上記第1軸受の内輪(33)が嵌合された第1軸受内輪嵌合部(44)と、上記出力プーリが嵌合された出力プーリ嵌合部(45)と、を含み、上記出力プーリの外周(23a)は、上記第2軸受の内輪(36)が嵌合された第2軸受内輪嵌合部(47)と、上記ベルトが係合するベルト係合部(48)と、を含み、上記ボールナットは、径方向外方に突出する第1環状フランジ(43)を有し、上記第1環状フランジは、上記第1軸受内輪嵌合部および上記出力プーリ嵌合部の間に配置され、上記出力プーリは、径方向外方に突出する第2環状フランジ(46)を有し、上記第2軸受内輪嵌合部は、上記第2環状フランジおよび上記ベルト係合部の間に配置され、上記第1環状フランジおよび上記第2環状フランジは、互いに突き合わされて、上記第1軸受の上記内輪および上記第2軸受の上記内輪の間に挟持されている車両用操舵装置を提供する。
また、請求項2のように、上記ボールナットは、筒状の本体(270)を含み、上記本体の内周(271)に、上記軌道溝(272)が形成され、上記第1環状フランジは、上記本体の軸方向の一端から径方向外方に延びている場合がある。
また、請求項3のように、上記第1軸受および上記第2軸受は、互いに逆向きの接触角を有するアンギュラコンタクト軸受である場合がある。
また、請求項3のように、上記第1軸受および上記第2軸受は、互いに逆向きの接触角を有するアンギュラコンタクト軸受である場合がある。
また、請求項4のように、上記第1付勢部材および上記第2付勢部材のそれぞれは、樹脂リングである場合がある。
また、請求項5のように、上記出力プーリ嵌合部は、上記第2環状フランジの径方向内方に配置されている場合がある。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
また、請求項5のように、上記出力プーリ嵌合部は、上記第2環状フランジの径方向内方に配置されている場合がある。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1の発明によれば、両軸受の外輪が両付勢部材によって互いに近づく方向に付勢されており、両軸受の内輪間に、ボールナットおよび出力プーリの環状フランジが互いに突き合わされた状態で挟持されている。これにより、従来用いていたロックナット等を用いることなく、ボールナットおよび出力プーリを連結することができる。従来のロックナット等を用いないので、ボールナットや出力プーリに多大な負荷をかけるけことがなく、耐久性を向上することができる。また、部品点数を削減して、製造コストを安くすることができる。また、従来のロックナット等を用いる場合のような締付トルクの調整作業も不要であり、この点からも製造コストを安くすることができる。
また、互いに突き合わされた両環状フランジを両付勢部材の付勢力によって摩擦係合できるので、ボールナットおよび出力プーリの実質的な嵌合長(タイトフィットされる部分の軸方向長さに相当)を短くすることが可能となる。したがって、ボールナットにかかる負荷をより低減して、耐久性をより向上することができる。
また、請求項2の発明によれば、ボールナットの筒状の本体の内周に軌道溝が形成され、第1環状フランジが、上記本体の一端から径方向外方に延びている。したがって、軌道溝を形成した上記本体に、両付勢部材の付勢力が及ぼされないので、本体の軌道溝の変形を防止することができる。これにより、ボールナット、ボールおよびねじ軸に負荷される径方向の応力を低減して、耐久性を向上することができる。
また、請求項2の発明によれば、ボールナットの筒状の本体の内周に軌道溝が形成され、第1環状フランジが、上記本体の一端から径方向外方に延びている。したがって、軌道溝を形成した上記本体に、両付勢部材の付勢力が及ぼされないので、本体の軌道溝の変形を防止することができる。これにより、ボールナット、ボールおよびねじ軸に負荷される径方向の応力を低減して、耐久性を向上することができる。
また、請求項3のように、両軸受が、互いに逆向きの接触角を有するアンギュラコンタクト軸受である場合には、ボールナットおよび出力プーリを精度良く径方向に支持することができる。したがって、出力プーリの中心軸線が、正規の位置から傾斜することを抑制することができる。また、ボールナットの軌道溝の変形を抑制することができるので、ボールナット、ボールおよびねじ軸に負荷される径方向の応力を低減して、耐久性を向上することができる。
また、請求項4のように、各付勢部材が樹脂リングである場合には、製造コストをより安くすることができる。
また、請求項5のように、出力プーリ嵌合部が第2環状フランジの径方向内方に配置されている場合には、出力プーリおよびボールナットを精度良く連結することができる。
また、請求項5のように、出力プーリ嵌合部が第2環状フランジの径方向内方に配置されている場合には、出力プーリおよびボールナットを精度良く連結することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールのような操舵部材2に連結される入力軸3と、中間軸4を介して転舵機構5に連なる出力軸6と、入力軸3および出力軸6を同軸的に連結するトーションバー7とを備える。
図1は、本発明の一実施の形態の車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールのような操舵部材2に連結される入力軸3と、中間軸4を介して転舵機構5に連なる出力軸6と、入力軸3および出力軸6を同軸的に連結するトーションバー7とを備える。
また、電動パワーステアリング装置1は、トーションバー7を介する入力軸3および出力軸6の相対回転変位量により操舵トルクを検出するためのトルクセンサ8と、トルクセンサ8により検出されるトルクや車速センサ9により検出される車速等に基づいてECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)10により駆動制御される操舵補助用の電動モータ11とを備える。
転舵機構5は、中間軸4に連結されたピニオン軸12の端部に設けられたピニオン12aと、このピニオン12aに噛み合うラック13aを有し車両の左右方向に延びる転舵軸13と、この転舵軸13の一対の端部にそれぞれタイロッド14およびナックルアーム(図示せず)を介して連結された一対の転舵輪15とを備える。
転舵軸13の軸方向X1の移動により、ナックルアームが回動されて転舵輪15の転舵が達成される。転舵軸13は、図示しない軸受を介してハウジング16によって軸方向に移動可能に支持されている。電動モータ11のモータハウジング17は、ハウジング16に、図示しない固定ねじ等により固定されている。
転舵軸13の軸方向X1の移動により、ナックルアームが回動されて転舵輪15の転舵が達成される。転舵軸13は、図示しない軸受を介してハウジング16によって軸方向に移動可能に支持されている。電動モータ11のモータハウジング17は、ハウジング16に、図示しない固定ねじ等により固定されている。
また、電動パワーステアリング装置1は、電動モータ11の回転軸18の回転を減速するプーリ・ベルト機構からなる伝達機構19と、伝達機構19の出力回転を転舵軸13の軸方向X1の移動に変換する変換機構としてのボールねじ機構20とを備えている。
電動モータ11の回転軸18は、転舵軸13と平行に配置されている。電動モータ11の回転軸18は、ハウジング16に設けられた孔21を通してハウジング16内に挿入されている。
電動モータ11の回転軸18は、転舵軸13と平行に配置されている。電動モータ11の回転軸18は、ハウジング16に設けられた孔21を通してハウジング16内に挿入されている。
伝達機構19は、電動モータ11の回転軸18の外周に同伴回転可能に連結された環状の入力プーリ22と、転舵軸13を取り囲み転舵軸13と同心に配置された環状の出力プーリ23と、入力プーリ22および出力プーリ23を連結するエンドレスのベルト24とを備えている。
変換機構としてのボールねじ機構20は、転舵軸13の一部に形成されたねじ軸25と、ボール26を介してねじ軸25と螺合するボールナット27とを備えている。伝達機構19の出力プーリ22は、ボールナット27の外周に同伴回転可能に嵌合されている。
変換機構としてのボールねじ機構20は、転舵軸13の一部に形成されたねじ軸25と、ボール26を介してねじ軸25と螺合するボールナット27とを備えている。伝達機構19の出力プーリ22は、ボールナット27の外周に同伴回転可能に嵌合されている。
電動モータ11の回転軸18の回転は、入力プーリ22、ベルト24および出力プーリ23を介して、ボールナット27に伝達され、そのボールナット27の回転が、転舵軸13の軸方向X1の移動に変換される。その結果、転舵軸13に操舵補助力が与えられるようになっている。
本実施の形態の特徴とするところは、ハウジング16によってボールナット27および出力プーリ23を支持する構造にある。具体的には、電動パワーステアリング装置1は、ボールナット27を回転可能に支持する第1軸受28と、出力プーリ23を回転可能に支持する第2軸受29と、第1および第2の軸受28,29に両側から予圧を与える第1の付勢部材30および第2の付勢部材31とを備えている。
本実施の形態の特徴とするところは、ハウジング16によってボールナット27および出力プーリ23を支持する構造にある。具体的には、電動パワーステアリング装置1は、ボールナット27を回転可能に支持する第1軸受28と、出力プーリ23を回転可能に支持する第2軸受29と、第1および第2の軸受28,29に両側から予圧を与える第1の付勢部材30および第2の付勢部材31とを備えている。
第1付勢部材30である樹脂リングは、第1軸受28を第2軸受29側に付勢しており、第2付勢部材31である樹脂リングは、第2軸受29を第1軸受28側に付勢している。第1軸受28および第2軸受29は、ハウジング16によって保持されている。第1軸受28および第2軸受29は、互いに逆向きの接触角を有するアンギュラコンタクト軸受により構成されている。
第1軸受28は、ハウジング16の軸受保持部16aの内周に、ルーズフィットで嵌合された外輪32と、ボールナット27の外周27aにルーズフィットで嵌合された内輪33と、外輪32および内輪33の間に介在する複数の玉34とを有している。
第2軸受29は、ハウジング16の軸受保持部16aの内周に、ルーズフィットで嵌合された外輪35と、出力プーリ23の外周23aにルーズフィットで嵌合された内輪36と、外輪35および内輪36の間に介在する複数の玉37とを有している。
第2軸受29は、ハウジング16の軸受保持部16aの内周に、ルーズフィットで嵌合された外輪35と、出力プーリ23の外周23aにルーズフィットで嵌合された内輪36と、外輪35および内輪36の間に介在する複数の玉37とを有している。
ハウジング16は、第1ハウジング38と第2ハウジング39とを結合して構成されている。第1ハウジング38の一端の開口40に、第2ハウジング39の環状のボス41が嵌合されることにより、両ハウジング38,39が連結されている。上記の軸受保持部16aは、第1ハウジング38に設けられている。
第1付勢部材30は、第1ハウジング38の段部42と第1軸受28の外輪32の端面との間に介在した弾性変形可能な樹脂リングにより構成されている。第2付勢部材31は、第2ハウジング39のボス41の端面と第2軸受29の外輪35の端面との間に介在した弾性変形可能な樹脂リングにより構成されている。第1付勢部材30である樹脂リングは、軸方向に弾性的に圧縮されている。
第1付勢部材30は、第1ハウジング38の段部42と第1軸受28の外輪32の端面との間に介在した弾性変形可能な樹脂リングにより構成されている。第2付勢部材31は、第2ハウジング39のボス41の端面と第2軸受29の外輪35の端面との間に介在した弾性変形可能な樹脂リングにより構成されている。第1付勢部材30である樹脂リングは、軸方向に弾性的に圧縮されている。
ボールナット27は、径方向外方に突出する第1環状フランジ43を有している。第1環状フランジ43は、ボールナット27の軸方向の中間部に配置されている。また、ボールナット27の外周27aは、第1環状フランジ43を挟んだ両側に、第1軸受内輪嵌合部44と出力プーリ嵌合部45とを有している。第1軸受内輪嵌合部44に、第1軸受28の内輪33が同伴回転可能に嵌合されている。出力プーリ嵌合部45に、出力プーリ23が同伴回転可能に嵌合されている。
ボールナット27は、筒状の本体270を有しており、本体270の内周271には、ボール26のための螺旋状の軌道溝272が形成されている。ボールナット27の軌道溝272と、ねじ軸25の外周の螺旋状の軌道溝251との間に、ボール26が介在している。第1環状フランジ43は、本体270の軸方向の一端に配置されている。また、ボールナット27は、筒状の本体270の上記一端から、本体270とは逆方向に延びる延設筒273を有している。第1軸受内輪嵌合部44は、延設筒273の外周に設けられている。
出力プーリ23は、径方向外方に突出する第2環状フランジ46を有している。第2環状フランジ46は、出力プーリ23の軸方向の一端に配置されている。また、出力プーリ23の外周23aは、第2環状フランジ46に隣接する第2軸受内輪嵌合部47と、ベルト24が動力伝達可能に係合したベルト係合部48とを有している。第2軸受内輪嵌合部47に、第2軸受29の内輪36が同伴回転可能に嵌合されている。第2軸受内輪嵌合部47は、第2環状フランジ46とベルト係合部48の間に配置されている。
第1環状フランジ43および第2環状フランジ46は、互いに突き合わされている。第1環状フランジ43および第2環状フランジ46は、第1軸受28の内輪33および第2軸受29の内輪36の間に挟持されている。したがって、第1付勢部材30および第2付勢部材31の付勢力によって、第1軸受28および第2軸受29に予圧が付与される。
また、第1付勢部材30および第2付勢部材31の付勢力によって、第1環状フランジ43および第2環状フランジ46の端面が相互に強く押圧される。これにより、第1環状フランジ43および第2環状フランジ46が強固に摩擦係合されることになる。
また、第1付勢部材30および第2付勢部材31の付勢力によって、第1環状フランジ43および第2環状フランジ46の端面が相互に強く押圧される。これにより、第1環状フランジ43および第2環状フランジ46が強固に摩擦係合されることになる。
本実施の形態によれば、第1軸受28の外輪32および第2軸受29の外輪35が、第1付勢部材30および第2付勢部材31によって、互いに近づく方向に付勢されており、第1軸受28の内輪33および第2軸受29の内輪36間に、ボールナット27の第1環状フランジ43および出力プーリ23の第2環状フランジ46が、互いに突き合わされた状態で挟持されている。
これにより、従来用いていたロックナット等を用いることなく、ボールナット27および出力プーリ23を強固に連結することができる。従来のロックナット等を用いないので、ボールナット27や出力プーリ23に多大な負荷をかけるけことがなく、耐久性を向上することができる。
特に、ボールナット27の筒状の本体270の内周271に軌道溝272が形成され、第1環状フランジ43が、本体270の一端から径方向外方に延びている。したがって、軌道溝272を形成した本体270に、両付勢部材30,31の付勢力が及ぼされないので、本体270の軌道溝272の変形を防止することができる。これにより、ボールナット27、ボール26およびねじ軸25に負荷される径方向の応力を低減して、耐久性を向上することができる。また、ボールねじ機構20の伝達効率の低下を抑制することができる。
特に、ボールナット27の筒状の本体270の内周271に軌道溝272が形成され、第1環状フランジ43が、本体270の一端から径方向外方に延びている。したがって、軌道溝272を形成した本体270に、両付勢部材30,31の付勢力が及ぼされないので、本体270の軌道溝272の変形を防止することができる。これにより、ボールナット27、ボール26およびねじ軸25に負荷される径方向の応力を低減して、耐久性を向上することができる。また、ボールねじ機構20の伝達効率の低下を抑制することができる。
ロックナット等を用いないので、部品点数の削減を通じて、製造コストを安くすることができる。また、従来のロックナット等を用いる場合のような締付トルクの調整作業も不要であり、この点からも製造コストを安くすることができる。
また、互いに突き合わされた第1環状フランジ43および第2環状フランジ46を、第1付勢部材30および第2付勢部材31の付勢力を用いて、強固に摩擦係合することができる。したがって、ボールナット27および出力プーリ23の実質的な嵌合長L(タイトフィットされる部分の軸方向長さに相当)を短くすることが可能となる。したがって、ボールナット27にかかる負荷をより低減して、耐久性をより向上することができる。
また、互いに突き合わされた第1環状フランジ43および第2環状フランジ46を、第1付勢部材30および第2付勢部材31の付勢力を用いて、強固に摩擦係合することができる。したがって、ボールナット27および出力プーリ23の実質的な嵌合長L(タイトフィットされる部分の軸方向長さに相当)を短くすることが可能となる。したがって、ボールナット27にかかる負荷をより低減して、耐久性をより向上することができる。
また、第1軸受28および第2軸受29が、互いに逆向きの接触角を有するアンギュラコンタクト軸受であるので、ボールナット27および出力プーリ23を精度良く径方向に支持することができる。したがって、出力プーリ23の中心軸線が、正規の位置から傾斜することを抑制することができる。また、ボールナット27の軌道溝272の変形をより抑制することができるので、ボールナット27、ボール26およびねじ軸25に負荷される径方向応力をより低減することができる。その結果、耐久性をより向上することができる。
また、第1付勢部材30および第2付勢部材31が樹脂リングであるので、製造コストをより安くすることができる。
また、出力プーリ嵌合部45が、第2環状フランジ46の径方向内方に配置されているので、出力プーリ23およびボールナット27を精度良く連結することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施の形態では、第1付勢部材30および第2付勢部材31が樹脂リングである例に則して説明したが、これに限らない。すなわち、第1付勢部材30および第2付勢部材31としては、第1軸受28および第2軸受29に予圧を付与する付勢力を発揮できるものであればよく、各付勢部材30,31を例えばエラストマーや金属材等により形成してもよい。その他、請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
また、出力プーリ嵌合部45が、第2環状フランジ46の径方向内方に配置されているので、出力プーリ23およびボールナット27を精度良く連結することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施の形態では、第1付勢部材30および第2付勢部材31が樹脂リングである例に則して説明したが、これに限らない。すなわち、第1付勢部材30および第2付勢部材31としては、第1軸受28および第2軸受29に予圧を付与する付勢力を発揮できるものであればよく、各付勢部材30,31を例えばエラストマーや金属材等により形成してもよい。その他、請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置(車両用操舵装置)、2…操舵部材、5…転舵機構、11…電動モータ、12…ピニオン軸、12a…ピニオン、13…転舵軸、13a…ラック、15…転舵輪、16…ハウジング、16a…軸受保持部、17…モータハウジング、18…回転軸、19…伝達機構、20…ボールねじ機構(変換機構)、22…入力プーリ、23…出力プーリ、23a…外周、24…ベルト、25…ねじ軸、26…ボール、27…ボールナット、27a…外周、28…第1軸受、29…第2軸受、30…第1付勢部材(樹脂リング)、31…第2付勢部材(樹脂リング)、32…外輪、33…内輪、35…外輪、36…内輪、38…第1ハウジング、39…第2ハウジング、40…開口、41…ボス、43…第1環状フランジ、44…第1軸受内輪嵌合部、45…出力プーリ嵌合部、46…第2環状フランジ、47…第2軸受内輪嵌合部、48…ベルト係合部、251…軌道溝、270…本体、271…内周、272…軌道溝、273…延設筒、X1…軸方向、L…実質的な嵌合長
Claims (5)
- 電動モータの出力回転を入力プーリからベルトを介して出力プーリに伝達する伝達機構と、上記出力プーリの回転を転舵軸の軸方向の移動に変換する変換機構と、上記変換機構を収容するハウジングと、を備え、上記変換機構は、上記出力プーリと同伴回転するボールナットと、上記転舵軸の一部に設けられたねじ軸と、上記ボールナットおよび上記ねじ軸の軌道溝間に介在する多数のボールと、を含む車両用操舵装置において、
上記ハウジングによって保持され上記ボールナットを回転可能に支持する第1軸受と、 上記ハウジングによって保持され上記出力プーリを回転可能に支持する第2軸受と、
上記第1軸受の外輪を上記第2軸受側へ付勢する第1付勢部材と、
上記第2軸受の外輪を上記第1軸受側へ付勢する第2付勢部材と、を備え、
上記ボールナットの外周は、上記第1軸受の内輪が嵌合された第1軸受内輪嵌合部と、上記出力プーリが嵌合された出力プーリ嵌合部と、を含み、
上記出力プーリの外周は、上記第2軸受の内輪が嵌合された第2軸受内輪嵌合部と、上記ベルトが係合するベルト係合部と、を含み、
上記ボールナットは、径方向外方に突出する第1環状フランジを有し、上記第1環状フランジは、上記第1軸受内輪嵌合部および上記出力プーリ嵌合部の間に配置され、
上記出力プーリは、径方向外方に突出する第2環状フランジを有し、上記第2軸受内輪嵌合部は、上記第2環状フランジおよび上記ベルト係合部の間に配置され、
上記第1環状フランジおよび上記第2環状フランジは、互いに突き合わされて、上記第1軸受の上記内輪および上記第2軸受の上記内輪の間に挟持されている車両用操舵装置。 - 請求項1において、上記ボールナットは、筒状の本体を含み、
上記本体の内周に、上記軌道溝が形成され、
上記第1環状フランジは、上記本体の軸方向の一端から径方向外方に延びている車両用操舵装置。 - 請求項1または2において、上記第1軸受および上記第2軸受は、互いに逆向きの接触角を有するアンギュラコンタクト軸受である車両用操舵装置。
- 請求項1から3の何れか1項において、上記第1付勢部材および上記第2付勢部材のそれぞれは、樹脂リングである車両用操舵装置。
- 請求項1から4の何れか1項において、上記出力プーリ嵌合部は、上記第2環状フランジの径方向内方に配置されている車両用操舵装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2010281698A JP2012126338A (ja) | 2010-12-17 | 2010-12-17 | 車両用操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2010281698A JP2012126338A (ja) | 2010-12-17 | 2010-12-17 | 車両用操舵装置 |
Publications (1)
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| JP2012126338A true JP2012126338A (ja) | 2012-07-05 |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014159031A1 (en) * | 2013-03-14 | 2014-10-02 | Trw Automotive U.S. Llc | Electric power steering assembly |
| JP2014227048A (ja) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | 株式会社ジェイテクト | 電動パワーステアリング装置 |
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-
2010
- 2010-12-17 JP JP2010281698A patent/JP2012126338A/ja active Pending
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