JP2020125804A - ボールねじ装置 - Google Patents

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雄介 萬
前田 篤志
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Abstract

【課題】良好にミスアライメントを吸収することができるボールねじ装置を提供する。【解決手段】ボールねじ装置は、ハウジングと、ハウジングに配置され、内周面に第1ねじ溝を有するナットと、ナットを貫通し、外周面に第2ねじ溝を有するねじ軸と、第1ねじ溝と第2ねじ溝との間に配置される複数のボールと、ハウジングとナットとの間に設けられ、ナットの中心軸に平行な第1方向において隣り合う、第1軸受と、第2軸受とを有し、第1軸受及び第2軸受は、それぞれハウジングに接する外輪と、ナットと共に回転する内輪と、外輪と内輪との間に設けられる転動体と、を有し、第1軸受の接触角の延長線と、第2軸受の接触角の延長線との交点は、ナットの中心軸と一致し、ナットの内周面の、第1方向における中央を通り、ナットの中心軸と直交する仮想線が、第1軸受の転動体の中心と、第2軸受の転動体の中心との間を通る。【選択図】図4

Description

本発明は、ボールねじに関する。
電動モータの動力がラックに伝達されるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置が知られている。ラックアシスト式の電動パワーステアリング装置にはボールねじ装置が用いられる。例えば、特許文献1には、電動パワーステアリング装置に用いられるボールねじ装置の一例が記載される。特許文献1に記載されるように、回転ナットを支持する玉軸受が、正面合わせ形の複列アンギュラ玉軸受、又は正面合わせの単列アンギュラ玉軸受で構成される。
特開2001−163231号公報
電動パワーステアリング装置に用いられるボールねじ装置では、組み立て誤差や外部荷重によるミスアライメントを吸収することが望まれている。特許文献1では、軸受が、ナットの軸方向の中央部の位置からずれた位置に配置されているので、良好にミスアライメントを吸収することができない可能性がある。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、良好にミスアライメントを吸収することができるボールねじ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係るボールねじ装置は、ハウジングと、前記ハウジングに配置され、内周面に第1ねじ溝を有するナットと、前記ナットを貫通し、外周面に第2ねじ溝を有するねじ軸と、前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間に配置される複数のボールと、前記ハウジングと前記ナットとの間に設けられ、前記ナットの中心軸に平行な第1方向において隣り合う、第1軸受と、第2軸受とを有し、前記第1軸受及び前記第2軸受は、それぞれ前記ハウジングに接する外輪と、前記ナットと共に回転する内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられる転動体と、を有し、前記第1軸受の接触角の延長線と、前記第2軸受の接触角の延長線との交点は、前記ナットの中心軸と一致し、前記ナットの前記内周面の、前記第1方向における中央を通り、前記ナットの中心軸と直交する仮想線が、前記第1軸受の前記転動体の中心と、前記第2軸受の前記転動体の中心との間を通る。
これにより、組み立て誤差や外部荷重によって加えられる力を、接触角の延長線の交点で支持することとなるため、第1軸受及び第2軸受のラジアル荷重に対する剛性が小さくなる。また、第1軸受及び第2軸受は、ナットの軸方向の中央部に位置するため、第1軸受及び第2軸受を挟んだ、ナットの軸方向の一方側及び他方側で発生するミスアライメントを吸収することができる。したがって、ボールねじ装置は、良好にミスアライメントを吸収することができる。
上記のボールねじ装置の望ましい態様として、前記第1軸受の接触角の延長線と、前記第2軸受の接触角の延長線との交点は、前記仮想線と一致する。これによれば、接触角の延長線の交点は、ナットの中心軸と一致し、ナットの内周面の、軸方向における中央の位置と重なる。このため、ボールねじ装置は、組み立て誤差や外部荷重によって加えられる力を、ナットの内周面で囲まれた空間の重心の位置で支持する。したがって、ボールねじ装置は、良好にミスアライメントを吸収することができる。
上記のボールねじ装置の望ましい態様として、前記第1軸受の接触角の延長線と、前記第2軸受の接触角の延長線との交点は、前記仮想線とずれている。これにより、第1軸受及び第2軸受を、ナットの軸方向の中央からわずかにずらした位置に設けることにより、ベルトなどの他の部品を配置するスペースを確保することができる。
上記のボールねじ装置の望ましい態様として、前記第1軸受及び前記第2軸受の前記内輪は、前記ナットと一体に形成され、前記ナットの外周面に、複列の内輪軌道溝が設けられる。これによれば、ボールねじ装置は、径方向での小型化を図ることができる。
上記のボールねじ装置の望ましい態様として、前記第1軸受の前記外輪の外径は、前記第2軸受の前記外輪の外径と異なる。これによれば、第1軸受及び第2軸受は、種々の形状のハウジングに取り付けることが可能である。
上記のボールねじ装置の望ましい態様として、前記第1軸受の前記外輪及び前記第2軸受の前記外輪の少なくとも一方に、予圧調整用のシムが設けられる。これにより、第1軸受の外輪及び第2軸受の外輪の少なくとも一方に、適切に予圧を与えることができる。
上記のボールねじ装置の望ましい態様として、前記第1軸受の前記外輪及び前記第2軸受の前記外輪の少なくとも一方に、弾性体が設けられる。これによれば、ボールねじ装置は、軸方向におけるミスアライメントを良好に吸収することができる。
本開示のボールねじ装置は、良好にミスアライメントを吸収することができる。
図1は、第1実施形態のボールねじ装置を有する電動パワーステアリング装置の模式図である。 図2は、第1実施形態のラックの正面図である。 図3は、第1実施形態のボールねじ装置の断面図である。 図4は、図3の軸受の周辺を拡大した断面図である。 図5は、第1軸受及び第2軸受の接触角の延長線を説明するための断面図である。 図6は、第1変形例に係るボールねじ装置の断面図である。 図7は、第2変形例に係るボールねじ装置の断面図である。 図8は、第2実施形態のボールねじ装置の断面図である。 図9は、第3変形例に係るボールねじ装置の断面図である。 図10は、第4変形例に係るボールねじ装置の断面図である。 図11は、第5変形例に係るボールねじ装置の断面図である。 図12は、第6変形例に係るボールねじ装置の断面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のボールねじ装置を有する電動パワーステアリング装置の模式図である。図2は、第1実施形態のラックの正面図である。図1に示すように、電動パワーステアリング装置80は、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ピニオン88aと、ラック88bと、を備える。
図1に示すように、ステアリングホイール81は、ステアリングシャフト82に連結される。ステアリングシャフト82の一端は、ステアリングホイール81に連結される。ステアリングシャフト82の他端は、ユニバーサルジョイント84に連結される。ロアシャフト85の一端は、ユニバーサルジョイント84を介してステアリングシャフト82に連結される。ロアシャフト85の他端は、ユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に連結される。ピニオンシャフト87は、ピニオン88aに連結される。ピニオン88aは、ラック88bに噛み合う。ピニオン88aが回転すると、ラック88bが車両の車幅方向に移動する。ピニオン88a及びラック88bは、ピニオンシャフト87に伝達された回転運動を直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。なお、ステアリングホイール81の操作が電気信号に変換され、電気信号によって車輪の角度が変化させられてもよい。すなわち、電動パワーステアリング装置80に、ステアバイワイヤシステムを適用してもよい。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置80は、電動モータ93と、トルクセンサ94と、ECU(Electronic Control Unit)90と、を備える。電動モータ93は、例えばブラシレスモータであるが、ブラシ(摺動子)及びコミュテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。電動モータ93は、後述するハウジング100に配置される。トルクセンサ94は、例えばピニオン88aに取り付けられている。トルクセンサ94は、ピニオン88aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、電動パワーステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。
図3は、第1実施形態のボールねじ装置の断面図である。図3に示すように、ボールねじ装置10は、ハウジング100と、ナット13と、ねじ軸11と、ボール15と、第1軸受30aと、第2軸受30bと、第1プレート50と、第1弾性体40と、を備える。
ハウジング100は、例えばアルミニウム合金又はマグネシウム合金等の軽金属で形成される。図2及び図3に示すように、ハウジング100は、第1本体101と、第2本体103と、第3本体105と、を備える。
第1本体101は、略円筒状であって、ボールねじ装置10を覆う。第1本体101は、第1軸受30a及び第2軸受30bを支持する。第2本体103は、第1本体101と第3本体105との間に配置される。第2本体103は、ボルト等によって第1本体101と連結される。第3本体105は、電動モータ93を支持する。第3本体105は、略円筒状であって、電動モータ93を覆う。第3本体105は、ボルト等によって第2本体103と連結される。
図3に示すように、ボールねじ装置10のナット13は、ハウジング100の第1本体101の内部に配置される。ナット13は、内周面13cに第1ねじ溝14を備える。ねじ軸11は、ナット13を貫通する。ねじ軸11は、外周面に第2ねじ溝12を備える。ねじ軸11は、ラック88bの一部である。すなわち、ねじ軸11は、ラック88bと一体である。ボール15は、ナット13の第1ねじ溝14とねじ軸11の第2ねじ溝12との間に配置される。ボール15は、ナット13の第1ねじ溝14と、ねじ軸11の第2ねじ溝12とで形成される転動路を無限循環する。ナット13が回転すると、ねじ軸11(ラック88b)が車幅方向に移動する。ボールねじ装置10は、回転運動を直進運動に変換する。
以下の説明において、ナット13の中心軸AXに平行な方向は、単に軸方向と記載される。ナット13の中心軸AXに対して直交する方向は、単に径方向と記載される。径方向は、放射方向とも呼ばれる方向である。
伝達機構20は、電動モータ93の動力をナット13に伝達する。図3に示すように、伝達機構20は、第1プーリ21と、第2プーリ23と、動力伝達部材25と、を備える。第1プーリ21は、電動モータ93のシャフトに固定される。第1プーリ21は、電動モータ93のシャフトと一体となって回転する。第2プーリ23は、ナット13に固定される。第2プーリ23は、ナット13と一体となって回転する。動力伝達部材25は、第1プーリ21及び第2プーリ23に巻きかけられる。動力伝達部材25は、第1プーリ21から第2プーリ23に伝達する。動力伝達部材25は、例えばベルトである。伝達機構20が作動している時、第1プーリ21と動力伝達部材25との噛み合い部、及び第2プーリ23と動力伝達部材25との噛み合い部に摩耗が生じる。摩耗によって、摩耗粉が生じることがある。
電動モータ93が駆動すると、電動モータ93で生じた動力が伝達機構20を介してナット13に伝達される。これにより、第1軸受30a及び第2軸受30bに支持されるナット13が回転する。ナット13が回転すると、ラック88b(ねじ軸11)に軸方向の力が作用する。これにより、ラック88bを移動させるために要する力が小さくなる。すなわち、電動パワーステアリング装置80は、ラックアシスト式である。
次に、第1軸受30a及び第2軸受30bの詳細な構成について説明する。図4は、図3の軸受の周辺を拡大した断面図である。図5は、第1軸受及び第2軸受の接触角の延長線を説明するための断面図である。図4に示すように、第1軸受30a及び第2軸受30bは、ハウジング100の第1本体101とナット13との間に設けられ、ハウジング100に対してナット13が回転できるようにナット13を支持する。第1軸受30a及び第2軸受30bは、例えば軸受鋼等の鋼で形成される。
図3に示すように、第1軸受30a及び第2軸受30bは、軸方向に隣り合って設けられた複列軸受である。第1軸受30a及び第2軸受30bは、正面組合せされた2つのアンギュラ軸受によって形成される。第1軸受30a及び第2軸受30bは、それぞれ、外輪31a、31bと、内輪33a、33bと、複数の転動体35a、35bと、を備える。第1軸受30aの内輪33a及び第2軸受30bの内輪33bは、一体化され1つの部材で形成される。かつ、第1軸受30aの内輪33a及び第2軸受30bの内輪33bは、ナット13と一体化され、ナット13と内輪33a、33bは、1つの部材で形成される。言い換えると、ナット13の外周面13dに、複列の内輪軌道溝33c、33d(図4参照)が形成される。内輪33a、33bは、2列の転動体35a、35bの間に配置される凸部を備える。内輪33a、33bは、ナット13と一体となって回転する。
外輪31a、31bは、ハウジング100の第1本体101の内周面に接する。具体的には、外輪31a、31bは、第1本体101の内周面に隙間嵌合する。外輪31a、31bは、第1本体101の内周面に圧入嵌合してもよい。外輪31a、31bは、軸方向において第1弾性体40及び第1本体101の内壁によって挟まれる。外輪31a、31bは、第1弾性体40及び第1本体101の内壁によって、軸方向の両側から押される。外輪31a、31bは、2列の転動体35a、35bを軸方向に挟む凸部を備える。
転動体35a、35bは、それぞれ、外輪31aと内輪33aとの間及び外輪31bと内輪33bとの間に配置される。転動体35a、35bは、ボールである。転動体35a、35bは、第1列と、第1列に対して軸方向にずれた第2列と、に配置される。第1列は、内輪軌道溝33cと外輪軌道溝31c(図5参照)とで形成される。第2列は、内輪軌道溝33dと外輪軌道溝31d(図5参照)とで形成される。
図4に示すように、第1プレート50は、環状の部材である。第1プレート50は、第1本体101の内部に配置される。第1プレート50は、第1本体101に設けられた凹部に隙間嵌合される。第1プレート50は、第1軸受30aに対して、伝達機構20側に配置される。第1プレート50は、本体部51と、保持部53と、を備える。
本体部51は、環状であり且つ板状の部材である。本体部51は、第2本体103に接する。本体部51は、第1軸受30aの外輪31aに対して隙間を空けて配置される。本体部51の内周面は、ナット13の外周面13dに面する。本体部51の内径は、ナット13の外径よりも大きい。本体部51の外径は、外輪31a、31bの外径よりも大きい。
図4に示すように、保持部53は、本体部51から外輪31aに向かって突出する。保持部53は、外輪31aに対して軸方向の隙間を空けて配置される。また、保持部53は、第1本体101に対して軸方向の隙間55を空けて配置される。隙間55の大きさは、保持部53と外輪31aとの隙間の大きさよりも大きい。
図4に示すように、第1弾性体40は、第1軸受30aに対して、伝達機構20側に配置される。第1弾性体40は、例えば皿バネである。第1弾性体40は、軸方向において、外輪31aと第1プレート50の本体部51との間に配置される。第1弾性体40は、径方向において、第1プレート50の保持部53の内側に配置される。第1弾性体40は、保持部53とナット13との間に配置される。第1弾性体40の内径は、外輪31aの最小内径よりも小さい。外輪31aの最小内径とは、外輪31aの、第1弾性体40と対向する端面における内径である。さらに、第1弾性体40の内径は、外輪31aの最大内径よりも小さい。最大内径は、外輪31aの、外輪31bと対向する端面における内径である。第1弾性体40は、例えば鋼で形成される。
また、第1弾性体40は、径方向の外側に向かって外輪31aに近付くように傾斜している。軸方向における第1弾性体40の一端は、外輪31aの端面に接する。軸方向における第1弾性体40の他端は、本体部51に接する。第1弾性体40は、外輪31aを外輪31bの方向に押す。
本実施形態のボールねじ装置10においては、第1軸受30a及び第2軸受30bが荷重を受けた場合、第1弾性体40は弾性変形する。第1弾性体40は、第1軸受30a及び第2軸受30bを弾性的に支持する。また、第1弾性体40が変形することによって、組み立て誤差や外部荷重による軸方向におけるミスアライメント等が吸収される。さらに、ボールねじ装置10の周辺の振動が抑制され、いわゆるラトル音が低減する。
本実施形態において、第1弾性体40に面する本体部51の表面は、平坦であり且つ軸方向に直交する。仮に第1弾性体40に面する本体部51の表面が段差を有する場合、段差の部分が第1弾性体40に接することになる。しかし、段差の位置は、製造誤差によって設計された位置に対してずれる可能性がある。このような場合、第1弾性体40に、設計上の理想的な変形とは異なる変形が生じる。また、第1弾性体40の径方向における外側端部及び内側端部に過大な応力が生じやすい。なお、第1弾性体40の径方向における外側端部及び内側端部は、第1弾性体40が圧縮された時に伸びる部分である。このため、第1弾性体40の寿命が低下する可能性がある。これに対して、第1弾性体40に面する本体部51の表面は、平坦であり且つ軸方向に直交する。このため、第1弾性体40における過大な応力の発生が抑制される。ボールねじ装置10は、第1弾性体40の寿命を向上させることができる。また、上述した第1弾性体40及び本体部51に関する説明は、後述する第2弾性体60及び本体部71にも適用できる。
また、第1弾性体40に換えて、第1プレート50と第1軸受30aの外輪31aとの間に予圧調整用のシムが設けられていてもよい。あるいは、軸方向において、第2軸受30bの外輪31bと第1本体101の内壁との間に予圧調整用のシムが設けられていてもよい。第1軸受30aの外輪31a及び第2軸受30bの外輪31bの両方に予圧調整用のシムが設けられていてもよい。これにより、第1軸受30a及び第2軸受30bに、適切に予圧を与えることができる。
図4及び図5に示すように、第1軸受30aの接触角の延長線LC1と、第2軸受30bの接触角の延長線LC2との交点LCxは、ナット13の中心軸AXと一致する。ここで、第1軸受30aの接触角の延長線LC1とは、図5に示すように、転動体35aと外輪軌道溝31cとの接点P1と、転動体35aと内輪軌道溝33cとの接点P2と、を結ぶ仮想線である。また、第1基準線CNaは、転動体35aの中心C1を通り、ナット13の中心軸AXに直交する仮想線である。第1軸受30aの接触角θ1は、接触角の延長線LC1と、第1基準線CNaとが成す角度である。
同様に、第2軸受30bの接触角の延長線LC2とは、図5に示すように、転動体35bと外輪軌道溝31dとの接点P3と、転動体35bと内輪軌道溝33dとの接点P4と、を結ぶ仮想線である。また、第2基準線CNbは、転動体35bの中心C2を通り、ナット13の中心軸AXに直交する仮想線である。第2軸受30bの接触角θ2は、接触角の延長線LC2と、第2基準線CNbとが成す角度である。
また、軸方向において、第1軸受30a及び第2軸受30bは、ナット13の中央部に設けられる。具体的には、図5に示すように、ナット13の内周面13cの、軸方向における中央を通り、ナット13の中心軸AXと直交する仮想線CNが、第1軸受30aの転動体35aの中心C1と、第2軸受30bの転動体35bの中心C2との間を通る。なお、ナット13の内周面13cとは、ねじ軸11の外周面と対向する面のうち、ナット13の第1ねじ溝14が設けられる面であり、第1ねじ溝14と第2ねじ溝12とで形成される転動路の始点から終点までの領域を含む。言い換えると、内周面13cは、第1端面13aと第2端面13bとの間の面であり、内周面13cの軸方向における中央は、第1端面13aと第2端面13bとの間の中央の位置である。
より好ましくは、仮想線CNは、中心C1と中心C2との中点を通る。また、仮想線CNは、対向する外輪31aの端面及び外輪31bの端面と重なる。第1軸受30aの接触角の延長線LC1と、第2軸受30bの接触角の延長線LC2との交点LCxは、仮想線CNと一致する。交点LCxの位置は、理想的には、ナット13の中心軸AXと一致し、かつ、仮想線CNと一致する。ただし、これに限定されず、組み立て誤差や外部荷重によって加えられる力に応じて、交点LCxがナット13の中心軸AX及び仮想線CNの少なくとも一方からずれた場合であってもよい。交点LCxは、図5に示すように、ナット13の中心軸AXと仮想線CNとの交点を含む所定の領域Aの範囲に含まれていればよい。所定の領域Aは、第1幅W1及び第2幅W2を有する。例えば、第1幅W1は、第1ねじ溝14の軸方向のピッチ14Pよりも小さい。
このような構成により、組み立て誤差や外部荷重によって加えられる力を、接触角の延長線LC1、LC2の交点LCxで支持することとなる。つまり、第1軸受30a及び第2軸受30bは、実質的に1点の交点LCxで力を支持する。このため、接触角の延長線LC1、LC2の交点LCxがナット13の中心軸AXから大きくずれた場合、すなわち、2点支持の場合に比べて第1軸受30a及び第2軸受30bのラジアル荷重に対する剛性が小さくなる。
例えば、車両が走行する際に、図2に示すように、ねじ軸11(ラック88b)上の任意の点を中心として、ナット13の中心軸AXと交差する回転方向Ra、Rbに、路面からボールねじ装置10に荷重が加えられる場合がある。本実施形態において、第1軸受30a及び第2軸受30bのラジアル荷重を小さくすることにより、ボールねじ装置10は、回転方向Ra、Rbに加えられた外部荷重によるミスアライメントを吸収することができる。
また、第1軸受30a及び第2軸受30bは、ナット13の軸方向の中央部に位置するため、第1軸受30a及び第2軸受30bを挟んだ、ナット13の軸方向の一方側及び他方側の両方に発生するミスアライメントを吸収することができる。したがって、ボールねじ装置10は、良好にミスアライメントを吸収することができる。
なお、保持部53及び保持部73は、必ずしも全周に亘って配置されなくてもよい。保持部53は、本体部51の一部のみから軸方向に突出していてもよい。保持部73は、本体部71の一部のみから軸方向に突出していてもよい。
また、外輪31aの外径と、外輪31bの外径とは一致しているが、これに限定されない。外輪31aの外径と、外輪31bの外径とが異なっていてもよい。また、第1軸受30aの接触角θ1と第2軸受30bの接触角θ2とが異なっていてもよい。
なお、軸方向において、第1軸受30a及び第2軸受30bは、ナット13の中央部とずれていてもよい。言い換えると、仮想線CNは、中心C1と中心C2との間であって、中心C1と中心C2との中点とずれた位置を通ってもよい。また、仮想線CNは、対向する外輪31aの端面及び外輪31bの端面とずれていてもよい。これにより、ボールねじ装置10は、動力伝達部材25(例えば、ベルト)などの他の部品を配置するスペースを確保することができる。
例えば、図5において、軸方向におけるナット13の第2端面13bと外輪31bの端面との距離が、ナット13の第1端面13aと外輪31aの端面との距離よりも小さくなるように、第1軸受30a及び第2軸受30bが配置されていてもよい。この場合、動力伝達部材25(例えば、ベルト)をナット13の内周面13cの中央部側に近づけることができる。これにより、ベルトテンションの変動による作動トルクの変動や、効率の変動を抑制することができる。
以上で説明したように、ボールねじ装置10は、ハウジング100と、ナット13と、ねじ軸11と、複数のボール15と、第1軸受30aと、第2軸受30bとを有する。ナット13は、ハウジング100に配置され、内周面13cに第1ねじ溝14を有する。ねじ軸11は、ナット13を貫通し、外周面に第2ねじ溝12を有する。複数のボール15は、第1ねじ溝14と第2ねじ溝12との間に配置される。第1軸受30aと第2軸受30bとは、ハウジング100とナット13との間に設けられ、ナット13の中心軸AXに平行な軸方向(第1方向)において隣り合う。第1軸受30a及び第2軸受30bは、それぞれハウジング100に接する外輪31a、31bと、ナット13と共に回転する内輪33a、33bと、外輪31a、31bと内輪33a、33bとの間に設けられる転動体35a、35bと、を有する。第1軸受30aの接触角の延長線LC1と、第2軸受30bの接触角の延長線LC2との交点LCxは、ナット13の中心軸AXと一致する。ナット13の内周面13cの、軸方向(第1方向)における中央を通り、ナット13の中心軸AXと直交する仮想線CNが、第1軸受30aの転動体35aの中心C1と、第2軸受30bの転動体35bの中心C2との間を通る。
これにより、組み立て誤差や外部荷重によって加えられる力を、接触角の延長線LC1、LC2の交点LCxで支持することとなるため、第1軸受30a及び第2軸受30bのラジアル荷重に対する剛性が小さくなる。また、第1軸受30a及び第2軸受30bは、ナット13の軸方向の中央部に位置するため、第1軸受30a及び第2軸受30bを挟んだ、ナット13の軸方向の一方側及び他方側で発生するミスアライメントを吸収することができる。したがって、ボールねじ装置10は、良好にミスアライメントを吸収することができる。
また、ボールねじ装置10において、第1軸受30aの接触角の延長線LC1と、第2軸受30bの接触角の延長線LC2との交点LCxは、仮想線CNと一致する。これによれば、接触角の延長線LC1、LC2の交点LCxは、ナット13の中心軸AXと一致し、ナット13の内周面13cの、軸方向における中央の位置と重なる。このため、ボールねじ装置10は、組み立て誤差や外部荷重によって加えられる力を、ナット13の内周面13cで囲まれた空間の重心の位置で支持する。したがって、ボールねじ装置10は、良好にミスアライメントを吸収することができる。
また、ボールねじ装置10において、第1軸受30a及び第2軸受30bの内輪33a、33bは、ナット13と一体に形成され、ナット13の外周面13dに、複列の内輪軌道溝33c、33dが設けられる。これによれば、ボールねじ装置10は、ナット13の外周面13dに第1軸受30a及び第2軸受30bの内輪33a、33bを別体で設けた場合に比べて、径方向での小型化を図ることができる。
また、ボールねじ装置10において、第1軸受30aの外輪31aの外径は、第2軸受30bの外輪31bの外径と異なっていてもよい。これによれば、第1軸受30a及び第2軸受30bは、種々の形状のハウジング100に取り付けることが可能である。
また、ボールねじ装置10において、第1軸受30aの外輪31a及び第2軸受30bの外輪31bの少なくとも一方に、予圧調整用のシムが設けられる。これによれば、第1軸受30aの外輪31a及び第2軸受30bの外輪31bの少なくとも一方に、適切に予圧を与えることができる。
また、第1軸受30aの外輪31a及び第2軸受30bの外輪31bの少なくとも一方に、弾性体(第1弾性体40、第2弾性体60)が設けられる。これによれば、ボールねじ装置10は、軸方向におけるミスアライメントを良好に吸収することができる。
(第1変形例)
図6は、第1変形例に係るボールねじ装置の断面図である。なお、以下の説明においては、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図6に示すように、ボールねじ装置10は、さらに第2弾性体60及び第2プレート70を有する。第2プレート70は、環状の部材である。第2プレート70は、第1本体101の内部に配置される。第2プレート70は、第2軸受30bに対して、第1軸受30a及び第1プレート50とは反対側に配置される。軸方向において、第1軸受30a及び第2軸受30bは、第1プレート50と第2プレート70との間に配置される。
第2プレート70は、本体部71と、保持部73と、を備える。本体部71は、環状であり且つ板状の部材である。本体部71は、第2軸受30bの外輪31bに対して隙間を空けて配置される。本体部71の内周面は、ナット13の外周面13dに対して隙間を空けて面する。本体部71の内径は、ナット13の外径よりも大きい。本体部71の外径は、第1本体101の第2プレート70に面する部分の内径よりも小さい。
保持部73は、本体部71から外輪31bに向かって突出する。保持部73は、外輪31bに対して軸方向の隙間を空けて配置される。
第2弾性体60は、第2軸受30bに対して、第1軸受30a及び第1弾性体40とは反対側に配置される。図6に示すように、第2弾性体60は、軸方向において、外輪31bと第2プレート70の本体部71との間に配置される。第2弾性体60は、径方向において、第2プレート70の保持部73の内側に配置される。第2弾性体60は、径方向において、保持部73とナット13の外周面13dとの間に配置される。第2弾性体60の内径は、外輪31bの最小内径よりも小さい。さらに、第2弾性体60の内径は、外輪31bの最小内径よりも小さい。第2弾性体60は、例えば鋼で形成される。
図6に示すように、第2弾性体60は、径方向の外側に向かって外輪31bに近付くように傾斜している。第2弾性体60は、外輪31bを第1弾性体40の方向に押す。第1弾性体40及び第2弾性体60は、外輪31a、31bを、互いに反対方向に押す。軸方向における第2弾性体60の一端は、外輪31bに接し、第2弾性体60の他端は、本体部71に接する。第2弾性体60の外径は、保持部73の内径よりも小さい。第2弾性体60と保持部73との間には、径方向の隙間が設けられる。
第1変形例において、第1弾性体40及び第2弾性体60は、第1軸受30a及び第2軸受30bを弾性的に支持する。また、第1弾性体40及び第2弾性体60が変形することによって、ボールねじ装置10は、組み立て誤差や外部荷重によるミスアライメント等を良好に吸収することができる。
(第2変形例)
図7は、第2変形例に係るボールねじ装置の断面図である。図7に示すように、第2変形例のボールねじ装置10は、上述した第1実施形態及び第1変形例とは異なり、第1弾性体40、第2弾性体60及び第2プレート70を有さない構成である。
すなわち、第1軸受30aの外輪31aの端面は、第1プレート50と対向する。第1プレート50は、環状の部材であり、外輪31aと対向する面は、保持部53が設けられず平坦な面となっている。また、第2軸受30bの外輪31bの端面は、第1本体101の内壁と対向する。
第2変形例では、第1弾性体40、第2弾性体60及び第2プレート70が設けられていないので、軸方向におけるボールねじ装置10の小型化を図ることができる。また、第2変形例では、組み立て工程を簡易にすることができるので、製造コストを抑制することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態のボールねじ装置の断面図である。図8に示すように、第2実施形態のボールねじ装置10Aにおいて、第1軸受30aの内輪33a及び第2軸受30bの内輪33bは、ナット13と別体に設けられる。
内輪33a及び内輪33bの内周面は、ナット13の外周面13dに接する。内輪33a及び内輪33bは、一体化され1つの部材で形成される。つまり、内輪33a及び内輪33bは、1つの環状部材の内周面に2列の内輪軌道溝33c、33dが設けられた構成である。ただし、これに限定されず、内輪33a及び内輪33bは、個別の部材として形成されていてもよい。
内輪33a及び内輪33bは、ナット13の外周面13dに嵌合する。内輪33aの端面はナット13の壁部に接し、内輪33bの端面は位置決め部材17に接する。内輪33a及び内輪33bは、位置決め部材17及びナット13によって、軸方向に位置決めされる。位置決め部材17は、ロックナットと呼ばれる。
本実施形態においても、第1軸受30aの接触角の延長線LC1と、第2軸受30bの接触角の延長線LC2との交点LCxは、ナット13の中心軸AXと一致し、かつ、仮想線CNと一致する。また、第1軸受30a及び第2軸受30bは、軸方向において、第1弾性体40及び第1プレート50と、第2弾性体60及び第2プレート70との間に配置される。したがって、ボールねじ装置10Aは、第1実施形態と同様に、良好にミスアライメントを吸収することができる。
(第3変形例)
図9は、第3変形例に係るボールねじ装置の断面図である。第3変形例のボールねじ装置10Aは、第2実施形態と比べて、第2弾性体60及び第2プレート70が設けられていない構成が異なる。すなわち、第1軸受30aの外輪31aには、第1弾性体40及び第1プレート50が設けられ、第2軸受30bの外輪31bは、第1本体101の内壁と対向する。言い換えると、軸方向において、外輪31a、外輪31bは、第1弾性体40及び第1プレート50と、第1本体101の内壁との間に配置される。
第3変形例では、上述した第2実施形態に比べて、ボールねじ装置10Aの小型化を図ることができる。また、少なくとも外輪31aに第1弾性体40が設けられているので、組み立て誤差や外部荷重による軸方向におけるミスアライメント等が吸収される。
(第4変形例)
図10は、第4変形例に係るボールねじ装置の断面図である。第4変形例のボールねじ装置10Aは、第2実施形態と比べて、第1弾性体40が設けられていない構成が異なる。すなわち、第1軸受30aの外輪31aの端面は、第1プレート50と対向する。第1プレート50は、環状の部材であり、外輪31aと対向する面は、保持部53が設けられず平坦な面となっている。また、第2軸受30bの外輪31bは、第2実施形態と同様に、第2弾性体60及び第2プレート70が設けられている。
第4変形例では、第1弾性体40が設けられていないので、第2実施形態に比べて、軸方向におけるボールねじ装置10Aの小型化を図ることができる。
(第5変形例)
図11は、第5変形例に係るボールねじ装置の断面図である。第5変形例のボールねじ装置10Aは、第2実施形態と比べて、第1弾性体40、第2弾性体60及び第2プレート70を有さない構成である。
すなわち、第1軸受30aの外輪31aの端面は、第1プレート50と対向する。第1プレート50は、環状の部材であり、外輪31aと対向する面は、保持部53が設けられず平坦な面となっている。また、第2軸受30bの外輪31bの端面は、第1本体101の内壁と対向する。
第5変形例では、第1弾性体40、第2弾性体60及び第2プレート70が設けられていないので、軸方向におけるボールねじ装置10Aの小型化を図ることができる。また、第5変形例では、組み立て工程を簡易にすることができるので、製造コストを抑制することができる。
(第6変形例)
図12は、第6変形例に係るボールねじ装置の断面図である。図12に示すように、第6変形例では、第5変形例に対して、第1軸受30a及び第2軸受30bの軸方向の位置が、ナット13の中央部とずれている構成が異なる。具体的には、仮想線CNは、中心C1と中心C2との間であって、中心C1と中心C2との中点とずれた位置を通っている。また、交点LCxの位置は、ナット13の中心軸AXと仮想線CNとの交点からずれた位置となる。また、軸方向におけるナット13の第2端面13bと外輪31bの端面との距離が、ナット13の第1端面13aと外輪31aの端面との距離よりも小さい。これにより、第6変形例では、動力伝達部材25(例えば、ベルト)をナット13の内周面13cの中央部側に近づけることができる。これにより、ベルトテンションの変動による作動トルクの変動や、効率の変動を抑制することができる。
なお、第6変形例において、第1軸受30aの接触角θ1と、第2軸受30bの接触角θ2とを異ならせて、交点LCxの位置を、ナット13の中心軸AXと仮想線CNとの交点と重なるようにしてもよい。また、第6変形例の構成は、上述した各実施形態及び各変形例にも適用することができる。
10、10A ボールねじ装置
11 ねじ軸
12 第2ねじ溝
13 ナット
13a 第1端面
13b 第2端面
13c 内周面
13d 外周面
14 第1ねじ溝
15 ボール
17 位置決め部材
20 伝達機構
21 第1プーリ
23 第2プーリ
25 動力伝達部材
30a 第1軸受
30b 第2軸受
31a、31b 外輪
33a、33b 内輪
35a、35b 転動体
40 第1弾性体
50 第1プレート
51 本体部
53 保持部
55 隙間
60 第2弾性体
70 第2プレート
71 本体部
73 保持部
80 電動パワーステアリング装置
100 ハウジング
101 第1本体
103 第2本体
105 第3本体
AX 中心軸
CN 仮想線
LC1、LC2 接触角の延長線
LCx 交点

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに配置され、内周面に第1ねじ溝を有するナットと、
    前記ナットを貫通し、外周面に第2ねじ溝を有するねじ軸と、
    前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間に配置される複数のボールと、
    前記ハウジングと前記ナットとの間に設けられ、前記ナットの中心軸に平行な第1方向において隣り合う、第1軸受と、第2軸受とを有し、
    前記第1軸受及び前記第2軸受は、それぞれ前記ハウジングに接する外輪と、前記ナットと共に回転する内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられる転動体と、を有し、
    前記第1軸受の接触角の延長線と、前記第2軸受の接触角の延長線との交点は、前記ナットの中心軸と一致し、
    前記ナットの前記内周面の、前記第1方向における中央を通り、前記ナットの中心軸と直交する仮想線が、前記第1軸受の前記転動体の中心と、前記第2軸受の前記転動体の中心との間を通る
    ボールねじ装置。
  2. 前記第1軸受の接触角の延長線と、前記第2軸受の接触角の延長線との交点は、前記仮想線と一致する
    請求項1に記載のボールねじ装置。
  3. 前記第1軸受の接触角の延長線と、前記第2軸受の接触角の延長線との交点は、前記仮想線とずれている
    請求項1に記載のボールねじ装置。
  4. 前記第1軸受及び前記第2軸受の前記内輪は、前記ナットと一体に形成され、
    前記ナットの外周面に、複列の内輪軌道溝が設けられる
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  5. 前記第1軸受の前記外輪の外径は、前記第2軸受の前記外輪の外径と異なる
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  6. 前記第1軸受の前記外輪及び前記第2軸受の前記外輪の少なくとも一方に、予圧調整用のシムが設けられる
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  7. 前記第1軸受の前記外輪及び前記第2軸受の前記外輪の少なくとも一方に、弾性体が設けられる
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
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