JP2019014358A - ステアリング装置及びステアリング装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボール螺子機構の円滑な作動を確保しつつ、従動プーリとボール螺子ナットとを精度良く同軸上に配置できるステアリング装置及びステアリング装置の製造方法を提供する。【解決手段】従動プーリ44はラック軸12の外周に同軸配置され、調芯構造48を介してボール螺子ナット51と一体回転可能に嵌合される。調芯構造48は、従動プーリ44の内周面に形成された複数の係止溝61と、ボール螺子ナット51の外周面に形成されて各係止溝61と径方向に対向する複数の設置溝62と、弾性部材63とを備える。弾性部材63は、一対の基部63a,63b及び基部63a,63b間に一体的に設けられたバネ部63cを有し、基部63a,63bが周方向側面62b,62cとの間に隙間を空けて設置溝62に設置されるとともに、バネ部63cが係止溝61の内面61a,61bに係止して径方向に圧縮された状態で設置溝62と係止溝61との間に配置される。【選択図】図3
Description
本発明は、ステアリング装置及びステアリング装置の製造方法に関する。
従来、車両用のステアリング装置には、モータの回転をボール螺子機構により転舵軸の軸方向移動に変換することで操舵機構にアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)がある。この種のEPSとして、モータを転舵軸と平行となるように配置し、該モータの回転を一対のプーリ及びベルトを介してボール螺子機構に伝達するものが知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載のEPSでは、円筒状の従動プーリの内周にフランジを有するボール螺子ナットが軽圧入されるとともに、従動プーリの開口部に締結されるロックナットによりフランジ部が挟み込まれることで、該従動プーリにボール螺子ナットを固定している。これにより、ボール螺子ナットが従動プーリと一体回転し、駆動プーリからベルトを介して伝達された回転が転舵軸の軸方向移動に変換される。
ところで、ボール螺子ナットを従動プーリの内周に圧入すると、圧入する際にボール螺子ナットが僅かながら変形することは避けられない。その結果、ボール螺子ナットの内周面に形成されたネジ溝も変形することで、ボールの円滑な転動に影響を及ぼすおそれがある。一方、ボール螺子ナットの外周と従動プーリの内周との間に微小な隙間を有する隙間嵌めにより従動プーリの内周にボール螺子ナットを嵌合させると、従動プーリの軸線とボール螺子ナットの軸線とがずれ易くなり、その改善が求められていた。
本発明の目的は、ボール螺子機構の円滑な作動を確保しつつ、従動プーリとボール螺子ナットとを精度良く同軸上に配置できるステアリング装置及びステアリング装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するステアリング装置は、軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備えたものであって、前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びる複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びるとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備え、前記弾性部材は、前記一対の基部の少なくとも一方が前記設置溝の周方向側面との間に隙間を空けて該設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止する。
上記構成によれば、ボール螺子ナットが従動プーリの内周において弾性部材により付勢されており、圧入する場合に比べボール螺子ナットに低い径方向荷重が作用した状態で従動プーリに嵌合されるため、該ボール螺子ナットに歪みが発生することを抑制してボール螺子機構の円滑な作動を確保できる。また、従動プーリ及びボール螺子ナット間にこれらの軸線を一致させるような付勢力が作用するため、従動プーリとボール螺子ナットとを精度良く同軸配置できる。さらに、弾性部材の基部が設置溝の周方向側面との間に隙間を空けて設置溝内に配置されるため、バネ部の弾性変形に伴って基部が設置溝内で変位可能となる。その結果、基部が設置溝の周方向側面との間に隙間なく設けられる場合に比べ、バネ部が容易に弾性変形できるため、弾性部材に無理な変形が生じることを抑制でき、弾性部材(基部)から設置溝に過大な荷重が作用することを抑制できる。
上記ステアリング装置において、前記従動プーリは樹脂材料により構成され、前記ボール螺子ナットは金属材料により構成されることが好ましい。
上記構成によれば、従動プーリを金属材料により構成する場合に比べ軽量化を図ることができる。一方で、従動プーリとボール螺子ナットとを異なる材料により構成することで、温度が変化した際に線膨張係数の違いから従動プーリとボール螺子ナットとの間にガタが生じやすくなる。したがって、従動プーリ及びボール螺子ナット間にこれらの軸線を一致させるような付勢力を作用させることにより、従動プーリとボール螺子ナットとを同軸配置させる効果は大である。
上記構成によれば、従動プーリを金属材料により構成する場合に比べ軽量化を図ることができる。一方で、従動プーリとボール螺子ナットとを異なる材料により構成することで、温度が変化した際に線膨張係数の違いから従動プーリとボール螺子ナットとの間にガタが生じやすくなる。したがって、従動プーリ及びボール螺子ナット間にこれらの軸線を一致させるような付勢力を作用させることにより、従動プーリとボール螺子ナットとを同軸配置させる効果は大である。
上記ステアリング装置において、前記一対の基部は、それぞれ周方向に延びるとともに前記設置溝の底面に対して面接触する板状に形成されることが好ましい。
上記構成によれば、弾性部材の付勢力を面で受けることになるため、設置溝に過大な荷重が作用することを好適に抑制できる。
上記構成によれば、弾性部材の付勢力を面で受けることになるため、設置溝に過大な荷重が作用することを好適に抑制できる。
上記ステアリング装置において、前記複数の設置溝及び前記複数の係止溝は、それぞれ周方向に等角度間隔で形成されることが好ましい。
上記構成によれば、各弾性部材から従動プーリ及びボール螺子ナット間にこれらの軸線を一致させるような付勢力を好適に作用させることができる。
上記構成によれば、各弾性部材から従動プーリ及びボール螺子ナット間にこれらの軸線を一致させるような付勢力を好適に作用させることができる。
上記ステアリング装置において、前記設置溝及び前記係止溝間における前記弾性部材が挿入された軸方向範囲は、前記従動プーリにおける前記ベルトが巻き掛けられた軸方向範囲全域と重複することが好ましい。
上記構成によれば、ベルトから従動プーリに伝達されるトルクにより従動プーリが傾動することを抑制できる。
上記ステアリング装置において、前記バネ部における軸方向両端部の少なくとも一方には、軸方向に沿って前記基部に近接するように傾斜した傾斜部が設けられることが好ましい。
上記ステアリング装置において、前記バネ部における軸方向両端部の少なくとも一方には、軸方向に沿って前記基部に近接するように傾斜した傾斜部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、従動プーリをボール螺子ナットの内周に嵌合した状態で、治具等を用いずとも容易に弾性部材を組み付けることができる。
上記ステアリング装置において、前記各設置溝及び前記各係止溝は、それぞれ軸方向一端側に開口するように形成され、前記調芯構造は、前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットのいずれか一方に固定され、前記各弾性部材と軸方向において対向する固定部材を備えることが好ましい。
上記ステアリング装置において、前記各設置溝及び前記各係止溝は、それぞれ軸方向一端側に開口するように形成され、前記調芯構造は、前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットのいずれか一方に固定され、前記各弾性部材と軸方向において対向する固定部材を備えることが好ましい。
上記構成によれば、従動プーリの内周にボール螺子ナットを隙間嵌めした状態で、弾性部材を軸方向一端側から設置溝と係止溝との間に挿入することが可能になる。また、固定部材により弾性部材が設置溝及び係止溝内から飛び出ることをより確実に防止できる。
上記ステアリング装置において、前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットには、前記各設置溝と前記各係止溝とが径方向において対向するように互いの相対位置を位置決めする位置決め部がそれぞれ設けられることが好ましい。
上記構成によれば、従動プーリとボール螺子ナットとの相対位置を、各設置溝と各係止溝とが径方向において対向するように容易に位置決めできる。
上記課題を解決するステアリング装置の製造方法は、軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備え、前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びて軸方向一端側に開口する複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びて軸方向一端側に開口するとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備えたステアリング装置のものであって、前記従動プーリの内周に前記ボール螺子ナットを隙間嵌めした状態で、前記一対の基部の少なくとも一方が前記設置溝の周方向側面との間に隙間を空けて該設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止するように、前記弾性部材を軸方向一端側から前記設置溝と前記係止溝との間に挿入する。
上記課題を解決するステアリング装置の製造方法は、軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備え、前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びて軸方向一端側に開口する複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びて軸方向一端側に開口するとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備えたステアリング装置のものであって、前記従動プーリの内周に前記ボール螺子ナットを隙間嵌めした状態で、前記一対の基部の少なくとも一方が前記設置溝の周方向側面との間に隙間を空けて該設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止するように、前記弾性部材を軸方向一端側から前記設置溝と前記係止溝との間に挿入する。
上記構成によれば、例えば設置溝内に弾性部材を設置してから従動プーリの内周にボール螺子ナットを挿入する場合と異なり、ボール螺子ナットの挿入途中で設置溝から弾性部材が脱落することを防止でき、容易に弾性部材を組み付けることができる。
上記ステアリング装置の製造方法において、前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットには、前記各設置溝と前記各係止溝とが径方向において対向するように互いの相対位置を位置決めする位置決め凹部がそれぞれ形成されたものであって、前記各位置決め凹部間に挿入される位置決め凸部、及び軸方向に貫通するとともに前記設置溝と前記係止溝との間の空間に連通する連通孔を有し、該連通孔は、前記空間側の開口での前記バネ部の径方向の圧縮量が前記空間と反対側での圧縮量よりも大きく、かつ前記設置溝と前記係止溝との間での圧縮量よりも大きくなるよう形成された挿入治具を用いて前記弾性部材を前記設置溝と前記係止溝の間に挿入することが好ましい。
上記構成によれば、挿入治具を用いることで、従動プーリとボール螺子ナットとの相対位置を容易に位置決めできるとともに、弾性部材を容易に設置溝と係止溝との間に挿入できる。
本発明によれば、ボール螺子機構の円滑な作動を確保しつつ、ボール螺子ナットを転舵軸に対して精度良く同軸配置できる。
(第1実施形態)
以下、ステアリング装置を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
以下、ステアリング装置を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、EPS1は、運転者によるステアリングホイール2の操作に基づいて転舵輪3を転舵させる操舵機構4と、操舵機構4にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するアクチュエータ5とを備えている。
操舵機構4は、ステアリングホイール2が固定されるステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11の回転に応じて軸方向に往復動する転舵軸としてのラック軸12と、ラック軸12が往復動可能に挿通されるハウジングとしてのラックハウジング13とを備えている。なお、ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール2側から順にコラム軸11a、中間軸11b、及びピニオン軸11cを連結することにより構成されている。
ラックハウジング13は、円筒状に形成された第1ハウジング14と、円筒状に形成されるとともに第1ハウジング14の軸方向一端側(図1中、左側)に固定された第2ハウジング15とを備えている。ラック軸12とピニオン軸11cとは、第1ハウジング14内に所定の交差角をもって配置されており、ラック軸12に形成されたラック歯16とピニオン軸11cに形成されたピニオン歯17とが噛合されることでラックアンドピニオン機構18が構成されている。また、ラック軸12の両端には、タイロッド19が連結されており、タイロッド19の先端は、転舵輪3が組み付けられた図示しないナックルに連結されている。したがって、EPS1では、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト11の回転がラックアンドピニオン機構18によりラック軸12の軸方向移動に変換され、この軸方向移動がタイロッド19を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪3の転舵角、すなわち車両の進行方向が変更される。
アクチュエータ5は、駆動源であるモータ21と、モータ21の回転を伝達する伝達機構22と、伝達機構22を介して伝達された回転をラック軸12の往復動に変換するボール螺子機構23とを備えており、第1ハウジング14と第2ハウジング15との連結部分に設けられている。そして、アクチュエータ5は、モータ21の回転を伝達機構22を介してボール螺子機構23に伝達し、ボール螺子機構23にてラック軸12の往復動に変換することで操舵機構4にアシスト力を付与する。
次に、アクチュエータ5の構成について詳細に説明する。なお、以下では、説明の便宜上、第1ハウジング14側を軸方向一端側とし、第2ハウジング15側を軸方向他端側とする。
図2に示すように、第1ハウジング14は、軸方向一端側(図2中、右側)に設けられた円筒状の第1筒状部31と、第1筒状部31の軸方向他端側(図2中、左側)端部に形成された第1収容部32とを有している。第1収容部32は、第1筒状部31よりも大径の筒状に形成されるとともに、第1収容部32には、その周壁の一部をモータ21が配置された側(図2中、下側)に膨出した形状の膨出部33が形成されている。膨出部33の底部には、ラック軸12の軸方向に貫通した貫通孔34が形成されている。
一方、第2ハウジング15は、軸方向他端側に設けられた円筒状の第2筒状部36と、第2筒状部36の軸方向一端側端部に形成された第2収容部37とを有している。第2収容部37は、第2筒状部36よりも大径の円筒状に形成されるとともに、第2収容部37には、第1ハウジング14の膨出部33を覆うカバー部38が形成されている。
モータ21の回転軸41は、貫通孔34を介して膨出部33内に挿入されている。そして、モータ21は、回転軸41がラック軸12と平行になる姿勢で、ボルト42により第1ハウジング14に固定されている。
伝達機構22は、駆動プーリ43及び従動プーリ44と、駆動プーリ43及び従動プーリ44間に巻き掛けられたベルト45とを備えている。駆動プーリ43は、円筒状に形成され、モータ21の回転軸41に対して同軸上で一体回転可能に連結されている。従動プーリ44は、ベルト45が巻き掛けられる巻掛部46、及び巻掛部46から軸方向一端側に延出された延出部47を有する円筒状に形成されている。なお、本実施形態の従動プーリ44は、樹脂材料により構成されている。そして、従動プーリ44は、その軸線L2がラック軸12の軸線L1と同軸に配置されるようにラック軸12の外周に配置され、後述する調芯構造48を介してボール螺子ナット51と一体回転可能に嵌合されている。ベルト45は、ゴム等の弾性材料からなり、駆動プーリ43と従動プーリ44との間で所定の張力(テンション)が発生するように巻き掛けられている。
ボール螺子機構23は、ラック軸12の外周に同軸配置された円筒状のボール螺子ナット51を備えている。なお、本実施形態のボール螺子ナット51は、金属材料により構成されている。ボール螺子ナット51の外径は、従動プーリ44の内径よりも僅かに小さく設定されており、ボール螺子ナット51は、その外周と従動プーリ44の内周との間に微小な隙間を有する隙間嵌めにより嵌合されている。ボール螺子ナット51の外周には、従動プーリ44の巻掛部46との間にフランジ部51aを挟んで軸受52が設けられるとともに、軸受52の軸方向位置を規定するためのロックナット53が螺着されている。そして、ボール螺子ナット51は、軸受52を介してその軸線L3がラック軸12の軸線L1と同軸上に配置された状態で回転可能に支持されている。なお、軸受52の両側には、断面L字状の保持器54がその外輪に隣接して配置されるとともに、保持器54には、ゴム等の弾性体55が第1及び第2ハウジング14,15との間でそれぞれ圧縮された状態で配置されている。
また、ボール螺子ナット51の内周には、螺子溝56が形成されている。一方、ラック軸12の外周には、螺子溝56に対応する螺子溝57が形成されている。そして、螺子溝56,57が互いに対向することによって螺旋状のボール軌道R1が形成されている。ボール軌道R1内には、各ボール58がボール螺子ナット51の螺子溝56とラック軸12の螺子溝57とに挟まれた状態で配設されている。つまり、ボール螺子ナット51は、ラック軸12の外周に各ボール58を介して螺合されている。
これにより、各ボール58は、ラック軸12とボール螺子ナット51(従動プーリ44)との間の相対回転に伴い、その負荷(摩擦力)を受けつつ、ボール軌道R1内を転動する。そして、各ボール58の転動によってラック軸12とボール螺子ナット51との軸方向の相対位置が変位することにより、モータ21のトルクがアシスト力として操舵機構4に付与される。なお、ボール軌道R1内を転動するボール58は、ボール螺子ナット51に設けられたボール軌道R1の二点間を短絡する循環路R2を通過することで無限循環する。
次に、従動プーリ44とボール螺子ナット51との調芯構造48について説明する。
図2及び図3に示すように、調芯構造48は、従動プーリ44の内周面に形成された複数の係止溝61と、ボール螺子ナット51の外周面に形成されて各係止溝61と径方向に対向する複数の設置溝62と、各係止溝61と各設置溝62との間に配置される複数の弾性部材63とを備えている。そして、調芯構造48は、複数の弾性部材63から従動プーリ44及びボール螺子ナット51間にこれらの軸線L2,L3を一致させるような付勢力を作用させている。
図2及び図3に示すように、調芯構造48は、従動プーリ44の内周面に形成された複数の係止溝61と、ボール螺子ナット51の外周面に形成されて各係止溝61と径方向に対向する複数の設置溝62と、各係止溝61と各設置溝62との間に配置される複数の弾性部材63とを備えている。そして、調芯構造48は、複数の弾性部材63から従動プーリ44及びボール螺子ナット51間にこれらの軸線L2,L3を一致させるような付勢力を作用させている。
詳しくは、従動プーリ44の内周面には、3本の係止溝61が周方向に等角度間隔で形成されている。各係止溝61は、従動プーリ44の軸方向全域に亘って延びており、従動プーリ44の軸方向一端側に開口している。各係止溝61の断面は、平面状に形成された一対の内面61a,61bが係止溝61の底部分で繋がるV字状に形成されており、内面61a,61bは、係止溝61における周方向中央位置と従動プーリ44の中心とを結ぶ中心線に関して略対称となるように傾斜している。また、従動プーリ44の内周面には、複数の係止溝61のうちの一と従動プーリ44の中心を挟んで対向する位置に、軸方向一端側に開口する位置決め部としての位置決め凹部71が形成されている。
ボール螺子ナット51の外周面には、3本の設置溝62が周方向に等角度間隔で形成されている。各設置溝62は、ボール螺子ナット51におけるフランジ部51aよりも軸方向一端側の軸方向領域に亘って延びており、軸方向一端側に開口している。各設置溝62の断面は、設置溝62における周方向中央位置とボール螺子ナット51の中心とを結ぶ中心線に対して直交する平面状の底面62a、及び底面62aに対して直交する一対の周方向側面62b,62cを有する矩形状に形成されている。また、ボール螺子ナット51の外周面には、複数の設置溝62のうちの一とボール螺子ナット51の中心を挟んで対向する位置に、軸方向一端側に開口する位置決め部としての位置決め凹部72が形成されている。さらに、ボール螺子ナット51の外周面には、従動プーリ44の軸方向一端側の端面を臨む位置に、各設置溝62に跨って周方向に延びる環状溝73が形成されている。環状溝73には、固定部材としてのスナップリング74が設けられており、各弾性部材63及び従動プーリ44の軸方向一端側への移動が規制されている。
図2〜図4に示すように、弾性部材63は、軸方向に長い板バネが採用されている。弾性部材63の軸方向長さは、係止溝61の軸方向長さよりも僅かに短く設定されている。弾性部材63は、一対の基部63a,63b、及び基部63a,63b間に一体的に設けられたバネ部63cを有している。基部63a,63bは、設置溝62の底面62aに沿って周方向に延びることにより周方向に幅を有するとともに軸方向に延びた細長い平板状に形成されている。バネ部63cは、断面円弧状に形成されている。なお、本実施形態の弾性部材63は、その断面形状が軸方向全域に亘って一様となるように形成されている。そして、弾性部材63は、基部63a,63bが周方向側面62b,62cとの間に隙間を空けて設置溝62に設置されるとともに、バネ部63cが係止溝61の内面61a,61bに係止して径方向に圧縮された状態で、設置溝62と係止溝61との間に配置されている。また、弾性部材63は、その軸方向一端が係止溝61の開口付近に位置しており、設置溝62及び係止溝61間において弾性部材63が挿入された軸方向範囲は、従動プーリ44におけるベルト45が巻き掛けられる軸方向範囲の略全域と重複している。
このようにバネ部63cは、内面61a,61bに接触して径方向に圧縮されることにより、係止溝61に対して周方向両側に係止している。これにより、従動プーリ44がボール螺子ナット51と一体回転可能となる。そして、周方向に等角度間隔を空けて配置された弾性部材63により、図3において白抜き矢印で示すように、従動プーリ44及びボール螺子ナット51間にこれらの軸線L2,L3を一致させるような付勢力が作用している。なお、バネ部63cは、EPS1(アクチュエータ5)の使用環境下において想定される温度範囲内で常に径方向に圧縮された状態となるように、その寸法等が設定されている。
次に、EPS1の製造方法について、調芯構造48の組み付けを中心に説明する。
本実施形態では、従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を隙間嵌めした状態で、挿入治具81を用いて軸方向一端側から弾性部材63を係止溝61と設置溝62との間に挿入することで調芯構造48を組み立てる。
本実施形態では、従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を隙間嵌めした状態で、挿入治具81を用いて軸方向一端側から弾性部材63を係止溝61と設置溝62との間に挿入することで調芯構造48を組み立てる。
詳しくは、図5に示すように、挿入治具81は、円板状に形成されたベース部82と、ベース部82の中央から軸方向に突出してボール螺子ナット51内に挿入される円柱状の挿入部83と、ベース部82の外周部分から軸方向に突出した位置決め凸部84が形成されている。位置決め凸部84の断面は、従動プーリ44及びボール螺子ナット51の各位置決め凹部71,72を組み合わせた断面形状と略等しく形成されている。
ベース部82には、軸方向に貫通した複数の連通孔85が周方向に等角度間隔で形成されている。連通孔85は、係止溝61及び設置溝62と同数(3つ)形成され、軸方向において設置溝62と係止溝61との間の空間87に連通するように形成されている。各連通孔85の断面は、大まかには係止溝61と設置溝62とを組み合わせた断面形状に形成され、係止溝61と対向するV字状をなす部位の径方向に沿った長さ(深さ)が、軸方向一端側から他端側に向けて連続的に短く(浅く)なるように形成されている。そして、V字状をなす部位の深さは、各連通孔85における軸方向一端においてバネ部63cを弾性変形させず挿入可能な深さに設定されるとともに、軸方向他端において係止溝61よりも浅くなるように形成されている。つまり、連通孔85は、空間87側の開口でのバネ部63cの径方向の圧縮量が空間87と反対側での圧縮量よりも大きく、かつ設置溝62と係止溝61との間での圧縮量よりも大きくなるよう形成されている。
また、ベース部82には、ボール螺子ナット51の軸方向一端部(厳密には、軸方向一端から環状溝73までの部位)が挿入される環状凹部86が形成されている。これにより、連通孔85の軸方向他端部は、設置溝62と対向する矩形状をなす部位が切り欠かれている。
調芯構造48の組み付けに際しては、先ず従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を隙間嵌めし、係止溝61と設置溝62とが径方向において対向する、すなわち位置決め凹部71,72が径方向において対向するように従動プーリ44とボール螺子ナット51との相対位置を位置決めする。続いて、挿入治具81の挿入部83をボール螺子ナット51の内周に挿入し、位置決め凸部84を位置決め凹部71,72間に挿入する。これにより、各連通孔85は、各係止溝61と各設置溝62との間の空間87に連通する。そして、弾性部材63を連通孔85の軸方向一端側から挿入し、係止溝61と設置溝62との間に挿入する。このとき、上記のようにバネ部63cの径方向の圧縮量は、係止溝61と設置溝62との間に挿入された状態での圧縮量よりも大きくなる。そのため、弾性部材63を軸方向一端側から押し込むだけで、弾性部材63を係止溝61と設置溝62との間に挿入される。その後、環状溝73にスナップリング74が取り付けられ、調芯構造48が組み立てられる。なお、別途、従動プーリ44へのベルト45の巻き掛けやボール螺子ナット51への軸受52の組み付け等を行うことでEPS1が製造される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ボール螺子ナット51は、従動プーリ44の内周に隙間嵌めされるとともに弾性部材63からの付勢力を受けており、圧入する場合に比べボール螺子ナットに作用する径方向荷重が低くなるため、ボール螺子ナット51に歪みが発生することを抑制してボール螺子機構23の円滑な作動を確保できる。また、調芯構造48により従動プーリ44及びボール螺子ナット51間にこれらの軸線L2,L3を一致させるような付勢力が作用するため、従動プーリ44とボール螺子ナット51とを精度良く同軸配置できる。
(1)ボール螺子ナット51は、従動プーリ44の内周に隙間嵌めされるとともに弾性部材63からの付勢力を受けており、圧入する場合に比べボール螺子ナットに作用する径方向荷重が低くなるため、ボール螺子ナット51に歪みが発生することを抑制してボール螺子機構23の円滑な作動を確保できる。また、調芯構造48により従動プーリ44及びボール螺子ナット51間にこれらの軸線L2,L3を一致させるような付勢力が作用するため、従動プーリ44とボール螺子ナット51とを精度良く同軸配置できる。
さらに、図6において二点鎖線で示すように、弾性部材63の基部63a,63bが設置溝62の周方向側面62b,62cとの間に隙間を空けて設置溝62内に配置されるため、バネ部63cの弾性変形に伴って基部63a,63bが設置溝62内で変位可能となる。その結果、基部63a,63bが設置溝62の周方向側面62b,62cとの間に隙間なく設けられる場合に比べ、バネ部63cが容易に弾性変形できるため、弾性部材63に無理な変形が生じることを抑制でき、弾性部材63(基部63a,63b)から設置溝62に過大な荷重が作用することを抑制できる。
(2)従動プーリ44は樹脂材料により構成したため、金属材料により構成する場合に比べ軽量化を図ることができる。一方、ボール螺子ナット51を金属材料により構成したため、温度が変化した際に線膨張係数の違いから従動プーリ44とボール螺子ナット51との間にガタが生じやすくなる。したがって、調芯構造48により従動プーリ44とボール螺子ナット51とを同軸配置させる効果は大である。
(3)基部63a,63bを、周方向に延びるとともに設置溝62の底面62aに対して面接触する平板状に形成したため、弾性部材63の付勢力を面で受けることになり、設置溝62に過大な荷重が作用することを好適に抑制できる。
(4)複数の設置溝62及び複数の係止溝61を周方向に等角度間隔で形成したため、弾性部材63から従動プーリ44及びボール螺子ナット51間にこれらの軸線L2,L3を一致させるような付勢力を好適に作用させることができる。
(5)設置溝62及び係止溝61間において弾性部材63が挿入された軸方向範囲が、従動プーリ44におけるベルト45が巻き掛けられる軸方向範囲全域と重複するようにしたため、ベルト45から従動プーリ44に伝達されるトルクにより従動プーリ44が傾動することを抑制できる。
(6)各設置溝62及び各係止溝61を、それぞれ軸方向一端側に開口するように形成したため、従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を隙間嵌めした状態で、弾性部材63を軸方向一端側から設置溝62と係止溝61との間に挿入することが可能になる。また、ボール螺子ナット51に各弾性部材63と軸方向において対向するスナップリング74を設けたため、弾性部材63が設置溝62及び係止溝61内から飛び出ることをより確実に防止できる。
(7)従動プーリ44及びボール螺子ナット51に位置決め凹部71,72を形成したため、従動プーリ44とボール螺子ナット51との相対位置を、各設置溝62と各係止溝61とが径方向において対向するように容易に位置決めできる。
(8)係止溝61を平面状の内面61a,61bが底部分で繋がる断面V字状とし、設置溝62を平坦な底面62aを有する断面矩形状としたため、各係止溝61及び各設置溝62を容易に形成することができる。
(9)従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を隙間嵌めした状態で、弾性部材63を設置溝62と係止溝61との間に挿入することにより、調芯構造48を組み立てるようにした。そのため、例えば設置溝62内に弾性部材63を設置してから従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を挿入する場合と異なり、ボール螺子ナット51の挿入途中で設置溝62から弾性部材63が脱落することを防止でき、容易に弾性部材63を組み付けることができる。
(10)挿入治具81を用いるようにしたため、従動プーリ44とボール螺子ナット51との相対位置を容易に位置決めできるとともに、弾性部材63を容易に設置溝62と係止溝61との間に挿入できる。
(第2実施形態)
次に、ステアリング装置の第2実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、ステアリング装置の第2実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本実施形態の弾性部材63のバネ部63cにおける軸方向両端部には、軸方向に沿って基部63a,63bに近接するように傾斜した傾斜部63dが設けられるとともに、傾斜部63dの先端側には、基部63a,63bと面一になる平板状の平板部63eが形成されている。
本実施形態では、挿入治具81を用いず、従動プーリ44の内周にボール螺子ナット51を隙間嵌めし、係止溝61と設置溝62とが径方向において対向する状態で、各弾性部材63を各係止溝61と各設置溝62との間に挿入することで、調芯構造48を組み立てる。このとき、上記のように弾性部材63は傾斜部63dを有するため、予めバネ部63cを径方向に圧縮した状態としておかなくても、弾性部材63の挿入に伴って徐々にバネ部63cが径方向に圧縮される。
次に、本実施形態の作用効果について記載する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態の(1)〜(9)の作用効果に加えて以下の作用効果を奏することができる。
(11)バネ部63cにおける軸方向両端部に傾斜部63dを設けたため、従動プーリ44をボール螺子ナット51の内周に嵌合した状態で、挿入治具81を用いずとも容易に弾性部材63を組み付けることができる。
(11)バネ部63cにおける軸方向両端部に傾斜部63dを設けたため、従動プーリ44をボール螺子ナット51の内周に嵌合した状態で、挿入治具81を用いずとも容易に弾性部材63を組み付けることができる。
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記第1実施形態では、挿入治具81の連通孔85の断面形状を係止溝61と設置溝62とを組み合わせた断面形状とした。しかし、これに限らず、連通孔85の軸方向他端でのバネ部63cの圧縮量が係止溝61と設置溝62との間でのバネ部63cの圧縮量よりも大きくなれば、連通孔85の断面形状は、適宜変更可能である。
・上記第1実施形態では、挿入治具81の連通孔85の断面形状を係止溝61と設置溝62とを組み合わせた断面形状とした。しかし、これに限らず、連通孔85の軸方向他端でのバネ部63cの圧縮量が係止溝61と設置溝62との間でのバネ部63cの圧縮量よりも大きくなれば、連通孔85の断面形状は、適宜変更可能である。
・上記第1実施形態において、位置決め凹部71,72を設けず、挿入治具81に位置決め凸部84を形成してなくてもよい。また、従動プーリ44及びボール螺子ナット51のいずれか一方に位置決め凹部を設け、他方に該位置決め凹部に係合する位置決め凸部を形成してもよい。
・上記各実施形態では、スナップリング74を各弾性部材63及び従動プーリ44と軸方向において対向する固定部材として設けたが、これに限らず、例えばナット等を固定部材としてボール螺子ナット51に螺着してもよい。また、径方向内側に延出されるフランジを有するナットを固定部材とし、従動プーリ44に螺着してもよい。なお、従動プーリ44及びボール螺子ナット51に固定部材を設けなくてもよい。
・上記第2実施形態において、弾性部材63がバネ部63cの軸方向両端部のいずれか一方のみに傾斜部63dを有する構成としてもよい。また、弾性部材63が平板部63eを有しない構成としてもよい。
・上記各実施形態において、弾性部材63の軸方向長さを係止溝61の軸方向長さよりも短く形成し、従動プーリ44におけるベルト45が巻き掛けられる軸方向範囲において、弾性部材63が存在しない範囲を設けてもよい。
・上記各実施形態において、係止溝61、設置溝62及び弾性部材63の数は、2以上であれば、適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、係止溝61及び設置溝62を周方向に等角度間隔で形成したが、これに限らない。例えば二等辺三角形の各頂点に対応する位置にこれら係止溝61及び設置溝62を形成してもよく、弾性部材63から従動プーリ44の軸線L2とボール螺子ナット51の軸線L3とを一致させるような付勢力が発生すれば、これらの配置は適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、係止溝61及び設置溝62を周方向に等角度間隔で形成したが、これに限らない。例えば二等辺三角形の各頂点に対応する位置にこれら係止溝61及び設置溝62を形成してもよく、弾性部材63から従動プーリ44の軸線L2とボール螺子ナット51の軸線L3とを一致させるような付勢力が発生すれば、これらの配置は適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、基部63a,63bを設置溝62の底面62aに面接触する平板状に形成したが、これに限らず、例えば図9に示すように、バネ部63cの両端部を底面62aに接触する基部としてもよい。また、バネ部63cの形状も断面円弧状に限らず、係止溝61に対して周方向両側に係止可能な形状であれば、適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、係止溝61を断面V字状としたが、これに限らず、例えば断面楕円形状等としてもよく、バネ部63cが周方向両側に係止可能であれば、その形状は適宜変更可能である。また、設置溝62の断面形状も矩形状に限らず、例えば底面62aを円弧状の湾曲面としてもよく、その形状は適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、弾性部材63の基部63a,63bを設置溝62の周方向側面62b,62cとの間に隙間を空けて設置溝62内に配置したが、これに限らず、例えば図10に示すように、底面62aに面接触する基部63a,63bが周方向側面62b,62cに接触するように設置溝62内に配置してもよい。
また、基部63a,63bのいずれか一方と設置溝62の周方向側面62b,62cのいずれか一方との間のみに隙間を空けて、弾性部材63を設置溝62内に配置してもよい。このように構成しても、上記各実施形態の(1)と同様の作用効果を奏することができる。
・上記各実施形態において、従動プーリ44の内周面に設置溝62を形成し、ボール螺子ナット51の外周面に係止溝61を形成してもよい。
・上記各実施形態において、従動プーリ44を金属材料により構成してもよい。
・上記各実施形態において、従動プーリ44を金属材料により構成してもよい。
・上記各実施形態では、軸受52を介してボール螺子ナット51を第2収容部37内に回転可能に支持したが、これに限らず、例えば従動プーリ44をボール螺子ナット51の略全体が収容される大きさに形成し、該従動プーリ44を軸受により第2収容部37内に回転可能に支持してもよい。
・上記各実施形態では、ラック軸12に対して平行に配置されたモータ21によってラック軸12にアシスト力を付与するEPS1に具体化して示したが、これに限らず、ステアバイワイヤ(SBW)方式のステアリング装置に適用してもよい。なお、SBW方式のステアリング装置に具体化する場合には、前輪の操舵装置としてだけでなく、後輪の操舵装置あるいは4輪操舵装置(4WS)としても具体化することもできる。
次に、上記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備えたステアリング装置であって、前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びる複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びるとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備え、前記弾性部材は、前記一対の基部が前記設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止し、前記一対の基部はそれぞれ周方向に延びるとともに前記設置溝の底面に対して面接触する板状に形成されたステアリング装置。上記構成によれば、弾性部材の付勢力を面で受けることになるため、設置溝に過大な荷重が作用することを好適に抑制できる。
(イ)軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備えたステアリング装置であって、前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びる複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びるとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備え、前記弾性部材は、前記一対の基部が前記設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止し、前記一対の基部はそれぞれ周方向に延びるとともに前記設置溝の底面に対して面接触する板状に形成されたステアリング装置。上記構成によれば、弾性部材の付勢力を面で受けることになるため、設置溝に過大な荷重が作用することを好適に抑制できる。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、3…転舵輪、4…操舵機構、5…アクチュエータ、11…ステアリングシャフト、12…ラック軸、13…ラックハウジング(ハウジング)、21…モータ、22…伝達機構、23…ボール螺子機構、43…駆動プーリ、44…従動プーリ、45…ベルト、46…巻掛部、47…延出部、48…調芯構造、51…ボール螺子ナット、52…軸受、61…係止溝、61a,61b…内面、62…設置溝、62a…底面、62b,62c…周方向側面、63…弾性部材、63a,63b…基部、63c…バネ部、63d…傾斜部、63e…平板部、71,72…位置決め凹部(位置決め部)、73…環状溝、74…スナップリング(固定部材)、81…挿入治具、82…ベース部、83…挿入部、84…位置決め凸部、85…連通孔、86…環状凹部、87…空間、L1〜L3…軸線。
Claims (10)
- 軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備えたステアリング装置であって、
前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びる複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びるとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備え、
前記弾性部材は、前記一対の基部の少なくとも一方が前記設置溝の周方向側面との間に隙間を空けて該設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止するステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置において、
前記従動プーリは樹脂材料により構成され、前記ボール螺子ナットは金属材料により構成されたステアリング装置。 - 請求項1又は2に記載のステアリング装置において、
前記一対の基部は、それぞれ周方向に延びるとともに前記設置溝の底面に対して面接触する板状に形成されたステアリング装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
前記複数の設置溝及び前記複数の係止溝は、それぞれ周方向に等角度間隔で形成されたステアリング装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
前記設置溝及び前記係止溝間における前記弾性部材が挿入された軸方向範囲は、前記従動プーリにおける前記ベルトが巻き掛けられた軸方向範囲全域と重複するステアリング装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
前記バネ部における軸方向両端部の少なくとも一方には、軸方向に沿って前記基部に近接するように傾斜した傾斜部が設けられたステアリング装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
前記各設置溝及び前記各係止溝は、それぞれ軸方向一端側に開口するように形成され、
前記調芯構造は、前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットのいずれか一方に固定され、前記各弾性部材と軸方向において対向する固定部材を備えたステアリング装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載のステアリング装置において、
前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットには、前記各設置溝と前記各係止溝とが径方向において対向するように互いの相対位置を位置決めする位置決め部がそれぞれ設けられたステアリング装置。 - 軸方向に往復動可能に設けられた転舵軸と、前記転舵軸と平行に配置されたモータと、前記モータに連結された駆動プーリと、前記転舵軸を収容するハウジング内に回転可能に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に巻き掛けられたベルトと、前記従動プーリの内周に隙間嵌めされたボール螺子ナットを有し、該従動プーリの回転を前記転舵軸の往復動に変換するボール螺子機構とを備え、
前記従動プーリの内周面及び前記ボール螺子ナットの外周面のいずれか一方に形成され軸方向に延びて軸方向一端側に開口する複数の設置溝と、他方に形成され軸方向に延びて軸方向一端側に開口するとともに前記各設置溝と径方向において対向する複数の係止溝と、軸方向に延びる一対の基部及び前記基部間に設けられるとともに径方向に弾性変形可能なバネ部を有する複数の弾性部材とを含み、前記複数の弾性部材から前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナット間に該従動プーリの軸線と該ボール螺子ナットの軸線とを一致させるような付勢力を作用させる調芯構造を備えたステアリング装置の製造方法であって、
前記従動プーリの内周に前記ボール螺子ナットを隙間嵌めした状態で、前記一対の基部の少なくとも一方が前記設置溝の周方向側面との間に隙間を空けて該設置溝内に配置されるとともに、前記バネ部が前記係止溝に対して周方向両側に係止するように、前記弾性部材を軸方向一端側から前記設置溝と前記係止溝との間に挿入するステアリング装置の製造方法。 - 請求項9に記載のステアリング装置の製造方法において、
前記従動プーリ及び前記ボール螺子ナットには、前記各設置溝と前記各係止溝とが径方向において対向するように互いの相対位置を位置決めする位置決め凹部がそれぞれ形成されたものであって、
前記各位置決め凹部間に挿入される位置決め凸部、及び軸方向に貫通するとともに前記設置溝と前記係止溝との間の空間に連通する連通孔を有し、該連通孔は、前記空間側の開口での前記バネ部の径方向の圧縮量が前記空間と反対側での圧縮量よりも大きく、かつ前記設置溝と前記係止溝との間での圧縮量よりも大きくなるよう形成された挿入治具を用いて前記弾性部材を前記設置溝と前記係止溝の間に挿入するステアリング装置の製造方法。
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