JP7217159B2 - ステアリング装置、及びステアリング装置の製造方法 - Google Patents

ステアリング装置、及びステアリング装置の製造方法 Download PDF

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本発明は自動車に搭載されるステアリング装置に係り、特にラックバーがストロークエンドに到達した時の衝撃を緩衝する緩衝機構を備えたステアリング装置、及びステアリング装置の製造方法に関するものである。
ステアリング装置においては、ステアリングホイールによって回転される操舵軸(以下、ステアリングシャフトと表記する)による転舵軸の駆動とは別に、ステアリングシャフトの回動角、回動方向、及び回動トルクを検出し、これらの検出信号に基づいて電動モータを回転させ、電動モータの回転をナットに伝達してナット内に収納された転舵軸を駆動して操舵力をアシストする、いわゆるパワーステアリング装置が知られている。
ところで、この種のステアリング装置では、ラックハウジングの筒状本体部の端面と、これに対向するラックエンドとの間に、ゴム製、或いは樹脂製の衝撃緩衝部材が設けられている。そして、この衝撃緩衝部材の変形を利用して、ラックバーがストロークエンドに到達した時の衝撃を緩衝している。このようなパワーステアリング装置は、例えば、特開2018-43658号公報(特許文献1)に示されている。
特開2018-43658号公報
ところで、特許文献1には明確に記載されていないが、ラックバーを収納するラックハウジングの内周面には、中立状態のラックバーの両端部が位置する付近に、ラックバーの撓みが所定量を超えて撓むのを規制する機能を備えるブッシュが設けられている。このブッシュは、一般的にはラックバーの長手方向に衝撃緩衝部材と並置される形態で設けられており、更にブッシュはラックバーの長手方向で衝撃緩衝部材よりラックバーの中央寄りに配置されている。
しかしながら、衝撃緩衝部材とブッシュがラックバーの長手方向に並べて配置されているので、この分だけ余計な配置空間が必要となる。例えば、ラックバーを長手方向に向けて駆動する電動式のパワーステアリング装置を設ける場合は、少しでも多くの部品を収納するための収納空間を必要としている。このため、衝撃緩衝部材とブッシュを組み付けた場合における、ラックバーの長手方向の配置空間の長さ(軸方向寸法)をできるだけが短縮することが要請されている。
本発明の目的は、衝撃緩衝部材とブッシュを組み付けた時の軸方向の配置空間の長さを短縮することができる新規なステアリング装置を提供することにある。
本発明のステアリング装置は、
ラックバー本体部を包囲する円弧形状部を有するブッシュ本体部と、ブッシュ本体部の内周側に形成され、ラックバー本体部の外周面と当接することで、ラックバー本体部の所定以上の撓みを規制するラック支持部と、ラックハウジングのブッシュ保持部に対してブッシュ本体部を固定するブッシュ固定部と、ラックバー本体部の長手方向において、ブッシュ本体部からラックバー本体部の端部に向かって突出する緩衝部材保持部とを備え、ラックハウジングの筒状端部の内周側に設けられ鉄鋼材料で形成されたブッシュと、
ゴムまたは樹脂材料で形成され、緩衝部材本体部と緩衝部を備えると共に、緩衝部材本体部がラックバー本体部の長手方向において、ブッシュの緩衝部材保持部の外周面に重なって取り付けられ、更に緩衝部がラックバー本体部の長手方向において、緩衝部材本体部からラックバー本体部の端部に向かってブッシュの緩衝部材保持部よりも突出し、ボールジョイントがラックバー本体部の長手方向に移動するときボールジョイントと緩衝部とが当接可能となる緩衝部材と
を有することを特徴としている。
本発明によれば、ラックバー本体部を支持するブッシュと、ボールジョイントがストロークエンドに到達したときの衝撃を緩衝する緩衝部材とを組み合わせ、しかもブッシュと緩衝部材の取り付け領域が軸方向に互いに重なる(オーバーラップ)構成としたことにより、ブッシュと緩衝部材がラックハウジングに組み付けられたときの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
電動パワーステアリング装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す電動パワーステアリング措置の縦断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態になる、図2に示すラックハウジングの一方の端部のQ部を拡大した緩衝部組立体付近の断面図である。 図3の緩衝部組立体付近の要部を拡大した断面図である。 図4に示す緩衝部組立体を斜めから見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態になる緩衝部組立体付近の要部を拡大した断面図である。 本発明の第3の実施形態になる、図2に示すラックハウジングの一方の端部のQ部を拡大した緩衝部組立体付近の断面図である。 図7の緩衝部組立体付近の要部を拡大した断面図である。 図8に示す緩衝部組立体を斜めから見た斜視図である。 本発明の第4の実施形態になる、図2に示すラックハウジングの一方の端部のQ部を拡大した緩衝部組立体付近の断面図である。 図10の緩衝部組立体付近の要部を拡大した断面図である。 図11に示す緩衝部組立体を斜めから見た斜視図である。 本発明の第5の実施形態になる、図2に示すラックハウジングの一方の端部のQ部を拡大した緩衝部組立体付近の断面図である。 図13の緩衝部組立体付近の要部を拡大した断面図である。 図14に示す緩衝部組立体を斜めから見た斜視図である。 本発明の第6の実施形態になる、図2に示すラックハウジングの一方の端部のQ部を拡大した緩衝部組立体付近の断面図である。 図16の緩衝部組立体付近の要部を拡大した断面図である。 図17に示す緩衝部組立体を斜めから見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明の前提となる電動パワーステアリング装置の構成について説明する。
図1、及び図2は、ステアリングホイールによって回転されるステアリングシャフトによる転舵軸の駆動とは別に、ステアリングシャフトの回動角、回動方向、及び回動トルクを検出し、これらの検出信号に基づいて電動モータを回転させ、電動モータの回転をナットに伝達してナット内に収納された転舵軸を駆動して操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置を示している。
図1、及び図2において、操舵機構1は、車両の運転室内に配置されたステアリングホイール(図示せず)に接続されたステアリングシャフト4と、操舵輪に連係された転舵軸としてのラックバー5と、ステアリングシャフト4とラックバー5とを連係させる変換機構6と、を備えている。
変換機構6は、ステアリングシャフト4の先端側に形成されたピニオン歯(図示せず)と、ラックバー5の外周に形成されたラック歯(図示せず)とにより構成される、いわゆるラック・ピニオン機構である。
ここで、ラックバー5は転舵部材を表しているが、転舵部材としては、ラックバー5の他に、ピットマンアームがあり、更にこれらに限らず転舵アクチュエータと操舵輪の間に設けられたリンク機構等を含むことができる。
ステアリングシャフト4は、軸方向一端側がステアリングホイールと一体回転可能に連結された入力軸7と、軸方向一端側がトーションバー(図示せず)を介して入力軸7の軸方向他端側に接続された出力軸8とを有する。
ラックバー5は、軸方向の両端部がそれぞれタイロッド9、及び一対のナックルアームを介して一対の操舵輪に連係されている。これにより、ラックバー5が軸方向へ移動すると、各タイロッド9を介して各ナックルアームが引っ張られることで、一対の操舵輪の向きが変更される。
一対のタイロッド9の端部とラックバー5の一対の端部5E-1、5E-2は、第1ボールジョイント47F、第2ボールジョイント47Sで結合されており、これらのボールジョイント47F、47Sは、一対のタイロッド9の端部に固定されたボール部48F、48Sと、ラックバー5の端部5E-1、5E-2に固定され、ボール部48F、48Sを包囲して収納したジョイント部49F、49Sから構成されている。
ラックハウジング10の両端に形成された筒状端部の内周面には、本発明の対象となる緩衝部組立体50がラックバー5を外周から包囲するように固定されている。この緩衝部組立体50の構成については、後で図面を用いて詳細に説明する。
緩衝部組立体50はゴム製、或いは樹脂製の緩衝部材が備えられており、ラックバー5がストロークエンドまで移動すると、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部組立体50の緩衝部材に当接して、緩衝部材が変形することで衝撃を緩衝している。この緩衝機構については、特許文献1にも記載されている通り、よく知られた機構である。
また、ラックバー5は、ハウジング3の一部を構成するほぼ円筒状のラックハウジング10のラックバー収容部11内に、軸方向両端部が外部に露出した状態で軸方向へ移動可能に収容されている。
ラックハウジング10は、金属で作られており鋳造により軸方向に2分割されて形成されており、ラックバー5の軸方向一端側を収容する第1ハウジング12と、ラックバー5の軸方向他端側を収容する第2ハウジング13と、を複数のボルト(図示せず)で締結することによって一体化されている。
尚、ラックバー収容部11は、第1ハウジング12の内部を軸方向に貫通する第1ラックバー収容部14と、第2ハウジング13の内部を軸方向に貫通する第2ラックバー収容部15と、により構成される。
また、ラックハウジング10の軸方向両端部には、それぞれ蛇腹状に形成されたブーツ16がタイロッド9に跨って装着されている。これらブーツ16は、合成ゴム材料等の弾性材料により所定の可撓性を確保するように形成されており、ハウジング3内部への水や塵芥等の侵入を抑制する。
操舵アシスト機構2は、操舵アシスト力を生成する駆動部である電動モータ17と、電動モータ17の駆動力をラックバー5に伝達する伝達機構18と、パワーステアリング装置の各種状態量を検出する各種センサと、各種センサが出力する信号等に基づき電動モータ17を駆動制御するコントローラ19と、を備えている。ここで、電動モータ17、伝達機構18は、転舵アクチュエータを構成するものである。
各種センサのうち、ステアリングホイールの中立舵角からの回動量である舵角を検出する舵角センサと、ステアリングシャフト4に入力されたトルクを検出するトルクセンサは、共にステアリングシャフト4の外周を取り囲むように形成されたハウジング3の一部であるハウジング22内に収容されている。
センサ類を保護するハウジング22は、ラックバーを収納するラックハウジング10の一部に形成されたセンサハウジング21と、このセンサハウジング21に固定ボルトによって固定されるセンサカバー20とで構成されている。センサカバー20は、所定厚さの平板から作られた円板状に形成されている。
ハウジング22に収納された舵角センサは、ステアリングシャフト4の入力軸7の外周に取り付けられ、入力軸7の回動角に基づいて舵角を検出する。また、舵角センサは、メイン、サブの二重系の舵角検出部を有しており、その各々が舵角を検出する。
トルクセンサもハウジング22に収納され、このトルクセンサは、入力軸7と出力軸8との間に跨るようにして設けられ、入力軸7と出力軸8との相対回転の変位量に基づいてトルクを検出する。
また、トルクセンサは、メイン、サブの二重系のトルク検出部を有しており、その各々が操舵トルクを検出する。尚、舵角センサとトルクセンサは、ラックハウジング10の外周に沿って設けられるハーネス(図示せず)を介してコントローラ19と電気的に接続されている。
図2において、電動モータ17は、3相交流電力に基づき駆動される、いわゆる3相交流モータであって、ハウジング3の一部を構成するモータハウジング23と、モータハウジング23内に設けられたモータ要素とを備えている。モータハウジング23は、モータ要素を内部に収容する円筒状の筒状部23aと、それぞれ筒状部23aの開口部を閉塞する第1、第2端壁部23b、23cとを有している。
モータ要素は、筒状部23aの内周面に焼き嵌め等によって固定された筒状のステータ26と、ステータ26の内周側に所定の径方向隙間を介して配置される筒状のロータ27と、ロータ27の内周側に一体回転可能に固定され、ロータ27の回転を出力するモータ軸28と、を有する。
ステータ26は、複数の薄板を積層してなるステータコア(図示せず)にU相、V相、W相コイルが巻き付けられることにより構成されている。尚、本実施形態では、各コイルをいわゆるY結線(スター結線)によって接続しているが、これらをデルタ結線により接続してもよい。
モータ軸28は、その両端部28a、28bが第1、第2端壁部23b、23cのそれぞれに貫通して形成された貫通孔を介してモータハウジング23から露出している。このうち、コントローラ19と反対側の一端部28aについては、伝達機構18を収容する後述の伝達機構収容部31内に臨んでいる。一方、他端部28bについては、コントローラ19を収容する後述の収容部43内に臨んでいる。
また、モータ軸28は、一端部28a側の外周面と第1端壁部23bの貫通孔の内周面との間に設けられた第1ボールベアリング29と、他端部28b側の外周面と第2端壁部23cの貫通孔内周面との間に設けられた第2ボールベアリング30と、によって回転可能に支持されている。
伝達機構18は、ハウジング3の伝達機構収容部31内に収容されるもので、入力側プーリ32及び出力側プーリ33と、両プーリ32、33間に巻き掛けられたベルト34と、出力側プーリ33の回転を減速しながらラックバー5の軸方向運動へと変換するボールねじ機構35と、を有する。
伝達機構収容部31は、第1ラックバー収容部14の第2ハウジング13側の端部に設けられた第1伝達機構収容部36と、第2ラックバー収容部15の第1ハウジング12側の端部に設けられた第2伝達機構収容部37と、が接合されることにより形成されている。
入力側プーリ32は、出力側プーリ33に対して比較的小径な円筒状に形成され、内周側に貫通形成された貫通孔を介して電動モータ17のモータ軸28の一端部28aに圧入固定されている。
出力側プーリ33は、ラックバー5の外周側に配置され、ボールねじ機構35を介してラックバー5に連係されている。より詳しくは、出力側プーリ33は、入力側プーリ32に対して比較的大径な有底円筒状を呈し、ボールねじ機構35の後述するナット38の外周に固定され、ナット38と一体回転するようになっている。
ベルト34は、内部にガラス繊維や鋼線等が芯材として埋設された無端状のベルトであり、入力側プーリ32と出力側プーリ33とを同期回転させることで、入力側プーリ32の回転力を出力側プーリ33に伝達する。
ボールねじ機構35は、ラックバー5の外周側に配置された筒状のナット38と、ナット38とラックバー5との間に形成されたボール循環溝39と、ボール循環溝39内に転動可能に設けられた複数のボール40と、各ボール40をボール循環溝39の一端側から他端側へ循環させる循環機構(図示せず)と、を備えている。
ナット38は、第1伝達機構収容部36内に収容されたボールベアリング41を介して回転可能に支持されている。ボールベアリング41は、ナット38と一体に形成されたインナレース部41aと、第1伝達機構収容部36の内周面に固定されたアウタレース部41bと、インナレース部41aとアウタレース部41bとの間に転動可能に収容された複数のボール41cと、を有する。なお、本実施形態では、インナレース部41aをナット38と一体に形成したものを例示しているが、インナレース部41aとナット38とを別体とすることも可能である。
ボール循環溝39は、ラックバー5の外周側に設けられた螺旋状の溝形状を有する軸側ボールねじ溝39aと、ナット38の内周側に設けられた螺旋状の溝形状を有するナット側ボールねじ溝39bと、から構成される。
コントローラ19は、ハウジング3の一部を構成する制御ハウジング42と、制御ハウジング42の収容部43内に収容される制御基板44と、を備えている。
制御ハウジング42は、電動モータ17側の一端部がモータハウジング23の外周に被さる筒状のボディ45と、ボディ45の他端部側の開口部を閉塞するカバー46と、を有している。
制御基板44は、ガラスエポキシ樹脂に代表されるような非導電性樹脂材料からなる基板の表裏両面にそれぞれ導体パターンを形成し、この導体パターン上に多数の電子部品や電気部品が搭載されることにより構成されている。
また、図2に図示はしていないが、制御基板44上には、各種センサの1つであって、電動モータ17のロータ27の回転角であるモータ回転角を検出するモータ回転角センサが設けられている。
このモータ回転角センサは、モータ軸28の他端部28bに取り付けられる磁石(図示せず)が発する磁界の変化に基づきモータ軸28(ロータ27)の回転角を検出する。また、モータ回転角センサは、メイン、サブの二重系のモータ回転角検出部を有しており、その各々がモータ軸28の回転角を検出するようになっている。
上述したように、従来のステアリング装置においては、緩衝部材とブッシュがラックバーの長手方向に並べて配置されているので、この分だけ余計な配置空間が必要となる。
特に、ラックバーを長手方向に向けて駆動する電動式のパワーステアリング装置を設ける場合は、少しでも多くの部品を収納するための収納空間を必要としている。このため、衝撃緩衝部材とブッシュを組み付けた場合における、ラックバーの長手方向の配置空間の長さ(軸方向寸法)をできるだけが短縮することが要請されている。
本発明は、このような課題を解決できる新規なステアリング装置を提案するものである。以下、図3~図5に基づき本発明の第1の実施形態を説明する。
図3は図2に示すラックハウジングの10の一方の端部であるQ部を拡大した断面を示しており、図4は更に第1の実施形態になる緩衝部組立体50の要部を拡大した断面を示しており、図5は斜めから見た緩衝部組立体50を示している。
尚、以下では、Q部付近の構成について説明するが、これとは反対側のラックハウジング10の他方の端部も同じ構成なので、図面での説明は省略する。ただ、説明の都合上から、ラックハウジング10の一方の端部の側については参照符号に「F」を付加し、ラックハウジング10の他方の端部の側については参照符号に「S」を付加して説明する。
図2に戻って、ラックバー5は、ラックバー本体部5Aを備えており、このラックバー本体部5Aは円柱の細長い棒形状を有し、ラックバー本体部5Aの一対の端部である第1端部5E-1と第2端部5E-2の夫々において、一対のボールジョイントである第1ボールジョイント47Fと第2ボールジョイント47Sの夫々と繋がっている。したがって、ラックバー本体部5Aの長手方向(軸方向)への動きは、ボールジョイント47F、47Sを介してタイロッド9に伝えられ、タイロッド9は操舵輪(図示せず)を操舵する。
また、図3、及び図4において、ラックハウジング10の一端には筒状端部である第1筒状本体部51Fが形成されており、ラックバー本体部5Aが貫通して露出する筒状本体第1端部51E-1が形成されている。当然のことながら、ラックハウジング10の他端には筒状端部である第2筒状本体部51Sが形成されており、ラックバー本体部5Aが貫通して露出する筒状本体第2端部51E-2が形成されている。このように、ラックハウジング10の端面には、筒形状を有し内部にラックバー本体5Aが挿入される筒状本体部51F、51Sが形成されている。
また、第1筒状本体部51Fの内周面の一部には、ラックバー本体部5Aの軸心C(図3参照)に向けて半径方向に延びる、位置決め段部52Fが形成されている。ラックバー本体部5Aの軸心Cを中心とする位置決め段部52Fの内周面の直径D1は、ラックバー5が収納されるラックハウジング10の収納空間の中で、最も小さい直径とされている。ここで、位置決め段部52Fから筒状本体第1端部51E-1までの間で、第1筒状本体部51Fが形成されている。
同様に、第2筒状本体部51Sの内周面の一部には、ラックバー本体部5Aの軸心Cに向けて半径方向に延びる位置決め段部52Sが形成されている。ラックバー本体部5Aの軸心Cを中心とする位置決め段部52Sの内周面の直径D2(=D1)は、ラックバー5が収納されるラックハウジング10の収納空間の中で、最も小さい直径とされている。ここで、位置決め段部52Sから筒状本体第2端部51E-2までの間で、第2筒状本体部51Sが形成されている。
更に、第1筒状本体部51Fの内周面の一部であって、位置決め段部52Fから筒状本体第1端部51E-1を含む間の領域で、第1ブッシュ保持部53Fが形成されている。尚、第1ブッシュ保持部53Fは、望ましくは位置決め段部52Fに隣接し、筒状本体第1端部51E-1の側で、所定範囲(所定の長さ範囲)に亘って形成されている。
同様に、第2筒状本体部51Sの内周面の一部であって、位置決め段部52Sから筒状本体第2端部51E-2を含む間の領域で、第2ブッシュ保持部53Sが形成されている。尚、第2ブッシュ保持部53Sは、望ましくは位置決め段部52Sに隣接し、筒状本体第1端部51E-2の側で、所定範囲(所定の長さ範囲)に亘って形成されている。
第1ブッシュ保持部53Fには、緩衝部組立体50を構成するブッシュ54が取り付けられている。同様に、第2ブッシュ保持部53Sには、緩衝部組立体50を構成するブッシュ54が取り付けられている。
緩衝部組立体50は、ブッシュ54と緩衝部材55とを一体化したものであり、ブッシュ54は、ラックバー本体部5Aの外周面と当接することで、ラックバー本体部5Aの所定以上の撓みを規制する機能を備えている。
また、緩衝部材55は、ラックバー5がストロークエンドまで移動すると、ジョイント部49F、49Sの端面が当接して、緩衝部材55が変形することで衝撃を緩衝する機能を備えている。
図4に示すように、ブッシュ54は、鉄鋼材料で形成されており、ブッシュ本体部56と、ラック支持部(径方向内側突出部)57と、ブッシュ固定部58と、緩衝部材保持部59とを備えている。
ブッシュ本体部56は、ラックバー本体部5Aの外周面を包囲する円弧形状部を有し、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周側に設けられている。尚、ブッシュ本体部56は、少なくとも円弧形状の部分を有すればよく、円環形状や、円環の一部が切り欠かれている形状の両方を含むものである。
また、ラック支持部57は、ブッシュ本体部56の内周側に設けられ、ラックバー本体部5Aの外周面と当接することで、ラックバー本体部5Aの所定以上の撓みを規制している。ここで、ラック支持部57の内周面は、位置決め段部52F、52Sの内周面に対して、ラックバー本体部5Aの軸心Cに接近しており、位置決め段部52F、52Sの直径D1、D2に比べて、ラック支持部57の内周面の直径D3は小さく設定されている。
このように、ラックバー本体部5Aの長手方向に対して直角な断面において、第1筒状本体部51F、及び第2筒状本体部51Sの内周面の中心を通り、ラックバー本体部5Aの長手方向に平行な軸線を中心軸線としたとき、ブッシュ54は、ラック支持部57を備え、ラック支持部57は、ラック支持部57の中心軸線に関する直径D3が、ラックハウジング10の内周に形成した位置決め段部52F、52Sの直径D1、D2のよりも小さく設定されている。
したがって、ラック支持部57が径方向でみて、最も内側に突出した領域となっているため、ラックバー本体部5Aが撓んだとき、ラック支持部57にラックバー本体部5Aの外周面が接触することで、ラックバー本体部5Aがラックハウジング10の内周面に接触することなくなり、ラックハウジング10の内周面の損傷を抑制することができる。
また、ブッシュ固定部58は、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面に形成された第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに対してブッシュ本体部56を取り付ける機能を有している。
したがって、ブッシュ54は、ラックバー本体部5Aの長手方向において、位置決め段部52F、52Sと当接した状態で、ラックハウジング10の内周に形成した第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに固定されている。これによって、ブッシュ54が位置決め段部52F、52Sに当接する位置まで押し込まることで、ブッシュ54の軸方向の位置決めを行うことができる。
ここで、ブッシュ固定部58は、第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに圧入により固定することができる。これによって、ラックハウジング10に対しブッシュ54を強固に固定することができる。
更に、本実施形態では、ブッシュ固定部58は、第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに対し直接的に接触、いわゆる、金属接触の形態となるように圧入により固定されている。
これによれば、第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sとブッシュ固定部54の間にゴム等の弾性要素が介在していないため、外部からの機械的な入力に対し、ブッシュ54が振動することを抑制することができる。
緩衝部材保持部59は、ラックバー本体部5Aの長手方向において、ブッシュ本体部56から筒状本体第1端部51E-1、筒状本体第2端部51E-2に向かって突出する形状を有している。
筒状本体第1端部51E-1、筒状本体第2端部51E-2側の端部に向かって形成された緩衝部材保持部59の開口は、径方向で外側に向かって拡開する傾斜面状に形成されている。つまり、ラックバー本体部5Aの長手方向に対し直角な断面において、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面の中心を通り、ラックバー本体部5Aの長手方向に平行な軸線を中心軸線としたとき、緩衝部材保持部59の開口は、テーパ形状部59Tを備えている。
テーパ形状部59Tは、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面の中心軸線の方向で、筒状本体第1端部51E-1、筒状本体第2端部51E-2に近い端部において、緩衝部材保持部59の開口の内周側に設けられている。
そして、筒状本体第1端部51E-1、筒状本体第2端部51E-2に向かう方向に進むほど、中心軸線に関するテーパ形状部59Tの内径が、徐々に大きくなる形状とされている。
ラックバー本体部5Aが撓んでブッシュ54と接触する際、ブッシュ54のうち第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sに近い側の当たりが最も強くなり、ブッシュ54が損傷する恐れがある。
そこで、ブッシュ54の緩衝部材保持部59の開口に外側に向けて拡開するテーパ形状部59Tを設け、ブッシュ54に対するラックバー本体部5Aの局所的な当たりを緩和することで、ブッシュ54の損傷を抑制することができる。
次に緩衝部材55について説明する。緩衝部材55は、ゴムまたは樹脂材料で形成されて弾性を有しており、これによって緩衝機能を与えられている。そして、緩衝部材55は、緩衝部材本体部60と緩衝部61とから構成されている。
緩衝部材55は、図5に示すように、内部に嵌合部55Sを形成した円環形状に形成されており、この嵌合部55Sはブッシュ54の緩衝部材保持部59の外周面に弾性的に嵌合されている。この嵌合によって、緩衝部材55はブッシュ54に固定することができる。
ただ、この嵌合による固定ではなく、接着剤を使用して固定することもでき、更には、嵌合による固定に加えて、ブッシュ54と接触する緩衝部材55の接触面に接着剤を塗布して固定することで、固定力を高めることも可能である。
図4に示すように、緩衝部材55の緩衝部材本体部60は、ブッシュ54の緩衝部材保持部59の外周面に密着して設けられており、ラックバー本体部5Aの長手方向(軸方向)において、緩衝部材本体部60と緩衝部材保持部59とは、互いに重なるような位置関係(オーバーラップの関係)で固定されている。
この緩衝部材本体部60と緩衝部材保持部59とが重なり合う長さ(LOLP)は、ラックバー本体部5Aの長手方向(軸方向)に沿った緩衝部材55の長さ(LBASE)の40%~70%の長さに設定されている。更に好ましくは、50%~60%の長さに設定されている。
このように、ラックバー本体部5Aの所定以上の撓みを規制する機能を備えたブッシュ54と、ボールジョイント49F、49Sがストロークエンドに到達したときの衝撃を緩衝する緩衝部材55とを組み合わせ、かつ、これらのブッシュ54と緩衝部材55が、ラックバー本体部5Aの長手方向(軸方向)に互いに重なって配置される構造としたことにより、これらのブッシュ54と緩衝部材55がラックハウジングに組み付けられたときの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
更に、緩衝部材本体部60は、緩衝部材保持部59に対して接触領域部62Cと非接触領域部62NCとが形成されている。接触領域部62Cは緩衝部材保持部59に嵌合され、非接触領域部62NCは緩衝部材保持部59に嵌合されていない。
非接触領域部62NCの長さは、緩衝部材55の長さ(LBASE)の長さの50%~60%の長さに設定されている。接触領域部62Cの長さは、緩衝部材55の長さ(LBASE)の長さの40%~50%の長さに設定されている。
このように、非接触領域部62NCを形成したのは、後述する緩衝部61の緩衝機能を高めるためである。つまり、非接触領域部62NCを形成することによって緩衝部61の変形量を大きくでき、緩衝効果を向上するためである。
緩衝部材本体部60と一体的に形成された緩衝部61は、ラックバー本体部5Aの長手方向において、緩衝部材本体部60から筒状本体第1端部51E-1、筒状本体第2端部51E-2に向かって、緩衝部材保持部59の端面よりも突出する形状を有している。
この突出した緩衝部61は、タイロッド9の動きに対応してボールジョイント47F、47Sが筒状本体第1端部51E-1、筒状本体第2端部51E-2に向かう方向に移動するとき、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部61に当接し、緩衝部61が変形することで衝撃を緩衝している。
また、ラックバー本体部5Aの長手方向において、緩衝部材55とブッシュ54の間には空間部63が形成されている。空間部63は、緩衝部材55のブッシュ54側の一部の肉を環状に切り取ることで形成されている。
これによって、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部材55に衝突する際、緩衝部材55の変形した部分が空間部63に逃げることができ、緩衝効果を向上させることができる。また、緩衝部材55の圧縮率が上がり過ぎることを抑制し、緩衝部材55の損傷を抑制することができる。
また、緩衝部材55の外周面には環状突起64が形成されており、この環状突起64は、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面に形成された環状凹部65に収納されて、その内周面に接触している。この環状突起64と環状凹部64との係合によって、緩衝部材55が位置決めされ、更にブッシュ54から抜け出すのを抑制することもできる。
以上述べたように、本実施形態においては、
(1)ラックバー本体部を包囲する円弧形状部を有するブッシュ本体部と、ブッシュ本体部の内周側に形成され、ラックバー本体部の外周面と当接することで、ラックバー本体部の所定以上の撓みを規制するラック支持部と、ラックハウジングのブッシュ保持部に対してブッシュ本体部を固定するブッシュ固定部と、ラックバー本体部の長手方向において、ブッシュ本体部からラックバー本体部の端部に向かって突出する緩衝部材保持部とを備え、ラックハウジングの筒状端部の内周側に設けられ鉄鋼材料で形成されたブッシュと、
(2)ゴムまたは樹脂材料で形成され、緩衝部材本体部と緩衝部を備えると共に、緩衝部材本体部がラックバー本体部の長手方向において、ブッシュの緩衝部材保持部の外周面に重なって取り付けられ、更に緩衝部がラックバー本体部の長手方向において、緩衝部材本体部からラックバー本体部の端部に向かってブッシュの緩衝部材保持部よりも突出し、ボールジョイントがラックバー本体部の長手方向に移動するときボールジョイントと緩衝部とが当接可能となる緩衝部材と
を有するステアリング装置を提案した。
これによれば、ラックバー本体部を支持するブッシュと、ボールジョイントがストロークエンドに到達したときの衝撃を緩衝する緩衝部材とを組み合わせ、しかもブッシュと緩衝部材の取り付け領域が軸方向に互いに重なる(オーバーラップ)構成としたことにより、ブッシュと緩衝部材がラックハウジングに組み付けられたときの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
次に本発明の第2の実施形態について図6を用いて説明するが、基本的には第1の実施形態を基礎にしているので、同じ参照番号は同じ機能(作用、効果も含めて)を備えているものとして、詳細な説明は省略する。
第1の実施形態では、ブッシュ固定部58は、第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに対し直接的に接触する金属接触の形態となるように圧入により固定されている。
これに対して、第2の実施形態では、ブッシュ固定部58には、第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに対してゴム等の弾性部材を介して圧入により固定されている。
図6において、ブッシュ54のブッシュ固定部58の外周面には、焼き付け等の方法によってゴム等の弾性を備える弾性部材64が設けられている。そして、緩衝部材組立体50を第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに対して押し込んで圧入していくことで、ブッシュ固定部58が第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに対して弾性部材64を介して固定される。
これによれば、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部材55に衝突する際、緩衝部材55を保持しているブッシュ54が弾性部材64を介して第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53S(ラックハウジング)に固定されているため、弾性部材64によっても、緩衝効果を補助的に得ることができる。
ただ、この場合は、位置決め段部52F、52Sとブッシュ54の間には、弾性部材64の軸方向の変形を許容する隙間(変形代)を適宜形成しておくのが望ましい。
次に本発明の第3の実施形態について図7~図9を用いて説明する。本実施形態も基本的には第1の実施形態を基礎にしているので、同じ参照番号は同じ機能(作用、効果を含めて)を備えているものとして、詳細な説明は省略する。
図7~図9おいて、緩衝部材55の外周面には、ラックバー本体部5Aの長手方向において、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面に向かう半径方向に延びる第1環状突起部66Cと第2環状突起部66NCとが形成されている。ここで、第2環状突起部66NCは、第1環状突起部66Cよりブッシュ54側に寄せて形成されている。
第1環状突起部66Cは、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面に弾性的に圧入されて密着されている。一方、第2環状突起部66NCは、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面に密着されておらず、第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面と所定の隙間67が形成されている。
そして、第1環状突起部66Cと第2環状突起部66NCとの間には空間部68が形成されている。本実施形態では、第1の実施形態のように環状突起部64と環状凹部65が形成されていないので、ブッシュ54のブッシュ本体部56と緩衝部材55の緩衝部材本体部60とは接着剤によって接着されている。
また、第1環状突起部66Cは所定の荷重が作用すると、空間部68に向かって第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面を移動することができ、これによって緩衝機能を得ることができる。
空間部68は、第1環状突起部66Cと第2環状突起部66NCの間の一部の肉を環状に切り取ることで形成されている。したがって、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部材55に衝突する際、緩衝部材55の変形した部分が空間部68に逃げることができ、緩衝効果を向上させることができる。また、緩衝部材55の圧縮率が上がり過ぎることを抑制し、緩衝部材55の損傷を抑制することができる。
次に本発明の第4の実施形態について図10~図12を用いて説明する。本実施形態も基本的には第1の実施形態を基礎にしているので、同じ参照番号は同じ機能(作用、効果を含めて)を備えているものとして、詳細な説明は省略する。
図10~図12おいて、緩衝部材55の環状突起64から緩衝部材55のブッシュ54とは反対側の端部55Eまでの間の傾斜面には、第1環状凹部69Aと第2環状凹部69Bとが形成されている。これらの第1環状凹部69Aと第2環状凹部69Bは、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部材55に衝突する際、緩衝部材55の変形した部分が第1環状凹部69Aと第2環状凹部69Bに逃げることができ、緩衝効果を向上させることができる。
同様に第1環状凹部69Aと第2環状凹部69Bは肉厚が薄くなっているので変形し易く、更に緩衝効果を向上させることができる。また、緩衝部材55の圧縮率が上がり過ぎることを抑制し、緩衝部材55の損傷を抑制することができる。
尚、第1環状凹部69Aと第2環状凹部69Bの数や深さは任意であり、この数や深さによって緩衝度合い(緩衝力)を調整することができる。
次に本発明の第5の実施形態について図13~図15を用いて説明する。本実施形態も基本的には第1の実施形態を基礎にしているので、同じ参照番号は同じ機能(作用、効果を含めて)を備えているものとして、詳細な説明は省略する。
図13~図15おいて、緩衝部材55の環状突起64から緩衝部材55のブッシュ54とは反対側の端部55Eまでの間の傾斜面には、環状に所定角度(ここでは60°)毎に配置された貫通孔70が形成されている。これらの貫通孔70は、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部材55に衝突する際、緩衝部材55の変形した部分が貫通孔70に逃げることができ、緩衝効果を向上させることができる。
同様に隣接する貫通孔70の間は距離が短くなっているので変形し易く、緩衝効果を更に向上させることができる。また、緩衝部材55の圧縮率が上がり過ぎることを抑制し、緩衝部材55の損傷を抑制することができる。
尚、貫通孔70の数は任意であり、この数によって緩衝度合い(緩衝力)を調整することができる。更には貫通孔ではなく、所定の深さを有する有底の溝形状に形成して緩衝度合い(緩衝力)を調整することもできる。
次に本発明の第6の実施形態について図16~図18を用いて説明する。本実施形態も基本的には第1の実施形態を基礎にしているので、同じ参照番号は同じ機能(作用、効果を含めて)を備えているものとして、詳細な説明は省略する。
図16~図18おいて、ブッシュ54の外周側に位置するブッシュ固定部58の外周面には、緩衝部材55と一体的に形成されたゴム製、或いは樹脂製の圧入固定部71Cが形成されている。また、この圧入固定部71Cに連続して形成され、ブッシュ54のブッシュ本体部56と位置決め段部52F、52Sの間には当接部71Eが形成されている。
圧入固定部71Cは、圧入によって第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに圧入されて固定されるものであり、図6に示す実施形態と同様の構成とされている。本実施形態では、第1の実施形態のように環状突起部64と環状凹部65が形成されていないので、当接部71Eは接着剤を塗布して位置決め段部52F、52Sに固定されている。これらの固定機能によって、緩衝部組立体50は第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sに強固に固定される。
第1環状突起部66Cと圧入固定部71Cの間には、第3の実施形態と同様に、空間部68が形成されている。空間部68は、第1環状突起部66Cと圧入固定部71Cの間の一部の肉を環状に切り取ることで形成されている。
これによって、ジョイント部49F、49Sの端面が緩衝部材55に衝突する際、緩衝部材55の変形した部分が空間部68に逃げることができ、緩衝効果を向上させることができる。また、緩衝部材55の圧縮率が上がり過ぎることを抑制し、緩衝部材55の損傷を抑制することができる。
また、ブッシュ54は圧入固定部71Cと当接部71Eによって包囲されて一体化されているので、緩衝部組立体50を第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sの内周面に差し込んでいく際に、ブッシュ54から緩衝部材55が脱落する恐れを少なくすることができる。
次に、緩衝部組立体50を第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sの内周面に組み込む方法を説明する。
まず、ラックバーの長手方向において、緩衝部材55の緩衝部材本体部60と、ブッシュ54の緩衝部材保持部59とが互いに重なる(オーバーラップする)ように、緩衝部材本体部56を緩衝部材保持部59の外周面に圧入して固定する「緩衝部材組付け工程」を実行する。
次にブッシュ54のブッシュ固定部58を第1筒状本体部51F、第2筒状本体部51Sの内周面に圧入して固定する「ブッシュ組付け工程」を実行することで、緩衝部組立体50を第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sの内周面に組み込むことができる。
これによれば、ラックバー本体部5Aを支持するブッシュ54と、ボールジョイントがストロークエンドに到達したときの衝撃を緩衝する緩衝部材55とを組み合わせ、しかもブッシュ54と緩衝部材55の取り付け領域が軸方向に互いに重なる構成(オーバーラップする状態)としたことにより、ブッシュ54と緩衝部材55がラックハウジング10に組み付けられたときの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
また、「緩衝部材組付け工程」は、「ブッシュ組付け工程」の前に行われ、「ブッシュ組付け工程」は、緩衝部材55がブッシュ54に固定された状態で、ブッシュ固定部58を第1ブッシュ保持部53F、第2ブッシュ保持部53Sの内周側に固定するものである。
これによれば、ラックハウジング10の内部でブッシュ54に対し緩衝部材55を固定する場合に比べ、ブッシュ54に対する緩衝部材の固定作業を容易に行うことができる。
また、必要に応じて、「緩衝部材組付け工程」は、緩衝部材本体部60を緩衝部材保持部59に接着剤で接着する工程を含ませることができる。これによれば、緩衝部材55がブッシュ54に強固に接着されているため、「ブッシュ組付け工程」の際に、緩衝部材55がブッシュ54から脱落するのを抑制することができる。
更に、「緩衝部材組付け工程」は、接着剤を用いずに緩衝部材本体部60と緩衝部材保持部59の間の摩擦力により、緩衝部材55をブッシュ54に固定することもできる。これによれば、緩衝部材本体部60と緩衝部材保持部59の間の摩擦力により、緩衝部材本体部60と緩衝部材保持部59を固定することにより、ボールジョイントの衝突によっても、緩衝部材本体部60と緩衝部材保持部59の間の固定状態の変化を少なくすることができる。
以上述べたように、本発明は、
(1)ラックバー本体部を包囲する円弧形状部を有するブッシュ本体部と、ブッシュ本体部の内周側に形成され、ラックバー本体部の外周面と当接することで、ラックバー本体部の所定以上の撓みを規制するラック支持部と、ラックハウジングのブッシュ保持部に対してブッシュ本体部を固定するブッシュ固定部と、ラックバー本体部の長手方向において、ブッシュ本体部からラックバー本体部の端部に向かって突出する緩衝部材保持部とを備え、ラックハウジングの筒状端部の内周側に設けられ鉄鋼材料で形成されたブッシュと、
(2)ゴムまたは樹脂材料で形成され、緩衝部材本体部と緩衝部を備えると共に、緩衝部材本体部がラックバー本体部の長手方向において、ブッシュの緩衝部材保持部の外周面に重なって取り付けられ、更に緩衝部がラックバー本体部の長手方向において、緩衝部材本体部からラックバー本体部の端部に向かってブッシュの緩衝部材保持部よりも突出し、ボールジョイントがラックバー本体部の長手方向に移動するときボールジョイントと緩衝部とが当接可能となる緩衝部材と
を有するステアリング装置を特徴としている。
これによれば、ラックバー本体部を支持するブッシュと、ボールジョイントがストロークエンドに到達したときの衝撃を緩衝する緩衝部材とを組み合わせ、しかもブッシュと緩衝部材の取り付け領域が軸方向に互いに重なる(オーバーラップ)構成としたことにより、ブッシュと緩衝部材がラックハウジングに組み付けられたときの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
5…ラックバー、5A…ラックバー本体部、10…ラックハウジング、50…緩衝部組立体、51F…第1筒状本体部、51S…第2筒状本体部、52F、52S…位置決め段部、53F…第1ブッシュ保持部、53S…第2ブッシュ保持部、54…ブッシュ、55…緩衝部材、56…ブッシュ本体部、57…ラック支持部、58…ブッシュ固定部、59…緩衝部材保持部、60…緩衝部材本体部、61…緩衝部、62C…接触領域部、62NC…非接触領域部、63…空間部、64…環状突起部、65…環状凹部。

Claims (12)

  1. ステアリング装置であって、
    ラックバーであって、ラックバー本体部を含み、
    前記ラックバー本体部は、棒形状を有し、前記ラックバー本体部の一対の端部である第1端部と第2端部の夫々において、一対のボールジョイントである第1ボールジョイントと第2ボールジョイントの夫々と繋がっており、
    ラックハウジングであって、筒状本体部と、ブッシュ保持部を備え、
    前記筒状本体部は、筒形状を有し、内部に前記ラックバーが挿入されており、前記ラックバーの長手方向における一対の端部である筒状本体部第1端部と筒状本体部第2端部を含み、
    前記ブッシュ保持部は、前記筒状本体部の内周側であって、前記ラックバーの長手方向において前記筒状本体部の端部を含む所定範囲に設けられ、
    ブッシュであって、鉄鋼材料で形成されており、ブッシュ本体部と、ラック支持部と、ブッシュ固定部と、緩衝部材保持部を備え、
    前記ブッシュ本体部は、前記ラックバーを包囲する円弧形状部を有し、前記筒状本体部の内周側に設けられ、
    前記ラック支持部は、前記ブッシュ本体部の内周側に設けられ、前記ラックバーの外周面と当接することで、前記ラックバーの所定以上の撓みを規制し、
    前記ブッシュ固定部は、前記ブッシュ保持部に対し前記ブッシュ本体部を固定しており、
    前記緩衝部材保持部は、前記ラックバーの長手方向において、前記ブッシュ本体部から前記筒状本体部の端部に向かって突出する形状を有し、
    緩衝部材であって、ゴムまたは樹脂材料で形成されており、緩衝部材本体部と、緩衝部を備え、
    前記緩衝部材本体部は、前記緩衝部材保持部に嵌合によって接触状態で設けられ、前記ラックバーの長手方向において、前記緩衝部材本体部と前記緩衝部材保持部とが互いに重なっており、
    前記緩衝部は、前記ラックバーの長手方向において、前記緩衝部材保持部との重なり部分で互いに非接触とされ、且つ前記緩衝部材本体部から前記筒状本体部の端部に向かって前記緩衝部材保持部よりも突出して断面が細くなる形状を有し、前記ボールジョイントが前記筒状本体部の端部から前記筒状本体部の他の端部に向かう方向に移動するとき前記ボールジョイントと前記緩衝部とが当接可能となっている
    ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ブッシュ保持部は、前記筒状本体部の内周面に設けられ、
    前記ブッシュ固定部は、前記ブッシュの外周側に設けられ、前記ブッシュが前記ブッシュ保持部に圧入により固定されている圧入固定部であることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のステアリング装置であって、
    前記ブッシュ固定部は、前記ブッシュ保持部に対し直接的に接触するように圧入により固定されていることを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ラックバーの長手方向において、前記緩衝部材は、前記緩衝部材と前記ブッシュの間に空間部が形成される形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ラックバーの長手方向に対し直角な断面において、前記筒状本体部の内周面の中心を通り前記ラックバーの長手方向に平行な軸線を中心軸線としたとき、
    前記ブッシュは、径方向内側突出部を含み、前記径方向内側突出部は、前記径方向内側突出部の前記中心軸線に関する内径が、前記ラックハウジングの内径の最小値よりも小さくなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ラックバーの長手方向に対し直角な断面において、前記筒状本体部の内周面の中心を通り前記ラックバーの長手方向に平行な軸線を中心軸線としたとき、
    前記ブッシュは、テーパ部を備え、
    前記テーパ部は、前記中心軸線の方向において前記筒状本体部の端部において、前記ブッシュの内周側に設けられ、前記筒状本体部の他の端部から前記筒状本体部の端部に向かう方向に進むほど、前記中心軸線に関する前記テーパ部の内径が、徐々に大きくなる形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    更に弾性部材を備え、
    前記ブッシュ保持部は、前記筒状本体部の内周面に設けられ、
    前記ブッシュ固定部は、前記ブッシュの外周側に設けられ、
    前記ブッシュは、前記ブッシュ固定部において、前記ブッシュ保持部に対し、前記弾性部材を介して固定されていることを特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記ラックハウジングは、位置決め用段部を備え、前記位置決め用段部は、前記筒状本体部にから径方向内側に突出する形状を有し、
    前記ブッシュは、前記ラックバーの長手方向において、前記位置決め用段部と当接した状態で前記ラックハウジングに固定されていることを特徴とするステアリング装置。
  9. ステアリング装置の製造方法であって、
    前記ステアリング装置は、ラックバーと、ラックハウジングと、ブッシュと、緩衝部材を含み、
    前記ラックバーは、ラックバー本体部を含み、前記ラックバー本体部は、棒形状を有し、前記ラックバー本体部の一対の端部である第1端部と第2端部の夫々において一対のボールジョイントである第1ボールジョイントと第2ボールジョイントの夫々と繋がっており、
    前記ラックハウジングは、筒状本体部と、ブッシュ保持部を備え、前記筒状本体部は、筒形状を有し、内部に前記ラックバーが挿入されており、前記ラックバーの長手方向における一対の端部である筒状本体部第1端部と筒状本体部第2端部を含み、
    前記ブッシュ保持部は、前記筒状本体部の内周側であって、前記ラックバーの長手方向において前記筒状本体部第1端部を含む所定範囲に設けられており、
    前記ブッシュは、鉄鋼材料で形成されており、ブッシュ本体部と、ラック支持部と、ブッシュ固定部と、緩衝部材保持部を備え、
    前記ブッシュ本体部は、前記ラックバーを包囲する円弧形状部を有し、
    前記ラック支持部は、前記ブッシュ本体部の内周側に設けられ、前記ラックバーの外周面と当接することで、前記ラックバーの所定以上の撓みを規制し、
    前記ブッシュ固定部は、前記ブッシュ固定部において、前記ブッシュ保持部に対し前記ブッシュ本体部を固定可能であり、
    前記緩衝部材保持部は、前記ラックバーの長手方向において、前記ブッシュ本体部から前記筒状本体部第1端部に向かって突出する形状を有し、
    緩衝部材であって、ゴムまたは樹脂材料で形成されており、緩衝部材本体部と、緩衝部を備え、
    前記緩衝部材本体部は、前記緩衝部材保持部に嵌合によって接触状態で設けられ、前記ラックバーの長手方向において、前記緩衝部材本体部と前記緩衝部材保持部とが互いに重なっており、
    前記緩衝部は、前記ラックバーの長手方向において、前記緩衝部材保持部との重なり部分で互いに非接触とされ、且つ前記緩衝部材本体部から前記筒状本体部の端部に向かって前記緩衝部材保持部よりも突出して断面が細くなる形状を有し、前記ボールジョイントが前記筒状本体部の端部から前記筒状本体部の他の端部に向かう方向に移動するとき前記ボールジョイントと前記緩衝部とが当接可能となっており、
    緩衝部材組付け工程であって、
    前記ラックバーの長手方向において、前記緩衝部材本体部と前記緩衝部材保持部とが互いにオーバーラップするように前記緩衝部材本体部を前記緩衝部材保持部に固定する、前記緩衝部材組付け工程と、
    ブッシュ組付け工程であって、
    前記ブッシュ本体部を前記筒状本体部の内周側に固定する、前記ブッシュ組付け工程と、
    を有することを特徴とするステアリング装置の製造方法。
  10. 請求項9に記載のステアリング装置の製造方法であって、
    前記緩衝部材組付け工程は、前記ブッシュ組付け工程の前に行われ、
    前記ブッシュ組付け工程は、前記緩衝部材が前記ブッシュに固定された状態で、前記ブッシュ本体部を前記筒状本体部の内周側に固定する工程であることを特徴とするステアリング装置の製造方法。
  11. 請求項10に記載のステアリング装置の製造方法であって、
    前記緩衝部材組付け工程は、前記緩衝部材本体部を前記緩衝部材保持部に接着剤で接着する工程であることを特徴とするステアリング装置の製造方法。
  12. 請求項10に記載のステアリング装置の製造方法であって、
    前記緩衝部材組付け工程は、接着剤を用いずに、前記緩衝部材本体部と前記緩衝部材保持部の間の摩擦力により、前記緩衝部材を前記ブッシュに固定する工程であることを特徴とするステアリング装置の製造方法。
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