JP2012072916A - ボールねじ - Google Patents

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Abstract

【課題】1列のボール循環路を短くすることができると共に、循環部品取付凹部の加工を容易化、高精度化する。
【解決手段】ナット軸線方向端部でボール転動路5からボール8を掬い上げる部分又はボール転動路5にボール8を戻す部分にはナット4の軸線方向に差し込んで取付けるエンドデフレクタ12、ナット軸線方向中央部ではナット3の径方向に差し込んで取付けるミドルデフレクタ13を用いることにより、ボール循環路11を複数列形成することができ、これにより1列のボール循環路11を短くすることができると共に、ミドルデフレクタ13の差し込み方向を同一方向とすることが可能となり、その取付凹部の加工が容易化、高精度化し、エンドデフレクタ12の差し込み方向をボール戻し路9と同じ方向として、その取付凹部の加工も容易化、高精度化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多数のボールをねじ軸とナットとの間のボール転動路で転動させてねじ軸又はナットを回転移動するボールねじに関するものである。
一般に、ボールねじは、外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを備えて構成される。ボールの循環方式としては、例えばU字状のボール戻しチューブを用いてボールを循環させる方式(以下、チューブ循環方式と称す)などがある。
ところで、転動路内のボールは、負荷分布のバラツキ等により、個々のボールと溝との接触角に相違があり、これによりボール公転速度にバラツキが発生し、ボール同士が擦れ合う競い合いが発生する。ボール転動路とボール循環路とで構成される1回路が長くなると、競い合うボール数が増加するため、寿命や作動トルクに悪影響が出る場合がある。従って、1回路中のボール数が多すぎることは好ましくない。
ボールねじの総ボール数は負荷条件によって決定されるので、ボール数が多い場合には、2回路以上に分離することが有効である。前述したチューブ循環方式ボールねじでも、回路を複数化することは広く行われているが、チューブ循環方式ボールねじでは、ナット外部にボール戻しチューブを配設するため、ナットの外径が大きくなるとか、チューブ内のボールの通過音が外部に漏れやすい、といった欠点がある。
そこで、下記特許文献1に記載されるボールねじでは、ナットの内部にボール戻し路を形成し、ボール転動路からボールを掬い上げる部位及びボール転動路にボールを戻す部位に、一般にデフレクタと呼ばれる循環部材を取付け、この循環部材でボール転動路のボールを掬い上げてボール戻し路に送給し、循環部材を介してボール戻し路からボール転動路にボールを戻すようにしてボール循環路を形成し、このボール循環路をナット内に2つ設けて2回路構成とすることで回路の長さを短くし、回路中のボール数を低減している。
欧州特許第1471286号
前述した特許文献1のボールねじでは、そのfig.1に記載されるように、ナットに形成されるボール戻し路は当該ナットの軸と平行であり、このナットの軸と平行なボール戻し路にスムーズにボールを送給し、ボール戻し路からスムーズにボールを戻すためには、ボール転動路の接線方向にボールを送給し、ボール転動路の接線方向にボールを戻すようにする必要があり、そのようにするためにはボールを送給する部分とボールを戻す部分とで、ボール戻し路とボール転動路とを結ぶ連結路の角度(位相)を変える必要がある。即ち、特許文献1のボールねじでは、この位相の異なる連結路にデフレクタ、即ち循環部品を差し込んで取付けるために、循環部品の差し込み用凹部を、いちいち、位相を変えて形成する必要がある。しかしながら、円筒形のナットの外周或いは内周に位相の異なる凹部を形成すること自体が困難である上に、凹部の底に循環部品取付座面を高精度に加工するのは更に困難である。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、循環部品取付後部の加工を容易化、高精度化することが可能なボールねじを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に係るボールねじは、外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを軸方向に2回路以上備えたボールねじにおいて、前記ナットの軸線方向端部でのボール循環路のボール循環方式と、当該ナットの軸線方向中央部でのボール循環路のボール循環方式とが異なり、前記ナットの軸線方向中央部において前記ボール転動路からボールを掬い上げる部分又はボール転動路にボールを戻す部分に用いられる循環部品であって、2以上の部材を組合せて管路を形成し、この管路を通じてボールをボール戻し路に送給するか又はボール転動路にボールを戻し、前記ナットの軸線方向中央部では回路毎に循環部品を取付け、ナットの軸線方向中央部での循環部品の差し込み方向を同一方向としたことを特徴とするものである。
而して、本発明のうち請求項1に係るボールねじによれば、外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを軸方向に2回路以上備えたボールねじにおいて、前記ナットの軸線方向端部でのボール循環路のボール循環方式と、当該ナットの軸線方向中央部でのボール循環路のボール循環方式とが異なる構成としたため、例えばナットの軸線方向端部ではボールをボール転動路から掬い上げたりボールをボール転動路に戻したりするための循環部品をナットの軸線方向に沿って差し込むようにして取付け、ナットの軸線方向中央部では循環部品をナットの径方向に沿って差し込むようにして取付けることで、ナットの軸線方向中央部での循環部品の差し込み方向を同一方向とすることが可能となり、これにより循環部品取付凹部の加工が容易化、高精度化するだけでなく、ナットの軸線方向端部では循環部品の差し込み方向をボール戻し路と同じ方向として、その循環部品取付凹部の加工も容易化、高精度化することができる。
また、ナットの軸線方向中央部においてボール転動路からボールを掬い上げる部分又はボール転動路にボールを戻す部分に用いられる循環部品であって、2以上の部材を組合せて管路を形成し、この管路を通じてボールをボール戻し路に送給するか又はボール転動路にボールを戻す構成としたため、管路内壁の曲率半径をボールの半径に近づけることができ、その結果、管路の摩耗を低減することができる。
また、ナットの軸線方向端部でのボール循環路のボールを掬い上げる方向と、当該ナットの軸線方向中央部でのボール循環路のボールを掬い上げる方向とのなす角度は90°±αとなる。また、ボール戻し路の位置はナットの外径寸法に影響を与える。従って、ナットの外形寸法や循環部と溝部の干渉などによりαは適宜設定される。ナットの軸線方向中央部の循環部品の差し込み方向を基準とした場合、ナットの軸線方向端部の循環部品を90°±αだけ位相を回転させて形成する構造となる。しかし、ナット端部からボール戻し路を加工するのと同時に(ワンチャックで)ナット中の軸線方向中央部の循環部品差し込み凹部の加工を行うことによりコストアップすることなく、精度よく加工することが可能となる。即ち、本発明のうち請求項4に係るボールねじによれば、ナットの軸線方向中央部での循環部品の差し込み方向を同一方向としたことにより、ナット全体の加工が容易になる。
本発明のボールねじの第1実施形態を示す概略構成図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 図1のボールねじのボール循環路を示す縦断面図である。 図1のナットの軸線方向中央部に用いられているミドルデフレクタの一例を示す斜視図である。 図3のミドルデフレクタをナットのボール循環路の連結路に組付けた状態の縦断面図である。 図1のナットの軸線方向中央部に用いられているミドルデフレクタの他の例を示す部材平面図である。 図5のミドルデフレクタをナットのボール循環路の連結路に組付けた状態の縦断面図である。 図1のエンドデフレクタの固定方法の他の例を示す正面図である。 本発明のボールねじの第2実施形態を示す概略構成図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 本発明のボールねじの第3実施形態を示す概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 本発明のボールねじの第4実施形態を示す概略構成正面図である。
次に、本発明のボールねじの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のボールねじの概略構成図であり、図2は、本実施形態のボールねじのボール循環路を示す縦断面図であり、図1では、ねじ軸の表記を省略している。ねじ軸1の外周面には、断面がほぼ半円形のボール転動溝2が螺旋状に形成されており、これに対向するナット3の内周面にも、断面がほぼ半円形のボール転動溝4が螺旋状に形成されており、このねじ軸1のボール転動溝2とナット3のボール転動溝4との間にボール転動路5が形成される。なお、ナット3の図示右方端部には、取付用フランジ6が形成されており、そのフランジ6に、例えばボルトなどを挿通するための貫通孔7が等角度で開設されている。
このボール転動路5には、ねじ軸1又はナット2の回転運動に伴って転動するボール8が多数配設されている。また、ナット3の内部には、ボール転動路5のボール8を掬い上げて再びボール転動路5に戻すためのボール戻し路9が形成されている。本実施形態では、図2に明示するように、ナット3の軸線方向の図示左方端部から同軸線方向中央部にかけてと、ナット3の軸線方向図示右方端部から同軸線方向中央部にかけての2カ所に、ナットの軸線方向と平行なボール戻し路9が形成されており、それらは互いにナット3の周方向にずらしてある。但し、複数のボール戻し路9をナット3の周方向にずらすことは本発明の必須要件ではない。
夫々のボール戻し路9の端部は、夫々、ボール転動路に向かう連結路10が形成され、この連結路10、ボール戻し路9でボールの循環路11が形成される。このボール循環路11の連結路10は、図1に明らかなように、ボール転動路5からボール8を掬い上げてボール戻し路9に送給する部分と、ボール戻し路9からボール8をボール転動路5に戻す部分とで角度(位相)が異なる。即ち、ナット3の軸線方向と平行なボール戻し路9にスムーズにボール8を送給し、ボール戻し路9からスムーズにボール8をボール転動路5に戻すためには、ボール転動路5の接線方向にボール8を送給し、ボール転動路5の接線方向にボール8を戻すようにする必要がある。このような機能を要求される連結路10は、前述したデフレクタ12,13と呼ばれる循環部品で構成されており、このデフレクタ12,13は、ボール転動路5からボール8を掬い上げる又はボール転動路5にボール8を戻す機能を有する。
この2つのボール循環路11のうち、ナット3の軸線方向端部でボール転動路5からボール8を掬い上げる部分又はボール転動路5にボール8を戻す部分には、前記特許文献1に記載されるデフレクタ12、即ち循環部品が取付けられている。このデフレクタ12は、前述したようにナット3の軸線方向に向けて凹部を形成し、そこに、ナット3の軸線方向に沿って差し込むようにして取付けられている(以下、このデフレクタ12をエンドデフレクタ12とも称する)。ちなみに、ナット3の軸線方向端部でのエンドデフレクタ12の差し込み方向は、ボール戻し路9と同じくナット3の軸線方向と平行であり、その差し込み凹部の加工は容易、且つ高精度である。
一方、2つのボール循環路11のうち、ナット3の軸線方向中央部でボール転動路5からボール8を掬い上げる部分又はボール転動路5にボール8を戻す部分には、本実施形態独自のデフレクタ13、即ち循環部品が取付けられている。このデフレクタ13は、例えば図3に示すように、ナット3の径方向に向けて凹部14を形成し、そこに、ナット3の径方向に沿って差し込むようにして取付けられている(以下、このデフレクタ13をミドルデフレクタ13とも称する)。即ち、ナット3の軸線方向端部でのボール循環路11のボール循環方式と、当該ナット3の軸線方向中央部でのボール循環路11のボール循環方式とが異なる。ちなみに、図1に明らかなように、ナット3の軸線方向中央部でのミドルデフレクタ13の差し込み方向は同一方向になっており、その差し込み凹部の加工は容易、且つ高精度である。
この本実施形態独自の循環部品、即ちミドルデフレクタ13は、例えば図3、図4に示すように、例えば1つの樹脂部材に、ボール8が転動する転動溝15を形成し、この転動溝15とナット3内部の連結路10の壁面とで連結路(管路)10を形成し、この管路をボール8が通過するようにしたものである。転動溝15は、ねじ軸1のボール転動路2に接触又は近接してボール8を滑らかに掬い上げる又はボール8を滑らかにボール転動路2に戻すためのタング部16と、その両側の側壁部17とからなる。このミドルデフレクタ13によれば、部品点数が少なくてすみ、その分だけ、コストの低廉化が可能となる。
このミドルデフレクタ13としては、例えば図5、図6に示すように、例えば断面半円形の転動溝15が形成された2つの樹脂部材を組合せて連結路(管路)10が形成されるようにし、この管路をボール8が通過するようにしてもよい。このうち、ねじ軸1側の部材には、当該ねじ軸1のボール転動路2に接触又は近接してボール8を滑らかに掬い上げる又はボール8を滑らかに転動路5に戻すためのタング部16が形成されている。このミドルデフレクタ13によれば、連結路(管路)10の内壁の曲率半径をボール8の半径に近づけることができ、その結果、連結路(管路)10の摩耗を低減することができる。
なお、本実施形態では、ミドルデフレクタ13取付凹部は、比較的大径の円孔部aと比較的小径の円孔部bとで構成されているため、切削工具による穴明け加工のみで形成することができ、型彫り加工がなく、加工性に優れる。また、エンドデフレクタ12の固定方法は、前記に限定されるものではなく、例えば図7に示すように、固定ねじ25によって固定するようにしてもよい。
このように、本実施形態のボールねじによれば、ナット3の軸線方向端部でのボール循環路11のボール循環方式と、当該ナット3の軸線方向中央部でのボール循環路11のボール循環方式とが異なる構成としたため、例えばナット3の軸線方向端部ではボール8をボール転動路5から掬い上げたりボール8をボール転動路5に戻したりするためのエンドデフレクタ(循環部品)12をナット3の軸線方向に沿って差し込むようにして取付け、ナット3の軸線方向中央部ではミドルデフレクタ(循環部品)13をナット3の径方向に沿って差し込むようにして取付けることで、ボール循環路11を軸線方向に複数形成することができると共に、ナット3の軸線方向中央部でのミドルデフレクタ13の差し込み方向を同一方向とすることが可能となり、これによりミドルデフレクタ取付凹部の加工が容易化、高精度化するだけでなく、ナット3の軸線方向端部ではエンドデフレクタ12の差し込み方向をボール戻し路9と同じ方向として、その取付凹部の加工も容易化、高精度化することができる。また、ナット3の軸線方向端部にエンドデフレクタ12を用いることにより、エンドデフレクタ12の取付位置をフランジ6の内部に収納することが可能となり、その分だけ、ナット3の軸線方向長さを短縮することができる。
但し、エンドデフレクタは、この形状に限定されるものではなく、例えばナットの軸線方向端部に外付けされる、円環状のエンドキャップと呼ばれる形式でも構わない。
次に、本発明のボールねじの第2実施形態について、図8を用いて説明する。この実施形態では、前記第1実施形態に対して、もう1つボール循環路11が増設されている。即ち、図7bの軸線方向図示左方端部から軸線方向中央左部までのボール戻し路9、軸線方向中央左部から軸線方向中央右部までのボール戻し路9、軸線方向中方右部から軸線方向右方端部までのボール戻し路9が形成され、その夫々のボール戻し路9端部の連結路10によってボール循環路11が形成される。夫々のボール循環路11の連結路10のうち、ナット3の軸線方向端部のボール掬い上げ部分又はボール戻し部分には、前述したエンドデフレクタ12が取付けられ(図の軸線方向右方端部のエンドデフレクタは図示を省略している)、その他のボール掬い上げ部分又はボール戻し部分にはミドルデフレクタ13が取付けられている。従って、この実施形態では、3列のボール循環路11が形成されることから、長尺なナットでも1列のボール循環路11を短くすることができ、これにより1列のボール循環路11と1条のボール転動路5とで構成される1回路内のボール8の数を低減することができる。
次に、本発明のボールねじの第3実施形態について、図9を用いて説明する。この実施形態では、前記第1実施形態の2列のボール循環路11を、夫々、周方向にずらして、もう2列増設したものであり、夫々のボール循環路11により2条のボール転動路5に対応している。本実施形態でも、夫々のボール循環路11の連結路10のうち、ナット3の軸線方向端部のボール掬い上げ部分又はボール戻し部分には、前述したエンドデフレクタ12が取付けられ(図の軸線方向端部のエンドデフレクタは図示を一部省略している)、ナット3の軸線方向中央部のボール掬い上げ部分又はボール戻し部分にはミドルデフレクタ13が取付けられている。従って、この実施形態では、2条のボール転動路5が形成されることからボール転動路5のリードが大きくなって1条のボール転動路5を短くすることができ、これにより1列のボール循環路11と1条のボール転動路5とで構成される1回路内のボール8の数を低減することができる。
次に、本発明のボールねじの第4実施形態について、図10を用いて説明する。この実施形態では、分割される回路の長さを不均一とした。回路の長さは、必要最小限の負荷容量とするために回路長さを不均一としてもよいし、オフセット予圧(2回路間でナットの溝をオフセットする予圧方法)の場合には、例えば垂直軸に使用するときには重力方向の巻き数を多く設定し、必要最小限のナット長さとすることができる。即ち、2.75巻側で外力+重力を受け、2.75巻側で外力−重力を受けるような設計である。なお、図10は、1.75巻と2.75巻の例であるが、巻き数の組合せはこの限りではない。また、2条仕様にも対応可能である。
1はねじ軸
2はボール転動溝
3はナット
4はボール転動溝
5はボール転動路
6はフランジ
7は貫通孔
8はボール
9はボール戻し路
10は連結路
11はボール循環路
12はエンドデフレクタ(循環部品)
13はミドルデフレクタ(循環部品)
14は凹部
15は転動溝
16はタング部
17は側壁部

Claims (1)

  1. 外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを軸方向に2回路以上備えたボールねじにおいて、前記ナットの軸線方向端部でのボール循環路のボール循環方式と、当該ナットの軸線方向中央部でのボール循環路のボール循環方式とが異なり、前記ナットの軸線方向中央部において前記ボール転動路からボールを掬い上げる部分又はボール転動路にボールを戻す部分に用いられる循環部品であって、2以上の部材を組合せて管路を形成し、この管路を通じてボールをボール戻し路に送給するか又はボール転動路にボールを戻し、前記ナットの軸線方向中央部では回路毎に循環部品を取付け、ナットの軸線方向中央部での循環部品の差し込み方向を同一方向としたことを特徴とするボールねじ。
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