JP2000346079A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2000346079A
JP2000346079A JP11156854A JP15685499A JP2000346079A JP 2000346079 A JP2000346079 A JP 2000346079A JP 11156854 A JP11156854 A JP 11156854A JP 15685499 A JP15685499 A JP 15685499A JP 2000346079 A JP2000346079 A JP 2000346079A
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cage
bearing
pocket
center
point
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Yukio Oura
大浦  行雄
Akio Fujii
章雄 藤井
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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    • F16C2370/00Apparatus relating to physics, e.g. instruments
    • F16C2370/12Hard disk drives or the like

Abstract

(57)【要約】 【課題】案内すきまを十分に確保しながら、回転中の軸
受内で保持器が径方向に移動したときに、軸受内で転動
体の配置間隔が等間隔配置となるようにできる保持器を
備えた転がり軸受を提供する。 【解決手段】保持器3のポケット61〜72の円周A上
の中心点P1〜P12を、対応するポケット等配置点
(全ポケットの配置間隔を等しくした場合の円周A上の
各ポケットの中心点)に対して、円周A上の基準点P0
から離れる側にずらして配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受の保持
器に関し、特に、ハードディスク装置(HDD)のスピ
ンドル用或いは工作機械主軸用等の軸受として好適な、
非回転同期振れの少ない転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】軸受を用いた回転装置には、多かれ少な
かれ回転に伴う振動が発生する。回転装置の振動に対す
る要求は年々厳しくなっている。例えば、HDD駆動用
のスピンドルモータでは、非回転同期振れ(回転に同期
しない振れ)が0.1μm未満となる高精度なものが要
求されている。精密旋盤では、大きさがHDD駆動用モ
ータより大きいにもかかわらず、主軸の回転精度に対し
てHDD駆動用モータと同等の要求がある。
【0003】工作機械の主軸の場合も、HDD駆動用モ
ータと同様に非回転同期振れが問題となる。すなわち、
回転同期振れ(回転に同期した振れ)であれば加工面は
連続したきれいな面となるが、非回転同期振れの場合に
は加工面がうねり状に荒れた面となって、加工表面の品
質が低下する。非回転同期振れの中で支配的なものは、
振動数fc(保持器の回転周期)の振動である。この振
動(以下、「fc振れ」と称する。)は、保持器に保持
されている複数の転動体の直径に差があること、回転中
の軸受内で転動体の配置間隔が等間隔配置からずれるこ
と等により生じる。
【0004】回転中の軸受内で転動体が等間隔配置にな
っていないと、次のようなメカニズムによってfc振れ
が生じる。すなわち、予圧により転動体と内外輪が弾性
接触していることから、各転動体には内輪を半径方向に
押す分力が生じる。そして、回転中の軸受内で転動体が
等間隔配置になっていないと、これらの力のベクトル和
ΣFが0とならない。その結果、回転時に軸心の位置が
変化するため、fc振れが生じる。
【0005】最近の加工技術の向上により、例えば転動
体を数十nmの精度で加工することができるようになっ
た。その結果、転動体をなす玉の真球度が高くなり、複
数の転動体の直径の相互差は非常に小さくできる。ま
た、内輪案内型の保持器の場合は、保持器の重量が円周
方向で均一になっていないと、この重量の不均一性に起
因して軸に回転荷重が作用する。このこともfc振れの
原因となるが、この影響は、保持器を合成樹脂等の軽量
材料で形成することにより十分小さくすることができ
る。
【0006】したがって、最近では、回転中の軸受内で
転動体が等間隔配置からずれることが、fc振れの大き
な原因となっている。但し、ポケットの配置間隔が厳密
に等しくなるように保持器を形成しても、軸受内で保持
器が径方向に移動すると、回転時には軸受内で転動体の
配置間隔が等間隔配置からずれる恐れがある。そのた
め、従来は、ポケットの配置間隔を厳密に等しくするだ
けではなく、案内すきまが小さくなるように保持器を形
成することにより、保持器の径方向の移動量を小さく抑
えて、回転中の軸受内で転動体の配置間隔が等間隔配置
となるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、保持器が軸受内で径方向に移動できる量が
少なくなるため、特に高速回転時に焼付き等の不具合が
生じるという問題点がある。本発明は、このような従来
技術の問題点に着目してなされたものであり、案内すき
まを十分に確保しながら、回転中の軸受内で保持器が径
方向に移動したときに、軸受内で転動体の配置間隔が等
間隔配置に近くなるようにできる保持器を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、軸と同心の円周に沿って配置されたポケ
ット内に転動体を保持する保持器を、内輪と外輪との間
に備えた転がり軸受において、前記保持器は、前記円周
上の一点を保持器の基準点とし、軸受内で保持器が基準
点と軸受中心を結ぶ半径方向に移動したときに、少なく
とも一つの転動体が軸受内で等間隔配置となる位置に配
置されるように、ポケットが形成されているものである
ことを特徴とする転がり軸受を提供する。
【0009】本発明は、また、軸と同心の円周に沿って
配置されたポケット内に転動体を保持する保持器を、内
輪と外輪との間に備えた転がり軸受において、前記保持
器は、前記円周上の一点を保持器の基準点とし、全ポケ
ットの配置間隔を等しくした場合の前記円周上の各ポケ
ットの中心点をポケット等配置点としたときに、少なく
とも一つのポケットの前記中心点が、対応するポケット
等配置点に対して基準点から離れる側にずらして配置さ
れているものであることを特徴とする転がり軸受を提供
する。
【0010】上記転がり軸受において、軸受内で保持器
が、保持器の回転中心が軸受の回転中心に一致している
状態から半径方向に移動可能な寸法をαとし、基準点と
各ポケット等配置点とを結ぶ前記円周上の円弧の中心角
をθとしたときに、各ポケットの前記ずれ量LがL=α
・sinθに設定されていることが好ましい。ここで、
前記寸法αは、例えば内輪案内型の保持器の場合、案内
すきま(内輪の保持器案内面の直径と保持器の案内面の
直径との差)がδであれば(δ/2)となる。何故な
ら、保持器の回転中心が軸受の回転中心に一致している
状態から、軸受内で保持器が半径方向の180°異なる
両方の向きに移動する量の最大値は、案内すきまの二分
の一だからである。
【0011】本発明は、また、軸と同心の円周に沿って
配置されたポケット内に転動体を保持する保持器を、内
輪と外輪との間に備えた転がり軸受において、前記保持
器は、前記円周上の一点を保持器の基準点とし、ポケッ
ト位置が基準点から離れるにつれて、ポケットの円周方
向長さが大きく設定されているものであることを特徴と
する転がり軸受を提供する。
【0012】基準点の設定方法について以下に述べる。
保持器の重量が前記円周方向で不均一であると、軸受の
回転中に、保持器は重量が大きい側に偏心して螺旋状に
回転して、重量が最大の位置と軸受中心を結ぶ半径方向
に移動する。そのため、例えば、リングを形成した後に
このリングに穴を開けてポケットを形成する保持器(も
み抜き保持器等)の場合には、ポケットを形成する前の
リングの前記円周方向での重量不均一性を測定し、重量
が最大となっている位置に前記基準点を設定する。
【0013】リングの前記円周方向での重量がほぼ均一
である場合には、前記円周上の任意の点を基準点に設定
して、上記各請求項の構成を満たすようにポケットを形
成すればよい。このようにしてポケットが設けてある保
持器は、前記円周方向で基準点から離れる側の重量が小
さくなるため、その結果として、基準点は重量が最大の
位置となる。したがって、保持器の製法が、合成樹脂の
射出成形等のように、リングに後からポケットを開口す
る方法でない場合には、このように基準点を前記円周上
の任意の点に設定すればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の第1実施形態に相当する転
がり軸受を示す正面図である。この図において、符号1
は内輪、符号2は外輪、符号3は保持器、符号4は玉
(転動体)、符号5は軸、符号Cは保持器の幾何学中
心、符号Oは軸受(軸)の回転中心を示す。なお、この
図において、保持器3だけは断面で示してある。この保
持器3は内輪2の外周面で案内され、保持器のスムーズ
な回転のために十分な案内すきまδ(=d3−d2)が
設けてある。また、この図1は、後の説明を分かりやす
くするために、保持器3の幾何学中心Cが軸5の回転中
心Oからずれた状態を図示している。
【0015】この保持器3は、軸5と同心のリングの周
面に、12個の円形のポケット61〜72が配置されて
いるものである。全てのポケット61〜72は同じ大き
さに形成されている。また、各ポケット61〜72は、
円周A(保持器3の幾何学中心Cが軸5の回転中心Oに
一致した状態で、軸5と同心となる円周)に沿って配置
され、各ポケット61〜72の円周A上の中心点P1〜
P12は、全ポケット61〜72の配置間隔を等しくし
た場合の円周A上の各ポケットの中心点(ポケット等配
置点)からずらしてある。このずれ量については、図2
を用いて説明する。
【0016】図2において、C2を中心とする円周が図
1の円周Aに相当する。この円周Aに沿って、各ポケッ
トの中心点Pが設置されている。この保持器3では、ポ
ケット61とポケット62との間の柱H1の円周A方向
中心点を、基準点P0に設定してある。各ポケット中心
点Pは、対応するポケット等配置点Tに対して基準点P
0から離れる側にずらして配置されている。このずれ量
Lは、軸受内で保持器3が、保持器の幾何学中心Cが軸
受の回転中心Oに一致している状態(この状態での保持
器の回転中心を図2にC1で示す。)から半径方向に移
動可能な寸法(ここでは、案内すきまδの二分の一)
と、基準点P0と各ポケット等配置点Tとを結ぶ円周A
上の円弧の中心角θとを用いて、L=(δ/2)・si
nθで表される値に設定されている。
【0017】例えば、前記中心角がθ1であるポケット
中心点Pは、対応するポケット等配置点Tに対して基準
点P0から離れる側に、L=(δ/2)・sinθ1だ
けずらして配置されている。また、前記中心角がθ2で
あるポケット中心点Pは、対応するポケット等配置点T
に対して基準点P0から離れる側に、L=(δ/2)・
sinθ2だけずらして配置されている。
【0018】各ポケット中心点Pを対応するポケット等
配置点Tに一致するように配置すると、保持器の幾何学
中心C1が軸受の回転中心Oと一致している状態(この
状態での前記円周Aに相当する円周を図2にaで示し、
この円周a上に各ポケット中心点tを示す。)では、各
ポケット中心点tは、対応するポケット等配置点Tと一
致している。
【0019】しかしながら、軸受内で保持器3が、保持
器3の幾何学中心Cが軸受の回転中心Oに一致している
状態から、基準点P0と保持器の幾何学中心C1とを結
ぶ半径Rに沿ってB方向に移動した場合に、各ポケット
中心点tもこのB方向に同じ量だけ移動する。この移動
量が(δ/2)である場合に、移動後の円周aは円周A
と重なり、各ポケット中心点tは円周A上のポケット等
配置点Tと重なる。この状態で、各ポケット中心点T
(t)は、軸受の回転中心Oに対して等配置点とはなら
ない。
【0020】このことは、円周A上のポケット中心点T
と軸受の回転中心Oとを結ぶ直線S2が、軸受の回転中
心Oに対して等配置点となる円周a上の点tと軸受の回
転中心Oとを結ぶ直線S3に一致していないことから分
かる。そして、この直線S3の延長上には、この実施形
態の保持器3のポケット中心点Pが存在する。すなわ
ち、このポケット中心点Pが、この状態では、軸受の回
転中心Oに対して等配置点となっている。
【0021】以上のことから、この実施形態の保持器3
のポケット61〜72の中心点P1〜P12は、保持器
3がB方向に移動可能な量の最大値である(δ/2)だ
け移動したときに、軸受の回転中心Oに対して等配置点
となる位置に配置されていることが分かる。図1は、軸
受内で保持器3がB方向に(δ/2)だけ移動した状態
を示す図であり、この図において、一点鎖線Jはこの状
態での玉4のピッチ円を示している。この図1で、全て
の玉4は軸受の回転中心Oに対して等配置になってい
る。
【0022】したがって、この実施形態の保持器3によ
れば、上述のように軸受内で保持器3がB方向に移動し
たときに、案内すきまを十分に確保しながら、回転時に
軸受内で玉4が等間隔に配置されるようにすることがで
きる。図3は、本発明の第2実施形態に相当する転がり
軸受を示す正面図である。この実施形態の保持器は、第
1実施形態の保持器と、ポケット61〜72の配置が異
なるが、それ以外の点は同じである。
【0023】この保持器3では、ポケット64,65,
69,70を除いて、各ポケット中心点Pを対応するポ
ケット等配置点Tに一致するように配置してある。ポケ
ット64,65,69,70のポケット中心点P4,P
5,P9,P10は、対応するポケット等配置点T4,
T5,T9,T10に対して、基準点P0から離れる側
にずらして配置してある。
【0024】すなわち、この実施形態では、上記第1実
施形態とは異なり、一部のポケットについてだけ、その
円周A上の中心点を対応するポケット等配置点からずら
してある。したがって、この保持器が軸受内で、B方向
に移動した場合に、各ポケットの中心点P1〜P12
は、ポケット64,65,69,70の中心点P4,P
5,P9,P10を除いて、軸受の回転中心Oに対して
等配置点とはならない。また、ポケット64,65,6
9,70の中心点P4,P5,P9,P10について
も、B方向への移動量βとの関係で、対応するポケット
等配置点からのずれ量がL=β・sinθで表される値
と一致していなければ、軸受の回転中心Oに対して等配
置点とはならない。
【0025】しかしながら、ポケット64,65,6
9,70の中心点P4,P5,P9,P10について
は、保持器3の回転中心に対する等配置点T4,T5,
T9,T10からずれているため、等配置点T4,T
5,T9,T10に一致させて配置した場合よりも、上
述のように保持器3がB方向に移動した場合に、前述の
ベクトル和ΣFの絶対値を小さくできる効果がある。
【0026】回転中の軸受内で保持器3が半径Rに沿っ
てB方向に移動したときに、ポケット中心点が、ポケッ
ト等配置点に対して基準点から離れる側にずれた点にあ
る場合と、ポケット等配置点にある場合とでは、それぞ
れの位置にある玉4が内輪を半径方向に押す力が同じで
あっても、その力の半径Rに沿った方向の成分の大きさ
が異なる。
【0027】例えば、図2のポケット不等配置点Pとポ
ケット等配置点Tとに、それぞれの位置にある玉4が内
輪を半径方向に押す力Fnを同じ大きさで示してある
が、この力Fnの半径Rに沿った方向の成分FDの大き
さは、点Pと点Tとで異なる。すなわち、点Pおよび点
Tでは、この成分FDがB方向とは180°反対向きの
D方向の力となっていて、点Pでの成分FDPの方が点
Tでの成分FDTよりも小さくなる。
【0028】すなわち、全てのポケット中心点Pがポケ
ット等配置点Tに配置されている場合には、回転中の軸
受内で保持器3がB方向に移動した時に、ベクトル和Σ
Fは0にならずにB方向とは逆向きのD方向の力とな
る。この力が軸5を半径方向に押す力となって、fc振
れの原因となる。これに対して、この実施形態のよう
に、少なくとも一つのポケット中心点Pがポケット等配
置点Tからずれて配置されていれば、そのポケット中心
点Pでの前記力FnのD方向の成分が小さくなるため、
ベクトル和ΣFの絶対値が小さくなる。その結果、fc
振れを抑制することができる。
【0029】図4は、本発明の第3実施形態に相当する
転がり軸受を示す正面図である。この実施形態の保持器
は、第1実施形態の保持器と、ポケット61〜72の配
置および各ポケット61〜72の円周方向長さが異なる
が、それ以外の点は同じである。この保持器3では、ポ
ケット61〜72の配置は、全てのポケット中心点がポ
ケット等配置点に配置されている。また、ポケット位置
が基準点POから離れるにつれて、ポケットの円周A方
向の長さW1〜W12が大きくなるように設定されてい
る。ポケット61の長さW1は、玉4の直径に所定のす
きま分を設けた値に設定してある。ポケット62〜72
の長さW2〜W12は、ポケット61の長さW1に、L
=(δ/2)・sinθで表される各ポケット位置に応
じた値を加算した長さに設定してある。
【0030】したがって、この実施形態の保持器3のポ
ケット61〜72に配置された玉4は、全てのポケット
中心点がポケット等配置点に配置されていて、全てのポ
ケット長さW1〜W12が前記L分の加算のないW1と
同じである従来の保持器と比較して、回転時に軸受内で
保持器3が半径Rに沿ってB方向に移動したときに、軸
受の回転中心Oに対して等配置点となる位置に配置され
易くなる。なお、この実施例の保持器の重心は保持器の
幾何学中心よりもB方向にずれており、軸受回転時には
遠心力で保持器がB方向にずれることは言うまでもな
い。
【0031】すなわち、この実施形態の保持器3によれ
ば、上述のように軸受内で保持器3がB方向に移動した
ときに、案内すきまを十分に確保しながら、回転時に軸
受内で玉4が等間隔に配置されるようにすることができ
る。なお、全てのポケット中心点がポケット等配置点に
配置されていて、全てのポケット長さW1〜W12が十
分に大きな値(例えば、前記L分の加算値が最も大きい
W7)で同じである保持器の場合も、この実施形態の保
持器と同様に、回転時に軸受内で保持器3がB方向に移
動したときに、軸受の回転中心Oに対して等配置点とな
る位置に配置され易くなる。
【0032】しかしながら、この保持器は、ポケットす
きまが非常に大きくなって振動が大きくなるため、特に
高速回転の場合にはこの振動が逆に問題となる。これに
対して、この実施形態の保持器3は各ポケット長さW1
〜W12がそれぞれ必要な長さに設定されているため、
このような振動が抑制される。なお、上記各実施形態で
は、保持器の重量が円周方向で均一になっていない場合
に、この重量の不均一性に伴って生じる遠心力が軸に負
荷する荷重を無視しているが、この荷重を考慮してポケ
ット配置間隔およびポケットの円周A方向での長さを設
定することにより、保持器の前記遠心力によるfc振れ
を抑制することもできる。
【0033】なお、上記各実施形態では、内輪回転の例
を示しているが、外輪回転の場合も同様の効果が得られ
る。また、上記各実施形態では、保持器が内輪案内の例
を示しているが、外輪案内の保持器であっても転動体案
内の保持器であっても同様の効果を得ることができる。
また、図5に示すようなスピンドルに本発明の転がり軸
受Zを使用することにより、非回転同期振れの少ない低
振動スピンドルを得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転がり軸
受によれば、従来は等間隔配置であった保持器のポケッ
ト配置間隔を等間隔配置からずらすこと等の簡単な工夫
により、案内すきまを十分に確保しながら、回転中の軸
受内で保持器が径方向に移動したときに、軸受内で転動
体の配置間隔が等間隔配置となるようにすることができ
る。
【0035】その結果、本発明の転がり軸受は、高速回
転時に焼付き等の不具合が生じることなく、回転装置の
fc振れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に相当する転がり軸受を
示す正面図である。
【図2】本発明の保持器のポケット配置間隔を説明する
ための図である。
【図3】本発明の第2実施形態に相当する転がり軸受を
示す正面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に相当する転がり軸受を
示す正面図である。
【図5】本発明の転がり軸受を使用することにより、非
回転同期振れを少なくすることのできるスピンドルを示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 3 保持器 4 玉(転動体) 5 軸 61〜72 ポケット C 保持器の回転中心 O 軸受(軸)の回転中心 A 円周 P ポケット中心点 P1〜P12 ポケット中心点 T ポケット等配置点 H1 保持器の柱 P0 基準点 R 基準点と軸受中心を結ぶ半径 B 基準点と軸受中心を結ぶ半径方向 J 玉のピッチ円 W ポケットの円周方向長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸と同心の円周に沿って配置されたポケ
    ット内に転動体を保持する保持器を、内輪と外輪との間
    に備えた転がり軸受において、 前記保持器は、前記円周上の一点を保持器の基準点と
    し、軸受内で保持器が基準点と軸受中心を結ぶ半径方向
    に移動したときに、少なくとも一つの転動体が軸受内で
    等間隔配置となる位置に配置されるように、ポケットが
    形成されているものであることを特徴とする転がり軸
    受。
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