JP6136479B2 - 複列ころ軸受用の樹脂製櫛型保持器及び複列ころ軸受 - Google Patents
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Description
そして、高速回転の場合、柱部の先部側における変形が特に大きくなり、その先部側が外輪の内周面に対して局所的に接近・接触し、櫛型保持器の外輪案内が不安定になることも考えられる。
この場合、樹脂製櫛型保持器の回転数が、低速、中速、高速それぞれ変化すると、外輪の内周面によって案内される第二案内面の案内領域を切り替えることができる。
この場合、樹脂製櫛型保持器の回転に伴う遠心力が小さく、柱部の変形が小さくても、外輪の内周面によってこの保持器は第一案内面において安定して案内される。
図1は、複列ころ軸受1の縦断面図である。なお、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号(参照番号)を付し、重複する説明は省略する。
主軸6の直径は例えば50〜150ミリ程度であり、主軸6の最大回転数は10000〜15000rpmとなる。そして、主軸6は、低速回転する場合や、高速回転する場合があり、また、低速又は停止状態から高速回転状態(最大回転数)へと急加速する。
なお、図2に示すように、円環部10の外周面19は、径方向寸法が大きい大径部19aと、径方向寸法が大径部よりも小さい小径部19bとを有している。大径部19aは柱部20と周方向について同じピッチで複数形成されており、柱部20の径方向外側の面27と連続している。そして、大径部19aと小径部19bとは周方向で交互に形成されている。
そして、保持器5が回転すると、第二案内面52(案内面53,54,55それぞれ)は遠心力によって径方向外側へ拡大され、外輪3の内周面3cとの間の径方向隙間d4が小さくなり、保持器5は外輪案内される。
このため、高速回転に伴う遠心力によって柱部20が変形しても、径方向外側の面27のうちの先部26側のみが局所的に外輪3の内周面3cに案内されるのではなく、全体的に内周面3cに案内されるので、高速回転した状態であっても、保持器5はがたつかずに安定して外輪3に案内される。
なお、保持器には黄銅製(銅合金製)のものがあるが、特に高速回転の環境で用いられる場合、保持器の内周面、外周面及びポケット面等が、内輪、外輪及びころに接触することで摩耗し、摩耗粉が発生する。この摩耗粉が、複列ころ軸受の潤滑用のグリース中に混入すると、グリースの潤滑性能が劣化し、軸受の焼き付きや損傷の原因になるおそれがある。しかし、本実施形態の保持器5は樹脂製であるため、前記のような摩耗粉によるグリースの潤滑性能の劣化を防ぐことができる。つまり、樹脂製の保持器5は、黄銅製のものに比べて高速回転に適している。
また、本実施形態では、第一案内面51を、円環部10の外周面19の一部である大径部19aとした場合について説明したが、外周面19の全部、つまり、周方向に連続した面としてもよい。
そして、複列ころ軸受1は、工作機械の主軸6の支持以外の用途であってもよい。
3c:内周面 4:ころ 5:保持器(樹脂製櫛型保持器)
10:円環部 11:一側面 19:外周面
20:柱部 25:基部 26:先部
27:径方向外側の面 51:第一案内面 52:第二案内面
53:低速案内面 54:中速案内面 55:高速案内面
Claims (6)
- 内輪と外輪との間に複列状態で複数のころが配置される複列ころ軸受に組み込まれ、列毎に複数の前記ころを保持すると共に、前記外輪の内周面により回転が案内される樹脂製櫛型保持器であって、
円環部、及び、この円環部の一側面から軸方向に延びかつ周方向に間隔をあけて設けられている複数の柱部を備え、
前記円環部は、その外周に、前記外輪の内周面に案内される第一案内面を有し、
前記柱部は、その径方向外側の面に、回転速度の上昇に応じて当該柱部が径方向外側へ変形することにより、前記外輪の内周面に案内される面積が当該柱部の基部側から増加する第二案内面を有していることを特徴とする複列ころ軸受用の樹脂製櫛型保持器。 - 前記第二案内面は、前記柱部の基部側に設けられ低速回転時に前記外輪の内周面に案内される低速案内面と、前記柱部の先部側に設けられ高速回転時に前記外輪の内周面に案内される高速案内面と、前記低速案内面と前記高速案内面との間に設けられ中速回転時に前記外輪の内周面に案内される中速案内面と、を有している請求項1に記載の複列ころ軸受用の樹脂製櫛型保持器。
- 前記第一案内面は、前記外輪の内周面に平行となる曲面からなる請求項1又は2に記載の複列ころ軸受用の樹脂製櫛型保持器。
- 内輪と外輪との間に複列状態で複数のころが配置される複列ころ軸受に組み込まれ、列毎に複数の前記ころを保持すると共に、前記外輪の内周面により回転が案内される樹脂製櫛型保持器であって、
円環部、及び、この円環部の一側面から軸方向に延びかつ周方向に間隔をあけて設けられている複数の柱部を備え、
前記円環部は、その外周に、前記外輪の内周面に案内される案内面を有し、
前記柱部の径方向外側の面は、前記案内面と連続し当該案内面から当該柱部の先部へ向かうにしたがって径方向内側へ向かう面であって、回転速度の上昇に応じて当該柱部が径方向外側へ変形すると前記外輪の内周面に案内される面積が当該柱部の基部側から増加する面であることを特徴とする複列ころ軸受用の樹脂製櫛型保持器。 - 内輪と、外輪と、これら内輪と外輪との間に複列状態で配置される複数のころと、列毎に複数の前記ころを保持する複数の独立した保持器と、を備え、
前記保持器それぞれは、円環部、及び、この円環部の一側面から軸方向に延びかつ周方向に間隔をあけて設けられている複数の柱部を備えていると共に、前記外輪の内周面により回転が案内される樹脂製櫛型保持器であり、
前記円環部は、その外周に、前記外輪の内周面に案内される第一案内面を有し、
前記柱部は、その径方向外側の面に、回転速度の上昇に応じて当該柱部が径方向外側へ変形することにより、前記外輪の内周面に案内される面積が当該柱部の基部側から増加する第二案内面を有していることを特徴とする複列ころ軸受。 - 内輪と、外輪と、これら内輪と外輪との間に複列状態で配置される複数のころと、列毎に複数の前記ころを保持する複数の独立した保持器と、を備え、
前記保持器それぞれは、円環部、及び、この円環部の一側面から軸方向に延びかつ周方向に間隔をあけて設けられている複数の柱部を備えていると共に、前記外輪の内周面により回転が案内される樹脂製櫛型保持器であり、
前記円環部は、その外周に、前記外輪の内周面に案内される案内面を有し、
前記柱部の径方向外側の面は、前記案内面と連続し当該案内面から当該柱部の先部へ向かうにしたがって径方向内側へ向かう面であって、回転速度の上昇に応じて当該柱部が径方向外側へ変形すると前記外輪の内周面に案内される面積が当該柱部の基部側から増加する面であることを特徴とする複列ころ軸受。
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