JP2017194141A - 玉軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】玉軸受が高速で回転する場合であっても、外輪により保持器を安定してガイドさせる。【解決手段】玉軸受10は、内輪11、外輪12、複数の玉13、及び、環状の保持器14を備えている保持器14は、軸方向一方側の環状部21と、環状部21から軸方向他方側に向かって延びている複数の柱部22とを有し、周方向で隣り合う柱部22の間が玉13を収容するポケット20となる。環状部21の外周面と柱部22の径方向外側面とによって構成される保持器外側面30は、外輪12の内周面の軸方向一方側の一部に接触することで保持器14の径方向についての位置決めを行うための接触面部35と、保持器外側面の軸方向途中部から軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へと傾斜する傾斜面部37とを有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、玉軸受に関する。
各種産業機器には多くの転がり軸受が用いられている。転がり軸受は、内輪、外輪、これら内輪と外輪との間に介在している複数の転動体、及び、複数の転動体を保持する環状の保持器を備えている。このような転がり軸受の中でも特に、転動体が玉である玉軸受は回転抵抗が小さく高速回転性能に優れている。
玉軸受に用いられている保持器として、玉の軸方向一方側に位置する環状部と、この環状部から軸方向他方側に向かって延びている複数の柱部とを有し、いわゆる冠形保持器と呼ばれているものが知られている。この保持器では、周方向で隣り合う柱部の間が玉を収容するポケットとなる(例えば、特許文献1参照)。
高速で回転することのある玉軸受では、保持器は外輪によって径方向についての位置決めが行われている。つまり、玉軸受(内輪)が回転すると複数の玉と共に保持器も回転するが、この際、保持器が有する環状部の外周面が外輪の肩部の内周面に滑り接触可能となっており、これにより保持器は外輪によってガイドされる。
特開2008−45572号公報
玉軸受が高速で回転すると保持器には大きな遠心力が作用する。保持器のうち、環状部は全体が円環形状であることから遠心力の影響を比較的受けにくい、つまり、環状部における変形は小さい。しかし、柱部は、遠心力が作用すると、特に環状部から離れている先端側において径方向外側へ大きく変形するおそれがある。柱部が大きく変形すると、その先端側が外輪と干渉する可能性があり、また、大きく変形する柱部の影響を環状部が受け、外輪の肩部に対する環状部の接触態様が想定外となる場合がある。遠心力の影響によって保持器が外輪により適切にガイドされない状態になると、玉軸受の回転抵抗が増加したり異音が発生したり回転性能が低下してしまう。
そこで、本発明は、玉軸受が高速で回転する場合であっても、外輪により保持器を安定してガイドさせることを目的とする。
本発明の玉軸受は、内輪、外輪、前記内輪と前記外輪との間に設けられている複数の玉、及び、前記複数の玉を保持する環状の保持器を備え、前記保持器は、軸方向一方側の環状部と、当該環状部から軸方向他方側に向かって延びている複数の柱部と、を有し、周方向で隣り合う前記柱部の間が前記玉を収容するポケットとなり、前記環状部の外周面と前記柱部の径方向外側面とによって構成される保持器外側面は、前記外輪の内周面の軸方向一方側の一部に接触することで前記保持器の径方向についての位置決めを行うための接触面部と、当該保持器外側面の軸方向途中部から軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へと傾斜する傾斜面部と、を有している。
この玉軸受によれば、遠心力によって柱部の軸方向他方側の部分が径方向外側に変形しても、前記傾斜面部によって当該部分が外輪に接触するのを防ぐことができ、また、前記傾斜面部により、柱部の軸方向他方側の部分の体積を小さくして軽量化することも可能となり、遠心力を小さくして変形を軽減することができる。この結果、玉軸受が高速回転しても、保持器外側面の前記接触面部が、外輪の内周面の軸方向一方側の一部に対して適切に接触することができ、高速回転性能を維持することが可能となる。
また、前記保持器外側面の前記軸方向途中部は、前記柱部の前記径方向外側面における軸方向途中部であるのが好ましい。
この場合、前記傾斜面部は、柱部の径方向外側面における軸方向途中部から軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へ傾斜する構成となる。この構成によれば、柱部の先端側(軸方向他方側)で径方向に細くなるが、柱部の基部側(軸方向一方側)では細くならず剛性が維持され、遠心力による柱部の変形を抑えることが可能となる。
また、前記環状部の内周面と前記柱部の径方向内側面とによって構成される保持器内側面は、当該内周面を含む小径内側面部と、当該小径内側面部よりも径方向外側に位置しかつ当該小径内側面部の軸方向他方側に位置している大径内側面部と、を有しているのが好ましい。
この構成によれば、保持器内側面において、小径内側面部と大径内側面部とにより段付き形状が形成される。このため、小径内側面部と大径内側面部との間の壁面部によって、保持器内側面の軸方向他方側に存在する潤滑油が、軸方向一方側に流出するのを阻害することができ、この潤滑油は玉の潤滑のために用いられやすくなる。
また、前記小径内側面部と前記大径内側面部との境界は、前記ポケットの軸方向一方側の端よりも軸方向他方側に位置しているのが好ましい。
この場合、小径内側面部と大径内側面部との間の壁面部によって軸方向一方側への流出が阻害された潤滑油は、ポケットに保持されている玉に付着しやすくなり、潤滑油は玉の潤滑のためにより一層用いられやすくなる。
本発明によれば、玉軸受が高速回転しても、保持器外側面の接触面部が、外輪の内周面の軸方向一方側の一部に対して適切に接触することができ、高速回転性能を維持することが可能となる。
玉軸受の一例を示す断面図である。 保持器を示す説明図であり、保持器を半分に切断した状態を示している。 保持器の一部及びその周囲を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔玉軸受の構成〕
図1は玉軸受の一例を示す断面図である。この玉軸受10は、内輪11と、外輪12と、これら内輪11と外輪12との間に設けられている複数の玉(転動体)13と、これら玉13を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器14とを備えている。図1に示す転がり軸受10は深溝玉軸受である。なお、以下の説明において、軸方向とは、転がり軸受10の中心線C0に平行な方向である。この中心線を軸受中心線C0という。内輪11、外輪12及び保持器14の中心線は、軸受中心線C0と一致する。
内輪11は円筒状の部材であり、その外周側に、玉13が転動する凹溝状の内輪軌道51が設けられている。更に、内輪11には、内輪軌道51の軸方向一方側に第一の肩部53が設けられており、また、内輪軌道51の軸方向他方側に第二の肩部54が設けられている。本実施形態では、両肩部53,54の外径は同じである。
外輪12は円筒状の部材であり、その内周側に、玉13が転動する凹溝状の外輪軌道52が設けられている。更に、外輪12には、外輪軌道52の軸方向一方側に第一の肩部55が設けられており、また、外輪軌道52の軸方向他方側に第二の肩部56が設けられている。本実施形態では、両肩部55,56の内径は同じである。
複数の玉13は、内輪11と外輪12との間に形成されている環状空間15に設けられており、転がり軸受10が回転すると(本実施形態では内輪11が回転すると)、これら玉13は保持器14によって保持された状態で内輪軌道51と外輪軌道52とを転動する。
〔保持器14について〕
図2は、保持器14を示す説明図であり、保持器14を半分に切断した状態を示している。保持器14は、複数の玉13を周方向に沿って所定間隔(等間隔)をあけて保持することができ、このために、保持器14には玉13を保持するポケット20が周方向に沿って複数形成されている。本実施形態の保持器14は、いわゆる冠型保持器であり、玉13の軸方向一方側(図1及び図2では左側)に設けられている環状部21と、この環状部21から軸方向他方側(図1及び図2では右側)に向かって延びて設けられている複数の柱部22とを有している。環状部21は、図2の上側半分において断面(ハッチ)で示している部分であり、環状部21と柱部22との境界を二点鎖線で示している。環状部21の軸方向他方側であって周方向で隣り合う一対の柱部22,22の間の空間が、玉13を収容するポケット20となる。保持器14は、樹脂製であり、例えば射出成形によって、環状部21と柱部22とは一体となって成形されている。
保持器14のポケット20は、仮想の円筒面に沿った形状であるポケット面25を有している。この仮想の円筒面は、軸受中心線C0に直交する仮想線を中心線とする円筒形状の面である。ポケット面25(前記仮想の円筒面)の直径は、玉13の直径よりも僅かに大きい。玉13は球体であることから、円筒面に沿った形状であるポケット面25に点接触する。各柱部22の軸方向他方側には爪部29が形成されており、爪部29は、ポケット20から玉13が脱落するのを防いでいる。
環状部21の外周面31は軸受中心線C0を中心とする円筒面からなり、また、各柱部22の径方向外側面32は環状部21の外周面31から軸方向他方側に延びる面からなる。なお、後に説明するが、柱部22の径方向外側面32は、その軸方向途中部(36)から傾斜する傾斜面部37を有している。環状部21の外周面31と、複数の柱部22の径方向外側面32とによって、保持器外側面30が構成される。
環状部21の内周面41は軸受中心線C0を中心とする円筒面からなり、また、各柱部22の径方向内側面42は環状部21の内周面41から軸方向他方側に延びる面からなる。なお、後に説明するが、柱部22の径方向内側面42は段付き面となっている。環状部21の内周面41と、複数の柱部22の径方向内側面42とによって、保持器内側面40が構成される。
図3は、保持器14の一部及びその周囲を拡大して示す断面図である。
先ず、保持器外側面30について説明する。環状部21の外周面31は、外輪12の肩部55の内周面19と隙間を有して対向しており、保持器14が径方向に変位することで、この環状部21の外周面31(及び後述する柱部22の一部38a)が、肩部55の内周面19に接触可能となっている。これにより、保持器14は、外輪12によって径方向の位置決めがされる外輪案内のものとなる。
各柱部22の径方向外側面32は、外側中間面部38と、傾斜面部37とを有している。外側中間面部38は、軸受中心線C0(図2参照)を中心とする仮想の円筒面に沿った面からなり、この仮想の円筒面と環状部21の外周面31とは直径(外径)が同じである。つまり、環状部21の外周面31と柱部22の外側中間面部38とは、軸方向に沿って連続して平滑であり、相互間に折れ曲がり角度を有していない。この外側中間面部38に対して、傾斜面部37は折れ曲がり角度Pを有している。この角度Pは、軸受中心線C0を中心とする仮想の円筒面に対する傾斜角度となる。
環状部21の外周面31と、この外周面31と連続する外側中間面部38の軸方向一方側の一部38aが、外輪12の肩部55の内周面19と接触可能となっており、これら外周面31及び一部38aが、外輪12に接触可能である接触面部35となっている。接触面部35が外輪12に接触することで、保持器14の径方向についての位置決めが行われる。
傾斜面部37は、外側中間面部38の軸方向他方側の端部(保持器外側面30の軸方向途中部36)から軸方向他方側に向かって形成されている。傾斜面部37は、軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側(内輪11側)へと傾斜している。本実施形態では、傾斜面部37は直線状に傾斜している。傾斜面部37の軸方向他方側の端部37aは、柱部22の最も軸方向他方側の端部となる。
以上より、本実施形態の保持器外側面30は、軸方向一方側から順に、環状部21の外周面31、外側中間面部38及び傾斜面部37を有する構成となる。
次に、保持器内側面40について説明する。各柱部22の径方向内側面42は、内側中間面部48と、大径内側面部47とを有している。内側中間面部48は、軸受中心線C0(図2参照)を中心とする仮想の円筒面に沿った面からなり、この仮想の円筒面と環状部21の内周面41とは直径(内径)が同じである。つまり、環状部21の内周面41と柱部22の内側中間面部48とは、軸方向に沿って連続して平滑であり、相互間に折れ曲がり角度を有していない。これら環状部21の内周面41と内側中間面部48とによって、共通する仮想の円筒面上に位置する小径内側面部46が構成されている。
前記大径内側面部47は、軸受中心線C0(図2参照)を中心とする仮想の円筒面に沿った面からなり、大径内側面部47は、小径内側面部46(内側中間面部48)よりも径方向外側に位置している。これにより、小径内側面部46(内側中間面部48)と大径内側面部47との間には壁面部49が設けられている。本実施形態の壁面部49は、軸方向他方側に臨む環状の面であり、小径内側面部46(内側中間面部48)及び大径内側面部47それぞれと直交している。
壁面部49は、小径内側面部46と大径内側面部47との境界となる面である。本実施形態では、前記のとおり、各柱部22の径方向内側面42には内側中間面部48が含まれていることから、壁面部49は、ポケット20の軸方向一方側の端26よりも軸方向他方側に位置している。なお、この壁面部49は、玉13の中心よりも軸方向一方側に位置しており、環状部21に近い側に偏って位置している。
以上より、本実施形態の保持器内側面40は、軸方向一方側から順に、環状部21の内周面41、内側中間面部48、壁面部49及び大径内側面部47を有する構成となる。このうち、環状部21の内周面41及び内側中間面部48によって、小径内側面部46が構成されている。
〔本実施形態の玉軸受10について〕
以上より、本実施形態の玉軸受10が備えている保持器14において、保持器外側面30は、環状部21の外周面31と、複数の柱部22の径方向外側面32とによって構成されており、この保持器外側面30は、接触面部35及び傾斜面部37を有している。接触面部35は、外輪12の内周面の軸方向一方側の一部、つまり、肩部55の内周面19に接触し、保持器14の径方向についての位置決めを行うための面として機能する。傾斜面部37は、保持器外側面30の軸方向途中部36から軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へと傾斜する面となっている。本実施形態では、前記軸方向途中部36は、柱部22の径方向外側面32における軸方向途中部である。
ここで、玉軸受10が回転すると(内輪11が回転すると)、複数の玉13と共に保持器14も回転する。玉軸受10が高速回転すると、保持器14の回転数も高速となる。すると、保持器14には遠心力が作用し、拡径方向に弾性変形する。そこで、前記のとおり、保持器外側面30は、接触面部35と傾斜面部37とを有している。接触面部35により高速で回転する保持器14をガイドする。そして、遠心力によって柱部22(特に軸方向他方側の部分27)が径方向外側(外輪12側)に変形しても、傾斜面部37によって、柱部22の軸方向他方側の部分27が外輪12に接触するのを防ぐことができる。
この柱部22の軸方向他方側の部分27は、遠心力が作用することで径方向外側に変形するが、所定の高速回転数で回転することによる当該部分27の変形によって、傾斜面部37が、軸受中心線C0(図2参照)を中心とする円筒面に沿った形状となることも可能である。なお、傾斜面部37の傾斜角度(前記角度P、図3参照)は、この点を考慮して設定されている。つまり、保持器14が設計上の最大回転数で回転することで柱部22が遠心力によって変形した際に、傾斜面部37が軸受中心線C0と平行となる状態が変形の上限となるように、前記傾斜角度は設定されている。
また、この傾斜面部37により、柱部22の軸方向他方側の部分27が一部において欠損した形状となり、体積を小さくして軽量化することも可能となり、発生する遠心力を小さくして変形を軽減することができる。
以上より、玉軸受10が高速回転しても、柱部22の軸方向他方側の部分27が、外輪12に接触せず、接触面部35が、外輪12の軸方向一方側の肩部55の内周面19に対して適切に接触することができる。この結果、保持器14による回転抵抗の増加を防ぎ、異音の発生や発熱を防止し、高速回転性能を維持することが可能となる。
更に本実施形態では、前記のとおり、傾斜面部37は、柱部22の径方向外側面32における軸方向途中部36から軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へ傾斜する構成となっている。このため、柱部22の先端側(軸方向他方側の部分27)で径方向に細くなるが、柱部22の基部側(軸方向一方側の部分28)では細くならず剛性が維持され、遠心力による柱部22の変形を抑えることが可能となる。
また、保持器内側面40に着目すると、保持器内側面40は、環状部21の内周面41と柱部22の径方向内側面42とによって構成されており、この保持器内側面40は、環状部21の内周面41を含む小径内側面部46と、この小径内側面部46よりも径方向外側に位置しかつこの小径内側面部46の軸方向他方側に位置している大径内側面部47とを有している。これにより、保持器内側面40において、小径内側面部46と大径内側面部47とにより段付き形状が形成される。
ここで、玉軸受10は環状空間15にグリース(潤滑油)が設けられており、各部の潤滑性を確保している。玉軸受10が回転すると、例えば内輪11側のグリースは遠心力で径方向外側に向かい、保持器内側面40に付着し、この保持器内側面40に留まることがある。
そこで、本実施形態の保持器内側面40では、小径内側面部46と大径内側面部47との間の壁面部49によって、保持器内側面40の軸方向他方側に存在するグリースG(図3参照)が、軸方向一方側に流出するのを阻害することができる。このため、グリースGは、ポケット面25と玉13との間に入りやすくなり、玉13の潤滑のために用いられやすくなる。
特に、図3に示す形態では、小径内側面部46と大径内側面部47との境界、つまり、前記壁面部49は、ポケット20の軸方向一方側の端26よりも軸方向他方側に位置している。このため、壁面部49によって軸方向一方側への流出が阻害されたグリースGは、より一層ポケット面25と玉13との間に入りやすくなり、ポケット20に保持されている玉13に付着しやすくなり、玉13の潤滑のために用いられやすくなる。
また、図2に示すように、各柱部22は軸方向他方側に一対の爪部29,29を有している。これら爪部29,29の間は、略V字状に大きく切り欠かれた形状となっており、これにより柱部22を軽量化し、保持器14の回転に伴う遠心力が小さくなるようにしている。また、このように各柱部22が略V字状に切り欠かれた形状となっていることで、玉軸受10の組み立ての際、内輪11と外輪12との間に介在している複数の玉13に対して保持器14を取り付ける際、爪部29を容易に弾性変形させることができ、組み立てが容易となる。
なお、前記実施形態では、保持器外側面30において、傾斜面部37の始点となる保持器外側面30の軸方向途中部36が、柱部22の径方向外側面32における軸方向途中部である場合、つまり、柱部22の径方向外側面32が、傾斜面部37の他に、外側中間面部38を有している場合について説明したが、(図示しないが)外側中間面部38を省略してもよい。この場合、傾斜面部37は、環状部21と各柱部22との境界を始点とし、軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へと傾斜する面となる。つまり、柱部22の径方向外側面32の全体が傾斜面部37となる。
また、保持器内側面40において、壁面部49が、小径内側面部46(内側中間面部48)及び大径内側面部47それぞれと直交する場合を説明したが、壁面部49は、これら内周面41及び内側中間面部48に対して傾斜していてもよい。また、大径内側面部47は、軸受中心線C0を中心とする円筒面に沿った形状である場合について説明したが、軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側に傾斜する面であってもよい。この場合、保持器14に遠心力が作用して柱部22(軸方向他方側の部分27)が径方向外側に変形しても、この大径内側面部47に付着するグリースGは、軸方向他方側に向かって流出し難くなり、玉13の潤滑のために用いられやすくなる。
以上のとおり開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明の玉軸受は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。玉軸受は、深溝玉軸受以外であってもよく、アンギュラ玉軸受であってもよい。
10:玉軸受 11:内輪 12:外輪
13:玉 14:保持器 19:内周面
20:ポケット 21:環状部 22:柱部
26:ポケットの軸方向一方側の端 30:保持器外側面
31:外周面 32:径方向外側面 35:接触面部
36:軸方向途中部 37:傾斜面部 40:保持器内側面
41:内周面 42:径方向内側面 46:小径内側面部
47:大径内側面部

Claims (4)

  1. 内輪、外輪、前記内輪と前記外輪との間に設けられている複数の玉、及び、前記複数の玉を保持する環状の保持器を備え、
    前記保持器は、軸方向一方側の環状部と、当該環状部から軸方向他方側に向かって延びている複数の柱部と、を有し、周方向で隣り合う前記柱部の間が前記玉を収容するポケットとなり、
    前記環状部の外周面と前記柱部の径方向外側面とによって構成される保持器外側面は、前記外輪の内周面の軸方向一方側の一部に接触することで前記保持器の径方向についての位置決めを行うための接触面部と、当該保持器外側面の軸方向途中部から軸方向他方側に向かうにしたがって径方向内側へと傾斜する傾斜面部と、を有している、玉軸受。
  2. 前記保持器外側面の前記軸方向途中部は、前記柱部の前記径方向外側面における軸方向途中部である、請求項1に記載の玉軸受。
  3. 前記環状部の内周面と前記柱部の径方向内側面とによって構成される保持器内側面は、当該内周面を含む小径内側面部と、当該小径内側面部よりも径方向外側に位置しかつ当該小径内側面部の軸方向他方側に位置している大径内側面部と、を有している、請求項1又は2に記載の玉軸受。
  4. 前記小径内側面部と前記大径内側面部との境界は、前記ポケットの軸方向一方側の端よりも軸方向他方側に位置している、請求項3に記載の玉軸受。
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