JP2002349579A - 玉軸受 - Google Patents

玉軸受

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JP2002349579A
JP2002349579A JP2001152991A JP2001152991A JP2002349579A JP 2002349579 A JP2002349579 A JP 2002349579A JP 2001152991 A JP2001152991 A JP 2001152991A JP 2001152991 A JP2001152991 A JP 2001152991A JP 2002349579 A JP2002349579 A JP 2002349579A
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retainer
pocket
ball bearing
peripheral surface
raceway
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Takayuki Miyagawa
貴之 宮川
Manda Noda
万朶 野田
Yoshio Shoda
義雄 正田
Hiroya Achinami
博也 阿知波
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潤滑剤の外部流出量を最小限に食い止めると共
に、軸受運転中に保持器に付着した潤滑剤を再度潤滑に
寄与させることによって、長期使用に亙って常に最適な
振動特性や音響特性を維持し続けることが可能な耐久性
の優れた玉軸受を提供する。 【解決手段】玉軸受1aにおいて、複数のポケットの基
端側(一対の弾性片11が配置された先端側とは軸方向
反対側)における保持器8aの内径及び外径の双方にフ
ランジ30aを設けると共に、保持器8aの軸方向寸法
を短くし、更に、ポケットの先端縁を外輪5の外輪軌道
4の径方向内方に位置付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で回転するス
ピンドルを回転自在に支持する玉軸受に関し、特に、ハ
ードディスクドライブ装置(HDD:Hard Disk Driv
e)、ビデオテープレコーダ(VTR:Video Tape Re
corder)、レーザービームプリンタ(LBP:Laser B
eam Printer)、デジタル複写機などのポリゴンスキャ
ナモータ、及び、デジタルオーディオテープレコーダ
(DAT:Digital Audio Tape)などの情報機器に使
用される玉軸受の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、上述した各種の情報機器に
は、図14に示すような玉軸受1が広く使用されてい
る。この玉軸受1において、外周面に内輪軌道2が形成
された内輪3と、内周面に外輪軌道4が形成された外輪
5とが同心に配置されており、内輪3と外輪5との間に
介在した保持器8によって、複数個の玉6が内輪軌道2
と外輪軌道4との間で転動自在に保持されている。内輪
3と外輪5の間には、密封装置として一対の円環状の密
封板(シールド)7が、複数個の玉6を両側から覆うよ
うに配置されている。これら一対の密封板7は、一般
に、その外径側が外輪5の両端部内周面に固定され、内
径側は内輪3方向に延出して、内輪3に対して非接触状
態に位置決めされている。これら密封板7によって、軸
受内に封入されたグリースが外部に漏洩したり、或い
は、外部に浮遊する塵芥が保持部分に侵入することを防
止している。なお、密封装置として、上記の非接触型の
シールド7に代えて、非接触型のシール若しくは接触型
のシールを使用する場合もある。保持器8は、図14〜
18に示すように、円環状の主部9と、この主部9の軸
方向片面に等間隔で設けられた複数のポケット10とを
備えている冠形保持器である。複数のポケット10は、
各々、互いに間隔をあけて配置された一対の弾性片11
と、これら弾性片11の間に設けられた凹面部12とか
ら構成されている。このようなポケット10の内面形状
は、1個の玉6を転動自在に保持可能な球状凹面を成し
ており、この球状凹面の曲率半径は、玉6の転動面の曲
率半径よりも僅かに大きく設定されている。なお、保持
器8は、合成樹脂を射出成形することによって、一体成
形されている。そして、各ポケット10に玉6を夫々組
み込むと、保持器8に対して複数個の玉6が周方向に沿
って等間隔に配置されると共に、複数個の玉6によって
保持器8の径方向の位置が規制される。
【0003】この種の軸受の潤滑には、接触面に油膜を
形成して摩耗を防止し耐久性を向上させること等を目的
として、グリース潤滑が用いられている。このようなグ
リースによる潤滑の最大の利点は、密封装置の構成を簡
略化できる点にある。また、グリースによる潤滑下の使
用環境において、モータや軸受に要求される条件は、極
めて高い清浄度の雰囲気を維持することである。例え
ば、玉軸受から潤滑剤が蒸発したり飛散したりして、L
BPのミラーやHDDのディスク等に異物となって付着
すると、文字の鮮明さが悪化したり、データの書き込み
・読み出しエラーにつながるからである。また、情報機
器用玉軸受には、長時間使用しても良好な振動、音響特
性を維持できるような耐久性・長寿命・低騒音特性も求
められる。一般的に、玉軸受は、グリースを軸受内部に
封入して、軸受の両面或いは片面に金属、ゴム、樹脂な
どから成る非接触或いは接触タイプの密封板をはめ込ん
だ状態において、封入したグリースが軸受外部へ漏洩、
飛散しないような構造となっている。しかし、金属製の
シールド板を用いた場合、このシールド板の一端部をか
しめ加工(変形加工)し易くするために、シールド板に
は、その変形の際の補助用に円周方向へ放射状に複数の
スリット孔が形成される。この場合、これら複数のスリ
ット孔を伝って潤滑剤が軸受内部から外部に漏れ出すと
いった問題が生じる。また、非接触タイプのシールを用
いた場合、ラビリンスが形成されるため、ここから潤滑
剤が漏れ出してしまう場合がある。また、グリース等の
潤滑剤は、玉が回転する際に保持器のエッヂ部(縁部)
で掻き取られ、このとき掻き取られた潤滑剤は、保持器
の内径或いは外径に滞留する。そして、滞留した潤滑剤
の多くは、再び潤滑に寄与すること無く、内輪外径部、
外輪内径部、密封板背面などに付着し、そこから内輪と
密封板との間のラビリンス、或いはシールド板のかしめ
用スリット孔等から外部に漏れ出す恐れもある。このよ
うに潤滑剤が漏れ出して、例えば磁気ディスクや磁気ヘ
ッド等に付着すると、リードライトエラーの原因となっ
て装置の性能や機能を劣化させるばかりでなく、潤滑に
必要な潤滑剤量が減少して、玉軸受の寿命を低下させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような問題
を解決するために、例えば、転動体をセラミックス製と
した玉軸受を構成して長時間の使用でも良好な振動特性
や音響特性の維持を図ったり、潤滑剤の封入量を減少さ
せたり潤滑剤の粘度を高めることで軸受外部への漏洩や
飛散の防止を図る等の改良が採られていた。しかし、セ
ラミック製の転動体は、コスト高、予圧抜け、耐衝撃性
の悪化などの問題があり、また、潤滑剤の封入量の減少
や粘度を高める方法では、転動体の転動特性を良好に維
持することが困難であるため、軸受の長寿命化(耐久性
の向上)を図ることができない。また、例えば実開平4
−56219号公報には、保持器のポケット間に潤滑剤
溜り空間を設けると共に、この潤滑剤溜り空間の外周側
や内周側に潤滑剤飛散防止壁を設けた軸受が開示されて
いる。この軸受は、潤滑剤をポケット間に押し止め、徐
々に潤滑剤を供給することを目的として構成されている
が、周囲への潤滑剤の付着状態などによって軌道面への
潤滑剤の供給量が不足する場合があり得る。このような
場合、軸受の長寿命化(耐久性の向上)を図ることがで
きない。軸受の長寿命化(耐久性の向上)を図るために
は、潤滑剤の封入量を多くすることが望ましい。しかし
ながら、軸受内部の潤滑剤量が多くなると、潤滑剤が軸
受外部に漏れ出し易くなるため、発塵量も増大するとい
う問題もあり、装置の故障の原因となる。
【0005】また、特願2000−57468には、保
持器に付着したグリースが軌道輪の肩部に付着しないよ
うに、保持器の先端縁を外輪軌道の径方向内方に位置付
けたり、保持器外径に段部を設けたり、保持器内径に傾
斜面を設けるなどの改良が加えられた軸受が提案されて
いる。このような軸受では、グリースを転動体の転動面
に効率良く付着させることは可能となるが、保持器に付
着したグリースは、ポケット開口と反対側から外部に漏
れ出す場合があり、この場合、各玉の転動面に付着する
グリースが不足し、比較的早期に保持器音と呼ばれる騒
音や振動を発生する可能性がある。この点について、図
19を参照して説明する。玉軸受1内に封入されたグリ
ース13は、玉軸受1の回転に伴って玉6の転動面に付
着し、その一部は、玉6を保持するポケットの内径側開
口周縁部で掻き取られて、図19(A)に示すように、
保持器8の内周面に付着する。このように保持器8の内
周面に付着するグリース13の量は、玉軸受1の動作中
に次第に増加し、図19(B)に示すように、保持器8
の内周面の全面に亙って広がる。そして、更に保持器8
の内周面の全面に亙って付着するグリース13の量が増
加すると、図19(C)の矢印で示すように、グリース
13の一部が保持器8の回転による遠心力で径方向外方
に吹き飛ばされて、外輪5の内周面に付着する。外輪5
の内周面に付着したグリース13のうち、この内周面の
軸方向中間部に設けた外輪軌道4に付着しているグリー
ス13は、そのまま玉6の転動面に付着して、玉6の転
動面とこの転動面が対向する相手面(ポケットの内面
等)との間の潤滑に供される。これに対して、外輪軌道
4から外れた肩部14に付着しているグリース13は、
玉軸受1の回転運動の作用を受けないため、玉6の転動
面に付着することは無い。このため、肩部14に付着す
るグリース13の量が増加すると、玉軸受1の回転時に
玉6の転動面に付着するグリース13の量が不足し、そ
の結果、保持器音と呼ばれる騒音や振動を発生し易くな
る。又、耐久性にも影響する。このような騒音や振動を
抑えるため及び耐久性への影響を抑えるためには、玉軸
受1に封入するグリース量を多くすれば良いが、グリー
ス量を多くすると、このグリースの攪拌抵抗などに起因
した玉軸受の動トルクが増大してしまう。この結果、こ
の玉軸受を組み込んだ各種機器の消費電力が嵩むだけで
無く、動トルクの変動値も大きくなり、各種機器の性能
維持が困難になってしまう。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、潤滑剤の外部流出量を最
小限に食い止めると共に、軸受運転中に保持器に付着し
た潤滑剤を再度潤滑に寄与させることによって、長期使
用に亙って常に最適な振動特性や音響特性を維持し続け
ることが可能な耐久性の優れた玉軸受を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の玉軸受は、外周面に軌道溝が形成さ
れた内輪と、内周面に軌道溝が形成された外輪と、これ
ら内輪の軌道溝と外輪の軌道溝との間に組み込まれた複
数個の玉と、該複数個の玉を夫々転動自在に保持するポ
ケットを周方向に備えた保持器と、外輪と内輪との間に
配して潤滑剤を封入する密封板とからなる玉軸受におい
て、上記保持器を次のような構成とした。保持器は、各
ポケットの基端側における保持器の内径及び外径の双方
或いは一方にフランジを設けると共に、保持器の軸方向
寸法を短くし、更に、ポケットの先端縁を外輪の軌道溝
の径方向内方に位置付けた構成とした。また、保持器
は、各ポケットの基端側における保持器の内径及び外径
の双方或いは一方にフランジを設けると共に、ポケット
部分を除いて保持器の外周面に外径が異なる段部を設け
た構成としてもよい。また、保持器は、各ポケットの基
端側における保持器の内径及び外径の双方或いは一方に
フランジを設けると共に、保持器の外周面の軸方向中間
部にポケット部分を除いて全周に亙り突出した突条を設
け、この突条に向かうに従って保持器の外径を連続的に
大きくした構成としてもよい。また、保持器は、各ポケ
ットの基端側における保持器の内径及び外径の双方或い
は一方にフランジを設けると共に、保持器内周面には、
隣り合うポケット間の部分に、軸方向に沿って捕集溝を
設け、これら捕集溝の底面をポケットの先端側に向かう
に従って外径方向に傾斜した傾斜面とした構成としても
よい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。なお、本実施形態は、本発明玉軸受の一実
施形態にすぎず、何等これに限定解釈されるものではな
く、本発明の範囲内で設計変更可能である。
【0009】「第一実施形態」本発明の第一実施形態に
係る玉軸受について、図1を参照して説明する。なお、
本実施形態の説明に際し、上述した従来技術(図14〜
18参照)と同様の構成には同一符号を付してその説明
を省略し、本実施形態の特徴部分の説明にとどめる。す
なわち、内輪3、外輪5、玉6、密封板(非接触シール
ド・シール若しくは接触シール)7および後述する保持
器8aの特徴部分以外の構成部分にあっては特に限定解
釈されるものではなく、本発明の範囲内で適宜設計変更
可能である。なお、本実施形態では、内輪回転の玉軸受
を一実施形態として説明するが、外輪回転の玉軸受であ
っても同様に本発明の範囲内である。図1に示すよう
に、本実施形態の玉軸受1aの特徴は、円環状の主部9
の軸方向片面に設けられた複数のポケット10(図16
参照)の基端側(一対の弾性片11が配置された先端1
1a側とは軸方向反対側)における保持器8aの内径及
び外径の双方或いは一方にフランジ30aを設けると共
に、保持器8aの軸方向寸法を短くし、更に、ポケット
10の先端11a縁を外輪5の外輪軌道4の径方向内方
に位置付けた点にある。
【0010】具体的に説明すると、図1の玉軸受1aに
おいて、フランジ30aは、保持器8aの内径及び外径
の双方に設けられている。また、保持器8aの軸方向
(図1の左右方向)寸法は、従来技術(図14〜18参
照)の保持器よりも短く設定されている。そして、保持
器8aを構成する各弾性片11の先端11a縁(ポケッ
ト10の先端縁と同義)は、外輪5の内周面の軸方向中
央部に形成した外輪軌道4の径方向内方に位置付けられ
ている。即ち、各弾性片11の先端11a縁を玉軸受1
aの軸方向に対して外輪軌道4の端縁よりも外側に突出
しないように構成している。このような構成によれば、
ポケット10の基端側からのグリースの漏れは、フラン
ジ30aによって塞き止められるため、各玉6の転動面
に付着したグリース量の減少を抑制することができる。
また、玉軸受1aの運転に伴って保持器8aに付着し、
この保持器8aから外輪5の内周面に向けて振り飛ばさ
れたグリースを、外輪5の内周面の中央部に設けられた
外輪軌道4に効率良く付着させることができる。即ち、
各弾性片11の先端11a縁を外輪軌道4の径方向内方
に位置付けたことによって、玉軸受1aの運転に伴って
生じる遠心力で保持器8aの内周面から外輪5の内周面
に振り飛ばされたグリースは、各弾性片11の先端11
a縁(図1の右端縁)から振り飛ばされたグリースと共
に、外輪軌道4に付着する。このため、上述した従来技
術に比べて、保持器8aから外輪5の内周面に向けて振
り飛ばされたグリースのうち、外輪軌道4に付着するグ
リースの割合を多くすることができる。この結果、外輪
軌道4に付着したグリースは、玉軸受1aの回転に伴っ
て各玉6の転動面に付着し、各玉6の転動面とこの転動
面に対向する相手面(ポケット10の内面など)との潤
滑に供される。従って、本実施の形態によれば、保持器
8aの内径及び外径の双方にフランジ30aを設けると
共に、保持器8aの軸方向寸法を短くし、更に、ポケッ
ト10の先端11a縁を外輪5の外輪軌道4の径方向内
方に位置付けたことによって、グリースの外部流出量を
最小限に食い止めることができると共に、軸受運転中に
保持器8aに付着したグリースを再度潤滑に寄与させる
ことができ、その結果、長期使用に亙って常に最適な振
動特性や音響特性を維持し続けることが可能な耐久性の
優れた玉軸受1aを実現することができる。
【0011】このフランジ30aは、径方向(図面で上
下方向)に所望高さをもって突設されているが、内輪3
と外輪5に接しない程度であればその径方向高さに特に
限定解釈されるものはなく、また玉6と密封板7に接し
ない程度であればその軸方向(図面で左右方向)幅・位
置も特に限定解釈されるものでもない。また、本実施形
態では、周方向に連続して設けられているが、断続的に
設けるものとしても効果が得られ本発明の範囲内であ
る。さらに、内径と外径の双方に設ける場合、軸方向に
その周設位置をずらすものとしてもよく、また内径側フ
ランジと外径側フランジの構成、例えば径方向高さ、軸
方向幅などを内径側と外径側とで異にする構成とするこ
とも採用可能である。そして、このフランジ30aは、
フランジの内面(図面上右側の玉対向側の面)に、周方
向連続若しくは断続のグリース溜り溝を形成するように
構成してもよい。また、保持器8aの軸方向寸法を短く
し、更に、ポケット10の先端11a縁を外輪5の外輪
軌道4の径方向内方に位置付けているが、各弾性片11
の先端11a縁を玉軸受1aの軸方向に対して外輪軌道
4の端縁よりも外側に突出しないように構成しているも
のであれば、保持器8aの軸方向寸法やポケット先端1
1a縁の位置なども特に限定解釈されるものではなく本
発明の範囲内で適宜設計変更可能である。なお、保持器
8aが合成樹脂材にて構成されている場合、合成樹脂の
材料は特に限定しないが、例えば、ポリアミド樹脂、含
油ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、含油ポリアセ
タール樹脂などを使用することが好ましい。或いは、こ
れら各樹脂に、例えば、ガラス繊維、チタン酸カリウ
ム、ウィスカなどの補強剤を添加しても良い。
【0012】「第二実施形態」次に、本発明の第二実施
形態に係る玉軸受について、図2〜4を参照して説明す
る。なお、本実施形態は、第一実施形態の改良に係り、
玉軸受1bを構成する保持器8bの基本的な形状は、第
一実施形態と同様である。従って、以下の説明では、本
実施形態の玉軸受1bの特徴部分の説明にとどめる。図
2〜4に示すように、本実施形態の玉軸受1bの特徴
は、円環状の主部9の軸方向片面に設けられた複数のポ
ケット10の基端側(一対の弾性片11が配置された先
端側とは軸方向反対側)における保持器8bの内径及び
外径の双方或いは一方にフランジ30bを設けると共
に、ポケット10部分を除いて保持器8bの外周面に外
径が異なる段部15を設けた点にある。
【0013】具体的に説明すると、図2〜4の玉軸受1
bにおいて、フランジ30bは、保持器8bの内径及び
外径の双方に設けられている。このフランジ30bは、
第一実施形態にて説明したフランジ30aと同様構成で
ある。また、保持器8bの外周面には、軸方向(図2〜
3の斜め上下方向、図4の左右方向)に沿った各弾性片
11を含む部分に、他の部分と外径が異なる段部15が
形成されており、この段部15は、ポケット10部分を
除いた保持器8bの全周に亙って形成されている(図3
参照)。そして、これら他の部分と段部15との間に
は、段差面16が形成されており、この段差面16は、
外輪5の内周面軸方向中間部に形成した外輪軌道4の径
方向内方に位置付けられている(図4参照)。特に、段
部15の外径は、他の部分の外径よりも小さく設定され
ていると共に、段差面16は、各弾性片11の先端側に
向けた形状を成している。このような構成によれば、ポ
ケット10の基端側からのグリースの漏れは、フランジ
30bによって塞き止められるため、各玉6の転動面に
付着したグリース量の減少を抑制することができる。ま
た、玉軸受1bの運転に伴って保持器8bに付着し、こ
の保持器8bから外輪5の内周面に向けて振り飛ばされ
たグリースを、外輪5の内周面の中央部に設けられた外
輪軌道4に効率良く付着させることができる。即ち、保
持器8bの内周面に溜ったグリースのうちの多くは、各
弾性片11の側に送られて、図2の下部中央に矢印で示
したように、これら各弾性片11の表面に沿って流れて
段差面16に達する。そして、この段差面16から遠心
力により径方向外方に振り飛ばされる。なお本実施形態
では、特に限定して解釈されるものではないが、第一実
施形態と同様に、保持器8bの軸方向寸法を短くし、更
に、ポケット10の先端11a縁を外輪5の外輪軌道4
の径方向内方に位置付けているため、第一実施形態と同
様の作用効果を奏する。また、このような構成を採用す
る場合、その他の構成・条件などは第一実施形態と同様
である。段差面16は、外輪軌道4の径方向内方に位置
付けられているため、この段差面16から外輪5の内周
面に向けて振り飛ばされるグリースは、外輪軌道4に付
着する。このため、上述した従来技術に比べて、保持器
8bから外輪5の内周面に向けて振り飛ばされたグリー
スのうち、外輪軌道4に付着するグリースの割合を多く
することができる。この結果、外輪軌道4に付着したグ
リースは、玉軸受1bの回転に伴って各玉6の転動面に
付着し、各玉6の転動面とこの転動面に対向する相手面
(ポケットの内面など)との潤滑に供される。なお、そ
の他の構成および作用効果は、上述した第一実施形態と
同様であるため、その説明は省略する。
【0014】「第三実施形態」次に、本発明の第三実施
形態に係る玉軸受について、図5〜7を参照して説明す
る。なお、本実施形態は、第一実施形態の改良に係り、
玉軸受1cを構成する保持器8cの基本的な形状は、第
一実施形態と同様である。従って、以下の説明では、本
実施形態の玉軸受1cの特徴部分の説明にとどめる。図
5〜7に示すように、本実施形態の玉軸受1cの特徴
は、複数のポケット10の基端側(一対の弾性片11が
配置された先端側とは軸方向反対側)における保持器8
cの内径及び外径の双方或いは一方にフランジ30cを
設けると共に、保持器8cの外周面の軸方向中間部にポ
ケット10部分を除いて全周に亙り突出した突条17を
設け、この突条17に向かうに従って保持器8cの外径
を連続的に大きくした点にある。
【0015】具体的に説明すると、図5〜7の玉軸受1
cにおいて、フランジ30cは、保持器8cの内径及び
外径の双方に設けられている。このフランジ30cは、
第一実施形態にて説明したフランジ30aと同様構成で
ある。また、突条17は、ポケット10部分を除いて保
持器8cの外周面の軸方向中間部に、その全周に亙って
形成されている(図5参照)。そして、この突条17の
先端縁部は、保持器8cのうちで最も外径が大きくなっ
た部分である(図7参照)。また、この保持器8cを玉
軸受1cに組み込んだ状態において、突条17は、外輪
5の内周面中央部に設けられた外輪軌道4の径方向内方
に位置付けられる。更に、突条17の両側部分(保持器
8cの外周面の他の部分)には、突条17に向かうに従
って外径が大きくなる方向に傾斜した円錐凸面状の傾斜
面18a,18bが形成されている(図7参照)。な
お、このような形状を有する保持器8cは、突条17の
部分で軸方向に2分割される一対の金型を用いた射出成
形法(アキシャルドロー)によって、一体成形すること
ができる。このような構成によれば、ポケットの基端側
からのグリースの漏れは、フランジ30cによって塞き
止められるため、各玉6の転動面に付着したグリース量
の減少を抑制することができる。また、玉軸受1cの運
転に伴って保持器8cに付着し、この保持器8cから外
輪5の内周面に向けて振り飛ばされたグリースを、外輪
5の内周面の中央部に設けられた外輪軌道4に効率良く
付着させることができる。即ち、保持器8cの内周面に
溜ったり、各ポケット10内に入り込んで各ポケット1
0の外径側開口から吐出したグリースのうちの多くは、
図5の下部中央に矢印で示すように、各弾性片11の表
面や各傾斜面18a,18bに沿って流れて突条17に
達する。そして、この突条17から遠心力により径方向
外方に振り飛ばされる。突条17は、外輪軌道4の径方
向内方に位置付けられているため、この突条17から外
輪5の内周面に向けて振り飛ばされるグリースは、外輪
軌道4に付着する。なお本実施形態では、特に限定して
解釈されるものではないが、第一実施形態と同様に、保
持器8cの軸方向寸法を短くし、更に、ポケット10の
先端11a縁を外輪5の外輪軌道4の径方向内方に位置
付けているため、第一実施形態と同様の作用効果を奏す
る。また、このような構成を採用する場合、その他の構
成・条件などは第一実施形態と同様である。この突条1
7の構成も第一実施形態にて説明したフランジ30aの
構成と同様に、その径方向高さ、軸方向幅・位置も特に
限定解釈されるものでもない。また、本実施形態では、
ポケット10間の外周面周方向に連続して設けられてい
るが、断続的に設けるものとしても効果が得られ本発明
の範囲内である。さらに、突条17に向かうに従って保
持器8cの外径を連続的に大きくした点についても、そ
の傾斜角度は特に限定解釈されず本発明の範囲内で設計
変更可能である。なお、その他の構成および作用効果
は、上述した第一実施形態と同様であるため、その説明
は省略する。
【0016】「第四実施形態」次に、本発明の第四実施
形態に係る玉軸受について、図8〜10を参照して説明
する。なお、本実施形態は、第一実施形態の改良に係
り、玉軸受1dを構成する保持器8dの基本的な形状
は、第一実施形態と同様である。従って、以下の説明で
は、本実施形態の玉軸受1dの特徴部分の説明にとどめ
る。図8〜10に示すように、本実施形態の玉軸受1d
の特徴は、複数のポケット10の基端側(一対の弾性片
11が配置された先端側とは軸方向反対側)における保
持器8dの内径及び外径の双方或いは一方にフランジ3
0dを設けると共に、保持器8d内周面には、隣り合う
ポケット10間の部分に、軸方向に沿って捕集溝19を
設け、これら捕集溝19の底面をポケット10の先端側
に向かうに従って外径方向に傾斜した傾斜面とした点に
ある。
【0017】具体的に説明すると、図8〜10の玉軸受
1dにおいて、フランジ30dは、保持器8dの内径及
び外径の双方に設けられている。このフランジ30d
は、第一実施形態にて説明したフランジ30aと同様構
成である。また、捕集溝19は、保持器8dの内周面の
うち隣り合うポケット10の間の周方向部分に、夫々軸
方向に沿って形成されている。そして、これら捕集溝1
9は、その底面がポケット10の先端側に向かうに従っ
て(即ち、各弾性片11に向かうに従って)外径方向に
傾斜した傾斜面20となっている。また、各傾斜面20
の大径側端部は、保持器8dの軸方向一端面(図8〜9
の上端面、図10の右端面)で円周方向に隣り合うポケ
ット10同士の間部分21に開口しており、これら間部
分21は、外輪5の内周面中央部に設けられた外輪軌道
4の径方向内方に位置付けられている。このような構成
によれば、ポケットの基端側からのグリースの漏れは、
フランジ30dによって塞き止められるため、各玉6の
転動面に付着したグリース量の減少を抑制することがで
きる。また、玉軸受1dの運転に伴って保持器8dに付
着し、この保持器8dから外輪5の内周面に向けて振り
飛ばされたグリースを、外輪5の内周面の中央部に設け
られた外輪軌道4に効率良く付着させることができる。
即ち、保持器8dの内周面に溜ったグリースのうちの多
くは、図8の上部左側に矢印で示すように、保持器8d
の内周面に沿って流れ、各捕集溝19に入り込んだ後、
遠心力の作用を受けて、捕集溝19の傾斜面20に沿っ
て各間部分21に向けて流れる。そして、これら間部分
21の開口端部から径方向外方に振り飛ばされる。これ
ら間部分21は、外輪軌道4の径方向内方に位置付けら
れているため、これら各間部分21から外輪5の内周面
に向けて振り飛ばされるグリースは、外輪軌道4に付着
する。なお本実施形態では、特に限定して解釈されるも
のではないが、第一実施形態と同様に、保持器8dの軸
方向寸法を短くし、更に、ポケット10の先端11a縁
を外輪5の外輪軌道4の径方向内方に位置付けているた
め、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。また、こ
のような構成を採用する場合、その他の構成・条件など
は第一実施形態と同様である。また、捕集溝19の傾斜
角度、溝幅、溝長さなどその細部構成にあっては本発明
の範囲内で設計変更可能である。なお、その他の構成お
よび作用効果は、上述した第一実施形態と同様であるた
め、その説明は省略する。
【0018】本発明は、上述した第一乃至第四実施形態
に限定されることはなく、以下のように変更することが
可能である。例えば、上述した第一乃至第四実施形態を
適宜相互に組み合わせて、多種多様な玉軸受を構成する
ことが可能である。その一例として、例えば図11〜1
3に示す玉軸受1eは、第一、第三及び第四実施形態を
組み合わせて構成されている。即ち、保持器8eを構成
する各弾性片11の先端縁を外輪軌道4の径方向内方に
位置させ、保持器8eの外周面に突条17及び一対の傾
斜面18a,18bを、内周面に複数の捕集溝19を夫
々形成している。このような変形例によれば、第一、第
三及び第四実施形態の作用効果を同時に持った玉軸受1
eを実現することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、潤滑剤の外部流出量を
最小限に食い止めると共に、軸受運転中に保持器に付着
した潤滑剤を再度潤滑に寄与させることによって、長期
使用に亙って常に最適な振動特性や音響特性を維持し続
けることが可能な耐久性の優れた玉軸受を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る玉軸受の部分断面
図。
【図2】本発明の第二実施形態に係る玉軸受に組み込ま
れる保持器の斜視図。
【図3】図2のA部分の拡大図。
【図4】本発明の第二実施形態に係る玉軸受の部分断面
図。
【図5】本発明の第三実施形態に係る玉軸受に組み込ま
れる保持器の斜視図。
【図6】図5のB部分の拡大図。
【図7】本発明の第三実施形態に係る玉軸受の部分断面
図。
【図8】本発明の第四実施形態に係る玉軸受に組み込ま
れる保持器の斜視図。
【図9】図8のC部分の拡大図。
【図10】本発明の第四実施形態に係る玉軸受の部分断
面図。
【図11】本発明の変形例に係る玉軸受に組み込まれる
保持器の斜視図。
【図12】図11のD部分の拡大図。
【図13】本発明の変形例に係る玉軸受の部分断面図。
【図14】従来から知られている玉軸受の一例を示す断
面図。
【図15】従来から知られている保持器の一例を示す半
部平面図。
【図16】図15の保持器の斜視図。
【図17】図16のE−E線に沿う断面図であって、切
断部分以外を省略した図。
【図18】図17のF−F線に沿う断面図であって、玉
を組み込んだ状態で示す図。
【図19】(A),(B),(C)は、玉軸受の回転時に
おけるグリースの挙動を経時的に示す部分断面図。
【符号の説明】
1a:玉軸受 2:内輪軌道 3:内輪 4:外輪軌道 5:外輪 6:玉 7:密封板 8a,8b,8c,8d:保持器 10:ポケット 11:弾性片 11a:先端 15:段部 17:突条 18a,18b:傾斜面 19:捕集溝 30a,30b,30c,30d:フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正田 義雄 神奈川県藤沢市鵠沼神明1丁目5番50号日 本精工株式会社内 (72)発明者 阿知波 博也 神奈川県藤沢市鵠沼神明1丁目5番50号日 本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 AA62 BA25 CA13 EA63 FA01 FA32 GA53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に軌道溝が形成された内輪と、内周
    面に軌道溝が形成された外輪と、これら内輪の軌道溝と
    外輪の軌道溝との間に組み込まれた複数個の玉と、該複
    数個の玉を夫々転動自在に保持するポケットを周方向に
    備えた保持器と、外輪と内輪との間に配して潤滑剤を封
    入する密封板とからなる玉軸受において、保持器は、各
    ポケットの基端側における保持器の内径及び外径の双方
    或いは一方にフランジを設けると共に、保持器の軸方向
    寸法を短くし、更に、ポケットの先端縁を外輪の軌道溝
    の径方向内方に位置付けたことを特徴とする玉軸受。
  2. 【請求項2】外周面に軌道溝が形成された内輪と、内周
    面に軌道溝が形成された外輪と、これら内輪の軌道溝と
    外輪の軌道溝との間に組み込まれた複数個の玉と、該複
    数個の玉を夫々転動自在に保持するポケットを周方向に
    備えた保持器と、外輪と内輪との間に配して潤滑剤を封
    入する密封板とからなる玉軸受において、保持器は、各
    ポケットの基端側における保持器の内径及び外径の双方
    或いは一方にフランジを設けると共に、ポケット部分を
    除いて保持器の外周面に外径が異なる段部を設けたこと
    を特徴とする玉軸受。
  3. 【請求項3】外周面に軌道溝が形成された内輪と、内周
    面に軌道溝が形成された外輪と、これら内輪の軌道溝と
    外輪の軌道溝との間に組み込まれた複数個の玉と、該複
    数個の玉を夫々転動自在に保持するポケットを周方向に
    備えた保持器と、外輪と内輪との間に配して潤滑剤を封
    入する密封板とからなる玉軸受において、保持器は、各
    ポケットの基端側における保持器の内径及び外径の双方
    或いは一方にフランジを設けると共に、保持器の外周面
    の軸方向中間部にポケット部分を除いて全周に亙り突出
    した突条を設け、この突条に向かうに従って保持器の外
    径を連続的に大きくしたことを特徴とする玉軸受。
  4. 【請求項4】外周面に軌道溝が形成された内輪と、内周
    面に軌道溝が形成された外輪と、これら内輪の軌道溝と
    外輪の軌道溝との間に組み込まれた複数個の玉と、該複
    数個の玉を夫々転動自在に保持するポケットを周方向に
    備えた保持器と、外輪と内輪との間に配して潤滑剤を封
    入する密封板とからなる玉軸受において、保持器は、各
    ポケットの基端側における保持器の内径及び外径の双方
    或いは一方にフランジを設けると共に、保持器内周面に
    は、隣り合うポケット間の部分に、軸方向に沿って捕集
    溝を設け、これら捕集溝の底面をポケットの先端側に向
    かうに従って外径方向に傾斜した傾斜面としたことを特
    徴とする玉軸受。
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