JP2001248653A - 玉軸受 - Google Patents
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- F16C33/412—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
- F16C33/414—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
- F16C33/416—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages made from plastic, e.g. injection moulded comb cages
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Abstract
たグリースを、外輪軌道4に効率的に付着させる。そし
て、グリース量の封入量を多くせず、動トルクの低減を
図りつつ、保持器音の発生を防止する。 【解決手段】 上記保持器8aを構成する弾性片11の
先端縁を、上記外輪軌道4の内径側に位置させる。或
は、保持器に設けた、グリースを案内する部分を、上記
外輪軌道4の内径側に位置させる。これにより、上記課
題を解決する。
Description
ライブ装置(HDD)、ビデオテープレコーダ(VT
R)、デジタルビデオディスク(DVD)、ミニディス
ク(MD)のスピンドルモータ等の各種電気機器の回転
支持部として組み込む玉軸受等、各種装置の回転支持部
として組み込む玉軸受の改良に関する。
等の回転部分を、ハウジング等の固定部分に対して回転
自在に支持する為に、図14に示す様な玉軸受1が広く
使用されている。この玉軸受1は、外周面に内輪軌道2
を有する内輪3と、内周面に外輪軌道4を有する外輪5
とを同心に配置し、上記内輪軌道2と外輪軌道4との間
に複数個の玉6、6を、転動自在に設けて成る。これら
複数個の玉6、6は、保持器8により転動自在に保持し
ている。上記外輪5の両端部内周面には、それぞれ円輪
状のシールド板7、7の外周縁を係止し、これら両シー
ルド板7、7によって、上記玉6、6の設置部分に存在
するグリースが外部に漏洩したり、或は外部に浮遊する
塵芥がこの設置部分に進入したりするのを防止してい
る。尚、密封装置として、上記非接触型のシールド板
7、7に代えて、接触型のシール板を使用する場合もあ
る。
るもので、図14〜18に詳示する様に構成している。
この保持器8は、円環状の主部9と、この主部9の軸方
向片面に等間隔に設けられた複数のポケット10、10
とを備える。これら各ポケット10、10は、互いに間
隔をあけて配置した1対ずつの弾性片11、11と、上
記主部9の片面(図16〜17の上面)でこれら1対ず
つの弾性片11、11の間部分に設けた凹面部12とか
ら構成したもので、それぞれ上記保持器8の内径側と外
径側とに開口している。そして、上記各ポケット10、
10に上記玉6、6を1個ずつ、転動自在に保持自在と
している。この様に構成する各ポケット10、10の内
面は、その全体を球状凹面としており、この球状凹面の
曲率半径は、上記玉6、6の転動面の曲率半径よりも僅
かに大きくしている。この様な保持器8は、合成樹脂を
射出成形する事により、一体に形成している。
10を構成する1対ずつの弾性片11、11の先端部同
士の間隔を弾性的に押し広げつつ、これら1対の弾性片
11、11の間に押し込む。そして、押し込んだ状態で
は、図18に示す様に、上記各玉6、6を上記各ポケッ
ト10、10内に転動自在に保持する。この状態で、上
記各玉6、6の転動面と上記各ポケット10、10の内
面との間には、微小な隙間が存在する。従って、上記各
玉6、6を上記各ポケット10、10に保持した状態で
は、上記保持器8がこれら各玉6、6を円周方向に関し
て等間隔に保持すると共に、これら各玉6、6によって
上記保持器8の直径方向位置を規制する。
の潤滑は、一般的には1対のシールド板7、7同士の間
に注入したグリースにより行なう。このグリースの潤滑
に基づき、上記玉軸受1の回転が円滑に行なわれる様に
する為には、上記各玉6、6の転動面と上記各ポケット
10、10の内面との間に、適正量のグリースを存在さ
せる必要がある。この様な事情に鑑みて従来から、各ポ
ケットの開口周縁部に面取りを施す等により、各玉の転
動面に付着したグリースを上記各ポケット内に取り込み
易くする工夫がなされていた。
に付着したグリースを各ポケット内に効率良く取り込む
事は考慮していたが、玉軸受内に封入したグリースを上
記各玉の転動面に効率良く付着させる事を考慮してはい
なかった。この為、上記玉軸受内に封入するグリースの
量を少なくすると、上記各玉の転動面に付着するグリー
スが不足し、比較的早期に保持器音と呼ばれる騒音や振
動を発生する可能性があった。この点に就いて、図19
により説明する。
転に伴って玉6の転動面に付着したグリース13の一部
は、この玉6を保持したポケットの内径側開口周縁部で
掻き取られて、図19(A)に示す様に、保持器8の内
周面に付着する。この様にして保持器8の内周面に付着
したグリース13の量は、上記玉軸受1の運転の継続に
伴って次第に増加し、図19(B)に示す様に、上記保
持器8の内周面の全面に亙って広がる。この様に保持器
8の内周面にその全面に亙って付着したグリース13の
量が更に増えると、図19(C)に矢印で示す様にこの
グリース13の一部が、上記保持器8の回転に基づく遠
心力により径方向外方に振り飛ばされて、外輪5の内周
面に付着する。
リース13のうち、この内周面の軸方向中間部に設けた
外輪軌道4に付着したグリース13は、そのまま上記玉
6の転動面に付着して、この玉6の転動面と、ポケット
の内面等、この転動面が対向する相手面との潤滑に供さ
れる。これに対して、上記外輪軌道4から外れた、肩部
14、14部分に付着したグリースは、上記玉軸受1の
回転に拘らず、上記玉6の転動面に付着する事はない。
この為、上記各肩部14、14部分に付着したグリース
13の量が増加すると、上記玉軸受1の回転時に上記玉
6の転動面に付着するグリース13の量が不足し、前記
保持器音と呼ばれる騒音や振動を発生し易くなる。
る為には、上記玉軸受1内に封入するグリースの量を多
くすれば良い。但し、このグリースの量を多くすると、
このグリースの攪拌抵抗等に基づく玉軸受の動トルクが
増大し、この玉軸受を組み込んだ各種機器の消費電力が
嵩むだけでなく、この動トルクの変動値も大きくなり、
これら各種機器の性能維持が難しくなる為、好ましくな
い。本発明は、この様な事情に鑑みて、グリースの封入
量を増大する事なく、このグリースを玉の転動面に効率
良く付着させられる玉軸受を実現すべく発明したもので
ある。
も、前述した従来から知られている玉軸受と同様に、外
周面に内輪軌道を形成した内輪と、内周面に外輪軌道を
形成した外輪と、これら内輪の外周面と外輪の内周面と
の間に、これら内輪及び外輪に対する相対回転自在に配
置された保持器と、この保持器に設けた複数のポケット
内にそれぞれ転動自在に保持された状態で、上記内輪軌
道と上記外輪軌道との間に配置された玉とを備える。
又、上記保持器は、全体を合成樹脂により一体に造られ
て、円環状の主部の軸方向片面に突設した複数の弾性片
を備え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片同士の間
に上記各ポケットを設けた冠型保持器である。
は、上記保持器を構成する上記各弾性片の先端縁は、上
記外輪軌道の径方向内方に位置している。又、請求項2
に記載した玉軸受に於いては、上記保持器の外周面のう
ちの軸方向一部で上記各弾性片を含む部分に、他の部分
と外径が異なる段部が形成されている。そして、これら
他の部分と段部との間に存在する段差面は、上記外輪軌
道の径方向内方に位置している。又、請求項3に記載し
た玉軸受に於いては、上記保持器の外周面は、上記外輪
軌道の径方向内方に位置する部分に最も外径が大きい部
分が位置している。そして、上記保持器の外周面の他の
部分に、この外径が最も大きくなる部分に向かうに従っ
て外径が大きくなる方向に傾斜した傾斜面が形成されて
いる。更に、請求項4に記載した玉軸受に於いては、上
記保持器の内周面複数個所で円周方向に隣り合うポケッ
ト同士の間部分に、上記弾性片に向かう程径方向外方に
向かう方向に傾斜した傾斜面が形成されている。そし
て、これら各傾斜面の大径側端部が位置する、上記円周
方向に隣り合うポケット同士の間部分は、上記外輪軌道
の径方向内方に位置している。
には、玉軸受の運転に伴って保持器に付着し、この保持
器から外輪の内周面に向け振り飛ばされたグリース等の
潤滑剤を、この外輪の内周面に設けた外輪軌道に効率良
く付着させられる。この為、各玉の転動面に付着させる
潤滑剤の量を十分に確保して、上記玉軸受が保持器音と
呼ばれる騒音や振動を発生しにくくできる。
発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の
特徴は、保持器の形状或は寸法を工夫する事により、こ
の保持器に付着してから遠心力により外輪の内周面に向
け振り飛ばされるグリースを、この外輪の内周面に設け
た外輪軌道に効率良く付着させる点にある。その他の部
分の構成及び作用は、前述した従来構造と同様であるか
ら、同等部分に関する説明は、省略若しくは簡略にし、
以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
基本的な形状は、前述の従来構造と同様である。特に、
本例の場合には、この保持器8aの軸方向(図1の左右
方向)寸法を、前述した従来構造よりも短くしている。
そして、上記保持器8aを構成する各弾性片11の先端
縁を、外輪5の内周面の軸方向中央部に形成した外輪軌
道4の径方向内方に位置させている。即ち、上記各弾性
片11の先端縁が上記玉軸受1aの軸方向に関して、上
記外輪軌道4の端縁よりもこの外輪軌道4の外方に突出
しない様にしている。
る、本発明の玉軸受1aの場合には、この玉軸受1aの
運転に伴って上記保持器8aに付着し、この保持器8a
から上記外輪5の内周面に向け振り飛ばされるグリース
を、この外輪5の内周面の中央部に設けた上記外輪軌道
4に、効率良く付着させられる。即ち、上記各弾性片1
1の先端縁が、この外輪軌道4の内径側に位置している
為、上記保持器8aの内周面に溜ってから、遠心力によ
り上記外輪5の内周面に向けて振り飛ばされるグリース
は、上記各弾性片11の先端縁(図1の右端縁)から振
り飛ばされるグリースも含め、上記外輪軌道4に付着す
る。この為、前述した従来構造の場合に比べて、上記保
持器8aから外輪5の内周面に向け振り飛ばされたグリ
ースのうちで、上記外輪軌道4に付着するグリースの割
合を多くできる。
グリースは、上記玉軸受1aの回転に伴って各玉6の転
動面に付着し、この玉6の転動面と、ポケットの内面
等、この転動面が対向する相手面との潤滑に供される。
この様に構成し作用する為、本発明の玉軸受1aによれ
ば、上記各玉6の転動面に付着させるグリースの量を十
分に確保して、上記玉軸受1aが保持器音と呼ばれる騒
音や振動を発生しにくくできる。
材料は特に限定しないが、好ましくは、ポリアミド樹
脂、含油ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、含油ポ
リアセタール樹脂等を使用する。更には、これら各樹脂
に、ガラス繊維、チタン酸カリウム、ウィスカ等の補強
剤を添加しても良い。
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の玉軸
受1bを構成する保持器8bの基本的な形状は、前述の
従来構造と同様である。特に、本例の場合には、この保
持器8bの外周面のうちの軸方向(図2〜3の斜め上下
方向、図4の左右方向)一部で各弾性片11、11を含
む部分に、他の部分と外径が異なる段部15を、ポケッ
ト10、10部分を除き、全周に亙り形成している。そ
して、これら他の部分と段部15との間に存在する段差
面16を、外輪5の内周面軸方向中間部に形成した外輪
軌道4の径方向内方に位置させている。特に、図示の例
では、上記段部15の外径を上記他の部分の外径よりも
小さくして、上記段差面16を、上記各弾性片11、1
1の先端側に向けた状態で形成している。
る、本発明の玉軸受1bの場合も、この玉軸受1bの運
転に伴って上記保持器8bに付着し、この保持器8bか
ら上記外輪5の内周面に向け振り飛ばされるグリース
を、この外輪5の内周面に設けた上記外輪軌道4に効率
良く付着させられる。即ち、上記保持器8bの内周面に
溜ったグリースのうちの多くの部分は、上記各弾性片1
1、11の側に送られて、図2の下部中央に矢印で記載
した様に、これら各弾性片11、11の表面に沿って流
れ、上記段差面16に達する。そして、この段差面16
から遠心力により径方向外方に振り飛ばされる。この段
差面16は上記外輪軌道4の径方向内方に位置している
為、この段差面16から、遠心力により上記外輪5の内
周面に向けて振り飛ばされるグリースは、上記外輪軌道
4に付着する。その他の構成及び作用は、前述した第1
例と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の玉軸
受1cを構成する保持器8cの基本的な形状は、前述の
従来構造と同様である。特に、本例の場合には、この保
持器8cの外周面の軸方向中間部に突条17を、ポケッ
ト10、10部分を除き、全周に亙って形成している。
そして、この突条17の先端縁部分を、上記保持器8c
のうちで最も外径が大きい部分としている。そして、こ
の保持器8cを上記玉軸受1cに組み込んだ状態で、上
記突条17を、外輪5の内周面中央部に設けた外輪軌道
4の径方向内方に位置させている。更に、上記保持器8
cの外周面の他の部分である、上記突条17の両側部分
には、この突条17に向かうに従って外径が大きくなる
方向に傾斜した、円すい凸面状の傾斜面18a、18b
を形成している。尚、この様な形状を有する上記保持器
8cの射出成形は、上記突条17部分で軸方向に2分割
される1対の金型により、アキシャルドローで行なう。
る、本発明の玉軸受1cの場合も、この玉軸受1cの運
転に伴って上記保持器8cに付着し、この保持器8cか
ら上記外輪5の内周面に向け振り飛ばされるグリース
を、この外輪5の内周面に設けた上記外輪軌道4に効率
良く付着させられる。即ち、上記保持器8cの内周面に
溜ったり、上記各ポケット10、10内に入り込んでこ
れら各ポケット10、10の外径側開口から吐出したグ
リースのうちの多くの部分は、図5の下部中央に矢印で
記載した様に、各弾性片11、11の表面や上記各傾斜
面18a、18bに沿って流れ、上記突条17に達す
る。そして、この突条17から遠心力により径方向外方
に振り飛ばされる。この突条17は上記外輪軌道4の径
方向内方に位置している為、この突条17から、遠心力
により上記外輪5の内周面に向けて振り飛ばされるグリ
ースは、上記外輪軌道4に付着する。その他の構成及び
作用は、前述した第1〜2例と同様であるから、重複す
る説明は省略する。
る、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の
玉軸受1dを構成する保持器8dの基本的な形状は、前
述の従来構造と同様である。特に、本例の場合には、こ
の保持器8dの内周面複数個所で円周方向に隣り合うポ
ケット10、10同士の間部分に、それぞれ捕集溝1
9、19を、上記保持器8dの軸方向に亙り形成してい
る。そして、これら各捕集溝19、19の底面を、各弾
性片11、11に向かう程径方向外方に向かう方向に傾
斜した傾斜面20、20としている。そして、これら各
傾斜面20、20の大径側端部を、上記保持器8dの軸
方向一端面(図8〜9の上端面、図10の右端面)で円
周方向に隣り合うポケット10、10同士の間部分2
1、21に開口させると共に、この間部分21、21
を、外輪5の内周面中央部に設けた外輪軌道4の径方向
内方に位置させている。
る、本発明の玉軸受1dの場合も、この玉軸受1dの運
転に伴って上記保持器8dに付着し、この保持器8dか
ら上記外輪5の内周面に向け振り飛ばされるグリース
を、この外輪5の内周面に設けた上記外輪軌道4に効率
良く付着させられる。即ち、上記保持器8dの内周面に
溜ったグリースのうちの多くの部分は、図8の上部左側
に矢印で記載した様に、上記保持器8dの内周面に沿っ
て流れ、上記各捕集溝19、19に入り込む。そして、
遠心力に基づいてこの捕集溝19、19の底面である傾
斜面20、20に沿って上記各間部分21、21に向け
て流れ、これら各間部分21、21に存在する開口端部
から、遠心力により径方向外方に振り飛ばされる。これ
ら各間部分21、21は上記外輪軌道4の径方向内方に
位置している為、これら各間部分21、21から、遠心
力により上記外輪5の内周面に向けて振り飛ばされるグ
リースは、上記外輪軌道4に付着する。その他の構成及
び作用は、前述した第1〜3例と同様であるから、重複
する説明は省略する。
3及び請求項4に対応する、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の玉軸受1eは、前述の図1に示
した第1例と、前述の図5〜7に示した第3例と、上述
の図8〜10に示した第4例とを組み合わせたもので、
保持器8eを構成する各弾性片11の先端縁を外輪軌道
4の径方向内方に位置させ、保持器8eの外周面に突条
17及び1対の傾斜面18a、18bを、内周面に複数
の捕集溝19、19を、それぞれ形成している。この様
な保持器8eを組み込んで構成する、本例の玉軸受1e
の場合には、前述した第1例、第3例の作用と上述した
第4例の作用とを合わせ持たせて、上記保持器8eに付
着したグリースを外輪5の内周面に設けた外輪軌道4
に、より効率良く送り込める。その他の構成及び作用
は、前述した第1〜3例及び上述した第4例と同様であ
るから、重複する説明は省略する。
成され作用する為、保持器音等の有害な騒音や振動の発
生を防止しつつ、玉軸受の動トルクの低減を図れる。こ
の為、玉軸受を組み込んだ各種回転機器の性能向上や省
エネルギ化を図れる。
図。
を示す斜視図。
を示す斜視図。
図。
器を示す斜視図。
図。
面図。
部平面図。
して示す図。
で示す図。
時的に示す部分断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 外周面に内輪軌道を形成した内輪と、内
周面に外輪軌道を形成した外輪と、これら内輪の外周面
と外輪の内周面との間に、これら内輪及び外輪に対する
相対回転自在に配置された保持器と、この保持器に設け
た複数のポケット内にそれぞれ転動自在に保持された状
態で、上記内輪軌道と上記外輪軌道との間に配置された
玉とを備え、上記保持器は、全体を合成樹脂により一体
に造られて、円環状の主部の軸方向片面に突設した複数
の弾性片を備え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片
同士の間に上記各ポケットを設けた冠型保持器である玉
軸受に於いて、上記保持器を構成する上記各弾性片の先
端縁は、上記外輪軌道の径方向内方に位置している事を
特徴とする玉軸受。 - 【請求項2】 外周面に内輪軌道を形成した内輪と、内
周面に外輪軌道を形成した外輪と、これら内輪の外周面
と外輪の内周面との間に、これら内輪及び外輪に対する
相対回転自在に配置された保持器と、この保持器に設け
た複数のポケット内にそれぞれ転動自在に保持された状
態で、上記内輪軌道と上記外輪軌道との間に配置された
玉とを備え、上記保持器は、全体を合成樹脂により一体
に造られて、円環状の主部の軸方向片面に突設した複数
の弾性片を備え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片
同士の間に上記各ポケットを設けた冠型保持器である玉
軸受に於いて、上記保持器の外周面のうちの軸方向一部
で上記各弾性片を含む部分に、他の部分と外径が異なる
段部が形成されており、これら他の部分と段部との間に
存在する段差面は、上記外輪軌道の径方向内方に位置し
ている事を特徴とする玉軸受。 - 【請求項3】 外周面に内輪軌道を形成した内輪と、内
周面に外輪軌道を形成した外輪と、これら内輪の外周面
と外輪の内周面との間に、これら内輪及び外輪に対する
相対回転自在に配置された保持器と、この保持器に設け
た複数のポケット内にそれぞれ転動自在に保持された状
態で、上記内輪軌道と上記外輪軌道との間に配置された
玉とを備え、上記保持器は、全体を合成樹脂により一体
に造られて、円環状の主部の軸方向片面に突設した複数
の弾性片を備え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片
同士の間に上記各ポケットを設けた冠型保持器である玉
軸受に於いて、上記保持器の外周面は、上記外輪軌道の
径方向内方に位置する部分に最も外径が大きい部分が位
置しており、上記保持器の外周面の他の部分に、この外
径が最も大きくなる部分に向かうに従って外径が大きく
なる方向に傾斜した傾斜面が形成されている事を特徴と
する玉軸受。 - 【請求項4】 外周面に内輪軌道を形成した内輪と、内
周面に外輪軌道を形成した外輪と、これら内輪の外周面
と外輪の内周面との間に、これら内輪及び外輪に対する
相対回転自在に配置された保持器と、この保持器に設け
た複数のポケット内にそれぞれ転動自在に保持された状
態で、上記内輪軌道と上記外輪軌道との間に配置された
玉とを備え、上記保持器は、全体を合成樹脂により一体
に造られて、円環状の主部の軸方向片面に突設した複数
の弾性片を備え、円周方向に隣り合う1対ずつの弾性片
同士の間に上記各ポケットを設けた冠型保持器である玉
軸受に於いて、上記保持器の内周面複数個所で円周方向
に隣り合うポケット同士の間部分に、上記弾性片に向か
う程径方向外方に向かう方向に傾斜した傾斜面が形成さ
れており、これら各傾斜面の大径側端部が位置する、上
記円周方向に隣り合うポケット同士の間部分は、上記外
輪軌道の径方向内方に位置している事を特徴とする玉軸
受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000057468A JP2001248653A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 玉軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000057468A JP2001248653A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | 玉軸受 |
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