JP2003269465A - 玉軸受 - Google Patents

玉軸受

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JP2003269465A
JP2003269465A JP2002068700A JP2002068700A JP2003269465A JP 2003269465 A JP2003269465 A JP 2003269465A JP 2002068700 A JP2002068700 A JP 2002068700A JP 2002068700 A JP2002068700 A JP 2002068700A JP 2003269465 A JP2003269465 A JP 2003269465A
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retainer
cage
end surface
ball bearing
peripheral surface
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JP2002068700A
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Hiroya Achinami
博也 阿知波
Hiroshi Ishiwada
博 石和田
Toru Takamizawa
徹 高見沢
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Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持器によるトルク上昇、トルク変動及び保
持器音の発生を抑制し、低トルク化及び静粛化を図るこ
とができる良好な玉軸受を提供する。 【解決手段】 玉軸受は、内輪と外輪との間で転動可能
な複数の玉3が、保持器10の各ポケット12に保持さ
れて周方向に所定間隔をもって配設される。保持器10
のポケット12,12間の柱部14における内周面部及
び外周面部の両周面部には、該保持器10の軸方向の一
端面側に向かって傾斜する傾斜面15a,16aを備え
て該一端面側に開口する凹部15,16が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は玉軸受に関し、例え
ば家電・情報機器等に組み込まれるモータに用いられる
玉軸受の保持器の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、回転体を回転支持する機械要素
としては、転がり軸受、特に転動体に玉を用いた深溝玉
軸受が広く用いられている。深溝玉軸受( 以下、玉軸受
と称す) は、図17に示したように、内輪1の軌道溝と
外輪2の軌道溝との間に複数の玉3が保持器4を介して
周方向に等間隔に配設されている。 【0003】保持器には、図17に示した保持器4のよ
うな冠型保持器や、もみ抜き型保持器等があり、また、
材質についても鋼製のものから合成樹脂製のものまで、
用途によって多種のものがある。特にプラスチック製
(熱可塑性樹脂製) の保持器は、鋼製の保持器に比べ、
形状設計の自由度が大きく、低コスト、低トルク(低摩
擦・低摩耗) 、軽量等の利点があるため、広く用いられ
る傾向にある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、家電
・情報機器等に組み込まれるモータに用いられる軸受
は、低トルク、静粛性への要求が日を追う毎に厳しくな
っている。玉軸受の摩擦トルクは、潤滑剤(油あるいは
グリース) の粘性抵抗や、玉と内外輪軌道溝との接触点
における転がり−すべり摩擦抵抗や、保持器におけるポ
ケット内面と玉との摩擦抵抗等により決まっており、低
トルクになるほど、摩擦トルクに与える保持器の影響が
大きくなる。 【0005】即ち、前記保持器4におけるポケット5の
内面と玉3とは、玉軸受が回転している際には、すべり
摩擦が発生し、また、ポケット5のエッジ部では、玉3
の表面に付着したグリースを掻き取るため、この掻き取
りによるせん断抵抗が発生する。また、図18に示した
ように、掻き取られたグリース7は、保持器4のポケッ
ト5,5間における柱部6の内外周面部に堆積し、堆積
した一部のグリース7は不均一に内外輪の軌道溝に付着
するので、そこを玉3が通過するためにトルク変動が生
じる。また、保持器4の内外周面部に堆積したグリース
7の一部は、玉3の転動によって不均一にポケット5内
に引きずり込まれるので、該ポケット5内ではグリース
7の不均一なせん断抵抗が発生する。 【0006】また、上述のようなグリース7の不均一な
挙動によって、玉軸受はトルク上昇やトルク変動を生
じ、安定した低トルク化の障害となる場合がある。更
に、保持器4の内外周面部に不均一に堆積したグリース
7は、該保持器4に回転アンバランスを生じさせるの
で、保持器4は回転むらを生じたり、半径方向や軸方向
に振れまわり易くなり、保持器音と称する異音の発生原
因ともなる。 【0007】また、保持器4の内外周面部に堆積したグ
リース7の一部が、玉3の転動によって不均一にポケッ
ト5内に引きずり込まれることによっても、玉3とポケ
ット5の内面との隙間にグリース7の不均一な層が出来
るために、保持器4は回転アンバランスを生じ、回転む
らや、半径方向や軸方向に振れまわり易くなる。 【0008】なお、上記グリース7の基油粘度やちょう
度をコントロールすることによって、上述したようなグ
リース7の不均一な挙動を回避できることもあるが、音
響寿命や耐フレッチング性に影響を与える場合があるた
め、対策は難しい。従って、本発明の目的は上記課題を
解消することに係り、保持器によるトルク上昇、トルク
変動及び保持器音の発生を抑制し、低トルク化及び静粛
化を図ることができる良好な玉軸受を提供することであ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、内
輪と外輪との間で転動可能な複数の玉が、保持器の各ポ
ケットに保持されて周方向に所定間隔をもって配設され
た玉軸受において、前記保持器のポケット間の柱部にお
ける周面部には、該保持器の軸方向の端面側に向かって
傾斜する傾斜面を備えて該端面側に開口する凹部が形成
されていることを特徴とする玉軸受により達成される。 【0010】上記構成によれば、保持器におけるポケッ
トのエッジ部によって玉の表面から掻き取られることに
より該保持器の周面部に堆積したグリースは、ポケット
間の柱部における周面部に形成された凹部の傾斜面に沿
って速やかに保持器の周面部から端面側へ排出される。
そこで、保持器の周面部に堆積する不均一なグリースを
該周面部から前記凹部を介して速やかに排除することが
でき、不均一なグリースが周面部に堆積した保持器によ
るトルク上昇、トルク変動及び保持器音の発生を抑制す
ることができる。 【0011】尚、前記傾斜面を備えた凹部は、前記柱部
の内周面部及び外周面部の両周面部に形成されることが
好ましく、この場合、外周面部の傾斜面は保持器の端面
側に向かって縮径断面を有するように形成され、内周面
部の傾斜面は保持器の端面側に向かって拡径断面を有す
るように形成される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る玉軸受を詳細に説明する。図1は本
発明の第1実施形態に係る玉軸受の保持器を説明する為
の全体斜視図であり、図2は図1に示した保持器を径方
向から見た部分拡大図であり、図3は図2のIII−I
II断面矢視図である。尚、本実施形態に係る保持器以
外の玉軸受の構成は、図17に示した玉軸受と同様であ
るので、同符号を付して詳細な説明を省略する。 【0013】図1に示したように、本第1実施形態に係
る玉軸受の保持器10は、円環状の主部11と、この主
部11の軸方向片面(図中、上下方向上面)に等間隔に
設けられた複数のポケット12とを備えた冠型保持器で
あり、各ポケット12間は柱部14とされている。これ
ら各ポケット12は、前記主部11の軸方向片面に互い
に間隔をあけて配置された一対の弾性片13,13の間
部分に設けられると共に、転動体である玉3の形状に対
応する凹面状のポケット内周面を有しており、該ポケッ
ト12には前記玉3が転動可能に保持される。 【0014】更に、本実施形態では、図1及び図3に示
したように、前記柱部14の内周面部及び外周面部の両
周面部に、それぞれ凹部15,16が形成されている。
前記凹部15は、保持器10の軸方向の一端面側(図
中、上下方向下面側)に向かって傾斜する傾斜面15a
を備えて該一端面側に開口しており、該傾斜面15aは
保持器10の一端面側に向かって縮径断面を有するよう
に形成されている(図3、参照)。 【0015】前記凹部16は、保持器10の軸方向の一
端面側に向かって傾斜する傾斜面16aを備えて該一端
面側に開口しており、該傾斜面16aは保持器10の一
端面側に向かって拡径断面を有するように形成されてい
る(図3、参照)。そして、これら凹部15(16)に
おける傾斜面15a(16a)の保持器周方向の両側面
15b,15b(16b,16b)は、保持器10の軸
方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から一端面側
に向かって次第に広がる直線状に形成されており、これ
により傾斜面15a(16a)はそれぞれ正面視三角形
状をなしている(図2、参照)。 【0016】即ち、本第1実施形態に係る玉軸受の保持
器10によれば、玉軸受が回転している際には、保持器
10におけるポケット12のエッジ部によって玉3の表
面から掻き取られることにより該保持器10の周面部
(内周面部及び外周面部)に堆積するグリース7が、例
えば図2及び図3に示したように、ポケット12,12
間の柱部14に形成された前記凹部15の傾斜面15a
に沿って速やかに保持器10の周面部から一端面側へ排
出される。 【0017】更に、本実施形態の凹部15(16)にお
ける保持器周方向の両側面15b,15b(16b,1
6b)が、保持器10の軸方向の他端面側から一端面側
に向かって次第に広がる直線状に形成されており、回転
方向に対して一端面側に傾斜しているので、凹部15
(16)内のグリース7の一端面側への排出をより効果
的に行うことができる。 【0018】そこで、前記保持器10の周面部に堆積し
た不均一なグリース7を該周面部から前記凹部15(1
6)を介して速やかに排除することができ、不均一なグ
リース7が周面部に堆積した保持器10によるトルク上
昇、トルク変動及び保持器音の発生を抑制することがで
きる。従って、本第1実施形態に係る玉軸受は、低トル
ク化及び静粛化を図ることができる。 【0019】尚、本発明の玉軸受における保持器、傾斜
面を備えた凹部等の構成は、上記実施形態の構成に限定
されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形
態を採りうることは言うまでもない。例えば上記第1実
施形態では、前記凹部15(16)における傾斜面15
a(16a)の保持器周方向の両側面15b,15b
(16b,16b)が、保持器10の軸方向の他端面側
から一端面側に向かって次第に広がる直線状に形成され
ており、これにより傾斜面15a(16a)がそれぞれ
正面視三角形状をなすように形成されたが、本発明の凹
部の構成はこれに限らず種々の構成を採りうる。 【0020】次に、本発明に係る保持器のポケット間の
柱部における周面部に形成される凹部の変形例を説明す
る。図4に示した保持器の凹部21は、傾斜面21aの
保持器周方向の両側面21b,21bが、該保持器の軸
方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から一端面側
に向かって次第に広がる凸型円弧状に形成されている。 【0021】図5に示した保持器の凹部23は、該保持
器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から所
定寸法離れた位置から一端面側に向かって傾斜する傾斜
面23aを備えており、該傾斜面23aの保持器周方向
の両側面23b,23bが、一端面側に向かって次第に
広がる直線状に形成されているので、前記傾斜面23a
は正面視台形状をなしている。 【0022】図6に示した保持器の凹部25は、該保持
器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から所
定寸法離れた位置から一端面側に向かって傾斜する傾斜
面25aを備えており、該傾斜面25aの保持器周方向
の両側面25b,25bが、一端面側に向かって次第に
広がる凸型円弧状に形成されている。 【0023】図7に示した保持器の凹部27は、該保持
器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から所
定寸法離れた位置から一端面側に向かって傾斜する傾斜
面27aを備えており、該傾斜面27aの保持器周方向
の両側面27b,27bが、凹型円弧状に形成されてい
るので、前記傾斜面27aは正面視半円形状をなしてい
る。 【0024】図8に示した保持器の凹部29は、該保持
器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)縁部か
ら一端面側に向かって傾斜する傾斜面29aを備えてお
り、該傾斜面29aの保持器周方向の両側面29b,2
9bが、一端面側に向かって次第に広がる直線状に形成
されているので、前記傾斜面29aは正面視台形状をな
している。 【0025】図9に示した保持器の凹部31は、該保持
器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)縁部か
ら一端面側に向かって傾斜する傾斜面31aを備えてお
り、該傾斜面31aの保持器周方向の両側面31b,3
1bが、一端面側に向かって次第に広がる凸型円弧状に
形成されている。 【0026】図10に示した保持器の凹部33は、該保
持器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)縁部
から一端面側に向かって傾斜する傾斜面33aを備えて
おり、該傾斜面33aの保持器周方向の両側面33b,
33bが、任意の角度を持つ複数の連続した直線状に形
成されている。 【0027】図11に示した保持器の凹部35は、該保
持器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)縁部
から一端面側に向かって傾斜する傾斜面35aを備えて
おり、該傾斜面35aの保持器周方向の両側面35b,
35bが、任意の角度を持つ複数或いは単一の直線と次
第に広がる凸型円弧とが連続した形状に形成されてい
る。 【0028】図12に示した保持器の凹部37は、該保
持器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)縁部
から一端面側に向かって傾斜する傾斜面37aを備えて
おり、該傾斜面37aの保持器周方向の両側面37b,
37bが、任意の角度を持つ複数或いは単一の直線と凹
型円弧とが連続した形状に形成されている。 【0029】図13に示した保持器の凹部39は、該保
持器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から
所定寸法離れた位置から一端面側に向かって傾斜する傾
斜面39aを備えており、該傾斜面39aの保持器周方
向の両側面39b,39bが、任意の角度を持つ複数の
連続した直線状に形成されている。 【0030】図14に示した保持器の凹部41は、該保
持器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から
所定寸法離れた位置から一端面側に向かって傾斜する傾
斜面41aを備えており、該傾斜面41aの保持器周方
向の両側面41b,41bが、任意の角度を持つ複数或
いは単一の直線と次第に広がる凸型円弧とが連続した形
状に形成されている。 【0031】図15に示した保持器の凹部43は、該保
持器の軸方向の他端面側(図中、上下方向上面側)から
所定寸法離れた位置から一端面側に向かって傾斜する傾
斜面43aを備えており、該傾斜面43aの保持器周方
向の両側面43b,43bが、任意の角度を持つ複数或
いは単一の直線と凹型円弧とが連続した形状に形成され
ている。 【0032】又、本発明の玉軸受における保持器には、
上記第1実施形態に係る保持器10のような冠型保持器
に限らず、図16に示したようなもみ抜き型保持器を用
いることもできる。図16に示した本発明の第2実施形
態に係る玉軸受の保持器50は、周方向に等間隔に穿設
された複数のポケット51を備えた円環状のもみ抜き型
保持器であり、各ポケット51間は柱部54とされてい
る。 【0033】前記柱部54の内周面部及び外周面部の両
周面部には、それぞれ凹部55,56が形成されてい
る。前記凹部55は、保持器50の軸方向の一端面側
(図中、上下方向下面側)に向かって傾斜する傾斜面5
5aを備えて該一端面側に開口しており、該傾斜面55
aは保持器50の一端面側に向かって縮径断面を有する
ように形成されている。 【0034】前記凹部56は、保持器50の軸方向の一
端面側に向かって傾斜する傾斜面56aを備えて該一端
面側に開口しており、該傾斜面56aは保持器50の一
端面側に向かって拡径断面を有するように形成されてい
る。そして、これら凹部55(56)における傾斜面5
5a(56a)の保持器周方向の両側面55b,55b
(56b,56b)は、保持器50の軸方向の他端面側
(図中、上下方向上面側)から一端面側に向かって次第
に広がる直線状に形成されており、これにより傾斜面5
5a(56a)はそれぞれ正面視三角形状をなしてい
る。 【0035】即ち、本第2実施形態に係る玉軸受の保持
器50によっても、上記第1実施形態に係る玉軸受の保
持器10と同様に、玉軸受が回転している際には、保持
器50におけるポケット51のエッジ部によって玉の表
面から掻き取られることにより該保持器50の周面部
(内周面部及び外周面部)に堆積するグリースが、前記
柱部54に形成された前記凹部55,56の傾斜面55
a,56aに沿って速やかに保持器50の周面部から一
端面側へ排出される。 【0036】又、本第2実施形態の保持器50の如きも
み抜き型保持器の場合は、各ポケット51の中心を保持
器周方向に通る中心線で対称形となっているため、前記
凹部55(56)における傾斜面55a(56a)の傾
斜する方向は軸方向の一端面側又は他端面側のどちらに
も設定可能である。例えば、前記保持器50の外周面部
の凹部55が、軸方向の一端面側(図中、上下方向下面
側)に向かって傾斜する傾斜面55aを備え、前記保持
器50の内周面部の凹部56が、軸方向の他端面側(図
中、上下方向上面側)に向かって傾斜する傾斜面56a
を備えることもできる。又、その逆も可能である。更
に、前記凹部55(56)における傾斜面55a(56
a)の傾斜する方向を各柱部54毎に異ならせることも
可能である。 【0037】尚、上記各実施形態においては、傾斜面を
備えた凹部が柱部の内周面部及び外周面部の両周面部に
形成されているが、本発明の玉軸受はこれに限定される
ものではない。例えば、玉軸受の使用条件や保持器の形
状等に応じて、凹部を内周面部又は外周面部の何れかの
周面部のみに形成したり、保持器の一部の柱部の周面部
のみに形成することもできる。 【0038】 【発明の効果】以上、上述した本発明の玉軸受によれ
ば、保持器におけるポケットのエッジ部によって玉の表
面から掻き取られることにより該保持器の周面部に堆積
したグリースは、ポケット間の柱部における周面部に形
成された凹部の傾斜面に沿って速やかに保持器の周面部
から端面側へ排出される。そこで、保持器の周面部に堆
積する不均一なグリースを該周面部から前記凹部を介し
て速やかに排除することができ、不均一なグリースが周
面部に堆積した保持器によるトルク上昇、トルク変動及
び保持器音の発生を抑制することができる。従って、低
トルク化及び静粛化を図ることができる良好な玉軸受を
提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施形態に係る玉軸受の保持器を
説明する為の全体斜視図である。 【図2】図1に示した保持器を径方向から見た部分拡大
図である。 【図3】図2のIII−III断面矢視図である。 【図4】図1に示した保持器における凹部の変形例を示
す要部拡大斜視図である。 【図5】図1に示した保持器における凹部の変形例を示
す要部拡大斜視図である。 【図6】図1に示した保持器における凹部の変形例を示
す要部拡大斜視図である。 【図7】図1に示した保持器における凹部の変形例を示
す要部拡大斜視図である。 【図8】図1に示した保持器における凹部の変形例を示
す要部拡大斜視図である。 【図9】図1に示した保持器における凹部の変形例を示
す要部拡大斜視図である。 【図10】図1に示した保持器における凹部の変形例を
示す要部拡大図である。 【図11】図1に示した保持器における凹部の変形例を
示す要部拡大図である。 【図12】図1に示した保持器における凹部の変形例を
示す要部拡大図である。 【図13】図1に示した保持器における凹部の変形例を
示す要部拡大図である。 【図14】図1に示した保持器における凹部の変形例を
示す要部拡大図である。 【図15】図1に示した保持器における凹部の変形例を
示す要部拡大図である。 【図16】本発明の第2実施形態に係る玉軸受の保持器
を説明する為の全体斜視図である。 【図17】従来の玉軸受を示す断面図である。 【図18】図17に示した保持器を説明する為の全体斜
視図である。 【符号の説明】 3 玉 10 保持器 12 ポケット 14 柱部 15 凹部 15a 傾斜面 16 凹部 16a 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高見沢 徹 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 AA62 BA25 FA01 FA41 GA24

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内輪と外輪との間で転動可能な複数の玉
    が、保持器の各ポケットに保持されて周方向に所定間隔
    をもって配設された玉軸受において、 前記保持器のポケット間の柱部における周面部には、該
    保持器の軸方向の端面側に向かって傾斜する傾斜面を備
    えて該端面側に開口する凹部が形成されていることを特
    徴とする玉軸受。
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