JP2007303591A - ボールねじ - Google Patents

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Abstract

【課題】デフレクタのボール管路表面の劣化を抑制防止する。
【解決手段】2つの半割部材14に同じ曲率半径rの断面円弧形状の転動溝15を形成し、この転動溝15同士を組合せてボール管路、即ち連結路10を構成する場合、各転動溝15の内周面から遠い側に当該転動溝15の曲率半径rの中心を連結路10の中心からずらすことによって当該連結路10の断面形状を真円とせず、半割部材14の合わせ面部分にボール8が接触すること自体を回避し、エッジロードによる過大面圧の発生を回避する。転動溝15の曲率半径rをボール8の直径Dwの0.52〜0.60倍とし、且つ転動溝15の曲率半径rの中心と連結路10の中心とのずれ量をボール8の直径Dwの0.02〜0.04倍、ずれ量の最小値を0.01mm以上として、半割部材14の合わせ面部分にボール8が接触しないようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、多数のボールをねじ軸とナットとの間のボール転動路で転動させてねじ軸又はナットを回転移動するボールねじに関するものである。
一般に、ボールねじは、外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを備えて構成される。ボールの循環方式としては、例えばU字状のボール戻しチューブを用いてボールを循環させる方式(以下、チューブ循環方式と称す)などがある。
ところで、転動路内のボールは、負荷分布のバラツキ等により、個々のボールと溝との接触角に相違があり、これによりボール交点速度にバラツキが発生し、ボール同士が擦れ合う競い合いが発生する。ボール転動路とボール循環路とで構成される1回路が長くなると、競い合うボール数が増加するため、強い擦れ合いが生じ、ボール寿命や作動トルクに悪影響が出る場合がある。従って、1回路中のボール数が多すぎることは好ましくない。
ボールねじの総ボール数は負荷条件によって決定されるので、ボール数が多い場合には、2回路以上に分離することが有効である。前述したチューブ循環方式ボールねじでも、回路を複数化することは広く行われているが、チューブ循環方式ボールねじでは、ナット外部にボール戻しチューブを配設するため、ナットの外径が大きくなるとか、チューブ内のボールの通過音が外部に漏れやすい、といった欠点がある。
そこで、下記特許文献1に記載されるボールねじでは、ナットの内部にボール戻し路を形成し、ボール転動路からボールを掬い上げる部位及びボール転動路にボールを戻す部位に、一般にデフレクタと呼ばれる循環部品を取付け、この循環部品でボール転動路のボールを掬い上げてボール戻し路に送給し、循環部材を介してボール戻し路からボール転動路にボールを戻すようにしてボール循環路を形成し、このボール循環路をナット内に2つ設けて2回路構成とすることで回路の長さを短くし、回路中のボール数を低減している。
欧州特許第1471286号
ところで、デフレクタと呼ばれる循環部品には、ボール戻し路にボールを送球する、又はボール転動路にボールを戻すための管路が必要である。このような管路を循環部品に形成する場合、例えば2つの部材の合わせ面に、例えば断面半円弧形状の円弧溝を形成し、これらの円弧溝を組合せて管路とすることが考えられる。しかしながら、この管路のうち、2つの部材の合わせ面部分にボールが接触すると、所謂エッジロードによる過大面圧が発生し、管路表面の劣化が早期に進行する恐れがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、循環部品の管路表面の劣化を抑制防止することが可能なボールねじを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に係るボールねじは、外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを備え、前記ボール転動路からボールを掬い上げる部分又はボール転動路にボールを戻す部分には、2以上の部材を組合せて形成される管路を通じてボールをボール戻し路に送給するか又はボール転動路にボールを戻すための循環部材を備えたボールねじにおいて、前記循環部品の管路の断面形状が真円でなく、且つ各循環部品の接合部にボールが当接しないことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項2に係るボールねじは、前記請求項1の発明において、前記循環部品を構成する2以上の部材に同じ曲率半径の断面円弧形状の円弧溝を形成し、この円弧溝同士を組合せて前記管路を構成する場合、各円弧溝の内周面から遠い側に当該円弧溝の半径の中心を管路の中心からずらすことによって当該管路の断面形状が真円でないことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項3に係るボールねじは、前記請求項2の発明において、前記円弧溝の曲率半径をボールの直径の0.52〜0.60倍とし、且つ円弧溝の半径の中心と管路の中心とのずれ量をボールの直径の0.02〜0.04倍とし、且つずれ量の最小値は0.1mm以上としたことを特徴とするものである。
而して、本発明のうち請求項1に係るボールねじによれば、外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを備え、ボール転動路からボールを掬い上げる部分又はボール転動路にボールを戻す部分には、2以上の部材を組合せて形成される管路を通じてボールをボール戻し路に送給するか又はボール転動路にボールを戻すための循環部材を備えたボールねじにおいて、循環部品の管路の断面形状が真円でなく、且つ各循環部品の接合部にボールが当接しないこととしたため、循環部品を構成する部材の合わせ面部分にボールが接触して過大面圧が発生するのを回避することが可能となり、これにより管路表面の劣化を抑制防止することが可能となる。
また、本発明のうち請求項2に係るボールねじによれば、循環部品を構成する2以上の部材に同じ曲率半径の断面円弧形状の円弧溝を形成し、この円弧溝同士を組合せて管路を構成する場合、各円弧溝の内周面から遠い側に当該円弧溝の半径の中心を管路の中心からずらすことによって当該管路の断面形状が真円でないこととしたため、循環部品を構成する部材の合わせ面部分にボールが接触すること自体を回避することが可能となり、過大面圧が発生しないので管路表面の劣化を確実に抑制防止することができる。
また、本発明のうち請求項3に係るボールねじによれば、円弧溝の曲率半径をボールの直径の0.52〜0.60倍とし、且つ円弧溝の半径の中心と管路の中心とのずれ量をボールの直径の0.02〜0.04倍とし、且つずれ量の最小値は0.1mm以上としたため、循環部品を構成する部材の合わせ面部分にボールが接触することがなく、過大面圧の発生及び管路表面の劣化をより一層確実に抑制防止することができる。
次に、本発明のボールねじの第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のボールねじの概略構成図であり、図2は、本実施形態のボールねじのボール循環路を示す縦断面図であり、図1では、ねじ軸の表記を省略している。ねじ軸1の外周面には、断面がほぼ半円形のボール転動溝2が螺旋状に形成されており、これに対向するナット3の内周面にも、断面がほぼ半円形のボール転動溝4が螺旋状に形成されており、このねじ軸1のボール転動溝2とナット3のボール転動溝4との間にボール転動路5が形成される。なお、ナット3の図示右方端部には、取付用フランジ6が形成されており、そのフランジ6に、例えばボルトなどを挿通するための貫通孔7が等角度で開設されている。
このボール転動路5には、ねじ軸1又はナット2の回転運動に伴って転動するボール8が多数配設されている。また、ナット3の内部には、ボール転動路5のボール8を掬い上げて再びボール転動路5に戻すためのボール戻し路9が形成されている。本実施形態では、図2に明示するように、ナット3の軸線方向の図示左方端部から同軸線方向中央部にかけてと、ナット3の軸線方向図示右方端部から同軸線方向中央部にかけての2カ所に、ナットの軸線方向と平行なボール戻し路9が形成されており、それらは互いにナット3の周方向にずらしてある。
夫々のボール戻し路9の端部は、夫々、ボール転動路に向かう連結路10が形成され、この連結路10、ボール戻し路9でボールの循環路11が形成される。このボール循環路11の連結路10は、図1に明らかなように、ボール転動路5からボール8を掬い上げてボール戻し路9に送給する部分と、ボール戻し路9からボール8をボール転動路5に戻す部分とで角度(位相)が異なる。即ち、ナット3の軸線方向と平行なボール戻し路9にスムーズにボール8を送給し、ボール戻し路9からスムーズにボール8をボール転動路5に戻すためには、ボール転動路5の接線方向にボール8を送給し、ボール転動路5の接線方向にボール8を戻すようにする必要がある。このような機能を要求される連結路10は、前述したデフレクタ12,13と呼ばれる循環部品で構成されており、このデフレクタ12,13は、ボール転動路5からボール8を掬い上げる又はボール転動路5にボール8を戻す機能を有する。
この2つのボール循環路11のうち、ナット3の軸線方向端部でボール転動路5からボール8を掬い上げる部分又はボール転動路5にボール8を戻す部分には、前記特許文献1に記載されるデフレクタ12、即ち循環部品が取付けられている。このデフレクタ12は、前述したようにナット3の軸線方向に向けて凹部を形成し、そこに、ナット3の軸線方向に沿って差し込むようにして取付けられている(以下、このデフレクタ12をエンドデフレクタ12とも称する)。ちなみに、ナット3の軸線方向端部でのエンドデフレクタ12の差し込み方向は、ボール戻し路9と同じくナット3の軸線方向と平行であり、その差し込み凹部の加工は容易、且つ高精度である。
一方、2つのボール循環路11のうち、ナット3の軸線方向中央部でボール転動路5からボール8を掬い上げる部分又はボール転動路5にボール8を戻す部分には、本実施形態独自のデフレクタ13、即ち循環部品が取付けられている。このデフレクタ13は、例えば図3に示すように、ナット3の径方向に向けて凹部14を形成し、そこに、ナット3の径方向に沿って差し込むようにして取付けられている(以下、このデフレクタ13をミドルデフレクタ13とも称する)。ちなみに、図1に明らかなように、ナット3の軸線方向中央部でのミドルデフレクタ13の差し込み方向は同一方向になっており、その差し込み凹部の加工は容易、且つ高精度である。
この本実施形態独自の循環部品、即ちミドルデフレクタ13は、例えば図3、図4に示すように、単一曲率半径からなる断面ほぼ半円弧形状の転動溝(円弧溝)15が形成された2つの半割部材14を組合せて連結路(管路)10が形成されるようにし、この管路をボール8が通過するようにしてある。このうち、ねじ軸1側の部材には、当該ねじ軸1のボール転動路2に接触又は近接してボール8を滑らかに掬い上げる又はボール8を滑らかに転動路5に戻すためのタング部16と、その両側の側壁部17とが形成されている。但し、本実施形態の半割部材14に形成される転動溝15は、完全な半円弧形状ではなく、半円弧に少し足りない、ほぼ半円弧形状である。そうでないと、2つの半割部材14を組合せてできる連結路(管路)10が真円になってしまう。本実施形態では、ミドルデフレクタ13の連結路(管路)10が真円でないことを特徴としている。
なお、2つの半割部材14を組合せると、ミドルデフレクタ13の外形は円筒形状又はほぼ円筒形状になる。この2つの半割部材14の組合せからなる外形円筒形状又はほぼ円筒形状のミドルデフレクタ13を、ナット3の径方向に形成された差し込み孔18に差し込み、その外側に図示しないプレートを被せ、それをボルトでナット3に固定する。
図5には、本実施形態の2つの半割部材14の組合せからなるミドルデフレクタ13の縦断面図を示す。この実施形態は、半割部材14のほぼ半円弧形状の転動溝15の曲率半径rの中心と、同じくほぼ半円弧形状の外形の曲率半径Rの中心とが一致している。しかしながら、ミドルデフレクタ13の中心、即ち連結路10の中心とはずれている。重要なのは転動溝15の曲率半径rの中心がミドルデフレクタ13の中心からずれている点で、且つ転動溝15の内周面から遠い側にずれていることである。本実施形態では、転動溝15の曲率半径rを、ボール8の直径Dwの0.52〜0.60倍とし、転動溝15の曲率半径rの中心とミドルデフレクタ13の中心とのずれ量を、ボール8の直径Dwの0.02〜0.04倍とした。図から明らかなように、本実施形態では、転動溝15の内周面から遠い側に、当該転動溝15の曲率半径rの中心をミドルデフレクタ13の中心からずらし、且つ転動溝15の曲率半径rを、ボール8の直径Dwの0.52〜0.60倍とし、転動溝15の曲率半径rの中心とミドルデフレクタ13の中心とのずれ量を、ボール8の直径Dwの0.02〜0.04倍とすることにより、ボール8は半割部材14の合わせ面部分で接触しない。
図6aには、転動溝15の曲率半径rの中心がミドルデフレクタ13の中心に一致している例を示す。このように転動溝15の曲率半径rの中心がミドルデフレクタ13の中心に一致していると、ボール8は半割部材14の合わせ面部分で接触するが、このような場合には、所謂エッジロードと呼ばれる過大面圧は発生しにくい。しかしながら、例えば図6bに示すように、例えば製品形状のばらつきなどにより転動溝15の曲率半径rの中心が当該転動溝15の内周面に近い側にずれ、当該転動溝15が断面半円弧形状より深いものになると、半割部材14の合わせ面部分が連結路(管路)10の内側に突出するので、この突出部分にボール8が接触するとエッジロードによる過大面圧が発生し、連結路(管路)10の表面劣化が促進される。製品形状のばらつきは不可避的に発生するものであることより、従来の真円を狙い値とした半割部材は、この問題を内在していた。
このように、本実施形態のボールねじによれば、外周面に螺旋状のボール転動溝2が形成されたねじ軸1と、ねじ軸1のボール転動溝2と対向する螺旋状のボール転動溝4を有するナット3と、ねじ軸1及びナット3のボール転動溝2,4間のボール転動路5を当該ねじ軸1又はナット3の回転運動に伴って転動する多数のボール8と、ボール8の転がり方向を変更してボール戻し路9に送給し且つボール戻し路9からボール8をボール転動路5に戻すボール循環路11とを備え、ボール転動路5からボール8を掬い上げる部分又はボール転動路5にボール8を戻す部分には、2つの半割部材14を組合せて形成される連結路(管路)10を通じてボール8をボール戻し路9に送給するか又はボール転動路5にボール8を戻すためのミドルデフレクタ(循環部材)13を備えたボールねじにおいて、ミドルデフレクタ(循環部品)13の連結路(管路)10の断面形状が真円でなく、且つ各ミドルデフレクタ(循環部品)13の接合部にボール8が当接しないこととしたため、ミドルデフレクタ(循環部品)13を構成する半割部材14の合わせ面部分にボール8が接触して過大面圧が発生するのを回避することが可能となり、これにより連結路(管路)10の表面の劣化を抑制防止することが可能となる。
また、ミドルデフレクタ(循環部品)13を構成する2つの半割部材14に同じ曲率半径rの断面円弧形状の転動溝(円弧溝)15を形成し、この転動溝(円弧溝)15同士を組合せて連結路(管路)10を構成する場合、各転動溝(円弧溝)15の内周面から遠い側に当該転動溝(円弧溝)15の曲率半径rの中心をミドルデフレクタ13,即ち連結路(管路)10の中心からずらすことによって当該連結路(管路)10の断面形状が真円でないこととしたため、ミドルデフレクタ(循環部品)13を構成する半割部材14の合わせ面部分にボール8が接触すること自体を回避することが可能となり、過大面圧が発生しないので連結路(管路)10の表面の劣化を確実に抑制防止することができる。
また、転動溝(円弧溝)15の曲率半径rをボール8の直径Dwの0.52〜0.60倍とし、且つ転動溝(円弧溝)15の曲率半径rの中心とミドルデフレクタ13,即ち連結路(管路)10の中心とのずれ量をボール8の直径Dwの0.02〜0.04倍とし、且つずれ量の最小値は0.1mm以上としたため、ミドルデフレクタ(循環部品)13を構成する半割部材14の合わせ面部分にボール8が接触することがなく、過大面圧の発生及び連結路(管路)10の表面の劣化をより一層確実に抑制防止することができる。
図7には、本発明のボールねじにおけるミドルデフレクタ13の第2実施形態を示す。前記第1実施形態では、半割部材14のほぼ半円弧形状の転動溝15の曲率半径rの中心と、同じくほぼ半円弧形状の外形の曲率半径Rの中心とが一致し、ミドルデフレクタ13の中心とはずれているものについて説明したが、本実施形態では、ほぼ半円弧形状の半割部材14の外形の曲率半径Rの中心とミドルデフレクタ13の中心、即ち連結路10とが一致し、半割部材14のほぼ半円弧形状の転動溝15の曲率半径rの中心だけがずれている。つまり、ミドルデフレクタ13の中心、即ち連結路10の中心と半割部材14のほぼ半円弧形状の転動溝15の曲率半径rの中心とが、当該転動溝15の内周面から通りが和にずれていれば、ボール8は、半割部材14の合わせ面部分で接触せず、エッジロードの発生がなく、連結路10も劣化しにくい。
なお、前記実施形態では、ミドルデフレクタ13を2つの半割部材14で構成したが、本発明のミドルデフレクタは2以上の部材の組合せであれば幾つの部材を用いてもよい。
また、前記実施形態では、本発明のボールねじをミドルデフレクタにのみ展開したが、エンドデフレクタを始め、あらゆる部位のデフレクタ又は分割タイプのチューブに適用することができる。
また、循環部品を構成する部材は、樹脂に限らず、金属製であってもよいし、また削り出し品、成形品、プレス品など、製造方法を問わない。
本発明のボールねじの第1実施形態を示す概略構成図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 図1のボールねじのボール循環路を示す縦断面図である。 図1のナットの軸線方向中央部に用いられているミドルデフレクタの一例を示す部材平面図である。 図3のミドルデフレクタをナットのボール循環路の連結路に組付けた状態の縦断面図である。 ミドルデフレクタの縦断面図である。 従来のデフレクタの縦断面図である。 本発明のボールねじの第2実施形態を示すミドルデフレクタの縦断面図である。
符号の説明
1はねじ軸
2はボール転動溝
3はナット
4はボール転動溝
5はボール転動路
6はフランジ
7は貫通孔
8はボール
9はボール戻し路
10は連結路
11はボール循環路
12はエンドデフレクタ(循環部品)
13はミドルデフレクタ(循環部品)
14は半割部材
15は転動溝
16はタング部
17は側壁部
18は差し込み孔

Claims (3)

  1. 外周面に螺旋状のボール転動溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のボール転動溝と対向する螺旋状のボール転動溝を有するナットと、前記ねじ軸及びナットのボール転動溝間のボール転動路を当該ねじ軸又はナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールの転がり方向を変更してボール戻し路に送給し且つボール戻し路からボールをボール転動路に戻すボール循環路とを備え、前記ボール転動路からボールを掬い上げる部分又はボール転動路にボールを戻す部分には、2以上の部材を組合せて形成される管路を通じてボールをボール戻し路に送給するか又はボール転動路にボールを戻すための循環部材を備えたボールねじにおいて、前記循環部品の管路の断面形状が真円でなく、且つ各循環部品の接合部にボールが当接しないことを特徴とするボールねじ。
  2. 前記循環部品を構成する2以上の部材に同じ曲率半径の断面円弧形状の円弧溝を形成し、この円弧溝同士を組合せて前記管路を構成する場合、各円弧溝の内周面から遠い側に当該円弧溝の半径の中心を管路の中心からずらすことによって当該管路の断面形状が真円でないことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記円弧溝の曲率半径をボールの直径の0.52〜0.60倍とし、且つ円弧溝の半径の中心と管路の中心とのずれ量をボールの直径の0.02〜0.04倍とし、且つずれ量の最小値は0.1mm以上としたことを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
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JP2012255496A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Nsk Ltd ボールねじ装置

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