JP4682910B2 - 直動案内装置 - Google Patents
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Description
このような構成によると、スライダ本体に設けたリターンガイド位置決め部と転動体戻り路を構成するスリーブの収容面とを同一面とし、転動体循環路を構成する循環R部案内面とスリーブ内の戻り通路とを高精度に繋ぐことが可能となるため、作動性及び騒音特性をより一層向上させることができる。
このような構成によると、特許文献4に記載されたもののように他の部品によってモーメントを付与する必要がないため、他部品との高い位置合せ精度は不要となり、生産性の面で有利となる。また、転動体保持部がスライダ本体の内側面に対して凸状に湾曲するように転動体保持器を樹脂成形したことで、転動体保持器が案内レールと干渉することがなく、さらにまた、成形誤差等により転動体保持部が内側に大きく膨出してもスライダ本体内側面で転動体保持部の変形が抑制され、転動体と転動体保持器との接触を防止することができる。そのため、転動体保持器の生産性が向上する。また、転動体保持部の真直性を保つために設ける転動体保持部への肉ぬすみの量を可及的に減らすことができるため、転動体保持部の強度が向上し、その結果、転動体の保持性も向上する。また、本保持器を使用することにより、前記の仕様に対して生産性や転動体の保持性が向上するとともに、保持部のスライダ本体内側面への押圧が容易となって保持部の振動が抑えられるので、一層の騒音特性及び作動性向上の効果を有する。
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1において符号10は本発明の第1実施形態に係る直動案内装置であって、この直動案内装置10は案内レール11、スライダ12及び転動体としての多数のボール13(図3参照)を備えている。
案内レール11は直線状に形成されており、この案内レール11の左側面と右側面には、それぞれ二つのレール側軌道溝14(図2参照)が案内レール11に沿って形成されている。
方向転換路20は案内レール11に沿ってスライダ本体15内に形成された転動体戻り路19と連通しており、従って、転動体負荷転動路18を転動したボール13は、方向転換路20で方向転換した後、スライダ本体15の転動体戻り路19に導入されるようになっている。なお、スライダ本体15の転動体戻り路19にはスリーブ21(図3参照)が挿入されている。
(実施形態2)
次に、図8〜図10を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、図1〜図7に示したものと同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
通路接続孔23及び通路接続孔24は、リターンガイド162の幅をL3(図8参照)とすると、通路接続孔23と通路接続孔24との中心間距離L4(図9参照)がL3>L4となるように転動体保持器22のプレート部221に形成されている。また、位置決め用突起27はスライダ本体15に形成された貫通孔15aの半径をR2とすると、R2より小さい曲率半径R1(図8参照)で半円筒状に形成されている。
次に、本発明の第3実施形態を図11〜図13に示す。本発明の第3実施形態における転動体保持器22は、転動体保持部222がスライダ本体の内側面に対して凸状に湾曲するように樹脂成形されている。このような転動体保持器を使用することで、前述した第1及び第2実施形態のように、各部品の位置決め間寸法に寸法差を与えなくても転動体保持器22の転動体保持部222をスライダ本体の内側面に押圧することが可能となり、第1及び第2実施形態よりも簡易な設計で容易に押圧可能となり、各部品の位置合せ部の寸法誤差も緩和できるため、生産性の面で一層有利となる。また、本実施形態の転動体保持器22は、転動体保持部222のスライダ本体内側面への成形による変形をスライダ本体内側面によって矯正できるため、生産性の面でも有利となる。なお、転動体保持部222の変形方向は図示しない例に限られるものではなく、転動体保持部とスライダ本体内側面との接触位置を例えば図13に示すような位置とし、転動体保持部222が矢印方向の変形の設定としてもよい。スライダ本体内側面によって、転動体保持部の変形を矯正可能となることが重要である。さらに、軌道溝側縁に設けた転動体保持部は全てがスライダ本体内側面に接してもよいし、その一部が接していてもよい。さらに、長手方向全域にわたって保持部とベアリング内側面は接触してもよいし、その一部が接していてもよい。
12 スライダ
13 ボール(転動体)
14 レール側軌道溝
15 スライダ本体
16 エンドキャップ
161 エンドキャップ本体
162 リターンガイド
17 スライダ側軌道溝
18 転動体負荷転動路
19 転動体戻り路
20 方向転換路
22 転動体保持器
221 プレート部
222 転動体保持部
23,24 通路接続孔
26,27,28 位置決め用突起
25 位置決め用貫通孔
Claims (3)
- 案内レールと、該案内レールの左側面及び右側面に形成されたレール側軌道溝と対向する複数のスライダ側軌道溝を有するスライダ本体と、前記レール側軌道溝と前記スライダ側軌道溝との間に形成された転動体負荷転動路を転動する多数の転動体と、前記スライダ本体に装着された二つのエンドキャップ本体と、前記転動体負荷転動路を転動した転動体を方向転換させるための方向転換路を前記エンドキャップ本体との間に形成する複数のリターンガイドと、前記レール側軌道溝と前記スライダ側軌道溝との間に介在する転動体をスライダ本体側に保持する二つの樹脂製転動体保持器とを備えてなり、前記転動体保持器が前記スライダ本体と前記エンドキャップとの間に介装される二つのプレート部と、前記案内レールに沿って前記プレート部の間に形成された転動体保持部とを有し、かつ前記リターンガイドが前記スライダ本体内に形成された転動体戻り路に嵌合して前記スライダ本体との位置決め用突起を有する直動案内装置において、
前記リターンガイドと前記転動体保持器を前記スライダ本体に組み込むことによって、前記リターンガイドと前記転動体保持器が互いに干渉して位置決めされ、前記転動体保持部の少なくとも一部が前記スライダ本体の内側面に弾性的に接触していることを特徴とする直動案内装置。 - 前記位置決め用突起は、転動体循環R部案内面と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
- 前記転動体保持部は、前記スライダ本体の内側面に対して凸状に湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載の直動案内装置。
Priority Applications (5)
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Country Status (1)
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2006
- 2006-04-26 JP JP2006122341A patent/JP4682910B2/ja active Active
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