JP6693264B2 - ボールねじ - Google Patents
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以下、本発明に係るボールねじの実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本明細書中におけるボールねじに係る方向について定義する。本明細書においては、特に明記しない限り、ねじ軸が延在する長手方向を軸方向とし、ねじ軸の中心軸線と直交する方向を径方向とする。これらの方向は、ナットおよび他の部材については、ねじ軸に組み付けられた状態において同様とする。また、図2、図3、図4、図5および図8においては、紙面左方を軸方向一方側とし、紙面右方を軸方向他方側とする。
図2は、ボールねじの側面図であり、ナットの一部を破断して示している。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るボールねじ1は、円筒状のナット3と、ナット3のねじ孔に挿通されたねじ軸5とを備えている。ねじ軸5の軸方向他方側端部には、ねじ軸5を駆動するための駆動機構(図示省略)にねじ軸5を連結するための、あるいは射出成形機等(図示省略)にねじ軸5を連結するための連結部7が設けられている。
ねじ軸5側のねじ溝13は、断面形状が円弧である軸方向一方側の曲面21a(図3の紙面に向かって左方)と、断面形状が円弧である軸方向他方側の曲面21b(図3の紙面に向かって右方)とを組み合わせた溝面を底部側すなわち径方向内方側に有している。曲面21aの断面形状の円弧と曲面21bの断面形状の円弧とは同じ曲率半径であり、この曲率半径はボール17の曲率半径よりも大きい。また、曲面21aの断面形状の円弧と曲面21bの断面形状の円弧とは同じ長さである。ねじ軸5側のねじ溝13の断面形状の底部側は、対をなす曲面21aと曲面21bの各断面形状の円弧を組み合わせた所謂ゴシックアーク形状となっている。なお、ねじ軸5側のねじ溝13のうち、曲面21aで構成された部分および曲面21bで構成された部分をそれぞれ「ねじ軸側ねじ溝R部」という。
面取り部23bの外径側端、すなわち面取り部23bとねじ軸5の外周面との交点を交点Bとしたとき、交点Bを接点とするねじ軸の外周面の接線(不図示)と面取り部23bの断面とが成す角の大きさ(当該角の大きさを「面取り部逃げ角度θB」とし、以下単に「角度θB」という。)も、「角度θA」と同じ大きさである。
垂線L1と、曲面25cの断面形状である円弧を含む円の中心と曲面25cの内径側端すなわちねじ軸側端とを通る直線とが成す角の大きさ(当該角の大きさを「ナット側ねじ溝R部範囲角度θC」とし、以下単に「角度θC」という。)も、「角度θD」」と同じ大きさである。
循環部19の溝幅は、ボール17がスムーズにボール循環溝19を転動するように、負荷部15のねじ軸5側ねじ溝13の溝幅よりも少し大きく形成されている。溝幅を大きくした分は、図4において幅方向のオフセット量tとして示している。
図5に示すように、負荷部との境界近傍における循環部においては、循環部19の軸方向一方側部と、ナット3側のねじ溝9の軸方向他方側部とは、循環部19を転動するボール17の中心に関して対向している。同様に、循環部19の軸方向他方側部と、ナット3側のねじ溝9の軸方向一方側部とは、循環部19を転動するボール17の中心に関して対向している。
面取り部31fの外径側端、すなわち面取り部31fとねじ軸5の外周面との交点を交点Fとしたとき、交点Fを接点とするねじ軸5の外周面の接線(不図示)と面取り部31fの断面とが成す角の大きさ(当該角の大きさを「面取り部逃げ角度θF」とし、以下単に「角度θF」という。)も、「角度θE」と同じ大きさである。
図6は、実施形態に係るボールねじ1を切削加工するための切削工具であるエンドミル41の先端部をエンドミル41の外径側から見た状態を示す拡大図であり、エンドミル41が回動した際の輪郭を示している。図7は、図6に示す工具を用いてねじ軸5となるワーク43にねじ溝5を成形している状態を示す斜視図である。
図6に示すエンドミル41の輪郭は、エンドミル41のシャンク(不図示)の外周部に対応する平行部45と、刃の先端部に対応するV字状部47とから構成されている。V字状部47は、先端の曲がり部49と、曲がり部49の両端からそれぞれ延在する一対の直線部51、51とから構成されている。曲がり部49の両端と各直線部51とは滑らかに連続している。
図8は、負荷部15との境界近傍における循環部19の拡大断面図であり、ボール17およびナット3に作用する力の方向を模式的に示している。図8においては、ねじ軸5が一方向に回動し、ナット3はねじ軸5に対して軸方向一方側(図8の紙面に向かって左方)に移動するものとする。
3 ナット
5 ねじ軸
7 連結部
9 (ナット側)ねじ溝
11 ランド部
13 (ねじ軸側)ねじ溝
15 ボール転動路(負荷部)
17 ボール
19 ボール循環溝(循環部)
21a、21b 曲面
23a、23b 面取り部
25c、25d 曲面
27c、27d 溝肩部
29e、29f 曲面
31e、31f 面取り部
41 エンドミル
43 ワーク
45 平行部
47 V字状部
49 曲がり部
51 直線部
Claims (6)
- 軸方向に延在し、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
前記螺旋状のねじ溝に対向する螺旋状のねじ溝を内周面に有し、該ねじ溝と前記ねじ軸のねじ溝とで形成されるボール転動路に転動可能に配置された複数のボールを介して前記ねじ軸の径方向外方に嵌装されたナットとを備え、
前記ボールを前記ボール転動路の所定位置まで戻すためのボール循環溝が前記ねじ軸の外周面に形成されたボールねじにおいて、
前記ボール循環溝の断面形状は、第1の溝底部の断面と、前記第1の溝底部の断面の軸方向一方端および軸方向他方端と前記ねじ軸の外周面との間のそれぞれの部分である軸方向一方側の第1面取り部の断面と軸方向他方側の第2面取り部の断面とからなり、
前記ナット側のねじ溝の断面形状は、溝底で連続する軸方向一方側の第1円弧部と軸方向他方側の第2円弧部とを有し、
前記第1面取り部の断面と前記ねじ軸の外周面との交点を接点とする前記ねじ軸の外周面の接線と、前記第1面取り部の断面とが成す第1の角、および、前記第2面取り部の断面と前記ねじ軸の外周面との交点を接点とする前記ねじ軸の外周面の接線と、前記第2面取り部の断面とが成す第2の角は、それぞれ、前記ナット側のねじ溝の溝底から前記ナットの中心軸線に下ろした垂線と、前記第2円弧部を含む円の中心と前記第2円弧部の径方向内方端とを通る直線とが成す第3の角、および、前記垂線と、前記第1円弧部を含む円の中心と前記第1円弧部の径方向内方端とを通る直線とが成す第4の角よりも大きいことを特徴とするボールねじ。 - 前記ねじ軸側のねじ溝の断面形状は、第2の溝底部の断面と、前記第2の溝底部の断面の軸方向一方端および軸方向他方端と前記ねじ軸の外周面との間のそれぞれの部分である軸方向一方側の第3面取り部の断面と軸方向他方側の第4面取り部の断面とからなり、
前記ボール循環溝の前記第1の溝底部の断面は、前記第2の溝底部の断面の溝底の幅を広げた形状であり、前記第1面取り部の断面および前記第2面取り部の断面は、それぞれ前記第3面取り部の断面および前記第4面取り部の断面を径方向外方に延ばした形状であることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。 - 前記第1の溝底部の断面と前記第1面取り部の断面とは滑らかに連続し、前記第1の溝底部の断面と前記第2面取り部の断面とは滑らかに連続していることを特徴とする請求項1または2に記載のボールねじ。
- 前記第2の溝底部の断面と前記第3面取り部の断面とは滑らかに連続し、前記第2の溝底部の断面と前記第4面取り部の断面とは滑らかに連続していることを特徴とする請求項2または3に記載のボールねじ。
- 前記第1面取り部の断面および前記第2面取り部の断面は直線であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のボールねじ。
- 前記第1面取り部の断面および前記第2面取り部の断面は円弧であり、前記第1の角は、前記第1面取り部の断面と前記ねじ軸の外周面との交点を接点とする前記ねじ軸の外周面の接線と、該交点を接線とする前記第1面取り部の断面の接線とが成す角であり、前記第2の角は、前記第2面取り部の断面と前記ねじ軸の外周面との交点を接点とする前記ねじ軸の外周面の接線と、該交点を接線とする前記第2面取り部の断面の接線とが成す角であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のボールねじ。
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