JP2008202669A - ねじ装置シリーズ及びねじ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷回路数の少ないナットから多いナットまで対応できるねじ装置シリーズを提供する。
【解決手段】ねじ装置シリーズは、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、前記転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置21を備える。第一のねじ装置と第二のねじ装置21とでは、負荷転動体転走路26の巻き数が異なる。第一及び第二のねじ装置21それぞれに、負荷転動体転走路26の一端と他端を接続する無負荷戻し通路27が形成される第一及び第二の循環部材25を設ける。無負荷戻し通路27は、曲線状の一対の方向転換路と、直線状の直線通路と、で構成される。第一のねじ装置と第二のねじ装置21とで、無負荷戻し通路27の方向転換路が形成されるリターンピース28,29を共通化する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置を備えるねじ装置シリーズに関する。
また、本発明は、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、転動体が循環するようにしたねじ装置に関する。
ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能にボール、ローラなどの転動体を介在させ、転動体が循環するようにしたねじ装置が知られている。ねじ軸を回転させると、転動体が転がり運動するので、ねじ装置の摩擦係数を低減できる。モータの動力を効率よく推力に変換でき、高精度の位置決めもできることから、工作機械、半導体・液晶製造装置、ロボットなどの位置決め機構や、自動車のステアリングなどに多用されている。
図9は、ねじ装置の一例として、ボールの循環にリターンパイプを使用した循環方式のボールねじを示す(例えば特許文献1参照)。リターンパイプ方式のボールねじにおいては、ボール41がナット42の側面に取付けられたリターンパイプ43によりねじ軸44から掬い上げられ、リターンパイプ43の中を通って元の位置に戻る。
ねじ装置には、循環方式、リードの大きさなどによって様々な種類の型番がシリーズ化されている。シリーズ化された同じ型番のねじ装置においても、負荷荷重が異なるときは、一つのリターンパイプあたりの負荷転動体転走路の巻き数を増やしたり、リターンパイプの列数を増やしたりする。
ここで、一つのリターンパイプあたりの負荷転動体転走路の巻き数は、ボールがリターンパイプの一端から出て負荷転動体転走路に入った後、リターンピースの他端に掬い上げられるまでに経由する負荷転動体転走路の巻き数である。リターンパイプの列数×一つのリターンパイプあたりの巻き数が、ねじ装置のトータルの負荷回路数を表し、負荷荷重に対する指標になる。
特開2003−232421号公報
シリーズ化された従来のねじ装置にあっては、同じ型番のねじ装置においても、異なる負荷荷重に対応するために、2.5巻き、3.5巻きなどいくつかの種類のリターンパイプを必要とし、また一列、二列、三列などいくつかの列数のリターンパイプを必要とする。ねじ装置毎にリターンパイプの種類及び列数が異なるので、部品点数が増えたり、組付工数がかかったりする。
ナットには、リターンパイプの列数の二倍のリターンパイプ挿入孔を空ける必要がある。孔加工の数が増えると、孔の位置の芯ずれやピッチ誤差などが生じ易く、精度面やコスト面でデメリットになる。
隣接するリターンパイプ間の負荷転動体転走路に、転動体が循環しない0.5巻き分の空き領域が必要になるので、リターンパイプの列数が多くなるほど、負荷転動体転走路の空き領域が長くなり、ナットの軸線方向の長さも無駄に長くなる。
リターンパイプの数が多い分、負荷転動体転走路とリターンパイプとの接続部分の誤差も発生し易くなる。転動体を負荷転動体転走路とリターンパイプとの間を引っ掛かりなどなく円滑に移行させるためには、この誤差を少なくする必要がある。
そこで本発明は、従来のねじ装置シリーズの上述の問題点を解決し、負荷回路数の少ないナットから多いナットまで対応できるねじ装置シリーズを提供することを目的とする。
ところで、従来のねじ装置においては、長手方向に沿って二分割された半割れの分割リターンパイプを結合させてパイプ形状の循環部材を構成していた。転動体からリターンパイプに極端に大きな圧力がかかったときには、結合させたリターンパイプが分離するおそれがあり、剛性面では十分とはいえなかった。
そこで、本発明の他の目的は、無負荷戻し通路が形成される循環部材が高い剛性をもつねじ装置を提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、前記転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置(1,21)を備えるねじ装置シリーズにおいて、前記第一のねじ装置(1)は、外周面に螺旋状の転動体転走溝(2a)が形成される第一のねじ軸(2)と、内周面に前記第一のねじ軸(2)の前記転動体転走溝(2a)に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝(3a)が形成される第一のナット(3)と、前記第一のナット(3)の負荷転動体転走溝(3a)のうち、所定の巻き数の負荷転動体転走溝(3a)の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路(7)が形成される第一の循環部材(5)と、前記第一のねじ軸(2)の前記転動体転走溝(2a)と前記第一のナット(3)の前記負荷転動体転走溝(3a)との間の負荷転動体転走路(6)、及び前記第一の循環部材(5)の前記無負荷戻し通路(7)に収容される複数の転動体(4)と、を備え、前記第一の循環部材(5)は、前記第一のナット(3)の側面に取り付けられ、前記第一の循環部材(5)の前記無負荷戻し通路(7))の曲線状に伸びる一対の方向転換路(11,12)それぞれが形成される一対の第一のリターンピース(8,9)を含み、前記第二のねじ装置(21)は、外周面に螺旋状の転動体転走溝(22a)が形成される第二のねじ軸(22)と、内周面に前記第二のねじ軸(22)の前記転動体転走溝(22a)に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝(23a)が形成される第二のナット(23)と、前記第二のナット(23)の負荷転動体転走溝(23a)のうち、前記第一のナット(3)の前記負荷転動体転走溝(3a)の巻き数と異なる巻き数の負荷転動体転走溝(23a)の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路(27)が形成される第二の循環部材(25)と、前記第二のねじ軸(22)の前記転動体転走溝(22a)と前記第二のナット(23)の前記負荷転動体転走溝(23a)との間の負荷転動体転走路(26)、及び前記第二の循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)に収容される複数の転動体(24)と、を備え、前記第二の循環部材(25)は、前記第二のナット(23)の側面に取り付けられ、前記第二の循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)の曲線状に伸びる一対の方向転換路(31,32)それぞれが形成され、前記第一の循環部材(5)の一対の第一のリターンピース(8,9)と同一形状の一対の第二のリターンピース(28,29)と、前記第二のナット(23)の側面の前記一対の第二のリターンピース(28,28)の間に取り付けられ、前記第二の循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)の直線状に伸びる直線通路(33)が形成される第二の中間ピース(30)と、を含むことを特徴とするねじ装置シリーズである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のねじ装置シリーズにおいて、前記第一の循環部材(5)の前記一対の第一のリターンピース(8,9)それぞれは、前記第一の循環部材(5)の前記方向転換路(11,12)の内径よりも大きい厚みを有し、前記第一のナット(3)の側面に取り付けるための取付け部(15)が形成される板状の本体部(13)と、前記第一のナット(3)を外周から内周へ貫通する貫通孔(3d)に挿入され、前記負荷転動体転走路(6)を転がる前記転動体(4)を前記第一の循環部材(5)の前記方向転換路(11,12)へ導く脚部(14)と、を含み、前記第二の循環部材(25)の前記一対の第二のリターンピース(28,29)それぞれは、前記第二の循環部材(25)の前記方向転換路(31,32)の内径よりも大きい厚みを有し、前記第二のナット(23)の側面に取り付けるための取付け部(15)が形成される板状の本体部(13)と、前記第二のナット(23)を外周から内周へ貫通する貫通孔(3d)に挿入され、前記負荷転動体転走路(26)を転がる前記転動体(24)を前記第二の循環部材(25)の前記方向転換路(31,32)へ導く脚部(14)と、を含み、前記第二の循環部材(25)の前記中間ピース(30)は、前記第二の循環部材(25)の前記直線通路(33)の内径よりも大きい厚みを有する板状に形成されると共に、前記第二のナットの側面に取り付けるための取付け部(15)を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のねじ装置シリーズにおいて、互いに突き合わせられる前記第一の循環部材(5)の前記一対の第一のリターンピース(8,9)それぞれの端面(8c,9c)が平面に形成され、互いに突き合わせられる前記第二の循環部材(25)の前記中間ピース(30)の両端面(30a)、及び前記第二の循環部材(25)の前記一対の第二のリターンピース(28,29)それぞれの端面が、平面に形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ装置シリーズにおいて、前記第一の循環部材(5)の前記一対の第一のリターンピース(8,9)それぞれは、前記第一の循環部材(5)の前記方向転換路(11,12)に沿って二分割され、前記第二の循環部材(25)の前記一対の第二のリターンピース(28,29)それぞれは、前記第二の循環部材(25)の前記方向転換路(31,32)に沿って二分割されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、前記転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置(1,21)を備えるねじ装置シリーズにおいて、前記第一のねじ装置(1)は、外周面に螺旋状の転動体転走溝(2a)が形成される第一のねじ軸(2)と、内周面に前記第一のねじ軸(2)の前記転動体転走溝(2a)に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝(3a)が形成される第一のナット(3)と、前記第一のナット(3)の負荷転動体転走溝(3a)のうち、所定の巻き数の負荷転動体転走溝(3a)の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路(7)が形成される第一の循環部材(5)と、前記第一のねじ軸(2)の前記転動体転走溝(2a)と前記第一のナット(3)の前記負荷転動体転走溝(3a)との間の負荷転動体転走路(6)、及び前記第一の循環部材(5)の前記無負荷戻し通路(7)に収容される複数の転動体(4)と、を備え、前記第一の循環部材(5)は、前記第一のナット(3)の側面に取り付けられ、前記第一の循環部材(5)の前記無負荷戻し通路(7)の曲線状に伸びる一対の方向転換路(11,12)それぞれが形成される一対の第一のリターンピース(8,9)と、前記第一のナット(3)の側面の前記一対の第一のリターンピース(8,9)の間に取り付けられ、前記第一の循環部材(5)の前記無負荷戻し通路(7)の直線状に伸びる直線通路が形成される第一の中間ピースと、を含み、前記第二のねじ装置(21)は、外周面に螺旋状の転動体転走溝(22a)が形成される第二のねじ軸(22)と、内周面に前記第二のねじ軸(22)の前記転動体転走溝(22a)に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝(23a)が形成される第二のナット(23)と、前記第二のナット(23)の負荷転動体転走溝(23a)のうち、前記第一のナット(3)の前記負荷転動体転走溝(3a)の巻き数と異なる巻き数の負荷転動体転走溝(23a)の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路(27)が形成される前記第二の循環部材(25)と、前記第二のねじ軸(22)の前記転動体転走溝(22a)と前記第二のナット(23)の前記負荷転動体転走溝(23a)との間の負荷転動体転走路(26)、及び前記第二の循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)に収容される複数の転動体(24)と、を備え、前記第二の循環部材(25)は、前記第二のナット(23)の側面に取り付けられ、前記第二の循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)の曲線状に伸びる一対の方向転換路(31,32)それぞれが形成され、前記第一の循環部材(5)の前記一対の第一のリターンピース(8,9)と同一形状の一対の第二のリターンピース(28,29)と、前記第二のナット(23)の側面の前記一対の第二のリターンピース(28,29)の間に取り付けられ、前記第二の循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)の直線状に伸びる直線通路(33)が形成される第二の中間ピース(30)と、を含み、前記第一の中間ピースの直線通路と前記第二の中間ピース(30)の直線通路の長さが異なることを特徴とするねじ装置シリーズである。
請求項6に記載の発明は、外周面に螺旋状の転動体転走溝(2a)が形成されるねじ軸(2)と、内周面に前記ねじ軸(2)の前記転動体転走溝(2a)に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝(3a)が形成されるナット(3)と、前記ナット(3)の負荷転動体転走溝(3a)の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路(7)が形成される循環部材(5)と、前記ねじ軸(2)の前記転動体転走溝(2a)と前記ナット(3)の前記負荷転動体転走溝(3a)との間の負荷転動体転走路(6)、及び前記循環部材(5)の前記無負荷戻し通路(7)に収容される複数の転動体(4)と、を備え、前記循環部材(5)は、前記ナット(3)の側面に取り付けられ、前記無負荷戻し通路(7)の曲線状に伸びる一対の方向転換路(11,12)それぞれが形成される一対のリターンピース(8,9)を含み、前記一対のリターンピース(8,9)それぞれは、前記方向転換路(11,12)の内径よりも大きい厚みを有し、前記ナット(3)の側面に取り付けるための取付け部(15)が形成される板状の本体部(13)と、前記ナット(3)を外周から内周へ貫通する貫通孔(3d)に挿入され、前記負荷転動体転走路(6)を転がる前記転動体(4)を前記方向転換路(11,12)へ導く脚部(14)と、を含むことを特徴とするねじ装置である。
請求項7に記載の発明は、外周面に螺旋状の転動体転走溝(22a)が形成されるねじ軸(22)と、内周面に前記ねじ軸(22)の前記転動体転走溝(22a)に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝(23a)が形成されるナット(23)と、前記ナット(23)の負荷転動体転走溝(23a)の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路(27)が形成される循環部材(25)と、前記ねじ軸(22)の前記転動体転走溝(22a)と前記ナット(23)の前記負荷転動体転走溝(23a)との間の負荷転動体転走路(26)、及び前記循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)に収容される複数の転動体(24)と、を備え、前記循環部材(25)は、前記ナット(23)の側面に取り付けられ、前記循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)の曲線状に伸びる一対の方向転換路(31,32)それぞれが形成される一対のリターンピース(28,29)と、前記ナット(23)の側面の前記一対のリターンピース(28,29)の間に取り付けられ、前記循環部材(25)の前記無負荷戻し通路(27)の直線状に伸びる直線通路(33)が形成される中間ピース(30)と、を含み、前記一対のリターンピース(28,29)それぞれは、前記方向転換路(31,32)の内径よりも大きい厚みを有し、前記ナット(23)の側面に取り付けるための取付け部(15)が形成される板状の本体部(13)と、前記ナット(23)を外周から内周へ貫通する貫通孔(3d)に挿入され、前記負荷転動体転走路(26)を転がる前記転動体(24)を前記方向転換路(31,32)へ導く脚部(14)と、を含み、前記中間ピース(30)は、前記直線通路(33)の内径よりも大きい厚みを有する板状に形成されると共に、前記ナット(23)の側面に取り付けるための取付け部(15)を有することを特徴とするねじ装置である。
請求項1に記載の発明によれば、第一のねじ装置と第二のねじ装置とでリターンピースを共通化することができ、負荷荷重が大きくなるときは中間ピースを長くすることで対応できる。循環部材の組付けにおいて、部品点数、組付け工数が一列分だけでよいので、コストを低減できる。ナットには、リターンピースを取り付けるための二孔分のみを空ければよくなるので、加工誤差などによる負荷転動体転走路と無負荷戻し通路との接続部の位置ずれが少なくなり、転動体が円滑に移動する。無負荷戻し通路の構造もシンプルになり、負荷転動体転走路の空き領域もなくなるので、コンパクトでありながら剛性の高いねじ装置が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、リターンピース及び中間ピースはいずれも無負荷戻し通路の内径よりも厚い板状なので、これらの強度を向上させることができ、剛性面で安定性の高いねじ装置が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、リターンピース同士、又はリターンピースと中間ピースとの突き合わせ面が平面なので、リターンピースの端面及び中間ピースの端面の形状が簡単になり、これらのナットへの組付けも容易になる。
請求項4に記載の発明によれば、リターンピースが方向転換路に沿って二分割されるので、リターンピースの加工が容易になる。
請求項5に記載の発明によれば、第一のねじ装置と第二のねじ装置とでリターンピースを共通化することができ、負荷荷重が大きくなるときは中間ピースを長くすることで対応できる。
請求項6に記載の発明によれば、リターンピース及び中間ピースはいずれも無負荷戻し通路の内径よりも厚い板状なので、これらの強度を向上させることができ、剛性面で安定性の高いねじ装置が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、リターンピース及び中間ピースはいずれも無負荷戻し通路の内径よりも厚い板状なので、これらの強度を向上させることができ、剛性面で安定性の高いねじ装置が得られる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。ねじ装置シリーズは、ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、前記転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置を備える。第一のねじ装置と第二のねじ装置とは同じ型番のねじ装置であり、循環部材として共通のリターンピースを使用している。負荷荷重が大きくなるときは、リターンピースの間に中間ピースを介在させることで対応する。
図1は、第一のねじ装置を示す。第一のねじ装置1は、第一のねじ軸2と第一のナット3との間に転がり運動可能に転動体としてのボール4を介在させ、ボール4が循環するようにしたボールねじである。第一のねじ装置1は、第一のねじ軸2と、第一のナット3と、複数のボール4と、第一の循環部材5と、を備える。
第一のねじ軸2には、外周面に所定のリードの螺旋状のボール転走溝2aが加工される。第一のねじ軸2の材質は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属である。ボール転走溝2aは切削加工又は転造加工により形作られる。ボール転走溝2a上をボール4が転がり運動するので、ボール転走溝2aは焼入れなどにより表面硬化がなされ、研削加工などにより表面粗さが低減される。ボール転走溝2aの条数は一条、二条、三条など適宜設定してよい。ボール転走溝2aの条数と等しい数の循環部材5が設けられる。
第一のナット3には、内周面に所定のリードの螺旋状の負荷ボール転走溝3aが加工される。第一のナット3の材質は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属である。負荷ボール転走溝3aは切削加工又は転造加工により形作られる。負荷ボール転走溝3a上をボール4が転がり運動するので、負荷ボール転走溝3aは焼入れなどにより表面硬化がなされ、研削加工により表面粗さが低減される。負荷ボール転走溝3aは、第一のねじ軸2のボール転走溝2aと対向する。第一のねじ軸2のボール転走溝2aと第一のナット3の負荷ボール転走溝3aとの間には、螺旋状の負荷転動体転走路として負荷ボール転走路6が形成される。円筒状の第一のナット3の外周面は、周方向の一部が平面的に切り取られる。第一のナット3の平面部3bに第一の循環部材5が取り付けられる。第一のナット3の軸線方向の端部には、第一のナット3を相手の機械部品に取り付けるためのフランジ3cが設けられる。
第一のねじ軸2のボール転走溝2aと第一のナット3の負荷ボール転走溝3aとの間の負荷ボール転走路6には、鋼製の複数のボール4が配列される。ボール4間にはボール同士の接触を防止する樹脂製のスペーサが介在されてもよい。
第一のねじ軸2に対して第一のナット3を相対的に回転させると、ボール4が第一のねじ軸2と第一のナット3との間を転がり運動する。負荷ボール転走路6の巻き数は1.5巻き、2.5巻き、3.5巻きなど所定の巻き数に設定される。負荷ボール転走路6の一端から他端まで転がったボール4は、第一の循環部材5の無負荷戻し通路7に導かれる。ボール4は無負荷戻し通路7を後続のボール4に押されながら移動し、数巻き手前の負荷ボール転走路6の他端に戻される。所定の巻き数の負荷ボール転走路6及び無負荷戻し通路7によって、ボールの無限循環路が構成される。
図2ないし図4は、第一のナット及び第一の循環部材の詳細図を示す。第一のナット3の平面部3bには、第一の循環部材として、一対の第一のリターンピース8,9が取り付けられる。第一のリターンピース8,9はトレカなどの樹脂製である。一対のリターンピース8,9それぞれには、曲線状に伸びる一対の方向転換路11,12それぞれが形成される。方向転換路11,12はほぼ円弧形状に伸びる。方向転換路11,12は円弧形状に伸びると共に、その両端部において直線状に伸びてもよい。図2に示される第一のナット3の平面図において、一対の方向転換路11,12は接続箇所を対称中心Cにした点対称である。無負荷戻し通路7は、一対の方向転換路11,12を接続したものである。一対の第一のリターンピース8,9も接続箇所を対称中心Cにした点対称である。
図5に示されるように、一対のリターンピース8,9それぞれは、方向転換路11,12の内径よりも大きい厚みを有する板状の本体部13と、本体部13から第一のナット3の内側に向かって突出する円筒形状の脚部14と、を含む。これらの本体部13及び脚部14に曲線状の方向転換路11,12が形成される。一対の方向転換路11,12がつながるように一対のリターンピース8,9は互いに突き合わせられる。互いに付き合わされる一対のリターンピース8,9の端面8c,9cは平面に形成される。本体部13には、第一のナット3の側面に取り付けるための取付け部である取付け孔15が空けられる。取付け孔は、図2のナットの平面図に示されるように、無負荷戻し通路7を挟んで配置される。また、二つのリターンピース8,9を一つの取付けねじ16で固定できるように、二つのリターンピース8,9の合わせ目に配置される。脚部14は、第一のナット3を外周から内周へ貫通する貫通孔3d(図3参照)に挿入されて負荷ボール転走路6を転がるボール4を無負荷戻し通路7内へ導く。
図3及び図4に示されるように、脚部14の先端には、負荷ボール転走路6を転がるボール4を無負荷戻し通路7へ掬い上げる掬上げ部14aが設けられる。掬上げ部14aは、ボール4を両側から抱え込むアーチ形状の所謂舟底掬いであってもよいし、ボールに接触してボールの転走方向を変える所謂リップであってもよい。掬上げ部14aには、ボール4間に介在されるスペーサに接触し、負荷ボール転走路6を移動するスペーサを無負荷戻し通路へ掬い上げるスペーサ掬い部14bが設けられてもよい。
図2に示されるように、各リターンピース8,9は、方向転換路11,12に沿って内周側リターンピース8b,9bと外周側リターンピース8a,9aとに分割される。リターンピース8の内周側リターンピース8bとリターンピース9の内周側リターンピース9bとは同じ形状である。リターンピース8の外周側リターンピース8aとリターンピース9の外周側リターンピース9aとは同じ形状である。つまり、一対のリターンピース8,9を組立てるのに、同じ形状の内周側リターンピース8b,9bを二個、同じ形状の外周側リターンピース8a,9aを二個用意すればよい。
図6は、第二のねじ装置21の断面図を示す。第二のねじ装置21は、第二のねじ軸22と、第二のナット23と、複数のボール24と、第二の循環部材25と、から構成される。負荷荷重が第一のねじ装置1よりも大きくなるように、第二のねじ装置21の負荷ボール転走路26の巻き数は、第一のねじ軸2の負荷ボール転走路6の巻き数よりも多い。これに対応するために、第二の循環部材25の一対のリターンピース28,29の間には、中間ピース30が介在される。
第二のねじ軸22には、外周面に所定のリードの螺旋状のボール転走溝22aが加工される。第二のねじ軸22のリードは、第一のねじ軸2のリードと等しく、第二のねじ軸22と第一のねじ軸2とは同一の形状である。
第二のナット23には、内周面に所定のリードの螺旋状の負荷ボール転走溝23aが加工される。負荷ボール転走溝23aは、第二のねじ軸22のボール転走溝22aと対向する。第二のねじ軸22のボール転走溝22aと第二のナット23の負荷ボール転走溝23aとの間には、螺旋状の負荷転動体転走路として負荷ボール転走路26が形成される。第二のねじ装置21の負荷ボール転走路26の巻き数を第一のナット3よりも大きくするために、第二のナット23の軸線方向の長さは第一のナット3の軸線方向の長さよりも長い。
円筒状の第二のナット23の外周面は、周方向の一部が平面的に切り取られる。第二のナット23の平面部23bに第二の循環部材25が取り付けられる。負荷ボール転走路26には、鋼製の複数のボール24が配列される。ボール24間にはボール同士の接触を防止する樹脂製のスペーサが介在されてもよい。
第二のねじ軸22に対して第二のナット23が相対的に回転すると、ボール24が第二のねじ軸22と第二のナット23との間を転がり運動する。ボール24は所定の巻き数の負荷ボール転走路26の一端から他端まで転がる。負荷ボール転走路26の一端から他端まで転がったボールは、第二の循環部材25の無負荷戻し通路27に導かれる。ボール24は無負荷戻し通路27を後続のボール24に押されながら移動し、数巻き手前の負荷ボール転走路26の他端に戻される。所定の巻き数の負荷ボール転走路26及び無負荷戻し通路27によって、ボールの無限循環路が構成される。
図7は、第二のナット23及び第二の循環部材25の平面図を示す。第二のナット23の平面部23bには、第二の循環部材25として、一対の第二のリターンピース28,29及び中間ピース30が取り付けられる。リターンピース28,29はトレカなどの樹脂製である。一対のリターンピース28,29それぞれには、曲線状に伸びる一対の方向転換路31,32それぞれが形成される。方向転換路31,32はほぼ円弧形状に伸びる。方向転換路31,32は円弧形状に伸びると共に、その両端部において直線状に伸びてもよい。
第二のリターンピース28,29の形状は第一のリターンピース8,9の形状と同一である。すなわち、一対の第二のリターンピース28,29それぞれは、方向転換路31,32の内径よりも大きい厚みを有する板状の本体部13と、本体部13から第二のナット23の内側に向かって突出する円筒形状の脚部14と、を含む(図3参照)。本体部13及び脚部14に方向転換路31,32が形成される。本体部13には、第二のナット23の側面に取り付けるための取付け部である取付け孔15が空けられる。脚部14は、第二のナット23を外周から内周へ貫通する貫通孔に挿入されて負荷ボール転走路26を転がるボール24を無負荷戻し通路27へ導く。脚部14の先端には、負荷ボール転走路26を転がるボール24を無負荷戻し通路27内へ掬い上げる掬上げ部14a(図3参照)が設けられる。
各第二のリターンピース28,29は、方向転換路31,32に沿って内周側リターンピース28b,29bと外周側リターンピース28a,29aとに分割される。第二のリターンピース28の内周側リターンピース28bと第二のリターンピース29の内周側リターンピース29bとは同じ形状である。第二のリターンピース28の外周側リターンピース28aと第二のリターンピース29の外周側リターンピース29aとは同じ形状である。第一のリターンピース8,9と第二のリターンピース28,29とが同一の形状であるから、第一のねじ装置1と第二のねじ装置21とにおいて、内周側リターンピース8b,9b,28b,29b及び外周側リターンピース8a,9a,28a,29aを共通化することができる。
第二のナット23の側面で一対の第二のリターンピース28,29の間には、中間ピース30が介在される。図8に示されるように、中間ピース30には、第二のナット23の軸線に平行に伸びる直線通路33が形成される。中間ピース30は矩形の板状で、直線通路33の内径よりも厚い。中間ピース30には直線通路を挟んで複数の取付け部である取付け孔15が加工される。一つの取付けねじ16で中間ピース30及び第二のリターンピース28,29の両方を第二のナット23に固定できるように、取付け孔15は第二のリターンピース28,29との合わせ目に配置される。
中間ピース30の軸線方向の端面30aは平面に形成される。一対の第二のリターンピース28,29の間に中間ピース30を配置し、中間ピース30の端面30aを一対の第二のリターンピース28,29に突き合わせると、直線通路33が一対の方向転換路31,32につながる。直線通路33と一対の方向転換路31,32により、無負荷戻し通路27が構成される。
本実施形態においては、第一のねじ装置1と第二のねじ装置21とでリターンピース8,9,28,29を共通化している。そして、負荷荷重が大きくなるときは中間ピース30を長くすることで対応する。循環部材5,25の組付けにおいて、部品点数、組付け工数が一列分だけでよいので、コストを低減できる。
第一及び第二のナット3,23には、リターンピース8,9,28,29を取り付けるための二孔分の貫通孔のみを空ければよくなるので、加工誤差などによる負荷ボール転走路6,26と無負荷戻し通路7,27との接続部の位置ずれが少なくなり、ボール4,24が円滑に移動する。たとえ、第一及び第二のナット3,23に空ける二つの貫通孔にピッチ誤差が生じたとしても、中間ピース30及びリターンピース8,9,28,29を第一及び第二のナット3,23に取り付ける際に多少調整(取付けねじ16が取付け孔15内で遊ぶ範囲内で調整)できるため、加工精度、組立て性の面で有利になる。
無負荷戻し通路7,27の構造もシンプルになり、負荷ボール転走路6,26の空き領域もなくなるので、コンパクトでありながら剛性の高いねじ装置が得られる。負荷ボール転走路6,26の空き領域がなくなるので、機械などへの第一及び第二のナット3,23の取り付けにも上下の方向性を必要としない。
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々に変更可能である。
上記の実施形態においては、第一のねじ装置1の循環部材5が一対のリターンピース8,9のみから構成されているが、一対のリターンピース8,9の間に中間ピースを介在させてもよい。ただしこの場合、第二のねじ装置21の負荷ボール転走路26の巻き数は、第一のねじ装置1の負荷ボール転走路6の巻き数よりも多いため、第二のねじ装置21の中間ピース30を第一のねじ装置1の中間ピースの長さよりも長くする必要がある。
第一のねじ装置1及び第二のねじ装置21以外に、リターンピース8,9,28,29を共通化した第三のねじ装置や第四のねじ装置などがシリーズ化されてもよい。この場合、中間ピースは負荷ボール転走路の巻き数に合わせた長さで製造される。
転動体には、ボール4,24の替わりにローラを用いることもできる。
本発明の実施形態のねじ装置シリーズの第一のねじ装置を示す断面図(ねじ軸の軸線に沿った断面図) 第一のねじ装置のナット及び循環部材の平面図 図2のIII-III線断面図(ナットの軸線に沿った断面図) 図2のIV-IV線断面図 リターンピースの斜視図 本発明の実施形態のねじ装置シリーズの第二のねじ装置を示す断面図(ねじ軸の軸線に沿った断面図) 第二のねじ装置のナット及び循環部材の平面図 中間ピースの斜視図 従来のボールねじの斜視図(一部軸線方向に沿った断面図を含む)
符号の説明
1…第一のねじ装置
2a…ボール転走溝(転動体転走溝)
2…第一のねじ軸
3…第一のナット
3a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走溝)
3d…貫通孔
4…ボール(転動体)
5…第一の循環部材
6…負荷ボール転走路(負荷転動体転走路)
7…無負荷戻し通路
11,12…方向転換路
8,9…第一のリターンピース
8a,9a…外周側リターンピース
8b,9b…内周側リターンピース
8c、9c…端面
13…本体部
14…脚部
15…取付け孔(取付け部)
21…第二のねじ装置
22a…ボール転走溝(転動体転走溝)
22…第二のねじ軸
23…第二のナット
23a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走溝)
24…ボール(転動体)
25…第二の循環部材
26…負荷ボール転走路(負荷転動体転走路)
27…無負荷戻し通路
28,29…第二のリターンピース
28a,29a…外周側リターンピース
28b,29b…内周側リターンピース
30…中間ピース
30a…端面
31,32…方向転換路
33…直線通路

Claims (7)

  1. ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、前記転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置を備えるねじ装置シリーズにおいて、
    前記第一のねじ装置は、
    外周面に螺旋状の転動体転走溝が形成される第一のねじ軸と、
    内周面に前記第一のねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝が形成される第一のナットと、
    前記第一のナットの負荷転動体転走溝のうち、所定の巻き数の負荷転動体転走溝の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路が形成される第一の循環部材と、
    前記第一のねじ軸の前記転動体転走溝と前記第一のナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記第一の循環部材の前記無負荷戻し通路に収容される複数の転動体と、を備え、
    前記第一の循環部材は、
    前記第一のナットの側面に取り付けられ、前記第一の循環部材の前記無負荷戻し通路の曲線状に伸びる一対の方向転換路それぞれが形成される一対の第一のリターンピースを含み、
    前記第二のねじ装置は、
    外周面に螺旋状の転動体転走溝が形成される第二のねじ軸と、
    内周面に前記第二のねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝が形成される第二のナットと、
    前記第二のナットの負荷転動体転走溝のうち、前記第一のナットの前記負荷転動体転走溝の巻き数と異なる巻き数の負荷転動体転走溝の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路が形成される第二の循環部材と、
    前記第二のねじ軸の前記転動体転走溝と前記第二のナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記第二の循環部材の前記無負荷戻し通路に収容される複数の転動体と、を備え、
    前記第二の循環部材は、
    前記第二のナットの側面に取り付けられ、前記第二の循環部材の前記無負荷戻し通路の曲線状に伸びる一対の方向転換路それぞれが形成され、前記第一の循環部材の前記一対の第一のリターンピースと同一形状の一対の第二のリターンピースと、
    前記第二のナットの側面の前記一対の第二のリターンピースの間に取り付けられ、前記第二の循環部材の前記無負荷戻し通路の直線状に伸びる直線通路が形成される第二の中間ピースと、を含むことを特徴とするねじ装置シリーズ。
  2. 前記第一の循環部材の前記一対の第一のリターンピースそれぞれは、
    前記第一の循環部材の前記方向転換路の内径よりも大きい厚みを有し、前記第一のナットの側面に取り付けるための取付け部が形成される板状の本体部と、
    前記第一のナットを外周から内周へ貫通する貫通孔に挿入され、前記負荷転動体転走路を転がる前記転動体を前記第一の循環部材の前記方向転換路へ導く脚部と、を含み、
    前記第二の循環部材の前記一対の第二のリターンピースそれぞれは、
    前記第二の循環部材の前記方向転換路の内径よりも大きい厚みを有し、前記第二のナットの側面に取り付けるための取付け部が形成される板状の本体部と、
    前記第二のナットを外周から内周へ貫通する貫通孔に挿入され、前記負荷転動体転走路を転がる前記転動体を前記第二の循環部材の前記方向転換路へ導く脚部と、を含み、
    前記第二の循環部材の前記中間ピースは、前記第二の循環部材の前記直線通路の内径よりも大きい厚みを有する板状に形成されると共に、前記第二のナットの側面に取り付けるための取付け部を有することを特徴とする請求項1に記載のねじ装置シリーズ。
  3. 互いに突き合わせられる前記第一の循環部材の前記一対の第一のリターンピースそれぞれの端面が平面に形成され、
    互いに突き合わせられる前記第二の循環部材の前記中間ピースの両端面、及び前記第二の循環部材の前記一対の第二のリターンピースそれぞれの端面が、平面に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のねじ装置シリーズ。
  4. 前記第一の循環部材の前記一対の第一のリターンピースそれぞれは、前記第一の循環部材の前記方向転換路に沿って二分割され、
    前記第二の循環部材の前記一対の第二のリターンピースそれぞれは、前記第二の循環部材の前記方向転換路に沿って二分割されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ装置シリーズ。
  5. ねじ軸とナットとの間に転がり運動可能に転動体を介在させ、前記転動体が循環するようにした少なくとも第一及び第二のねじ装置を備えるねじ装置シリーズにおいて、
    前記第一のねじ装置は、
    外周面に螺旋状の転動体転走溝が形成される第一のねじ軸と、
    内周面に前記第一のねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝が形成される第一のナットと、
    前記第一のナットの負荷転動体転走溝のうち、所定の巻き数の負荷転動体転走溝の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路が形成される第一の循環部材と、
    前記第一のねじ軸の前記転動体転走溝と前記第一のナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記第一の循環部材の前記無負荷戻し通路に収容される複数の転動体と、
    を備え、
    前記第一の循環部材は、
    前記第一のナットの側面に取り付けられ、前記第一の循環部材の前記無負荷戻し通路の曲線状に伸びる一対の方向転換路それぞれが形成される一対の第一のリターンピースと、
    前記第一のナットの側面の前記一対の第一のリターンピースの間に取り付けられ、前記第一の循環部材の前記無負荷戻し通路の直線状に伸びる直線通路が形成される第一の中間ピースと、を含み、
    前記第二のねじ装置は、
    外周面に螺旋状の転動体転走溝が形成される第二のねじ軸と、
    内周面に前記第二のねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝が形成される第二のナットと、
    前記第二のナットの負荷転動体転走溝のうち、前記第一のナットの前記負荷転動体転走溝の巻き数と異なる巻き数の負荷転動体転走溝の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路が形成される前記第二の循環部材と、
    前記第二のねじ軸の前記転動体転走溝と前記第二のナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記第二の循環部材の前記無負荷戻し通路に収容される複数の転動体と、を備え、
    前記第二の循環部材は、
    前記第二のナットの側面に取り付けられ、前記第二の循環部材の前記無負荷戻し通路の曲線状に伸びる一対の方向転換路それぞれが形成され、前記第一の循環部材の前記一対の第一のリターンピースと同一形状の一対の第二のリターンピースと、
    前記第二のナットの側面の前記一対の第二のリターンピースの間に取り付けられ、前記第二の循環部材の前記無負荷戻し通路の直線状に伸びる直線通路が形成される第二の中間ピースと、を含み、
    前記第一の中間ピースの直線通路と前記第二の中間ピースの直線通路の長さが異なることを特徴とするねじ装置シリーズ。
  6. 外周面に螺旋状の転動体転走溝が形成されるねじ軸と、
    内周面に前記ねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝が形成されるナットと、
    前記ナットの負荷転動体転走溝の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路が形成される循環部材と、
    前記ねじ軸の前記転動体転走溝と前記ナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記循環部材の前記無負荷戻し通路に収容される複数の転動体と、を備え、
    前記循環部材は、前記ナットの側面に取り付けられ、前記無負荷戻し通路の曲線状に伸びる一対の方向転換路それぞれが形成される一対のリターンピースを含み、
    前記一対のリターンピースそれぞれは、
    前記方向転換路の内径よりも大きい厚みを有し、前記ナットの側面に取り付けるための取付け部が形成される板状の本体部と、
    前記ナットを外周から内周へ貫通する貫通孔に挿入され、前記負荷転動体転走路を転がる前記転動体を前記方向転換路へ導く脚部と、を含むことを特徴とするねじ装置。
  7. 外周面に螺旋状の転動体転走溝が形成されるねじ軸と、
    内周面に前記ねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝が形成されるナットと、
    前記ナットの負荷転動体転走溝の一端と他端との間を接続する無負荷戻し通路が形成される循環部材と、
    前記ねじ軸の前記転動体転走溝と前記ナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記循環部材の前記無負荷戻し通路に収容される複数の転動体と、を備え、
    前記循環部材は、
    前記ナットの側面に取り付けられ、前記循環部材の前記無負荷戻し通路の曲線状に伸びる一対の方向転換路それぞれが形成される一対のリターンピースと、
    前記ナットの側面の前記一対のリターンピースの間に取り付けられ、前記循環部材の前記無負荷戻し通路の直線状に伸びる直線通路が形成される中間ピースと、を含み、
    前記一対のリターンピースそれぞれは、
    前記方向転換路の内径よりも大きい厚みを有し、前記ナットの側面に取り付けるための取付け部が形成される板状の本体部と、
    前記ナットを外周から内周へ貫通する貫通孔に挿入され、前記負荷転動体転走路を転がる前記転動体を前記方向転換路へ導く脚部と、を含み、
    前記中間ピースは、前記直線通路の内径よりも大きい厚みを有する板状に形成されると共に、前記ナットの側面に取り付けるための取付け部を有することを特徴とするねじ装置。
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