JP2011085247A - 運動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ボールの円滑な循環を確保しつつも、ターンプレートの寸法精度を緩和してその製作を容易なものにすることが可能であると共に、組み立ても容易な運動案内装置を提供する
【解決手段】
転動体を介して軌道軸に組つけられる移動部材は、前記軌道軸の各転走面と対向して前記負荷通路を構成する複数の負荷転走面を有すると共に各負荷転走面に対応した前記戻し通路を有する移動部材本体と、この移動部材本体の移動方向の両端面に固定されると共に前記方向転換路が設けられた一対の蓋部材とを備え、前記蓋部材は、前記移動部材本体に固定されると共に前記方向転換路の外周側案内面が設けられた蓋部材本体と、前記蓋部材本体と前記移動部材本体との間に挟み込まれ、前記蓋部材本体の外周側案内面と対向して前記方向転換路を構成する内周側案内面を有する複数のターンプレートとを備えている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば直線案内装置や送りねじ装置、ボールスプライン装置等、ボール又はローラ等の転動体を介して軌道軸と移動部材とが相対的に移動自在に係合した運動案内装置に関する。
この種の運動案内装置としては、多数のボールを介してスプライン軸とナット部材とが相対的に直線運動自在に組み合わされ、産業用ロボットにおけるトルク伝達部等に使用されるボールスプライン装置や、工作機械や搬送装置等の直線案内機構に使用され、ベッド又はサドル等の固定部上でテーブル等の可動体を案内する直線案内装置等が知られている。
前記ボールスプライン装置としては、実開平2−109012号公報に開示されるものが知られている。これら文献に記載されたボールスプライン装置は、長手方向に沿って複数条のボールの転走面が形成されたスプライン軸と、多数のボールを介して前記スプライン軸に組つけられたナット部材とから構成されている。また、前記ナット部材は、前記スプライン軸の転走面と対向してボールの負荷通路を形成する負荷転走面を有すると共に、前記ボールが転走する戻し通路を備えたナット本体と、前記負荷通路と戻し通路とを連通連結させてボールの無限循環路を完成させる方向転換路を有すると共に、前記ナット本体の両側面に固定される一対の蓋部材とから構成されており、ボールの無限循環に伴って前記ナット部材がスプライン軸の周囲をその長手方向に沿って自在に移動し得るように構成されている。
また、前記蓋部材は、前記方向転換路の外周側案内面が形成された蓋部材本体と、この蓋部材本体と前記ナット本体との間に装着されると共に前記方向転換路の内周側案内面が形成されたターンプレートとから構成されており、これら蓋部材本体とターンプレートとを組み合わせることによって方向転換路を具備した前記蓋部材が完成するようになっている。
実開平2−109012号公報
ボールスプライン装置では前記スプライン軸の軸径に応じ、ボールの転走面が前記スプライン軸に対して2条、4条、6条等の如く複数条形成されており、これに対応して前記ナット部材もボールの無限循環路を複数回路備えている。このため、前記ナット部材の一部をなす蓋部材は複数の方向転換路を具備したものとなり、かかる蓋部材を構成する蓋部材本体及びターンプレートもこれに対応したものとなる。
また、前記ターンプレートには方向転換路の内周側案内面が配置されることから、方向転換路に出入りするボールは、ターンプレートを貫通して前記ナット本体と蓋部材本体との間を往来しており、ターンプレートにはナット本体の負荷通路及び戻し通路と重なるボールの貫通孔を形成する必要が生じる。
従って、前記ナット本体に具備された複数の無限循環路に対して単一のターンプレートを配置した場合には、前記貫通孔をターンプレートに対して無限循環路の回路数分だけ設ける必要が生じ、ボールがターンプレートに引っかかることなく円滑に方向転換路に出入りするためには、かかるターンプレートに形成される複数の貫通孔の相互の位置精度を高める必要があり、当該ターンプレートの製作に手間がかかるといった課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ボールの円滑な循環を確保しつつも、ターンプレートの寸法精度を緩和してその製作を容易なものにすることが可能であると共に、組み立ても容易な運動案内装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の運動案内装置は、転動体の転走面が長手方向に沿って複数形成された軌道軸と、この軌道軸に対して前記転動体を介して組つけられると共に、前記転動体の負荷通路、戻し通路及び方向転換路から構成される当該転動体の無限循環路を有し、前記軌道軸の長手方向に沿って移動自在な移動部材とを備えている。また、前記移動部材は、前記軌道軸の各転走面と対向して前記負荷通路を構成する複数の負荷転走面を有すると共に各負荷転走面に対応した前記戻し通路を有する移動部材本体と、この移動部材本体の移動方向の両端面に固定されると共に前記方向転換路が設けられた一対の蓋部材とを備えている。そして、前記蓋部材は、前記移動部材本体に固定されると共に前記方向転換路の外周側案内面が設けられた蓋部材本体と、前記蓋部材本体と前記移動部材本体との間に挟み込まれ、前記蓋部材本体の外周側案内面と対向して前記方向転換路を構成する内周側案内面を有する複数のターンプレートとを備えている。
このような本発明の運動案内装置によれば、移動部材本体に装着されて移動部材の一部を構成する蓋部材が、蓋部材本体と複数のターンプレートとを備えているので、各ターンプレートに対しては移動部材本体の負荷通路及び戻し通路に対応する貫通孔の形成個数が減少し、その分だけターンプレートの寸法精度を緩和してその製作を容易なものにすることが可能となる。また、ターンプレートの寸法精度が緩和されることから、ターンプレートの蓋部材本体及び移動部材本体に対する組み付けが容易なものとなり、その分だけ移動部材の組み立てを容易なものにすることも可能となる。
本発明を適用したボールスプライン装置の一例を示す側面図である。 図1に示したボールスプライン装置の一部切欠き斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1に示したボールスプライン装置のナット本体を示す斜視図である。 図1に示したボールスプライン装置の蓋部材本体を示す斜視図である。 図1に示したボールスプライン装置のターンプレートを示す斜視図である。 図1に示したボールスプライン装置の蓋部材を示す斜視図である。 蓋部材本体の転換溝とターンプレートの案内部を分離した状態を示す断面図である。 蓋部材本体の転換溝とターンプレートの案内部とを嵌合させて完成した方向転換路を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の運動案内装置を詳細に説明する。尚、本発明は添付図面に示す実施形態に限定されるものではない。
図1及び図2は運動案内装置の一種であるボールスプライン装置に本発明を適用した実施形態の一例を示すものであり、図1は側面図、図2は一部を切り欠いて示した斜視図である。このボールスプライン装置は、断面略円柱状に形成されたスプライン軸1と、略円筒状に形成されると共に転動体としての多数のボール3を介して前記スプライン軸1に組付けられたナット部材2とから構成されており、前記ナット部材2がスプライン軸1の周囲を軸方向へ自在に往復運動するように構成されている。前記スプライン軸1は本発明の軌道軸に、前記ナット部材2は本発明の移動部材に相当する。
また、前記ナット部材2は、金属製のナット本体4と、このナット本体4の軸方向の両端に固定ボルト50を用いて固定される一対の蓋部材5とから構成されている。前記ナット本体4は本発明の移動部材本体に相当する。尚、図2ではナット部材内部構造を示すため、ナット本体4から一方の蓋部材5を除去した状態を示している。
前記スプライン軸1の外周面には前記ボール3の転走面10が軸方向に沿って4条形成されており、ボール3はこれら転走面10を転走しながらナット部材2とスプライン軸1との間で荷重を負荷する。各転走面10の長手方向と垂直な断面における形状はサーキュラアーク状、すなわちボール球面の曲率半径よりも僅かに大きな曲率半径の単一円弧からなる形状に形成されている。これらの転走面10は、ナット部材2がスプライン軸1の周囲を矢線A方向に回転する場合に荷重を負荷する転走面10aと、矢線B方向に回転する場合に荷重を負荷する転走面10bとから構成されており、互いに隣接する転走面10aと転走面10bがグループとなって、スプライン軸1の外周面に複数のグループが等間隔に形成されている。これにより、ナット部材2とスプライン軸1との間で回転トルクの伝達が可能となっている。図1及び図2に示したボールスプライン装置では2グループ4条の転走面10がスプライン軸1の外周面に形成されているが、3グループ6条または4グループ8条の転走面を形成することもできる。
このようにナット本体4と一対の蓋部材5との組み合わせからなるナット部材2はボール3の無限循環路を有しており、かかる無限循環路はスプライン軸1の各転走面10に対応して設けられている。各無限循環路は、ボール3が前記スプライン軸1とナット本体4との間で荷重を負荷しながら転走する負荷通路と、この負荷通路に対応して前記ナット本体に設けられた戻し通路と、前記負荷通路と戻し通路との間でボール3の転走方向を180度転換させると共にこれら通路の間でボール3を往来させる方向転換路とから構成されている。前記方向転換路は前記蓋部材5に形成されている。
図3は図1のIII−III線断面図であり、前記ナット本体4に対する負荷通路30及び戻し通路31の配置を示している。略円筒状に形成されたナット本体4の内周面にはスプライン軸1の転走面10に対向する位置にボール直径よりも僅かに大きな内径を有する負荷通路溝40が形成されており、この負荷通路溝40の最深部にはスプライン軸1の転走面10と対面して負荷転走面41が形成されている。ボール3は負荷通路溝40の内部においてスプライン軸1の転走面10とナット本体4の負荷転走面41に接触し、スプライン軸1とナット本体4との間で荷重を負荷している。すなわち、スプライン軸1の転走面10とナット本体4の負荷転走面41とが互いに対向することによって前記負荷通路30が構成されている。前記負荷転走面41はその長手方向に垂直な断面がスプライン軸1の転走面10と同様にサーキュラアーク状に形成されている。
各負荷通路30においてボール3とスプライン軸1の各転走面10またはナット部材2の各負荷転走面31が接触する方向は、スプライン軸1の周方向に関し、隣接する負荷通路と90度ずつ異なっている。これにより、ナット部材2はスプライン軸1の軸方向以外に作用するあらゆる荷重を負荷しながら当該スプライン軸1に沿って往復動することが可能となっている。また、前記負荷通路溝40のスプライン軸1に向けた開口部はボールの直径よりも僅かに小さな開口幅に形成されており、ナット部材2からスプライン軸1を抜き取った場合であっても、ボール3が負荷通路溝から抜け落ちることがないように構成されている。
一方、前記戻し通路及び方向転換路はその内径がボールの直径よりも僅かに大きな円形断面の通路となっており、ボール3はこれら戻し通路31及び方向転換路32の内部を無負荷状態で転走する。すなわち、前記負荷通路30において荷重を負荷していたボール3は、前記方向転換路32の入口に到達すると荷重から開放されて無負荷状態となり、一方の蓋部材5に設けられた方向転換路32の内部を転走した後に、ナット本体4の戻し通路31へと進入する。また、前記戻し通路31へ進入したボール3は無負荷状態のまま当該戻し通路31を転走した後、他方の蓋部材5に設けられた方向転換路32に進入し、かかる方向転換路32を無負荷状態で転走した後に、前記負荷通路30に戻される。前記ナット部材2はこのようなボール3の無限循環を伴いながら、前記スプライン軸1に沿って運動する。
図4は前記ナット本体4を示す斜視図である。このナット本体4は前記スプライン軸1が挿通される貫通孔42を有して略円筒状に形成されており、その内周面には4条の前記負荷通路溝40が軸方向に沿って形成されている。この負荷通路溝40は、前述の通り、前記スプライン軸1に面した開口部の幅がボール3の直径よりも狭く、且つ、内部はボール3の直径よりも僅かに大きな内径で形成されているので、前記ナット本体4に対してワイヤカット放電加工を用いて形成されている。また、前記ナット本体には各負荷通路溝のそれぞれに対応して4カ所に前記戻し通路31が形成されている。これら戻し通路31はナット本体4を貫通する孔として形成されている。尚、図4中において符号43は前記蓋部材を貫通する固定ボルト50が螺合するタップ穴である。
一方、前記ナット本体4に装着される各蓋部材5は蓋部材本体6と一対のターンプレート7とから構成されている。図5は前記蓋部材本体を前記ナット本体との当接面側から観察した斜視図、図6は前記ターンプレートを前記蓋部材本体との当接面側から観察した斜視図、図7は前記蓋部材本体6に対して一対のターンプレート7を組み付けた状態を示す斜視図である。
前記蓋部材本体6は、前記ナット本体4と同様に、前記スプライン軸1が挿通される貫通孔を有して略円筒状に形成されており、その内周面には前記スプライン軸1の転走面10に対応した4カ所の部位にシール突部60が形成されている。これらシール突部60はスプライン軸1の転走面10に遊嵌し、蓋部材本体6とスプライン軸1の隙間を当該スプライン軸1の周方向に沿って一定に保つと共に、方向転換路32の負荷通路30側の入口を前記ターンプレート7と協働して形成する。
また、図5において斜線で示された領域は蓋部材本体6と前記ナット本体4との当接面62であり、前記貫通孔を挟んで一対の当接面62が存在している。そして、これら当接面62に隣接して前記ターンプレート7の嵌合領域63が設けられている。この嵌合領域63と前記当接面62との境界には前記ターンプレート7の厚さに対応した段部が設けられており、前記蓋部材本体6をナット本体4に装着すると、図1に示されるように、これら蓋部材本体6とナット本体4との間にターンプレート7が挟み込まれるようになっている。
かかる蓋部材本体6は固定ボルト50を用いてナット本体に固定され、当該蓋部材本体には固定ボルト50の挿通される一対の貫通孔61が設けられている。これら貫通孔は前記当接面62に開口しており、前記嵌合領域には設けられていない。すなわち、固定ボルト50は前記ターンプレート7を貫通することなく、蓋部材本体6のみを貫通しており、前記ターンプレート7に対して固定ボルト50の締結力が局所的に作用し難い構造となっている。
また、この蓋部材本体6には前記方向転換路32の一部をなす転換溝64が四カ所に形成されている。これら転換溝64は前記当接面62と嵌合領域63の境界部に設けられており、かかる転換溝64の内部には前記方向転換路32の外周側案内面65が形成されている。この外周側案内面65はボール3の転走方向に垂直な断面形状が半円状に形成されており、ボール3の転走方向の一端は前記ナット本体4の負荷通路溝40に連結される一方、他端は前記ナット本体4の戻し通路31に連結される。更に、この転換溝64にはターンプレート7に設けられた案内部71が嵌合する。
前記ターンプレート7は、前記蓋部材本体6の嵌合領域に嵌まり込むプレート部70と、このプレート部70から略半円状に突出して前記蓋部材本体6の転換溝64に嵌合する案内部71とから構成されている。この実施の形態では、前記プレート部70の両端に一対の案内部71が形成され、一つのターンプレート7が二つの転換溝64に対応している。すなわち、前記蓋部材本体6には四つの転換溝64が設けられているので、一つの蓋部材本体6に対して二つのターンプレート7が装着されることになる。
また、略半円状に突出した前記案内部71の外周面にはその周方向に沿って前記方向転換路32の内周側案内面72が形成されている。この内周側案内面72はボール3の転走方向に垂直な断面形状が半円状に形成されており、ボール3の転走方向の一端は前記ナット本体4の負荷通路溝40に連結される一方、他端は前記ナット本体4の戻し通路31に連結される。このため、前記プレート部70には前記負荷通路30の導入口73が負荷通路溝40と略同一の断面形状で形成され、この導入口73が前記内周側案内面72と連続している。
更に、前記プレート部70のナット本体4との接触面、すなわち前記案内部71の形成面と反対側の面には、一対の位置決めスタッド74が設けられている。これら位置決めスタッド74は前記ナット本体4の軸方向端面に開設された基準穴44に嵌合し、前記ターンプレート7をナット本体4に対して位置決めしている。すなわち、位置決めスタッド74をナット本体4の基準穴44に嵌合させると、ターンプレート7の案内部71がナット本体4の負荷通路溝40と戻し通路31との間で位置決めされ、かかる案内部71に形成された内周側案内面72が負荷通路溝40及び戻し通路31の双方と連結されるようになっている。
前記ターンプレート7のプレート部70を前記蓋部材本体6の嵌合領域63に適合させると、図8に示すように、ターンプレート7の案内部71が蓋部材本体6の転換溝64に嵌合する。前記転換溝64の内部には前記方向転換路32の外周側案内面65が、ターンプレート7の案内部71には前記方向転換路32の内周側案内面72が形成されていることから、かかる転換溝に案内部を嵌合させると、図9に示すように、ボール3の直径よりも僅かに大きな内径を有する方向転換路32が完成する。
そして、前記蓋部材本体6とターンプレート7とが嵌合した一対の蓋部材5を前記ナット本体4の両端に固定ボルト50を用いて固定すると、当該蓋部材5に形成された方向転換路32がナット本体4に形成された負荷通路溝40と戻し通路31とを連結し、ボール3の無限循環路が完成する。
尚、図7中における符号51は、ナット部材2を機械装置等に設けられた取付け孔に圧入する際に使用される治具挿入口であり、かかる治具挿入口51に挿入した治具でナット本体4を直接押圧することにより、蓋部材の変形を回避しながらナット部材を前記取付け孔に圧入することが可能となっている。
以上のように構成されたボールスプライン装置では、前記ナット部材2に対してボール3の無限循環路が4回路設けられ、各蓋部材5には4つの方向転換路32が設けられているが、各蓋部材5は2枚のターンプレート7を含んでおり、各ターンプレート7には2つの方向転換路32に対応した案内部71及び導入口73が設けられている。前記無限循環路内をボールが円滑に転走するためには、これら案内部及び導入口はナット本体の負荷通路30及び戻し通路31と正確に対応しなくてはならず、ターンプレートの寸法精度は厳しく管理される必要がある。しかし、この実施形態で示したボールスプライン装置では、前記蓋部材に2枚のターンプレートを含ませたことから、1枚のターンプレートに4つの方向転換路32に対応した案内部71及び導入口73を設ける場合と比較し、ターンプレート7の寸法精度を緩和することが可能となり、各ターンプレート7の製作を容易なものにすることが可能となっている。
また、同一の蓋部材本体6に組み合わされる2枚のターンプレート7は、かかる蓋部材本体6における嵌合領域63が互いに分離されており、各ターンプレート7を蓋部材本体6に対して個別に位置決めすることが可能なので、かかる蓋部材本体6に対するターンプレート7の組み付けも容易なものとなり、その分だけボールスプライン装置のナット部材2を容易に組み立てることが可能となる。
更に、蓋部材5をナット本体4に締結する固定ボルト50は、前記蓋部材本体6を貫通してはいるが、前記ターンプレート7は貫通しておらず、かかるターンプレート7はナット本体4と蓋部材本体6との間に挟み込まれた状態で当該ナット本体4に対して固定されている。すなわち、蓋部材5をナット本体4に固定するために前記固定ボルト50を強固に締結したとしても、かかる固定ボルト50はターンプレート7を貫通しておらず、固定ボルト50の締結力がターンプレート7に対して局所的に及ぶことはない。このため、蓋部材本体6をナット本体4に対して強固に固定したとしても、ターンプレート7が変形することなく、かかるターンプレート7に設けられた案内部71及び導入口73をナット本体4の負荷通路溝40及び戻し通路31に対して正確に対応させることが可能となる。
また更に、前記固定ボルト50はターンプレート7を貫通しておらず、ターンプレート7は前記位置決めスタッド74をナット本体4の基準穴44に対して、案内部71を蓋部材本体6の転換溝64に対して嵌合させた状態で、ナット本体4と蓋部材本体6との間に挟み込まれている。このため、ターンプレート7の前記位置決めスタッド74とナット本体4の基準穴44との嵌合状態に僅かに隙間を与えると共に、ターンプレート7の案内部71と蓋部材本体6の転換溝64との嵌合状態にも僅かに隙間を与えると、ナット本体4と蓋部材本体6との間でターンプレート7が前記隙間分だけ固定位置を自由に変化させることが可能となる。従って、仮にターンプレート7の寸法精度に誤差が含まれるとしても、方向転換路32に出入りするボール3がターンプレート7と接触すると、ターンプレート7が蓋部材本体6の嵌合領域63内でボール3の循環を阻害しない最適位置に移動することになる。すなわち、このようなターンプレート7の固定構造によれば、ターンプレート7の寸法精度に対する許容範囲を拡大したとしても、ボール3の円滑な循環を確保することが可能となり、その分だけ容易に且つ安価にボールスプライン装置を製造することが可能となる。
また、同一の蓋部材本体6に組み合わされる2枚のターンプレート7は、互いに同一の形状を有しているので、これを安価に製造することができるといった利点もある。
尚、以上説明してきた実施形態では、本発明をボールスプライン装置に適用した例を説明したが、例えば、軌道レールに沿ってスライダが運動する直線案内装置、ねじ軸の周囲にナット部材が螺合した送りねじ装置、丸軸の周囲をナット部材が往復運動するボールブッシュ装置などにも本発明を適用することが可能である。
また、以上説明してきた実施形態では本発明の転動体としてボールを用いた例を説明したが、かかる転動体はローラであっても差し支えない。
1…スプライン軸(軌道軸)、2…ナット部材(移動部材)、3…ボール(転動体)、4…ナット本体(移動部材本体)、5…蓋部材、6…蓋部材本体、7…ターンプレート、30…負荷通路、31…戻し通路、32…方向転換路、65…外周側案内面、72…内周側案内面

Claims (4)

  1. 転動体の転走面が長手方向に沿って複数形成された軌道軸と、この軌道軸に対して前記転動体を介して組つけられると共に、前記転動体の負荷通路、戻し通路及び方向転換路から構成される当該転動体の無限循環路を有し、前記軌道軸の長手方向に沿って移動自在な移動部材とを備え、
    前記移動部材は、前記軌道軸の各転走面と対向して前記負荷通路を構成する複数の負荷転走面を有すると共に各負荷転走面に対応した前記戻し通路を有する移動部材本体と、この移動部材本体の移動方向の両端面に固定されると共に前記方向転換路が設けられた一対の蓋部材と、を備え、
    前記蓋部材は、前記移動部材本体に固定されると共に前記方向転換路の外周側案内面が設けられた蓋部材本体と、前記蓋部材本体と前記移動部材本体との間に挟み込まれ、前記蓋部材本体の外周側案内面と対向して前記方向転換路を構成する内周側案内面を有する複数のターンプレートと、を備えていることを特徴とする運動案内装置。
  2. 前記蓋部材本体は固定ボルトによって前記移動部材本体に締結され、前記固定ボルトは前記ターンプレートを貫通することなく蓋部材本体のみを貫通していることを特徴とする請求項1記載の運動案内装置。
  3. 複数のターンプレートは互いに同一形状であることを特徴とする請求項2記載の運動案内装置。
  4. 各ターンプレートは、前記移動部材本体と蓋部材本体との間に挟み込まれる板状保持部と、この板状保持部から半円状に突設されて前記蓋部材本体に嵌合すると共に外周面に前記方向転換路の内周側案内面が設けられた案内部とから構成され、かかる案内部は前記板状保持部の一面側に設けられる一方、前記板状保持部材の他面側には前記移動部材本体に嵌合する位置決めスタッドが設けられていることを特徴とする請求項3記載の運動案内装置。
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