JPWO2011068201A1 - 突合せ溶接継手及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

この溶接継手は、一対の鋼板と、一対の前記鋼板の突合せ部に、一対の前記鋼板の第1面側からの第1高エネルギー密度ビームの照射により、前記第1面から、前記第1面の反対の第2面側に渡って形成された第1の溶接金属と、前記第1の溶接金属の前記第1面側の端面を覆う、第2高エネルギー密度ビームの照射により形成された第2の溶接金属と、を備え、前記第1面における前記第1の溶接金属の幅W1と、前記第1面における前記第2の溶接金属の幅W2とが下記式(1)を満たし、前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さが2.0〜10.0mmである。1.2≦W2/W1≦3.5 ・・・(1)

Description

本発明は、突合せ溶接継手及びその製造方法に関する。
本願は、2009年12月4日に、日本に出願された特願2009−277007号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、地球環境の温暖化の一因とされるCOガスの削減や、石油等の化石燃料の将来的な枯渇に対処するため、再生可能な自然エネルギーの利用が積極的に行われている。風力発電もその一つであり、大規模な風力発電が世界的に普及しつつある。
ここで、風力発電に最も適している地域は、絶えず強風を期待できる地域である。特に、このような条件を満足する洋上での風力発電(洋上風力発電)も世界的規模で計画及び実現されている(特許文献1〜4参照)。
洋上に風力発電用の塔を建設するためには、海底の地盤に塔の基礎部分を打ち込む必要がある。海水面から風力発電のタービン翼の高さを十分確保するためには、この基礎部分が十分な長さを持つことが必要である。そのため、風力発電用の塔の基礎部分で使用する鋼板の板厚は、基礎部分の長さに応じて厚くし、強度や剛性を確保しなければならない。例えば、ジャケット型基礎では板厚30mm以上の鋼板を用いる。モノパイル型基礎においては板厚が50mm以上(例えば、100mm程度)を用いる。さらに基礎部分は直径が4m程度の大断面を有する管構造となり、塔の全体高さは80m以上にもなる。
しかしながら、このような巨大構造物を建設現場近くの海岸で、簡易に、しかも高能率で溶接組み立てすることは非常に困難であった。さらに、上記のような最大板厚100mmにもおよぶ極厚鋼板を高能率で、しかも現地で溶接するという、従来にないニーズが生じてきた。
一般に、電子ビーム溶接やレーザビーム溶接などの高エネルギー密度ビーム溶接は、効率的に溶接できる溶接方法である。しかし、高エネルギー密度ビーム溶接を行うための条件を整えることは簡易ではなく、特に、電子ビーム溶接においては、真空チャンバー内で高真空状態を維持して溶接する必要があるので、従来は、溶接できる鋼板の大きさが限られていた。
これに対して、近年、板厚100mm程度の極厚鋼板を効率よく、しかも現地で溶接できる溶接方法として、低真空下で施工が可能な減圧電子ビーム溶接(RPEBW:Reduced Pressured Electron Beam Welding)が英国の溶接研究所で開発され、提案されている(特許文献5)。
洋上の風力発電塔は、上記のように絶えず強風や波にさらされる。このため、塔の基礎部分の構造体は、強風や波、さらにはタービン翼の回転による振動により絶え間なく繰り返し荷重を受けることとなる。
このような環境下において、塔の基礎部分における溶接部には、通常の疲労サイクルとはオーダーが異なるギガサイクル域の振動に対する耐疲労特性が要求されていた。特に、溶接ビード(溶接金属)の止端部では応力集中が大きくなり、溶接継手の繰り返し荷重に対する疲労強度が低下するという問題が生じていた。
このような止端部への応力集中を緩和するための対策として、従来、図3A及び図3Bに示されるような、鋼板21と溶接ビード22の止端部における曲率半径ρと接触角θを大きくすることにより応力集中を緩和する技術が提案されてきた。
なお、図3Aは、従来の突合せ溶接継手の溶接ビードの一例を示す断面模式図である。また、図3Bは、図3A中に示す溶接ビードの止端部T近傍の拡大断面模式図である。
例えば、特許文献6では、フラックス成分及びシールドガス成分を調整することにより、上記の曲率半径ρおよび接触角θを大きくすることが提案されている。
また、特許文献7では、鋼板の厚さに対する溶接ビード幅の比率を0.2以下とすることにより、溶接ビードの止端部における応力集中を小さくすることが提案されている。
特開2008−111406号公報 特開2007−092406号公報 特開2007−322400号公報 特開2006−037397号公報 国際公開99/16101号パンフレット 特開平4−361876号公報 特開2004−181530号公報
上記したように、溶接ビードの止端部では応力集中の度合いが増大してしまう。その結果、風力や波力、タービン翼の回転等によるギガサイクル域の振動による繰り返し荷重に対する突合せ溶接継手の疲労強度が低下するという問題がある。
しかし、このような止端部の応力集中への対応策とする上記従来技術では、次のような課題がある。
特許文献6の方法は、ガスシールドアーク溶接によるもので、高エネルギー密度ビーム溶接によりシールドガスを使用しないで溶接する本課題に適用することはできない。
また、特許文献7では、溶接ビードの形状が特定されているにすぎず、具体的にどのようにして上述したような溶接ビード幅を形成するのか、またそのための溶接条件等が何ら開示されていない。したがって、再現性に欠け、工業的に利用することが極めて困難であるという問題がある。
さらに、溶接継手における200万回疲労強度の向上について言及されているにすぎず、ギガサイクル域の振動に対する耐疲労特性を向上させる本課題に適用することはできない。
本発明は、このような問題を生じることなく、一対の鋼板に対して電子ビーム溶接などによる高エネルギー密度ビーム溶接を行う際に、溶接ビードの止端部における応力集中を緩和し、ギガサイクル域の振動に対しても耐えうる疲労特性を有し、かつ十分な破壊靱性を有する突合せ溶接継手を簡易に、かつ再現性をもって提供することを目的とする。
本発明は上記課題の対策として、電子ビーム溶接などの高エネルギー密度ビーム溶接における溶接部において、溶接ビードを再溶融し再溶融ビードを形成することにより、溶接ビードの止端部における応力集中を緩和し疲労特性を向上させるものである。
本発明の概要は以下のとおりである。
(1)本発明の一態様に係る突合せ溶接継手は、一対の鋼板と、一対の前記鋼板の突合せ部に、一対の前記鋼板の第1面側からの第1高エネルギー密度ビームの照射により、前記第1面側から、前記第1面の反対の第2面側に渡って形成された第1の溶接金属と、前記第1の溶接金属の前記第1面側の端面を覆う、第2高エネルギー密度ビームの照射により形成された第2の溶接金属と、を備え、前記第1面における前記第1の溶接金属の幅Wと、前記第1面における前記2の溶接金属の幅Wとが下記式(1)を満たし、前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さが2.0〜10.0mmである。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(1)
(2)上記(1)に記載の突合せ溶接継手では、前記第1の溶接金属の前記第2面側の端面を覆う、第3高エネルギー密度ビームにより形成された第3の溶接金属を備え、前記第2面における前記第1の溶接金属の幅Wと、前記鋼板の前記第2面における前記第3の溶接金属の幅Wとが下記式(2)を満たし、前記第3の溶接金属の前記第2面からの深さが2.0〜10.0mmであってもよい。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(2)
(3)上記(1)または(2)に記載の突合せ溶接継手では、前記鋼板の板厚の中心における前記第1の溶接金属の幅Wが、前記鋼板の板厚の15%以下であってもよい。

(4)上記(1)または(2)に記載の突合せ溶接継手では、前記鋼板が、板厚が30mm以上であり、降伏強さが355MPa以上である鋼板であってもよい。
(5)上記(1)または(2)に記載の突合せ溶接継手は、風力発電塔の基礎部分を構成する構造体又は鋼管柱に使用されていてもよい。
(6)本発明の一態様に係る突合せ溶接継手の製造方法は、一対の鋼板の突合せ部に、第1高エネルギー密度ビームを照射し、一対の前記鋼板の前記第1高エネルギー密度ビームの照射側である第1面における幅がWである第1の溶接金属を形成する工程と、前記第1の溶接金属に、前記第1高エネルギー密度ビームのエネルギー密度よりも低いエネルギー密度である第2高エネルギー密度ビームを照射し、前記鋼板の前記第1面における幅がWである第2の溶接金属を形成する工程と、を有し、前記幅Wと前記幅Wが下記式(3)を満たし、前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さを2.0〜10.0mmとする。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(3)
(7)上記(6)に記載の突合せ溶接継手の製造方法では、前記鋼板の板厚の中心における前記第1の溶接金属の幅Wを、前記鋼板の板厚の15%以下としてもよい。
(8)上記(6)または(7)に記載の突合せ溶接継手の製造方法では 前記第1高エネルギー密度ビーム及び前記第2高エネルギー密度ビームがともに電子ビームであってもよい。
(9)上記(6)または(7)に記載の突合せ溶接継手の製造方法では、前記第1高エネルギー密度ビームの照射及び前記第2高エネルギー密度ビームの照射はともに、一対の前記鋼板の溶接部形成領域及びその周辺のみを真空下として行われてもよい。
(10)上記(6)または(7)に記載の溶接継手の形成方法では、前記鋼板として、前記鋼板の板厚が30mm以上であり、降伏強さが355MPa以上である鋼板を用いてもよい。
本発明によれば、一対の高強度鋼板を高エネルギー密度ビーム溶接して溶接構造体とする際、第1の溶接金属を再溶融し、第1の溶接金属の止端部よりもなだらかな止端部を有する第2の溶接金属を形成することにより、止端部における応力集中が緩和される。その結果、ギガサイクル域の振動環境における耐疲労特性を有し、かつ、破壊靱性に優れた突合せ溶接継手を製造することができる。
本実施形態における突合せ溶接継手を示す断面模式図である。 本実施形態における突合せ溶接継手を示す断面模式図である。 本実施形態における突合せ溶接継手の第1の溶接金属2の幅Wの推定方法を説明するための断面模式図である。 従来の突合せ溶接継手の溶接ビードの一例を示す断面模式図である。 図3A中に示す溶接ビードの止端部T近傍の拡大断面模式図である。
本発明は、一対の高強度鋼板に、電子ビームやレーザビームなどの高エネルギー密度ビームを照射する溶接(高エネルギー密度ビーム溶接)により形成される溶接ビードにおいて、この溶接ビード(第1の溶接金属)を再溶融して再溶融ビード(第2の溶接金属)を形成することにより、第1の溶接金属の止端部における応力集中を緩和し、ギガサイクル域の振動環境における耐疲労特性を向上させる。
以下に、図を参照しながら本発明の一実施形態に係る突合せ溶接継手について説明する。
図1Aは、本実施形態による突合せ溶接継手の第1の溶接金属の長手方向に垂直な方向の断面模式図を示す。図1Aに示すように、本実施形態に係る突合せ溶接継手は、一対の鋼板1の突合せ部に、一対の鋼板1の第1面1A側からの第1高エネルギー密度ビームの照射により形成された第1の溶接金属2と、第1の溶接金属2の第1面1A側の全端面を覆う、第2高エネルギー密度ビームの照射により形成された第2の溶接金属3Aと、を備えている。なお、第1の溶接金属2は、第1面1A側から、第1面1Aの反対の第2面1B側に渡って形成されている。
また、第1の溶接金属2の第1面1Aにおける幅Wと、第1面1Aにおける第2の溶接金属3Aの幅Wとが下記式(1)と満たし、第2の溶接金属3Aの第1面1Aからの深さDが2.0〜10.0mmである。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(1)
ここで、Wは、上述したように、第1高エネルギー密度ビーム照射側である第1面1Aにおける第1の溶接金属2の推定幅(Wの推定方法は後述する。)である。また、W2は、第2高エネルギー密度ビームの照射により形成された第2の溶接金属3Aの、第1面1Aにおける幅である。
図1Aに示すように、第1の溶接金属2のうち、第1高エネルギー密度ビームの照射側の端面は、第2の溶接金属3Aに覆われている。また、この第2の溶接金属3Aの止端部の形状は、図3Aに示す従来の溶接ビードと比較してなだらかになっている。これにより、止端部における応力集中が緩和される。
また、本実施形態において、第2の溶接金属3Aの幅Wが、第1の溶接金属の幅Wに対して1.2≦W/W≦3.5を満たすことが必要である。
第2の溶接金属3Aの幅Wと第1の溶接金属の幅Wとの比W/Wが小さすぎると、応力集中を緩和する効果が減少するため、W/Wを1.2以上とする。また、必要に応じて、W/Wを1.2以上又は1.8以上としてもよい。
一方、第2の溶接金属3Aの幅Wが広くなると、第1面1A上において、第2の溶接金属3Aの止端部に生じる溶接線に垂直な方向の引張残留応力の悪影響が無視できなくなる。さらに、W/Wが大きくなりすぎると粗粒域が増加して、継手靭性が低下するおそれがある。これらの理由により、W/Wを3.5以下とする。また、必要に応じて、W/Wを3.2以下又は2.8以下としてもよい。
ここで、第1高エネルギー密度ビームの照射により形成された第1の溶接金属2の第1面1A側の端面の形状は、第2の溶接金属3Aの形成後は直接確認することはできない。しかし、第1面1A側における、第1の溶接金属2の幅Wは以下に示す方法により推定することができる。
図2に、本実施形態における、第1の溶接金属2及び第2の溶接金属3Aの位置関係を説明するための断面模式図を示す。図2は、第1の溶接金属2の長手方向に垂直な方向の断面図である。
この断面における第1の溶接金属2と第2の溶接金属3Aの境界線のうち、第1の溶接金属2の幅方向の両端点を、C1、C2とする。
次に、同断面における一方の母材(鋼板1)と第1の溶接金属2の境界線であるL1上において、第2の溶接金属3Aの最深部と概略同一の深さの位置をS1とする。なお、また、他方の母材と第1の溶接金属2との境界線L2上においても同様にS2を定義する。
次に、S1、S2をそれぞれC1、C2と結んだ直線をそれぞれL1´、L2´とする。そして、L1´及びL2´と第1面1Aとの交点をt1、t2とする。t1とt2との距離tは、第2の溶接金属3A形成前の第1の溶接金属の幅Wを十分な精度で近似する。このため、距離tをWとみなすことができる。
本実施形態において、第2の溶接金属3Aにおける鋼板1の第1面1Aからの深さDは2.0〜10.0mmとする必要がある。第2の溶接金属3Aの深さDが浅すぎると、第1の溶接金属2の止端部の形状変化が少なく、応力集中を緩和する効果が減少するおそれがあるため、深さDを2.0mm以上とする。必要に応じて、深さDを3.0mm以上又は4.0mm以上としてもよい。
一方、第2の溶接金属3Aの深さDが深すぎると、鋼板1内部の第2の溶接金属3A近傍に付与される引張残留応力が大きくなり、耐疲労特性を低下させるおそれがある。さらに、溶接部及びその近傍の脆性劣化を引き起こす可能性もあるため、深さDを10.0mm以下とする。必要に応じて、深さDを9.0mm以下、8.0mm以下又は7.0mm以下としてもよい。
なお、本実施形態における深さDとは、第2高エネルギー密度ビーム照射側の第1面1Aから第2の溶接金属3Aの最深部までの距離である。
また、図1Bに示すように、本実施形態に係る突合せ溶接継手において、第1の溶接金属2の端面のうち、第1面1Aの反対側の第2面1B側の端面を覆うように、第3の溶接金属3Bが形成されていてもよい。このとき、第2面1Bにおける第1の溶接金属2の幅Wと、第2面1Bにおける第3の溶接金属の幅Wとが下記式(2)を満たし、第3の溶接金属3Bの第2面1Bからの深さDが2.0〜10.0mmであることが好ましい。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(2)
また、第3の溶接金属3Bは、第3高エネルギー密度ビームにより形成することができる。
なお、第1高エネルギー密度ビームの照射により形成された第1の溶接金属2の第2面1B側の端面の形状は、第3の溶接金属3Bの形成後は直接確認することはできないが、第1の溶接金属2の幅Wの推定方法と同様の方法により、第2面1B側における第1の溶接金属2の幅Wを推定することができる。
このように、第2の溶接金属3Aと第3の溶接金属3Bとを設けることにより、鋼板1の表裏面ともに耐疲労特性を向上させることができる。
なお、上述の第1高エネルギー密度ビーム、及び第2高エネルギー密度ビーム及び第3高エネルギー密度ビームとしては、電子ビーム、レーザビーム等を使用することができる。
また、上述の第1高エネルギー密度ビーム溶接は、例えば、電子ビームを用いた場合、板厚50mmの鋼板を使用するとき、加速電圧150V、ビーム電流180mA、溶接速度100〜300mm/分程度の条件で照射されてもよい。
また、上述の第1高エネルギー密度ビーム溶接を行う際、一対の鋼板1の突合せ面に厚さ0.1mm程度の金属箔を挿入して溶接し、突合せ溶接継手を製造してもよい。この金属箔としては、例えば、Ni箔等を例示できる。このように、第1高エネルギー密度ビーム溶接の際に金属箔を挿入することによって、溶接部の靭性劣化を防ぐことができる。
また、上述の第2高エネルギー密度ビームの照射は、第1高エネルギー密度ビーム溶接における入熱量の1/10程度の入熱量、例えば、加速電圧90V、ビーム電流60mA、溶接速度500mm/分超の条件で照射されてもよい。これは、第1の溶接金属を再溶融する際の入熱量が少なすぎると、止端部の応力集中の緩和の効果が低く、一方、入熱量が多すぎると、溶接部の靭性劣化の原因となり得るためである。
また、第2高エネルギー密度ビームの照射を行う際、高速度のオシレーション機能を使用することが好ましい。これは、第1の溶接金属の両止端部を同時に溶融可能となるため、例えばTIGアークを用いた第1の溶接金属止端部の再溶融処理(TIGドレッシング)に比べて大幅に高速度で止端部の再溶融が可能となるためである。なお、本発明の実施に際し、測定された幅Wをもとに、加速電圧、ビーム電流、溶接速度又はオシレーション条件などを調整することにより、目標とする幅Wと深さDを容易に達成するができる。
なお、第3の溶接金属3Bを形成するための第3高エネルギー密度ビームの照射条件としては、上述した第2高エネルギー密度ビームの照射条件と概略同一としても構わないが、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。
第1高エネルギー密度ビームによる溶接時にビームの照射領域が大きくなると、鋼板に与える入熱量が過大となる。この結果、FL(Fusion Line)部の組織が粗大化したり、脆化相である島状マルテンサイト(MA:Martensite−Austenite constituent)が生成したりする。このため、ビームの照射域の増大は、溶接金属やFL部の靭性を低下させるおそれがあるので好ましくない。
また、第1高エネルギー密度ビーム溶接としてRPEBW溶接を用いて溶接継手を作製する場合は、真空チャンバー内の高真空状態で電子ビーム溶接(EBW溶接)により作製した溶接継手に比べ、第1の溶接金属の幅が増大する傾向にある。
このため、RPEBW溶接を用いた場合でも、突合せ溶接継手のシャルピー値vEを安定して確保するために、第1の溶接金属の幅Wを、鋼板の板厚の30%以下又は20%以下とすることが好ましい。
また、鋼板の板厚の中心における第1の溶接金属の幅Wを、15%以下または10%以下とすることが好ましい。単に、幅Wを15mm以下、11mm以下又は7mm以下に制限してもよい。幅Wを7mm以下、6mm以下又は5mm以下に制限してもよい。
また、第1の溶接金属の幅W及びWが狭すぎると第1高エネルギー密度ビームの入射方向や安定性によっては開先面を完全に溶融させることが困難となるため、第1の溶接金属の幅Wは、鋼板の板厚の2%以上とするともに、第1の溶接金属の幅Wは、鋼板の板厚の中心において、鋼板の板厚の2%以上とすることが好ましい。
また、本実施形態に係る溶接継手は、高強度鋼板を高エネルギー密度溶接して溶接構造体とするために用いられる。使用される鋼板は、これに限定されないが、好ましくは降伏強さが355MPa以上のものである。このような高強度鋼板としては、公知の成分組成の溶接用構造用鋼から製造したものでよい。なお、鋼板の降伏強さを600MPa以下としてもよい。または鋼板の引張強さを400MPa以上又は490MPa以上、若しくは780MPa以下又は690MPa以下に制限してもよい。
例えば、質量%で、C:0.02〜0.20%、Si:0.01〜1.0%、Mn:0.3〜2.1%、Al:0.001〜0.20%、N:0.02%以下、P:0.01%以下、S:0.01%以下、Ni:0.50〜4.0%を基本成分とし、母材強度や継手靭性の向上等、要求される性質に応じて、Cr、Mo、Cu、W、Co、V、Nb、Ti、Zr、Ta、Hf、REM、Y,Ca、Mg、Te、Se、Bの内の1種又は2種以上を合計8%以下または3%以下で含有する鋼を使用することができる。
鋼板の板厚は特に限定されないが、上記のような課題が顕在化するのは、板厚が30mm以上の高強度鋼板である。しかしながら、板厚30mm以上に限定する必要はない。板厚6mm以上であれば、本発明の効果を発揮できるので、板厚6mm以上としてもよい。必要に応じて、板厚12mm以上又は板厚20mm以上としてもよい。板厚50mm以上ではより高い効果が得られるため、板厚50mm以上としてもよい。一方、板厚が非常に厚くなると、高エネルギー密度ビーム溶接が困難になるため、板厚200mm以下、板厚150mm以下又は板厚100mm以下に制限してもよい。
なお、風力発電塔などでは、鋼板を曲げ加工した後に鋼管に溶接したり、または、鋼管同士を溶接したりすることも行われている。この場合も基本的には、曲げ加工された鋼板の突合せ溶接である。したがって、このような曲げ加工された鋼板から鋼管を製造するための溶接や、鋼管同士の溶接にも、本発明は適用できる。
本実施形態における突合せ溶接継手において、第1の溶接金属、第2の溶接金属及び第3の溶接金属の硬さは、鋼板の母材の硬さの110%以上150%以下であることが好ましい。これらの溶接金属の硬さは、焼入性を確保して粗大なフェライトが生成しないようにするためには、好ましくは、鋼板の母材の硬さの110%以上である。しかし、硬すぎると局所的な応力の増大による破壊靱性の劣化をまねくので、150%以下であることが好ましい。
上記のような硬度差は、溶接後の冷却速度を調整することで、溶接金属の硬度が高くなり過ぎないようにすることにより達成できる。
本実施形態における突合せ溶接継手によれば、第1の溶接金属が再溶融され、第1の溶接金属の止端部よりもなだらかな止端部を有する第2の溶接金属及び第3の溶接金属が形成されている。その結果、第2の溶接金属及び第3の溶接金属の止端部における応力集中が緩和され、ギガサイクル域の振動環境における耐疲労特性を向上させることができる。さらに、十分な破壊靱性も得ることができる。
そのため、ギガサイクル域の振動に対する耐疲労特性が要求されている風力発電塔の基礎部分を構成する構造体や鋼管柱などとして使用することが可能となる。
また、本実施形態における突合せ溶接継手の製造方法において、第1高エネルギー密度ビーム、第2高エネルギー密度ビーム及び第3高エネルギー密度ビームの照射はともに、鋼板の溶接部形成領域及びその周辺のみを真空下として行うことが好ましい。
このような条件でビームの照射を行うことにより、例えば洋上風力発電用の塔等の巨大構造物を建設現場近くで、簡易にかつ高能率に溶接することができる。その結果、本実施形態にかかる突合せ溶接継手を簡易かつ高能率に製造することができる。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、実施例における条件は、本発明の実施可能性および効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、これらの条件例のみに限定されない。
本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件ないし条件の組み合わせを採用し得るものである。
表1に示す化学組成、各板厚における降伏強さ及び引張強さを有する鋼板を用いて、表3に示す溶接条件で電子ビーム溶接(第1高エネルギー密度ビームによる溶接)を行い、電子ビーム照射側の鋼板表面における幅がWの第1の溶接金属を有する突合せ溶接継手を作成した。また、鋼板の板厚tの中心(t/2)における第1の溶接金属の幅Wを表5に示すようになるよう調整した。
なお、必要に応じて、表2に示す成分を有する、厚さ0.1mmの金属箔を開先面に挿入して突合せ溶接継手を作成した。
次に、表4に示す再溶融条件で、電子ビーム溶接(第2高エネルギー密度ビームによる溶接)を行い、第1の溶接金属の照射側の端面を覆うように第2の溶接金属を形成した。この際、第2の溶接金属の深さD、入熱量及び幅Wを調整しながら、表5に示すような形状を有する第2の溶接金属を形成した。また、第2の溶接金属の幅Wの調整には電子ビーム溶接機に付属のオシレート機能を使用した。
また、試験番号19については、表4に示す再溶融条件E3で、第2高エネルギー密度ビームによる溶接を行い、第1の溶接金属の照射側の端面を覆うように第2の溶接金属を形成するとともに、再溶融条件E1で、第3高エネルギー密度ビームによる溶接を行い、第1の溶接金属の第1高エネルギー密度ビーム照射側とは反対側の端面を覆うように、第3の溶接金属を形成した。この際、第3の溶接金属の深さD、入熱量及び幅Wを調整しながら、表5に示すような形状を有する第3の溶接金属を形成した。
なお、第1高エネルギー密度ビーム、第2高エネルギー密度ビーム及び第3高エネルギー密度ビームによる溶接はともに、表5に示す真空度においてそれぞれ行った。また、表5の試験番号19における下段の数値(括弧内の数値)は、第3高エネルギー密度ビームの照射の際の再溶融条件、鋼板裏面における第1の溶接金属の幅(W)、第3高エネルギー密度ビームの照射により形成された第3の溶接金属の幅(W)、再溶融比率(W/W)、第3の溶接金属の深さ(D)をそれぞれ示す。
以上のようにして得られた突合せ溶接継手の性能に関し、表5に示す継手特性を評価した。
まず、シャルピー値vE(J)は、溶接継手の表面直下からノッチ位置が第2の溶接金属の中央となるような2mmVノッチシャルピー試験片を採取し、衝撃試験において、−40℃の試験温度で求めた値である。その結果を表5に示す。なお、シャルピー衝撃試験は、JIS Z 2242に準拠して行った。
疲労試験は、得られた突合せ溶接継手からJIS Z 3103−1987に準拠した疲労試験片を採取し、油圧サーボ疲労試験機(Hz)を用いて行った。試験条件としては、雰囲気は室温大気中、応力比0.1、繰り返し速度5〜40Hz、応力範囲は80〜200MPaで行った。疲労強度は表5に示すように、破断寿命が繰り返し数200万回(2×10回)における継手疲労強度F1とギガサイクル(10回)に対応する継手疲労強度F2を測定した。
また、上記の疲労試験片とは別に、得られた突合せ溶接継手から超音波用疲労試験片を採取し、繰り返し数2×10回の疲労強度F1´、および2×10回までのギガサイクルでの疲労強度F2´を求めた。そしてこの2条件の結果を比較して、その間の低下比率(F2´/F1´)を求めた。
次いで、上記継手疲労試験で求めた2×10回の継手疲労強度F1にこの低下比率(F2´/F1´)をかけて、ギガサイクル下での継手疲労強度(推定値)F2を評価した。
以上の結果を表5に示す。
Figure 2011068201
Figure 2011068201
Figure 2011068201
Figure 2011068201
Figure 2011068201
表5において、試験番号1〜19までは本発明例であり、本発明の要件を全て満たしており、繰り返し数200万回(2×10回)とギガサイクル(10回)の継手疲労強度やシャルピー値をはじめとする全ての機械的特性は良好であった。
また、試験番号19については、鋼材の表裏面ともに再溶融ビード(第2の溶接金属及び第3の溶接金属)を形成した本発明である。このように、鋼材の表裏面ともにおいて、第1の溶接金属を再溶融させ、第2の溶接金属及び第3の溶接金属を形成したため、繰り返し数200万回とギガサイクルの継手疲労強度や、シャルピー値をはじめとする全ての機械的特性をより向上させることができた。
試験番号20、21、24、ならびに26は第2の溶接金属の幅Wが狭く、第1の溶接金属止端部の再溶融が不十分であったため、止端部の接触角(図3B参照)が大きく、ギガサイクル時の継手疲労強度F2が大きく低下した。
一方、試験番号22、25は第2の溶接金属の幅Wが十分広く、第1の溶接金属止端部の溶融が十分になされたものの、第2の溶接金属による鋼板表面近傍の組織の脆化が激しかったために、シャルピー値が大きく低下した。
試験番号22は第2の溶接金属を形成しなかった場合であるが、溶接ままでは第1の溶接金属止端部の接触角が大きく、顕著にギガサイクル時の継手疲労強度が低下した。
試験番号27は、第2の溶接金属の深さDが浅すぎたため、第1の溶接金属の止端部の溶融が不十分であった。その結果、第1の溶接金属止端部の接触角を緩やかにすることができず、応力集中を緩和させる効果が減少してしまった。そのため、顕著にギガサイクル時の継手疲労強度が低下してしまった。
一方、試験番号28は、第2の溶接金属の深さDが深すぎたため、第2の溶接金属で形成された余盛り高さが高く、止端部の接触角が大きかったため、顕著にギガサイクル時の継手疲労強度が低下した。さらに、第2の溶接金属による鋼板表面近傍の組織の脆化が激しかったために、シャルピー値が大きく低下した。
試験番号29は、第1の溶接金属の幅WとWが、鋼板板厚に対して広すぎたため、鋼板表面及び内部の組織の脆化が激しく、シャルピー値が大幅に低下してしまった。
試験番号30は、第2の溶接金属をTIG溶接により形成した場合であるが、第2の溶接金属の幅Wが広くなりすぎ、第1の溶接金属止端部の溶融が十分になされたものの、第2の溶接金属の深さDが浅くなったため、第1の溶接金属止端部の接触角を緩やかにすることができず、応力集中を緩和させる効果が減少してしまった。さらに、第2の溶接金属による鋼板表面近傍の組織の脆化が激しかった。これらの結果、ギガサイクル時の継手疲労強度が大幅に低下してしまった。
本発明の溶接継手は、ギガサイクル域の振動環境における耐疲労特性と十分な破壊靱性とを有するため、洋上風力発電塔の基礎部材などに適用できる。このため、産業上の利用可能性を十分に有する。
1 鋼板
1A 第1面
1B 第2面
2 第1の溶接金属
3A 第2の溶接金属
3B 第3の溶接金属
第2の溶接金属の深さ
第3の溶接金属の深さ
(第1面1Aにおける)第1の溶接金属の幅
(第1面1Aにおける)第2の溶接金属の幅
鋼板の板厚中心における第1の溶接金属の幅
(第2面1Bにおける)第1の溶接金属の幅
(第2面1Bにおける)第3の溶接金属の幅
21 鋼板
22 溶接ビード
ρ 溶接ビード止端部曲率半径
θ 溶接ビード止端部接触角
本発明の概要は以下のとおりである。
(1)本発明の一態様に係る突合せ溶接継手は、一対の鋼板と、一対の前記鋼板の突合せ部に、一対の前記鋼板の第1面側からの第1高エネルギー密度ビームの照射により、前記第1面側から、前記第1面の反対の第2面側に渡って形成された第1の溶接金属と、前記第1の溶接金属の前記第1面側の端面を覆う、第2高エネルギー密度ビームの照射により形成された第2の溶接金属と、を備え、前記第1面における前記第1の溶接金属の幅Wと、前記第1面における前記2の溶接金属の幅Wとが下記式(1)を満たし、前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さが2.0〜10.0mmであり、前記鋼板の板厚の中心における前記第1の溶接金属の幅W が、前記鋼板の板厚の15%以下であり、前記鋼板の板厚が30mm以上200mm以下である。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(1)
(2)上記(1)に記載の突合せ溶接継手では、前記第1の溶接金属の前記第2面側の端面を覆う、第3高エネルギー密度ビームにより形成された第3の溶接金属を備え、前記第2面における前記第1の溶接金属の幅Wと、前記鋼板の前記第2面における前記第3の溶接金属の幅Wとが下記式(2)を満たし、前記第3の溶接金属の前記第2面からの深さが2.0〜10.0mmであってもよい。
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(2)
)上記(1)または(2)に記載の突合せ溶接継手では、前記鋼板が、降伏強さが355MPa以上である鋼板であってもよい。
)上記(1)〜(3)の何れか一項に記載の突合せ溶接継手は、風力発電塔の基礎部分を構成する構造体又は鋼管柱に使用されていてもよい。
)本発明の一態様に係る突合せ溶接継手の製造方法は、一対の鋼板の突合せ部に、第1高エネルギー密度ビームを照射し、一対の前記鋼板の前記第1高エネルギー密度ビームの照射側である第1面における幅がWである第1の溶接金属を形成する工程と、前記第1の溶接金属に、前記第1高エネルギー密度ビームのエネルギー密度よりも低いエネルギー密度である第2高エネルギー密度ビームを照射し、前記鋼板の前記第1面における幅がWである第2の溶接金属を形成する工程と、を有し、前記幅Wと前記幅Wが下記式(3)を満たし、前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さを2.0〜10.0mmとし、前記鋼板の板厚の中心における前記第1の溶接金属の幅W を前記鋼板の板厚の15%以下とし、前記鋼板として、板厚が30mm以上200mm以下である鋼板を用いる
1.2≦W/W≦3.5 ・・・(3)
)上記(5)に記載の突合せ溶接継手の製造方法では、前記第1高エネルギー密度ビーム及び前記第2高エネルギー密度ビームがともに電子ビームであってもよい。
)上記()または()に記載の突合せ溶接継手の製造方法では、前記第1高エネルギー密度ビームの照射及び前記第2高エネルギー密度ビームの照射はともに、一対の前記鋼板の溶接部形成領域及びその周辺のみを真空下として行われてもよい。
(8)上記(5)〜(7)の何れか一項に記載の突合せ溶接継手は、前記第1面の反対の第2面における前記第1の溶接金属に、前記第1高エネルギー密度ビームのエネルギー密度よりも低いエネルギー密度である第3高エネルギー密度ビームを照射し、前記第2面における幅がW である第3の溶接金属を形成する工程を有し、前記第2面における前記第1の溶接金属の幅W と、前記鋼板の前記第2面における前記第3の溶接金属の幅W とが下記式(4)を満たし、前記第3の溶接金属の前記第2面からの深さが2.0〜10.0mmである。
1.2≦W /W ≦3.5 ・・・(4)
)上記(5)〜(8)の何れか一項に記載の溶接継手の形成方法では、前記鋼板として、降伏強さが355MPa以上である鋼板を用いてもよい。
試験番号20、23、ならびに25は第2の溶接金属の幅Wが狭く、第1の溶接金属止端部の再溶融が不十分であったため、止端部の接触角(図3B参照)が大きく、ギガサイクル時の継手疲労強度F2が大きく低下した。
一方、試験番号2124は第2の溶接金属の幅Wが十分広く、第1の溶接金属止端部の溶融が十分になされたものの、第2の溶接金属による鋼板表面近傍の組織の脆化が激しかったために、シャルピー値が大きく低下した。
試験番号26は、第2の溶接金属の深さDが浅すぎたため、第1の溶接金属の止端部の溶融が不十分であった。その結果、第1の溶接金属止端部の接触角を緩やかにすることができず、応力集中を緩和させる効果が減少してしまった。そのため、顕著にギガサイクル時の継手疲労強度が低下してしまった。
一方、試験番号27は、第2の溶接金属の深さDが深すぎたため、第2の溶接金属で形成された余盛り高さが高く、止端部の接触角が大きかったため、顕著にギガサイクル時の継手疲労強度が低下した。さらに、第2の溶接金属による鋼板表面近傍の組織の脆化が激しかったために、シャルピー値が大きく低下した。
試験番号28は、第1の溶接金属の幅W が、鋼板板厚に対して広すぎたため、鋼板表面及び内部の組織の脆化が激しく、シャルピー値が大幅に低下してしまった。
試験番号29は、第2の溶接金属をTIG溶接により形成した場合であるが、第2の溶接金属の幅Wが広くなりすぎ、第1の溶接金属止端部の溶融が十分になされたものの、第2の溶接金属の深さDが浅くなったため、第1の溶接金属止端部の接触角を緩やかにすることができず、応力集中を緩和させる効果が減少してしまった。さらに、第2の溶接金属による鋼板表面近傍の組織の脆化が激しかった。これらの結果、ギガサイクル時の継手疲労強度が大幅に低下してしまった。

Claims (10)

  1. 一対の鋼板と;
    一対の前記鋼板の突合せ部に、一対の前記鋼板の第1面側からの第1高エネルギー密度ビームの照射により、前記第1面側から、前記第1面の反対の第2面側に渡って形成された第1の溶接金属と;
    前記第1の溶接金属の前記第1面側の端面を覆う、第2高エネルギー密度ビームの照射により形成された第2の溶接金属と;
    を備え、
    前記第1面における前記第1の溶接金属の幅Wと、前記第1面における前記第2の溶接金属の幅Wとが下記式(1)を満たし;
    前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さが2.0〜10.0mmである;
    ことを特徴とする突合せ溶接継手。
    1.2≦W/W≦3.5 ・・・(1)
  2. 前記第1の溶接金属の前記第2面側の端面を覆う、第3高エネルギー密度ビームにより形成された第3の溶接金属を備え:
    前記第2面における前記第1の溶接金属の幅Wと、前記鋼板の前記第2面における前記第3の溶接金属の幅Wとが下記式(2)を満たし;
    前記第3の溶接金属の前記第2面からの深さが2.0〜10.0mmである;
    ことを特徴とする請求項1に記載の突合せ溶接継手。
    1.2≦W/W≦3.5 ・・・(2)
  3. 前記鋼板の板厚の中心における前記第1の溶接金属の幅Wが、前記鋼板の板厚の15%以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の突合せ溶接継手。
  4. 前記鋼板が、板厚が30mm以上であり、降伏強さが355MPa以上である鋼板であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の突合せ溶接継手。
  5. 風力発電塔の基礎部分を構成する構造体又は鋼管柱に使用されていることを特徴とする請求項1または2に記載の突合せ溶接継手。
  6. 一対の鋼板の突合せ部に、第1高エネルギー密度ビームを照射し、前記一対の鋼板の前記第1高エネルギー密度ビームの照射側である第1面における幅がWである第1の溶接金属を形成する工程と;
    前記第1の溶接金属に、前記第1高エネルギー密度ビームのエネルギー密度よりも低いエネルギー密度である第2高エネルギー密度ビームを照射し、前記鋼板の前記第1面における幅がWである第2の溶接金属を形成する工程と;
    を有し、
    前記幅Wと前記幅Wが下記式(3)を満たし;
    前記第2の溶接金属の前記第1面からの深さが2.0〜10.0mmである;
    ことを特徴とする突合せ溶接継手の製造方法。
    1.2≦W/W≦3.5 ・・・(3)
  7. 前記鋼板の板厚の中心における前記第1の溶接金属の幅Wを前記鋼板の板厚の15%以下とする;
    ことを特徴とする請求項6に記載の高エネルギー密度ビーム溶接継手の形成方法。
  8. 前記第1高エネルギー密度ビーム及び前記第2高エネルギー密度ビームがともに電子ビームであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の突合せ溶接継手の製造方法。
  9. 前記第1高エネルギー密度ビームの照射及び前記第2高エネルギー密度ビームの照射はともに、一対の前記鋼板の溶接部形成領域及びその周辺のみを真空下として行われることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の突合せ溶接継手の製造方法。
  10. 前記鋼板として、板厚が30mm以上であり、降伏強さが355MPa以上である鋼板を用いることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の突合せ溶接継手の製造方法。
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