JPWO2011036860A1 - 座席用暖房装置およびそれを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

座席用暖房装置は、座席の背もたれ部の裏側から、座席の座部の底面までを覆うカバー部と、カバー部の裏面で、かつ、カバー部と座席との間に可撓性を有した発熱部を配設される。これにより、後席の乗員に対して1つのヒータ部により下腿部から足部の輻射暖房が可能となる。

Description

本発明は、例えば車両の後席に座る乗員の足元暖房用として座席に配設される座席用暖房装置に関する。
近年、例えば低燃費自動車、ハイブリッド車または電気自動車のような車両の省エネ化が進む中、冬季でも車内を快適に過ごすために省エネ暖房が可能な車両が要望されている。このような要望に対応するものとして、車両のエンジン冷却水を前席の背もたれ部の背面に設置した輻射パネルまで供給しているものが開示されている(例えば特許文献1参照)。以下、図7を用いて車両のエンジン冷却水を利用した座席用暖房装置について説明する。
図7は、従来の座席用暖房装置の断面図である。図7に示すように、従来の座席用暖房装置は座席1の背もたれ部2の背面下部に設置された上側輻射パネル3と、座席1の座部4の背面に設置された下側輻射パネル5から構成されている。上側輻射パネル3は下腿部を、下側輻射パネル5は足部の輻射熱を照射する。上側輻射パネル3と下側輻射パネル5にはエンジン冷却水を循環させる温水用配管6が配設されている。
しかしながら、従来の構成では、温水用配管6に供給される温水温度が上昇するのに時間がかかり、冬季においては乗車直後の暖房不足が発生する。また、温水用配管6の配設は、車両の各部に配管を設置する必要があり手間がかかる。その上、従来の構成では、輻射パネルが上側輻射パネル3と下側輻射パネル5に分かれていないと座席をリクライニングさせることができない。例えば、上側輻射パネル3と下側輻射パネル5を一枚にすると、座席をリクライニングさせた際、パネルが割れ、水漏れが発生する場合がある。
特開2008−254665号公報
本発明の座席用暖房装置は、座席の背もたれ部裏側から、座席の座部底面までを覆うカバー部と、カバー部の裏面で、かつ、カバー部と座席との間に配設され、可撓性を有する発熱部とを備える。これにより、後席の乗員に対して1つの発熱部で下腿部から足部の輻射暖房が可能となる。また、背もたれ部と座部の間がカバー部により目隠しされるので、外観品質がよい。
図1は、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を配設した座席の断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置のカバー部、ヒータ部、断熱材の断面図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を配設した座席の背もたれ部を前方に倒した時の座席の断面図である。 図3Bは、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を配設した座席1の背もたれ部を後方に倒した時の座席の断面図である。 図4Aは、本発明の実施の形態2における座席用暖房装置の背もたれ部にカバー部を配設する前の状態でのシートカバーの斜視図である。 図4Bは、本発明の実施の形態2における座席用暖房装置のカバー部を背もたれ部に配設した時の斜視図である。 図5Aは、本発明の実施の形態3における座席用暖房装置のカバー部の斜視図である。 図5Bは、本発明の実施の形態3における座席用暖房装置のカバー部の断面図である。 図6は、本発明の実施の形態3における座席用暖房装置の輻射透過部の一部を示した斜視図である。 図7は、従来の座席用暖房装置の断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を備えた車両の模式図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を配設した座席の断面図である。
図1に示すように、座席用暖房装置は、背もたれ部2と座部4からなる座席1と背もたれ部2の裏面(座席1に座る側とは反対側)から座部4の底面に配設されたヒータ部8とカバー部7と断熱材9と弾性体10を備える。カバー部7は、一端が背もたれ部2の裏側の表布と固定され、他端が弾性体10を介して座部4の底面にヒータ部8を覆うように固定される。弾性体10は、例えばゴム紐を用い、フックで座部4の底面に引っ掛けたり、座部4の底面にあるクッションバネに直接引っ掛けたりして、カバー部7は固定される。
上記構成により、本実施の形態の座席用暖房装置は、座席1の背もたれ部2の裏面からつながる座部4の背面にかかるようにヒータ部8を配設し、ヒータ部8をカバー部7で覆うように構成されている。これにより、ヒータ部8でカバー部7が加熱されて高温になり、カバー部7の表面(背もたれ部2とは反対側)から後席側に向けて輻射熱が発生し、後席の乗員に対して1つのヒータ部8により下腿部(膝から足首までの部分)から足部(足首から下の部分)の輻射暖房が可能となる。また、背もたれ部2と座部4の間がカバー部7により目隠しされるので、外観品質がよい。なお、本実施の形態の座席用暖房装置は、例えば低燃費自動車、ハイブリッド車、電気自動車、電車、航空機などのような車両に用いられる。
図2は、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置のカバー部7、ヒータ部8、断熱材9の断面図である。
図2に示すように、座席用暖房装置は、カバー部7の背もたれ部2側に、発熱部であるヒータ部8と断熱材9を備える。断熱材9は、例えばウレタン材9aの断熱部材からなる。そして、低摩擦体9bは、断熱材9の背もたれ部2側の表面を熱処理することにより形成される。ここで、ウレタン材9aは熱伝導の少ない独立発泡タイプのウレタンを用いるとよい。また、ヒータ部8は電気ヒータを用い、例えば、シート状に成型した可撓性のあるPTC(正温度係数:Positive Temperature Coefficient)ヒータを使用するのが好ましい。PTCヒータは自己温度制御するので、サーミスタやサーモスタットが不要で薄型化でき、カバー部7への配設が容易となる。
なお、本実施の形態においてカバー部7、ヒータ部8、断熱材9は接着固定されていてもされていなくてもよいが、接着した方が固定されるのでより好ましい。
また、本実施の形態の座席用暖房装置は、例えばPCTヒーターを用いるので、例えばカーエアコンなどの温風暖房に比べて少ないエネルギーで後席の足元暖房が可能となる。そして、室温を下げても輻射による足元暖房で体感温度を維持できる。そのため、例えば、ハイブリッド車の暖房に適用すると、暖房のためにエンジンを作動する頻度を低減できる。具体的には、輻射暖房に必要なエネルギーは通常、数十ワットであるのに対して、温風暖房のエネルギーは数百〜数キロワットになるので、最低でも数百ワットの省エネとなり、その分、燃費が向上する。また、排熱の全く無い電気自動車の暖房へ適用すると、航続距離(走行距離)が伸びるという顕著な効果がでる。
さらに、後席でシートヒータと併用したり、少ない風量でのリアダクト暖房と併用したり、靴を置く場所のみを限定した小面積での電気床暖房と併用したりすると、下腿部から足部だけでなく、周囲の温度を早く上げられるので快適性がさらに向上する。また、リクライニングしないような箇所にエンジン冷却水を利用して、排熱などの無駄なエネルギーを有効に活用してもよい。
以上のように構成された座席用暖房装置のリクライニング中の状態について図3A、3Bを用いて説明する。
図3Aは、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を配設した座席の背もたれ部を前方に倒した時の座席の断面図である。図3Bは、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を配設した座席1の背もたれ部を後方に倒した時の座席の断面図である。
図3Aに示すように、背もたれ部2を前方に倒すと、背もたれ部2と接続されたカバー部7が矢印方向に引っ張られ、弾性体10が伸びることによりカバー部7が矢印方向に移動する。そして、可撓性を有する、ヒータ部8と断熱材9も同時に移動する。この際、断熱材9は当接するシート部材(ウレタンやシートフレームの一部など)と擦れて、断熱材9が損傷したり引っかかったりする恐れがある。しかしながら、断熱材9の背もたれ部2側には低摩擦体9bが形成されているため、シート部材と擦れてもスムーズに移動可能となり、断熱材9が剥がれたり、磨耗するといったことがない。
図3Bに示すように、背もたれ部2を後方に倒すと、背もたれ部2と接続されたカバー部は弾性体10により矢印方向に引っ張られ、弾性体10が収縮することによりカバー部7が矢印方向に移動する。これにより、上記図3Aを用いて説明したのと同様の効果が得られる。
上記説明したように、カバー部7の一端が背もたれ部2の裏側の表布と固定され、カバー部7の他端が弾性体10を介して座部4の底面に固定されることで本実施の形態の座席用暖房装置が実現される。これにより、背もたれ部2がリクライニングしても、カバー部7とヒータ部8と断熱材9が背もたれ部2と一緒に移動する。その結果、弾性体10により背もたれ部2が常に引っ張られているので、弛むことがなく、他のシート部材に引っ掛かったりするなどの不具合を生じない。また、シート下にリアダクトがある場合でも、カバー部7が弛んでシート下の通風経路を塞いでしまうということがなく、後席の乗員に対して1つのヒータ部で下腿部から足部の輻射暖房が可能となる。
なお、上記説明では、断熱材9の背もたれ部2側の表面を熱処理することにより低摩擦体9bを形成しているが、断熱材9の背もたれ部2側に別部材を設けてもよい。背もたれ部2側に別部材を設けて低摩擦体9bを構成しても同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図4Aは、本発明の実施の形態2における座席用暖房装置の背もたれ部2にカバー部7を配設する前の状態でのシートカバー11の斜視図である。図4Bは、本発明の実施の形態2における座席用暖房装置のカバー部7を背もたれ部2に配設した時の斜視図である。なお、実施の形態1と同様の構成をなすものについては同じ符号を付して説明する。
図4Aに示すように、座席用暖房装置の背もたれ部2はシートカバー11と、背面上部11aと、背面下部11bと、嵌合部12a、12bを備える。そして、本実施の形態の座席用暖房装置の背もたれ部2は以下の手順で作成される。
まず、背面上部11aと背面下部11bを嵌合部12a、12bから開口し、シートカバー11をウレタンパッド(図示せず)に被せる。次に、背面上部11aと背面下部11bとを嵌合部12a、12bで嵌合し、さらに嵌合部12aと嵌合部12bとを縫製することで、背面上部11aと背面下部11bは固定される。
そして、図4Bに示すように、座席用暖房装置の背もたれ部2にカバー部7を配設する。カバー部7の一端は、嵌合部12aと嵌合部12bを縫製する際に、同時に縫製され、カバー部7の他端は、弾性体10を介して座席1の底面に固定される。これにより、カバー部7により嵌合部12a、12bが隠されて見えなくなり、座席背面側の外観品質がさらに向上する。
(実施の形態3)
図5Aは本発明の実施の形態3における座席用暖房装置のカバー部7の斜視図である。図5Bは、本発明の実施の形態3における座席用暖房装置のカバー部7の断面図である。なお、実施の形態1と同様の構成をなすものについては同じ符号を付して説明する。
図5Aに示すように、座席用暖房装置のカバー部7は、開口部13を有し、少なくとも開口部13を覆うように可撓性の輻射透過部14が配設されている。また、図5Bに示すように、輻射透過部14の背もたれ部2側には、ヒータ部8と断熱材9が配設されている。この時、輻射透過部14は、開口格子を有している。
上記構成により、ヒータ部8から発生する輻射熱がカバー部7を介することなく、輻射透過部14の開口格子を透過して、直接、後席側に輻射されるので、さらに効率のよい暖房が可能となる。
以下、輻射透過部14について具体的に説明する。
図6は本発明の実施の形態4における座席用暖房装置の輻射透過部14の一部を示した斜視図である。
図6に示すように、座席用暖房装置の輻射透過部14は、可撓性を有したシート状の第1部材14aと、可撓性を有し所定の開口率を有したメッシュ状の第2部材14bと、第1部材14aと第2部材14bの間に空隙を設けて第1部材14aと第2部材14bとを接続する複数の連結部材14cとを備えている点にある。ここで、輻射透過部14は、第1部材14aと第2部材14bと連結部材14cの全てが織編糸によって立体的に繋がれて形成された織編物であることが望ましい。本実施の形態では、図6に示すような形状の、例えばダブルラッセル(3次元構造立体編物)の織編物を用いている。第1部材14aはヒータ部8と接着され、第2部材14bはハニカム状の開口格子部14dを有し、後席側に面している。
上記構成により、ヒータ部8で第1部材14aが加熱され、第1部材14aからの輻射熱が開口格子部14dを透過して後席側に輻射され、後席の乗員の下腿部から足部の輻射暖房が可能となる。
また、第2部材14bは第1部材14aと連結部材14cを介して空隙を設けて離れているので、第2部材14bの温度は第1部材14aより低温であり、かつ、織編物で形成された第2部材14bは身体よりも熱容量が小さい。これにより、後席の乗員の身体の一部、例えば手などが、万一、第2部材14bに触れても、接触面の第2部材14bの温度は接触直後に手の皮膚温度近傍まで低下するので、接触面の身体が不要に加熱されることは無い。
また、連結部材14cは織編物によって所定の弾性を有しているので、例えば、手のひらや指先で第2部材14bを押しても連結部材14cは容易に戻ってくる。これにより、後席の乗員の身体の一部が、万一、第2部材14bに触れて押圧されても、身体が直接、第1部材14aに接することがなく、安全に使用できる。
また、さらに強い押圧により指先などが第1部材14aに接触しても、ヒータ部8と指先の間に第1部材14aが介在しているため、ヒータ部8に直接、指先が触れることは無く、かつ、第1部材14aは織編物で形成されていて熱容量が小さい。これにより、接触面の第1部材14aの温度は指先の温度の影響を受けて低下するので、安全に使用できる。この時、連結部材14cの高さは、例えば4〜10mm程度に設定する。これは、例えば、手のひらや指先で第2部材14bを押しても連結部材14cが容易に戻ってくる高さである。また、開口格子部14dの最低開口寸法(開口格子部14dの対角線のうち一番短い寸法)は、一般的に人の指が入らない大きさである3〜6mm程度に設定する。なお、安全上問題ない寸法であるならば、これに限られるものではない。
なお、第1部材14aから発生する輻射熱は、第1部材14aの表面と垂直な方向に開口格子部14dをそのまま透過していく。一方、第1部材14aの表面から斜めの方向に放射される輻射熱は、その一部が連結部材14cに遮られて、輻射透過部14の前面に放射されない。したがって、輻射暖房の効率を上げるために、連結部材14cの相互の間隔は、例えば、手のひらや指先で第2部材14bを押しても連結部材14cが容易に戻ってくる大きさに可能な限り広くする方が好ましい。具体的には、ダブルラッセルで輻射透過部14を形成する場合、連結部材14cに使用する織編糸はなるべく剛性の高いものを選択し、連結部材14d相互の間隔を広くする。
また、上記では、ダブルラッセルで輻射透過部14を形成したが、輻射透過部14はダブルラッセル以外の同様の素材で構成してもよい。例えば、第1部材14aを可撓性の樹脂シート、第2部材14bを可撓性の樹脂網、連結部材14cを樹脂製スペーサでそれぞれ形成して輻射透過部14を構成してもよい。この際、樹脂網に植毛加工を施すと熱影響をさらに低減することができる。
また、上記実施の形態の座席用暖房装置は、座席の背もたれ部の裏面からつながる座部の背面にかかるように発熱部を配設しているが、背もたれ部のみ、または座部のみに発熱部を備える構成としてもよい。
次に、上記説明した座席用暖房装置を備えた車両について以下に述べる。
図8は、本発明の実施の形態1における座席用暖房装置を備えた車両の模式図である。なお、実施の形態2および3に記載の座席用暖房装置に適用しても同様の効果が得られる。
図8に示すように、座席1の背もたれ部2の裏側から座席1の座部4の底面までを覆うカバー部7と、カバー部7の裏面で、かつ、カバー部7と座席1との間に配設され、可撓性を有する発熱部8とを備えた座席用暖房装置が車両Aに搭載されている。これにより、後席の乗員に対して1つのヒータ部により下腿部から足部の輻射暖房が可能となる車両が実現できる。
本発明にかかる座席用暖房装置は、車両のみならず、劇場などの観客席での暖房等の用途にも適用できる。
1 座席
2 背もたれ部
4 座部
7 カバー部
8 ヒータ部(発熱部)
9 断熱材(発熱部)
9b 低摩擦体
10 弾性体
11 シートカバー
12a,12b 嵌合部
14 輻射透過部
14a 第1部材
14b 第2部材
14c 連結部材
14d 開口格子部
図6は本発明の実施の形態における座席用暖房装置の輻射透過部14の一部を示した斜視図である。
なお、第1部材14aから発生する輻射熱は、第1部材14aの表面と垂直な方向に開口格子部14dをそのまま透過していく。一方、第1部材14aの表面から斜めの方向に放射される輻射熱は、その一部が連結部材14cに遮られて、輻射透過部14の前面に放射されない。したがって、輻射暖房の効率を上げるために、連結部材14cの相互の間隔は、例えば、手のひらや指先で第2部材14bを押しても連結部材14cが容易に戻ってくる大きさに可能な限り広くする方が好ましい。具体的には、ダブルラッセルで輻射透過部14を形成する場合、連結部材14cに使用する織編糸はなるべく剛性の高いものを選択し、連結部材14相互の間隔を広くする。
1 座席
2 背もたれ部
4 座部
7 カバー部
8 ヒータ部(発熱部)
9 断熱材(断熱部材
9b 低摩擦体
10 弾性体
11 シートカバー
12a,12b 嵌合部
14 輻射透過部
14a 第1部材
14b 第2部材
14c 連結部材
14d 開口格子部

Claims (8)

  1. 座席の背もたれ部裏側から前記座席の座部底面までを覆うカバー部と、
    前記カバー部の裏面で、かつ、前記カバー部と前記座席との間に配設され、可撓性を有する発熱部とを備えた座席用暖房装置。
  2. 前記カバー部の一端は前記背もたれ部の裏面と固定され、前記カバー部の他端は弾性体を介して前記座部の底面に固定された請求項1に記載の座席用暖房装置。
  3. 前記発熱部は少なくともヒーター部と断熱材とを有する請求項1に記載の座席用暖房装置。
  4. 前記断熱材は、前記背もたれ部側に設けられた請求項3に記載の座席用暖房装置。
  5. 前記断熱材は、前記背もたれ部側に低摩擦体をさらに設けた請求項4に記載の座席用暖房装置。
  6. 前記カバー部は、開口部を有し、前記開口部を覆うように設けられた輻射透過部を備えた請求項1に記載の座席用暖房装置。
  7. 前記輻射透過部は、
    可撓性を有するシート状の第1部材と、
    可撓性を有するメッシュ状の第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材の間に空隙を設けて前記第1部材と前記第2部材とを接続する複数の連結部材とを備えた請求項6に記載の座席用暖房装置。
  8. 請求項1に記載の座席用暖房装置を備えた車両。
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