JP3342758B2 - ゴム成形品の滑面構造 - Google Patents
ゴム成形品の滑面構造Info
- Publication number
- JP3342758B2 JP3342758B2 JP29587093A JP29587093A JP3342758B2 JP 3342758 B2 JP3342758 B2 JP 3342758B2 JP 29587093 A JP29587093 A JP 29587093A JP 29587093 A JP29587093 A JP 29587093A JP 3342758 B2 JP3342758 B2 JP 3342758B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- urethane paint
- melting point
- urethane
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 55
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 55
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 53
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 50
- 239000003973 paint Substances 0.000 claims description 50
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 35
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 33
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 claims description 18
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 7
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 33
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 6
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 6
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 5
- 238000007788 roughening Methods 0.000 description 5
- JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N Laurolactam Chemical compound O=C1CCCCCCCCCCCN1 JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229920000299 Nylon 12 Polymers 0.000 description 4
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 4
- 229920005862 polyol Polymers 0.000 description 4
- 150000003077 polyols Chemical class 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- RTZKZFJDLAIYFH-UHFFFAOYSA-N Diethyl ether Chemical compound CCOCC RTZKZFJDLAIYFH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 description 2
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 2
- 229920003229 poly(methyl methacrylate) Polymers 0.000 description 2
- 239000004926 polymethyl methacrylate Substances 0.000 description 2
- 229920002545 silicone oil Polymers 0.000 description 2
- NPNPZTNLOVBDOC-UHFFFAOYSA-N 1,1-difluoroethane Chemical compound CC(F)F NPNPZTNLOVBDOC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000571 Nylon 11 Polymers 0.000 description 1
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 1
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical compound ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 239000003085 diluting agent Substances 0.000 description 1
- 125000000118 dimethyl group Chemical group [H]C([H])([H])* 0.000 description 1
- 239000002270 dispersing agent Substances 0.000 description 1
- 125000004185 ester group Chemical group 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000012948 isocyanate Substances 0.000 description 1
- 150000002513 isocyanates Chemical class 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004810 polytetrafluoroethylene Substances 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000013040 rubber vulcanization Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D175/00—Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D175/04—Polyurethanes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
- B60J10/00—Sealing arrangements
- B60J10/15—Sealing arrangements characterised by the material
- B60J10/17—Sealing arrangements characterised by the material provided with a low-friction material on the surface
Description
【0001】本発明は、ゴム成形品の表面にウレタン系
の高摺動性塗料を塗布することで滑り面を形成した構造
に関し、特に自動車用グラスランチャンネルに代表され
るようなウエザーストリップのうちガラスと摺動する部
位にその摺動抵抗を低減して滑性を付与するための滑面
を形成した構造に関する。
の高摺動性塗料を塗布することで滑り面を形成した構造
に関し、特に自動車用グラスランチャンネルに代表され
るようなウエザーストリップのうちガラスと摺動する部
位にその摺動抵抗を低減して滑性を付与するための滑面
を形成した構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のグラスランチャンネルの
うちウインドガラスと摺接する部位に、摩擦係数の低減
を目的として塗料をコーティングすることが従来から行
われている。そして、そのコーティング方法としては、
特開平1−133711号公報および特開平5−131
519号公報に示されているように、グラスランチャン
ネルを押出成形するための押出機先端のダイス位置に
て、グラスランチャンネルの押し出しと同時に塗料をコ
ーティングする方法のほか、特開平3−161329号
公報に示されているように、押し出し直後の未加硫のグ
ラスランチャンネル上に無溶剤タイプのウレタン塗料を
シャワーコート、ロールコート、スプレーコート法等の
方法でコーティングすることが提案されている。
うちウインドガラスと摺接する部位に、摩擦係数の低減
を目的として塗料をコーティングすることが従来から行
われている。そして、そのコーティング方法としては、
特開平1−133711号公報および特開平5−131
519号公報に示されているように、グラスランチャン
ネルを押出成形するための押出機先端のダイス位置に
て、グラスランチャンネルの押し出しと同時に塗料をコ
ーティングする方法のほか、特開平3−161329号
公報に示されているように、押し出し直後の未加硫のグ
ラスランチャンネル上に無溶剤タイプのウレタン塗料を
シャワーコート、ロールコート、スプレーコート法等の
方法でコーティングすることが提案されている。
【0003】なお、上記のいずれの方法においても、グ
ラスランチャンネルは塗料塗布後に加硫処理される。
ラスランチャンネルは塗料塗布後に加硫処理される。
【0004】一方、摺動摩擦係数の一層の低減を目的と
して、グラスランチャンネルのうちウインドガラスと摺
接する部位に微細な粒状体を固着して粗面にすることが
例えば特開昭57−170314号公報で提案されてお
り、この粗面化に関して上記の特開平3−161329
号公報では、無溶剤タイプのウレタン塗料にテフロン樹
脂粉末等の固状滑剤を予め添加することが行われてお
り、また特公平1−24643号公報では溶剤希釈タイ
プの二液ウレタン塗料に四フッ化エチレン等の滑面微粒
子を予め混合した上で、ロールコートあるいはスプレー
コート法等の方法でグラスランチャンネルに塗布するよ
うにしている。
して、グラスランチャンネルのうちウインドガラスと摺
接する部位に微細な粒状体を固着して粗面にすることが
例えば特開昭57−170314号公報で提案されてお
り、この粗面化に関して上記の特開平3−161329
号公報では、無溶剤タイプのウレタン塗料にテフロン樹
脂粉末等の固状滑剤を予め添加することが行われてお
り、また特公平1−24643号公報では溶剤希釈タイ
プの二液ウレタン塗料に四フッ化エチレン等の滑面微粒
子を予め混合した上で、ロールコートあるいはスプレー
コート法等の方法でグラスランチャンネルに塗布するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特公平1−24
643号公報に示されているように、溶剤希釈タイプの
ウレタン塗料に予め微粒子(パウダー)を混合してスプ
レーコート法によりコーティングした場合、溶剤希釈タ
イプの特殊性としてベース層であるウレタン塗料の塗膜
の厚みが平均で20ミクロン程度でその膜厚の厚膜化に
限界がある。しかも、スプレーコート法ではその膜厚に
ばらつきが生じやすく、膜厚の設定もしくはそのばらつ
きの度合によっては、膜厚が混合微粒子の粒径よりも小
さい部分ではその混合微粒子が塗膜上に露出して粗面が
形成されて摩擦係数の低減に貢献するものの、相対的に
膜厚が大きい部分では微粒子の露出度合が少なくなって
摩擦係数の低減効果が得られにくくなり、それに併せて
微粒子の露出度合の粗密に応じて平滑度が異なることか
ら外観的な見栄えも悪くなる。その上、膜厚変化に応じ
て、ガラスとの摺動によって生ずる摺動音の変化も大き
くなり、特に膜厚が小さくなって塗膜上に露出した微粒
子が密の状態になるほど大きな摺動音が発生する。この
ような塗膜の膜厚のばらつきを原因とする種々の不具合
は、単一のグラスランチャンネルについてだけでなく、
製造ロット間でも往々にして発生する。
643号公報に示されているように、溶剤希釈タイプの
ウレタン塗料に予め微粒子(パウダー)を混合してスプ
レーコート法によりコーティングした場合、溶剤希釈タ
イプの特殊性としてベース層であるウレタン塗料の塗膜
の厚みが平均で20ミクロン程度でその膜厚の厚膜化に
限界がある。しかも、スプレーコート法ではその膜厚に
ばらつきが生じやすく、膜厚の設定もしくはそのばらつ
きの度合によっては、膜厚が混合微粒子の粒径よりも小
さい部分ではその混合微粒子が塗膜上に露出して粗面が
形成されて摩擦係数の低減に貢献するものの、相対的に
膜厚が大きい部分では微粒子の露出度合が少なくなって
摩擦係数の低減効果が得られにくくなり、それに併せて
微粒子の露出度合の粗密に応じて平滑度が異なることか
ら外観的な見栄えも悪くなる。その上、膜厚変化に応じ
て、ガラスとの摺動によって生ずる摺動音の変化も大き
くなり、特に膜厚が小さくなって塗膜上に露出した微粒
子が密の状態になるほど大きな摺動音が発生する。この
ような塗膜の膜厚のばらつきを原因とする種々の不具合
は、単一のグラスランチャンネルについてだけでなく、
製造ロット間でも往々にして発生する。
【0006】一方、生産性に優れ、しかも比較的厚い膜
厚の塗膜を均一に形成するためには、例えば特開平5−
131519号公報に示されているように、無溶剤タイ
プのウレタン塗料に予め所定の微粒子を混合した上で、
グラスランチャンネルの押出成形と同時にそのグラスラ
ンチャンネルの所定部位にウレタン塗料を塗布するのが
望ましい。
厚の塗膜を均一に形成するためには、例えば特開平5−
131519号公報に示されているように、無溶剤タイ
プのウレタン塗料に予め所定の微粒子を混合した上で、
グラスランチャンネルの押出成形と同時にそのグラスラ
ンチャンネルの所定部位にウレタン塗料を塗布するのが
望ましい。
【0007】しかしながら、押出成形法の特殊性として
成形品の断面積が小さくなる方向にばらつきが生じやす
い傾向があるため、それに応じて同時塗布されるウレタ
ン塗料の膜厚が大きくなる方向にばらつきが生じること
になる。したがって、この場合にも塗膜上の微粒子の露
出度合に粗密が生じて均一な摩擦係数の低減効果が得ら
れなくなる。
成形品の断面積が小さくなる方向にばらつきが生じやす
い傾向があるため、それに応じて同時塗布されるウレタ
ン塗料の膜厚が大きくなる方向にばらつきが生じること
になる。したがって、この場合にも塗膜上の微粒子の露
出度合に粗密が生じて均一な摩擦係数の低減効果が得ら
れなくなる。
【0008】そして、かかる不具合を抑制するために
は、ウレタン塗料に予め混合される微粒子の粒径を大き
くしたり量を増やすことが有効とされているが、微粒子
径を大きくした場合には押出機のダイス部での詰まりを
助長するほか、微粒子の量を増加させた場合にはウレタ
ン塗料の粘度が高くなりすぎてコーティングできなくな
る。
は、ウレタン塗料に予め混合される微粒子の粒径を大き
くしたり量を増やすことが有効とされているが、微粒子
径を大きくした場合には押出機のダイス部での詰まりを
助長するほか、微粒子の量を増加させた場合にはウレタ
ン塗料の粘度が高くなりすぎてコーティングできなくな
る。
【0009】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、ベースとなるウレタン塗料が溶剤タイプで
あるか無溶剤タイプであるかにかかわらず、またコーテ
ィング法の違いにかかわらず、塗膜の膜厚のばらつきが
不可避である点を考慮し、ウレタン塗料に予め添加され
る微粒子の特性に改良を加えることによって上記の種々
の技術的課題を解消したゴム成形品の滑面構造を提供す
ることを目的とする。
れたもので、ベースとなるウレタン塗料が溶剤タイプで
あるか無溶剤タイプであるかにかかわらず、またコーテ
ィング法の違いにかかわらず、塗膜の膜厚のばらつきが
不可避である点を考慮し、ウレタン塗料に予め添加され
る微粒子の特性に改良を加えることによって上記の種々
の技術的課題を解消したゴム成形品の滑面構造を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加硫
工程を経て成形されるゴム成形品の表面に、摩擦係数を
低減して高摺動性を付与するための滑面を形成した構造
であって、ゴム成形品の加硫温度よりも低い融点を有す
る一方でウレタン塗料よりも比重が小さく且つウレタン
塗料との相容性がSP値で0.5以上の差をもつパウダ
ーを予め添加してなるウレタン塗料を未加硫状態のゴム
成形品の表面に塗布し、加硫処理によりウレタン塗料に
含まれるパウダーを一旦溶融させることによってそのパ
ウダーをウレタン塗膜の表面に露出させたことを特徴と
している。
工程を経て成形されるゴム成形品の表面に、摩擦係数を
低減して高摺動性を付与するための滑面を形成した構造
であって、ゴム成形品の加硫温度よりも低い融点を有す
る一方でウレタン塗料よりも比重が小さく且つウレタン
塗料との相容性がSP値で0.5以上の差をもつパウダ
ーを予め添加してなるウレタン塗料を未加硫状態のゴム
成形品の表面に塗布し、加硫処理によりウレタン塗料に
含まれるパウダーを一旦溶融させることによってそのパ
ウダーをウレタン塗膜の表面に露出させたことを特徴と
している。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、ウレタン
塗料に、加硫温度よりも低い融点のパウダーに加えて、
加硫温度よりも高い融点をもつパウダーを予め添加した
ことを特徴としている。
塗料に、加硫温度よりも低い融点のパウダーに加えて、
加硫温度よりも高い融点をもつパウダーを予め添加した
ことを特徴としている。
【0012】ベース層となるウレタン塗料は、ポリオー
ル成分に硬化剤であるイソシアネートや顔料であるカー
ボンブラック等を含んでいるもので、基本的には表1に
示す配合成分のものを用いる。
ル成分に硬化剤であるイソシアネートや顔料であるカー
ボンブラック等を含んでいるもので、基本的には表1に
示す配合成分のものを用いる。
【0013】ウレタン塗料を図1に示すグラスランチャ
ンネル1のガラス摺動面に塗布してウレタン塗膜2,3
を形成することを前提とした場合、グラスランチャンネ
ル1は塗料塗布後に200℃前後の加熱温度(ゴム加硫
温度)条件下で加硫されることから、前記ウレタン塗料
に添加される低融点パウダーとしてはその加硫温度より
も融点が低いことが条件とされ、また逆に高融点パウダ
ーとしては加硫温度よりも融点が高いことが条件とされ
る。
ンネル1のガラス摺動面に塗布してウレタン塗膜2,3
を形成することを前提とした場合、グラスランチャンネ
ル1は塗料塗布後に200℃前後の加熱温度(ゴム加硫
温度)条件下で加硫されることから、前記ウレタン塗料
に添加される低融点パウダーとしてはその加硫温度より
も融点が低いことが条件とされ、また逆に高融点パウダ
ーとしては加硫温度よりも融点が高いことが条件とされ
る。
【0014】いずれのパウダーも5〜500ミクロンの
平均粒径のもので、望ましくは20〜100ミクロンの
平均粒径のものを使用する。また、各パウダーの添加量
は、ポリオール100に対して5〜50重量部とする。
5重量部以下では摩擦係数低減効果が期待できなくな
り、また50重量部を越えると塗膜の伸びがなくなり、
塗膜の割れやクラックが入りやすくなる。
平均粒径のもので、望ましくは20〜100ミクロンの
平均粒径のものを使用する。また、各パウダーの添加量
は、ポリオール100に対して5〜50重量部とする。
5重量部以下では摩擦係数低減効果が期待できなくな
り、また50重量部を越えると塗膜の伸びがなくなり、
塗膜の割れやクラックが入りやすくなる。
【0015】さらに、低融点パウダーとしては、塗膜表
皮に浮き易くするために比重がウレタン塗料よりも小さ
い方が好ましく、かつウレタン塗料との相容性が若干悪
いこと、すなわちSP値で比較した場合にウレタン塗料
のSP値に対して0.5以上の差をもつことが条件とさ
れる。
皮に浮き易くするために比重がウレタン塗料よりも小さ
い方が好ましく、かつウレタン塗料との相容性が若干悪
いこと、すなわちSP値で比較した場合にウレタン塗料
のSP値に対して0.5以上の差をもつことが条件とさ
れる。
【0016】また、SP値が小さくなる方向ではグラス
ランチャンネル1の素材であるゴム(SP値が8.0〜
8.5)に近くなり、塗膜表皮よりもゴムとの境界面に
パウダーが移動するため、SP値は大きくなる方向で
0.5以上の差をもつことがより好ましい。
ランチャンネル1の素材であるゴム(SP値が8.0〜
8.5)に近くなり、塗膜表皮よりもゴムとの境界面に
パウダーが移動するため、SP値は大きくなる方向で
0.5以上の差をもつことがより好ましい。
【0017】上記のSP値とは、溶解性の度合を示すパ
ラメータ(SolubilityParameter)
のことで、凝集エネルギー密度すなわち1分子の単位体
積当たりの蒸発エネルギーを1/2乗したもので、単位
体積当たりの極性の大きさを示す数値である。例えば接
着剤を溶解するとき、あるいはプラスチックを接着剤で
接着するとき、ポリマー、溶剤、被着体、接着剤のそれ
ぞれのSP値が相互に近似したときによく溶解するとさ
れている。
ラメータ(SolubilityParameter)
のことで、凝集エネルギー密度すなわち1分子の単位体
積当たりの蒸発エネルギーを1/2乗したもので、単位
体積当たりの極性の大きさを示す数値である。例えば接
着剤を溶解するとき、あるいはプラスチックを接着剤で
接着するとき、ポリマー、溶剤、被着体、接着剤のそれ
ぞれのSP値が相互に近似したときによく溶解するとさ
れている。
【0018】上記のような諸条件を満たす低融点(融点
が200℃以下)のパウダーとしては表2に示すように
ナイロン12やナイロン11を挙げることができ、同様
に高融点(融点が200℃以上)のパウダーとしてはナ
イロン6、ナイロン6.6のほかポリカーボネートを挙
げることができる。ただし、表2に示した低融点パウダ
ーのうちPMMA(ポリメタクリル酸メチル)とポリ塩
化ビニールについては、比重がウレタン塗料より大きい
ために本発明が対象とするいわゆる低融点パウダーから
は除外される。
が200℃以下)のパウダーとしては表2に示すように
ナイロン12やナイロン11を挙げることができ、同様
に高融点(融点が200℃以上)のパウダーとしてはナ
イロン6、ナイロン6.6のほかポリカーボネートを挙
げることができる。ただし、表2に示した低融点パウダ
ーのうちPMMA(ポリメタクリル酸メチル)とポリ塩
化ビニールについては、比重がウレタン塗料より大きい
ために本発明が対象とするいわゆる低融点パウダーから
は除外される。
【0019】上記のパウダーを予め添加したウレタン塗
料をグラスランチャンネル1等の成形品の表面に塗布す
る方法としては、スプレーコートおよびロールコート等
の方法でも良いが、塗膜の厚膜化および生産性の面で
は、先に述べたようにグラスランチャンネル1を押出成
形するための押出機先端のダイス位置にて、グラスラン
チャンネル1の押し出しと同時にコーティングするのが
望ましい。
料をグラスランチャンネル1等の成形品の表面に塗布す
る方法としては、スプレーコートおよびロールコート等
の方法でも良いが、塗膜の厚膜化および生産性の面で
は、先に述べたようにグラスランチャンネル1を押出成
形するための押出機先端のダイス位置にて、グラスラン
チャンネル1の押し出しと同時にコーティングするのが
望ましい。
【0020】また、この方法でコーティングする場合に
は、そのウレタン塗料は溶剤等の希釈剤を含まない無溶
剤タイプのものを使用するのが望ましい。
は、そのウレタン塗料は溶剤等の希釈剤を含まない無溶
剤タイプのものを使用するのが望ましい。
【0021】しかし、この無溶剤タイプのウレタン塗料
であっても、ウレタン塗料のポリオール成分とパウダー
の分散剤、またはシリコーンオイルとの相溶化剤等に含
まれる溶剤が塗料中に微量に含まれる可能性があり、こ
こで言う無溶剤タイプとは、スプレーコート等のコーテ
ィング方法のため、あえて低粘度化のために溶剤を配合
しないことを意味している。
であっても、ウレタン塗料のポリオール成分とパウダー
の分散剤、またはシリコーンオイルとの相溶化剤等に含
まれる溶剤が塗料中に微量に含まれる可能性があり、こ
こで言う無溶剤タイプとは、スプレーコート等のコーテ
ィング方法のため、あえて低粘度化のために溶剤を配合
しないことを意味している。
【0022】前記無溶剤タイプのウレタン塗料が塗布さ
れたグラスランチャンネル1は、200℃前後の温度条
件下で加硫処理される。
れたグラスランチャンネル1は、200℃前後の温度条
件下で加硫処理される。
【0023】
【作用】請求項1の発明のように、加硫温度よりも低い
融点をもつパウダーを予め添加したウレタン塗料を塗布
した上でグラスランチャンネル1を加硫処理すると、図
2に示すように、そのウレタン塗料中に含まれる低融点
のパウダー4が加硫時の熱により塗料中で溶解して流動
性が高くなる。そして、溶解したパウダー4はベース層
であるウレタン塗料と比重およびSP値が異なるため
に、塗膜2,3の表面に浮き出るようになる。その後、
加硫処理されたグラスランチャンネル1が冷却されるこ
とにより、一旦は溶解したパウダー4が収縮を起こし、
ウレタン塗料との収縮差のために細かい凹凸が形成され
て塗膜の表面を微妙に粗すことになる。この塗膜表面の
粗面化が摩擦係数の低減化に大きく貢献することにな
り、塗膜の膜厚がばらついてもその摩擦係数はほとんど
変化しない。
融点をもつパウダーを予め添加したウレタン塗料を塗布
した上でグラスランチャンネル1を加硫処理すると、図
2に示すように、そのウレタン塗料中に含まれる低融点
のパウダー4が加硫時の熱により塗料中で溶解して流動
性が高くなる。そして、溶解したパウダー4はベース層
であるウレタン塗料と比重およびSP値が異なるため
に、塗膜2,3の表面に浮き出るようになる。その後、
加硫処理されたグラスランチャンネル1が冷却されるこ
とにより、一旦は溶解したパウダー4が収縮を起こし、
ウレタン塗料との収縮差のために細かい凹凸が形成され
て塗膜の表面を微妙に粗すことになる。この塗膜表面の
粗面化が摩擦係数の低減化に大きく貢献することにな
り、塗膜の膜厚がばらついてもその摩擦係数はほとんど
変化しない。
【0024】また、請求項2の発明によると、加硫温度
よりも低い融点をもつパウダー4と加硫温度よりも高い
融点をもつパウダー5とが予め添加されているため、図
3に示すように、低融点パウダー4は上記と同様にウレ
タン塗料中で溶解して塗膜2,3の表面に浮き出るのに
対して、高融点パウダー5は何ら溶解することなく従前
のままとなる。そして、塗膜2,3の表面が低融点パウ
ダー4とともに摩耗した場合には、それに応じてウレタ
ン塗料中に含まれる高融点パウダー5が塗膜2,3の表
面に露出して、新たな粗面を形成することになり、塗膜
表面の粗面化による摩擦係数の低減効果を長期にわたっ
て維持できる。
よりも低い融点をもつパウダー4と加硫温度よりも高い
融点をもつパウダー5とが予め添加されているため、図
3に示すように、低融点パウダー4は上記と同様にウレ
タン塗料中で溶解して塗膜2,3の表面に浮き出るのに
対して、高融点パウダー5は何ら溶解することなく従前
のままとなる。そして、塗膜2,3の表面が低融点パウ
ダー4とともに摩耗した場合には、それに応じてウレタ
ン塗料中に含まれる高融点パウダー5が塗膜2,3の表
面に露出して、新たな粗面を形成することになり、塗膜
表面の粗面化による摩擦係数の低減効果を長期にわたっ
て維持できる。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ゴム成形品の
表面に塗布されるウレタン塗料に、加硫温度よりも低い
融点を有する一方でウレタン塗料よりも比重が小さく且
つウレタン塗料との相容性がSP値で0.5以上の差を
もつパウダーを予め添加したことにより、加硫処理によ
り溶解して塗膜表面に浮き出たパウダーがその塗膜表面
を微妙に粗して粗面化することから、摩擦係数の低減を
図ることができることはもちろんのこと、たとえ塗膜の
膜厚がばらついても摩擦係数が変化することがなく、摩
擦係数低減効果が安定化する。したがって、特に押出成
形されるグラスランチャンネルに塗料を塗布する場合で
も、その押し出しと同時にウレタン塗料をコーティング
する最も生産性のよい工法を採用できるようになる。
表面に塗布されるウレタン塗料に、加硫温度よりも低い
融点を有する一方でウレタン塗料よりも比重が小さく且
つウレタン塗料との相容性がSP値で0.5以上の差を
もつパウダーを予め添加したことにより、加硫処理によ
り溶解して塗膜表面に浮き出たパウダーがその塗膜表面
を微妙に粗して粗面化することから、摩擦係数の低減を
図ることができることはもちろんのこと、たとえ塗膜の
膜厚がばらついても摩擦係数が変化することがなく、摩
擦係数低減効果が安定化する。したがって、特に押出成
形されるグラスランチャンネルに塗料を塗布する場合で
も、その押し出しと同時にウレタン塗料をコーティング
する最も生産性のよい工法を採用できるようになる。
【0026】さらに、上記のように塗膜表面の粗面化が
均一かつ安定化することにより、従来のように粗面の粗
密に応じて外観品質が異なることがなく、また特にグラ
スランチャンネルの場合にはガラスとの摺動に伴う摺動
音が低減するとともに、塗膜厚変化に応じた摺動音の変
化も少なくなる。
均一かつ安定化することにより、従来のように粗面の粗
密に応じて外観品質が異なることがなく、また特にグラ
スランチャンネルの場合にはガラスとの摺動に伴う摺動
音が低減するとともに、塗膜厚変化に応じた摺動音の変
化も少なくなる。
【0027】また、請求項2の発明によれば、低融点パ
ウダーに加えて、加硫温度よりも高い融点をもつパウダ
ーを添加したことにより、上記の各作用効果が得られる
ことはもちろんのこと、低融点パウダーを含む塗膜の摩
耗に伴って、溶解しない高融点パウダーによって新たな
粗面が生成されることから、塗膜の粗面化による摩擦係
数の低減効果を一段と長期にわたって維持できる効果が
ある。
ウダーに加えて、加硫温度よりも高い融点をもつパウダ
ーを添加したことにより、上記の各作用効果が得られる
ことはもちろんのこと、低融点パウダーを含む塗膜の摩
耗に伴って、溶解しない高融点パウダーによって新たな
粗面が生成されることから、塗膜の粗面化による摩擦係
数の低減効果を一段と長期にわたって維持できる効果が
ある。
【0028】
【実施例】表1に示すように、エーテル・エステル基含
有ポリオール(デスモフェン1150(住友バイエルウ
レタン))100重量部に、カーボンブラック(顔料)
1重量部、ジメチルシリコンオイル(粘度10万cp
s)20重量部、PTFEパウダー(ルブロンL−5
(ダイキン))20重量部、HDIプレポリマー(スミ
ジュールN3500(住友バイエルウレタン))57重
量部を加えた無溶剤タイプのウレタン塗料を基本とし、
これにナイロン12パウダー(SP500(東レ))を
5重量部、10重量部および15重量部添加したものを
それぞれ用意し、図1に示すグラスランチャンネル1の
ガラス摺動面に50ミクロンと100ミクロンの膜厚で
それぞれ塗布した上で、動摩擦係数の測定を行った(実
施例1,2,3)。
有ポリオール(デスモフェン1150(住友バイエルウ
レタン))100重量部に、カーボンブラック(顔料)
1重量部、ジメチルシリコンオイル(粘度10万cp
s)20重量部、PTFEパウダー(ルブロンL−5
(ダイキン))20重量部、HDIプレポリマー(スミ
ジュールN3500(住友バイエルウレタン))57重
量部を加えた無溶剤タイプのウレタン塗料を基本とし、
これにナイロン12パウダー(SP500(東レ))を
5重量部、10重量部および15重量部添加したものを
それぞれ用意し、図1に示すグラスランチャンネル1の
ガラス摺動面に50ミクロンと100ミクロンの膜厚で
それぞれ塗布した上で、動摩擦係数の測定を行った(実
施例1,2,3)。
【0029】実施例1では、塗膜の膜厚の違いによる動
摩擦係数の差が0.05であり、同様に実施例2,3で
は動摩擦係数の差が0.04および0.02となり、ナ
イロンパウダーの添加量が多くなるほど膜厚の違いによ
る動摩擦係数の差が小さくなる。
摩擦係数の差が0.05であり、同様に実施例2,3で
は動摩擦係数の差が0.04および0.02となり、ナ
イロンパウダーの添加量が多くなるほど膜厚の違いによ
る動摩擦係数の差が小さくなる。
【0030】次に、上記の無溶剤タイプのウレタン塗料
を基本として、これにナイロン12パウダー(SP50
0(東レ))を10重量部とナイロン6パウダー(A1
022(ユニチカ))を5重量部添加したもの(実施例
4)と、同じくナイロン12パウダー(SP500(東
レ))を5重量部とナイロン6パウダー(A1022
(ユニチカ))を10重量部添加したもの(実施例5)
をそれぞれ用意し、上記と同様にグラスランチャンネル
1のガラス摺動面にそれぞれ50ミクロンと100ミク
ロンの膜厚でそれぞれ塗布した上で、動摩擦係数の測定
を行った。
を基本として、これにナイロン12パウダー(SP50
0(東レ))を10重量部とナイロン6パウダー(A1
022(ユニチカ))を5重量部添加したもの(実施例
4)と、同じくナイロン12パウダー(SP500(東
レ))を5重量部とナイロン6パウダー(A1022
(ユニチカ))を10重量部添加したもの(実施例5)
をそれぞれ用意し、上記と同様にグラスランチャンネル
1のガラス摺動面にそれぞれ50ミクロンと100ミク
ロンの膜厚でそれぞれ塗布した上で、動摩擦係数の測定
を行った。
【0031】実施例4では、塗膜の膜厚の違いによる動
摩擦係数の差が0.05であり、同様に実施例5では動
摩擦係数の差が0.08であるものの、特に50ミクロ
ンの膜厚の場合の動摩擦係数の値そのものが実施例1,
2,3よりも小さくなった。
摩擦係数の差が0.05であり、同様に実施例5では動
摩擦係数の差が0.08であるものの、特に50ミクロ
ンの膜厚の場合の動摩擦係数の値そのものが実施例1,
2,3よりも小さくなった。
【0032】一方、比較例として、ナイロンパウダーを
全く含まないベース塗料(比較例1)と、ナイロン6パ
ウダー(A1022(ユニチカ))を15重量部と30
重量部添加してものをそれぞれ用意し(比較例2,
3)、上記と同条件のもとで動摩擦係数の測定を行っ
た。
全く含まないベース塗料(比較例1)と、ナイロン6パ
ウダー(A1022(ユニチカ))を15重量部と30
重量部添加してものをそれぞれ用意し(比較例2,
3)、上記と同条件のもとで動摩擦係数の測定を行っ
た。
【0033】比較例1では、塗膜の膜厚の違いによる動
摩擦係数の差が0.07であるものの、動摩擦係数の値
そのものが50ミクロン塗布の場合に0.78で、10
0ミクロン塗布の場合に0.85となって各実施例と比
べて極端に高くなる。また、比較例2,3の場合には動
摩擦係数の差がそれぞれ0.27および0.18となっ
て、各実施例に比べて大きな値となる。
摩擦係数の差が0.07であるものの、動摩擦係数の値
そのものが50ミクロン塗布の場合に0.78で、10
0ミクロン塗布の場合に0.85となって各実施例と比
べて極端に高くなる。また、比較例2,3の場合には動
摩擦係数の差がそれぞれ0.27および0.18となっ
て、各実施例に比べて大きな値となる。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【図1】自動車用グラスランチャンネルの断面図。
【図2】図1における低融点パウダーを含むウレタン塗
膜の変化を示す拡大断面図。
膜の変化を示す拡大断面図。
【図3】図1における低融点パウダーと高融点パウダー
とを含むウレタン塗膜の変化を示す拡大断面図。
とを含むウレタン塗膜の変化を示す拡大断面図。
1…グラスランチャンネル 2,3…ウレタン塗膜 4…低融点パウダー 5…高融点パウダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−157661(JP,A) 特開 平3−161329(JP,A) 特開 平1−197533(JP,A) 特開 昭63−295675(JP,A) 実開 昭56−164819(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08D 175/04 B60J 10/04 C09D 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】 加硫工程を経て成形されるゴム成形品の
表面に、摩擦係数を低減して高摺動性を付与するための
滑面を形成した構造であって、 ゴム成形品の加硫温度よりも低い融点を有する一方でウ
レタン塗料よりも比重が小さく且つウレタン塗料との相
容性がSP値で0.5以上の差をもつパウダーを予め添
加してなるウレタン塗料を未加硫状態のゴム成形品の表
面に塗布し、 加硫処理によりウレタン塗料に含まれるパウダーを一旦
溶融させることによってそのパウダーをウレタン塗膜の
表面に露出させたことを特徴とするゴム成形品の滑面構
造。 - 【請求項2】 ウレタン塗料に、加硫温度よりも低い融
点を有する一方でウレタン塗料よりも比重が小さく且つ
ウレタン塗料との相容性がSP値で0.5以上の差をも
つパウダーに加えて、加硫温度よりも高い融点をもつパ
ウダーを予め添加したことを特徴とする請求項1記載の
ゴム成形品の滑面構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29587093A JP3342758B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | ゴム成形品の滑面構造 |
EP94308773A EP0655488B1 (en) | 1993-11-26 | 1994-11-28 | Functional coating for reducing friction |
DE69411678T DE69411678T2 (de) | 1993-11-26 | 1994-11-28 | Funktionelle Beschichtung zur Verringerung der Reibung |
US08/718,881 US5763011A (en) | 1993-11-26 | 1996-01-23 | Functional coating for reducing friction |
US09/035,945 US6084034A (en) | 1993-11-26 | 1998-03-06 | Functional coating for reducing friction |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29587093A JP3342758B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | ゴム成形品の滑面構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07150074A JPH07150074A (ja) | 1995-06-13 |
JP3342758B2 true JP3342758B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=17826251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29587093A Expired - Fee Related JP3342758B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | ゴム成形品の滑面構造 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5763011A (ja) |
EP (1) | EP0655488B1 (ja) |
JP (1) | JP3342758B2 (ja) |
DE (1) | DE69411678T2 (ja) |
Families Citing this family (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5551197A (en) * | 1993-09-30 | 1996-09-03 | Donnelly Corporation | Flush-mounted articulated/hinged window assembly |
US7838115B2 (en) | 1995-04-11 | 2010-11-23 | Magna Mirrors Of America, Inc. | Method for manufacturing an articulatable vehicular window assembly |
FR2757241B1 (fr) * | 1996-12-17 | 1999-02-19 | Hutchinson | Piece en caoutchouc telle par exemple qu'un joint d'etancheite et son procede de traitement |
US6329440B2 (en) * | 1998-05-09 | 2001-12-11 | Basf Aktiengesellschaft | Preparation of polyisocyanate polyaddition products |
US6406785B1 (en) | 1998-07-16 | 2002-06-18 | Schlegel Corporation | Weatherseal having a contact layer with thermoplastic particles in a thermoset carrier |
AU5085799A (en) * | 1998-07-20 | 2000-02-14 | Schlegel Corporation | Weatherseal having a contact surface with cross-linked particles |
DE19945848A1 (de) | 1999-09-24 | 2001-04-05 | Henkel Kgaa | Beschichtungsmittel für Elastomere |
AU4708001A (en) * | 1999-11-15 | 2001-06-25 | Robert T. Gunn | Compositions with low coefficients of friction and methods for their preparation |
EP1234862B1 (en) * | 2001-02-22 | 2007-04-11 | Rohm And Haas Company | Aqueous coating composition |
US6849310B2 (en) * | 2001-04-20 | 2005-02-01 | Schlegel Corporation | Contiguous colliquefaction forming a surface film for a composite strip |
GB2383332B (en) * | 2001-12-20 | 2005-08-17 | Whitford Plastics Ltd | Coating system for flexible extrusions |
ATE376041T1 (de) * | 2002-08-06 | 2007-11-15 | Degussa | Mit wachs modifizierte beschichtungsmittel mit verbesserten abriebbeständigkeiten |
US20050046124A1 (en) * | 2003-08-26 | 2005-03-03 | Schlegel Corporation | Weatherseal with sealing surface having strips of material exhibiting reduced adhesion bonding to frozen water |
US20050191474A1 (en) * | 2003-10-09 | 2005-09-01 | Gunn Robert T. | Compositions with low coefficients of friction and methods for their preparation |
US20060177627A1 (en) * | 2005-02-09 | 2006-08-10 | Schlegel Corporation | Carrier assembly with fused power and frame-warp aperture |
US20060276599A1 (en) * | 2005-06-05 | 2006-12-07 | Dewitt Julie A | Weatherstrip coating |
US7368174B2 (en) * | 2005-12-14 | 2008-05-06 | Lord Corporation | Aqueous dispersion coating composition having noise and/or friction abatement properties |
KR101143535B1 (ko) | 2007-06-25 | 2012-05-09 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 좌석 벨트용 저마찰 조성물 및 그러한 조성물로 코팅된 좌석 벨트 |
US20120168420A1 (en) * | 2009-09-24 | 2012-07-05 | Panasonic Corporation | Seat heating device and vehicle with same |
US11497681B2 (en) | 2012-02-28 | 2022-11-15 | Corning Incorporated | Glass articles with low-friction coatings |
KR102047016B1 (ko) | 2012-02-28 | 2019-11-20 | 코닝 인코포레이티드 | 저-마찰 코팅을 갖는 유리 제품 |
US10737973B2 (en) | 2012-02-28 | 2020-08-11 | Corning Incorporated | Pharmaceutical glass coating for achieving particle reduction |
US10273048B2 (en) | 2012-06-07 | 2019-04-30 | Corning Incorporated | Delamination resistant glass containers with heat-tolerant coatings |
US9034442B2 (en) | 2012-11-30 | 2015-05-19 | Corning Incorporated | Strengthened borosilicate glass containers with improved damage tolerance |
US10117806B2 (en) | 2012-11-30 | 2018-11-06 | Corning Incorporated | Strengthened glass containers resistant to delamination and damage |
KR102270650B1 (ko) | 2014-09-05 | 2021-06-30 | 코닝 인코포레이티드 | 유리 제품의 신뢰성 향상을 위한 유리 제품 및 방법 |
EP3206998B1 (en) | 2014-11-26 | 2021-09-08 | Corning Incorporated | Methods for producing strengthened and durable glass containers |
EP3150564B1 (en) | 2015-09-30 | 2018-12-05 | Corning Incorporated | Halogenated polyimide siloxane chemical compositions and glass articles with halogenated polylmide siloxane low-friction coatings |
TWI734711B (zh) | 2015-10-30 | 2021-08-01 | 美商康寧公司 | 具有混合的聚合物及金屬氧化物塗層的藥物包裝 |
DE102017112596B4 (de) * | 2017-06-08 | 2020-06-18 | Carcoustics Techconsult Gmbh | Polyurethan-Formteil mit integrierter Montagehilfe, Verfahren zu dessen Herstellung sowie Verfahren zu dessen Montage |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US32757A (en) * | 1861-07-09 | Portable hut | ||
FR1469096A (fr) * | 1965-12-24 | 1967-02-10 | Compositions filmogènes et leurs applications | |
US3772236A (en) * | 1971-11-09 | 1973-11-13 | Acheson Ind Inc | Polyfluorocarbon-moisture curing polyurethane polyvinyl butyral-dispersion composition for low friction coatings |
JPS57170314A (en) * | 1981-04-13 | 1982-10-20 | Shinko Electric Co Ltd | Apparatus for delivering parts in arranged manner in feeder of parts by vibration |
DE3343836A1 (de) * | 1983-12-03 | 1985-06-13 | Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf | Gleitfaehiges elastomerteil |
JPS60163977A (ja) * | 1984-02-03 | 1985-08-26 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用グラスラン |
JPS6138662A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-24 | Toyoda Gosei Co Ltd | ウレタン塗膜の硬化方法 |
US4720518A (en) * | 1987-03-05 | 1988-01-19 | Gencorp Inc. | Coatings which are abrasion resistant |
JPS6424643A (en) * | 1987-07-21 | 1989-01-26 | Mitsubishi Electric Corp | Communication system by time division multiplex multiple access system |
JPH0764006B2 (ja) * | 1987-11-19 | 1995-07-12 | 鬼怒川ゴム工業株式会社 | 押出成形機の口金構造 |
JPH01197533A (ja) * | 1988-02-02 | 1989-08-09 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 高分子弾性体の表面処理用塗料組成物 |
JPH0655459B2 (ja) * | 1989-11-21 | 1994-07-27 | 豊田合成株式会社 | ガラスランの製造方法 |
US5115007A (en) * | 1989-11-30 | 1992-05-19 | Gencorp Inc. | Abrasion resistant polyurethane blend compositions |
DE4202475C2 (de) * | 1991-01-28 | 1998-02-12 | Tokiwa Chem Ind Ltd | Verfahren zum Herstellen eines Einfassungs- und Führungsprofils für Fahrzeugscheiben |
DE4142661C2 (de) * | 1991-03-25 | 2003-10-30 | Tokiwa Chem Ind Ltd | Scheibeneinfassung für Fahrzeuge und Verfahren zu deren Herstellung |
WO1992018560A1 (fr) * | 1991-04-22 | 1992-10-29 | Takata Corporation | Element comportant un enduit en surface |
US5326592A (en) * | 1991-05-13 | 1994-07-05 | Gencorp Inc. | On die solution coating of extruded profiles and apparatus therefor |
JP2539132B2 (ja) * | 1992-02-28 | 1996-10-02 | 鬼怒川ゴム工業株式会社 | ウエザストリップの製造方法 |
US5343655A (en) * | 1992-10-27 | 1994-09-06 | Tokiwa Chemical Industries Co., Ltd. | Weather strip for the window glass of an automobile |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP29587093A patent/JP3342758B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-11-28 DE DE69411678T patent/DE69411678T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-11-28 EP EP94308773A patent/EP0655488B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-01-23 US US08/718,881 patent/US5763011A/en not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-03-06 US US09/035,945 patent/US6084034A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69411678D1 (de) | 1998-08-20 |
US6084034A (en) | 2000-07-04 |
DE69411678T2 (de) | 1998-12-24 |
EP0655488B1 (en) | 1998-07-15 |
EP0655488A1 (en) | 1995-05-31 |
JPH07150074A (ja) | 1995-06-13 |
US5763011A (en) | 1998-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3342758B2 (ja) | ゴム成形品の滑面構造 | |
JP3269301B2 (ja) | ガラスラン用ゴム配合物 | |
CN101778744B (zh) | 用于制造被涂层的弹性体成型件的方法, 弹性体成型件以及它的使用 | |
US8475884B2 (en) | Coatings with organic polymeric fillers for molded SMC articles | |
JPH0773893B2 (ja) | 自動車用ウエザストリツプの成形方法 | |
US6440492B1 (en) | Methods of coating rubber with solventless crystalline polyolefin coatings | |
EP1516024B1 (de) | Wischblatt f r scheibenwischer und verfahren zur herstellung desselben | |
JP2539132B2 (ja) | ウエザストリップの製造方法 | |
CN1039540C (zh) | 无溶剂组合物及其生产方法 | |
EP2203332B1 (de) | Strangförmiges profil sowie verfahren zum beschichten eines strangförmigen profils | |
JP3425739B2 (ja) | 粉体塗料の製造方法 | |
JPH0691747A (ja) | 超高分子量ポリエチレン製スリップシート及びその製造方法 | |
EP2025707A1 (de) | Strangextrudat sowie Verfahren zu seiner Herstellung und Verwendung | |
JPH04272824A (ja) | ウエザーストリップ及びその製造方法 | |
JP3425665B2 (ja) | 自動車ドアー用ウエザストリップの成形方法 | |
CN114250017A (zh) | 用于车辆玻璃滑槽的滑动涂覆组合物 | |
JPS6112246Y2 (ja) | ||
JPH05200859A (ja) | 超高分子量ポリエチレン製スリップシート及びその製造方法 | |
JP4201266B2 (ja) | 植毛のない車両用ウェザーストリップの製造方法 | |
JP5461147B2 (ja) | 自動車用複合塗膜 | |
JPH03161329A (ja) | ガラスランの製造方法 | |
JPH02269039A (ja) | ウエザストリップ | |
JPH0735128B2 (ja) | 自動車用ウエザストリツプ | |
DE4035657A1 (de) | Verfahren zur herstellung eines dichtungselements | |
JPH07149986A (ja) | 塩化ビニル系樹脂プラスチゲル組成物及びそれを用いたガスケット付き窓ガラス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |