JPWO2010073855A1 - 洗浄剤組成物及びその製造方法、並びに、両親媒性化合物、及び組成物 - Google Patents
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Abstract
蛋白変性や皮膚刺激性を低減して、よりマイルド性の高い洗浄剤組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。即ち、本発明の洗浄剤組成物は、下記構造式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする。(ただし、前記構造式(1)において、C10は、直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
Description
本発明は、α-スルホ脂肪酸のアルカノールアミド化合物を含む洗浄剤組成物及びその製造方法、並びに、α−スルホ脂肪酸のアルカノールアミド化合物からなる両親媒性化合物、該両親媒性化合物を含む組成物、該組成物を含む洗浄剤組成物及びその洗浄方法に関する。
α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、特にα-スルホ脂肪酸メチルエステル塩(MES)は、植物油から製造できるため、環境に優しい界面活性剤として今後も大きく期待されている化合物である。
一方、界面活性剤に対する消費者ニーズは、敏感肌のユーザーが増加していることを反映して、皮膚や毛髪など人体に対して、よりマイルドに作用する活性剤が望まれている。
そこで、環境に優しいα-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩から誘導でき、さらに蛋白変性や皮膚刺激性等を低減させた、よりマイルドな活性剤の開発が期待されている。
一方、界面活性剤に対する消費者ニーズは、敏感肌のユーザーが増加していることを反映して、皮膚や毛髪など人体に対して、よりマイルドに作用する活性剤が望まれている。
そこで、環境に優しいα-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩から誘導でき、さらに蛋白変性や皮膚刺激性等を低減させた、よりマイルドな活性剤の開発が期待されている。
α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩及びその誘導体については、種々知られている(非特許文献1〜3、特許文献1参照)。
非特許文献1及び2には、α-スルホ脂肪酸クロリドから製造される、特定構造のC16〜C18のα−スルホ脂肪酸アミド化合物(以下SFアミドと略すこともある)が開示されており、SFアミドの基本物性として、溶解温度、耐硬水性、スカム分散効果について検討されている。
しかしながら、非特許文献1及び2では、蛋白変性、皮膚刺激性などのマイルド性に関して言及する記載はなく、依然としてマイルド性を向上させた活性剤を提案できていないという問題がある。
非特許文献1及び2には、α-スルホ脂肪酸クロリドから製造される、特定構造のC16〜C18のα−スルホ脂肪酸アミド化合物(以下SFアミドと略すこともある)が開示されており、SFアミドの基本物性として、溶解温度、耐硬水性、スカム分散効果について検討されている。
しかしながら、非特許文献1及び2では、蛋白変性、皮膚刺激性などのマイルド性に関して言及する記載はなく、依然としてマイルド性を向上させた活性剤を提案できていないという問題がある。
また、非特許文献3には、MESを原材料として含むベンゼン溶媒から合成される、特定構造のC16〜C18のα−スルホ脂肪酸アルカノールアミド化合物(以下SFアミドアルコールと略すこともある)が開示されており、SFアミドアルコールの物性及び衣類の洗浄力として、溶解温度、耐硬水性、スカム分散効果、石鹸混合系での汚染布洗浄力について検討されている。
しかしながら、非特許文献3では、蛋白変性、皮膚刺激性などのマイルド性に関して言及する記載はなく、依然としてマイルド性を向上させた活性剤を提案できていないという問題がある。
また、洗浄剤組成物として汚染布の洗浄力を評価しているものの、身体用や住居用などの洗浄剤への適用に関して言及する記載はなく、検討もされていない。
しかしながら、非特許文献3では、蛋白変性、皮膚刺激性などのマイルド性に関して言及する記載はなく、依然としてマイルド性を向上させた活性剤を提案できていないという問題がある。
また、洗浄剤組成物として汚染布の洗浄力を評価しているものの、身体用や住居用などの洗浄剤への適用に関して言及する記載はなく、検討もされていない。
また、特許文献1には、2鎖2親水基型のα−スルホ脂肪酸アミド化合物が開示されている。この2鎖2親水基型α−スルホ脂肪酸アミド化合物は、洗浄剤組成物として、耐硬水性、分散性がよく、再汚染防止効果が高く、低刺激性であることが記載されている。
しかしながら、蛋白変性を低減させる点については、改善の余地があり、敏感肌のユーザーを含めたユーザーにおいて、より安全に使用できることが望まれていた。
また、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は、液体の洗浄剤に適用すると、加水分解を起こすこともあり、安定的に洗浄剤に適用できる洗浄剤組成物が求められていた。
しかしながら、蛋白変性を低減させる点については、改善の余地があり、敏感肌のユーザーを含めたユーザーにおいて、より安全に使用できることが望まれていた。
また、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は、液体の洗浄剤に適用すると、加水分解を起こすこともあり、安定的に洗浄剤に適用できる洗浄剤組成物が求められていた。
J. Am. Oil Chem. Soc., 1960, 37, 295-297
J. Am. Oil Chem. Soc., 1962, 39, 490-496
J. Am. Oil Chem. Soc., 1974, 51, 435-438
本発明の目的は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成すること課題とする。即ち、蛋白変性や皮膚刺激性を低減して、よりマイルド性の高い洗浄剤組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する手段は、以下のとおりである。即ち、
<1> 下記構造式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。
(ただし、前記構造式(1)において、C10は、炭素数10の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<2> 下記構造式(2)で表される化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。
(ただし、前記構造式(2)において、C12は、炭素数12の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<3> 下記構造式(3)で表される化合物を含有し、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄のいずれかに用いられることを特徴とする洗浄剤組成物である。
(ただし、前記構造式(3)において、C14は、炭素数14の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<4> 下記構造式(4)で表される化合物を含有し、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄のいずれかに用いられることを特徴とする洗浄剤組成物である。
(ただし、前記構造式(4)において、C16は、炭素数16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<5> 下記構造式(5)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とアルカノールアミンと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記<1>から<4>のいずれかに記載の洗浄剤組成物を製造することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法である。
(ただし、構造式(5)において、Rは、炭素数10、12、14、及び16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'''は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<6> 下記構造式(I)で表されることを特徴とする両親媒性化合物である。
(ただし、前記構造式(I)において、Rは、炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<7> 前記<6>に記載の両親媒性化合物を含むことを特徴とする組成物である。
<8> 前記<6>に記載の両親媒性化合物を含むことを特徴とする洗浄剤組成物である。
<9> 下記構造式(II)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と3−アミノ−1,2−プロパンジオールと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記<8>に記載の洗浄剤組成物を製造することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法である。
(ただし、構造式(II)において、Rは、炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R’は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
<1> 下記構造式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。
<2> 下記構造式(2)で表される化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物である。
<3> 下記構造式(3)で表される化合物を含有し、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄のいずれかに用いられることを特徴とする洗浄剤組成物である。
<4> 下記構造式(4)で表される化合物を含有し、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄のいずれかに用いられることを特徴とする洗浄剤組成物である。
<5> 下記構造式(5)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とアルカノールアミンと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記<1>から<4>のいずれかに記載の洗浄剤組成物を製造することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法である。
<6> 下記構造式(I)で表されることを特徴とする両親媒性化合物である。
<7> 前記<6>に記載の両親媒性化合物を含むことを特徴とする組成物である。
<8> 前記<6>に記載の両親媒性化合物を含むことを特徴とする洗浄剤組成物である。
<9> 下記構造式(II)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と3−アミノ−1,2−プロパンジオールと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記<8>に記載の洗浄剤組成物を製造することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法である。
本発明によれば、前記従来における諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、蛋白変性や皮膚刺激性を低減して、よりマイルド性の高い洗浄剤組成物及びその製造方法を提供することができる。
(洗浄剤組成物)
本発明の洗浄剤組成物は、α−スルホ脂肪酸のアルカノールアミド化合物を含むこととしてなり、より具体的には、後述するα−スルホラウリン酸のアルカノールアミド化合物(C12SFアミドアルコール)、α−スルホミリスチン酸のアルカノールアミド化合物(C14SFアミドアルコール)、α−スルホパルミチン酸ののアルカノールアミド化合物(C16SFアミドアルコール)、α−スルホステアリン酸のアルカノールアミド化合物(C18SFアミドアルコール)を含むこととしてなる。
本発明の洗浄剤組成物は、α−スルホ脂肪酸のアルカノールアミド化合物を含むこととしてなり、より具体的には、後述するα−スルホラウリン酸のアルカノールアミド化合物(C12SFアミドアルコール)、α−スルホミリスチン酸のアルカノールアミド化合物(C14SFアミドアルコール)、α−スルホパルミチン酸ののアルカノールアミド化合物(C16SFアミドアルコール)、α−スルホステアリン酸のアルカノールアミド化合物(C18SFアミドアルコール)を含むこととしてなる。
−C12SFアミドアルコール−
前記C12SFアミドアルコールとしては、下記構造式(1)で表される化合物としてなる。
(ただし、前記構造式(1)において、C10は、炭素数10の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
前記C12SFアミドアルコールとしては、下記構造式(1)で表される化合物としてなる。
前記アルカリ金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、リチウム、ナトリウム、カリウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコスト観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコスト観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
前記C12SFアミドアルコールとしては、前記構造式(1)で表される化合物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、供給性とコストの観点から、モノエタノールアミド化合物、イソプロパノールアミド化合物、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミド化合物、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミド化合物が好ましい。
前記C12SFアミドアルコールの性質としては、蛋白変性が低く、耐硬水性も良好で、且つ十分な泡立ち、洗浄力、水溶性を有することが挙げられ、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、住居洗浄、衣料用洗浄 に適している。
−C14SFアミドアルコール−
前記C14SFアミドアルコールとしては、下記構造式(2)で表される化合物としてなる。
(ただし、前記構造式(2)において、C12は、炭素数12の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
前記C14SFアミドアルコールとしては、下記構造式(2)で表される化合物としてなる。
前記アルカリ金属としては、特に制限はないが、原料供給面とコスト観点から、リチウム、ナトリウム、カリウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
前記C14SFアミドアルコールとしては、前記構造式(2)で表される化合物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、供給性とコストの観点から、モノエタノールアミド化合物、イソプロパノールアミド化合物、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミド化合物、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミド化合物が好ましい。
前記C14SFアミドアルコールの性質としては、蛋白変性が低く、耐硬水性も良好で、且つ十分な泡立ち、洗浄力、水溶性を有することが挙げられ、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、住居洗浄、及び衣料用洗浄に適している。
−C16SFアミドアルコール−
前記C16SFアミドアルコールとしては、下記構造式(3)で表される化合物としてなる。
(ただし、前記構造式(3)において、C14は、炭素数14の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
前記C16SFアミドアルコールとしては、下記構造式(3)で表される化合物としてなる。
前記アルカリ金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、リチウム、ナトリウム、カリウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
前記C16SFアミドアルコールとしては、前記構造式(3)で表される化合物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、供給性とコストの観点から、モノエタノールアミド化合物、イソプロパノールアミド化合物、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミド化合物、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミド化合物が好ましい。
前記C16SFアミドアルコールの性質としては、蛋白変性が低く、且つ十分な泡立ち、洗浄力を有することが挙げられる。
前記C16SFアミドアルコールを含む洗浄剤組成物としては、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄に用いられる。
前記C16SFアミドアルコールを含む洗浄剤組成物としては、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄に用いられる。
−C18SFアミドアルコール−
前記C18SFアミドアルコールとしては、下記構造式(4)で表される化合物としてなる。
(ただし、前記構造式(4)において、C16は、直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'は、水素又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基を示し、R''は、炭素数2〜6の水酸基を1個有するアルキル基を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
前記C18SFアミドアルコールとしては、下記構造式(4)で表される化合物としてなる。
前記アルカリ金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、リチウム、ナトリウム、カリウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
前記C18SFアミドアルコールとしては、前記構造式(4)で表される化合物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、供給性とコストの観点から、モノエタノールアミド化合物、イソプロパノールアミド化合物、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミド化合物、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミド化合物が好ましい。
前記C18SFアミドアルコールの性質としては、蛋白変性が低く、十分な洗浄力を有することが挙げられる。
前記C18SFアミドアルコールを含む洗浄剤組成物としては、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄に用いられる。
前記C18SFアミドアルコールを含む洗浄剤組成物としては、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄に用いられる。
前記C12SFアミドアルコール、前記C14SFアミドアルコール、前記C16SFアミドアルコール、及び前記C18SFアミドアルコールのいずれかを含む、それぞれの洗浄剤組成物としては、これらSFアミドアルコールを1種単独で含んでいてもよく、2種以上を含むものであってもよい。
前記洗浄剤組成物の洗浄剤における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100質量%〜0.1質量%が好ましい。
前記洗浄剤組成物は、活性剤濃度が0.01質量%でも十分な洗浄力を有し、例えば、住居用洗浄剤として利用することができ、また、固形石鹸等の石鹸として利用することもできる(100質量%)。
前記洗浄剤組成物は、活性剤濃度が0.01質量%でも十分な洗浄力を有し、例えば、住居用洗浄剤として利用することができ、また、固形石鹸等の石鹸として利用することもできる(100質量%)。
前記洗浄剤組成物を含む洗浄剤のpH値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、4〜12が好ましい。
前記SFアミドアルコールは、アミド結合を有するため、エステルのような加水分解は起こり難く、広いpH範囲で安定である。
したがって、洗浄剤に適用する場合、身体用洗浄剤としては、弱酸性(pH5〜7程度)のものから、石鹸のようなアルカリ性のものまで広く適用することができる。また、住居用洗剤としては、pH10程度の比較的強いアルカリ性のものまで広く適用することができる。
前記SFアミドアルコールは、アミド結合を有するため、エステルのような加水分解は起こり難く、広いpH範囲で安定である。
したがって、洗浄剤に適用する場合、身体用洗浄剤としては、弱酸性(pH5〜7程度)のものから、石鹸のようなアルカリ性のものまで広く適用することができる。また、住居用洗剤としては、pH10程度の比較的強いアルカリ性のものまで広く適用することができる。
前記pH値を制御するために、洗浄剤組成物には、pH調整剤を用いてもよい。
前記pH調整剤としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、クエン酸、水酸化ナトリウム、p−トルエンスルホン酸などが好ましい。
前記pH調整剤としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、クエン酸、水酸化ナトリウム、p−トルエンスルホン酸などが好ましい。
−他の成分−
前記洗浄剤組成物を含む洗浄剤における他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、香料や他の活性剤、溶剤、など洗浄剤に配合される公知の成分を公知の処方例に従って配合することができる。
例えば、ゼオライト、炭酸ナトリウム(カリウム)、珪酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリアクリル酸塩等のビルダー、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤、メチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、その他、殺菌剤、パール化剤、酸化防止剤、香料、色素、紫外線吸収剤等を必要に応じて配合することができる。
前記洗浄剤組成物を含む洗浄剤における他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、香料や他の活性剤、溶剤、など洗浄剤に配合される公知の成分を公知の処方例に従って配合することができる。
例えば、ゼオライト、炭酸ナトリウム(カリウム)、珪酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリアクリル酸塩等のビルダー、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤、メチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、その他、殺菌剤、パール化剤、酸化防止剤、香料、色素、紫外線吸収剤等を必要に応じて配合することができる。
さらに前記洗浄剤には、他の界面活性剤を併用することも可能である。このような界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル系界面活性剤、アミノ酸系界面活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤、タウレート系界面活性剤、高級脂肪酸塩等のアニオン性界面活性剤や、アルキルサッカライド系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤等の非イオン性界面活性剤等が好ましく用いられる。
(洗浄剤組成物の製造方法)
本発明の洗浄剤組成物の製造方法は、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とアルカノールアミンと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記洗浄剤組成物を製造することとしてなる。前記洗浄剤組成物は、アルコール以外の溶媒を用いて製造することもできるが、アルコール溶媒を用いる本発明の洗浄剤組成物の製造方法によると、発がん性を有するベンゼンや、毒性を有するトルエンといった溶媒の使用を避けることができ、環境に対して低負荷の製造プロセスとすることができる。
本発明の洗浄剤組成物の製造方法は、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とアルカノールアミンと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記洗浄剤組成物を製造することとしてなる。前記洗浄剤組成物は、アルコール以外の溶媒を用いて製造することもできるが、アルコール溶媒を用いる本発明の洗浄剤組成物の製造方法によると、発がん性を有するベンゼンや、毒性を有するトルエンといった溶媒の使用を避けることができ、環境に対して低負荷の製造プロセスとすることができる。
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩としては、下記構造式(5)で表される化合物としてなる。
(ただし、構造式(5)において、Rは、炭素数10、12、14、及び16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R'''は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
前記α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩としては、特に制限はなく、製造するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩のアルカノールアミド化合物のアルキル鎖長に応じて選択することができる。
例えば、前記C12SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホラウリン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記C14SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホミリスチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記C16SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホパルミチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記C18SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホステアリン酸アルキルエステル塩を用いることができる。
また、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩において、アルキルエステルの炭素数としては、特に制限はないが、生産効率の観点から炭素数1〜4が好ましい。
塩としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムが好ましい。
例えば、前記C12SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホラウリン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記C14SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホミリスチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記C16SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホパルミチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記C18SFアミドアルコールを製造する場合には、α−スルホステアリン酸アルキルエステル塩を用いることができる。
また、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩において、アルキルエステルの炭素数としては、特に制限はないが、生産効率の観点から炭素数1〜4が好ましい。
塩としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムが好ましい。
前記アルカノールアミンとしては、特に制限はなく、製造するSFアミドアルコールに応じて選択することができる。
例えば、モノエタノールアミド化合物を製造する場合には、2−アミノエタノールを用いることができ、イソプロパノールアミド化合物を製造する場合には、3−アミノ−2−プロパノールを用いることができ、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミド化合物を製造する場合には、2−(2−アミノエトキシ)エタノールを用いることができ、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミド化合物を製造する場合には、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミンを用いることができる。
例えば、モノエタノールアミド化合物を製造する場合には、2−アミノエタノールを用いることができ、イソプロパノールアミド化合物を製造する場合には、3−アミノ−2−プロパノールを用いることができ、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミド化合物を製造する場合には、2−(2−アミノエトキシ)エタノールを用いることができ、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミド化合物を製造する場合には、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミンを用いることができる。
前記アルカノールアミンの配合量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩1当量に対して、0.5当量〜1.5当量が好ましい。
0.5当量に満たないと、未反応のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が多量に残り、精製が煩雑であり、1.5当量を超えると、過剰のアルカノールアミンの分だけコストが高くなり好ましくない。
0.5当量に満たないと、未反応のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が多量に残り、精製が煩雑であり、1.5当量を超えると、過剰のアルカノールアミンの分だけコストが高くなり好ましくない。
前記アルコール溶媒としては、特に制限はなく、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコールが挙げられる。
前記アルコール溶媒の用いる量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の質量に対して、1倍質量〜10倍質量が好ましい。
1倍質量に満たないと、反応基質が溶解せず攪拌が困難であり、10倍質量を超えると、反応物の濃度が低く、生産性が劣り、好ましくない。
1倍質量に満たないと、反応基質が溶解せず攪拌が困難であり、10倍質量を超えると、反応物の濃度が低く、生産性が劣り、好ましくない。
これらα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とアルカノールアミンと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒の加熱温度としては、特に制限はないが、60℃〜170℃が好ましい。
60℃未満であると、反応速度が非常に遅く、生産効率が低下し、170℃を超えると反応物が一部分解し、着色するため好ましくない。
60℃未満であると、反応速度が非常に遅く、生産効率が低下し、170℃を超えると反応物が一部分解し、着色するため好ましくない。
前記金属アルコキシドとしては、特に制限はないが、供給性と反応性の観点からリチウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムのメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の金属アルコキシドが好ましい。
金属アルコキシドの用いる量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩1当量に対して、0.03当量〜2当量が好ましい。
0.03当量に満たないと、反応速度が非常に遅く、生産効率が低下し、2当量を超えると、コストが高くなり好ましくない。
金属アルコキシドの用いる量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩1当量に対して、0.03当量〜2当量が好ましい。
0.03当量に満たないと、反応速度が非常に遅く、生産効率が低下し、2当量を超えると、コストが高くなり好ましくない。
(両親媒性化合物)
本発明の両親媒性化合物は、下記構造式(I)で表される化合物(α−スルホ脂肪酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物)としてなる。
(ただし、前記構造式(I)において、Rは、炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
本発明の両親媒性化合物は、下記構造式(I)で表される化合物(α−スルホ脂肪酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物)としてなる。
前記Rとしては、炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖であれば、特に制限はないが、洗浄性能や原料脂肪酸化合物の供給性の観点からは、炭素数10〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖が好ましい。
前記アルカリ金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、リチウム、ナトリウム、カリウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
また、前記アルカリ土類金属としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点からマグネシウム、カルシウムが好ましい。
(組成物)
本発明の組成物は、前記両親媒性化合物を含んでなり、該両親媒性化合物を含むものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の組成物は、前記両親媒性化合物を含んでなり、該両親媒性化合物を含むものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
(洗浄剤組成物)
本発明の洗浄剤組成物は、前記両親媒性化合物を含んでなり、該両親媒性化合物を含むものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、前記両親媒性化合物を含んでなり、該両親媒性化合物を含むものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記洗浄剤組成物の洗浄剤における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100質量%〜0.01質量%が好ましい。
前記洗浄剤組成物は、活性剤濃度が0.01質量%でも十分な洗浄力を有し、例えば、住居用洗浄剤として利用することができ、また、固形石鹸等の石鹸として利用することもできる(100質量%)。
前記洗浄剤組成物は、活性剤濃度が0.01質量%でも十分な洗浄力を有し、例えば、住居用洗浄剤として利用することができ、また、固形石鹸等の石鹸として利用することもできる(100質量%)。
前記洗浄剤組成物としては、前記両親媒性化合物を1種単独で含んでいてもよく、炭素数の異なる2種以上を含むものであってもよい。
前記洗浄剤組成物を含む洗浄剤のpH値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、4〜12が好ましい。
前記両親媒性化合物は、アミド結合を有するため、エステルのような加水分解は起こり難く、広いpH範囲で安定である。
したがって、洗浄剤に適用する場合、身体用洗浄剤としては、弱酸性(pH5〜7程度)のものから、石鹸のようなアルカリ性のものまで広く適用することができる。また、住居用洗剤としては、pH10程度の比較的強いアルカリ性のものまで広く適用することができる。
前記両親媒性化合物は、アミド結合を有するため、エステルのような加水分解は起こり難く、広いpH範囲で安定である。
したがって、洗浄剤に適用する場合、身体用洗浄剤としては、弱酸性(pH5〜7程度)のものから、石鹸のようなアルカリ性のものまで広く適用することができる。また、住居用洗剤としては、pH10程度の比較的強いアルカリ性のものまで広く適用することができる。
前記pH値を制御するために、洗浄剤組成物には、pH調整剤を用いてもよい。
前記pH調整剤としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、クエン酸、水酸化ナトリウム、p−トルエンスルホン酸などが好ましい。
前記pH調整剤としては、特に制限はないが、供給性とコストの観点から、クエン酸、水酸化ナトリウム、p−トルエンスルホン酸などが好ましい。
−他の成分−
前記洗浄剤組成物を含む洗浄剤における他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、香料や他の活性剤、溶剤、など洗浄剤に配合される公知の成分を公知の処方例に従って配合することができる。
例えば、ゼオライト、炭酸ナトリウム(カリウム)、珪酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリアクリル酸塩等のビルダー、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤、メチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、その他、殺菌剤、パール化剤、酸化防止剤、香料、色素、紫外線吸収剤等を必要に応じて配合することができる。
前記洗浄剤組成物を含む洗浄剤における他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、香料や他の活性剤、溶剤、など洗浄剤に配合される公知の成分を公知の処方例に従って配合することができる。
例えば、ゼオライト、炭酸ナトリウム(カリウム)、珪酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリアクリル酸塩等のビルダー、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤、メチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、その他、殺菌剤、パール化剤、酸化防止剤、香料、色素、紫外線吸収剤等を必要に応じて配合することができる。
さらに前記洗浄剤には、他の界面活性剤を併用することも可能である。このような界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル系界面活性剤、アミノ酸系界面活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤、タウレート系界面活性剤、高級脂肪酸塩等のアニオン性界面活性剤や、アルキルサッカライド系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤等の非イオン性界面活性剤等が好ましく用いられる。
(洗浄剤組成物の製造方法)
本発明の洗浄剤組成物の製造方法は、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と3−アミノ−1,2−プロパンジオールと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記洗浄剤組成物を製造することとしてなる。前記洗浄剤組成物は、アルコール以外の溶媒を用いて製造することもできるが、アルコール溶媒を用いる本発明の洗浄剤組成物の製造方法によると、発がん性を有するベンゼンや、毒性を有するトルエンといった溶媒の使用を避けることができ、環境に対して低負荷の製造プロセスとすることができる。
本発明の洗浄剤組成物の製造方法は、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と3−アミノ−1,2−プロパンジオールと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、前記洗浄剤組成物を製造することとしてなる。前記洗浄剤組成物は、アルコール以外の溶媒を用いて製造することもできるが、アルコール溶媒を用いる本発明の洗浄剤組成物の製造方法によると、発がん性を有するベンゼンや、毒性を有するトルエンといった溶媒の使用を避けることができ、環境に対して低負荷の製造プロセスとすることができる。
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩としては、下記構造式(II)で表される化合物としてなる。
(ただし、構造式(II)において、Rは、炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、R’は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を示し、Aは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び炭素数6以下の水酸基を有していてもよいプロトン化されたアミンのいずれかを示す。)
前記α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩としては、特に制限はなく、製造する両親媒性化合物の炭素数に応じて選択することができる。
例えば、前記α−スルホラウリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホラウリン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記α−スルホミリスチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホミリスチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記α−スルホパルミチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホパルミチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記α−スルホステアリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホステアリン酸アルキルエステル塩を用いることができる。
例えば、前記α−スルホラウリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホラウリン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記α−スルホミリスチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホミリスチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記α−スルホパルミチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホパルミチン酸アルキルエステル塩を用いることができ、前記α−スルホステアリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物を製造する場合には、α−スルホステアリン酸アルキルエステル塩を用いることができる。
前記3−アミノ−1,2−プロパンジオールの配合量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩1当量に対して、0.5当量〜1.5当量が好ましい。
0.5当量に満たないと、未反応のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が多量に残り、精製が煩雑となり、1.5当量を超えると、過剰のアルカノールアミンの分だけコストが高くなり好ましくない。
0.5当量に満たないと、未反応のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が多量に残り、精製が煩雑となり、1.5当量を超えると、過剰のアルカノールアミンの分だけコストが高くなり好ましくない。
前記アルコール溶媒としては、特に制限はなく、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコールが挙げられる。
前記アルコール溶媒の用いる量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の質量に対して、1倍質量〜10倍質量が好ましい。
1倍質量に満たないと、反応基質が溶解せず攪拌が困難となり、10倍質量を超えると、反応物の濃度が低く、生産性が劣り、好ましくない。
1倍質量に満たないと、反応基質が溶解せず攪拌が困難となり、10倍質量を超えると、反応物の濃度が低く、生産性が劣り、好ましくない。
これらα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と3−アミノ−1,2−プロパンジオールと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒の加熱温度としては、特に制限はないが、60℃〜170℃が好ましい。
60℃未満であると、反応速度が遅く、生産効率の低下を招き、170℃を超えると反応物の一部が分解し、着色するため好ましくない。
60℃未満であると、反応速度が遅く、生産効率の低下を招き、170℃を超えると反応物の一部が分解し、着色するため好ましくない。
前記金属アルコキシドとしては、特に制限はないが、供給性と反応性の観点からリチウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムのメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の金属アルコキシドが好ましい。
金属アルコキシドの用いる量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩1当量に対して、0.03当量〜2当量が好ましい。
0.03当量に満たないと、反応速度が非常に遅く、生産効率が低下し、2当量を超えると、コストが高くなり好ましくない。
金属アルコキシドの用いる量としては、特に制限はないが、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩1当量に対して、0.03当量〜2当量が好ましい。
0.03当量に満たないと、反応速度が非常に遅く、生産効率が低下し、2当量を超えると、コストが高くなり好ましくない。
以下、本発明を実施例と比較例に基づき、より具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(合成例1)
<α-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩(C12MES)の合成>
温度計、攪拌器、滴下ロート、乾燥用塩化カルシウム管を取り付けた1Lの4口フラスコにラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)、四塩化炭素540gを仕込み、反応温度が15℃以下になるように保持しながら無水硫酸24g(0.3mol)を滴下した。滴下終了後、3時間還流攪拌した。
次に、反応溶媒をエバポレーターを用いて水浴50℃で留去したのち、メタノール500mLを添加して20分間還流攪拌した。その後、20%水酸化ナトリウム水溶液で反応液をpH7に調整した。反応溶媒を減圧下で留去した。途中発泡するので、イソプロパノールを加え共沸しながら水を留去した。
残渣(粗生成物)をエタノール/水=9/1(V/V)の溶液系で50℃〜60℃に加温、溶解し、不溶物を除去した。ろ液を5℃に冷却して再結晶したのち、析出物を濾別、真空乾燥することでα-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩を58g(収率73%)得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.41(br,16H)、δ2.16(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩であると同定された。
<α-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩(C12MES)の合成>
温度計、攪拌器、滴下ロート、乾燥用塩化カルシウム管を取り付けた1Lの4口フラスコにラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)、四塩化炭素540gを仕込み、反応温度が15℃以下になるように保持しながら無水硫酸24g(0.3mol)を滴下した。滴下終了後、3時間還流攪拌した。
次に、反応溶媒をエバポレーターを用いて水浴50℃で留去したのち、メタノール500mLを添加して20分間還流攪拌した。その後、20%水酸化ナトリウム水溶液で反応液をpH7に調整した。反応溶媒を減圧下で留去した。途中発泡するので、イソプロパノールを加え共沸しながら水を留去した。
残渣(粗生成物)をエタノール/水=9/1(V/V)の溶液系で50℃〜60℃に加温、溶解し、不溶物を除去した。ろ液を5℃に冷却して再結晶したのち、析出物を濾別、真空乾燥することでα-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩を58g(収率73%)得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.41(br,16H)、δ2.16(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩であると同定された。
(合成例2)
<α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩(C14MES)の合成>
α-スルホラウリン酸メチルエステル(C12MES)の合成において、ラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)に代えて、ミリスチン酸メチルエステル61g(0.25mol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩の合成と同様にして、α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩71.5g(収率83%)を得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.40(br,20H)、δ2.16(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩(C14MES)と同定された。
<α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩(C14MES)の合成>
α-スルホラウリン酸メチルエステル(C12MES)の合成において、ラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)に代えて、ミリスチン酸メチルエステル61g(0.25mol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩の合成と同様にして、α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩71.5g(収率83%)を得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.40(br,20H)、δ2.16(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩(C14MES)と同定された。
(合成例3)
<α-スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム塩(C16MES)の合成>
α-スルホラウリン酸メチルエステル(C12MES)の合成において、ラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)に代えて、パルミチン酸メチルエステル68g(0.25mol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩の合成と同様にして、α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩74.5g(収率80%)を得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.40(br,24H)、δ2.15(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム塩(C16MES)と同定された。
<α-スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム塩(C16MES)の合成>
α-スルホラウリン酸メチルエステル(C12MES)の合成において、ラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)に代えて、パルミチン酸メチルエステル68g(0.25mol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩の合成と同様にして、α-スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩74.5g(収率80%)を得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.40(br,24H)、δ2.15(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム塩(C16MES)と同定された。
(合成例4)
<α-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩(C18MES)の合成>
α-スルホラウリン酸メチルエステル(C12MES)の合成において、ラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)に代えて、ステアリン酸メチルエステル75g(0.25mol)を用い、不溶物が除去された粗生成物の再結晶化を、ろ液を5℃に冷却して再結晶させて行うことに代えて、ろ液にイソプロパノールを水の2倍量添加し、室温で再結晶させて行うこととしてα-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩75g(収率75%)を得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.41(br,28H)、δ2.15(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩(C18MES)と同定された。
<α-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩(C18MES)の合成>
α-スルホラウリン酸メチルエステル(C12MES)の合成において、ラウリン酸メチルエステル54g(0.25mol)に代えて、ステアリン酸メチルエステル75g(0.25mol)を用い、不溶物が除去された粗生成物の再結晶化を、ろ液を5℃に冷却して再結晶させて行うことに代えて、ろ液にイソプロパノールを水の2倍量添加し、室温で再結晶させて行うこととしてα-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩75g(収率75%)を得た。
1HNMR(D2O、50℃)の測定結果は、δ0.99(t,3H)、δ1.41(br,28H)、δ2.15(br,2H)、δ3.90−3.95(s(3H)+t(1H),4H)であり、合成物は、α-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩(C18MES)と同定された。
<C12SFアミドアルコール化合物、並びに、C12MES及びα−スルホラウリン酸のジアミド化合物の合成:実施例1、2及び比較例1〜3>
(実施例1)
−α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)とトルエン150mLを仕込み、1時間還流して脱水した。
その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外し、ジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に2−アミノエタノール4.05g(66.4mmol)とナトリウムメトキシド342mg(6.3mmoL)を仕込み、90℃で4時間攪拌した。その後室温まで放冷して、5N塩酸水溶液1.3mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去し、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をメタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解し、−20℃で再結晶して析出物を濾別した。この残渣を再度メタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解し、-20℃で再結晶して析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩を15.44g(収率70.7%)得た。
1HNMR(D2O、40℃)の測定結果は、δ0.73(br,3H)、δ1.15(br,16H)、δ1.88(br,2H)、δ3.24(m,1H)、δ3.33(m,1H),3.58(br,3H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例1)
−α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)とトルエン150mLを仕込み、1時間還流して脱水した。
その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外し、ジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に2−アミノエタノール4.05g(66.4mmol)とナトリウムメトキシド342mg(6.3mmoL)を仕込み、90℃で4時間攪拌した。その後室温まで放冷して、5N塩酸水溶液1.3mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去し、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をメタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解し、−20℃で再結晶して析出物を濾別した。この残渣を再度メタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解し、-20℃で再結晶して析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩を15.44g(収率70.7%)得た。
1HNMR(D2O、40℃)の測定結果は、δ0.73(br,3H)、δ1.15(br,16H)、δ1.88(br,2H)、δ3.24(m,1H)、δ3.33(m,1H),3.58(br,3H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例2)
−α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、2−アミノエタノール4.05g(66.4mmol)に代えて、3−アミノ−2-プロパノール4.98g(66.4mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
粗生成物(残渣)をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去し、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩18.9g(収率83.2%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(br,3H)、δ1.05−1.15(m+br,19H)、δ1.87(br,2H)、δ3.18(br,2H)、3.60(br,1H)、δ3.82(br,1H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、2−アミノエタノール4.05g(66.4mmol)に代えて、3−アミノ−2-プロパノール4.98g(66.4mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
粗生成物(残渣)をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去し、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩18.9g(収率83.2%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(br,3H)、δ1.05−1.15(m+br,19H)、δ1.87(br,2H)、δ3.18(br,2H)、3.60(br,1H)、δ3.82(br,1H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例1)
−C12MESの合成−
合成例1と同様にして、C12MESを合成した。
−C12MESの合成−
合成例1と同様にして、C12MESを合成した。
(比較例2)
−α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES25g(79mmoL)とトルエン150mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外しジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)とナトリウムメトキシド4.27g(79mmoL)を仕込み、90℃で6時間攪拌した(反応工程)。
その後室温まで放冷し、5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を減圧下留去した。
残渣をメタノール/水=85/15(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。乾燥残渣をイソプロパノール/水系で50〜60℃に加温溶解後、室温で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩を12.8g(収率51.8%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.75(br,6H)、δ1.19(br,32H)、δ1.93(br,4H)、δ3.31(br,4H)、δ3.65(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES25g(79mmoL)とトルエン150mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外しジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)とナトリウムメトキシド4.27g(79mmoL)を仕込み、90℃で6時間攪拌した(反応工程)。
その後室温まで放冷し、5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を減圧下留去した。
残渣をメタノール/水=85/15(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。乾燥残渣をイソプロパノール/水系で50〜60℃に加温溶解後、室温で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩を12.8g(収率51.8%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.75(br,6H)、δ1.19(br,32H)、δ1.93(br,4H)、δ3.31(br,4H)、δ3.65(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例3)
−α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩の合成−
C12MESのエチレンジアミド反応工程において、1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)に代えて、1,3−ジアミノプロパン2.93g(39.5mmol)を用いたこと以外は、C12MESのエチレンジアミドナトリウム塩の反応工程と同様にして、反応工程を行った。
反応液を室温まで放冷し5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去した。
残渣をメタノール/水=9/1(V/V)で50〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をエタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解後、−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩16.6g(収率58.7%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,6H)、δ1.06(br,32H)、δ1.67(br,2H)、δ1.87(br,4H),δ3.18(br,4H)、δ3.64(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩の合成−
C12MESのエチレンジアミド反応工程において、1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)に代えて、1,3−ジアミノプロパン2.93g(39.5mmol)を用いたこと以外は、C12MESのエチレンジアミドナトリウム塩の反応工程と同様にして、反応工程を行った。
反応液を室温まで放冷し5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去した。
残渣をメタノール/水=9/1(V/V)で50〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をエタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解後、−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩16.6g(収率58.7%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,6H)、δ1.06(br,32H)、δ1.67(br,2H)、δ1.87(br,4H),δ3.18(br,4H)、δ3.64(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩と同定された。
<C14SFアミドアルコール化合物、及びC14MESの合成:実施例3、4及び比較例4>
(実施例3)
−α−スルホミリスチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例2のC14MES21.8g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノール/水=9/1(V/V)の溶液系で50℃〜60℃に加温、溶解し、不溶物を濾過して除去した。濾液を室温に放置して再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホミリスチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩6.4g(収率26.9%)を得た。
1HNMR(D2O、40℃)の測定結果は、δ0.89(t,3H)、δ1.30(br,20H)、δ2.03(br,2H)、δ3.37(m,1H)、δ3.53(m,1H)、δ3.75−3.67(t,3H)であり、化合物は、α−スルホミリスチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例3)
−α−スルホミリスチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例2のC14MES21.8g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノール/水=9/1(V/V)の溶液系で50℃〜60℃に加温、溶解し、不溶物を濾過して除去した。濾液を室温に放置して再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホミリスチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩6.4g(収率26.9%)を得た。
1HNMR(D2O、40℃)の測定結果は、δ0.89(t,3H)、δ1.30(br,20H)、δ2.03(br,2H)、δ3.37(m,1H)、δ3.53(m,1H)、δ3.75−3.67(t,3H)であり、化合物は、α−スルホミリスチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例4)
−α−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
C12MESイソプロパノールアミドの粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例2のC14MES21.8g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去し、真空乾燥することでα−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩20.9g(収率85.4%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.70(br,3H)、δ1.05−1.17(m+br,23H)、δ1.84(br,2H)、δ3.15(br,2H)、δ3.56(br,1H)、3.80(br,1H)であり、化合物は、α−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
C12MESイソプロパノールアミドの粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例2のC14MES21.8g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去し、真空乾燥することでα−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩20.9g(収率85.4%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.70(br,3H)、δ1.05−1.17(m+br,23H)、δ1.84(br,2H)、δ3.15(br,2H)、δ3.56(br,1H)、3.80(br,1H)であり、化合物は、α−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例4)
−C14MESの合成−
合成例2と同様にして、C14MESを合成した。
−C14MESの合成−
合成例2と同様にして、C14MESを合成した。
<C16SFアミドアルコール化合物、及びC16MESの合成:実施例5〜7及び比較例5>
(実施例5)
−α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成−
C12MESモノエタノールアミドの粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例3のC16MES23.5g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣をエタノール/水=1/9(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過して除去した。濾液を室温に放置して再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩16.6g(収率65.3%)で得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(t,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.84(br,2H)、3.28(m,2H)、3.56(br,3H)であり、化合物は、α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例5)
−α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成−
C12MESモノエタノールアミドの粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例3のC16MES23.5g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣をエタノール/水=1/9(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過して除去した。濾液を室温に放置して再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩16.6g(収率65.3%)で得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(t,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.84(br,2H)、3.28(m,2H)、3.56(br,3H)であり、化合物は、α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例6)
−α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例3のC16MES23.5g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノール/メタノール混合溶媒で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液を−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩12.7g(収率48.5%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,3H)、δ1.02−1.13(m+br,27H)、δ1.86(br,2H)、δ3.18(br,2H)、δ3.60(br,1H)、δ3.83(br,1H)であり、化合物は、α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例3のC16MES23.5g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノール/メタノール混合溶媒で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液を−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩12.7g(収率48.5%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,3H)、δ1.02−1.13(m+br,27H)、δ1.86(br,2H)、δ3.18(br,2H)、δ3.60(br,1H)、δ3.83(br,1H)であり、化合物は、α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例7)
−α−スルホパルミチン酸の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例3のC16MES23.5g(63.2mmol)を用い、2−アミノエタノール4.05g(66.4mmol)に代えて、2−(2−アミノエトキシ)エタノール6.64g(66.4mmol)を用い、ナトリウムメトキシドの添加量を342mg(6.3mmol)に変えてC16MESに対して1当量としたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノールで洗浄して、原料アミンを除去した。この残渣をメタノール/水=8/2(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液を溶媒留去してα−スルホパルミチン酸の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミドナトリウム塩19.5g(収率69.4%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(t,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.84(br,2H)、δ3.32−3.58(m,9H)であり、化合物は、α−スルホパルミチン酸の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホパルミチン酸の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例3のC16MES23.5g(63.2mmol)を用い、2−アミノエタノール4.05g(66.4mmol)に代えて、2−(2−アミノエトキシ)エタノール6.64g(66.4mmol)を用い、ナトリウムメトキシドの添加量を342mg(6.3mmol)に変えてC16MESに対して1当量としたこと以外は、α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノールで洗浄して、原料アミンを除去した。この残渣をメタノール/水=8/2(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液を溶媒留去してα−スルホパルミチン酸の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミドナトリウム塩19.5g(収率69.4%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(t,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.84(br,2H)、δ3.32−3.58(m,9H)であり、化合物は、α−スルホパルミチン酸の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例5)
−C16MESの合成−
合成例3と同様にして、C16MESを合成した。
−C16MESの合成−
合成例3と同様にして、C16MESを合成した。
<C18SFアミドアルコール化合物、及びC18MESの合成:実施例8及び比較例6>
(実施例8)
−α−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例4のC18MES25.3g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノール/メタノール混合溶媒で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液を−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩15.6g(収率55.5%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(br,3H)、δ1.02−1.14(m+br,31H)、δ1.86(br,2H)、δ3.17(br,2H)、δ3.59(br,1H)、δ3.82(br,1H)であり、化合物は、α−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例8)
−α−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成において、合成例1のC12MES20g(63.2mmol)に代えて、合成例4のC18MES25.3g(63.2mmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の粗生成物の生成と同様にして、固体の粗生成物を得た。
残渣(粗生成物)をエタノール/メタノール混合溶媒で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液を−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩15.6g(収率55.5%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(br,3H)、δ1.02−1.14(m+br,31H)、δ1.86(br,2H)、δ3.17(br,2H)、δ3.59(br,1H)、δ3.82(br,1H)であり、化合物は、α−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例6)
−C18MESの合成−
合成例4と同様にして、C18MESを合成した。
−C18MESの合成−
合成例4と同様にして、C18MESを合成した。
(蛋白変性率の測定)
実施例1〜8及び比較例1〜6の洗浄剤組成物について、以下のように蛋白変性率を測定した。
実施例1〜8及び比較例1〜6の洗浄剤組成物について、以下のように蛋白変性率を測定した。
−蛍光標識化BSAの調製−
1μmolのBSA(66kDa、66mg)、N−Iodeacetyl−N’−(5−sulfo−1−naphtyl)ethylenediamine(IAEDANS、5mg)を10mLのイオン交換水に溶かし、遮光、室温下で1時間攪拌した。BSAとIAEDANSとの反応が終了した後、10mMのTris−HCl緩衝液(pH7.5)にて2回透析したものを蛍光標識化BSAとして実験に供した。
1μmolのBSA(66kDa、66mg)、N−Iodeacetyl−N’−(5−sulfo−1−naphtyl)ethylenediamine(IAEDANS、5mg)を10mLのイオン交換水に溶かし、遮光、室温下で1時間攪拌した。BSAとIAEDANSとの反応が終了した後、10mMのTris−HCl緩衝液(pH7.5)にて2回透析したものを蛍光標識化BSAとして実験に供した。
−測定−
0.01%の蛍光標識化BSA(50mMのリン酸緩衝液pH7.0)に0.01%活性剤を添加し、直後の蛍光強度変化率を測定した。0.2%SDSによる蛍光強度変化率を100%として表示した(励起波長340nm、蛍光波長480nmで比較)。
この蛍光標識化BSAを50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、0.01%の蛍光標識化BSA液を調製した。
また、実施例1〜8及び比較例1〜6の合成物の0.01%水溶液をイオン交換水で調製した。
0.01%の蛍光標識化BSA液に0.01%の活性剤水溶液を等量添加し、直後の蛍光強度を分光蛍光光度計(日本分光(株)、FP−750)により測定した。なお、蛍光強度は、波長340nmの光を入射したとき出射される蛍光のうち、波長480nmの光を測定対象とした。
測定された蛍光強度に基づき、以下のように蛋白変性率の評価を行った。
0.01%の蛍光標識化BSA液にイオン交換水を等量添加した直後の蛍光強度を、全く蛋白変性されていない値(X)とする。また、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液をサンプル(基準物質)として0.01%の蛍光標識化BSA液に等量添加した直後の蛍光強度を、100%蛋白変性された値(Y)とする。0.01%の蛍光標識化BSA液に、実施例1〜8及び比較例1〜6の測定試料の0.01%水溶液を添加した直後の蛍光強度をZとすると、蛋白変性率は下記の式より算出される。
蛋白変性率(%)=(X−Z)/(X−Y)×100
実施例1〜8及び比較例1〜6についての蛋白変性率を下記表1に示す。
0.01%の蛍光標識化BSA(50mMのリン酸緩衝液pH7.0)に0.01%活性剤を添加し、直後の蛍光強度変化率を測定した。0.2%SDSによる蛍光強度変化率を100%として表示した(励起波長340nm、蛍光波長480nmで比較)。
この蛍光標識化BSAを50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、0.01%の蛍光標識化BSA液を調製した。
また、実施例1〜8及び比較例1〜6の合成物の0.01%水溶液をイオン交換水で調製した。
0.01%の蛍光標識化BSA液に0.01%の活性剤水溶液を等量添加し、直後の蛍光強度を分光蛍光光度計(日本分光(株)、FP−750)により測定した。なお、蛍光強度は、波長340nmの光を入射したとき出射される蛍光のうち、波長480nmの光を測定対象とした。
測定された蛍光強度に基づき、以下のように蛋白変性率の評価を行った。
0.01%の蛍光標識化BSA液にイオン交換水を等量添加した直後の蛍光強度を、全く蛋白変性されていない値(X)とする。また、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液をサンプル(基準物質)として0.01%の蛍光標識化BSA液に等量添加した直後の蛍光強度を、100%蛋白変性された値(Y)とする。0.01%の蛍光標識化BSA液に、実施例1〜8及び比較例1〜6の測定試料の0.01%水溶液を添加した直後の蛍光強度をZとすると、蛋白変性率は下記の式より算出される。
蛋白変性率(%)=(X−Z)/(X−Y)×100
実施例1〜8及び比較例1〜6についての蛋白変性率を下記表1に示す。
上記表1から理解されるように、C12SFアミドアルコール化合物及びC12MESの比較においては、実施例1、2の方が比較例1〜3よりも、蛋白変性率を低減できている。
また、C14SFアミドアルコール化合物及びC14MESの比較においては、実施例3、4の方が比較例4よりも蛋白変性率を低減できている。
また、C16SFアミドアルコール化合物及びC16MESの比較においては、実施例5〜7の方が比較例5よりも蛋白変性率を低減できている。
また、C18SFアミドアルコール化合物及びC18MESの比較においては、実施例8の方が比較例6よりも蛋白変性率を低減できている。
また、C14SFアミドアルコール化合物及びC14MESの比較においては、実施例3、4の方が比較例4よりも蛋白変性率を低減できている。
また、C16SFアミドアルコール化合物及びC16MESの比較においては、実施例5〜7の方が比較例5よりも蛋白変性率を低減できている。
また、C18SFアミドアルコール化合物及びC18MESの比較においては、実施例8の方が比較例6よりも蛋白変性率を低減できている。
(皮膚刺激性の試験)
また、実施例5、6及び比較例5の洗浄剤組成物について、以下のように皮膚刺激性の試験を行った。
また、実施例5、6及び比較例5の洗浄剤組成物について、以下のように皮膚刺激性の試験を行った。
実施例5、6及び比較例5の合成物を蒸留水に添加し、下記試料液を調製した。
・実施例5
10%α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の水溶液
・実施例6
10%α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の水溶液
・比較例5
10%C16MES溶液
・実施例5
10%α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の水溶液
・実施例6
10%α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩の水溶液
・比較例5
10%C16MES溶液
これらの試料液をモルモット(ハートレー系、クリーン、♀、9週齢、個体数4)に対して、下記の塗布条件で塗布した。
・塗布条件
2cm×2cmの皮膚領域に50μL塗布
1日1回で連続4日間
・塗布条件
2cm×2cmの皮膚領域に50μL塗布
1日1回で連続4日間
塗布後の皮膚について、紅斑及び痂皮、及び浮腫の状態を、目視により下記基準のスコアで判定し、両スコアを足したものを皮膚刺激スコアとして、皮膚刺激性についての評価を行った。
−紅斑及び痂皮−
0:紅斑なし
1:紅斑極弱い
2:紅斑明瞭
3:紅斑中程度〜強程度
4:紅斑極めて強度〜痂皮
−浮腫−
0:浮腫なし
1:浮腫形成極軽度
2:浮腫形成軽程度
3:浮腫形成中程度
4:浮腫形成強程度
−紅斑及び痂皮−
0:紅斑なし
1:紅斑極弱い
2:紅斑明瞭
3:紅斑中程度〜強程度
4:紅斑極めて強度〜痂皮
−浮腫−
0:浮腫なし
1:浮腫形成極軽度
2:浮腫形成軽程度
3:浮腫形成中程度
4:浮腫形成強程度
皮膚刺激性についての評価結果を下記表2に示す。
上記表2から理解されるように、実施例5、6の方が比較例5よりも皮膚刺激性を低く抑えることができている。
<アルコール溶媒でのα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩の合成;実施例9〜12及び比較例7>
(実施例9〜12及び比較例7)
合成スケール14mLのφ30耐圧容器(東京理化器械株式会社製)を用いて、ガラス製のφ20内容器に合成例3のC16MES500mgと、下記表3に示す通りの2−アミノエタノールとナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液と、アルコール溶媒とを仕込み、下記表3に示す反応温度で90分間反応させ、反応物から溶媒を留去して実施例9〜12のα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩を合成した。
また、実施例9のアルコール溶媒をトルエン溶媒に代えたこと以外は、実施例9と同様にして比較例7のα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩を合成した。
実施例9〜12及び比較例7のα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩について、1HNMR(D2O、50℃)における、0.99ppm付近のアルキル鎖末端のメチル基の3Hプロトン積分値と、3.4ppm−3.7ppm付近の−CONH−CH2−由来のプロトン積分値との比から反応率を求めた。結果を下記表3に示す。
(実施例9〜12及び比較例7)
合成スケール14mLのφ30耐圧容器(東京理化器械株式会社製)を用いて、ガラス製のφ20内容器に合成例3のC16MES500mgと、下記表3に示す通りの2−アミノエタノールとナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液と、アルコール溶媒とを仕込み、下記表3に示す反応温度で90分間反応させ、反応物から溶媒を留去して実施例9〜12のα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩を合成した。
また、実施例9のアルコール溶媒をトルエン溶媒に代えたこと以外は、実施例9と同様にして比較例7のα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩を合成した。
実施例9〜12及び比較例7のα−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩について、1HNMR(D2O、50℃)における、0.99ppm付近のアルキル鎖末端のメチル基の3Hプロトン積分値と、3.4ppm−3.7ppm付近の−CONH−CH2−由来のプロトン積分値との比から反応率を求めた。結果を下記表3に示す。
このように本発明のSFアルカノールアミド化合物は、毒性を有するトルエン溶媒を用いずに、アルコール溶媒で製造することもできる。
以下に、本発明の洗浄剤組成物を用いた浴室用洗浄剤、食器用洗浄剤、衣料用液体洗浄剤、毛髪用洗浄剤、ボディソープの処方例(実施例13〜18)を示す。なお、部は質量部を示す。
(実施例13:浴室用洗浄剤)
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 1.5部
ラウリルアミノプロピオン酸Na 0.4部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=15) 0.8部
ヤシ油脂肪酸カリウム 0.8部
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.7部
ブチルカルビトール 7.0部
エチレンジアミンテトラ酢酸 1.5部
クエン酸 1.2部
アクリル酸/マレイン酸共重合物*1 0.1部
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残部
pH 7.7
*1 BASF社製、商品名:ソカランCP5
上記組成の浴室用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 1.5部
ラウリルアミノプロピオン酸Na 0.4部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=15) 0.8部
ヤシ油脂肪酸カリウム 0.8部
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.7部
ブチルカルビトール 7.0部
エチレンジアミンテトラ酢酸 1.5部
クエン酸 1.2部
アクリル酸/マレイン酸共重合物*1 0.1部
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残部
pH 7.7
*1 BASF社製、商品名:ソカランCP5
上記組成の浴室用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
(実施例14:食器用洗浄剤)
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 28.0部
ラウリン酸モノエタノールアミドのEO2モル付加物 4.0部
ラウリルジメチルアミンオキシド 2.5部
ポリエチレングルコール(重量平均分子量1000) 3.0部
エタノール 4.0部
安息香酸Na塩 2.0部
パラトルエンスルホン酸 中和量
クエン酸ナトリウム 1.0部
精製水 残部
pH 6.5
上記組成の食器用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 28.0部
ラウリン酸モノエタノールアミドのEO2モル付加物 4.0部
ラウリルジメチルアミンオキシド 2.5部
ポリエチレングルコール(重量平均分子量1000) 3.0部
エタノール 4.0部
安息香酸Na塩 2.0部
パラトルエンスルホン酸 中和量
クエン酸ナトリウム 1.0部
精製水 残部
pH 6.5
上記組成の食器用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
(実施例15:衣料用液体洗浄剤)
α−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩 20.0部
エタノール 7.0部
ポリエチレングリコール(重量平均分子量400) 8.0部
精製水 残部
上記組成の衣料用液体洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
α−スルホミリスチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩 20.0部
エタノール 7.0部
ポリエチレングリコール(重量平均分子量400) 8.0部
精製水 残部
上記組成の衣料用液体洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
(実施例16:毛髪洗浄剤)
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 15.0部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
α−スルホラウリン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 15.0部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
(実施例17:毛髪洗浄剤)
α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩 7.5部
α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 7.5部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
α−スルホパルミチン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩 7.5部
α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 7.5部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
(実施例18:ボディーソープ)
α−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩 10部
α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 10部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 4部
ラウリン酸モノエタノールアミド 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 6.0
上記組成のボディーソープを製造した。製剤の外観は白濁しており、皮膚に刺激を全く感じさせないものであった。
α−スルホステアリン酸イソプロパノールアミドナトリウム塩 10部
α−スルホパルミチン酸モノエタノールアミドナトリウム塩 10部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 4部
ラウリン酸モノエタノールアミド 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 6.0
上記組成のボディーソープを製造した。製剤の外観は白濁しており、皮膚に刺激を全く感じさせないものであった。
[両親媒性化合物]
(合成例5)
合成例1にしたがって、α-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩(C12MES)を合成した。
(合成例5)
合成例1にしたがって、α-スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩(C12MES)を合成した。
(合成例6)
合成例2にしたがって、α−スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩(C14MES)を合成した。
合成例2にしたがって、α−スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム塩(C14MES)を合成した。
(合成例7)
合成例3にしたがって、α−スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム塩(C16MES)を合成した。
合成例3にしたがって、α−スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム塩(C16MES)を合成した。
(合成例8)
合成例4にしたがって、α-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩(C18MES)を合成した。
合成例4にしたがって、α-スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム塩(C18MES)を合成した。
<α−スルホラウリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物、並びにC12MES及びα−スルホラウリン酸のジアミド化合物の合成:実施例19及び比較例8〜10>
(実施例19)
−α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES20g(63.2mmoL)とトルエン100mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外し、ジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に3−アミノ−1,2−プロパンジオール4.9g(63.2mmoL)とナトリウムメトキシド342mg(6.3mmoL)を仕込み、90℃で1時間攪拌した。その後室温まで放冷して、5N塩酸水溶液1.3mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去し固体の粗生成物を得た。
粗生成物(残渣)をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去し、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドを19.9g(収率84%)で得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.73(br,3H),δ1.13(br,16H),δ1.86(br,2H),δ3.05−3.17(m)とδ3.29−3.74(m)とで計6Hであり、合成物は、α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(実施例19)
−α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES20g(63.2mmoL)とトルエン100mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外し、ジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に3−アミノ−1,2−プロパンジオール4.9g(63.2mmoL)とナトリウムメトキシド342mg(6.3mmoL)を仕込み、90℃で1時間攪拌した。その後室温まで放冷して、5N塩酸水溶液1.3mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去し固体の粗生成物を得た。
粗生成物(残渣)をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去し、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドを19.9g(収率84%)で得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.73(br,3H),δ1.13(br,16H),δ1.86(br,2H),δ3.05−3.17(m)とδ3.29−3.74(m)とで計6Hであり、合成物は、α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(比較例8)
−C12MESの合成−
合成例4と同様にして、C12MESを合成した。
−C12MESの合成−
合成例4と同様にして、C12MESを合成した。
(比較例9)
−α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES25g(79mmoL)とトルエン150mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外しジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)とナトリウムメトキシド4.27g(79mmoL)を仕込み、90℃で6時間攪拌した(反応工程)。
その後室温まで放冷し、5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を減圧下留去した。
残渣をメタノール/水=85/15(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。乾燥残渣をイソプロパノール/水系で50〜60℃に加温溶解後、室温で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩を12.8g(収率51.8%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.75(br,6H)、δ1.19(br,32H)、δ1.93(br,4H)、δ3.31(br,4H)、δ3.65(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた300mL一口ナスフラスコに、合成例1のC12MES25g(79mmoL)とトルエン150mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外しジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)とナトリウムメトキシド4.27g(79mmoL)を仕込み、90℃で6時間攪拌した(反応工程)。
その後室温まで放冷し、5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を減圧下留去した。
残渣をメタノール/水=85/15(V/V)で50℃〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。乾燥残渣をイソプロパノール/水系で50〜60℃に加温溶解後、室温で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩を12.8g(収率51.8%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.75(br,6H)、δ1.19(br,32H)、δ1.93(br,4H)、δ3.31(br,4H)、δ3.65(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のエチレンジアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例10)
−α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩の合成−
C12MESのエチレンジアミド反応工程において、1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)に代えて、1,3−ジアミノプロパン2.93g(39.5mmol)を用いたこと以外は、C12MESのエチレンジアミドナトリウム塩の反応工程と同様にして、反応工程を行った。
反応液を室温まで放冷し5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去した。
残渣をメタノール/水=9/1(V/V)で50〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をエタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解後、−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩16.6g(収率58.7%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,6H)、δ1.06(br,32H)、δ1.67(br,2H)、δ1.87(br,4H),δ3.18(br,4H)、δ3.64(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩と同定された。
−α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩の合成−
C12MESのエチレンジアミド反応工程において、1,2-ジアミノエタン2.37g(39.5mmoL)に代えて、1,3−ジアミノプロパン2.93g(39.5mmol)を用いたこと以外は、C12MESのエチレンジアミドナトリウム塩の反応工程と同様にして、反応工程を行った。
反応液を室温まで放冷し5N塩酸水溶液15.8mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去した。
残渣をメタノール/水=9/1(V/V)で50〜60℃に加温溶解し、不溶物を濾過で除去した。ろ液をイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をクロロホルム/メタノール/水系で抽出し、水層を分液してイソプロパノールと共沸しながら減圧下、溶媒留去した。残渣をエタノール/水系で50℃〜60℃に加温溶解後、−20℃で再結晶し、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩16.6g(収率58.7%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,6H)、δ1.06(br,32H)、δ1.67(br,2H)、δ1.87(br,4H),δ3.18(br,4H)、δ3.64(br,2H)であり、合成物は、α−スルホラウリン酸のプロピレンジアミドナトリウム塩と同定された。
<α−スルホミリスチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC14MESの合成:実施例20及び比較例11>
(実施例20)
−α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
C12MES2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成において、合成例1のC12MESに代えて、合成例2のC14MES21.8g(63.2mmmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成と同様にして、α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩21.0g(収率82.3%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.73(br,3H),δ1.13(br,20H)、δ1.87(br,2H)、δ3.04−3.17(m)とδ3.29−3.73(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩と同定された。
(実施例20)
−α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
C12MES2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成において、合成例1のC12MESに代えて、合成例2のC14MES21.8g(63.2mmmol)を用いたこと以外は、α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成と同様にして、α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩21.0g(収率82.3%)を得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.73(br,3H),δ1.13(br,20H)、δ1.87(br,2H)、δ3.04−3.17(m)とδ3.29−3.73(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩と同定された。
(比較例11)
−C14MESの合成−
合成例6と同様にして、C14MESを合成した。
−C14MESの合成−
合成例6と同様にして、C14MESを合成した。
<α−スルホパルミチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC16MESの合成:実施例21及び比較例12>
(実施例21)
−α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた500mL一口ナスフラスコに、合成例3のC16MES50g(134.2mmol)とトルエン300mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外し、ジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に3−アミノ−1,2−プロパンジオール12.23g(134.2mmoL)とナトリウムメトキシド725mg(13.4mmoL)を仕込み、90℃で6時間攪拌した。その後室温まで放冷して、5N塩酸水溶液2.7mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去し、固体の粗生成物を得た。
粗生成物(残渣)にメタノール/水=85/15(V/V)を400mL加えて50℃〜60℃に加温溶解し、−20℃で再結晶して析出物を濾別した。この残渣に再度メタノール/水=70/30(V/V)を400mL加えて50℃〜60℃に加温溶解し、−20℃で再結晶して析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドを40.8g(収率68.2%)得た。
1HNMR(D2O,25℃)の測定結果は、δ0.72(br,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.86(br,2H)、δ3.04−3.17(m)とδ3.29−3.74(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(実施例21)
−α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
Dean−Stark装置と攪拌子を取り付けた500mL一口ナスフラスコに、合成例3のC16MES50g(134.2mmol)とトルエン300mLを仕込み、1時間還流して脱水した。その後、室温まで冷却してDean−Stark装置を取り外し、ジムロート冷却管を取り付けた。反応溶液に3−アミノ−1,2−プロパンジオール12.23g(134.2mmoL)とナトリウムメトキシド725mg(13.4mmoL)を仕込み、90℃で6時間攪拌した。その後室温まで放冷して、5N塩酸水溶液2.7mLを加え、イソプロパノールと共沸しながら溶媒を完全に留去し、固体の粗生成物を得た。
粗生成物(残渣)にメタノール/水=85/15(V/V)を400mL加えて50℃〜60℃に加温溶解し、−20℃で再結晶して析出物を濾別した。この残渣に再度メタノール/水=70/30(V/V)を400mL加えて50℃〜60℃に加温溶解し、−20℃で再結晶して析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドを40.8g(収率68.2%)得た。
1HNMR(D2O,25℃)の測定結果は、δ0.72(br,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.86(br,2H)、δ3.04−3.17(m)とδ3.29−3.74(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(比較例12)
−C16MESの合成−
合成例7と同様にして、C16MESを合成した。
−C16MESの合成−
合成例7と同様にして、C16MESを合成した。
<α−スルホステアリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC18MESの合成:実施例22及び比較例13>
(実施例22)
−α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成において、合成例3のC16MES50g(134.2mmol)に代えて、合成例4のC18MES10g(25mmol)、トルエン50mL、3−アミノ−1,2−プロパンジオール2.5g(27.5mmoL)、ナトリウムメトキシド270mg(5mmoL)、5N塩酸水溶液1mLを用いたこと以外は、α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドの合成と同様にして、α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドを8.3g(収率72.3%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(br,3H)、δ1.14(br,28H)、δ1.86(br,2H)、δ3.03−3.16(m)とδ3.30−3.74(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(実施例22)
−α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成−
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成において、合成例3のC16MES50g(134.2mmol)に代えて、合成例4のC18MES10g(25mmol)、トルエン50mL、3−アミノ−1,2−プロパンジオール2.5g(27.5mmoL)、ナトリウムメトキシド270mg(5mmoL)、5N塩酸水溶液1mLを用いたこと以外は、α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドの合成と同様にして、α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドを8.3g(収率72.3%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.71(br,3H)、δ1.14(br,28H)、δ1.86(br,2H)、δ3.03−3.16(m)とδ3.30−3.74(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(比較例13)
−C18MESの合成−
合成例8と同様にして、C18MESを合成した。
−C18MESの合成−
合成例8と同様にして、C18MESを合成した。
(蛋白変性率の測定)
実施例19〜22及び比較例8〜13の洗浄剤組成物について、以下のように蛋白変性率を測定した。
実施例19〜22及び比較例8〜13の洗浄剤組成物について、以下のように蛋白変性率を測定した。
−蛍光標識化BSAの調製−
1μmolのBSA(66kDa、66mg)、N−Iodeacetyl−N’−(5−sulfo−1−naphtyl)ethylenediamine(IAEDANS、5mg)を10mLのイオン交換水に溶かし、遮光、室温下で1時間攪拌した。BSAとIAEDANSとの反応が終了した後、10mMのTris−HCl緩衝液(pH7.5)にて2回透析したものを蛍光標識化BSAとして実験に供した。
1μmolのBSA(66kDa、66mg)、N−Iodeacetyl−N’−(5−sulfo−1−naphtyl)ethylenediamine(IAEDANS、5mg)を10mLのイオン交換水に溶かし、遮光、室温下で1時間攪拌した。BSAとIAEDANSとの反応が終了した後、10mMのTris−HCl緩衝液(pH7.5)にて2回透析したものを蛍光標識化BSAとして実験に供した。
−測定−
0.01%の蛍光標識化BSA(50mMのリン酸緩衝液 pH7.0)に0.01%活性剤を添加し、直後の蛍光強度変化率を測定した。0.2%SDSによる蛍光強度変化率を100%として表示した(励起波長340nm、蛍光波長480nmで比較)。
この蛍光標識化BSAを50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、0.01%の蛍光標識化BSA液を調製した。
また、実施例19〜22及び比較例8〜13の合成物の0.01%水溶液をイオン交換水で調製した。
0.01%の蛍光標識化BSA液に0.01%の活性剤水溶液を等量添加し、直後の蛍光強度を分光蛍光光度計(日本分光(株)、FP−750)により測定した。なお、蛍光強度は、波長340nmの光を入射したとき出射される蛍光のうち、波長480nmの光を測定対象とした。
測定された蛍光強度に基づき、以下のように蛋白変性率の評価を行った。
0.01%の蛍光標識化BSA液にイオン交換水を等量添加した直後の蛍光強度を、全く蛋白変性されていない値(X)とする。また、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液をサンプル(基準物質)として0.01%の蛍光標識化BSA液に等量添加した直後の蛍光強度を、100%蛋白変性された値(Y)とする。0.01%の蛍光標識化BSA液に、実施例19〜22及び比較例8〜13の測定試料の0.01%水溶液を添加した直後の蛍光強度をZとすると、蛋白変性率は下記の式より算出される。
蛋白変性率(%)=(X−Z)/(X−Y)×100
実施例19〜22及び比較例8〜13についての蛋白変性率を下記表1に示す。
0.01%の蛍光標識化BSA(50mMのリン酸緩衝液 pH7.0)に0.01%活性剤を添加し、直後の蛍光強度変化率を測定した。0.2%SDSによる蛍光強度変化率を100%として表示した(励起波長340nm、蛍光波長480nmで比較)。
この蛍光標識化BSAを50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)に加え、0.01%の蛍光標識化BSA液を調製した。
また、実施例19〜22及び比較例8〜13の合成物の0.01%水溶液をイオン交換水で調製した。
0.01%の蛍光標識化BSA液に0.01%の活性剤水溶液を等量添加し、直後の蛍光強度を分光蛍光光度計(日本分光(株)、FP−750)により測定した。なお、蛍光強度は、波長340nmの光を入射したとき出射される蛍光のうち、波長480nmの光を測定対象とした。
測定された蛍光強度に基づき、以下のように蛋白変性率の評価を行った。
0.01%の蛍光標識化BSA液にイオン交換水を等量添加した直後の蛍光強度を、全く蛋白変性されていない値(X)とする。また、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液をサンプル(基準物質)として0.01%の蛍光標識化BSA液に等量添加した直後の蛍光強度を、100%蛋白変性された値(Y)とする。0.01%の蛍光標識化BSA液に、実施例19〜22及び比較例8〜13の測定試料の0.01%水溶液を添加した直後の蛍光強度をZとすると、蛋白変性率は下記の式より算出される。
蛋白変性率(%)=(X−Z)/(X−Y)×100
実施例19〜22及び比較例8〜13についての蛋白変性率を下記表1に示す。
上記表4から理解されるように、α−スルホラウリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC12MESの比較においては、実施例19の方が比較例8〜10よりも、蛋白変性率を低減できている。
また、α−スルホミリスチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC14MESの比較においては、実施例20の方が比較例11よりも蛋白変性率を低減できている。
また、α−スルホパルミチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC16MESの比較においては、実施例21の方が比較例12よりも蛋白変性率を低減できている。
また、α−スルホステアリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC18MESの比較においては、実施例22の方が比較例13よりも蛋白変性率を低減できている。
また、α−スルホミリスチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC14MESの比較においては、実施例20の方が比較例11よりも蛋白変性率を低減できている。
また、α−スルホパルミチン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC16MESの比較においては、実施例21の方が比較例12よりも蛋白変性率を低減できている。
また、α−スルホステアリン酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物及びC18MESの比較においては、実施例22の方が比較例13よりも蛋白変性率を低減できている。
(皮膚刺激性の試験)
また、実施例21及び比較例12の洗浄剤組成物について、以下のように皮膚刺激性の試験を行った。
また、実施例21及び比較例12の洗浄剤組成物について、以下のように皮膚刺激性の試験を行った。
実施例21及び比較例12の合成物を蒸留水に添加し、下記試料液を調製した。
・実施例21
10%α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩溶液
・比較例12
10%C16MES溶液
・実施例21
10%α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩溶液
・比較例12
10%C16MES溶液
これらの試料液をモルモット(ハートレー系、クリーン、♀、9週齢、個体数4)に対して、下記の塗布条件で塗布した。
・塗布条件
2cm×2cmの皮膚領域に50μL塗布
1日1回で連続4日間
・塗布条件
2cm×2cmの皮膚領域に50μL塗布
1日1回で連続4日間
塗布後の皮膚について、紅斑及び痂皮、及び浮腫の状態を、目視により下記基準のスコアで判定し、両スコアを足したものを皮膚刺激スコアとして、皮膚刺激性についての評価を行った。
−紅斑及び痂皮−
0:紅斑なし
1:紅斑極弱い
2:紅斑明瞭
3:紅斑中程度〜強程度
4:紅斑極めて強度〜痂皮
−浮腫−
0:浮腫なし
1:浮腫形成極軽度
2:浮腫形成軽程度
3:浮腫形成中程度
4:浮腫形成強程度
−紅斑及び痂皮−
0:紅斑なし
1:紅斑極弱い
2:紅斑明瞭
3:紅斑中程度〜強程度
4:紅斑極めて強度〜痂皮
−浮腫−
0:浮腫なし
1:浮腫形成極軽度
2:浮腫形成軽程度
3:浮腫形成中程度
4:浮腫形成強程度
皮膚刺激性についての評価結果を下記表5に示す。
上記表5から理解されるように、実施例21の方が比較例12よりも皮膚刺激性を低く抑えることができている。
<アルコール溶媒でのα−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩の合成;実施例23>
(実施例23)
合成スケール14mLのφ30耐圧容器(東京理化器械株式会社製)を用いて、ガラス製のφ20内容器に合成例3のC16MES500mgと、3−アミノプロパンジオール128mg(1.41mmol)とナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液75mg(0.4mmol)と、及びメタノール5mLを仕込み、120℃で90分間反応させた。反応液から溶媒を留去したのち、残渣にメタノール/水=85/15(V/V)を4mL加えて50℃〜60℃に加温溶解させ、−20℃で再結晶化させて析出物を濾別、真空乾燥させることでα−スルホパルミチン酸2,3ジヒドロキシプロピルアミドを352mg(収率59%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.86(br,2H)、δ3.04−3.17(m)とδ3.29−3.74(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
(実施例23)
合成スケール14mLのφ30耐圧容器(東京理化器械株式会社製)を用いて、ガラス製のφ20内容器に合成例3のC16MES500mgと、3−アミノプロパンジオール128mg(1.41mmol)とナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液75mg(0.4mmol)と、及びメタノール5mLを仕込み、120℃で90分間反応させた。反応液から溶媒を留去したのち、残渣にメタノール/水=85/15(V/V)を4mL加えて50℃〜60℃に加温溶解させ、−20℃で再結晶化させて析出物を濾別、真空乾燥させることでα−スルホパルミチン酸2,3ジヒドロキシプロピルアミドを352mg(収率59%)得た。
1HNMR(D2O、25℃)の測定結果は、δ0.72(br,3H)、δ1.13(br,24H)、δ1.86(br,2H)、δ3.04−3.17(m)とδ3.29−3.74(m)とで計6Hであり、化合物は、α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドと同定された。
このように本発明のα−スルホ脂肪酸の2,3−ジヒドロキシプロピルアミド化合物は、毒性を有するトルエン溶媒等を用いずに、アルコール溶媒で製造することもできる。
以下に、本発明の洗浄剤組成物を用いた浴室用洗浄剤、食器用洗浄剤、衣料用液体洗浄剤、毛髪用洗浄剤、ボディソープの処方例(実施例24〜29)を示す。なお、部は質量部を示す。
(実施例24:浴室用洗浄剤)
α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
1.5部
ラウリルアミノプロピオン酸Na 0.4部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=15) 0.8部
ヤシ油脂肪酸カリウム 0.8部
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.7部
ブチルカルビトール 7.0部
エチレンジアミンテトラ酢酸 1.5部
クエン酸 1.2部
アクリル酸/マレイン酸共重合物*1 0.1部
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残部
pH 7.7
*1 BASF社製、商品名:ソカランCP5
上記組成の浴室用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
1.5部
ラウリルアミノプロピオン酸Na 0.4部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=15) 0.8部
ヤシ油脂肪酸カリウム 0.8部
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.7部
ブチルカルビトール 7.0部
エチレンジアミンテトラ酢酸 1.5部
クエン酸 1.2部
アクリル酸/マレイン酸共重合物*1 0.1部
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残部
pH 7.7
*1 BASF社製、商品名:ソカランCP5
上記組成の浴室用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
(実施例25:食器用洗浄剤)
α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
28.0部
ラウリン酸モノエタノールアミドのEO2モル付加物 4.0部
ラウリルジメチルアミンオキシド 2.5部
ポリエチレングルコール(重量平均分子量1,000) 3.0部
エタノール 4.0部
安息香酸Na塩 2.0部
パラトルエンスルホン酸 中和量
クエン酸ナトリウム 1.0部
精製水 残部
pH 6.5
上記組成の食器用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
28.0部
ラウリン酸モノエタノールアミドのEO2モル付加物 4.0部
ラウリルジメチルアミンオキシド 2.5部
ポリエチレングルコール(重量平均分子量1,000) 3.0部
エタノール 4.0部
安息香酸Na塩 2.0部
パラトルエンスルホン酸 中和量
クエン酸ナトリウム 1.0部
精製水 残部
pH 6.5
上記組成の食器用洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
(実施例26:衣料用液体洗浄剤)
α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
4.0部
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
16.0部
エタノール 7.0部
ポリエチレングリコール(重量平均分子量400) 8.0部
精製水 残部
上記組成の衣料用液体洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
4.0部
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
16.0部
エタノール 7.0部
ポリエチレングリコール(重量平均分子量400) 8.0部
精製水 残部
上記組成の衣料用液体洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、手に付着しても手荒れを全く感じさせないものであった。
(実施例27:毛髪洗浄剤)
α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
15.0部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
α−スルホラウリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
15.0部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
(実施例28:毛髪洗浄剤)
α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
7.5部
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
7.5部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
α−スルホミリスチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
7.5部
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
7.5部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 5.5部
ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 5.5
上記組成の毛髪洗浄剤を製造した。製剤の外観は透明で、頭皮に刺激を全く感じさせないものであった。
(実施例29:ボディーソープ)
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
10部
α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
10部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 4部
ラウリン酸モノエタノールアミド 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 6.0
上記組成のボディソープを製造した。製剤の外観は白濁しており、皮膚に刺激を全く感じさせないものであった。
α−スルホパルミチン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
10部
α−スルホステアリン酸2,3−ジヒドロキシプロピルアミドナトリウム塩
10部
ラウリン酸プロピルアミドカルボキシベタイン 4部
ラウリン酸モノエタノールアミド 2.5部
クエン酸 中和量
香料 微量
精製水 残部
pH 6.0
上記組成のボディソープを製造した。製剤の外観は白濁しており、皮膚に刺激を全く感じさせないものであった。
本発明の洗浄剤組成物は、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄等に用いられる洗浄剤組成物として好適に利用でき、特に、浴室用洗浄剤、食器用洗浄剤、衣料用液体洗浄剤、毛髪用洗浄剤、ボディソープ等の洗浄剤として好適に利用することができる。
Claims (9)
- 下記構造式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
- 下記構造式(2)で表される化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
- 下記構造式(3)で表される化合物を含有し、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄のいずれかに用いられることを特徴とする洗浄剤組成物。
- 下記構造式(4)で表される化合物を含有し、身体洗浄、台所洗浄、浴室洗浄、及び住居洗浄のいずれかに用いられることを特徴とする洗浄剤組成物。
- 下記構造式(5)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とアルカノールアミンと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、請求項1から4のいずれかに記載の洗浄剤組成物を製造することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法。
- 下記構造式(I)で表されることを特徴とする両親媒性化合物。
- 請求項6に記載の両親媒性化合物を含むことを特徴とする組成物。
- 請求項6に記載の両親媒性化合物を含むことを特徴とする洗浄剤組成物。
- 下記構造式(II)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と3−アミノ−1,2−プロパンジオールと金属アルコキシドとを含むアルコール溶媒を加熱して、請求項8に記載の洗浄剤組成物を製造することを特徴とする洗浄剤組成物の製造方法。
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