JPWO2010058280A1 - 自己磁性金属サレン錯体化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、金属サレン錯体を所望の薬剤と化学結合して、薬剤に磁性を獲得させ、薬剤を目的の患部に誘導できることを実現するために、下記一般式で示される金属サレン錯体の磁性を利用した薬剤を実現するものであり、従来のように磁性体からなる担体を用いることなく、薬剤自体が有する磁性を利用して患部まで薬剤を誘導することを特徴とするものである。

Description

本発明は、自己磁性を有する自己金属サレン錯体化合物に関するものである。
一般に薬剤は生体内に投与され患部に到達し、その患部局所において薬理効果を発揮することで治療効果を引き起こすが、薬剤が患部以外の組織(つまり正常組織)に到達しても治療にはならない。
したがって、いかにして効率的に患部に薬剤を誘導するかが重要である。薬剤を患部に誘導する技術はドラッグ・デリバリと呼ばれ、近年研究開発が盛んに行われている分野である。このドラッグ・デリバリには少なくとも二つの利点がある。一つは患部組織において十分に高い薬剤濃度が得られることである。薬理効果は患部における薬剤濃度が一定以上でないと生じず、低い濃度では治療効果が期待できない。
二つめは薬剤を患部組織のみに誘導して、正常組織への副作用を抑制することができる。
このようなドラッグ・デリバリが最も効果を発揮するのが抗がん剤によるがん治療である。抗がん剤は細胞分裂の活発ながん細胞の細胞増殖を抑制するものが大半であるため、正常組織においても細胞分裂の活発な組織、例えば骨髄あるいは毛根、消化管粘膜などの細胞増殖を抑制する。
このため抗がん剤の投与を受けたがん患者には貧血、抜け毛、嘔吐などの副作用が発生する。これら副作用は患者にとって大きな負担となるため、投薬量を制限しなければならず、抗がん剤の薬理効果を十分に得ることが出来ないという問題がある。
この抗悪性腫瘍薬の中で、アルキル系抗悪性腫瘍薬は、核酸蛋白などにアルキル基(−CH−CH−)を結合させる能力をもつ抗がん剤の総称である。DNAをアルキル化してDNA複製を阻害し、細胞死をもたらす。この作用は細胞周期に無関係に働きG期の細胞にもおよび、増殖が盛んな細胞に対する作用が強く、骨髄、消化管粘膜、生殖細胞、毛根などに障害を与えやすい。
また、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬は、核酸や蛋白合成過程の代謝物と類似の構造をもつ化合物であり、核酸合成を阻害するなどして細胞を障害し、分裂期の細胞に特異的に作用する。
また、抗腫瘍性抗生物質は、微生物によって産生される化学物質であり、DNA合成抑制、DNA鎖切断などの作用を持ち抗腫瘍活性を示す。
また、微小管阻害薬は、細胞分裂の際に紡錘体を形成したり、細胞内小器官の配置や物質輸送など、細胞の正常機能の維持に重要な役割を果たしている微小管に直接作用することで抗腫瘍効果を示す。微小管阻害剤は細胞分裂が盛んな細胞や神経細胞などに作用を及ぼす。
また、白金製剤は、DNA鎖または鎖間結合あるいはDNA蛋白結合を作ってDNA合成を阻害する。シスプラチンが代表的薬剤であるが腎障害が強く、多量の補液が必要とされる。
また、ホルモン類似薬系抗悪性腫瘍薬は、ホルモン依存性の腫瘍に対して有効である。男性ホルモン依存性の前立腺がんに対して女性ホルモンを投与したり抗男性ホルモン剤を投与したりする。
また、分子標的薬は、それぞれの悪性腫瘍に特異的な分子生物学的特徴に対応する分子を標的とした治療法である。
また、トポイソメラーゼ阻害薬は、DNAに一時的に切れ目を入れてDNA鎖のからまり数を変える酵素である。トポイソメラーゼIは、環状DNAの一方の鎖に切れ目を入れ、もう一方の鎖を通過させた後、切れ目を閉じる酵素であり、トポイソメラーゼ阻害薬IIは環状DNAの2本鎖両方を一時的に切断し、その間を別の2本鎖DNAを通過させ、再び切れ目をつなぎ直す酵素である。
さらに、非特異的免疫賦活薬は、免疫系を活性することによってがん細胞の増殖を抑制する。
抗がん剤は細胞分裂の活発ながん細胞の細胞増殖を抑制するものが大半であるため、正常組織においても細胞分裂の活発な組織、例えば骨髄あるいは毛根、消化管粘膜などの細胞増殖を抑制してしまう。このため抗がん剤の投与を受けたがん患者には貧血、抜け毛、嘔吐などの副作用が発生する。
これら副作用は患者にとって大きな負担となるため投薬量を制限しなければならず、抗がん剤の薬理効果を十分に得ることが出来ないという問題がある。さらに最悪の場合、副作用によって患者が死亡してしまう恐れがある。
そこで、ドラッグ・デリバリによって抗がん剤をがん細胞まで誘導し、がん細胞に集中して薬理効果を発揮させることによって、副作用を抑えつつ効果的にがん治療を行うことができると期待されている。同種の問題が、局所麻酔剤でも存在する。局所麻酔剤は、痔疾患.口内炎、歯周病、虫歯、抜歯、あるいは手術等による粘膜や皮膚等の居所的なかゆみや疼痛を処理ずるために用いられている。代表的な居所麻酔剤として、リドカイン(商品名キシロカイン)が知られているが、リドカインは即効性に優れているものの、抗不整脈作用を有する。
また、脊椎麻酔を行う際.脊髄液の中に麻酔薬であるリドカインを注入すると脊髄液中を拡散し、最悪の場合は頸部の脊髄に達することで呼吸機能が停止し重篤副作用をもたらす懸念がある。
そこで、ドラッグ・デリバリによって、抗がん剤をがん細胞まで誘導し、がん細胞に集中して薬理効果を発揮させることによって、副作用を抑えつつ効果的にがん治療を行うことができると期待されている。
また、ドラッグ・デリバリによって、局所麻酔剤の拡散を防止して、薬効持続と副作用の軽減を達成することが期待されている。
ドラッグ・デリバリの具体的な手法としては、例えば、担体(キャリア)を用いたものがある。これは患部に集中しやすい担体に薬剤を載せて、薬剤を患部まで運ばせようというものである。
担体として有力視されているのが磁性体であり、薬剤に磁性体である担体を付着させ、磁場によって患部に集積される方法が提案されている(例えば、特開2001−10978号公報参照)。
しかしながら、磁性体担体をキャリアとして使用する場合、経口投与が困難なこと、担体分子が一般に巨大であること、担体と薬剤分子との間の結合強度、親和性に技術的な問題があることがわかり、そもそも実用化が困難であった。
そこで、本発明者は、有機化合物の基本骨格に対して、正又は負のスピン電荷密度付与する側鎖が結合され、全体として外部磁場に対して磁気共有誘導される範囲の適性を持ち、人体や動物に適用された際に、体外からの磁場によって局所的に磁場が与えられている領域で保持され、元来保有している医薬効果を前記領域において発揮するようにした、局所治療薬を提案した(WO2008/001851号公報)。同公報には、このような薬剤として、鉄サレン錯体が記載されている。
特開2001−10978号公報 WO2008/001851号公報
本発明は、鉄以外の金属サレンついても強磁性があるか否か検討し、さらに、鉄以外の金属サレンにも鉄サレン錯体同様に有用な薬理作用を有するか否かについて検討し、併せて、鉄サレン錯体及び鉄以外の金属サレン錯体に所望の薬剤を化学結合させて、薬剤分子と鉄を含む金属サレン錯体とが化学結合した一つの磁性体化合物の分子構造自体に磁性を獲得させ、これによって、この分子構造を動物に投与した際に磁場を制御することによって、薬剤分子を目的の患部に誘導して患部に局在させることにより治療効果を発揮する磁性体を、提供することを目的とするものである。
本発明は前記目的を達成するために、次のことを特徴とするものである。
下記式(I)又は(II)で示される自己磁性金属サレン錯体化合物である。
Figure 2010058280
Mは、Fe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdであり、a〜f、Yのそれぞれは、水素(MがFeの場合は、a〜f、Yの全てが水素である場合を除く。)であるか、下記(A)〜(G)のいずれかである。
(A)−COMe
(B)−CO(OCHCHOCH
(C)
Figure 2010058280
(D)
Figure 2010058280
(Rはアデニン、グアニン、チミン、シトシン、ないしウラシルからなる核酸が複数結合されてなる)、
(E)−NHCOH、−NH、−NHR、又は、−NR(Rは同一又は炭素数1から6までのアルキルまたはアルカン)
(F) −NHR−、−NHCOR、又は、−R(Rは水素又は水酸基等の感応基が脱離して結合した置換基)
(G) 塩素、臭素、弗素などのハロゲン原子
は、電荷移動が0.5電子(e)未満であることが好ましい。
また、Rは、下記式(1)〜(27)のいずれかの化合物からなる。
(1):イブプロフェンピコノール、フェニルプロピオン酸系鎮痛・消炎剤
Figure 2010058280
(2):メフェナム酸、アントラニル酸系解熱消炎鎮痛剤
Figure 2010058280
(3):高脂血症治療剤
Figure 2010058280
(4):抗菌剤
Figure 2010058280
(5)蛍光色素(ローダミン)
Figure 2010058280
(6):ホルモン(エストロゲン)
Figure 2010058280
(7):ホルモン(エストロゲン)
Figure 2010058280
(8):タキソール(パクリタキセル)
Figure 2010058280
(9):アミノ酸(グリシン)
Figure 2010058280
(10):アミノ酸(アラニン)
Figure 2010058280
(11):アミノ酸(アルギニン)
Figure 2010058280
(12):アミノ酸(アスパギン)
Figure 2010058280
(13):アミノ酸(アスパラギン酸)
Figure 2010058280
(14):アミノ酸(システイン)
Figure 2010058280
(15):アミノ酸(グルタミン酸)
Figure 2010058280
(16):アミノ酸(ヒスチジン)
Figure 2010058280
(17):アミノ酸(イソロイシン)
Figure 2010058280
(18):アミノ酸(ロイシン)
Figure 2010058280
(19):アミノ酸(リシン)
Figure 2010058280
(20):アミノ酸(メチオニン)
Figure 2010058280
(21):アミノ酸(フェニルアラニン)
Figure 2010058280
(22):アミノ酸(ブロリン)
Figure 2010058280
(23):アミノ酸(セリン)
Figure 2010058280
(24):アミノ酸(トレオニン)
Figure 2010058280
(25):アミノ酸(トリブトファン)
Figure 2010058280
(26):アミノ酸(チロシン)
Figure 2010058280
(27):アミノ酸(バリン)
さらに、本発明は、Rが、メチル基を有し、電荷移動が0.5電子(e)未満である化合物から水素が脱離した下記式(28)〜(38)の置換基のいずれかである自己磁性金属サレン錯体化合物を有する局所麻酔薬剤である。
Figure 2010058280
(28)一般名:リドカイン
Figure 2010058280
(29)一般名:アミノ安息香酸エチル
Figure 2010058280
(30)一般名:オキシブブロカイン塩酸塩
Figure 2010058280
(31)一般名:オキセサゼイン
Figure 2010058280
(32)一般名:シブカイン
Figure 2010058280
(33)一般名:ビベリノアセチルアミノ安息香酸エチル
Figure 2010058280
(34)一般名:ブロカイン
Figure 2010058280
(35)一般名:メビバカイン
Figure 2010058280
(36)一般名:塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル
Figure 2010058280
(37)一般名:塩酸ブビバカイン
Figure 2010058280
(38)一般名:塩酸ロビバカイン水和物
さらに、本発明は、Rが、下記式(39)〜(103)のいずれかの化合物であって、水素が脱離してなる結合基の部分で前記式I又はIIの化合物の主骨格に結合してなるものである(但し、(83)の化合物では、シアン基(−CN)が結合基である。)、自己磁性金属サレン錯体化合物を有する抗悪性腫瘍薬剤である。
Figure 2010058280
(39)一般名:イホスファミド、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(40)一般名:シクロホスファミド、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(41)一般名:ダカルバジン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(42)一般名:ブスルファン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(43)一般名:メルファラン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(44)一般名:ラニムスチン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(45)一般名:リン酸エストラムスチンナトリウム、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(46)一般名:塩酸ニムスチン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(47) 一般名:エノシタビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(48) 一般名:カベシタビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(49) 一般名:カモフール、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(50) 一般名:ギメラシル、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(51)一般名:オテラシルカリウム、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(52) 一般名:シタラビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(53) 一般名:シタラビンオクホスファート、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(54) 一般名:デガフール、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(55) 一般名:ドキシフルリジン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(56) 一般名:ヒドロキシカルバミド、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(57)一般名:フルキロウラシル、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(58) 一般名:メルカブトブリン水和物、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(59) 一般名:リン酸フルダラビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(60)一般名:塩酸ゲムシタビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
Figure 2010058280
(61) 一般名:アクチノマイシンD、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(62) 一般名:アクラルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(63)一般名:イダルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(64) 一般名:エビルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(65) 一般名:ジノスタチンスチラマー、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(66) 一般名:ダウノルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(67) 一般名:トキソルビシンン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(68) 一般名:ブレオマイシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(69) 一般名:ベブロマイシン硫酸塩、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(70)一般名:マイトマイシンC、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(71)一般名:塩酸アムルビシン、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(72)一般名:塩酸ビブラマイシン、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(73)一般名:塩酸ビラルビシン、抗腫瘍性抗生物質
Figure 2010058280
(74)一般名:ドセタキセル水和物、微小管阻害薬
Figure 2010058280
(75)一般名:ビンクリスチン硫酸塩、微小管阻害薬
Figure 2010058280
(76)一般名:ビンブラスチン硫酸塩、微小管阻害薬
Figure 2010058280
(77)一般名:酒石酸ビノレルビン、微小管阻害薬
Figure 2010058280
(78)一般名:硫酸ヒンデシン、微小管阻害薬
Figure 2010058280
(79)一般名:オキサプラチン、白金製剤
Figure 2010058280
(80)一般名:カルボプラチン、白金製剤)
Figure 2010058280
(81)一般名:シスプラチン、白金製剤
Figure 2010058280
(82)一般名:ネダプラチン、白金製剤
Figure 2010058280
(83)一般名:アナストロゾール、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(84)一般名:アフェマ、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(85)一般名:エキセメスタン、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(86)一般名:クエン酸タモキシフェン、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(87)一般名:クエン酸トレミフェン、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(88)一般名:ビカルタミド、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(89)一般名:フルタミド、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(90)一般名:メビチオスタン、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(91)一般名:リン酸エストラムスチンナトリウム、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(92)一般名:酢酸メドロキシブロゲステロン、ホルモン類似薬
Figure 2010058280
(93)一般名:タミバロチン、分子標的治療薬
Figure 2010058280
(94)一般名:ゲフィチニブ、分子標的治療薬
Figure 2010058280
(95)一般名:トレチノイン、分子標的治療薬
Figure 2010058280
(96)一般名:メシル酸イマチニブ、分子標的治療薬
Figure 2010058280
(97)一般名:エトポシド、トポイソメラーゼ阻害薬
Figure 2010058280
(98)一般名:ソブゾキサン、トポイソメラーゼ阻害薬
Figure 2010058280
(99)一般名:塩酸イリノカテン、トポイソメラーゼ阻害薬
Figure 2010058280
(100) 一般名:塩酸ノギテカン、トポイソメラーゼ阻害薬
Figure 2010058280
(101) 一般名:ウベニメクス、非特異的免疫賦活薬)
Figure 2010058280
(102) 一般名:ジゾフィラン、非特異的免疫賦活薬)
Figure 2010058280
[0136]
(103)一般名:レンチナン、非特異的免疫賦活薬
さらに、本発明は、Rが、下記式(104)〜(109)のいずれかの化合物からなる自己磁性金属サレン錯体化合物を有する抗悪性腫瘍薬である。
Figure 2010058280
(104)(製品名:リュープリン、一般名:酢酸リュープロレリン、抗がん剤)
Figure 2010058280
(105)(製品名:メソトレキセート、一般名:メトトレキサート、抗がん剤)
Figure 2010058280
(106)(製品名:ノバントロン、一般名:塩酸ミトキサントロン、抗がん剤)
Figure 2010058280
(107)(製品名:フォトフリン、一般名:ポルフィマーナトリウム、抗がん剤)
Figure 2010058280
(108)(製品名:フォトフリン、一般名:ポルフィマーナトリウム、抗がん剤)
Figure 2010058280
(109)(製品名:マイロターグ、一般名:ゲムツズマブオゾガマイシン、抗がん剤)
さらに、本発明は、下記化合物IIIの1−8の位置の少なくとも一つが他の化合物に結合して当該他の化合物に磁性を付与する自己磁性付与金属サレン錯体分子である。
Figure 2010058280
MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
さらに、本発明は、下記化合物IVの1−8の位置の少なくとも一つ、及び、9−16の位置の少なくとも一つが他の化合物に結合して当該他の化合物に磁性を付与する、自己磁性付与金属サレン錯体分子である。
Figure 2010058280
MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
さらに、本発明は、次の化合物からなる、磁性金属錯体を製造するための中間体である。
Figure 2010058280
及びRは、それぞれ、水素、又は、一方が水素で他方が―COX(Xは−OH、又は、ハロゲン原子)である。
さらに、本発明は、下記化合物IIIの2及び/又は5の位置に、アミド基を介して、医薬分子を結合してなる磁性体の製造方法である。
Figure 2010058280
MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
さらに、本発明は、下記化合物IVの5及び10の位置、又は、2及び13の位置、又は、2,5,10,13の位置にアミド基を介して医薬分子を結合させた磁性体の製造方法である。
Figure 2010058280
MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
さらに、本発明は、
Figure 2010058280
[0153]
に医薬分子構造(X)を含む医薬成分を反応させて、
Figure 2010058280
を生成し、さらに、エチレンジアミンを反応させて、
Figure 2010058280
又は、
Figure 2010058280
を生成し、さらに、ハロゲン化金属を反応させて、
Figure 2010058280
又は、
Figure 2010058280
を得る自己磁性化合物の製造方法である。
さらに、本発明は、
Figure 2010058280
にエチレンジアミンを反応させて、
Figure 2010058280
を生成し、これに、医薬分子構造(X)を含む医薬成分を反応させ、次いで、ハロゲン化金属を反応させることによって、
Figure 2010058280
又は、
Figure 2010058280
を得る自己磁性化合物の製造方法である。
さらにまた、本発明は、
Figure 2010058280
に医薬分子構造(X)を反応させて、
Figure 2010058280
を生成し、これにエチレンジアミンを反応させて、
Figure 2010058280
又は、
Figure 2010058280
を生成し、これにハロゲン化金属を反応させて、
又は、
Figure 2010058280
を得る自己磁性化合物の製造方法である。
本発明によれば、鉄以外の金属サレンに磁性があることが確認され、さらに、鉄以外の金属サレンにも鉄サレン錯体同様に有用な薬理作用があることが確認され、併せて、鉄サレン錯体及び鉄以外の金属サレン錯体に所望の薬剤を化学結合させて、薬剤分子と鉄を含む金属サレン錯体とが化学結合した一つの磁性体化合物の分子構造自体に磁性が獲得され、これによって、この分子構造を動物に投与した際に磁場を制御することによって、薬剤分子を目的の患部に誘導して患部に局在させることにより治療効果を発揮する磁性体を提供することができる。
Mn−salen錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線である。 Cr−salen錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線である。 Co−salen錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線である。 鉄サレン錯体、マンガンサレン錯体、クロムサレン錯体、コバルトサレン錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線である。 ラットL6細胞の培地がある角型フラスコに棒磁石を接触させた状態の概要を示す側面図である。 48時間後角型フラスコ底面の一端から他端までを撮影し、細胞数を算出した結果を示す特性図である。 磁気誘導装置の概要を示す斜視図である。 マウスの腎臓に対する、MRI測定結果(T1強調信号)のグラフである。 マウスにおけるメラノーマ成長に対するサレン錯体の効果を示す写真である。 メラノーマ拡張の効果を示すグラフである。 ヒトロジカル試験の結果を示す。 薬剤に交流磁場を印加したときの温度上昇のグラフである。 MnサレンのNMRのピークを示すグラフである。 CrサレンのNMRのピークを示すグラフである。 鉄サレンのNMRのピークを示すグラフである。 サレン配位子のピークを示すグラフである。 鉄サレンにパクリタキセル(タキソール)を結合させた化合物のNMRの測定結果を示すグラフである。 その化合物の質量分析結果である。 2量体鉄サレン錯体に高脂血剤(Gemfibrozil)を結合した化合物のNMRの測定結果を示すグラフである。 の化合物の質量分析結果である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
本発明の磁性金属錯体はそれ自身で薬理効果(たとえば抗癌効果)を有するか、他の薬剤と化学結合して、薬剤に磁性を付与する特性を持っている。
本発明の金属サレン錯体の製造を次のように行った。
Step1:
Figure 2010058280
4−nitrophenol(25g,0.18mol)、hexamethylene tetramine(25g,0.18mol)、polyphosphoric acid(200ml)の混合物を1時間100℃で攪拌した。その後、その混合物を500mlの酢酸エチルと1Lの水の中に入れ、完全に溶解するまで攪拌した。さらにその溶液に400mlの酢酸エチルを追加で加えたところその溶液は2つの相に分離し、水の相を取り除き、残りの化合物を塩性溶剤で2回洗浄し、無水MgSOで乾燥させた結果、compound2が17g(収率57%)合成できた。
Step2:
Figure 2010058280
Compound2(17g,0.10mol)compound2(17g,0.10mol),acetic anhydride(200ml),HSO(少々)を室温で1時間攪拌させた。得られた溶液は、氷水(2L)の中に0.5時間混ぜ、加水分解を行った。得られた溶液をフィルターにかけ、大気中で乾燥させたところ白い粉末状のものが得られた。酢酸エチルを含む溶液を使ってその粉末を再結晶化させたところ、24gのCompound3(収率76%)の白い結晶を得ることができた。
Step3:
Figure 2010058280
compound3(24g,77mmolとメタノール(500ml)に10%のパラジウムを担持したカーボン(2.4g)の混合物を一晩 1.5気圧の水素還元雰囲気で還元した。終了後、フィルターでろ過したところ茶色油状のcompound4(21g)が合成できた。
Step4,5:
Figure 2010058280
無水ジクロメタン(DCM)(200ml)にcompound4(21g,75mmol)、di(tert−butyl)dicarbonate(18g,82mmol)を窒素雰囲気で一晩攪拌した。得られた溶液を真空中で蒸発させた後、メタノール(100ml)で溶解させた。その後、水酸化ナトリウム(15g,374mmol)と水(50ml)を加え、5時間還流させた。
その後冷却し、フィルターでろ過し、水で洗浄後、真空中て乾燥させたところ茶色化合物がえられた。得られた化合物は、シリカジェルを使ったフラッシュクロマトグラフィーを2回行うことで、10gのcompound6(収率58%)が得られた。
Step6:
Figure 2010058280
無水エタノール400mlの中にcompound6(10g,42mmol)を入れ、加熱しながら還流させ、無水エタノール20mlにエチレンジアミン(1.3g,21mmol)を0.5時間攪拌しながら数滴加えた。そして、その混合溶液を氷の容器に入れて冷却し15分間かき混ぜた。
その後、200mlのエタノールで洗浄しフィルターをかけ、真空で乾燥させたところcompound7が8.5g(収率82%)で合成できた。
Step7:
Figure 2010058280
N,N−ジメチルホルムアミド(N,N−dimethylformamide,略称DMF)(50ml)の中にcompound7(8.2g,16mmol)、triethylamine(22ml,160mmol)をいれ、10mlメタノールの中に、Feサレンの場合は、FeCl(・4HO)(2.7g,16mmol)、Mnサレンの場合はMnCl・4HO(2.7g,16mmol)、Crサレンの場合はCrCl・4HO(2.7g,16mmol)を加えた溶液を窒素雰囲気下で混合した。
室温窒素雰囲気で30分、40℃で混合したところ茶色の化合物が得られた。その後、真空中で乾燥させた。得られた化合物はジクロロメタン400mlで希釈し、塩性溶液で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で乾燥させたところ金属サレン錯体が得られた。
得られた化合物はジエチルエーテルとパラフィンの溶液中で再結晶させ高速液化クロマトグラフィーで測定したところ純度95%以上Mnサレン錯体(5.7g、収率62%)、Crサレン錯体(5.0g、収率54%)、鉄サレン錯体(5.7g、収率62%)を得た。 一方、無水メタノール(50ml)の中にcompound7(8.2g,16mmol)、triethylamine(22ml,160mmol)をいれ、10mlメタノールの中に、Feサレンの場合は、FeCl(・4HO)(2.7g,16mmol)、Mnサレンの場合はMnCl・4HO(2.7g,16mmol)、Crサレンの場合はCrCl・4HO(2.7g,16mmol)を加えた溶液を窒素雰囲気下で混合した。
室温窒素雰囲気で1時間混合したところ茶色の化合物が得られた。その後、真空中で乾燥させた。得られた化合物はジクロロメタン400mlで希釈し、塩性溶液で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で乾燥させたところ2量体の金属サレン錯体化合物が得られた。
得られた化合物はジエチルエーテルとパラフィンの溶液中で再結晶させ高速液化クロマトグラフィーで測定したところ純度95%以上の2量体の金属サレン錯体を得た。質量分析で測定したところ、Mnサレンはm/z(ESI−MS)M+322.4(error+1.17mu)C1614MnNrequires m/z 321.23、Crサレンはm/z(ESI−MS)M+318.4(error+0.11mu)C1614CrNrequires m/z 318.29であった。ただし、Coサレン錯体については東京化成から購入した(TCI製品コード:S0318、CAS番号:14167−18−1)。
Mn−salen錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線をカンタムデザイン社のMPMS7を用いて測定したところ常磁性であった。その結果を、図1に示す。
Cr−salen錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線をカンタムデザイン社のMPMS7を用いて測定したところ常磁性であった。その結果を図2に示す。
Co−salen錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線をカンタムデザイン社のMPMS7を用いて測定したところ常磁性であった。その結果を図3に示す。
鉄サレン錯体、マンガンサレン錯体、クロムサレン錯体、コバルトサレン錯体の37℃(310K)磁場−磁化曲線結果を整理した図4に示す。
Fe−salenと比較してCo−salenは磁場が100000e(1T(テスラ))以上で磁化が多くなる。Mn−salenはFe−salenと比較して磁場300000e(3T(テスラ))以上で磁化が多くなる。
したがって、Fe−salenは磁場100000e(1T(テスラ))以下でもっとも磁化が大きくネオジウム永久磁石等を用いる磁場誘導ドラッグ・デリバリ・システムに適している。しかし、磁場が100000e(1T(テスラ))以上の場合はCo−salen、Mn−salen錯体の磁化が一番大きく超伝導磁石を用いる磁場誘導ドラッグ・デリバリ・システムに最適となる。
ラットL6細胞が30%のコンフルエントの状態の時に、既述の方法によって得られた、鉄サレン錯体、マンガンサレン錯体、クロムサレン錯体、コバルトサレン錯体それぞれについて、金属サレン錯体の粉末を磁石に引き寄せられるのが目視できる程度の量を培地にふりかけて48時間後に培地の状態を写真撮影した。
図5はラットL6細胞の培地がある角型フラスコに棒磁石を接触させた状態を示している。次いで、48時間後角型フラスコ底面の一端から他端までを撮影し、細胞数を算出した結果を図6に示す。
図6において磁石から近位とは、角型フラスコ底面における磁石端面の投影面積内を示し、磁石から遠位とは、角型フラスコ底面において磁石端面と反対側にある領域を示す。図6に示すように、磁石から近位ではMnサレン錯体が引き寄せられて鉄錯体の濃度が増し鉄錯体のDNA抑制作用によって細胞数が遠位よりも極端に低いことが分かる。この結果、本発明による、磁性を持った薬剤と、磁気発生手段とを備えたシステムによって、個体の目的とする患部や組織に薬剤を集中して存在させることが可能となる。
次に、誘導装置を用いた誘導例について説明する。この誘導装置は、図7に示すように重力方向に互いに向き合う一対の磁石230,232がスタンド234とクランプ235によって支持されており、磁石の間には金属板236が置かれている。一対の磁石間に金属板、特に鉄板をおくことにより、局所的に一様で強力な磁界を作り出すことができる。この誘導装置は磁石の代わりに電磁石を用いて発生磁力を可変にすることができる。また、XYZ方向に一対の磁力発生手段を移動できるようにして、テーブル上の固体の目的とする位置に磁力発生手段を移動させることができる。
この磁界の領域に固体の組織を置くことにより、この組織に薬剤を集中させることができる。体重約30グラムのマウスに既述の金属錯体(薬剤濃度5mg/ml(15mM))を静注して開腹し、右の腎臓を前記一対の磁石の間に来るようにマウスを鉄板の上に置く。
使用した磁石は、信越化学工業株式会社製 品番:N50(ネオジウム系永久磁石)残留磁束密度:1.39−1.44Tである。このとき、右側の腎臓に与えられた磁場は約0.3(T)で左側の腎臓に与えられる磁場はその約1/10である。
左の腎臓及び磁界を適用しない腎臓(コントロール)と共に、マウスの右腎に磁界を加えて10分後MRIでSNRをT1モード及びT2モードで測定した。
その結果、図8に示すように、磁界を加えた右腎(RT)が左腎(LT)及びコントロールに比較して薬剤を組織内に留め置くことができることが確認された。
図9に、マウスにおけるメラノーマ成長に対するサレン錯体の効果を示す。メラノーマは、培養メラノーマ細胞(クローンM3メラノーマ細胞)の局所的移植によって、マウス尾腱においてin vivoに形成された。
サレン錯体を尾腱の静脈から静脈投与し(50mg/kg)、市販の棒磁石(630mT、円筒状ネオジウム磁石、長さ150mm、直径20mm)を用いて、局所的に磁場を印加した。棒磁石の適用は、サレン錯体を10〜14日注入した直後に、メラノーマサイトに3時間穏やかに接触させることにより行った。
棒磁石の適用は、磁場強度がメラノーマ延長が予想される部位に最大強度となるように、150mm以下のマウス尾腱に対して2週間の成長期間、行った。サレン錯体の初回注入の12日後に、メラノーマ染色された部位を評価することによって、メラノーマの延長を評価した。
図10に示すように、サレン錯体の代わりに、塩水を注入した塩水グループ(saline)では、メラノーマ拡張は最大であった(100±17.2%)。
一方、磁場を適用せずにサレン錯体を注入したSCグループでは、メラノーマ拡張は緩やかに減少した(63.68±16.3%)。これに対して、磁場を適用しつつ(n=7〜10)サレン錯体を注入したSC+Magグループでは、ほとんどのメラノーマが消失した(9.05±3.42%)。
図11に示すように、ヒストロジカル試験を、組織部の腫瘍増殖マーカーであるanti−Ki−67抗体及びanti−Cyclin D1抗体を用いて、ヘマトキシリン−エオジン染色及び免疫組織染色により行った。その結果、サレン錯体を注入した場合(SC)においてメラノーマの腫瘍拡張が減少し、さらにサレン錯体に磁場の適用が組み合わされた場合にはほとんどが消失することが分かった。
また、薬剤に磁場強度200 Oe(エルステッド)、周波数50kHzから200KHzの交流磁場を印加したところ2℃から10℃薬剤の温度が上昇した(図12)。これは、体内投与時の温度に換算したところ39℃から47℃に相当しがん細胞を殺傷することが可能な温度域であることを確認した。
図13にMnサレンのNMRのピーク、図14にCrサレンのNMRのピーク、図15に鉄サレンのピーク、図16にサレン配位子のピークを示す。Mnサレン、Crサレン、鉄サレンは磁性体のため、NMRで検知する核スピンの信号が、磁性体のため出現する電子スピンの信号と共鳴しピークがブロードになった。
たとえば、磁性体であるMnサレンは3.442ppm、3.039ppm、2.405ppm、Crサレンは2.716ppm、3.149ppm、Feサレンは2.502ppm、3.347ppmのところに2ppm以上のピークが確認できる。一方、磁性体でないサレン配位子には幅2ppm以上のピークは存在しない。

(1)鉄サレン+パクリタキセル(タキソール)の合成
合成の概略は下記の通りである。
Figure 2010058280
Step1
Figure 2010058280
化合物1、無水酢酸(acetic anhydride)、HSOを室温で1時間混合した。混合中の反応は、薄層クロマトグラフィー(TLC:Thin−Layer Chromatography)で確認した。詳細確認、酢酸エチル(EtOAc)/ホスファチジルエタノールアミン(P.E.)で再結晶化した後、化合物2を得た。化合物2であることは質量分析で分子量を測定し確認した。
Step2
Figure 2010058280
メタノール(MeOH)中で化合物2と10%のパラジウムを含む炭素を、水素雰囲気中で2時間の水素化処理を行った。得られた化合物をろ過したところ化合物3が得られた。化合物3であることは質量分析で分子量を測定して確認した。
Step3,4
Figure 2010058280
ジクロロメタン(DCM)中で、化合物3と二酸化ジ−tert−ブチル(di(tert−butyl)dicarbonate)を溶液化し、一晩攪拌した。真空中でその溶媒を気化させて反応させた後、付着した油をメタノールで落とし、NaOH水溶液を加え、得られた溶液を5時間還流させた。詳細確認後、原料をシリカゲルを用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製して化合物5を得た。
Step5
Figure 2010058280
EtOHで化合物5の溶液を作り、還流し、エチレンジアミン(ethlenediamine)を数滴添加し、温浴中でした。エチレンジアミン添加後、0.5時間還流させながら混合した。ろ過を行ったところ、薄い黄色で針状のShiff基をもつ配位子である化合物6を得た。
Step6
Figure 2010058280
ジクロロメタン(DCM)で化合物6の溶液を作るために、エーテルに塩酸を入れた溶液を加えた。その溶液は、室温で5時間攪拌し、DCMとエーテルを使ってろ過、洗浄し化合物7を得た。化合物7であることはHNMRで確認した。
Step7
Figure 2010058280
DCMに溶かしたパクリタキセル(Paclitaxel)にDCMに溶解させたクロロぎ酸4−ニトロフェニルを数滴添加した。その溶液は、−50℃で3時間攪拌させた。反応後、溶媒を蒸発させた。得られた固形物はシリカゲルを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製を行ったところ収率68%で化合物Cが得られた。この化合物を質量分析で確認した。
Step8,9
Figure 2010058280
DMF(N,N−ジメチルホルムアミド:N,N−dimethlformamide)に化合物8とKCOを添加した溶液に、化合物7を添加した。その混合溶液を、3時間、−20℃で攪拌し、その後反応した溶液をろ過し、濃縮した。得られた原料をメタノールに溶解させFeClを添加した。FeCl添加後、得られた混合溶液を再び30分攪拌した。
得られた溶媒は真空中で気化して、固形原料を得た。得られた固形原料はメタノールとジエチルエーテルの混合溶液を用いて再結晶化し、茶色の固形物を得た。質量分析で測定したところ目的の化合物であることが確認された。図17にNMR測定結果を示す。さらに、質量分析結果を図18に示す。
2量体鉄サレン錯体に高脂血剤(Gemfibrozil)を結合した化合物の合成
Figure 2010058280
合成手順のStep1〜Step4までは実施例8と同じで、その後下記Step6の反応を行った。
Step6:
Figure 2010058280
化合物110−5をエチルアルコール(EtOH)に溶かし加熱しながら還流し、還流中にエチレンジアミンの溶液を数滴添加した。添加後、その混合物を再び0.5時間還流して攪拌した。その後、得られた析出物をフィルターでろ過して集めたところ薄い黄色で針状結晶をしているシッフ(Shiff)基の配位子である化合物110−6が得られた。
Step7.
Figure 2010058280
メタノールに溶解した生成物(110−6)に、トリチルアミン(TEA)に溶解したFeClを添加した。添加後、得られた混合物をさらに30分間攪拌した。その溶媒は、真空で蒸発さ生成物が得られた。得られた生成物はメタノールとジエチル・エーテルで再結晶し、茶色の目的化合物が1グラム得られた。目的の化合物であることは質量分析(LC−MS)で分子量1649であることを確認した。図19にその結果を示す。
鉄サレン錯体に高脂血剤(Gemfibrozil)を結合した化合物の合成
Figure 2010058280
Step1〜Step6までは、実施例8と同じであり、その後下記のStep8を行う。
Step8.
Figure 2010058280
生成物(110−6)に、FeCl・4HOを添加した。添加後、得られた混合物をさらに30分間攪拌した。その溶媒は、真空で蒸発後、目的の生成物が得られた。得られた生成物はメタノールとジエチル・エーテルで再結晶し、茶色の目的化合物が1グラム得られた。目的の化合物であることは質量分析(LC−MS)で分子量816であることを確認した。その結果を図20に示す。
鉄サレンにタキソールを結合させた化合物の薬効 ラットL6細胞が30%のコンフルエントの状態の時に化学式(1)の鉄サレンにタキソールを結合させた化合物を仁木工芸製の4.7テスラ(T)超伝導磁石(コンパクトソレノイドマグネット)に引き寄せられるのが目視できる程度の量を培地にふりかけて48時間後に培地の状態を写真撮影した。
ラットL6細胞の培地がある角型フラスコに磁石を接触させた状態を示している。次いで、48時間後角型フラスコ底面の一端から他端までを撮影し、細胞数を算出した。磁石から近位では鉄サレンにタキソールを結合させた化合物が引き寄せられてその化合物の濃度が増しDNA抑制作用によって細胞数が遠位よりも極端に低いことが分かる。この結果、本発明による、磁性を持った薬剤と、磁気発生手段とを備えたシステムによって、個体の目的とする患部や組織に薬剤を集中して存在させることが可能となる。
鉄サレンに高脂血剤(Gemfibrozil)を結合させた化合物の薬効
Gemfibrozil(ゲムフィブロジル:血液中のトリグリセリドのレベルを下げる高リボ蛋白血症治療薬、血中コレステロール低下薬)
ラットL6細胞が30%のコンフルエントの状態の時に化学式(1)の鉄サレンに高脂血剤(Gemfibrozil)を結合させた化合物を仁木工芸製の4.7テスラ(T)超伝導磁石(コンパクトソレノイドマグネット)に引き寄せられるのが目視できる程度の量を培地にふりかけて48時間後に培地の状態を写真撮影した。
ラットL6細胞の培地がある角型フラスコに磁石を接触させた状態を示している。次いで、48時間後角型フラスコ底面の一端から他端までを撮影し、細胞数を算出した。磁石から近位では鉄サレンに高脂血剤(Gemfibrozil)を結合させた化合物が引き寄せられてその化合物の濃度が増し鉄錯体のDNA抑制作用によって細胞数が遠位よりも極端に低いことが分かる。
この結果、本発明による、磁性を持った薬剤と、磁気発生手段とを備えたシステムによって、個体の目的とする患部や組織に薬剤を集中して存在させることが可能となる。
二量体鉄サレンに高脂血剤(Gemfibrozil)を結合させた化合物の薬効
Gemfibrozil(ゲムフィブロジル:血液中のトリグリセリドのレベルを下げる高リボ蛋白血症治療薬、血中コレステロール低下薬)
ラットL6細胞が30%のコンフルエントの状態の時に化学式(1)の二量体鉄サレンに高脂血剤(Gemfibrozil)を結合させた化合物を仁木工芸製の4.7テスラ(T)超伝導磁石(コンパクトソレノイドマグネット)に引き寄せられるのが目視できる程度の量を培地にふりかけて48時間後に培地の状態を写真撮影した。
ラットL6細胞の培地がある角型フラスコに磁石を接触させた状態を示している。次いで、48時間後角型フラスコ底面の一端から他端までを撮影し、細胞数を算出した。磁石から近位では二量体鉄サレンに高脂血剤(Gemfibrozil)を結合させた化合物が引き寄せられてその化合物の濃度が増し鉄錯体のDNA抑制作用によって細胞数が遠位よりも極端に低いことが分かる。この結果、本発明による、磁性を持った薬剤と、磁気発生手段とを備えたシステムによって、個体の目的とする患部や組織に薬剤を集中して存在させることが可能となる。
金属サレン錯体に結合する化合物の電子の移動は第一原理計算で求めることができる。
このコンピュータシミュレーションを実現するシステムは、コンピュータとしての公知のハードウエア資源を備えるものであって、すなわち、メモリと、CPUなどの演算回路を備える演算装置と、演算結果を出力する表示手段を備えている。
メモリは、既存の有機化合物または3次元構造を特定するデータと、コンピュータシミュレーションを実現するソフトウエア・プログラムを備えている。
このソフトウエアは、各化合物の側鎖を追加・変更・削除し、所定の側鎖間で架橋し、記述のスピン電荷密度の高い領域を計算し、構造全体としてのスピン電荷密度を決定可能なものである。このプログラムとして、例えば、市販品(Dmol3、アクセルリス社)を利用することができる。
ユーザは化合物について、側鎖を追加する位置を入力し、または側鎖を変更し、あるいは削除するものを選択し、さらに、架橋を形成すべき箇所をメモリの支援プログラムを利用して演算装置に指定する。演算装置はこの入力値を受けて、スピン電荷密度を演算してその結果を表示画面に出力する。また、ユーザが既存の化合物の構造データをコンピュータシステムに追加することによって、既知の化合物についてのスピン電荷密度を得ることが出来る。
金属サレン錯体に他の化合物が結合したものの電荷移動は、求めた上向きと下向きのスピン電荷密度を三次元空間で積分すると求めることができる。化学式(I)のe,b、化学式IIのe,b,k,h、あるいはe、hに電荷移動の計算結果を次の各表に示す。マイナスは電子が増加していることを示す。プラスは電子が減っていることを示す。
Figure 2010058280
Figure 2010058280
Figure 2010058280
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Figure 2010058280
Figure 2010058280
Figure 2010058280
Figure 2010058280
Figure 2010058280
Figure 2010058280

Claims (17)

  1. 下記式(I)又は(II)で示される自己磁性金属サレン錯体化合物。
    Figure 2010058280
    Mは、Fe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdであり、a〜f、Yのそれぞれは、水素(MがFeの場合は、a〜f、Yの全てが水素である場合を除く。)であるか、下記(A)〜(G)のいずれかである。
    (A)−COMe
    (B)−CO(OCHCHOCH
    (C)
    Figure 2010058280
    (D)
    Figure 2010058280
    (Rはアデニン、グアニン、チミン、シトシン、ないしウラシルからなる核酸が複数結合されてなる)、
    (E)−NHCOH、−NH、−NHR、又は、−NR(Rは同一又は炭素数1から6までのアルキルまたはアルカン)
    (F) −NHR−、−NHCOR、又は、−R(Rは水素又は水酸基等の感応基が脱離して結合した置換基)
    (G) 塩素、臭素、弗素などのハロゲン原子
  2. は、電荷移動が0.5電子(e)未満である、請求項1記載の自己磁性金属サレン錯体化合物。
  3. は、下記式(1)〜(27)のいずれかの化合物からなる、請求項1又は2記載の自己磁性金属サレン錯体化合物。
    Figure 2010058280
    (1):イブプロフェンピコノール、フェニルプロピオン酸系鎮痛・消炎剤
    Figure 2010058280
    (2):メフェナム酸、アントラニル酸系解熱消炎鎮痛剤
    Figure 2010058280
    (3):高脂血症治療剤
    Figure 2010058280
    (4):抗菌剤
    Figure 2010058280
    (5):蛍光色素(ローダミン)
    Figure 2010058280
    (6):ホルモン(エストロゲン)
    Figure 2010058280
    (7):ホルモン(エストロゲン)
    Figure 2010058280
    (8):タキソール(パクリタキセル)
    Figure 2010058280
    (9):アミノ酸(グリシン)
    Figure 2010058280
    (10):アミノ酸(アラニン)
    Figure 2010058280
    (11):アミノ酸(アルギニン)
    Figure 2010058280
    (12):アミノ酸(アスパギン)
    Figure 2010058280
    (13):アミノ酸(アスパラギン酸)
    Figure 2010058280
    (14):アミノ酸(システイン)
    Figure 2010058280
    (15):アミノ酸(グルタミン酸)
    Figure 2010058280
    (16):アミノ酸(ヒスチジン)
    Figure 2010058280
    (17):アミノ酸(イソロイシン)
    Figure 2010058280
    (18):アミノ酸(ロイシン)
    Figure 2010058280
    (19):アミノ酸(リシン)
    Figure 2010058280
    (20):アミノ酸(メチオニン)
    Figure 2010058280
    (21):アミノ酸(フェニルアラニン)
    Figure 2010058280
    (22):アミノ酸(ブロリン)
    Figure 2010058280
    (23):アミノ酸(セリン)
    Figure 2010058280
    (24):アミノ酸(トレオニン)
    Figure 2010058280
    (25):アミノ酸(トリプトファン)
    Figure 2010058280
    (26):アミノ酸(チロシン)
    Figure 2010058280
    (27):アミノ酸(バリン))
  4. は、メチル基を有し、電荷移動が0.5電子(e)未満である化合物から水素が脱離した下記式(28)〜(38)の置換基のいずれかである化合物からなる、請求項1又は2記載の自己磁性金属サレン錯体化合物を有する局所麻酔薬剤。
    Figure 2010058280
    (28)一般名:リドカイン
    Figure 2010058280
    (29)一般名:アミノ安息香酸エチル
    Figure 2010058280
    (30)一般名:オキシブブロカイン塩酸塩
    Figure 2010058280
    (31)一般名:オキセサゼイン
    Figure 2010058280
    (32)一般名:シブカイン
    Figure 2010058280
    (33)一般名:ビベリノアセチルアミノ安息香酸エチル
    Figure 2010058280
    (34)一般名:ブロカイン
    Figure 2010058280
    (35)一般名:メビバカイン
    Figure 2010058280
    (36)一般名:塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル
    Figure 2010058280
    (37)一般名:塩酸ブビバカイン
    Figure 2010058280
    (38)一般名:塩酸ロビバカイン水和物
  5. は、下記式(39)〜(103)のいずれかの化合物であって、水素が脱離してなる結合基の部分で前記式I又はIIの化合物の主骨格に結合してなる(但し、(83)の化合物では、シアン基(−CN)が結合基である。)、請求項1又は2記載の自己磁性金属サレン錯体化合物を有する抗悪性腫瘍薬剤。
    Figure 2010058280
    (39)一般名:イホスファミド、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (40)一般名:シクロホスファミド、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (41)一般名:ダカルバジン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (42)一般名:ブスルファン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (43)一般名:メルファラン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (44)一般名:ラニムスチン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (45)一般名:リン酸エストラムスチンナトリウム、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (46)一般名:塩酸ニムスチン、アルキル系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (47) 一般名:エノシタビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (48) 一般名:カベシタビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (49) 一般名:カモフール、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (50) 一般名:ギメラシル、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (51)一般名:オテラシルカリウム、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (52) 一般名:シタラビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (53) 一般名:シタラビンオクホスファート、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (54) 一般名:デガフール、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (55) 一般名:ドキシフルリジン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (56) 一般名:ヒドロキシカルバミド、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (57)一般名:フルキロウラシル、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (58) 一般名:メルカブトブリン水和物、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (59) 一般名:リン酸フルダラビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (60)一般名:塩酸ゲムシタビン、代謝拮抗系抗悪性腫瘍薬
    Figure 2010058280
    (61) 一般名:アクチノマイシンD、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (62) 一般名:アクラルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (63)一般名:イダルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (64) 一般名:エビルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (65) 一般名:ジノスタチンスチラマー、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (66) 一般名:ダウノルビシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (67) 一般名:トキソルビシンン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (68) 一般名:ブレオマイシン塩酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (69) 一般名:ベブロマイシン硫酸塩、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (70)一般名:マイトマイシンC、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (71)一般名:塩酸アムルビシン、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (72)一般名:塩酸ビブラマイシン、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (73)一般名:塩酸ビラルビシン、抗腫瘍性抗生物質
    Figure 2010058280
    (74)一般名:ドセタキセル水和物、微小管阻害薬
    Figure 2010058280
    (75)一般名:ビンクリスチン硫酸塩、微小管阻害薬
    Figure 2010058280
    (76)一般名:ビンブラスチン硫酸塩、微小管阻害薬
    Figure 2010058280
    (77)一般名:酒石酸ビノレルビン、微小管阻害薬
    Figure 2010058280
    (78)一般名:硫酸ヒンデシン、微小管阻害薬
    Figure 2010058280
    (79)一般名:オキサプラチン、白金製剤
    Figure 2010058280
    (80)一般名:カルボプラチン、白金製剤)
    Figure 2010058280
    (81)一般名:シスプラチン、白金製剤
    Figure 2010058280
    (82)一般名:ネダプラチン、白金製剤
    Figure 2010058280
    (83)一般名:アナストロゾール、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (84)一般名:アフェマ、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (85)一般名:エキセメスタン、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (86)一般名:クエン酸タモキシフェン、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (87)一般名:クエン酸トレミフェン、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (88)一般名:ビカルタミド、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (89)一般名:フルタミド、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (90)一般名:メビチオスタン、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (91)一般名:リン酸エストラムスチンナトリウム、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (92)一般名:酢酸メドロキシブロゲステロン、ホルモン類似薬
    Figure 2010058280
    (93)一般名:タミバロチン、分子標的治療薬
    Figure 2010058280
    (94)一般名:ゲフィチニブ、分子標的治療薬
    Figure 2010058280
    (95)一般名:トレチノイン、分子標的治療薬
    Figure 2010058280
    (96)一般名:メシル酸イマチニブ、分子標的治療薬
    Figure 2010058280
    (97)一般名:エトポシド、トポイソメラーゼ阻害薬
    Figure 2010058280
    (98)一般名:ソブゾキサン、トポイソメラーゼ阻害薬
    Figure 2010058280
    (99)一般名:塩酸イリノカテン、トポイソメラーゼ阻害薬
    Figure 2010058280
    (100) 一般名:塩酸ノギテカン、トポイソメラーゼ阻害薬
    Figure 2010058280
    (101) 一般名:ウベニメクス、非特異的免疫賦活薬)
    Figure 2010058280
    (102) 一般名:ジゾフィラン、非特異的免疫賦活薬)
    Figure 2010058280
    (103)一般名:レンチナン、非特異的免疫賦活薬
  6. は、下記式(104)〜(109)のいずれかの化合物からなる、請求項1又は2記載の自己磁性金属サレン錯体化合物を有する抗悪性腫瘍薬。
    Figure 2010058280
    (104)(製品名:リュープリン、一般名:酢酸リュープロレリン、抗がん剤)
    Figure 2010058280
    (105)(製品名:メソトレキセート、一般名:メトトレキサート、抗がん剤)
    Figure 2010058280
    (106)(製品名:ノバントロン、一般名:塩酸ミトキサントロン、抗がん剤)
    Figure 2010058280
    (107)(製品名:フォトフリン、一般名:ポルフィマーナトリウム、抗がん剤)
    Figure 2010058280
    (108)(製品名:フォトフリン、一般名:ポルフィマーナトリウム、抗がん剤)
    Figure 2010058280
    (109)(製品名:マイロターグ、一般名:ゲムツズマブオゾガマイシン、抗がん剤)
  7. 下記化合物IIIの1−8の位置の少なくとも一つが他の化合物に結合して当該他の化合物に磁性を付与する自己磁性付与金属サレン錯体分子。
    Figure 2010058280
    MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
  8. 下記化合物IVの1−8の位置の少なくとも一つ、及び、9−16の位置の少なくとも一つが他の化合物に結合して当該他の化合物に磁性を付与する、自己磁性付与金属サレン錯体分子。
    Figure 2010058280
    MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
  9. 次の化合物からなる、磁性金属錯体を製造するための中間体。
    Figure 2010058280
    及びRは、それぞれ、水素、又は、一方が水素で他方が―COX(Xは−OH、又は、ハロゲン原子)である。
  10. 下記化合物IIIの2及び/又は5の位置に、アミド基を介して、医薬分子を結合してなる磁性体の製造方法。
    Figure 2010058280
    MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
  11. 下記化合物IVの5及び10の位置、又は、2及び13の位置、又は、2,5,10,13の位置にアミド基を介して医薬分子を結合させた磁性体の製造方法。
    Figure 2010058280
    MはFe、Cr、Mn、Co、Ni、Mo、Ru、Rh、Pd、W、Re、Os、Ir、Pt、Nd、Sm、Eu、又は、Gdである。
    Figure 2010058280
  12. に医薬分子構造(X)を含む医薬成分を反応させて、
    Figure 2010058280
    を生成し、さらに、エチレンジアミンを反応させて、
    Figure 2010058280
    又は、
    Figure 2010058280
    を生成し、さらに、ハロゲン化金属を反応させて、
    Figure 2010058280
    又は、
    Figure 2010058280
    を得る自己磁性化合物の製造方法。
  13. Figure 2010058280
    に、X−C(O)−Z(Z:ハロゲン原子)を反応させて、
    Figure 2010058280
    を生成する請求項12記載の方法。
  14. Figure 2010058280
    にエチレンジアミンを反応させて、
    Figure 2010058280
    を生成し、これに、医薬分子構造(X)を含む医薬成分を反応させ、次いで、ハロゲン化金属を反応させることによって、
    Figure 2010058280
    又は、
    Figure 2010058280
    を得る自己磁性化合物の製造方法。
  15. Figure 2010058280
    に、X−O−C(O)−Y(Yはパラニトロベンゼン)を反応させる、請求項14記載の方法。
  16. Figure 2010058280
    に医薬分子構造(X)を反応させて、
    Figure 2010058280
    を生成し、これにエチレンジアミンを反応させて、
    Figure 2010058280
    又は、
    Figure 2010058280
    を生成し、これにハロゲン化金属を反応させて、
    又は、
    Figure 2010058280
    を得る自己磁性化合物の製造方法。
  17. Figure 2010058280
    にX−O−C(O)−Y(Yはパラニトロベンゼン)を反応させて、
    Figure 2010058280
    を得る、請求項16記載の方法。
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