JPWO2009110337A1 - 熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂およびそれを用いた二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂およびそれを用いた二軸配向ポリエステルフィルムInfo
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Abstract
本発明の要旨は、ガラス転移温度(Tg)が83℃以上、融点(Tm)が230℃以下であり、易結晶性を制御したことを特徴とするポリエステル樹脂組成物であり、表面への熱賦形性、特に超高精細、高アスペクト比などの多種多様な形状に賦形可能であり、かつ耐熱性、透明性に優れた熱賦形光学フィルム用ポリエステルを提供することができる。【選択図】 なし
Description
本発明は、表面への熱賦形性、特に超高精細、高アスペクト比などの多種多様な形状に賦形可能であり、かつ耐熱性、透明性に優れた熱賦形光学フィルム用ポリエステルに関する。
光学用素子は古くから透明性に優れ複屈折が小さいガラスが多く用いられてきた。しかし成形性に劣り軽量化が困難なため、最近では成形性、軽量性に優れ特性制御も容易な高分子材料がディスク基板、レンズ、ケーブル、各種ディスプレイ用フィルム等に特性に応じて使用されている。
一方、近年、光学分野を中心に表面微細構造を形成する技術の重要性が高まっている。微細加工の代表的技術としてはフォトリソグラフィーがあるが、微細寸法を高精度で制御するために露光波長を短波長化すると、露光機自体の初期費用や、使用するマスク価格が高コスト化し、また照射スポット径が小さいため、大面積で微細構造を形成するには生産性が低いのが現状である。
そこで、近年、微細構造を容易に賦形する技術としてインプリントリソグラフィーがチョウ(Chou)らによって提唱されている(非特許文献1参照)。インプリントリソグラフィーとは、金型上のパターンを樹脂に転写する技術であり、熱式と光式の二種類の方式がある。熱式とは熱可塑性樹脂をガラス転移温度(Tg)以上融点(Tm)未満に加熱して、そこに凹凸形状のパターンを有する金型を押し付けることで、また、光式とは、光硬化性樹脂に金型を押し付けた状態で光を照射して硬化させることで金型上のパターンを樹脂に転写する技術である。光式と比較し、熱式の方がより高アスペクト比の形状を賦形しやすい特徴がある。これらの技術は、金型作製のための初期費用はかかるものの、一つの金型から微細構造体を多数複製することができるので、結果としてフォトリソグラフィーと比べて安価に微細構造を賦形できる技術である。
そのため、近年、このインプリントリソグラフィーを駆使して、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイ用部材(特許文献1)、光通信に用いる光導波路(特許文献2)などの各種分野でプラスチック製素子の開発が進められている。
これらの中で形状の自由度の高い熱式インプリントリソグラフィーに検討されている高分子素材としてはポリカーボネート(PC)やポリメチルメタクリレート(以下PMMA)がある。しかしながらPCは耐熱性に優れるが賦形性が悪く、高精細なパターンの形成が困難であり、成形後に光学歪みが残る等の問題がある。一方PMMAは分子量を低下させることで高精細高アスペクト比構造の形成が可能といった例があるが、機械的強度が乏しく、シートとしては脆くて実用に向かない。
また、ポリエステルはコスト、機械的強度、溶融製膜性に優れる点から有望であるが、ポリエチレンテレフタレート(PET)については結晶性であるためTmが高く、賦形性が悪く、賦形のための金型温度を高くする必要があり、1.金型加熱、2.インプリント賦形、3.金型冷却、4.金型剥離のサイクル所要時間が長くなり低生産性であり、低Tgであるため耐熱性も低いという問題がある。
特開2006−152074号公報
特開平7−188401号公報
チョウら(S.Y.Chou et al.),「アプライド・フィジックス・レター(Appl.Phys.Lett.)」,米国,アメリカ物理学会,1995年,第67巻,第21号,p.3314
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決した、表面への熱賦形性、特に超高精細、高アスペクト比などの多種多様な形状に賦形可能であり、かつ熱賦形生産性、耐熱性、透明性に優れた熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、次の特徴を有するものである。
(1)ガラス転移温度(Tg)が83℃以上、融点(Tm)が230℃以下、結晶融解熱量(ΔHm)が0.3J/g以上である熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(2)昇温結晶化温度(Tcc)とガラス転移点(Tg)との温度差(△Tcg:Tcc−Tg)が50〜90℃であることを特徴とする(1)記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(3)ポリエステルがテレフタル酸残基、2,6−ナフタレンジカルボン酸残基、エチレングリコール残基からなる共重合体であることを特徴とする(1)または(2)記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(4)2,6−ナフタレンジカルボン酸残基が8〜17モル%である(1)〜(3)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(5)結晶核剤を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(6)樹脂中の結晶核剤もしくは結晶核剤誘導体粒子の数平均平均径が1.2μm以下であることを特徴とする(5)記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(7)結晶核剤が有機カルボン酸ナトリウム塩であることを特徴とする(5)〜(6)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(8)ナトリウム元素含有量がポリエステル樹脂全体に対して50〜1500ppmである(7)に記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(9)結晶核剤がタルクであることを特徴とする(5)〜(6)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(10)ポリエステル樹脂2gを20mlのフェノール/1,1,2,2,テトラクロロエタンの3/2(容積比)混合溶媒に溶解し光路長20mmのセルを用いて測定した溶液のヘイズが40%以下であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(11)IV(固有粘度)が0.55以上、0.75以下であることを特徴とする(1)〜(10)いずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(12) (1)〜(11)の何れかに記載のポリエステル樹脂からなる層を少なくとも一方の最外層に1〜30μm積層し、面配向係数が0.12以下である該ポリエステル樹脂からなる層を有する二軸配向ポリエステルフィルム。
(13) (1)〜(11)の何れかに記載のポリエステル樹脂からなる熱賦形層を少なくとも一方の最外層に1〜30μm積層し、該ポリエステル樹脂からなるプリズム形状の層を有する二軸配向ポリエステルフィルム。
(1)ガラス転移温度(Tg)が83℃以上、融点(Tm)が230℃以下、結晶融解熱量(ΔHm)が0.3J/g以上である熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(2)昇温結晶化温度(Tcc)とガラス転移点(Tg)との温度差(△Tcg:Tcc−Tg)が50〜90℃であることを特徴とする(1)記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(3)ポリエステルがテレフタル酸残基、2,6−ナフタレンジカルボン酸残基、エチレングリコール残基からなる共重合体であることを特徴とする(1)または(2)記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(4)2,6−ナフタレンジカルボン酸残基が8〜17モル%である(1)〜(3)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(5)結晶核剤を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(6)樹脂中の結晶核剤もしくは結晶核剤誘導体粒子の数平均平均径が1.2μm以下であることを特徴とする(5)記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(7)結晶核剤が有機カルボン酸ナトリウム塩であることを特徴とする(5)〜(6)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(8)ナトリウム元素含有量がポリエステル樹脂全体に対して50〜1500ppmである(7)に記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(9)結晶核剤がタルクであることを特徴とする(5)〜(6)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(10)ポリエステル樹脂2gを20mlのフェノール/1,1,2,2,テトラクロロエタンの3/2(容積比)混合溶媒に溶解し光路長20mmのセルを用いて測定した溶液のヘイズが40%以下であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(11)IV(固有粘度)が0.55以上、0.75以下であることを特徴とする(1)〜(10)いずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
(12) (1)〜(11)の何れかに記載のポリエステル樹脂からなる層を少なくとも一方の最外層に1〜30μm積層し、面配向係数が0.12以下である該ポリエステル樹脂からなる層を有する二軸配向ポリエステルフィルム。
(13) (1)〜(11)の何れかに記載のポリエステル樹脂からなる熱賦形層を少なくとも一方の最外層に1〜30μm積層し、該ポリエステル樹脂からなるプリズム形状の層を有する二軸配向ポリエステルフィルム。
本発明により、熱賦形性に優れ、かつ熱賦形生産性、耐熱性、透明性に優れた熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂を提供することにある。これを用いることにより、特に各種ディスプレイ部材に用いられるバックライト用プリズムシートのような熱賦形生産性と耐熱性の両立が求められる用途にも使用可能となる。
a:本発明のポリエステル樹脂を用いたプリズムシート
b:拡散シート
c:拡散板
d:反射シート
e:蛍光菅
f:加熱・冷却プレート
g:金型
h:フィルム
b:拡散シート
c:拡散板
d:反射シート
e:蛍光菅
f:加熱・冷却プレート
g:金型
h:フィルム
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、前記課題、すなわち従来の樹脂が抱える課題を解決し、鋭意検討の末、特定の物性を有するように組成を制御した特定のポリエステル樹脂が上記課題を一挙に解決し、熱賦形性、熱賦形生産性、耐熱性、透明性に優れたシートを形成されることを究明し、本発明に到達したものである。
すなわち本発明のポリエステル樹脂はガラス転移温度(Tg)が83℃以上、融点(Tm)が230℃以下、結晶融解熱量(ΔHm)が0.3J/g以上であることを特徴とする。
熱賦形される樹脂は、熱賦形前は樹脂が延伸歪みなどがなく均一で結晶化度が低いことが賦形性の点から好ましく、賦形後は高Tgかつ、透明性を阻害しない範囲で結晶化していることが賦形された形状の熱安定性の点から好ましい。ガラス転移温度を高めただけでは賦形後の熱安定性は充分でなく、結晶化と組み合わせることにより優れた熱安定性を実現する。また、ガラス転移温度が高すぎると熱賦形性が著しく低下する。
賦形前の非晶性と賦形後の透明性、すなわち微結晶構造を両立させるためには樹脂は結晶性である必要があり、また賦形前には本発明のポリエステル樹脂の融点付近の熱処理温度で熱処理することにより表層を再溶融し、配向緩和により均一化することが優れた賦形性を実現するために必要である。熱処理において、本発明のポリエステル樹脂の融点は低い程均一化しやすいため好ましい。また、製膜性の向上のためには、より高い融点の基材(ここで、該基材を構成する樹脂の融点をTm1とする)の表層に賦形層の本発明のポリエステル樹脂(ここで、この樹脂の融点をTm2とする)を積層したフィルム構成も好ましくとりうるが、積層フィルムの場合、熱処理温度(Ta)はTm1>Ta>Tm2が製膜性、熱処理効果の点から好ましく、Tm2が230℃以下の場合、基材として融点が260℃のPETを選択した場合でも安定製膜可能である点もフィルム製膜性、熱賦形性、層同士の親和性、低コストの点から好ましい。また、熱処理工程のみならず、熱賦形時においても融点は低くある方が金型追従性など賦形性の点で好ましい。
このことから、本発明のポリエステル樹脂の融点は230℃以下であることが好ましい、これよりも高くなると熱処理時の均一化、低結晶化が不充分となり熱賦形性が低下する。また例えばPETとの積層の場合、例え融点が260℃以下であっても230℃よりも高いと熱処理工程において安定製膜と熱処理を両立させる事ができないので好ましくない。融点の下限は特に設けないが130℃より低くなるとガラス転移温度も低くなるので好ましくない。
また、本発明のポリエステル樹脂はTg≧83℃であることが好ましい。より好ましくはTg≧85℃である。本範囲にあることにより、例えばフラットパネルディスプレイ分野において用いられるプリズムシートなどの光学シートの場合、要求される長期耐熱性を大幅に向上することが可能となる。本温度より低いと長期使用中に熱賦形された形状が変化し性能が低下する。上限は特に設けないが150℃より高くなると熱賦形性が低下するので好ましくない。
また、本発明のポリエステル樹脂はΔHm≧0.3J/gであることが好ましい。より好ましくはΔHm≧1.0J/g、さらに好ましくはΔHm≧20.0J/gである。これより小さいと熱賦形時に結晶化されず、熱安定性が低下する。上限は特に設けないが、40.0J/gより大きくなると熱賦形時に結晶化されすぎ、成形不良になる可能性がある。
本発明のポリエステル樹脂はジオール成分、ジカルボン酸成分がそれぞれ1成分からなるホモポリマーでも好ましく、ジオール成分、ジカルボン酸成分のいずれか、または両方が複数のモノマーからなる共重合ポリエステル樹脂であっても好ましい。いずれの場合もモノマーの種類に特に制限はない。具体的なモノマー等は後述するが、なかでもテレフタル酸ジメチル(DMT)などテレフタル酸残基を有するもの、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(DMN)などナフタレンジカルボン酸残基を有するもの、エチレングリコールからなる共重合ポリエステルはコスト、重合性の点から好ましい。
ポリエステル樹脂のTg,Tm,ΔHmについて、本発明規定の範囲に入るよう制御する方法については、まずTg、Tmについてはポリエステル樹脂の共重合組成によって決定される。高いTgとするには剛直な構造の環式モノマーを選択することや、その組成比を多くすることが有効であり、Tmを低くするには柔軟な構造の直鎖モノマーを選択することや、共重合成分を導入することにより規則構造を乱し、結晶性を低下させることが有効である。
具体例として、テレフタル酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、エチレングリコール共重合体の例を図1に示す。図のように、Tgはジオール成分、ジカルボン酸成分が単一であるPET,PENなどホモポリマーのTgを結んだ線上にのり、剛直な構造の環式モノマーである2,6−ナフタレンジカルボン酸の共重合比が大きくなる程高くなる。Tmについてはホモポリマーの場合は共重合体と比較し高く、このTmはモノマーの剛直性によって決まる。モノマーとして柔軟な構造の直鎖モノマーを選択したり、組成が単一組成から離れポリマー骨格の規則性が低下するとTmは低下する。ここで組成がホモポリマーから離れすぎるとTmが消失し非晶性になる。図1の共重合系では2,6−ナフタレンジカルボン酸が約12mol%前後の領域でTgが83℃以上、Tmが230℃以下となる。
ΔHmについては一般的に組成が非晶領域に近づくと小さくなる。その為、ΔHmが0.3J/g以上を満たさない領域においては結晶核剤を添加したり、IVを低く制御して結晶化しやすくすることにより0.3J/g以上に制御することができる。
すなわち、ポリエステル樹脂のTg、Tm、ΔHmを本発明の範囲に制御するためには高Tgに寄与するモノマーを選択し、他のモノマーの共重合により融点降下させ、共重合比は非晶性にならない組成域を選択することが有効であり、ΔHmは必要に応じて結晶核剤の添加などで大きくすることが有効である。
また、本発明のポリエステル樹脂は昇温結晶化温度(Tcc)とガラス転移点(Tg)との温度差(△Tcg:Tcc−Tg)が50℃≦△Tcg≦90℃であることもまた好ましい。より好ましくは60℃≦△Tcg≦90℃であり、さらに好ましくは60℃≦△Tcg≦85℃である。ΔTcgがこれよりも大きいと熱賦形時の結晶化が十分進行せず、熱安定性が低下する。ΔTcgがこれよりも小さいと熱賦形前の熱処理時に結晶化してしまい、熱賦形性が低下する。
本発明のポリエステル樹脂は結晶核剤を含有していることが好ましい。結晶核剤を含有することにより、樹脂のTg、Tmに対してある程度独立して△Tcgを制御することが可能となり、より各種熱特性を満たしやすくなる。
ここで結晶核剤は△Tcgを小さくする効果があり、種類、添加量により効果を調整することができる。また、結晶核剤の存在により結晶核の数が多くなるため、生成する結晶サイズが小さく均一になり、微結晶化時の白化を抑制することができる。
結晶核剤としては、一般にポリマーの結晶核剤として用いられるものを特に制限なく用いることができ、無機系結晶核剤および有機系結晶核剤のいずれをも使用することができる。無機系結晶核剤の具体例としては、タルク、カオリン、モンモリロナイト、合成マイカ、クレー、ゼオライト、シリカ、グラファイト、カーボンブラック、硫化カルシウム、窒化ホウ素、アルミニウムや、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ネオジウム等の金属酸化物、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩、硫酸バリウム等の金属硫酸塩等を挙げることができる。これらの無機系結晶核剤は、組成物中での分散性を高めるために、有機物で修飾されていることも好ましい。また、有機系結晶核剤の具体例としては、酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、ブチル酸、オクタン酸、ステアリン酸、モンタン酸、安息香酸、テレフタル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、トルイル酸、サリチル酸、ナフタレンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸など各種有機カルボン酸や、p-トルエンスルホン酸、スルホイソフタル酸など各種有機スルホン酸とナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アルミニウム等の各種金属との組み合わせによる有機カルボン酸金属塩、有機スルホン酸金属塩、ステアリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、パルチミン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、トリメシン酸トリス(t−ブチルアミド)などの有機カルボン酸アミド、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソプロピレン、ポリブテン、ポリ−4−メチルペンテン、ポリ−3−メチルブテン−1、ポリビニルシクロアルカン、ポリビニルトリアルキルシラン、高融点ポリ乳酸などのポリマー、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、スチレン−無水マレイン酸コポリマーのナトリウム塩などのカルボキシル基を有する重合体のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩(いわゆるアイオノマー)、ベンジリデンソルビトールおよびその誘導体、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェートなどのリン化合物金属塩、および2,2−メチルビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウムなどを例示することができるがこれらに制限されない。
本発明で使用する結晶核剤としては、上記に例示したもののなかでも、結晶化促進効果及び樹脂のヘイズの低さから特に有機カルボン酸ナトリウム塩およびタルクから選択された少なくとも1種が好ましい。本発明で使用する結晶核剤は、1種のみでもよくまた2種以上の併用を行ってもよい。
また、結晶核剤の配合量は、各種充填剤を含むポリエステル樹脂100重量部に対して、0.01〜30重量部の範囲が好ましく、0.05〜5重量部の範囲がより好ましく、0.1〜3重量部の範囲がさらに好ましい。
なお、本発明におけるポリエステル樹脂のTm、Tg、Tcc、ΔHm、昇温結晶化熱量(ΔHc)等の各種熱特性値は、実質非晶状態のサンプルの示差走査熱量測定(DSC)の昇温カーブから算出した値である。具体的にはDSCの1stサイクルで溶融状態とした後急冷し非晶固体とした後の2ndサイクルを用いる。ここで1stサイクル溶融後の冷却速度は100℃/min以上である必要があり、かつ2ndサイクル昇温時における樹脂のΔHm,ΔHcの絶対値の差ΔHm−ΔHcがΔHm−ΔHc≦5J/gまで非晶化されていることが必要である。これよりも大きいと樹脂の冷却過程で結晶化が進行しており、正確な値を算出することができない。その場合は冷却速度設定の変更、もしくはサンプル冷却過程においてサンプルを電気炉外に取り出し冷風に晒したり、液体窒素に浸漬するなどの方法でさらに冷却速度を上げる必要がある。
また、有機カルボン酸ナトリウム塩を使用する場合には、ナトリウム元素としてポリエステル樹脂に対して50〜1500ppm、より好ましくは150〜1000ppmの範囲がさらに好ましい。本範囲より大きくなると樹脂のヘイズが大きくなり、光学用途に適さない。また本範囲より小さくなると、十分な結晶化促進効果を示さない。
本発明のポリエステル樹脂はポリエステル樹脂2gを20mlのフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタンの3/2(容積比)混合溶媒に溶解し光路長20mmのセルを用いて測定した溶液のヘイズが40%以下であることが好ましい。より好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下である。本範囲より大きくなると光学用途においては透過光量が低下すること、また同じ透過光量を確保する場合はフィルムの極端な薄膜化等が必要となることから好ましくない。
本発明のポリエステル樹脂が結晶核剤を含有する場合は結晶核剤もしくは結晶核剤誘導体粒子の樹脂中の数平均平均径が1.2μm以下であることが好ましい。ここで結晶核剤誘導体粒子とは結晶核剤により樹脂中に析出した粒子を指す。例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、マグネシウム、アルミニウムをはじめとする各種金属塩を添加した場合、リン化合物など還元成分により金属自体が析出粒子になる場合や、ポリエステル分子末端に金属が配位し不溶化し析出粒子になる場合などあるが、これらは結晶核剤誘導体粒子に含まれる。数平均粒子径はより好ましくは1.0μm以下、さらに好ましくは0.5μm以下、最も好ましくは0.3μm以下である。本範囲より大きくなるとヘイズが大きくなり、光学用途に適さない。また、熱賦形するパターンが微細形状の場合、熱賦形後の形状に悪影響がでる場合がある。
本発明のポリエステル樹脂の固有粘度(IV)は0.55以上、0.75以下であることが好ましい。さらに好ましい範囲は0.57以上、0.7以下、最も好ましい範囲は0.58以上、0.65以下である。本範囲より大きいと熱賦形性が低下し、本範囲より小さいと耐熱性が低下する。
本発明のポリエステル樹脂は、熱賦形性を損なわない範囲において上記結晶核剤以外に、表面形成剤、加工性改善剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、柔軟粒子、可塑剤、防曇剤、着色剤、分散剤、赤外線吸収剤等の添加剤を添加することができる。添加剤は無色であっても有色であっても構わないが、光学フィルムの特徴を損ねない為には無色透明であることが好ましい。これら添加剤の添加方法としては、重合時添加、溶融混練、溶液混練いずれも好ましく適用できる。中でも、溶融混練が重合制御のしやすさ、コストの点から最も好ましい。
また、熱賦形性を損なわない範囲において、他の樹脂とのアロイであっても構わない。アロイ成分としては各種アクリル、ポリエステル、ポリカーボネート、環状オレフィン等が挙げられるが、本発明の樹脂をアロイ組成物中50重量%以上含有することが望ましく、アロイ組成物全体として本発明の特性を満足する必要がある。
以下、本発明のポリエステル樹脂の製造方法について具体的に記述するが、本発明はこれに制限されない。
本発明のポリエステル樹脂の重合方法に限定はなく、公知の重合法、例えば、ジカルボン酸とグリコールを誘導体とするエステル化法、ジカルボン酸ジエステルとグリコールを用いるエステル交換法などを用いることができる。
ジオール成分としては各種ジオールを使用することができる。例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、などの脂肪族ジオール、脂環式ジオールとしてはシクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンジエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール等の飽和脂環式1級ジオール、2,6−ジヒドロキシ−9−オキサビシクロ[3,3,1]ノナン、3,9−ビス(2−ヒドロキシー1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(スピログリコール)、5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン、イソソルビド等の環状エーテルを含む飽和ヘテロ環1級ジオール、その他シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル−4,4’−ジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3−メチル−1,2−シクロペンタンジオール、4−シクロペンテン−1,3−ジオール、アダマンタンジオール、などの各種脂環式ジオールやビスフェノールA、ビスフェノールS、スチレングリコール、9,9−ビス(4−(2―ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどの芳香環式ジオールが例示できる。またジオール以外にトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多官能アルコールも用いることができる。しかし特に例示したグリコール成分に限定しない。
ジオール成分としては各種ジオールを使用することができる。例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、などの脂肪族ジオール、脂環式ジオールとしてはシクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンジエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール等の飽和脂環式1級ジオール、2,6−ジヒドロキシ−9−オキサビシクロ[3,3,1]ノナン、3,9−ビス(2−ヒドロキシー1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(スピログリコール)、5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン、イソソルビド等の環状エーテルを含む飽和ヘテロ環1級ジオール、その他シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル−4,4’−ジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3−メチル−1,2−シクロペンタンジオール、4−シクロペンテン−1,3−ジオール、アダマンタンジオール、などの各種脂環式ジオールやビスフェノールA、ビスフェノールS、スチレングリコール、9,9−ビス(4−(2―ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどの芳香環式ジオールが例示できる。またジオール以外にトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多官能アルコールも用いることができる。しかし特に例示したグリコール成分に限定しない。
これらの中で反応性、低コストの点からエチレングリコールが好ましい。また、耐熱性の観点から環式ジオールも好ましく、環式ジオールとしては例えばスピログリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール等が好ましい。この中で特にエチレングリコールが最も好ましい。
また、本発明の目的を損なわない範囲において2種類以上組み合わせることができ、例えばスピログリコールとエチレングリコールの組み合わせにより耐熱性と反応性、コストを調節することができる。
また本発明のポリエステルのジカルボン酸成分としては特に制約はなく、一般的なカルボン酸のエステル形成誘導体を用いることができる。エステル形成性誘導体としては、テレフタル酸無水物のような酸無水物、ジカルボン酸に対応する酸クロライドのような酸ハライド、テレフタル酸ジメチルのような低級アルキルエステルなどを使用することができる。ここでは便宜上、特に記載がない場合、ジカルボン酸とはジカルボン酸のエステル形成誘導体を含む。具体的には、これらに限定しないが、芳香族ジカルボン酸としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸、ベンジルマロン酸などが挙げられる。鎖状脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、3−メチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸などが挙げられる。脂環族ジカルボン酸としては、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジオン−2,5−ジカルボン酸、2,6−デカリンジカルボン酸、1,5−デカリンジカルボン酸、1,6−デカリンジカルボン酸、2,7−デカリンジカルボン酸、2,3−デカリンジカルボン酸、2,3−ノルボルナンジカルボン酸、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−3,4−ジカルボン酸、などの飽和脂環式ジカルボン酸や、cis−5−ノルボルネン−エンド−2,3−ジカルボン酸、メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸、cis−1,2、3,6−テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸、エキソ−3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸などの不飽和脂環式ジカルボン酸が例示できる。またジカルボン酸以外に多官能成分として、トリメリット酸、ピロメリット酸などの多官能カルボン酸成分も用いることができる。
これらの中で耐熱性の観点からは環状ジカルボン酸が好ましい。具体的にはテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸が重合性、コスト面、樹脂特性から好ましい。本発明の目的を損なわない範囲で、単独でまたは二種以上組み合わせて用いることができ、例えばテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸を併用することでTg、Tmを調節することができる。
ジカルボン酸成分として2,6−ナフタレンジカルボン酸を共重合成分として用いる場合、2,6−ナフタレンジカルボン酸がジカルボン酸成分中の8〜17モル%であることが好ましい。本範囲にあることで、低コストで重合性に優れるテレフタル酸、エチレングリコールを主な共重合成分として使用しながら本発明の熱特性を発現することができる。2,6−ナフタレンジカルボン酸のさらに好ましい共重合比率は10〜15モル%、最も好ましくは11〜14モル%である。
本発明のポリエステルの製造触媒は、特に限定されるものではなく、種々の触媒を用い
ることができる。例えばエステル交換反応に有効な触媒としては、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属化合物の他、酢酸マンガン、酢酸コバルト、酢酸亜鉛、酢酸スズ、アルコキシドチタンなどを用いることができる。また、重合触媒としては、3酸化2アンチモン等のアンチモン化合物、2酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム化合物、アルコキシドチタンなどの各種チタン化合物の他、アルミニウムやシリカの複合酸化物などを用いることができる。また、安定剤として、リン酸系、亜リン酸系、ホスホン酸系、ホスフィン酸系化合物を挙げることができ、中でもこれらのエステル化合物が異物形成抑制の点から好ましく、特にホスホン酸エステル誘導体が異物形成抑制、溶融耐熱性の点から好ましく、具体的にはトリエチルホスホノアセテートが好ましい。該リン化合物の添加時期は、エステル化反応後あるいはエステル交換反応後から重縮合反応の初期に添加することが好ましい。
ることができる。例えばエステル交換反応に有効な触媒としては、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属化合物の他、酢酸マンガン、酢酸コバルト、酢酸亜鉛、酢酸スズ、アルコキシドチタンなどを用いることができる。また、重合触媒としては、3酸化2アンチモン等のアンチモン化合物、2酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム化合物、アルコキシドチタンなどの各種チタン化合物の他、アルミニウムやシリカの複合酸化物などを用いることができる。また、安定剤として、リン酸系、亜リン酸系、ホスホン酸系、ホスフィン酸系化合物を挙げることができ、中でもこれらのエステル化合物が異物形成抑制の点から好ましく、特にホスホン酸エステル誘導体が異物形成抑制、溶融耐熱性の点から好ましく、具体的にはトリエチルホスホノアセテートが好ましい。該リン化合物の添加時期は、エステル化反応後あるいはエステル交換反応後から重縮合反応の初期に添加することが好ましい。
具体的には重合法がエステル交換法の場合、例えばテレフタル酸ジメチル、ナフタレンジカルボン酸ジメチル、エチレングリコールを用いる場合、テレフタル酸ジメチル、ナフタレンジカルボン酸ジメチル、エチレングリコールを所定のポリマー組成となるように反応容器へ仕込む。この際、エチレングリコールを全ジカルボン酸成分に対して1.7〜2.3モル倍添加することにより反応性が良好になる。これらを150℃程度で溶融後、触媒として酢酸マグネシウムを添加し撹拌する。150℃で、これらのモノマー成分は均一な溶融液体となる。ついで235℃まで徐々に昇温しながらメタノールを留出させ、エステル交換反応を実施する。エステル反応終了後、トリエチルホスホノアセテートを加え、撹拌後に水を蒸発させる。さらに、三酸化二アンチモンのエチレングリコール溶液を添加後、反応物を重合装置へ仕込み、装置内温度を徐々に285℃まで昇温しながら、装置内圧力を常圧から133Pa以下まで減圧し、エチレングリコールを留出させる。重合反応の進行に従って反応物の粘度が上昇する。所定の撹拌トルクとなった時点で反応を終了し、重合装置から樹脂を水槽へストランド状に吐出する。吐出された樹脂は水槽で急冷し、巻き取り後カッターでチップとする。ここで、目標IVが0.7以上である場合は目標よりも低めのIVで一旦チップ化し、その後チップのTm以下、具体的には170〜230℃の温度で133Pa以下の減圧下で目標IVまで固相重合を行うことも好ましい。
次に本発明のポリエステル樹脂を用いた熱賦形性光学フィルムの製膜について述べるが本発明はこれに制限されない。
本発明の熱賦形性光学フィルムの構成は、本発明のポリエステル樹脂のみからなる単一層の膜であってもかまわないし、複数の樹脂層からなる積層体であってもよいが、本発明のポリエステル樹脂からなる熱賦形層と支持層からなる積層体であることが好ましい。かかる積層体の場合、単一層の膜の場合と比べて、易滑性や、耐摩擦性などの特性や、機械的強度、耐熱性を付与することができる。このとき、積層する支持層の基材の素材は光学特性を阻害しなければ特に制限はなく、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリル、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、エポキシ、ポリエチレン等の有機フィルム基材や、ガラス等の無機基材が例示されるが、積層同士の密着性、製膜性、コストの点からポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
積層体の場合は、積層体の少なくとも一方の最外層に本発明のポリエステル樹脂からなる熱賦形層を設けることが好ましい。最外層に本発明のポリエステル樹脂からなる熱賦形層を設けることでフィルム表面の成形性と耐熱性が良好となるためである。また、積層体の場合は、両最外層に本発明のポリエステル樹脂からなる熱賦形層を設けることがより好ましい。また、積層体の厚み方向の中心からみて、表裏対称となるような積層構成がさらに好ましい。かかる要件を満たすことで、熱賦形や耐熱試験、耐湿熱試験により生じるフィルムカールが低減されるため好ましい。かかる要件を満たせば層数は特に限定されないが好ましい積層数は3層以上である。
本発明の熱賦形光学フィルムの製造方法としては、例えば単一層の膜からなるフィルムの場合、本発明の樹脂を押出機内で加熱溶融し、口金から冷却したキャストドラム上に押し出してシート状に加工する方法(溶融キャスト法)が挙げられる。その他の方法として、シート形成用材料を溶媒に溶解させ、その溶液を口金からキャストドラム、エンドレスベルト等の支持体上に押し出して膜状とし、次いでかかる膜層から溶媒を乾燥除去させてシート状に加工する方法(溶液キャスト法)等も使用することができる。
また、積層体の製造方法としては、複数の熱可塑性樹脂を複数の押出機に投入し、溶融して口金から冷却したキャストドラム上に共押出してシート状に加工する方法(共押出法)、単膜で作製したシートに被覆層原料を押出機に投入して溶融押出して口金から押出しながらラミネートする方法(溶融ラミネート法)、単一層の膜として作製されたフィルムと熱賦形性フィルムをそれぞれ別々に作製し、加熱されたロール群などにより熱圧着する方法(熱ラミネート法)、接着剤を介して張り合わせる方法(接着法)、その他、フィルム形成用材料を溶媒に溶解させ、その溶液をフィルム上に塗布する方法(コーティング法)等が使用することができる。
また、本発明の熱賦形光学フィルムは一軸もしくは二軸方向に配向されていることが好ましい。より好ましくは二軸方向に配向されていることである。配向されたフィルムとすることで、基材として好ましい機械強度や寸法安定性などを容易に付与することができる。
これらのうち、本発明の熱賦形光学フィルムの構成としては積層体であることが特に好ましい構成であり、さらに二軸配向されていることが好ましい。
配向のための延伸方法としては、逐次二軸延伸法(長手方向に延伸した後に幅方向に延伸を行う方法など、一方向ずつの延伸を組み合わせた延伸法)、同時二軸延伸法(長手方向と幅方向を同時に延伸する方法)、又はそれらを組み合わせた方法を用いることができるが、本発明ではこれら延伸方法に限定されるものではない。また、これら延伸方法によってポリエステルフィルムを二軸に延伸することで、優れた機械特性を付与することができるようになる。
また、本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、少なくとも一方の熱賦形層の面配向係数(以下、fnと表すことがある)が0.12以下であることが好ましい。ここで、面配向係数とは、ナトリウムD線を光源として、アッベ屈折率計を用いて長手方向、幅方向、厚み方向の屈折率(それぞれNx、Ny、Nz)を測定し、fn=(Nx+Ny)/2−Nzより求めた値である。かかる要件を満たすことで熱賦形成形性に優れた二軸配向ポリエステルフィルムとすることができる。
少なくとも一方の熱賦形層の面配向係数を上述の特定範囲内とすることで、熱成形層を構成する樹脂が、配向の低いアモルファス状態となり、微細な高アスペクト比パターン、大面積の成形が可能となる。面配向係数が0.12より大きくなると熱賦形層を構成する樹脂の配向が強くなり、弾性率が高くなるため上述の成形が不可能となる。また、少なくとも一方の熱賦形層の面配向係数は本発明の効果を阻害しない範囲であれば、積層フィルムの延伸倍率、二軸延伸後の熱処理温度、熱処理時間によって調整可能である。例えば延伸倍率を低倍率に設定することや、熱処理時間を長時間化することによって成形層の面配向係数を低下させることが可能となる。面配向係数の下限は特に設けないが、高熱処理温度、熱処理時間長時間化による製膜性低下を避けるために0.05以上であることが好ましい。
かかる要件を満たすための方法として、二軸延伸後に熱賦形層を構成する樹脂の融解吸熱ピーク温度(Tm2’)以上、支持層を構成する樹脂の融解吸熱ピーク温度(Tm1’)未満の温度で熱処理を施すことが本発明の効果を発現させる方法がある。かかる熱処理を施すことにより、熱賦形層を構成する樹脂はアモルファス状態となり、支持層を構成する樹脂は、融解することなく配向状態を維持し、機械的強度を向上させることが可能となるのである。すなわち、二軸延伸後の熱処理温度をこの範囲とすることで、共押出しによる一貫した製膜工程において成形性と機械的強度を両立させるフィルムを得ることが可能となるため好ましい。また、かかる熱処理温度は熱賦形層を構成する樹脂の融解吸熱ピーク温度Tm2’以上であればよいが、5℃以上高温であることが好ましく、より好ましくは10℃以上、さらに好ましくは20℃以上高温である。かかる熱処理温度を熱賦形層を構成する樹脂の融解吸熱ピーク温度Tm2’より5℃以上高温化させることによって熱賦形層を構成する樹脂の配向緩和が進行し、アモルファス部分が増加することによって成形性が向上するため好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの好ましい厚さ(厚み、膜厚)としては10μm〜5mmの範囲であるのがよい。より好ましくは20μm〜2mm、さらに好ましくは20μm〜200μmである。
また、積層体の場合は、基材上に1μm〜30μmの範囲の厚さの本発明の樹脂からなる熱賦形層を設けるのが好ましい。また、両最外層に熱賦形層を設ける場合、各々の熱賦形層の厚みが1μm〜30μmであることが好ましい。
熱賦形層の厚みは熱賦形性に強く影響を与える。すなわち、熱賦形層の体積は、熱賦形により変形する体積量と等しいことが好ましく、より好ましくは熱賦形層の体積は、熱賦形により変形する体積量より大きいことである。さらに好ましくは熱賦形層の厚みは、熱賦形により変形する高さよりも大きいことである。支持層の近傍にある熱賦形層を構成する樹脂は支持層により熱運動が拘束されており、熱賦形による形状付与が困難となるためである。
また、熱賦形により付与する形状は直角二等辺三角形の斜辺を底辺とした、プリズム形状が好ましい。プリズム形状を付与することで輝度向上効果の高い二軸延伸ポリエステルフィルムを得ることができる。また、各プリズム形状の底辺の長さ(ピッチ)は1μm〜50μmの範囲であることが好ましい。さらに好ましくは5μm〜25μmである。かかる範囲とすることで、良好な輝度向上効果が得られ、フィルムの総厚みも小さくすることができるようになる。
ピッチが大きくなると、付与した形状が目立ち見栄えの悪い画面となる。ピッチを50μmとした場合、プリズムの高さは25μmとなる。先述の理由により熱賦形層の厚みは付与する形状により変形する高さよりも大きいことが好ましく、30μm程度あることが好ましい。また、ピッチの小さいプリズム形状を熱賦形により付与すると、光の波動性の影響が強くなり回折現象が起こり、充分な輝度向上効果が得られず好ましくない。このため熱賦形層の積層厚みが1μmよりも小さくなると、プリズムとしての効果が充分に得られなくなるため、熱賦形に適さない二軸配向ポリエステルフィルムとなり好ましくない。
次に本発明の熱賦形光学フィルム、および熱賦形光学フィルム積層体を用いて熱賦形する方法の例を説明する。
まず、本発明の熱賦形光学フィルム(または熱賦形光学フィルム積層体)と、転写すべきパターンを反転した凹凸を有する金型とを、熱賦形する本発明のポリエステル樹脂からなる表面層のガラス転移温度(Tg)以上融点(Tm)未満の温度範囲内に加熱し、フィルムと金型を接近させ、そのまま所定圧力でプレス、所定時間保持する。次にプレスした状態を保持したまま降温する。最後にプレス圧力を解放して金型からフィルムを離型する。
本発明に好ましく採用する熱賦形方法としては、平版をプレスする方法(平版プレス法)の他に、表面に凹凸を形成したロール状の金型を用いて、ロール状シートに成形し、ロール状の成形体を得るロール・ツー・ロール(roll to roll)の連続成形であってもよい。ロール・ツー・ロール連続成形の場合、生産性の点で平版プレス法より優れている。
本発明に好ましく採用する成形方法において、加熱温度、およびプレス温度T1は、熱賦形層を構成する本発明のポリエステル樹脂のガラス転移温度Tg〜Tg+60℃の範囲内であることが好ましい。熱賦形層を構成する樹脂のガラス転移温度Tgを越えていないと、熱賦形層を構成する樹脂の軟化が十分に進行していないため、金型をプレスしたときの変形が起こりにくくなり、成形に必要な圧力が非常に高くなる。またこの範囲を上回ると、加熱温度、およびプレス温度T1が高くなりすぎて、エネルギー的に非効率であり、また、シートの加熱/冷却時の体積変動が金型と比べて一桁程度大きいため、シートが金型に噛み込んで離型できなくなったり、また離型できたとしてもパターンの精度が低下したり、部分的にパターンが欠けて欠点化してしまう等の理由により好ましくない。本発明に好ましく採用する成形方法においては、加熱温度、およびプレス温度T1をこの範囲とすることで、良好な成形性と、離型性を両立することができる。
本発明に好ましく採用する成形方法において、プレス圧力は、熱賦形層の面配向係数に依存するが0.5〜50MPaが好ましい。より好ましくは1〜30MPaである。この範囲に満たないと金型内への樹脂の充填が不十分となりパターン精度が低下する。またこの範囲を超えると、必要とする荷重が大きくなり、金型への負荷が大きく、くり返し使用耐久性が低下するため好ましくない。プレス圧力をこの範囲とすることで、良好な成形性および金型の耐久性を維持することができる。
本発明に好ましく採用する成形方法において、プレス圧力保持時間は、熱賦形層の面配向係数に依存するが0秒〜10分の範囲が好ましい。この範囲を超えると、タクトタイムが長くなりすぎて生産性が上がらず、樹脂の熱分解などが起こり成形加工シートの機械的強度が低下する可能性があるため好ましくない。本発明に好ましく採用する成形方法においては、保持時間をこの範囲とすることで良好な成形性と均一性が両立できる。
また本発明に好ましく採用する成形方法において、プレス圧力開放温度T2は、熱賦形層を構成する樹脂のガラス転移温度Tg+20℃以下の温度範囲内で、プレス温度T1より低いことが好ましい。この範囲を上回ると、圧力解放時の樹脂が軟化しており流動性が高く、パターンが変形を起こすなど成形精度が低下するため好ましくない。本発明に好ましく採用する成形方法においては、プレス圧力開放温度T2をこの範囲とすることによって、良好な成形性と離型性とを両立することができる。
また本発明に好ましく採用する成形方法において、離型温度T3は、該Tg以下の温度範囲内であることが好ましい。より好ましくは20℃〜該Tgの温度範囲である。この範囲を上回ると、離型時の樹脂の流動性が高いため、パターンが変形して精度が低下したり、シート自体が変形したりするため好ましくない。本発明に好ましく採用する成形方法においては、離型時の温度をこの範囲とすることによって、パターン精度をよく離型することが可能であり、シート自体の変形を抑制することができる。
本発明の熱賦形性シートを用いて作製された成形品は、各種用途に使用することが可能であるが、用途の一例としては、光回路、光コネクタ部材、およびプリズムシート等のディスプレイ用部材が例示される。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
なお、物性の測定方法、効果の評価方法は次の方法に従って行った。
(1)樹脂ペレットの熱特性(ガラス転移温度(Tg)、融点(Tm)、融解熱量(ΔHm)および冷結晶化温度(Tcc)など)
JIS−K7121(1987年制定)に順じ、下記測定器を用いて2ndサイクル昇温時に得られたチャートについて各値を算出した。
(1)樹脂ペレットの熱特性(ガラス転移温度(Tg)、融点(Tm)、融解熱量(ΔHm)および冷結晶化温度(Tcc)など)
JIS−K7121(1987年制定)に順じ、下記測定器を用いて2ndサイクル昇温時に得られたチャートについて各値を算出した。
装置:示差走査熱量計 DSCQ100型(TAインスツルメント社製)
測定条件:窒素雰囲気下
測定範囲:50〜280℃
サンプル重量:10mg(TAインスツルメント社製アルミパン使用)
温度プログラム:
1stサイクル 室温→昇温(16℃/分)→50℃2分保持→昇温(16℃/分)
→280℃5分保持→プログラムにて電気炉外に取りだし室温(20℃)にて急冷(10分放置)
2ndサイクル 50℃2分保持→昇温(16℃/分)→280℃→降温(16℃/分)→25℃
(2)固有粘度(IV)
オルトクロロフェノールを溶媒として25℃で測定した。
(3)樹脂の溶液ヘイズ
ポリエステル2gを20mlのフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタンの3/2(重量比)混合溶媒に溶解し、光路長20mmのセルを用い、ヘイズメーター(スガ試験機社製 HZ−1)によって積分球式光電光度法にて分析をおこなった。
(4)樹脂のナトリウム元素含有量
ポリエステル1gを電気コンロ上で加熱しポリマーを灰化後、さらに電気炉に入れ、650℃で1時間処理し完全に灰化した。この灰化物を希塩酸に溶解し測定溶液とし、原子吸光測定装置を用い測定波長589nmにて吸光度を測定し検量線からナトリウム量を算出した。含有量は30ppm以上の場合について算出した。
(5)平均粒径
シート中心部から一部を切り出し、ミクロトームを用いて厚み0.2μmの超薄切片を作成し、日立製作所製透過型電子顕微鏡(TEM)H−7100を用い観察し、任意の100個の分散粒子について、一次粒子径を測定し、平均値を分散粒子径とした。
(6)熱賦形成形性
熱賦形成型品の断面を切り出し、白金−パラジウムを蒸着した後、日立製作所(株)製走査型電子顕微鏡S−2100Aを用い写真を撮影し、断面観察を行なった。
測定条件:窒素雰囲気下
測定範囲:50〜280℃
サンプル重量:10mg(TAインスツルメント社製アルミパン使用)
温度プログラム:
1stサイクル 室温→昇温(16℃/分)→50℃2分保持→昇温(16℃/分)
→280℃5分保持→プログラムにて電気炉外に取りだし室温(20℃)にて急冷(10分放置)
2ndサイクル 50℃2分保持→昇温(16℃/分)→280℃→降温(16℃/分)→25℃
(2)固有粘度(IV)
オルトクロロフェノールを溶媒として25℃で測定した。
(3)樹脂の溶液ヘイズ
ポリエステル2gを20mlのフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタンの3/2(重量比)混合溶媒に溶解し、光路長20mmのセルを用い、ヘイズメーター(スガ試験機社製 HZ−1)によって積分球式光電光度法にて分析をおこなった。
(4)樹脂のナトリウム元素含有量
ポリエステル1gを電気コンロ上で加熱しポリマーを灰化後、さらに電気炉に入れ、650℃で1時間処理し完全に灰化した。この灰化物を希塩酸に溶解し測定溶液とし、原子吸光測定装置を用い測定波長589nmにて吸光度を測定し検量線からナトリウム量を算出した。含有量は30ppm以上の場合について算出した。
(5)平均粒径
シート中心部から一部を切り出し、ミクロトームを用いて厚み0.2μmの超薄切片を作成し、日立製作所製透過型電子顕微鏡(TEM)H−7100を用い観察し、任意の100個の分散粒子について、一次粒子径を測定し、平均値を分散粒子径とした。
(6)熱賦形成形性
熱賦形成型品の断面を切り出し、白金−パラジウムを蒸着した後、日立製作所(株)製走査型電子顕微鏡S−2100Aを用い写真を撮影し、断面観察を行なった。
賦形に用いた金型は、表面に断面形状が頂角90゜の直角二等辺三角形(高さ12μm)をなす三角柱状のプリズムを平行にピッチ24μmで複数形成した形状である(断面:図2(a)、斜視図:図2(b))。
前記金型を用いて賦形した成形品を図2(c)に示す。この成型品パターン凸部の高さb(金型設計値12μm),1/2倍幅a(金型設計値12μm)の比b/aの平均値を求めて
0.8以上:○
0.7以上0.8未満:△
0.7未満:×
とした。評価結果が△や○であれば良好(○の方が更に良好)である。
(7)輝度保持率
本発明の樹脂を熱賦型成形したプリズムシートを85℃250時間で耐熱試験を行い、(耐熱試験後の輝度/試験前の輝度)×100(%)を輝度保持率とした。
0.8以上:○
0.7以上0.8未満:△
0.7未満:×
とした。評価結果が△や○であれば良好(○の方が更に良好)である。
(7)輝度保持率
本発明の樹脂を熱賦型成形したプリズムシートを85℃250時間で耐熱試験を行い、(耐熱試験後の輝度/試験前の輝度)×100(%)を輝度保持率とした。
耐熱試験はプリズムシートをカプトンシート上にテープで四隅を固定し、熱風オーブンで85℃250時間処理した。
輝度測定については評価における模式的なバックライト構成を図3に示す。
評価用21インチ(330mm×410mm:対角520mm)直下型バックライト(筐体、反射フィルム図3ではd、蛍光管部分図3ではe)に、光源側から順に拡散板(日東樹脂工業(株)製、“クラレックス”DR−65C、図3ではc)、拡散シート((株)きもと製、“ライトアップ”188GM3、図3ではb)、本発明の樹脂を熱賦形し成形したプリズムシート(図3ではa)を設置し、12Vにて点灯させ、1時間経過後に(株)アイ・システム製、輝度むら解析装置Eye―Scale3を用いて、正面方向における輝度を測定した。ここで、前記プリズムシートはプリズム列の長手方向が蛍光管の直線状部に平行になるように設置した。
評価用21インチ(330mm×410mm:対角520mm)直下型バックライト(筐体、反射フィルム図3ではd、蛍光管部分図3ではe)に、光源側から順に拡散板(日東樹脂工業(株)製、“クラレックス”DR−65C、図3ではc)、拡散シート((株)きもと製、“ライトアップ”188GM3、図3ではb)、本発明の樹脂を熱賦形し成形したプリズムシート(図3ではa)を設置し、12Vにて点灯させ、1時間経過後に(株)アイ・システム製、輝度むら解析装置Eye―Scale3を用いて、正面方向における輝度を測定した。ここで、前記プリズムシートはプリズム列の長手方向が蛍光管の直線状部に平行になるように設置した。
測定位置は、蛍光管の直線状部に垂直な方向において、バックライト中央から25mm右または左にずらした線上において行った。輝度は、該測定位置の平均値として評価した。
評価用バックライト構成は次のものを使用した。
(蛍光管)
直径:3mm
本数:12本
隣接間隔(ピッチ):25mm(=2p)
管中心と反射板との距離(下側):5mm
管中心と部材との距離(上側)10mm(=h)
θ:51.3°(tanθ=p/h=1.25)
(反射シート)
東レ(株)製、ルミラー(登録商標)188E60L。
(蛍光管)
直径:3mm
本数:12本
隣接間隔(ピッチ):25mm(=2p)
管中心と反射板との距離(下側):5mm
管中心と部材との距離(上側)10mm(=h)
θ:51.3°(tanθ=p/h=1.25)
(反射シート)
東レ(株)製、ルミラー(登録商標)188E60L。
以上の測定はすべて室温23℃、湿度65%の条件で行った。
(参考例)チタン触媒(乳酸チタンナトリウムキレート化合物)の調整
攪拌機、凝縮器及び温度計を備えた3リットルのフラスコ中の温水(371g)に乳酸(226.8g、2.52モル)を溶解させ攪拌した。この攪拌されている溶液に滴下漏斗からチタンテトライソプロポキシド(288g、1.0モル)をゆっくり加えた。この混合物を1時間加熱、還流させて曇った溶液を生成させ、これよりイソプロパノール/水混合物を減圧下にて蒸留した。その生成物を70℃以下の温度まで冷却し、その攪拌されている溶液に水酸化ナトリウムの32wt%水溶液(380g、3.04モル)を滴下漏斗によってゆっくり加えた。得られた生成物を濾過し、次いでエチレングリコール(504g、8モル)と混合し、減圧下で加熱してイソプロパノール/水を除去し、わずかに曇った淡黄色の生成物(チタン含有量5.6wt%)を得た。
(参考例)チタン触媒(乳酸チタンナトリウムキレート化合物)の調整
攪拌機、凝縮器及び温度計を備えた3リットルのフラスコ中の温水(371g)に乳酸(226.8g、2.52モル)を溶解させ攪拌した。この攪拌されている溶液に滴下漏斗からチタンテトライソプロポキシド(288g、1.0モル)をゆっくり加えた。この混合物を1時間加熱、還流させて曇った溶液を生成させ、これよりイソプロパノール/水混合物を減圧下にて蒸留した。その生成物を70℃以下の温度まで冷却し、その攪拌されている溶液に水酸化ナトリウムの32wt%水溶液(380g、3.04モル)を滴下漏斗によってゆっくり加えた。得られた生成物を濾過し、次いでエチレングリコール(504g、8モル)と混合し、減圧下で加熱してイソプロパノール/水を除去し、わずかに曇った淡黄色の生成物(チタン含有量5.6wt%)を得た。
(8)面配向係数(fn)
アッベ屈折率計を用いて面配向係数を測定する層(以下、測定層とする)をガラス面に密着させ、次いでナトリウムD線を光源として、長手方向、幅方向、厚み方向の屈折率(それぞれ、Nx、Ny、Nz)を測定し、下記式より測定層の面配向係数fnを求めた。かかる方法にて求めたfnのうち、fnが低い層の値をフィルムのfnとした。
fn=(Nx+Ny)/2−Nz。
アッベ屈折率計を用いて面配向係数を測定する層(以下、測定層とする)をガラス面に密着させ、次いでナトリウムD線を光源として、長手方向、幅方向、厚み方向の屈折率(それぞれ、Nx、Ny、Nz)を測定し、下記式より測定層の面配向係数fnを求めた。かかる方法にて求めたfnのうち、fnが低い層の値をフィルムのfnとした。
fn=(Nx+Ny)/2−Nz。
実施例1
テレフタル酸ジメチル86.2重量部、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル14.8重量部 エチレングリコール62.6重量部(ジカルボン酸成分の2倍モル)の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マグネシウム4水塩を0.06重量部、三酸化二アンチモン0.02重量部、酢酸リチウム二水塩0.003重量部添加し撹拌した。
テレフタル酸ジメチル86.2重量部、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル14.8重量部 エチレングリコール62.6重量部(ジカルボン酸成分の2倍モル)の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マグネシウム4水塩を0.06重量部、三酸化二アンチモン0.02重量部、酢酸リチウム二水塩0.003重量部添加し撹拌した。
60分かけて190℃まで昇温し、さらに60分かけて200℃まで昇温した後、さらに90分かけて240℃まで昇温しながらメタノールを留出させた。所定量のメタノールが留出したのち、触媒の失活剤としてトリエチルホスホノアセテートを0.04重量部含んだエチレングリコール溶液を加え、5分間攪拌してエステル交換反応を停止した。
その後、反応物を重合装置へ仕込み、装置内温度を90分かけて235℃から290℃まで昇温しながら、装置内圧力を常圧から真空へ減圧しエチレングリコールを留出させる。重合反応の進行にしたがって反応物の粘度が上昇し、所定の撹拌トルクとなった時点で反応の終了とする。反応終了時は重合装置内を窒素ガスにて常圧に戻し、重合装置下部のバルブを開けてガット状のポリエステルを水槽へ吐出した。吐出されたポリエステル樹脂は水槽で急冷後、カッターにてカッティングしチップとした。
得られたポリエステルチップは95℃のイオン交換水で満たされた水槽に投入し、5時間水処理した。水処理の終了したチップは脱水機によって水と分離した。この水処理によってポリエステルチップに含まれていたファインも除去した。このようにしてポリエステル樹脂Aを得た。
得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂AとPET樹脂(IV0.65)をそれぞれ170℃で3時間真空乾燥後、それぞれ別の押出機内280℃で溶融させ、両最外層が樹脂A、PET樹脂が内層となる、溶融3層共押出口金から押し出された積層樹脂を25℃に保たれた冷却ドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化した。次いで、該キャストフィルムを長手方向にロール式延伸機にて90℃で3.3倍に延伸した。ついでテンターに導入し、110℃で3.4倍に横延伸後、238℃に制御された温度ゾーンで熱処理を施し、その後、幅方向に170℃で4%弛緩処理を行った後、室温まで冷却して巻取り、表層の厚みが各20μm、内層の厚みは148μm、総厚みが188μmからなる3層積層フィルムを得た。
その後熱賦型をおこなった。熱賦型フローを図4に示す。金型は図2に示したプリズム形状のものを用い、本フィルム(図4のh)と加熱・冷却プレート(図4のf)により温度コントロールされた金型(図4のg)の凹凸面を接触させて120℃に加熱し2.5MPaでプレスし、そのまま30秒間保持した。その後金型を70℃に冷却した後、プレスを解放し、金型から離型して樹脂成形品を得た。
得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例2
共重合組成比を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成比を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例3
共重合組成比を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られた折エステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成比を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られた折エステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例4
モノマー溶融後の添加触媒から酢酸リチウム2水塩を除き、触媒失活剤のトリエチルホスホノアセテートのエチレングリコール溶液添加5分後にモンタン酸ナトリウム(クラリアントジャパン(株)製 Licomont NaV101)0.5重量部を添加した以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
モノマー溶融後の添加触媒から酢酸リチウム2水塩を除き、触媒失活剤のトリエチルホスホノアセテートのエチレングリコール溶液添加5分後にモンタン酸ナトリウム(クラリアントジャパン(株)製 Licomont NaV101)0.5重量部を添加した以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例5
固相重合用に三酸化二アンチモン量を0.1重量部に変更し、重縮合反応終了時の到達攪拌トルクを低くする以外は実施例4と同様にしてIV0.53のポリエステルチップを得た。
固相重合用に三酸化二アンチモン量を0.1重量部に変更し、重縮合反応終了時の到達攪拌トルクを低くする以外は実施例4と同様にしてIV0.53のポリエステルチップを得た。
得られたチップを150℃4時間真空乾燥した後、210℃、4時間、133Pa以下の真空下で固相重合を行い、IV0.72のポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例6
モノマー溶融後の添加触媒から酢酸リチウム2水塩を除き、触媒失活剤のトリエチルホスホノアセテートのエチレングリコール溶液添加5分後に酢酸ナトリウム0.3重量部を添加した以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
モノマー溶融後の添加触媒から酢酸リチウム2水塩を除き、触媒失活剤のトリエチルホスホノアセテートのエチレングリコール溶液添加5分後に酢酸ナトリウム0.3重量部を添加した以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例7
酢酸ナトリウム添加量を0.02重量部に変更した以外は実施例6と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
酢酸ナトリウム添加量を0.02重量部に変更した以外は実施例6と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例8
酢酸ナトリウム添加量を0.5重量部に変更した以外は実施例6と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
酢酸ナトリウム添加量を0.5重量部に変更した以外は実施例6と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
樹脂の溶液ヘイズが高く、初期輝度が実施例1と比較し5%低かったがプリズムシート特性としては問題なかった。
実施例9
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ガラスビーズ(平均粒径50μm)300容積部と共にジェット式アジターにて3000rpmにて5時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのエチレングリコールスラリー(平均粒径0.8μm)を得た。
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ガラスビーズ(平均粒径50μm)300容積部と共にジェット式アジターにて3000rpmにて5時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのエチレングリコールスラリー(平均粒径0.8μm)を得た。
モノマー溶融後の添加触媒から酢酸リチウム2水塩を除き、触媒失活剤のトリエチルホスホノアセテートのエチレングリコール溶液添加5分後にタルク0.3重量部となるようタルクEGスラリーを添加した以外は実施例1と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例10
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ガラスビーズ(平均粒径50μm)300容積部と共にジェット式アジターにて3000rpmにて3時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのエチレングリコールスラリー(平均粒径1.1μm)を得た。
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ガラスビーズ(平均粒径50μm)300容積部と共にジェット式アジターにて3000rpmにて3時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのエチレングリコールスラリー(平均粒径1.1μm)を得た。
添加するタルクEGスラリーを本スラリーに変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例11
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ジルコニアビーズ(平均粒径300μm)300容積部と共にジェット式アジターにて3000rpmにて6時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのエチレングリコールスラリー(平均粒径0.4μm)を得た。
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ジルコニアビーズ(平均粒径300μm)300容積部と共にジェット式アジターにて3000rpmにて6時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのエチレングリコールスラリー(平均粒径0.4μm)を得た。
添加するタルクEGスラリーを本スラリーに変更し、添加量を変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例12
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ガラスビーズ(平均粒径50μm)300容積部と共にジェット式アジターにて1000rpmにて1時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのEGスラリー(平均粒径2.0μm)を得た。
日本タルク(株)製タルク(SG−95、公称粒径2.8μm)30重量部をエチレングリコール300容積部、ガラスビーズ(平均粒径50μm)300容積部と共にジェット式アジターにて1000rpmにて1時間高速攪拌させ、メンブレンフィルターでガラスビーズを除去し、タルクのEGスラリー(平均粒径2.0μm)を得た。
添加するタルクEGスラリーを本スラリーに変更し、添加量を変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例13
平均粒子径0.07μmであるアルミナ粒子を10重量部、エチレングリコール90重量部を常温下で2時間ディゾルバーで攪拌処理しアルミナ粒子のエチレングリコールスラリーを得た。
平均粒子径0.07μmであるアルミナ粒子を10重量部、エチレングリコール90重量部を常温下で2時間ディゾルバーで攪拌処理しアルミナ粒子のエチレングリコールスラリーを得た。
仕込みモノマーをテレフタル酸ジメチル87.8重量部、スピログリコール16.5重量部、エチレングリコール56.1重量部(ジカルボン成分の2倍モル)の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マンガン4水塩を0.06重量部、参考例で調整したチタン触媒をチタン換算で0.002重量部添加し撹拌した。
60分かけて190℃まで昇温し、さらに60分かけて200℃まで昇温した後、さらに90分かけて240℃まで昇温しながらメタノールを留出させた。所定量のメタノールが留出したのち、触媒の失活剤としてトリメチルリン酸を0.04重量部含んだエチレングリコール溶液を加え、5分間攪拌してエステル交換反応を停止し、5分後にアルミナ粒子を0.3重量部含んだアルミナEGスラリーを添加した。
その後、実施例1同様に重合反応を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
その後、実施例1同様に重合反応を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例14
共重合組成を変更し、アルミナスラリーを添加しなかった以外は実施例13と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成を変更し、アルミナスラリーを添加しなかった以外は実施例13と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例15
共重合組成比を変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成比を変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例16
共重合組成比を変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成比を変更した以外は実施例9と同様にしてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例17
仕込みモノマーをテレフタル酸ジメチル89.1重量部、イソフタル酸ジメチル2.0重量部、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル10.0重量部、エチレングリコール63.2重量部(ジカルボン成分の2倍モル)の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マンガン4水塩を0.06重量部、三酸化二アンチモン0.02重量部添加し撹拌した。
仕込みモノマーをテレフタル酸ジメチル89.1重量部、イソフタル酸ジメチル2.0重量部、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル10.0重量部、エチレングリコール63.2重量部(ジカルボン成分の2倍モル)の割合でそれぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込み、内容物を150℃で溶融した後、触媒として酢酸マンガン4水塩を0.06重量部、三酸化二アンチモン0.02重量部添加し撹拌した。
60分かけて190℃まで昇温し、さらに60分かけて200℃まで昇温した後、さらに90分かけて240℃まで昇温しながらメタノールを留出させた。所定量のメタノールが留出したのち、触媒の失活剤としてトリエチルホスホノアセテートを0.04重量部含んだエチレングリコール溶液を加え、5分間攪拌後に酢酸ナトリウム0.02重量部を添加し5分間攪拌してエステル交換反応を停止した。
その後、実施例1同様に重合反応を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
実施例18
IV変更を目的に重合目標トルクを変更した以外は実施例2と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
IV変更を目的に重合目標トルクを変更した以外は実施例2と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
樹脂のIVが低いため実施例2と比較し輝度保持率が低下したが96.8%の保持率を示した。
比較例1
共重合組成比を変更し、プレス温度を115℃にした以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成比を変更し、プレス温度を115℃にした以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
樹脂のTmが高く、熱処理不足により熱賦形成形性が不良であった。
比較例2
樹脂としてKolon社製PET/N共重合体(NOPLA KE831)を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形を行った。樹脂のIVが高すぎたため、熱賦形成形性が不良であった。
樹脂としてKolon社製PET/N共重合体(NOPLA KE831)を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形を行った。樹脂のIVが高すぎたため、熱賦形成形性が不良であった。
比較例3
三酸化二アンチモン添加量を変更しIVアップを目的にチップ化後固相重合を実施した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
三酸化二アンチモン添加量を変更しIVアップを目的にチップ化後固相重合を実施した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。樹脂のIVが高すぎたため、熱賦形成形性が不良であった。
比較例4
共重合組成比を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成比を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
樹脂が非晶性であったため、輝度保持率は低かった。
比較例5
共重合組成を変更し、プレス温度を110℃にした以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成を変更し、プレス温度を110℃にした以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
樹脂のTgが低く、輝度保持率は低かった。
比較例6
酢酸ナトリウム添加量を変更した以外は実施例6と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
酢酸ナトリウム添加量を変更した以外は実施例6と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
成形性、輝度保持率は良好であったが、樹脂の溶液ヘイズが高く、初期輝度が実施例1と比較し1割以上低かった。
比較例7
共重合組成を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
共重合組成を変更した以外は実施例1と同様にポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂のIV、溶液ヘイズ、熱特性を表1に示す。
本ポリエステル樹脂を副層にした以外は実施例1同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成型品を得た。得られた成型品の85℃輝度保持率の結果を表1に示す。
樹脂のTgが低く、輝度保持率は低かった。
参考例
実施例1において、熱処理ゾーンの温度を220℃としたこと以外は同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成形品を得た。適切な製膜条件がとられなかったために、得られた成形品は成形性が不良であった。
実施例1において、熱処理ゾーンの温度を220℃としたこと以外は同様に3層積層フィルムを得、その後熱賦形成形品を得た。適切な製膜条件がとられなかったために、得られた成形品は成形性が不良であった。
Claims (13)
- ガラス転移温度(Tg)が83℃以上、融点(Tm)が230℃以下、結晶融解熱量(ΔHm)が0.3J/g以上である熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 昇温結晶化温度(Tcc)とガラス転移点(Tg)との温度差(△Tcg:Tcc−Tg)が50〜90℃であることを特徴とする請求項1記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- ポリエステルがテレフタル酸残基、2,6−ナフタレンジカルボン酸残基、エチレングリコール残基からなる共重合体であることを特徴とする請求項1または2記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 2,6−ナフタレンジカルボン酸残基が8〜17モル%である請求項1〜3のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 結晶核剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 樹脂中の結晶核剤もしくは結晶核剤誘導体粒子の数平均平均径が1.2μm以下であることを特徴とする請求項5記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 結晶核剤が有機カルボン酸ナトリウム塩であることを特徴とする請求項5〜6のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- ナトリウム元素含有量がポリエステル樹脂全体に対して50〜1500ppmである請求項7に記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 結晶核剤がタルクであることを特徴とする請求項5〜6のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- ポリエステル樹脂2gを20mlのフェノール/1,1,2,2,テトラクロロエタンの3/2(容積比)混合溶媒に溶解し光路長20mmのセルを用いて測定した溶液のヘイズが40%以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- IV(固有粘度)が0.55以上、0.75以下であることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載の熱賦形光学フィルム用ポリエステル樹脂。
- 請求項1〜11の何れかに記載のポリエステル樹脂からなる層を少なくとも一方の最外層に1〜30μm積層し、面配向係数が0.12以下である該ポリエステル樹脂からなる層を有する二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜11の何れかに記載のポリエステル樹脂からなる熱賦形層を少なくとも一方の最外層に1〜30μm積層し、該ポリエステル樹脂からなるプリズム形状の層を有する二軸配向ポリエステルフィルム。
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