JPWO2009096150A1 - ワークパレット位置決め固定装置 - Google Patents

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Abstract

この位置決め固定装置(2)は、ワークパレット1をリング部材(4)を介してベース部材(6)に対して鉛直方向と水平方向に位置決めし且つ鉛直軸心の回りの回転を拘束する。ベース部材(6)は、リング部材(4)の下端基準面(9)を受け止めて鉛直方向に位置決め可能なZ基準面(10)と、水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部(11a)と複数の辺部分(11b)を有する正多角形に形成され且つ上方ほど小径化するテーパ係合雄部(11)とを備えている。リング部材(4)は、下端基準面がZ基準面に当接状態になるようにテーパ係合雄部(11)に係合可能なテーパ係合雌部(13)とを備えている。また、ベース部材(6)にリング部材(4)を固定する為のクランプ機構(18)を設け、テーパ係合雌部とテーパ係合雄部の少なくとも一方の辺部分が、弾性変形を介して他方に密着状に係合するように構成している。

Description

本発明は、ワークパレット位置決め固定装置に関し、ワークパレットに設けられたリング部材と、このリング部材を係合させて位置決めし回転拘束するベース部材とを含む1組の装置により、ワークパレットを3次元的に位置決めし且つ鉛直軸心回りの回転を拘束するように構成したものに関する。
従来、マシニングセンタ等の工作機械において、機械加工に供するワークピースは、ワークパレットに固定した状態で工作機械に投入される。そのワークパレットを工作機械のテーブルに精度よく位置決めして固定する為に、テーブル側にワークパレットを位置決めする機能のある複数のクランプ機構が装備される。
特許文献1のパレットのクランプ装置においては、ワークパレット20の下面の4箇所にテーパ穴25又は凹部32を形成した雌側テーパブッシュ34が固定されている。テーブル側には4つの雌側テーパブッシュ34に係合してボールロック機構によりクランプする4組のクランプ機構30,31が設けられている。パレット20の中心を挟んだ対角関係にある2組の雌側テーパブッシュ34及びクランプ機構30は、ワークパレット20を鉛直方向と水平方向に位置決めしてクランプ可能である。残りの2組の雌側テーパブッシュ34及びクランプ機構31は、ワークパレット20を鉛直方向に位置決めしてクランプ可能である。
特許文献2のデータム機能付きのクランプ装置においては、ワークパレット3を位置決めして固定する為の4組のクランプ機構4a,5a,6a・6aをベース部材2に設けている。ワークパレット3の下部に4組のクランプ機構4a,5a,6a・6aに対応する4つの係合リング部材4b,5b,6b・6bを設けている。対角関係にある2組のクランプ機構4a,5aと2つの係合リング部材4b,5bにより、ワークパレット3を鉛直方向と水平方向に位置決めしてクランプ可能に構成し、残りの2組のクランプ機構6a・6aと2つの係合リング部材6b・6bによりワークパレット3をクランプ可能に構成してある。
これら特許文献1,2に記載の装置では、少なくとも、4組のクランプ機構と、2組の鉛直方向及び水平方向の位置決め機構を設けるため、ワークパレットを位置決めして固定する装置を構成する全体の部品数も多く、構造も複雑化し、設置スペースも大きくなり、製作コストも高価になる。
しかも、ワークパレットの4箇所を支持し固定する構造になるため、ワークパレットの中央部を強固に支持することが難しく、ワークパレットの弾性変形が発生しやすい。
小型のワークパレットの場合、4組のクランプ機構を組み込むスペースを確保する面でも困難を伴う。
特許文献3に記載のワーク保持システムにおいては、ベース側の受容体1と、ワークパレットに固定されるアダプタ74とを設けている。受容体1の中段部の外周より部分に、環状の雄多角形部材25がボルトにて固定されている。雄多角形部材25に上方向きに小径化するテーパ外周面が形成され、このテーパ外周面は平面視にて三角形的形状に形成されている。
アダプタ74には、雄多角形部材25のテーパ外周面に係合するテーパ内周面を有する雌多角形部材87がボルトにて固定され、また、雄多角形部材25の上端面に当接する摩耗リング部材90がボルトにて固定されている。ワークパレットを受容体1の上方から下降させていき、ワークパレット側の雌多角形部材87のテーパ内周面を雄多角形部材25のテーパ外周面に係合させ、摩耗リング部材90を雄多角形部材25の上端面に当接させる。そうすることにより、ワークパレットが鉛直方向と水平方向に位置決めされると共に、鉛直軸心回りに相対回転しないように拘束され、受容体1に設けられたエアシリンダと圧縮スプリングを含むボールロック機構により、受容体1に固定される。
特許文献4に記載の工具組立品においては、工具12の基端部に断面が非円形のテーパ状突起15を形成し、ホルダ11に上記のテーパ状突起15が嵌合可能なテーパ状凹部25を形成し、テーパ状突起15をテーパ状凹部25に嵌合させてボルトにて固定するように構成してある。
特開平7−314270号公報 特開2001−38564号公報 米国特許第5,370,378号公報 特許第2536899号公報
特許文献3のワーク保持システムにおいては、雄多角形部材25が環状部材で構成されて複数のボルトで受容体1に固定する構造であるため、その雄多角形部材25と受容体1間の隙間、雄多角形部材25とボルト間の微小隙間等により、テーパ外周面の形状精度が低下し易くなる。雌多角形部材87も環状部材で構成されて複数のボルトでアダプタ74に固定する構造であるため、上記と同様にテーパ内周面の形状精度が低下し易くなる。その結果、受容体1に対するワークパレットの位置決め精度を例えば2,3μmまで高めることが困難になる。
雄多角形部材25のテーパ外周面に雌多角形部材87のテーパ内周面を密着状に係合させるためには、摩耗リング90の厚さを微調節しなければならず、その微調節に多大の労力と時間がかかる。しかも、ワークパレットを搬入して固定するとき、テーパ外周面とテーパ内周面の鉛直軸心回りの回転位相にズレがある場合には、テーパ外周面とテーパ内周面が損傷する虞がある。
ボールロック機構において、エアシリンダのピストンロッドを大径に形成し、そのピストンロッドの外周面部にボール駆動用傾斜部及びボール退避用凹部を形成するため、ピストンロッドが大径化してエアシリンダが大型化し、製作コストが高価になる。
本発明の目的は、テーパ係合雄部及び雌部の形状精度を高めると共に高精度に2面拘束及び回転拘束可能なワークパレット位置決め固定装置を提供することなどである。
本発明のワークパレット位置決め固定装置によれば、ワークパレットに設けられたリング部材と、このリング部材が上方から係合可能なベース部材とを有し、リング部材をベース部材に対して鉛直方向と水平方向に位置決めし且つリング部材のベース部材に対する鉛直軸心の回りの回転を拘束するワークパレット位置決め固定装置において、前記ベース部材は、鉛直な軸心と、リング部材の下端基準面を受け止めて鉛直方向に位置決め可能なZ基準面と、水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成され且つ上方ほど小径化するテーパ係合雄部とを備え、このテーパ係合雄部はベース部材に一体的に形成され、前記リング部材は、鉛直な軸心と、前記下端基準面がZ基準面に当接状態になるように前記テーパ係合雄部に係合可能で且つ水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成されたテーパ係合雌部とを備え、このテーパ係合雌部はリング部材に一体的に形成され、前記ベース部材にリング部材を固定する為のクランプ機構を設け、前記テーパ係合雌部の外周側壁部とテーパ係合雄部の内周側壁部の少なくとも一方の径方向への弾性変形を介して、前記テーパ係合雌部がテーパ係合雄部に密着状に係合するように構成されたことを特徴としている。
ワークパレットをベース部材に係合させて位置決めするとき、ワークパレットに設けられたリング部材のテーパ係合雌部をベース部材のテーパ係合雄部に係合させ、リング部材の下端基準面をベース部材のZ基準面で受け止めることにより、水平方向と鉛直方向に位置決めすることができる。その状態においてクランプ機構によりワークパレットをベース部材に固定することができる。テーパ係合雄部は水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成されているため、テーパ係合雄部に対して複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有するテーパ係合雌部が鉛直な軸心回りに相対回転することはない。
本発明によれば、ベース部材のテーパ係合雄部がベース部材に一体的に形成されているため、テーパ係合雄部の製作誤差発生要因を少なくしてテーパ係合雄部の形状精度を高めることができる。同様に、リング部材のテーパ係合雌部がリング部材に一体的に形成されているため、テーパ係合雌部の製作誤差発生要因を少なくしてテーパ係合雌部の形状精度を高めることができる。
リング部材のテーパ係合雌部は、下端基準面をZ基準面に当接させた状態にしてテーパ係合雄部に係合可能であり、テーパ係合雌部の外周側壁部とテーパ係合雄部の内周側壁部の少なくとも一方の径方向への弾性変形を介して、テーパ係合雌部がテーパ係合雄部に密着状に係合する構成になっているため、この弾性変形を介して2面拘束を達成することができる。そのため、下端基準面又はZ基準面の高さ方向位置を微調節することなく、また、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部の何れかに可動部材を用いることなく、2面拘束を確実に達成できる。
テーパ係合雄部が、水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成され且つ上方ほど小径化する構造になっているため、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部の係合を介して、ベース部材に対してワークパレットを確実に回転拘束することができる。
本発明の上記の構成に加えて、次のような種々の構成を採用してもよい。
(1)前記クランプ機構は、クランプ用油圧シリンダと、ベース部材とリング部材とに設けたボールロック機構とを有する。この構成によれば、ベース部材のZ基準面とリング部材の下端基準面、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部とで2面拘束し、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部とで回転拘束すると共にベース部材にリング部材を強力に固定することができる。
(2)前記ボールロック機構は、前記ベース部材の上端部分に形成されてリング部材の円形開口に挿入される筒部と、この筒部に形成された複数のボール保持孔と、これら複数のボール保持孔に径方向へ可動に夫々保持された複数のボールと、前記リング部材の上端部の内周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール受容溝と、油圧シリンダのピストンロッドの上端部に設けられて筒部に上下摺動自在に配設された円板部材と、この円板部材の外周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール駆動用傾斜部及び複数のボール退避用凹部を有する。この構成によれば、このボールロック機構が、リング部材の上端部の内周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール受容溝を備えているため、ボール受容溝にボールが点接触でなく線接触的に当接することになるから、ボールによる圧痕がつきにくく、耐久性が向上する。この油圧シリンダのピストンロッドの上端部に円板部材を設け、この円板部材を筒状部の内側に上下摺動自在に配設し、この円板部材の外周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール駆動用傾斜部及び複数のボール退避用凹部を設けたため、ピストンロッドの大部分を小径化することができ、油圧シリンダの小型化を図ることができる。
(3)前記テーパ係合雄部は、前記複数のボールとZ基準面の径方向中央を結ぶ円錐面よりも内周側に位置している。この構成によれば、ワークパレットをベース部材に係合させてクランプする際に、テーパ係合雌部を内周側へ押圧する力が作用するので、テーパ係合雌部の複数の辺部分とテーパ係合雄部の複数の辺部分の少なくとも一方の弾性変形を促進し、テーパ係合雄部にテーパ係合雌部を密着状に係合させることができる。
(4)前記ベース部材の筒部に設けられた前記複数のボール保持孔と複数のボールは、前記テーパ係合雄部の複数の辺部分の中央部に対応するように位置している。この構成によれば、複数のボールロック機構によりクランプする際に、テーパ係合雌部の複数の辺部分をテーパ係合雄部の複数の辺部分に押圧し、テーパ係合雌部をテーパ係合雄部に密着させることができる。
(5)前記ベース部材と円板部材の間に形成され加圧エアが供給される環状のエア室と、前記筒部に前記エア室に連通状に形成された複数のエアノズルと、前記下端基準面とZ基準面の間にエアブローする為の複数の水平エアノズルと、前記複数の水平エアノズルに前記エア室から加圧エアを供給する複数のエア通路とを設けている。この構成によれば、リング部材をベース部材に係合させてクランプする際、エア室に加圧エアを供給し、複数の水平エアノズルから加圧エアを噴出して下端基準面とZ基準面をエアブローするため、それらの間に切粉等の異物を噛み込むことがない。同様に、複数のエアノズルから加圧エアを噴出させて、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部をエアブローするため、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部の間に切粉等の異物を噛み込むことがない。水平エアノズルから、Z基準面の全域に向けて広角にエアブローするため、エアブロー作用を向上できる。
(6)前記リング部材は、前記テーパ係合雄部に密着状に係合する際の径拡大方向への弾性変形を促進する弾性変形促進部を有する。この構成によれば、この弾性変形促進部により、リング部材のテーパ係合雌部の弾性変形を促進することができる。
(7)前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に下端開放状に形成された平面視にて円弧状の複数の円弧溝を備えている。この構成によれば、この弾性変形促進部は、テーパ係合雌部の壁部に下端開放状に形成された平面視にて円弧状の複数の円弧溝を備えたため、簡単な構造の弾性変形促進部となる。
(8)前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に上端開放状に形成された平面視にて円弧状の複数の円弧溝を備えている。この構成によれば、この弾性変形促進部は、テーパ係合雌部の壁部に上端開放状に形成された平面視にて円弧状の複数の円弧溝を備えたため、簡単な構造の弾性変形促進部となる。
(9)前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に下端開放状に形成された環状溝を備えている。この構成によれば、この弾性変形促進部は、テーパ係合雌部の壁部に形成された下端解放状の環状溝を備えたため、簡単な構造の弾性変形促進部となる。
(10)前記弾性変形促進部は、前記環状溝より内周側の環状壁に周方向適当間隔おきに径方向向きの複数のスリットを備えている。この構成によれば、この弾性変形促進部は、環状溝より内周側の環状壁に周方向適当間隔おきに径方向向きの複数のスリットを備えたため、一層弾性変形しやすくなる。
(11)前記弾性変形促進部は、前記環状溝より内周側の環状壁と環状溝の上方近傍部に上下方向に偏平に形成された環状溝を備えている。この構成によれば、この弾性変形促進部は、環状溝より内周側の環状壁と環状溝の上方近傍部に上下方向に偏平に形成された環状溝を備えたため、弾性変形が一層促進される。
(12)前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に周方向適当間隔おきに形成された径方向向きの複数のスリットを備えている。この構成によれば、この弾性変形促進部は、テーパ係合雌部の壁部に周方向適当間隔おきに形成された径方向向きの複数のスリットを備えたため、テーパ係合雌部の壁部が周方向に弾性変形しやすくなって、径拡大方向へ弾性変形しやすくなる。
(13)前記ベース部材に鉛直向きの複数の位置決めピンを設け、前記リング部材にそれら位置決めピンが挿入される複数のピン孔を設けている。この構成によれば、リング部材をベース部材に係合させる際に、上記の位置決めピンとピン孔により、鉛直な軸心回りの位相角を一致させた状態にして、テーパ係合雄部にテーパ係合雌部を係合させることができるから、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部の損傷を確実に防止することができる。
(14)前記ベース部材に鉛直向きの複数の位置決めピンを設け、前記ワークパレットにそれら位置決めピンが挿入される複数のピン穴又は切欠き穴を設けている。この構成によれば、ワークパレットをベース部材に係合させる際に、上記の位置決めピンとピン穴又は切欠き穴により、鉛直な軸心回りの位相角を一致させた状態にして、テーパ係合雄部にテーパ係合雌部を係合させることができるから、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部の損傷を確実に防止することができる。
(15)前記テーパ係合雄部の水平断面の正多角形は、8つの円弧状角部と8つの辺部分を有する正八角形である。この構成によれば、このテーパ係合雄部の水平断面の正多角形は、8つの円弧状角部と8つの辺部分とを有する正八角形であるが、この八角形は円形に近い形であるため、テーパ係合雄部の壁部に無駄が発生しにくくなり、小型化する上で有利である。
(16)前記テーパ係合雄部の水平断面の正多角形は、6つの円弧状角部と6つの辺部分を有する正六角形である。この構成によれば、このテーパ係合雄部の水平断面の正多角形は、6つの円弧状角部と6つの辺部分とを有する正六角形であるが、この六角形は円形に近い形であるため、テーパ係合雄部の壁部に無駄が発生しにくくなり、小型化する上で有利である。
(17)前記油圧シリンダは、前記ボールロック機構をクランプ駆動する為の皿バネ積層体を備えている。この構成によれば、皿バネ積層体の弾性力によりボール受容溝にボールを当接させてクランプすることができる。
(18)前記油圧シリンダは、前記ボールロック機構をアンクランプ駆動する為の油圧が供給される油圧作動室を有する。この構成によれば、油圧によりボールをボール保持孔に移動させてクランプを解除することができる。
(19)前記ボールロック機構は、前記ベース部材の上端部分に形成されてリング部材の円形開口に挿入される筒部と、この筒部に形成された複数のボール保持孔と、これら複数のボール保持孔に径方向へ可動に夫々保持された複数のボールと、前記リング部材の上端部の内周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール受容溝と、前記油圧シリンダの環状ピストン部材と、この環状ピストン部材の環状ピストンロッドの外周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール駆動用傾斜部及び複数のボール退避用凹部を有する。この構成によれば、このボールロック機構が、リング部材の上端部の内周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール受容溝を備えているため、ボール受容溝にボールが点接触でなく線接触的に当接することになるから、ボールによる圧痕がつきにくく、耐久性が向上する。この油圧シリンダは環状ピストン部材を有し、この環状ピストン部材の環状ピストンロッドの外周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール駆動部及び複数のボール退避部を設けたため、環状ピストン部材の軸心近傍部に貫通孔を設けることができる。
(20)前記環状ピストン部材のピストン部に挿入され中心に貫通孔を有する中心筒部と、この中心筒部と一体的に形成された底蓋部材であって油圧作動室の底部を塞ぎベース部材に固定された底蓋部材とを設けている。この構成によれば、この貫通孔を利用してホースや電気信号ケーブル等を挿通させることができ、スペースを有効に活用することができる。
(21)前記テーパ係合雄部の前記水平断面における複数の辺部分の各々が、外側へ僅かに膨らんだ円弧状に形成されている。この構成によれば、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、テーパ係合雄部の辺部分とテーパ係合雌部の辺部分との接触面積が増加し、高精度にリング部材をセンタリングすることができ、求心性を向上させることができる。
(22)前記テーパ係合雄部の前記水平断面における複数の辺部分の各々が、直線状に形成されている。この構成によれば、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、複数の辺部分の各々の直線状の形状により回転拘束力を向上させることができる。
(23)前記テーパ係合雌部の前記水平断面における複数の辺部分の各々は、その中央部に形成された逃し凹部と、この逃し凹部の両側に形成された1対の係合密着部とを有する。この構成によれば、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、1対の係合密着部により密着箇所の数が2倍になり水平方向への位置決め精度と回転拘束力が向上する。また、辺部分に逃し凹部を設けたことにより1対の係合密着部の圧縮応力が増大するので径拡大方向への弾性変形を促進し密着性を向上することができる。さらに、逃し凹部の表面を研磨加工する必要がないので、研磨加工コストを低減できる。
(24)前記テーパ係合雄部の前記水平断面における複数の辺部分の各々は、その中央部に形成された逃し凹部と、この逃し凹部の両側に形成された1対の係合密着部とを有する。この構成によれば、テーパ係合雄部とテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、1対の係合密着部により密着箇所の数が2倍になり水平方向への位置決め精度と回転拘束力が向上する。また、辺部分に逃し凹部を設けたことにより1対の係合密着部の圧縮応力が増大するので径縮小方向への弾性変形を促進し密着性を向上することができる。さらに、逃し凹部の表面を研磨加工する必要がないので、研磨加工コストを低減できる。
本発明の実施例1に係る位置決め固定装置の図3のI−I線断面図である。 位置決め固定装置の図3のII−II線断面図である。 位置決め固定装置の平面図である。 ベース側ユニットの平面図である。 リング部材の裏面側の斜視図である。 実施例2に係る位置決め固定装置の断面図である。 実施例3に係る位置決め固定装置の平面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 実施例4に係る位置決め固定装置とワークパレットの平面図である。 図9のX−X線断面図である。 実施例5に係る位置決め固定装置の断面図である。 実施例6に係る位置決め固定装置の平面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 実施例7に係る位置決め固定装置の平面図である。 図14のXV−XV線断面図である。 実施例8に係るリング部材の第1変形例の断面図である。 リング部材の第2変形例の断面図である。 リング部材の第3変形例の断面図である。 リング部材の第4変形例の断面図である。 リング部材の第5変形例の断面図である。 リング部材の第6変形例の断面図である。 リング部材の第7変形例の断面図である。 リング部材の第8変形例の断面図である。 実施例9に係るベース部材の第1変形例の平面図である。 ベース部材の第2変形例の平面図である。 実施例10に係るベース部材の第1変形例の平面図である。 ベース部材の第2変形例の平面図である。 ベース部材の第3変形例の平面図である。 実施例11に係る位置決め固定装置とワークパレットの断面図である。 実施例12に係る位置決め固定装置とワークパレットの断面図である。 位置決め固定装置の平面図である。 実施例13に係る位置決め固定装置の平面図である。 位置決め固定装置の側面図である。 リング部材の斜視図である。 リング部材の平面図である。 リング部材の断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の要部拡大図である。 実施例13の変更形態に係るテーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第1変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第2変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第3変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第4変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第5変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第6変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第7変形例の要部拡大断面図である。 テーパ係合雄部及びテーパ係合雌部の辺部分の第8変形例の要部拡大断面図である。 実施例14に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 実施例15に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 実施例16に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 実施例17に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 実施例18に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 実施例19に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 実施例20に係るワークパレットと位置決め固定装置の断面図である。 ワークパレットの裏面側からの斜視図である。
符号の説明
1,1A〜1D,101,151A〜151F ワークパレット
2,2L,102,152A〜152F 位置決め固定装置
4,4A〜4L,4O,4P,4Z,154A〜154F リング部材
5 下部ベース部材
6,6A〜6G,6L,106,156A〜156F ベース部材
8,8A〜8F,108 クランプ機構
9 下端基準面
10 Z基準面
11,11A〜11E,11L〜11N,11Z,111テーパ係合雄部
11a,11aA〜11aE,11aL 円弧状角部
11b,11bA〜11bE,11bL〜11bN 辺部分
13,13L〜13N,113 テーパ係合雌部
13a,13aL 円弧状角部
13b,13bL〜13bN 辺部分
14,114,164A〜164E クランプ用油圧シリンダ
15,115,165A〜165C ボールロック機構
17 ピストン部材
18 油圧作動室
23 ボール保持孔
24 ボール
25 ボール受容溝
26,26A 円板部材
27 ボール駆動用傾斜部
28 ボール退避用凹部
35,38 逃し凹部
36,36A,36B,39,39A,39B 係合密着部
50,50A〜50I 弾性変形促進部
188 ロック機構
190 コレット機構
195 ダイヤフラム機構
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、ワークパレット1について説明する。
図1,図2に示すように、ワークパレット1は、マシニングセンタ等の工作機械による機械加工に供されるワークピースを固定する為のものである。ワークパレット1は、ワークパレット位置決め固定装置2(以下、位置決め固定装置2という)により工作機械のテーブル(又はテーブル相当部材)に鉛直方向と水平方向とに位置決めされ固定されると共に、ワークパレット1の前記テーブルに対する鉛直軸心の回りの回転を拘束される。
ワークパレット1は、平面視にて正方形の鋼製の板部材からなるパレット本体1aと、このパレット本体1aの下部に複数のボルト4aで固定されたリング部材4とで構成されている。リング部材4の鉛直な軸心4bは、パレット本体1aの中心を貫通しており、リング部材4の外径はパレット本体1aの幅の約2/3〜4/5位である。リング部材4には、その直径の約0.5〜0.6倍の直径を有する円形開口4cが形成されている(図5参照)。この円形開口4cの上方近傍においてパレット本体1aの下面部には、円形開口4cよりもやや大径の円形凹部1bが形成されている。円形凹部1bと円形開口4cは下方へ開口している。
次に、位置決め固定装置2の全体構成について図1〜図5に基づいて説明する。
位置決め固定装置2は、前記テーブルに固定されるベース側ユニット3と、ワークパレット1に設けられたリング部材4とを備えている。ベース側ユニット3は、下部ベース部材5と、この下部ベース部材5に複数のボルト7で固定されたベース部材6と、このベース部材6にリング部材4を固定解除可能に固定するクランプ機構8とを備えている。下部ベース部材5が複数のボルトで工作機械のテーブルに固定される。尚、下部ベース部材5とテーブルを一体的に形成しても良い。
次に、ベース部材6について説明する。
図1〜図4に示すように、ベース部材6は、鉛直な軸心6aと、リング部材4の下端基準面9を受け止めて鉛直方向に位置決め可能なZ基準面10と、水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部11aと外側へ僅かに膨らんだ複数の辺部分11bとを有する正多角形に形成され且つ上方ほど小径化するテーパ係合雄部11と、リング部材4の円形開口4cに挿入可能な筒部6bとを備えている。このテーパ係合雄部11はベース部材6に一体的に形成されており、テーパ係合雄部11の鉛直に対する傾斜角は7°〜12°程度が望ましい。テーパ係合雄部11の水平断面は、外側へ凸の8つの円弧状角部11aと外側へ僅かに膨らんだ8つの辺部分11bとを有する正八角形に形成されている。8つの辺部分11bは、外側に向けて緩やかに微小曲率の円弧状にカーブしている。テーパ係合雄部11は、後述する8つのボールロック機構15のボール24とZ基準面10の径方向中央を結ぶ円錐面より内周側に位置している。
ベース部材6は、複数のボルト7で下部ベース部材5に固定されている。Z基準面10は、ベース部材6の上面のうちのテーパ係合雄部11より外側の部分に、平面視にて開角が45°の円弧状に形成されている。Z基準面10がテーパ係合雄部11の辺部分11bに対応するように周方向等間隔おきに4カ所に形成されている。これらZ基準面10より内側には、浅い環状凹溝10aが形成されている。軸心6aを挟んで対向する1対のZ基準面10に、加圧エアを噴出する着座確認ノズル12が形成されている。これら着座確認ノズル12へ加圧エアを供給するエア通路12aがベース部材6と下部ベース部材5に形成されている。このエア通路12aが加圧エア供給源及び圧力スイッチに接続され、圧力スイッチによりエア通路12aのエア圧の変化を検出し、そのエア圧の変化からリング部材4の下端基準面9が4つのZ基準面10に着座したことを確認する。
次に、リング部材4について説明する。
図1〜図3,図5に示すように、リング部材4は、鉛直な軸心4bと、環状の下端基準面9と、この下端基準面9がベース部材6のZ基準面10に当接状態になるようにテーパ係合雄部11に上方から係合可能で且つ水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部13aと複数の辺部分13bとを有する正多角形に形成されたテーパ係合雌部13とを備えている。テーパ係合雌部13がテーパ係合雌部13の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を介してテーパ係合雄部11に密着状に係合する。このテーパ係合雌部13はリング部材4に一体的に形成されている。このテーパ係合雌部13の水平断面は、外側へ凸の8つの円弧状角部13aと外側へ僅かに膨らんだ8つの辺部分13bとを有する正八角形に形成されている。テーパ係合雌部13は上方ほど小径化している(図5参照)。8つの辺部分13bは、外側へ向けて緩やかに微小曲率の円弧状にカーブしている。リング部材4は、複数のボルト4aによりパレット本体1aに固定されている。リング部材4の下面部には、環状の下端基準面9の内側に浅い環状凹部9aが形成されている。尚、テーパ係合雄部11がテーパ係合雌部13に密着状に係合する際に、円弧状角部11aが円弧状角部13aに僅かな隙間を空けて係合する構造にしても良いし、密着状に係合する構造にしても良い。
次に、クランプ機構8について説明する。
図1,図2に示すように、クランプ機構8はベース部材6にリング部材4を介してワークパレット1を固定する為のものである。このクランプ機構8は、クランプ用油圧シリンダ14と、ベース部材6とリング部材4とに設けたボールロック機構15とを備えている。クランプ用油圧シリンダ14は、下部ベース部材5とベース部材6とに形成されたシリンダボア16と、このシリンダボア16に上下方向に可動に装着されたピストン部材17と、クランプ解除用の油圧作動室18と、外部の油圧供給源に接続された油圧供給路19と、ピストン部材17とベース部材6とに形成された環状のバネ収容室20と、このバネ収容室20に装着された圧縮状態の皿バネ積層体21とを備えている。バネ収容室20に接続された呼吸用エア通路22がベース部材6に形成されている。
次に、ボールロック機構15について説明する。
図1,図4,図5に示すように、ボールロック機構15は、ベース部材6の筒部6bに形成された8つのボール保持孔23と、これらボール保持孔23に径方向へ可動に装着された8つのボール24(鋼球)と、リング部材4の上端部の内周側部分に8つのボール保持孔23に対応するように形成された8つのボール受容溝25と、ピストン部材17のピストンロッド17aの上端部分に設けられ且つ筒部6bに上下方向に摺動自在に内嵌された円板部材26と、この円板部材26の外周部に8つのボール保持孔23に対応するように形成された8組のボール駆動用傾斜部27及びボール退避用凹部28とを備えている。これら8つのボール保持孔23と8つのボール24は、テーパ係合雄部11の8つの辺部分11bの中央部に対応するように位置している。
ボール受容溝25は、ボール24の下端部を受容可能な傾斜した部分円筒溝に形成されている。円板部材26は、ピストンロッド17aの上端部分に、8組のボール駆動用傾斜部27及びボール退避用凹部28を8つのボール保持孔23に対応させた状態にして、ナット部材29により固定されている。ナット部材29は、工具を係合させる為の複数の穴29aを有する。
油圧作動室18に油圧を供給してピストン部材17を上昇位置に保持し、8つのボール24を8つのボール退避用凹部28に部分的に退避させた状態で、ワークパレット1のリング部材4をベース部材6に上方から係合させる。次に、油圧作動室18の油圧をドレン圧に切換えると、ピストン部材17が皿バネ積層体21の弾性力で下降駆動される。この下降駆動時に、図1に示すように、8つのボール駆動用傾斜部27により8つのボール24が径方向外側へ駆動されて8つのボール受容溝25に係合してそれらボール受容溝25を下方へ押圧するため、クランプ機構8によりリング部材4がベース側ユニット3にクランプされる。クランプ解除時には、油圧作動室18に油圧を供給すると、ピストン部材17が上昇して、8つのボール24が8つのボール退避用凹部28に部分的に退避し、クランプ解除される。
次に、エアブロー機構について説明する。
図1,図4に示すように、ベース部材6と円板部材26の間に環状のエア室30が形成され、このエア室30に加圧エアを供給するエア供給路31が形成されている。このエア供給路31が、下部ベース部材5内に形成したエア通路31aを介して加圧供給源に接続され、このエア室30に加圧エアが供給される。
下端基準面9とZ基準面10の間及び下端基準面9とベース部材6の間の切削切粉等の異物をエアブローする為に、エア室30から加圧エアが供給される8本のエア通路32と、これらエア通路32に夫々連なるスリット状の水平エアノズル32aが形成されている。水平エアノズル32aは、Z基準面10の全面にエアブローするように厚さの小さい部分円形に形成されている。
テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13の間にエアブローするために、筒部6bの下端部には、エア室30に連なる8つのエアノズル33が形成されている。これらエアノズル33から加圧エアを噴出させながら、リング部材4をベース部材6に係合させていくと、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13の間の狭い隙間が強力にエアブローされ、切削切粉等の異物が除去される。
次に、ワークパレット位置決め固定装置2の作用、効果について説明する。
ワークピースが固定されたワークパレット1を工作機械のテーブルに位置決めして固定するとき、クランプ機構8の油圧作動室18に油圧を供給した状態で、リング部材4をベース部材6に係合させる。このとき、エア室30に加圧エアを供給しながら行う。
このとき、リング部材4とベース部材6の軸心回りの回転位相を一致させた状態で係合させ、テーパ係合雌部13をテーパ係合雄部11に軽く当接させ、リング部材4の下端基準面9を8つのZ基準面10に軽く当接させた状態にする。次に、油圧作動室18の油圧をドレン圧に切換えると、前述のようにリング部材4をベース側ユニット3にクランプしたクランプ状態になる。このとき、テーパ係合雌部13が、そのテーパ係合雌部13の外周側壁部の微小な弾性変形を介してテーパ係合雄部11に密着状態になり、下端基準面9がZ基準面10に密着状態になる。
下端基準面9をZ基準面10に密着させることにより、ワークパレット1を鉛直方向(Z方向)に高精度に位置決めすることができる。テーパ係合雌部13をテーパ係合雄部11に密着させることにより、ワークパレット1を水平方向へ高精度に位置決めすることができる。さらに、ベース部材6に対するワークパレット1の鉛直な軸心回りの回転位相を高精度で位置決めすることができ、ベース部材6に対してワークパレット1が軸心回りに回転しないように拘束することができる。このように、下端基準面9又はZ基準面10の高さ方向位置を微調節することなく、また、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13の何れかに可動部材を用いることなく、2面拘束を確実に達成できる。
ワークパレット1は、そのワークパレット1に固定されるリング部材4を有し、このリング部材4にテーパ係合雌部13が一体的に形成されたため、ワークパレット1にテーパ係合雌部13を直接形成するよりも製作コストを低減することができる。テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13の水平断面が8つの円弧状角部11a,13aと8つの辺部分11b,13bを有する正八角形であるため、非円形の正多角形でありながら円形に近い形状であるから、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13における壁部の無駄や空間の無駄が非常に少なく、装置を小型化する上で有利であり、製作コスト面でも有利である。
テーパ係合雄部11の8つの辺部分11bの各々が、外側へ僅かに膨らんだ円弧状に形成され、テーパ係合雌部13の8つの辺部分13bの各々が、外側へ僅かに膨らんだ円弧状に形成されたので、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13とが密着状に係合する際に、辺部分11bと辺部分13bとの接触面積が増加し、高精度にリング部材4をセンタリングすることができ、求心性を向上させることができる。
テーパ係合雄部11は、複数のボール24とZ基準面10の径方向中央を結ぶ円錐面よりも内周側に位置しているので、リング部材4をベース部材6に係合させてクランプする際に、テーパ係合雌部13の8つの辺部分13bを内周側へ押圧する力が作用する。そのため、テーパ係合雌部13の8つの辺部分13bの外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を促進し、8つの辺部分11bに8つの辺部分13bを密着状に係合させることができる。
8つのボール保持孔23と8つのボール24は、テーパ係合雄部11の8つの辺部分11bの中央部に対応するように位置しているので、ボールロック機構8によりクランプされる際に、テーパ係合雌部13の8つの辺部分13bをテーパ係合雄部11の8つの辺部分11bに確実に押圧する。そのため、テーパ係合雄部11にテーパ係合雌部13を密着させることができる。
リング部材4をベース部材6に係合させてクランプ機構8によりクランプする際、エア室30に加圧エアを供給し、8つの水平エアノズル32aから加圧エアを噴出して下端基準面9とZ基準面10をエアブローするため、それらの間に切粉等の異物を噛み込むことがない。同様に、8つのエアノズル33から加圧エアを噴出させて、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13をエアブローするため、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13の間に切粉等の異物を噛み込むことがない。水平エアノズル32aから、Z基準面10の全域に向けて広角にエアブローするため、エアブロー作用を向上できる。
クランプ機構8によるクランプを解除する際には、既述のように、油圧作動室18に油圧を供給し、8つのボール24がボール退避用凹部28に退避可能にすると共に、ピストンロッド17aの上端をワークパレット1の円形凹部1bの上端壁面に当接させて上方へ突き上げる。そうすると、テーパ係合雌部13とテーパ係合雄部11との係合が分離され、クランプ解除することができる。クランプ状態のとき、ボール24はボール受容溝25により円弧接触状態で受け止められるため、リング部材4にボール24による圧痕がつきにくく、耐久性が向上する。しかも、8つのボール受容溝25に係合しているため、これらによっても、ベース部材6に対してワークパレット1が軸心回りに回転しないように拘束することができる。
しかも、クランプ機構8のピストンロッド17aの上端部に円板部材26を設け、この円板部材26の外周部に、8つのボール駆動用傾斜部27及びボール退避用凹部28を形成したため、ピストンロッド17aの大部分を小径化することができ、油圧シリンダ14を小型、軽量化することができる。円板部材26を有効利用してエア室30を形成するため、エアブローのためのエア供給路の構成を簡単化することができた。
以下、上記のワークパレット位置決め固定装置2を部分的に変更した種々の実施例及びこれらの実施例を部分的に変更した種々の実施例について説明するが、先行する実施例と同じ構成要素には同じ参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
図6に示すように、テーパ係合雄部11Zは軸心方向の長さが小さなテーパ係合雄部11Zであって、リング部材4の下端部分に対応するテーパ係合雄部11Zに形成される。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図7、図8に示すように、ベース部材6Aには、軸心6aに対して対称に位置する鉛直の1対の位置決めピン40が固定されている。リング部材4Aには位置決めピン40が挿入される1対のピン穴41が形成されている。位置決めピン40の上端部分にはコーン状のテーパ部40aが形成されている。これら位置決めピン40をピン穴41に嵌合させることで、ベース部材6Aに対するワークパレット1Aの軸心回りの回転位相が正しく位置決めされる。
それ故、テーパ係合雌部13をテーパ係合雄部11に係合させる際に、テーパ係合雌部13の複数の円弧状角部13aがテーパ係合雄部11の複数の円弧状角部11aに一致させた状態に回転位相を合わせることができる。しかも、回転位相を合わせない状態では、テーパ係合雌部13をテーパ係合雄部11に係合させることができないため、回転位相の不一致のまま係合させることで発生するテーパ係合雌部13やテーパ係合雄部11の損傷を防止することができる。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図9、図10に示すように、実施例3と同目的の為に、ベース部材6Bに軸心6aに対して対称に位置する鉛直の1対の位置決めピン42が固定されている。リング部材4Bは、1対の位置決めピン42の間の距離よりも小径に形成されている。ワークパレット1Bには、1対の位置決めピン42が係合する1対の切欠き穴43が形成されている。位置決めピン42の上端部にはテーパ部42aが形成されている。切欠き穴43は、ワークパレット1Bの上端まで貫通しているため、1対の切欠き穴43を1対の位置決めピン42に位置合わせする上で有利である。尚、切欠き穴43の代わりにピン穴を形成してもよい。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図11に示すように、ワークパレット1CをATC(自動工具交換装置)のアーム部材で把持する為に、リング部材4Cの外周部に、断面台形状の把持溝44が形成されている。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図12、図13に示すように、リング部材4Dは、テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際のテーパ係合雌部13の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を促進する弾性変形促進部50を有する。この弾性変形促進部50は、テーパ係合雌部13を囲繞する壁部に下端開放状に形成された平面視にて円弧状の8つの円弧溝51を備えている。円弧溝51と隣接する円弧溝51の間には、円弧溝51の周方向長さの約半分の周方向長さのリブ壁53が形成され、8つの円弧溝51の内側にはある程度の剛性を有する環状壁52が形成されている。
テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際には、8つのリブ壁53と環状壁52の径拡大方向への弾性変形を介して密着状に係合し、水平方向に精度よく位置決め可能になっている。尚、リブ壁53は、水平断面における正八角形の円弧状角部に対応する周方向位置に形成されている。円弧溝51の数は8つに限定されず、8つ未満でもよく、9つ以上でもよい。
このように、弾性変形促進部50を設けたため、テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際に、テーパ係合雌部13を囲繞する壁部の径拡大方向への弾性変形を促進することができる。しかも、全周に対する複数のリブ壁53の合計長さの比率を適切に設定することにより、8つのリブ壁53と環状壁52の剛性と弾性変形性を適切に設定することができるため、設計の自由度に優れる。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図14、図15に示すように、リング部材4Eは、テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際のテーパ係合雌部13の外周側壁部の弾性変形を促進する弾性変形促進部50Aを有する。この弾性変形促進部50Aは、テーパ係合雌部13を囲繞する壁部に上端開放状に形成された平面視にて円弧状の8つの円弧溝54を備えている。円弧溝54と隣接する円弧溝54の間には、円弧溝54の周方向長さの約半分の周方向長さのリブ壁55が形成されている。8つの円弧溝54の内側にはある程度の剛性を有する環状壁69が形成されている。8つの円弧溝54の下側には環状壁69と同程度の厚さの下壁56が形成されている。その他の構成、作用、効果は、実施例6と同様である。
次に、弾性変形促進部50,50Aの種々の変更形態を図16〜図23に基づいて説明するが、図16〜図23においては、リング部材4のみを図示し、上方をワークパレット1側とし、下方をベース部材6側として説明する。
図16に示す第1例のリング部材4Fでは、テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際のテーパ係合雌部13の外周側壁部の弾性変形を促進する弾性変形促進部50Bを有する。この弾性変形促進部50Bは、テーパ係合雌部13を囲繞する壁部に形成された下端解放状の環状溝57を備えている。この環状溝57の断面形状は径方向の幅が小さな矩形状である。テーパ係合雌部13と環状溝57の間には、径拡大方向へ弾性変形可能で且つある程度の剛性を有する環状壁58が形成されている。環状壁58の径方向の厚さを適切に設定することにより、環状壁58の剛性と弾性変形性を適切に設定することができるため、設計の自由度に優れる。
図17に示すように、図16に示す弾性変形促進部を部分的に変更した弾性変形促進部50Cとして、第2例のリング部材4Gには、環状溝57に加えて、環状壁58に形成された複数(例えば、2つ又は4つ)の切欠き部59が形成されている。
図18に示すように、図16に示す弾性変形促進部を部分的に変更した弾性変形促進部50Dとして、第3例のリング部材4Hには、環状溝57に加えて、環状壁58に形成された複数(例えば、8つ)のスリット60が形成されている。
図19に示すように、図16に示す弾性変形促進部を部分的に変更した弾性変形促進部50Eとして、第4例のリング部材4Iには、環状溝57に加えて、その環状溝57より内周側の環状壁58と環状溝57の上方近傍部に上下方向に偏平に形成された環状溝61が形成されている。環状溝57の上壁部である環状の連結壁58aが薄く形成されているため、環状壁58と連結壁58aが径拡大方向に弾性変形しやすくなっている。
図20に示すように、図16に示す弾性変形促進部を部分的に変更した弾性変形促進部50Fとして、第5例のリング部材4Jには、環状溝57に加えて、環状溝57の内周側の環状壁58に形成された複数(例えば、8つ)の矩形の開口穴62が形成されている。
図21に示す第6例のリング部材4Kは、テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際のテーパ係合雌部13の外周側壁部の弾性変形を促進する弾性変形促進部50Gを有する。この弾性変形促進部50Gは、テーパ係合雌部13を囲繞する壁部に周方向適当間隔おきに形成された径方向向きの複数(例えば、8つ)のスリット63を備えている。
図22に示すように、図16に示す弾性変形促進部を部分的に変更した弾性変形促進部50Hとして、第7例のリング部材4Oには、断面三角形状の環状溝64が形成されている。この環状溝64の内側には環状壁65が形成されている。尚、リング部材4Oの上面部には、ワークパレットの大径化された円形凹部に嵌合させる為の嵌合筒部66が突出状に形成されている。
図23に示す第8例のリング部材4Pは、テーパ係合雌部13がテーパ係合雄部11に密着状に係合する際のテーパ係合雌部13の外周側壁部の弾性変形を促進する弾性変形促進部50Iを有する。この弾性変形促進部50Iは、テーパ係合雌部13を囲繞する壁部に形成された環状溝67を備えている。環状溝67の下面側と内周側には断面L形の環状壁68が形成され、環状溝67の上端部が内側へ開口されている。
図24はベース部材6Cの平面図であり、この図24に示す第1例のベース部材6Cでは、ベース部材6Cのテーパ係合雄部11Aは上方ほど小径化するように構成されている。テーパ係合雄部11Aの水平断面が外側へ凸の6つの円弧状角部11aAと外側へ僅かに膨らんだ6つの辺部分11bAとを有する正六角形に形成されている。このテーパ係合雄部11Aはベース部材6Cに一体的に形成されている。リング部材のテーパ係合雌部は、リング部材の径拡大方向への弾性変形を介してテーパ係合雄部11Aに密着状に係合する形状に形成されている。
テーパ係合雄部11Aの水平断面が外側へ凸の6つの円弧状角部11aAと外側へ僅かに膨らんだ6つの辺部分11bAを有する正六角形であるため、正多角形でありながら円形に近い形状であるから、テーパ係合雄部11Aとテーパ係合雌部における壁部の無駄や空間の無駄が非常に少なく、装置を小型化する上で有利であり、製作コスト面でも有利である。テーパ係合雄部11Aとテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、テーパ係合雄部11Aの辺部分11bAとテーパ係合雌部の辺部分との接触面積が増加し、高精度にリング部材をセンタリングすることができ、求心性を向上させることができる。
図25はベース部材6Dの平面図であり、この図25に示す第2例のベース部材6Dでは、ベース部材6Dのテーパ係合雄部11Bは上方ほど小径化するように構成されている。テーパ係合雄部11Bの水平断面が外側へ凸の4つの円弧状角部11aBと外側へ僅かに膨らんだ4つの辺部分11bBとを有する正四角形に形成されている。このテーパ係合雄部11Bはベース部材6Dに一体的に形成されている。リング部材のテーパ係合雌部は、テーパ係合雌部の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を介してテーパ係合雄部11Bに密着状に係合可能な形状に形成されている。テーパ係合雄部11Bとテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、テーパ係合雄部11Bの辺部分11bBとテーパ係合雌部の辺部分との接触面積が増加し、高精度にリング部材をセンタリングすることができ、求心性を向上させることができる。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図26はベース部材6Eの平面図であり、この図26に示す第1例のベース部材6Eでは、ベース部材6Eのテーパ係合雄部11Cは上方ほど小径化するように構成されている。テーパ係合雄部11Cの水平断面が外側へ凸の8つの円弧状角部11aCと8つの辺部分11bCを有する正八角形に形成され、8つの辺部分11bCの各々が直線状に形成されている。このテーパ係合雄部11Cはベース部材6Eに一体的に形成されている。リング部材のテーパ係合雌部は、テーパ係合雌部の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を介してテーパ係合雄部11Cに密着状に係合可能な形状に形成されている。8つの辺部分11bCの各々が、直線状に形成されたので、テーパ係合雄部11Cとテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、8つの辺部分11bCの直線状の形状により回転拘束力を向上させることができる。
図27はベース部材6Fの平面図であり、この図27に示す第2例のベース部材6Fでは、ベース部材6Fのテーパ係合雄部11Dは上方ほど小径化するように構成されている。テーパ係合雄部11Dの水平断面が外側へ凸の6つの円弧状角部11aDと6つの辺部分11bDを有する正六角形に形成され、6つの辺部分11bDの各々が直線状に形成されている。このテーパ係合雄部11Dはベース部材6Fに一体的に形成されている。リング部材のテーパ係合雌部は、テーパ係合雌部の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を介してテーパ係合雄部11Dに密着状に係合可能な形状に形成されている。6つの辺部分11bDの各々が、直線状に形成されたので、テーパ係合雄部11Dとテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、6つの辺部分11bDの直線状の形状により回転拘束力を向上させることができる。
図28はベース部材6Gの平面図であり、この図28に示す第3例のベース部材6Gでは、ベース部材6Gのテーパ係合雄部11Eは上方ほど小径化するように構成されている。テーパ係合雄部11Eの水平断面が外側へ凸の4つの円弧状角部11aEと4つの辺部分11bEとを有する正四角形に形成されている。4つの辺部分11bEの各々が直線状に形成され、このテーパ係合雄部11Eはベース部材6Gに一体的に形成されている。リング部材のテーパ係合雌部は、テーパ係合雌部の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を介してテーパ係合雄部11Fに密着状に係合可能な形状に形成されている。4つの辺部分11bEの各々が、直線状に形成されたので、テーパ係合雄部11Eとテーパ係合雌部とが密着状に係合する際に、4つの辺部分11bEの直線状の形状により回転拘束力を向上させることができる。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
図29に示すように、平板部材26Aは、筒部6bの内側に上下摺動自在に配設されたものであって中心部から下方に延びるロッド部26aと一体形成されたものである。平板部材26Aの外周部には、8つのボール保持孔23に対応するように形成された8組のボール駆動用傾斜部27及びボール退避用凹部28とを備えている。このロッド部26aの下部は、8組のボール駆動用傾斜部27及びボール退避用凹部28を8つのボール保持孔23に対応させた状態にして、ピストン部材17の中心部に螺着されている。この円板部材26Aとベース部材6の間に環状のエア室30が形成されている。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
ここで、実施例12に係る位置決め固定装置102に関して説明する。
図30,図31に示すように、ワークパレット101を鉛直方向と水平方向とに位置決めして固定するための位置決め固定装置102が設けられている。この位置決め固定装置102は、ベース側ユニット103と、ワークパレット101に設けられたリング部材104とを備えている。ベース側ユニット103は、下部ベース部材105と、ベース部材106と、クランプ機構108とを備えている。
ベース部材106は、リング部材104の下端基準面109を受けて鉛直方向に位置決め可能なZ基準面110と、水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部111aと複数の辺部分111bを有する正多角形に形成され且つ上方ほど小径化するテーパ係合雄部111と、リング部材104の開口部に挿入可能な筒部106aと備えている。リング部材104は、環状の下端基準面109と、この下端基準面109がベース部材106のZ基準面110に当接状態になるようにテーパ係合雄部111に上方から係合可能で且つ水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成されたテーパ係合雌部113とを備えている。テーパ係合雌部113の外周側壁部の径拡大方向への弾性変形を介して、テーパ係合雌部113がテーパ係合雄部111に密着状に係合する。尚、このリング部材104の半径方向の厚さは、ベース部材106に固定する際に弾性変形し易いように小さめに製作する事が望ましい。
クランプ機構108は、クランプ用油圧シリンダ114と、ボールロック機構115とを備えている。油圧シリンダ114は、環状ピストン部材117と、油圧作動室118の一部を形成する底蓋部材131とを有している。環状ピストン部材117は、環状ピストン部117aと、この環状ピストン部117aから上方へ延びる環状ピストンロッド117bとを有し、環状ピストンロッド117bの上部は筒部106aに上下摺動自在に内嵌されている。
ボールロック機構115は、筒部106bに形成された複数のボール保持孔123と、これらボール保持孔123に径方向へ可動に装着された複数のボール124と、リング部材104の上端部の内周側部分に複数のボール保持孔123に対応するように形成された複数のボール受容溝125と、環状ピストンロッド117bの外周部に複数のボール124を保持する複数のボール保持孔123に対応するように形成された複数のボール駆動用傾斜部127及び複数のボール退避用凹部128とを備えている。
底蓋部材131は、環状ピストン部材117の環状ピストン部117aに挿入され中心に貫通孔135を有する中心筒部131aと、油圧作動室118の底部を塞ぐ底壁部131bとを備えている。中心筒部131aと底壁部131bとは一体的に形成され、この底蓋部材131はベース部材106に固定されている。底蓋部材131の筒部131aと環状ピストン117と環状部材126との間に環状のバネ収容室133が形成され、このバネ収容室133には、環状ピストン117をクランプ方向(下方)へ弾性付勢する為の圧縮状態の皿バネ積層体120が収容されている。
底蓋部材131の中心筒部131aの上側外周部には、バネ収容室133の上端を塞ぐ環状部材126が設けられている。この環状部材126の上方からナット部材129を筒部131aに螺合することで、環状部材126が固定されている。底蓋部材131と環状ピストン部117aとの間に油圧作動室118が形成されている。底蓋部材131の中心筒部131aを貫通する貫通孔135の上端部には、プラグ部材136が着脱可能に装着されている。例えば、ワークパレット1にセンサやスイッチを設けてある場合には、プラグ部材136が取り外され、下方より貫通孔に導入したホースや電気ケーブル類をワークパレットへ導く。
ベース106の上側内周面と環状ピストンロッド部117bの外周面との隙間には環状空間140が形成されている。この環状空間140により、テーパ係合雌部113をテーパ係合雄部111に係合する際に、そのテーパ係合雌部113の外周側壁部の微小な径拡大方向への弾性変形と共にテーパ係合雄部111の内周側壁部の径縮小方向への弾性変形を介して、テーパ係合雌部113がテーパ係合雄部111に密着状に係合する。尚、この環状空間140の上端部は延長してボール保持孔123に連通されても良い。
以上、説明した位置決め固定装置102の作用・効果について説明する。
ワークピースが固定されたワークパレット101を工作機械のテーブルに位置決めして固定するとき、リング部材104とベース部材106の軸心回りの回転位相を一致させた状態で係合させ、テーパ係合雌部113をテーパ係合雄部111に軽く当接させ、リング部材104の下端基準面109を4つのZ基準面110に軽く当接させた状態にする。次に、油圧作動室118の油圧をドレン圧に切換えると、リング部材104をベース側ユニット103にクランプしたクランプ状態になり、リング部材104が、そのテーパ係合雌部113の外周側壁部の微小な径拡大方向への弾性変形とベース部材106のテーパ係合雄部111の内周側壁部の微小な径縮小方向への弾性変形を介して、ベース部材106に密着状態になり、下端基準面109がZ基準面110に密着状態になる。
下端基準面109をZ基準面110に密着させることにより、ワークパレット101を鉛直方向(Z方向)に高精度に位置決めすることができる。テーパ係合雌部113をテーパ係合雄部111に密着させることにより、ワークパレット101を水平方向へ高精度に位置決めすることができる。さらに、ベース部材106に対するワークパレット101の鉛直な軸心回りの回転位相を高精度で位置決めすることができ、ベース部材106に対してワークパレット101が軸心回りに回転しないように拘束することができる。
油圧シリンダ114の環状ピストンロッド117bの上部を筒部131aに上下摺動自在に内嵌し、この環状ピストンロッド117bの外周部に複数のボール保持孔123に対応するように形成された複数のボール駆動傾斜部127及び複数のボール退避凹部128を設けたため、環状ピストン部材117の軸心近傍部に貫通孔135を設けることができるので、この貫通孔135を利用してホースや電気信号ケーブル等を挿通させることができ、スペースを有効に活用することができる。その他の作用及び効果は、実施例1と同様に奏するので説明は省略する。
次に、実施例13に係る位置決め固定装置2Lに関して、図32〜図37に基づいて説明する。
この位置決め固定装置2Lにおいて、図32,図33に示すように、ベース部材6Lに形成されたテーパ係合雄部11Lは、水平断面が外側へ凸の8つの円弧状角部11aLと8つの辺部分11bLとを有し、これら水平断面における辺部分11bLの各々は、その中央部に形成された逃し凹部35と、この逃し凹部35の両側に形成された1対の係合密着部36とを有している。
図34〜図37に示すように、リング部材4Lに形成されたテーパ係合雌部13Lは、水平断面が外側へ凸の8つの円弧状角部13aLと8つの辺部分13bLとを有し、これら水平断面における辺部分13bLの各々は、その中央部に形成された逃し凹部38と、この逃し凹部38の両側に形成された1対の係合密着部39とを有している。尚、ここでいう辺部分とは、図37における範囲Aの部分を示すものであり、円弧状角部とは、図37における範囲Bの部分を示すものである。
テーパ係合雄部11Lの逃し凹部35は、ベース部材6Lのテーパ面に上下方向に沿って浅溝状に形成されている(図33参照)。テーパ係合雌部13Lの逃し凹部38は、リング部材4Lのテーパ面に上下方向に沿って浅溝状に形成されている(図35参照)。各々の逃し凹部35,38は、辺部分11bL,13bLの約1/2の領域に形成されている。1対の係合密着部36とそれに対向する1対の係合密着部39は平行状態になるように夫々形成されている(図37参照)。
このテーパ係合雄部11Lがテーパ係合雌部13Lに係合する際は、円弧状角部11aLと円弧状角部13aLとの間に僅かな隙間を設けながら、テーパ係合雌部13Lの外周側壁部の弾性変形を介して密着状に係合する。このとき、1対の係合密着部36と1対の係合密着部39が密着状に係合することで前記実施例1と比較して密着箇所の数が2倍になり水平方向への位置決め精度と回転拘束力が向上する。
また、辺部分11bLに逃し凹部35を、辺部分13bLに逃し凹部38を夫々設けたことにより1対の係合密着部36,39の圧縮応力が増大するので、テーパ係合雌部13Lの外周側壁部では径拡大方向への微小な弾性変形を促進し、テーパ係合雄部11Lの内周が壁部では径縮小方向への微小な弾性変形を促進し、密着性を向上することができる。さらに、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13のテーパ面全体を精密に研磨加工するのと比較して、本実施例では、逃し凹部35,38の表面を研磨加工する必要がないので、研磨加工コストを低減することができる。その他の構成、作用、効果は、前記実施例1と同様である。
次に、本実施例の辺部分11bL,13bLの部分的変更形態について説明する。
図38に示すように、第1例の辺部分11bM,13bMでは、1対の係合密着部36A,39Aは、逃し凹部35,38に近づくほど相手側へ接近するようにテーパ状に形成されている。
図39に示すように、第2例の辺部分11bN,13bNでは、1対の係合密着部36B,39Bは、逃し凹部35,38から遠のくほど相手側へ接近するテーパ状に形成されている。
図40に示すように、第3例の辺部分11bLでは、逃し凹部35と1対の係合密着部36は、テーパ係合雄部11Lにのみ形成され、1対の係合密着部36は対向するテーパ係合雌部13の直線状の辺部分13bと平行となるように形成されている。
図41に示すように、第4例の辺部分11bMでは、逃し凹部35と1対の係合密着部36Aは、テーパ係合雄部11Mにのみ形成され、1対の係合密着部36Aは逃し凹部35に近づくほど相手側に接近するようにテーパ状に形成されている。
図42に示すように、第5例の辺部分11bNでは、逃し凹部35と1対の係合密着部36Bは、テーパ係合雄部11Nにのみ形成され、1対の係合密着部36Bは逃し凹部35から遠のくほど相手側へ接近するようにテーパ状に形成されている。
図43に示すように、第6例の辺部分13bLでは、逃し凹部38と1対の係合密着部39は、テーパ係合雌部13Lにのみ形成され、1対の係合密着部39は対向するテーパ係合雄部11の辺部分11bと平行となるように形成されている。
図44に示すように、第7例の辺部分13bMでは、逃し凹部38と1対の係合密着部39Aは、テーパ係合雌部13Mにのみ形成され、1対の係合密着部39Aは逃し凹部38に近づくほど相手側に接近するようにテーパ状に形成されている。
図45に示すように、第8例の辺部分13bNでは、逃し凹部38と1対の係合密着部39Bは、テーパ係合雌部13Nにのみ形成され、1対の係合密着部39Bは逃し凹部38から遠のくほど相手側へ接近するようにテーパ状に形成されている。
前記実施例1のクランプ機構8に代えて適用可能なクランプ機構8Aについて説明する。図46に示すように、位置決め固定装置152Aのクランプ機構8Aは、クランプ用油圧シリンダ164Aとボールロック機構165Aとを備えている。ワークパレット1Aのワークパレット本体151aとリング部材154Aの係止部154aとの間には、プルスタッド157の鍔部157aが挟持され、プルスタッド157が固定されている。ロッド部167aの先端筒部167bに形成された複数のボール保持孔173に複数のボール174が保持され、ベース部材156Aのテーパ環状部156aの内周側部分には、リセス178と下方程小径化するテーパ面177が形成されている。
クランプ時には、油室168の油圧をドレン圧に切り換えると皿バネ積層体171の弾性力でピストン部材167が下降駆動され、テーパ面177により複数のボール174が径方向内側へ駆動されてプルスタッド157の頭部に係合して、プルスタッド157を下方へ押圧する(図46の左半部分参照)。クランプ解除時には、油室168に油圧を供給してピストン部材167を上昇して、複数のボール174をリセス178に部分的に退避させ、クランプを解除する(図46の右半部分参照)。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
前記実施例1のクランプ機構8に代えて適用可能なクランプ機構8Bについて説明する。図47に示すように、この位置決め固定装置152Bのクランプ機構8Bでは、前記ベース部材156Aのテーパ環状部156aを省略して、リング部材154Bの内周側部分にボールロック機構165Bのリセス178とテーパ面177が形成されている。クランプ時には、クランプ用油圧シリンダ164Bのピストン部材167が下降駆動されると、複数のボール保持孔173を介して複数のボール174がプルスタッド157とテーパ面177を下方へ押圧し、ワークパレット151Bをベース部材156Bにクランプする(図47の左半部分参照)。クランプ解除時には、ピストン部材167を上昇させて、複数のボール174をリセス178に部分的に退避させ、クランプを解除する(図47の右半部分参照)。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
前記実施例1のクランプ機構8に代えて適用可能なクランプ機構8Cについて説明する。図48に示すように、位置決め固定装置152Cのクランプ機構8Cは、クランプ用油圧シリンダ164Cとボールロック機構165Cとを備えている。ピストン部材187の筒状ロッド部187aの先端内周側にはテーパ面187bが形成されている。ベース部材156Cにボルトで固定されたボール保持部材166は、複数のボール保持孔173が形成された筒部166aを有している。
クランプ時には、皿バネ積層体171によりピストン部材187が上昇駆動され、テーパ面187bが複数のボール174を径方向内側へ駆動して、固定されたワークパレット151Cに一体的に形成されたプルスタッド157Cの頭部に係合し、ワークパレット151Cをリング部材154Cを介してベース部材156Cにクランプする。クランプ解除時には、環状の油室185に油圧を供給してピストン部材187を下降して、複数のボール174をロッド部187aの先端側の環状空間175に退避可能にし、クランプを解除する。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
前記実施例1のクランプ機構8に代えて適用可能なクランプ機構8Dについて説明する。図49に示すように、位置決め固定装置152Dのクランプ機構8Dは、クランプ用油圧シリンダ164Dと前記複数のボール174の代わりに複数の係合ピン189を採用したロック機構188とを備えている。クランプ時には、テーパ面187bにより複数の係合ピン189は径方向内側へ駆動されて、プルスタッド157Dの頭部に係合し、ワークパレット151Dをリング部材154Dを介してベース部材156Dにクランプする。クランプ解除時には、ピストン部材187が下降して、複数の係合ピン189を環状空間175に退避可能にし、クランプを解除する。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
前記実施例1のクランプ機構8に代えて適用可能なクランプ機構8Eについて説明する。図50に示すように、位置決め固定装置152Eのクランプ機構8Eは、クランプ用油圧シリンダ164Eとコレット機構190とを備えている。クランプ時には、ピストン部材192のロッド部192aの頭部192bが複数のコレット191の基部191aを下方に押圧し、コレット191の先端部191bがベース部材156Eの内周側壁部の上端部によって径方向内側に駆動され、プルスタッド157Eの頭部に係合し、ワークパレット151Eをリング部材154Eを介してベース部材156Eにクランプする。クランプ解除時には、ロッド部192aが基部191aを上方に押圧し、コレット191の逃し溝191cが内周側壁部の上端部に係合し、クランプを解除する。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
前記実施例1のクランプ機構8に代えて適用可能なクランプ機構8Fについて説明する。図51に示すように、位置決め固定装置152Fのクランプ機構8Fは、ダイヤフラム機構195を備えている。ダイヤフラム196は、厚さ約1mm位の金属板で構成され、ベース部材156Fの内部空間156bに配設され、その外周部がベース部材156Fに固定されている。クランプ時には、ダイヤフラム196の上面の中央部に等間隔に設けられた複数の係合部材197がプルスタッド157Fの頭部に係合し、ワークパレット151Fをリング部材154Fを介してベース部材156F。クランプ解除時には、エア室198に加圧エアを供給し、ダイヤフラム196が上方へ弾性変形することで複数の係合部材197の先端部が外側へ移動し、クランプが解除される。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
前記リング部材をワークパレットに一体的に形成したワークパレット1Dについて説明する。図52,図53に示すように、ワークパレット1Dは、上下方向の厚さの大きい平面視にて正方形の鋼製の板部材からなる。このワークパレット1Dには、リング部材4Zが一体的に形成されている。リング部材4Zには、円形開口4cが形成されている。この円形開口4cの上方近傍において、ワークパレット1Dには円形凹部1bが形成されている。リング部材4Zの上端部分には8つのボール受容溝25が形成され、リング部材4Zの内周側部分には、水平断面が正八角形に形成されたテーパ係合雌部13が形成されている。リング部材4Zの下端部分には、開口部4cを囲むように環状の下端基準面9が形成されている。その他の構成、作用、効果は、実施例1と同様である。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[1]ワークパレット1をベース部材6にクランプする際に、テーパ係合雄部11の径縮小方向への弾性変形を介してテーパ係合雌部13に密着状に係合するように構成しても良いし、テーパ係合雄部11とテーパ係合雌部13の両方が弾性変形して密着状に係合するように構成しても良い。
[2]ボールロック機構15のボール保持孔23、ボール24、ボール受容溝25などの数は、テーパ係合雄部11の正多角形の形状に応じてその数を適宜変更しても良い。
[3]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明のワークパレット位置決め固定装置は、マシニングセンタ等の工作機械に使用されるワークパレットを3次元的に位置決めし且つ鉛直軸心回りの回転を拘束するために利用することができる。

Claims (25)

  1. ワークパレットに設けられたリング部材と、このリング部材が上方から係合可能なベース部材とを有し、リング部材をベース部材に対して鉛直方向と水平方向に位置決めし且つリング部材のベース部材に対する鉛直軸心の回りの回転を拘束するワークパレット位置決め固定装置において、
    前記ベース部材は、鉛直な軸心と、リング部材の下端基準面を受け止めて鉛直方向に位置決め可能なZ基準面と、水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成され且つ上方ほど小径化するテーパ係合雄部とを備え、このテーパ係合雄部はベース部材に一体的に形成され、
    前記リング部材は、鉛直な軸心と、前記下端基準面がZ基準面に当接状態になるように前記テーパ係合雄部に係合可能で且つ水平断面が外側へ凸の複数の円弧状角部と複数の辺部分とを有する正多角形に形成されたテーパ係合雌部とを備え、このテーパ係合雌部はリング部材に一体的に形成され、
    前記ベース部材にリング部材を固定する為のクランプ機構を設け、
    前記テーパ係合雌部の外周側壁部とテーパ係合雄部の内周側壁部の少なくとも一方の径方向への弾性変形を介して、前記テーパ係合雌部がテーパ係合雄部に密着状に係合するように構成されたことを特徴とするワークパレット位置決め固定装置。
  2. 前記クランプ機構は、クランプ用油圧シリンダと、ベース部材とリング部材とに設けたボールロック機構とを有することを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  3. 前記ボールロック機構は、前記ベース部材の上端部分に形成されてリング部材の円形開口に挿入される筒部と、この筒部に形成された複数のボール保持孔と、これら複数のボール保持孔に径方向へ可動に夫々保持された複数のボールと、前記リング部材の上端部の内周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール受容溝と、油圧シリンダのピストンロッドの上端部に設けられて筒部に上下摺動自在に配設された円板部材と、この円板部材の外周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール駆動用傾斜部及び複数のボール退避用凹部を有することを特徴とする請求項2に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  4. 前記テーパ係合雄部は、前記複数のボールとZ基準面の径方向中央を結ぶ円錐面よりも内周側に位置していることを特徴とする請求項3に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  5. 前記ベース部材の筒部に設けられた前記複数のボール保持孔と複数のボールは、前記テーパ係合雄部の複数の辺部分の中央部に対応するように位置していることを特徴とする請求項3に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  6. 前記ベース部材と円板部材の間に形成され加圧エアが供給される環状のエア室と、
    前記筒部に前記エア室に連通状に形成された複数のエアノズルと、
    前記下端基準面とZ基準面の間にエアブローする為の複数の水平エアノズルと、
    前記複数の水平エアノズルに前記エア室から加圧エアを供給する複数のエア通路とを設けたことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のワークパレット位置決め固定装置。
  7. 前記リング部材は、前記テーパ係合雌部の複数の辺部分が前記テーパ係合雄部の複数の辺部分に密着状に係合する際の径拡大方向への弾性変形を促進する弾性変形促進部を有することを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  8. 前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に下端開放状に形成された平面視にて円弧状の複数の円弧溝を備えたことを特徴とする請求項7に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  9. 前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に上端開放状に形成された平面視にて円弧状の複数の円弧溝を備えたことを特徴とする請求項7に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  10. 前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に形成された下端解放状の環状溝を備えたことを特徴とする請求項7に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  11. 前記環状溝より内周側の環状壁に周方向適当間隔おきに径方向向きの複数のスリットを備えたことを特徴とする請求項10に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  12. 前記弾性変形促進部は、前記環状溝より内周側の環状壁と環状溝の上方近傍部に上下方向に偏平に形成された環状溝を備えたことを特徴とする請求項10に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  13. 前記弾性変形促進部は、前記テーパ係合雌部を囲繞する壁部に周方向適当間隔おきに形成された径方向向きの複数のスリットを備えたことを特徴とする請求項7に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  14. 前記ベース部材に鉛直向きの複数の位置決めピンを設け、前記リング部材にそれら位置決めピンが挿入される複数のピン孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  15. 前記ベース部材に鉛直向きの複数の位置決めピンを設け、前記ワークパレットにそれら位置決めピンが挿入される複数のピン穴又は切欠き穴を設けたことを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  16. 前記テーパ係合雄部の水平断面の正多角形は、8つの円弧状角部と8つの辺部分を有する正八角形であることを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  17. 前記テーパ係合雄部の水平断面の正多角形は、6つの円弧状角部と6つの辺部分を有する正六角形であることを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  18. 前記油圧シリンダは、前記ボールロック機構をクランプ駆動する為の皿バネ積層体を備えていることを特徴とする請求項2に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  19. 前記油圧シリンダは、前記ボールロック機構をアンクランプ駆動する為の油圧が供給される油圧作動室を有することを特徴とする請求項2又は18に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  20. 前記ボールロック機構は、前記ベース部材の上端部分に形成されてリング部材の円形開口に挿入される筒部と、この筒部に形成された複数のボール保持孔と、これら複数のボール保持孔に径方向へ可動に夫々保持された複数のボールと、前記リング部材の上端部の内周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール受容溝と、前記油圧シリンダの環状ピストン部材と、この環状ピストン部材の環状ピストンロッドの外周部に複数のボール保持孔に対応するように形成された複数のボール駆動用傾斜部及び複数のボール退避用凹部を有することを特徴とする請求項2に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  21. 前記環状ピストン部材のピストン部に挿入され中心に貫通孔を有する中心筒部と、この中心筒部と一体的に形成された底蓋部材であって油圧作動室の底部を塞ぎベース部材に固定された底蓋部材とを設けたことを特徴とする請求項20に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  22. 前記テーパ係合雄部の前記水平断面における複数の辺部分の各々が、外側へ僅かに膨らんだ円弧状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  23. 前記テーパ係合雄部の前記水平断面における複数の辺部分の各々が、直線状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  24. 前記テーパ係合雌部の前記水平断面における複数の辺部分の各々は、その中央部に形成された逃し凹部と、この逃し凹部の両側に形成された1対の係合密着部とを有することを特徴とする請求項1に記載のワークパレット位置決め固定装置。
  25. 前記テーパ係合雄部の前記水平断面における複数の辺部分の各々は、その中央部に形成された逃し凹部と、この逃し凹部の両側に形成された1対の係合密着部とを有することを特徴とする請求項1又は24に記載のワークパレット位置決め固定装置。
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