JPWO2009054438A1 - アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機 - Google Patents

アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009054438A1
JPWO2009054438A1 JP2009538245A JP2009538245A JPWO2009054438A1 JP WO2009054438 A1 JPWO2009054438 A1 JP WO2009054438A1 JP 2009538245 A JP2009538245 A JP 2009538245A JP 2009538245 A JP2009538245 A JP 2009538245A JP WO2009054438 A1 JPWO2009054438 A1 JP WO2009054438A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
conductor portion
surface conductor
antenna device
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009538245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5375614B2 (ja
Inventor
康正 張原
康正 張原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2009538245A priority Critical patent/JP5375614B2/ja
Publication of JPWO2009054438A1 publication Critical patent/JPWO2009054438A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5375614B2 publication Critical patent/JP5375614B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
    • H01Q9/0421Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna with a shorting wall or a shorting pin at one end of the element

Abstract

本発明は、製造バラツキによる歩留まりの低下を抑えることができ、小型で高性能なアンテナ装置を提供することを目的とする。本発明によるアンテナ装置100は、直接給電型λ/4逆Fアンテナであり、アンテナブロック10と、このアンテナブロック10が実装された実装基板20とを備えている。アンテナブロック10の基体11に形成された第1及び第2のパッド電極13、14、側面導体部17及び上面導体部12は、一本の連続する放射導体を構成している。第2の側面導体部17にはギャップ18が設けられており、ギャップ18の形成位置における基体11の表面にはトレンチが形成されている。第1のランド23とグランドパターン22との間には、接地電極としてのインピーダンス調整パターン27が設けられている。つまり、アンテナブロック自体に接地電極をもたない構造であるため、製造バラツキを抑えることができる。

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、携帯電話等に内蔵され、ブルートゥースやGPS用のアンテナとして好ましく用いられる表面実装型アンテナの導体パターン構造に関するものである。また本発明は、このアンテナ装置を用いた無線通信機に関するものである。
携帯電話等の小型携帯端末に内蔵されるチップアンテナには、小型化が可能であり、インピーダンス整合も容易な逆Fアンテナが好ましく使用されている(特許文献1、図9〜図10参照)。逆Fアンテナの構成は、例えば図12に示すように、誘電体ブロック2のいずれかの面に給電電極9と接地電極3を備えたものが一般的である。
チップアンテナの実装形態にはグランドクリアランスタイプとオングランドタイプの2種類がある。グランドクリアランスタイプのチップアンテナは、実装基板上のグランドパターンの一部を除去して形成されたチップアンテナよりも大きなグランドクリアランス領域内に実装される。ここで、グランドクリアランスタイプは、グランドクリアランス領域をアンテナの実装面のみならずその裏面又は下層の領域においても確保する形態であり、オングランドタイプは、チップアンテナとほぼ同等のアンテナ使用領域を実装面だけに設ける形態である。
グランドクリアランスタイプの場合、チップアンテナの下方にはグランド面が全く存在しないのでチップアンテナ自体は低背となるが、基板面積が広く占有されるという問題がある。一方、オングランドタイプの場合、実装面および下方の領域にもグランドパターンが設けられていることから、グランドクリアランスタイプに比べてアンテナの背は高いが、多層基板の表面をアンテナの実装面とし、実装面および内層をグランドパターン層とすることで、基板の裏面を部品実装領域として使用することができ、アンテナの実質的な小型化を図ることができる。
一方、チップアンテナの給電方式には直接給電方式とギャップ給電方式がある(特許文献1参照)。オングランドタイプのアンテナ実装においてギャップ給電方式を採用した場合、実装基板上におけるアンテナの位置やグランドパターンとの位置の違いにより結合容量も大きく変化し、アンテナ特性が大きく変化する。そのため、オングランドタイプのアンテナ実装方式においては、直接給電方式が好ましく採用されている。
さらに、自由空間でのλ/4よりも極端に小さい限られた体積の中で所望の共振周波数を得るため、放射電極を折り返した構造のチップアンテナも知られている(特許文献2参照)。
特開2003−46322号公報 特開2003−46314号公報
上述の通り、従来の逆Fアンテナは、誘電体ブロックのいずれかの面に給電電極及び接地電極を備えた構成を有している。しかしながら、これらの電極パターンは導体ペーストのスクリーン印刷により形成されるため、印刷バラツキによってアンテナの共振周波数やインピーダンス整合にバラツキが生じるという問題がある。また、アンテナ長を確保するため放射電極を折り返し構造とした場合には、電流の向きが互いに打ち消し合うので、効率が劣化するという問題がある。さらに、構造が複雑化するため、量産時において共振周波数のバラツキの原因になり、歩留まりが低下するという問題がある。
また、チップアンテナの共振周波数やインピーダンスは、実装基板の構造や周囲に実装される各種電子部品、さらには筐体の影響を受けて変化する。そのため、機種ごとにアンテナのインピーダンスや共振周波数を調整する必要があるが、従来のチップアンテナにおいては、機種ごとにアンテナの導体パターンを調整しなくてはならない。
したがって、本発明の目的は、製造バラツキによる歩留まりの低下を抑えることができ、小型で高性能なアンテナ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、そのようなアンテナ装置を用いて構成された小型で高性能な無線通信機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のアンテナ装置は、アンテナブロックと、アンテナブロックが実装された実装基板とを備え、アンテナブロックは、略直方体状の誘電体又は磁性体からなる基体と、基体の上面に形成された上面導体部と、基体の底面の長手方向の両端部にそれぞれ形成された第1及び第2のパッド電極と、基体の第1の側面に形成され、上面導体部と第1のパッド電極とを直接接続する第1の側面導体部と、基体の第2の側面に形成され、所定幅のギャップを有し、上面導体部と第2のパッド電極とをギャップを介して接続する第2の側面導体部とを備え、実装基板は、一方の主面に設けられたアンテナブロックの実装領域と、第1及び第2のパッド電極の位置に対応してそれぞれ実装領域内に設けられた第1及び第2のランドパターンと、実装領域の周囲に設けられた第1のグランドパターンと、第1のランドパターンに接続された給電ラインと、第1のランドパターンと第1のグランドパターンとを接続する第1のインピーダンス調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置によれば、実装基板上に設けられた第1のインピーダンス調整手段が逆Fアンテナの接地電極として機能し、アンテナブロック自体が接地電極をもたない構造であることから、接地電極の位置ずれによるアンテナ特性のバラツキを抑えることができる。また、放射電極の先端部にギャップを設け、この容量を調節することで共振周波数を下げることができる。したがって、放射電極を折り返し構造のない直線的なパターンとすることができ、小型で高効率なアンテナを実現できる。
本発明において、実装基板は、実装領域の下方に設けられた第2のグランドパターンをさらに備えることが好ましい。このように、本発明のアンテナ装置はオングランドタイプであり、基板面積を過度に占有しないので、基板面積の有効利用を図ることができ、アンテナ装置の実質的な小型化を図ることができる。
本発明のアンテナ装置は、給電ラインと第1のグランドパターンとを接続する第2のインピーダンス調整手段をさらに備えることが好ましい。これによれば、アンテナブロックを実装基板上に実装した際、インピーダンスをさらに微調整することができる。さらに、アンテナ構造を変えることなく共振周波数を調整することができる。
本発明のアンテナ装置は、第2のランドパターンと第1のグランドパターンとを接続する第1の周波数調整手段をさらに備えることが好ましい。これによれば、アンテナ構造を変えることなく共振周波数を調整することができる。
本発明において、アンテナブロックは、基体の底面の長手方向の中央部に形成された第3のパッド電極をさらに備えることが好ましく、実装基板は、第3のパッド電極の位置に対応して実装領域内に設けられた第3のランドパターンをさらに備えることが好ましい。この場合において、本発明のアンテナ装置は、実装基板上に設けられ、第3のランドパターンと第1のグランドパターンとを接続する第2の周波数調整手段をさらに備えることが好ましい。これによれば、アンテナブロックを実装基板上に実装する際、共振周波数を微調整することができる。
本発明のアンテナ装置は、基体の第2の側面におけるギャップの形成位置にトレンチが設けられていることが好ましい。これによれば、非常に精度の高いギャップを形成することが可能となる。さらに、トレンチの断面形状は略U字状であることが好ましい。トレンチの断面形状が略U字状であれば、角部を起点とするクラックが生じることがないため、基体11の強度を高めることができる。
本発明において、第1の側面導体部は、基体の幅よりも狭いくびれ部分を有することが好ましい。これによれば、第1の側面導体部を略I字状又は略T字状の導体パターンとして構成することができ、基体の材料ロット間で生じる誘電率のバラツキを吸収し、アンテナ特性を一定にすることができる。
本発明のアンテナ装置は、前記第1及び第2の側面と異なる基体の第3及び第4の側面に穴部が設けられていることが好ましい。穴部は貫通孔であってもよく、貫通していなくてもよい。基体の第3及び第4の側面に穴部を設けた場合には、基体の軽量化、つまりアンテナ装置全体の軽量化を図ることができる。
本発明において、前記上面導体部は、基体の上面の幅方向中央に設けられた第1の上面導体部と、第1の上面導体部の少なくとも片側において第1の上面導体部と平行に設けられた第2の上面導体部を含み、第1の上面導体部の一端は、第2の側面導体部を介して前記第2の上面導体部の一端に接続されており、第2の上面導体部の他端は開放されていることが好ましい。この場合において、前記上面導体部は、基体の上面の幅方向中央に設けられた第1の上面導体部と、第1の上面導体部の両側において第1の上面導体部と平行に設けられた第2及び第3の上面導体部を含み、第1の上面導体部の一端は、第2の側面導体部を介して第2及び第3の上面導体部の一端に接続されており、第2及び第3の上面導体部の他端は開放されていることが特に好ましい。
この構成によれば、基体の上面に形成された放射導体が折り返し構造であることから、基体自体を小型化しても所望の電気長を確保することができ、共振周波数の低いアンテナを実現することができ、良好な放射特性を得ることができる。また、第1の上面導体部と第2及び第3の上面導体部との間の折り返し位置にギャップを有する第2の側面導体部を介在させているので、実装基板上の位置によらず安定したアンテナ特性を得ることができる。また特に、第1の上面導体部の両側に第2及び第3の上面導体部をそれぞれ設けた場合には、左右対称なパターンレイアウトとすることができる。したがって、アンテナ設計が容易となり、実装上の制約を少なくすることができる。
本発明の上記目的はまた、本発明によるアンテナ装置が設けられた無線通信機によっても達成される。
このように、本発明によれば、製造バラツキによる歩留まりの低下を抑えることができ、小型で高性能なアンテナ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記アンテナ装置を用いて構成された小型で高性能な無線通信機を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置の構成を示す略斜視図である。また、図2は、図1に示すアンテナブロックの展開図である。
図1に示すように、本実施形態によるアンテナ装置100は、アンテナブロック10と、このアンテナブロック10が実装された実装基板20とを備えている。
図2に示すように、アンテナブロック10は、直方体状の誘電体からなる基体11と、基体11の上面11Aに形成された上面導体部12と、基体11の底面11Bに形成された第1乃至第3のパッド電極13〜15と、基体の11の長手方向と直交する第1の側面11Cに形成された第1の側面導体部16と、第1の側面11Cと対向する第2の側面11Dに形成された第2の側面導体部17とを備えている。なお、基体11の長手方向と平行な第3及び第4の側面11E、11Fには導体パターンは形成されていない。
基体11の大きさは、目的とするアンテナ特性に応じて適宜設定すればよい。特に限定されるものではないが、本実施形態においては10×2×4(mm)とすることができる。
基体11の材料としては、特に限定されるものではないが、Ba−Nd−Ti系材料(比誘電率80〜120)、Nd−Al−Ca−Ti系材料(比誘電率43〜46)、Li−Al−Sr−Ti(比誘電率38〜41)、Ba−Ti系材料(比誘電率34〜36)、Ba−Mg−W系材料(比誘電率20〜22)、Mg−Ca−Ti系材料(比誘電率19〜21)、サファイヤ(比誘電率9〜10)、アルミナセラミックス(比誘電率9〜10)、コージライトセラミックス(比誘電率4〜6)などを用いることができる。基体11は、金型を用いてこれらの材料を焼成することによって作製される。
誘電体材料は、目的とする周波数に応じて適宜選択すればよい。比誘電率εが大きくなるほど大きな波長短縮効果が得られるので、放射導体の長さをより短くすることができるが、必ずしも比誘電率εが大きければよいという分けではなく、適切な値が存在する。したがって、例えば、目的とする周波数が2.40GHzである場合、比誘電率εが5〜30程度の材料を用いることが好ましい。これによれば、十分な利得を確保しつつ放射導体の小型化を図ることができる。比誘電率εが5〜30程度である材料としては、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックを好ましく挙げることができる。Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックとしては、TiO、MgO、CaO、MnO、SiOを含有するMg−Ca−Ti系誘電体セラミックを用いることが特に好ましい。
上面導体部12は、基体11の上面11Aの略全面に形成された導体パターンである。上面導体部12の長手方向の一端は、第1の側面導体部16を介して第1のパッド電極13に接続されている。また、上面導体部12の長手方向の他端は、第2の側面導体部17を介して第2のパッド電極14に接続されている。これにより、第1及び第2のパッド電極13、14、第1及び第2の側面導体部16、17及び上面導体部12は、連続する略直線状の放射導体を構成している。このように、放射導体が基体11の複数の面にわたって形成されているので、基体11自体を小型化しても所望の電気長を確保することができる。
第1及び第2のパッド電極13、14は、基体11の底面11Bの長手方向の一端及び他端にそれぞれ形成された矩形状の導体パターンである。また、第3のパッド電極15は、基体11の底面11Bの長手方向の中央部に形成された導体パターンであり、第1のパッド電極13と第2のパッド電極14との間に設けられている。第1及び第2のパッド電極13、14の大きさは同一であることが好ましく、第1乃至第3のパッド電極13〜15は、基体11の上下面11A、11Bに垂直な軸(Z軸)を基準にして180度回転させたとき同一形状となるよう対称性を有することが好ましい。これによれば、実装基板上のレイアウト設計を容易にすることができ、アンテナ特性の安定化、信頼性の向上を図ることができる。
第1の側面導体部16は、基体11の第1の側面11Cに形成された略I字型の導体パターンである。つまり、第1の側面11Cの幅よりも狭いくびれ部分16aを有している。特に限定されるものではないが、基体11の幅が2mmであるときの第1の側面導体部16のくびれ部分16aの幅は1mm程度であることが好ましい。アンテナの共振周波数は、放射導体の幅が狭くなるほど低くなり、給電点に近いところほど放射導体の幅が共振周波数に与える影響は大きい。そのため、第1の側面導体部16をI字型の導体パターンとして形成し、くびれ部分16aの幅を調整することにより、基体11の製造ロッド間で生じる誘電率のバラツキを吸収することができ、アンテナの共振周波数を一定にすることができる。
第2の側面導体部17は、ギャップ18の形成領域を除いた基体11の第2の側面11Dの略全面に形成された導体パターンである。ギャップ18は、底面に近い位置、つまり給電点から最も離れた先端部分に設けられている。放射導体の先端部分は、アンテナ周波数に対して敏感な部分であるが、この位置にギャップを形成することにより、アンテナの共振周波数を低くすることができるだけでなく、共振周波数の精度を高めることができる。
図3は、ギャップ18付近の構造を示す略斜視図である。
図3に示すように、ギャップ18の形成位置における基体11の表面には、トレンチ11Tが形成されていることが好ましい。このトレンチ11Tは、金型を用いた基体11の成型時において、基体11と同時に成型されたものである。通常、基体11の表面の導体パターンはスクリーン印刷により形成されるが、スクリーン印刷の精度は50μm程度とそれほど高くない。そのため、印刷ずれによってギャップ18の幅や形状が変化し、アンテナ特性のバラツキが生じやすい。これに対し、金型を用いたトレンチ11Tの加工精度は5μm程度と非常に高い。また、焼成体の縮率バラツキによるトレンチ形状のバラツキも、印刷バラツキに比べると非常に小さい。そのため、トレンチ11Tが形成された基体11の側面にスクリーン印刷を行えば、トレンチ11Tの存在によってギャップ18が必然的に形成されるだけでなく、ギャップ幅も正確に規定することができる。
図4は、ギャップ18の形状の他の例を示す略断面図である。
図4に示すように、ギャップ18の形成位置における基体11の第2の側面11Dにはトレンチ11Uが形成されているが、このトレンチ11Uは、図3に示した角部を有するトレンチ11Tと異なり、角部のない湾曲面で構成されている点を特徴としている。つまり、このトレンチ11Uの断面形状は略U字状である。このようなトレンチ11Uがこのような湾曲面を有する場合には、角部を起点にしてクラックが生じることがないため、基体11の強度を高めることができる。
以上、基体11の各面に形成されたこれらの導体パターンは、基体11の第3及び第4の側面11E、11Fと平行な平面を基準にして左右対称となるように形成されていることが好ましい。これによれば、Z軸を基準としてアンテナブロックの向きを180度回転させても実装基板20の端部側から見たアンテナブロックの導体パターンの形状が実質的に同じになることから、実装する向きによってアンテナ特性が大きく変化することがなく、アンテナ設計を容易にすることができる。
図5は、実装基板20の構成を示す略平面図である。
図5(a)及び図1に示すように、実装基板20は、グランドパターンが設けられていないグランドクリアランス領域21と、グランドクリアランス領域21の周囲に設けられたグランドパターン22と、グランドクリアランス領域21内に設けられた第1乃至第3のランド23〜25と、第1のランド23に接続された給電ライン26とを備えている。また、実装基板20は、第1のランド23とグランドパターン22とを接続するインピーダンス調整パターン27と、第2のランド24とグランドパターン22とを接続する周波数調整パターン28とを備えている。なお、破線で示す領域はアンテナブロック10の実装領域(アンテナ実装領域)21aである。また、図示しないが、実装基板20には無線通信機を構成するための様々な電子部品が実装されている。
グランドクリアランス領域21は、実装基板20の端部に沿って設けられている。そのため、グランドクリアランス領域21の周囲3方向はグランドパターン22に囲まれているが、残りの一方向は基板の存在しない開放空間である。グランドパターン22は、実装基板20の表面にのみ形成されており、また、図5(b)に示すように、実装基板20の裏面又は内層にはグランドパターン29が設けられており、グランドパターン29はアンテナ実装領域21aの直下にも存在している。つまり、本実施形態の実装基板20はオングランドタイプである。
グランドクリアランス領域21内の第1のランド23は、アンテナブロック10の第1のパッド電極13に対応しており、第2のランド24は第2のパッド電極14に対応しており、第3のランド25は第3のパッド電極15に対応している。したがって、実装基板20上にアンテナブロック10を実装したとき、第1のパッド電極13は第1のランド23、第2のパッド電極14は第2のランド24、第3のパッド電極15は第3のランドにそれぞれ半田接続される。
第1のランド23とグランドパターン22との間には、第1のインピーダンス調整手段である導体パターン(インピーダンス調整パターン)27が設けられている。本実施形態のインピーダンス調整パターン27は矩形状の導体パターンであり、且つ、基板の端部側に位置するインピーダンス調整パターン27の一辺27bと、基板の端部側に位置する第1のランド23の一辺23bは、同一直線上に位置している。なお、アンテナのインピーダンスの調整は、インピーダンス調整パターン27の幅の変更によって行うことができる。
第2のランド24とグランドパターン22との間には、第1の周波数調整手段である導体パターン(周波数調整パターン)28が設けられている。本実施形態の周波数調整パターン28は矩形状の導体パターンであり、且つ、基板の端部側に位置する周波数調整パターン28の一辺28bと、基板の端部側に位置する第2のランド24の一辺24bは、同一直線上に位置している。なお、アンテナの共振周波数の調整は、周波数調整パターン28の幅の変更によって行うことができる。
給電ライン26は第1のランド23に接続されており、給電ライン26とグランドパターン22との間には第2のインピーダンス調整手段であるチップリアクタ31が実装されている。チップリアクタ31の実装位置は、グランドクリアランス領域21の外側であって、このグランドクリアランス領域21にできるだけ近い位置であることが好ましい。
第3のランド25とグランドパターン22との間には第2の周波数調整手段であるチップリアクタ32が実装されている。チップリアクタ32は、第3のランド25のリード部分25aとグランドパターン22との間に直列に挿入されている。チップリアクタ32の実装位置は、グランドクリアランス領域21の外側であって、グランドパターン22にできるだけ近い位置であることが好ましい。
以上のようなアンテナ装置100において、給電ライン26からアンテナブロック10に供給された電流は、第1のパッド電極13、第1の側面導体部16、上面導体部12、第2の側面導体部17、及び第2のパッド電極14を通って最終的にはグランドパターン22に流れ込む。また、アンテナブロック10に供給された電流の一部は、インピーダンス調整パターン27を通って直ちにグランドパターン22に流れる。このように、第1のパッド電極13がインピーダンス調整パターン27を介してグランドパターン22に接続されており、放射導体が給電点付近において短絡されていることから、アンテナ装置100は逆Fアンテナとしての構成を有している。こうしてアンテナ装置100に電流が流れることにより所定の電界も発生し、実装基板20上の導体パターンを含めたアンテナブロック全体がアンテナとして機能する。
図6は、本実施形態のアンテナ装置100の特性(実施例1)と従来のアンテナ装置(図8参照)の特性との比較を示すグラフであり、横軸は周波数、縦軸はアンテナ効率を示している。
図6に示すように、本実施形態のアンテナ装置100のアンテナ効率は、測定周波数の範囲において常に従来品よりも良いことが分かる。アンテナの中心周波数は共に2.4GHz付近であり、このときのアンテナ装置100のアンテナ効率は約85%、従来品のアンテナ装置のアンテナ効率は約80%である。
以上説明したように、本実施形態のアンテナ装置100によれば、実装基板上に設けられた第1のインピーダンス調整手段が逆Fアンテナの接地電極として機能し、アンテナブロック自体に接地電極をもたない構造であることから、アンテナブロックにスクリーン印刷された接地電極の位置ずれによる特性バラツキを抑えることができる。また、放射電極の先端部にギャップを形成し、先端部の容量を調節することで、共振周波数を調整することができるだけでなく、より大きな波長短縮効果を得ることができる。よって、放射導体を折り返すことなく直線的なパターンとすることができ、小型で高効率なアンテナを実現できる。
また、本実施形態のアンテナ装置100によれば、実装基板側の導体パターンやチップリアクタを用いて共振周波数やインピーダンスを調整するため、アンテナ構造を変えることなく共振周波数を調整することができる。
さらに、本実施形態のアンテナ装置100によれば、基体11の長手方向と平行な第3及び第4の側面11E、11Fに導体パターンを形成する必要がないので、歩留まりが低下する要素も少なく、製造工程も短くすることができ、比較的安価な直接給電型逆Fチップアンテナを提供することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置200のアンテナブロック50の構成を示す展開図である。
図7に示すように、本実施形態のアンテナ装置200は、アンテナブロック50を備え、アンテナブロック50を構成する基体11の第3及び第4の側面11E、11Fに穴部11Hが形成されている点を特徴としている。基体11の側面には導体パターンが形成されていないことから、穴部11Hを形成して基体11の軽量化を図ったものである。なお、穴部11Hの深さや数は特に限定されない。また、図示の穴部11Hは貫通していないが、貫通穴を形成することも可能である。このように、本実施形態のアンテナ装置200によれば、第1の実施形態による発明の効果に加えて、アンテナ装置200全体の軽量化を図ることができる。また、基体の11実効誘電率が下がることから、高効率化が可能である。さらに、側面導体部の形状と合わせての特性調整が可能となり、自由度の高い設計が可能となる。
図8は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置の構成を示す略斜視図である。また、図9は、図8に示すアンテナブロックの展開図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態のアンテナ装置300は、アンテナブロック10を構成する基体11の上面に第1〜第3の上面導体部12A〜12Cが設けられている点を特徴としている。
第1の上面導体部12Aは、基体11の上面11Aの幅方向中央に設けられた帯状の導体パターンであり、基体11の長手方向の全長に亘って延設されている。第1の上面導体部12Aの長手方向の一端は、第1の側面導体部16を介して第1のパッド電極13に接続されている。また、第1の上面導体部12Aの長手方向の他端は、第2の側面導体部17を介して第2のパッド電極14に接続されている。
第2及び第3の上面導体部12B,12Cは、第1の上面導体部11Aと共に基体11の上面11Aに設けられた帯状の導体パターンであって、第1の上面導体部12Aの両側に設けられている。第2及び第3の上面導体部12B,12Cは、基体11の上面11Aのエッジに沿って第2の上面導体部11Aと平行に設けられている。第2及び第3の上面導体部12B,12Cの幅は、第1の上面導体部12Aよりも狭く設定され、好ましくは上面導体部11Aの幅の0.3〜0.6倍程度に設定される。本実施形態において、第2及び第3の上面導体部12B,12Cは基体11の長手方向の全長に亘って延設されているが、図10に示すように、基体11の長手方向の途中まで形成されたものであってもよい。すなわち、第2及び第3の上面導体部12B,12Cの全長は、第1の上面導体部12Aよりも短くてもよい。
第2及び第3の上面導体部12B,12Cの一端は、第2の側面導体部17に接続されており、他端は開放端をなしている。そのため、第1の上面導体部11Aの他端は、ギャップ18を有する第2の側面導体部17を介して第2及び第3の上面導体部12B,12Cの一端に接続されていることになる。このように、第1の上面導体部12Aは、第2の側面導体部17で折り返して第2の上面導体部12Bに接続されており、また第2の側面導体部17で折り返して第3の上面導体部12Cにも接続されており、折り返し構造の放射導体を構成している。したがって、基体11自体を小型化しても所望の電気長を確保することができ、共振周波数が低いアンテナを実現することができる。
第1の側面導体部16は、第1の側面11Cの幅よりも狭いくびれ部分16aを有しているが、くびれ部分16aの幅は上面導体部21Aの幅と等しく設定され、くびれ部分16aはそのまま第1の上面導体部12Aの一端に直結している。つまり、第1の側面導体部16は、第1の側面11Cの上端部において第1の側面11Cの幅と等しい部分を有していない。第1の実施形態では、上面導体部12が基体11の上面11Aの幅方向全体に形成されていることから、第1の側面11Cの上端部において上面導体部12と等しい幅を有することが好ましい。しかし、第3の実施形態では、上面導体部12Aの幅が基体11の上面11Aよりも狭いことに加え、第2及び第3の上面導体部12B,12Cの他端を開放端とする必要があることから、本実施形態では、第1の側面11Cの上端部における第1の側面導体部16の幅を第1の側面11Cの幅よりも狭く設定している。
本実施形態において、第1の上面導体部11Aの他端と第2及び第3の上面導体部12B,12Cの一端との間は、第2の側面導体部17を介して最短距離で接続されているが、図11に示すように、第2の側面導体部17にスリット19a,19bを設けることにより、第1の上面導体部11Aの他端と第2及び第3の上面導体部12B,12Cの一端との間の距離を引き離してもよい。ここで、スリット19aは、第1の上面導体部11Aと第2及の上面導体部12Bとを切り分けるスリットがそのまま第2の側面11Dまで延長されたものと考えることができ、スリット19bは、第1の上面導体部11Aと第3の上面導体部12Cとを切り分けるスリットがそのまま第2の側面11Dまで延長されたものと考えることができる。このような構成によれば、共振周波数がさらに低いアンテナを実現することができる。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置300は、基体11の上面11Aの幅方向中央に設けられたメインの放射導体である第1の上面導体部12Aと、その両側に設けられたサブの放射導体である第2及び第3の上面導体部12B,12Cを備え、第1の上面導体部12Aの一端に直接給電すると共に、第1の上面導体部12Aと第2及び第3の上面導体部12B,12Cとの間の折り返し位置に容量装荷電極である第2の側面導体部17を介在させているので、実装基板上の位置によらず安定したアンテナ特性を得ることができる。さらに、基体11の上面11Aに形成された放射導体が折り返し構造であることから、第1の実施形態に示した折り返し無しの放射導体パターンからなるアンテナ装置100よりも低い共振周波数において良好な放射特性を得ることができる。また、共振周波数を一定とした場合には、より小型なアンテナを構成することができる。
なお、本実施形態においては、第1の上面導体部12Aの両側に第2及び第3の上面導体部12B,12Cを設けた3本の帯状の導体パターンで構成しているが、上面導体部の本数は特に限定されず、例えば、第1の上面導体部12Aの片側に第2の上面導体部12Bのみ、或いは第3の上面導体部12Cのみを設け、2本の帯状の導体パターンで構成してもよい。ただし、第1の上面導体部の両側に第2及び第3の上面導体部をそれぞれ設けた場合には、左右対称なパターンレイアウトとなることから、アンテナ設計が容易となり、実装上の制約を少なくすることができる。さらに、本発明においては、中央の帯状の導体パターンの両側に2本ずつ、合計5本の帯状の導体パターンで構成することも可能である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
また、上記各実施形態におけるアンテナ装置は、基体11が直方体形状を有しているが、厳密な直方体であることは必須でなく、例えば、直方体の角部にその向きを特定するためのテーパーが設けられていても構わない。
また、上記実施形態においては、基体11の材料として誘電体を用いているが、誘電体以外に誘電性を有する磁性体を用いてもよい。この場合、1/{(ε×μ)1/2}の波長短縮効果が得られるので、透磁率μの高い磁性体を用いることによって、大きな波長短縮効果を得ることができる。また、μ/εが電極のインピーダンスを決定するため、μの高い磁性体を用いることによってインピーダンスを高めることができる。これにより、高すぎるアンテナのQを低下させて、広帯域特性を得ることができる。
また、上記実施形態においては、トレンチ11Tが形成された基体11にそのまま導体ペーストをスクリーン印刷することにより、第2の側面導体部17を形成しているが、トレンチ11T内に樹脂を充填した後、導体ペーストをスクリーン印刷してもよい。スクリーン印刷後に樹脂を取り除いた場合には、不要な導体ペーストも一緒に除去されることから、導体ペーストがトレンチ11T内に入り込むことを防止することができる。したがって、ギャップ18の加工精度をさらに高めることができる。
また、上記実施形態においては、基体の上下面と平行な直線状のギャップを用いているが、例えば、基体11の上下面に対して傾斜した直線状のギャップであってもよく、さらにはミアンダ状のギャップであってもよい。
また、上記実施形態においては、基体11の第1の側面11Cに形成される導体パターンがI字型のパターンであるが、本発明はI字型に限定されるものではなく、例えばT字状のような、第1の側面11Cの幅よりも狭い部分を有する他の形状であってもよい。さらには、第1の側面の全面に導体パターンを形成してもよい。また、I字型パターンの形成位置は、第1の側面11Cに限定されず、基体11の上面11Aであっても構わない。
また、上記実施形態においては、第1のインピーダンス調整手段として導体パターンを用い、第2のインピーダンス調整手段としてチップリアクタを用いているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、第1及び第2のインピーダンス調整手段を共に導体パターンとしてもよく、或いは両方ともチップリアクタとしてもよい。ただし、第1のインピーダンス調整手段を導体パターンとしておけば、基板上の他の導体パターンと一緒に形成することができる。また、第2のインピーダンス調整手段をチップ部品としておけば、第1のインピーダンス調整手段で調整しきれなかった部分を撚り高精度に調整することができる。なお、以上の点は、周波数調整手段においても同様である。
図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置100の構成を示す略斜視図である。 図2は、図1に示すアンテナブロックの展開図である。 図3は、ギャップ18付近の構造を示す略斜視図である。 図4は、ギャップ18の形状の他の例を示す略断面図である。 図5は、実装基板20の構成を示す略平面図である。 図6は、本実施形態のアンテナ装置100の特性(実施例1)と従来のアンテナ装置(図8参照)の特性との比較を示すグラフである。 図7は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置200のアンテナブロック50の構成を示す展開図である。 図8は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置300の構成を示す略斜視図である。 図9は、図8に示すアンテナブロック10の展開図である。 図10は、アンテナブロック10の変形例を示す展開図である。 図11は、アンテナブロック10の変形例を示す展開図である。 図12は、従来の一般的な逆Fアンテナの構成を示す略斜視図である。
符号の説明
10 アンテナブロック
11 基体
11A 基体の上面
11B 基体の底面
11C 基体の第1の側面
11D 基体の第2の側面
11E 基体の第3の側面
11F 基体の第4の側面
11H 穴部
11T トレンチ
12 上面導体部
12A 第1の上面導体部
12B 第2の上面導体部
12C 第3の上面導体部
13 第1のパッド電極
14 第2のパッド電極
15 第3のパッド電極
16 第1の側面導体部
16a くびれ部分
17 第2の側面導体部
18 ギャップ
19a スリット
19b スリット
20 実装基板
21a アンテナ実装領域
21 グランドクリアランス領域
22 第1のグランドパターン
23 第1のランド
23b 第1のランドの一辺
24 第2のランド
24b 第2のランドの一辺
25 第3のランド
25a 第3のランドのリード部分
26 給電ライン
27 インピーダンス調整パターン
27b インピーダンス調整パターンの一辺
28 周波数調整パターン
28b 周波数調整パターンの一辺
29 第2のグランドパターン
31 チップリアクタ
32 チップリアクタ
50 アンテナブロック
100 アンテナ装置
200 アンテナ装置

Claims (13)

  1. アンテナブロックと、前記アンテナブロックが実装された実装基板とを備え、
    前記アンテナブロックは、
    略直方体状の誘電体又は磁性体からなる基体と、前記基体の上面に形成された上面導体部と、前記基体の底面の長手方向の両端部にそれぞれ形成された第1及び第2のパッド電極と、前記基体の第1の側面に形成され、前記上面導体部と前記第1のパッド電極とを直接接続する第1の側面導体部と、前記基体の第2の側面に形成され、所定幅のギャップを有し、前記上面導体部と第2のパッド電極とを前記ギャップを介して接続する第2の側面導体部とを備え、
    前記実装基板は、
    一方の主面に設けられた前記アンテナブロックの実装領域と、前記第1及び第2のパッド電極の位置に対応してそれぞれ前記実装領域内に設けられた第1及び第2のランドパターンと、前記実装領域の周囲に設けられた第1のグランドパターンと、前記第1のランドパターンに接続された給電ラインと、前記第1のランドパターンと前記第1のグランドパターンとを接続する第1のインピーダンス調整手段とを備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記実装基板は、前記実装領域の下方に設けられた第2のグランドパターンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電ラインと前記第1のグランドパターンとを接続する第2のインピーダンス調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2のランドパターンと前記第1のグランドパターンとを接続する第1の周波数調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナブロックは、前記基体の底面の長手方向の中央部に形成された第3のパッド電極をさらに備え、
    前記実装基板は、前記第3のパッド電極の位置に対応して前記実装領域内に設けられた第3のランドパターンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 前記実装基板上に設けられ、前記第3のランドパターンと前記第1のグランドパターンとを接続する第2の周波数調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記基体の前記第2の側面における前記ギャップの形成位置にトレンチが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  8. 前記トレンチの断面形状が略U字状であることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1の側面導体部は、前記基体の幅よりも狭いくびれ部分を有することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1及び第2の側面と異なる前記基体の第3及び第4の側面に穴部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  11. 前記上面導体部は、前記基体の上面の幅方向中央に設けられた第1の上面導体部と、前記第1の上面導体部の少なくとも片側において前記第1の上面導体部と平行に設けられた第2の上面導体部を含み、
    前記第1の上面導体部の一端は、前記第2の側面導体部を介して前記第2の上面導体部の一端に接続されており、前記第2の上面導体部の他端は開放されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  12. 前記上面導体部は、前記基体の上面の幅方向中央に設けられた第1の上面導体部と、前記第1の上面導体部の両側において前記第1の上面導体部と平行に設けられた第2及び第3の上面導体部を含み、
    前記第1の上面導体部の一端は、前記第2の側面導体部を介して前記第2及び第3の上面導体部の一端に接続されており、前記第2及び第3の上面導体部の他端は開放されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  13. 請求項1に記載のアンテナ装置が設けられていることを特徴とする無線通信機。
JP2009538245A 2007-10-26 2008-10-23 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機 Expired - Fee Related JP5375614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009538245A JP5375614B2 (ja) 2007-10-26 2008-10-23 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007279418 2007-10-26
JP2007279418 2007-10-26
PCT/JP2008/069198 WO2009054438A1 (ja) 2007-10-26 2008-10-23 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP2009538245A JP5375614B2 (ja) 2007-10-26 2008-10-23 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009054438A1 true JPWO2009054438A1 (ja) 2011-03-03
JP5375614B2 JP5375614B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=40579540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009538245A Expired - Fee Related JP5375614B2 (ja) 2007-10-26 2008-10-23 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20100309060A1 (ja)
EP (1) EP2216853B1 (ja)
JP (1) JP5375614B2 (ja)
KR (1) KR101139741B1 (ja)
CN (1) CN101836329B (ja)
AT (1) ATE542263T1 (ja)
WO (1) WO2009054438A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4924399B2 (ja) * 2007-12-13 2012-04-25 Tdk株式会社 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP4905537B2 (ja) * 2009-10-30 2012-03-28 パナソニック株式会社 アンテナ装置
JP5521686B2 (ja) * 2010-03-25 2014-06-18 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び無線通信デバイス
JP5375719B2 (ja) * 2010-04-01 2013-12-25 Tdk株式会社 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP5494310B2 (ja) * 2010-06-22 2014-05-14 Tdk株式会社 アンテナ装置
FR2977731A1 (fr) * 2011-07-08 2013-01-11 Johnson Contr Automotive Elect Antenne de type antenne en f inverse integree dans une carte imprimee, et systeme
US20140232608A1 (en) * 2011-09-26 2014-08-21 Nokia Corporation Antenna Apparatus and a Method
KR101874892B1 (ko) 2012-01-13 2018-07-05 삼성전자 주식회사 소형 안테나 장치 및 그 제어방법
KR20140082438A (ko) * 2012-12-24 2014-07-02 삼성전자주식회사 안테나, 이를 구비한 전자 장치 및 안테나 제조 방법
CN104795629A (zh) * 2015-04-23 2015-07-22 深圳市共进电子股份有限公司 一种微带天线
US10700406B2 (en) * 2015-12-10 2020-06-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wireless module and image display device
US10373868B2 (en) * 2016-01-18 2019-08-06 Infineon Technologies Austria Ag Method of processing a porous conductive structure in connection to an electronic component on a substrate
CN107910639A (zh) * 2017-11-13 2018-04-13 深圳市盛路物联通讯技术有限公司 芯片天线装置及无线通信设备
CN113497327A (zh) * 2020-04-02 2021-10-12 江苏航天大为科技股份有限公司 一种便于信号发射和接收的天线安装装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3216588B2 (ja) * 1996-11-21 2001-10-09 株式会社村田製作所 アンテナ装置
JP3663888B2 (ja) * 1998-03-02 2005-06-22 株式会社村田製作所 表面実装型アンテナおよびそれを搭載した通信機
JP3246440B2 (ja) * 1998-04-28 2002-01-15 株式会社村田製作所 アンテナ装置およびそれを用いた通信機
JP3554960B2 (ja) * 1999-06-25 2004-08-18 株式会社村田製作所 アンテナ装置およびそれを用いた通信装置
JP3503556B2 (ja) * 2000-02-04 2004-03-08 株式会社村田製作所 表面実装型アンテナおよびそのアンテナを装備した通信装置
JP3468201B2 (ja) * 2000-03-30 2003-11-17 株式会社村田製作所 表面実装型アンテナおよびその複共振の周波数調整設定方法および表面実装型アンテナを備えた通信装置
JP3658639B2 (ja) * 2000-04-11 2005-06-08 株式会社村田製作所 表面実装型アンテナおよびそのアンテナを備えた無線機
JP2002335117A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Murata Mfg Co Ltd アンテナ構造およびそれを備えた通信機
JP2003046322A (ja) 2001-07-27 2003-02-14 Iwaki Electronics Corp 表面実装用アンテナおよびこれを用いた無線装置
JP2003046314A (ja) 2001-08-01 2003-02-14 Yokowo Co Ltd アンテナ
JP2003218618A (ja) * 2002-01-23 2003-07-31 Nec Tokin Corp アンテナ素子とその実装方法
KR100616509B1 (ko) * 2002-05-31 2006-08-29 삼성전기주식회사 광대역 칩 안테나
JP3931866B2 (ja) * 2002-10-23 2007-06-20 株式会社村田製作所 表面実装型アンテナおよびそれを用いたアンテナ装置および通信装置
JP3812531B2 (ja) * 2002-11-13 2006-08-23 株式会社村田製作所 面実装型アンテナおよびその製造方法および通信装置
JP3825400B2 (ja) * 2002-12-13 2006-09-27 京セラ株式会社 アンテナ装置
JP2004221668A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Murata Mfg Co Ltd 表面実装型アンテナおよびその製造方法および通信装置
DE10347719B4 (de) * 2003-06-25 2009-12-10 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd., Suwon Innere Antenne für ein mobiles Kommunikationsgerät
KR100548057B1 (ko) * 2005-06-03 2006-02-01 (주)파트론 트리오 랜드구조를 갖는 표면실장 안테나 장치
US7528791B2 (en) * 2005-08-08 2009-05-05 Wistron Neweb Corporation Antenna structure having a feed element formed on an opposite surface of a substrate from a ground portion and a radiating element

Also Published As

Publication number Publication date
KR20100085967A (ko) 2010-07-29
US20100309060A1 (en) 2010-12-09
CN101836329B (zh) 2012-12-19
WO2009054438A1 (ja) 2009-04-30
ATE542263T1 (de) 2012-02-15
EP2216853B1 (en) 2012-01-18
JP5375614B2 (ja) 2013-12-25
KR101139741B1 (ko) 2012-04-26
EP2216853A1 (en) 2010-08-11
CN101836329A (zh) 2010-09-15
EP2216853A4 (en) 2010-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5375614B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP5333235B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
KR101705742B1 (ko) 안테나
EP2226891B1 (en) Antenna device and antenna element used therefor
EP1146589A1 (en) Chip antenna element, antenna apparatus and communication apparatus comprising the same
JP5726983B2 (ja) チップ状アンテナ装置及び送受信用通信回路基板
JP2010206329A (ja) アンテナ装置
JP5375719B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
US20100127940A1 (en) Antenna device, radio communication equipment, surface-mounted antenna, printed circuit board, and manufacturing method of the surface-mounted antenna and the printed circuit board
JP4941202B2 (ja) アンテナ装置及びその特性調整方法
US8384598B2 (en) Surface-mounted antenna, antenna device using the same, and radio communication equipment
JP4848992B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器
JP4924399B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP5251965B2 (ja) アンテナ装置及びその周波数調整方法
TWI524589B (zh) 低阻抗槽饋入天線
JP4924327B2 (ja) アンテナ装置及びその特性調整方法
JP4894502B2 (ja) アンテナ装置
JP2009201003A (ja) アンテナ装置
JP4973562B2 (ja) アンテナ装置
JP2008252155A (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器
JP2009201002A (ja) アンテナ装置
JP4766137B2 (ja) アンテナ装置
JP2018195995A (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees