JP2008252155A - アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器 - Google Patents

アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008252155A
JP2008252155A JP2007087010A JP2007087010A JP2008252155A JP 2008252155 A JP2008252155 A JP 2008252155A JP 2007087010 A JP2007087010 A JP 2007087010A JP 2007087010 A JP2007087010 A JP 2007087010A JP 2008252155 A JP2008252155 A JP 2008252155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
antenna device
radiation
pattern
radiation conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007087010A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Harihara
康正 張原
Kazuyoshi Terao
一吉 寺尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2007087010A priority Critical patent/JP2008252155A/ja
Publication of JP2008252155A publication Critical patent/JP2008252155A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【課題】プリント基板上のどの位置にどのような向きで実装したとしても特性が良好であり、小型で高性能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置100は、基体110と、基体110に形成された基体110の上面111の幅方向中央に設けられた第1の放射導体121と、基体110の上面111であって第1の放射導体121の両側に設けられた第2の放射導体122(122a、122b)と、第1の放射導体121と第2の放射導体122とを接続する接続導体123とを備えている。第1の放射導体121、第2の放射導体122及び接続導体123を含めた基体110の上面111の導体パターン全体は、基体110の幅方向中央を通る中心線を対称線として左右対称となっている。そのため、給電位置に合わせてアンテナ装置の向きを180度変更したとしても、実装面に対する導体パターン全体の向きは同じになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、携帯電話等に用いられる表面実装型アンテナの導体パターン形状に関するものである。また、本発明は、このアンテナ装置を用いた無線通信機器に関するものである。
携帯電話等の小型無線通信機器には、小型のアンテナ装置が内蔵されている。図12及び図13は、従来のアンテナ装置の構成の一例を示す略斜視図である。
図12に示すアンテナ装置は、直方体状の誘電体からなる基体1と、基体1の上面の幅方向中央に設けられた帯状の放射導体2とを備えている。放射導体2の一端はギャップ3を介して給電ラインに接続され、放射導体2の他端は開放されている(特許文献1参照)。また、図13に示すアンテナ装置は、放射導体2の他端を折り曲げてL字状に構成したものである。これによれば、チップサイズに対してアンテナの共振波長を大きくすることができる(特許文献2参照)。
特許第3114582号公報 特許第3114605号公報
ところで、この種のアンテナ装置にはプリント基板上のどの位置にどのような向きで搭載したとしても特性が良好であることが要求されている。しかしながら、特許文献2に示された従来のアンテナ装置は、放射導体パターンが非対称であるため、プリント基板上の給電位置に合わせてアンテナチップの向きを180度回転させた場合には、グランドパターンに対するL字状の放射導体パターンの向きが変わってしまうという問題がある。つまり、放射導体パターンとグランドパターンとの相対的な位置関係が変化し、アンテナ特性が大きく変動するため、整合回路の素子値等を大幅に変更しなければならない。
本発明は、このような課題を解決するべくなされたものであり、給電位置によらず良好なアンテナ特性を得ることができ、小型で高性能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、このようなアンテナ装置を用いた無線通信機器を提供することを目的とする。
本発明によるアンテナ装置は、誘電体又は磁性体からなる基体と、基体の上面に設けられた第1の放射導体と、第1の放射導体の両側にそれぞれ設けられた第2の放射導体と、第1の放射導体と第2の放射導体とを接続する接続導体とを備え、第1の放射導体、第2の放射導体及び接続導体を含めた導体パターン全体が対称性を有することを特徴とする。
本発明によれば、基体の上面に形成された放射導体パターン全体が対称性を有するため、実装する向きによらず良好なアンテナ特性を得ることができる。また、第1の放射導体の両側に第2の放射導体を設けることによって、第1の放射導体をL字型にすることなく、所望のアンテナ周波数を実現することができる。
本発明において、第1の導体パターンは、基体の長手方向に延設された帯状構造を有し、第2の導体パターンは、第1の放射導体パターンと平行な帯状構造を有することが好ましく、特に、第2の導体パターンの幅は、第1の導体パターンの幅よりも狭いことが好ましい。これによれば、第1及び第2の放射導体を含めた導体パターン全体を非常に単純な対称パターンにすることができ、さらには基体の小型化を図ることができる。
本発明においては、第2の放射導体及び接続導体からなる導体パターンが略H形パターンを含んでいてもよく、略U形パターンを含んでいてもよい。いずれの場合も、対称な導体パターンとなることから、プリント基板上への実装の向きによらず特性の良好なアンテナ特性を得ることができる。
本発明によるアンテナ装置は、基体の長手方向と直交する第1の側面に形成された給電導体と、第1の側面と対向する第2の側面に形成されたグランド接続用導体をさらに備えることが好ましい。この場合において、第1の放射導体の一端は、ギャップを介して給電導体に接続されていることが好ましく、第1の放射導体の他端は、グランド接続用導体に直接接続されていることが好ましい。また、本発明においては、第2の放射導体の先端が開放されていることが好ましい。これによれば、アンテナを実装する向きによらず、特性の良好なギャップ給電型逆Fアンテナを提供することができる。
本発明においては、基体の上面から底面までを貫通するスルーホール導体をさらに備え、放射導体の他端は、スルーホール導体に接続されていてもよい。これによれば、実装領域の縮小を図ることができる。
本発明による無線通信機器は、プリント基板と、プリント基板に搭載された上記アンテナ装置とを備えることを特徴とする。この場合において、アンテナ装置の給電導体は、プリント基板上の給電ラインに接続され、アンテナ装置のグランド接続用導体は、プリント基板上のグランドパターンに接続されていることが好ましい。
このように、本発明によれば、プリント基板上のどの位置にどのような向きで実装したとしても特性が良好であり、小型で高性能なアンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置100の構造を示す略斜視図である。また、図2は、アンテナ装置100の展開図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態によるアンテナ装置100は、誘電体からなる基体110と、基体110に形成された複数の導体パターンによって構成されている。基体110は、A方向を長手方向とし、B方向を幅方向する直方体状を有しており、A方向及びB方向の両方と平行な上面111及び底面112、A方向と直交し、B方向と平行な第1の側面113及び第2の側面114、A方向と平行でありB方向と直交する第3の側面115及び第4の側面116を有している。基体110の大きさは、目的とするアンテナ特性に応じて適宜設定すればよい。
基体110の材料としては、特に限定されるものではないが、Ba−Nd−Ti系材料(比誘電率80〜120)、Nd−Al−Ca−Ti系材料(比誘電率43〜46)、Li−Al−Sr−Ti(比誘電率38〜41)、Ba−Ti系材料(比誘電率34〜36)、Ba−Mg−W系材料(比誘電率20〜22)、Mg−Ca−Ti系材料(比誘電率19〜21)、サファイヤ(比誘電率9〜10)、アルミナセラミックス(比誘電率9〜10)、コージライトセラミックス(比誘電率4〜6)などを用いることができる。基体110は、型枠を用いてこれらの材料を焼成することによって作製される。
誘電体材料は、目的とする周波数に応じて適宜選択すればよい。比誘電率εが大きくなるほど大きな波長短縮効果が得られるので、放射導体の長さをより短くすることができるが、利得が低下するため、必ずしも比誘電率εが大きければよいという分けではなく、適切な値が存在する。したがって、例えば、目的とする周波数が2.45GHzである場合、比誘電率εが20〜25程度の材料を用いることが好ましい。これによれば、十分な利得を確保しつつ放射導体の小型化を図ることができる。比誘電率εが20〜25程度である材料としては、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックを好ましく挙げることができる。Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックとしては、TiO、MgO、CaO、MnO、SiOを含有するMg−Ca−Ti系誘電体セラミックを用いることが特に好ましい。
複数の導体パターンは、基体110の上面111の幅方向(B方向)中央に設けられた第1の放射導体121と、基体110の上面111であって第1の放射導体121の両側に設けられた第2の放射導体122(122a、122b)と、第1の放射導体121と第2の放射導体122とを接続する接続導体123と、基体110の長手方向(A方向)と直交する一方の側面(第1の側面)113に設けられた給電導体124と、第1の側面113と対向する他方の側面(第2の側面)114に設けられたグランド接続用導体125と、基体110の底面に形成された第1及び第2のパッド電極126、127とで構成されている。これらの導体パターンは、電極用ペースト材をスクリーン印刷や転写などの方法によって塗布した後、所定の温度条件下で焼き付けを行うことによって形成することができる。電極用ペースト材としては、銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などを用いることができる。
第1の放射導体121は、基体110の長手方向に延設された帯状の導体パターンである。第1の放射導体121の長さや幅は、目的とするアンテナ周波数に合わせて適宜決定すればよい。本実施形態において、第1の放射導体121は基体110の長手方向の全体に形成されているので、第1の放射導体121の長さは基体110の長さと等しい。第1の放射導体121の一端はギャップ128を介して給電導体124の一端に接続されており、他端はグランド接続用導体125の一端に接続されている。
第2の放射導体122は、所定の間隔を隔てて第1の放射導体121と平行に設けられた帯状の導体パターンである。第2の放射導体122の長さや幅は、目的とするアンテナ周波数に合わせて適宜決定すればよい。本実施形態において、第2の放射導体122は基体110の長手方向の全体に形成されているので、第2の放射導体122の長さは基体110の長さと等しい。また、第1の放射導体121と第2の放射導体122の長さは等しい。
第2の放射導体122の幅は第1の放射導体121よりも狭く設定されている。第1の放射導体121は給電ラインとグランドとを接続する電流経路として機能するため、電流損失が生じない程度の幅が必要であるのに対し、第2の放射導体122の先端は開放されており、電流経路として機能しないことに加えて、第1の放射導体121との間の間隔をある程度確保する必要もあることから、そのような狭い幅に設定されている。また、第2の放射導体122は、基体110の上面111の幅方向の最も外側に寄せられており、長手方向と平行な2つ辺に沿っている。そのため、第1の放射導体121との間の間隔を十分に確保することができる。これにより、基体11のB方向の幅をできるだけ狭くすることができ、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
接続導体123は、第1の放射導体121と略直交する帯状の導体パターンであって、その両端は対応する第2の放射導体122にそれぞれ接続されている。接続導体123の幅は特に限定されるものではなく、目的とするアンテナ周波数に合わせて適宜設定すればよいが、インピーダンス調整を容易にするため、第1の導体パターン121の幅と等しいことが好ましい。本実施形態において、接続導体123と第1の放射導体121との交点は、第1の放射導体121の長手方向の中間位置に設けられている。そのため、第2の放射導体122及び接続導体123からなる導体パターンは略H形の形状を有している。なお、接続導体123を給電導体124に近づけるほどアンテナ周波数は低くなり、給電導体124から離れるほど高くなる傾向があることから、接続導体123の位置は、目的とするアンテナ周波数に合わせて適宜設定すればよい。
給電導体124は、第1の放射導体121の一端と第1のパッド電極126とを接続する帯状の導体パターンである。給電導体124の長さは、基体110の高さよりも短く、これにより所定幅のギャップ128が形成されている。アンテナインピーダンスの設定を容易にするため、給電導体124の幅は、第1の放射導体121の幅と等しく設定されていることが好ましい。このように、給電導体124はギャップ128による容量結合を介して第1の放射導体121に接続されており、電気的に連続する一本の直線導体パターンを構成している。そのため、給電導体124もアンテナ特性に寄与し、放射導体の一部として機能する。
グランド接続用導体125は、第1の放射導体121の他端と第2のパッド電極127とを接続する帯状の導体パターンである。アンテナインピーダンスの設定を容易にするため、グランド接続用導体125の幅は、第1の放射導体121の幅と等しく設定されていることが好ましい。グランド接続用導体125は、第1の放射導体121と直接接続されており、物理的に連続する一本の直線導体パターンを構成している。そのため、グランド接続用導体125もアンテナ特性に寄与し、放射導体の一部として機能する。
第1の放射導体121、第2の放射導体122及び接続導体123を含めた基体110の上面111の導体パターン全体は、基体110の幅方向中央を通る中心線を対称線として左右対称(線対称)となっている。そのため、給電位置に合わせてアンテナ装置の向きを180度変更したとしても、実装面に対する導体パターン全体の向きは同じになる。
図3は、アンテナ装置100が実装されるプリント基板上のパターンレイアウトの一例を示す略平面図である。
図3に示すように、プリント基板10は、基板の外周付近に設けられたアンテナ実装領域11と、基板全体を覆うグランドパターン12と、アンテナ実装領域11の長手方向の一端側に設けられたランドパターン13と、ランドパターン13に接続された給電ライン14と、ランドパターン13及び給電ライン14の周囲に設けられた絶縁マージン15とを備えている。つまりこのプリント基板10は、矢印P方向から見て左側に設けられたランドパターン13から給電するタイプである。
図4は、プリント基板10上にアンテナ装置100を実装した状態を示す略斜視図であり、本実施形態によるアンテナ装置100を用いた無線通信機器の一部を示している。
図4に示すように、プリント基板10上にアンテナ装置100を実装すると、アンテナ装置100の第1のパッド電極126がランドパターン13に接続され、第2のパッド電極127がプリント基板10上のグランドパターン12に接続される。
給電ライン14から供給される信号電流は、給電導体124、ギャップ(キャパシタ)128、第1の放射導体121、グランド接続用導体125を通ってグランドパターン12に流れるが、その一部は電波として放射される。このとき、第2の放射導体122も電波の放射に寄与し、第1の放射導体121と共に電波を発生させる。特に、第1の放射導体121と第2の放射導体122との組み合わせによれば、第1の放射導体121のみからなる場合に比べて、アンテナのVSWRが最小となる周波数(つまりアンテナの共振周波数)を低くすることができることから、アンテナの共振周波数を一定として考えた場合には、第1及び第2の放射導体121、122の長さを短くすることができ、アンテナ装置の小型化を図ることができる。なお、本実施形態のアンテナは、いわゆるギャップ給電型逆Fアンテナと呼ばれるものである。
図5は、アンテナ装置100が実装されるプリント基板上のパターンレイアウトの他の例を示す略平面図である。
→図5に修正あり
図5に示すプリント基板20は、図3に示したプリント基板10と比べてランドパターン13及び給電ライン14の位置が逆である。つまりこのプリント基板20は、矢印P方向から見て右側に設けられたランドパターン13から給電するタイプである。
図6は、このプリント基板上にアンテナ装置100を実装した状態を示す略斜視図である。
このプリント基板20に上述のアンテナ装置100を実装する場合、図6に示すように、ランドパターン13にはアンテナ装置100の第1のパッド電極126が接続され、アンテナ装置100の第2のパッド電極127はプリント基板10上のグランドパターンに接続される。
ここで、第1の放射導体121、第2の放射導体122及び接続導体123を含めた基体110の上面111の導体パターン全体の形状は、基体110の幅方向中央を通る中心線を対称軸として線対称となっているため、給電位置に合わせてアンテナ装置100の向きが180度変わったとしても、実装面に対する導体パターンの向きは同じになる。したがって、実装する向きによってアンテナ特性が大幅に変動することがなく、良好なアンテナ特性を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の放射導体121の両側に第2の放射導体122を設けられており、導体パターン全体が対称性を有することから、第1の放射導体をL字型にすることなく、所望のアンテナ周波数を実現することができ、また、実装する向きによらず良好なアンテナ特性を得ることができる。
上記実施形態においては、第1の放射導体121の両側に第2の放射導体122をそれぞれ1本ずつ設けているが、第2の放射導体122の本数は特に制限されるものではなく、アンテナ装置の大きさ、目的とする周波数等、諸条件に応じて適宜設定すればよい。
図7は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置200の構造を示す略斜視図である。
図7に示すように、本実施形態によるアンテナ装置200は、第1の放射導体121の両側にそれぞれ2本ずつ第2の放射導体122(122c乃至122f)が設けられている点において、上述したアンテナ装置100と相違している。これら第2の放射導体122c乃至122fは、接続導体123を介して第1の放射導体121と接続されている。すなわち、大きさの異なる2つの略H形の導体パターンが重なっており、複数の略H型の導体パターンが含まれた形状となっている。或いは、第1の放射導体121から分岐した8本の放射導体を備えているものと見ることができる。その他の点はアンテナ装置100とほぼ同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態によれば、第1の放射導体121の両側に第2の放射導体122がそれぞれ2本ずつ設けられており、導体パターン全体が対称性を有することから、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、アンテナ装置200を実装する向きを180度変えたとしても、アンテナ特性が大幅に変動することがなく、良好なアンテナ特性を得ることができる。また、第2の放射導体122によって波長短縮効果が得られることから、第1の放射導体121をL字型にしなくても所望のアンテナ周波数を得ることができる。
図8は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置300の構造を示す略斜視図である。
図8に示すように、本実施形態によるアンテナ装置300は、第2の放射導体122及び接続導体123からなる導体パターンが略U形の形状を有しているにおいて、上述したアンテナ装置100と相違している。第2の放射導体122の長さは第1の放射導体121よりも短く、接続導体123との交点から第1の側面113に向けて突出する先端部分が除去されている。このような放射導体パターンは、第1の放射導体121から分岐した2本の放射導体を備えているものと見ることができる。その他の点はアンテナ装置100とほぼ同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態によれば、第1の放射導体121にU字状の放射導体パターンが接続されており、導体パターン全体が対称性を有することから、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、アンテナ装置300を実装する向きを180度変えたとしても、アンテナ特性が大幅に変動することがなく、良好なアンテナ特性を得ることができる。また、第2の放射導体122によって波長短縮効果が得られることから、第1の放射導体121をL字型にしなくても所望のアンテナ周波数を得ることができる。
図9は、本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置400の構造を示す略斜視図である。また、図10は、アンテナ装置400の展開図である。
図9及び図10に示すように、このアンテナ装置400は、第1の放射導体121の他端と第2のパッド電極127とをスルーホール導体129で接続している点を特徴としている。つまり、第1の実施形態において用いたグランド接続用導体125の代わりにスルーホール導体129を用いたものである。このように、スルーホール導体129を用いた場合には、第1の実施形態による発明の作用効果に加えて、半田フィレットの広がりを抑えることができ、アンテナ装置400の実装面積を縮小することができる。また、スルーホールを適用することによりグランド接続導体125より大きな面積を持つスルーホール導体129を形成できるので、損失を減らし、アンテナ特性を向上させることが可能である。
図11は、第5の実施形態によるアンテナ装置500の構造を示す略斜視図である。
図11に示すように、このアンテナ装置500は、ギャップ128が基体110の側面113ではなく、上面111に形成されている点に特徴を有している。この場合、給電導体124の長さが基体110の高さと同じに設定され、第1の放射導体121の長さが基体110の長さよりも短く設定され、これにより第1の放射導体121の一端と給電導体124の一端との間にギャップ128が形成される。その他の構成は第1の実施形態によるアンテナ装置100と同様であることから、詳細な説明を省略する。このように、本実施形態によれば、基体110の上面にギャップを形成したとしても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記各実施形態におけるアンテナ装置は、基体110がいずれも直方体形状を有しているが、本発明においてこの点は必須でない。したがって、基体が立方体形状や円柱形状などであっても構わない。また、直方体の角部にその向きを特定するためのテーパーが設けられていても構わない。
また、上記実施形態においては、基体110の材料として誘電体を用いているが、誘電体以外に誘電性を有する磁性体を用いてもよい。この場合、1/{(ε×μ)1/2}の波長短縮効果が得られるので、透磁率μの高い磁性体を用いることによって、大きな波長短縮効果を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置100の構成を示す略斜視図である。 図2は、図1に示すアンテナ装置100の展開図である。 図3は、アンテナ装置100が実装されるプリント基板の一例を示す略平面図である。 図4は、このプリント基板上にアンテナ装置100を実装した状態を示す略斜視図である。 図5は、アンテナ装置100が実装されるプリント基板の他の例を示す略平面図である。 図6は、このプリント基板上にアンテナ装置100を実装した状態を示す略斜視図である。 図7は、本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置200の構成を示す略斜視図である。 図8は、本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置300の構成を示す略斜視図である。 図9は、本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置400の構成を示す略斜視図である。 図10は、図9に示すアンテナ装置400の展開図である。 図11は、第5の実施形態によるアンテナ装置500の構成を示す略斜視図である。 図12は、従来のアンテナ装置の構成の一例を示す略斜視図である。 図13は、従来のアンテナ装置の構成の一例を示す略斜視図である。
符号の説明
10 プリント基板
11 基体
12 グランドパターン
13 ランドパターン
14 給電ライン
15 絶縁マージン
20 プリント基板
100 アンテナ装置
110 基体
111 基体110の上面
112 基体110の底面
113 基体110の第1の側面
114 基体110の第2の側面
115 基体110の第3の側面
116 基体110の第4の側面
121 第1の放射導体
122 第2の放射導体
123 接続導体
124 給電導体
125 グランド接続用導体
126 第1のパッド電極
127 第2のパッド電極
128 ギャップ
129 スルーホール導体
200 アンテナ装置
300 アンテナ装置
400 アンテナ装置
500 アンテナ装置

Claims (11)

  1. 誘電体又は磁性体からなる基体と、
    前記基体の上面に設けられた第1の放射導体と、
    前記第1の放射導体の両側にそれぞれ設けられた第2の放射導体と、
    前記第1の放射導体と前記第2の放射導体とを接続する接続導体とを備え、
    前記第1の放射導体、前記第2の放射導体及び前記接続導体を含めた導体パターン全体が対称性を有することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1の導体パターンは、前記基体の長手方向に延設された帯状構造を有し、
    前記第2の導体パターンは、前記第1の放射導体パターンと平行な帯状構造を有することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第2の導体パターンの幅は、前記第1の導体パターンの幅よりも狭いことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2の放射導体及び前記接続導体からなる導体パターンが略H形パターンを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2の放射導体及び前記接続導体からなる導体パターンが略U形パターンを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記基体の長手方向と直交する第1の側面に形成された給電導体をさらに備え、
    前記第1の放射導体の一端は、ギャップを介して前記給電導体に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2の放射導体の先端が開放されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1の側面と対向する第2の側面に形成されたグランド接続用導体をさらに備え、
    前記第1の放射導体の他端は、前記グランド接続用導体に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記基体の上面から底面までを貫通するスルーホール導体をさらに備え、前記第1の放射導体の他端は、前記スルーホール導体に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項に記載のアンテナ装置。
  10. プリント基板と、前記プリント基板に搭載された請求項1乃至9のいずれか一項に記載のアンテナ装置とを備えることを特徴とする無線通信機器。
  11. 前記アンテナ装置の前記給電導体は、前記プリント基板上の給電ラインに接続され、
    前記アンテナ装置の前記グランド接続用導体は、前記プリント基板上のグランドパターンに接続されていることを特徴とする請求項10に記載の無線通信機器。
JP2007087010A 2007-03-29 2007-03-29 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器 Withdrawn JP2008252155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087010A JP2008252155A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087010A JP2008252155A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008252155A true JP2008252155A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39976652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007087010A Withdrawn JP2008252155A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008252155A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226509A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Tdk Corp アンテナ装置
JP2015037318A (ja) * 2013-08-15 2015-02-23 同方威視技術股▲分▼有限公司 ブロードバンドのマイクロストリップアンテナ及びアンテナアレイ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226509A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Tdk Corp アンテナ装置
JP2015037318A (ja) * 2013-08-15 2015-02-23 同方威視技術股▲分▼有限公司 ブロードバンドのマイクロストリップアンテナ及びアンテナアレイ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4867753B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器
JP5333235B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP4867787B2 (ja) アンテナ装置
JP5375614B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP2002319811A (ja) 複共振アンテナ
JP5375719B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP2015088874A (ja) チップ状アンテナ装置及び送受信用通信回路基板
JP4645729B2 (ja) アンテナ装置、無線通信機、表面実装型アンテナ、プリント基板、並びに表面実装型アンテナ及びプリント基板の製造方法
JP4784636B2 (ja) 表面実装型アンテナ及びこれを用いるアンテナ装置並びに無線通信機
JP2013078027A (ja) パッチアンテナ
JP4848992B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器
JP4844388B2 (ja) アンテナ装置
JP2000031724A (ja) 表面実装アンテナとそれを用いた無線通信装置
JP2008252155A (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器
JP4924399B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機
JP4775298B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた無線通信機器
JP4894502B2 (ja) アンテナ装置
JP2008042246A (ja) アンテナ装置
KR100789360B1 (ko) 세라믹 칩 안테나
JP2005197864A (ja) アンテナ装置
JP2009201002A (ja) アンテナ装置
JP2009201003A (ja) アンテナ装置
JP2008252158A (ja) アンテナブロック、アンテナ装置及び無線通信機器
JP4973562B2 (ja) アンテナ装置
JP4766137B2 (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100601