JPWO2007141912A1 - Rna検出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ある観点から、標的サンプル、例えば標的細胞の細胞溶解物のサンプルから高感度でRNAの検出、定量を行うことができる。
また、別の観点から、標的サンプルからDNA鎖伸長反応を利用したRNAの検出において、RNAを分解させる処理工程を含むことなく簡便かつ迅速にRNAの検出、定量を行うことができる。
本実施形態に係るRNA検出方法は、表面にリン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を有する第一単位と電子求引性の置換基がカルボニル基に結合してなるカルボン酸誘導基を有する第二単位とを含む高分子物質を有するとともに、少なくとも一つ以上の反応空間が設けられ、当該反応空間には固定された固定核酸プライマーを含む表面を用いて、標的サンプルを含む反応系から当該標的サンプル由来の標的RNA鎖を検出するものである。
2−メタクリロイルオキシエトキシエチルホスホリルコリン基および10−メタクリロイルオキシエトキシノニルホスホリルコリン基等の(メタ)アクリロイルオキシアルコキシアルキルホスホリルコリン基;
アリルホスホリルコリン基、ブテニルホスホリルコリン基、ヘキセニルホスホリルコリン基、オクテニルホスホリルコリン基、およびデセニルホスホリルコリン基等のアルケニルホスホリルコリン基;
等の基を有し、ホスホリルコリン基がこれらの基中に含まれている構成とすることができる。
上記式(1)に示される一価の基は、たとえば下記式(p)または式(q)から選択されるいずれかの基とすることができる。
下記式(t)に示される酸ハロゲン化物由来の基;
下記式(u)、式(w)に示される活性エステル由来の基;または
下記式(v)に示される活性化アミド由来の基とすることができる。
過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、t−ブチルペルオキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキシピバレート等の油溶性の有機過酸化物;
などが用いられる。
プラスチック材料としては、表面処理の容易性および量産性の観点から、熱可塑性樹脂を用いることができる。
ポリエチレン、ポリプロピレン等の直鎖状ポリオレフィン;
環状ポリオレフィン;
含フッ素樹脂;
スチレン;等を用いることができる。上記樹脂の中でも、飽和環状ポリオレフィンは、さらに耐熱性、耐薬品性、低蛍光性、透明性および成形性に特に優れるため、光学的な分析に好適であり、基板の材料として好ましく用いられる。
例えば、(i)担体上の高分子物質に含まれる複数の活性エステル基のうち、少なくとも一部の活性エステル基とプライマーとを反応させて共有結合を形成させることにより、担体表面でプライマーを固定化し、続いて(ii)プライマーを固定化した以外の担体表面の活性エステル基を不活性化する、すなわち残りの活性エステル基を不活性化することにより、プライマーを担体の表面に固定することができる。以下、それぞれの工程について説明する。
(第一の実施態様)
図2は、第一の実施態様としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図3A〜図3Cおよび図4A〜図4Dは、図2のフローチャートにしたがって担体の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
具体的には、ステップS10にて導入したラベルされたヌクレオチドモノマー、例えばCy3−dUTPを用いた蛍光検出、または、アミノアリルを導入したヌクレオチドモノマーを用いての蛍光検出、さらにはビオチンを標識したヌクレオチドモノマーを用いて、蛍光標識したアビジンを反応させての蛍光による検出を行う。
また代わりにアルカリフォスファターゼやペルオキシダーゼを標識したアビジンにより酵素を導入し、BCIP/NBT試薬やTNBZ、OPDによる発色反応により、cDNA鎖の形成状況を可視化により確認することが出来る。アルカリフォスファターゼを導入し、BCIP/NBT試薬を用いると、図4Dに示したように、スポット状にcDNA鎖が形成された反応空間が確認できる。TMBZやOPDによる発色反応では、プレートリーダーを用いて吸光度を計ることにより、cDNAの形成度合いをより正確に把握することができる。
図5は、第二の実施態様としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図6A〜図6Dおよび図7A〜図7Eは、図5のフローチャートにしたがって基板の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
図8は、第三の実施態様としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図9A〜図9Dおよび図10A〜図10Eは、図8のフローチャートにしたがって担体の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
図11は、第四の実施形態としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図12A〜図12Dおよび図13A〜図13Eは、図11のフローチャートにしたがって、担体の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
図14は、第四の実施形態としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図15A〜図15Dおよび図16A〜図16Eは、図14のフローチャートにしたがって、担体の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
図17は、第一の実施態様としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図18A〜図18Dおよび図19A〜図19Dは、図17のフローチャートにしたがって基板の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
また、さらに、洗浄を行う段階、PCRを行う段階および測定を行う段階を繰り返してもよい。
図20は、第七の実施態様としてのRNA検出方法の手順を示すフローチャートである。図21A、B、D、Eおよび図22A〜図22Cは、図20のフローチャートにしたがって基板の反応空間で行われる反応を模式的に示す図である。
(PMBNコート96穴マイクロタイタープレートの作製)
飽和環状ポリオレフィン樹脂を用い、射出成形により96ウェルマイクロタイタープレートを成形した。各ウェルをPMBNでコートし、この成形物底面にPMBNをコートし、本発明の実施形態であるPMBNコート96穴マイクロタイタープレートを作製した。以下PMBNプレートと称す。
飽和環状ポリオレフィン樹脂を用い、射出成形により96ウェルマイクロタイタープレートを成形した。成形した96ウェルタイタープレートに酸素プラズマを施した後、アミノシランによりアミノ基を導入の後、グルタルアルデヒドにより、アミノ基にアルデヒド基を導入し、アルデヒド基導入96穴マイクロタイタープレートを作製した。以下、アルデヒドプレートと称す。
プライマーとして、下記表1に示したように、5'末端がアミノ基で修飾された配列1に示す大腸菌の23SリボゾームRNAに特異的な配列よりなるオリゴDNA、配列2に示す黄色ブドウ球菌の23SリボゾームRNAに特異的な配列よりなるオリゴDNA、ならびに、配列3に示す緑膿菌の23SリボゾームRNAに特異的な配列よりなるオリゴDNAを各々0.25M炭酸バッファ(pH9.0)を用いて溶解し、各々、10μMのオリゴDNA溶液を調製した。各オリゴDNA溶液を上記PMBNプレートおよびアルデヒドプレートの各ウェルに10μl分注し、プレートを80℃で1時間放置した。超純水により洗浄を行った後、各ウェルのブロッキング処理をおこなった。
アルデヒドプレートについては、180mlのリン酸緩衝液に0.6gの水素化ホウ素ナトリウムと50mlのエタノールを溶解させた溶液をブロッキング溶液とし、各ウェルに400μl分注し室温で5分間放置し、ブロッキング液を除き、超純水により洗浄をおこなった。
培養した大腸菌より抽出したトータルRNA1μgを含むDEPC処理水溶液100μlを65℃で5分間保温後、氷上で急冷した。反応液として、Reverse Transcriptase M-MLV(Rnase H-)、5×Reverse Transcriptase M-MLV Buffer、RNAse Inhibitor(Super)、1mMビオチン標識dUTP、20mMdATP、20mMdGTP、20mMdCTP、DEPC処理水(treated water)を加えて調製しものを、上記RNA溶液に加えた。この溶液を各ウェルに50μlを分注し、42℃で1時間インキュベートした。インキュベート後、TE buffer(10mMTris/HCl(pH8.5),1mMEDTA)を200μl分注した後、TE bufferにて2回洗浄し、超純水にて洗浄し乾燥した。
今回は、大腸菌より抽出したトータルRNAをサンプルに用いており、大腸菌の23SリボゾームRNAに特異的な配列をもつオリゴDNAをプライマーとして固定化したウェルのみが発色すれば、大腸菌を特異的に検出出来たことが確認できる。
PMBNプレートとアルデヒドプレートとで各配列のオリゴDNAをプライマーの配列に対応する、DNA鎖をプライマーとして固定したウェルでの蛍光強度を下記表2に示す。なお、各ウェルの吸光度は、各々のプレートで、プライマーを固定していないウェルの吸光度の値を差し引いたものを各プライマーを固定したウェルの吸光度とした。
PMBNプレートでは、大腸菌特異配列プライマーのみ逆転写がおこり、特異的に優れたRNAの検出が可能であることがいえる。
(PMBNコートチューブの作製)
PCR用チューブ(MicroAmp Strip Tubes,Applied Biosystems)内を一般式(2)のPMBNでコートし、本発明の実施形態であるPMBNコートチューブを作製した。以下PMBNコートチューブと称す。
PCR用チューブ(MicroAmp Strip Tubes,Applied Biosystems)内に酸素プラズマを施した後、アミノシランによりアミノ基を導入の後、グルタルアルデヒドにより、アミノ基にアルデヒド基を導入し、アルデヒド基導入チューブを作製した。以下、アルデヒドチューブと称す。
プライマーとして、下記表3に示したように、5'末端がアミノ基で修飾された配列4に示すオリゴDNAを各々0.25M炭酸バッファ(pH9.0)を用いて溶解し、10μMのオリゴDNA溶液を調製した。各オリゴDNA溶液を上記PMBNコートチューブおよびアルデヒドチューブの各チューブに10μl分注し、チューブを80℃で1時間放置した。超純水により洗浄を行った後、各チューブのブロッキング処理をおこなった。
アルデヒドチューブについては、180mlのリン酸緩衝液に0.6gの水素化ホウ素ナトリウムと50mlのエタノールを溶解させた溶液をブロッキング溶液とし、各ウェルに400μl分注し室温で5分間放置し、ブロッキング液を除き、超純水により洗浄をおこなった。
培養したHeLa細胞より抽出したトータルRNA1μgを含むDEPC処理水溶液100μlを65℃で5分間保温後、氷上で急冷した。反応液として、Reverse Transcriptase M-MLV(Rnase H-)、5×Reverse Transcriptase M-MLV Buffer、RNAse Inhibitor(Super)、20mMdTTP、20mMdATP、20mMdGTP、20mMdCTP、DEPC処理水(treated water)を加えて調製しものを、上記RNA溶液に加えた。この溶液を各チューブに10μlを分注し、42℃で1時間インキュベートした。一部のチューブに対し、インキュベート後、TE buffer(10mMTris/HCl(pH8.5),1mMEDTA)を200μl分注した後、TE bufferにて2回洗浄し、超純水にて洗浄し乾燥した。また、一部のチューブに対し、インキュベート後、RNase Hを加え、37℃で20分間インキュベートした。インキュベート後、TE buffer(10mMTris/HCl(pH8.5),1mMEDTA)を200μl分注した後、TE bufferにて2回洗浄し、超純水にて洗浄し乾燥した。
反応後、各チューブのPCR反応液を電気泳動によってPCR産物を確認した。
(PMBNコートチューブの作製)
市販PCR用8連チューブ(ポリプロピレン製)に対し各チューブを2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンーブチルメタクリレートーp−ニトロフェニルオキシカルボニルポリエチレングリコールメタクリレート共重合体(poly(MPC−co−BMA−co―NPMA)(PMBN)、各基は、モル%で25:74:1)の0.5重量%エタノール溶液に浸漬することにより、チューブ表面にホスホリルコリン基と活性エステル基とを有する高分子物質を導入して、PMBNコ−トチューブを得た。以下PMBNチューブと称す。
市販PCR用8連チューブ(ポリプロピレン製)に対し低温酸素プラズマ処理により表面に親水化処理を施した。次に、アミノアルキルシランとしてγ−アミノプロピルトリエトキシシランをメタノール中に5重量%の濃度で溶解させたものをアミノ基導入処理液として調製し、この溶液の中に2時間浸漬の後、基板を溶液から取り出し、超純水中に浸漬し放置後基板を取り出し乾燥した。グルタルアルデヒドをPBS(−)中に2重量%の濃度で溶解させてグルタルアルデヒド溶液を調製し、アミノアルキルシラン処理を行なった基板をグルタルアルデヒド溶液中に浸漬し、4時間放置した後、基板を取り出して超純水中に浸漬し、洗浄乾燥した。これにより、表面にアルデヒド基を有するアルデヒドチューブが得られた。
PMBNチューブおよびアルデヒドチューブへのプライマーの固定は、実施例2に示した方法と同様の方法にて行った。
培養したHeLa細胞を数回洗浄後、遠心分離によりチューブにペレットを作製し、グアニジンを含む細胞溶解物を加え、ピペッティング等によりよく攪拌し、HeLa細胞の標的サンプルとしての細胞溶解物を得た。この溶液段階的に希釈したものをPMBNコートチューブとアルデヒドチューブに50μlを分注し、室温で15分静置した。静置後、界面活性剤を含む緩衝液を200μl分注、吸引を繰り返し2回洗浄した。
チューブ表面上のdTプライマーによりポリAを有するmRNAが捕捉されており、細胞溶解物に含まれるmRNA以外の生体由来物質を除去することができる。
反応液として、Reverse Transcriptase M-MLV(Rnase H-)、5×Reverse Transcriptase M-MLV Buffer、RNAse Inhibitor(Super)、20mMdTTP、20mMdATP、20mMdGTP、20mMdCTP、DEPC処理水(treated water)を加えて調製した。この溶液を各チューブに50μlを分注し、42℃で15分以上インキュベートした。インキュベート後、溶液の除去を行った。
反応液として、ExTaq HS(タカラバイオ製)、10×ExTaq Buffer、10μM PCR Forwardプライマー(配列5)、10μM PCR Reverseプライマー(配列6)、20mMdTTP、20mMdATP、20mMdGTP、20mMdCTP、DEPC処理水(treated water)を加えて調製したものを各チューブに50μlを分注し、定量的PCRを行った。なお、Forwardプライマー、Reverseプライマーは人由来β Actin配列内から選択した。プライマーの配列について表4に示す。
反応後、各チューブのPCR反応液を電気泳動によってPCR産物を確認した。
反応液として、Premix ExTaq Hot Start Version(タカラバイオ製)、10μM PCR Forwardプライマー(配列5)、10μM PCR Reverseプライマー(配列6)、20mMdTTP、20mMdATP、20mMdGTP、20mMdCTP、DEPC処理水(treated water)を加えて調製したものを各チューブに50μlを分注し、定量的PCRを行った。なお、Forwardプライマー、Reverseプライマーは人由来β Actin配列内から選択した。プライマーの配列について表4に示す。
現在試薬メーカー各社から逆転写反応用酵素類及びPCR反応用の酵素類が混合された1ステップ型のRT−PCR反応液が市販されている。この試薬を用いることによりmRNAから固相cDNAの合成の工程と固相cDNAからPCR反応及び定量的PCRの工程を同一反応溶液で行うことができる。
(HeLa細胞からmRNAの精製)
培養したHeLa細胞を数回洗浄後、遠心分離によりチューブにペレットを作製し、グアニジンを含む細胞溶解物を加え、ピペッティング等によりよく攪拌し、HeLa細胞の標的サンプルとしての細胞溶解物を得た。この溶液段階的に希釈したものをPMBNコートチューブとアルデヒドチューブに50μlを分注し、室温で15分静置した。静置後、界面活性剤を含む緩衝液を200μl分注、吸引を繰り返し2回洗浄した。
反応液として、Reverse Transcriptase M-MLV(Rnase H-)、5×Reverse Transcriptase M-MLV Buffer、10μlRandom Primer、RNAse Inhibitor(Super)、20mMdTTP、20mMdATP、20mMdGTP、20mMdCTP、DEPC処理水(treated water)を加えて調製した。この溶液を各チューブに50μlを分注し、42℃で15分以上インキュベートした。
(A−1)
表面にリン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を有する第一単位と電子求引性の置換基がカルボニル基に結合してなるカルボン酸誘導基 を有する第二単位とを含む高分子物質を有するとともに、少なくとも一つ以上の反応空間が設けられ、当該反応空間には固定された固定DNAプライマーを含む 基板を用いて、標的細胞の細胞溶解物を含む反応系から標的RNA鎖を検出するRNA検出方法;
(A−2)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記基板に設けられた反応空間に前記細胞溶解物、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該細胞溶解物に含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行う第1段階と、
伸長反応により得られたDNA鎖を検出する第2段階とを含むことを特徴とするRNA検出方法;
(A−3)
(A−2)に記載のRNA検出方法において、
前記第1段階で用いるDNA鎖伸長用酵素系は、逆転写酵素、またはDNAリガーゼおよび逆転写酵素の組合せのいずれかであることを特徴とするRNA検出方法;
(A−4)
(A−2)に記載のRNA検出方法において、
前記第1段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法;
(A−5)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記基板に設けられた反応空間に前記細胞溶解物、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該細胞溶解物に含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第1段階と、
前記DNA鎖伸長反応を行った後に、前記反応系のRNA鎖を分解処理する第2段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第3段階と、
前記合成された二重鎖DNAを検出する第4段階とを含むことを特徴とするRNA検出方法;
(A−6)
(A−5)に記載のRNA検出方法において、
前記第3段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法;
(A−7)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記基板に設けられた反応空間に前記細胞溶解物、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該細胞溶解物に含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第1段階と、
前記DNA鎖伸長反応を行った後に、前記反応系のRNA鎖を分解処理する第2段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第3段階と、
前記二重鎖DNAを熱変成して得られる各一本鎖DNAを鋳型にして、それぞれ二重鎖DNAを合成して、二重鎖DNAを増幅する第4段階と、
前記増幅された二重鎖DNAを検出する第5段階とを含むことを特徴とするRNA検出方法;
(A−8)
(A−5)から(A−7)のいずれかに記載のRNA検出方法において、
前記第1段階で用いるDNA鎖伸長用酵素系は、逆転写酵素、またはDNAリガーゼおよび逆転写酵素の組合せのいずれかであることを特徴とするRNA検出方法;
(A−9)
(A−5)か(A−7)のいずれかに記載のRNA検出方法において、
前記第3段階では、
前記反応系を、DNA鎖を熱変性する温度(以下、「熱変性処理温度」という)まで引き上げ、
前記反応系の温度をアニール処理する温度(以下、「アニール処理温度」という)まで下げることを全処理を同一の液相系で行うことにより、前記伸長用DNAプライマーのDNA鎖の伸長反応が行われることを特徴とするRNA検出方法;
(A−10)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記高分子物質の第一単位に含まれるリン酸エステルより誘導される基は、ホスホリルコリン基、ホスホリルエタノールアミン基、ホスホリルセリン基、ホス ホリルイノシトール基、ホスホリルグリセロール基、ホスファチジルホスホリルグリセロール基のいずれかであることを特徴とするRNA検出方法;
(A−11)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記固定DNAプライマーが、前記基板の反応空間の表面に位置するカルボン酸誘導基の部位で共有結合して、当該基板の表面に固定化されることを特徴とするRNA検出方法;
(A−12)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記高分子物質がブチルメタクリレート基を含む第三単位を有することを特徴とするRNA検出方法;
(A−13)
(A−1)または(A−12)に記載のRNA検出方法において、
前記基板は、前記高分子物質に加えて、リン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を含む第一単位と、ブチルメタクリレート基を含む第三単位とを有する第二の高分子物質を含むことを特徴とするRNA検出方法;
(A−14)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記基板が、プラスチック材料からなることを特徴とするRNA検出方法;
(A−15)
(A−1)に記載のRNA検出方法において、
前記基板は、複数の互いに独立した反応空間を有するアレイを構成し、各アレイではそれぞれ固定DNAプライマーが固定されていることを特徴とするRNA検出方法;
リン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を有する第一単位と電子求引性の置換基がカルボニル基に結合してなるカルボン酸誘導基を有する第二単位とを含む高分子物質を表面に有するとともに少なくとも1つ以上の反応空間が設けられた担体を用いて、標的細胞の細胞溶解物を含む反応系から標的RNA鎖を検出するRNA検出方法であって、
前記担体表面にDNA伸長用のプライマーを固定化させてプライマー固定化担体を作製する第1段階と、
前記担体に設けられた反応空間に前記細胞溶解物、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該細胞溶解物に含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第2段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第3段階と、
前記合成された二重鎖DNAを検出する第4段階とを含み、第2段階から第3段階への移行の際RNA鎖の分解処理を行わないことを特徴とするRNA検出方法;
(B−2)
(B−1)に記載のRNA検出方法において、
前記第3段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法;
(B−3)
リン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を有する第一単位と電子求引性の置換基がカルボニル基に結合してなるカルボン酸誘導基を有する第二単位とを含む高分子物質を表面に有するとともに少なくとも1つ以上の反応空間が設けられた担体を用いて、標的細胞の細胞溶解物を含む反応系から標的RNA鎖を検出するRNA検出方法であって、
前記担体表面にDNA伸長用のプライマーを固定化させてプライマー固定化担体を作製する第1段階と、
前記担体に設けられた反応空間に細胞溶解物、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該細胞溶解物に含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第2段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第3段階と、
前記二重鎖DNAを熱変成して得られる各一本鎖DNAを鋳型にして、それぞれ二重鎖DNAを合成して、二重鎖DNAを増幅する第4段階と、
前記増幅された二重鎖DNAを検出する第5段階とを含み、第2段階から第3段階への移行の際RNA鎖の分解処理を行わないことを特徴とするRNA検出方法;
(B−4)
(B−1)から(B−3)のいずれかに記載のRNA検出方法において、
前記第1段階で用いるDNA鎖伸長用酵素系は、逆転写酵素、またはDNAリガーゼおよび逆転写酵素の組合せのいずれかであることを特徴とするRNA検出方法;
(B−5)
(B−1)から(B−3)のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記第3段階では、
前記反応系を、DNA鎖を熱変性する温度(以下、「熱変性処理温度」という)まで引き上げ、
前記反応系の温度をアニール処理する温度(以下、「アニール処理温度」という)まで下げることを全処理を同一の液相系で行うことにより、前記伸長用DNAプライマーのDNA鎖の伸長反応が行われることを特徴とするRNA検出方法;
(B−6)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記高分子物質の第一単位に含まれるリン酸エステルより誘導される基は、ホスホリルコリン基、ホスホリルエタノールアミン基、ホスホリルセリン基、ホスホリルイノシトール基、ホスホリルグリセロール基、ホスファチジルホスホリルグリセロール基のいずれかであることを特徴とするRNA検出方法;
(B−7)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記DNA伸長用のプライマーが、前記担体の反応空間の表面に位置するカルボン酸誘導基の部位で共有結合して、当該担体表面に固定化されることを特徴とするRNA検出方法;
(B−8)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記高分子物質がブチルメタクリレート基を含む第三単位を有することを特徴とするRNA検出方法;
(B−9)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記担体は、前記高分子物質に加えて、リン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を含む第一単位と、ブチルメタクリレート基を含む第三単位とを有する第二の高分子物質を含むことを特徴とするRNA検出方法;
(B−10)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記反応空間がチューブ又はウェルの形状であることを特徴とするRNA検出方法;
(B−11)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記担体が、プラスチック材料からなることを特徴とするRNA検出方法;
(B−12)
(B−1)又は(B−3)に記載のRNA検出方法において、
前記担体は、複数の互いに独立した反応空間を有するアレイを構成し、各アレイではそれぞれDNA伸長用のプライマーが固定されていることを特徴とするRNA検出方法。
Claims (37)
- 表面にリン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を有する第一単位と電子求引性の置換基がカルボニル基に結合してなるカルボン酸誘導基を有する第二単位とを含む高分子物質を有するとともに、少なくとも一つ以上の反応空間が設けられ、当該反応空間には固定された固定核酸プライマーを含む表面を用いて、標的サンプルを含む溶液から当該標的サンプル由来の標的RNA鎖を検出するRNA検出方法。
- 請求項1に記載のRNA検出方法において、
前記表面は、固定DNAプライマーを含む担体の表面であることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2に記載のRNA検出方法において、
前記担体は、基板であることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2または3に記載のRNA検出方法において、
前記担体に設けられた反応空間に前記標的サンプル、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該標的サンプルに含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行う第1段階と、
伸長反応により得られたDNA鎖を検出する第2段階とを含むことを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項4に記載のRNA検出方法において、
前記第1段階で用いるDNA鎖伸長用酵素系は、逆転写酵素、またはDNAリガーゼおよび逆転写酵素の組合せのいずれかであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項4に記載のRNA検出方法において、
前記第1段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2または3に記載のRNA検出方法において、
前記担体に設けられた反応空間に前記標的サンプル、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該標的サンプルに含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第1段階と、
前記DNA鎖伸長反応を行った後に、前記反応系のRNA鎖を分解処理する第2段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第3段階と、
前記合成された二重鎖DNAを検出する第4段階とを含むことを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項7に記載のRNA検出方法において、
前記第3段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2または3に記載のRNA検出方法において、
前記担体に設けられた反応空間に前記標的サンプル、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該標的サンプルに含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第1段階と、
前記DNA鎖伸長反応を行った後に、前記反応系のRNA鎖を分解処理する第2段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第3段階と、
前記二重鎖DNAを熱変性して得られる各一本鎖DNAを鋳型にして、それぞれ二重鎖DNAを合成して、二重鎖DNAを増幅する第4段階と、
前記増幅された二重鎖DNAを検出する第5段階とを含むことを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項7から9のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記第1段階で用いるDNA鎖伸長用酵素系は、逆転写酵素、またはDNAリガーゼおよび逆転写酵素の組合せのいずれかであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項7から9のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記第3段階では、
前記反応系を、DNA鎖を熱変性する温度(以下、「熱変性処理温度」という)まで引き上げ、
前記反応系の温度をアニール処理する温度(以下、「アニール処理温度」という)まで下げることの全処理を同一の液相系で行うことにより、前記伸長用DNAプライマーのDNA鎖の伸長反応が行われることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2または3に記載のRNA検出方法において、
前記担体に設けられた反応空間に前記標的サンプル、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該標的サンプルに含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第1段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第2段階と、
前記合成された二重鎖DNAを検出する第3段階とを含み、第1段階から第2段階への移行の際RNA鎖の分解処理を行わないことを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項12に記載のRNA検出方法において、
前記第2段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2または3に記載のRNA検出方法において、
前記担体に設けられた反応空間に前記標的サンプル、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、当該標的サンプルに含まれるRNA鎖を鋳型にして、前記固定DNAプライマーのDNA鎖伸長反応を行って、cDNA鎖を形成する第1段階と、
前記cDNA鎖を含む反応系に、伸長用DNAプライマー、DNA鎖伸長用酵素系およびヌクレオチドモノマーを含む試料を導入し、このcDNA鎖を鋳型にして、二重鎖DNAを合成する第2段階と、
前記二重鎖DNAを熱変性して得られる各一本鎖DNAを鋳型にして、それぞれ二重鎖DNAを合成して、二重鎖DNAを増幅する第3段階と、
前記増幅された二重鎖DNAを検出する第4段階とを含み、第1段階から第2段階への移行の際RNA鎖の分解処理を行わないことを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項12から14のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記第1段階で用いるDNA鎖伸長用酵素系は、逆転写酵素、またはDNAリガーゼおよび逆転写酵素の組合せのいずれかであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項12から14のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記第3段階では、
前記反応系を、DNA鎖を熱変性する温度(以下、「熱変性処理温度」という)まで引き上げ、
前記反応系の温度をアニール処理する温度(以下、「アニール処理温度」という)まで下げることの全処理を同一の液相系で行うことにより、前記伸長用DNAプライマーのDNA鎖の伸長反応が行われることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1に記載のRNA検出方法において、
逆転写反応―ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)法であって、
標的サンプルを、請求項1に記載の表面を有する反応空間に移し、
前記標的サンプル中のmRNAを固定核酸プライマーによってハイブリダイズし、
適切な緩衝液をもちいてRT−PCRを該反応空間で行い、
目的PCR産物を検出する各段階を含むRNA検出方法。 - 請求項17に記載のRNA検出方法において、
検出する段階において、PCR産物を、核酸染色を用いて蛍光測定的にまたは蛍光若しくは化学ルミネセンスを発生させることによって定量するRNA検出方法。 - 請求項17または18に記載のRNA検出方法において、
RT−PCRを行う段階が、逆転写酵素およびDNAポリメラーゼを含む反応溶液、またはrTthポリメラーゼを含む反応溶液を用いて反応空間で緩衝液の交換なしにまたは固定核酸プライマーとハイブリダイズさせたmRNAの除去なしに行なう液相RT−PCRであるRNA検出方法。 - 請求項17または18に記載のRNA検出方法において、
RT−PCRを行う段階が、固定核酸プライマーでのハイブリダイゼーションの後、捕捉したmRNAをcDNAに逆転写し、反応物を除去後、PCRをDNAポリメラーゼを用いて行なうRT−PCRであるRNA検出方法。 - 請求項17〜20のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
目的PCR産物の検出後、反応空間に合成されたcDNAが固定化されたままの残るように洗浄し、RT−PCRを行う段階で用いたものと同じであるか、または異なる適切なプライマーを用いてPCRを行い、そして目的PCR産物を測定する段階をさらに含むRNA検出方法。 - 請求項17〜21のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
洗浄を行う段階、PCRを行う段階および測定を行う段階を繰り返すRNA検出方法。 - 請求項17〜22のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記RT−PCTを行う段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1に記載のRNA検出方法において、
標的サンプルを、請求項1に記載の表面を有する反応空間に移し、
前記標的サンプル中のmRNAを固相核酸プライマーによってハイブリダイズし、
液相にDNA鎖伸長用プライマーを含む逆転写反応液を導入し、
逆転写された液相cDNAを作製する各段階を含むRNA検出方法。 - 請求項24に記載のRNA検出方法において、
前記液相cDNAを用いて、さらにDNAまたはRNAを増幅させる段階をさらに含むRNA検出方法。 - 請求項24または25に記載のRNA検出方法において、
前記逆転写反応液を導入する段階にて導入される試料に含まれるヌクレオチドモノマーの少なくとも一種がラベルされたものであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1、17〜26のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
反応空間がPCR用チューブまたはPCR用マイクロプレートであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1、17〜27のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
固相核酸プライマーがオリゴdTである記載のRNA検出方法。 - 請求項1、17〜28に記載のRNA検出方法において、
前記標的サンプルが、グアニジン又はプロテアーゼ又はフェノールを含むRNA検出方法。 - 請求項1、17〜29のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記標的サンプルが、RNase活性を阻害するまたはRNaseを不活性化するための試薬を含み、かつ、ハイブリダイゼーションのためのpH及び塩濃度を調整する緩衝液を用いて調製されるRNA検出方法。 - 請求項1、2、3、7、9、12、14、17または24のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記高分子物質の第一単位に含まれるリン酸エステルより誘導される基は、ホスホリルコリン基、ホスホリルエタノールアミン基、ホスホリルセリン基、ホスホリルイノシトール基、ホスホリルグリセロール基、ホスファチジルホスホリルグリセロール基のいずれかであることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1、2、3、7、9、12、14、17または24のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記固定核酸プライマーが、前記表面の反応空間の表面に位置するカルボン酸誘導基の部位で共有結合して、当該表面に固定化されることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1、2、3、7、9、12、14、17または24のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記高分子物質がブチルメタクリレート基を含む第三単位を有することを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項1、2、3、7、9、12、14、17、24または33のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記表面は、前記高分子物質に加えて、リン脂質の親水部を構成するリン酸エステルより誘導される基を含む第一単位と、ブチルメタクリレート基を含む第三単位とを有する第二の高分子物質を含むことを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2、3、7、9、12または14のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記担体が、プラスチック材料からなることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2、3、7、9、12または14のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記反応空間がチューブ又はウェルの形状であることを特徴とするRNA検出方法。 - 請求項2、3、7、9、12または14のいずれか一項に記載のRNA検出方法において、
前記担体は、複数の互いに独立した反応空間を有するアレイを構成し、各アレイではそれぞれ固定DNAプライマーが固定されていることを特徴とするRNA検出方法。
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