JPWO2007122950A1 - 半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法 - Google Patents

半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法 Download PDF

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Abstract

複数のDACを備える半導体集積回路の良品判別の試験では、DACの数の増加や、高解像度化によって、試験時間が長くなってしまう、という課題がある。2つのDAC、すなわち、DAC1と、DAC2を試験する場合、制御部(170)はDAC1と、DAC2のデジタル入力値を、交互に増加させてゆくことにより、DAC1と、DAC2のアナログ出力値が入力された比較部1の出力は、“0”と、“1”との間で反転を繰り返す。前記比較部1の出力パターンを、判定部(180)で期待値と一致するか否かを判定することで、DACの良品判別を行う。

Description

本発明は、半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法に関するものであり、デジタルアナログ変換器(以下、DACと称す)を備えた半導体装置、その試験を行う半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法の改良に関し、特に、複数のDACを有する半導体機器の試験を行うにあたり、その試験の容易化を可能にしたものに関する。
半導体プロセスの進歩に伴い、同一の半導体集積回路内に複数のDACを搭載することが可能になっている。複数のDACを搭載する半導体集積回路の試験では、搭載するDACの個数が多い場合やその解像度が高い(分解能が大きい)場合、試験時間が長くなる傾向がある。
従来、この種の半導体集積回路の試験時間を短縮する取り組みの1つとして、DACの出力をアナログデジタル変換器(以下、ADCと称す)を用いて試験を実施する方式があるが、高解像度のDACの試験にはDACよりも高精度なADCが必要となるので、これらを搭載した半導体集積回路の回路規模が大きくなるという問題がある。
また、その他に、特許文献1やその公開公報である特許文献2に開示されている様に、比較器を用いて、3つ以上のDACの比較を行い、その比較結果から判定を行う方式がある。
特公昭64−9771号公報 特開昭61−16624号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、実稼動中のシステム、即ち、正常に動作しているシステムに故障が生じたか否かを検出するものであり、この方法は、出荷前の半導体集積回路が良品か否かを判定する試験方法を提供するものではない。
即ち、この特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、3つ以上のDACを必要とするものであり、また3つ以上のDACに同時に故障は存在しないことを前提とするため、この従来例の方法は、出荷前の良品の判定を行うことを目的とする半導体集積回路の試験方式に適するものではない。
また、この特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、3つ以上のDAC中の奇数番のDACに与えるデジタル入力値を固定して、偶数番のDACに与えるデジタル入力値をその最小値から最大値まで順次“1”ずつ増加させて奇数番と偶数番のDACの出力を比較し、その後、奇数番目のDACに与えるデジタル入力を“1”増加させたうえで、再度、偶数番目のDACに与えるデジタル入力値をその最小値から最大値まで順次“1”ずつ増加させて奇数番と偶数番のDACの出力を比較する、という動作を繰り返す方法であるため、故障検出効率が悪く、試験の高速化に適するものではない。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、2つ以上のDACを搭載する半導体集積回路の試験の高速化を可能とする、あるいは、半導体集積回路単独での試験を可能にする、DACを備えた半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る半導体装置は、2つ以上のデジタルアナログ変換器(以下、DACと称す)と、前記2つ以上のDAC中の少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を設定する設定部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較し該比較結果を出力する比較部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記設定部は、プログラムを格納するメモリと、該メモリに格納された前記プログラムに従い前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するCPUとからなることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記比較結果に基づき前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するパターンを生成するパターン生成部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る半導体試験装置は、2つ以上のDACを備えた半導体装置の良否判定試験を行う装置であって、前記少なくとも2個のDACを制御する制御部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較部と、該比較部による比較結果に基づき当該2つのDACの良,不良を判定する判定部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試験装置において、前記制御部は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試験装置において、前記比較部は、複数対の前記DACから出力されるアナログ出力値同士を同時に比較する複数の比較部からなることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試験装置において、前記比較部は、前記少なくとも2つ以上のDACのうちに、1つのDACから出力されるアナログ出力値と、残りのDACのアナログ出力値との大小を同時に比較する複数の比較部からなることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試験装置において、前記判定部は、前記比較部による比較結果が所定のパターンと一致するか否かにより、前記2つのDACの良,不良を判定することを特徴とする。
また、本発明の請求項12に係る半導体試験装置は、請求項11に記載の半導体試験装置において、前記所定のパターンは、交互に反転する値からなるパターンであり、前記判定部は、前記比較部による比較結果が、前記交互に反転する値となるか否かを判定することにより、前記2つのDACの良,不良を判定することを特徴とする。
また、本発明の請求項13に係る半導体装置の試験方法は、2つ以上のDACを備えた半導体装置の試験方法であって、任意の2つの前記DACを制御する制御工程と、任意の2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から該任意の2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項14に係る半導体装置の試験方法は、請求項13に記載の半導体装置の試験方法において、前記制御工程は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項15に係る半導体装置の試験方法は、請求項13に記載の半導体装置の試験方法において、前記判定工程は、前記比較工程による比較結果が、交互に反転する値となるか否かを判定することにより、2つの前記DACの良,不良を判定することを特徴とする。
また、本発明の請求項16に係る半導体装置の試験方法は、2つ以上のDACを備えた半導体装置の試験方法であって、前記2つ以上のDACのうちの、任意の1つのDACのみを、そのアナログ出力値を直接試験する方法により試験する第1の試験工程と、前記2つのDACのうちの、任意の2つのDACのデジタル入力値を制御する制御工程と、前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から、該2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含み、前記第1の試験工程により良品と判定された前記任意の1つのDACのアナログ出力値と、前記2つ以上のDACのうちの、他の1つのDACのアナログ出力値とを相互に比較することにより、前記他の1つのDACを試験する第2の試験工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項17に係る半導体装置の試験方法は、請求項16に記載の半導体装置の試験方法において、前記制御工程は、前記任意の1つのDACと、前記他の1つのDAC、のいずれか一方のDACの全てのアナログ出力値を、正,負いずれかの同一方向に任意のアナログ値分ずらせるオフセット工程を、さらに含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項18に係る半導体装置の試験方法は、請求項16に記載の半導体装置の試験方法において、同一のデジタル入力値に対しアナログ出力値が相異なる任意の第1のDACと、任意の第2のDACとを試験する際、前記制御工程は、前記第1のDACのデジタル入力値を、前記第1のDACのアナログ出力値が前記第2のDACのアナログ出力値に近づくように増加または減少させる工程と、前記第1のDACのアナログ出力値と、前記第2のDACのアナログ出力値とを比較する比較手段の比較結果が反転した時点の前記第1のDACのデジタル入力値と、前記第2のDACのデジタル入力値との差を、オフセット値とする工程とを含み、前記比較工程は、前記第1のDACのアナログ出力値が、前記第2のDACのアナログ出力値に近づくように、前記第1のDACのデジタル入力値または前記第2のDACのデジタル入力値に前記オフセット値を与えた後、前記2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、任意の二つのDACのデジタル入力値を設定する制御部と、前記制御部によってデジタル値を設定されたDACのアナログ出力値の大小を比較する比較部と、前記比較手段によって出力される比較結果のパターンから良,不良を判断する判定部を設け、対となるDACのアナログ値を前記比較部で比較した比較結果が交互に反転するように各々のDACのデジタル値を前記制御部で制御し、前記判定部によって前記比較結果のパターンが例えば“0”,“1”を交互に繰り返す等の期待されるパターンと一致するか否かで良品か不良品かを判定するようにしたので、2つのDACのアナログ値を比較して、その比較結果のパターンが期待されるパターンと一致するかで良品か不良品かを判定することが可能であり、2つ以上のDACを備える半導体集積回路の良品判別の試験を小規模な付加回路により高速に試験を実施することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1における、半導体集積回路試験装置が直接半導体集積回路内のDACのデジタル入力値を制御する場合の構成を示す図である。 図2は、前記実施の形態1における、DACのデジタル入力値が“2”ずつ増加する場合の設定パターンと比較結果を示す図である。 図3は、前記実施の形態1における、抵抗を共有するように構成した複数のDACの構成を示す図である。 図4(a)は、前記実施の形態1における、DACの積分直線性誤差および微分直線性誤差を説明する図である。 図4(b)は、本発明の実施の形態2における、DACが積分直線性誤差もしくは微分直線性誤差を有する場合の試験方法を示すフローチャート図である。 図4(c)は、本発明の実施の形態2における、DAC単独での試験と、2つのDACの出力を比較部を用いて判定する試験とを、1台の装置で実行できる半導体集積回路試験装置の構成を示す図である。 図5(a)は、前記分圧式DACの構成例を示す図である。 図5(b)は、本発明の実施の形態3における、DACにオフセットを与えた場合のアナログ値を示す図である。 図5(c)は、参照電圧を可変できる分圧式DACの構成例を示す図である。 図5(d)は、本発明の実施の形態3による半導体集積回路、および半導体集積回路試験装置の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態3における、DACのデジタル入力値が“1”ずつ増加する場合のDACのデジタル値の設定パターンと比較結果を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態4における、オフセット値検出の手順を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態5における、CPUがDACを制御する場合の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態6における、CPUがDACを制御し半導体集積回路単体で試験を実施する場合の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態7における、専用の制御回路がDACを制御し半導体集積回路単体で試験する場合の構成を示す図である。
符号の説明
100 半導体集積回路
110 選択部
120 レジスタ部
130 DAC部
140 スイッチ部
150 比較部
160 半導体集積回路試験装置
170 制御部
180 判定部
701 レジスタの初期化手順
702 DACのオフセットの大小判定手順
703 オフセット値検出手順
704 オフセット値設定手順
800 半導体集積回路
810 CPUバス
811 CPU
812 メモリ
820 レジスタ部
830 DAC部
840 スイッチ部
850 比較部
860 半導体集積回路試験装置
870 制御部
880 判定部
900 半導体集積回路
910 CPUバス
911 CPU
912 メモリ
920 レジスタ部
930 DAC部
940 スイッチ部
950 比較部
980 結果出力レジスタ
1000 半導体集積回路
1010 CPUバス
1011 CPU
1012 メモリ
1013 パターン生成部
1015 オフセット補正部
1014 制御部
1020 レジスタ部
1030 DAC部
1040 スイッチ部
1050 比較部
1080 結果出力レジスタ
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による、デジタルアナログ変換器を備えた半導体集積回路を示す。
図1において、100は半導体集積回路、110はレジスタ設定部、120はレジスタ部、130はDAC部、140はスイッチ部、150は比較部である。また、160は半導体集積回路試験装置、170は制御部、180は判定部である。
本実施の形態1において、半導体集積回路100は、上記レジスタ設定部110,レジスタ部120,DAC部130,スイッチ部140,および比較部150を有する。
レジスタ設定部110は、外部からの命令により、レジスタ部120の任意のレジスタを選択してそのレジスタ値を設定する。レジスタ部120は、レジスタ1ないしレジスタn(n=2m;但し、mは1以上の整数)からなり、DAC部130に入力するデジタル入力値を設定する。
DAC部130は、DAC1ないしDACnからなり、それぞれのデジタル入力値をアナログ出力値に変換する。スイッチ部140は、DAC部130を構成する任意のDACと、比較部150を構成する任意の比較部とを接続する。例えば、DAC2k−1,DAC2k(k=1〜m,2m=n)と、比較部kとを接続するように設定可能である。
150は比較部であり、比較部1ないし比較部mからなる。各比較部kは、スイッチ部140を介して出力されたDACx,DACy(x,y=1〜nである。但し、x≠y)のアナログ出力値同士を比較する。
また、本実施の形態1の半導体集積回路試験装置160は、上記制御部170、および判定部180を有する。制御部170は、半導体集積回路100内のレジスタ設定部110、およびスイッチ部140を制御する。判定部180は、比較部150の比較結果を判定する。
次に、本実施の形態1の半導体集積回路試験装置160の動作について説明する。
試験対象のDACを選択するために、制御部170により、任意の2つのDACと、該2つのDACのアナログ出力値の大小を比較する任意の比較部とを接続するようにスイッチ部140が設定される。
以下ではその一例として、DAC1,DAC2のアナログ出力値の大小を比較部1で比較し、判定部180で良否判定する場合を例にとって説明する。DAC3,DAC4の対,・・・,DACn−1,DACnの対に関しても同様の手順で良否判定が可能であり、これら全ての対の良否判定を並行して行うことも可能である。
本実施の形態1は、出力に単調増加性を有するDAC1と、DAC2に、偶数と、奇数のデジタル入力値をそれぞれ供給し、その後、DAC1と、DAC2に、奇数と、偶数のデジタル入力値をそれぞれ供給し、DAC1と、DAC2のアナログ出力値の比較結果が、“1”,“0”を交互に繰り返した後、“0”,“1”を交互に繰り返す期待値と一致するか否かで、検査を行うようにしたものである。
即ち、制御部170により、図2に示すように、DAC1のデジタル入力値に“0”が設定され、その半サイクル後、DAC2のデジタル入力値に“1”が設定される。この時の比較部1の出力が“1”であるとする。なお、図中のハッチングは、信号値が“1”か“0”かが確定していない期間を示す。
次の1サイクル目でDAC1のデジタル入力値が“2” だけ増加されて“2”が設定されると、比較部1の出力は“0”となる。その半サイクル後、DAC2のデジタル入力値が“2”だけ増加されて“3”が設定されると、比較部1の出力は“1”となる。このように、互いに半サイクルずらせてDAC1のデジタル入力値が偶数に、DAC2のデジタル入力値が奇数になるように、交互に設定されることで、比較部1の出力は“1”と“0”とが交互に現れるものとなる。
以後、同様にして、DAC1,DAC2のデジタル入力値を互いに半サイクルずらせて“2”ずつ増加させてゆき、DAC1のデジタル入力値がその設定可能な上限である“2k”まで到達すると、今度は、DAC2のデジタル入力値が“0”に、その半サイクル後、DAC1のデジタル入力値が“1”に、それぞれ設定され、以後、DAC1,DAC2のデジタル入力値が互いに半サイクルだけずらせて“2”ずつ増加されてゆく。このように、DAC2のデジタル入力値が偶数に、DAC1のデジタル入力値が奇数になるように、互いに半サイクルずらせて交互に設定されることで、比較器1の出力は“0”と“1”とが交互に現れる。
ここで、仮に、DAC1と、DAC2の少なくとも一方に、その出力が、特定の電位に固定されてしまう等の不具合があれば、比較部1の出力は“0”あるいは“1”が続いて現れる、等となり、上述のような、“0”と“1”とが交互に現れる出力パターンとはならない。
このため、判定部180により、前記比較部1の出力パターンが、期待値、即ち、上述のような初めは“1”と“0”とが交互に現れ、その後“0”と“1”とが交互に現れるパターン、と一致するか否かが判定される。
前記比較部1の出力パターンが期待値と一致すれば、DAC1,2はともに良品であり、一致しなければ、DAC1,2は少なくとも一方が良品でないと判定できる。
なお、この判定は、判定部180において、比較部1の出力をシフトレジスタに蓄積しておき、これと、期待されるパターンを予め記憶しているROM等の出力とを比較する等により実現できる。
このように、良否判定の基準となるDAC、即ち一対のDAC中、他方より小さい(大きい、としてもよい)デジタル入力値が入力されるDAC、を順次入れ替えてこれらの出力値を比較し、前記比較部1から順次出力される出力パターンが期待値と一致するか否かにより、半導体集積回路が良品であるか否かの判定を行うようにしたので、半導体集積回路が良品であるか否かの判定を、少ない比較回数で、高速に判定することが可能となる。
但し、良否判定されるDACは、良品の抵抗分圧型DACのように、その出力に単調増加性があることが前提である。
なお、DACが、図3のように、抵抗による分圧型のDACであって、複数のDACが共通の抵抗で分圧されている場合は、さらに高解像度のDACの試験にも対応できる。
図3において、r0,r1,・・・,ri−1,riは、DAC1と、DAC2とが共有する抵抗であり、これらの抵抗は、高電圧側参照電圧VREFHと、低電圧側参照電圧VREFLとの間に、互いに直列に接続されている。
DAC1と、DAC2とは、上記抵抗の他に、互いに隣り合う抵抗同士の共通接続点(タップ)t1,・・・,ti−1,tiと、DACのアナログ出力ノードVOUTとの間に、それぞれ接続されたスイッチSW1,・・・,SWi−1,SWiを有し、これらのスイッチSW1,・・・,SWi−1,SWiは、DACのデジタル入力を構成する各ビット信号d1,・・・,di−1,diにより接断される。また、DAC1,DAC2以外のDACの対についても、比較部1以外の比較部を使用しDAC1,DAC2と同時に比較することで、同時に複数対のDACを試験することも可能である。
また、上述の例では、DAC1に偶数の自然数を昇順で、DAC2に奇数の自然数を昇順で与え、その後DAC1と、DAC2を入れ替えるようにしたが、これは、まずDAC1に奇数を昇順で、DAC2に偶数を昇順で与え、その後、DAC1と、DAC2を入れ替えるようにしてもよく、また、これらをDACおのおのに降順で与え、その後両DACを入れ替えるようにしてもよい。
さらに、上述の例では、DAC1と、DAC2とで互いに半サイクルずらせてデジタル入力値を変化させるようにしたが、このずれは半サイクルに限るものではなく、他の値に設定してもよい。
このように、本実施の形態1によれば、複数のDACを良否判定する際に、一方のDACに偶数のデジタル値を順次入力し、その半サイクルずれたタイミングで他方のDACに奇数のデジタル値を順次入力し、これら2つのDACのDA変換出力を比較部で比較し、その後、一方のDACに奇数のデジタル値を順次入力し、他方のDACに偶数のデジタル値を順次入力し、その比較部出力に、“1”と“0”とが交互に現れ、その後“0”と“1”とが交互に現れるか否かにより、半導体集積回路の良否を判定するようにしたので、複数のDACを有する半導体集積回路が良品であるか否かの判定を、高速に行うことができる。
(実施の形態2)
前述のように、前記実施の形態1では、良否判定されるDACが出力に単調増加性を有するものの試験は可能であるが、DACの入出力特性に、図4(a)に示すような積分直線性誤差、即ち、入出力特性の全範囲についての理想値からの最悪乖離値、や、微分直線性誤差、即ち、入出力特性の変換範囲の任意の点における、あるビットサイズと、理論上のビットサイズとの差、が存在する場合については、試験を実施することができない。本実施の形態2は、このような問題を解決するためのものである。
なお、この図4(a)は、「超LSI総合事典」株式会社サイエンスフォーラム,1988年3月31日,686頁に記載のADCの入出力特性の図面を、DACの入出力特性の説明に流用したものである。
図4(b)は、本実施の形態2における試験方法を示すフローチャートである。
以下、実施の形態2について、図4(b)を用いて説明する。まず、試験を実施する一対のDACのうちの一つ(DAC1とする)のアナログ出力を、あらかじめ直接、即ち、図1の比較部150を介することなく、半導体集積回路試験装置等に入力して、その積分直線性誤差、微分直線性誤差について試験を行っておく(ステップ4a)。
この時、積分直線性誤差、微分直線性誤差が、所定の範囲内に収まり、良品であると判定されれば(ステップ4b)、その後、前記一つのDACと、残りのDACとを、前記実施の形態1と同様の比較を行うことで試験を行い、これらが良品であるか否かを判定する(ステップ4c,4d)。
これにより、残りのDACについても、間接的に積分直線性誤差、微分直線性誤差についての試験を実施することが可能となる。この場合、2つのDACのそれぞれについて、積分直線性誤差や、微分直線性誤差の試験を行うよりも、短時間での試験を行うことが可能となる。
図4(c)は、上述のステップ4aおよび4cの試験を、同一の装置で可能にできる半導体集積回路試験装置の構成の一例を示すものである。
図4(c)において、400は半導体集積回路、410はレジスタ設定部、420はレジスタ部、430はDAC部、440は任意のDACと、任意の比較部とを接続するスイッチ部、450は比較部、bp1,bp3,・・・,bpn−1はバイパス線路、nc2,nc4,・・・,ncnはノーコネクションノードである。
また、460は半導体集積回路試験装置、470は制御部、480は判定部である。
これらの中で、レジスタ設定部410、レジスタ部420、DAC部430は、それぞれ、図1のレジスタ設定部110、レジスタ部120、DAC部130と同様のものである。
これに対し、この実施の形態2で新たに設けたスイッチ部440は、DAC2k−1,DAC2k(k=1〜m)と、比較部kの2つの入力とを接続するか、あるいは、DAC2k−1,DAC2kと、バイパス経路bp2k−1,ノーコネクションノードnc2kとを接続するか、を切り替えるものである。
バイパス線路bp1,bp3,・・・,bpn−1は、スイッチ部440の内部を通ったDAC1,DAC3,・・・,DACn−1の出力と、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力とを接続する。ノーコネクションノードnc2,nc4,・・・,ncnはスイッチ部440から取り出された、どこにもつながらないノードである。
スイッチ部440は、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1の出力を、バイパス線路bp1,bp3,・・・,bpn−1に接続する時に、DAC2,DAC4,・・・,DACnの出力を、これらノーコネクションノードnc2,nc4,・・・,ncnに接続する。
まず、ステップ4aに対応して、試験すべき一方のDACの出力を制御する。この場合、制御部470は、DAC2k−1,DAC2kの出力と、バイパス経路bp2k−1,ノーコネクションノードnc2kとが接続されるようにスイッチ部440を切り換える。この場合、レジスタ設定部410によりレジスタ2k−1,レジスタ2kに設定されたデジタル値がDAC2k−1,DAC2kによりアナログ信号に変換されるが、上述のようにスイッチ部440が切り替えられることにより、DAC2k−1のアナログ出力は比較部kの入力ノードに入力されることなくバイパス経路bp2k−1を経由して比較部kの出力ノードに現れ、これが判定部480に出力される。このDAC2k−1のアナログ出力は、ステップ4bにおいて、判定部480によりDAC2k−1の出力に含まれる積分直線性誤差や、微分直線性誤差が、許容範囲に収まるか否かを判定されることで、DAC2k−1が良品か否かが判定される。一方、DAC2kのアナログ出力はノーコネクションノードnc2kに接続されるため、DAC2kの良否は判定されない。
これにより、DAC2k−1が良品と判定された場合はステップ4cに進み、良品でないと判定された場合は試験を終了する。
DAC2k−1が良品である場合、ステップ4cに対応して、DACの出力同士を比較部を用いて判定する場合、制御部470は、DAC2k−1,DAC2kの出力と、比較部kの2入力とが接続されるようにスイッチ部440を切り換える。この場合、レジスタ設定部410によりレジスタ2k−1,レジスタ2kに設定されたデジタル値がDAC2k−1,DAC2kによりアナログ信号に変換され、これらがスイッチ部440を介して比較部kの2入力に出力される。これらDAC2k−1,DAC2kのアナログ出力は、ステップ4dにおいて、判定部480により比較部kの出力が“0”と、“1”とが交互に現れる出力パターンとなるか否かが判定されることで、DAC2kが良品か否かが高速に判定される。即ち、比較部kの出力が期待値と一致すれば、DAC2kが良品と判定され、期待値と一致しなければ、DAC2kが良品ではないと判定されて試験を終了する。
なお、複数の比較部により前記DAC1と、残りのDACとを、同時に前記実施の形態1と同様に比較して試験を行うように、スイッチ部を設定することで、より短時間での試験が可能となる。
このように、本実施の形態2によれば、2つのDACを良否判定する際に、その一方のDACを通常の半導体試験装置により試験を行った後、該2つのDACについて、実施の形態1と同様の試験を行うようにしたので、DACの出力に、積分直線性誤差や、微分直線性誤差が含まれる場合でも、その良否を高速に判定することが可能となる。
(実施の形態3)
前記実施の形態1では、良否判定されるDACが、分圧型(抵抗分割型)DACのように、これが良品である場合に、その出力が単調増加性を持つものでなければならない。本実施の形態3はより多くの変換方式のDACの試験を可能にするためのものである。
以下、実施の形態3について説明する。2つのDACを比較する場合、図5(a)のような抵抗分圧式のDACで、互いに比較するDACを、DAC1と、DAC2とする。DACから出力されるアナログ出力値は、抵抗の両端に印加される電圧で決定される。
抵抗の両端に印加される電圧は、高電圧側参照電圧をVREFHとし、低電圧側参照電圧をVREFLとする(DAC1は、それぞれVREFH1と、VREFL1とし、DAC2は、それぞれVREFH2と、VREFL2とする)と、DACの出力電圧は、参照電圧VREFHと、VREFLとを分圧した電圧となる。
このように、DAC1と、DAC2は、それぞれの参照電圧が独立に設定できる構成とし、一方のDAC(図5(b)の例ではDAC2)の両端の参照電圧を、ΔVだけ増加させると、デジタル入力値に対応するアナログ出力値も、ΔVだけ増加することになる。つまり、DAC1と、DAC2のデジタル入力値を同一にしても、DAC2のアナログ出力値は、DAC1のアナログ出力値よりΔVだけ高くなる。
図5(c)は、上述のような参照電圧を独立に設定できる分圧式DACの構成を示す。VRGは基準電圧発生部であり、DACに高電圧側参照電圧VREFH、および低電圧側参照電圧VREFLを印加する。
図5(d)は、上述のような参照電圧を独立に設定できるDACを有する半導体集積回路の構成を示す。
図5(d)において、500は半導体集積回路、510はレジスタ設定部、520はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、530はDAC部、540は任意のDACと任意の比較器とを接続するスイッチ部、550は比較部である。また、560は半導体集積回路試験装置、570は制御部、580は判定部である。
レジスタ部520、DAC部530、スイッチ部540、比較部550、判定部580は、それぞれ図1のレジスタ部120、DAC部130、スイッチ部140、比較部150、判定部180と同様のものである。
これに対し、DAC部530は図1のDAC部130とは異なるもので、DAC1ないしDACnが基準電圧発生部VRG1ないしVRGnを有し、基準電圧発生部VRG1,VRG3,・・・,VRGn−1は、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1にそれぞれの参照電圧としてVREFH1およびVREFL1を出力し、基準電圧発生部VRG2,VRG4,・・・,VRGnは、DAC2,DAC4,・・・,DACnにそれぞれの参照電圧としてVREFH2およびVREFL2を出力する。
そして、ΔV(=VREFH2−VREFH1(=VREFL2−VREFL1))をDACの1ステップの約半分に等しくなるように設定したうえで、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1と、DAC2,DAC4,・・・,DACnとを比較する際、図6のように、デジタル入力値を互いに半サイクルずらせてともに1ステップずつ増加させ比較することで、比較器1,比較器2,・・・,比較器mの比較結果は半サイクル毎に反転する。このように、比較器1,比較器2,・・・,比較器mの比較結果が半サイクル毎に反転するか否かでDAC1,DAC3,・・・,DACn−1と、DAC2,DAC4,・・・,DACnとが良品であるか否かを判定できる。また、比較するDACのデジタル値を、1ステップずつ増加させることができるため、分圧式以外の変換方式のDACについても、試験を実施できる。
即ち、DACの方式は、アナログ出力値をΔVだけシフトさせることができるものであれば、分圧式DAC以外の方式であっても良い。
このように、本実施の形態3によれば、低電圧側と、高電圧側の参照電圧を個別に設定できる2つのDACの一方に、他方のDACに与える高電圧側参照電圧,低電圧側参照電圧に、それぞれ(1/2)LSBだけずれた高電圧側参照電圧,低電圧側参照電圧を与え、両方のDACに同じデジタル入力値を与えて、2つのDACのアナログ出力値を比較するようにしたので、分圧式DAC以外のDACであっても、アナログ出力値をΔVだけシフトさせることのできる変換方式のDACであれば、その試験を行うことが可能になる。また、アナログ出力値を比較するDACに入力するデジタル入力値を、ともに“1”ずつ増加させればよいので、レジスタ設定部の制御動作をも、簡単にすることが可能になる。
(実施の形態4)
前記実施の形態1、前記実施の形態2、及び前記実施の形態3では、DACが高解像度であり、比較する2つのDAC間にデジタル入力値が同一でもアナログ出力値にオフセットが存在する場合や、比較部にその2入力間にオフセットがある場合では、DACのデジタル入力値を設定するレジスタ設定部が固定のパターンでは、比較部の出力パターンが期待値と異なるものとなって、試験を実施することができない。本実施の形態4は、この問題を解決するためのものである。
なお、実施の形態3においてもオフセットは存在したが、実施の形態3におけるオフセットはLSB(=デジタル入力値“1”)の1/2であったのに対し、この実施の形態4では、オフセットはデジタル入力値“1”よりも大きい値のものである。
以下、実施の形態4について説明する。この実施の形態4では実施の形態1,2,3において使用した半導体装置および半導体試験装置を使用できる。
まず、一例として、DAC1とDAC2とを良否判定する場合、そのオフセット値を割り出し、該2つのDACを比較器1で比較する手順を、図7を用いて説明する。
図7において、DAC1と、DAC2のデジタル入力値を、ともに“0”とする(ステップ701)。比較部1の出力結果から、DAC1、およびDAC2のアナログ出力値の大小を判定し(ステップ702a)、DAC1が、DAC2より大きいと判定された場合は、DAC2を、そのオフセットを調整するDAC(以下、オフセット調整DACと称す)とし(ステップ702b)、DAC2がDAC1より大きいと判定された場合は、DAC1をオフセット調整DACとする(ステップ702c)。
次に、オフセット調整DACのデジタル入力値を、1つずつ増加させ(ステップ703a)、比較器1の出力が反転すると(ステップ703b)、次のステップへ進み、オフセット調整DACの現在のデジタル値を、オフセット値として採用する(ステップ704)。このステップは、入力オフセットを補正するオフセット補正部として機能する。
この状態で、前記実施の形態1、または前記実施の形態2、または前記実施の形態3と同様の簡略化検査を行う、即ち、2つのDACの出力を互いに比較し、その比較結果が期待値と一致するか否かを判定することで、試験を高速に行う(ステップ705)。さらに、オフセットがある場合に測定できない状態を、個別に検査する(ステップ706)ことで、2つのDAC間に同一デジタル入力値でも出力オフセットがある場合や、比較部に入力オフセットがある場合でも、その試験を行うことが可能となる。
即ち、ステップ706において、オフセット調整DACは、DAC1か、DAC2かを判定する(ステップ706a)。
ステップ706aにより、オフセット調整DACが、DAC1と判定された場合は、そのデジタル入力値を“0”からオフセット値までに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行い(ステップ706b)、DAC2のデジタル入力値を(2k−“オフセット値”)から2kまでに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行う(ステップ706c)。オフセット調整DACが、DAC2と判定された場合は、DAC1と、DAC2とを入れ替えて、上述と同様の動作を行う。
即ち、ステップ706aにより、オフセット調整DACが、DAC2と判定された場合は、そのデジタル入力値を“0”からオフセット値までに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行い(ステップ706d)、DAC1のデジタル入力値を(2k−“オフセット値”)から2kまでに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行う(ステップ706e)。
これらのステップ706aないし706eにより、ステップ705において試験を実施できない状態、即ち、DAC1,DAC2の、出力ダイナミックレンジが互いにオーバーラップする領域以外のアナログ出力値を、個別に測定することが可能である。
このように、本実施の形態4によれば、2つのDACに同じデジタル入力値を与えてそのアナログ出力値同士を比較し、アナログ出力値が小さい方のDACを、オフセット調整DACとし、オフセット調整DACの出力が反転するまでそのデジタル入力値を、“1”ずつ増加し、アナログ出力値の比較結果が反転した時点のデジタル入力値をオフセット値として、実施の形態1ないし3と同様の検査を行い、オフセット調整DACが、アナログ出力値が大きい方のDACか、小さい方のDACかを判定し、該当するDACのデジタル入力値を“0”からオフセット値まで変化させた場合の、アナログ出力値を測定し、その後、他方のDACのデジタル入力値を(2k−“オフセット値”)から2kまでに変化させた場合の、アナログ電圧測定を行うようにしたので、2つのDACの間に出力オフセットが存在する場合や、比較器に入力オフセットが存在する場合でも、DACの良否を高速に判定することが可能となる。
(実施の形態5)
前記実施の形態1では、DACのデジタル入力値の制御は半導体試験装置が行っている。このため、半導体集積回路には多くの試験用端子が必要で、試験中はこの試験用端子を制御するテスターチャンネルが必要となる。半導体試験装置に搭載されるテスターチャンネルには制限があり、試験用端子の増加により、同時に試験を実施できるDACの数は制限される。本実施の形態5はこれを解決するものである。この実施の形態5を、図8を用いて説明する。
図8において、800は半導体集積回路、810はCPUバス、811はCPU、812はメモリ、820はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、830はDAC部、840は任意のDACと任意の比較器とを接続するスイッチ部、850は比較部である。また、860は半導体集積回路試験装置、870は制御部、880は判定部である。
レジスタ部820、DAC部830、スイッチ部840、比較部850、判定部880は、それぞれ図1のレジスタ部120、DAC部130、スイッチ部140、比較部150、判定部180と同様のものである。
CPU811はメモリ812に格納されたプログラムにより動作を行う。メモリ812はレジスタ部820およびスイッチ部840を図1と同様に設定するプログラムが記録されている。制御部870はCPU811の動作開始を制御するトリガ信号を発生する。
次に、本実施の形態5の動作について説明する。
DACの試験を開始するに当たって、制御部870はCPU811に対し信号を送る。前記信号を受け取ったCPU811はメモリ812に搭載されたプログラムに従って、実施の形態1と同様にレジスタ部820、スイッチ部840を制御する。
即ち、CPU811は、DAC2k−1,DAC2k(k=1〜m,2m=n)と、比較部kとが接続されるようにスイッチ部840を制御する。
また、CPU811は、レジスタ1,レジスタ3,・・・,レジスタn−1の値を順次0,2,・・・,2k,1,3,・・・,2k−1に設定するとともに、それより半サイクル遅れて、レジスタ2,レジスタ4,・・・,レジスタnの値を順次1,3,・・・,2k−1,0,2,・・・,2kに設定する。
これにより、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値に“0”が設定され、その半サイクル後、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値に“1”が設定される。この時の比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力が“1”であるとする。なお、図中のハッチングは、信号値が“1”か“0”かが確定していない期間を示す。
次の1サイクル目でDAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が“2” だけ増加されて“2”が設定されると、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“0”となる。その半サイクル後、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が“2”だけ増加されて“3”が設定されると、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“1”となる。このように、互いに半サイクルずらせてDAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が偶数に、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が奇数になるように、交互に設定されることで、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“1”と“0”とが交互に現れるものとなる。
即ち、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1とDAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値を互いに半サイクルずらせて“2”ずつ増加させてゆき、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値がその設定可能な上限である“2k”まで到達すると、今度は、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が“0”に、その半サイクル後、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が“1”に、それぞれ設定され、以後、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1およびDAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値を互いに半サイクルだけずらせて“2”ずつ増加させてゆく。このように、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が偶数に、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が奇数になるように、互いに半サイクルずらせて交互に設定されることで、比較器1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“0”と“1”とが交互に現れる。
ここで、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1と、DAC2,DAC4,・・・,DACnの少なくとも一方の出力が、特定の電位に固定されてしまう等の不具合があれば、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“0”あるいは“1”が続いて現れる、等となり、上述のような、“0”と“1”とが交互に現れる出力パターンとはならない。
このため、判定部180により、前記比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力パターンが、期待値、即ち、上述のような初めは“1”と“0”とが交互に現れ、その後“0”と“1”とが交互に現れるパターン、と一致するか否かが判定される。
前記比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力パターンが期待値と一致すれば、DAC1と2,DAC3と4,・・・,DACn−1とnはともに良品であり、一致しなければ、DAC1と2,DAC3と4,・・・,DACn−1とnは少なくとも一方が良品でないと判定される。
このように、本実施の形態5によれば、半導体集積回路の側に搭載したCPUがそのメモリに格納されたプログラムに応じて、レジスタ部とスイッチ部の設定を行い、半導体集積回路試験装置の側の制御部は、単にCPUの動作開始の制御を行うようにしたので、半導体集積回路と、半導体集積回路試験装置との接続が、少数の配線で可能となり、半導体集積回路に設ける試験用端子を、少数に抑えることが可能となる。また、半導体集積回路試験装置についても、その端子を少数に抑えることが可能となる。
なお、前記実施の形態2、前記実施の形態3、及び前記実施の形態4についても、同様に半導体試験装置の制御部に代えて、CPU811がメモリ812に搭載されたプログラムに従って制御を行うことで、それぞれの試験を実施することができる。
(実施の形態6)
前記実施の形態1ないし5では、試験に半導体試験装置が必要である。本実施の形態6は、半導体試験装置を用いることなく、試験を実施できるようにしたものである。以下、この実施の形態6を、図9を用いて説明する。
図9において、900は半導体集積回路、910はCPUバス、911はCPU、912はメモリ、920はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、930はDAC部、940は任意のDACと任意の比較器と接続するスイッチ部、950は比較部、980は結果出力レジスタである。
CPUバス910、CPU911、メモリ912、レジスタ部920、DAC部930、スイッチ部940、比較部950はそれぞれ図8のCPUバス810、レジスタ部820、DAC部830、スイッチ部840、比較部850と同様のものである。
結果出力レジスタ980は、半導体集積回路900に搭載され、比較部950の比較結果を保持し、CPUバス910に出力する。
次に、実施の形態6の動作について説明する。
DACやスイッチ部の制御は、実施の形態5と同様に行い、比較部950の比較結果は、結果出力レジスタ980を通してCPUバス910に出力される。CPU911はメモリ912に搭載されたプログラムに従い、前記結果出力レジスタの値を、CPUバス910を介して読み取り、期待値と比較を行うことで良否の判定を行う。即ち、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は、DAC1と2,DAC3と4,・・・,DACn−1とnが良品であればいずれも期待値通り、1,0が交互に現れた後、0,1が交互に現れるパターンとなる。結果出力レジスタ980はこれらm個の出力パターンが蓄積され、その蓄積結果がCPUバス910を介してCPU911に出力される。CPUは、結果出力レジスタ980から出力される各出力パターンが上述の期待値と一致するか否かを判定することで、CPU911は判定部としても動作する。これにより、半導体集積回路単独で試験を行うことができる。
このように、本実施の形態6によれば、半導体集積回路の側に搭載した結果出力レジスタが比較部の比較結果を保持し、これを半導体集積回路内のCPUに出力し、CPUがこの比較結果を、判定するようにしたので、半導体集積回路試験装置を用いることなく、半導体集積回路のみで、DACの試験を実施することが可能となる。
(実施の形態7)
前記実施の形態6では、CPUが試験用のプログラムを実行する必要があり、試験の実施中は、CPUを他の目的に使用することができない。本実施の形態7は、この問題点を解決するためのものである。以下、実施の形態7を、図10を用いて説明する。
図10において、1000は半導体集積回路、1010はCPUバス、1011はCPU、1012はメモリ、1013はパターン生成部、1014は制御部、1015はオフセット補正部、1020はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、1030はDAC部、1040は任意のDACと任意の比較部とを接続するスイッチ部、1050は比較部、1080は比較部の比較結果をCPUバス1010に出力する結果出力レジスタである。
CPUバス1010、CPU1011、メモリ1012、レジスタ部1020、DAC部1030、スイッチ部1040、比較部1050、結果出力レジスタ1080は、それぞれ、図9のCPUバス910、CPU911、メモリ912、レジスタ部920、DAC部930、スイッチ部940、比較部950、結果出力レジスタ980と、同様のものである。
パターン生成部1013はレジスタ部1020を設定するパターンを生成する。オフセット補正部1015は各レジスタ1,レジスタ2,・・・,レジスタnのオフセットを補正する。制御部1014はパターン生成部1013が生成するパターンと、オフセット補正部1015から出力されるオフセット値により各レジスタを制御する。
次に、この実施の形態7の動作について説明する。レジスタ部1020を設定するパターンをパターン生成部1013で生成し、制御部1014からレジスタ部1020を制御する。オフセット値を求める方法は、実施の形態4と同様であり、図7で示される。
パターン生成部1013がパターンを生成し、制御部1014が前記パターンに従ってレジスタ部1020を設定する。初期状態はDAC1とDAC2のデジタル入力値が“0”になるようにパターンが生成される(ステップ701)。
結果出力レジスタ1080の値を制御部1014が読み取りDAC1とDAC2のアナログ出力値のどちらが小さいかを判断して小さい方を調整DACとしてパターン生成部1013に通知する(ステップ702)。
パターン生成部1013は調整DACのデジタル入力値を“1”ずつ増加させるようにパターンを生成し、制御部1014は前記パターンに従ってレジスタ部1020を設定する。その設定に応じたDAC部1030の出力の比較結果は、結果出力レジスタ1080に蓄えられ、その結果出力レジスタ1080の値を制御部1014が読み取り比較結果が反転した(ステップ703)ところで、調整DACの現在のデジタル値をオフセット値としてオフセット補正部1015に通知し、オフセット補正部1015は前記オフセット値を記憶する(ステップ704)。
また同時に制御部1014はパターン生成部1013にオフセット値が求まったことを通知し、パターン生成部1013は比較を開始する動作に移る。比較による試験はパターン生成部1013がパターン生成を行い、制御部1014は前記パターンに従ってオフセット補正部1015よりオフセットを発生させるDACとオフセット値の情報を受け取りオフセット値を加算した上でレジスタ部1020を設定する。
制御部1014は結果出力レジスタ1080の値を読み取り、期待値パターンと一致するか否かを判断する(ステップ705)。その後、オフセットがある場合に測定できない状態を個別に検査することにより、DACの良,不良を判断する(ステップ706)。以上により、CPUを使用せずにDACの試験を実施することが可能となる。
これにより、CPUは、制御部によるDACの試験中、半導体集積回路に搭載されたメインメモリ等、他の回路の試験等を行うことが可能である。
なお、オフセット補正を行うことなく試験を実施する場合は、オフセット補正部を省略することで可能である。
このように、本実施の形態7によれば、パターン生成部、オフセット補正部、および、制御部を設け、CPUが行っていた試験動作をこれらが代行するようにしたので、CPUはDACの試験中に他の動作を実行することが可能となる。
以上のように、本発明は複数のDACの良否を同時にかつ高速に判定するのに有用であり、複数のDACを搭載した半導体集積回路の試験に用いて好適である。
【0002】
供するものではない。
[0006]
即ち、この特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、3つ以上のDACを必要とするものであり、また3つ以上のDACに同時に故障は存在しないことを前提とするため、この従来例の方法は、出荷前の良品の判定を行うことを目的とする半導体集積回路の試験方式に適するものではない。
[0007]
また、この特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、3つ以上のDAC中の奇数番のDACに与えるデジタル入力値を固定して、偶数番のDACに与えるデジタル入力値をその最小値から最大値まで順次“1”ずつ増加させて奇数番と偶数番のDACの出力を比較し、その後、奇数番目のDACに与えるデジタル入力を“1”増加させたうえで、再度、偶数番目のDACに与えるデジタル入力値をその最小値から最大値まで順次“1”ずつ増加させて奇数番と偶数番のDACの出力を比較する、という動作を繰り返す方法であるため、故障検出効率が悪く、試験の高速化に適するものではない。
[0008]
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、2つ以上のDACを搭載する半導体集積回路の試験の高速化を可能とする、あるいは、半導体集積回路単独での試験を可能にする、DACを備えた半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0009]
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る半導体装置は、2つ以上のデジタルアナログ変換器(以下、DACと称す)と、前記2つ以上のDAC中の少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を設定する設定部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較し該比較結果を出力する比較部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値にオフセットを加えることにより、前記DACから出力されるアナログ値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部とを備えたことを特徴とする。
[0010]
また、本発明の請求項2に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記設定部は、プログラムを格納するメモリと、該メモリに格納された前記プログラムに従い前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するCP
【0003】
Uとからなることを特徴とする。
[0011]
また、本発明の請求項3に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記比較結果に基づき前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部を、さらに備えたことを特徴とする。
[0012]
また、本発明の請求項4に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するパターンを生成するパターン生成部を、さらに備えたことを特徴とする。
[0013]
[0014]
また、本発明の請求項6に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部を、さらに備えたことを特徴とする。
[0015]
また、本発明の請求項7に係る半導体装置は、2つ以上のDACを備えた半導体装置の良否判定試験を行う半導体試験装置であって、前記少なくとも2個のDACを制御する制御部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較部と、該比較部による比較結果に基づき当該少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部とを備え、前記制御部は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を交互に行って一ずつ増加または減少させる制御を行うことを特徴とする。
[0016]
[0017]
また、本発明の請求項9に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試験装置において、前記比較部は、複数対の前記DACから出力されるアナログ出力値同士を同時に比較する複数の比較部からなることを特徴とする。
[0018]
また、本発明の請求項10に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試験装置において、前記比較部は、前記少なくとも2つ以上のDACのうちに、1つのDACから出力されるアナログ出力値と、残りのDACのアナログ出力値との大小を同時に比較する複数の比較部からなることを特徴とする。
[0019]
また、本発明の請求項11に係る半導体試験装置は、請求項7に記載の半導体試
【0004】
験装置において、前記判定部は、前記比較部による比較結果が、交互に反転する値からなる所定のパターンとなるか否かを判定することにより、前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定することを特徴とする。
[0020]
[0021]
また、本発明の請求項13に係る半導体装置の試験方法は、2つ以上のDACを備えた半導体装置を試験する方法であって、前記2つ以上のDACのうちの、任意の2つのDACの動作を制御する制御工程と、前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から、当該任意の2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含み、前記制御工程は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を交互に行って一ずつ増加または減少させる制御を行うことを特徴とする。
[0022]
[0023]
また、本発明の請求項15に係る半導体装置の試験方法は、2つ以上のDACを備えた半導体装置を試験する方法であって、前記2つ以上のDACのうちの、任意の2つのDACの動作を制御する制御工程と、前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から、当該任意の2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含み、前記判定工程は、前記比較工程による比較結果が、交互に反転する値となるか否かを判定することにより、2つの前記DACの良,不良を判定することを特徴とする。
[0024]
【0005】
[0025]
[0026]
発明の効果
[0027]
本発明によれば、任意の二つのDACのデジタル入力値を設定する制御部と、前記制御部によってデジタル値を設定されたDACのアナログ出力値の大小を比較する比較部と、前記比較手段によって出力される比較結果のパターンから良,不良を判断する判定部を設け、対となるDACのアナログ値を前記比較部で比較した比較結果が交互に反転するように各々のDACのデジタル値を前記制御部で制御し、前記判定部によって前記比較結果のパターンが例えば“0”,“1”を交互に繰り返す等の期待されるパターンと一致するか否かで良品か不良品かを判定するようにしたので、2つのDACのアナログ値を比較して、その比較結果のパターンが期待されるパターンと一致するかで良品か不良品かを判定することが可能であり、2つ以上のDACを備
本発明は、半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法に関するものであり、デジタルアナログ変換器(以下、DACと称す)を備えた半導体装置、その試験を行う半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法の改良に関し、特に、複数のDACを有する半導体機器の試験を行うにあたり、その試験の容易化を可能にしたものに関する。
半導体プロセスの進歩に伴い、同一の半導体集積回路内に複数のDACを搭載することが可能になっている。複数のDACを搭載する半導体集積回路の試験では、搭載するDACの個数が多い場合やその解像度が高い(分解能が大きい)場合、試験時間が長くなる傾向がある。
従来、この種の半導体集積回路の試験時間を短縮する取り組みの1つとして、DACの出力をアナログデジタル変換器(以下、ADCと称す)を用いて試験を実施する方式があるが、高解像度のDACの試験にはDACよりも高精度なADCが必要となるので、これらを搭載した半導体集積回路の回路規模が大きくなるという問題がある。
また、その他に、特許文献1やその公開公報である特許文献2に開示されている様に、比較器を用いて、3つ以上のDACの比較を行い、その比較結果から判定を行う方式がある。
特公昭64−9771号公報 特開昭61−16624号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、実稼動中のシステム、即ち、正常に動作しているシステムに故障が生じたか否かを検出するものであり、この方法は、出荷前の半導体集積回路が良品か否かを判定する試験方法を提供するものではない。
即ち、この特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、3つ以上のDACを必要とするものであり、また3つ以上のDACに同時に故障は存在しないことを前提とするため、この従来例の方法は、出荷前の良品の判定を行うことを目的とする半導体集積回路の試験方式に適するものではない。
また、この特許文献1や特許文献2に示された従来例の方法は、3つ以上のDAC中の奇数番のDACに与えるデジタル入力値を固定して、偶数番のDACに与えるデジタル入力値をその最小値から最大値まで順次“1”ずつ増加させて奇数番と偶数番のDACの出力を比較し、その後、奇数番目のDACに与えるデジタル入力を“1”増加させたうえで、再度、偶数番目のDACに与えるデジタル入力値をその最小値から最大値まで順次“1”ずつ増加させて奇数番と偶数番のDACの出力を比較する、という動作を繰り返す方法であるため、故障検出効率が悪く、試験の高速化に適するものではない。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、2つ以上のDACを搭載する半導体集積回路の試験の高速化を可能とする、あるいは、半導体集積回路単独での試験を可能にする、DACを備えた半導体装置、半導体試験装置、及び半導体装置の試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る半導体装置は、2つ以上のデジタルアナログ変換器(以下、DACと称す)と、前記2つ以上のDAC中の少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を設定する設定部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較し該比較結果を出力する比較部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値にオフセットを加えることにより、前記DACから出力されるアナログ値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記設定部は、プログラムを格納するメモリと、該メモリに格納された前記プログラムに従い前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するCPUとからなることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記比較結果に基づき前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するパターンを生成するパターン生成部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る半導体装置は、請求項1に記載の半導体装置において、前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部を、さらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る半導体装置は、2つ以上のDACを備えた半導体装置の良否判定試験を行う半導体試験装置であって、前記少なくとも2個のDACを制御する制御部と、前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較部と、該比較部による比較結果に基づき当該少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部とを備え、前記制御部は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を交互に行って一ずつ増加または減少させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る半導体試験装置は、請求項6に記載の半導体試験装置において、前記比較部は、複数対の前記DACから出力されるアナログ出力値同士を同時に比較する複数の比較部からなることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る半導体試験装置は、請求項6に記載の半導体試験装置において、前記比較部は、前記少なくとも2つ以上のDACのうちに、1つのDACから出力されるアナログ出力値と、残りのDACのアナログ出力値との大小を同時に比較する複数の比較部からなることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る半導体試験装置は、請求項6に記載の半導体試験装置において、前記判定部は、前記比較部による比較結果が、交互に反転する値からなる所定のパターンとなるか否かを判定することにより、前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に係る半導体装置の試験方法は、2つ以上のDACを備えた半導体装置を試験する方法であって、前記2つ以上のDACのうちの、任意の2つのDACの動作を制御する制御工程と、前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から、当該任意の2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含み、前記制御工程は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を交互に行って一ずつ増加または減少させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に係る半導体装置の試験方法は、2つ以上のDACを備えた半導体装置を試験する方法であって、前記2つ以上のDACのうちの、任意の2つのDACの動作を制御する制御工程と、前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から、当該任意の2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含み、前記判定工程は、前記比較工程による比較結果が、交互に反転する値となるか否かを判定することにより、2つの前記DACの良,不良を判定することを特徴とする。
本発明によれば、任意の二つのDACのデジタル入力値を設定する制御部と、前記制御部によってデジタル値を設定されたDACのアナログ出力値の大小を比較する比較部と、前記比較手段によって出力される比較結果のパターンから良,不良を判断する判定部を設け、対となるDACのアナログ値を前記比較部で比較した比較結果が交互に反転するように各々のDACのデジタル値を前記制御部で制御し、前記判定部によって前記比較結果のパターンが例えば“0”,“1”を交互に繰り返す等の期待されるパターンと一致するか否かで良品か不良品かを判定するようにしたので、2つのDACのアナログ値を比較して、その比較結果のパターンが期待されるパターンと一致するかで良品か不良品かを判定することが可能であり、2つ以上のDACを備える半導体集積回路の良品判別の試験を小規模な付加回路により高速に試験を実施することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による、デジタルアナログ変換器を備えた半導体集積回路を示す。
図1において、100は半導体集積回路、110はレジスタ設定部、120はレジスタ部、130はDAC部、140はスイッチ部、150は比較部である。また、160は半導体集積回路試験装置、170は制御部、180は判定部である。
本実施の形態1において、半導体集積回路100は、上記レジスタ設定部110,レジスタ部120,DAC部130,スイッチ部140,および比較部150を有する。
レジスタ設定部110は、外部からの命令により、レジスタ部120の任意のレジスタを選択してそのレジスタ値を設定する。レジスタ部120は、レジスタ1ないしレジスタn(n=2m;但し、mは1以上の整数)からなり、DAC部130に入力するデジタル入力値を設定する。
DAC部130は、DAC1ないしDACnからなり、それぞれのデジタル入力値をアナログ出力値に変換する。スイッチ部140は、DAC部130を構成する任意のDACと、比較部150を構成する任意の比較部とを接続する。例えば、DAC2k−1,DAC2k(k=1〜m,2m=n)と、比較部kとを接続するように設定可能である。
150は比較部であり、比較部1ないし比較部mからなる。各比較部kは、スイッチ部140を介して出力されたDACx,DACy(x,y=1〜nである。但し、x≠y)のアナログ出力値同士を比較する。
また、本実施の形態1の半導体集積回路試験装置160は、上記制御部170、および判定部180を有する。制御部170は、半導体集積回路100内のレジスタ設定部110、およびスイッチ部140を制御する。判定部180は、比較部150の比較結果を判定する。
次に、本実施の形態1の半導体集積回路試験装置160の動作について説明する。
試験対象のDACを選択するために、制御部170により、任意の2つのDACと、該2つのDACのアナログ出力値の大小を比較する任意の比較部とを接続するようにスイッチ部140が設定される。
以下ではその一例として、DAC1,DAC2のアナログ出力値の大小を比較部1で比較し、判定部180で良否判定する場合を例にとって説明する。DAC3,DAC4の対,・・・,DACn−1,DACnの対に関しても同様の手順で良否判定が可能であり、これら全ての対の良否判定を並行して行うことも可能である。
本実施の形態1は、出力に単調増加性を有するDAC1と、DAC2に、偶数と、奇数のデジタル入力値をそれぞれ供給し、その後、DAC1と、DAC2に、奇数と、偶数のデジタル入力値をそれぞれ供給し、DAC1と、DAC2のアナログ出力値の比較結果が、“1”,“0”を交互に繰り返した後、“0”,“1”を交互に繰り返す期待値と一致するか否かで、検査を行うようにしたものである。
即ち、制御部170により、図2に示すように、DAC1のデジタル入力値に“0”が設定され、その半サイクル後、DAC2のデジタル入力値に“1”が設定される。この時の比較部1の出力が“1”であるとする。なお、図中のハッチングは、信号値が“1”か“0”かが確定していない期間を示す。
次の1サイクル目でDAC1のデジタル入力値が“2” だけ増加されて“2”が設定されると、比較部1の出力は“0”となる。その半サイクル後、DAC2のデジタル入力値が“2”だけ増加されて“3”が設定されると、比較部1の出力は“1”となる。このように、互いに半サイクルずらせてDAC1のデジタル入力値が偶数に、DAC2のデジタル入力値が奇数になるように、交互に設定されることで、比較部1の出力は“1”と“0”とが交互に現れるものとなる。
以後、同様にして、DAC1,DAC2のデジタル入力値を互いに半サイクルずらせて“2”ずつ増加させてゆき、DAC1のデジタル入力値がその設定可能な上限である“2k”まで到達すると、今度は、DAC2のデジタル入力値が“0”に、その半サイクル後、DAC1のデジタル入力値が“1”に、それぞれ設定され、以後、DAC1,DAC2のデジタル入力値が互いに半サイクルだけずらせて“2”ずつ増加されてゆく。このように、DAC2のデジタル入力値が偶数に、DAC1のデジタル入力値が奇数になるように、互いに半サイクルずらせて交互に設定されることで、比較器1の出力は“0”と“1”とが交互に現れる。
ここで、仮に、DAC1と、DAC2の少なくとも一方に、その出力が、特定の電位に固定されてしまう等の不具合があれば、比較部1の出力は“0”あるいは“1”が続いて現れる、等となり、上述のような、“0”と“1”とが交互に現れる出力パターンとはならない。
このため、判定部180により、前記比較部1の出力パターンが、期待値、即ち、上述のような初めは“1”と“0”とが交互に現れ、その後“0”と“1”とが交互に現れるパターン、と一致するか否かが判定される。
前記比較部1の出力パターンが期待値と一致すれば、DAC1,2はともに良品であり、一致しなければ、DAC1,2は少なくとも一方が良品でないと判定できる。
なお、この判定は、判定部180において、比較部1の出力をシフトレジスタに蓄積しておき、これと、期待されるパターンを予め記憶しているROM等の出力とを比較する等により実現できる。
このように、良否判定の基準となるDAC、即ち一対のDAC中、他方より小さい(大きい、としてもよい)デジタル入力値が入力されるDAC、を順次入れ替えてこれらの出力値を比較し、前記比較部1から順次出力される出力パターンが期待値と一致するか否かにより、半導体集積回路が良品であるか否かの判定を行うようにしたので、半導体集積回路が良品であるか否かの判定を、少ない比較回数で、高速に判定することが可能となる。
但し、良否判定されるDACは、良品の抵抗分圧型DACのように、その出力に単調増加性があることが前提である。
なお、DACが、図3のように、抵抗による分圧型のDACであって、複数のDACが共通の抵抗で分圧されている場合は、さらに高解像度のDACの試験にも対応できる。
図3において、r0,r1,・・・,ri−1,riは、DAC1と、DAC2とが共有する抵抗であり、これらの抵抗は、高電圧側参照電圧VREFHと、低電圧側参照電圧VREFLとの間に、互いに直列に接続されている。
DAC1と、DAC2とは、上記抵抗の他に、互いに隣り合う抵抗同士の共通接続点(タップ)t1,・・・,ti−1,tiと、DACのアナログ出力ノードVOUTとの間に、それぞれ接続されたスイッチSW1,・・・,SWi−1,SWiを有し、これらのスイッチSW1,・・・,SWi−1,SWiは、DACのデジタル入力を構成する各ビット信号d1,・・・,di−1,diにより接断される。また、DAC1,DAC2以外のDACの対についても、比較部1以外の比較部を使用しDAC1,DAC2と同時に比較することで、同時に複数対のDACを試験することも可能である。
また、上述の例では、DAC1に偶数の自然数を昇順で、DAC2に奇数の自然数を昇順で与え、その後DAC1と、DAC2を入れ替えるようにしたが、これは、まずDAC1に奇数を昇順で、DAC2に偶数を昇順で与え、その後、DAC1と、DAC2を入れ替えるようにしてもよく、また、これらをDACおのおのに降順で与え、その後両DACを入れ替えるようにしてもよい。
さらに、上述の例では、DAC1と、DAC2とで互いに半サイクルずらせてデジタル入力値を変化させるようにしたが、このずれは半サイクルに限るものではなく、他の値に設定してもよい。
このように、本実施の形態1によれば、複数のDACを良否判定する際に、一方のDACに偶数のデジタル値を順次入力し、その半サイクルずれたタイミングで他方のDACに奇数のデジタル値を順次入力し、これら2つのDACのDA変換出力を比較部で比較し、その後、一方のDACに奇数のデジタル値を順次入力し、他方のDACに偶数のデジタル値を順次入力し、その比較部出力に、“1”と“0”とが交互に現れ、その後“0”と“1”とが交互に現れるか否かにより、半導体集積回路の良否を判定するようにしたので、複数のDACを有する半導体集積回路が良品であるか否かの判定を、高速に行うことができる。
(実施の形態2)
前述のように、前記実施の形態1では、良否判定されるDACが出力に単調増加性を有するものの試験は可能であるが、DACの入出力特性に、図4(a)に示すような積分直線性誤差、即ち、入出力特性の全範囲についての理想値からの最悪乖離値、や、微分直線性誤差、即ち、入出力特性の変換範囲の任意の点における、あるビットサイズと、理論上のビットサイズとの差、が存在する場合については、試験を実施することができない。本実施の形態2は、このような問題を解決するためのものである。
なお、この図4(a)は、「超LSI総合事典」株式会社サイエンスフォーラム,1988年3月31日,686頁に記載のADCの入出力特性の図面を、DACの入出力特性の説明に流用したものである。
図4(b)は、本実施の形態2における試験方法を示すフローチャートである。
以下、実施の形態2について、図4(b)を用いて説明する。まず、試験を実施する一対のDACのうちの一つ(DAC1とする)のアナログ出力を、あらかじめ直接、即ち、図1の比較部150を介することなく、半導体集積回路試験装置等に入力して、その積分直線性誤差、微分直線性誤差について試験を行っておく(ステップ4a)。
この時、積分直線性誤差、微分直線性誤差が、所定の範囲内に収まり、良品であると判定されれば(ステップ4b)、その後、前記一つのDACと、残りのDACとを、前記実施の形態1と同様の比較を行うことで試験を行い、これらが良品であるか否かを判定する(ステップ4c,4d)。
これにより、残りのDACについても、間接的に積分直線性誤差、微分直線性誤差についての試験を実施することが可能となる。この場合、2つのDACのそれぞれについて、積分直線性誤差や、微分直線性誤差の試験を行うよりも、短時間での試験を行うことが可能となる。
図4(c)は、上述のステップ4aおよび4cの試験を、同一の装置で可能にできる半導体集積回路試験装置の構成の一例を示すものである。
図4(c)において、400は半導体集積回路、410はレジスタ設定部、420はレジスタ部、430はDAC部、440は任意のDACと、任意の比較部とを接続するスイッチ部、450は比較部、bp1,bp3,・・・,bpn−1はバイパス線路、nc2,nc4,・・・,ncnはノーコネクションノードである。
また、460は半導体集積回路試験装置、470は制御部、480は判定部である。
これらの中で、レジスタ設定部410、レジスタ部420、DAC部430は、それぞれ、図1のレジスタ設定部110、レジスタ部120、DAC部130と同様のものである。
これに対し、この実施の形態2で新たに設けたスイッチ部440は、DAC2k−1,DAC2k(k=1〜m)と、比較部kの2つの入力とを接続するか、あるいは、DAC2k−1,DAC2kと、バイパス経路bp2k−1,ノーコネクションノードnc2kとを接続するか、を切り替えるものである。
バイパス線路bp1,bp3,・・・,bpn−1は、スイッチ部440の内部を通ったDAC1,DAC3,・・・,DACn−1の出力と、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力とを接続する。ノーコネクションノードnc2,nc4,・・・,ncnはスイッチ部440から取り出された、どこにもつながらないノードである。
スイッチ部440は、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1の出力を、バイパス線路bp1,bp3,・・・,bpn−1に接続する時に、DAC2,DAC4,・・・,DACnの出力を、これらノーコネクションノードnc2,nc4,・・・,ncnに接続する。
まず、ステップ4aに対応して、試験すべき一方のDACの出力を制御する。この場合、制御部470は、DAC2k−1,DAC2kの出力と、バイパス経路bp2k−1,ノーコネクションノードnc2kとが接続されるようにスイッチ部440を切り換える。この場合、レジスタ設定部410によりレジスタ2k−1,レジスタ2kに設定されたデジタル値がDAC2k−1,DAC2kによりアナログ信号に変換されるが、上述のようにスイッチ部440が切り替えられることにより、DAC2k−1のアナログ出力は比較部kの入力ノードに入力されることなくバイパス経路bp2k−1を経由して比較部kの出力ノードに現れ、これが判定部480に出力される。このDAC2k−1のアナログ出力は、ステップ4bにおいて、判定部480によりDAC2k−1の出力に含まれる積分直線性誤差や、微分直線性誤差が、許容範囲に収まるか否かを判定されることで、DAC2k−1が良品か否かが判定される。一方、DAC2kのアナログ出力はノーコネクションノードnc2kに接続されるため、DAC2kの良否は判定されない。
これにより、DAC2k−1が良品と判定された場合はステップ4cに進み、良品でないと判定された場合は試験を終了する。
DAC2k−1が良品である場合、ステップ4cに対応して、DACの出力同士を比較部を用いて判定する場合、制御部470は、DAC2k−1,DAC2kの出力と、比較部kの2入力とが接続されるようにスイッチ部440を切り換える。この場合、レジスタ設定部410によりレジスタ2k−1,レジスタ2kに設定されたデジタル値がDAC2k−1,DAC2kによりアナログ信号に変換され、これらがスイッチ部440を介して比較部kの2入力に出力される。これらDAC2k−1,DAC2kのアナログ出力は、ステップ4dにおいて、判定部480により比較部kの出力が“0”と、“1”とが交互に現れる出力パターンとなるか否かが判定されることで、DAC2kが良品か否かが高速に判定される。即ち、比較部kの出力が期待値と一致すれば、DAC2kが良品と判定され、期待値と一致しなければ、DAC2kが良品ではないと判定されて試験を終了する。
なお、複数の比較部により前記DAC1と、残りのDACとを、同時に前記実施の形態1と同様に比較して試験を行うように、スイッチ部を設定することで、より短時間での試験が可能となる。
このように、本実施の形態2によれば、2つのDACを良否判定する際に、その一方のDACを通常の半導体試験装置により試験を行った後、該2つのDACについて、実施の形態1と同様の試験を行うようにしたので、DACの出力に、積分直線性誤差や、微分直線性誤差が含まれる場合でも、その良否を高速に判定することが可能となる。
(実施の形態3)
前記実施の形態1では、良否判定されるDACが、分圧型(抵抗分割型)DACのように、これが良品である場合に、その出力が単調増加性を持つものでなければならない。本実施の形態3はより多くの変換方式のDACの試験を可能にするためのものである。
以下、実施の形態3について説明する。2つのDACを比較する場合、図5(a)のような抵抗分圧式のDACで、互いに比較するDACを、DAC1と、DAC2とする。DACから出力されるアナログ出力値は、抵抗の両端に印加される電圧で決定される。
抵抗の両端に印加される電圧は、高電圧側参照電圧をVREFHとし、低電圧側参照電圧をVREFLとする(DAC1は、それぞれVREFH1と、VREFL1とし、DAC2は、それぞれVREFH2と、VREFL2とする)と、DACの出力電圧は、参照電圧VREFHと、VREFLとを分圧した電圧となる。
このように、DAC1と、DAC2は、それぞれの参照電圧が独立に設定できる構成とし、一方のDAC(図5(b)の例ではDAC2)の両端の参照電圧を、ΔVだけ増加させると、デジタル入力値に対応するアナログ出力値も、ΔVだけ増加することになる。つまり、DAC1と、DAC2のデジタル入力値を同一にしても、DAC2のアナログ出力値は、DAC1のアナログ出力値よりΔVだけ高くなる。
図5(c)は、上述のような参照電圧を独立に設定できる分圧式DACの構成を示す。VRGは基準電圧発生部であり、DACに高電圧側参照電圧VREFH、および低電圧側参照電圧VREFLを印加する。
図5(d)は、上述のような参照電圧を独立に設定できるDACを有する半導体集積回路の構成を示す。
図5(d)において、500は半導体集積回路、510はレジスタ設定部、520はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、530はDAC部、540は任意のDACと任意の比較器とを接続するスイッチ部、550は比較部である。また、560は半導体集積回路試験装置、570は制御部、580は判定部である。
レジスタ部520、スイッチ部540、比較部550、判定部580は、それぞれ図1のレジスタ部120、スイッチ部140、比較部150、判定部180と同様のものである。
これに対し、DAC部530は図1のDAC部130とは異なるもので、DAC1ないしDACnが基準電圧発生部VRG1ないしVRGnを有し、基準電圧発生部VRG1,VRG3,・・・,VRGn−1は、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1にそれぞれの参照電圧としてVREFH1およびVREFL1を出力し、基準電圧発生部VRG2,VRG4,・・・,VRGnは、DAC2,DAC4,・・・,DACnにそれぞれの参照電圧としてVREFH2およびVREFL2を出力する。
そして、ΔV(=VREFH2−VREFH1(=VREFL2−VREFL1))をDACの1ステップの約半分に等しくなるように設定したうえで、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1と、DAC2,DAC4,・・・,DACnとを比較する際、図6のように、デジタル入力値を互いに半サイクルずらせてともに1ステップずつ増加させ比較することで、比較器1,比較器2,・・・,比較器mの比較結果は半サイクル毎に反転する。このように、比較器1,比較器2,・・・,比較器mの比較結果が半サイクル毎に反転するか否かでDAC1,DAC3,・・・,DACn−1と、DAC2,DAC4,・・・,DACnとが良品であるか否かを判定できる。また、比較するDACのデジタル値を、1ステップずつ増加させることができるため、分圧式以外の変換方式のDACについても、試験を実施できる。
即ち、DACの方式は、アナログ出力値をΔVだけシフトさせることができるものであれば、分圧式DAC以外の方式であっても良い。
このように、本実施の形態3によれば、低電圧側と、高電圧側の参照電圧を個別に設定できる2つのDACの一方に、他方のDACに与える高電圧側参照電圧,低電圧側参照電圧に、それぞれ(1/2)LSBだけずれた高電圧側参照電圧,低電圧側参照電圧を与え、両方のDACに同じデジタル入力値を与えて、2つのDACのアナログ出力値を比較するようにしたので、分圧式DAC以外のDACであっても、アナログ出力値をΔVだけシフトさせることのできる変換方式のDACであれば、その試験を行うことが可能になる。また、アナログ出力値を比較するDACに入力するデジタル入力値を、ともに“1”ずつ増加させればよいので、レジスタ設定部の制御動作をも、簡単にすることが可能になる。
(実施の形態4)
前記実施の形態1、前記実施の形態2、及び前記実施の形態3では、DACが高解像度であり、比較する2つのDAC間にデジタル入力値が同一でもアナログ出力値にオフセットが存在する場合や、比較部にその2入力間にオフセットがある場合では、DACのデジタル入力値を設定するレジスタ設定部が固定のパターンでは、比較部の出力パターンが期待値と異なるものとなって、試験を実施することができない。本実施の形態4は、この問題を解決するためのものである。
なお、実施の形態3においてもオフセットは存在したが、実施の形態3におけるオフセットはLSB(=デジタル入力値“1”)の1/2であったのに対し、この実施の形態4では、オフセットはデジタル入力値“1”よりも大きい値のものである。
以下、実施の形態4について説明する。この実施の形態4では実施の形態1,2,3において使用した半導体装置および半導体試験装置を使用できる。
まず、一例として、DAC1とDAC2とを良否判定する場合、そのオフセット値を割り出し、該2つのDACを比較器1で比較する手順を、図7を用いて説明する。
図7において、DAC1と、DAC2のデジタル入力値を、ともに“0”とする(ステップ701)。比較部1の出力結果から、DAC1、およびDAC2のアナログ出力値の大小を判定し(ステップ702a)、DAC1が、DAC2より大きいと判定された場合は、DAC2を、そのオフセットを調整するDAC(以下、オフセット調整DACと称す)とし(ステップ702b)、DAC2がDAC1より大きいと判定された場合は、DAC1をオフセット調整DACとする(ステップ702c)。
次に、オフセット調整DACのデジタル入力値を、1つずつ増加させ(ステップ703a)、比較器1の出力が反転すると(ステップ703b)、次のステップへ進み、オフセット調整DACの現在のデジタル値を、オフセット値として採用する(ステップ704)。このステップは、入力オフセットを補正するオフセット補正部として機能する。
この状態で、前記実施の形態1、または前記実施の形態2、または前記実施の形態3と同様の簡略化検査を行う、即ち、2つのDACの出力を互いに比較し、その比較結果が期待値と一致するか否かを判定することで、試験を高速に行う(ステップ705)。さらに、オフセットがある場合に測定できない状態を、個別に検査する(ステップ706)ことで、2つのDAC間に同一デジタル入力値でも出力オフセットがある場合や、比較部に入力オフセットがある場合でも、その試験を行うことが可能となる。
即ち、ステップ706において、オフセット調整DACは、DAC1か、DAC2かを判定する(ステップ706a)。
ステップ706aにより、オフセット調整DACが、DAC1と判定された場合は、そのデジタル入力値を“0”からオフセット値までに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行い(ステップ706b)、DAC2のデジタル入力値を(2k−“オフセット値”)から2kまでに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行う(ステップ706c)。オフセット調整DACが、DAC2と判定された場合は、DAC1と、DAC2とを入れ替えて、上述と同様の動作を行う。
即ち、ステップ706aにより、オフセット調整DACが、DAC2と判定された場合は、そのデジタル入力値を“0”からオフセット値までに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行い(ステップ706d)、DAC1のデジタル入力値を(2k−“オフセット値”)から2kまでに変化させた場合の、アナログ出力値の電圧測定を行う(ステップ706e)。
これらのステップ706aないし706eにより、ステップ705において試験を実施できない状態、即ち、DAC1,DAC2の、出力ダイナミックレンジが互いにオーバーラップする領域以外のアナログ出力値を、個別に測定することが可能である。
このように、本実施の形態4によれば、2つのDACに同じデジタル入力値を与えてそのアナログ出力値同士を比較し、アナログ出力値が小さい方のDACを、オフセット調整DACとし、オフセット調整DACの出力が反転するまでそのデジタル入力値を、“1”ずつ増加し、アナログ出力値の比較結果が反転した時点のデジタル入力値をオフセット値として、実施の形態1ないし3と同様の検査を行い、オフセット調整DACが、アナログ出力値が大きい方のDACか、小さい方のDACかを判定し、該当するDACのデジタル入力値を“0”からオフセット値まで変化させた場合の、アナログ出力値を測定し、その後、他方のDACのデジタル入力値を(2k−“オフセット値”)から2kまでに変化させた場合の、アナログ電圧測定を行うようにしたので、2つのDACの間に出力オフセットが存在する場合や、比較器に入力オフセットが存在する場合でも、DACの良否を高速に判定することが可能となる。
(実施の形態5)
前記実施の形態1では、DACのデジタル入力値の制御は半導体試験装置が行っている。このため、半導体集積回路には多くの試験用端子が必要で、試験中はこの試験用端子を制御するテスターチャンネルが必要となる。半導体試験装置に搭載されるテスターチャンネルには制限があり、試験用端子の増加により、同時に試験を実施できるDACの数は制限される。本実施の形態5はこれを解決するものである。この実施の形態5を、図8を用いて説明する。
図8において、800は半導体集積回路、810はCPUバス、811はCPU、812はメモリ、820はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、830はDAC部、840は任意のDACと任意の比較器とを接続するスイッチ部、850は比較部である。また、860は半導体集積回路試験装置、870は制御部、880は判定部である。
レジスタ部820、DAC部830、スイッチ部840、比較部850、判定部880は、それぞれ図1のレジスタ部120、DAC部130、スイッチ部140、比較部150、判定部180と同様のものである。
CPU811はメモリ812に格納されたプログラムにより動作を行う。メモリ812はレジスタ部820およびスイッチ部840を図1と同様に設定するプログラムが記録されている。制御部870はCPU811の動作開始を制御するトリガ信号を発生する。
次に、本実施の形態5の動作について説明する。
DACの試験を開始するに当たって、制御部870はCPU811に対し信号を送る。前記信号を受け取ったCPU811はメモリ812に搭載されたプログラムに従って、実施の形態1と同様にレジスタ部820、スイッチ部840を制御する。
即ち、CPU811は、DAC2k−1,DAC2k(k=1〜m,2m=n)と、比較部kとが接続されるようにスイッチ部840を制御する。
また、CPU811は、レジスタ1,レジスタ3,・・・,レジスタn−1の値を順次0,2,・・・,2k,1,3,・・・,2k−1に設定するとともに、それより半サイクル遅れて、レジスタ2,レジスタ4,・・・,レジスタnの値を順次1,3,・・・,2k−1,0,2,・・・,2kに設定する。
これにより、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値に“0”が設定され、その半サイクル後、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値に“1”が設定される。この時の比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力が“1”であるとする。なお、図中のハッチングは、信号値が“1”か“0”かが確定していない期間を示す。
次の1サイクル目でDAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が“2” だけ増加されて“2”が設定されると、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“0”となる。その半サイクル後、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が“2”だけ増加されて“3”が設定されると、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“1”となる。このように、互いに半サイクルずらせてDAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が偶数に、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が奇数になるように、交互に設定されることで、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“1”と“0”とが交互に現れるものとなる。
即ち、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1とDAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値を互いに半サイクルずらせて“2”ずつ増加させてゆき、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値がその設定可能な上限である“2k”まで到達すると、今度は、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が“0”に、その半サイクル後、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が“1”に、それぞれ設定され、以後、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1およびDAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値を互いに半サイクルだけずらせて“2”ずつ増加させてゆく。このように、DAC2,DAC4,・・・,DACnのデジタル入力値が偶数に、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1のデジタル入力値が奇数になるように、互いに半サイクルずらせて交互に設定されることで、比較器1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“0”と“1”とが交互に現れる。
ここで、DAC1,DAC3,・・・,DACn−1と、DAC2,DAC4,・・・,DACnの少なくとも一方の出力が、特定の電位に固定されてしまう等の不具合があれば、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は“0”あるいは“1”が続いて現れる、等となり、上述のような、“0”と“1”とが交互に現れる出力パターンとはならない。
このため、判定部180により、前記比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力パターンが、期待値、即ち、上述のような初めは“1”と“0”とが交互に現れ、その後“0”と“1”とが交互に現れるパターン、と一致するか否かが判定される。
前記比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力パターンが期待値と一致すれば、DAC1と2,DAC3と4,・・・,DACn−1とnはともに良品であり、一致しなければ、DAC1と2,DAC3と4,・・・,DACn−1とnは少なくとも一方が良品でないと判定される。
このように、本実施の形態5によれば、半導体集積回路の側に搭載したCPUがそのメモリに格納されたプログラムに応じて、レジスタ部とスイッチ部の設定を行い、半導体集積回路試験装置の側の制御部は、単にCPUの動作開始の制御を行うようにしたので、半導体集積回路と、半導体集積回路試験装置との接続が、少数の配線で可能となり、半導体集積回路に設ける試験用端子を、少数に抑えることが可能となる。また、半導体集積回路試験装置についても、その端子を少数に抑えることが可能となる。
なお、前記実施の形態2、前記実施の形態3、及び前記実施の形態4についても、同様に半導体試験装置の制御部に代えて、CPU811がメモリ812に搭載されたプログラムに従って制御を行うことで、それぞれの試験を実施することができる。
(実施の形態6)
前記実施の形態1ないし5では、試験に半導体試験装置が必要である。本実施の形態6は、半導体試験装置を用いることなく、試験を実施できるようにしたものである。以下、この実施の形態6を、図9を用いて説明する。
図9において、900は半導体集積回路、910はCPUバス、911はCPU、912はメモリ、920はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、930はDAC部、940は任意のDACと任意の比較器と接続するスイッチ部、950は比較部、980は結果出力レジスタである。
CPUバス910、CPU911、メモリ912、レジスタ部920、DAC部930、スイッチ部940、比較部950はそれぞれ図8のCPUバス810、CPU811、メモリ812、レジスタ部820、DAC部830、スイッチ部840、比較部850と同様のものである。
結果出力レジスタ980は、半導体集積回路900に搭載され、比較部950の比較結果を保持し、CPUバス910に出力する。
次に、実施の形態6の動作について説明する。
DACやスイッチ部の制御は、実施の形態5と同様に行い、比較部950の比較結果は、結果出力レジスタ980を通してCPUバス910に出力される。CPU911はメモリ912に搭載されたプログラムに従い、前記結果出力レジスタの値を、CPUバス910を介して読み取り、期待値と比較を行うことで良否の判定を行う。即ち、比較部1,比較部2,・・・,比較部mの出力は、DAC1と2,DAC3と4,・・・,DACn−1とnが良品であればいずれも期待値通り、1,0が交互に現れた後、0,1が交互に現れるパターンとなる。結果出力レジスタ980はこれらm個の出力パターンが蓄積され、その蓄積結果がCPUバス910を介してCPU911に出力される。CPUは、結果出力レジスタ980から出力される各出力パターンが上述の期待値と一致するか否かを判定することで、CPU911は判定部としても動作する。これにより、半導体集積回路単独で試験を行うことができる。
このように、本実施の形態6によれば、半導体集積回路の側に搭載した結果出力レジスタが比較部の比較結果を保持し、これを半導体集積回路内のCPUに出力し、CPUがこの比較結果を、判定するようにしたので、半導体集積回路試験装置を用いることなく、半導体集積回路のみで、DACの試験を実施することが可能となる。
(実施の形態7)
前記実施の形態6では、CPUが試験用のプログラムを実行する必要があり、試験の実施中は、CPUを他の目的に使用することができない。本実施の形態7は、この問題点を解決するためのものである。以下、実施の形態7を、図10を用いて説明する。
図10において、1000は半導体集積回路、1010はCPUバス、1011はCPU、1012はメモリ、1013はパターン生成部、1014は制御部、1015はオフセット補正部、1020はDACのデジタル値を設定するレジスタ部、1030はDAC部、1040は任意のDACと任意の比較部とを接続するスイッチ部、1050は比較部、1080は比較部の比較結果をCPUバス1010に出力する結果出力レジスタである。
CPUバス1010、CPU1011、メモリ1012、レジスタ部1020、DAC部1030、スイッチ部1040、比較部1050、結果出力レジスタ1080は、それぞれ、図9のCPUバス910、CPU911、メモリ912、レジスタ部920、DAC部930、スイッチ部940、比較部950、結果出力レジスタ980と、同様のものである。
パターン生成部1013はレジスタ部1020を設定するパターンを生成する。オフセット補正部1015は各レジスタ1,レジスタ2,・・・,レジスタnのオフセットを補正する。制御部1014はパターン生成部1013が生成するパターンと、オフセット補正部1015から出力されるオフセット値により各レジスタを制御する。
次に、この実施の形態7の動作について説明する。レジスタ部1020を設定するパターンをパターン生成部1013で生成し、制御部1014からレジスタ部1020を制御する。オフセット値を求める方法は、実施の形態4と同様であり、図7で示される。
パターン生成部1013がパターンを生成し、制御部1014が前記パターンに従ってレジスタ部1020を設定する。初期状態はDAC1とDAC2のデジタル入力値が“0”になるようにパターンが生成される(ステップ701)。
結果出力レジスタ1080の値を制御部1014が読み取りDAC1とDAC2のアナログ出力値のどちらが小さいかを判断して小さい方を調整DACとしてパターン生成部1013に通知する(ステップ702)。
パターン生成部1013は調整DACのデジタル入力値を“1”ずつ増加させるようにパターンを生成し、制御部1014は前記パターンに従ってレジスタ部1020を設定する。その設定に応じたDAC部1030の出力の比較結果は、結果出力レジスタ1080に蓄えられ、その結果出力レジスタ1080の値を制御部1014が読み取り比較結果が反転した(ステップ703)ところで、調整DACの現在のデジタル値をオフセット値としてオフセット補正部1015に通知し、オフセット補正部1015は前記オフセット値を記憶する(ステップ704)。
また同時に制御部1014はパターン生成部1013にオフセット値が求まったことを通知し、パターン生成部1013は比較を開始する動作に移る。比較による試験はパターン生成部1013がパターン生成を行い、制御部1014は前記パターンに従ってオフセット補正部1015よりオフセットを発生させるDACとオフセット値の情報を受け取りオフセット値を加算した上でレジスタ部1020を設定する。
制御部1014は結果出力レジスタ1080の値を読み取り、期待値パターンと一致するか否かを判断する(ステップ705)。その後、オフセットがある場合に測定できない状態を個別に検査することにより、DACの良,不良を判断する(ステップ706)。以上により、CPUを使用せずにDACの試験を実施することが可能となる。
これにより、CPUは、制御部によるDACの試験中、半導体集積回路に搭載されたメインメモリ等、他の回路の試験等を行うことが可能である。
なお、オフセット補正を行うことなく試験を実施する場合は、オフセット補正部を省略することで可能である。
このように、本実施の形態7によれば、パターン生成部、オフセット補正部、および、制御部を設け、CPUが行っていた試験動作をこれらが代行するようにしたので、CPUはDACの試験中に他の動作を実行することが可能となる。
以上のように、本発明は複数のDACの良否を同時にかつ高速に判定するのに有用であり、複数のDACを搭載した半導体集積回路の試験に用いて好適である。
図1は、本発明の実施の形態1における、半導体集積回路試験装置が直接半導体集積回路内のDACのデジタル入力値を制御する場合の構成を示す図である。 図2は、前記実施の形態1における、DACのデジタル入力値が“2”ずつ増加する場合の設定パターンと比較結果を示す図である。 図3は、前記実施の形態1における、抵抗を共有するように構成した複数のDACの構成を示す図である。 図4(a)は、前記実施の形態1における、DACの積分直線性誤差および微分直線性誤差を説明する図である。 図4(b)は、本発明の実施の形態2における、DACが積分直線性誤差もしくは微分直線性誤差を有する場合の試験方法を示すフローチャート図である。 図4(c)は、本発明の実施の形態2における、DAC単独での試験と、2つのDACの出力を比較部を用いて判定する試験とを、1台の装置で実行できる半導体集積回路試験装置の構成を示す図である。 図5(a)は、前記分圧式DACの構成例を示す図である。 図5(b)は、本発明の実施の形態3における、DACにオフセットを与えた場合のアナログ値を示す図である。 図5(c)は、参照電圧を可変できる分圧式DACの構成例を示す図である。 図5(d)は、本発明の実施の形態3による半導体集積回路、および半導体集積回路試験装置の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態3における、DACのデジタル入力値が“1”ずつ増加する場合のDACのデジタル値の設定パターンと比較結果を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態4における、オフセット値検出の手順を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態5における、CPUがDACを制御する場合の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態6における、CPUがDACを制御し半導体集積回路単体で試験を実施する場合の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態7における、専用の制御回路がDACを制御し半導体集積回路単体で試験する場合の構成を示す図である。
符号の説明
100 半導体集積回路
110 選択部
120 レジスタ部
130 DAC部
140 スイッチ部
150 比較部
160 半導体集積回路試験装置
170 制御部
180 判定部
701 レジスタの初期化手順
702 DACのオフセットの大小判定手順
703 オフセット値検出手順
704 オフセット値設定手順
800 半導体集積回路
810 CPUバス
811 CPU
812 メモリ
820 レジスタ部
830 DAC部
840 スイッチ部
850 比較部
860 半導体集積回路試験装置
870 制御部
880 判定部
900 半導体集積回路
910 CPUバス
911 CPU
912 メモリ
920 レジスタ部
930 DAC部
940 スイッチ部
950 比較部
980 結果出力レジスタ
1000 半導体集積回路
1010 CPUバス
1011 CPU
1012 メモリ
1013 パターン生成部
1015 オフセット補正部
1014 制御部
1020 レジスタ部
1030 DAC部
1040 スイッチ部
1050 比較部
1080 結果出力レジスタ

Claims (18)

  1. 2つ以上のデジタルアナログ変換器(以下、DACと称す)と、
    前記2つ以上のDAC中の少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を設定する設定部と、
    前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較し該比較結果を出力する比較部とを備えた、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記設定部は、
    プログラムを格納するメモリと、
    該メモリに格納された前記プログラムに従い前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するCPUとからなる、
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記比較結果に基づき前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部を、さらに備えた、
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値を制御するパターンを生成するパターン生成部を、さらに備えた、
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部を、さらに備えた、
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記少なくとも2個のDACに入力されるデジタル入力値にオフセットを付加する補正を行うオフセット補正部を、さらに備えた、
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 2つ以上のDACを備えた半導体装置の良否判定試験を行う半導体試験装置であって、
    前記少なくとも2個のDACを制御する制御部と、
    前記少なくとも2個のDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較部と、
    該比較部による比較結果に基づき当該少なくとも2個のDACの良,不良を判定する判定部とを備えた、
    ことを特徴とする半導体試験装置。
  8. 請求項7に記載の半導体試験装置において、
    前記制御部は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を制御する、
    ことを特徴とする半導体試験装置。
  9. 請求項7に記載の半導体試験装置において、
    前記比較部は、
    複数対の前記DACから出力されるアナログ出力値同士を同時に比較する複数の比較部からなる、
    ことを特徴とする半導体試験装置。
  10. 請求項7に記載の半導体試験装置において、
    前記比較部は、
    前記少なくとも2つ以上のDACのうちの、1つのDACから出力されるアナログ出力値と、残りのDACのアナログ出力値との大小を同時に比較する複数の比較部からなる、
    ことを特徴とする半導体試験装置。
  11. 請求項7に記載の半導体試験装置において、
    前記判定部は、
    前記比較部による比較結果が所定のパターンと一致するか否かにより、前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定する、
    ことを特徴とする半導体試験装置。
  12. 請求項11に記載の半導体試験装置において、
    前記所定のパターンは、交互に反転する値からなるパターンであり、
    前記判定部は、
    前記比較部による比較結果が、前記交互に反転する値となるか否かを判定することにより、前記少なくとも2個のDACの良,不良を判定する、
    ことを特徴とする半導体試験装置。
  13. 2つ以上のDACを備えた半導体装置を試験する方法であって、
    前記2つ以上のDACのうちの、任意の2つのDACの動作を制御する制御工程と、
    前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、
    該比較工程による比較結果から、当該任意の2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含む、
    ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  14. 請求項13に記載の半導体装置の試験方法において、
    前記制御工程は、2つの前記DACから出力されるアナログ出力値の比較結果の出力信号が、交互に反転する値となるように、2つの前記DACに入力されるデジタル入力値を制御する、
    ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  15. 請求項13に記載の半導体装置の試験方法において、
    前記判定工程は、
    前記比較工程による比較結果が、交互に反転する値となるか否かを判定することにより、2つの前記DACの良,不良を判定する、
    ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  16. 2つ以上のDACを備えた半導体装置の試験方法において、
    前記2つ以上のDACのうちの、任意の1つのDACのみを、そのアナログ出力値を直接試験する方法により試験する第1の試験工程と、
    前記2つ以上のDACのうちの、任意の2つのDACのデジタル入力値を制御する制御工程と、前記任意の2つのDACから出力されるアナログ出力値の大小を相互に比較する比較工程と、該比較工程による比較結果から、当該2つのDACの良,不良を判定する判定工程とを含み、前記第1の試験工程により良品と判定された前記任意の1つのDACのアナログ出力値と、前記2つ以上のDACのうちの、他の1つのDACのアナログ出力値とを相互に比較することにより、前記他の1つのDACを試験する第2の試験工程とを含む、
    ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  17. 請求項16に記載の半導体装置の試験方法において、
    前記制御工程は、前記任意の1つのDACと、前記他の1つのDAC、のいずれか一方のDACの全てのアナログ出力値を、正,負いずれかの同一方向に任意のアナログ値分ずらせるオフセット工程を、さらに含む、
    ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  18. 請求項16に記載の半導体装置の試験方法において、
    同一のデジタル入力値に対しアナログ出力値が相異なる任意の第1のDACと、任意の第2のDACとを試験する際、
    前記制御工程は、
    前記第1のDACのデジタル入力値を、前記第1のDACのアナログ出力値が前記第2のDACのアナログ出力値に近づくように増加または減少させる工程と、
    前記第1のDACのアナログ出力値と、前記第2のDACのアナログ出力値とを比較する比較手段の比較結果が反転した時点の前記第1のDACのデジタル入力値と、前記第2のDACのデジタル入力値との差を、オフセット値とする工程とを含み、
    前記比較工程は、
    前記第1のDACのアナログ出力値が、前記第2のDACのアナログ出力値に近づくように、前記第1のDACのデジタル入力値または前記第2のDACのデジタル入力値に前記オフセット値を与えた後、比較を開始する工程を含む、
    ことを特徴とする半導体装置の試験方法。
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